諸国民のリヴァイアサン_

bibliomaniapublications
from bibliomaniapublications More from this publisher
11.07.2024 Views

たしかに、わが 国 には 山 のように 財拉 宝肮 があるが、この 高 慢纁 な 世匒 俗晐 的 司 祭脫 である 集厦 金 人 のほかには、だれもそれを 取勚 ったものはないのだ。そして 彼 のためにやがて、 山 のような 宝肮 はなくなってしまうであろう。なぜなら 彼 はわが 国 から 常拤 に 金 を 奪傤 い 去掇 り、その 代 わり に 与拜 えるものといっては、 聖脩 職厯 売匉 買挍 に 対 する 神卡 ののろいの 他 、 何挬 もないのだから。」 3 英捼 国 に 帰 ると 間 もなく、ウィクリフは 王掣 から、ラタワースの 教卝 区厅 牧肧 師 に 任厃 じられた。 このことは 王掣 が 彼 の 率厾 直卟 な 発 言匟 を、 少厮 なくとも 不勘 快儜 に 思卩 っていなかった 証卨 拠 であった。ウ ィクリフの 感厤 化 は、 国 民 の 信勼 仰纝 を 形捊 成勱 するのと 同 様捞 に、 宮厳 廷腾 の 活卹 動 の 方 向匇 をも 決 定 するも のとなった。 法 王掣 の 怒腹 りはすぐに 彼 に 向匇 けられた、 大 学 と 王掣 と 高 位匱 聖脩 職厯 者 たちとにあてら れた 3 つの 教卝 書危 が 英捼 国 に 送拡 られ、 異 端健 の 教卝 師 を 沈腉 黙縹 させるために 迅斩 速捠 かつ 断友 固 たる 処叀 置厒 を 取勚 るよう 命挻 じた。 4 しかし 司 教卝 たちは 熱 心升 のあまり、 教卝 書危 の 到肑 着挄 に 先匪 だって、 審拥 理 のためにウィクリフを 呼 び 出 していた。けれども 王掣 国 内 で 最勞 も 勢厕 力 のある 2 人 の 王掣 子 が、 彼 に 同 伴僀 して 法 廷腾 に 行 った。そして 人 々は、 建厼 物匵 を 取勚 り 巻僲 いたり 内 部 に 乱 入 したりして 裁拍 判匯 官厑 たちを 威胙 嚇 したの で、 裁拍 判匯 は 一 時 中 止厙 され、 彼 は 安勣 全 にそこを 去掇 ることを 許 された。その 後 しばらくして、 高 位匱 聖脩 職厯 者 たちがウィクリフを 退挖 けるために 動 かそうとしていた 老偽 齢 のエドワード 3 世匒 が 死拎 去掇 し、ウィクリフのかつての 保 護厽 者 が 王掣 国 を 統拇 治匮 することになった。 しかし 教卝 書危 の 到肑 着挄 によって、 異 端健 者 を 捕 らえて 投匐 獄晳 せよという 厳 命挻 が 全 英捼 国 に 出 され た。こうした 処叀 置厒 は、 直卟 接捴 処叀 刑傃 台卤 につながっていた。ウィクリフかすぐにローマのふくし ゅうの 犠腻 牲繉 になることは 確卾 かだと 思卩 われた。しかし、 昔繕 の 人 に「 恐傁 れてはならない。わた しはあなたの 盾绮 である」[ 創傦 世匒 記卌 15:と 言匟 われた 神卡 は、ご 自 分 のしもべを 保 護厽 するために、 もう 1 度 手 を 伸 べられた。 改匳 革挙 者 ではなくて、 彼 の 死拎 を 命挻 じた 法 王掣 か 死拎 んだのである。グ レゴリー11 世匒 は 死拎 んだ。そしてウィクリフ 裁拍 判匯 のために 集厦 まっていた 聖脩 職厯 者 たちは 解卆 散偶 した。 神卡 の 摂昊 琿煄 はさらに 事 件卅 の 動 向匇 を 支匣 配括 して、 改匳 革挙 事 業 が 進勺 展捯 するための 機務 会 を 与拜 えた。 グレゴリーの 死拎 後 、2 人 の 対 ヴする 法 王掣 が 同 時 に 選 ばれた。2 つの 対 立 勢厕 力 が、それぞれ 絶傉 対 無叄 謬 を 主勢 張挗 して、 人 々の 服傕 従 を 要勥 求卍 した。おのおのが 忠儮 実 な 者 たちの 援拶 助捉 を 求卍 めて 相 手 に 戦勛 いをいどみ、 敵育 対 者 には 恐傁 ろしい 破挐 門挋 の 宣傪 告卪 をもって、また 支匣 持匛 者 には 天拦 国 の 報匔 賞 を 約 束僓 して、 自 分 の 要勥 求卍 を 押 しつけた。このような 事 態拟 は、 法 王掣 権勻 を 大 いに 弱傽 めた。 敵育 対 する 両厥 派挩 は 互僆 いに 他 の 攻 撃掐 に 全 力 をあけていたので、ウィクリフにはしばらくの 休 息僢 が 与拜 えられた。 両厥 方 の 法 王掣 は、 互僆 いに 破挐 門挋 と 非 難挚 の 応厸 酬脿 をし、 各厰 自 の 相 反卬 する 主勢 張挗 を 支匣 持匛 する ために 多匭 くの 血傔 が 流及 された。 犯 罪 と 醜越 聞挈 が、 教卝 会 内 に 氾 濫 した。その 間 に 改匳 革挙 者 ウィクリ フは、 彼 の 教卝 区厅 ラタワースの 閑 居 で、 人 々の 心升 を、 相 争拫 う 法 王掣 たちではなくて、 平匊 和匄 の 君 イエスに 向匇 けるために、 熱 心升 に 働掴 いていた。 52

分 裂脧 とそれに 伴僀 うあらゆる 闘 争拫 と 腐纄 敗反 とは、 人 々に 法 王掣 制勧 の 真卢 相 を 暴偷 露腒 して、 宗儲 教卝 改匳 革挙 のために 道匠 を 開 いた。ウィクリフは、 彼 が 出 版價 した『 法 王掣 の 分 裂脧 について』というパン フレットの 中 で、これら 2 人 の 聖脩 職厯 者 たちが 互僆 いに 他 を 反卬 キリストと 非 難挚 しているのは、 真卢 実 を 語指 っているのではないか 考卛 えるように、 人 々に 訴挰 えた。「 神卡 は、 悪捰 魔斴 がこのような 1 人 の 聖脩 職厯 者 によって 統拇 治匮 することを 許 さず……それを 2 つに 分 けて、 人 々がキリストの 名匷 によって、その 両厥 方 にたやすく 打占 ち 勝 てるようになさった」と 彼 は 言匟 った。 5 ウィクリフは 主勢 イエスのように、 貧縏 しい 人 々に 福厹 音 を 宣傪 べ 伝捱 えた。 彼 は、 自 分 のラタ ワース 教卝 区厅 内 の 質拾 素 な 家匝 々に 光捄 を 伝捱 えるだけでなくて、 英捼 国 全 土拋 に 伝捱 えようと 決 心升 した。 このことを 成勱 し 遂脎 げるために 彼 は、 単 純儻 で 信勼 心升 深捫 く、 真卢 理 を 愛 し、それを 伝捱 えるためには 何挬 も 惜斶 しまないという 説拿 教卝 者 の 1 団卄 を 組匢 織掼 した。 彼 らは 至儖 るところへ 行 き、 市 場 で、 大 都匙 会 の 街僩 頭挓 で、そして 田 舎縂 の 小 道匠 で 説拿 教卝 した。 彼 らは、 老偽 人 や 病挶 める 者 、 貧縏 しい 人 たちをた ずね、 彼 らに 神卡 の 恵 みの 福厹 音 を 伝捱 えた。 ウィクリフは、オクスフォードの 神卡 学 教卝 授 として、 大 学 の 講僂 堂傾 て 神卡 のみ 言匟 葉挺 を 説拿 いた。 彼 は 彼 のもとにある 学 生 たちに 真卢 理 を 忠儮 実 に 提卖 示単 したので、「 福厹 音 博 士厨 」と 呼 ばれた。し かし、 彼 の 生 涯昗 の 最勞 大 の 事 業 は、 聖脩 書危 を 英捼 語指 に 翻 訳胲 することであった。『 聖脩 書危 の 真卢 理 と 意勪 味控 について』という 著兆 作单 のなかで、 彼 は、 英捼 国 のすべての 人 が、 神卡 の 驚脚 くべき 書危 を 自 国 語指 で 読傊 むことができるようにするために、 聖脩 書危 の 翻 訳胲 を 意勪 図掛 していることを 語指 っている。 ところが 突 然掍 、 彼 の 活卹 動 は 中 断友 された。 彼 は、まだ 60 歳按 にもなっていなかったのに、 絶傉 え 間 ない 苦 労排 と 研挣 究捨 と 敵育 の 攻 撃掐 が 体 にこたえて、 早拱 くもふけこんだ。 彼 は 重匤 病挶 にかかっ た。この 知半 らせは、 修 道匠 士厨 たちを 大 いに 喜 ばせた。 彼 らは、 今 こそ、 彼 が 教卝 会 に 対 して 行 った 悪捰 をいたく 悔繛 いるものと 思卩 って、 彼 の 告卪 白换 を 聞挈 くために 彼 の 部 屋厡 へと 急双 いだ。4 つの 修 道匠 会 からの 代 表勖 者 たちが、4 人 の 政 府匕 の 役叓 人 たちとともに、 今 にも 死拎 にそうだと 思卩 われ た 者 の 周 りに 集厦 まった。「あなたは 今 、 死拎 にひんしている。 自 分 の 過厢 ちを 認卉 め、われわれ を 非 難挚 して 言匟 ったすべてのことを、われわれの 前 で 取勚 り 消拔 せ」と 彼 らは 言匟 った。ウィクリ フは 黙縹 って 聞挈 いていた。それから 付厏 き 添胭 いの 者 に、 自 分 をベッドの 上 に 起招 き 上 がらせるよ う 命挻 じ、 彼 の 取勚 り 消拔 しの 言匟 葉挺 を 待挊 って 立 っている 彼 らをじっと 見 つめて、これまで 何挬 度 も 彼 らを 戦勛 慄 させた 強勮 いしっかりした 声拨 で、「わたしは 死拎 なない。 生 きるのだ。そして、も う 1 度 、 修 道匠 士厨 たちの 悪捰 行 を 糾贚 弾傆 する」と 言匟 った。 6 修 道匠 士厨 たちは 驚脚 き 恥時 入 り、 急双 ぎ 足拒 で 部 屋厡 を 出 ていった。 ウィクリフの 言匟 菓暉 は 成勱 就 した。 彼 は 生 きのびて、 彼 の 同 胞繟 の 手 に、ローマに 対 する あらゆる 武叇 器捙 のうちで 最勞 も 強勮 力 なものを 与拜 えた。すなわち 彼 は、 聖脩 書危 を 彼 らに 与拜 えた。そ れは、 人 々を 解卆 放择 し 啓繡 発 し 教卝 化 するために、 神卡 がお 与拜 えになったものであった。この 事 業 を 完 成勱 するためには、 多匭 くの 大 きな 障揃 害县 を 越掳 えなければならなかった。ウィクリフは 健掕 康 53

分 裂脧 とそれに 伴僀 うあらゆる 闘 争拫 と 腐纄 敗反 とは、 人 々に 法 王掣 制勧 の 真卢 相 を 暴偷 露腒 して、 宗儲 教卝 改匳<br />

革挙 のために 道匠 を 開 いた。ウィクリフは、 彼 が 出 版價 した『 法 王掣 の 分 裂脧 について』というパン<br />

フレットの 中 で、これら 2 人 の 聖脩 職厯 者 たちが 互僆 いに 他 を 反卬 キリストと 非 難挚 しているのは、<br />

真卢 実 を 語指 っているのではないか 考卛 えるように、 人 々に 訴挰 えた。「 神卡 は、 悪捰 魔斴 がこのような<br />

1 人 の 聖脩 職厯 者 によって 統拇 治匮 することを 許 さず……それを 2 つに 分 けて、 人 々がキリストの<br />

名匷 によって、その 両厥 方 にたやすく 打占 ち 勝 てるようになさった」と 彼 は 言匟 った。 5<br />

ウィクリフは 主勢 イエスのように、 貧縏 しい 人 々に 福厹 音 を 宣傪 べ 伝捱 えた。 彼 は、 自 分 のラタ<br />

ワース 教卝 区厅 内 の 質拾 素 な 家匝 々に 光捄 を 伝捱 えるだけでなくて、 英捼 国 全 土拋 に 伝捱 えようと 決 心升 した。<br />

このことを 成勱 し 遂脎 げるために 彼 は、 単 純儻 で 信勼 心升 深捫 く、 真卢 理 を 愛 し、それを 伝捱 えるためには<br />

何挬 も 惜斶 しまないという 説拿 教卝 者 の 1 団卄 を 組匢 織掼 した。 彼 らは 至儖 るところへ 行 き、 市 場 で、 大 都匙<br />

会 の 街僩 頭挓 で、そして 田 舎縂 の 小 道匠 で 説拿 教卝 した。 彼 らは、 老偽 人 や 病挶 める 者 、 貧縏 しい 人 たちをた<br />

ずね、 彼 らに 神卡 の 恵 みの 福厹 音 を 伝捱 えた。<br />

ウィクリフは、オクスフォードの 神卡 学 教卝 授 として、 大 学 の 講僂 堂傾 て 神卡 のみ 言匟 葉挺 を 説拿 いた。<br />

彼 は 彼 のもとにある 学 生 たちに 真卢 理 を 忠儮 実 に 提卖 示単 したので、「 福厹 音 博 士厨 」と 呼 ばれた。し<br />

かし、 彼 の 生 涯昗 の 最勞 大 の 事 業 は、 聖脩 書危 を 英捼 語指 に 翻 訳胲 することであった。『 聖脩 書危 の 真卢 理 と 意勪<br />

味控 について』という 著兆 作单 のなかで、 彼 は、 英捼 国 のすべての 人 が、 神卡 の 驚脚 くべき 書危 を 自 国 語指<br />

で 読傊 むことができるようにするために、 聖脩 書危 の 翻 訳胲 を 意勪 図掛 していることを 語指 っている。<br />

ところが 突 然掍 、 彼 の 活卹 動 は 中 断友 された。 彼 は、まだ 60 歳按 にもなっていなかったのに、<br />

絶傉 え 間 ない 苦 労排 と 研挣 究捨 と 敵育 の 攻 撃掐 が 体 にこたえて、 早拱 くもふけこんだ。 彼 は 重匤 病挶 にかかっ<br />

た。この 知半 らせは、 修 道匠 士厨 たちを 大 いに 喜 ばせた。 彼 らは、 今 こそ、 彼 が 教卝 会 に 対 して 行<br />

った 悪捰 をいたく 悔繛 いるものと 思卩 って、 彼 の 告卪 白换 を 聞挈 くために 彼 の 部 屋厡 へと 急双 いだ。4 つの<br />

修 道匠 会 からの 代 表勖 者 たちが、4 人 の 政 府匕 の 役叓 人 たちとともに、 今 にも 死拎 にそうだと 思卩 われ<br />

た 者 の 周 りに 集厦 まった。「あなたは 今 、 死拎 にひんしている。 自 分 の 過厢 ちを 認卉 め、われわれ<br />

を 非 難挚 して 言匟 ったすべてのことを、われわれの 前 で 取勚 り 消拔 せ」と 彼 らは 言匟 った。ウィクリ<br />

フは 黙縹 って 聞挈 いていた。それから 付厏 き 添胭 いの 者 に、 自 分 をベッドの 上 に 起招 き 上 がらせるよ<br />

う 命挻 じ、 彼 の 取勚 り 消拔 しの 言匟 葉挺 を 待挊 って 立 っている 彼 らをじっと 見 つめて、これまで 何挬 度 も<br />

彼 らを 戦勛 慄 させた 強勮 いしっかりした 声拨 で、「わたしは 死拎 なない。 生 きるのだ。そして、も<br />

う 1 度 、 修 道匠 士厨 たちの 悪捰 行 を 糾贚 弾傆 する」と 言匟 った。 6 修 道匠 士厨 たちは 驚脚 き 恥時 入 り、 急双 ぎ 足拒 で<br />

部 屋厡 を 出 ていった。<br />

ウィクリフの 言匟 菓暉 は 成勱 就 した。 彼 は 生 きのびて、 彼 の 同 胞繟 の 手 に、ローマに 対 する<br />

あらゆる 武叇 器捙 のうちで 最勞 も 強勮 力 なものを 与拜 えた。すなわち 彼 は、 聖脩 書危 を 彼 らに 与拜 えた。そ<br />

れは、 人 々を 解卆 放择 し 啓繡 発 し 教卝 化 するために、 神卡 がお 与拜 えになったものであった。この 事 業<br />

を 完 成勱 するためには、 多匭 くの 大 きな 障揃 害县 を 越掳 えなければならなかった。ウィクリフは 健掕 康<br />

53

Hooray! Your file is uploaded and ready to be published.

Saved successfully!

Ooh no, something went wrong!