総 合 優 秀 賞 に 輝 く

第 14 回 全 日 本
ICV
クラス
4
年 ぶり2 度 目 !
京 都 工 芸 繊 維 大 学 、
総 合 優 秀 賞 に 輝 く
EV
クラス
岩 手 連 合 チーム、
参 加 2 年 目 にして
初 優 勝
2016.9.6-10

GREETINGS
2016 Student Formula Japan
大 会 を 終 えての 総 評
「 第 14 回 全 日 本 学 生 フォーミュラ
大 会 」は、 国 内 外 から106チームのエ
ントリーがあり、 書 類 選 考 を 通 過 し、
最 終 的 に 大 会 出 場 に 至 ったのが92チー
ムでした。また、 大 会 参 加 者 数 は、 延
べ1 万 8 千 人 を 超 え、 過 去 最 高 の 参 加 者
数 となりました。 多 くの 皆 様 にご 来 場
いただきましたことに 厚 く 御 礼 申 し 上
げます。
会 期 中 は 台 風 13 号 の 接 近 により 大 会
の 進 行 が 危 ぶまれましたが、 大 きな 影
響 を 受 けることもなく、 無 事 に 大 会 を
終 えることができました。
大 会 の 結 果 は、ICVクラスでは、 京
都 工 芸 繊 維 大 学 チームが 全 審 査 を 完 遂
し、 中 でもスキッドパッド(1 位 )、エ
ンデュランス(2 位 )、オートクロス(4
位 )で 好 成 績 を 上 げ、 見 事 に6 年 ぶり2
度 目 の 優 勝 に 輝 きました。
EVクラスでは、 一 関 工 業 高 等 専 門
学 校 / 岩 手 大 学 / 岩 手 県 立 大 学 チームが、
全 審 査 を 完 遂 し、 中 でも 効 率 はICV 含
めた 全 体 の1 位 となり、 参 戦 2 年 目 での
初 優 勝 となりました。
全 体 を 通 してみると、 技 術 車 検 通 過
チームは77チーム( 前 年 62チーム)、
エンデュランス 完 走 30チーム( 前 年
31チーム)という 状 況 でした。 各 チー
ムとも 更 なる 好 成 績 を 目 指 し、 第 15 回
大 会 へ 向 けて 新 たなスタートを 切 って
いただきたいと 思 います。
この 大 会 はフォーミュラカーの 性 能
を 競 うだけでなく、 次 代 を 担 う 人 材 の
育 成 活 動 として、ものづくりの 本 質 や
そのプロセスを 学 ぶとともに、ものづ
くりの 厳 しさ、 面 白 さ、 喜 びを 体 感 す
ることができる 場 でもあります。 昨 年
までに、 約 1 万 6 千 人 の 学 生 が 参 加 し、
多 くの 卒 業 生 がものづくりの 第 一 線 で
活 躍 しています。これまでの 努 力 が 実
ったチームの 皆 さんも、 悔 しい 思 いを
したチームの 皆 さんも、この 活 動 で 得
た 貴 重 な 経 験 を 糧 として、 新 たな 一 歩
を 踏 み 出 していただければ 幸 いです。
最 後 になりましたが、 本 大 会 の 開 催 、
運 営 に 際 し、 後 援 、 協 賛 、ならびにご
支 援 をいただいた 産 学 官 各 方 面 の 皆 様 、
多 大 なご 協 力 をいただきました 地 元 静
岡 県 をはじめ、 掛 川 市 、 袋 井 市 の 関 係
者 の 皆 様 、また、 大 会 スタッフの 派 遣
にご 協 力 をいただきました 企 業 、 大 学
関 係 者 の 皆 様 、スタッフの 皆 様 方 に、
主 催 者 を 代 表 して 心 より 厚 く 御 礼 申 し
上 げます。
大 会 委 員 長
野 村 得 之
Tokuhisa Nomura
(トヨタ 自 動 車 )
2

GREETINGS
2016 Student Formula Japan
第 14 回 全 日 本 学 生 フォーミュラ 大 会 を
振 り 返 って
大 会 に 参 加 されました1982 名 のチ
ームの 皆 様 、ご 後 援 いただきました 関
係 省 庁 ・ 自 治 体 および 関 連 団 体 そして
企 業 の 皆 様 、ご 協 賛 いただきました
200 社 を 超 えるスポンサーの 皆 様 、そ
して300 名 余 りの 審 査 員 ・スタッフの
方 々および 派 遣 していただいた 企 業 の
皆 様 に、 大 会 を 運 営 する 実 行 委 員 会 を
代 表 して、 深 く 御 礼 申 し 上 げます。
今 年 の 大 会 における 取 り 組 みの 柱 は、
以 下 の3つでした。
【 火 災 事 故 ゼロ】
今 年 も 火 災 事 故 なく 終 えることがで
きました。チームの 皆 様 の 車 づくり 技
術 力 向 上 とともに、 車 検 ワーキングが
車 検 講 習 会 や 大 会 期 間 中 の 安 全 な 車 両
製 作 指 導 を 実 施 した 成 果 です。 火 災 事
故 が 発 生 しますと 皆 さんの 車 両 を 審 査
する 貴 重 な 走 行 時 間 が 影 響 を 受 けます。
今 後 も 参 加 される 皆 様 および 審 査 員 相
互 協 力 のもと、 火 災 事 故 ゼロの 継 続 を
お 願 い 申 し 上 げます。
・ 集 計 表 彰 ミスの 撲 滅
・ 更 なる 安 全 な 大 会 運 営
・ 悪 天 候 に 強 い 運 営 体 制
【 新 たな 集 計 表 彰 システムの 構 築 】
人 間 は 間 違 える 生 き 物 。ですので、
間 違 いを 犯 した 人 を 責 めることはでき
ません。かくいう 私 も 間 違 いだらけで
す。なぜ、その 間 違 いを 犯 してしまっ
たか? 未 然 に 防 止 するために 関 係 者
で 徹 底 的 に 昨 年 の 間 違 いを 精 査 し、そ
の 対 策 を 織 り 込 んだシステムを 構 築 し
ました。その 結 果 、 今 年 は 間 違 いを 犯
すことなく 表 彰 式 を 終 えることができ
ました。 万 全 を 期 すために、 表 彰 式 の
開 始 が 遅 れたことはこの 場 を 借 りてお
詫 び 申 し 上 げます。
システムは 完 成 いたしましたが、 予
期 せぬ 事 象 に 間 違 いのない 対 応 をする
ため、 二 重 三 重 の 確 認 作 業 をしっかり
と 実 践 してまいります。
【 悪 天 候 】
9 月 の 日 本 では 避 けて 通 れないもの
が 雷 と 台 風 です。 昨 年 より 実 行 したス
タジアムの 活 用 と 落 雷 対 策 に 加 えて、
今 年 は 雷 と 台 風 の 襲 来 を 想 定 したケー
ススタディを 事 前 に 検 討 しました。そ
の 結 果 、 台 風 13 号 が 接 近 しましたが、
大 きな 混 乱 なく 審 査 をほぼ 予 定 どおり
に 行 なえました。スポンサー 企 業 の 方
々には、1 日 遅 延 したこと 申 し 訳 ござ
いませんでした。
上 述 のようにおおむね 順 調 に 行 なえ
た 大 会 ではございますが、 以 下 の 問 題
が 発 生 しておりますので、 今 後 の 運 営
改 善 項 目 として 取 り 組 んでまいります。
・ 競 技 車 両 輸 送
・ 海 外 チームの 静 的 審 査 体 制
・わかりにくい 表 彰 基 準
日 本 大 会 は 今 年 で14 年 が 経 過 いたし
実 行 委 員 会 委 員 長
松 本 保 志
Yasushi Matsumoto
(トヨタ 自 動 車 )
ました。これまでも、 大 勢 のご 尽 力 に
より 大 会 運 営 は 着 実 に 絶 え 間 なく 改 善
され 続 けておりますが、 更 なる 発 展 を
期 待 されております。 実 行 委 員 長 を 今
年 で 終 えますが、 今 後 は 参 加 者 目 線 の
ご 意 見 を 積 極 的 に 取 り 入 れ、より 良 い
大 会 を 実 現 する 礎 となる10 年 後 の 在 る
べき 大 会 運 営 を 策 定 する 検 討 ワーキン
グを 率 いて、 微 力 ながら 引 き 続 きこの
大 会 を 支 えていく 予 定 です。
各 種 講 習 会 や 試 走 会 そして 来 年 の 大
会 会 場 でまた 皆 様 とお 会 いできるのを
楽 しみにしております。
3

2016 Student Formula Japan
CONTENTS
第 14 回 全 日 本 学 生 フォーミュラ 大 会 目 次
Schedule
DAY 1 9.6(TUE)
DAY 2 9.7 (WED)
DAY 3 9.8(THU)
DAY 4 9.9(FRI)
DAY 5 9.10(SAT)
第 1 部 レビュー
002 発 刊 の 辞
大 会 委 員 長 野 村 得 之
003 第 14 回 全 日 本 学 生 フォーミュラ 大 会 を 振 り 返 って
大 会 実 行 委 員 会 委 員 長 松 本 保 志
004 目 次
005 主 催 ・ 後 援 ・ 協 賛 ・ 大 会 スタッフ
006 大 会 スポンサー
007 受 賞 チーム 表 彰
008 大 会 概 要 / 審 査 概 要
009 イベントスケジュール
最 優 秀 賞 受 賞 校 解 説 レポート
010 最 優 秀 デザイン 賞 ……………………… U.A.S.Graz
012 最 優 秀 コスト 賞 …………………………… 大 阪 大 学
014 最 優 秀 プレゼンテーション 賞 …… U.A.S.Graz
第 2 部 大 会 記 録 集
ICVクラス
No.2 京 都 工 芸 繊 維 大 学 43
No.3 名 古 屋 工 業 大 学 44
No.4 同 志 社 大 学 45
No.5 大 阪 大 学 46
No.6 日 本 自 動 車 大 学 校 47
No.7 豊 橋 技 術 科 学 大 学 48
No.8 九 州 工 業 大 学 49
No.9 日 本 工 業 大 学 50
No.10
King Mongkut's University of Technology Thonburi
No.11 成 蹊 大 学 51
No.12 名 城 大 学 52
No.13 Tongji University 53
No.14 トヨタ 名 古 屋 自 動 車 大 学 校 54
No.15 大 阪 工 業 大 学 55
No.16 横 浜 国 立 大 学 56
No.17 静 岡 理 工 科 大 学 57
No.18 東 京 農 工 大 学 58
No.19 金 沢 工 業 大 学 59
No.20 名 古 屋 大 学 60
No.21 東 京 都 市 大 学 61
No.22 芝 浦 工 業 大 学 62
No.23 京 都 大 学 63
No.24 愛 知 工 業 大 学 64
No.25 東 京 理 科 大 学 65
No.27 千 葉 大 学 66
No.28 ものつくり 大 学 67
No.29 Universitas Negeri Yogyalarta 68
No.30 岡 山 大 学 69
No.31 宇 都 宮 大 学 70
No.32 東 海 大 学 71
No.33 新 潟 大 学 72
No.34 大 阪 産 業 大 学 73
126 審 査 結 果
128 集 合 写 真 / 会 場 図
No.35 神 戸 大 学 74
No.36 広 島 大 学 75
No.37 久 留 米 工 業 大 学 76
No.38 摂 南 大 学 77
No.39 岐 阜 大 学 78
No.40 静 岡 大 学 79
No.41 岡 山 理 科 大 学
No.42 福 井 大 学 80
No.43 大 阪 市 立 大 学
No.44 山 梨 大 学 81
No.45 山 口 東 京 理 科 大 学 82
No.46 Institut Teknologi Sepuluh Nopember Surabaya 83
No.47 立 命 館 大 学 84
No.48 金 沢 大 学 85
No.49 崇 城 大 学 86
No.50 Kasetsart University 87
No.51 上 智 大 学 88
No.52 日 本 大 学 理 工 学 部 89
No.53 静 岡 工 科 自 動 車 大 学 校 90
No.54 早 稲 田 大 学 91
No.55 ホンダテクニカルカレッジ 関 西 92
No.56 北 海 道 大 学 93
No.57 ホンダテクニカルカレッジ 関 東 94
No.58 近 畿 大 学 95
No.59 鳥 取 大 学 96
No.60 広 島 工 業 大 学 97
No.61 北 九 州 市 立 大 学 98
No.62 麻 生 工 科 自 動 車 大 学 校 99
No.63 国 士 館 大 学 100
No.64 青 山 学 院 大 学 101
No.65 富 山 大 学 102
No.66 埼 玉 工 業 大 学 103
No.67 National Taipei University of Technology 104
4
審 査 講 評
016 車 検 イベント ……………………………… 三 宅 博
静 的 イベント ………………………………
017 動 的 イベント ……………………………… 中 澤 広 高
有 ヶ 谷 英 人
コストと 製 造 審 査 ……………………… 鈴 木 健
018 プレゼンテーション 審 査 ………… 馬 場 雅 之
EV 審 査 …………………………………… 玉 正 忠 嗣
019 デザイン 審 査 …………………………… 長 谷 川 淳 一
ベスト3 面 図 賞 ……………………………
ベ ストコン ポジット 賞 ……………………
CAE 特 別 賞 ………………………………
ベストエアロ 賞 ……………………………
鈴 木 弘 道
高 石 新
神 野 研 一
寺 門 晋
ベストサスペンション 賞 ………………… 塚 本 将 弘
022 フォトダイアリー
027 グラーツ 来 訪 を 考 える。
032 学 生 フォーミュラOBが 見 た、 感 じた
学 生 フォーミュラ 気 になるポイント
040 アラカルト わが 校 、わがチーム 自 慢 の●▲×!
No.68 千 葉 工 業 大 学 105
No.69 日 本 大 学 生 産 工 学 部 106
No.70 茨 城 大 学 107
No.71 明 星 大 学 108
No.72 東 京 工 科 自 動 車 大 学 校 世 田 谷 校 109
No.73 Harbin Institute of Technology at Weihai 110
No.74 Zhejiang University City College
No.75 Sebelas Maret University
No.76 Chulalongkorn University 111
No.77 Universitas Gadjah Mada
No.78 Universiti Putra Malaysia 112
No.79 Ajou University
No.80 National Tsing Hua University 113
No.82 九 州 大 学 114
No.84 Southern Taiwan University of Science and Technology 115
No.85 Sinhgad Academy of Engineering
No.86 Sinhgad Technical Education Society
No.89 Manav Rachna International University 116
No.90 Universiti Teklnologi Malaysia
No.93 U.A.S. Graz 117
EVクラス
No.E1 静 岡 理 工 科 大 学 / 名 古 屋 大 学 EV 118
No.E2 トヨタ 名 古 屋 自 動 車 大 学 校 EV 119
No.E3 東 北 大 学 EV 120
No.E4 Tongji University EV
No.E5 一 関 工 業 高 等 専 門 学 校 / 岩 手 大 学 / 岩 手 県 立 大 学 EV 121
No.E6 九 州 工 業 大 学 EV 122
No.E8 神 奈 川 大 学 EV 123
No.E9 Harbin Institute of Technology at Weihai EV 124
No.E11 Thai-Nichi Institute of Technology EV
No.E12 RV College of Engineering EV 125

2016 Student Formula Japan
Organization
主 催 ・ 後 援 ・ 協 賛 ・ 大 会 スタッフ Organizations & Officials of the Competition
主 催
後 援
協 賛
公 益 社 団 法 人 自 動 車 技 術 会
大 会 スタッフ
文 部 科 学 省
経 済 産 業 省
国 土 交 通 省
静 岡 県
掛 川 市
袋 井 市
掛 川 商 工 会 議 所
袋 井 商 工 会 議 所
日 本 自 動 車 工 業 会
日 本 自 動 車 部 品 工 業 会
NHK
TBSテレビ
静 岡 新 聞 社 ・ 静 岡 放 送
静 岡 朝 日 テレビ
静 岡 第 一 テレビ
テレビ 静 岡
静 岡 エフエム 放 送 (K-mix)
朝 日 新 聞 社
読 売 新 聞 社
毎 日 新 聞 社
日 本 経 済 新 聞 社
日 刊 工 業 新 聞 社
フジサンケイ ビジネスアイ
日 刊 自 動 車 新 聞 社
産 業 技 術 総 合 研 究 所
自 動 車 技 術 総 合 機 構
日 本 自 動 車 研 究 所
日 本 私 立 大 学 協 会
日 本 私 立 大 学 連 盟
公 立 大 学 協 会
国 立 高 等 専 門 学 校 機 構
日 本 工 学 会
日 本 ゴム 工 業 会
計 測 自 動 制 御 学 会
潤 滑 油 協 会
日 本 機 械 学 会
日 本 工 学 教 育 協 会
日 本 工 作 機 械 工 業 会
日 本 ゴム 協 会
日 本 材 料 学 会
日 本 自 動 車 タイヤ 協 会
日 本 設 計 工 学 会
日 本 陸 用 内 燃 機 関 協 会
溶 接 学 会
日 本 自 動 車 車 体 工 業 会
日 本 自 動 車 整 備 振 興 会 連 合 会
日 本 自 動 車 機 械 器 具 工 業 会
日 本 自 動 車 連 盟
日 本 自 動 車 販 売 協 会 連 合 会
土 木 学 会
全 国 自 動 車 大 学 校 ・ 整 備 専 門 学 校
協 会
電 気 学 会
【 本 部 】
大 会 委 員 長 野 村 得 之 (トヨタ 自 動 車 ) 大 会 副 委 員 長 竹 村 宏 ( 本 田 技 研 工 業 ) 大 会 副 委 員 長 窪 塚 孝 夫 ( 自 動 車 技 術 会 ) 大 会 実 行 委 員 長 松 本 保 志 (トヨタ 自 動 車 )
【 車 検 】 審 査 リーダー 三 宅 博 ( U Dトラックス)
川 島 祐 一 ( 川 崎 重 工 業 )
小 牟 田 治 良 ( 三 菱 自 動 車 エンジニアリング)
加 藤 祐 規 (いすゞ 自 動 車 )
中 村 一 樹 (いすゞ 自 動 車 )
本 田 祐 介 (ヤマハ 発 動 機 )
宮 田 卓 英 (マイスタークラブ)
黒 澤 達 夫 (マイスタークラブ)
飯 塚 政 雄 (マイスタークラブ)
村 越 弘 昌 (マイスタークラブ)
井 出 温 (マイスタークラブ)
利 谷 洸 貴 (トヨタ 自 動 車 )
安 藤 洋 (トヨタ 自 動 車 )
清 水 健 一 (トヨタ 自 動 車 )
山 谷 麻 美 子 (トヨタ 自 動 車 )
岡 本 和 也 (ダイハツ 工 業 )
秋 月 信 也 ( 日 産 自 動 車 )
八 木 橋 厚 太 ( 日 産 自 動 車 )
千 葉 康 智 (スズキ)
西 村 尚 記 ( 富 士 重 工 業 )
鈴 木 正 幸 ( 富 士 重 工 業 )
長 田 祥 史 ( 三 菱 自 動 車 工 業 )
福 嶋 大 吾 郎 ( 三 菱 自 動 車 工 業 )
清 水 俊 成 (いすゞ 自 動 車 )
西 英 之 (マツダ)
原 薗 泰 信 (ヤマハ 発 動 機 )
岡 崎 昭 仁 ( 神 奈 川 工 科 大 学 )
松 浦 孝 成 ( 堀 場 製 作 所 )
山 岸 康 一 (トヨタ 自 動 車 )
松 本 保 志 (トヨタ 自 動 車 )
増 田 陽 介 ( 日 産 自 動 車 )
藤 田 博 (マツダ)
横 山 哲 也 (マツダE&T)
本 田 篤 ( 川 崎 重 工 業 )
古 城 裕 嗣 (マイスタークラブ)
山 下 勝 (UDトラックス)
小 針 博 樹 (アドベン 自 動 車 )
天 野 勝 弘 ( 静 岡 理 工 科 大 学 )
【EV】 審 査 リーダー 玉 正 忠 嗣 ( 日 産 自 動 車 )
桜 木 拓 也 (ダイキン 工 業 )
茅 野 浩 之 ( 小 松 製 作 所 )
堀 越 孝 一 郎 (カルソニックカンセイ)
柳 田 靖 人 (ダイキン 工 業 )
種 田 良 司 ( 三 菱 自 動 車 工 業 )
西 田 篤 史 ( 本 田 技 術 研 究 所 )
石 井 和 幸 (マイスタークラブ)
宮 田 敏 夫 (マイスタークラブ)
加 藤 哲 朗 (カルソニックカンセイ)
川 鍋 昌 彦 ( 富 士 テクノサービス)
狩 野 康 行 ( 小 野 測 器 )
時 田 万 奈 未 ( 小 野 測 器 )
足 立 新 ( 小 野 測 器 )
内 藤 聡 志 ( 小 野 測 器 )
岩 渕 幸 光 (ブリヂストンプラント)
澤 村 雅 之 (ブリヂストン)
小 川 雄 也 (ブリヂストン)
関 谷 直 樹 ( 日 本 大 学 )
吉 田 幸 司 ( 日 本 大 学 )
安 藝 雅 彦 ( 日 本 大 学 )
名 波 則 路 ( 日 本 大 学 )
桑 原 弘 ( 横 浜 国 立 大 学 )
森 伸 一 (ヨコハマモータースポーツ)
鹿 内 佳 人 ( 静 岡 理 工 科 大 学 )
畑 田 紘 志 (ダイハツ 工 業 )
龍 重 法 ( 堀 場 製 作 所 )
石 川 達 夫 ( 堀 場 製 作 所 )
仲 野 敬 一 ( 堀 場 製 作 所 )
西 田 拓 也 ( 堀 場 製 作 所 )
大 坪 正 典 ( 堀 場 製 作 所 )
辻 一 太 郎 ( 堀 場 製 作 所 )
矢 田 大 貴 ( 堀 場 製 作 所 )
阿 久 根 良 斗 ( 本 田 技 術 研 究 所 )
押 部 泰 之 ( 本 田 技 術 研 究 所 )
吉 野 文 隆 (マイスタークラブ)
菊 池 文 明 (マイスタークラブ)
関 口 昌 邦 (マイスタークラブ)
山 田 滋 (マイスタークラブ
久 野 富 士 夫 (マイスタークラブ
小 宮 敏 也 (トヨタ 自 動 車 )
影 山 卓 也 (トヨタ 自 動 車 )
坂 本 雄 祐 (トヨタ 自 動 車 )
狩 野 芳 郎 ( 神 奈 川 工 科 大 学 )
椛 澤 明 ( 本 田 技 術 研 究 所 )
宮 村 智 也 ( 本 田 技 術 研 究 所 )
坂 上 翔 (マツダ)
大 庭 秀 洋 (トヨタ 自 動 車 )
竹 内 大 和 ( 富 士 重 工 業 )
【 静 的 審 査 】 審 査 リーダー 有 ヶ 谷 英 人 (オイレス 工 業 )
西 内 徹 (カルソニックカンセイ) 三 宅 洸 (ジヤトコ)
高 井 喜 一 郎 (ボランティア) 小 林 新 (ダイハツ 工 業 )
山 本 亜 都 子 ( 日 立 オートモティブシステムズ) 萩 原 翔 ( 日 産 自 動 車 )
加 藤 寛 ( 日 本 精 工 )
山 本 貴 史 ( 日 産 自 動 車 )
中 沢 大 一 ( 日 産 車 体 )
岡 本 明 延 (スズキ)
佐 藤 光 広 ( 住 友 ゴム 工 業 ) 大 谷 幸 司 ( 富 士 重 工 業 )
沢 田 護 (デンソー)
田 邉 和 也 ( 本 田 技 術 研 究 所 )
増 田 貴 彦 (ショーワ)
海 藤 広 峻 ( 本 田 技 術 研 究 所 )
渋 谷 弘 之 (いすゞ 自 動 車 ) 田 浦 照 幸 ( 日 野 自 動 車 )
宮 崎 知 之 (NSKワーナー) 小 野 昌 朗 ( 東 京 R&D)
馬 場 雅 之 ( 本 田 技 術 研 究 所 ) 菊 地 茂 美 ( 東 京 R&D)
高 松 芳 久 (ダイハツ 工 業 ) 高 石 新 ( 東 京 R&Dコンポジット 工 業 )
音 部 哲 郎 ( 豊 田 自 動 織 機 ) 松 本 孝 史 ( 川 崎 重 工 業 )
菊 谷 寿 郎 ( 豊 田 自 動 織 機 ) 鈴 木 健 太 (いすゞ 自 動 車 )
共 田 はづき ( 日 産 自 動 車 )
関 本 祐 太 郎 (ゼット・エフ・ジャパン)
梅 木 志 保 ( 日 産 自 動 車 ) 石 田 幸 大 (ヤマハ 発 動 機 )
友 部 貴 仁 (スズキ)
長 谷 川 淳 一 (トヨタ 自 動 車 )
神 丸 慎 二 ( 富 士 重 工 業 ) 塚 本 将 弘 (トヨタ 自 動 車 )
二 星 寿 美 江 ( 富 士 テクノサービス) 寺 門 晋 (トヨタ 自 動 車 )
前 田 裕 司 ( 日 本 発 条 )
佐 藤 孝 之 (オーテックジャパン)
若 松 和 夫 (ボランティア) 松 村 浩 明 (ダイハツ 工 業 )
菊 地 敏 博 (マツダ)
中 山 紘 一 ( 日 産 自 動 車 )
清 水 朋 成 (トヨタ 車 体 ) 西 本 幸 司 ( 日 産 自 動 車 )
永 山 啓 樹 ( 日 産 アーク) 森 岡 宇 ( 日 産 自 動 車 )
岩 本 幸 典 ( 日 立 オートモティブシステムズ) 出 田 浩 之 (スズキ)
宮 澤 哲 裕 (アイシン 精 機 ) 下 澤 知 巳 ( 富 士 重 工 業 )
鈴 木 健 二 (マツダ)
鈴 木 弘 道 ( 三 菱 自 動 車 工 業 )
近 本 敏 行 ( 三 菱 自 動 車 工 業 ) 宮 坂 宏 (ボランティア)
鈴 木 健 (ボランティア) 影 山 邦 衛 (ボランティア)
伊 藤 淳 ( 本 田 技 術 研 究 所 ) 望 月 広 光 (ボランティア)
射 延 恭 二 (デンソー)
松 尾 和 哉 ( 愛 知 機 械 工 業 )
戸 田 宗 敬 (ボランティア) 神 野 研 一 (ボランティア)
細 谷 和 宏 (いすゞ 自 動 車 ) 岡 本 拓 之 (マツダ)
上 野 亮 (ヤマハ 発 動 機 )
石 坂 孝 史 ( 本 田 技 術 研 究 所 )
河 西 信 之 (トヨタ 自 動 車
森 元 孝 輝 (ジヤトコ)
鴨 野 亜 王 ( 富 士 重 工 業 )
白 井 和 成 (デンソー)
中 村 雅 憲 ( 中 部 大 学 )
中 村 錠 治 (デンソー)
山 上 滋 春 ( 日 産 自 動 車 )
山 内 晋 ( 日 立 製 作 所 )
笹 井 健 史 ( 小 松 製 作 所 )
真 貝 浩 一 (トヨタ 自 動 車 )
前 田 昭 一 ( 日 産 自 動 車 )
遠 藤 睦 也 ( 日 産 自 動 車 )
堀 居 直 幸 ( 三 菱 自 動 車 工 業 )
松 崎 通 範 (ボランティア)
【 動 的 審 査 】 審 査 リーダー 中 澤 広 高 ( 本 田 技 術 研 究 所 )
瓦 井 寛 人 (マツダ)
葛 晰 遥 (マツダ)
土 屋 勝 紀 (マツダ)
LUUTHIEN XUAN (スズキ)
村 田 晃 宏 (アイシン 精 機 )
小 野 本 仁 (アイシン 精 機 )
小 俣 秀 太 郎 (アイシン 精 機 )
遠 藤 祐 介 (アイシン 精 機 )
原 田 康 弘 (トヨタ 自 動 車 )
位 田 晴 良 ( 福 井 工 業 大 学 )
谷 本 隆 一 ( 愛 知 工 業 大 学 )
鈴 木 健 太 (デンソー)
小 山 田 亮 (トヨタ 自 動 車 東 日 本 )
寺 島 巧 (トヨタ 自 動 車 東 日 本 )
山 本 晃 大 ( 本 田 技 研 工 業 )
鐘 ヶ 江 優 ( 本 田 技 術 研 究 所 )
深 澤 慶 ( 本 田 技 術 研 究 所 )
ナナンスティアワン ( 本 田 技 研 工 業 )
永 椎 光 ( 本 田 技 術 研 究 所 )
高 見 祐 貴 ( 本 田 技 術 研 究 所 )
三 橋 晃 子 ( 本 田 技 術 研 究 所 )
小 野 靖 治 ( 日 野 自 動 車 )
佐 川 光 康 ( 日 信 工 業 )
中 島 健 志 ( 川 崎 重 工 業 )
和 泉 恭 平 ( 川 崎 重 工 業 )
加 久 信 孝 (ホンダテクノフォート)
清 水 健 太 (ホンダテクノフォート)
田 島 史 渉 (プレス 工 業 )
茨 木 浩 二 (デンソー)
西 山 雅 人 (デンソー)
藤 本 真 太 郎 (オートテクニックジャパン)
日 出 間 仁 (オートテクニックジャパン)
中 澤 広 高 ( 本 田 技 術 研 究 所 )
長 崎 和 仁 (トヨタ 自 動 車 )
石 津 克 範 (トヨタ 自 動 車 )
木 村 洋 介 (トヨタ 自 動 車 )
宮 本 達 男 (トヨタ 自 動 車 )
水 野 智 之 (トヨタ 自 動 車 )
小 原 和 晃 (トヨタ 自 動 車 )
加 藤 慎 也 (トヨタ 自 動 車 )
近 藤 一 喜 (トヨタ 自 動 車 )
小 川 泰 明 (トヨタ 自 動 車
松 浦 亘 (トヨタ 自 動 車 )
湯 山 卓 矢 (トヨタ 自 動 車 )
土 谷 真 基 (トヨタ 自 動 車 )
菱 本 祐 太 郎 ( 東 洋 ゴム 工 業 )
杉 田 尚 隆 (ジヤトコ)
齊 藤 宏 樹 (ジヤトコ)
関 屋 英 行 (ジヤトコエンジニアリング)
蓑 輪 信 悟 (ダイハツ 工 業 )
畑 内 慎 也 (ダイハツ 工 業 )
渡 邉 尚 尭 (ダイハツ 工 業 )
椋 野 晃 斗 (ダイハツ 工 業 )
本 田 靖 英 ( 日 産 自 動 車 )
日 吉 颯 舞 ( 日 産 自 動 車 )
米 川 誠 一 ( 日 産 自 動 車 )
井 上 景 介 ( 日 産 自 動 車 )
千 葉 弘 太 ( 富 士 重 工 業 )
綿 貫 賢 二 ( 富 士 重 工 業 )
三 木 樹 ( 富 士 重 工 業 )
前 川 弘 孝 ( 三 菱 自 動 車 工 業 )
田 邊 亘 ( 三 菱 自 動 車 工 業 )
河 合 優 輝 ( 三 菱 自 動 車 工 業 )
小 倉 直 也 (ヨロズ)
西 山 塁 (ヨロズ)
岡 部 秀 一 ( 日 野 自 動 車 )
増 田 好 洋 (ゼスト)
鈴 木 恵 介 (ケーヒン)
堤 圭 司 (ケーヒン)
日 比 野 光 男 (スズキ)
吉 崎 隼 平 ( 日 産 車 体 )
小 倉 達 矢 ( 日 産 車 体
西 城 雄 二 (ヤマハ 発 動 機 )
小 林 興 次 (ヤマハ 発 動 機 )
青 柳 謙 二 (ヤマハ 発 動 機 )
中 村 公 昭 (ヤマハ 発 動 機 )
大 西 誠 吾 (ヤマハ 発 動 機 )
男 成 智 仁 (トヨタ 車 体 )
津 田 顕 (マツダ)
阿 部 翔 太 (dSPACE Japan)
朝 倉 優 ( 本 田 技 術 研 究 所 )
岡 秀 樹 (スズキ)
石 井 樹 (スズキ)
北 山 周 (スズキ)
澤 田 徹 (スズキ)
野 田 智 哉 (スズキ)
松 本 知 之 (スズキ)
小 宮 山 大 地 (スズキ)
【 運 営 】 大 会 実 行 委 員 長 松 本 保 志 (トヨタ 自 動 車 )
土 屋 高 志 ( 静 岡 理 工 科 大 学 )
江 上 真 弘 ( 日 産 自 動 車 )
小 林 正 朋 ( 本 田 技 術 研 究 所 )
清 秀 敏 (いすゞ 自 動 車 )
後 藤 信 一 (いすゞ 自 動 車 )
湯 原 聡 (ダイハツ 工 業 )
板 橋 佑 介 (いすゞ 自 動 車 )
伊 藤 潔 (ヤマハ 発 動 機 )
後 藤 進 之 介 ( 日 産 自 動 車 )
耒 家 豊 (スズキ)
松 浦 拓 弥 ( 三 菱 自 動 車 工 業 )
福 田 充 宏 ( 静 岡 大 学 )
齋 藤 拓 也 (ボランティア)
辻 夏 央 (デンソー)
山 本 遼 太 (いすゞ 中 央 研 究 所 )
遠 藤 晃 慶 (ヤマハ 発 動 機 )
古 賀 諒 摩 (トヨタ 自 動 車 )
中 島 暁 音 ( 日 産 自 動 車 )
加 藤 雅 大 ( 日 産 自 動 車 )
髙 山 隆 一 ( 日 産 自 動 車 )
平 城 眞 太 朗 (スズキ)
中 島 章 裕 (スズキ)
杉 本 尚 輝 (スズキ)
亀 井 宏 貴 ( 三 菱 自 動 車 工 業 )
小 竹 良 樹 ( 三 菱 自 動 車 工 業 )
今 村 勝 ( 日 本 発 条 )
石 飛 貴 大 (ヤマハ 発 動 機 )
リージャンホン (ヤマハ 発 動 機 )
生 原 尚 季 (トヨタ 自 動 車 )
西 岡 剛 志 (スズキ)
大 橋 武 彦 (スズキ)
平 尾 繁 美 ( 富 士 テクノサービス)
山 本 隆 (デンソー)
片 山 政 彦 (デンソー)
吉 田 和 弘 (デンソー)
柳 田 悦 豪 (デンソー)
淺 井 知 美 (デンソー)
加 世 山 秀 樹 ( 本 田 技 研 工 業 )
佐 々 木 敬 規 (トヨタ 自 動 車 )
橋 本 優 (トヨタ 自 動 車 )
増 田 隆 彦 ( 日 産 自 動 車 )
栗 原 洋 平 (スズキ)
中 村 博 (ボランティア)
本 田 康 裕 ( 国 士 舘 大 学 )
両 角 岳 彦 (ボランティア)
前 原 洋 一 ( 本 田 技 研 工 業 )
野 中 秀 次 郎 ( 本 田 技 研 工 業 )
尾 棹 典 昭 ( 本 田 技 研 工 業 )
西 川 諒 ( 本 田 技 研 工 業 )
庄 司 智 和 ( 本 田 技 研 工 業 )
坂 井 碧 海 ( 本 田 技 術 研 究 所 )
松 本 拓 也 ( 本 田 技 術 研 究 所 )
白 畑 太 樹 ( 本 田 技 術 研 究 所 )
増 渕 義 則 ( 本 田 技 術 研 究 所 )
飯 村 秀 士 ( 本 田 技 術 研 究 所 )
岸 孝 洋 ( 本 田 技 術 研 究 所 )
竹 國 友 裕 (マツダ)
加 藤 なおみ (デンソー)
YAERIN KWON (デンソー)
森 香 織 (デンソー)
アレクサンダーニーザー (アイシン 精 機 )
湊 博 志 (アイシン 精 機 )
市 原 一 輝 (アイシン 精 機 )
安 齋 恵 (アイシン 精 機 )
内 野 岳 人 (アイシン 精 機 )
勇 洋 佑 (アイシン 精 機 )
長 谷 川 雅 彦 (アイシン 精 機 )
鈴 村 義 一 (アイシン 精 機 )
森 雅 斗 (アイシン 精 機 )
神 原 朋 子 (アイシン 精 機 )
永 井 祐 希 (アイシン 精 機 )
谷 地 中 宏 基 (トヨタ 自 動 車 )
福 岡 孝 和 (トヨタ 自 動 車 )
小 野 泰 志 (トヨタ 自 動 車 )
田 中 慎 也 ( 神 奈 川 工 科 大 学 )
西 山 尭 伯 ( 神 奈 川 工 科 大 学 )
酒 井 雄 揮 志 ( 日 産 自 動 車 )
水 野 貴 大 (ボランティア/ 大 豊 工 業 )
松 浦 麻 理 子 (ボランティア)
大 杉 政 克 (マツダ)
高 林 新 治 ( 静 岡 理 工 科 大 学 )
松 永 和 也 (ヤマハ 発 動 機 )
松 澤 卓 ( 横 浜 国 立 大 学 )
岡 部 顕 史 ( 日 本 大 学 )
Loo Weng Leong ( 三 菱 自 動 車 工 業 )
石 川 智 啓 (デンソー)
中 村 光 孝 (アイシン 精 機 )
宮 野 公 美 子 (トヨタ 自 動 車 )
元 根 義 和 (ボランティア)
大 竹 啓 介 (スズキ)
小 宮 山 和 希 (ボランティア)
ハーガスグラント (ボランティア)
川 村 健 太 郎 (ボランティア)
小 久 保 和 香 (ボランティア)
後 藤 愛 実 (ボランティア)
夏 目 真 奈 美 (ボランティア)
山 岸 龍 明 (ボランティア)
榎 本 啓 士 ( 金 沢 大 学 )
関 田 好 司 ( 本 田 技 術 研 究 所 )
小 原 英 明 (ボランティア)
水 野 茂 洋 (ボランティア
田 中 和 宏 (ボランティア)
高 須 彬 廣 ( 神 奈 川 工 科 大 学 )
大 島 章 裕 ( 神 奈 川 工 科 大 学 )
新 谷 珠 樹 (ボランティア)
山 内 雄 介 ( 富 士 重 工 業 )
玉 木 良 尚 ( 京 都 大 学 )
会 田 哲 夫 ( 富 山 大 学 )
藤 田 実 樹 ( 一 関 高 専 )
丸 山 太 加 志 ( 大 阪 産 業 大 学 )
坂 本 正 実 ( 大 阪 産 業 大 学 )
5

2016 Student Formula Japan
Event Sponsors
大 会 スポンサー
■ 大 会 スポンサー
S
A
B
C
トヨタ 自 動 車 株 式 会 社
日 産 自 動 車 株 式 会 社
本 田 技 研 工 業 株 式 会 社
富 士 重 工 業 株 式 会 社
マツダ 株 式 会 社
三 菱 自 動 車 工 業 株 式 会 社
株 式 会 社 タマディック
IPG Automotive 株 式 会 社
株 式 会 社 VSN
カールストルツ・エンドスコピー・ジャパン 株 式 会 社
川 崎 重 工 業 株 式 会 社
スズキ 株 式 会 社
株 式 会 社 デンソー
日 産 車 体 株 式 会 社
日 本 精 工 株 式 会 社
日 立 オートモティブシステムズ 株 式 会 社
ヤマハ 発 動 機 株 式 会 社
NOK 株 式 会 社
太 平 洋 精 工 株 式 会 社
株 式 会 社 堀 場 製 作 所
UDトラックス 株 式 会 社
日 野 自 動 車 株 式 会 社
ボッシュ 株 式 会 社
dSPACE Japan 株 式 会 社
KYB 株 式 会 社
Mentor Automotive
NTN 株 式 会 社
株 式 会 社 TBK
アイシン・エィ・ダブリュ 株 式 会 社
アイシン 精 機 株 式 会 社
アルテアエンジニアリング 株 式 会 社
アンシス・ジャパン 株 式 会 社
イータス 株 式 会 社
いすゞ 自 動 車 株 式 会 社
エイヴィエル ジャパン 株 式 会 社
株 式 会 社 エクセディ
株 式 会 社 オーテックジャパン
株 式 会 社 オートバックスセブン
カルソニックカンセイ 株 式 会 社
キグナス 石 油 株 式 会 社
株 式 会 社 ケーヒン
株 式 会 社 ジェイテクト
ジヤトコ 株 式 会 社
ジヤトコエンジニアリング 株 式 会 社
新 日 本 特 機 株 式 会 社
住 友 電 装 株 式 会 社
ゼット・エフ・ジャパン 株 式 会 社
株 式 会 社 センサータ・テクノロジーズ・ジャパン
株 式 会 社 ソフトウェアクレイドル
ソリッドワークス・ジャパン 株 式 会 社
タイコ エレクトロニクス ジャパン 株 式 会 社
ダイハツ 工 業 株 式 会 社
株 式 会 社 ニフコ
日 本 イーエスアイ 株 式 会 社
原 田 工 業 株 式 会 社
株 式 会 社 フォーラムエイト
株 式 会 社 フジクラ
株 式 会 社 ホンダテクノフォート
株 式 会 社 ミツトヨ
三 菱 電 機 株 式 会 社
株 式 会 社 ヤナセ
ユニプレス 株 式 会 社
株 式 会 社 ヨロズ
市 光 工 業 株 式 会 社
株 式 会 社 大 成 社
株 式 会 社 豊 田 自 動 織 機
HPCシステムズ 株 式 会 社
株 式 会 社 JTB 中 部
JXエネルギー 株 式 会 社
NSKワーナー 株 式 会 社
TPR 株 式 会 社
Witzenmann Japan 株 式 会 社
アイシン・エーアイ 株 式 会 社
愛 知 機 械 工 業 株 式 会 社
アスモ 株 式 会 社
C
D
株 式 会 社 アドヴィックス
イグス 株 式 会 社
株 式 会 社 いすゞ 中 央 研 究 所
出 光 興 産 株 式 会 社
株 式 会 社 インターテクノ
株 式 会 社 エイチワン
エイティーエス 株 式 会 社
株 式 会 社 エフ・シー・シー
エフティテクノ 株 式 会 社
オイレス 工 業 株 式 会 社
株 式 会 社 オークネット
株 式 会 社 オートテクニックジャパン
岡 谷 鋼 機 株 式 会 社
興 津 螺 旋 株 式 会 社
株 式 会 社 小 野 測 器
河 西 工 業 株 式 会 社
株 式 会 社 キャタラー
株 式 会 社 享 成 自 動 車 学 校
株 式 会 社 三 五
山 王 テック 株 式 会 社
株 式 会 社 ジェービーエム
株 式 会 社 榛 葉 鉄 工 所
住 友 ゴム 工 業 株 式 会 社
ゼネラルエンジニアリング 株 式 会 社
テイ・エス テック 株 式 会 社
株 式 会 社 ティエムシー
株 式 会 社 東 海 理 化
東 洋 ゴム 工 業 株 式 会 社
豊 田 合 成 株 式 会 社
トヨタ 自 動 車 東 日 本 株 式 会 社
トヨタ 車 体 株 式 会 社
トヨタ 紡 織 株 式 会 社
株 式 会 社 日 産 テクノ
日 信 工 業 株 式 会 社
日 清 紡 ブレーキ 株 式 会 社
一 般 社 団 法 人 日 本 自 動 車 部 品 工 業 会
日 本 デルファイ・オートモーティブ・システムズ 株 式 会 社
日 本 発 条 株 式 会 社
日 本 ミシュランタイヤ 株 式 会 社
株 式 会 社 日 野 ヒューテック
株 式 会 社 深 井 製 作 所
プライムアースEVエナジー 株 式 会 社
株 式 会 社 ブリヂストン
ブリッド 株 式 会 社
ベクター・ジャパン 株 式 会 社
ボルグワーナー・モールスシステムズ・ジャパン 株 式 会 社
マーレジャパン 株 式 会 社
株 式 会 社 マツダE&T
丸 紅 情 報 システムズ 株 式 会 社
三 井 金 属 アクト 株 式 会 社
三 菱 自 動 車 エンジニアリング 株 式 会 社
三 ツ 星 ベルト 株 式 会 社
武 蔵 精 密 工 業 株 式 会 社
株 式 会 社 モビテック
ヤンマー 株 式 会 社
株 式 会 社 ユタカ 技 研
株 式 会 社 ユニバンス
袋 井 商 工 会 議 所
株 式 会 社 DRD
MathWorks Japan
愛 三 工 業 株 式 会 社
アイシン・コムクルーズ 株 式 会 社
アイシン 高 丘 株 式 会 社
曙 ブレーキ 工 業 株 式 会 社
■EVパーツ 支 援
センサータ・テクノロジーズ・ジャパン
東 芝
日 産 自 動 車
日 本 ナショナルインスツルメンツ
プロトラッド
本 田 技 研 工 業
三 菱 自 動 車 工 業
矢 崎 総 業
■ 協 力
D
E
大 塚 製 薬
小 野 測 器
静 岡 県 小 笠 山 総 合 運 動 公 園
静 岡 理 工 科 大 学
首 都 大 学 東 京
中 東 遠 総 合 医 療 センター
東 日 製 作 所
名 古 屋 外 語 大 学
※A〜E=クラス
いすゞエンジニアリング 株 式 会 社
臼 井 国 際 産 業 株 式 会 社
内 山 工 業 株 式 会 社
株 式 会 社 エイ・ダブリュ・エンジニアリング
株 式 会 社 エー・アンド・デイ
株 式 会 社 オティックス
オリックス 自 動 車 株 式 会 社
株 式 会 社 共 和 電 業
株 式 会 社 キリウ
コンカレント 日 本 株 式 会 社
シーケーエンジニアリング 株 式 会 社
シーシーアイ 株 式 会 社
ジェイアイ 傷 害 火 災 保 険 株 式 会 社
鈴 与 株 式 会 社
株 式 会 社 ソーシン
株 式 会 社 ソミック 石 川
大 成 プラス 株 式 会 社
太 平 洋 工 業 株 式 会 社
大 豊 工 業 株 式 会 社
髙 田 工 業 株 式 会 社
株 式 会 社 タチエス
株 式 会 社 ダッド
株 式 会 社 槌 屋
株 式 会 社 テイン
デュージャパン 株 式 会 社
デンソーテクノ 株 式 会 社
株 式 会 社 東 京 アールアンドデー
東 京 R&Dコンポジット 工 業 株 式 会 社
東 京 海 上 日 動 火 災 保 険 株 式 会 社
東 京 貿 易 テクノシステム 株 式 会 社
株 式 会 社 東 日 製 作 所
東 洋 電 装 株 式 会 社
東 レ 株 式 会 社
株 式 会 社 戸 田 レーシング
トヨタテクニカルディベロップメント 株 式 会 社
豊 田 鉄 工 株 式 会 社
株 式 会 社 トヨタプロダクションエンジニアリング
株 式 会 社 トヨタモデリスタインターナショナル
南 条 装 備 工 業 株 式 会 社
西 川 ゴム 工 業 株 式 会 社
株 式 会 社 ニチリン
株 式 会 社 日 産 アーク
日 鍛 バルブ 株 式 会 社
日 本 精 機 株 式 会 社
日 本 特 殊 陶 業 株 式 会 社
日 本 ナショナルインスツルメンツ 株 式 会 社
株 式 会 社 バーチャルメカニクス
株 式 会 社 パイオラックス
浜 名 湖 電 装 株 式 会 社
バンドー 化 学 株 式 会 社
株 式 会 社 ピューズ
フジオーゼックス 株 式 会 社
富 士 通 テン 株 式 会 社
富 士 テクノサービス 株 式 会 社
フューチャーテクノロジー 株 式 会 社
古 河 AS 株 式 会 社
プレス 工 業 株 式 会 社
マグナ・インターナショナル
ヤマハモーターパワープロダクツ 株 式 会 社
ヨコハマ・モータースポーツ・インターナショナル 株 式 会 社
リョービ 株 式 会 社
一 般 社 団 法 人 東 京 都 自 動 車 事 業 振 興 協 会
法 多 山 名 物 だんご 企 業 組 合
ホテル 観 世
日 本 大 学 理 工 学 部
ブリヂストン
ヤマトグローバルロジスティクス
落 雷 抑 制 システムズ
6

2016 Student Formula Japan
List of Team Awards
受 賞 チーム 表 彰
■ 総 合 表 彰
賞 名 受 賞 校 概 要 提 供
経 済 産 業 大 臣 賞
国 土 交 通 大 臣 賞
静 岡 県 知 事 賞
袋 井 市 長 賞
日 本 自 動 車 工 業 会
会 長 賞
ICV 総 合 優 秀 賞
京 都 工 芸 繊 維 大 学
名 古 屋 工 業 大 学
名 古 屋 工 業 大 学
名 古 屋 大 学
すべての 審 査 に 参 加 し、
総 合 得 点 が 最 も 高 いチーム
安 全 技 術 、 環 境 技 術 、
新 技 術 の 評 価 が 最 も 高 い
チーム
経 済 産 業 省
国 土 交 通 省
静 的 審 査 、 動 的 審 査
( エン デ ュラン ス 除 く )、 安 全 、
静 岡 県
騒 音 、 軽 量 化 の 評 価 ポイン
トの 最 も 高 いチーム
静 的 審 査 の 得 点 が 最 も 高 い
チーム
袋 井 市
名 古 屋 大 学
横 浜 国 立 大 学
日 本 自 動 車 大 学 校
早 稲 田 大 学
名 古 屋 工 業 大 学
宇 都 宮 大 学
日 本 工 業 大 学
山 梨 大 学
岐 阜 大 学
すべての 静 的 ・ 動 的 審 査
に 参 加 し、 完 遂 ・ 完 走 し
神 戸 大 学
ているチーム
日 本 自 動 車
千 葉 大 学
( 書 類 遅 延 およびエンデュ 工 業 会
ランス 完 走 後 の 騒 音 ペナ
九 州 工 業 大 学
ルティーが 無 いこと)
山 口 東 京 理 科 大 学
トヨタ 名 古 屋 自 動 車 大 学 校 EV
一 関 工 業 高 等 専 門 学 校 /
岩 手 大 学 / 岩 手 県 立 大 学 EV
トヨタ 名 古 屋 自 動 車 大 学 校
金 沢 大 学
立 命 館 大 学
同 志 社 大 学
1 位 京 都 工 芸 繊 維 大 学
2 位 横 浜 国 立 大 学
3 位 名 古 屋 工 業 大 学
4 位 名 古 屋 大 学
5 位 日 本 自 動 車 大 学 校
6 位 同 志 社 大 学
すべての 審 査 に 参 加 し、
ICVクラスで 総 合 得 点 が
小 野 測 器
最 も 高 いチーム
■ 種 目 別 表 彰
賞 名 受 賞 校 概 要 提 供
コスト 賞
1 位 大 阪 大 学
位 同 志 社 大 学
3 位 日 本 工 業 大 学
コスト・ 製 造 審 査 の
得 点 が 最 も 高 いチーム デュージャパン
デザイン 賞
プレゼン
テーション 賞
加 速 性 能 賞
スキッドパッド 賞
オートクロス 賞
耐 久 走 行 賞
省 エネ 賞
1 位 U.A.S. Graz
2 位 名 古 屋 大 学
3 位 名 古 屋 工 業 大 学
1 位 U.A.S. Graz
2 位 名 古 屋 大 学
3 位 金 沢 大 学
1 位 Tongji University
2 位 千 葉 大 学
3 位 U.A.S. Graz
1 位 京 都 工 芸 繊 維 大 学
2 位 Tongji University
3 位 千 葉 大 学
1 位 U.A.S. Graz
2 位 京 都 大 学
3 位 日 本 自 動 車 大 学 校
1 位 U.A.S. Graz
2 位 京 都 工 芸 繊 維 大 学
3 位 日 本 自 動 車 大 学 校
1 位
一 関 工 業 高 等 専 門 学 校 /
岩 手 大 学 / 岩 手 県 立 大 学 EV
2 位 トヨタ 名 古 屋 自 動 車 大 学 校 EV
3 位 Institut Teknologi Sepuluh Nopember Surabaya
デザイン( 設 計 )の
得 点 が 最 も 高 いチーム オーテックジャパン
プレゼンテーション
審 査 の 得 点 が
最 も 高 いチーム
東 洋 ゴム 工 業
アクセラレーション
( 加 速 性 能 ) 審 査 の 住 友 ゴム 工 業
得 点 が 最 も 高 いチーム
ヨコハマ・モーター
スキッドパッド 審 査 の
スポーツ・ インター
得 点 が 最 も 高 いチーム
ナショナル
オートクロス 審 査 の
得 点 が 最 も 高 いチーム ブリヂストン
エンデュランス
( 耐 久 走 行 ) 審 査 の MOTUL
得 点 が 最 も 高 いチーム
消 費 効 率 審 査 の
日 本 ミシュランタイヤ
得 点 が 最 も 高 いチーム
EV 総 合 優 秀 賞
一 関 工 業 高 等 専 門 学 校 /
岩 手 大 学 / 岩 手 県 立 大 学 EV
すべての 審 査 に 参 加 し、
EVクラスで 総 合 得 点 が
最 も 高 いチーム
ピューズ
静 岡 県
■ 特 別 表 彰
賞 名 受 賞 校 概 要 提 供
ルーキー 賞
(ICVクラス)U.A.S. Graz
(EVクラス)R V College of Engineering EV
日 本 大 会 初 参 加 で 総 合 得 点 が 最 も 高 いチーム
ジェイアイ 傷 害 火 災 保 険
CAE 特 別 賞
1 位 U.A.S. Graz
2 位 茨 城 大 学
3 位 京 都 大 学
CAE 技 術 の 評 価 が 最 も 高 いチーム
アルテアエンジニアリング
1 位 上 智 大 学
最 軽 量 化 賞 (ICV)
2 位 名 古 屋 工 業 大 学
3 位 久 留 米 工 業 大 学
エンデュランスを 除 くすべての 審 査 に 参 加 した 最 軽 量 車 両 のチーム
深 井 製 作 所
最 軽 量 化 賞 (EV)
トヨタ 名 古 屋 自 動 車 大 学 校 EV
ベスト・サスペンション 賞
1 位 U.A.S. Graz
2 位 横 浜 国 立 大 学
3 位 Tongji University
サスペンション 性 能 評 価 が 最 も 高 いチーム
ゼットエフ・ジャパン
ジャンプアップ 賞
1 位 茨 城 大 学
2 位 立 命 館 大 学
3 位 早 稲 田 大 学
すべての 審 査 に 参 加 し、 前 回 大 会 比 で 最 も 総 合 得 点 を 向 上 させたチーム
ニコルレーシングジャパン
袋 井 商 工 会 議 所
ベスト 三 面 図 賞 岡 山 大 学 設 計 行 為 の 集 大 成 である 図 面 を 通 じて 審 査 員 に 最 もより 多 くの 情 報 を 的 確 に 伝 えたチーム 東 京 アールアンドデー
ベストエアロ 賞
茨 城 大 学
オートクロスまでを 完 走 したチームの 中 で、レーシングカーとしても 最 も 効 果 的 な 空 力 解 析 および
熱 流 体 解 析 を 行 ない、 実 践 したチーム
東 京 アールアンドデー
ベストラップ 賞
1 位 U.A.S. Graz
2 位 京 都 工 芸 繊 維 大 学
3 位 京 都 大 学
エンデュランスのラップタイムが 最 も 速 いチーム
キグナス 石 油
ベストコンポジット 賞 U.A.S. Graz 最 も 高 完 成 度 なコンポジットパーツを 実 現 したチーム 東 京 R&Dコンポジット 工 業
ベスト 電 気 回 路 設 計 賞
1 位 Harbin Institute of Technology at Weihai EV
2 位 東 北 大 学 EV
3 位 トヨタ 名 古 屋 自 動 車 大 学 校 EV
電 気 回 路 設 計 が 最 も 優 れているチーム(デザイン 審 査 を 受 けたEVチームに 限 定 )
メンター・グラフィックス
7

Outline of Event 大 会 概 要
大 会 趣 旨
主 役 である 学 生 が 自 ら 構 想 ・ 設 計 ・ 製 作 した 車 両 により、ものづくりの 総 合 力 を 競 い、 産 学 官 民 で 支 援 して、 自 動 車 技 術 ならびに 産 業 の 発 展 ・ 振 興 に
資 する 人 材 を 育 成 する。
大 会 基 本 方 針
学 生 に、 学 会 として、ものづくりの 機 会 を 提 供 することにより、
❶ 学 生 の 自 主 的 なものづくりの 総 合 力 を 育 成 する。❷ 学 校 教 育 と 連 携 する 実 践 的 な 学 び 場 としての 教 育 的 価 値 を 高 めていくこととする。
大 会 運 営 指 針
❶ 安 全 確 保 を 最 優 先 とした、ものづくり 検 証 の 場 とする。 ❷ 産 学 官 民 連 携 による 運 営 とする。
❸ 個 人 ・ 法 人 の 広 範 なボランティアによる 運 営 とする。 ❹ 公 益 事 業 として 運 営 する。
❺ 企 業 の 枠 を 超 えた 技 術 者 の 交 流 に 資 するため、 学 生 フォーミュラ 参 加 者 のネットワークを 構 築 する。
審 査 概 要
種 目 Category 概 要 Outline 配 点 Point
車 検 Technical Inspection
【 技 術 検 査 】ルールに 定 められた 車 両 の 安 全 ・ 設 計 要 件 の 適 合 性 確 認 、
【チルト】 車 両 45 度 傾 斜 で 燃 料 漏 れ 確 認 、ドライバー 乗 車 し 車 両 60 度 傾 斜 で 転 覆 しないことの 確 認 、
【 騒 音 (ICVクラスのみ)】 所 定 の 条 件 で 排 気 音 レベル 確 認 (110dB 以 下 )、
【ブレーキ】4 輪 ブレーキ(4 輪 ロック)を 確 認 ・ 検 査 、
【レイン(EVクラスのみ)】 絶 縁 がされているかを 確 認 。
−
静
的
審
査
動
的
審
査
コスト
Cost
プレゼンテーション
Presentation
デザイン( 設 計 )
Design
アクセラレーション
Acceleration
スキッドパッド
Skid-pad
オートクロス
Autocross
エンデュランス
Endurance
効 率
Efficiency
コスト 計 算 は、 生 産 活 動 を 行 なうにあたり 考 慮 しなければならない 重 要 な 要 素 です。 学 生 は 年 産 1000 台 を 仮 定 し
たコストテーブルに 基 づき 事 前 提 出 書 類 を 提 出 し、コストの 妥 当 性 を 審 査 します。また、リアルケースシナリオで
は 指 定 した 部 品 の 製 造 工 程 などの 口 頭 試 問 を 行 ない、それらの 知 識 ・ 理 解 度 を 評 価 します。
100
学 生 のプレゼンテーション 能 力 を 評 価 することが 狙 い。『 市 場 要 求 に 合 った 車 両 の 製 造 ・ 販 売 を 含 むビジネスプラ
ンを 会 社 役 員 へ 納 得 させる』という 仮 想 のシチュエーションで 行 ないます。
75
チームからの 事 前 提 出 書 類 と 車 両 をもとに、 設 計 の 適 切 さ、 革 新 性 、 加 工 性 、 整 備 性 、 組 立 性 などを 口 頭 試 問 により
審 査 します。
150
0-75m 加 速 性 能 を 各 チーム2 名 のドライバーがそれぞれ2 回 、 計 4 回 走 行 し 競 います。 75
8の 字 コースによるコーナリング 性 能 を 各 チーム2 名 のドラバーがそれぞれ2 回 、 計 4 回 走 行 し 競 います。 50
直 線 ・ターン・スラローム・シケインなどによる 約 800mの 複 合 コースを1 周 走 行 します。 各 チーム2 名 のドライバー
がそれぞれ2 回 、 計 4 回 走 行 し、タイムを 競 います。
150
直 線 ・ターン・スラローム・シケインなどによる 周 回 コースを 約 20km 走 行 します。 各 チーム2 名 のドライバーが 中
間 点 で 交 代 して 走 行 し、 走 行 性 能 、 耐 久 性 など 車 の 全 体 性 能 と 信 頼 性 を 競 います。
300
エンデュランス 走 行 時 の 燃 料 ・ 電 力 消 費 量 を 評 価 します。 100
その 他
Others
車 重 計 測 、 騒 音 ・ 排 ガス 測 定 〔ICV(ガソリン)クラスのみ〕を 実 施 します。
−
合 計 Total Points 1000
車 両 の 主 な 設 計 要 件 ・ 安 全 要 件
Formula SAE ® 2016ルールに 準 拠
一 般 要 件
ICV
EV
●タイヤがカウルで 覆 われていない、オープンコクピットのフォーミュラスタイルの4 輪 車 両
●ホイールベース1525mm 以 上 。トレッドは、フロントまたはリヤの 大 きい 方 に 対 して75% 以 上 。ホイールは8インチ 以 上 。ボディーワーク:コクピット 開 放 部 に
対 する 要 件 を 除 き、 車 両 前 端 からメインロールフープまたはファイヤーウォールに 至 る 間 のドライバーコンパートメントに 開 口 部 があってはならない。
● 横 転 ・ 正 突 ・ 側 突 時 にドライバーを 保 護 するために、フロント・リヤのロールフープ、バルクヘッド 前 方 のクラッシュゾーン、サイドプロテクション、フレーム
メンバー 等 については 構 造 ・ 材 料 など 詳 細 を 規 定 。ブレーキは4 輪 すべてに 作 動 し、 独 立 した2 系 統 の 液 圧 回 路 を 有 すること。ブレーキペダルのすっぽ 抜 け 時 、
それを 検 知 しエンジン 停 止 するスイッチを 装 備 のこと。
● 拘 束 システム(5または6 点 式 シートベルト)、 保 護 用 具 (ヘルメット、スーツ、 手 袋 など)、 視 認 性 、ヘッドレスト、ドライバー 脱 出 5 秒 以 内 、 転 覆 安 定 性 、 防
火 壁 、 消 火 器 等 について 詳 細 を 規 定 。
●4サイクルエンジンで 排 気 量 610cc 以 下 。オリジナル 設 計 の 過 給 機 の 装 着 は 可 。リストリクター( 吸 気 流 量 制 限 装 置 )の 最 大 直 径 は20mm。 排 気 音 量 は 排 気 口
から 水 平 面 45 度 、50cmの 位 置 において 所 定 の 回 転 数 で110dB 以 下 。 燃 料 タンクはメインフープとタイヤを 結 ぶ 面 の 内 側 に 装 備 。
● 最 大 公 称 作 動 電 圧 は600VDC。
●バッテリーからの 最 大 電 力 は、100msを 超 えて 連 続 的 に85kwより 多 く 使 わないこと、もしくは500msの 移 動 平 均 値 が85kwを 超 えないこと。
● 回 生 は 許 されるが 時 速 5kmを 超 える 車 速 で 作 動 すること。
公 益 社 団 法 人 自 動 車 技 術 会
全 日 本 学 生 フォーミュラ 大 会
8

2016 Student Formula Japan
Event Schedule
イベントスケジュール
9/6
(THE)
Day
1
7:00 8:00 9:00 10:00 11:00 12:00 13:00 14:00 15:00 16:00 17:00 18:00 19:00
チーム 受 付
開 会 式
チーム 受 付
車 検
プレゼンテーション 審 査
コスト・デ ザ イン 審 査
9/7
(WED)
Day
2
7:00 8:00 9:00 10:00 11:00 12:00 13:00 14:00 15:00 16:00 17:00 18:00 19:00
チーム 受 付
車 検
プレゼンテーション 審 査
コスト・デザイン 審 査
プラクティス
車 検
プレゼンテーション 審 査
コスト・デザイン 審 査
プラクティス
9/8
(THU)
Day
3
7:00 8:00 9:00 10:00 11:00 12:00 13:00 14:00 15:00 16:00 17:00 18:00 19:00
車 検
アクセラレーション・スキッドパッド
プラクティス
車 検
オートクロス
プラクティス
9/9
(FRI)
Day
4
7:00 8:00 9:00 10:00 11:00 12:00 13:00 14:00 15:00 16:00 17:00 18:00 19:00
エンデュランス・ 効 率
プラクティス
エンデュランス・ 効 率
プラクティス
9/10
(SAT)
Day
5
7:00 8:00 9:00 10:00 11:00 12:00 13:00 14:00 15:00 16:00 17:00 18:00 19:00
EV
エンデュランス・ 効 率
プラクティス
上 位 チーム 出 走
集 合
写 真
交 流 会
表 彰 式
9

受 賞 校 による
審 査 対 応 法 を
解 説
最 優 秀 デザイン 賞
U.A.S.Graz
we focussed on high-quality workmanship. Out of our experience from
150
U.A.S.Graz
Points
Best Design Award
The overall package counts
The Best Design
s focussed on a well-balanced overall package. We concentrated on the
subsystems. For example, the decision for our quite complicated engine
tercoolers left and right instead of one big cooling unit on one side was
mic performance we could gain with this solution.
th the extra effort since later in the season one will experience far less
, thus meaning a more effective use of the limited testing time and a lower
ocus in this ( year’s 審 査 対 象 development 92 校 ) process. To build a distinctive car is a good
of testing and tuning. The improvements and the lessons learned during
re in our design reports as well, hence it is an integral part of a racecar
The overall package counts
he development of the jr16 was focussed on a well-balanced overall package. We concentrated on the interaction
T between the different subsystems. For example, the decision for our quite complicated engine cooling system with
two small intercoolers left and right instead of one big cooling unit on one side was driven by the increased aerodynamic
performance we could gain with this solution.
During the manufacturing phase we focussed on high-quality workmanship. Out of our experience from past seasons we
believe it is worth the extra effort since later in the season one will experience far less problems with high-quality parts,
thus meaning a more effective use of the limited testing time and a lower risk of failures at the events.
Extensive testing was the third focus in this year’s development process. To build a distinctive car is a good basis, but
to be fast it needs lots of testing and tuning. The improvements and the lessons learned during that phase is something
we feature in our design reports as well, hence it is an integral part of a racecar design.
10

受 賞 校 による
審 査 対 応 法 を
解 説
最 優 秀 デザイン 賞 : U.A.S.Graz
鍵 を 握 るのはオーバーオールパッケージ
J R16の 開 発 では、バランスの 取 れ
たオーバーオールパッケージを 目
指 す 事 に 焦 点 を 絞 りました。 異 なるサブ
システムの 相 互 関 係 を 強 く 意 識 していま
す。 例 えばエンジンの 冷 却 系 は 非 常 に 複
雑 なものになっており、 通 常 なら 一 つで
済 むラジエターは、 小 型 のものが 左 右 に
2つ 配 置 されています。これは 得 られる
空 力 性 能 の 向 上 を 重 視 しての 選 択 でした。
次 に 製 造 段 階 ではクオリティの 高 さに 注
意 しました。 各 部 品 のクオリティを 高 める
事 で 初 期 の 作 業 量 は 増 えるものの、シーズ
ン 後 半 に 発 生 しがちなトラブルの 多 くを 回
避 できるという 事 を、 過 去 数 シーズンの 経
験 から 私 たちは 学 んでいるからです。 限 ら
れたテスト 時 間 を 有 効 に 使 えますし、 本 番
でトラブルに 見 舞 われるリスクも 抑 えられ
ます。
3つめのポイントとしては、 開 発 過 程 に
おいて 徹 底 的 にテストを 実 施 しました。ま
ずは 素 性 の 良 い 車 両 を 設 計 する 事 が 何 より
ですが、その 車 両 を 速 く 仕 上 げていくには
膨 大 なテストとチューニングが 必 要 です。
この 開 発 段 階 におけるマシンの 改 良 やそこ
で 学 んだ 事 はレーシングカーの 設 計 に 欠 か
せない 事 ですから、もちろんデザインレポ
ートにも 反 映 しました。
11

受 賞 校 による
審 査 対 応 法 を
解 説
Best Cost Award
最 優 秀 コスト 賞
80.7
Points
( 審 査 対 象 78 校 )
Osaka University
大 阪 大 学
前 年 の 経 験 を 生 かしてチェック 体 制 を 重 視
1 000ページを 超 えるコストレポー
トの 作 成 に 際 し、 私 たちはチーム
全 員 で 取 り 組 んでいます。 経 験 豊 富 な 上
回 生 からコスト 計 算 が 初 めての 新 入 生 ま
で、 携 わるレポートの 質 を 全 内 容 にわた
って 一 定 以 上 のものとするには、 内 容 そ
れぞれの 工 夫 と 同 時 に、より 正 確 なレポ
ート 作 成 のための 体 制 構 築 が 重 要 である
と 私 たちは 考 えています。
昨 年 のレイトペナルティや 絶 対 的 な 正 確
さの 低 下 により 順 位 を 落 とした 苦 い 経 験
から、 今 年 は 特 にレポートのチェック 体
制 を 重 視 し、それを 生 かすスケジュール
管 理 を 行 ないました。チェック・ 修 正 の
指 摘 には、コスト 経 験 の 豊 富 な 上 回 生 を
専 属 に 当 て、これにより 限 られた 時 間 内
でのチェックの 効 率 を 上 げると 同 時 に、
ミスしやすい 箇 所 がチーム 内 により 多 く
引 き 継 がれ、 将 来 のチェック 体 制 に 繋 が
ることを 狙 っています。
ルールやツールを 共 有 して
効 率 と 質 を 向 上
また、チーム 全 体 でチェックする 前 の
レポートの 質 を 底 上 げするため、 早 い 段
階 でFCAや 図 面 の 作 成 においてのルー
ルや 統 一 すべき 約 束 事 項 の 勉 強 会 を 開 催
しました。これによって 新 入 生 も 例 年 以
上 に 深 くレポート 作 成 に 参 加 でき、チェ
ックから 修 正 の 流 れも 円 滑 になるため、
より 正 確 なレポートが 作 成 される 体 制 を
敷 くことができました。 他 にもよく 使 う
材 料 やプロセスのQuantityの 計 算 をツー
ル 化 し、チーム 内 で 共 有 するなどの 取 り
組 みを 行 なっています。
CostPointについては、 合 計 の 車 両 価
格 は 性 能 とのトレードオフから 最 上 位 層
をめざすことは 難 しいと 考 えています。
しかし、 同 じパーツをより 安 価 に 製 造 す
るため、 製 法 ごとの 損 益 分 岐 や 加 工 工 程
のガイドラインをチーム 内 に 提 示 してお
くなど、 細 かい 積 み 重 ねを 効 率 よく 行 な
えるシステム 作 りを 実 践 し、 昨 年 より
$314の 削 減 を 行 ないました。
RealCaseに 関 しては、OB、また 実 際
の 自 動 車 部 品 メーカーの 方 々にご 協 力 い
ただいたヒアリングを 基 に、 実 作 業 時 間
を 考 慮 した 製 造 可 否 の 検 討 と 改 善 案 の 考
察 に 注 力 しました。 当 日 審 査 では、 生 産
性 だけでなく、 利 益 性 への 考 察 も 問 われ
た 点 に 充 分 対 応 できなかったことから、
満 点 獲 得 へ 向 けた 新 たな 課 題 を 発 見 しま
した。
来 年 度 は、これまで 蓄 積 してきたノウ
ハウだけでなく、レポート 作 成 並 びに 準
備 の 開 始 時 期 を 早 めることで、コスト 審
査 に 臨 む 体 制 をより 強 固 なものとするこ
とで、 更 なる 得 点 向 上 をめざしたいと 考
えています。
10

受 賞 校 による
審 査 対 応 法 を
解 説
最 優 秀 コスト 賞 : 大 阪 大 学
11

受 賞 校 による
審 査 対 応 法 を
The overall package counts
解 説
U.A.S.Graz
we focussed on high-quality workmanship. Out of our experience from
75
U.A.S.Graz
Points
Best Presentation Award
ocus in this ( year’s 審 査 対 象 development 92 校 ) process. To build a distinctive car is a good
The Best Presentation
The Best Design
最 優 秀 プレゼンテーション 賞
s focussed on a well-balanced overall package. We concentrated on the
subsystems. For example, the decision for our quite complicated engine
tercoolers left and right instead of one big cooling unit on one side was
mic performance we could gain with this solution.
th the extra effort since later in the season one will experience far less
, thus meaning a more effective use of the limited testing time and a lower
of testing and tuning. The improvements and the lessons learned during
re in our design reports as well, hence it is an integral part of a racecar
he first thing we did before even starting with the business presentation was to read the rules and the official scoring
T sheets, which are both provided on the FSAE website. Those documents supply very useful information on what
should be presented and which parts of the presentation are important.
The idea of renting protoype race cars, instead of selling them to individuals, was obvious, since there is a clear trend in
society towards renting all different kinds of things instead of buying them.
After an appropriate idea and concept was found, we started to calculate the financial figures. There is a certain capital
one has to invest to start a company. You’ll need a place of business, a certain number of employees, a marketing
strategy and also you must know who your competition is. From this point, you can estimate your market share and
roughly your income. From this point on, you have to trim your business and adjust your expenses to make a profit and be
able to pay back your investors after a certain amount of years.
14

受 賞 校 による
審 査 対 応 法 を
解 説
最 優 秀 プレゼンテーション 賞 : U.A.S.Graz
最 高 のプレゼンテーションとは
ビ ビジネスプレゼンテーションに 着
手 する 前 に、まず 私 たちはルール
と 公 式 スコアリングシートを 読 み 込 みま
した。どちらもFSAEのウェブサイトに
掲 載 されているものです。どちらの 文 書
からも、プレゼンテーションで 何 をアピ
ールすべきか、あるいはプレゼンテーシ
ョンの 中 でもどの 部 分 が 重 要 になるかな
ど、 非 常 に 役 立 つ 情 報 を 得 る 事 ができま
した。
世 の 中 を 眺 めてみれば、どのような 種 類
の 物 であっても、 購 入 ではなくレンタルす
るというトレンドがあります。そう 考 えれ
ばレーシングカーについても、 個 人 個 人 に
販 売 するのではなくレンタルするというア
イデアが 出 てくるのも 当 然 の 事 でした。
このアイデアからコンセプトを 固 め、そ
こから 予 算 の 算 出 を 始 めました。まず、 会
社 を 設 立 するには、ある 程 度 の 資 本 を 投 資
する 必 要 があります。ビジネス 拠 点 となる
場 所 が 必 要 であり、 相 応 数 の 従 業 員 も 必 要
でしょう。マーケット 戦 略 も 立 てなければ
なりませんし、 何 よりもどんなライバルが
いるのかも 知 る 必 要 があります。これらを
検 討 してマーケットシェアや 売 り 上 げの 概
算 を 予 測 するのです。 次 の 段 階 ではビジネ
スを 精 査 し、 利 益 を 上 げるために 経 費 を 調
整 します。これによって 数 年 度 には、 出 資
者 に 利 益 を 還 元 する 事 が 可 能 になるでしょう。
ビジネスのアイデアや 資 金 プランが 固 ま
ったら、それをどのようにプレゼンテー
ションするかが 重 要 になります。わずか
10 分 間 でアイデアを 売 り 込 み、いかに 魅
力 的 なビジネスであるかを 投 資 家 となる
方 々に 訴 えなければならないのです。 何
よりもあなたを 信 じて 投 資 してくれる 方
々に 十 分 な 利 益 をもたらす 魅 力 的 な 投 資
計 画 が 求 められます。
明 確 な 数 字 を 元 にビジネスプランを 説
明 し、 巧 みな 話 術 で 製 品 を 紹 介 する 事 で、
相 手 に 理 解 しやすく 好 印 象 なプレゼンテ
ーションとなるはずです。
15

審 査
講 評
2016 Student Formula Japan
omments by Judges
審 査 講 評 1
車 検 イベント
車 検 リーダー
三 宅 博
(UDトラックス)
審 査 講 評 2
静 的 イベント
静 的 イベントリーダー
有 ヶ 谷 英 人
(オイレス 工 業 )
「 厳 正 」と「 迅 速 」を 徹 底 さ せ た 第 1 4 回 大 会
昨 年 大 会 後 、 車 検 を 振 り 返 った 時 に 思 い 浮 かんだことはチームから
の 厳 しい 言 葉 であった。その 中 でも 印 象 深 いものとして「 車 検 員 によっ
て 裁 定 がばらつく」という 事 を 耳 にした。 大 会 は、 年 々 参 加 チームが
増 加 しルールも 複 雑 化 する。このような 状 況 下 、 車 検 審 査 チームとし
てどのように 取 り 組 むかが 急 務 であった。 色 々と 悩 んだ 末 に 出 した 答 え
が「 組 織 的 な 取 り 組 み」を 行 なうべく 車 検 WGを 結 成 し、1 年 間 準 備 を
進 めてきた。
学 生 フォーミュラはあくまでも 主 役 は 学 生 であると 考 えている。1 年 間 、
寝 食 をも 忘 れマシンの 開 発 に 挑 むわけだから 車 検 は「 厳 正 」であるべき。
併 せて、 大 会 での 審 査 は「 迅 速 」に 行 なわれなければならない。 車 検
WGを 結 成 した 背 景 には、このような「 厳 正 」、「 迅 速 」というキーワー
ドを 克 服 する 狙 いがあった。メンバーは、 車 検 講 習 会 や 各 地 で 開 催 さ
れる 試 走 会 への 参 加 を 通 して、 学 生 チームが 本 大 会 での 車 検 をスムー
スにパスできるための 指 導 を 熱 心 に 実 践 。その 事 で 机 上 の 検 討 だけで
なく、 学 生 のみなさんと 議 論 し、 実 車 を 模 擬 審 査 することで、 本 大 会
における 審 査 基 準 とその 方 法 を 作 成 してきた。
そして、 全 日 本 大 会 の 前 哨 戦 となる 三 支 部 合 同 試 走 会 を 全 車 検 員 へ
の 教 育 の 場 と 位 置 づけ、これを 実 践 した。 規 定 時 間 で 車 検 を 終 了 させ
ることで 戸 惑 ったチームもあったかと 思 う。いくつかの 課 題 も 残 り、 日
本 大 会 までには 対 策 を 講 じた。 考 えられることはすべてWG 内 で 共 有 し
組 織 で「 厳 正 」と「 迅 速 」を 達 成 しようとした。 日 本 大 会 でも 時 間 厳
守 と 組 織 的 な 審 査 運 営 、また、 安 全 第 一 で 火 災 を 未 然 に 防 ぐための 審
査 指 導 、 更 に 海 外 チーム 審 査 専 門 班 も 急 造 し 大 会 に 臨 んだ。 結 果 、 大
会 3 日 目 には77 校 の 車 検 合 格 という 成 果 を 出 すことができた。 更 にダ
イナミックエリアでも1 台 も 火 災 を 起 こすことなく 無 事 エンデュランス 走
行 まで 終 了 できた。
私 だけでなく、 車 検 WGメンバーの 努 力 と 車 検 全 域 のスタッフの 方 々、
そして 支 えてくれた 大 会 事 務 局 のお 陰 だと 感 謝 するばかりである。その
一 方 で、 学 生 フォーミュラチームとしてのレベル 差 もあった。U.A.S.
Grazのチームと 比 較 して 申 し 訳 ないが 車 両 の 完 成 度 の 高 さや 車 検 に 対
する 認 識 の 違 いも 垣 間 見 られた。レース 文 化 の 違 いと 言 われればそれ
までだが、ルールブックを 持 たない、エビデンスを 持 たない 等 々、 他
大 会 では 決 して 許 されない 行 動 が 目 についた。 上 位 校 はぜひ 世 界 大 会
に 挑 戦 し、 日 本 大 会 がガラパゴス 化 しないためにも 挑 戦 から 学 びを 得 、
そして 日 本 大 会 のレベルアップに 貢 献 していただきたい。 我 々スタッフ
もその 手 助 けを 惜 しまない 覚 悟 である。
また、 車 検 の 受 付 や 予 約 するシステムの 仕 組 みがWG 内 で 徹 底 でき
てない 事 もあり、 多 少 の 混 乱 も 起 きた。 次 年 度 は 大 幅 なレギュレーシ
ョン 変 更 も 予 定 されているが、 今 年 度 で 得 られた 課 題 や 仕 組 みは 次 年
度 へ 申 し 送 り、 車 検 審 査 チームとしては「 厳 正 」「と 迅 速 」を 引 き 継 げ
るようにしたい。 最 後 になりますが、 学 生 のみなさんの 頑 張 りと 協 力 し
てくれた 方 々に 御 礼 を 申 し 上 げます。ありがとうございました。
静 的 イベントを 振 り 返 って
2016 年 、 第 14 回 大 会 は 天 候 にもほぼ 恵 まれ、 無 事 終 了 できし
た。 参 加 されたチームの 皆 様 、 大 会 関 係 者 皆 様 のご 協 力 に 感 謝 し
ています。
昨 年 大 会 よりチームピットをエコパスタジアムに 配 し、 同 様 な
形 での2 回 目 開 催 となり、 静 的 審 査 (コスト・デザイン・プレゼ
ンテーション)としては、 審 査 会 場 (テントおよび 会 議 室 )への
動 線 や 誘 導 板 等 を 改 善 し、チームメンバーの 負 荷 削 減 をめざしつ
つ、 審 査 開 始 時 間 の 前 倒 しや 延 長 等 々によって 年 々 増 える 参 加 チ
ーム 数 への 対 応 を 進 めています。
また、 静 的 審 査 WGとしては、 各 審 査 で 評 価 フィードバックの
実 施 、フォローアップセミナーの 開 催 等 、 大 会 レベル 向 上 を 目 的
とした 施 策 の 継 続 ・ 改 善 を 行 なっておりますので、フィードバッ
クやセミナーへの 積 極 的 な 参 加 をお 願 いします。
近 年 の 変 化 として 海 外 からのエントリーチームの 増 加 と 海 外 チ
ームの 大 幅 なレベル 向 上 を 感 じています。 海 外 チームのレベル 向
上 は 当 初 、 動 的 審 査 領 域 において 顕 著 でしたが、ここ 数 年 静 的 審
査 でも 質 の 高 いレポートや 当 日 審 査 での 高 評 価 が 目 立 ち、 日 本 大
会 の 国 際 化 が 進 んでいると 考 えます。
2 年 続 いた 欧 米 チームの 参 加 は、 例 えれば“ 江 戸 時 代 の 黒 船 ”
だと 思 っています。 同 じルールでものづくりを 競 う 大 会 において、
「やりきればあのレベルまで 到 達 できる!」と 目 標 にして 下 さい。
黒 船 には 潤 沢 な 資 金 や 企 業 サポートがあるから……は 言 い 訳 にし
かなりません。ものづくりの 原 点 は 企 画 にあります。 自 分 たちが
どんなマシンを 創 りたいかというコンセプト 創 りが 重 要 で、これ
はそのままプレゼンテーション 審 査 のビジネスロジックになりま
す。そのコンセプトを 具 現 化 する 作 業 がデザイン 審 査 に 繋 がり、
マシン 製 作 のための 図 面 や 実 作 業 はコストと 製 造 の 審 査 へ 直 結 し
ています。
9 月 の 大 会 が 終 わりではありません、 次 年 度 大 会 に 向 けたスタ
ートと 認 識 して 下 さい。1 年 間 頑 張 った 成 果 を 大 会 で 確 認 し、 次
に 進 むべき 方 向 や 目 標 を 立 てる 大 切 なスタートポイントとなりま
す。 年 間 での 推 進 フローは 学 生 フォーミュラホームページに 掲 載
してあります。まずはコンセプトに 基 づく 目 標 作 りとその 数 値 化
のために 現 在 のポジションを 把 握 し、 目 標 と 現 実 の 乖 離 を 確 認 し
ます。
その 対 策 立 案 と 実 施 手 法 の 検 討 、それらをしっかりとした 年 間
推 進 タイムテーブルに 設 定 し、 決 めたチェックポイントで 推 進 状
況 を 把 握 し、 遅 れを 挽 回 する 施 策 を 立 てる……。これは 実 社 会 で
も 重 要 な 事 柄 でもあります。
とはいえ、 学 生 フォーミュラ 大 会 をもっと 楽 しい 大 会 にしまし
ょう! そのためには 大 会 までにすべての 作 業 を 終 え、 万 全 の 体
制 で 大 会 へ 臨 めるようチーム 一 丸 で 頑 張 ってください。この 大 会
は 人 を 育 てます。 卒 業 し 社 会 に 入 ったとき、やってきて 良 かった
と 必 ず 実 感 できます! 私 は10 余 年 フォーミュラ 大 会 と 関 わっ
てきましたが、 第 14 回 大 会 をもって 卒 業 いたします。 来 年 度 大
会 ではひとりのOBとして、 皆 さんの 笑 顔 にお 会 いできることを
楽 しみにしています。
16

審 査
講 評
2016 Student Formula Japan
omments by Judges
審 査 講 評 3
動 的 イベント
動 的 イベントリーダー
中 澤 広 高
( 本 田 技 術 研 究 所 )
審 査 講 評 4
コストと 製 造 審 査
コストと 製 造 審 査 リーダー
鈴 木 健
動 的 イベント 審 査 を 振 り 返 って
夏 の 終 わりの 熱 戦 、 皆 さんが1 年 間 開 発 してきた 成 果 をいかん
なく 発 揮 され、 感 動 されたことと 思 います。 動 的 審 査 ではチーム
が 最 高 のパフォーマンスを 発 揮 できる 環 境 を 提 供 するため、チー
ムが1 年 間 必 死 で 活 動 し 参 加 するのと 同 様 に、 前 大 会 終 了 直 後 か
ら 数 々の 施 策 を 議 論 ・ 検 討 し、 今 大 会 で 実 施 をしました。
特 に、 近 年 の 車 両 の 高 性 能 化 に 対 応 した 万 全 な 安 全 確 保 を 大 勢
のスタッフの 熱 心 なサポートにより 実 施 し、 不 順 な 天 候 の 中 でも
円 滑 かつ 質 の 高 い 審 査 ができた 事 に 感 謝 いたします。チームの 皆
さん、 動 的 に 高 性 能 ( 高 得 点 )な 車 両 づくりには 車 体 ・ 動 力 ・ 空
力 ・タイヤのすべてが、 高 次 元 にバランスが 取 れている 事 がとて
も 重 要 になります。 今 回 、 車 両 のバランスが 良 くなく、ドライバ
ーが 苦 労 してドライブしている 姿 を 幾 度 となく 見 かけましたが、
バランスのセンサーとなるのがドライバーの 感 覚 です。それら 大
切 な 情 報 を 基 に 分 析 解 析 を 行 ない 各 パートで 改 善 する。そして、
実 走 テストの 中 で 繰 り 返 し、“ 高 次 元 でのバランス 取 り”を 行 ない、
車 両 の 完 成 度 を 上 げて 下 さい。
また、 次 大 会 に 向 け 車 両 を 更 に 進 化 させるには、 毎 年 チームメ
ンバーが 入 れ 替 わる 中 でも、 先 輩 から 基 本 技 術 のノウハウを 忠 実
に 引 継 ぎ、チームで 確 立 された 技 術 をベースに 早 期 に 車 両 を 完 成
させる。そして、 自 分 たちの 意 思 を 入 れた 攻 めた 新 技 術 で、いか
に 数 多 く 実 走 テストを 行 ない、 数 多 く 改 善 を 図 るかがカギとなり
ます。 失 敗 を 恐 れず 果 敢 にものづくりに 挑 戦 し、 皆 さんの 更 なる
飛 躍 に 期 待 します。
まずはAccuracy Pointsが 残 ることを
考 えてください
京 都 工 芸 繊 維 大 学 の 皆 さん、 二 度 目 の 総 合 優 勝 おめでとうござ
います。 今 年 の 大 会 は 総 合 1 位 から3 位 まで4 点 も 差 が 付 かない 大
接 戦 でしたが、その 中 を 抜 け 出 し 優 勝 を 制 したのは 総 合 力 の 差 と
言 えるでしょう。
コストと 製 造 の 審 査 は、 大 阪 大 学 が 僅 差 で 同 志 社 大 学 の 四 連 覇
を 阻 み、3 年 ぶりの 優 勝 となりました。おめでとうございます。
そして3 位 には 日 本 工 業 大 学 入 り、 関 西 勢 の 上 位 独 占 を 阻 止 しま
した。さらに4 位 、5 位 には 名 城 大 学 、 名 古 屋 大 学 の 中 部 勢 と、
コストと 製 造 の 審 査 の 関 西 勢 優 位 はなくなってきたようにも 思 え
ますが、 大 阪 大 学 と 同 志 社 大 学 の2 強 が 更 ににレベルアップして
くるのか 来 年 が 楽 しみです。
さて、 今 年 のコストと 製 造 の 審 査 では、Accuracy Pointsが 残
ったチームが26チームと 過 去 最 多 となりました。とても 嬉 しい
ことです。 毎 年 我 々 審 査 員 が 審 査 を 通 して 皆 さんへフィードバッ
クしてきたことが 少 しでも 役 に 立 ってきたのかな、と 感 じていま
す。 来 年 はAccuracy Pointsが 残 るチームが 更 に 増 えることを 期
待 しています。
毎 年 大 会 レビューで 言 い 続 けていますが、コストと 製 造 の 審 査
ではAccuracy Pointsが 残 る、すなわちPenalty Aが40pointsを
超 えないことを 第 一 に 考 えてください。 昨 年 も 述 べましたが、 下
記 3つの 項 目 を 守 れば、 少 なくともAccuracy Pointsはゼロには
ならない(Penalty Aは40pointsを 超 えない)と 思 います。
1 提 出 するCost Reportの 印 刷 物 と 電 子 データは 同 一 の 内 容 であ
ること。
2 少 なくとも 自 作 部 品 は 図 面 を 書 いて 部 品 を 作 成 し、その 図 面 を
裏 付 け 資 料 として、Cost reportに 添 付 すること。
3 車 両 1 台 分 の 部 品 を、ルールを 守 って、 漏 れなくBOMとFCA
に 計 上 すること。
また 近 頃 海 外 の 一 部 の 大 会 のように「コストレポートの 審 査 を
止 めたらどうか」と 言 う 関 係 者 がいますが「バーチャルな 自 動 車
会 社 を 学 ぶ」という、 学 生 フォーミュラ 本 来 の 姿 が 失 われないこ
とを 望 みます。 来 年 もまた 素 晴 らしい 車 たちと 共 に、 元 気 な 皆 さ
んとエコパで 会 えることを、 審 査 員 一 同 楽 しみにしています。
17

審 査
講 評
2016 Student Formula Japan
omments by Judges
審 査 講 評 5
プレゼンテーション 審 査
プレゼンテーション 審 査 リーダー
馬 場 雅 之
( 本 田 技 術 研 究 所 )
審 査 講 評 6
EV 審 査
EV 審 査 リーダー
玉 正 忠 嗣
( 日 産 自 動 車 )
審 査 員 の 心 を 動 かすプレゼンテーションに
期 待
今 回 のプレゼンテーション 審 査 はエントリー92チーム( 事 前
辞 退 含 まず)に 対 し、 残 念 ながら 当 日 審 査 を 受 けられなかったチ
ームが5チームあり、 実 質 的 には87チームの 審 査 を 行 ないました。
その 結 果 、1 位 :U.A.S. Graz、2 位 : 名 古 屋 大 学 、3 位 : 金 沢 大
学 となりました。U.A.S. Grazは 日 本 大 会 こそ 初 出 場 ですが、 欧
州 等 の 大 会 で 実 績 を 積 んできたと 思 われ、 大 変 洗 練 された 質 の 高
い、そして 心 を 動 かされるプレゼンテーションであったと 感 じま
した。また、 名 古 屋 大 と 金 沢 大 もそれぞれ 質 の 高 いプレゼンテー
ションでした。1 位 との 差 は、 強 いて 言 えばつかみの 巧 さと 内 容
のユニークさだったと 思 います。その 他 の 注 目 校 としては、 昨 年
60 位 だった 静 岡 大 学 が4 位 にジャンプアップし、 中 部 支 部 勢 の 躍
進 が 目 立 ちました。
点 数 の 分 析 では、 今 年 は「 質 疑 応 答 」の 点 数 が 低 かったようで
す。その 要 因 としては、 数 値 や 決 定 事 項 に 対 する 根 拠 が 不 充 分 で
あったことが 挙 げられます。バックデータを 活 用 して 納 得 のいく
回 答 をすばやく 提 示 できるように 準 備 することが 重 要 です。また、
「 内 容 」については 昨 年 よりも 高 い 点 数 配 分 となったものの、ま
だ 課 題 もあります。ビジネスロジックケースを 事 前 に 提 出 するた
め、 市 場 の 分 析 、 会 社 としての 戦 略 、 販 売 価 格 と 目 標 販 売 台 数 、
収 益 、 車 両 の 特 徴 、コスト 低 減 やつくりの 工 夫 などが 一 通 り 網 羅
されるようになってきました。 一 つのことに 偏 ることなく、 全 体
を 説 明 することは 重 要 ですが、その 中 でも 特 に 自 分 たちが 主 張 し
たい 部 分 についてもっと 明 確 にアピールしてくれると 聞 く 側 も 心
が 動 かされることでしょう。
プレゼンテーションは、 設 定 された 市 場 の 要 求 にベストマッチ
する 車 両 を 設 計 し、それを 利 益 が 出 るように 製 造 ・ 販 売 できる 総
合 的 なビジネスケースを 提 案 し、その 製 造 を 考 えている 会 社 の 役
員 ( 審 査 員 )にそれを 確 信 させること、つまり 心 を 動 かすことが
目 的 です。 昨 年 のレビューにも 書 きましたが、あえて 繰 り 返 した
いと 思 います。 来 年 は 審 査 員 の 心 を 動 かすようなプレゼンテーシ
ョンがたくさん 出 てくることを 期 待 しています。
質 的 向 上 が 感 じられました。
でも、 低 電 圧 側 の 作 り 込 みの 弱 点 も 露 呈
第 14 回 大 会 でのEVは、 参 加 チーム 数 は10チーム( 昨 年 は9チ
ーム)、そのうち 大 会 に 車 両 を 持 ち 込 んだのが8チーム( 同 9チー
ム)で、 車 検 に 合 格 し 動 的 審 査 に 進 んだのが4チーム( 同 5チーム)
と 数 的 にはほぼ 昨 年 並 みの 数 となりました。しかしながら、 質 的
には 大 きく 進 歩 したと 感 じています。まずは 電 気 車 検 で 初 日 に2
チームが 最 後 のレインテストまで 合 格 しました。 電 気 車 検 で 何 を
問 われているかの 理 解 が 進 み、 事 前 に 準 備 ができるようになって
きたのだと 理 解 しています。
次 に 動 的 審 査 では、スキッドパッドではレインタイヤながらも
12 位 に 入 り(EV 過 去 最 高 で37 位 )、エンデュランスでは2 台 が
完 走 しました。エンデュランスでは 完 走 30 台 中 の29 位 、30 位 で
はあったものの、145%の 基 準 タイムをオーバーすることなく、
周 回 数 ポイント 以 外 のポイントと 効 率 のポイントを 獲 得 し、ガソ
リン 車 と 同 じ 土 俵 で 競 えるレベルに 手 が 届 きはじめました。
特 筆 すべきは、2つのモーターを 配 備 し、 左 右 のトルク 配 分 を
変 化 させることができる 車 両 が、1つの 動 力 源 からディファレン
シャルで 左 右 に 振 り 分 けている 車 両 とは 異 なる 旋 回 挙 動 を 示 した
こと。エンデュランスを 完 走 したEVの2 台 はラップタイムはほ
ぼ 同 じ、 使 用 したエネルギー 量 もほぼ 同 じだったのですが、 使 用
した 最 大 出 力 ではお 互 いの 倍 ・ 半 分 程 度 と 大 きく 違 ったことです。
深 堀 りをする 価 値 があるポイントかもしれません。ぜひEVチー
ム 間 で 情 報 を 共 有 し、 論 議 し、 深 めていただければと 思 います。
残 念 ながらこの2 台 は、 事 情 は 異 なりますが、ともにフルパワー、
フルトルクをかけることができず、バッテリーやモーターの 能 力
を 引 き 出 しきれていなかったそうです。 効 率 (Efficiency)イベ
ントの 成 績 を 見 ますと、 今 回 のエネルギー 量 の2 倍 を 消 費 しても
充 分 上 位 に 食 い 込 めます。 次 のステップとして 全 開 にできる 電 気
システム・ 車 両 システムへと 発 展 させて 欲 しいところです。
もう 一 つ 露 呈 した 残 念 な 点 は、 低 電 圧 のシステム 制 御 系 の 回 路
の 作 り 込 みがおろそかになっているチームが 見 られることです。
駆 動 能 力 としては 充 分 なスペックを 持 ったシステムを 組 んでいて
も、それを 制 御 する 方 がきちんとできていないとまったく 動 かな
くなるということもありうるということです。 高 電 圧 系 はそれな
りに 注 意 を 払 って 製 作 していることが 見 てわかるのですが、 低 圧
側 は 見 るからに 課 題 があるチームがほとんどです。 電 流 ・ 電 圧 に
対 して 余 裕 のある 配 線 か( 配 線 の 選 定 )、 振 動 に 対 して 大 丈 夫 か( 車
体 への 固 定 )、 水 に 対 して 大 丈 夫 か( 防 水 コネクター、 配 線 経 路 )
など 確 認 をしてください。「 電 気 回 路 は 電 線 で 繋 げば 動 作 するん
だよ」という 考 えで 作 られているようで、「 屋 外 で 走 行 する 車 両 」
という 環 境 で 使 われる 際 には 機 械 的 な 作 り 込 みも 大 事 な 要 素 です。
配 線 が1 本 外 れたり、 切 れたり、 接 地 したりすると 車 両 が 動 かな
くなることになることに 繋 がることがありますので 充 分 に 気 持 ち
を 入 れて 製 作 してください。
今 年 エンデュランスを 完 走 したチームは5 月 、6 月 から 走 行 を
開 始 したチームです。 電 気 車 検 に 合 格 したチームは8 月 の 試 走 会
で 事 前 車 検 を 受 けたチームです。やはり 早 く 製 作 し、 実 際 に 動 か
すことで 課 題 を 洗 い 出 し、 完 成 度 を 高 めるという 過 程 が 必 要 です。
ぜひ 計 画 的 に 進 めていただければと 思 います。
EV 車 もいよいよ 電 動 ならではの 特 性 を 発 揮 できる 段 階 にきた
と 感 じています。2017 年 の 大 会 ではガソリン 車 を 脅 かすような
車 両 が 登 場 することを 期 待 します。
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審 査
講 評
審 査 講 評 7
デザイン 審 査
デザイン 審 査 リーダー
長 谷 川 淳 一
(トヨタ 自 動 車
動 的 性 能 技 術 開 発 室 )
2016 Student Formula Japan
omments by Judges
欧 州 チームの2 連 覇 、
そして 聞 こえてきたアジアの 足 音
デザインイベントでは2 年 連 続 で 欧 州 チームの 優 勝 という 結 果 に 終
わりました。いや、U.A.S. Grazは 実 質 的 にほとんどのイベントでの
完 全 勝 利 といってもいいでしょう。 欧 州 のチームは 企 業 やレーシング
チームと 直 結 し、 資 金 や 設 備 などで 手 厚 いサポートを 受 けていると 聞
きますし、 何 人 かのチーム 員 は 学 業 を 中 断 してフォーミュラ 活 動 専 属
で 行 なっているそうです。これはフォーミュラ 活 動 で 留 年 しても 悪 と
はみなさない 社 会 の 風 土 (むしろ 有 意 義 な 経 験 として 評 価 されている
かも)も 然 り、 実 践 的 なレーシングチームのプロセスにも 価 値 を 見 出
す 姿 勢 も 然 り。 片 や 日 本 はF1やWRCですらTV 中 継 のないお 国 柄 、
留 年 は 落 ちこぼれとみなす 風 土 、 学 生 フォーミュラを 学 業 の 一 環 とし
てアカデミックな 一 面 しか 評 価 しない 一 部 の 大 人 。その 中 でサークル
の 延 長 線 で 手 弁 当 で 活 動 している 日 本 のチームが 正 面 から 戦 っても
厳 しいかもしれません。
しかしここで 絶 対 にしらけないで 欲 しい。 間 違 っても「 彼 らは 金 や
設 備 があるから 勝 てるんだ」などと 思 わないで 欲 しい。デザインイベ
ントは 思 考 の 競 技 であり、 考 えたこと/ 頭 の 中 身 のプライオリティが
70%、できたクルマはその 結 果 として30%の 評 価 対 象 であると 毎 年
繰 り 返 し 言 っています。その70%の 部 分 をさらに 磨 けば 総 合 点 で 彼
らを 凌 駕 できる 可 能 性 は 充 分 にあります。( 去 年 今 年 のGrazは 思 考 的
にも 非 常 に 高 レベルなのでそう 簡 単 ではありませんが)。
一 方 、 後 ろを 見 るとアジア 勢 がすぐそこまで 追 いついてきています。
数 年 前 、ある 中 国 チームから 抗 議 を 受 けました。 曰 く「うちの 車 両 は
カーボンモノコックだし、エンジンはホンダの4 気 筒 で100 馬 力 も 出
てるし、 大 型 のウィングもついている。なのになぜデザインのスコア
がこんなに 低 いんだ!」 それに 対 しぼくは「なぜカーボンモノコック
なの? なんで100 馬 力 いるの? なんでウィングつけたの? 効 果
あったの?」と 聞 きました。すると「えっ、だってF1もカーボンだし、
馬 力 ないよりあった 方 がいいでしょ。ウィングだってないよりある 方
がいいのでは」との 答 え。すなわち 思 考 はまったくなく、 単 に 一 流 に
見 えるクルマをコピーしてきていた。あぁ 典 型 的 な 中 国 製 品 だなと 思
ったものです。そんなクルマが 動 的 競 技 で 好 成 績 を 収 められるわけも
なく(アクセラだけは 速 かったが)、 大 きなRRウィングはただ 慣 性 モ
ーメントを 増 やしただけでグラグラとロールしてまともに 走 っていま
せんでした。「 我 々が 知 りたいのは"なぜその 設 計 をしたか"であって、
"なにがついているか"ではない」 その 言 葉 に 納 得 してそのチームは
帰 っていきました。
そしてあれから 数 年 、 彼 らはそれができるようになってきました。
今 年 のTONGJI 大 学 はデザインレポートもしっかり 書 けていたし 審 査
での 質 疑 も 適 確 に 検 証 データを 示 し 受 け 答 えができた。 最 後 にエン
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デュランスでサスペンションが 壊 れてリタイヤしてしまったが、そこ
までは 走 りも 良 かった。ちなみに 過 去 数 年 、デザインファイナルに 残
った 車 両 のほとんどがエンデュランスGr.Aに 残 っている、すなわちデ
ザインは 速 いクルマを 走 る 前 から 見 抜 いています。 他 にもタイやイン
ドネシアの 車 両 の 出 来 もかなりレベルが 上 がってきています。 油 断 し
ていると 彼 らにも 足 元 をすくわれます。
大 会 はすべての 参 加 者 に 公 平 であるべきで、 海 外 校 のレベルが 上
がることはいいことです。ぼくも 中 国 チームへのアドバイスが 効 果 を
成 したことをやや 複 雑 な 気 持 ちながら 喜 んでいます。とはいえ 日 本 チ
ームが 欧 米 チームに 負 けて 欲 しくないと 願 う 気 持 ちも 人 一 倍 強 い。デ
ザインスタッフはその 手 助 けをする 用 意 があります。どうぞ 遠 慮 なく、
貪 欲 に 行 動 して 下 さい。そしていつか「 日 本 大 会 で 勝 つことこそ 世 界
一 の 証 」と 言 われる 大 会 を 創 り 上 げていきましょう。
次 に、デザインジャッジによって 選 抜 される 特 別 賞 についてのコメ
ントも 追 記 しておきます。これを 参 考 に 今 後 の 特 別 賞 も 狙 っていって
ください。
ベスト3 面 図 賞
ボディセクションジャッジ
鈴 木 弘 道
( 三 菱 自 動 車 パッケージング 開 発 部 )
ベスト3 面 図 賞 では、" 図 面 を 通 じて、より 多 くの 情 報 を 適 確
に 伝 えられること"の 条 件 として 以 下 の3 点 に 着 目 しています。
1 図 面 の 体 裁 が 整 っているか?( 投 影 方 向 、 引 き 出 し 線 の 位 置 、
スケールなど)
2 すべてのコンポーネントのレイアウトと、ドライバーの 姿 勢
を 確 認 することができるか?
3 読 者 にわかりやすいよう、 表 現 が 工 夫 されているか?( 線 種
の 使 い 分 け、 詳 細 図 の 利 用 など)
今 回 最 優 秀 賞 に 挙 げた 岡 山 大 学 は、1と2を 高 いレベルで
実 現 した 上 で、 線 種 や 線 の 太 さを 効 果 的 に 使 い 分 けていた 点 と、
ドライビングポジションについて 詳 細 な 表 現 ができている 点 を
評 価 しました。 次 点 チーム9 校 については 現 地 にてコメント 付
きで 発 表 させていただいたのでここでは 割 愛 します。
2014 大 会 でのベスト3 面 図 賞 設 立 以 来 、3 面 図 のレベルは
飛 躍 的 に 向 上 しており、 上 位 の10 数 チームについては 大 きな
差 がなく、ベスト1 校 を 選 抜 するのが 大 変 だと 審 査 員 からは 嬉
しい 悲 鳴 が 上 がっています。その 意 味 ではこの 賞 は 当 初 の 目 的
を 果 たしたと 考 えられますが、 学 生 のモチベーションを 高 める
目 的 で 来 年 度 大 会 も 継 続 することにします。(スポンサーの 東
京 R&D 様 、ご 賛 同 ありがとうございます)
今 後 の 課 題 は、 基 本 的 な 図 面 のルールを 守 った 上 で、3の
レベルを 上 げていくことです。3 面 図 で 表 現 するべき 内 容 を 精
査 の 上 、 分 かりやすい 図 面 の 作 成 に 努 めてください。 来 年 度
の 更 なるブラッシュアップを 期 待 しています。

ベストコンポジット 賞
コンポジットフローティングジャッジ
高 石 新
( 東 京 R&Dコンポジット 工 業 )
本 年 度 大 会 において、コンポジットの 使 い 方 のレベルアッ
プを 図 る 目 的 としてベストコンポジット 賞 を 設 立 した。ベスト
コンポジット 賞 は、モノコックにCFRPを 適 用 しているチーム
を 対 象 として、UD( 一 方 向 ) 材 適 用 、 構 造 部 品 適 用 (モノコ
ック 以 外 )、 結 合 剛 性 配 慮 、 締 結 部 の 陥 没 配 慮 、 積 極 的 な 接
着 適 用 、 外 観 品 質 、 解 析 適 用 、PLYBOOK( 積 層 仕 様 書 ) 作
成 について 加 点 評 価 した。
ベストコンポジット 賞 を 獲 得 したU.A.S. Grazはモノコッ
クに 加 えてサスアーム、リアフレーム、ホイールの 構 造 部 品 に
も 適 用 しており、 上 記 要 件 すべてを 満 たしていた。さらにUD
材 だけでなく 剛 性 の 異 なる 繊 維 を 適 用 したクロス 材 も 部 分 的
に 使 用 している 点 も 評 価 した。
次 点 としては、 豊 橋 技 術 科 学 大 学 は 外 観 品 質 は 全 体 的 には
良 いもののサスアーム 凹 凸 、FRウィング 端 面 処 理 (ウェット
追 加 )で 加 点 が 及 ばなかった。 東 海 大 学 、 上 智 大 学 はコンポ
ジットモノコックをなんとか 形 にしているが、 配 慮 不 足 が 目 に
付 き 美 しさに 欠 けた。Harbin Institute of Technology at
Weihai(ICV&EV)はサスアーム、ベルクランク 等 構 造 部 品
に 適 用 し 積 極 性 は 評 価 できるものの、 製 作 が 課 題 であり、ト
リミングやウィング 後 端 の 剥 離 など 雑 な 作 りが 目 についた。 愛
知 工 業 大 学 は 細 かな 設 計 配 慮 があるとともに 非 常 に 美 しいが、
基 本 設 計 のみ 学 生 担 当 ということでGrazには 及 ばなかった。
CFRP 部 品 設 計 には、 検 討 が 必 要 なパラメータが 非 常 に 多 い。
また、 製 造 に 於 いても 多 くの 工 程 、 手 作 業 が 必 要 である。だ
からこそ 手 間 を 惜 しまず、 情 報 共 有 、 技 術 伝 承 を 充 分 に 行 ない、
発 生 した 課 題 解 を1つ1つ 解 決 して、 技 術 、 品 質 向 上 をめざし
て 頂 きたい。
CAE 特 別 賞
C A Eフローティングジャッジ
神 野 研 一
(レーシングカーエンジニア)
CAE 特 別 賞 では 主 に 以 下 3つの 視 点 からCAE 技 術 の 活 用 レ
ベルを 評 価 しています。
1『CAE 技 術 の 基 本 を 理 解 しているか?』
2『CAE 技 術 を 設 計 で 運 用 できているか?』
3『CAE 技 術 により 何 らかのベネフィットが 得 られているかど
うか?』
ほとんどのチームが 何 らかのCAEは 用 いている 中 、 今 回 選
出 した3チームについては、この3つの 視 点 において 他 チーム
よりも 高 いレベルにありました。 特 に1 位 のU.A.S Grazにつ
いてはCAE 技 術 の 適 用 範 囲 は 多 岐 に 渡 っており、それぞれの
分 野 で 高 いレベルにあったことが 受 賞 の 理 由 です。2 位 の 茨
城 大 学 では、ひずみゲージによる 空 力 効 果 の 定 量 化 に 取 り 組
んでおり、CFD 解 析 の 妥 当 性 検 証 がしっかりと 実 行 している
点 を 評 価 しました。3 位 の 京 都 大 学 はCFDを 車 両 旋 回 中 のダ
ウンフォース 最 大 化 に 着 目 し、 一 歩 進 んだ 着 目 点 で 車 両 の 性
能 向 上 にCAE 技 術 を 役 立 ている 点 を 評 価 しました。
今 後 の 課 題 はCAE 解 析 結 果 の 妥 当 性 検 証 をより 正 確 に 実
施 することと、 車 両 開 発 プロセスにおける 開 発 工 数 の 削 減 を
意 識 した 使 い 方 ができるようになることです。 単 にCAE 解 析
を 実 行 することを 目 的 とせず、 今 後 も 更 なる 活 用 度 の 進 化 /
深 化 を 期 待 します。
ベストエアロ 賞
エアロダイナミクスフローティングジャッジ
寺 門 晋
(トヨタ 自 動 車 車 両 技 術 開 発 部 空 力 先 行 Gr.)
ベストエアロ 賞 は、オートクロス 完 走 校 を 対 象 として、「 空
力 目 標 設 定 の 考 え 方 」、「 空 力 開 発 に 用 いたツールの 妥 当 性 検
証 」、「 車 両 周 り 流 れの 思 想 」、「 各 部 アイテムの 工 夫 ・オリジ
ナリティ」の 項 目 について 評 価 しました。
ベストエアロ 賞 を 獲 得 した 茨 城 大 学 は 旋 回 時 の 角 速 度 を 伴
う 流 れを 模 擬 したCFDを 実 施 し、その 結 果 を 受 けて 翼 端 板 の
形 状 を 変 更 するなど、 精 度 を 高 めた 解 析 を 実 施 し 結 果 を 車 両
に 織 込 んだ 点 を 評 価 しました。
次 点 としてはU.A.S. Grazは 荷 重 計 を 搭 載 し、 走 行 試 験 で
空 気 力 を 計 測 しており、 京 都 大 学 はCFDをオイルフローの 剥
離 点 に 合 わせこむ 検 討 をしており、 両 者 ともCFDの 検 証 をて
いねいに 実 施 していました。 解 析 ツールは 必 ずしも 正 しい 結
果 を 得 られるとは 限 らず、その 精 度 を 踏 まえた 上 での 使 い 方
が 求 められます。ツールの 精 度 検 証 ステップをきちんと 踏 ん
だ 上 で 更 なる 性 能 向 上 をめざして 頂 きたいと 思 います。
ベストサスペンション 賞
デザインジャッジシャシーセクションリーダー
塚 本 将 弘
(トヨタ 自 動 車 シャシー 先 行 開 発 部 )
選 定 にあたってはサスペンションについて、「V 字 開 発 をいか
に 高 いレベルで 行 なっているか」 ※ 、「 構 成 部 品 の 重 量 、 製 作 精
度 、 外 観 品 質 」、「 大 会 スキッドパッド、オートクロスの 車 両 挙
動 ・タイム」を 総 合 的 に 評 価 して 受 賞 校 の 決 定 を 行 ないました。
受 賞 校 はエビデンスを 示 しながらサスペンション 開 発 の 取
組 みを 説 明 できていました。また、タイヤの 特 性 を 把 握 し、 性
能 を 最 大 限 発 揮 させる 事 への 尽 力 も 充 分 できていました。
■ 受 賞 校 のサスペンション 開 発 において 評 価 された 点
U.A.S Graz
高 いレベルでのV 字 開 発 を 実 施 できていました。エアロデ
バイスによる 効 果 、 影 響 を 考 慮 してサスペンションシステム
の 目 標 特 性 を 設 定 し、 完 成 車 にて 設 計 どおりのステアリン
グ 特 性 が 実 現 できているか 検 証 までできていました。また、
個 々の 部 品 が 軽 量 かつ 高 剛 性 にできており、 外 観 品 質 と 製
作 精 度 が 良 くできていた 点 も 評 価 しました。
横 浜 国 立 大 学
車 両 の 速 さだけでなく、ドライバーの 意 図 どおりの 車 両 挙
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動 ・フィードバックを 得 られる 車 両 を 目 標 に 設 定 し、サスペ
ンションシステムの 特 性 、 部 品 の 剛 性 ・ 重 量 などを 定 量 的
に 設 計 目 標 に 落 とし 込 んで 開 発 できていた 点 を 評 価 しました。
Tongji 大 学
サスペンション 部 品 軽 量 化 の 取 組 みに 加 え、V 字 開 発 の
積 み 重 ねが 車 両 の 速 さに 結 びついていました。 部 品 への 入
力 測 定 、サスペンションの 剛 性 やタイヤ 切 れ 角 の 確 認 、 完
成 車 のロール 角 の 線 形 性 ・ステアリング 特 性 等 の 設 計 値 と
の 比 較 検 証 を 行 ない、 設 計 どおりのサスペンション 性 能 の
実 現 を 確 認 できていた 点 を 評 価 しました。
賞 には 漏 れたが 次 点 としては 京 都 工 芸 繊 維 大 学 が 該 当 しま
した。
■ 評 価 した 点
・ 部 品 の 軽 量 化 推 進
・アームへの 入 力 荷 重 、サスペンションのフリクション 低 減
にこだわったプッシュロッド、ダンパー 配 置 を 実 現 できて
いたこと。ただし 空 力 ・ 重 心 高 の 観 点 では 背 反 する 配 置
である。
・スキッドパッドとオートクロスのタイム、 実 車 の 挙 動
■あと 一 歩 及 ばなかった 点
・サスペンション 開 発 における、サスペンションシステム、
部 品 への 定 量 目 標 値 の 設 定 とその 評 価 、 検 証
・ 実 車 の 外 観 品 質 。 無 塗 装 のスタビライザーバー、リンク
等
次 次 点 としては 名 古 屋 大 学 、 京 都 大 学 、 茨 城 大 学 も 優 れて
いました。
開 発 においては、 車 両 の 狙 いからサスペンションシステム
および 部 品 の 目 標 を 定 量 的 に 設 定 して 設 計 を 行 なってください。
実 車 にて 部 品 、システムが 設 計 どおりできているか、 車 両 性
能 がめざしたものになっているかの 検 証 を 必 ず 行 なうこと。 計
算 では 性 能 が 向 上 しているはずなのに、タイムが 上 がらない、
思 いどおりに 車 両 が 動 かないといった 場 合 に、 理 論 が 間 違 っ
ているのか、 車 両 が 設 計 どおりにできていないのかを 判 断 でき、
毎 年 ノウハウの 積 み 重 ねができる 開 発 を 心 がけてください。こ
れはデザイン 審 査 、フィードバック(フリートーク)でお 伝 え
しているV 字 開 発 に 他 なりません。その 上 で、 独 自 のアイデア
を 盛 り 込 んだ 完 成 度 の 高 いサスペンションができることを 期 待
し、 応 援 しています。
※
車 両 開 発 におけるV 字 開 発 プロセスとは
製 造 業 において 広 く 活 用 されている 開 発 プロセスのこと。 開 発 を 設 計 フェ
ーズと 検 証 フェーズに 分 け、それぞれのフェーズをさらに 階 層 化 している。V
字 開 発 プロセスの 上 位 に 開 発 コンセプト( 実 現 したい 性 能 )を 置 きつつ、 最
初 のステップとしてシステム 全 体 概 要 ( 例 : 車 両 パッケージング)の 設 計 から
始 まり、コンポーネント 設 計 (サスペンション、エンジン 等 )、 部 品 設 計 (ボ
ルト、ベアリング 等 )へと 設 計 を 進 め、 階 層 が 下 がる 毎 に 設 計 の 詳 細 度 が 上
がる。 一 方 で 検 証 フェーズでは 詳 細 度 の 高 い 検 証 から 始 まる。つまり、 部 品
設 計 の 妥 当 性 検 証 ( 剛 性 、 強 度 、 安 全 率 等 )から 始 まり、 次 にコンポーネン
トが 設 計 の 狙 いどおりに 製 作 されているかどうかの 検 証 (ポストリグテストや
エンジンダイナモ 等 )、そして 最 後 に 車 両 としてのパッケージングの 成 立 性 ( 各
コンポーネントのアッセンブリに 伴 う 物 理 的 干 渉 や 機 能 的 干 渉 の 有 無 )を 検
証 する。また、 最 終 的 に 走 行 テスト( 直 線 加 速 、 定 常 円 旋 回 、スラローム 走
行 等 )により 目 標 性 能 が 達 成 しているかどうかを 確 認 する。
このような 一 連 の 開 発 ステップを 図 で 表 すとV 字 となることから、 自 動 車 業
界 ではV 字 開 発 プロセスまたはVプロセスと 呼 ばれる。
V 字 開 発 プロセス 学 生 フォーミュラ 適 用 例
参 戦 構 想 いざ 本 戦 へ!
車 両 性 能
イメージ 決 定
車 両 性 能
定 量 目 標 決 定
アクセラで1 位 獲 るぞ!
システム 性 能
要 求 決 定
それには3.9sだ!
コンポーネント
特 性 決 定
検 証
検 証
P/WRは0.5kW/kg 以 上 要 るな
検 証
80kWのEGと
総 重 量 160kg
検 証
4 気 筒 ターボと
カーボンモノコック
図 面 仕 様 書 試 作
車 両 定 量
評 価
システム
性 能 評 価
コンポーネント
特 性 評 価
車 両 官 能
評 価
U.A.S Graz
ベストコンポジット 賞 /CAE 特 別 賞 /ベストサスペンション 賞
茨 城 大 学
CAE 特 別 賞 /ベストエアロ 賞
岡 山 大 学
ベスト3 面 図 賞
Tongji 大 学
ベストサスペンション 賞
横 浜 国 立 大 学
ベストサスペンション 賞
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2016 Student Formula Japan
Photo
Diary
第 14 回 大 会 の 模 様 をプレイバック
開 催 日
2016 年 9 月 6 日 ( 火 )~10 日 ( 土 )
9.6 (Tue)
大 会 1 日 目
第 14 回 全 日 本 学 生 フォーミュラ 大 会 が 今 年 も 静 岡 県 の
ECOPA( 小 笠 山 総 合 運 動 公 園 )で 開 幕 しました。 午 前 11 時
15 分 、ECOPAスタジアムで 野 村 得 之 大 会 委 員 長 が 開 会 を 宣 言 。
各 チームは 受 け 付 けやピットの 設 営 と 準 備 に 取 り 掛 かりました。
朝 夕 に 小 雨 がパラついたものの 天 気 は 概 ね 良 好 で、 車 検 や 静
的 審 査 は 順 調 に 進 行 。スタジアムにパドックを 設 置 するのは2
年 目 ですが、 今 年 は 配 置 を 工 夫 したのか、 参 加 校 数 は 増 えてた
ものの、パドックは 整 然 としています。 具 体 的 には 雨 が 降 り 込
みやすい 外 側 部 分 は 使 用 せず、 内 側 に 各 チームピットを 配 置 。
結 果 的 にピット 内 は 整 然 とし 移 動 しやすくなりました。
参 加 校 数 は 過 去 最 高 の106チーム。また、そのうち 実 に31
校 が 海 外 チームであり、 日 本 大 会 への 海 外 からのエントリーが
増 加 していることを 示 しています。
なお、ちょうどこの 日 未 明 に 台 風 13 号 が 発 生 し、8 日 に 直 撃
することが 懸 念 されたため、 夕 方 に 行 なわれたドライバーズミ
ーティングでは「スケジュール 変 更 される 可 能 性 があること」
を 早 々にチームに 伝 え、 早 め 早 めの 対 応 が 取 られました。
22

9.7 (Wed)
大 会 2 日 目
台 風 が 接 近 しつつあるもの、スケジュールは 朝 から 予 定 通 り 進 行
しました。2 日 目 となり 車 検 エリアは 賑 わいを 見 せ、 脱 出 テスト、
チルト、ブレーキテストなども 各 チームが 参 加 。9 時 30 分 にはプラ
クティスエリアがオープンし、 車 検 を 終 了 したチームはマシンを 走
らせセッティングを 進 めます。 一 番 乗 りしたのは22 号 車 芝 浦 工 業
大 学 のマシンでした。 宇 都 宮 大 学 、 上 智 大 学 もローダーから 降 ろさ
れプラクティスエリアへ 移 動 しました。
台 風 については 昼 過 ぎに「オンスケジュールでいく」と 発 表 され
ました。この 日 は 午 後 3 時 頃 から 小 雨 がぱらつくこともありましたが、
天 候 が 大 きく 崩 れることはありませんでした。
最 終 的 に43 台 が 車 検 通 過 。EV 車 両 でもトヨタ 名 古 屋 自 動 車 大 学 校 、
東 北 大 学 、 一 関 工 業 高 等 専 門 学 校 / 岩 手 大 学 / 岩 手 県 立 大 学 の3 台 が、
早 々に 車 検 通 過 を 果 たしました。
企 業 ブースでは 毎 年 恒 例 のスーパーフォーミュラマシンを 展 示 、
分 解 する「 解 体 ショー」が 行 なわれ、 元 無 限 ホンダでF1エンジン
開 発 を 率 いた 坂 井 典 次 氏 や、ヨコハマ・モータースポーツ・インタ
ーナショナル 時 枝 明 記 氏 によるトークショーも 行 なわれました。
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9.8 (Thu)
大 会 3 日 目
懸 念 されていた 台 風 13 号 は 温 帯 低 気 圧 となり、 雨 模 様 ですが8 時
から 時 間 どおりにアクセラレーションとスキッドパッドが 始 まりま
したが、この 時 間 から 走 り 出 すチームはなくスタッフもテントに 戻
って 待 機 。 静 かな 始 まりとなりました。8 時 30 分 過 ぎに、 岐 阜 大 学
がアクセラレーションを 走 り 出 したのを 皮 切 りに、 神 戸 大 学 や 静 岡
理 工 科 大 学 と 続 きました。
今 年 は3 日 目 も 終 日 車 検 を 実 施 。 仮 に 午 前 中 のアクセラレーション、
スキッドパッドに 間 に 合 わなくても、 午 後 のオートクロスには 出 走
できる 可 能 性 が 残 されているため、 車 検 未 通 過 のチームは 最 後 まで
車 検 対 応 に 取 り 組 んでいました。
午 後 のオートクロスでは、15 時 頃 に 小 雨 が 落 ち、その1 時 間 後 に
は 激 しい 雨 が 降 り 出 しました。このためウェイティングエリアで 出
走 待 ちしていたチームはタイヤ 交 換 の 判 断 を 迫 られ、タイヤ 選 択 と
路 面 状 況 がタイムに 大 きく 影 響 する 形 となりました。
またこの 日 、ベスト 三 面 図 賞 が 発 表 され、 岡 山 大 学 が 受 賞 しまし
た。
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9.9 (Fri)
大 会 4 日 目
朝 から 快 晴 となり、 強 い 日 差 しの 中 、いよいよエンデュランス 審
査 が 実 施 されました。Bグループ17チーム、Cグループ16チーム
が 出 走 し、 動 的 エリアは 賑 わいを 見 せました。
一 方 でパドックエリアでは、 各 審 査 や 車 検 についてのフィードバ
ック/フォローアップ/フリートークが 行 なわれ、 次 年 度 に 向 けて
少 しでも 良 い 成 績 に 繋 げようと 多 くのチームが 積 極 的 に 参 加 しまし
た。また、 恒 例 のスーパーフォーミュラマシンの 展 示 や 解 説 が 行 な
われたり、 企 業 協 賛 ブースの 準 備 が 進 み、 週 末 に 向 けて 賑 わいを 見
せてきました。
18 時 30 分 からはアリーナでデザインファイナルがて 開 催 されま
した。ファイナルに 選 ばれたのは 名 古 屋 工 業 大 学 、 大 阪 工 業 大 学 、
名 古 屋 大 学 、そしてU.A.S.Grazの4 校 で、 例 年 どおり 小 野 昌 朗 審 査
委 員 長 による 解 説 と 質 疑 応 答 を 中 心 に、 上 位 校 のマシンの 特 徴 や 狙
いなどが 説 明 され、 集 まった 学 生 達 は 熱 心 に 聞 き 入 っていました。

9.10 (Sat)
大 会 最 終 日
好 天 に 恵 まれ 大 会 最 終 日 のエンデュランスが 開 催 されま
した。まずは 朝 7 時 30 分 からEVクラスの3 台 が 出 走 し、
一 関 工 業 高 等 専 門 学 校 / 岩 手 大 学 / 岩 手 県 立 大 学 EVが 初 優
勝 を 遂 げました。8 時 30 分 からはAグループ10 台 が 出 走 し、
さらに12 時 30 分 からはグループAのファイナル( 上 位 6 台 )
が 出 走 。
全 審 査 終 了 後 、 今 年 はECOPAスタジアムを 背 景 に 恒 例
の 集 合 写 真 撮 影 が 行 なわれ。 続 いて 交 流 会 となりました。
昨 年 、 初 めて 実 施 された 交 流 会 ですが、 今 年 は 昨 年 以 上 に
学 生 が 集 まり 賑 わいを 見 せていました。
集 計 に 時 間 がかかり 遅 れて 始 まった 表 彰 式 ですが、ICV
総 合 優 秀 賞 1 位 を 受 賞 した 京 都 工 芸 繊 維 大 学 をはじめ 各 賞
受 賞 チームが 壇 上 で 表 彰 され、 会 場 は 喜 びと 拍 手 に 包 まれ、
長 かった5 日 間 の 大 会 は 幕 を 閉 じました。
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ほぼ40 年 前 にアメリカ 自 動 車 技 術 研 究 者 たちが 原 型 を 形 作 った
「 学 生 によるスモールフォーミュラカー 企 画 開 発 コンペティション」は、
いまや 世 界 中 に 広 がっているが、その 中 で 何 がどのように 進 められ、
学 生 諸 君 がどんな 実 地 経 験 を 得 ているかは、
それぞれの 地 域 ・ 国 によって 大 きく 異 なるものになってきた。
2015 年 、2016 年 と、オーストリアのグラーツに 本 拠 を 置 く
2つの 工 科 大 学 のチームが 日 本 大 会 に 来 襲 し、
彼 我 のクルマづくりの 差 異 と、その 背 景 にある「Formula Student」(とりわけドイツ 系 の)と
「 学 生 フォーミュラ」のプログラムの 大 きな 違 いを 目 の 当 たりにさせてくれた。
本 稿 では、その『 違 い』について 整 理 してみたい。
Text/ 両 角 岳 彦
取 材 協 力 : 齋 藤 拓 也 ( 東 京 工 業 大 学 OB/SGL CARBON Japan)
グラーツ 来 訪 を 考 える。
車 とレースを 取 り 巻 く
環 境 の 違 い
2015 年 のGraz Univercity of
Technology(グラーツ 工 科 大 学 )、
2016 年 のU.A.S.(University of
Applied Sciences)Graz(グラーツ 応
用 科 学 大 学 / 現 地 名 はFachhochschule
Joanneum)、それぞれにイギリス、ド
イツの 大 会 では 近 年 コンスタントに 上 位
に 入 り、2015-16 年 シーズンの 内 燃 機
関 部 門 ワールドランキングでは、
U.A.S.Grazが2 位 、TU Grazが3 位 とい
う 順 位 を 占 める。ちなみにTU Grazは
1811 年 創 設 という 歴 史 を 持 つ 名 門 校 で
あり、U.A.S.Grazの 創 設 は1995 年 と 若
い 専 門 校 である。
彼 らが 日 本 大 会 に 参 加 してくれたこと
で、Formula Studentに 対 するドイツ 流
のアプローチを、 実 際 にその 状 況 のトッ
プレベルで 活 動 している 人 、 車 両 に 直 接
触 れて 知 ることができた。
オーストリアという 決 して 大 きくない
国 だが、 自 動 車 産 業 とそれに 関 わる 技 術
研 究 開 発 に 関 してはまさにドイツ 圏 の 一
角 と 言 っていい。 古 くからダイムラーな
どドイツ 系 企 業 が 開 発 ・ 生 産 を 行 なう 子
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会 社 を 置 いていたことは 自 動 車 史 を 繙 け
ばすぐに 出 てくる 事 実 だが、 今 日 でも 旧
オーストロ・ダイムラーやシュタイアの
血 脈 を 受 け 継 ぐ 車 両 組 み 立 てや 部 品 の 開
発 ・ 製 造 を 受 け 持 つ 企 業 がある( 特 にメ
ルセデス・ベンツ、BMWなどの4 輪 駆
動 SUVの 機 構 開 発 ・ 車 両 生 産 が 知 られ
ている)。 中 でも 内 燃 機 関 および 動 力 ・
駆 動 システム 全 般 にわたる 研 究 開 発 &コ
ンサルティング 企 業 のAVLは、 特 にディ
ーゼルエンジンの 燃 焼 と 排 ガスの 計 測 に
関 しては 世 界 のデファクトを 握 る 存 在 と
なっている。このAVLのレース 部 門 は

TU Graz、U.A.S.Graz 両 チームの 主 要
パートナーのひとつであり、エンジンテ
ストベンチや 解 析 手 法 など 多 くのテクノ
ロジーを 提 供 している。 日 本 にはこうし
た 研 究 開 発 専 門 の 独 立 組 織 はなく、 逆 に
AVLをはじめとする 欧 米 の 同 種 の 組 織 に
コンサルティングを 委 託 している 企 業 は
非 常 に 多 い。あえて 例 えれば、 現 在 、 官
民 一 体 で 内 燃 機 関 先 端 技 術 研 究 のために
設 立 されたAICE( 自 動 車 用 内 燃 機 関 技
術 研 究 組 合 )に 競 技 車 両 部 門 があり、そ
の 技 術 背 景 や 設 備 を 学 生 が 随 時 使 用 でき
る、という 状 況 に 近 い。
オーストリアの 大 学 における 基 本 的 な
履 修 過 程 は 学 士 が6セメスター( 半 期 ×6)、
修 士 が4セメスター。TU Graz、
U.A.S.Grazともに3 年 次 か、その 修 了 後
の1 年 をFormula Studentに 費 やしてい
る。 特 にU.A.S.Grazの 場 合 はまず「 在
学 期 間 は5 年 」とのことであり、つまり
修 士 課 程 に 進 むのが 前 提 。その3 年 次 で
チームに“インターンシップ”の 形 で 加
わってこの 活 動 の 概 要 を 体 験 ・ 吸 収 し、
4 年 目 (すなわち 履 修 単 位 取 得 完 了 後 )
1999 年 の「ボローニャ 宣 言 」 以 降 、そ
れに 沿 った 大 学 教 育 の 変 革 が 進 み、 半 年
( 以 上 )の 留 学 、 実 社 会 でのインターン
シップが 推 奨 されており、Formula
Student 活 動 もそうしたカリキュラムの
一 部 として 認 知 されている 状 況 であるこ
とがわかる。
その 一 方 で、 欧 米 では 自 動 車 に 関 わる
企 業 ・ 人 の 意 識 の 中 では「 市 販 車 」と「モ
ータースポーツ」は 一 連 のものとして 受
け 止 められている。つまり、 自 動 車 とい
う 工 業 文 明 に 関 わる 以 上 、 双 方 の 分 野 に
ついての 関 心 や 理 解 が 深 いのは 当 たり 前
なのであって、 技 術 面 はもちろん 人 的 な
交 流 も 普 通 に 行 なわれている。この 面 に
関 して、「 自 動 車 競 技 は 特 殊 な 存 在 」と
され、 交 流 もほとんどない( 同 一 企 業 ・
組 織 の 中 でも) 近 年 の 日 本 の 状 況 のほう
が 世 界 的 に 見 ればむしろ 特 殊 だと 言 える。
'60 年 代 、 日 本 の 自 動 車 産 業 の 礎 を 築 い
た 人 々の 多 くは、 両 方 を 同 時 に 手 がけて
いたのだから。
もともとFormula SAEを 発 想 し、 立
ち 上 げたアメリカの 自 動 車 技 術 者 ・ 研 究
スペインなど 各 国 で、 市 販 量 産 車 関 連 と
自 動 車 競 技 関 連 、 両 方 の 企 業 やスペシャ
リストが、Formula Studentを 積 極 的 に
支 援 している。もちろん 前 述 したAVLや
ZFもそうだが、それ 以 外 にも 例 えばオ
ーストリア 両 チームのパートナーに
Mubea Carbo Techの 名 がある。 金 属 加
工 ( 最 近 は 車 体 鋼 板 の 特 殊 圧 延 で 先 端 を
ゆく)で 知 られるMubeaの 一 部 門 であ
るMCTの 施 設 は、MCTの 施 設 はオース
トリアのザルツブルグにある。 両 チーム
のC(カーボン)FRP 部 品 はその 製 造 設
備 を 使 い、 専 門 家 のアドバイスを 受 けつ
つ 製 作 されている。この 種 の 成 形 製 品
(MCTでは1999 年 のアウディR8 ル・
マン プロトタイプを 手 始 めに 最 新 競 技
車 両 、 超 高 性 能 ロードカーの 骨 格 ・ 外 装
も 手 がける)の 一 般 的 な 工 程 は、まずモ
ールド( 雄 型 )を 削 り 出 し、それを 反 転
成 形 した 雌 型 にプリプレグを 積 層 、 加 圧
加 熱 炉 に 入 れて 硬 化 させる。その 工 程 を
学 生 たちが 自 らの 手 で 行 なった 光 景 は、
昨 年 大 会 のデザイン・ファイナルのTU
Grazのプレゼンテーションの 中 にあった。
はフルタイムでマシン 開 発 ・ 製 作 ・ 実 戦 者 の 中 には、 例 えばキャロル・スミス、
F-SAEのために
に 携 わるのだという。 欧 州 の 場 合 は 複 数 キャロル・シェルビーをはじめとしてモ
エンジンを 専 用 設 計
国 の 大 会 、さらにZFなどが 主 催 する 大 ータースポーツの 専 門 家 であり、 同 時 に
会 そのままのプログラムを 体 験 する“キ
ャンプ”もあるので、 相 当 数 の 実 戦 を「 転
戦 」することになる。ヨーロッパでは
市 販 車 の 開 発 や 基 礎 技 術 までも 手 がけた
経 歴 の 持 ち 主 の 名 が 並 ぶ。 今 のヨーロッ
パでは、イギリス、ドイツ、イタリア、
U.A.S.Grazのパワーユニットもまた、
こうした 自 動 車 技 術 の 専 門 グループの 支
援 によって 生 み 出 されたものである。
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2010-11 年 、メルセデス・ベンツの
高 性 能 車 両 およびモータースポーツ・ブ
ランドであるAMGがFormula Student
のためのパワーユニットのデザイン・コ
ンテストを 実 施 した。2011 年 には、そ
の 応 募 作 の 中 で 優 秀 と 認 められた2チー
ム、Karlsruher Institut für Technologie
(カールスルーエ 工 科 大 学 )とU.A.S.Graz
から 設 計 ・ 開 発 に 携 わる 学 生 がAMGに
招 かれ、その“in house”で 実 際 にクル
マを 走 らせるためのパワーユニットを 構
想 ・ 設 計 ・ 製 作 した。そして2012 年 の
欧 州 FSシーズンにデビューし(この 時
点 ではU.A.S.Grazのみ。Karlsruher IT
は 翌 年 投 入 )、イギリス 大 会 で 論 議 を 巻
き 起 こした。F-SAEルールに 照 らすと、
エンジン 本 体 ではなく「 過 給 機 とその 周
辺 の 構 成 が 学 生 自 身 の 手 になるものでな
ければならない」という 条 項 (IC1.7)
に 抵 触 しているか、が 抗 議 の 対 象 とされ、
「AMG 他 の 専 門 家 のアドバイスを 受 けつ
つ、チーム 自 身 がデザインしたもの」と
いう 判 断 が 下 ったのであった。
来 日 した 今 年 のU.A.S.Grazの 説 明 に
よれば、その 後 、エンジン 各 部 の 改 良 、
それを 検 証 するベンチテスト、 新 たな 部
品 の 設 計 などは 彼 らと、Karlsruher ITが
それぞれ 別 個 に 進 めてきているという。
そのエンジンの 基 本 構 成 を 記 しておく
なら、まず 直 列 2 気 筒 、ボア83mm×ス
トローク55mmで 排 気 量 595cc。 排 気 音
を 聞 いた 印 象 と、バランスシャフトを 組
み 込 んでいることから、360°クランク
と 思 われる。 各 気 筒 に 吸 気 2・ 排 気 2の4
バルブでカム 軸 駆 動 はチェーン。ターボ
チャージャーはボルグワーナーKP39
(Karlsruher ITは 別 のユニットを 選 んで
いるとのこと)。と、このあたりまでは
とくに「Formula Student 専 用 設 計 」ら
しいスペックではない。
しかしもう 一 歩 踏 み 込 むと、まず 燃 料
供 給 はシリンダー 内 直 接 噴 射 。しかもそ
のインジェクターは 燃 焼 室 の 中 心 に 向 け
てシリンダーヘッドをほぼ 垂 直 に 貫 く 形
で 組 み 込 まれ、 点 火 プラグは2 本 の 排 気
バルブの 間 から 斜 めに 燃 焼 室 に 入 ってい
る。 燃 料 供 給 はタンクからの 供 給 ポンプ
に 加 え、 吸 気 カムシャフトで 駆 動 される
高 圧 ポンプを 持 ち、ここで 燃 料 噴 射 圧 力
を200barまで 上 げ、 噴 射 弁 はピエゾ 素
子 駆 動 (ボッシュ 製 )…というから、 中
心 部 から 燃 焼 室 内 に 広 がる 噴 霧 の 生 成 も
含 めて、ディーゼルエンジンに 近 づく 方
向 の 技 術 構 想 である。
チームの 申 告 による 最 高 出 力 は
67kW/5500rpm、 最 大 トルクは
133Nm/4500rpm。その80%のトルク
を3500rpmから 発 生 するとのこと。 実
際 に 耳 にしたエンジン・サウンドも、タ
ーボチャージャーを 駆 動 することによっ
デザイン・ファイナルの 会 場 に 持 ち 込 まれたエンジン・ 駆 動 系
部 品 類 。 手 前 の3 部 品 は 新 旧 比 較 であり、 圧 縮 比 を 上 げたとい
うピストンの 頂 面 形 状 は 中 央 から 燃 料 が 噴 き 込 まれるレイアウ
トに 即 したものとなっている。 背 面 を 見 るとピストンピン 保 持
部 から 両 側 のスカート 部 の 形 状 、トップランドを 支 えるストラ
ットなど、 最 新 の 競 技 専 用 エンジンで 多 用 される 造 りがなされ
ている。コンロッドはチタン 合 金 製 。 左 側 のシフトドラムも 奥
側 の 現 行 品 はカム 溝 以 外 は 徹 底 的 に 肉 抜 きされ、 高 圧 空 気 作 動
で 回 転 、オーバートラベル 防 止 機 構 も 追 加 したとのこと。これ
らはいずれも 学 生 の 設 計 を 支 援 する 専 門 企 業 が 製 造 している。ド
ライブシャフトは 軽 合 金 中 空 軸 の 両 側 にトリポッドジョイント
のローラーを 備 え、これらと 噛 合 するアウターケースも 専 用 設
計 。このドライブシャフトのスペア 部 品 搬 送 用 に 専 用 木 箱 を 用
意 しているあたりもドイツ・オーストリア 流 。
AMG(メルセデス・ベンツのスポーツブランド) 主
催 の 設 計 コンテストから 生 まれたFomula Student
専 用 パワーユニット「FS133」は 現 在 、U.A.S.Graz、
Karlsruhe ITの2チームそれぞれで 継 続 的 に 開 発 が 行
なわれているとのこと。シリンダーヘッド 中 央 直 上
に 太 い 燃 料 分 配 管 が 置 かれ、ここからピエゾ 素 子 駆
動 の 燃 料 噴 射 弁 が2つのシリンダーそれぞれの 中 心
線 に 沿 う 形 で 下 に 伸 びている。 最 新 ディーゼルエン
ジンと 同 様 のレイアウトの 筒 内 直 接 噴 射 であり、 燃
料 噴 射 圧 も200barと 高 い。シリンダーヘッドの 排 気
側 ( 写 真 では 左 側 )の 上 部 に 点 火 コイルが 固 定 され、
各 気 筒 2 弁 の 排 気 バルブの 上 中 央 の 空 間 から 燃 焼 室
に 斜 めに 入 る 点 火 プラグに 繋 がる。 排 気 管 集 合 部 の
先 にはBorgWarner( 旧 KKK)KP39ターボチャー
ジャー・ユニットが 取 り 付 けられる。 直 列 2 気 筒 ・
クランク 軸 横 置 き(バランスシャフトも 備 える)で
クランクケース( 上 下 2 分 割 )に 並 行 軸 のトランス
ミッションを 組 み 込 むレイアウトはモーターサイク
ル 流 。そこから 最 終 減 速 歯 車 ・ドレクスラー 製 LSD
を 後 上 方 に 配 する。F-SAE 規 定 に 即 したエンジンを
新 規 に 企 画 ・ 設 計 するのであれば、まったく 異 なる
軸 方 向 ・ 配 置 も 考 えられるはず。シリンダーヘッド
部 分 は 削 り 出 しで、 燃 焼 室 や 吸 排 気 ポートの 形 状 変
更 などの 開 発 を 容 易 にする 意 図 と 推 測 される。
U.A.S.Graz 車 両 の 主 骨 格 はC(カーボン)FRP 成
形 ・2 分 割 構 造 であり、 前 半 のコクピット"タブ"は
ロールフープ 面 で 終 り、その 背 面 部 に 後 半 部 を 構
成 する 成 形 部 品 がボルトオンされる。 写 真 右 側 の
複 雑 な 成 形 品 がそのフレームであり、これが 左 右
一 対 あって、エンジン、デフケースを 両 側 から 挟
み 込 んで 固 定 する。つまりパワーユニットはほぼ
リジッドマウントされる。こうした 骨 格 構 成 であ
れば、 彼 ら 自 身 が「スペースフレーム」と 称 する
この 後 半 部 をCFRP 成 形 品 とする 必 然 性 は 薄 い。
その 形 状 ・ 構 成 から 見 て、 骨 格 剛 性 としてもモノ
コックタブとの 結 合 面 に 変 曲 点 が 現 れやすい。 左
側 はステアリングホイールの 成 形 過 程 。 今 日 のレ
ース 専 用 車 両 で 一 般 的 な 構 造 ・ 製 法 である。
C(カーボン)FRP 成 形 のホイールとそのカットサンプル。 分 割 型 に
積 層 成 形 する 製 法 であること( 他 の 選 択 肢 もあるのだが)、レース 専 用
車 両 では 常 識 のセンターロック 方 式 であることが 見 て 取 れる。 複 合 材
成 形 品 のホイールは 精 度 を 確 保 できれば 作 れるものだが、 試 作 段 階 で
このように 切 断 、 構 造 検 査 ・ 検 証 を 行 なうことは 必 須 である。ホイー
ルの 鍵 を 握 るのは、 円 精 度 だけでなくタイヤのビードは 嵌 まり 込 むリ
ム 部 の 形 状 、 精 度 、 剛 性 。U.A.S.Grazもブレーキテストでは 軽 合 金 ホ
イールを 使 用 していたという 目 撃 証 言 もある。
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て 音 圧 が 下 がっているだけでなく、 基 音
が 低 く、ややこもった 印 象 を 受 ける 音 質
であり、このパワースペックを 裏 付 けて
いるし、シリンダーの 中 での 噴 霧 〜 混 合
気 生 成 〜 燃 焼 ・ 圧 力 変 化 が 独 特 であるこ
とも 想 起 させるものだった。そしてこの
出 力 特 性 を 生 かすべく、トランスミッシ
ョンも 専 用 設 計 の4 速 で、その4 速 は 最
高 出 力 回 転 数 で99km/hに 達 する 変 速 比
に 設 定 されている。 実 際 に 日 本 大 会 の 短
いストレートの 中 で2 回 シフトアップ、
その 先 のコーナーへのアプローチで1 段
シフトダウンを 行 なっていた。
こうしたエンジンとしての 基 本 構 想 、
そして 出 力 特 性 は、F-SAEの 車 両 規 則
で 義 務 付 けられているφ20mmの 吸 気 リ
ストリクターの 存 在 を 前 提 に 考 えれば、
それぞれに 必 然 性 を 持 つものなのだが、
本 稿 ではF-SAE/ 学 生 フォーミュラの 基
本 理 念 に 則 ってそこに 踏 み 込 むことはせ
ず、 読 者 の 皆 さん、 特 に 学 生 諸 君 に 考 え
ていただくことにしたい。このエアリス
トリクター、 吸 気 通 路 最 小 断 面 積 の 設 定
については「 内 燃 機 関 搭 載 車 両 を 作 るに
あたってルールで 決 まっているから」で
はなく、F-SAEの 基 本 テーマとしてル
ールのArt.1に 掲 げられている“vehicle
for the non-professional, weekend,
competition market”に 深 く 関 わるもの
なのだが、これについても 学 生 諸 君 によ
り 深 い 考 察 を 期 待 したいと 思 う。
さらに 付 け 加 えておくなら、
U.A.S.Grazチームは 日 本 遠 征 にはこの
「FS133」ユニットを、 車 載 したものと
スペアエンジンの2 基 を 携 行 しており、
デザイン 審 査 などのチーム& 車 両 紹 介 の
イベントにはこのスペアエンジンをはじ
め、ピストン、コンロッド、さらにトラ
ンスミッション 内 部 要 素 など 技 術 的 特 徴
・ 進 化 を 示 す 部 品 各 種 を 持 ち 込 んでいた。
それらとは 別 に 年 間 を 通 して 常 にエンジ
ンベンチでの 台 上 試 験 を 実 施 。AMGと
の 契 約 に 沿 って、 車 両 搭 載 用 に 毎 年 2 基 、
ここまでの5 年 間 通 算 で11 基 のエンジン
の 供 給 を 受 けているとのこと。
単 体 で 展 示 されていたピストンひとつ
取 っても、ごく 薄 いトップランドに、ピ
ストンピンのボスとサイドスラストを 押
さえる 狭 いスカート( 今 期 は 支 持 壁 面 を
湾 曲 した 形 状 に 改 良 したという)、それ
らの 間 をバットレス 状 のストラットで 連
結 するという、 最 新 の 競 技 専 用 エンジン
用 としてもかなりラジカルな 設 計 である。
あるいはオイル 循 環 系 も 完 全 なドライサ
ンプであり、クランクシャフトから 直 接
駆 動 してクランクケース 減 圧 ・オイルミ
スト 吸 入 も 行 なうスカベンジングポンプ
が6 基 、 各 部 への 圧 送 を 受 け 持 つプレッ
シャーポンプ1 基 という 構 成 。これらも
最 新 の 競 技 専 用 エンジンの 定 石 ともいえ
る 技 術 要 素 であって、 専 門 企 業 ・ 専 門 家
のアドバイスとともに 学 生 自 身 が、モー
タースポーツ・エンジニアリングの 最 先
端 を、ディテールとその 意 味 に 至 るまで
よく 観 察 していることが 伝 わってくる。
「 状 況 」は 異 な る が
手 の 届 かぬ 存 在 ではない
こうしたドイツ=オーストリア 系 トッ
プチームの 現 況 に 直 接 触 れ、その 方 法 論
を 知 るにつけ、「 日 本 とは 違 いすぎる」
という 実 感 は 深 まるのだけれど、しかし
その 日 本 の 学 生 フォーミュラチームであ
っても、F-SAE/Formula Student/ 学 生
30
フォーミュラのすべての 審 査 ・ 競 技 にお
いて 同 等 のレベルを 達 成 することは 可 能
だと 考 えられる。
たとえばエンジン 特 性 は、 既 存 の 市 販
2 輪 車 用 ユニットであってもエアリスト
リクターによる 空 気 流 量 制 限 への 対 応 を
追 求 し、トルク=BMEP(いうまでもな
く 正 味 平 均 有 効 圧 )をどの 領 域 でどこま
で 高 めるかに 着 目 すれば、AMG FS133
のレベルにすでに 到 達 していた 日 本 チー
ムもかつてあった。コンポジット 素 材 に
よる 各 種 コンポーネンツの 造 形 ・ 製 造 品
質 も、2010 年 前 後 に 先 輩 たちが 試 行 錯
誤 の 中 から 実 用 化 した 手 作 り 型 「 第 1 世
代 」に 留 まっている 状 況 であって、 素 材
から 製 造 技 術 まで 世 界 をリードする 専 門
家 が、 今 どのようにしてものづくりをし
ているかを 知 り、アドバイスを 得 る 場 は
日 本 にも 少 なからずある。あるいは、 空
力 要 素 部 品 、 特 に 翼 についてはコンポジ
ット 成 形 でなくても、もっと 容 易 で、 形
状 精 度 が 高 く、 設 計 変 更 もしやすい 製 法
がある。 航 空 機 の 歴 史 を 繙 けばそうした
ヒントはいくらでもある。
ここでコンポジット 素 材 を 車 体 骨 格 に
採 用 するかどうかについては、まず
F-SAEが 鋼 管 スペースフレームを 基 本
としていることの 意 味 から 考 えを 組 み 立
ててゆきたい。 骨 格 を 管 材 で 構 成 すると、
走 行 する 車 両 に 各 部 位 から 加 わる 力 がそ
の 骨 格 の 中 でどうやりとりされ、そこで
骨 格 はどう 機 能 するのかを、 単 純 な 直 線
部 材 の 組 み 合 わせ、とくにトラス 構 造 と
してリアルに 思 い 描 き、 検 討 することが
できる。 有 限 要 素 法 (FEM)はこのイ
メージングをきわめて 微 細 なレベルにし
たものにすぎない。つまり 構 造 設 計 者 と
しての 基 礎 を 身 につけるのに、 鋼 管 スペ
ースフレームはきわめて 有 効 なのである。
そしてF-SAEの 車 両 概 要 からすれば、そ
の 骨 格 をコンポジット 素 材 に 変 えること
によって 得 られる 優 位 はさしたるもので
はない。そこを 徹 底 的 に 検 討 し、その 結
果 として 骨 格 にコンポジット 素 材 を 使 う、
という 必 然 性 が 求 められる。
一 方 、TU Graz、U.A.S.Grazともに
そのシャシー・デザイン、 特 にサスペン
ションの 設 計 と 車 両 挙 動 の 関 係 、タイヤ
= 車 体 の 力 学 面 の 分 析 と 最 適 化 について
は、まだまだ 改 善 の 余 地 が 大 きいと 見 受
けられた。 今 日 の 純 レーシングマシンの

デザインにおいては、その 戦 闘 速 度 域 に
おける 運 動 能 力 の 向 上 に 何 より 大 きな 影
響 を 持 つ 空 力 的 ダウンフォースの 獲 得 と
L/D( 揚 抗 比 )の 改 善 が 最 優 先 され、そ
こで 生 まれる 空 間 的 ・ 機 能 的 制 約 の 中 で
サスペンション・レイアウトが 形 作 られ
ている。そのスタイルが、F-SAEルー
ルの 中 で『 最 適 解 』であるかどうかは 議
論 を 尽 くすべきところなのだが、「 今 日
的 フォーミュラカーはこういう 形 」とい
う 先 入 観 の 下 に、その 形 態 や 設 計 を 洗 練
する、という 思 考 アプローチがヨーロッ
パの 主 流 となっている。これは「 一 般 車
と 競 技 車 両 の 距 離 が 近 い」がゆえのマイ
ナス 面 かもしれない。もちろん 日 本 でも、
サスペンションの 幾 何 学 ( 運 動 の 中 での)
と 力 学 、そして 過 渡 的 な 車 両 運 動 力 学 に
ついては、いまだ 手 さぐり( 以 前 )の 状
況 であって、しかしじつは 彼 我 の 差 は 小
さいと 見 ていい。
設 計 ・ 開 発 部 隊 から
レーシングチームへ
欧 州 トップレベルのもうひとつの 強 み
は、1 年 間 の 活 動 がいくつかのフェーズ
に 分 かれる 中 で、 最 終 段 階 となるコンペ
ティションに 臨 む 時 期 には「レーシング
チーム」として 動 き、 機 能 していること
だろう。 日 本 では「ものづくりコンペテ
ィション」と 受 け 取 られているが、じつ
はその 内 容 を 実 現 するために 求 められる
組 織 の 形 は、 創 造 的 組 織 ( 概 念 構 築 /パ
ッケージング)→ 設 計 組 織 → 製 造 組 織 →
実 験 開 発 組 織 と 進 んで、 最 終 段 階 ではレ
ーシングチームへと 変 身 してゆくことが
求 められている。この「 競 争 する 組 織 」
への 変 態 に 関 して、プロフェッショナル・
モータースポーツが 身 近 にあり、そのチ
ームが 競 技 に 臨 むプロセスを 実 感 を 持 っ
て 知 る 機 会 が 多 い 欧 米 勢 は、 自 然 にその
スタイルを 身 につけてゆく。
たとえば 走 行 する 場 や 時 期 による 路 面
状 況 の 変 化 、 自 車 の 進 化 、タイヤの 状 態 、
車 両 運 動 の 現 れ 方 と 走 行 タイムを 必 ず 記
録 し、それを 系 統 的 に 整 理 する。 実 戦 の
場 ではそのデータを 活 用 して、 最 速 のセ
ットアップを 追 求 する。そもそも「タイ
ヤと 路 面 の 間 に 生 ずる 摩 擦 力 の 総 和 を 最
大 にする」ことがモータースポーツの 本
質 なのだから、こうした 実 走 データの 収
集 とその 活 用 ・ 応 用 こそが 実 戦 力 に 直 結
する。 日 本 でも 同 様 のアプローチで 好 結
果 を 得 ているチームはあるが、ごく 一 部
にすぎない。 逆 に 言 えば、チームの 組 織
をフェーズによって 変 身 させつつ、モー
タースポーツの 実 戦 の 場 では 当 然 の「マ
シンと 人 を 速 くする」データ 収 集 ・ 解 析
・ 活 用 のノウハウを 習 得 するだけでも、
パフォーマンスが 大 きく 向 上 する。そう
いうチームがほとんどのはずである。さ
らに 言 えば、テストや 実 戦 に 向 かうにあ
たって、 車 両 仕 様 の 設 定 と 仕 立 て、 組 織
としての 行 動 計 画 なども「レーシングチ
ーム」には 不 可 欠 の 要 素 となる。
話 題 をモータースポーツにとってきわ
めて 重 要 なもうひとつの 要 素 に 移 そう。
それは「ドライビング」である。たしか
に 日 本 大 会 に「 遠 征 」してきたヨーロッ
パの、そしてオセアニアのチームはドラ
イバーも「 速 い」。 彼 らの 周 囲 には 競 技
的 運 転 ができる 場 も 多 く、そのトレーニ
ングをする 機 会 にも 恵 まれている。 本 格
的 モータースポーツのドライバー、それ
もフォーミュラ・レーシングのピラミッ
ドを 登 っている 最 中 の 人 材 がFormula
Studentのチームでステアリングを 握 る
ケースもあると 聞 く。しかし 日 本 勢 でも
何 人 かは、 遠 征 組 に 見 劣 りしないドライ
ビング・パフォーマンスを 見 せてくれて
いる。
もちろん、ただ「 走 り 込 む」だけでは、
学 生 フォーミュラというジャンルで 求 め
られる 能 力 が 高 く、なおかつ 速 いドライ
バーは 育 たない。むしろタイヤと 車 両 の
運 動 力 学 を 理 解 することから 始 めて、そ
れが 自 分 の 肉 体 の 延 長 としての 実 車 でど
う 現 れ、どう 制 御 するかを、 理 屈 と 身 体
感 覚 の 両 方 で 理 解 する。その 上 で、 車 両
31
の 構 成 や 個 々の 機 構 要 素 を 知 り、 走 りな
がら 確 かめつつ、 今 どうすれば 最 善 なの
かを 考 え、 実 行 する。こういうドライバ
ーが 求 められている。そういう 意 味 では、
欧 州 勢 といえどもまだ 改 善 の 余 地 はある
と 見 受 けている。 逆 に 日 本 の 企 業 の 試 験
部 門 の 方 法 論 だと、ある 領 域 の 運 転 技 能
や 再 現 性 が 重 視 されがちで、ここで 論 じ
ているような 感 覚 、 思 考 力 、そして 速 さ、
さらにアスリートとしての 身 体 能 力 ・ 自
己 管 理 などは 別 の 方 向 から 習 得 の 努 力 を
する 必 要 がある。しかしそれができれば、
この 分 野 で 世 界 トップレベルのドライバ
ーが 日 本 からも 育 ちうることは 間 違 いな
い。
このように 観 察 に 基 づく 分 析 と 思 考 実
験 を 展 開 してくると、たしかに 最 新 のヨ
ーロッパ、 特 にドイツ=オーストリア 流
のFormula Student 活 動 は、 今 の 日 本 で
は 実 現 が 難 しい。しかしそれにコンプレ
ックスを 抱 く 必 要 はないし、 車 両 とその
構 成 要 素 に 関 して、 彼 らの 後 を 追 いかけ
る 意 味 もない。F-SAEのルールに 示 さ
れている“the maximum design
flexibility and the freedom to express
your creativity and imaginations”に 沿
って、 自 分 たちならではの 創 造 性 を 発 揮
することを 追 求 する。しかし、 自 分 たち
に 足 りないものも、たとえばコンポジッ
ト・モノコックとかエアロデバイスなど
表 面 的 な 要 素 ではない 部 分 に 少 なからず
あることに 気 づき、そこを 論 理 的 に 掘 り
下 げ、 具 体 的 に 行 動 するところまで 進 め
る。そうした「 新 しい 一 歩 」が 必 要 なこ
とを 浮 かび 上 がらせてくれたところに、
欧 州 トップチーム 来 襲 の 意 味 を 見 出 した
いと 思 う。

学 生 フォーミュラOBが 見 た、 感 じた
学 生 フォーミュラ 気 になるポイント
株 式 会 社 本 郷 開 発 局 / 株 式 会 社 本 郷 設 計 室 後 藤 健 太 郎
( 第 7 回 大 会 東 京 大 学 フォーミュラファクトリー チームリーダー)
チームの 力 はデザイン 審 査 に 表 れる?
優 勝 チームはその 後 低 迷 する?
美 しいマシンは 速 い?
はじめに
この 度 、 特 集 記 事 の 執 筆 を 拝 命 致 しま
した 後 藤 健 太 郎 と 申 します。まずは 自 己
紹 介 をさせてください。 私 は 東 京 大 学 の
学 生 フォーミュラチーム「 東 京 大 学 フォ
ーミュラファクトリー(UTFF)」のOB
ですが、まだ 現 役 の 博 士 課 程 学 生 でもあ
ります。UTFFでは 第 4 回 大 会 から 第 7 回
大 会 に 参 加 しました。 学 部 3 年 生 の 大 会
後 から 学 部 4 年 生 のときの 第 7 回 大 会 ま
でチームリーダーを 務 め、その 年 はチー
ムの 実 力 ( 運 も 実 力 のうちです)を 出 し
切 った 結 果 として 初 優 勝 しました。
その 後 は 留 学 したり 電 気 自 動 車 のサー
クルに 参 加 したりCFRPものづくり 企 業
や 大 学 発 EVベンチャーで 働 いたり 起 業
したりしているうちに 大 学 11 年 生 にな
ってしまいました。 学 士 論 文 、 修 士 論 文
は 書 きましたので、 今 は 博 士 課 程 学 生 で
す。 紆 余 曲 折 ありましたが 今 年 からよう
やく 博 士 研 究 にギヤが 入 り 始 め、 初 志 貫
徹 ということで、これからのオートモビ
リティはどうあるべきか、という 大 きな
テーマに 取 り 組 んでいます。
そんな 中 、 学 生 フォーミュラレビュー
32
をもっと 面 白 くかつ 役 に 立 つ 読 み 物 にす
るために 協 力 して 欲 しいとのお 話 をいた
だき、これは 研 究 の 一 貫 として、また 学
生 フォーミュラに 恩 返 しするにも 引 き 受
けるしかないと、こうして 拙 文 を 披 露 す
るに 至 っています。この 執 筆 のため 久 し
ぶりにエコパにお 邪 魔 して2 日 目 から 最
終 日 まで 現 場 を 見 させていただき、 色 々
な 方 のお 話 も 伺 いました。その 結 果 感 じ
たことをなるべくチーム 側 と 大 会 運 営 側 、
双 方 の 皆 様 の 役 に 立 つ 形 で 伝 えられれば
と 願 っています。

点 数 の 話
まず、 今 年 の 大 会 全 体 を 通 じていちば
ん 気 になったのは 点 数 が 低 いことです。
何 の 点 数 の 話 かというと、 優 勝 争 いをし
ているチームの 得 点 のことです。 上 のグ
ラフを 見 てください。このグラフは 第 1
回 大 会 から 今 回 の 第 14 回 大 会 までの1 位
から6 位 までの 各 チームの 得 点 とそれら
の 平 均 得 点 です。 棒 グラフが 各 チームの
得 点 、 折 れ 線 が 平 均 得 点 の 推 移 を 示 して
います。 実 は、 優 勝 校 の 得 点 は 今 回 の 第
14 回 が 史 上 最 低 、 前 回 の 第 13 回 大 会 が
その 次 に 低 くなっています。1 位 から6
位 のチームの 平 均 得 点 は 第 1 回 と 第 2 回
に 続 き 今 回 の 第 14 回 大 会 が3 番 目 、 前 回
の 第 13 回 大 会 が4 番 目 に 低 くなっていま
す。
学 生 フォーミュラ 大 会 のスコアリング
は 基 本 的 に 各 審 査 のトップには 満 点 を 与
え、その 後 ろはトップからの 差 に 基 づい
て 減 点 という 形 式 になっています。です
ので、もちろんこれらの 事 実 から「 大 会
のレベルが 下 がっている!」と 簡 単 に 結
論 付 けるつもりはありません。たとえ 点
数 が 低 くても 優 勝 は 価 値 あるものですし、
ここ2 大 会 の 平 均 点 の 低 下 はコスト 審 査
で 大 きなハンデを 負 ったチーム(どちら
も 海 外 校 、グラーツのチームですね)が
上 位 6チームに 食 い 込 んでいるからです。
昨 年 はオートクロスで 特 別 な 措 置 が 取 ら
れたことも 原 因 でしょう。そもそも6チ
ームだけの 考 察 では 全 参 加 校 の10パー
セントにもなりませんので、 日 本 大 会 の
レベル 云 々を 論 じるには 不 充 分 です。し
かし、それでも 各 種 目 の 得 点 の 相 関 性 が
低 いという 傾 向 は 読 み 取 れるのではない
でしょうか。ある 種 目 で 高 得 点 を 取 った
チームが 他 の 種 目 ではミスやトラブルで
低 い 得 点 しか 取 れない、こういったこと
が 起 こるとこのような 傾 向 になります。
では 本 当 にそんなことが 起 きているか
具 体 的 に 見 てみましょう。 下 に 示 す2 枚
33

のグラフはデザイン 審 査 の 成 績 と 全 体 の
成 績 の 関 係 を 示 すものです。
1 枚 目 のグラフは、 今 回 の 大 会 でデザ
インファイナル 進 出 となったデザイン 審
査 1〜4 位 のチームの 総 合 順 位 を 示 した
ものです。 棒 が 短 いほど 順 位 が 良 いこと
を 表 しています。 途 中 で 切 っていますの
で7 位 以 下 の 領 域 は 表 示 されていません。
2 枚 目 のグラフは 同 じくデザイン 審 査 1
〜4 位 のチームの 総 合 得 点 を 平 均 した 得
点 が、 全 体 では 何 位 に 相 当 するかの 変 遷
を 示 したものです。 同 じく、 上 にあるほ
ど 順 位 が 良 いことを 表 しています。
1 枚 目 のグラフから 分 かるように、 今
回 の 大 会 はデザイン 審 査 4 位 以 内 に 総 合
での1 位 と2 位 の 両 校 がいない 初 めての
大 会 でした。デザイン 審 査 4 位 以 内 に 総
合 1 位 がいない 大 会 は 第 10 回 と 今 回 の2
回 しかありません(そのどちらも 総 合 1
位 は 京 都 工 芸 繊 維 大 学 チームですね)。
2 枚 目 のグラフは1 年 ないし2 年 ごとに
上 下 を 繰 り 返 す 動 きをしていてそれも 興
味 深 いのですが、 今 回 が 最 低 の14 位 と
なっています。 全 体 として 低 下 傾 向 にあ
るのは 参 加 チーム 数 が 増 えているのであ
る 程 度 は 仕 方 のないことと 思 いますが、
この2 年 のペースで 低 下 し 続 けるのは 良
くないように 思 われます。 本 来 、 特 にデ
ザイン 審 査 はその 性 質 上 、チーム 力 (メ
ンバーの 能 力 ×やる 気 × 使 える 時 間 × 効
率 の 合 計 値 )が 強 くマシンの 信 頼 性 が 高
くて 速 い、つまり 総 合 成 績 の 良 いチーム
ほど 高 得 点 を 取 れるはずです(この 辺 り
の 詳 しい 話 は 後 ほど)。ここでデザイン
審 査 を 取 り 上 げたのもそれが 理 由 です。
それなのにそうならない 原 因 として、1
デザイン 審 査 が、 良 いマシンを 作 ってい
る 強 いチームを 評 価 するのに 失 敗 してい
る、2 良 いマシンを 作 っている 強 いチー
ムがデザイン 審 査 だけ 苦 手 、3そもそも
良 いマシンを 作 っている 強 いチームが 存
在 しない、の3パターンが 考 えられます。
他 の 審 査 にも 似 たようなことが 言 えるか
と 思 いますが、 例 えどのパターンであっ
ても 良 くないことなので、このことをち
ょっと 気 にして 取 り 組 んでもらいたいな
と 思 います。
優 勝 チームがその 後 低 迷 する 話
次 に 気 になっていることは、 今 回 の 大
会 に 限 ったことではなく、 私 自 身 も 反 省
するべき 問 題 です。それは 優 勝 チームが
その 後 低 迷 する 例 が 多 いことです。まず
はデータを 見 てみましょう。 下 のグラフ
はこれまでに 優 勝 した7 大 学 の 順 位 の 変
遷 を 示 しています。ただしスポット 参 戦
の 海 外 チームは 省 いてあります。 中 ほど
を 過 ぎるあたりで 赤 、 黒 、 青 の 線 はこの
グラフの 表 示 圏 外 まで 落 ち 込 んでいます。
緑 、 濃 青 、 橙 の 線 も 最 後 の 方 で 不 安 な 動
きをしています。どうしてこういう 動 き
になるのでしょうか。また、これって 良
くないことなのでしょうか。ヒントにな
りそうなので、 東 京 大 学 が 優 勝 した 年 の
報 告 書 で 私 がチームリーダーとして 書 い
た 文 章 の 一 部 を 引 用 します。
* * *
「チームリーダーとしての 1 年 間 が 最 も
考 えさせられることが 多 く、 学 ぶことも
多 い 時 間 でした。 終 わってから 気 づくこ
とが 多 いのも 真 実 です。 僕 はまだ 未 熟 で
言 葉 にするのが 難 しいですが、 上 に 立 つ
人 間 が 与 える 影 響 の 大 きさ、フットワー
ク、ちゃんと 決 断 することの 重 要 性 、ど
ういう 視 点 を 持 って 行 動 すべきか、さら
に、 適 度 な 負 荷 を 与 え 続 けないと 人 は 動
いてくれず 成 長 もできないこと、 信 じて
任 せることがどう 作 用 するか、などが 思
いつきます。そして 僕 にとっていちばん
難 しく 何 より 重 要 だったのがどんな 小 さ
な 貢 献 であっても 努 力 に 報 いること、で
した。 皆 が 僕 のように 全 力 を 注 ぐわけで
はないことが 理 解 できず、 優 勝 を 勝 ち 取
りさえすれば 全 員 が 報 われると 考 え、 貢
献 度 の 高 いメンバーは 厳 しく 叱 咤 激 励 し、
それ 以 外 のメンバーへの 気 配 りは 充 分 に
できませんでした。それが 優 勝 へたどり
つくためには 最 善 の 手 段 だったと 信 じて
いますが、すでに 組 織 としては 理 想 的 な
状 態 ではないことを 無 視 してそのような
手 段 を 取 ったため、チームは 疲 弊 してし
まいより 厳 しい 状 況 を 導 いてしまったと
責 任 を 感 じています。ここに 僕 がチーム
リーダーとしての 経 験 から 学 ぶべき 最 も
大 事 なことがあると 感 じています。」
* * *
つまり、かつての 東 京 大 学 の 場 合 は 優
勝 した 年 にはすでにこうなる 不 安 があっ
たわけです。その 後 やはり 東 京 大 学 はチ
ームの 存 続 すら 危 うい 状 況 になっていま
す。 正 直 なところ 東 京 大 学 含 め 優 勝 チー
ムがその 後 低 迷 する 理 由 はこれだとはっ
きり 指 摘 することはできませんが、1つ
これは 課 題 だと 感 じたことがあります。
それは 技 術 伝 承 です。 静 的 審 査 、 特 にデ
ザインレポートは 技 術 伝 承 のためのドキ
ュメントを 作 成 する 練 習 となるように 設
計 されていると 思 いますが、 残 念 ながら
資 料 だけでは 技 術 伝 承 はできません。 伝
承 される 側 が、 伝 承 する 側 と 同 じレベル
の 思 考 に 至 らないと 真 の 意 味 での 技 術 伝
34

承 はできません。なぜか 分 からないけど
前 からこうなんでこうしてます、ではい
つかうまくいかなくなりますし、そもそ
もデザイン 審 査 でそんな 受 け 答 えをした
ら 間 違 いなく 減 点 されます。さきほどの
グラフで 水 色 の 線 のチームや 今 後 優 勝 す
ることになるチームには、これまでの 優
勝 チームが 辿 った 轍 を 踏 まないように 頑
張 っていって 欲 しいと 思 います。
実 はこういった 現 象 はこの 学 生 フォー
ミュラ 大 会 そのものにも 当 てはまるので
はないかと 思 っています。 今 回 の 大 会 期
間 中 に 耳 にした 運 営 側 の 方 々の 言 動 から、
大 会 を 通 じて 自 動 車 業 界 をどうしていき
たいのかとまでは 言 わないまでも、ざっ
くりとどこを 向 いた 大 会 なのかというレ
イヤーでのビジョンが 共 有 できていない
な、と 感 じ 取 れることが 幾 度 かありました。
全 日 本 学 生 フォーミュラ 大 会 は 今 回 で
第 14 回 を 迎 えています。10 年 以 上 も 組
織 が 続 いていると 始 めた 時 からいる 創 立
メンバーはどんどん 減 ります。 何 事 も 始
めるのには 障 壁 を 乗 り 越 える 必 要 がある
ため 創 立 メンバーというのは 自 然 とビジ
ョンが 共 有 された 強 いチームになってい
ます。ちょっと 主 旨 が 違 いますが、 生 存
バイアスという 言 葉 もあるくらいです。
もちろん 時 が 経 って 創 立 メンバーが 抜 け
るとともに 世 代 交 代 をして 必 要 な 人 員 は
確 保 されるのですが、そのような 新 メン
バーとはビジョンが 自 然 と 共 有 されてい
るわけではないので、 最 初 は 必 要 なかっ
たビジョン 共 有 のための 努 力 をしなくて
はいけません。 学 生 フォーミュラ 大 会 自
身 もこのフェーズを 迎 えているのだと 思
います。 学 生 の 分 際 で 失 礼 な 物 言 いなの
は 分 かっていますが、 運 営 側 の 皆 様 も 大
会 全 体 としてどこを 向 いていくのか 今 一
度 考 えてぜひそのビジョンを 共 有 する 機
会 を 持 たれると 良 いのではないでしょう
か。
話 を 戻 します。この、 優 勝 チームがそ
の 後 低 迷 しがちという 問 題 ですが、これ
が 良 くないことだと 考 える 理 由 はありま
す。これは 優 勝 チームに 限 った 話 ではあ
りませんが、いったん 回 り 始 めたチーム
がチーム 立 ち 上 げ 時 のレベルまで 落 ち 込
んでしまうことは 本 当 にもったいないこ
とだからです。
皆 様 ご 存 知 のように 学 生 フォーミュラ
大 会 は 全 審 査 にちゃんと 参 加 するだけで
も 非 常 にたくさんのマンパワーを 必 要 と
する 大 会 です。もちろんそれに 至 るまで
のチーム 立 ち 上 げフェイズからも 貴 重 な
学 びをたくさん 得 られるとは 思 いますが、
この 大 会 はそもそもチームが 立 ち 上 がっ
た 後 に 効 率 よく 学 びを 提 供 するように 設
計 されています。 極 端 な 話 ですが、チー
ムつまりはプロジェクトの 立 ち 上 げを 経
験 したいならば 他 の 機 会 でもっと 安 全 に
経 験 することができます。 学 生 フォーミ
ュラ 大 会 はそれを 経 験 するには 必 要 なマ
ンパワーが 大 き 過 ぎ、 心 身 にダメージを
負 う 危 険 性 も 高 いです。
あくまで 一 例 ですが、NHK 大 学 ロボ
コンは 毎 年 競 技 の 内 容 ががらりと 変 わる
ため、チームが 引 き 継 げるのはモーター
ドライバーなどの 基 本 的 なユニットだけ
です。しかし、こちらは100 年 以 上 に 渡
って 相 当 な 人 数 が 携 わって 開 発 し 続 け 細
部 まで 煮 詰 め 尽 くした「 自 動 車 」を 作 る
わけでもありませんし、 人 の 命 を 乗 せる
必 要 もありません。 一 方 、 学 生 フォーミ
ュラではいったんチームが 回 り 始 めたら
ちゃんとした 技 術 伝 承 を 確 実 に 行 ない、
なるべく 安 定 したチーム 運 営 を 目 指 すの
が 上 策 でしょう。しかしこれは 数 年 で 入
れ 替 わらざるを 得 ないチーム 員 の 学 生 に
どうこうできる 問 題 ではないと 思 います。
チームのOB・ 教 員 や 運 営 側 の 皆 様 で 仕
組 みを 作 っていく 必 要 があります。もと
もとこの 大 会 を 通 じて 効 率 良 く 得 られる
よう 設 計 された 学 びを 学 生 に 獲 得 させる
ことを 念 頭 に、 一 度 回 り 始 めたチームを
それなりに 維 持 する 方 法 を 考 えましょう。
他 国 には 実 践 例 があるようですが、 優
勝 マシンやその 図 面 を 大 会 側 がそれなり
の 金 額 で 買 い 取 って 保 存 して 全 大 学 に 公
開 するというのも1つの 案 です。デザイ
ンレポート 等 のドキュメントに 加 えて 実
物 も 残 っていればかつての 優 勝 校 と 同 じ
レベルの 思 考 へと 至 る 大 きな 助 けになる
かと 思 います。また、チームの 立 ち 上 げ
に 当 たっては 学 生 が 心 身 を 壊 してしまわ
ないように、 真 正 面 からぶつかる 以 外 の
方 法 を 何 か 提 示 してあげれると 良 いと 思
います。 所 詮 は 課 外 活 動 、サークル 活 動
ではないかと 思 われるかもしれませんが、
金 銭 ではなく 熱 意 だけを 原 動 力 に 動 いて
いるからこそ 追 い 詰 められやすい 側 面 も
あります。
私 程 度 で 思 いつくアイデアとしては、
1すでにうまく 動 いているチームでイン
ターンする、2どれか 一 つのパートに 注
力 して 他 のマンパワーの 足 りない 大 学 の
そのパートの 開 発 を 肩 代 わりする、もし
もう 少 しマンパワーがあるなら、3マシ
ンを 仕 上 げることに 注 力 して 静 的 審 査 へ
の 参 加 は 限 定 的 にする、などがあります。
もちろん 複 数 大 学 に 跨 ってプロジェク
トを 運 営 するのは 簡 単 ではありません。
困 難 に 直 面 している 連 合 チームがあると
いう 話 も 聞 いています。しかし 地 理 的 な
距 離 を 除 けば、 総 合 大 学 の 他 学 部 、 特 に
文 系 と 理 系 の 壁 と 比 べてその 壁 が 格 段 に
高 いとも 思 えません。また 近 年 ではかつ
てのプリミティブなBBSから 進 歩 した
プロジェクト 運 営 に 適 した 優 れたコミュ
ニケーションツール( 例 : Facebookグ
ループ、Googleグループ、Qiita:Team、
Slackなど)があります。もちろんこの
ようなツールはどのようなフェイズのチ
ームにも(すでにお 使 いのこととは 思 い
ますが 運 営 側 にも) 不 可 欠 です。ものづ
くりそのものと 違 って 非 常 に 低 コストで
試 せますので、ぜひ 試 行 錯 誤 して 自 分 た
ちに 適 したやり 方 を 見 つけてください。
デザイン 審 査 の 話
デザインファイナルはもちろん、 会 場
での 各 チームの 審 査 も 何 チームかは 近 く
で 聞 く 機 会 がありました。 特 にデザイン
審 査 に 着 目 したのは 静 的 審 査 最 大 の 得 点
配 分 になっていることだけではなく、 先
にも 述 べましたが、デザイン 審 査 はその
性 質 上 、チーム 力 (メンバーの 能 力 ×や
る 気 ×かけられる 時 間 × 効 率 の 合 計 値 )
が 強 くマシンの 信 頼 性 が 高 くて 速 いチー
ム、つまり 皆 様 がめざすべき 理 想 のチー
ムほど 高 得 点 を 取 れるはずの 審 査 である
ことが 理 由 です。ここでお 伝 えしたいこ
とは2 項 目 です。
まず1 項 目 は、 正 直 でありましょうと
いうことです。 学 生 フォーミュラは 競 技
ですので、デザイン 審 査 は( 他 の 審 査 も)
チーム 側 が 正 直 であることがベースにな
っています。これは、データはもちろん
のことマシンを 作 るに 当 たって 考 えたこ
とについても 同 じです。どういうことか
というと、 考 えて 設 計 していない、ある
いは 理 解 できていない 項 目 について 無 理
に 書 いたり 話 したりしてはいけないとい
うことです。
35

では、どうすれば 良 いのかというと、
例 えばこんな 感 じです。「Aについては
前 年 度 マシンを 踏 襲 した。これは 定 性 的
にどちらに 振 れるかわからないAではなく、
理 論 的 にも 実 践 の 上 でも 良 い 方 向 に 作 用
することが 分 かっているBやCに 注 力 す
るためである」。「AならばBという 考 え
で 実 験 を 行 なったが 結 果 はそうはならな
かった。CやDという 原 因 が 考 えられる
が 検 証 はできていない。マシンにおいて
はタイムが 良 くなる 方 を 採 用 した」。
もちろん、こうやって 敬 遠 したテーマ
に 金 輪 際 取 り 組 まないのではなく、 大 会
終 了 直 後 など 余 裕 のある 時 期 や 余 裕 のあ
るメンバーを 使 って 新 しいことを 試 して
更 なる 可 能 性 を 探 ることができるのが 理
想 です。
せっかくなので 私 の 経 験 から 具 体 例 を
挙 げましょう。 優 勝 を 勝 ち 取 った
UTFF10ですが、 実 はホイールベースを
ほとんどエイヤッで 前 年 より 短 くしてお
り、デザインレポートでの 記 述 も「コー
ナ 脱 出 時 に 駆 動 力 を 有 効 活 用 するため、
主 に 重 心 ・リヤアクスル 間 を 短 縮 するこ
とによりホイールベースを1600mm( 昨
年 度 1650mm)とし、 重 量 配 分 46:54( 昨
年 度 47:53)へとリア 寄 りにした」とし
か 書 いていません。もしこれについてデ
ザイン 審 査 で 突 っ 込 まれたら( 今 なら)
次 のように 答 えます( 当 時 もこのように
受 け 答 えできたかはわかりませんが)。「ホ
イールベースを 変 化 させることは、ヨー
慣 性 と 横 力 のモーメントアームがトレー
ドオフの 関 係 にあり、どちらが 強 く 作 用
するか 分 からなかった。 今 回 は 後 輪 荷 重
を 増 やす 目 的 で 後 ろ 側 だけ 短 くしたがそ
れがどのように 作 用 したかも 検 証 できて
いない。 一 方 シャシー 剛 性 向 上 について
はタイムに 良 好 な 影 響 を 与 えることが 前
年 度 車 両 を 用 いた 実 験 ではっきりしてお
り、 剛 性 値 を 向 上 させるような 設 計 およ
びその 実 績 の 測 定 も 可 能 だったため、 確
実 な 効 果 を 見 込 めるシャシー 剛 性 向 上 に
優 先 的 に 取 り 組 んだ」と。
PDCAサイクル(Plan-Do-Check-Act
レギュレーションで 禁 止 されていない Cycle)の 概 念 については 皆 様 よくご 存
ことはトライして 構 わないのと 同 様 に、 知 のことと 思 います。マシンを 仕 上 げて
自 チームができなかったことを 進 んで 晒 大 会 で 競 うという 最 も 大 きなサイクルの
す 必 要 はありませんが、デザインレポー 下 で、 年 に1 回 きりあるいは 何 回 か 回 す
トで 論 理 の 展 開 上 どうしても 考 えられな ことのできるサイクルが 複 数 あります。
かった 項 目 について 触 れなければいけな あるサイクルのD: 実 行 が 下 のレイヤー
いときや、 大 会 での 審 査 で 指 摘 されたと の 別 のサイクルのP: 計 画 に 繋 がってい
きには 正 直 になりましょう。 少 なくとも たり、あるサイクルのA: 次 の 行 動 が 上
考 えましたという 嘘 を 見 抜 かれるよりも のレイヤーの 別 のサイクルのC: 評 価 で
ダメージは 小 さいはずです。また、チー あったりします。これら 全 体 を 繋 いで 時
ムが 考 えたこと 考 えられなかったことを 系 列 に 並 べるとVの 形 になりますよ、と
正 確 に 伝 えられれば 審 査 員 の 方 からも 的 いうのが 自 分 の 理 解 です。そしてこれら
確 なアドバイスを 得 られる 機 会 が 増 えま のレイヤーもサイズも 違 うたくさんのサ
す。ちょっと 説 教 臭 い 話 になりますが、 イクルを 回 すに 当 たって、そのどれにお
正 直 というのは 信 頼 の 基 盤 になります。 いてもP: 計 画 の 段 階 でC: 評 価 および
これはチームと 審 査 員 の 関 係 だけではな A: 次 の 行 動 について 考 えておくのがV
く、チームメンバーどうしでも 同 じです。 字 プロセスのもっとも 肝 要 なことだと 思
チームリーダーやパートリーダーだから います。すごく 簡 単 に 言 うとどんなレイ
と 言 って 責 任 範 囲 の 何 もかもを 理 解 して ヤーにおいてもちゃんと 評 価 できないよ
いるはずもなく、むしろどこまで 考 えら うな 目 標 は 立 ててはいけません、という
れていて 何 が 抜 けているかを 共 有 できる ことです。 具 体 的 には、 重 心 位 置 、ヨー
ことがプロジェクトを 円 滑 に 進 めるコツ 慣 性 、フレーム 剛 性 、シャシー 剛 性 、エ
です。
アロダイナミクスについて 評 価 できない
ちょっと 話 が 逸 れましたが、 次 の 項 目 目 標 設 定 をしてしまっている 事 例 が 少 な
はデザイン 審 査 の 大 きなテーマとして 掲 くないように 思 えます。
げられているV 字 プロセスについてです。 重 心 位 置 、ヨー 慣 性 、フレーム 剛 性 、
やはりなかなか 実 践 できているチームは シャシー 剛 性 については、かつての 東 京
少 ないように 見 受 けられます。 大 人 たち 大 学 チームでは 設 計 ・ 製 作 の 評 価 のため
の 実 業 務 でも 難 しいことなのでこういう に 実 測 をしていました。 参 考 になるかと
用 語 ができるわけですから、 難 しいのは 思 いますので 以 下 でその 様 子 をお 見 せし
当 然 なのですが。しかし、 難 しい 分 これ ます。 下 の 画 像 がそれぞれ 何 かを 測 定 し
を 実 践 できれば 良 いマシンに 仕 上 がる 可 ているシーンです。 何 を 測 定 しているの
能 性 は 跳 ね 上 がります。つまり、これを かはあえて 説 明 しませんが、このような
掲 げているのはチームになるべく 楽 に 良 「 触 れる」 特 性 に 対 してエアロダイナミ
いマシンを 作 ってほしいからなのです。 クスは 見 えない・ 触 れない 空 気 との 作 用
ドイツ 発 祥 の"Das V-Modell"から 発 反 作 用 で 事 をなすものなので、 低 レイヤ
展 して、そこかしこでいろんな 解 説 のさ ーでの 評 価 が 一 筋 縄 ではいきません。 現
れ 方 をされているので 人 によって 言 うこ 役 の 頃 、 私 はエアロダイナミクスに 対 し
とが 違 ってきますが、 学 生 フォーミュラ て 積 極 的 でなかったのですが、これが 理
におけるV 字 プロセスについて、PDCA 由 の1つです。 自 動 車 の 歴 史 において 比
サイクルをベースにした 自 分 なりの 理 解 較 的 最 近 になってから 本 格 的 にエアロダ
を 披 露 します。
イナミクスが 活 用 され 始 めた 理 由 もこう
36

いったところだと 思 います。
どんな 項 目 にしろ、ちゃんと 評 価 でき
ない 目 標 を 立 ててしまうとそのサイクル
自 体 はもちろん 下 のレイヤーのサイクル
もうまく 回 せませんし、 上 のレイヤーの
サイクルで 良 い 結 果 が 出 にくくなります。
この 結 果 として 最 上 位 のレイヤーのサイ
クルである 良 いマシンの 開 発 がうまくい
かなくなります。つまり、V 字 プロセス
をちゃんと 実 践 することが 良 いマシンを
作 る 王 道 だということです。
マシンの 綺 麗 さの 話
ここまでなんだかふわふわした 話 が 続
きましたが、 次 はとても 具 体 的 な 話 をし
たいと 思 います。まずは 上 に 示 す 写 真 を
見 てください。
これらは7 年 前 の 第 7 回 大 会 で 取 られ
た 写 真 です。 上 左 は 弊 東 京 大 学 チームの
マシン、 上 右 は 優 勝 争 いを 繰 り 広 げた 上
智 大 学 チームのマシン、 下 の 横 長 の 写 真
のマシンの 総 合 順 位 は 左 から39 位 、1 位 、
11 位 、2 位 、12 位 でした。 今 年 の 大 会
では、これらのマシンと 比 べて 熱 意 を 持
って 設 計 ・ 製 造 されていない 部 分 が 目 立
ってしまうマシンが 多 かったように 感 じ
ます。
ここでは 代 表 して 優 勝 チームである 京
都 工 芸 繊 維 大 学 チームのマシンを 取 り 上
げさせていただきます。こちらのマシン
にも 設 計 ・ 製 造 に 粗 いところが 見 られま
した。 更 なるレベルアップをめざして 欲
しいので、 気 付 いたことのいくつかを 指
摘 します。 損 な 役 回 りですが、 優 勝 チー
ムは 大 会 の 顔 ですので 引 き 受 けてもらい
ましょう。しかし、これらの 指 摘 事 項 の
根 底 にある 課 題 はこのチームだけに 特 有
なことではないので、ぜひ 他 のチームに
も 他 山 の 石 として 活 用 していただければ
と 思 います。
37
まず、マフラーについてです。 次 に 示
す 写 真 の 比 較 から 分 かるようにエンデュ
ランス 走 行 中 にマフラーの 角 度 が 変 わっ
てしまっています。
横 からの 写 真 ではアルミエンボス 板 の
フェアリングの 切 り 欠 きとの 位 置 関 係 で
も 確 認 できますが、 左 右 方 向 に 近 い 同 じ
位 置 にある 前 後 の 右 ホイールハブ 中 心 を
結 んだ 緑 色 の 線 と 排 気 管 出 口 の 高 さとの
before 12 時 57 分
after 13 時 02 分

比 較 で 明 確 に 下 がっていることが 分 かり
ます。また、 右 の 前 面 上 方 からの 写 真 で
は、 排 気 管 出 口 フランジの 角 度 を 延 長 し
た 緑 色 の 線 とメインフープの 角 度 の 比 較
で 角 度 の 変 化 が 明 らかです。マフラーの
固 定 方 法 が 不 適 切 であったと 考 えられま
す。また、このチームはエンデュランス
審 査 後 の 排 気 音 測 定 で 音 量 の 規 定 値 をオ
ーバーして20 点 のペナルティーを 受 け
ています。 規 定 値 オーバーはこの 影 響 が
あったのではないでしょうか。
もう1 枚 写 真 を 掲 載 します。
この 写 真 からわかるように 排 気 管 出 口
にはボルト・ナットの 取 り 付 けられたフ
ランジがありますが、 意 図 が 不 明 です。
デッドウェイトになりますし、 火 傷 の 危
険 性 も 増 すので 不 要 なフランジを 残 すべ
before
12 時 12 分
after
13 時 27 分
きではありません。マフラーを 覆 ってい
るアルミエンボス 板 フェアリングも 設 計
された 形 状 には 見 えず、 端 部 の 処 理 も 固
定 もされておらず 出 来 が 悪 いと 言 わざる
を 得 ません。
次 にウイングについてです。 下 の 写 真
を 見 てください。
翼 端 板 のファスナーの 頭 を 隠 すために
黒 いテープが 貼 られていますが、 伸 びる
素 材 ではないようで 皺 になっていますし、
貼 り 方 にも 一 貫 性 がありません。テープ
がスポンサーロゴの 一 部 を 覆 ってしまっ
ている 部 分 も 見 受 けられます。 他 の 部 分
にも 同 様 のテープが 使 われていますが、
お 世 辞 にもていねいに 貼 られているとは
言 えません。アルミ 製 のブラケットの 接
着 面 まわりに 接 着 剤 がはみ 出 しているの
もウイング 面 の 平 滑 性 と 審 美 性 を 損 ねて
います。フロントの2 段 目 の 翼 の 内 側 の
ブラケットは、 本 来 は 間 に 板 を 挟 む 設 計
だったと 見 受 けられますが、 実 際 はブラ
ケット 間 にはスペーサーが 入 っており、
ブラケット2 枚 のさらに 内 側 に 板 が 来 て
しまっています。
最 後 に、その 他 の 細 部 についてです。
右 の 写 真 は 左 リヤのサスペンション 取 り
付 け 点 付 近 を 斜 め 前 から 撮 ったものです。
細 かいことばかりですが、 気 になるとこ
ろをいくつか 挙 げたいと 思 います。
●まずは、 錆 が 目 立 ちま
す。ロッカーアーム、ス
タビライザー、ロッド 類 、
ボルトに 塗 装 の 有 無 に 関
わらず 錆 が 見 られます。
特 にボルトの 余 り 部 分 の
錆 は 取 り 外 しに 困 難 を 伴
うレベルではないかと 見
受 けられます。 大 会 期 間
だけでここまで 錆 びると
は 考 えづらいので、 普 段
の 車 両 の 管 理 ・ 整 備 に 問
題 があるのではないでし
ょうか。
らの 意 義 は 何 でしょうか。ピロボールよ
りもエクステンションの 方 が 雄 ねじのサ
イズが 大 きいようですが、ロッカーアー
ムの 厚 さから 見 ても 小 さいサイズのピロ
ボールを 積 極 的 に 使 う 理 由 は 見 当 たりま
せん。たとえ 何 か 小 さいピロボールを 使
う 理 由 があったとして、 強 度 向 上 のため
にねじサイズの 大 きいエクステンション
を 付 けているとすると、 今 度 はピロボー
ルの 首 部 がそれなりに 露 出 していること
の 説 明 が 付 きません。ピロボールのサイ
ズをさておいても、 直 接 ピロボールとロ
ッドのみでターンバックルを 構 成 するの
●プッシュロッドのロッ
カーアーム 側 およびトー
コントロールロッドの 車
体 側 にエクステンション
を 用 いていますが、これ
38

に 比 べて、 重 量 ・ 強 度 ・ 剛 性 ・ 整 備 性 ・ ●リヤバルクヘッド 直 前 にリザーブタン
信 頼 性 の 観 点 で 利 点 があるとは 考 えにく クがあり、そこから 伸 びていると 思 しき
いです。
オーバーフローチューブがその 脇 に 見 え
ていますが、その 行 き 先 を 決 めるような
●ロッカーアームやリヤバルクヘッドに 固 定 がなされていません。どこに 高 温 の
使 用 されているボルトの 長 さが 過 剰 です。 液 体 が 行 っても 構 わないというなら 自 由
ボルトが 過 剰 に 長 いのはデッドウェイト にさせておいて 良 いのですが、そうでな
になりますし、 分 解 時 のトラブルの 元 と いなら 当 たり 障 りのないところに 放 出 さ
なるボルトの 余 り 部 分 の 損 傷 も 発 生 しや れるよう 固 定 するべきです。
すくなります。
● 左 上 隅 に 青 いゴムホースに 繋 がるサー
●タイラップの 余 剰 部 分 が 切 り 取 られて ジタンクが 見 えますが、その 表 面 には 厳
いますが、 爪 部 分 から 数 ミリ 残 して 切 り しい 凹 凸 が 見 られます。サージタンクは
取 られています。これは 鋭 利 な 切 り 口 で (レギュレーション 遵 守 の 観 点 からも)
触 れた 人 体 を 傷 付 ける 切 り 方 になってし 気 密 性 の 必 要 な 部 品 ですが、この 表 面 で
まっています。 余 剰 部 分 は 適 切 なニッパ は 穴 や 亀 裂 があっても 気 付 くのが 難 しそ
ーを 使 用 して 爪 部 分 とツライチに 切 るこ うです。また、ゴムホースが 被 っている
とをお 勧 めします。
部 分 も 同 じ 表 面 品 質 だとすると、そこで
気 密 を 保 つのは 困 難 だと 思 われます。
●この 写 真 ではいちばん 太 いコルゲート 大 変 に 厳 しい 言 い 方 になってしまった
から 直 接 導 線 が 出 て 細 いコルゲートに 入 かもしれません。また、これらの 指 摘 事
っていますが、これは 不 適 切 な 分 岐 の 仕 項 はタイムへの 影 響 は 小 さいものばかり
方 です。コルゲートの 割 面 は 振 動 のある なのですが、この 学 生 フォーミュラとい
環 境 で 導 線 の 被 覆 を 傷 付 けるのに 充 分 な う 活 動 を 愛 して 楽 しんで 熱 意 を 持 って 取
硬 さと 鋭 利 さがあります。ハーネスを 分 り 組 んでいることが 外 に 伝 わることは 非
岐 させるときにはそこでコルゲートを 分 常 に 重 要 なことです。この 活 動 は 学 生 の
割 するべきです。
熱 意 に 応 えてくれる 方 々のおかげで 成 り
立 っていることを、 皆 様 もどうか 忘 れな
● 小 型 のファンがフレームに 取 り 付 けら いでください。
れていますが、パイプにスポンジを 巻 い
終 わりに
た 箇 所 にタイラップを 巻 いてあるのと、
別 のパイプからタイラップで 引 っ 張 って 最 後 に 私 がチームリーダーとして 活 動
あるだけで 固 定 してあるとは 言 えません。 報 告 書 に 書 いた 文 章 のまた 別 の 一 部 を 引
用 します。
* * *
「 僕 が 言 うのもおこがましいですが、こ
の 活 動 は 世 の 中 を 知 らない 学 生 にとって、
ものづくりの 楽 しさと 難 しさ、 組 織 運 営
の 何 たるか、 社 会 の 厳 しさと 温 かさをこ
れ 以 上 ないほどリアルに 肌 で 感 じる 非 常
に 貴 重 な 機 会 です。UTFF のチームコン
セプトは『モノを 造 る、 人 を 創 る』です。
今 までの 活 動 を 通 じて 僕 自 身 この 意 味 を
痛 感 しましたし、だからこそチームメン
バー、これまでこのチームを 作 り 上 げて
きた 方 々、このチームにご 支 援 してくだ
さる 方 々 全 員 に 心 より 感 謝 しています」
* * *
この 引 用 の「チーム」を「 学 生 フォー
ミュラ 大 会 」と 読 み 替 えてください。そ
れがこのレビューを 読 む 皆 様 に 私 が 伝 え
たいことです。 普 通 であれば 自 動 車 会 社
に 就 職 して 審 査 に 関 わるスタッフとして
大 会 に 戻 ってくるような 歳 なのに 未 だに
大 学 におり、そのおかげで 大 会 運 営 に 関
わることもないため 自 由 に 取 材 でき、ま
た 就 職 していれば 大 会 運 営 側 にいたであ
ろう 上 司 を 過 度 に 慮 ることもなく、 自 由
に 書 かせていただきました。
偉 そうなことをたくさん 言 わせていた
だきましたが、どのような 形 であれ 学 生
フォーミュラ 大 会 をより 良 い 大 会 にする
一 助 となれば 幸 いです。
39

わが 校 、わがチーム
熱 い 思 いが 注 ぎ 込 まれたマシンには 独 自 の 工 夫 やアイデアが 盛 りだくさん!
今 年 の 大 会 で 気 になったチームとマシンを 紹 介 します
U.A.S. Graz
93
インターネットクラウドでスポンサー 募 集 !
リヤウイング 翼 端 板 の 人 物
写 真 はインターネットクラ
ウドによる 個 人 スポンサー
の 写 真 。 一 口 20ユーロに
て 募 集 した。スポンサーを
企 業 に 限 定 せず、 時 代 に 即
したアイデアを 取 り 入 れた
のはさすが!
京 都 大 学
23
こだわりのツインシャシーが 完 全 版 に
前 年 は 後 輪 のみだけだった
ツインシャシーを 前 後 とも
ツインシャシー 化 。 完 全 版
となった 今 年 は 最 低 地 上 高
も 下 がり、オートクロスで
も2 番 手 タイムをマークす
るなど 注 目 を 集 めた1 台 だ。
日 本 自 動 車 大 学
6
トランスポンダーカバーも 空 力 重 視 で
今 年 からエアロ 開 発 を 開 始
した 日 本 自 動 車 大 学 校 。 中
でも 自 慢 はトランスポンダ
ーカバーを 兼 ねたコクピッ
ト 前 のパーツ。 風 を 跳 ね 上
げてドライバーへの 空 気 抵
抗 を 減 らすというコダワリ。
40

わが 校 、わがチーム
大 阪 工 業 大 学
93
インパクト 大 の“サーキットイーグル”
デザインコンセプトのキャッチフレーズでもある“サーキットイーグル”をビジュ
アル 化 したフロントノーズのカラーリングが、 俊 敏 な 旋 回 性 を 強 調 。また、 車 のキ
ャラクターをイメージしたぬいぐるみを 用 意 。
神 戸 大 学
35
猪 が“ゆるキャラ”に?
校 内 にイノシシが 出 没 するからと、マシンのシンボルマークもイノシシに! ぬい
ぐるみの 愛 称 は“ぼたんちゃん”。 由 来 はもちろんイノシシのぼたん 鍋 。 食 欲 ソソ
リます。
金 沢 大 学
48
心 を 引 き 締 めて 大 会 に 挑 むために
2005 年 の 第 3 回 大 会 で 優 勝 してから 学 生
たちに 慢 心 が 出 てきてしまいチームに 統 率
がなくなったことに 危 機 を 抱 いた 先 生 が、
学 生 に 反 省 を 促 し、 規 律 を 高 めるために 学
生 に 書 かせた 金 沢 大 学 の 学 生 フォーミュラ
チームの 心 を 記 したボード。10 数 年 前 に
制 作 し 現 在 も 部 の 伝 統 して 後 輩 たちに 受 け
継 がれている 心 の 支 えだ(?)。
41

Review
Car No. ENTRY
page
No.2 39
No.3 40
No.4 41
No.5 42
No.6 43
No.7 44
No.8 45
No.9 46
No.10
No.11 47
No.12 48
No.13 49
No.14 50
No.15 51
No.16 52
No.17 53
No.18 54
No.19 55
No.20 56
No.21 57
No.22 58
No.23 59
No.24 60
No.25 61
No.27 62
No.28 63
No.29 64
No.30 65
No.31 66
No.32 67
No.33 68
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No.36 71
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No.38 73
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No.84 111
No.85
No.86
No.89 112
No.90
No.93 113
Car No. ENTRY
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No.E1 114
No.E2 115
No.E3 116
No.E4
No.E5 117
No.E6 118
No.E8 119
No.E9 120
No.E11
No.E12 121
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2
京 都 工 芸 繊 維 大 学
Kyoto Institute of Technology
マシン 名
GDF-11
グランデルフィーノ
Grandelfino
http://www.grandelfino.net/
総 合 優 勝 をめざして
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
京 都 工 芸 繊 維 大 学 Grandelfinoは2005 年 にチ
ーム 発 足 しました。 大 会 参 戦 は2007 年 度 からで
すので、 今 年 で10 回 目 の 参 戦 となりました。
2012 年 度 大 会 においては 総 合 優 勝 、その 後 も、
5 位 、5 位 、2 位 と 好 成 績 を 収 めてまいりました。
2016 年 度 は 昨 年 度 逃 してしまった 総 合 優 勝 をめざ
し、 活 動 を 続 けてきました。
Presentation
マシンコンセプトを 決 定 するにあたって、2015 年 度 大 会 のエンデュランスにおける 他 校 とのタイム 比 較
を 行 なったところ、 切 り 返 しのあるテクニカルセクションにおいて 差 をつけられていることがわかりました。
そこで2016 年 度 は、「コーナリング 最 速 となる 車 両 挙 動 の 追 求 」をコンセプトとして 車 両 設 計 を 行 ないま
した。 弊 チームでは 設 立 当 初 より、スズキ 製 単 気 筒 エンジンLTR450を 積 んだ 小 型 軽 量 なマシンを 作 ってま
いりましたが、 車 両 コンセプトを 実 現 し、 優 勝 を 勝 ち 取 るためにも、 今 年 は 軽 量 化 一 辺 倒 の 設 計 体 制 を 見 直
し、 剛 性 や 空 力 にも 重 きをおいたマシン 開 発 を 行 ないました。
その 結 果 、 今 年 はチーム 設 立 以 来 初 のエアロデバイスの 搭 載 、エンジンのボアアップ、フレーム 構 造 の 改
革 (アルミ 一 体 削 り 出 しのリヤバルクヘッドの 採 用 )と、 大 きく 変 更 を 加 えることを 決 定 しました。これに
よりタイム 向 上 が 見 込 めるものの、マシンの 信 頼 性 が 低 下 してしまい、 大 会 で 完 走 できない 恐 れもありまし
た。しかし、2016 年 度 チーム 体 制 発 足 当 初 の 計 画 どおりの 日 程 で、 完 成 度 の 高 い 状 態 でシェイクダウンを
達 成 することにより 走 行 を 多 く 重 ね、 信 頼 性 の 向 上 に 努 めました。
走 行 を 重 ねていく 上 で、 度 々マシントラブルには 見 舞 われましたが、チーム 内 で 代 々 積 み 重 ねてきた 経 験 と
知 識 で 乗 り 越 え、 万 全 の 状 態 で 大 会 に 望 むことができました。
Participation report
プレゼンテーション
参 戦 レポート
今 年 度 大 会 では 静 的 審 査 の 得 点 は 振 るわなかったものの、 動 的 審 査 では 得 点 を 伸 ばし、 僅 差 ではありまし
たが、 目 標 どおり 総 合 優 勝 を 成 し 遂 げることができました。
大 会 初 日 、 技 術 車 検 では 指 摘 を 受 け、 改 修 する 必 要 がある 部 分 があったものの、 早 急 に 対 応 し 無 事 通 過 す
ることができました。その 後 もドライバー 脱 出 テストやチルト 試 験 を 順 調 にこなし、 車 検 項 目 をすべてクリ
アしました。
2 日 目 の 静 的 審 査 では、どの 種 目 も 目 標 としていた 点 数 まで 得 点 を 伸 ばすことができず、 実 力 不 足 を 痛 感
する 結 果 となりました。
3 日 目 の 午 前 、アクセラレーションでは、 路 面 がウエットだったこともあり、 思 うようにタイムを 伸 ばす
ことができませんでした。しかし、スキッドパッドでは 路 面 がドライとなり、ドライバーが 技 量 を 発 揮 した
結 果 、2 位 以 下 を 大 きく 突 き 放 しての1 位 を 獲 得 することができました。 午 後 のオートクロスでは1stドライ
バーが1 周 目 で 好 タイムを 出 したものの、その 後 はトラブルと 天 候 によりタイムを 更 新 できず、 惜 しくも4
位 にとどまりました。
そして、 最 終 日 のエンデュランスでは 安 定 したタイムで 完 走 でき、2 位 を 獲 得 しました。
今 大 会 では、 総 合 優 勝 という 誇 れる 成 績 を 収 めることができたものの、 反 省 点 は 多 くありました。 特 に 静
的 審 査 での 弱 さが 目 立 ちました。 連 覇 を 成 し 遂 げるためにも、 今 後 対 策 を 練 っていきます。
最 後 になりましたが、チームを 支 えていただきましたスポンサー 様 、 大 学 関 係 者 様 、OBの 方 々、また 大
会 運 営 にご 尽 力 くださいました 皆 様 に 心 から 感 謝 申 し 上 げます。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 1 位 ● 経 済 産 業 大 臣 賞 ●ICV 総 合 優
秀 賞 :1 位 ●スキッドパッド 賞 :1 位 ● 耐 久 走 行 賞 :
2 位 ●ベストラップ 賞 :2 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 中 田 侑 甫 (CP)
太 田 稔 (FA)、 射 場 大 輔 (FA)、 小 牧 靖 昌 (FA)
柳 田 謙 一 、 中 辻 耕 太 郎 、 林 亮 夫 、 永 井 優 太 郎 、
赤 堀 俊 輔 、 松 山 ひかる、 宮 岡 伸 行 、 武 藤 達 也 、
竹 濱 馨 、 三 宅 貴 士 、 長 谷 川 滉 一 、 板 谷 眞 宏 、 石
原 悠 真 、 磯 部 佳 明 、 上 田 雅 大 、 野 渕 頌 平 、 南 亮
丞 、 吉 岡 広 平 、 清 水 祐 聡 、 畠 中 美 緒 、 吉 村 友 汰 、
稲 垣 祐 貴 、 太 田 美 良 乃 、 大 守 美 潮 、 岸 純 平 、 清
水 宏 祐 、 下 村 宗 太 郎 、 中 口 真 妃 、 東 根 直 紀 、 古
川 達 希 、 宮 嶋 秀 典 、 山 中 元 理 、 吉 岡 直 希 、 渡 壁
美 奈
Sponsors スポンサーリスト
スズキ、HILLTOP、 丹 後 機 械 工 業 協 同 組 合 、タンゴ 技
研 、エクセディ、プロジェクト・ミュー、 日 双 工 業 、 琵 琶 湖
スポーツランド、PHOENIX's POWER 京 都 店 、オキソ、
THK、 日 信 工 業 、NTN、ミスミ、ジィーエーティー、 冨 士
精 密 、 住 友 電 装 、NUTEC Japan、ヘンケルジャパン、
大 和 歯 車 製 作 、 協 和 工 業 、 東 日 製 作 所 、 日 昌 製 作 所 、
ニフコ 、 サイバ ネットシステ ム 、 J F E スチ ー ル 、キノクニエ
ンタープライズ、 大 同 工 業 、 大 東 ラジエーター 工 業 所 、
ニコル・レーシング・ジャパン、ハイレックスコーポレーション、
プラスミュー、 京 都 ホイールセンター、 日 東 電 工 、 京 都 帝
酸 、 木 下 商 店 、AVO/MoTeCJAPAN、 松 田 精 工 、
松 本 金 属 工 業 、タマディック、 日 本 ヴイアイグレイド、
igus、ITW PP&F Japan、ダッソー・システムズ、 深 井
製 作 所 、ウミヒラ、TAKATA
43

3
名 古 屋 工 業 大 学
Nagoya Institute of Technology
マシン 名
N.I.T.-14
名 古 屋 工 業 大 学 フォーミュラプロジェクト
Nagoya Institute of Technology Formula Project
http://www.qitc.nitech.ac.jp/formula/
嬉 しい 3 位 から 悔 しい 3 位 へ
浮 彫 となった 大 きな 差
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
名 古 屋 工 業 大 学 フォーミュラプロジェクトは、 名 古
屋 工 業 大 学 ものづくりテクノセンター 付 属 の 教 育
プロジェクトとして、 第 1 回 大 会 より 全 日 本 学 生 フ
ォーミュラ 大 会 に 参 加 しています。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
Presentation
プレゼンテーション
今 年 度 は「 総 合 840ポイントの 獲 得 」をチーム 目 標 に 掲 げ、 昨 年 度 以 上 の 順 位 をめざして1 年 間 活 動 を 行
ってきました。そのために 今 年 度 は「 静 的 審 査 の 強 化 」「 車 両 開 発 の 促 進 」をチーム 方 針 に 掲 げ、 静 的 審 査
への 取 り 組 み 方 の 見 直 しや 設 計 方 針 のめざしを 行 ないました。
車 両 は 名 工 大 の 伝 統 的 なコンセプトを 踏 襲 し、 単 気 筒 エンジンをスチールスペースフレームに 搭 載 する 軽
量 コンパクトなパッケージを 採 用 、そこに 昨 年 度 から 採 用 している 大 型 エアロデバイスを 搭 載 、さらに 各 パ
ーツの 改 良 を 行 なうことで、エンデュランスコースで 昨 年 度 比 0.83 秒 のタイム 短 縮 という 車 両 目 標 の 達 成
をめざしました。
特 に 車 両 開 発 に 力 を 入 れ、 走 行 期 間 において、 吸 排 気 ・サスペンション・エアロ・タイヤなどさまざまな
パーツの 実 測 での 評 価 、その 結 果 を 基 にした 改 良 、を 常 に 行 なってきました。しかし、その 一 方 で 今 年 度 は
トラブルも 多 く、 信 頼 性 を 確 保 するためにかなりの 時 間 と 走 行 距 離 を 費 やすこととなりました。 静 的 審 査 へ
の 取 り 組 み 強 化 と 走 行 機 会 の 増 加 を 両 立 することは 難 しく 苦 労 することもありましたが、 大 会 までに 約
650kmの 走 行 を 達 成 して 本 番 に 臨 むことができました。
この 取 り 組 みの 結 果 、デザイン 審 査 では 初 のデザインファイナル 進 出 を 果 たし、エンデュランスもチーム
初 となる4 年 連 続 完 走 を 達 成 し、 過 去 最 高 得 点 を 獲 得 することができました。
● 総 合 3 位 ● 国 土 交 通 大 臣 賞 ● 静 岡 県 知 事
賞 ● 日 本 自 動 車 工 業 会 会 長 賞 ● ICV 総 合 優 秀
賞 :3 位 ●デザイン 賞 :3 位 ● 最 軽 量 化 賞 (ICV):
2 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 富 田 崇 史 (CP)
北 村 憲 彦 (FA)、 早 川 伸 哉 (FA)、 石 野 洋 二 郎 (FA)
高 居 京 平 、 松 山 大 地 、 渡 辺 猛 史 、 大 塚 優 、 出 村
捷 人 、 服 部 誠 司 、 引 地 健 、 山 本 広 大 、 吉 岡 晃 一 朗 、
澤 田 昂 明 、 吉 田 侑 央 、 今 津 寛 太 、 奥 村 守 、 川 合
章 史 、 川 邊 健 太 、 菊 池 将 、 坂 本 湧 基 、 佐 野 卓 海 、
澁 澤 美 由 、 清 水 宏 幸 、 下 平 あすか、 田 口 義 明 、
二 村 太 士 、 野 村 鴻 介 、 平 野 なつき、 前 田 菜 摘 、
村 松 里 華 、 森 上 華 、 山 浦 摩 紀 、 山 口 裕 史 、 山 元
映 里 、 吉 田 朋 世 、 吉 安 悠 介
Participation report
参 戦 レポート
総 合 840ポイント 獲 得 をめざし 臨 んだ 今 大 会 ですが、 実 際 に 獲 得 できたのは750ポイント、 目 標 には 遠 く
およばない 結 果 となりました。 静 的 審 査 ではコスト・プレゼンテーション 審 査 ともに 目 標 には 大 きく 届 かず、
動 的 審 査 でもほとんどの 種 目 で 目 標 得 点 を 獲 得 できませんでした。 思 い 返 してみると、 大 会 でもいくつかト
ラブルが 発 生 したほか、 準 備 不 足 やスケジュール 遅 れが 多 くありました。これは1 年 間 を 通 してチームに 見
られたことで、 充 分 改 善 可 能 であったはずです。 準 備 が 間 に 合 っていれば、 静 的 審 査 の 得 点 をもっと 伸 ばせ
たはず、スケジュール 遅 れがなければ、 動 的 審 査 でも 良 いコンディションでの 走 行 タイミングが 獲 得 できた
かもしれません。 細 かいことですが1 年 間 の 積 み 重 ねは 大 きく、やはり 大 会 だけうまくいくことなんて 無 い
と 改 めて 実 感 させられました。
今 回 、1 位 との 差 は3.26ポイントと 僅 差 であり、 惜 しかった、という 声 も 多 いものの、 自 分 たちの 中 では
1 位 との 差 はかなり 大 きいと 感 じています。 車 両 性 能 ももちろんですが、チームの 意 識 面 でも 大 きく 差 をつ
けられています。 来 年 度 、 更 なる 高 みをめざすためには、チームの 意 識 を 一 から 見 直 す 必 要 があります。 目
標 達 成 のために 自 分 たちが 何 をしなければならないか、チームの 意 識 を 明 確 にし、チーム 一 丸 となって 本 気
で 取 り 組 む 必 要 があります。 今 回 の 悔 しさを 原 動 力 に、 来 年 度 は 総 合 優 勝 をめざしてより 一 層 の 努 力 を 重 ね
てまいります。
最 後 となりますが、チームを 支 えてくださった 先 生 ・OB/OG・スポンサー・ 大 会 スタッフ・ 関 係 したす
べての 方 に 厚 く 御 礼 申 し 上 げます。
Sponsors スポンサーリスト
青 山 製 作 所 、アクセル、アスプロス、アルテック、イシカ
ワ、ISOWA、NTN、エフ・シー・シー、 岡 島 パイプ 製
作 所 、カレラクリニック、カーベック、 岐 阜 プラスチック 工
業 、 協 和 工 業 、 呉 工 業 、サカイオーベックス、サクラ 工 業 、
SIX VOICE、シングルハート、シンボリ、スズキ、 住 友
電 装 、タマディック、THK、デイトナ、トーテックアメニティ、
中 家 製 作 所 、 日 信 工 業 、ブレニー 技 研 、ヘンケルジャパ
ン、ミクニ、ヤマハ 発 動 機 、 他 52 社
44

4
同 志 社 大 学
Doshisha University
マシン 名
DF16
同 志 社 大 学 フォーミュラプロジェクト
Doshisha University Formula Project
http://dufp.net/
速 くて 操 作 性 の 良 い 車 両
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
同 志 社 大 学 フォーミュラプロジェクトは2002 年 に
結 成 され、 第 1 回 大 会 から 参 戦 しているチームです。
メンバーは 学 部 1〜3 回 生 で 構 成 されており、 個 々
の 経 験 は 浅 く、 技 術 力 もまだまだ 高 いとはいえませ
ん。ですが 多 くの 皆 さまの 支 援 のもと、チーム 一
丸 となって 優 勝 をめざし、 日 々 活 動 しています。
Presentation
プレゼンテーション
同 志 社 大 学 フォーミュラプロジェクトは、 伝 統 のコンセプである「 速 くて 操 作 性 の 良 い 車 両 」を 本 年 も 引
き 継 いで 開 発 を 行 ないました。 前 年 度 車 両 の 走 行 性 能 やコースを 分 析 した 結 果 、 旋 回 性 能 の 向 上 によって、
より 速 い 車 両 の 開 発 が 可 能 であると 判 断 し、「コーナリング 性 能 の 追 求 」を 開 発 目 標 として 掲 げました。こ
れを 達 成 するため、 特 に「 進 入 手 前 の 制 動 力 」、「 操 舵 時 の 車 両 挙 動 」、「 脱 出 時 の 加 速 力 」の3 点 に 着 目 し 設
計 を 行 ないました。
各 パーツが 集 まって 最 適 な 性 能 を 発 揮 できることにも 気 を 配 りました。これらにより 最 速 の 車 両 をめざし
ました。 滞 りなく 車 両 の 設 計 ・ 製 作 を 進 めるためにスケジュール 管 理 にも 力 を 入 れましたが、 新 規 部 品 の 導
入 ・ 開 発 が 必 要 であったことなどから 充 分 な 時 間 を 確 保 することができず、 検 証 等 のための 時 間 の 確 保 が 不
充 分 となり 反 省 すべき 結 果 となってしまいました。スケジュール 管 理 をはじめ、さまざまな 問 題 が 発 生 しま
したがチームが 一 丸 となり、それぞれがやるべきことを 行 なうことで 大 会 に 臨 むことができました。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 7 位 ● 日 本 自 動 車 工 業 会 会 長 賞 ●ICV
総 合 優 秀 賞 :6 位 ●コスト 賞 :2 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 森 下 祐 (CP)
藤 井 透 (FA)、 大 窪 和 也 (FA)、 田 中 達 也 (FA)
本 川 勇 哉 、 長 村 弘 一 、 三 浦 一 朗 、 西 脇 佑 太 、Jin
Yukai、 田 中 達 也 、 安 東 良 祐 、 土 井 啓 史 、 白 井
紗 耶 加 、 荒 木 勇 人 、 一 色 聖 矢 、 瀬 口 大 貴 、 和 田 薫 、
村 井 大 樹 、 菊 居 龍 之 介 、 越 智 翔 大
Participation report
参 戦 レポート
今 年 度 も 我 々は 昨 年 までの 問 題 点 の 改 善 と、 成 功 点 の 更 なる 改 良 を 心 がけ、 総 合 優 勝 を 目 標 に 活 動 をして
きました。 例 年 、 高 得 点 を 獲 得 することができている 静 的 審 査 に 関 しては、 新 機 構 採 用 による 時 間 不 足 や、
人 数 不 足 により 点 数 を 下 げる 結 果 となりました。 動 的 審 査 に 関 してはこれまでの 反 省 を 踏 まえ、 新 規 部 品 の
導 入 などの 新 たな 取 り 組 みをはじめました。しかし、その 結 果 は 残 念 ながら 昨 年 よりも 順 位 を 落 とす 結 果 と
なりました。 動 的 審 査 の 大 きな 得 点 向 上 をめざしていましたが、 予 測 よりも 得 点 は 得 られませんでした。
スケジュール 管 理 が 充 分 にできておらず 検 証 や 対 応 に 余 裕 を 持 って 対 応 できなかったことや、チームマネ
ージメントが 不 充 分 であったと 反 省 しています。この 反 省 をもとに 来 年 に 向 けて 新 たな 管 理 体 制 でチームを
運 営 し、より 良 い 結 果 を 残 せるよう 鋭 意 努 力 していきたいと 思 います。 最 後 に 私 たちを 応 援 、ご 支 援 してく
ださったOB・OG、 父 兄 、 大 学 関 係 者 の 方 々、スポンサーの 方 々にこの 場 をお 借 りして 御 礼 申 し 上 げます。
誠 にありがとうございました。
Sponsors スポンサーリスト
川 崎 重 工 業 、 堀 場 製 作 所 、ヒロミツ 製 作 所 、 鬼 頭 歯 車 、
日 信 工 業 、KOSO Taiwan、 和 光 ケミカル、イシダ 製 作
所 、 神 戸 製 鋼 所 、 神 鋼 ノース、ソリッドワークスジャパン、
ヤンマー 、エクセディ、 岡 島 パイプ 製 作 所 、サンスター
技 研 、A-factory、LittleM、 協 和 精 工 、ミスミ、ATS、
NTN、THK、プロト、GSユアサ、 日 本 発 条 、 住 友 電
装 、 共 和 電 業 、 内 山 工 業 、 丸 三 自 動 車 商 会 、アンダー
レ、 協 和 工 業 、キノクニエンタープライズ、VI‐grade、
深 井 製 作 所 、プロテクタ、アルテアエンジニアリング、
RAC、アンシス・ジャパン、ダイハツ 工 業 、アクセル・オン、
美 加 ノ 原 板 金 塗 装 、 大 倭 印 刷 、 京 都 サンダーボルト、
冨 士 精 密 、DYNOMAN、 市 光 工 業 、RSタイチ、RS
コンポーネンツ、ザム・ジャパン、 江 沼 チヱン、ジェイテクト、
大 東 ラジエーター 工 業 所 、 日 鐵 住 金 溶 接 工 業 、NOK、
MathWorks、ヘンケル、ジョブテシオ、 竹 の 高 度 利 用
研 究 センター 、 同 志 社 エンタープライズ
45

5
大 阪 大 学
Osaka University
マシン 名
OF-16
大 阪 大 学 フォーミュラレーシングクラブ
Osaka-univ. Formula RAcing Club
http://ofrac.net/
総 力 を 尽 くして 成 し 遂 げた 完 走
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
我 々 大 阪 大 学 フォーミュラレーシングクラブ( 以 下 、
OFRAC)は、 第 1 回 大 会 から 参 戦 し 続 けており
ます。チームとしての 持 続 的 な 成 長 を 理 念 として 掲
げ、 結 果 をめざしつつも 後 輩 への 技 術 やノウハウ
の 引 き 継 ぎに 重 点 を 置 き、チームとして 継 続 的 に
良 い 結 果 を 残 せるような 体 制 をめざしています。
Presentation
プレゼンテーション
今 年 度 は“アマチュアドライバーが 最 も 速 く 走 ることができる 車 両 ”というコンセプトの 元 、 車 両 を 開 発
しました。 学 生 フォーミュラの 趣 旨 であるサンデードライバー 向 けのモータースポーツ 入 門 車 両 という 位 置
づけに 則 り、 実 際 に 販 売 するにあたっても 商 品 価 値 をつけられる、さらに 大 会 においてもチームメンバーと
いうアマチュアドライバーが 運 転 する 上 で 結 果 も 見 込 めるということから、コンセプトが 決 まりました。シ
ートポジションやステアリング 系 統 の 見 直 し、トラクションコントロールやセミオートマチックギヤシフト
などのドライバーエイドに 加 え、 各 設 計 に 於 いてもこのコンセプトを 考 えながら 進 めて 参 りました。また、
過 去 の 踏 襲 だけではなく、 随 所 に 設 計 者 のオリジナリティが 散 りばめられた、“ 今 年 度 車 両 ”というべきも
のが、OFRACの2016 年 度 車 両 であるOF-16です。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 13 位 ●コスト 賞 :1 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 成 元 椋 祐 (CP)
林 潤 (FA)、 泉 太 悟 (FA)
多 谷 大 輔 、 北 子 雄 大 、 青 木 寿 之 、 石 田 拓 人 、 大
浦 大 地 、 井 上 寛 之 、 梶 井 省 吾 、 加 藤 悠 史 、 矢 野
太 一 、 池 田 州 平 、 原 田 勢 那 、 三 橋 結 衣 、 鈴 木 修 平 、
小 出 亜 矢 子 、 峯 田 龍 志 、 岡 田 健 太 郎 、 柏 木 良 太 、
小 林 義 典 、 留 永 殉 基 、 納 屋 幸 伸 、 西 村 のどか、
松 井 太 一 、 松 岡 裕 介
Sponsors スポンサーリスト
Participation report
参 戦 レポート
結 果 から 言 うと、 総 合 13 位 と 目 標 には 届 かず、パッとしないものでした。しかしながら、その 過 程 で 随
所 にメンバーそれぞれの 活 躍 が 光 り、1 年 を 通 じての 後 輩 の 成 長 を 強 く 感 じられた 大 会 になりました。 昨 年
度 苦 しんだ 騒 音 試 験 をクリアし、 順 調 に 動 的 審 査 まで 進 みましたが、 出 走 順 やタイヤ 選 択 でのミスとも 言 い
切 れないミスによって、アクセラレーションおよびスキッドパッドでは 思 うような 結 果 を 残 せませんでした。
その 後 、プラクティス 中 に 重 要 な 部 品 の 破 損 が 見 つかり、 予 備 パーツをその 場 で 調 達 、 再 車 検 を 受 けるとい
う 予 期 しない 自 体 が 起 こりましたが、チーム 全 員 でこれを 乗 り 切 り、 最 後 完 走 まで 漕 ぎつけることができま
した。その 他 にもさまざまなトラブルが 重 なり、 走 行 自 体 はマシンの 持 つ 本 来 の 力 は 出 しきれませんでした
が、チーム 全 員 の 活 躍 によって 成 し 遂 げた 完 走 は 結 果 以 上 に 大 きなものだったと 感 じています。
例 年 のチームとは 異 なり、 上 部 層 がほとんど 居 ないチームでしたが、その 分 後 輩 の 頑 張 りや 成 長 が 見 られ、
これからに 期 待 できる 結 果 だったと 感 じています。 目 標 こそ 達 成 できなかったものの、それ 以 上 にメンバー
全 員 が 得 たものがあったと 思 います。さらにこれを 生 かす 機 会 が 今 後 もまだまだあるメンバーが 多 いという
点 で、 今 後 に 期 待 したいと 思 います。
IDAJ、アルテアエンジニアリング、 葵 工 機 、アルテクノ、
アルトナー、RSコンポーネンツ、ウエダ、エバンスジャパン、
エフ・シー・シー、NTN、エフティテクノ、 大 阪 大 学 、 大
阪 大 学 フロンティア 研 究 センター、オキソ、Keizer、 川
崎 重 工 、キノクニエンタープライズ、 協 和 工 業 、クボタ、
ケーヒン、 神 戸 製 鋼 所 、 国 誉 アルミ 製 作 所 、 小 松 製 作 所 、
サイバネットシステム、 三 洋 化 成 工 業 、CKD、JVCケン
ウッド、シグナルオート、 新 日 鐵 住 金 、 住 友 電 工 ハードメ
タル、 住 友 電 装 、スリーエムジャパン、ソフトウェアクレイ
ドル、ソリッドワークスジャパン、タイガー 製 作 所 、 大 成 プ
ラス、 大 東 ラジエーター、ダイハツ 工 業 、ダイヘン 、ツルガ 、
THK、 東 日 製 作 所 、 東 京 アールアンドデー、 桃 源 郷 、
ニッカル 商 工 、 日 信 工 業 、 日 本 ウェルディング・ロッド、 日
本 ヴイアイグレイド、 日 本 オイルポンプ、 日 本 発 条 、 日 本
特 殊 陶 業 、BNLジャパン、ファロージャパン、 富 士 精 密 、
ブレニー 技 研 、ヘンケルジャパン、ホーペック、
MathWorks、マグナ・インターナショナルジャパン、 丸 紅
情 報 システムズ、ミスミ、 三 井 金 属 アクト、 三 ッ 安 製 作 所 、
ミネベア 、エヌ・エム・ビー 販 売 、ミタテ 工 房 、 三 ツ 星 ベ
ルト、 湊 川 鉄 工 所 、ムトーエンジニアリング、ユニオートプ
ランニング、 和 光 ケミカル、ワコーテック
46

6
日 本 自 動 車 大 学 校
Nihon Automobile College
マシン 名
FFN-07
フォーミュラファクトリーナッツ
Formula Factory NATS
http://nats.f-sae.jp/
旋 回 性 能 への 挑 戦
〜 総 合 優 勝 をめざして〜
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
上 位 チームが 皆 、 総 合 優 勝 を 目 標 に 活 動 している
中 、 当 チームも 総 合 優 勝 をめざして 活 動 してきまし
た。 製 作 が 遅 れる 中 、 台 風 により 停 電 中 でも 徹
夜 で 作 業 し、なんとか 完 成 させることができました。
結 果 、 優 勝 はできませんでしたが5 位 というNATS
史 上 最 高 の 成 績 を 残 すことができました。
Presentation
参 戦 7 年 目 となる 今 年 は、「 旋 回 性 能 への 挑 戦 」をメインコンセプトに、 先 輩 達 の 意 思 を 継 ぎ、チームの
目 標 を 総 合 優 勝 とし、 活 動 してきました。
コンセプトに 沿 った 車 両 を 設 計 するため、 昨 年 の 車 両 と 比 べ、 剛 性 をあまり 落 とさず 軽 量 化 させるため、
フレーム 構 造 やパイプ 径 を 変 更 することによって、 軽 量 化 に 成 功 しました。また、 低 重 心 化 するために、エ
ンジンやサージタンクをはじめとする 各 部 品 の 位 置 や 取 り 付 け 方 法 の 見 直 しを 行 ないました。エアロに 関 し
ても、 昨 年 より、サイドポンツーンを 小 さくする 事 によって、 軽 量 化 に 成 功 しました。さらに 何 度 も 解 析 を
繰 り 返 し、いちばん 良 い 形 状 を 採 用 しました。
足 まわりでは、ジオメトリーの 最 適 化 により、 昨 年 車 両 の 問 題 であったピッチングを 抑 え、 操 作 しやすい
車 両 を 完 成 させました。さらに 電 子 制 御 の 面 では、 昨 年 の 点 火 カットとスイッチによるシフト 操 作 に 加 え、
安 全 性 向 上 もめざして、トラクションコントロールを 採 用 するなど、 新 たな 試 みもありました。
コストの 面 では、どのように 作 れば 効 率 的 かに 重 点 を 置 いてコスト 計 上 を 致 しました。ムダな 作 業 工 程 を
省 き、 最 小 限 の 工 程 で 約 110ドルのコストカットに 成 功 しました。 結 果 、コスト 審 査 において 去 年 と 比 べて
正 確 性 が 上 がったと 評 価 を 頂 きました。
Participation report
プレゼンテーション
参 戦 レポート
初 日 の 技 術 車 検 では、4ヵ 所 の 改 善 指 摘 を 受 け、 一 発 合 格 とはなりませんでしたが、すぐに 修 正 すること
によって 再 車 検 をクリアすることができました。 他 の 車 検 項 目 もすんなり 通 すことができ、 全 チーム 中 いち
ばん 最 初 に 車 検 を 通 過 することができました。
大 会 2 日 目 の 静 的 審 査 ですが、コスト 審 査 13 位 、プレゼンテーション 審 査 30 位 、デザイン 審 査 53 位 、と
昨 年 を 下 まわる 成 績 でしたが、コスト 審 査 では 昨 年 より 一 つ 順 位 を 上 げることができました。
大 会 3 日 目 の 動 的 審 査 では 雨 が 降 っており、あまり 良 い 路 面 で 走 行 することができず、アクセラレーショ
ンで8 位 、スキッドパッドは2 本 目 の 走 行 ができず、 雨 の 中 のタイムで28 位 。 午 後 に 行 なわれたオートクロ
スは 午 前 中 の 失 敗 を 考 えて、1 本 目 の 乾 いた 路 面 でエースドライバーに 走 行 させることによって3 位 を 獲 得
しました。
大 会 最 終 日 のエンデュランスでは、ラジエターにうまく 風 があたっていないことが 原 因 と 考 えられるオー
バーヒートが 発 生 し、あまりパワーの 出 ない 状 態 での 走 行 となってしまいましたが、 他 に 致 命 的 な 故 障 はな
く、 無 事 に 走 行 を 終 えることができ、3 位 を 獲 得 することができました。
結 果 、 全 種 目 完 走 を 果 たし、 総 合 で5 位 と 昨 年 に 引 き 続 き 入 賞 することができ、NATS 史 上 最 高 の 成 績 を
残 すことができました。このような 結 果 を 残 すことができたのもスポンサー 様 を 始 めとした、 関 係 者 の 皆 様
のおかげだと 思 っています。ご 支 援 誠 にありがとうございました。 次 年 度 のFFNも 何 卒 宜 しくお 願 い 致 し
ます。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 6 位 ● 日 本 自 動 車 工 業 会 会 長 賞 ●ICV
総 合 優 秀 賞 :5 位 ●オートクロス 賞 :3 位 ● 耐 久
走 行 賞 :3 位 ● 総 合 6 位 ● 日 本 自 動 車 工 業 会 会
長 賞 ● ICV 総 合 優 秀 賞 :5 位 ●オートクロス 賞 :
3 位 ● 耐 久 走 行 賞 :3 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 平 野 喜 丈 (CP)
上 井 祐 一 (FA)、 矢 部 光 範 (FA)、 金 井 亮 忠 (FA)、
山 崎 雄 一 (FA)、 大 川 博 規 (FA)、 門 野 寛 (FA)、
和 氣 幹 樹 (FA)、 東 慎 一 (FA)
會 澤 匠 、 赤 嶺 昂 洋 、 秋 元 郁 也 、 石 井 守 、 井 原 英
毅 、 奥 田 智 貴 、 尾 道 徳 史 、 金 子 大 輔 、 佐 戸 宥 哉 、
佐 藤 和 志 、 佐 藤 悟 、 澤 村 洸 祐 、 嶋 田 誠 、 志 村 真
人 、 田 口 栄 一 、 田 中 知 亮 、 八 馬 聖 、 平 野 裕 之 、
深 澤 裕 也 、 藤 崎 卓 、 藤 崎 祐 一 郎 、 堀 田 督 貴 、 前
田 祐 希 、 太 田 武 蔵 、 長 岡 優 明 、 細 田 隆 義 、 宮 本
隼 輔 、 山 下 優 、 佐 藤 圭 太 、 田 所 拓 己
Sponsors スポンサーリスト
アイ・アール・エス、AVO/MoTeC、JAPAN アールエ
イ 商 会 、アールエーシー、ウエストレーシングカーズ、キノ
クニエンタープ ライズ 、ソフトウェアクレイドル 、ダブリュ・エ
フ・エヌ、 千 葉 県 日 産 グループ、TAN-EI-SYA WHEEL
SUPPLY、 深 井 製 作 所 、 本 田 技 研 工 業 、ホンダテクノ
フォート、マックメカニクスツールズ、モリワキエンジニアリ
ング、 和 光 ケミカル
47

7
豊 橋 技 術 科 学 大 学
Toyohashi University of Technology
マシン 名
TG11
自 動 車 研 究 部
TUT FORMULA
http://tut-f.com/
悔 しさのこるリタイヤ
次 大 会 へ 向 けての 課 題
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
TUT FORMULAは2005 年 に 発 足 し、 昨 年 度
には10 周 年 を 迎 えました。「 技 術 に 触 れ、 肌 で 感
じる」という 活 動 理 念 の 下 、この10 年 間 、
CFRPモノコック 化 やカーボンホイールの 搭 載 など、
さまざまなことへ 挑 戦 して 参 りました。 次 の10 年 間
も 挑 戦 の 姿 勢 を 忘 れず、 強 豪 チームとなることをめ
ざし 活 動 しています。
Presentation
プレゼンテーション
昨 年 度 大 会 で 総 合 7 位 を 獲 得 した 私 たちは、さらに 上 位 を 狙 うため「 総 合 3 位 以 内 」を 目 標 に 掲 げました。
昨 シーズンまでは、 静 的 審 査 担 当 者 の 統 括 ができておらず、 静 的 審 査 の 順 位 が 安 定 しておりませんでした。
目 標 達 成 のためには 静 的 審 査 の 順 位 を 向 上 させることが 必 須 であったため、 静 的 審 査 で 高 順 位 を 狙 える 体 制
へ 変 える 必 要 がありました。 今 シーズンは 静 的 審 査 班 長 を 設 け、 静 的 審 査 の 統 括 を 行 なうことで、 各 静 的 審
査 担 当 間 の 連 携 を 強 めるとともに、スケジュールの 統 括 を 行 なうことで 改 善 を 図 りました。
また、 車 両 性 能 の 面 では、さらに 乗 りやすく、さらに 速 い 車 両 をめざして「Quick to Peak」というコン
セプトの 下 で 開 発 して 参 りました。このコンセプトを 明 確 化 させるため、「 応 答 性 」「 加 速 G」「 旋 回 G」に
ついて 目 標 を 設 定 し、 各 設 計 へ 落 とし 込 みました。
今 年 度 車 両 “TG11”は、 新 規 設 計 モノコックボディとエアロパーツを 搭 載 しています。モノコックは 前
後 分 割 とし、エンジン 周 辺 のみパイプフレームで 構 成 する 構 造 を 採 用 することで 整 備 性 を 向 上 させました。
また 旋 回 G 向 上 のため、 剛 性 を 再 検 討 しボディやサスペンション、ステアリングを 設 計 したほか、エアロパ
ーツ 搭 載 により 輪 荷 重 増 加 を 狙 いました。パワートレインは、10,000rpm 付 近 の 回 転 数 での 出 力 向 上 を 狙
いました。これらの 取 り 組 みにより 目 標 達 成 をめざしました。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 31 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 田 中 健 太 (CP)
柳 田 秀 記 (FA)、 安 井 利 明 (FA)、 光 石 暁 彦 (FA)
吉 田 昂 平 、 井 坂 俊 貴 、 長 池 翔 馬 、 藤 井 達 也 、 藤
沢 侑 哉 、 待 木 諒 、 山 口 達 也 、 山 本 紘 太 、 米 川 竜
二 、 泉 侃 人 、 岡 野 健 、 佐 藤 建 、 菅 原 祐 哉 、 高 見
澤 正 樹 、 橘 士 遠 、 宮 地 隆 弘 、 山 﨑 恭 和 、 綾 田 直
人 、 伊 賀 雅 文 、 長 尾 康 平 、 佐 伯 拓 朗 、 小 寺 高 徳 、
名 出 友 斗 、 山 下 誉 裕 、 小 林 龍 平 、 笹 山 高 央 、 横
手 裕 太 郎 、 千 葉 正 悟 、 増 田 雅 士 、 望 月 雄 斗 、 森
山 創 一 郎 、 爲 國 公 貴 、 上 田 裕 太 、 木 村 憲 人 、 溝
口 哲 也 、 深 山 達 也 、 弥 藤 成 煕 、 小 栗 慶 也 、 岸 本
涼 雅 、 田 中 伶 青 、 服 部 光 治 、 早 川 裕 人 、 松 橋 剛
Participation report
参 戦 レポート
今 シーズンの 車 両 は、ボディも 含 め 完 全 新 規 設 計 としたため、 例 年 と 比 較 し 多 くのトラブルに 見 舞 われ、
トラブルへの 対 処 を 行 ないながら 車 両 評 価 や 静 的 審 査 対 策 を 行 なうなど、 非 常 に 忙 しいシーズンとなりまし
た。
トラブル 続 きで 万 全 の 状 態 で 車 両 を 走 らせることがあまりできなかったことは、 大 会 結 果 にも 大 きな 影 響
を 与 えることとなりました。 動 的 審 査 においては、スキッドパッドおいて 幣 部 創 立 以 来 最 高 位 である6 位 を
獲 得 することができました。しかし、 最 終 日 に 出 走 したエンデュランスにおいて、アクセルペダル 周 辺 のト
ラブルにより、6 周 目 にリタイヤを 喫 してしまいました。
静 的 審 査 においても、 目 標 の 順 位 を 獲 得 することができませんでした。 今 年 度 は 体 制 変 更 したことにより、
静 的 審 査 への 取 り 組 みはしやすい 環 境 となりました。しかし、 車 両 トラブルの 修 正 に 追 われて 静 的 審 査 への
対 策 を 充 分 に 行 なえなかったこと、 体 制 変 更 初 年 度 で 班 の 統 括 がうまくいかなかったことが 順 位 を 落 とす 結
果 に 繋 がりました。
総 合 得 点 は337.84ポイント、 総 合 31 位 という 結 果 となりました。エンデュランスを 完 走 できなかったこ
ともあり、 今 大 会 は 非 常 に 悔 いが 残 る 結 果 となりましたが、チーム 体 制 ・ 車 両 ともに 新 たなことに 挑 戦 する
ことができました。 今 大 会 の 結 果 を 分 析 し 対 策 を 行 なうことで、15 回 大 会 では 表 彰 台 をめざします。
最 後 になりましたが、 今 シーズン 私 たちの 活 動 を 温 かく 見 守 り、ときにアドバイスくださいましたスポン
サーの 皆 様 、OPの 皆 様 、FAの 先 生 方 、ご 協 力 いただいた 皆 様 に 心 より 感 謝 申 し 上 げます。
Sponsors スポンサーリスト
武 蔵 精 密 工 業 、 三 菱 レイヨン、CDS、 三 井 金 属 アクト、
佐 藤 製 作 所 、 大 羽 精 研 、 宮 川 工 機 、メイドー、 日 本 イン
シュレーション、アイエムイー、 大 同 D M ソリューション、
本 田 技 研 工 業 、ヘンケルジャパン、トピー 工 業 、 高 木 木
型 、WINKS、サンライズ、AXSON JAPAN、ポップリ
ベット・ファスナー、ソリッドワークスジャパン、ミスミ、サイ
バネットシステム、 豊 栄 工 業 、レント、ツゲプラセス、ガレ
ージタカハシ、オーファ、NTN、 和 光 ケミカル、 幸 田 サー
キットYRP 桐 山 、オートスタジオ・スキル、ワークスベル、
デンソー、 昭 和 飛 行 機 工 業 、 玉 津 浦 木 型 製 作 所 、 住
友 電 装 、オーエスジー、デイトナ、 江 沼 チヱン 製 作 所 、
SHORAI JAPAN、サイマコーポレーション、 冨 士 精 密 、
エフ・シー・シー、 三 協 ラジエータ、 佐 藤 真 空 、キノクニ
エンタープライズ、CFCデザイン、 日 油 技 研 工 業 、タカタ、
ナック・ケイ・エス、イグス、 東 洋 電 装 、エヌ・エム・ビー
販 売 、ファーストモールディング、 日 本 発 条 、キョウセイ 交
通 大 学 、ネクスト、YSP 豊 橋 南 、ISK
48

8
九 州 工 業 大 学
Kyushu Institute of Technology
マシン 名
KS-13
KIT-formula
KIT-formula
http://formula.mech.kyutech.ac.jp/~formula/kitformula/index.html
第 14 回 大 会 総 括
来 年 度 こそは 悲 願 の 表 彰 台 入 り!
マシン 名 : KZ-RR12
Presentation
プレゼンテーション
チーム 紹 介
私 たちKIT-formulaは、2004 年 の 発 足 より 全 日
本 学 生 フォーミュラ 大 会 に12 年 連 続 での 出 場 と
なりました。 今 年 度 は、「All for Speed 扱 いやす
さと 高 性 能 の 追 求 」をコンセプトとして 設 計 ・ 製 作
を 行 ない、すべての 動 的 審 査 を 完 走 し、コンスタン
トに 成 績 を 収 めることで 前 回 達 成 できなかった 総 合
6 位 以 上 ( 表 彰 台 入 り)をめざしました。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
「 上 位 入 賞 を 果 たすマシン」をスタート 地 点 として、2016 年 度 にどのような 車 両 にするべきかをチーム
全 体 で 話 し 合 いました。 大 会 で 上 位 入 賞 するためには、 全 審 査 で 高 得 点 を 獲 得 することが 必 要 であり、すべ
ての 動 的 審 査 に 出 場 し、コンスタントな 成 績 を 収 めることが 重 要 です。
今 大 会 に 臨 むドライバーは、 大 会 での 走 行 経 験 が 少 ないため、 扱 いやすい 車 両 が 必 要 であると 考 えました。
しかし、 扱 いやすいだけではレースで 勝 つ 車 両 とは 言 えず、 動 的 審 査 で 成 績 を 残 すために、「 旋 回 性 能 」「 加
減 速 性 能 」「 整 備 性 」「 信 頼 性 」のそれぞれに 高 い 性 能 が 必 要 となります。マシンの 扱 いやすさ、 高 性 能 を 追
求 していくことが 大 会 での 勝 利 に 繋 がるのではないかと 私 たちは 考 えます。
しかし、「 扱 いやすさ」と「 高 性 能 であること」といった、トレードオフの 関 係 にある 事 柄 の 両 立 は 難 し
いことです。どちらか 一 方 を 追 求 するのではなく、ひとつの 車 両 として 評 価 したときに 上 位 をとる 車 両 を 完
成 させることをめざし、マシンコンセプトを「All for Speed 〜 扱 いやすさと 高 性 能 の 追 求 〜」として、1
年 間 活 動 を 行 ないました。
● 総 合 14 位 ● 日 本 自 動 車 工 業 会 会 長 賞
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 園 田 慶 太 (CP)
河 部 徹 (FA)、 森 直 樹 (FA)
松 田 淳 志 、 木 村 哦 竜 、 中 川 朋 哉 、 原 口 貴 大 、 松
井 政 憲 、 後 藤 由 希 考 、 大 野 史 希 、 小 塚 悟 史 、 神
野 佑 也 、 宮 崎 光 徳 、 森 井 勇 作 、 稲 津 里 香 、 岩 渕
大 允 、 上 野 友 基 、 大 友 晋 輔 、 桑 野 僚 大 、 中 尾 薫 平 、
中 野 佑 里 香 、 村 上 祐 尉 、 中 根 寛 史 、 山 口 駿 介 、
浦 野 夢 希 、 小 西 剛 史 、 柴 田 将 志 、 筒 井 翔 太 郎 、
中 村 誠 、 室 津 遼 、 阿 部 智 文 、 池 田 周 平 、 林 田 弦
樹 、 高 崎 泰 治 、 眞 鍋 昂 志 、 佐 藤 圭 介 、 山 口 翔 吾 、
石 坂 周 平
Participation report
参 戦 レポート
今 年 度 は、 前 回 大 会 であと 一 歩 届 かなかった 総 合 6 位 以 内 の 達 成 をめざし、1 年 間 活 動 を 行 なってきました。
シェイクダウンの 遅 れや 度 重 なるトラブル、それに 伴 う 走 行 不 足 など 昨 年 と 同 じように 多 くの 問 題 が 起 きま
したが、そういう 状 況 であっても、メンバーは 諦 めることなく、 何 とかしようと 行 動 してくれました。 最 後
まで 決 して 順 調 な 道 のりではありませんでしたが、 昨 年 度 よりも 多 くの 走 行 練 習 を 行 なうことができ、ドラ
イバーの 意 見 をより 多 く 取 り 入 れることができました。
またチーム 運 営 に 関 しては、 発 足 3 年 目 となったマネージメント 班 を 中 心 に 行 なってきました。ミーティ
ングでの 議 題 についての 話 し 合 いや 走 行 会 の 企 画 ・ 実 施 、 担 当 者 とのヒアリングなど、チーム 運 営 に 欠 かせ
ない 役 割 を 担 いました。これらの 働 きが 表 に 出 ることは 少 ないですが、チームを 導 く 上 で 必 要 不 可 欠 なもの
ばかりです。 今 後 も 継 続 して、チームを 影 から 支 えていきます。
最 後 になりましたが、 今 回 私 たちがこのような 成 績 を 残 せたのも、ひとえに 弊 チームにご 支 援 ・ご 声 援 下
さったスポンサーや 大 学 OB・OG、 大 学 関 係 者 の 皆 様 のおかげです。 次 回 大 会 においては、 今 年 以 上 に 良
い 成 績 を 残 せるようこれから1 年 間 活 動 して 参 りますので、 今 後 ともご 支 援 ・ご 声 援 の 程 よろしくお 願 いし
ます。
Sponsors スポンサーリスト
I D A J 、 旭 化 成 建 材 、アルトナー、アールエーシー、イグス、
石 原 ラジエーター 工 業 所 、エア・ガシズ 北 九 州 、HPCシ
ステムズ、NTN、エフ・シー・シー、オフィスケイ、 川 崎
重 工 業 、キノクニエンタープライズ、 九 州 工 業 大 学 機 械
実 習 工 場 、 協 和 工 業 、 神 戸 製 鋼 所 、サイアン、 佐 々 木
工 業 、 榛 葉 鉄 工 所 、 住 友 電 装 、ソフトウェアクレイドル、
大 成 プラス、 高 田 工 業 所 、 高 橋 工 機 、デンソー、トレイ
ルバックス、 日 本 ヴイアイグレイド、 日 本 発 条 、 深 井 製 作
所 、 富 士 精 密 、プライムガレージ、プロト、ヘンケルジャ
パン、TONE、マッハ FC、ミスミ、ミネベア、ミヤキ、 社
団 法 人 明 専 会 、やまと 興 業 、ヤマナカゴーキン 、レーシ
ングサービスワタナベ、 和 光 ケミカル
49

9
マシン 名
キューティー
ハニー 号
日 本 工 業 大 学
Nippon Institute of Technology
フォーミュラ・フレンズ・オブ・エヌ・アイ・ティー
Formula Friends of N.I.T
http://ffnit.koyukai.com
新 体 チーム 制 で 挑 む
3 年 連 続 完 走 と 総 合 7 位
マシン 名 : KZ-RR12
Presentation
プレゼンテーション
チーム 紹 介
日 本 工 業 大 学 学 生 フォーミュラチームは2009 年
に 発 足 し、 今 年 度 の 大 会 で6 回 目 の 出 場 となります。
学 部 1 年 生 〜 大 学 院 2 年 生 までがチームメンバー
として 活 動 しており、 工 業 大 学 の 強 みを 生 かすよう
に 車 両 製 作 を 行 なっております。 今 年 度 は、 全 種
目 完 走 の 他 、 総 合 順 位 7 位 を 目 標 に 活 動 して 参 り
ました。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
昨 年 度 は「シンプル&ダイレクト」をマシンコンセプトとし、 全 種 目 完 走 を 達 成 することができました。
さらに 総 合 順 位 9 位 、 省 エネ 賞 1 位 を 獲 得 することができました。この 成 果 を 踏 まえて、 今 年 度 は 総 合 順 位 7
位 を 目 標 として 活 動 して 参 りました。 目 標 を 達 成 するためには、マネージメントの 強 化 が 必 要 だと 考 え、 今
年 度 リーダーを3 年 生 以 上 にすることで、 主 力 である1 年 生 〜2 年 生 が 車 両 製 作 に 専 念 できる 体 制 としました。
車 両 ではフロントアライメントの 見 直 し、タイヤサイズを10インチから13インチに 変 更 するなど、 昨 年
度 のトラブルにていねいに 対 処 してきました。さらに、 定 量 的 な 評 価 を 行 なえるようにデータの 取 得 を 積 極
的 に 実 施 しました。
車 両 製 作 は4 月 のシェイクダウンまで 予 定 どおり 進 み、 昨 年 度 よりも 早 い 段 階 で 練 習 走 行 を 行 なうことが
できましたが、デフの 破 損 、エンジントラブルなどの 大 きな 問 題 も 発 生 しました。 特 にエンジントラブルは
大 会 直 前 まで 続 き、エンジン 不 調 のまま 大 会 出 場 を 迎 えようとしていましたが、 無 事 にトラブルを 解 決 して
大 会 に 出 場 することができました。
● 総 合 12 位 ● 日 本 自 動 車 工 業 会 会 長 賞 ●コス
ト 賞 :3 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 高 澤 悟 (CP)
中 野 道 王 (FA)、 安 原 鋭 幸 (FA)
遠 又 諒 、 稲 毛 基 大 、 土 屋 俊 一 、 宮 内 崇 成 、 酒 井
達 也 、 関 口 裕 紀 、 渡 辺 将 源 、 福 田 真 教 、 蓼 沼 美 波 、
松 本 大 河 、 布 施 拓 馬 、 門 前 光 佑 、 園 田 晃 一 、 沼
田 祐 亮 、 雨 宮 裕 貴 、 坂 本 慈 瑛 、 清 水 雅 人 、 川 島
史 也 、 本 多 海 雅 、 森 兼 一 貴 、 鈴 木 巧 、 戸 松 拓 海 、
中 村 親 将 、 大 澤 允 樹 、 添 野 祐 希 、 桐 敷 隼 人 、 飯
田 翔 太 、 茂 木 背 祐 輝 , 江 田 和 駿 、 加 藤 諒 介
Participation report
参 戦 レポート
大 会 1 日 目 に 行 なわれた 車 検 では、メインフープについて 指 摘 があり、 再 車 検 となってしまいましたが、
早 急 に 対 応 し 無 事 車 検 を 通 過 することができました。その 他 の 検 査 項 目 も 問 題 なく 通 過 し、 動 的 審 査 に 進 む
準 備 を 整 えることができました。
2 日 目 に 行 なわれた 静 的 審 査 では、デザイン、コスト、プレゼンテーションそれぞれが 昨 年 度 の 順 位 を 上
まわるべく、 早 い 段 階 から 準 備 を 進 めて 参 りました。 特 にコストは 昨 年 の5 位 からさらに 高 い 順 位 をめざす
ため、 一 段 と 気 合 いが 入 っておりました。 本 番 直 前 まで 練 習 を 繰 り 返 し、より 完 成 度 の 高 いものに 仕 上 げ、
各 種 目 において 昨 年 度 よりも 順 位 を 上 げることができました。
3 日 目 からは 動 的 審 査 が 始 まりました。 天 候 が 不 安 定 であり、タイヤの 選 択 に 悩 まされましたが、そのよ
うな 中 でもスキッドパッドで 好 タイムを 残 すことができ、5 位 を 獲 得 することができました。 比 較 的 順 調 に
進 んでいましたが、アクセラレーションの 途 中 ではペダルのトラブルが 相 次 いで 起 こり、 動 的 審 査 終 了 後 も
問 題 の 対 応 に 追 われました。
大 会 4 日 目 に 行 なわれたエンデュランスでは、 出 走 直 前 に 配 線 トラブルが 発 生 し、リタイヤ 直 前 まで 追 い
込 まれる 事 態 に 陥 りました。しかし、 諦 めずにメンバー 同 士 で 協 力 し 合 ってトラブルを 乗 り 越 え、エンデュ
ランスを 完 走 することができました。 目 標 の 総 合 7 位 には 届 きませんでしたが、 全 種 目 完 走 という、チーム
の 大 きな 目 標 を 今 年 も 果 たすことができました。 来 年 度 は 今 年 度 の 問 題 点 、 反 省 点 を 踏 まえてより 良 い 車 両
に 仕 上 げ、さらに 高 い 順 位 をめざします。
Sponsors スポンサーリスト
日 本 工 業 大 学 、 日 本 工 業 大 学 工 友 会 、ヤマハ 発 動 機 、
BODY SHOP MASUDA、ジュニアモーターパーク ク
イック 羽 生 、はらっぱーく 宮 代 、RSワタナベ、ダウ 化 工 、
NITEC 埼 玉 産 学 交 流 会 、 日 信 工 業 、ソリッドワークスジ
ャパン、 高 山 商 事 、ウエストレーシングカーズ、 富 士 精 密 、
和 光 ケミカル、SEKI、レイズ、NTN、 須 藤 秀 一 、 高 田
歯 科 、 佐 野 健 一 、F.C.C、シルクマスター、ドクスタイル、
伊 藤 動 物 病 院 、 協 水 産 業 、 栄 鋼 管 、プラスミュー、 協
和 工 業 、 日 光 テクノ、IRS、グローバルエナジー、クリヤマ、
忍 機 工 、 藤 原 建 設 、 阿 部 技 研 、 廿 楽 一 男 、 中 村 建 設 、
大 島 オートサービス、ガルーダ、オーテック 鈴 鹿 、テラダ、
VSN、トヨタレンタリース、Vi-grade、プラスプラスチックス、
ホンダ 技 研 工 業 、モトリバティー、HBM、 石 川 インキ、
IDAJアルキャンハンズ、トウヨーネジ、 日 光 溶 材 、ゼロ、
市 光 工 業 、ヘンケルジャパンNMB、COMFORT、
MISUMI、 沢 井 建 材 店 、ヒーハイスト 精 工 、 小 金 井 精
機 製 作 所 、 新 報 国 製 鉄 、PMC、KEIZER、 久 保 修 一
50

11
成 蹊 大 学
Seikei University
マシン 名
SFT-10
成 蹊 フォーミュラチーム
SEIKEI Formula Team
https://www.facebook.com/seikeiformulateam/
第 14 回 大 会 を 終 えて
悔 しさの 残 る 結 果
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
Presentation
プレゼンテーション
今 年 度 の 弊 チームは、 昨 年 度 獲 得 したチーム 歴 代 最 高 順 位 である11 位 を 上 まわることを 目 標 とし、1 年 間
活 動 してきました。 昨 年 度 コンセプトであった「 楽 しさの 具 現 化 」を 基 に 製 作 された 車 両 の 性 能 をさらに 高
めるという 想 いを 込 め、 今 年 度 のコンセプトを「 楽 しさの 追 求 」と 定 めました。 人 馬 一 体 となって 意 のまま
にクルマを「 操 る 楽 しさ」、 車 両 の 基 本 性 能 を 向 上 させレースを「 競 う 楽 しさ」、 整 備 性 ・ 意 匠 性 による「 所
有 する 楽 しさ」、 以 上 の 昨 年 度 より 引 き 継 いだ3つの「 楽 しさ」の 追 求 に 加 え、ユーザーに 安 心 してクルマ
を 楽 しんでもらう「 信 頼 できる 楽 しさ」を 新 たに 設 けた。
チーム 運 営 としては、シェイクダウンを4 月 上 旬 と 設 定 し 年 明 けから 製 作 に 着 手 しました。 昨 年 度 も 同 時
期 を 目 標 としていましたが、 予 定 よりも 製 作 の 遅 れがあり、2 週 間 ほど 遅 れてのシェイクダウンとなってし
まいました。 今 年 度 はその 反 省 を 引 き 継 ぎ、 製 作 時 期 の 各 パーツの 進 捗 を 毎 週 全 員 で 確 認 し 合 いました。そ
れにより 遅 れが 発 覚 したパーツは、 比 較 的 手 の 空 いているメンバーが 手 伝 い、また 得 意 な 加 工 を 互 いに 依 頼
しあうなどして、 無 事 目 標 どおりにシェイクダウンを 達 成 させました。
SEIKEI Formula Teamは2007 年 より 大 会 に 参
加 しており、 今 年 で10 回 目 の 参 加 となりました。
弊 チームでは 学 科 の 卒 業 研 究 の 一 環 として 学 生 フ
ォーミュラ 活 動 に 取 り 組 んでいます。 昨 年 度 大 会
では 過 去 最 高 順 位 である 総 合 11 位 を 獲 得 し、 今
年 度 はそれを 超 えることを 目 標 として1 年 間 活 動 し
て 参 りました。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 58 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 赤 穂 雄 也 (CP)
堀 口 淳 司 (FA)、 佐 藤 道 憲 (FA)
赤 澤 海 知 、 神 阪 智 大 、 新 村 健 太 、 野 島 雄 貴 、 橋
本 高 明 、 藤 田 康 平 、 船 田 昂 佑 、 眞 利 子 翼 、 森 松
将 隆 、 吉 田 一 揮 、 大 野 尚 翔 、 土 屋 陽 太 郎 、 持 永
康 太 、 田 村 知 也 、 塚 本 賢 治 、 中 島 義 治
Participation report
参 戦 レポート
今 大 会 は、 事 前 に 立 てたスケジュールどおりに 進 まず、 後 悔 の 残 る 大 会 となってしまいました。 大 会 初 日
は、 車 両 整 備 が 長 引 いたために13 時 から 予 定 されていた 車 検 に 間 に 合 わず、2 日 目 に 行 なった 車 検 でも 指 摘
された 点 があり 通 過 とはならず、 結 果 的 に 車 検 をすべて 通 過 したのは3 日 目 の 午 前 中 となりました。そのた
め 動 的 審 査 の2 種 目 に 参 加 することができませんでした。また、3 日 目 午 後 に 行 なわれたオートクロスも 走
行 中 のアクシデントのため1 周 目 のタイムのみの 記 録 となってしまい、そのタイムがエンデュランスを 通 過
する 規 定 ラインを 超 えることができず、エンデュランスも 走 行 することができずに 終 わってしまいました。
静 的 審 査 も 昨 年 度 に 比 べ 得 点 が 伸 び 悩 み、 全 体 的 にとても 悔 しい 結 果 となりました。
このような 結 果 に 終 わってしまったのも、シェイクダウン 後 のスケジューリングが 甘 かったことが 原 因 だ
と 考 えられます。 曖 昧 なスケジュールのまま 日 が 進 み、それが 積 み 重 なりこのような 結 果 になってしまいま
した。シェイクダウンまでのスケジューリングがうまくいっていただけに、 非 常 にもったいなく 感 じられま
す。
来 年 度 は、 自 分 達 と 同 じ 想 いしないようチーム 体 制 から 見 直 していって 欲 しいと 思 います。そして、 今 年
達 成 することのできなかった 全 種 目 完 走 を 成 し 遂 げ、その 上 で 良 い 順 位 を 獲 得 して 欲 しいと 思 います。
最 後 に、 弊 チームを 支 援 してくださったスポンサーの 皆 様 、OB・OGの 先 輩 方 、 大 学 関 係 者 の 皆 様 、 大
会 運 営 に 携 わっていただいたスタッフの 方 々に、 心 から 御 礼 申 し 上 げます。
Sponsors スポンサーリスト
東 鋼 管 工 業 、アルテアエンジニアリング、HKS、NTN、
F.C.C.、 協 和 工 業 、 近 藤 製 作 所 、 小 林 機 工 、 住 友 電 装 、
THK、 東 北 ラヂエーター、 新 高 ギヤー、 日 信 工 業 、 新
羽 金 属 工 業 、ニフコ、BGジャパン、 深 井 製 作 所 、 富 士
精 密 、フューチャーテクノロジー、 本 田 技 研 工 業 、ミスミ、
モトバム、ヤマナカゴーキン、ユタカ 技 研 、 成 蹊 大 学 理
工 学 同 窓 会
51

12
名 城 大 学
Meijo University
マシン 名
MR-14
名 城 大 学 理 工 学 部 自 動 車 技 術 研 究 会
Meijo Racing Team
http://www.meijo-racingteam.jp/
トラブルが 続 き、 悔 しさの 残 る 結 果 に
来 期 は 上 位 へ
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
Meijo Racing Teamは2001 年 に 理 工 学 部 交
通 科 学 科 の 学 部 生 を 中 心 として 発 足 致 し、 発 足
後 数 多 くのご 支 援 とご 指 導 を 受 け、 第 1 回 大 会 か
ら 毎 年 出 場 し、 今 年 度 で14 回 目 の 参 加 となります。
第 14 回 大 会 では「トップ10 入 り」を 目 標 に1 年
間 活 動 して 参 りました。
Presentation
プレゼンテーション
第 13 回 大 会 では22 年 連 続 の 完 走 を 果 たし、 総 合 成 績 も12 位 とチームでは2 番 目 の 成 績 を 収 めることがで
き、14 回 大 会 ではさらに 上 の「トップ10 入 り」をめざして1 年 間 活 動 して 参 りました。
また、 昨 年 度 車 両 のMR-13から 新 たにエアロデバイスと10インチタイヤを 導 入 いたしました。MR-13で
はそれらの 新 導 入 部 品 を 搭 載 して 完 走 することができ、 翌 年 に 繋 がる 車 両 となりましたが、 一 つ 大 きな 改 善
点 がございました。それは 車 両 重 量 です。ドライバーを 除 いた 重 量 が230khと 同 パッケージの 車 両 よりも
非 常 に 重 いものとなりました。そして、 私 たちが 掲 げた 目 標 を 達 成 するには 車 両 の 重 量 をさらに 軽 くしなけ
ればならないという 考 えから、MR-14のコンセプトを「 勝 負 できる 車 両 〜 軽 量 化 〜」といたしました。
MR-13と 同 様 のパッケージを 引 継 ぎかつ、 軽 量 化 を 念 頭 に 置 き 各 部 品 のブラッシュアップを 図 り、 最 終 的
にはドライバーを 除 いた 重 量 は191kgとなり39kg 減 という 大 幅 な 軽 量 化 に 成 功 いたしました。しかし、 大
幅 な 軽 量 化 とは 裏 腹 に、 強 度 不 足 や 構 造 の 考 慮 が 充 分 なされていなかったことによる 破 損 が 幾 度 か 生 じてし
まいました。 今 年 度 車 両 の 反 省 点 を 生 かして 次 期 車 両 に 盛 り 込 んで 参 ります。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 42 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 宮 川 弘 基 (CP)
早 藤 英 俊 (FA)
相 京 里 奈 、 加 藤 凌 、 杉 山 勇 希 、 磯 部 文 洋 、 岩 原
誠 吾 、 徳 留 尚 希 、 中 井 宏 彰 、 森 嶋 康 太 、 荒 古 貴 一 、
伊 藤 凱 、 小 貫 泰 典 、 小 阪 望 、 佐 藤 大 智 、 清 水 亮
男 、 園 川 雄 基 、 塚 本 涼 、 津 田 大 輝 、 中 込 航 平 、
永 津 陽 一 郎 、 村 井 和 稀 、 横 山 港 、 礒 星 伍 、 岩 澤
良 樹 、 加 藤 匡 剛 、 松 本 圭 剛
Participation report
参 戦 レポート
今 年 度 は 早 期 からチームを 立 ち 上 げ、 年 間 スケジュールを 早 め 早 めに 設 定 して 車 両 の 走 行 機 会 を 増 やして
いく 計 画 をしておりました。しかし、 結 果 としてはシェイクダウンも 計 画 から 大 幅 に 遅 れることとなってし
まい 走 行 機 会 も 多 くとることができませんでした。また、 車 両 のトラブルもあり、 満 足 に 走 ることができず、
最 終 的 には 目 標 を 達 成 できず、 昨 年 度 から 大 きく 順 位 を 落 とす 結 果 となってしまいました。
このような 結 果 となってしまった 原 因 としては、 二 つ 考 えております。 一 つはマネージメント 不 足 です。
どのようにしたら 計 画 した 日 程 をこなせるのか、 急 な 問 題 による 計 画 遅 れが 分 かった 時 点 で、どのようにバ
ックアップしていくかなどの 考 慮 が 不 充 分 でした。また、メンバーが 伸 び 伸 びと 活 動 しやすいような 人 間 の
環 境 を 整 えることが 充 分 に 築 けておりませんでした。 二 つ 目 としては、 設 計 段 階 での 議 論 が 足 りなかったこ
とです。 各 部 品 の 担 当 者 が 複 数 おりませんので 第 三 者 からの 意 見 はほぼありませんでした。また 意 見 を 聞 く
機 会 もほぼなく、 担 当 者 の 見 解 のみが 設 計 に 反 映 されます。その 結 果 、 走 行 時 の 部 品 破 損 が 幾 度 か 生 じ、そ
れにより 構 造 や 強 度 の 面 で 考 慮 が 充 分 でなかったことが 明 らかとなりました。
試 走 の 段 階 で 昨 年 度 のタイムを 上 まわっていた 車 両 であっただけに 良 い 結 果 を 残 せず 非 常 に 悔 しいですが、
次 期 チームに 繋 がる 収 穫 は 多 くあったと 考 えております。 上 記 の 反 省 を 生 かして 来 年 度 の 大 会 に 向 けてメン
バー 一 同 鋭 意 努 力 して 参 ります。
Sponsors スポンサーリスト
アイエムイー、 天 木 鉃 工 、アルトナー、アンシス・ジャパン、
石 野 サーキット、エンブレラ、ウイングオート、オキソ、 江
洋 ラヂエーター、 協 和 工 業 、サイバネットシステム、サカ
イオーベックス、 三 五 、 三 和 メッキ、ジーエス・ユアサコ
ーポレーション、 住 友 電 装 、ソフトプレン 工 業 、ソリッドワ
ークスジャパン 、ダッド 、 手 島 印 刷 、トータル テクニカルソ
リューションズ、トーテックフロンティア、 日 信 工 業 、ネクスト、
ハイタップ、 深 井 製 作 所 、 牧 野 自 動 車 、ミスタータイヤマ
ン 、ミスミ、ミナロ、ヤマハ 発 動 機 、レインボーカートコース、
レーザーテック、 和 光 ケミカル、CAST、D.I.D、FCデザ
イン、GAT、NTN、RAMPF Group Japan、WADA
WELDING
52

13
Tongji University
Tongji University
マシン 名
TR-16
TJU Racing Team
TJU Racing Team
www.tjuracing.com
Racing for Dreams
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
Presentation
プレゼンテーション
We have spent a lot of time designing and testing our racing car. Firstly, after one year effort, our
car got not only more power and torque, but also became more efficient and reliable. Secondly, the
chassis has improve a lot to make handling easier and save weight. Thirdly, the frame is stiffer and
ligther. We made wire hamess lighter and more reliable.
We have complete data acquisition to adjust our car and aid our drivers. In addition, we designed
aero devices to provide much download, even in the condition of the rule limitation. What’s more,
we designed 3rd Spring to improve the performance of the car, and we won the 3rd of the Best
Suspension Design. We also adopt TC & LC to improve the performance of acceleration. We won
the 1st of the acceleration and made a historic breakthrough. A real fast car is not only designed to
be like that, it needs to be tested. During the test, we verify our original design and optimize the
car setup. Our drivers can develop their driving skills in practice. That is really helpful. We believe,
after so much work ,our car will be better.
TJU Racing Team, from Tongji University
China, is established in 2007. This is the
8th year that we participate in Student
Formula Japan. We won 1st in Acceleration,
2nd in Skid pad, 3rd in Best Suspension
Design, which is a historic breakthrough. We
will keep attending SFJ in the future.
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 18 位 ● 加 速 性 能 賞 :1 位 ●スキッドパッ
ド 賞 :2 位 ●ベストサスペンション 賞 :3 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・Wang D(CP)
Zhou Dekuan(FA), Zhen Yujun(FA)
Wang Bin, Zhang Guangyu, Li Xiaojie, Zhao
Xinyu, Wang Honglong, Pan Lu, Guo Yexuan,
Wei Yuehua, Feng Ye, Bao Runqiu, Zhang Bo,
Zhang Bin, Dai Wei, Yuan Luyao, Zhang Jiarui
Participation report
参 戦 レポート
2016 Student Formula Japan is unforgettable and historic to TJU Racing Team. The game is full of
drama. We achieved 18th overall.
We won 1st in acceleration, which is a historic breakthrough, because this is the first time for a
Chinese FSAE team to win 1st in national Formula Student. Besides we won 2nd in Skid pad and
3rd in Best Suspension Design. The point of DR is 113, compared with the point 74 of 2015 SFJ,
which is a huge improvement. That bring us a lot confidence. We are getting closer to the top
teams.
But there is a pity. Our carbon fiber suspension was used since October, 2015, in Formula Student
China, and we keep testing our car until September, 2016. It is a long time and reaches the lifetime
of the carbon fiber suspension. And it is broken in Endurance, we didn’t complete our game and
lost the chance to make the best result overall since 2008, the first time we attend SFJ.
We will keep going. Next year we will bring our new car, with monocoque , electronic throttle and
other new technology. And we hope that will reach top 6 in the next year!
Sponsors スポンサーリスト
JTEKT, Continental AG, The MathWorks, KSPG
AG, BorgWarner, NSK, ZF Friedrichshafen AG,
Giti, Magneti Marelli, Shanghai Fuan Industrail,
Shanghai Kartworld, Bosch, Shanghai Fuel Cell
Vehicle Powertrain Co.,LTD, Shanghai Xin'an,
Lemo Connectors, ANSYS, MSC Software, Altair
Engineering
53

14
トヨタ 名 古 屋 自 動 車 大 学 校
Toyota Technical college Nagoya
マシン 名
TTCN-F16
TTCN-F
TTCN-F
http://ttcnf.webcrow.jp/
第 14 回 大 会 総 括
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
TTCN-Fでは 第 6 回 大 会 から 参 戦 し、 本 年 度 で9
度 目 の 挑 戦 となります。 本 年 度 もEVとのダブルエ
ントリーも 継 続 しています。 今 年 度 は、 昨 年 度 に
引 き 続 き 全 審 査 の 完 走 と、 昨 年 度 獲 得 した 過 去
最 高 順 位 の14 位 を 更 新 するために 活 動 してきまし
た。
Presentation
プレゼンテーション
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 19 位 ● 日 本 自 動 車 工 業 会 会 長 賞
チームメンバー
本 年 度 のマシンは 昨 年 度 車 両 をベースとし、「 信 頼 性 の 向 上 」と「ドライバーの 入 力 に 対 する 応 答 性 の 向 上 」
をめざし、 製 作 を 進 めて 参 りました。これらを 達 成 するために、 最 適 なフレーム 剛 性 や 各 設 計 の 見 直 し 等 を
行 ない、エンジンセクションでは、パワーバンドの 拡 大 を 目 標 としました。
パワーバンド 拡 大 のために、インテーク・エキゾースト 系 統 の 再 設 計 を 行 ないました。 吸 気 ・ 排 気 管 長 を
長 くすることによりトルクピーク 回 転 数 が 低 下 することは 分 かっていたため、 最 適 な 管 長 を 計 算 により 算 出
し、それをもとに 製 作 を 行 ないました。これにより、エンジンのトルクピーク 回 転 数 を 下 げることができ、
パワーバンド 拡 大 に 繋 げることができました。
フレームでは、 昨 年 度 剛 性 不 足 であったリヤセクションの 設 計 を 見 直 し、リヤセクションを 小 型 化 するこ
とにより、 剛 性 向 上 と 軽 量 化 を 行 ないました。
サスペンションでは 当 校 の 特 色 と 言 えるトーションバースプリングを 使 用 したアンユナイトサスペンショ
ンを 引 き 続 き 採 用 しました。 今 年 度 は、ドライバーのフィーリングに 応 じてサスペンションのセッティング
を 調 整 することにより、ドライバーが 操 作 しやすいセッティングとしました。
このような 取 り 組 みを 行 ない、 昨 年 度 獲 得 した 過 去 最 高 順 位 の 更 新 をめざし 本 大 会 に 挑 みました。
チーム 代 表 者 ・ 竹 村 大 (CP)
早 川 哲 也 (FA)
佐 藤 隼 、● 見 淳 、 藤 田 晃 輝 、 小 林 俊 吾 、 中 園 健
太 郎 、 松 田 恭 一 、 早 川 裕 介 、 田 端 辰 匡 、 宮 地 一 樹 、
日 比 悠 也 、 廣 瀬 賢 一 、 山 本 遼 、 佐 藤 優 朗 、 嶺 澤
宏 旭 、 大 橋 直 希 、 北 出 正 人 、 竹 内 隆 文 、 木 根 雅 隆 、
森 岡 俊 祐 、 神 田 大 地 、 高 瀬 瑛 紀 、 寺 田 洋 介 、 吉
永 弘 大 、 宜 本 将 裕 、 古 谷 崚 、 谷 口 匡 士 、 濱 口 知
央 、 黒 田 尚 平 、 植 田 譲 彦 、 小 原 得 公 、 佐 藤 友 哉 、
藤 井 真 広 、 桐 山 孟 、 須 田 陽 太 、 各 務 倫 之 、 松 田
裕 貴 、 山 田 真 寛 、 大 辻 智 靖 、 知 花 謙 一 郎 、 石 川 俊 、
冨 田 大 敬 、 澤 田 篤 志 、 鈴 木 隼 人 、 菊 谷 將 和 、 礒
谷 誠 人 、 加 藤 友 樹 、 塩 澤 魁 、 吉 永 幸 陽 、 浦 山 拓
也 、 矢 野 雄 大 、 溝 口 祐 一 郎 、 代 田 叡 讖 、 林 朋 大 、
外 川 慧
Participation report
参 戦 レポート
毎 年 チームメンバー 全 員 が 入 れ 替 わる 状 況 の 中 、 本 年 度 も 手 探 りの 中 で 進 んできました。 今 年 度 は 例 年 よ
り 早 い 時 期 のシェイクダウンを 果 たすべく、 昨 年 度 車 両 の 改 良 に 重 きを 置 き 製 作 を 進 めました。 目 標 として
いた3 月 には 間 に 合 いませんでしたが、5 月 初 旬 にシェイクダウンさせることができ、 新 マシンで 試 走 する
ことができました。それから、 走 行 技 術 トレーニングへの 参 加 や、 独 自 で 走 行 トレーニングを 行 なうことで、
マシンの 改 善 とドライバーの 育 成 を 図 ることができました。
大 会 では、 昨 年 より 早 い2 日 目 の 午 前 中 に 車 検 通 過 となりました。それによって、 車 両 調 整 に 費 やす 時 間
の 確 保 ができ、2 日 目 の 午 後 にはプラクティスでの 調 整 ができました。3 日 目 午 前 の 動 的 審 査 では 台 風 の 影
響 のため 満 足 のいく 走 行 はできませんでしたが、 午 後 のオートクロスでは 午 前 の 走 行 を 挽 回 する 走 りをする
ことができました。4 日 目 のエンデュランスでは、 不 安 を 抱 えながらも 無 事 2 人 のドライバーで 完 走 となり
ました。
無 事 、 全 審 査 の 完 走 をやり 遂 げ、「 日 本 自 動 車 工 業 会 会 長 賞 」を 獲 得 し、 結 果 は 過 去 最 高 順 位 とはなりま
せんでしたが、 総 合 19 位 を 獲 得 することができ 大 変 うれしく 思 っております。
最 後 になりますが、 支 援 をしていただいたスポンサー 様 各 位 、そして 本 大 会 に 駆 けつけてくださったOB
の 方 々、 最 後 まで 最 も 近 いところで 応 援 していただいた 学 校 関 係 者 の 方 々に 厚 く 御 礼 申 し 上 げたいと 思 いま
す。ご 支 援 ・ご 声 援 、 誠 にありがとうございました。
Sponsors スポンサーリスト
ヤマハ 発 動 機 、 日 本 グッド・イヤー、タクティ、エフ・シー・
シー、 岡 野 エレクトロニクス、NTN、 協 和 工 業 、 新 明 工 業 、
関 谷 醸 造 、ソリッドワークス・ジャパン、 大 仙 産 業 、 高 木
製 作 所 、ダッド、トヨタカローラ 愛 知 、 豊 田 合 成 、ニコル
レーシングジャパン、バイコージャパン、 深 井 製 作 所 、 和
光 ケミカル、 矢 崎 総 業 、 教 育 産 業 、axonaAICHI、イワ
タフクソー、イーブイ 愛 知 、キョウセイ 交 通 大 学
54

15
大 阪 工 業 大 学
Osaka Institute of Technology
マシン 名
REG09
オーアイティー レーシングチーム レガリア
O.I.T Racing Team REGALIA
http://oitregalia.web.fc2.com/
旋 回 性 能 への 挑 戦
確 かな 設 計 プロセスを 次 世 代 に
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
私 達 、O.I.T Racing Team REGALIAは2007
年 発 足 以 来 、「 何 より 経 験 を」をチーム 理 念 とし、
学 生 フォーミュラ 活 動 を 通 して、さまざまな 経 験 をし
ながら 成 長 しています。 昨 年 度 、ジャンプアップ 賞
2 位 を 受 賞 した 弊 チームは、 更 なる 車 両 の 速 さを
追 い 求 め、 旋 回 性 能 に 着 目 し、 設 計 、 製 作 、 実
走 試 験 を 行 なってきました。
Presentation
プレゼンテーション
今 年 度 車 両 REG09は、「Circuit Eagle」をマシンコンセプトとし、オートクロス、エンデュランスで 速
さを 発 揮 できるコーナリングに 着 目 した 設 計 を 行 ないました。シャシーでは 基 本 的 な 諸 元 から 見 直 し、エア
ロの 性 能 を 加 味 することでコーナー 進 入 と 中 間 領 域 での 性 能 を 向 上 させました。さらに、パワートレインで
はコーナー 脱 出 時 に 着 目 し 設 計 を 行 なうことで、 車 両 全 体 において 旋 回 性 能 を 追 求 しました。
今 年 度 の 新 たな 取 り 組 みとして、フロントとリヤのウイング 搭 載 があります。ウイングによるダウンフォ
ースでタイヤの 性 能 を 限 界 まで 引 き 出 し、コーナーでの 姿 勢 の 安 定 化 、 旋 回 速 度 の 向 上 をめざしました。 実
走 試 験 では、ドライバー、データの 両 方 からウイングの 効 果 を 感 じることができました。
また、 車 両 全 体 で、 重 心 、 重 量 配 分 について 取 り 組 みました。シャシーリーダーが3Dモデル 上 で 重 量 配 分 、
重 心 位 置 を 検 討 し、 各 パーツのレイアウトを 検 討 しました。 特 に、 自 作 オイルパンを 搭 載 することにより、
エンジン 搭 載 位 置 を 大 きく 下 げ、 重 心 高 を 下 げることに 貢 献 しました。
以 上 のように 今 年 度 車 両 は 各 パートで 性 能 を 上 げるだけでなく、 全 体 としての 性 能 のバランスを 考 えて 設
計 しました。その 結 果 、 昨 年 度 よりも 大 きく 性 能 が 向 上 した 車 両 が 完 成 しました。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 44 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 窪 田 勝 哉 (CP)
桑 原 一 成 (FA)
長 尾 将 幸 、 塚 原 宏 彬 、 上 野 仁 志 、 佐 藤 彰 、 岡 慎
一 郎 、 河 野 克 哉 、 澤 田 拓 未 、 長 瀬 壱 成 、 山 下 弘 生 、
小 山 浩 史 、 森 村 亮 太 、 黒 木 遥 加 、 末 藤 玲 奈 、 今
榮 仁 志 、 平 尾 拓 也 、 金 子 匠 、 片 山 英 太 郎 、 山 口
友 輔 、 鳥 巣 仁 、 徳 永 匠 真 、 畠 中 聖 弥 、 村 上 大 夢 、
地 山 貴 大 、 武 井 優 子 、 佐 竹 航 、 藤 居 幹 哉 、 谷 歓
大 、 田 村 豪 規 、 三 浦 光 貴 、 古 川 慎 也 、 大 須 賀 睦 葵 、
中 辻 万 平 、 江 口 康 一 郎 、 谷 森 友 哉 、 井 上 一 博 、
榎 本 僚 太 、 津 森 翔 登 、 久 保 翔 太 郎 、 臼 井 健 人 、
川 村 高 輝 、 菊 田 明 範 、 原 田 真 樹
Participation report
参 戦 レポート
1 日 目 で、ブレーキ 試 験 までの 全 車 検 項 目 を 通 過 し、 順 調 なスタートを 決 めました。2 日 目 は、 主 に 静 的
審 査 が 行 なわれました。コスト 審 査 は 事 前 提 出 書 類 の 不 備 で 当 日 審 査 なしになってしまい、 来 年 に 向 けて 大
きな 課 題 を 残 しました。デザイン 審 査 では、チーム 全 体 の 設 計 プロセスを 評 価 され、チーム 初 のデザインフ
ァイナルに 進 出 しました。 最 終 結 果 は4 位 になり、 歴 代 最 高 順 位 となりました。
3 日 目 は 動 的 審 査 が 行 なわれました。 天 候 の 悪 化 が 予 想 される 中 、 弊 チームはアクセラレーション20 位 、
スキッドパッド7 位 、オートクロス15 位 になりました。オートクロスの 結 果 、 最 終 日 にエンデュランスを 走
行 することになりました。
最 終 日 は 結 果 から 申 しますと、エンデュランスはリタイヤになりました。 走 行 後 、 左 フロント 部 のフレー
ムとサスペンションの 接 合 部 分 に 破 損 が 見 られました。 破 損 原 因 に 関 しましては、 設 計 ミスと 製 作 ミスの 両
方 が 重 なったものだと 考 えています。 今 年 度 は 車 両 運 動 性 能 が 大 きく 向 上 しましたが、その 結 果 、 車 両 にか
かる 負 荷 が 増 加 し、 従 来 の 設 計 では 安 全 が 確 保 できていなかったことが 分 かりました。また、 破 損 個 所 は 溶
接 部 分 であり、 溶 接 不 良 も 原 因 の 一 つであると 考 えています。
私 たちは1 年 間 多 くの 方 々に 支 えられ 活 動 してきました。その 結 果 がエンデュランスリタイヤになってし
まい、 非 常 に 悔 しく 思 います。ただ、デザイン 審 査 4 位 の 評 価 のとおり、 車 両 の 設 計 に 関 しては 間 違 いなく
大 きく 前 進 しました。 来 年 度 は、もう 一 度 自 分 たちを 見 直 して、 新 たな 目 標 をもって 活 動 に 取 り 組 んで 参 り
ます。
Sponsors スポンサーリスト
スズキ、ソリッドワークス、 日 信 工 業 、NTN、オーゼットジ
ャパン、 舞 洲 インフィニティサーキット、 水 谷 製 作 所 、ア
ルテアエンジニアリング、 大 阪 バネ 工 業 、 協 和 工 業 、コ
トラ、ニフコ、 日 双 工 業 、 大 阪 フォーミング、オーエスジー、
住 友 電 装 、プロジェクト・ミュー、ワークスベル、ホンダテ
クノフォート、CAST、 大 東 ラジエーター、U 工 房 、 水 田
製 作 所 、SHAPE FIELD、レーザーテック、P's
Supply、オクノグローバルテック
55

16
横 浜 国 立 大 学
Yokohama National University
マシン 名
YNFP-16
横 浜 国 立 大 学 フォーミュラプロジェクト
Yokohama National University Formula Project (YNFP)
http://ynfp.jp/
逆 境 を 乗 り 越 えた1 年
〜 表 れた 成 果 と 課 題 〜
マシン 名 : KZ-RR12
Presentation
プレゼンテーション
チーム 紹 介
チームは2003 年 に 工 学 部 の 有 志 4 名 によって 立
ち 上 げられました。2005 年 の 第 3 回 大 会 より 参
戦 しており、メンバーは 学 部 1〜3 年 生 を 主 体 とす
る 若 いチーム 構 成 ながら、 過 去 12 回 の 参 戦 で6
度 の 総 合 入 賞 を 果 たすなどの 実 績 を 残 しました。
今 後 の 目 標 は 全 日 本 大 会 で 総 合 優 勝 を 達 成 する
ことです。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
今 年 度 車 両 「YNFP-16」は、コンセプトを「Drive at will」とし、ドライバーとマシンの 結 びつきを 強
めかつ 低 速 コーナーで 性 能 を 引 き 出 しやすい 車 両 をめざした。そのために、アクセル 操 作 とステアリング 操
作 に 対 してタイヤが 正 確 に 動 くようにし、ドライバーの 入 力 に 対 して 意 図 どおりのマシン 挙 動 を 得 ることを
目 標 とした。 同 時 に、ドライバーに 対 して 適 切 な 情 報 のフィードバックを 得 ること、またステアリングとア
クセル 以 外 の 操 作 を 減 らすことで 運 転 への 集 中 を 容 易 にすることも 意 識 し 車 両 開 発 を 行 なった。エンジンは
600cc4 気 筒 の 縦 置 きを 採 用 し、さらにシャフト 駆 動 のドライブトレインとすることで 高 い 加 速 性 能 の 実 現
をめざした。 重 量 配 分 やダウンフォースの 見 直 しから、 今 年 は 初 のリヤウイング 搭 載 にも 挑 戦 した。
例 年 に 比 べ 予 算 的 に 非 常 に 苦 しい 中 で、 数 少 ない 走 行 機 会 を 有 効 に 活 用 することに 努 めた。3 月 のシェイ
クダウンから9 月 の 大 会 までの 走 行 日 程 ・ 内 容 を 早 期 に 検 討 し 実 行 に 移 すことで、 車 両 の 完 成 度 を 高 めるこ
とが 可 能 となった。
● 総 合 2 位 ● 日 本 自 動 車 工 業 会 会 長 賞 ●ICV
総 合 優 秀 賞 :2 位 ●ベストサスペンション 賞 :2 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 植 松 亮 裕 (CP)
佐 藤 恭 一 (FA)、 松 澤 卓 (FA)
岡 本 優 、 佐 藤 駿 紀 、 鈴 木 祐 太 郎 、 中 田 亜 紀 、 星
野 亮 政 、 堀 雅 敬 、 三 枝 恵 司 、 三 井 玲 、 市 川 貴 之 、
川 瀬 幹 登 、 塙 直 己 、 福 地 赳 幸 、 古 澤 善 克 、 秋 山
直 輝 、 井 畑 知 明 、 笠 原 彬 宏 、 永 渕 恭 佑
Sponsors スポンサーリスト
Participation report
参 戦 レポート
大 会 初 日 、 技 術 車 検 ・チルト 試 験 までは 順 調 に 進 みましたが、 騒 音 試 験 でエンジンがかからないトラブル
が 発 生 しそのまま 終 了 となりました。2 日 目 は 静 的 審 査 に 臨 んだ 後 エンジントラブルの 原 因 究 明 にあたり、
遂 に 解 決 できたのが 車 検 終 了 時 刻 の40 分 程 前 でしたが、2 日 目 のうちに 何 とか 車 検 を 完 了 することができま
した。
3 日 目 、 午 前 中 は 雨 上 がりのコンディションの 中 、 出 走 タイミング・タイヤ 選 択 など 難 しい 判 断 となりま
した。やや 安 全 策 を 取 り 過 ぎましたが、 確 実 にタイムを 残 しました。 午 後 は 雨 雲 レーダーを 見 つつ 出 走 タイ
ミングを 図 り、 雨 が 落 ちる 前 に5 番 手 のタイムを 出 すことができました。 最 終 日 は4 年 ぶりのエンデュラン
スファイナルでした。 冷 却 に 問 題 を 抱 えながらの 走 行 となり、ドライバーはアクセルを 緩 めざるを 得 ない 場
面 もありましたが、パイロンタッチなしで 完 走 を 果 たしました。
結 果 として 総 合 成 績 では 過 去 最 高 位 タイの2 位 を 獲 得 することができました。メンバーの 頑 張 りを 初 め、
OBからのアドバイス、 製 作 場 所 を 提 供 頂 いた 機 械 工 場 の 皆 様 、 数 多 くのスポンサー 様 からのご 支 援 、 大 会
開 催 にご 尽 力 頂 いた 皆 様 など、 多 くの 方 々に 支 えられたお 陰 で 残 すことができた 成 績 です。この 場 を 借 りて
御 礼 申 し 上 げます。
しかし、コスト 審 査 で 大 きく 減 点 されるなど、 浮 き 彫 りになった 課 題 も 数 多 くあります。 来 年 は 今 回 達 成
できなかった「 全 日 本 大 会 総 合 優 勝 」の 実 現 に 向 けて、チーム 関 係 者 一 同 さらに 団 結 を 深 め、より 一 層 高 い
レベルのチーム 運 営 ・ 車 両 製 作 に 挑 戦 したいと 思 います。
アールエスコンポーネンツ、イグス、 石 原 金 属 化 工 、エヴ
ォルテックジャパン、エーシーエム、エフ・シー・シー、オー
トデスク、 開 明 製 作 所 、 神 奈 川 厚 板 、 金 子 歯 車 工 業 、
関 東 工 業 自 動 車 大 学 校 、キノクニエンタープライズ、 協
和 工 業 、 呉 工 業 、クロスロード 小 山 、コイワイ、 神 戸 製
鋼 所 、コトラ、 小 松 製 作 所 、サイバネットシステム、 三 和
メッキ 工 業 、ジィーエーティー、シンクフォー、シンコー、 新
星 機 工 、 樹 脂 リードモデル、ジュニアモーターパーク ク
イック 羽 生 、ジョブハッチ、 住 友 電 装 、スリーエム、ゼット
エフ・ジャパン、ソリッドワークス・ジャパン、 大 成 プラス、
タイヤフィッター 横 浜 都 筑 店 、ダイナテック、タシロ、 田 畑
ラヂエター、テクノイル・ジャポンK.K.、 東 日 製 作 所 、 東
邦 通 信 システムズ、 東 洋 電 業 、トルンプ、ドイト・ヨコハマ、
滑 川 軽 銅 、ニイガタ、 日 研 製 作 所 、 日 信 工 業 、 日 清 紡
ケミカル、ニフコ、 日 本 自 動 車 大 学 校 、 日 本 精 工 、 日 本
発 条 、 日 本 ブイアイグレイド、ネクスト、 深 井 製 作 所 、 冨
士 精 密 、 本 田 技 研 工 業 、マキタ、ミスミグループ 本 社 、
三 井 金 属 アクト、ミツトヨ、 武 蔵 ホルト、 安 久 工 機 、 柳 瀬 、
ヤナセオートシステムズ、 横 浜 高 周 波 工 業 、 横 浜 国 立 大
学 機 械 工 場 、 横 浜 国 立 大 学 名 教 就 美 会 、IDAJ、IRS、
NTN、VSN
56

17
静 岡 理 工 科 大 学
Shizuoka Institute of Science and Technology
マシン 名
SFP16
静 岡 理 工 科 大 学 フォーミュラプロジェクト
Shizuoka Institute of Science and Technology Formula Project
http://www.sist.ac.jp/club/f-sae/index.html/
動 的 審 査 1 位 をめざして
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
私 たちのチームは2006 年 から 本 大 会 に 参 加 して
おり、 昨 年 まではICV、EVの2 台 を 製 作 していま
した。 今 年 はEV 車 両 は 名 古 屋 大 学 さんと 合 同 チ
ームでの 参 戦 となりました。また 日 本 一 大 会 会 場
に 近 い 学 校 として、 学 生 フォーミュラや 本 チームの
活 動 をイベント 等 でPRしています。
Presentation
プレゼンテーション
2016 年 度 車 両 ( 以 下 、SFP16)は「パワーウェイトレシオの 向 上 とヨー 慣 性 モーメントの 低 減 」をコ
ンセプトとした。また 今 大 会 の 目 標 を 動 的 審 査 1 位 と 定 め、 前 回 大 会 の 結 果 からパワーウェイトレシオ
3.5kg/psが 目 標 達 成 のために 必 要 なスペックだという 結 論 に 至 った。よって 質 量 180kg、 出 力 51.5ps、パ
ワーウェイトレシオ3.5kg/psを 目 標 とした。
また 昨 年 度 車 両 ( 以 下 、SFP15)のスラロームでの 上 位 校 とのタイム 差 からヨー 慣 性 モーメントも 重 要
であると 考 えた。 過 去 の 大 会 の 上 位 校 を 参 考 に 目 標 を102kg・m 2 とした。SFP15ではモックアップから 実
車 への 落 とし 込 みがうまくいかず、 車 両 が 肥 大 化 し 車 重 が 単 気 筒 を 使 用 している 他 の 大 学 よりも 重 くなって
しまった。そのためSFP16では 軽 量 化 とヨー 慣 性 モーメントの 低 減 を 目 的 に、 搭 載 される 部 品 を 取 り 囲 む
ような 最 小 スペースを 示 したモックアップを 作 製 し、 車 両 のコンパクト 化 を 図 った。
また 新 たな 取 り 組 みとしてホイールサイズを13インチから10インチに 変 更 、 過 給 機 をスーパーチャージ
ャからターボチャージャへと 変 更 した。 軽 量 化 によるヨー 慣 性 モーメントの 低 減 と、 出 力 向 上 によるパワー
ウェイトレシオの 改 善 のためである。それに 加 えSFP15の 問 題 点 の 改 善 を 目 標 に 設 計 開 発 を 行 なった。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 34 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 鈴 木 恭 介 (CP)
土 屋 高 志 (FA)、 高 林 新 治 (FA)
石 井 はるか、 木 村 駿 吾 、 鈴 木 一 輝 、 松 本 和 也 、
一 木 龍 也 、 坂 本 和 哉 、 新 村 磨 矢 、 高 橋 亮 介 、 牧
野 駿 、 水 島 永 雅 、 青 山 千 晃 、 寄 特 涼 平 、 白 岩 太
一 、 古 谷 優 知 、 矢 野 幸 子 、 田 淵 聖 之 、 芦 原 光 、
大 倉 義 正 、 金 原 匠 吾 、 大 西 雄 大 、 久 保 田 健 斗 、
小 坂 和 生 、 斉 藤 駿 、 酒 井 瞭 、 佐 藤 蒼 、 関 野 結 里
奈 、 永 井 智 祟 、 中 野 瑛 祐 、 安 本 光 輝 、 山 田 留 奈 、
谷 澤 良 、 室 谷 駿 介
Participation report
参 戦 レポート
1 日 目 の 車 検 からトラブルが 起 こりました。 配 線 から 白 煙 があがり、 電 装 系 の 車 検 をクリアすることがで
きませんでした。その 日 のうちに 修 正 し 技 術 車 検 、ドライバー 脱 出 、 重 量 、チルトまで 合 格 しました。2 日
目 では 騒 音 、ブレーキ 試 験 とこなし 車 検 合 格 となりました。
3 日 目 の 動 的 審 査 では 雨 でした。 中 止 になる 場 合 があることを 考 え 朝 いちばんで 動 的 エリアへ 向 かい、ま
ずアクセラレーション、スキッドパッドでタイムを 残 すことを 考 えました。ウェットコンディションのなか
1 人 目 のドライバーがまずまずのタイムを 残 してくれました。 路 面 が 乾 いたところで2 人 目 のドライバーが
好 タイムを 狙 い 出 走 しましたが、 思 うようなタイムを 残 せませんでした。オートクロスでは 足 まわりのセッ
ティングミスがありました。セッティングを 修 正 し、2 人 目 のドライバーで 待 機 していましたが、 雨 が 降 っ
てきてしまい、ウェットコンディションとなってしまいました。2 人 とも 良 いタイムを 残 すことができず、
エンデュランスの 出 走 順 は44 日 目 の20 番 手 となりました。
そして4 日 目 、 大 会 直 前 までトラブルに 悩 まされていたため、 不 安 を 多 く 残 すなかでのエンデュランスで
した。 両 ドライバーともに 完 走 を 第 一 に、1 人 目 のドライバーは 無 難 に10 周 を 走 り 切 りました。2 人 目 のド
ライバーの2 周 目 で 車 両 が 止 まりました。エンジンが 吹 け 上 がらず、 走 り 出 すことができずリタイヤとなっ
てしまいました。
結 果 、 昨 年 から 大 きく 順 位 を 落 とす 形 になってしまいました。 今 年 の 多 くの 反 省 、 問 題 点 を 来 年 に 繋 げ 目
標 達 成 のために 努 力 していきます。
Sponsors スポンサーリスト
スズキ、 榛 葉 鉄 工 所 、ダイキン 工 業 、 富 士 ゼロックス、
小 楠 金 属 工 業 、ベルキャリエール、ユニバンス、 東 芝 、
富 士 コミュニケーションズ、SHOEI、 鈴 与 商 事 、NTN、
ソリッドワークス・ジャパン、 住 友 電 装 、 大 同 工 業 、 鳥 居
自 動 車 、オエティカジャパン、 深 井 製 作 所 、プロトラッド、
東 洋 電 機 製 造 、 関 ものづくり 研 究 所 、 鈴 与 システムテク
ノロジー その 他 HP にて 掲 載
57

18
東 京 農 工 大 学
Tokyo University of Agriculture and Technology
マシン 名
NK12
TUAT Formula
TUAT Formula
http://web.tuat.ac.jp/~fsae/
悔 しさが 残 る 第 14 回 大 会
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
Presentation
プレゼンテーション
2015 年 度 大 会 ではスキッドパッドでの 失 格 があったため 全 種 目 完 走 とはなりませんでしたが、エンデュ
ランス 完 走 は 成 し 遂 げ、チーム 歴 代 最 高 位 の 総 合 16 位 に 肉 薄 する 総 合 18 位 でした。その 勢 いそのままに 更
なる 上 位 をめざすため、2015 年 度 の「 整 備 性 と 低 速 旋 回 性 能 向 上 」という 具 体 的 なコンセプトから 趣 向 を
変 え、2016 年 度 は「Easy」という 抽 象 的 なコンセプトを 掲 げました。これにより、 走 らせやすい 車 両 、 整
備 しやすい 車 両 などさまざまな 面 からひとつの 目 標 に 向 かうことを 可 能 としました。
今 年 度 の 車 両 はシャシーとしてはニュートラルステアをめざし 前 後 重 量 配 分 を50:50とし、また 昨 年 度
搭 載 できていなかったスタビライザーも 搭 載 しました。パワートレインとしては 常 用 回 転 域 でフラットなト
ルク 特 性 となるよう 設 計 し、 誰 が 乗 っても 運 転 のしやすい 車 両 に 仕 上 がりました。またコンセプトに 基 づき
製 作 性 にも 考 慮 した 設 計 も 行 ない、シェイクダウンはチーム 史 上 最 速 の4 月 初 旬 に 行 なうことができました。
しかしながら 日 程 を 重 視 しすぎたあまり 不 十 分 な 部 分 もあり、 試 走 の 度 に 何 らかのトラブルが 生 じていたた
め 大 会 までに 充 分 な 試 走 を 行 なうことができず、 不 安 を 残 したままの 大 会 参 戦 となってしまいました。
TUAT Formulaは2003 年 に 創 設 され、2008
年 にはチーム 史 上 最 高 位 の 総 合 16 位 を 獲 得 して
おります。 今 年 度 は 総 勢 24 名 のメンバーが 昨 年
度 達 成 できなかった 全 種 目 完 走 、そして 総 合 10
位 を 目 標 に 活 動 して 参 りました。 残 念 ながら 今 年 も
全 種 目 完 走 は 成 し 遂 げられず、エンデュランスも 未
完 走 に 終 わりました。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 43 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 三 好 淳 之 介 (CP)
鎌 田 崇 義 (FA)
板 倉 周 平 、 丸 山 永 容 、 北 川 廉 、 白 山 祐 大 、 笠 原
新 太 、 澤 間 祐 人 、 橋 本 一 歩 、 小 山 陸 、 浅 岡 大 知 、
小 林 尚 史 、 新 沼 宏 朗 、 西 本 隼 斉 、 牧 野 端 慶 、 小
松 航 、 曽 山 晨 登 、 植 木 文 太 郎 、 高 田 青 空 、 今 井
雅 人 、 竹 村 英 敏 、 菱 沼 祐 太 、 石 川 遥 登 、 佐 藤 建 都 、
牧 野 眞 大
Participation report
参 戦 レポート
8 月 に 多 くの 試 走 を 行 ない、トラブルの 洗 い 出 しやセッティングを 行 なっておりましたが、8 月 終 盤 にエ
ンジンがブローしたため、 大 会 直 前 に 急 きょ 予 備 のエンジンに 換 装 することとなりました。エンジン 換 装 後
一 度 試 走 を 行 ない、 確 認 はできておりましたが、 大 会 前 日 にエンジンオイル 漏 れが 発 覚 し 修 正 を 余 儀 なくさ
れました。 大 会 に 出 発 する 当 日 の 朝 までエンジン 系 のパーツの 付 け 外 しを 行 なっていたため 充 分 な 確 認 がで
きないまま 大 会 に 臨 むこととなりました。 残 念 ながら 予 定 出 発 時 間 に 遅 れてしまい 車 検 に 間 に 合 うことがで
きず、2 日 目 に 改 めて 車 検 を 受 けましたが 度 重 なる 付 け 外 しにより 燃 料 ラインに 不 具 合 が 生 じ、 燃 料 が 漏 れ
ていたため 再 車 検 となりました。 車 検 通 過 後 うまくエンジンが 吹 けず、 動 的 審 査 が 開 始 する 当 日 の 午 前 中 に
やっとブレーキ 試 験 に 通 過 したため、 残 念 ながらアクセラレーション・スキッドパッドには 出 走 できません
でした。オートクロスは 雨 が 降 る 前 に 出 走 でき35 位 という 結 果 となりました。エンデュランスはドライバ
ー 交 代 時 にオーバーヒートにより 冷 却 水 が 吹 き 出 していたためリタイヤとなり、37 位 にとどまりました。
静 的 審 査 に 関 してはコスト11 位 、プレゼンテーション30 位 、デザイン49 位 となりました。このように 動
的 審 査 、 静 的 審 査 共 に 振 るわず、 総 合 43 位 と 非 常 に 悔 いの 残 る 大 会 となりました。この 悔 しさをバネに 来
年 度 こそは 全 種 目 完 走 を 成 し 遂 げ、 過 去 最 高 位 をめざします。
最 後 になりますが、スポンサーの 皆 様 、OBの 皆 様 1 年 間 誠 にありがとうございました。
Sponsors スポンサーリスト
IDAJ、NOK、NTN、F.C.C、FCデザイン、オスコ 産 業 、
金 子 歯 車 工 業 、 上 島 熱 処 理 工 業 所 、カルソニックカン
セイ、 協 和 工 業 、 京 葉 ベンド、コトラ、 近 藤 科 学 、 住 友
電 装 、ソリッドワークス・ジャパン、ティラド、THK、
DMM.com、 中 井 インターサーキット、 新 高 ギヤー、 日 信
工 業 、 日 本 自 動 車 大 学 校 、ニチリン、ニッポンレンタカー、
ハードロック 工 業 、 深 井 製 作 所 、 本 田 技 研 工 業 、ミスミ、
ユタカ 技 研 、 隆 盛 工 業 、レイズ、レノボ・ジャパン、 和
光 ケミカル
58

19
金 沢 工 業 大 学
Kanazawa Institute of Technology
マシン 名
KIT-16model
夢 考 房 フォーミュラカープロジェクト
Yumekobo Formula Car Project
https://www.facebook.com/KITformula/
全 種 目 完 遂 完 走 + 総 合 9 位 以 内 を
めざして
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
私 たち 夢 考 房 フォーミュラカープロジェクトは2002
年 に 夢 考 房 プロジェクトのひとつとして 発 足 し、 今
年 で 発 足 15 年 目 を 迎 えました。メンバーの 多 さを
生 かした 車 両 製 作 の 管 理 やマネージメントを 行 ない、
総 合 9 位 以 内 をめざしました。
Presentation
プレゼンテーション
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 41 位
今 年 度 は 総 合 順 位 9 位 以 内 を 目 標 として 活 動 してきました。 車 両 コンセプトを「 一 体 感 」としたKIT-
16modelでは、 新 たにサードダンパーや 車 両 後 方 に 配 置 したツインラジエターの 導 入 や 昨 年 度 、 採 用 した
コルゲート 翼 を 廃 止 し 新 エアロデバイスを 採 用 するといったものになりました。その 他 のパーツも 車 両 コン
セプトに 合 うものとなるようにそれぞれが 設 計 し、ドライバーが 乗 りやすく、 車 両 と 一 体 となって 走 れるも
のになりました。
今 年 度 のチーム 方 針 としては、 例 年 、 予 定 よりシェイクダウンが 遅 れてしまいため、ドライバー 練 習 や 車
両 セッティングがうまくできない 状 況 で 大 会 に 臨 むのはやめようと、スケジュールどおりに 活 動 できるチー
ムにする、ということになりました。チーム 一 丸 となり 設 計 ・ 製 作 をしたことで 予 定 より1ヶ 月 ほど 遅 れて
しまいましたが、 例 年 より 最 も 早 くシェイクダウンを 終 えることができました。そのおかげで、 例 年 では 大
会 までに 試 走 会 で 多 くても150kmほどしか 走 行 できなかったのを 今 年 度 は 約 300kmの 走 行 を 行 なうことが
できました。これらからわかるようにチームとして 目 標 を 達 成 できるように 頑 張 れたのではないかと 感 じま
した。
来 年 度 以 降 では、 今 年 度 経 験 したことから 多 くを 学 び 自 分 たちの 目 標 を 今 度 こそ 達 成 できるように 活 動 し
て 参 ります。
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 嶋 崎 竜 哉 (CP)
権 谷 基 (FA)
荒 川 清 香 、 飯 野 晟 典 、 小 口 翔 、 木 村 光 汰 、 菅 沼
俊 哉 、 野 田 真 之 介 、 花 村 勇 哉 、 松 本 隆 義 、 有 元
良 輔 、 井 口 湧 登 、 川 野 航 奨 、 北 村 正 拓 、 西 川 秀 輝 、
西 出 裕 、 野 島 佑 太 、 松 坂 貴 裕 、 三 石 陽 亮 、 守 拓
也 、 森 田 浩 貴 、 甘 利 建 文 、 有 江 奈 緒 子 、 池 田 雅 宏 、
尾 崎 雅 也 、 角 本 健 太 、 酒 井 裕 幸 、 坂 野 光 一 、 坂
本 明 範 、 笹 川 拓 未 、 髙 久 佳 雅 、 高 橋 穂 、 山 本 拓
実 、 渡 辺 基 樹 、 長 谷 川 友 佑 、 広 瀬 朝 彦 、 若 林 俊 亮 、
高 畠 茂 樹 、 三 宅 良 汰 、 袋 井 聖 弘 、 五 十 嵐 全 人 、
國 分 浩 太 朗 、 阿 部 航 輝
Participation report
参 戦 レポート
総 合 順 位 9 位 以 内 をめざして、 試 走 会 等 のスケジュールも 順 調 に 進 み、チームの 雰 囲 気 も 良 い 状 態 で 大 会
に 臨 むことができました。 大 会 会 場 でもひとりひとりが 自 分 から 車 両 に 関 わる 作 業 やそれ 以 外 での 大 会 会 場
での 作 業 を 行 なう 姿 勢 を 見 ることができました。 事 前 車 検 では、 多 くの 試 走 会 に 参 加 したことで 模 擬 車 検 を
受 け、 修 正 点 を 事 前 に 修 正 できたことで、なんとか2 年 連 続 で 一 発 合 格 することができました。しかし、 騒
音 試 験 で 躓 いてしまいました。 原 因 としては、 騒 音 計 測 を 大 会 当 日 まで 行 なえなかったことで、 対 策 ができ
ていなかったことです。
動 的 審 査 では、 突 然 にブレーキ 固 着 が 起 こり、ブレーキを 引 きずったまま 走 行 したことによりアクセラレ
ーション・スキッドパッド・オートクロスでは 思 ったようなタイムを 残 せなかったものの、オートクロスの
ドライバーがそんな 状 況 で 走 り 切 り、エンデュランスの 出 場 権 を 得 ることができました。しかし、オートク
ロス 走 行 後 にブレーキ 固 着 を 指 摘 され、 車 検 シールを 剥 がされてしまい 再 車 検 という 形 になってしまいまし
た。 再 車 検 をエンデュランス 当 日 に 通 しなおし、 再 合 格 しましたがエンデュランスドライバー1 人 目 の1 周
目 の 途 中 でブレーキ 固 着 が 再 発 し、 車 両 が 止 まってしまいリタイヤしてしまいました。
今 大 会 では 通 常 の 活 動 時 では 想 像 のつかないことが 多 く 起 こり、 悔 いの 残 るものとなってしまいました。
また、 上 位 チームとの 差 を 感 じ、 目 標 に 対 する 遠 さを 痛 感 しました。 来 年 度 以 降 はここから 学 びより 良 いチ
ームになるように 活 動 していきたいと 思 います。
Sponsors スポンサーリスト
アキラックス、ウエダ、AVO/MoTeC Japan、S-GRID、
NTN、F.C.C.、キノクニエンターサプライズ、 草 島 ラジエ
ーター 工 業 所 、 スズ キ 、 住 友 電 装 、 高 松 機 械 工 業 、
T A N - E I - S Y A 、 大 同 工 業 、 トラップ 、 日 信 工 業 、 深 井 製
作 所 、 ミスミ、 ラストラーダ 販 売 、 近 藤 科 学
59

20
名 古 屋 大 学
Nagoya University
マシン 名
EM-13
名 古 屋 大 学 フォーミュラチーム FEM
Nagoya University Formula Team FEM
http://nagoya.fem.jp/
V 奪 還 をめざして
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
名 古 屋 大 学 フォーミュラチームFEMは、2003 年 11
月 に 発 足 し、 第 2 回 大 会 から 参 戦 しています。 昨 年 は
連 覇 を 目 標 としておりましたがエンデュランスリタイヤとい
う 悔 しい 結 果 となりました。 今 年 はこの 雪 辱 を 果 たすため、
動 的 審 査 制 覇 ・ 総 合 優 勝 を 目 標 に 活 動 してきました。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 5 位 ● 袋 井 市 長 賞 ● 日 本 自 動 車 工 業 会 会
長 賞 ●ICV 総 合 優 秀 賞 :4 位 ●デザイン 賞 :2 位
●プレゼンテーション 賞 :2 位 ●オートクロス 賞 :2 位
Presentation
私 たち 名 古 屋 大 学 フォーミュラチームFEMは、アマチュアサンデーレーサーがドライビングを 楽 しめる
マシンとは、レーシングカーとしての 速 さを 持 ち、かつそれがアマチュアサンデーレーサーにも 引 き 出 せる
必 要 があると 考 えました。これを 実 現 するマシンを「Formula Entertainment Machine」とし、 高 い 限 界
性 能 と 優 れた 過 渡 特 性 を 持 つ「 扱 いやすい 速 さ」と、ドライバーに 対 して 的 確 に 情 報 を 伝 え、 快 適 に 操 作 が
可 能 な「 優 れたマンマシンインターフェイス」が 重 要 であると 考 えました。FEM-13では、これらを 柱 とし
て 開 発 を 行 なって 参 りました。
具 体 的 にはフレームにハニカムパネルを 用 い、ウイングの 製 作 方 法 を 翼 形 状 に 応 じて 使 い 分 けるなどによ
り、 車 両 全 体 で 約 20kgの 軽 量 化 を 達 成 することができました。また、エンジン 位 置 を 車 両 の 重 心 に 合 わせ
て 移 動 させることで、 車 両 旋 回 時 の 左 右 差 を 無 くすことに 成 功 しました。また、 走 行 時 に 燃 料 噴 射 量 フィー
ドバック 制 御 を 行 なう 汎 用 ECUを 使 用 することで、より 実 走 行 に 合 わせた 燃 調 セッティングが 可 能 となり、
安 定 した 走 行 を 実 現 しました。
マシンのシェイクダウンを3 月 上 旬 に 行 ない、 半 年 という 期 間 を 車 検 対 策 、 静 的 審 査 、トラブルシューテ
ィングやセッティングに 費 やしました。エコパで 開 催 された 試 走 会 ではトップクラスのタイムを 記 録 し、マ
シンの 高 い 完 成 度 を 証 明 しました。
Participation report
プレゼンテーション
参 戦 レポート
シェイクダウンから 多 くのテスト 走 行 を 実 施 し、 万 全 の 状 態 で 大 会 に 臨 みました。 車 検 に 関 しては、 多 く
の 試 走 会 で 車 検 スタッフの 方 々から 事 前 にご 指 摘 頂 いていたこともあり、 順 調 に 通 過 することができました。
しかし、3 日 目 の 動 的 審 査 では 限 られた 走 行 時 間 内 での、 路 面 状 況 の 変 化 、 想 定 以 上 の 出 走 台 数 、マシント
ラブルに 悩 まされました。その 結 果 、スキッドパッドとオートクロスでは 良 い 路 面 コンディションでの 走 行
機 会 を 逃 すこととなり、 満 足 なタイムとはなりませんでした。このマシントラブルは 今 までに 経 験 の 無 いも
のでしたが、 最 後 の 最 後 に 詰 めの 甘 さが 露 呈 したと 考 えております。
一 方 、 静 的 審 査 では、プレゼンテーション 審 査 2 位 、デザイン 審 査 2 位 、コスト 審 査 5 位 と 好 成 績 を 残 し、
静 的 審 査 総 合 1 位 の 袋 井 市 長 賞 を 頂 くことができました。 昨 年 度 の 反 省 点 を 生 かし 改 善 したことと、 事 前 準
備 が 実 を 結 んだと 考 えております。
試 走 会 どおりの 走 りをすれば 確 実 に 勝 てた 大 会 で 優 勝 を 逃 したことに 関 しては、 悔 しい 気 持 ちで 一 杯 です。
来 年 は、 不 完 全 燃 焼 な 大 会 とならないようにしっかりと 反 省 点 を 洗 い 出 し、 優 勝 できるよう 努 力 して 参 りま
す。
最 後 になりましたが、スポンサー 様 を 始 め、 先 生 方 、OB・OGの 皆 様 、 大 会 運 営 に 携 わった 方 々には 大
変 お 世 話 になり、 厚 く 御 礼 申 し 上 げます。
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 小 林 哲 朗 (CP)
鈴 木 達 也 (FA)
濵 田 翔 多 、 三 久 保 瑛 、 小 杉 泰 生 、 小 杉 直 、 永 田 裕 宣 、 西
尾 俊 亮 、 中 野 匠 望 、 豊 島 義 弘 、 石 田 陸 、 宮 島 雅 治 、 山 田
陽 平 、 中 野 壮 毅 、 柴 山 瑛 輝 、 三 下 純 平 、 讃 岐 侑 大 、 久 野
僚 介 、 楠 直 紘 、 安 部 英 和 、 吉 田 悠 樹 、 藤 井 海 斗 、 脇 屋 熙
士 、 沼 田 修 佑 、 山 口 健 太 、 高 木 新 、 杉 浦 圭 、 前 川 祐 太 、
三 島 直 子 、 瀧 春 菜 、 西 村 直 樹 、 澤 田 航 、 富 田 佐 央 里 、 中
尾 海 斗 、 辻 温 乃 、 塩 谷 晃 平 、 坂 本 恭 晃 、 竹 内 裕 也 、 小 川
海 渡 、 伊 藤 匠 哉 、 竹 岡 日 菜 、 安 藤 静 花 、 村 上 萌 、 阿 部 完 、
内 田 悠 斗 、 木 村 勉 晴 、 赤 石 大 地 、 濵 田 達 也 、 伊 藤 佑 太 、
加 藤 大 雅 、 加 藤 広 隆 、 根 岸 孝 征 、 宮 木 龍 、 石 黒 大 成 、 定
行 滉 司 、 中 神 壮 馬 、 鈴 木 奨 、Stanley Winata、 米 田 一 紀
Sponsors スポンサーリスト
アーク、アイエムイー 、アイシン・エイ・ダブリュ 、IDAJ、IPG Automotive、
アクティブ、 旭 千 代 田 工 業 、 石 原 ラジエ-タ、ISOWA、 岩 倉 溶 接 工 業 所 、エ
イ・ダブリュ・エンジニアリング、エイティーエス、エスエスモールド、エッチ・ケー・
エス、NS Welding、 江 沼 チヱン 製 作 所 、O.Z.S.p.A、オートバックスセブン、
大 山 エンジニアリング、 岡 島 パイプ 製 作 所 、カーベック、カエルナラ、 加 藤 カ
ム 技 研 、 加 藤 ギヤー 製 作 所 、 蒲 郡 製 作 所 、 河 村 工 機 、CAST、キャリオ 技 研 、
キョウセイ 交 通 大 学 、 協 和 工 業 、 共 和 電 業 、 呉 工 業 、 興 和 、 興 研 工 業 、 幸
田 サ ーキット Y R P 桐 山 、 神 戸 製 鋼 所 、コックピットジ ー ル 、 サイバ ネットシス 、
テム、シーシーアイ、CTS TRADING Incorporated、スウィング、 住 友 電 装 、
スリーボンド、ZF Friedrichshafen AG、ソリッドワークス・ジャパン、 第 一 測
範 製 作 所 、 大 豊 工 業 、タカタ、 中 部 工 業 、テクウェル、テクノ・オイル・ジャ
ポン、テクノソリューションズ、 電 子 通 信 、デンソー、 東 日 製 作 所 、 東 邦 テナッ
クス、トップラインプロダクト、トヨタケーラム、 中 澤 鋳 造 所 、 西 日 本 高 速 道 路
エンジニアリング 関 西 、 日 信 工 業 、 日 本 ヴイアイグレイド、 日 本 軽 金 属 、 日 本
研 紙 、 日 本 トムソン、 日 本 発 条 、 日 本 パーカライジング、ネクスト、ハイレックス
コーポレーション、ひびき 精 機 、ファッションミシマヤ、フジキン、 冨 士 精 密 、 藤
田 螺 子 工 業 、 藤 本 サービス、 古 藤 工 業 、プロテクタ、ヘンケル、ボーイング、
HOT、ポリプラスチックス、ホンダドリーム 名 古 屋 西 、MathWorks、 丸 紅 情
報 システムズ、 丸 和 機 械 、ミスミ、ミノルインターナショナル、ムトーエンジニア
リング、メイドー 、モリワキエンジニアリング、RAMPF Group Japan、レゾニッ
ク・ジャパン、ローランド ディー. ジー.、ワールドウォーク、トヨタ 自 動 車 名 大 会 、
デンソー 東 山 会 、 豊 田 中 央 研 究 所 、アイシン 精 機 名 古 屋 大 学 OB 会
60

21
東 京 都 市 大 学
Tokyo City University
マシン 名
M2016
マイテックレーシング
Mi-Tech Racing
http://mitech-racing.jpn.org/
上 位 をめざして
〜ドライバビリティーの 追 求 〜
マシン 名 : KZ-RR12
Presentation
プレゼンテーション
チーム 紹 介
私 たちMi-Tech Racingは 第 1 回 大 会 から 毎 年
参 戦 し、 今 回 で14 回 目 となりました。 今 年 の 車
両 は 昨 年 から 開 発 を 進 めていたウイングを 前 後 に
搭 載 し、チーム 初 のフルエアロでの 参 戦 。 大 会
直 前 までさまざまなトラブルに 悩 まされましたが、メ
ンバーの 努 力 によりかっこよくて 速 い 車 両 に 仕 上 げ
ることができました。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
今 年 度 車 両 M2016は「ドライバビリティーの 追 求 」というコンセプトのもと、ドライバーが 意 のままに
操 ることのできる 車 両 をめざして 開 発 しました。
そのためシャシーでは「 軽 量 化 」と「サスペンション 応 答 性 の 向 上 」を 狙 って、ハブの1ピース 化 やフレ
ームの 小 型 化 、サスペンションジオメトリーの 変 更 を 行 ないました。その 結 果 、ステアリングを 切 れば 素 直
に 曲 がる 車 両 になりました。
エンジンでは「 周 回 コースでの 使 用 回 転 数 域 でのトルクアップ」と「スロットルレスポンスの 向 上 」を 狙
い 設 計 をしました。 吸 排 気 系 を 見 直 し、それに 合 わせて 燃 調 のセッティングを 行 なった 結 果 、ドライバーが
必 要 としているパワーをいつでも 出 せるエンジンに 仕 上 がりました。
さらに 昨 年 から 開 発 を 進 めていたウイングを 前 後 に 搭 載 しました。 学 生 フォーミュラの 速 度 域 で 本 当 に 効
果 があるのか、 搭 載 せず 軽 量 化 した 方 が 良 いのではないかという 意 見 もありましたが、 実 際 に 走 行 でテスト
した 結 果 では 同 一 コースで2 秒 のタイムアップを 果 たしました。ダウンフォースの 効 果 によってコーナリン
グスピードはもちろん、 車 両 の 安 定 性 が 向 上 したことで、ドライバーが 思 い 切 って 走 れるドライバビリティ
ーを 得 ることができました。
● 総 合 33 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 石 川 裕 也 (CP)
三 原 雄 司 (FA)
岡 村 優 希 、 小 林 大 悟 、 篠 原 健 、 田 中 香 帆 、 冨 澤
謙 太 、 永 野 裕 介 、 福 満 拓 希 、 森 山 諒 一 、 山 形 昇 平 、
木 村 航 洋 、 五 味 雄 理 、 芝 貴 之 、 副 松 春 佑 、 中 野
広 隆 、 中 山 暉 也 、 堀 口 征 利 、 松 村 優 佑 、 湯 原 隆 博 、
佐 藤 晃 大
Participation report
参 戦 レポート
大 会 直 前 までエアロデバイスのトラブルに 悩 まされました。 剛 性 不 足 によってウイングがたわんでしまい、
コーナリング 時 に 路 面 と 接 触 。エアロ 班 以 外 のメンバーも 協 力 し、 何 とか 問 題 を 解 決 し 大 会 にはフルエアロ
で 参 戦 することができました。
大 会 では、 今 までチームが 苦 手 としていた 静 的 審 査 では、どの 審 査 も 昨 年 から 順 位 を 伸 ばすことができま
した。 特 にコスト 審 査 では、レポートを 大 幅 に 改 善 し 見 やすくまとめた 事 で、 総 合 8 位 という 成 績 を 修 めま
した。
動 的 審 査 では、スキッドパッドでシフトアップができず2 速 に 入 らないというトラブルが 発 生 し、 思 うよ
うなタイムを 残 せませんでした。 時 間 内 になんとか 修 復 し、アクセラレーションでは 好 タイムを 記 録 し 総 合
10 位 という 結 果 となりました。オートクロスでは、 走 行 直 前 に 雨 が 降 ってしまい 完 全 ウエットの 状 態 での
走 行 を 強 いられ、 思 うようにタイムを 伸 ばせませんでした。 最 後 のエンデュランスでは、2 名 のドライバー
が 前 日 の 雪 辱 を 果 たす 走 りで 順 調 に 走 行 していました。しかし、 残 り2 周 というところでブレーキランプが
点 灯 していないという 理 由 でオレンジボールが 出 され、そのままリタイヤとなってしまいました。
今 年 度 の 車 両 はフルエアロ 化 をはじめ、 昨 年 度 から 大 幅 に 改 良 を 加 え、 確 実 に 戦 闘 力 を 上 げていました。
それだけに、とても 悔 しい 結 果 となってしまいました。 来 年 はこの 悔 しさをバネにして、さらに 力 をつけて
上 位 を 狙 います。
Sponsors スポンサーリスト
AVO/MoTeC Japan、NTN、オスコ 産 業 、イワモト、
エフ・シー・シー、キノクニエンタープライズ、 恭 和 、 桑 原
インターナショナル、 小 山 ガレージ、ソケットセンター、 東
京 アールアンドデー、パイオラックス、ハイレックスコーポ
レーション、 不 二 製 作 所 、 冨 士 精 密 、ミスミ、ミノルイン
ターナショナル、レーシングサービスワタナベ、 協 和 工 業 、
小 原 歯 車 工 業 、サイバネットシステム、ジュニアモーター
パーククイック 羽 生 、スズキ、 住 友 電 装 、ソリッドワークス・
ジャパン、 帝 都 ゴム、 東 洋 電 業 、 日 軽 金 アクト、 日 産 自
動 車 、 日 信 工 業 、 日 本 軽 金 属 、 日 本 発 条 、 古 河 電 池 、
本 田 技 研 工 業 、マイスタークラブ、 北 村 工 業 、 日 研 製
作 所 、ベア、UDトラックス、IDAJ、 京 葉 ベンド、 東 日
製 作 所 、 平 山 自 動 車 工 業 、スズキエンジニアリング、 深
井 製 作 所 、 丸 紅 情 報 システムズ、 東 洋 電 装 、 中 里 歯
車 工 業 、 丸 山 ラジエーター 工 作 所 、ジョブテシオ、ムサシ、
タシロ、 伊 藤 精 密 熔 接 工 業 所 、 中 村 鉄 工 、プラスミュー
61

22
芝 浦 工 業 大 学
Shibaura Institute of Technology
マシン 名
S013
芝 浦 工 業 大 学 Formula Racing
Shibaura Institute of Technology Formula Racing
http://shiba4.firebird.jp/
5 回 大 会 以 来 のシングル 順 位 獲 得
悲 願 の 入 賞 圏 内 に 向 けて
マシン 名 : KZ-RR12
Presentation
プレゼンテーション
チーム 紹 介
我 々 芝 浦 工 業 大 学 Formula Racingは2001 年
に 発 足 し、 当 初 は 大 学 研 究 室 の 研 究 テーマとして
FSAE 活 動 を 開 始 しました。 大 会 参 戦 は2004 年
イギリス 大 会 から 開 始 し、 日 本 大 会 には 第 2 回 大
会 から 第 6 回 大 会 まで 研 究 生 主 体 として、 第 8 回
大 会 からは 学 部 生 主 体 の 部 活 動 として 参 戦 を 続 け
ています。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
今 期 車 両 S013は、“ 基 本 性 能 の 追 求 ”というコンセプトのもと、 我 々がこれまでの 車 両 で 選 択 してきた
鉄 鋼 管 スペースフレーム・4 気 筒 エンジン・13インチタイヤという 車 両 パッケージを 踏 襲 し、 各 部 のブラッ
シュアップを 図 った 車 両 です。プロジェクト 始 動 当 初 は、パッケージングの 変 更 も 視 野 に 入 れ 議 論 を 進 めま
したが、13 回 大 会 参 戦 車 両 であるS012が 大 会 後 の 試 走 会 にて 車 両 セッティングを 煮 詰 めた 結 果 、 周 回 コー
スにおいて 上 位 チームと 遜 色 ないタイムを 記 録 した 一 方 で、 操 作 系 の 剛 性 不 足 等 によって 再 現 性 の 高 い 走 行
を 重 ねられなかったこと、さらに 大 会 時 も 含 め 慢 性 的 に 車 両 不 具 合 を 抱 え 本 来 の 調 子 で 走 行 できなかったこ
と 等 の 背 景 から、パッケージング 変 更 を 検 討 する 以 前 に 現 状 の 車 両 構 成 のまま、 車 の 基 本 性 能 を 満 たすとい
う 観 点 で 車 両 各 諸 元 の 設 計 の 見 直 しを 行 なう 方 が 上 位 進 出 の 可 能 性 が 高 いと 判 断 しました。
設 計 の 精 査 に 時 間 を 掛 けたため、 車 両 のシェイクダウン 時 期 は7 月 初 旬 と 比 較 的 遅 い 時 期 となりましたが、
一 方 でシェイクダウン 後 の 大 きな 車 両 トラブルは 新 規 設 計 部 品 も 含 め 発 生 せず 順 調 に 走 行 を 重 ねることがで
きました。また、 大 会 前 のエコパ 試 走 会 では 昨 年 同 時 期 からのタイムアップを 果 たすと 共 に、 周 回 タイムの
バラツキが 大 幅 に 減 り、 車 両 の 再 現 性 が 向 上 していることも 確 認 することができました。
● 総 合 9 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 山 口 渓 (CP)
斎 藤 寛 泰 (FA)、 渡 邉 大 (FA)
松 本 賢 、 大 石 遊 、 佐 藤 祐 也 、 吉 野 暁 大 、 大 澤 悠
太 、 大 河 原 悠 介 、 井 上 翔 太 、 黒 木 雅 也 、 鈴 木 佑 奈 、
小 林 海 、 山 下 那 央 、 五 十 嵐 雄 大 、 石 田 泰 之 、 大
竹 隼 、 金 子 隼 、 川 久 保 卓 、 川 口 達 也 、 小 林 英 人 、
清 水 悠 佑 、 鈴 木 悠 史 、 鈴 木 連 真 、 諏 訪 一 樹 、 中
田 有 紀 、 長 倉 朱 里 、 増 茂 隆 成 、 松 丸 和 也 、 松 宮
一 樹 、 丸 山 航 平 、 鷲 巣 壮 真 、 渡 辺 一 誠
Participation report
参 戦 レポート
Sponsors スポンサーリスト
本 大 会 は、 総 合 順 位 6 位 以 内 をめざし 参 戦 しました。 車 両 に 関 しては、 大 会 前 に 比 較 的 走 行 距 離 も 稼 ぐこ
とができ、 耐 久 走 行 も 重 ねたため、 車 検 準 備 含 め 例 年 に 比 べ 余 裕 を 持 って 臨 むことができました。また、 静
的 審 査 に 関 しても 昨 年 レポート 不 備 によりペナルティーポイントを 課 せられたコスト 審 査 を 始 め、 主 にスケ
ジュール 面 の 大 幅 な 改 善 を 図 ったため、そちらも 余 裕 を 持 って 対 策 することができました。
これらの 準 備 をもって 望 んだ 大 会 ですが、まず 前 半 の 日 程 は1 日 目 に 車 検 〜ブレーキ 試 験 までを 完 了 し、
静 的 審 査 に 関 しても 大 きな 問 題 なく 審 査 を 終 えました。その 結 果 、コスト 審 査 とプレゼンテーション 審 査 に
関 しては 目 標 としていた 順 位 を 達 成 しました。しかし、3 日 目 の 動 的 審 査 ではオートクロスこそ 最 低 限 の 目
標 であるエンデュランスAグループに 入 ったものの、スキッドパッドでタイムを 残 すことができずDNFとな
ってしまいました。エンデュランスでは3 年 連 続 の 完 走 を 果 たしたものの、 走 行 中 のスピンや、 騒 音 再 試 験
不 通 過 等 、 全 体 を 通 してはメンバー 各 々が 不 完 全 燃 焼 感 を 残 す 結 果 となりました。
9 年 ぶりにシングル 順 位 を 獲 得 したことは、チームとしては 良 い 結 果 であったと 言 えます。しかし、 今 年
は 我 々の 積 年 の 目 標 である 表 彰 台 圏 内 入 賞 を 最 も 近 く 感 じたこともあり、 同 時 に 大 きな 悔 しさを 感 じており
ます。 大 会 日 程 のマネージメントも 含 めて、 今 年 課 題 として 残 った 部 分 を 糧 として 確 実 に 修 正 し、 第 15 回
大 会 こそは 表 彰 台 圏 内 に 入 賞 できるよう、 新 たなプロジェクトに 臨 んでいきたいと 考 えています。
アールエーシー、RSコンポーネンツ、アールケー・ジャパン、
アスペクト、アルバック 機 工 、イグス、 井 上 鉄 工 所 、エッ
チ・ケー・エス、エヌ・エム・ビー 販 売 、NOK、エヌケー
エヌ、NTN、M-TEC、 遠 藤 木 型 、 大 屋 技 術 伝 承 塾 、
金 子 製 作 所 、 関 東 工 業 自 動 車 大 学 校 、カーベック、キ
ャロッセ、 協 永 産 業 、 協 和 工 業 、 黒 坂 鍍 金 工 業 、ケー
ヒン、 小 林 機 工 、 三 協 ラジエーター、 三 晃 製 作 所 、ジュ
ニアモーターパーク クイック 羽 生 、 住 友 電 装 、ソフトウェ
アクレイドル、 太 陽 ステンレススプリング、デンソー、 東 亜 、
東 京 アールアンドデー、 東 京 チタニウム、 所 沢 軽 合 金 、
日 新 鋼 管 、 日 信 工 業 、ニフコ、ハイレックスコーポレーシ
ョン、フィアロコーポレーション、 深 井 製 作 所 、フューチャ
ーテクノロジー、プラスミュー、 本 田 技 研 工 業 、 本 田 技
術 研 究 所 、ホンダテクノフォート、ホンダマイスタークラブ、
ミスミ、ミノルインターナショナル、 安 久 工 機 、UDトラックス、
ユタカ 技 研 、 横 河 工 事 、ライズインターナショナル、 落
雷 抑 制 システムズ、レイズ、ワークスベル、 和 光 ケミカル
( 五 十 音 順 )
62

27
千 葉 大 学
Chiba University
マシン 名
CF16
千 葉 大 学 フォーミュラプロジェクト
Chiba University Formula Project
http://www.chiba-formula.com/
第 14 回 大 会 を 終 えて
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
2004 年 8 月 に 発 足 し、 今 年 で11 回 目 の 参 戦 と
なります。 今 大 会 は 学 部 生 を 中 心 とした24 名 で
参 加 しており、 大 学 のカリキュラムの 中 では 体 験 す
ることのできない 企 画 から 販 売 までのものづくりの
本 質 を 経 験 するとともに、 千 葉 大 学 としてのオリジ
ナリティーを 発 揮 することを 目 的 としています 。
Presentation
プレゼンテーション
「Car×Fun」をコンセプトに、スピード 感 ・ 一 体 感 ・ 安 心 感 の3 点 に 注 目 して、ドライバーが 全 力 で 限 界
を 攻 められる 速 いマシンを 目 標 に 開 発 しました。
車 両 運 動 力 学 の 視 点 から 重 量 物 とタイヤの 位 置 関 係 を 見 直 し、ロングホイールベース、ワイドトレッド、
後 ろ 寄 りの 重 量 配 分 とし、 低 慣 性 とするために10inchタイヤの 採 用 や 全 長 の 短 縮 に 取 り 組 みました。また
安 全 性 の 観 点 から、 一 般 的 なレーシングカーと 同 様 に 前 輪 車 軸 後 方 にドライバーを 配 置 しました。これらの
結 果 、 軽 量 化 には 課 題 を 残 しましたが、 出 場 マシンの 中 で 全 長 が 最 短 のコンパクトな 車 体 を 実 現 しました。
4 月 にシェイクダウンを 行 ない、 当 初 から 加 減 速 では 高 い 性 能 を 発 揮 しました。 懸 念 していたスキッドパ
ッドでも、セッティングを 詰 められたことで 例 年 を 上 まわる 性 能 を 達 成 しました。また、 前 年 度 車 両 から 周
回 走 行 の 平 均 タイムを1 秒 短 縮 できました。 一 方 で 旋 回 の 過 渡 性 能 は 期 待 したレベルに 到 達 せず、 来 年 度 に
課 題 を 残 しました。
マシンに 大 幅 な 変 更 があり 新 規 パーツが 増 えましたが、 致 命 的 なスケジュールの 遅 れやトラブルが 起 きる
ことなく、トラブルの 中 でも 順 調 にプロジェクト 運 営 ができました。450kmを 超 えるテスト 走 行 を 行 ない、
信 頼 性 確 保 やセッティング、ドライバーの 習 熟 を 経 て、 自 信 を 持 って 大 会 に 臨 むことができました。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 10 位 ● 日 本 自 動 車 工 業 会 会 長 賞 ● 加
速 性 能 賞 :2 位 ●スキッドパッド 賞 :3 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 小 川 和 也 (CP)
森 吉 泰 生 (FA)、 小 山 秀 夫 (FA)、 河 野 一 義 (FA)
上 野 涼 、 浅 川 瑞 光 、 石 塚 祐 也 、 日 下 直 哉 、 小 泉
咲 人 、 菅 谷 涼 太 、 永 島 拓 己 、 森 彩 香 、 武 藤 衣 純 、
矢 作 祐 輔 、 吉 田 直 人 、 渡 口 ひかり、 伊 藤 貴 浩 、
兼 坂 洋 祐 、 塩 沢 智 也 、 松 藤 あかり、 及 川 智 紀 、 窪
田 十 也 、 清 水 友 博 、 新 田 大 樹 、 肥 田 航 一 郎 、 武
藤 圭 亮 、 山 岸 雅 人
Participation report
参 戦 レポート
初 日 、 技 術 車 検 はバッテリー 関 連 で 指 摘 を 受 けたため 一 発 合 格 とはなりませんでしたが、すぐに 再 車 検 で 合
格 することができました。
2 日 目 、 残 りの 車 検 をすべて 順 調 にクリアして、 余 裕 をもって 静 的 審 査 に 臨 むことができました。コスト・デ
ザイン 審 査 は 順 調 にこなせましたが、プレゼンテーション 審 査 では 準 備 不 足 もあり 悔 いの 残 る 結 果 となりました。
3 日 目 、 雨 で 他 のチームが 苦 戦 する 中 、 良 いタイミングで 出 走 できたこともあり、アクセラレーション2 位 、
スキッドパッド3 位 の 好 成 績 を 収 めることができました。オートクロスでは 天 候 の 読 みが 甘 く、 思 いどおりの 出
走 とはいかず、エンデュランスBクラス 首 位 となり、 目 標 にしていたAクラスにわずかに 届 きませんでした。
4 日 目 、エンデュランスは 事 前 のテスト 走 行 と 同 様 にトラブルなく 完 走 し、9 位 を 獲 得 することができました。
しかし、エンデュランス 最 初 の 走 行 だったためコース 上 に 砂 埃 が 多 く 残 っており、 不 完 全 燃 焼 な 走 行 となりま
した。
結 果 、 総 合 10 位 と 目 標 にしていたトップ10を 達 成 し、さらに2 種 目 で 表 彰 台 を 獲 得 して 千 葉 大 学 の 存 在 感 を
示 すことができました。しかし、マシンの 準 備 が 万 全 だっただけに、 大 会 当 日 の 戦 略 が 甘 く、 最 高 の 状 況 で 出
走 できなかったことが 悔 やまれます。 来 年 度 は、 静 的 審 査 とマシン 性 能 を 磨 くだけでなく、レーシングチーム
としての 能 力 を 伸 ばして 総 合 入 賞 をめざします。
最 後 になりますが、チームの 活 動 にご 支 援 ご 協 力 頂 いたすべての 方 、 大 会 関 係 者 の 皆 様 に 心 よりお 礼 申 し 上
げます。
Sponsors スポンサーリスト
Altrack、 出 光 興 産 、エヌ・エム・ビー 販 売 、NTN、 日
栄 学 園 日 本 自 動 車 大 学 校 、IHI、エフ・シー・シー、エル
パ、カルソニックカンセイ、キノクニエンタープライズ、 日
下 製 作 所 、 佐 々 木 工 業 、デンソー、トーキン、 東 日 製 作
所 、トヨタレンタリース 千 葉 、ノウム 、ハイレックスコーポレ
ーション、 深 井 製 作 所 、ミスミ、メタルワークス、ユタカ 技
研 、レイズ、ワークスベル、 協 和 工 業 、 京 葉 ベンド、サ
イバネットシステム、ジョブテシオ、 住 友 電 装 、ソリッドワー
クス・ジャパン、 千 葉 大 学 工 学 同 窓 会 、トップラインプロ
ダクト、 日 信 工 業 、 日 本 精 工 (NSK)、 日 本 発 条 、ビルド
ダメージ、プラスミュー、 丸 紅 情 報 システムズ、ヤマハ 発
動 機 、アールエーシー、 葵 不 動 産 、 茂 原 ツインサーキット、
レイクラフトレーシングサービス
【Spetial Thanks】
千 葉 大 学 工 学 部 、 千 葉 大 学 工 学 部 実 習 工 場 、 千 葉 大
学 自 動 車 部 、 千 葉 大 学 フォーミュラプロジェクトOBOG、
ホンダマイスタークラブ、レーシングガレージ ENOMOTO
63

23
京 都 大 学
Kyoto University
マシン 名
KZ-RR14
フォーミュラプロジェクトKART
Formula Project KART
http://www.formula-kart.org/
日 本 一 の 栄 光 への 挑 戦
―コンセプト 熟 成 の 苦 難 と 結 果 ―
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
Presentation
プレゼンテーション
昨 年 度 はエンデュランスリタイヤに 終 わったものの、5 年 間 熟 成 させてきたアルミフレームに 単 気 筒 ギヤ
ドライブ+ばね 下 マウントされたエアロシャシーという 軽 量 コンパクトなパッケージングの 強 みが 証 明 され
ました。そこで「 総 合 優 勝 」を 目 標 に 見 据 え、 昨 年 の 車 両 をブラッシュアップさせつつ 信 頼 性 や 車 両 整 備 性
を 追 求 することをコンセプトに 今 年 度 車 両 KZ-RR14を 設 計 しました。
今 年 度 は 主 なメンバーが5 名 とかなり 少 ない 中 での 活 動 となり、スケジュールも 相 当 厳 しいものとなりま
した。 練 習 走 行 中 もトラブルフリーとはいかず 毎 回 何 かのトラブルを 抱 え、 大 会 直 前 でもトラブルが 発 生 し
てしまいました。また、スーパーチャージャーやエアロデバイスの 一 部 パーツは 未 搭 載 となってしまうなど、
チームとしても 不 完 全 燃 焼 な 状 態 で 大 会 へと 挑 むことになりました。
大 会 では 再 びエンデュランスリタイヤとなり、 悔 しい 気 持 ちやスポンサーや 支 えてくれた 方 々への 申 し 訳
ない 気 持 ちでいっぱいですが、エンデュランスのラップタイムを 見 ると 昨 年 よりタイムが1 秒 ほど 速 くなり、
ベストラップ 賞 3 位 を 頂 けたことを 考 えるとチームの 技 術 は 成 長 しており、 来 年 に 総 合 優 勝 を 狙 うための 基
盤 を 整 えることはできたと 思 います。
来 年 こそは 優 勝 して 笑 顔 で 大 会 を 終 えることができるよう、ここから1 年 努 力 して 参 りたいと 思 います。
2003 年 に 発 足 、 第 2 回 大 会 から 全 日 本 学 生 フ
ォーミュラ 大 会 に 参 戦 し 続 け、チーム 結 成 10 年 目
となる2013 年 度 に 初 の 総 合 優 勝 を 飾 りました。
チームの 人 数 は 少 ないものの 勝 つことにこだわり、
積 極 的 に 新 技 術 に 挑 戦 する 攻 める 姿 勢 を 強 く 持 っ
ているチームです。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 24 位 ●CAE 特 別 賞 :3 位 ●ベストラッ
プ 賞 :3 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 松 本 太 斗 (CP)
山 路 伊 和 夫 (FA)
薗 和 希 、 井 上 槙 平 、 鈴 木 雅 史 、 早 川 健 太 郎 、 中
村 葵 、 永 井 健 太 郎 、 植 村 祥 大 、 堀 内 康 平 、 北 田
翼
Participation report
参 戦 レポート
総 合 優 勝 を 目 標 に 挑 んだ 第 14 回 大 会 ですが、 初 日 の 車 検 やブレーキテスト 等 、チームでは 何 度 も 経 験 し、
対 策 を 行 なったものの 一 発 合 格 とはいかず 幸 先 のいいスタートを 切 ることはできませんでした。
2 日 目 に 行 なわれた 静 的 審 査 も 終 わってみるとあまり 手 ごたえを 感 じることはできず、3つすべての 審 査
で 弊 チームとしては 良 い 成 績 を 残 すことはできませんでした。
3 日 目 は 遅 れて 到 着 したドライバーのテスト 後 に 動 的 審 査 に 挑 みましたが、ローダーの 待 ち 時 間 が 長 く、
審 査 エリアについた 頃 には 午 前 の 審 査 の 終 了 10 分 前 で、アクセラレーションとスキッドパッドの 両 方 の 参
加 は 絶 望 的 でした。 焦 ってアクセラレーションに 挑 みましたが、 車 両 のポテンシャルを 発 揮 したタイムを 残
せたとは 言 えず 悔 しい 思 いでいっぱいでした。 幸 いにして 午 後 からのオートクロスでは2 位 という 成 績 を 残
せました。しかし 車 両 の 故 障 への 不 安 な 気 持 ちは 消 えず、4 日 目 はメンバー 全 員 で 車 両 整 備 に 挑 みました。
5 日 目 はまずエンデュランスに 向 けた 最 後 の 調 整 でプラクティスに 挑 みました。 問 題 なく 順 調 に 進 んでい
ると 思 った 矢 先 、シフト 用 のエアボンベを 交 換 する 際 に 機 械 が 壊 れるという 事 態 が 発 生 しました。 交 換 する
には 時 間 が 足 りずシフトなしで 審 査 へ 車 両 を 送 り 出 さざるを 得 ない 最 悪 な 状 況 となってしまいました。そし
て 審 査 中 にトランスミッションの 破 損 でリタイヤという 結 果 になりました。
失 敗 だらけで 優 勝 とは 程 遠 い 大 会 でしたが、この 経 験 を 糧 に 来 年 度 は 円 滑 に 進 められるよう 努 力 して 参 り
たいと 思 います。
Sponsors スポンサーリスト
森 精 機 製 作 所 、ヤマハ 発 動 機 、オキソ、ジェイテクト、
UACJ、NTN、ミタテ 工 房 、 浅 野 歯 車 工 作 所 、 住 友 電
装 、 住 友 電 工 ハードメタル、ソリッドワークス、 近 藤 科 学 、
日 本 精 工 、デンソー、THK、AVO、テクノイルジャパン、
ワークスベル、カフィール、 日 本 軽 金 属 、 日 信 工 業 、 旭
化 成 建 材 、ウィット、サンライズ、 中 部 化 研 工 業 株 式 会 社 、
ヤンマー、 京 機 会 、 京 都 大 学 機 械 系 工 作 室
64

24
愛 知 工 業 大 学
Aichi Institute Of Technology
マシン 名
AIT-16
AIT 学 生 フォーミュラ 研 究 会
AIT Student Formula Study Group
http://aitech.ac.jp/~fujimura/formula/indexSAE2.html/
14 回 大 会 を 終 えて
悔 いの 残 る 結 果
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
昨 年 度 はエンデュランスを 完 走 し、 過 去 最 高 の
24 位 となりました。そこで、 今 年 度 では 総 合 12
位 をめざして 活 動 をしてきました。しかし、 電 装 系
の 不 具 合 が 発 生 し、エンデュランスに 出 走 できま
せんでした。この 悔 しさをバネに、まずはチームの
マネージメント 面 から 改 善 していこうと 思 います 。
Presentation
プレゼンテーション
私 たちは、 昨 年 度 マシンをベースに、マシンの 改 良 を 行 ないました。 大 きな 改 良 点 としては、ウイングを
追 加 し、コーナリング 性 能 の 向 上 を 狙 うと 共 に 見 栄 えを 良 くしました。 材 料 として 心 材 にアルミハニカム、
表 面 にドライカーボンを 用 いることで 重 量 を 最 小 限 に 抑 えました。
パワートレイン 系 の 改 良 点 としては 吸 気 効 率 の 改 善 とエンジンプレートが 挙 げられます。インテークマニ
ホールドとサージタンクの 結 合 部 にファンネル 形 状 を 追 加 することで 縮 流 を 軽 減 しました。 製 作 したサージ
タンクを 大 学 内 にあるエンジンシミュレーターに 搭 載 、 測 定 し、1% 程 の 出 力 向 上 を 確 認 しました。エンジ
ンプレートは、マウント 部 にかかる 荷 重 を 計 算 、 解 析 し 軽 量 化 を 行 ないました。
足 まわりではアップライト、ブレーキディスク、ペダルの 改 良 があります。 昨 年 度 は 練 習 走 行 にてベアリ
ングの 焼 き 付 きが 発 生 しました。そこでアップライトの 軸 受 け 部 をタイヤ 重 心 に 近 づけることで 偏 荷 重 を 軽
減 しました。また、ブレーキの 引 き 摺 りが 昨 年 度 は 頻 発 していたため、ブレーキディスクの 剛 性 を 上 げまし
た。ペダルはレイアウト 変 更 により 操 作 性 が 向 上 し、ブレーキマスターシリンダーには 圧 が 残 りにくくなり
ました。
これらの 改 良 をすると 共 に、 各 部 品 を 軽 量 化 することで、 今 年 度 ウイングが 追 加 されたにも 関 わらず、
+1kgの 重 量 増 加 に 抑 えました。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 63 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 瀧 直 史 (CP)
藤 村 俊 夫 (FA)
青 山 大 輝 、 井 出 知 秀 、 大 野 雄 飛 、 工 藤 健 太 、 青
木 伸 也 、 水 谷 佳 景 流 、 神 藤 暉 、 平 田 貴 寛 、 太 田
優 也 、 清 水 飛 鳥 、 船 﨑 瑠 佳
Participation report
参 戦 レポート
私 たちのチームは 今 年 度 で7 回 目 の 大 会 参 戦 となります。 今 年 度 は、 全 種 目 完 走 、 総 合 12 位 をめざして1 年
間 活 動 してきました。
今 年 は 技 術 車 検 にて、いくつかの 修 正 項 目 が 指 摘 されました。それらを 修 正 し、クイック 車 検 を 通 すことで
合 格 しました。
静 的 審 査 での 成 績 は 芳 しくありませんでした。デザインではものづくりのレベルは 高 いが 計 画 力 が 足 りない
との 指 摘 を 受 けました。プレゼンテーションは 具 体 的 な 数 字 を 提 示 したことは 良 いが、それらが 企 画 の 裏 付 け
となる 構 成 ではないという 指 摘 を 受 けました。コストは 正 確 性 があまり 良 くありませんでした。これらはすべ
て 資 料 作 成 などに 早 期 着 手 することで 解 決 できます。 来 年 度 は 計 画 性 をもって 静 的 審 査 に 臨 みたいと 思 います。
動 的 審 査 では、スキッドパッドは 雨 ではありましたが 慎 重 に 走 行 することで 完 走 しました。しかし、アクセ
ラレーションにて 大 会 2 週 間 前 程 から 発 生 していた 原 因 不 明 の 電 装 系 のトラブルが 発 生 し、エンジンが 始 動 し
ませんでした。ピットに 戻 りECUを 交 換 することで 対 処 しましたが、 依 然 不 安 定 でした。オートクロスでは、
1 周 目 は 走 行 直 前 に 激 しい 雨 が 降 りましたが、 何 とか 走 行 を 終 えました。2 周 目 に 水 溜 まりに 突 入 してしまい
エンジンストップ、DNFとなりました。オートクロスのタイムは 記 録 しましたが、133%ルールにより 足 切 り
となり、エンデュランスの 出 走 権 を 失 いました。
来 年 度 は 計 画 をしっかりと 立 て、そのとおりに 活 動 し、 遅 れが 出 たなら 取 り 戻 せるチーム 体 制 を 敷 き、 上 位
入 賞 をめざして 努 力 していこうと 思 います。
Sponsors スポンサーリスト
FT TECHNO、ヤマハ 発 動 機 、comcom、 栄 進 堂 、
NTN、 丸 弘 鋼 材 、 岡 島 パイプ、F.C.C.、 住 友 ゴム、 日
信 工 業 、ナカダクラフト、 笹 野 商 店 、ソリッドワークス、
OSG、 渡 辺 工 業 、 大 阪 バネ、タカタ、 前 田 技 研 、 住 友
電 装 、THK、アクセル、アルトナー、enable、O.Z、サ
ード、アクティブ、ウエストレーシング、タマチ 工 業 、 東 洋
高 周 波 工 業 、D.I.D、 鍋 屋 バイテック、スズヒロ、 協 和
工 業 、IME、サンスター
65

25
東 京 理 科 大 学
Tokyo University of Science
マシン 名
TFR12
東 京 理 科 大 学 機 械 工 学 研 究 会
TUS Formula Racing
http://www.facebook.com/tusfr
第 12 回 大 会 総 括
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
私 たちのチームは、 第 3 回 大 会 より 出 場 し 今 年 度
で12 回 目 の 参 加 となりました。 第 9 回 大 会 にて
初 全 種 目 完 走 を 果 たし、 第 11 回 大 会 ではシング
ルナンバーを 獲 得 しています。 今 年 度 は6 位 入 賞
をチームの 目 標 として 活 動 してきました。 毎 年 安 定
した 部 員 数 を 確 保 できているのも 大 きな 強 みです。
Presentation
プレゼンテーション
12 期 では 前 年 度 での 多 くの 新 規 事 項 を 形 にするという 目 標 のもと、6 位 入 賞 をめざして 部 員 一 同 活 動 して
きました。 現 状 から 上 位 入 賞 へ 食 い 込 むには11 期 マシンを 踏 襲 しつつも、 大 幅 なモデルチェンジは 必 要 不
可 欠 であると 考 え、フレームの 大 幅 な 見 直 しやサスペンションジオメトリーの 一 新 、 日 本 勢 としては 唯 一 の
コンチネンタル13インチ 扁 平 タイヤを 採 用 するほか、 各 パートそれぞれの 努 力 から 前 年 度 と 比 較 して50kg
もの 軽 量 化 を 達 成 することができました。
さらに 大 会 当 日 にはTUSFRとして 初 めてドライサンプシステムやフルエアロを 備 えながら 無 事 にエンデ
ュランスを 完 走 することができました。 高 性 能 なデータロギングシステムを 導 入 し、 多 くのデータを 評 価 で
きるようになったことも 大 きなポイントです。
今 年 度 力 を 入 れたことは 動 的 審 査 だけではありませんでした。 予 定 より 何 段 階 も 前 倒 しして 行 なわれたコ
スト、デザイン、プレゼンテーション…… 時 には 大 勢 のOB、OGの 力 をお 借 りするということもありました。
結 果 としては 目 標 には 届 かず、 努 力 の 大 きさに 比 例 する 悔 しさの 残 る 結 果 となってしまいましたが、 歴 代
のチームとして 最 も 大 きな 助 走 をつけてくれたことは 間 違 いありません。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 21 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 岡 魁 斗 (CP)
川 口 靖 夫 (FA)、 岡 田 裕 (FA)、 松 崎 亮 介 (FA)
太 刀 川 武 志 、 木 村 郁 仁 、 前 田 寛 喜 、 古 渡 大 輝 、
松 本 華 子 、 岩 埜 弘 夢 、 川 邉 崇 巧 、 小 原 忠 篤 、 畠
山 一 希 、 八 島 渉 、 小 山 友 介 、 川 上 奏 、 平 岡 拓 巳 、
奥 村 茂 里 、 大 塚 好 人 、 小 林 達 晴 、 阪 田 智 樹 、 羽
山 泰 生 、 藤 本 空 知 、 森 勇 人 、 柳 澤 瀬 名 、 高 橋 瑛 、
成 田 充 貴 、 深 井 亮 登 、 稲 嶺 盛 瑛 、 大 友 拓 峰 、 落
合 伸 吾 、 齋 藤 弘 樹 、 庄 司 守 、 忠 地 大 成 、 谷 中 郁
斗 、 中 村 健 司 、 並 木 涼 太 朗 、 吉 田 勝
Participation report
参 戦 レポート
今 年 度 は、スケジューリングの 管 理 不 足 や 見 積 もりの 甘 さからマシン 完 成 が 予 定 より 大 幅 に 遅 れ、 想 定 し
た 試 走 回 数 よりかなり 少 なくなってしまいましたが、 限 られた 時 間 の 中 でマシンアップデートを 重 ね、 大 会
に 臨 みました。
初 日 の 車 検 では 今 大 会 でも 一 発 合 格 とはならず6 項 目 も 指 摘 されてしまいましたが、 翌 日 の 再 車 検 でなん
とか 合 格 することができました。 静 的 審 査 では、それぞれにおいて 発 表 直 前 まで 準 備 をして、1 点 でも 多 く
取 れるように 努 力 しました。その 結 果 、デザイン 審 査 では 点 を 落 としたものの3 桁 をキープ、コストでは 順
位 を 上 げることができました。
動 的 審 査 では、スキットパッド、アクセラレーションが 電 装 のトラブルにより2 年 連 続 出 場 できませんで
した。またオートクロスではあいにくの 雨 に 見 舞 われましたが、 雨 天 下 の 走 行 をした 学 校 の 中 では3 番 手 の
タイムで 走 ることができました。 最 後 のエンデュランスではマシンの 最 大 の 性 能 を 発 揮 できたとは 言 えない
ものの、 無 事 完 走 ができ、チーム 一 同 歓 声 を 上 げ、 全 員 で 喜 ぶことができました。
大 会 の 結 果 は21 位 と 去 年 度 よりも 順 位 は 上 がったものの、 納 得 のいく 結 果 ではなかったのでこの 反 省 を
生 かし、 来 年 度 は 更 なる 成 長 をしようと 思 います。
Sponsors スポンサーリスト
本 田 技 研 工 業 、コンチネンタル・オートモーティブ、オー
ゼットジャパン、ソリッドワークス・ジャパン、ANSYS、テ
クノイル・ジャポン、 堀 越 精 機 、 若 園 精 機 、ゼット・エフ・
ジャパン、TeXtream、Oxeon、 丸 紅 情 報 システムズ、
カルソニックカンセイ、 日 信 工 業 、プラスミュー、 協 和 工 業 、
エム・エヌ・ビー 販 売 、サイアン、 住 友 電 装 、ケーメックス、
タイコエレクトロニクス、Aim、Quick 羽 生 ( 他 HPにて
掲 載 )
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28
ものつくり 大 学
Institute of Technologists
マシン 名
MF-011
モノレーシング
MONO Racing
http://www.iot.ac.jp/manu/project/mono_racing/
曲 線 番 長 をめざして
チャレンジの1 年 間
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
Presentation
プレゼンテーション
今 年 度 の 車 両 コンセプトは「コーナリングマシン」を 掲 げ、 旋 回 性 能 向 上 の 基 本 となる「 軽 量 化 」、そし
て 操 作 しやすい 車 両 のために「ドライバビリティーの 向 上 」を 軸 として 設 計 ・ 製 作 を 行 なった。13インチ
ホイールから10インチホイールに 変 更 し、それに 伴 う 足 まわり 部 品 を 小 型 ・ 軽 量 に 設 計 し、ばね 下 重 量 の
軽 量 化 を 図 った。また、インパクトアッテネータはアルミニウム 板 の 逐 次 張 出 形 状 を 改 良 し、 昨 年 と 同 等 性
能 を 持 ちながらより 薄 い 材 料 で 製 作 可 能 となり、 軽 量 化 に 成 功 した。
車 の 操 作 を 人 間 が 行 なう 以 上 、ドライバーが 運 転 しやすい 車 でなくてはならない。そのため 操 作 系 の 部 品
やドライバーシートなどは、 徹 底 的 にドライバーの 意 見 を 取 り 入 れて 開 発 を 行 なった。 可 変 ペダルユニット、
電 動 シフターを 採 用 、ステアリングホイール 位 置 の 最 適 化 、 腰 まわりのホールド 感 を 向 上 させた 自 作 ドライ
バーシートなどこだわりを 持 って 設 計 、 製 作 を 行 なった。
その 結 果 として20Kgの 軽 量 化 に 成 功 すると 共 に、 昨 年 に 比 べ 周 回 のラップタイムも 大 きく 向 上 し、 車 両
の 旋 回 性 能 としては 大 きく 進 歩 した。しかし、コスト 審 査 の 事 前 書 類 落 ちを 受 け、 目 標 としていた 総 合 15
以 内 が 絶 望 的 となり 苦 境 の 中 での 大 会 参 戦 となった。
私 達 MONO Racingの 特 徴 は、 車 両 部 品 の「 内
製 率 」が 高 いということです。9 割 以 上 の 部 品 が
内 製 品 であり、 大 学 の 凡 用 ・NC 加 工 機 を 使 用 し
て 製 作 を 行 なっております。 加 工 については 外 注
した 部 品 はひとつもないところは“もの つくり”を 冠
する 大 学 の 学 生 として 誇 らしい 部 分 であると 自 負 し
ています。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 37 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 松 本 正 (CP)
原 薫 (FA)、 三 井 実 (FA)
杉 浦 拓 也 、 髙 木 謙 悟 、 浦 野 祥 吾 、 長 谷 川 直 樹 、
宮 島 大 弥 、 葛 西 大 悟 、 佐 藤 好 倫 、 島 本 遥 平 、 西
村 智 明 、 橋 本 拓 也 、 山 林 拓 馬 、 高 橋 航 平 、 成 田
壮 一 、 野 口 翔 平 、 宮 澤 賢 吾 、 宮 澤 知 孝 、 保 永 航 佑 、
石 崎 紘 睦 、 山 本 祐 綺 、 進 藤 大 豊 、 今 村 彰 孝 、 河
合 徹 、 谷 永 昇 平 、 高 橋 直 矢 、 佐 藤 慶 一 、 髙 田 征
弥 、 鷲 尾 景 樹
Participation report
参 戦 レポート
大 会 初 日 は 大 きな 問 題 もなく 技 術 車 検 に 合 格 し、さらにドライバーの 脱 出 ・フラッグ 試 験 にも 合 格 することが
でき、 順 調 なスタートを 切 ることができました。
大 会 2 日 目 は、チルト 検 査 ・ 騒 音 試 験 ・ブレーキロック 試 験 の 順 番 で 行 なわれ、すべての 検 査 に 合 格 すること
ができました。 静 的 審 査 も 同 時 に 行 なわれましたが、 当 チームはコスト 審 査 への 参 加 が 認 められないため、 他 2
つの 静 的 審 査 に 挑 みました。デザイン 審 査 では、 昨 年 よりも 得 点 を 伸 ばすことができたものの、 厳 しい 指 摘 も 受
け 悔 しい 結 果 となりました。プレゼンテーション 審 査 では 発 表 の 準 備 不 足 によって 良 い 点 数 は 得 られず、 両 審 査
とも 反 省 点 が 多 く 残 念 な 結 果 になってしまいました。
3 日 目 から 動 的 審 査 が 始 まり 最 初 のスキッドパッドとアクセラレーションでは、 路 面 コンディションがあまり 良
くなかったため、 狙 っていたタイムは 出 ませんでした。しかしオートクロスでは 路 面 コンディションが 良 くなり、
昨 年 よりもいいタイムを 出 すことができました。 大 会 4 日 目 は、エンデュランスが 行 なわれました。 両 ドライバー
とも 自 分 たちで 作 り 上 げたマシンを 信 じて 攻 めるドライビングで 無 事 20 周 走 り 終 え、 完 走 をすることができました。
総 合 順 位 は37 位 となりました。 大 きな 成 果 もありましたが、 同 時 に 大 きな 失 敗 もありこのような 結 果 になって
しまいました。マシン 製 作 に 熱 心 に 取 り 組 んだ 半 面 、 静 的 審 査 を 愚 かにしてしまったことに 対 して 深 く 反 省 して
おります。
最 後 になりますが、スポンサーの 皆 様 ・ものつくり 大 学 関 係 者 様 ・モノレーシングOBの 皆 様 のご 支 援 、ご 協
力 によって、 完 走 をすることができました。チーム 一 同 心 より 感 謝 しております。
Sponsors スポンサーリスト
ものつくり 大 学 、 本 田 技 研 工 業 、 住 友 電 装 、TOYOTA
レンタリース 彩 の 国 、ジュニアモーターパーククイック 羽 生 、
タイヤセレクト 吹 上 、エフ・シー・シー、BIKE STAFF
ARIE、 岡 田 モータース、for All FACTORY EHARA、
STuDio 37、アルテアエンジニ アリング、SACLAM、
MISUMI、SolidWorks、NTN、 民 宿 遠 州 一 、 佐 成 基
金 、MONO-Racing OB 会
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29
マシン 名
Formula
Garuda 16
Universitas Negeri
Yogyakarta
Universitas Negeri Yogyakarta
Garuda UNY Racing Team
Garuda UNY Racing Team
www.garudauny.com
Ambition Is a Dream With
Garuda UNY Racing Team
マシン 名 : KZ-RR12
Presentation
プレゼンテーション
チーム 紹 介
Garuda UNY Racing Team From Universitas
Negeri Yogyakarta, Indonesia. This is second
time we compete on Student Formula Japan.
We are glad to present our Formula Garuda 16.
Before we joined on SFJ, we also competed
on International Green Car Competition Since
2013.
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
We have spent all day long on a year to maximize our FG 16. Our succes key is to make an easy
handling car with enough peformance. We started producing our car on february 2016. There were
some problems that we had to face and make it clear. It was very difficult to get some spesific
materials in Indonesia. On the other hand, we also do not have some special tools to make our FG
16, so we try and keep do best for FG’s quality.
Beside that we also verify our design and car setup in order to obey regulation. Safety is the most
important for our FG16. FG 16 has been tested and retested up to 400 km without any part failure.
We do believe that developing a car is not just become a top winner, but the process to become a
winner is the point and also we are ready for all posibilities that can happen to our car; because, we
have to get some experiences to make right decisions and strategies.
● 総 合 30 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・Bondan Prakoso(CP)
Dr. Zainal Arifin(FA), M.Pd. & Moch. Solikin(FA),
M.Kes.(FA)
Ninda Kurniadi, Naufal Annas Fauzi, Teguh Arifin,
Laila Wahyu T., Komara, Cahyo Handoko,
Rahmat Nur Hidayat, Yohanes Aji Pamungkas,
Ilham Surfani, Dimas Bima Nur May, Brian Rifki
Alfinsa, Deni Restu Widodo, Suratijo, Widhihastu
Dharma Setiawan, I Gede Indra Widana, Riza
Lukman, Roni Suprapto, Hasbi Brilian Kumara,
Juni Noor Rohman
Participation report
参 戦 レポート
On 2016 Competition, we could pass scrutinering very quickly. But, the weather could not be
predicted, there was a thunderstorm when our FG 16 competed on accleration event on the first day
on dynamic events. The FG 16 got an uneasy start & the wheel was spining too long, so we only
achieved 16th position on the accleration event. On presentation event we achieved 18th position
overall.
We do believe on the next year competition can win on this event. On the autocross event we
achieved 24th position, on the night after we heard that results, we made the decision to became
top 15 winner. The last day when we competed on endurance and efficiency event the weather was
very good for us. But, something happened to our FG 16, there was a trouble on lap 14. Our cam
sensor was disconnected, because the connector of cam sensor was unattached on lap 12. We
were very disapointed because we cannot finnish on endurance. Our best time on endurance is 1
min. 7 sec.
On endurance events we just achieved 33th position. So the overall result on this year is 30th
overall, although on the first year we could achieve 29th overall position. Because of that
experiences, we are really confident to make the better Formula Garuda on the next year
competition and the most important thing is we never lose our dream.
Sponsors スポンサーリスト
PT Garuda Indonesia Airlines, PT Tirtamarta
Wisesa Abadi, K2W Precision Inc, PT Indonesia
Steel Tube Works, PT Kawan Lama Sejahtera, PT
Panatek, Rillon, LMHK 9999, IKATO, Manual
Tech, Bies Injection, Shift Engineering, Bengkel
Idek, Motul, PT Yuasa Battery, PT Igus Indonesia,
Autodesk, PT. NSK Bearings Manufacturing
Indonesia, PT Bank Negara Indonesia, Embrella,
Fukai, Astra Honda Motor , Hall's Cycle, PT
Nissan Motor Indonesia, Jogja Istimewa, RM
Genduk Wulan, U2i MGT, PT U Connectivity
Services, P, PT Indonesia Power, NET.TV,
Ngonoo, Otosia.com, Kompas, Dapurpacu.com,
Automagz.com
68

30
岡 山 大 学
Okayama University
マシン 名
OUFP-12
岡 山 大 学 フォーミュラプロジェクト
Okayama University Formula Project
https://powerlab.mech.okayama-u.ac.jp/oufp/
苦 しいシーズン、
その 中 で 見 つけた 次 へのヒント
マシン 名 : KZ-RR12
Presentation
プレゼンテーション
チーム 紹 介
岡 山 大 学 フォーミュラプロジェクトは 今 年 で12 年 目
を 迎 え、メンバー 数 21 名 でエントリーしました。 今
年 はホイールサイズを13inchから10inchへ 変 更
しマシン 性 能 の 大 幅 な 向 上 を 狙 いました。 今 年 は
人 数 の 多 さを 生 かし、スポンサー 様 とのコネクショ
ンの 強 化 やチーム 力 の 強 化 に 力 を 入 れて 活 動 しま
した。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
岡 山 大 学 フォーミュラプロジェクトは、アマチュアレーサーにはさまざまな 局 面 で 扱 いやすいマシンが 求
められると 考 え、 車 両 コンセプト「 扱 いやすいマシン」を 掲 げました。コンセプトを 実 現 するものとして 次
の3 項 目 「 高 い 運 動 性 能 」、「 低 い 運 用 コスト」、「 高 い 整 備 性 」を 基 本 方 針 として 定 めました。 高 い 運 動 性 能
については、シャシー 系 ではコーナリングに 焦 点 を 当 て、パワートレイン 系 ではコーナー 立 ち 上 がりからブ
レーキまでに 焦 点 を 当 てました。また、ドライバビリティを 高 め、ドライバーが 走 行 に 集 中 できるようにす
ることで、 高 い 運 動 性 能 を 最 大 限 発 揮 できるようにし、また 車 両 を 利 用 するうえで、 運 用 コストを 低 減 する
ことで、より 車 両 を 利 用 しやすくなるのではないかと 考 え、 運 動 性 能 の 目 標 を 最 低 限 達 成 できる 方 法 で 車 両
を 設 計 することでコストを 低 減 しました。 高 い 整 備 性 については、アマチュアレーサーが 自 らの 好 みに 合 わ
せてセッティングできるようにという 観 点 から、 整 備 性 を 追 求 しました。
チーム 運 営 では 設 計 ・ 製 作 ・ 春 休 み・ 夏 休 み・ 静 的 ・ 各 種 走 行 会 など 細 かく 反 省 会 を 行 ない、チーム 力 の
育 成 や 引 き 継 ぎに 力 を 入 れました。これによりスケジュールの 管 理 やメンバーのモチベーション 維 持 が 昨 年
度 より 強 化 され、 来 年 度 以 降 も 続 けていきます。
● 総 合 52 位 ●ベスト3 面 図 賞
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 友 松 泰 岳 (CP)
河 原 伸 幸 (FA)、 木 之 下 博 (FA)、 田 村 義 彦 (FA)、
山 根 功 (FA)、 田 渕 晃 嗣 (FA)、 平 岡 浩 之 (FA)
増 田 大 貴 、 渡 邊 匡 惟 、 越 智 正 俊 、 松 村 隼 斗 、 元
島 淳 、 河 合 俊 樹 、 吉 谷 亮 汰 、 若 林 陵 太 、 小 谷 紗
希 、 福 地 剛 、 難 波 浩 大 、 玄 馬 之 善 、 坂 根 慶 俊 、
中 田 圭 太 郎 、 倉 本 秀 斗 、 大 雲 晶 、 平 井 琢 也 、 比
留 間 裕 、 中 谷 大 希 、 川 島 彰 浩 、 竹 中 優 加
Participation report
参 戦 レポート
今 年 は 車 両 レイアウトの 大 幅 な 変 更 があり、マシントラブルに 見 舞 われ 大 会 まで 満 足 いく 走 行 ができませ
んでした。
大 会 では1 日 目 に 優 先 車 検 を 受 け 技 術 車 検 を 合 格 しました。2 日 目 の 午 前 でドライバー 試 験 とチルト・ 重
量 審 査 を 通 過 しました。しかし、 騒 音 審 査 を 通 過 することができず、 対 策 に 多 くの 時 間 を 費 やしました。3
日 目 の 午 前 に 騒 音 とブレーキテストを 通 過 することができました。しかし 騒 音 を 解 決 するためにマフラーに
加 工 を 行 なったため、 燃 調 が 大 きくずれてしまいました。アクセラレーション・スキッドパッドを 捨 て、プ
ラクティスエリアで 燃 調 の 再 調 整 を 行 ないました。しかし、 調 整 に 多 くの 時 間 をとられ、オートクロス 終 了
時 間 ぎりぎりに 出 走 しました。1 走 目 は、 前 方 を 走 っていたマシンがゴール 直 前 で 停 止 し、タイムが 残 りま
せんでした。2 走 目 は、 直 前 に 降 った 大 雨 で 燃 調 がずれてしまい、 途 中 で 停 止 してしまいました。よってエ
ンデュランス 出 走 権 を 失 いました。4 日 目 にチームでミーティングを 行 ない、 足 りない 所 ・ 変 えなければい
けない 所 ・ 今 後 の 課 題 を 洗 い 出 し、 他 大 学 のマシン 観 察 や 質 疑 応 答 を 行 ないました。
静 的 審 査 に 関 してはまず、「ベスト 三 面 図 賞 」を 受 賞 しました。チーム 発 足 後 初 の1 位 を 獲 得 しました。
プレゼン 審 査 は2 年 連 続 6 位 、デザイン 審 査 は17 位 で2 年 連 続 20 位 以 内 に 入 り、コスト 審 査 は43 位 で
した。 各 種 目 順 位 を 上 げることができ、これからも 邁 進 していきます。 今 後 はコスト 審 査 に 力 を 入 れ、 次 年
度 大 会 は 表 彰 台 に 建 てるようにプロジェクトを 進 めていきます。
Sponsors スポンサーリスト
内 山 工 業 、 岡 山 国 際 サーキット、 川 崎 重 工 業 、アールエ
ーシー、IDAJ、Gamma Technologies、アントライオン、
アルテアエンジニアリング、イグス、 石 原 ラジエーター 工
業 所 、AVO / MoTeC JAPAN、 日 本 精 工 、NTN、エ
フ・シー・シー、FC デザイン、オーエスジー、 岡 山 科 学
技 術 専 門 学 校 、 奥 平 パイプ 興 業 、OptimumG、キャスト、
協 和 工 業 、 倉 敷 化 工 、ケーマックススピード、 神 戸 製 鋼
所 、サンポーエンジニアリング、 山 陽 レジン 工 業 、JXエ
ネルギー、 新 生 産 業 、スズキ、 住 友 電 装 、ソリッドワーク
ス・ジャパン、ダイハツ 工 業 、テイクオフ、 東 日 製 作 所 、
東 京 測 器 研 究 所 、 東 洋 コルク、 戸 田 レーシング、 日 進
機 械 、 日 信 工 業 、ヒラノ、 日 本 ヴイアイグレイド、 福 島 化 工 、
フジックス、プラスミュー、プロト、 三 国 工 業 、ミスミ、 三
井 造 船 、 三 菱 自 動 車 、テクノイル・ジャポン、 安 田 工 業 、
ライト 電 業 、ライドオン 岡 山 、ラストラーダ、レイズ、ロック
ペイント、ワークスベル、 岡 山 大 学 工 学 部 、 岡 山 大 学 創
造 工 学 センター
69

31
宇 都 宮 大 学
Utsunomiya University
マシン 名
UF-14
宇 都 宮 フォーミュラデザイナース
Utsunomiya University Formula Designers
http://uufduf15.wixsite.com/uufdhttp://uufdiary.blog.fc2.com/
第 14 回 大 会 を 終 えて〜
2 年 ぶりのエンデュラン 完 走
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
宇 都 宮 大 学 フォーミュラデザイナーズは、 宇 都 宮
大 学 のFormula-SAEプロジェクトとして2003 年
に 発 足 。レーシングカーの 製 作 を 通 して 実 践 的 な
ものづくりの 能 力 を 養 うことを 目 的 として 活 動 してい
ます。これまでに、アメリカ 大 会 に1 回 、 日 本 大
会 には 第 1 回 から 参 加 しています。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
Presentation
プレゼンテーション
UF-14は、サンデーレーサー 向 けのフォーミュラーカーとして、 普 段 では 味 わうことのできないフォー
ミュラーカーらしさを 体 感 できる 車 両 をめざしコンセプトを 定 めました。フォーミュラーカーらしさとはド
ライバーの 操 舵 に 対 してキビキビ 反 応 して 車 両 の 限 界 を 感 じやすく 安 定 していること。コーナー 立 ち 上 がり
や 直 線 でドライバーが 強 い 加 速 と 気 持 ちのよい 加 速 感 が 得 られること。エアロデバイスによる 高 いダウンフ
ォースで、 地 面 に 吸 い 付 いて 走 る 感 覚 が 体 感 できること。これらを 達 成 した 車 両 であると 考 えます。また、
手 軽 に 持 ち 込 んで 手 軽 に 走 らせ 楽 しむことができる 環 境 としてレーシングカートのコースのようなRが 小 さく、
平 均 速 度 50km/hのコースをターゲットとする。UF-14の 開 発 は 前 年 度 車 両 のUF-13を 基 準 とし、これと 比
較 してコンセプトに 対 して 設 計 を 作 りこみました。
シェイクダウン 後 にすぐテスト 走 行 を 重 ね、 徹 底 したリスク 対 策 により 大 会 すべての 種 目 において 一 切 の
トラブルのない 車 両 を 完 成 させることができました。それにより 悲 願 のエンデュラン 完 走 を 果 たしました。
● 総 合 16 位 ● 日 本 自 動 車 工 業 会 会 長 賞
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 柳 直 太 (CP)
杉 山 均 (FA)、 加 藤 直 人 (FA)、 原 紳 (FA)、 月
川 淳 (FA)
山 下 雄 也 、 篠 崎 龍 之 介 、 太 田 純 兵 、 石 原 誠 也 、
渡 邊 聡 士 、 飯 田 和 貴 、 小 野 悠 生 、 渡 邉 俊 介 、 室
井 佑 人 、 千 葉 潤 一 郎
Participation report
参 戦 レポート
Sponsors スポンサーリスト
2016 年 度 、 第 14 回 全 日 本 学 生 フォーミュラ 大 会 では、 総 合 成 績 は16 位 (563.27pt)となり6 位 入 賞
(760pt)という 目 標 は 達 成 できませんでした。 一 昨 年 、 昨 年 と 続 き2 年 連 続 でエンデュランス 不 完 走 という
こともあり 今 年 度 は 車 両 の 信 頼 性 -エンデュランスを 走 り 切 れる 事 を 重 視 しました。そのあまり6 位 入 賞 とい
う 目 標 の 認 識 が 薄 れてしまいエンデュランス 完 走 がいつの 間 にか 目 標 となってしまっていました。そのこと
が 今 回 のエンデュランス 完 走 は 達 成 したものの16 位 という 結 果 に 終 わった 要 因 であると 感 じました。また、
大 会 が 終 わり 改 めて 考 えてみると 静 的 種 目 ・ 動 的 種 目 の1つ1つの 競 技 でのつめが 甘 く、 各 種 目 それぞれに
フォーカスし 対 策 すれば 簡 単 にもう 少 しずつ 得 点 を 伸 ばすことが 可 能 でさらに 上 位 を 狙 える 感 じました。
最 後 になってしましましたが、1 年 間 活 動 をご 支 援 してくださったスポンサーの 皆 さま、 大 学 関 係 者 の 皆
さま、ありがとうございました。 心 よりお 礼 申 し 上 げます。
旭 化 成 建 材 、ANSYS、サイバネットシステム、 井 頭 モー
ターパーク、ウエサワワークス、ACM 栃 木 、AVO/
MoTeC Japan、NOK、NOK クリューバー、NTN、エ
イティーエス、OZ Japan、 東 日 製 作 所 、ユタカ 技 研 、
協 和 工 業 、ダイゾー ニチモリ 事 業 部 、 石 川 インキ、
T H K 、インフェック、 日 信 工 業 、 富 士 シャフト、TAKATA、
プロト、 本 田 技 研 工 業 、ミスミ、 八 千 代 工 業 、アルテクノ、
佐 藤 精 機 、 東 興 ラヂエーター 工 業 所 、 湯 原 製 作 所 、ハ
イレックスコーポレーション、 栃 木 県 立 産 業 技 術 大 学 校 、
栃 木 県 立 宇 都 宮 工 業 高 等 学 校 、 三 菱 ふそうトラック・バ
ス、 冨 士 精 密 、Cyprium Japan、 山 田 製 作 所 、 日 本
製 紙 クレシア、 滝 ヶ 崎 自 動 車 整 備 工 場 、イグス、ニフコ、
深 井 製 作 所 、Autodesk、アルテアエンジニアリング、 日
本 精 工 、UAJC、オーエスジー、ウエストレーシングカーズ、
Keeper、キノクニエンタープライズ、 小 野 測 器 宇 都 宮 、
トーテックアメニティー、アルトナー、スリーボンド、ホンダ
テクノフォート、 高 橋 工 機 、 宇 都 宮 大 学 工 学 部 同 窓 会 、
宇 都 宮 大 学 工 学 部 機 械 工 場
70

32
東 海 大 学
Tokai University
マシン 名
TF2016
Tokai Formula Club
Tokai Formula Club
http://formula.shn.u-tokai.ac.jp/(HP) https://m.facebook.com/tokai.formula.club (Facebook)
勝 利 をめざした 新 体 制
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
2016 年 度 のTokai Formula Clubでは、 従 来 の
「1 学 年 1チーム 制 」を 廃 止 し、 全 学 年 合 同 チー
ムとして 大 会 に 臨 みました。チーム 体 制 変 更 から
初 年 度 ということもあり 苦 労 した 点 も 多 くありますが、
来 年 度 は、これまでの 課 題 であった 技 術 継 承 を 充
実 化 できると 考 えています。
Presentation
プレゼンテーション
まず 初 めに、 本 プロジェクトをご 支 援 ・ご 指 導 いただいたスポンサーや 関 係 者 の 皆 様 へ 向 け、 私 たちが 目
標 である「 日 本 大 会 総 合 優 勝 」を 達 成 できなかったことを、 深 くお 詫 び 申 し 上 げます。
今 年 度 の 車 両 は「ドライバーの 意 のままに」という 観 点 から 車 両 を 製 作 しました。 例 年 は 単 純 な 速 さだけ
を 求 めた 車 両 設 計 となっていたので、「ドライバーの 意 のままに」 車 両 を 運 転 できるには?という 観 点 から
開 発 を 行 なってきました。 車 両 コンセプトより、フルカーボンモノコックボディやV 型 2 気 筒 エンジンと、
他 チームとは 違 うパッケージングで 大 会 に 臨 みました。 大 会 初 日 からエンデュランスを 走 った4 日 まで 終 始
トラブルを 抱 えた 状 態 での 大 会 参 加 になってしまい、 非 常 に 悔 しい 気 持 ちでいっぱいです。
また、 車 両 の 強 みは 大 学 としては 初 の10インチタイヤの 導 入 です。マシンポテンシャルは 例 年 に 比 べて
良 い 性 能 は 出 ていました。しかし、 掲 げた 目 標 から 車 に 何 が 必 要 かを 見 出 すことができずに 開 発 を 行 なって
きたために 最 後 まで 中 途 半 端 な 車 両 となってしまい、その 結 果 がエンデュランスリタイヤという 結 果 になっ
てしまったと 考 えています。 今 後 チームがめざすべきことは、 自 分 たちの 立 ち 位 置 から 最 善 の 方 法 で 車 を 開
発 できるように 組 織 を 改 善 することと、 的 確 かつ 明 確 な 目 標 をもって 車 両 開 発 を 行 なっていくことです。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 38 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 小 川 和 輝 (CP)
山 本 建 (FA)、 成 田 正 敬 (FA)
瀬 口 篤 朗 、 小 林 みひろ、 松 井 翼 、 堀 井 雄 斗 、 宮
尾 里 奈 、 小 田 竜 也 、 藤 井 紘 人 、 岡 東 宏 直 、 前 田
智 哉 、 稲 谷 友 恭 、 森 川 遼 、 赤 間 勇 太 、 田 中 祐 也 、
津 久 井 滉 生 、 藤 原 健 一 郎 、 平 勇 人 、 田 村 直 、 下
田 大 、 佐 藤 大 暉 、 杉 坂 遙 、 大 栗 拓 実 、 林 大 輔 、
高 野 望 、 麻 亮 太 、 亘 理 湧 星 、 尾 池 航 、 野 月 俊 介 、
須 藤 紘 平 、 佐 藤 かおり、 南 隼 人 、 織 田 圭 祐 、 伊
藤 駿 、 山 宮 優 花 、 西 山 瑞 希 、 大 谷 修 司 、 本 田 佳
之 、 井 上 智 仁 、 捧 宏 平 、 佐 野 天 智
Participation report
参 戦 レポート
昨 年 度 大 会 では、エンデュランスリタイヤにより 総 合 33 位 という 悔 しい 思 いをしました。それから1 年 が
経 ち、 迎 えた 大 会 初 日 では 昨 年 度 の 順 位 によって 優 先 車 検 を 受 けることができました。しかし、 技 術 車 検 に
おいて3 点 ほど 指 摘 があり、 指 摘 事 項 の 修 正 を 行 ないました。2 日 目 はクイック 車 検 にて 午 前 中 に 技 術 車 検
を 通 過 、その 他 の 車 検 も 順 調 に 進 み、すべての 車 検 に 合 格 しました。
静 的 審 査 では、コスト 審 査 において、 昨 年 度 順 位 よりも 大 幅 に 成 績 を 向 上 させることができましたが、デ
ザイン 審 査 とプレゼンテーション 審 査 では 目 標 には 遠 く 及 ばない 成 績 となりました。
3 日 目 はドライ 路 面 時 に 出 走 できたこともあり、スキッドパッド9 位 、アクセラレーション12 位 となりま
した。しかし、オートクロス 出 走 前 に、 車 両 の 電 源 が 入 らなくなるトラブルが 発 生 し、 修 復 が 完 了 した 頃 に
は 雨 が 降 り、ウェット 路 面 によって 良 いタイムが 出 せず44 位 となりました。
エンデュランスでは、7 周 目 まで 順 調 に 周 回 を 重 ねていましたが、8 周 目 終 盤 で、 再 び 電 装 トラブルが 発
生 し、2 年 連 続 のエンデュランスリタイヤを 経 験 しました。これにより、 結 果 は 総 合 38 位 と 目 標 に 遠 くおよ
ばない 結 果 となりました。
この 結 果 は、 車 両 完 成 が 遅 くなり、トラブルが 出 しきれていなかったことと、 充 分 な 走 行 テストができて
いなかったことが 主 な 原 因 だと 考 えています。エコパでの 走 行 では 好 タイムが 出 ていたため、 力 を 発 揮 でき
なかったことがとても 悔 しい 大 会 となりました。 今 年 度 大 会 での 悔 しい 経 験 を 生 かし、 来 年 度 大 会 へ 向 け 尽
力 します。
Sponsors スポンサーリスト
スペース 不 足 のため、 以 下 の U R L よりご 覧 ください。
http://formula.shn.u-tokai.ac.jp/partners/
partners2016.html
71

33
新 潟 大 学
Niigata University
マシン 名
NU-16
新 潟 大 学 NEXT.Formula Project
Niigata University NEXT.Formula Project
http://www.eng.niigata-u.ac.jp/~next-fp/
NU-16としての 挑 戦
叶 わなかったエンデュランス 出 走
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
Presentation
プレゼンテーション
メンバーのほとんどが2 年 生 という 私 たちのチーム。 設 計 を 持 つのは 初 めての 彼 らですが、4 年 生 以 上 の
サポートのもと、1 年 間 かけて 今 年 の 車 両 を 作 り 上 げてきました。 強 みにも 弱 みにもなるこの「 若 さ」に 立
ち 向 かい、 私 たちは 今 大 会 に 参 戦 しました。
今 年 の 車 両 は、 昨 年 度 車 両 の 設 計 思 想 をベースに、 正 当 進 化 させたモデルです。コンセプトは「 信 頼 性 の
ある 速 さ」。 昨 年 以 前 までに 積 み 重 ねたノウハウを 生 かし、 良 いものはそのままに、 改 善 すべきところは 改
善 して、 着 実 な 順 位 向 上 をめざしました。そのうえで、ウイングの 搭 載 という 新 たな 挑 戦 にも 乗 り 出 しまし
た。
シャシーは、ウイングの 搭 載 に 合 わせる 形 で、バンプ 時 のアライメント 変 化 を 最 適 化 しました。また、 操
舵 時 のキャンバー 変 化 量 とジャッキングエフェクトに 着 目 し、 操 舵 力 の 増 加 を 防 ぎつつ 旋 回 時 の 接 地 性 を 向
上 をめざしました。パワートレインは 昨 年 問 題 となった 排 気 音 対 策 を 見 直 し、 充 分 な 消 音 を 確 保 しつつ 排 圧
および 排 気 温 を 適 正 に 保 てるように 設 計 しました。また、 吸 気 では 上 方 吸 気 を 採 用 し、フレッシュエアの 吸
引 を 促 し、より 理 想 的 にエンジンの 力 を 引 き 出 せるように 考 慮 しました。
結 果 的 に、 試 走 の 段 階 では 昨 年 を 上 まわる 良 い 感 触 の 車 両 に 仕 上 がりました。この 車 両 で、 総 合 20 位 を
獲 得 するべく 戦 います。
私 達 、 新 潟 大 学 NEXT.Formula Projectは、 実
践 的 講 義 の 一 環 としてスタートしました。2008 年
に 正 式 に 当 プロジェクトが 発 足 し、 日 本 大 会 にお
いては 第 7 回 大 会 より 参 戦 し、 第 9 回 大 会 では 初
の 全 種 目 完 走 、ジャンプアップ 賞 、 総 合 20 位 と
大 きく 飛 躍 を 遂 げました。 今 年 で8 年 連 続 、8 回
目 の 出 場 になります。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 49 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 前 田 義 貴 (CP)
田 村 武 夫 (FA)、 羽 田 卓 史 (FA)
池 浦 正 人 、 鈴 木 寛 人 、 阿 部 正 史 、 小 川 稜 太 、 八
幡 和 典 、 小 竹 正 人 、 大 谷 俊 介 、 櫻 井 嘉 人 、 捧 菜
美 子 、 平 井 滉 也 、 星 維 永 、 星 司 、 岸 秀 俊 、 高 橋
大 生 、 渋 川 桃 子 、 戸 田 達 人 、 長 谷 川 航 平 、 新 井
駿 作 、 海 野 凌 弥 、 片 岡 大 地 、 佐 藤 匠 、 土 沼 佳 史 、
長 谷 川 陽 介 、 湯 本 康 太
Participation report
参 戦 レポート
昨 年 度 の 順 位 が 規 定 順 位 以 上 だったため、 今 年 は 初 日 に 優 先 的 に 車 検 を 受 けることができました。 車 検 の
結 果 、 一 発 通 過 はなりませんでしたが、2 日 目 朝 の 時 点 でピット 車 検 を 終 え、そのほかチルト・ 騒 音 ・ブレ
ーキテストなども2 日 目 午 前 の 段 階 で 通 過 でき、 例 年 にない 良 い 滑 り 出 しでした。 静 的 審 査 に 関 しても 滞 り
なくこなした 後 、3 日 目 に 臨 むことができました。
3 日 目 は、 車 両 整 備 を 行 なった 後 、9 時 頃 にローダー 待 機 列 に 並 びました。しかし、この 並 んだ 時 間 がチ
ームにとって 誤 算 でした。 待 機 時 間 は 想 像 よりはるかに 長 く、 無 事 に 車 両 搬 送 が 終 わったころにはすでに
12 時 で、 午 前 の 審 査 に 出 走 することは 叶 いませんでした。 午 後 のオートクロスは、まずタイムを 残 すために、
燃 調 を 合 わせるよりも 前 に1 人 目 のドライバーを 出 走 させました。しかし、 結 果 的 にその 状 態 のタイムでは
エンデュランスの 出 走 基 準 タイムを 満 たせませんでした。また、 二 人 目 は 待 機 列 に 並 んでいる 最 中 に 時 間 切
れとなり、 今 大 会 は、オートクロスのひとり 分 の 記 録 しか 残 せないという 悔 しい 結 果 に 終 わってしまいまし
た。 今 回 を 通 じて 痛 感 したのは、チーム 戦 略 をより 綿 密 に 立 てるべきだったということです。3 日 目 の 朝 、
本 来 ならば、もっと 早 く 待 機 列 に 並 べたはずでした。そこで 列 に 並 ぶのが 遅 れたのは 明 確 なミスでした。ま
た、オートクロスの 出 走 についても、 確 実 に 燃 調 を 合 わせ、 完 璧 な 車 両 の 状 態 で 出 走 させるべきでした。し
っかり 反 省 し、 来 年 は 上 位 をめざしたいと 思 います。
Sponsors スポンサーリスト
スズキ、 東 京 貿 易 エンジニアリング、 住 友 ゴム 工 業 、 和
光 ケミカル、NTN、 日 信 工 業 、テック 長 沢 、ミスミ、ソリ
ッドワークス、キノクニエンタープライズ、 協 和 工 業 、マル
センクラフト、マルト 長 谷 川 工 作 所 、VSN、 住 友 電 装 、
昭 和 電 工 、 浪 速 鉄 工 、 砂 山 製 作 所 、オーゼットジャパン、
THK、 大 同 工 業 、エステーリンク、 小 林 製 作 所 、 難 波
製 作 所 、Cool Nuts、MoTeC Japan、 新 潟 大 学 工 学
部 工 学 力 教 育 センター
72

34
大 阪 産 業 大 学
Osaka Sangyo University
マシン 名
OSUF-16R
大 阪 産 業 大 学 学 生 フォーミュラ 参 戦 プロジェクト
OSUracing
http://osugformula.web.fc2.com/
未 踏 の 技 術 への 挑 戦 と
問 題 解 決 への 努 力
マシン 名 : KZ-RR12
Presentation
プレゼンテーション
チーム 紹 介
私 達 、 大 阪 産 業 大 学 学 生 フォーミュラ 参 戦 プロジ
ェクトは 今 年 で 発 足 10 年 目 を 迎 えます。10 年 目 と
いう 節 目 の 年 なので 良 い 結 果 を 残 し、 総 合 成 績
10 位 以 内 を 獲 得 することを 目 標 として 第 14 回 大
会 に 挑 みました。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 45 位
今 年 度 の 車 両 は「 質 量 、 重 心 高 を 増 やすことなくダウンフォースを 獲 得 し 旋 回 性 能 を 向 上 させる」ことを
最 重 要 課 題 に 掲 げて 設 計 しました。そのためウイングの 装 着 とカウル 形 状 の 大 幅 な 変 更 を 施 し、 車 体 の 更 な
る 低 重 心 化 と 高 剛 性 化 をめざしました。
ダウンフォースの 獲 得 には 前 後 のウイングは 欠 かせないものとなってきます。 当 初 、これにより 重 心 が 約
20mm 高 くなることが 計 算 により 確 認 され、ウイング 装 着 は 難 しいと 考 えていました。それにより、ドライ
ビングポジションを 抜 本 的 に 見 直 し 低 い 姿 勢 でコクピットに 収 まるようにすることで 低 重 心 化 、ドライビン
グポジションの 変 更 に 伴 いフレームの 扁 平 化 を 実 現 し、ドライビングポジションの 見 直 しにより15mm、フ
レームの 扁 平 化 により5mmの 低 重 心 化 を 可 能 としました。
また、 動 力 性 能 としては、シャシーダイナモによる 動 力 負 荷 実 験 を 施 し、 旋 回 時 のエンジンの 安 定 した 高
トルク 化 を 狙 い 燃 料 噴 射 マップの 最 適 化 を 実 現 し、コーナリング 性 能 向 上 に 向 けてチューニングすることが
できました。 結 果 昨 年 より 大 幅 なタイムとコーナリング 性 能 向 上 を 可 能 としました。
また、 当 チームは 例 年 大 会 前 に 走 行 回 数 が 少 なくドライバー 習 熟 の 時 間 がありませんでした。 今 年 度 はス
ケジュールを 見 直 し 車 両 製 作 を 早 めることができ、 結 果 昨 年 の 走 行 回 数 の 約 2 倍 走 行 することが 可 能 になり
ました。
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 礒 村 涼 (CP)
上 田 博 之 (FA)、 丸 山 太 加 志 (FA)
植 村 崇 史 、 森 田 正 明 、 田 村 友 一 、 景 山 葵 、 尾 浦
健 太 郎 、 木 寺 若 苗 、 木 元 康 太 、 櫻 井 慎 吾 、 深 川
敬 史 、 宮 口 真 一 朗 、 井 上 佑 太 、 川 合 光 一 、 後 藤
光 義 、 乾 和 哉 、 藤 岡 澪 哉 、 中 島 正 人 、 笹 生 直 輝 、
坂 田 拓 未 、 畑 中 拓 海 、 上 村 大 輔 、 前 潟 隼 真 、 村
田 真 奈 、 山 崎 大 地 、 大 西 恭 輔 、 佐 藤 祐 介 、 橋 本
拓 実 、 藤 井 駿 、 奥 田 宗 晃 、 宮 本 澪 、 佐 伯 展 字 、
森 本 幹 也 、 相 神 光 希 、 和 田 亮 一
Participation report
参 戦 レポート
今 年 度 の 目 標 は“ 総 合 成 績 10 位 以 内 を 獲 得 する”ことでした。 歴 代 の 当 チームは 総 合 成 績 15 位 が 最 高 で
したが、15 年 度 大 会 の 動 的 種 目 最 後 のエンデュランスでマシントラブルが 起 き 惜 しくもリタイヤすること
になりました。もしあの 時 に 完 走 を 果 たしていれば 総 合 成 績 15 位 を 超 えることが 可 能 だと 思 い、 総 合 成 績
10 位 以 内 に 入 るのに 静 的 審 査 や 動 的 審 査 で 必 要 な 点 数 を 算 出 し、 総 合 成 績 10 位 以 内 を 獲 得 することを 目 標
としました。
1 日 目 、 当 チームは 夕 方 から 指 定 校 車 検 を 受 けるため 車 両 の 準 備 を 行 ない、 車 検 に 挑 みました。 技 術 車 検
の 対 策 は 大 会 の 前 の 走 行 会 で 念 入 りに 一 つ 一 つ 対 策 を 行 ないました。 結 果 は 惜 しくも 一 発 合 格 とはなりませ
んでしたがクイック 車 検 で 対 応 できる 箇 所 だったため、2 日 目 に 向 けてクイック 車 検 と 二 次 車 検 の 準 備 をし
ました。2 日 目 は 予 定 していたスケジュールどおりに 車 検 を 合 格 することができ、 午 後 からの 静 的 審 査 に 挑
みました。
3 日 目 は 午 前 中 に 動 的 審 査 のスキッドパッド、アクセラレーションがあるため、 早 朝 からダイナミックエ
リアに 移 動 するセーフティローダーの 列 に 並 んで4 時 間 待 っていましたが、12 時 の 審 査 終 了 時 間 までに 到 着
することができず、 走 行 できなく 悔 しい 思 いをしました。 午 後 からのオートクロスでは 気 持 ちを 切 り 替 え、
結 果 19 位 を 獲 得 することができました。4 日 目 はエンデュランスを 走 行 しましたが 走 行 途 中 にマシントラブ
ルで 走 行 不 能 となり、リタイヤすることになり 悔 しい 結 果 となりました。
Sponsors スポンサーリスト
川 崎 重 工 業 、JRC、 和 光 ケミカル、プラスミュー、マス
マークス・ジャパン、 三 和 メッキ 工 業 、 住 友 電 装 協 和 工 業 、
NTN、 大 東 ラジエーター 工 業 所 、アールエスタイチ 阪 奈
本 店 、エフ・シー・シー、ウエダ、エクセディ、ブレニー 技
研 、ソリッドワークス・ジャパン、ミスミ、レイズ、タニ・ア
イアンワークス、etc.
73

35
神 戸 大 学
Kobe University
マシン 名
FORTEK2016
神 戸 大 学 学 生 フォーミュラチーム FORTEK
Kobe University Formula Student Team FORTEK
http://formula-kobe.com/FORTEK/home.html
表 彰 台 をめざして
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
我 々は 昨 年 大 会 では 順 調 に 車 検 を 通 過 したものの、
動 的 審 査 直 前 の 暖 気 中 にエンジンがブローし 動 的
審 査 に 出 場 することができませんでした。 今 年 は
早 期 にシェイクダウンを 行 ない、テストを 繰 り 返 すこ
とでマシンの 信 頼 性 を 高 め、 確 実 な 車 両 を 作 り、
総 合 6 位 以 上 を 目 標 に 活 動 を 行 ないました。
Presentation
プレゼンテーション
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 8 位 ● 日 本 自 動 車 工 業 会 会 長 賞
今 年 度 の 車 両 は、2 年 前 から 車 両 コンセプトに 掲 げてきた“Fun”なマシンの 考 え 方 を 引 き 継 ぎつつ、よ
り 信 頼 性 の 高 いマシンをめざす、“ 安 心 と 信 頼 による 更 なるFunの 追 求 ”を 車 両 コンセプトに 設 計 を 進 めて
参 りました。 昨 年 に 引 き 続 き4 気 筒 600ccエンジン、 車 両 にバネ 上 のエアロデバイスを 搭 載 いたしました。
また、 昨 年 度 からの 変 更 点 としてフレーム 後 部 にアルミ 削 り 出 しのリヤバルクヘッドを 搭 載 し 更 なる 軽 量 化 、
高 剛 性 化 を 図 りました。
昨 年 度 、 神 戸 大 学 の 工 場 は 建 替 え 工 事 があり、 主 な 製 作 時 期 となる1〜4 月 の 間 ほぼ 製 作 ができない 事 態
に 陥 ってしまい 製 作 開 始 時 期 が 遅 れてしまいました。また、 各 部 品 の 細 かい 設 計 ミスなどがありシェイクダ
ウンが 予 定 していた 次 期 よりも1ヶ 月 以 上 遅 れてしまい 車 両 の 評 価 がほぼできない 状 態 で 大 会 に 臨 んでいま
した。 今 年 度 はスケジュール 管 理 をより 徹 底 したものにし、 早 期 のシェイクダウン、 車 両 の 確 実 な 評 価 を 行
なうことをサブコンセプトとして 活 動 して 参 りました。
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 永 井 紳 一 朗 (CP)
白 瀬 敬 一 (FA)、 横 小 路 泰 義 (FA)、 阪 上 隆 英 (FA)、
浅 野 等 (FA)、 細 川 茂 雄 (FA)、 中 辻 秀 憲 (FA)
野 中 謙 次 、 建 部 可 奈 子 、 第 十 祐 幹 、 佐 藤 文 、 中
村 貴 也 、 小 林 和 樹 、 大 道 壮 毅 、 池 北 智 亮 、 南 家
健 太 、 竹 内 孝 仁 、 名 和 佑 太 、 西 村 巌 、 鈴 木 隆 正 、
藤 田 敦 史 、 井 上 裕 理 、 永 濱 壮 吾 、 三 宅 俊 輔 、 篠
原 諒 、 廣 中 大 樹 、 山 名 馨 、 山 本 拓 都 、 吉 田 淳 之
介 、 沢 口 信 介
Participation report
参 戦 レポート
今 年 度 のメンバーは 昨 年 度 大 会 で 静 的 審 査 を 一 度 経 験 していたメンバーが 多 く、その 反 省 を 生 かしたスケ
ジューリングを 行 なうことができました。コスト 審 査 対 策 としては 設 計 を2015 年 内 に 終 え、1 月 から 書 類
を 作 り 始 めクロスチェックを 重 ねることでミスのない 書 類 をめざしました。デザイン、プレゼンテーション
も 事 前 の 準 備 や 車 両 の 評 価 が 充 分 に 行 なえたことで 高 得 点 を 収 めることができました。その 結 果 コスト7 位 、
デザインとプレゼンテーションは6 位 を 獲 得 できました。
大 会 3 日 目 の 早 朝 は 雨 の 影 響 で 路 面 が 濡 れている 状 態 でした。 昨 年 大 会 で3 日 目 早 朝 にエンジンが 壊 れて
しまった 経 験 から 完 走 を 重 視 する 我 々は、 濡 れている 路 面 でアクセラレーション、スキッドパッドを1 回 走
行 してタイムをとりあえず 残 し、 路 面 が 乾 いてきてから 得 意 なドライバーが2 回 目 を 走 るという 選 択 を 取 り
ました。 結 果 、スキッドパッドは 得 意 なドライバーが 時 間 の 関 係 で 走 れず 点 数 が 伸 びませんでしたが、アク
セラレーションは11 位 を 獲 得 することができました。オートクロスではセカンドドライバーでタイムを 残
す 予 定 でしたが、ファーストドライバーが 走 った 直 後 に 通 り 雨 に 降 られてしまい、セカンドドライバーは 濡
れた 路 面 での 走 行 となりタイムは 残 せませんでした。エンデュランスでは 走 行 会 で 発 生 した 問 題 はすべて 解
決 しており、5 周 目 でスリップしたものの 無 事 完 走 することができました。
結 果 としてチーム 史 上 初 のシングルナンバーとなる 総 合 8 位 を 獲 得 することができました。これもスポン
サーの 皆 様 の 支 えがあってのことです。1 年 間 ご 支 援 いただきましてありがとうございました。
Sponsors スポンサーリスト
アールエーシー、IDAJ、アルテアエンジニアリング、 出
光 興 産 、エア・リキード 工 業 ガス、エクセディ、エヌエー
プロテック、N T N 、エフ・シー・シー、 岡 山 国 際 サーキット、
川 崎 重 工 業 、キノクニエンタープライズ、CAST、 協 和
工 業 、 神 戸 大 学 機 械 クラブ、 神 戸 大 学 工 学 振 興 会 、
神 戸 大 学 大 学 院 工 学 研 究 科 工 作 技 術 センター、 神 戸
製 鋼 所 、 住 鉱 潤 滑 剤 、 住 友 電 工 ハードメタル、 住 友 電 装 、
摂 津 金 属 工 業 所 、ソリッドワークス・ジャパン、 大 東 ラジ
エーター 工 業 所 、ダイハツ 工 業 、ダイヘン、ツルガ、
DIC、THK、 東 邦 テナックス、トタニ 技 研 工 業 、トヨタレ
ンタリース 兵 庫 、ナイス、ナガセケムテックス、ニチリン、
日 信 工 業 、 日 本 発 条 、ハイレックスコーポレーション、 日
本 ヴイアイグレイド、 深 井 製 作 所 、フジ 化 成 工 業 、フラン
ツ、ミスミ、ミネベア、 大 和 製 衡 、ヤマトプロテック、ロッ
クペイント、 和 光 ケミカル
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広 島 大 学
Hiroshima University
マシン 名
PF-7R
フェニックスレーシング
Phoenix Racing
http://home.hiroshima-u.ac.jp/fsae/
第 14 回 全 日 本 学 生 フォーミュラ 大 会
への 道
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
弊 チームは 現 役 メンバー11 名 で、 第 14 回 学 生 フ
ォーミュラ 大 会 に 向 けて 日 々 車 両 設 計 ・ 製 作 ・ 走
行 練 習 などを 行 なって 参 りました。コンセプトの「 乗
りたくなるクルマ」を 実 現 するためコクピットの 設 計
を 一 新 し、これまでになくドライビングのしやすいマ
シンになりました。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
Presentation
プレゼンテーション
私 たちPhoenix Racing は、「 乗 りたくなるクルマ〜Smart Control, High Performance〜」をコンセプ
トとして 掲 げ、マシンの 設 計 ・ 製 作 を 行 なって 参 りました。コンセプトを 達 成 するため、コクピットの 設 計 、
中 でもステアリングとペダルの 設 計 を 一 新 し、またサスペンションの 設 計 の 見 直 しを 行 ないました。ステア
リングとペダルはドライバーの 体 格 に 瞬 時 に 合 わせることができるような 機 構 を 採 用 し、ドライバーにフィ
ットするようなシートを 自 作 することで、 乗 りやすさを 追 求 しました。サスペンションパートでは、 減 衰 力
の 不 足 からダンパーを 変 更 し、またバネ 下 重 量 を 下 げるためにアップライト・ハブから、ボルト、ロッドエ
ンドまで 軽 量 化 やサイズの 見 直 しを 行 ないました。その 結 果 、ドライバーからは 昨 年 度 車 両 に 比 べて 乗 りや
すく、 旋 回 しやすい 車 両 になったという 評 価 を 受 け、 例 年 充 分 に 行 なえていなかった 足 まわりのセッティン
グを 行 なうことで 旋 回 の 左 右 差 が 減 りました。
大 会 では 結 果 を 残 すことができませんでしたが、 今 年 度 の 活 動 を 糧 に 来 年 度 はより 速 いマシンを 製 作 でき
るよう 活 動 して 参 ります。
● 総 合 51 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 福 永 浩 希 (CP)
西 田 恵 哉 (FA)、 難 波 慎 一 (FA)、 濱 崎 洋 (FA)、
森 岡 常 雄 (FA)
冨 田 海 、 松 田 孝 太 、 飛 永 健 斗 、 竹 本 直 矢 、 米 岡
拓 留 、 丸 野 倫 寛 、 西 垣 祐 作 、 谷 口 果 奈 、 萩 野 雄 介 、
櫛 田 直 輝
Participation report
参 戦 レポート
今 年 度 は 総 合 成 績 10 位 以 内 を 目 標 として 大 会 に 臨 みました。 昨 年 度 も 問 題 となっていたスケジュールの
遅 れを 解 決 することができず、 車 両 を 用 いた 練 習 を 充 分 に 行 なうことができなかったため、レインコンディ
ションに 対 応 できず、エンデュランスに 出 走 することができませんでした。また、アクセラレーションは1
ドライバーしかタイムを 残 すことができず、スキッドパッドも 出 走 することができませんでした。 動 的 審 査
に 後 悔 の 残 る 大 会 でしたが、 今 年 度 の 反 省 を 生 かし、 来 年 度 は 全 種 目 完 走 できるよう、 活 動 を 続 けて 参 りた
いと 思 っております。
次 に 車 検 や 静 的 種 目 につきましては、まだまだ 課 題 の 残 るものであったと 思 います。 技 術 車 検 は 一 度 再 車
検 を 受 け、 通 過 いたしました。 再 車 検 の 項 目 は1 点 であり、 事 前 の 確 認 が 足 りなかったように 思 われます。
静 的 審 査 では、 特 にデザイン 審 査 の 順 位 が 低 く、Vプロセスを 達 成 できていないことについてご 指 摘 を 受 け
ました。コスト 審 査 は、レポートは 減 点 を 減 らすことができましたが、リアルケースで 思 ったような 点 数 を
獲 得 することができませんでした。 動 的 種 目 と 同 様 に、 静 的 審 査 も 今 年 度 の 反 省 を 生 かし、 上 位 をめざすこ
とができるよう 活 動 して 参 ります。
Sponsors スポンサーリスト
川 崎 重 工 、FCC、 日 信 工 業 、 奥 平 パイプ、テックサーフ、
江 沼 チヱン、NTN、SolidWorks、CCI、 津 田 製 作 所 、
二 上 工 作 所 、 石 原 ラジエータ、UACJ、THK、ウェスト
レーシング、CoolNuts、 丸 三 自 動 車 、ウエダ、idaj、
RYOBI、アルテアエンジニアリング、 住 友 電 装 、Defi、
Motul、フォモ・ジャパン、ABC 商 会 、 三 好 キカイ、 小
原 歯 車 工 業
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久 留 米 工 業 大 学
Kurume Institute of Technology
マシン 名
F116
久 留 米 工 業 大 学 フォーミュラプロジェクト
Kurume Institute of Technology Formula Project
http://kit-fp.sakura.ne.jp/
失 敗 と 成 功
来 年 度 に 向 けて
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
久 留 米 工 業 大 学 フォーミュラプロジェクトは 車 の3
要 素 である 走 る・ 曲 がる・ 止 まる+αをもっと 詳 しく
知 ると 同 時 に、 将 来 の 優 秀 なエンジニアを 育 成 す
るため、ものづくりの 楽 しさを 身 をもって 体 験 し、 講
義 で 学 ぶ 工 学 知 識 と 合 わせてより 実 践 的 な 知 識 を
身 につけるために 活 動 しております。
Presentation
プレゼンテーション
2016 年 度 車 両 F116は、「Conpatibility Machine 〜 軽 さと 出 力 の 両 立 〜」というどちらかに 偏 らず 両 立
させるというコンセプトのもと 開 発 を 行 ないました。
前 年 度 車 両 F115では、 車 両 の“ 走 る・ 曲 がる・ 止 まる”の 三 要 素 に 関 する 基 本 性 能 を 高 めて 信 頼 性 のあ
るマシンにすることを 目 標 としました。しかし 電 装 系 、エンジン 系 のトラブルが 多 発 、 信 頼 性 のあるマシン
とは 呼 べませんでした。そこでF116では 軽 量 化 、 高 出 力 化 はもちろんのこと 信 頼 性 も 向 上 させることをめ
ざしました。
F116ではF115 同 様 ターボチャージャーを 三 菱 製 TD02、 加 給 圧 制 御 装 置 であるエッチ・ケー・エス 製
EVC6-IRに 加 え、ECUをエッチ・ケー・エス 製 Fcon Vproに 変 更 し 更 なる 出 力 アップをめざしました。 軽
量 化 に 関 しては 部 品 形 状 の 最 適 化 、 材 料 置 換 等 を 行 ないました。 この 結 果 、アクセラレーションタイム 自
己 ベスト 更 新 4.67 秒 、 最 軽 量 化 賞 第 3 位 という 成 果 を 収 めることができました。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 53 位 ● 最 軽 量 化 賞 (ICV):3 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 内 藤 篤 (CP)
東 大 輔 (FA)、 池 田 秀 (FA)、 梶 山 項 羽 市 (FA)
原 口 拓 也 、 服 部 雄 紀 、 佐 藤 章 成 、ベンカート・フレ
ドリックサイトウ、 足 立 優 貴 、 木 原 章 博 、 久 目 形 祐 介 、
鳥 飼 優 輝 、 中 井 拓 久 望 、 平 川 亮 祐 、 馬 田 尚 也 、
宮 本 大 毅 、 横 尾 裕 之
Participation report
参 戦 レポート
2016 年 度 大 会 は2015 年 度 大 会 で 経 験 を 積 んだ2、3 年 生 が 主 体 となり 活 動 しました。
大 会 1 日 目 はピット 設 営 、 先 行 車 検 を 受 けることができたのでその 準 備 を 行 ないました。 車 検 では 懸 念 さ
れた 箇 所 での 指 摘 はありませんでしたが 細 かい 点 で 指 摘 を 受 け、1 回 で 合 格 することができませんでした。
しかし 幸 いながらその 項 目 はそれほど 大 きな 問 題 ではなくすぐに 作 業 を 終 了 、クイック 車 検 という 細 かい 項
目 であればピットで 受 けられるという 車 検 を 受 け 技 術 車 検 は1 日 目 で 終 了 しました。
大 会 2 日 目 は 静 的 審 査 、 重 量 チェック、チルト 車 検 、 騒 音 テスト、ブレーキテストが 行 なわれました。 重
量 チェック、チルト 車 検 、ブレーキテストは 問 題 なく 終 了 しましたが、 騒 音 テスト 時 にエンジン 停 止 ができ
ず 騒 音 テストで 再 車 検 となりました。それでも2 日 目 ですべての 車 検 に 合 格 することができました。
大 会 3 日 目 は 動 的 審 査 が 始 まり 午 前 中 にアクセラレーション、スキッドパッド、 午 後 にオートクロスが 行
なわれました。 車 両 を 動 的 エリアに 持 ち 込 んで、 審 査 に 出 場 する 準 備 をしました。この 時 、エンジンの 始 動
トラブルが 発 生 しましたが、 何 とか 間 に 合 いアクセラレーション、スキッドパッドは 走 行 することができま
した。 午 後 はオートクロスで 車 両 の 最 終 チェックを 行 なっていると 天 候 が 変 わり、 路 面 コンディションが 大
きく 変 わったためタイヤを 交 換 するため 一 度 ピットに 戻 りタイヤを 交 換 し 並 びました。 出 走 前 にまたエンジ
ントラブルが 発 生 しましたが、 走 行 することができました。
大 会 4 日 目 に 行 なわれるエンデュランスは 前 日 のオートクロスのタイムで 出 走 チームが 決 まります。 残 念
ながら 弊 チームは 走 行 チームに 入 ることができず 悔 しい 結 果 となりました。
大 会 順 位 は 総 合 53 位 と 大 幅 に 順 位 を 落 としてしまいましたが、アクセラレーションの 自 己 ベストタイム
更 新 、 特 別 表 彰 にて 最 軽 量 化 賞 をいただき、 失 敗 と 成 功 の 両 方 を 経 験 できた 大 会 でした。 来 年 度 は 全 動 的 審
査 完 走 をめざし 頑 張 ります。
Sponsors スポンサーリスト
スズキ、NTN、エッチ・ケー・エス、ホンダテクノフォート、
ゼネラルエンジニアリング、 高 木 鉄 工 、VSN、 和 光 ケミ
カル、B-Factory、 上 津 レンタカー、 久 留 米 自 動 車 学 校 、
ソリッドワークスジャパン、たたみや、 津 留 崎 製 作 所 、 西
嶋 板 金 工 業 所 、 渕 上 熔 接 、ミスミ、ミヤコ 自 動 車 工 業 、
モリタホールディングスモーターテクノロジー、ヤスナガ、レ
ーシングサービスワタナベ、 久 留 米 工 業 大 学 教 職 員 の 皆
様 、 久 留 米 工 業 大 学 、Kit-fp OB 会 、F.C.C.、エジソ
ン、 東 京 R&D、 住 友 電 装 、ものづくりセンター、 加 工 プ
ロジェクト、 深 井 製 作 所
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38
摂 南 大 学
Setsunan of university
マシン 名
KIZUNA07
S-Racing
S-Racing
http://www.setsunan.ac.jp/~s-racing/
総 合 順 位 20 位 をめざして
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
摂 南 大 学 フォーミュラプロジェクトはチーム 発 足 7
年 目 になります。 昨 年 度 第 13 回 大 会 で 初 のエン
デュランス 完 走 を 達 成 することができました。そこか
ら 目 標 である 総 合 20 位 をめざし、サスペンションジ
オメトリー・タイヤの 接 地 性 などシャシー 系 を 中 心 に
一 から 見 直 しを 行 ないました。
Presentation
プレゼンテーション
今 年 度 のマシンコンセプトは「コーナリング・ 加 速 の 追 求 」としオートクロス59 秒 をめざしました。 主
にシャシー 系 を 中 心 に 改 善 を 行 ないました。
サスペンションでは、タイヤの 設 置 性 について 重 要 視 しました。 特 にコーナリング 性 能 と 加 速 性 を 良 くす
るために、サスペンションジオメトリーの 根 本 的 改 善 とアライメント 特 性 を 考 慮 した 結 果 、タイヤ 面 を 効 率
よく 使 うことができるようになりました。 次 に 車 体 に 伝 わる 力 をスムーズに 吸 収 することを 重 視 しリンクレ
イアウトの 見 直 し、それに 伴 いダンパーの 選 定 も 行 ないました。それによりコーナリング 時 、 直 進 時 ともに
走 行 安 定 性 が 向 上 しました。さらにアンチロールバーを 採 用 することによりロール 剛 性 は50% 向 上 し、ド
ライバーへの 負 担 軽 減 に 繋 がりました。
その 他 コントロール 系 に 関 しては 安 定 した 制 動 性 の 実 現 、パワートレイン 系 では 冷 却 、 吸 排 気 の 適 正 化 を
行 ないました。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 59 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 奥 田 尚 樹 (CP)
桑 田 寿 基 (FA)
竹 原 伸 輔 、 塚 本 裕 汰 、 大 平 悠 矢 、 石 伏 迅 汰 、 岩
崎 和 也 、 芝 田 雄 介 、 竹 内 大 、 有 吉 大 、 有 吉 俊 仁 、
今 悠 祐 、 森 脇 善 清 、 山 口 彪 我 、 小 嶋 優 斗 、 加 藤
憲 佑
Participation report
参 戦 レポート
今 年 度 は 車 検 で 大 きな 指 摘 点 が 少 なく、 昨 年 度 通 過 に 時 間 が 掛 かったブレーキ・チルト 試 験 を 一 発 で 合 格
することができました。
静 的 審 査 では、デザイン 審 査 でサスペンションに 周 囲 の 部 品 が 追 いついていないなど、 多 くのご 指 摘 を 受
け 貴 重 なアドバイスを 得 ることができました。コスト 審 査 では、 裏 付 け 資 料 の 不 足 を 指 摘 され 来 年 度 は 改 善
したいと 思 います。
動 的 審 査 では、 去 年 出 走 することができなかったスキットパッドとアクセラレーションを 走 行 することが
できました。また、スキッドパッドでは 過 去 最 高 のタイムを 出 すことができました。オートクロスとエンデ
ュランスではエンジントラブルにより 思 うような 走 行 ができませんでした。
今 年 度 はさまざまな 課 題 が 残 る 結 果 となりました。しかし、 来 年 度 は 今 年 度 で 見 つかった 反 省 点 を 踏 まえ、
次 こそ 総 合 20 位 を 果 たしたいと 思 います。
Sponsors スポンサーリスト
スズキ、 摂 南 大 学 後 援 会 、ソリッドワークス、NTN、
VSN、F.C.C.、 深 井 製 作 所 、 小 松 行 永 商 店 、 日 清 工 業 、
RAYS、 富 士 精 密 、アルキャンハンズ、プロト、 豊 栄 モ
ータース
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岐 阜 大 学
Gifu University
マシン 名
GFR016
岐 阜 大 学 フォーミュラレーシング
Gifu University Formula Racing
http://www2.gifu-u.ac.jp/~gcgfr000/
創 部 史 上 初 の 全 種 目 完 走
第 14 大 会 を 振 り 返 って
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
岐 阜 大 学 フォーミュラレーシングは2005 年 に 創 部
されました。 活 動 11 年 目 となる2016 年 度 は 創 部
史 上 初 の 全 種 目 完 走 に 向 けて1 年 間 活 動 を 続 け
てきました。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
Presentation
プレゼンテーション
私 たち 岐 阜 大 学 フォーミュラレーシングは、 創 部 以 来 達 成 することができていない 全 種 目 完 走 を 達 成 する
ことを 目 標 に1 年 間 活 動 してきました。 完 走 を 達 成 するために、 早 期 の 車 両 完 成 と 綿 密 な 走 行 スケジュール
を 立 てることに 注 力 しました。
車 両 パッケージングは 昨 年 度 のものを 引 き 継 ぎ、 伝 統 になりつつある2 段 減 速 ドライブトレインを 採 用 す
ることで、リヤまわりをコンパクトにまとめつつ、コースに 合 った 減 速 比 を 得 ることができました。
チームメンバーひとりひとりの 取 り 組 みの 結 果 、 過 去 最 速 の 時 期 にシェイクダウンを 行 なうことができま
した。
● 総 合 23 位 ● 日 本 自 動 車 工 業 会 会 長 賞
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 國 井 翔 太 (CP)
菊 地 聡 (FA)
久 野 あい 理 、 寺 嶋 薫 、 宮 木 光 、 八 木 将 起 、 奥 山
翔 太 、 木 村 香 理 、 黒 田 豪 、 清 水 大 智 、 古 橋 未 悠 、
伊 藤 洸 一 、 落 合 優 介 、 笹 田 和 希 、 菅 野 智 子 、 清
藤 進 、 高 橋 祐 汰 、 堀 山 英 社 、 山 田 朋 、 吉 川 昇 吾 、
成 栗 達 也 、 粕 谷 直 人 、 薫 田 淳 平 、 工 藤 雅 彦 、 光
崎 将 成 、 後 藤 慎 二 郎 、 長 尾 健 太 郎 、 西 川 祥 平 、
牧 田 竜 太 、 山 口 拓 海
Participation report
参 戦 レポート
大 会 初 日 、まずはプレゼンテーション 審 査 と 技 術 車 検 に 臨 みました。プレゼンテーション 審 査 はトップバ
ッターということで、しばらく 控 室 をひとり 占 めしました。 審 査 に 臨 む 人 間 は 何 度 も 審 査 に 参 加 しているの
で、 緊 張 はあまりなかったみたいです。 技 術 車 検 は50 分 のうち25 分 で 全 項 目 の 検 査 を 終 え、 指 摘 項 目 なし
で 危 なげなく 通 過 することができました。
2 日 目 はドライバー 脱 出 、チルト、 騒 音 、ブレーキをノンストップで 通 過 して、プラクティスに 進 みました。
プラクティスを 午 前 で 終 え、 午 後 からのコスト、デザインに 備 えました。2 日 目 終 了 時 まではスケジュール
どおりにすべての 審 査 を 消 化 することができ、 順 調 でした。
3 日 目 は 台 風 接 近 のため、 朝 からチームの 方 針 を 決 めるのに 苦 労 しました。とりあえず 動 的 審 査 会 場 に 行
ってから 考 えようということでローダーにいちばん 最 初 に 載 せ、ローダー 渋 滞 に 巻 き 込 まれることなく 車 両
の 移 動 を 完 了 させました。アクセラレーションをトップバッターで 記 録 を 残 し、スキッドパッドも 記 録 を 残
しました。ウェットでの 走 行 だったため 思 ったような 記 録 は 残 せませんでしたが、2 人 目 のドライバーで 記
録 を 狙 いました。しかし、1 人 目 のドライバーが 優 先 であったため、スキッドパッドの2 回 目 に 出 走 するこ
とができず、 悔 しい 思 いをしました。オートクロスも 記 録 は 残 せましたが、 不 完 全 燃 焼 に 終 わってしまいま
した。しかし、 完 走 という 目 標 に 向 けては 進 んでいたため、エンデュランスに 向 けての 整 備 を 集 中 して 行 な
い、4 日 目 に 備 えました。
エンデュランスでは1 人 目 が 順 調 にラップを 重 ね、2 人 目 にチェンジした 際 も 問 題 なくスタートすること
ができました。しかし、 最 終 周 にペースダウンしてしまいました。 原 因 は 電 装 トラブルによる 冷 却 の 機 能 停
止 です。 最 終 周 であったため 完 走 することはできました。 今 年 度 達 成 できたことはたくさんありますが、 達
成 できなかったことも 数 多 くあるので、 来 年 度 大 会 では 更 なるジャンプアップをめざして、1 年 間 邁 進 して
いきたいと 思 います。
Sponsors スポンサーリスト
スズキ、 光 製 作 所 、 榛 葉 鉄 工 所 、 岐 阜 ギヤー 工 業 、ミ
スミ、 日 信 工 業 、NTN、シバ 金 型 、 杉 山 製 作 所 、 住 友
電 装 、 岐 阜 車 体 工 業 、ツゲプラセス、 深 井 製 作 所 、
T.M.D、ソリッドワークスジャパン、 古 河 電 池 、 早 野 研 工 、
アルテアエンジニアリング、センサータ・テクノロジーズジ
ャパン、マキタ、シーシーアイ、オスコ 産 業 、 高 橋 鉄 工 所 、
岩 田 製 作 所 、 小 熊 製 作 所 、フクダ 精 工 、 服 部 溶 接 鉄
工 所 、 鍋 屋 バイテック、エフシーシー、 三 田 洞 自 動 車 学 校 、
大 同 工 業 、キノクニエンタープライズ、 中 部 化 研 工 業 、
日 本 トムソン、 大 同 DMソリューション、スズヒロフォークリ
フト、アサヒフォージ、D.I.Cマテリアル、 岐 阜 プラスチッ
ク 工 業 、トリニティ、 太 平 洋 工 業 、アイエムイー、 明 智 ヒ
ルトップ サ ーキット 、 ア ネブ ル 、 ナ ベ ヤ 、 片 野 商 会 、 下 関
パッキング
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静 岡 大 学
Shizuoka University
マシン 名
SS-616「 浜 風 」
シズオカユニバーシティモータース
Shizuoka University Motors
http://www.sum-fsae.net
悔 しさの 残 る 結 果 に
マシン 名 : KZ-RR12
Presentation
プレゼンテーション
チーム 紹 介
静 岡 大 学 Shizuoka University Motorsは2004
年 に 発 足 し、 第 2 回 大 会 から 参 戦 しています。フ
ォーミュラマシンの 製 作 を 通 じ、 机 上 だけでは 得 ら
れない 実 践 的 な 技 術 ・ 知 識 を 身 に 着 けることを 目
的 として 活 動 しています。 これまでの 主 な 成 績 とし
て2009 年 、2010 年 には 総 合 5 位 を 獲 得 してい
ます。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
2009 年 、2010 年 の 総 合 5 位 を 頂 点 とし、5 位 →24 位 →32 位 →60 位 →43 位 と 幣 チームは 低 迷 時 期 に 陥 っ
ていました。そこで 今 年 度 のチームコンセプトを「リセット」とし、もう 一 度 初 心 に 帰 ってイチからチーム
を 立 て 直 そうと 考 え、 全 種 目 完 走 を 目 標 に 今 大 会 に 臨 みました。
全 種 目 完 走 を 達 成 するためにマシンコンセプトを 最 も 信 頼 性 ・ 耐 久 性 が 問 われるエンデュランス 審 査 の 完
走 とし、 同 時 にチーム 創 設 から 昨 年 度 まで 良 くも 悪 くも 静 岡 大 学 の 伝 統 であったサイドエンジンレイアウト
をミッドシップレイアウトに 変 更 しました。しかしながら、サイドエンジン 時 代 のノウハウと「どうせする
ならチャレンジングなことをしたい」という 浜 松 に 根 付 いた「やらまいか 精 神 」を 引 き 継 ぎ、 数 少 ない 縦 置
きミドシップレイアウトを 選 択 しました。また、 初 のミドシップということもあり、 本 年 度 は 大 会 用 車 両 と
事 前 テスト 用 車 両 の2 台 を 製 作 しました。
1 年 間 に2 台 製 作 するのはとても 大 変 でしたが、ほぼスケジュールどおりに 進 めることができ、 例 年 以 上
に 走 り 込 みを 行 なってきました。 順 調 に 大 会 までプロジェクトは 進 んでいましたが、 直 前 にエンジンブロー
してしまい、なんとか 新 エンジンを 搭 載 できたものの 時 間 が 足 りず、 思 うような 結 果 を 残 せませんでした。
本 年 度 の 悔 しさをばねに、 来 年 度 こそは 必 ず 良 い 成 績 を 収 めたいと 思 います。
Participation report
参 戦 レポート
本 年 度 は 全 種 目 完 走 を 目 標 に 参 加 しましたが、 上 述 のとおり 厳 しいスタートとなりました。
1 日 目 はまず 優 先 車 検 を 受 けましたが、 一 度 で 通 過 することはできず 翌 日 へと 持 ち 越 しとなりました。また、
並 行 してプレゼンテーション 審 査 が 行 なわれました。 幣 チームは 他 に 類 を 見 ない 独 創 的 な 発 想 が 評 価 され4
位 を 獲 得 しました。
2 日 目 は 再 車 検 を 早 々に 通 過 し、 動 的 車 検 に 向 かいました。1 度 目 のチルト 試 験 で 指 摘 があったものの、
修 正 を 行 なうことでこれを 通 過 し、その 後 騒 音 、ブレーキテストは 問 題 なく 通 過 することができました。 当
日 はコスト・デザインの 両 審 査 も 行 なわれ、それぞれ10 位 ・35 位 を 獲 得 しました。
3 日 目 はいよいよ 動 的 審 査 となりました。しかしながら 原 因 不 明 のエンジンが 始 動 しないという 問 題 が 発
生 し、この 対 策 に 時 間 を 費 やしていたためアクセラレーション・スキッドパッドは 走 行 できませんでした。
その 後 何 とかエンジンは 始 動 し、オートクロスには 出 場 できましたが、 出 走 直 前 で 突 然 の 大 雨 。これにより
良 いタイムを 残 すことができず、エンデュランス 出 場 は 果 たせませんでした。 大 会 直 前 まで 順 調 だったから
こそ、 本 当 に 悔 しい 想 いでいっぱいです。 来 年 こそは 必 ずリベンジを 果 たしたいと 思 います。
最 後 に、 多 くのご 支 援 ご 声 援 を 賜 りましたスポンサーの 皆 様 、 大 学 の 先 生 、OBの 方 などお 世 話 になった
すべての 人 に 感 謝 申 し 上 げます。
● 総 合 48 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 中 西 勇 人 (CP)
福 田 充 宏 (FA)
内 山 泰 希 、 渡 辺 雄 亮 、 福 田 一 樹 、 磯 川 紗 希 、
笹 井 裕 司 、 繁 田 健 吾 、 谷 口 翔 一 郎 、 山 崎 智
也 、 恒 川 尚 輝 、 林 卓 也 、 能 城 冬 馬 、 鈴 木 寛
史 、 一 毛 大 吾 、 伊 良 原 弘 也 、 新 井 楽 天 昴 、
倉 武 雄 、 神 野 健 一 郎 、 日 吉 達 也 、 畑 田 崚 介 、
野 村 享 介 、 上 杉 和 音 、 富 田 皓 哉 、 豊 田 千 沙
都 、 樅 山 鈴 菜 、 高 平 颯 、 矢 原 裕 大 、 村 上 達
亮 、 小 島 利 文 、 松 原 龍 希 、 熊 倉 芹 恵 、 石 井 翼 、
藤 井 烈 、 武 智 健 太 郎 、 佐 々 木 敦 哉 、 田 畑 良 篤 、
柴 田 大 夢 、 田 澤 直 也 、 古 賀 友 也 、 関 口 大 貴 、
板 羽 紀 彦 、 長 谷 川 桃 子 、 渡 辺 かおり
Sponsors スポンサーリスト
スズキ、 加 藤 カム 技 研 、 新 日 本 特 機 、 榛 葉 鉄 工 所 、
TRICK STAR、IDAJ、 和 光 ケミカル、スズキワールド
浜 松 、スズキ、NRS、ダウ 化 工 、 浜 松 第 一 塗 装 、
NIfCO、CYBERNET、 深 井 製 作 所 、 東 邦 テナックス、
AKOYA high tech、NTN、 清 水 金 属 、 金 子 歯 車 工 業 、
KYOWA、 東 洋 測 器 、ニコル・マーケティング、
Hoosier、Henkel、Minebea、RAYS、マルイチ、
TOHNICHI、ゴトー 理 研 、AVO/MoTeCJapan、
OMRON、CYAN、タイコエレクトロニクス、 住 友 電 装 、
R's Racing Service、 旭 化 成 建 材 、 昭 和 飛 行 機 、フ
ジタ、SolidWorks、DAYTONA、 日 本 ロック、
MiSUMi、Quick Hamana、 静 岡 大 学 工 学 部 ものづく
りセンター、 静 岡 大 学 、ゴトー 理 研 、takayanagi、 浜
松 鉄 工 機 械 工 業 協 同 組 合
79

42
福 井 大 学
University of Fukui
マシン 名
FRC16
福 井 大 学 フォーミュラカー 製 作 プロジェクト
University of Fukui Formula Car Racing Club
http://fukui-frc.jimdo.com/
第 14 回 大 会 を 終 えて
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
福 井 大 学 フォーミュラカー 製 作 プロジェクトは2005
年 に 発 足 し、 今 大 会 で11 回 目 の 参 戦 となります。
本 プロジェクトでは、 授 業 の 場 では 経 験 することの
できないPDCAを 通 して、エンジニアとしての 総 合
的 なスキルの 向 上 をめざしております。 今 大 会 は
総 合 20 位 以 内 を 目 標 に 活 動 してきました。
Presentation
プレゼンテーション
福 井 大 学 の 今 年 度 車 両 FRC16の 開 発 コンセプトは『Soul Beat Formula』としました。 我 々がめざすフ
ォーミュラカーは、 扱 いやすく 楽 しい 車 両 であることを 前 提 とし、 運 転 して、 五 感 で 感 じて、 神 経 をゾクゾ
クさせる、つまり 魂 を 刺 激 するフォーミュラカーです。そして、 全 日 本 学 生 フォーミュラ 大 会 において、
総 合 上 位 20 位 以 上 に 到 達 する 性 能 を 有 している 必 要 があると 考 え、これをFRC16の 目 標 性 能 としました。
第 13 回 大 会 の 動 的 審 査 の 結 果 から、 目 標 タイムをスキッドパッド5.2 秒 、アクセラレーション4.2 秒 と 決
定 し、これを 達 成 できるような 各 パートの 設 計 目 標 を 設 定 しました。サスペンションシステムは、リヤサス
ペンションをプルロッドからプッシュロッドに 変 更 し、ベルクランクを 高 い 位 置 に 置 くことで、プッシュロ
ッド 傾 斜 角 を 大 きくし、 力 の 伝 達 効 率 を 向 上 させ、 設 計 どおりの 動 きをするサスペンションシステムを 採 用
しました。さらにアップライトを 鉄 製 からアルミ 製 に 変 更 し 高 剛 性 化 を 実 現 しました。フレームについては
フルモデルチェンジを 行 ない、ねじり 剛 性 を12% 向 上 、 最 低 地 上 高 を23mm 下 げることに 成 功 しました。
さらにディフューザーを 搭 載 することにより、 空 力 による 性 能 向 上 を 実 現 しました。パワートレインについ
ては、 一 新 した 吸 排 気 を 採 用 し、 燃 調 を 最 適 化 することにより、 低 回 転 域 からトルクが 出 るエンジン 特 性 に
し、ドライバーが 扱 いやすいマシンを 実 現 しました。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 39 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 小 原 怜 大 (CP)
新 谷 新 功 (FA)
高 見 知 秀 、 高 倉 涼 、 榊 原 宏 樹 、 吉 村 駿 吾 、 種 田
和 弘 、 南 部 雅 貴 、 今 井 達 也 、 塚 田 真 司 、 山 本 拓 哉 、
林 克 洋 、 日 下 部 杏 、 馬 渕 貴 魁 彰 、 平 田 将 大 、 千
田 将 也 、 新 居 見 絃 、 八 木 渉 、 栗 木 啓 名 、 浅 井 尚
行 、 石 瀬 新 弥 、 池 本 武 史 、 藤 田 裕 人 、 山 田 拓 海 、
坂 田 拓 美 、 大 伴 晃 史 、 中 川 奎 、 清 水 翔 平
Participation report
参 戦 レポート
福 井 大 学 は 総 合 成 績 20 位 以 内 をめざして 大 会 に 臨 みました。 目 標 達 成 のために、 車 検 の 一 発 通 過 は 必 須
であると 考 え 準 備 をしてきました。そのため、 車 検 員 さんにマシンを 見 てもらう 機 会 の 度 に 疑 似 車 検 を 行 な
うなどといった 工 夫 を 積 み 重 ねてきました。 大 会 では 車 検 の 一 発 通 過 はできませんでしたが、シード 権 のお
かげで2 日 目 の 午 前 中 に 全 車 検 を 通 過 することができました。
さらに2 日 目 の 静 的 審 査 では 例 年 より 準 備 を 早 くから 行 なったおかげでデザインとプレゼンテーションで
は 昨 年 度 より 点 数 アップをし、 特 にプレゼンテーションにおいては11 位 という 過 去 最 高 の 成 績 を 残 す 事 が
できました。さらに3 日 目 に 行 なわれた 各 動 的 審 査 では 天 候 が 変 化 していく 中 、どの 審 査 項 目 においても 路
面 状 況 が 良 い 状 態 で 走 らせることができ、オートクロスでは11 分 5 秒 台 のタイムを 残 し、 始 めてBグループ
でエンデュランスを 走 行 することができました。そして、3 日 目 終 了 地 点 での 順 位 が22 位 と、 目 標 である
20 位 以 内 を 充 分 に 狙 える 位 置 に 着 けることができていました。
4 日 目 のエンデュランスでは 始 めの10 周 は 順 調 に 走 行 し、ドライバーも 安 定 したタイムを 刻 んで 周 回 して
いました。しかし、ドライバー 交 代 の 際 にエンジンがオーバーヒートし、 冷 却 水 のリザーバータンクから 水
が 吹 き 出 してしまい、リタイヤしてしまいました。その 結 果 、 総 合 39 位 という 悔 しい 結 果 に 終 わってしま
いました。しかし、ここまで 順 調 に 進 んだ 大 会 は 今 までありませんでした。そのため、 来 年 こそはこの 経 験
を 生 かしてエンデュランス 完 走 、 総 合 20 位 以 内 を 達 成 したいです。
Sponsors スポンサーリスト
青 山 製 作 所 、アキラックス、AVO/MoTeCJAPAN、ウ
エストレーシングカーズ、 宇 野 歯 車 工 業 、エヌ・エム・ビ
ー 販 売 、NTN、 江 沼 チヱン 製 作 所 、エフ・シー・シー、
キノクニエンタープライズ、 協 和 工 業 、 草 島 ラジエータ 工
業 所 、 桑 原 インターナショナル、 神 戸 製 鋼 所 、 三 五 、ジ
ャパンポリマーク、スズキ、 住 友 電 装 、ソリッドワークス・
ジャパン、タカスサーキット、テクノイル・ジャポン、デュー
ク 福 井 、 東 洋 電 装 、 日 信 工 業 、 日 本 ヴイアイグレイド、
ハイレックスコーポレーション、 深 井 製 作 所 、 福 井 県 立 坂
井 高 等 学 校 、 福 井 商 工 会 議 所 、 福 井 大 学 先 端 科 学 技
術 育 成 センター、ブレニ― 技 研 、MathWorks、 丸 五 ゴ
ム 工 業 、ミスミ、 吉 岡 幸 、レイズ
80

44
山 梨 大 学
University of Yamanashi
マシン 名
YFR16
山 梨 大 学 学 生 フォーミュラ 部
Yamanashi Formula R&D
http://www.ccn.yamanashi.ac.jp/~f-circle/
2 年 振 りの 完 走
復 活 をめざしたフルモデルチェンジ
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
前 年 までの 反 省 から 今 年 は 車 両 の 早 期 完 成 をめざ
し、 車 両 製 作 スケジュールの 見 直 しや 工 程 の 改 善
をしました。 車 両 のフルモデルチェンジを 行 ないな
がらも、 各 員 の 努 力 の 甲 斐 あり 過 去 最 速 で 車 両 を
完 成 させることができました。
Presentation
プレゼンテーション
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 22 位 ● 日 本 自 動 車 工 業 会 会 長 賞
私 たちの 車 両 コンセプトは「 旋 回 性 の 向 上 」です。
過 去 2 年 間 、 同 様 のコンセプトで 車 両 設 計 を 行 なってきたが、 今 年 は 目 標 に 対 するアプローチを 変 え、エ
アロを 全 廃 してサスペンションジオメトリーの 最 適 化 による 性 能 向 上 をめざした。 旋 回 能 力 不 足 によりエン
デュランスをリタイヤすることとなった 去 年 の 雪 辱 を 晴 らすため、 足 まわりの 設 計 をゼロから 行 ない、フロ
ントサスペンションのプルロット 化 や 剛 性 強 化 のためのフレームへの 角 パイプの 多 用 など、 大 胆 な 設 計 変 更
を 行 なった。
エアロの 効 果 を 生 かすために 大 型 化 した 昨 年 までの 車 体 からは 一 転 して 非 常 にコンパクトな 車 体 となり、
エアロを 廃 したシンプルなノーズも 相 まって 非 常 にスマートな 外 観 となっている。パワートレインについて
も 全 体 的 な 構 成 は 過 去 のマシンを 踏 襲 しつつ 駆 動 系 や 排 気 系 の 設 計 を 改 善 している。 特 に 去 年 足 を 引 っ 張 る
こととなった 排 気 については、 前 年 までのデータをもとにした 設 計 と 幾 度 もの 実 験 を 繰 り 返 し、 出 力 への 悪
影 響 を 排 除 しつつ 非 常 に 高 い 静 粛 性 を 得 ることができた。
こうした 性 能 向 上 に 加 え、 製 造 段 階 におけるニーズに 応 えるためパーツ、アッセンブリーそれぞれに 生 産
性 を 向 上 させるための 工 夫 が 凝 らされており、 工 期 の 短 縮 に 貢 献 している。シェイクダウンを 繰 り 返 し 幾 度
もの 改 善 を 行 なったYFR16は、フルモデルテェンゾを 行 ないながらも 非 常 に 高 い 完 成 度 となっている。
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 牛 田 航 (CP)
角 田 博 之 (FA)、 丹 沢 勉 (FA)
若 林 未 来 、 今 井 有 紀 、 藤 田 宗 弘 、 佐 々 木 直 渡 、
池 田 浩 輔 、 大 阿 久 善 仁 、 野 々 村 健 吾 、 桐 生 和 磨 、
丸 川 拡 、 袴 田 翔 吾 、 小 幡 光 平 、 相 川 孝 宏 、 柳 沢
正 尚 、 三 浦 涼 希
Participation report
参 戦 レポート
チームとしては 初 めて 車 検 日 中 に 車 検 を 通 過 し、2 日 目 のうちにプラクティスを 行 なうことができ。その
後 もすべての 審 査 をオンタイムで 消 化 し、2 年 ぶりの 全 種 目 完 走 を 果 たした。
しかしオートクロスでは、 多 数 の 参 加 車 両 で 溢 れかえるなか 天 候 の 急 変 に 対 応 しきれずにエースドライバ
ーの 出 走 時 に 路 面 が 雨 で 濡 れ、 思 うようなタイムを 出 すことができなかった。また、エンデユランスにおい
てもドライバーとの 無 線 が 繋 がらず、その 場 での 緊 張 もあってか 新 人 ドライバーが 多 くのパイロンを 倒 し 相
当 なペナルティーを 受 けるなど、いたずらに 減 点 を 重 ねることとなり 結 果 としてはとても 満 足 できるもので
はなかった。
しかし、 今 年 度 1 年 間 を 通 して 車 両 開 発 日 程 の 見 直 しや 新 入 部 員 への 早 期 からの 積 極 的 な 教 育 と 活 動 参 加
を 促 すなど、チーム 運 営 の 改 善 を 図 った。これにより 例 年 に 比 べはるかに 多 くの 試 走 の 機 会 を 得 られ 車 両 の
改 善 に 役 立 った。 試 走 会 を 多 く 重 ねていることもあり 大 会 会 場 でのメンバーの 動 きもスムーズであり、 例 年
に 増 して 会 場 が 混 雑 する 中 でも 滞 りなく 審 査 に 参 加 することができた。 今 大 会 はソフト、ハード 両 面 におい
て 多 くの 課 題 を 残 すものであったが、それらはこれまで 引 き 継 いできた 課 題 を 克 服 した 上 でのものであり、
チーム 力 の 向 上 は 順 位 の 上 昇 よりも 大 きなものであったと 思 う。
Sponsors スポンサーリスト
スズキ、 三 井 金 属 アクト、クリフ、ソリッドワークスジャパン、
中 央 技 研 、NTN、ミスミ、 日 鉄 鋼 管 、サンキン、 岡 島 パ
イプ、 榛 葉 鉄 工 所 、ウエストレーシングカーズ、
TAKATA、 日 信 工 業 、ハイレックスコーポレーション、エフ・
シー・シー、 日 本 発 条
81

45
山 口 東 京 理 科 大 学
Tokyo University of Science, Yamaguchi
マシン 名
アサギマダラ5 号
TUSY-Formula
TUSY-Formula
https://www.facebook.com/tusy.formula/
初 年 度 からの 目 標 達 成
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
私 たち 山 口 東 京 理 科 大 学 学 生 フォーミュラチーム
は、 第 10 回 大 会 にて 初 出 場 を 果 たし、 今 年 で5
年 目 の 参 加 となります。 第 14 回 大 会 では「 全 種
目 完 遂 ・ 完 走 」「 総 合 順 位 30 位 以 内 」を 目 標 に
25 名 のメンバーで 挑 みました。この 目 標 を 達 成 す
べく、1 年 間 活 動 を 続 けてきました。
Presentation
プレゼンテーション
私 達 の 車 両 のコンセプトは、「リニア 感 のある 操 縦 性 」です。このコンセプトにより、アクセル、ブレーキ、
ステアリングなどの 操 作 に 対 し、ドライバーの 期 待 どおりの 応 答 となる 車 両 をめざしています。このコンセ
プトを 具 体 化 するために、フィッシュボーンチャートを 作 成 し、それをもとに 車 両 の 設 計 を 行 ないました。
昨 年 度 まではアクセルを 踏 んでもエンジンがあまり 吹 けず、リニア 感 のある 操 縦 性 を 満 たすとは 言 えない
車 両 となっていました。その 改 良 として、 今 年 度 は 吸 気 スロットルの 位 置 の 変 更 や 気 筒 毎 の 流 入 吸 気 量 の 均
等 化 を 行 なったことと、7,000 回 転 付 近 で 排 気 慣 性 効 果 および 吸 気 慣 性 効 果 が 最 大 となるように 設 計 致 しま
した。その 結 果 、エンジンの 吹 け 上 がりが 良 くなりました。しかし、メーターが 見 にくい 位 置 にあること、
ブレーキング 時 にリヤが 先 にロックしてしまうことなどの 問 題 点 が 生 じました。
車 両 の 性 能 は 全 体 的 に 良 くなりましたが、 吸 気 と 排 気 の 変 更 により、 車 重 が 重 くなりました。また、 今 年
度 車 両 の 最 終 完 成 が8 月 末 となり、 車 両 の 性 能 確 認 やドライバーの 育 成 を 行 なう 時 間 が 少 なくなりました。
来 年 度 は、 車 両 の 気 になる 部 分 の 改 善 と 車 両 の 軽 量 化 、 車 両 の 早 期 完 成 に 重 点 をおいて 第 15 回 大 会 へ 向 け
て 活 動 していきます。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 20 位 ● 日 本 自 動 車 工 業 会 会 長 賞
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 柿 原 崇 寛 (CP)
貴 島 孝 雄 (FA)
池 恭 史 、 古 賀 郁 也 、 野 村 翔 太 、 山 縣 慎 雄 、 上 森
大 雅 、 髙 山 健 太 、 安 部 祐 希 、 目 取 眞 侑 樹 、 小 倉
直 人 、 福 永 博 基 、 行 川 裕 也 、 岡 村 明 、 金 城 克 司 、
坂 井 洸 太 郎 、 中 西 勇 樹 、 藤 原 正 和 、 俟 野 晃 明 、
中 西 亮 太 、 長 井 渉 、 早 稲 田 新 也 、 小 倉 亮 、 根 來
拓 実 、 福 浦 拓 真
Participation report
参 戦 レポート
第 14 回 大 会 で、 初 年 度 からの 目 標 であった「 全 種 目 完 遂 ・ 完 走 」「 総 合 順 位 30 位 以 内 」を 達 成 すること
ができました。 技 術 車 検 では、アルミ 製 のホイールナットが 古 くなっていたことを 指 摘 されました。 至 急 鉄
製 のホイールナットを 購 入 し、 付 け 替 えることにより 技 術 車 検 を 通 過 しました。その 後 のチルト 試 験 、 騒 音
試 験 、ブレーキ 試 験 は 一 度 で 通 過 することができました。
動 的 審 査 では、 台 風 や 大 雨 の 影 響 で 走 れないことを 懸 念 していましたが 天 候 に 恵 まれ、 晴 れている 時 間 帯
に 審 査 を 行 なうことができました。そのため、 吸 排 気 を 変 更 したことも 加 わって 良 い 成 績 を 残 すことができ
ました。 昨 年 度 のエンデュランスではプラグのかぶりによってエンジンが 再 始 動 できないという 問 題 が 生 じ
ました。 今 年 度 もその 問 題 が 懸 念 されましたが、エンジンを 始 動 することができたため、エンデュランスを
完 走 することができました。
しかし、 静 的 審 査 は 非 常 に 悪 い 結 果 となりました。デザイン 審 査 は 昨 年 度 の 結 果 より 良 くなりましたが、
まだまだ 低 い 成 績 となっています。コスト 審 査 は 図 面 やFCAの 不 備 が 多 数 みられ、 大 きく 減 点 されました。
プレゼンテーションは、8 月 末 まで 車 両 の 製 作 を 行 なっていたため 資 料 の 作 成 に 時 間 を 割 けず、 内 容 の 薄 い
プレゼンテーションとなっていました。 来 年 度 は 静 的 審 査 に 重 点 を 置 き、 得 点 の 向 上 を 図 ります。
最 後 になりましたが、 日 々 活 動 を 支 えてくださっているスポンサー 企 業 の 皆 さま、OB、 大 学 関 係 者 、 大
会 関 係 者 の 方 々へこの 場 を 借 りて 厚 く 御 礼 申 し 上 げます。
Sponsors スポンサーリスト
レイズ、サンライト、VSN、 和 光 ケミカル、 富 士 精 密 、ダ
ウ 化 工 、タカタ、nest industry、 住 友 電 装 、ミネベア、
本 田 技 研 工 業 、ミスミ、ソリッドワークスジャパン、イケヤ
フォーミュラ、 寺 田 製 作 所 、オートエクゼ、THK、 日 信 工
業 、キノクニエンタープライズ、F.C.C.、ナチュラサーキット、
内 田 鋼 機 、NTN、かさま 工 芸 、やまと 工 業 、エーモン 工
業 、ウエストレーシングカーズ、ザム・ジャパン、 山 口 東
京 理 科 大 学 、ホンダマイスタークラブ、 協 和 工 業 、プリ
オテック、ロードスタークラブオブジャパン、 山 陽 ツール
82

46
マシン 名
Institut Teknologi Sepuluh
Nopember Surabaya
Institut Teknologi Sepuluh Nopember Surabaya
ITS Team Sapuangin
ITS Team Sapuangin
http://www.sapuanginspeed.its.ac.id
Sapuangin Speed IV
マシン 名 : KZ-RR12
Presentation
プレゼンテーション
チーム 紹 介
4th participation of ITS Team Sapuangin on
Student Formula Japan (SFJ). We got Best
Efficiency Award this year. And the rank
was increase from 46 to 27. We wish in
SFJ 2017, we able to get better results.
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 27 位 ● 省 エネ 賞 :3 位
This is the complete competition of the engineer in the world. We must know all about
manufacturing a car. How about the powertrain, dynamic, electrical and body.
For this year, we use the same engine Husaberg 450 cc FE, it's the same engine as a year ago.
We focus on the durability and reliability of the car in this year.
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・Fatih Nurudin(CP)
Witantyo, Atok Setiyawan(FA)
Abdillah Hadi Alif Ilhami, Annas Fauzy, Arnoldus
Adro P, Bagus Widoto Aji, Gilas Kurnia Taufik,
Haidir Ali Murtadlo, Heri Tri Gunawan Sutopo,
Kahfi Adhiatma Himawan, Khalikul Haqqur
Rahman, Lutfi Agus Salim, M Fajar Auliya, M
Noor Gema T, Moch Fitroh Dzulqornain, Rezha
Falaq Rizki, Rizkiardi Wilis Prakoso, Satria Bayu
Mangkunegoro Siahaan, Sutrisno Birowo,
Vristanto Bimo Kusumo
Participation report
参 戦 レポート
For this year, we move from 46th to 27th rank of the all participant and get best efficiency award.
Sponsors スポンサーリスト
ISTW, Garuda Cargo, Pertamina Lubricant, Astra
Otoparts, Lintech, PJB Services, Krakatau Steel
83

47
立 命 館 大 学
Ritsumeikan University
マシン 名
RF-013
Ritsumei Racing
Ritsumei Racing
http://ritsumeiracing.com/
大 会 を 終 えて
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
私 たちRitsumeiRacingは2003 年 から 参 戦 して
おります。 私 たちは「 社 会 に 貢 献 できる 人 材 の 育
成 」を 理 念 に 活 動 しております。メンバーは 学 部
生 で 構 成 されており、 学 生 が 主 体 となってチーム
運 営 、マシンの 設 計 、 製 作 などを 行 なっております。
Presentation
プレゼンテーション
昨 年 、 第 13 回 大 会 では 動 的 種 目 に 出 場 することができず、 大 会 でのマシン 評 価 を 行 なうことができませ
んでした。そこで、 試 走 会 などのデータを 分 析 し 大 会 結 果 と 比 較 し、 第 13 回 での 順 位 を 仮 定 し 目 標 を 立 て
ました。その 結 果 、 動 的 種 目 に 出 場 していれば 総 合 15 位 前 後 だったので、 総 合 優 勝 も 視 野 に 入 れてマシン
開 発 を 行 ないました。
第 14 回 マシンRF-013では、 昨 年 から 導 入 したエアロデバイスの 軽 量 化 の 徹 底 、 旋 回 性 能 の 向 上 、ドライ
バビリティーの 向 上 を 大 きな 目 標 としてマシン 設 計 を 行 ないました。それにより、 昨 年 度 マシンRF-012と
比 べトータル 的 に 速 いマシンを 作 ることができ、 万 全 の 状 態 で 大 会 を 迎 えることができました。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 11 位 ● 日 本 自 動 車 工 業 会 会 長 賞 ●ジャ
ンプアップ 賞 :2 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 山 内 拓 磨 (CP)
渡 辺 圭 子 (FA)、 乾 広 久 (FA)、 上 芝 生 裕 (FA)
青 山 剛 、 渥 美 友 喜 、 石 橋 伸 悟 、 井 上 颯 人 、 井 ノ
口 友 寛 、 栄 元 恭 平 、 大 西 祐 輝 、 大 藪 辰 昌 、 岡 本
晃 治 、 川 上 航 輝 、 桑 原 巨 尚 、 杉 本 隼 一 、 田 中 大 貴 、
玉 谷 幸 輝 、 中 堂 誠 、 遠 山 諒 、 外 川 啓 太 、 冨 江 慧 、
中 川 恭 太 、 永 縄 卓 大 、 西 尾 和 早 、 西 村 成 賀 、 根
師 邦 尭 、 湊 和 樹 、 武 藤 惇 冶 、 村 田 哲 也 、 本 山 啓
太 、 森 正 崚 太 、 山 本 大 聖
Participation report
参 戦 レポート
今 年 度 は、 総 合 優 勝 をめざし 大 会 に 挑 みました。 昨 年 の 失 敗 を 繰 り 返 さないためにも、 車 検 審 査 の 準 備 を
徹 底 した 甲 斐 もあり、すべての 審 査 を 一 発 で 合 格 することができました。そのため、 大 会 中 は 余 裕 を 持 って
動 的 審 査 に 挑 むことができました。
大 会 中 の 天 候 が 不 安 定 でスキッドパッド、オートクロスで 満 足 のいく 結 果 は 得 られませんでしが、エンデ
ュランスも 無 事 完 走 することができ、2 年 ぶりに 全 種 目 完 走 しました。 我 々が 目 標 にしていた 総 合 優 勝 には
届 きませんでしたが、 来 年 度 に 向 けての 課 題 や 問 題 点 が 明 確 になりました。それを 解 決 しさらに 速 いマシン
を 作 りり、 来 年 こそは 表 彰 台 の 真 ん 中 に 立 てるように 頑 張 ります。
Sponsors スポンサーリスト
川 崎 重 工 、NTN、 協 和 工 業 、 松 本 金 属 工 業 、ソリッド
ワークスジャパン、ダイハツ 工 業 、ウエストレーシングカーズ、
サンキン、 和 光 ケミカル、ミスミ、 琵 琶 湖 スポーツランド、
バイク 工 房 岩 城 、 石 原 ラジエータ 工 業 所 、 新 家 工 業 、ね
じの 山 崎 、ボディーショップナカジマ、テクノジャポンオイル、
日 信 工 業 、 神 戸 製 鋼 、ケミテック、タマディック、IDAJ、
アルテアエンジニアリング、 深 井 製 作 所 、エヌ・エム・ビ
ー 販 売 、ワークスベル 、プラスミュー、 江 沼 チヱン 製 作 所 、
タカタ、 日 本 発 條 、EWP-JAPAN、CAR 工 房
YAMANAKA、エイティーエス、オカノブラスト、カインドヒ
ートテクノロジー、エヌケーエヌ、NOK、 平 和 発 條 、ホ
-ベック、オーファ、デイネス、ヤマモトレーシング、ベア
84

48
金 沢 大 学
Kanazawa University
マシン 名
KF2016
金 沢 大 学 フォーミュラ 研 究 会
Kanazawa University Formula R&D
http://www.kanazawa-formula.com/
第 14 回 大 会 を 終 えて
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
私 たち 金 沢 大 学 フォーミュラ 研 究 会 は2002 年 に
発 足 し、2003 年 の 第 1 回 大 会 から 参 戦 しています。
大 会 への 出 場 を 通 して 工 学 的 知 識 や 技 術 、 社 会
に 出 てから 必 要 とされる 能 力 を 身 につけ、 将 来 社
会 でそれぞれの 分 野 を 牽 引 していけるような 社 会 人
となることを 目 標 とし 活 動 しております。
Presentation
プレゼンテーション
第 14 回 全 日 本 学 生 フォーミュラ 大 会 参 加 車 両 KF2016では「Comfortable driving」を 車 両 コンセプト
として 掲 げ、 入 門 フォーミュラカーとして、 軽 量 化 によってドライバーが 運 転 しやすい 車 両 を 実 現 するとと
もに、 整 備 性 を 良 くすることによるチームへの 負 担 軽 減 をめざしました。 最 も 車 両 のパフォーマンスが 示 さ
れ、かつ 大 会 の 審 査 項 目 中 で 配 点 の 高 いエンデュランス 審 査 において 上 位 を 獲 得 することを 目 標 として、 昨
年 度 車 両 KF2015を 基 にパッケージを 見 直 し、 設 計 を 変 更 しました。
車 両 重 量 を 大 幅 に 軽 量 化 し、ヨー 慣 性 モーメントの 低 減 を 狙 うために、エンジンは 昨 年 に 引 き 続 き 単 気 筒
エンジンを、タイヤは10インチタイヤを 採 用 しました。 昨 年 度 に 引 き 続 き、 今 年 度 もシャシー 剛 性 が 高 く
なるように 車 両 部 品 を 設 計 し、 低 重 心 化 ・ 軽 量 化 を 考 慮 して 設 計 しました。 車 両 中 で 大 きなウエイトを 占 め
るフレームについてはアルミ 削 り 出 しリヤバルクヘッドを 採 用 し、そこへ 力 のかかる 部 位 を 集 めることで 局
部 剛 性 を 高 めると 共 に、エンジンルームの 設 計 をコンパクトにし、 車 両 の 小 型 化 を 狙 いました。また、 骨 組
みに 関 しては、 重 量 当 たりのねじり 剛 性 を 上 げるよう 設 計 を 見 直 しました。パワートレインの 部 品 では、サ
ージタンク 容 量 を 変 更 することでエンジンの 始 動 性 の 向 上 、 軽 量 化 を 試 みました。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 29 位 ● 日 本 自 動 車 工 業 会 会 長 賞 ●プ
レゼンテーション 賞 :3 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 斎 藤 一 輝 (CP)
稗 田 登 (FA)
植 西 国 央 、 寺 澤 佑 丞 、 花 里 文 宏 、 片 桐 聡 子 、 稲
葉 健 将 、 小 杉 幸 樹 、 品 川 裕 樹 、 島 田 琢 己 、 都 筑 渉 、
中 川 凌 、 松 本 拓
Participation report
参 戦 レポート
今 年 も 昨 年 に 引 き 続 き 人 数 の 少 ない 中 で 車 両 製 作 を 行 なうこととなり、 上 級 生 が 極 端 に 少 ない 中 で 新 たな
チームがスタートしました。 比 較 的 車 両 製 作 の 経 験 が 浅 いメンバーが 中 心 であったことと、チームでの 日 程
管 理 の 甘 さにより、 製 作 が 大 幅 に 遅 れました。 先 輩 方 のアドバイスもあり、なんとか 大 会 に 間 に 合 わせるこ
とができました。 本 来 は 走 行 テストや 試 験 のための 時 間 を 確 保 しなければなりませんでしたが、 日 程 の 遅 れ
により 充 分 なものとすることはできませんでした。
大 会 では、 技 術 検 査 は1 回 での 通 過 とはならなかったものの 数 箇 所 の 修 正 で 通 過 することができました。
その 後 は 昨 年 度 苦 労 した 騒 音 、ブレーキ 車 検 を 含 めて、 動 的 車 検 はすべて 順 調 に 通 過 してプラクティスに 参
加 しました。
動 的 審 査 では、 不 安 定 な 天 候 の 中 、ベストな 得 点 を 残 すことこそできませんでしたが、すべての 審 査 項 目
で 得 点 を 残 し、エンデュランスでは2 大 会 ぶりの 完 走 を 果 たしました。 静 的 審 査 では、プレゼンテーション
で3 位 を 獲 得 することができました。 今 年 度 は、「エンデュランス 完 走 」を 最 低 限 の 目 標 としてきましたが、
来 年 度 は 今 年 度 の 車 両 の 課 題 を 克 服 できるよう 努 め、より 良 い 順 位 をめざして 参 ります。
最 後 に、これまでさまざまな 場 面 でチームを 支 援 していただいたスポンサーの 皆 様 、 先 輩 方 、 大 会 を 運 営
していただいたスタッフの 方 々、その 他 多 くの 方 々へこの 場 をお 借 りして 心 より 御 礼 申 し 上 げます。
Sponsors スポンサーリスト
スズキ、 高 松 機 械 工 業 、タカスサーキット、 北 國 新 聞 社 、
アルテクノ、 石 金 精 機 、 石 原 金 属 化 工 、 江 沼 チヱン 製
作 所 、 金 沢 大 学 技 術 支 援 センター、 小 松 鋼 機 、コマツ
NTC、NTN、UACJ、 協 和 工 業 、スズキ 部 品 秋 田 、ソ
リッドワークスジャパン、 津 田 駒 工 業 、 東 日 製 作 所 、 日 新
レジン、 日 本 精 工 、ブレニー 技 研 、 細 田 塗 料 、ミスミグル
ープ 本 社 、ヤマハ 発 動 機 、ヤマモト、 和 光 ケミカル、 他
多 数
85

49
崇 城 大 学
Sojo University
マシン 名
SPF-013
崇 城 プロジェクト F
Sojo Project F
http://www.stu.sojo-u.ac.jp/~projectf/spf/
第 14 回 全 日 本 学 生 フォーミュラに
参 加 して
マシン 名 : KZ-RR12
Presentation
プレゼンテーション
チーム 紹 介
アルバイトをしながらというメンバーも 多 く、どのよう
に 日 程 を 調 整 し 車 両 を 製 作 していくかといった 点 が
苦 労 しました。その 中 でメンバー 全 員 の 日 程 や 進
捗 報 告 を 徹 底 させることで 日 程 をたてていきました。
コンセプト 等 を 決 める 企 画 から 設 計 ・ 解 析 を 行 ない、
製 作 、 試 走 を 行 なって 来 ました。 設 計 を 行 ない、
実 際 に 製 作 をしていく 段 階 で 加 工 が 難 しい 点 や 他
の 部 品 との 位 置 関 係 が 設 計 段 階 と 比 べ 多 少 異 な
ったりした 点 があり、 苦 労 しました。
コンセプトをドライバビリティ―の 向 上 とし、ドライバー 操 作 に 対 する 車 両 追 従 性 、 速 度 応 答 性 を 含 めて
おり、これらを 総 合 的 に 向 上 させることで、 乗 り 心 地 はもちろんドライバーへの 負 担 が 少 なく、ドライバ
ーの 意 図 に 追 従 して 動 くマシンをめざしました。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 69 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 増 田 幹 大 (CP)
内 田 浩 二 (FA)、 生 田 幸 徳 (FA)
伊 藤 康 平 、 大 久 保 達 弘 、 大 久 保 祐 哉 、 小 谷 雅 輝 、
坂 元 一 樹 、 坂 本 知 優 、 髙 松 優 未 、 角 田 光 、 歳 川 凌 平 、
松 下 雄 弥 、 満 田 潤 平 、 南 徹 郎 、 森 岡 希 望 、 森 田 昭 伍 、
山 下 慶 一 郎 、 吉 留 大 智
Participation report
参 戦 レポート
私 たちは 大 会 が 行 なわれる 前 日 に 出 発 し、1 日 目 は 昼 間 に 会 場 に 到 着 しました。そこから 車 両 搬 入 ・ 調 整
を 行 ない、 夕 方 より 行 なわれるデザイン 審 査 に 挑 みました。デザイン 審 査 に 関 しましては 改 善 点 を 審 査 員 よ
り 指 摘 していただき、 今 後 の 設 計 ・ 製 作 に 生 かしていこうと 思 いました。2 日 目 は、 午 前 にプレゼンテーシ
ョン 審 査 、 午 後 にコスト 審 査 があり、さらに 技 術 車 検 も 受 けなければならなかったため、スケジュール 管 理
が 重 要 となる 日 でした。 技 術 車 検 においてはブレーキテストを 合 格 することができず、この 日 は 通 過 するこ
とができなかったため、3 日 目 に 素 早 く 合 格 することができるように 準 備 をしてこの 日 は 終 了 しました。
3 日 目 はブレーキテストを 合 格 することができましたが、アクセラ、スキッドパッドの 時 間 に 間 に 合 わせ
ることはできませんでした。 午 後 からのオートクロスには 出 場 することができましたが、 規 定 のタイムには
届 いておらず、4 日 目 からのエンデュランスには 出 場 することはできませんでした。
4 日 目 、5 日 目 は、 出 場 する 競 技 がなかったため、 他 チームとの 交 流 等 を 行 ない、 情 報 収 集 をするなどし
て、 来 年 に 向 けた 活 動 をしました。
今 年 、 目 標 にしていた 全 競 技 完 走 を 成 し 遂 げることはできませんでしたが、 今 大 会 の 反 省 をし、 改 善 点 をし
っかりと 見 直 し、 来 年 に 向 け 励 んでいきます。
Sponsors スポンサーリスト
本 田 技 研 工 業 、ソリッドワークスジャパン、レイズ、 株 式
会 社 VSN、 協 和 工 業 、F.C.C.、NTN、GSユアサ、
不 二 ライトメタル、 戸 畑 製 作 所 、ゼ・クー 北 神 電 子 サー
ビス、ひごいち、 境 ボデー、タカタ、タイムズカー 近 見 店 、
スーパーオートバックス 熊 本 東 バイパス 店 、 熊 本 アイ・ビ
ー 産 業 、ホンダテクノフォート、 深 井 製 作 所 、ミナミ 化 工
産 業
86

50
マシン 名
Kasetsart University
Kasetsart University
Dongtaan Racing Team
Dongtaan Racing Team
https://www.facebook.com/Kasetsart.Formula.Student/
Acceleration, Stability and
Driver Compatibility
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
Dongtaan Racing Team was established in
2009. We want to be a hub for engineering
students who “want”to have their leisure
activities in research, practical, and more
experience in motorsport. The students who
have passion and satisfy when development
occurs.
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
Presentation
プレゼンテーション
This car is designed to aim our target which is faster acceleration and more stability. The car was
improved in parts and conceptual design.
The previous year we had a problem in stability, so, we have improved A-arm geometry to increase
anti-squad, improved locker arm to decrease cornering roll. We have removed rear block of frame to
decrease weight. Furthermore, we design and install aerodynamic wings to improve skid-pad
performance.
We upgraded several part to enhance performance such as,
- New SACH damper and H&R spring
- New MOTEC M4 control unit
- Hub & Tri-pod joint
- Smooth Surface Carbon Fiber Intake Manifold & Runner
● 総 合 47 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・Juggarin Chutikusol (CP)
Asst.Prapot Kuntong, Ph.D (FA), Jaytawee
Pukrushpan, Ph.D (FA)
Supakit Anakkamontri, Patcharakorn
Wattanapanom, Yasinthorn Sibuasod, Pankawee
Esa, Jasvin Patheja, Akkarawee Vachirawat,
Pongsakorn Sakulkaew, Chattarin
Teerawattanasook, Kunat Lertrattananon,
Chokchai Jarunongkran, Khongtip Khosawad,
Pongsathorn Kusolphat, Praguyphun
Uthasoonthorn, Kawin Limjanon
Participation report
参 戦 レポート
This is our second time to participate JSAE. Our thinking, our lack sleeping, our practicing, our
sweat result is 47th place, 10 place better than our previous year. With the score 237.60 point
which is 72.7 points better.
Our performance in Design and Cost event was poor due to our lack in content. Our point is the
same as previous year in Cost event and 16 points better in Design event.
Our Business Presentation was fulfilled our expectation. We have got 11th ranking among every
competitors and 8.09 points better than our previous.
Our Acceleration Performance was also better than before. From 4.465 to 4.283 seconds with 2
points better.
Our Skid pad score increased 23.44 points with 8th ranking.
Our Autocross score increased 18.17 point with 14th ranking.
However we did not finished Endurance event again due to problem in electrical and coolant
system. That cause our score to fuel efficiency as 0 (same as last year) and our scores in
endurance event was 10 (5 points better than previous).
We learn a lot of lessons that a malfunction in a little parts of system can leads to large problem.
We learn a teamwork meaning. It is our prestige moment when we see the car we built running on a
track. We plan to improve a reliability of cars and take a great result next time.
Sponsors スポンサーリスト
BOSCH, LiquiMoly, Welpro, Aeroflex, Wurth, PSP,
Aeroflex, D.I.D, Euroracing,Cobra, Nippon Cargo
Airline, Pearl Logistics, Tozzhin, SKF Bearings,
RevSpec Dyno
87

51
上 智 大 学
Sophia University
マシン 名
SR15
上 智 大 学 ソフィアレーシング
Sophia Racing
http://www.sophiaracing.com/(HP) https://www.facebook.com/SophiaRacing(Facebook)
王 座 奪 還 への 道
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
弊 チームは 第 1 回 日 本 大 会 から 毎 年 大 会 に 参 加
するとともに、 世 界 へ 通 用 することを 証 明 する 意 思
のもと、 英 国 大 会 、 豪 州 大 会 など 海 外 大 会 にも
積 極 的 に 参 戦 し、 幅 広 い 知 識 と 経 験 を 得 ることで
更 なる 向 上 をめざして、“Prove to the world〜 真
価 の 証 明 ”をコンセプトに 活 動 をしています。
Presentation
プレゼンテーション
我 々は、 昨 年 同 様 に 進 化 ・ 熟 成 ・ 継 続 を 具 現 化 するため、 今 年 度 もフルカーボンモノコックの 進 化 、ビッ
クエアロの 熟 成 、 単 気 筒 ターボエンジンを 始 めさまざまな 車 両 の 技 術 開 発 を 行 ないました。 単 に 最 適 化 をめ
ざすのではなく、あくまでもチームがめざす 最 速 の 車 両 を 想 定 し、いかに 近 づけるかを 考 えました。 今 年 度
のコンセプトは 車 両 を 一 見 した 場 合 と 細 部 まで 注 視 した 場 合 のいずれにおいても、 設 計 者 ・ 技 術 者 たちの 意
図 や 創 意 工 夫 が 複 雑 に 絡 み 合 い 調 和 している 車 両 を 理 想 としたうえで、「Fractalな 車 両 」としました。
更 なる 高 出 力 化 を 狙 うため、 一 昨 年 から 採 用 しているターボチャージャーを 今 年 度 も 採 用 しました。また、
吸 気 ・ 排 気 系 の 再 設 計 やノックセンサーを 搭 載 し、ベンチテストによりチューニングを 行 ないました。ベン
チテストでは、 空 燃 比 、 点 火 時 期 の 調 整 ・ノック 制 御 ・ブーストコントロールを 行 なうことにより 出 力 向 上
を 図 りました。
車 両 重 量 にも 配 慮 し、コンセプトどおり 各 パートがすべてのパーツに 関 してブラッシングを 行 ない、 更 な
る 軽 量 化 はできないのか、そもそも 必 要 か 否 か 等 を 検 討 した 上 で 車 両 設 計 を 行 ないました。 細 部 にわたる 軽
量 化 を 行 なうことにより、 昨 年 度 に 比 べ 約 10kgの 軽 量 化 を 達 成 しました。
さらに、 旋 回 中 の 車 速 向 上 のため、エアロデバイスによる 更 なるハイダウンフォースを 狙 うと 共 に、 走 り
込 みによりシャシーのセッティングを 行 ない、 今 年 度 車 両 の 最 適 化 を 行 ないました。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 32 位 ● 最 軽 量 化 賞 (ICV):1 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 大 津 悠 作 (CP)
鈴 木 隆 (FA)
岡 本 航 希 、 相 島 雄 太 、 伊 藤 悠 樹 、 田 中 郁 郎 、 坂
井 創 、 佐 々 井 宏 典 、 渡 辺 菜 子 、 齋 藤 玲 央 、 福 田
元 樹 、 松 井 萌 、 村 田 悠 司 、 高 村 直 樹 、 久 保 田 七 海 、
田 中 アレックス 翼 、 堀 江 諒 、 梶 木 健 斗 、 久 保 田 友
宏
Participation report
参 戦 レポート
我 々はかつての 強 豪 チームとして、その 名 に 恥 じぬような 車 両 を 作 れるよう 日 々 努 力 を 重 ねて 参 りました。
昨 年 度 の 大 会 では 車 検 中 に 車 両 が 故 障 し、 動 的 審 査 にまったく 参 加 できないという 大 変 悔 しい 思 いをしまし
た。 今 年 度 の 大 会 では 無 事 に 車 検 に 合 格 し、 動 的 審 査 に 臨 むことができました。しかしながら、エンデュラ
ンス 走 行 前 にエンジントラブルに 見 舞 われ、ドライバーの 安 全 、オイル 漏 れなどによる 大 会 への 影 響 を 考 慮
した 結 果 、 棄 権 せざるを 得 なくなってしまったことは 無 念 であるばかりでなく、 大 きな 反 省 点 です。ただ、
オートクロスで 残 したタイムは 決 して 悪 いものではなく、 車 両 の 素 質 はあるものと 考 えています。 来 年 度 以
降 、より 信 頼 性 の 高 い 車 両 を 製 造 できるよう、チームで 研 究 を 続 ける 所 存 です。
静 的 審 査 においても 改 善 の 余 地 が 見 られました。プレゼンテーションでは 車 両 をキットカーとして 販 売 す
るという 戦 略 で 臨 みました。テーマとして 悪 くはないものの、 細 部 の 仕 上 げが 不 充 分 で、テーマの 良 さを 充
分 に 生 かすことができていませんでした。デザイン 審 査 は7 位 という 結 果 でしたが、こちらも 一 部 で 情 報 の
偏 りがあるとの 指 摘 を 受 けました。 静 的 審 査 でも 情 報 の 取 捨 選 択 を 徹 底 し、 確 実 に 上 位 を 狙 えるものを 作 り
上 げてまいります。
また、 細 かな 反 省 点 はあるものの、 大 会 期 間 中 のチーム 全 体 の 動 きは 良 かったと 思 われます。 上 級 生 はも
ちろんのこと、 新 入 生 も 役 割 を 分 担 し、チームをサポートしました。 来 年 度 は 情 報 伝 達 の 手 段 を 拡 充 し、よ
り 迅 速 な 対 応 ができるよう 体 制 を 整 えます。
Sponsors スポンサーリスト
ヤマハ 発 動 機 、 日 立 物 流 バンテックフォワーディング、 興
津 螺 旋 、UDトラックス、 田 口 型 範 、 平 垣 製 作 所 、 青 島
歯 車 、 岩 倉 溶 接 、 和 光 ケミカル、アンシス・ジャパン、
.GAT、エー・シー・エム、アールケージャパン、ミヤコ 自
動 車 工 業 、レーザマックス、テキストリーム、IHI、 深 井
製 作 所 、 日 本 VI-grade、コンカレント 日 本 、ミスミ、 茂 原
ツインサーキット、PTCジャパン、ダウ 化 工 業 、エフ・シー・
シー、IDAJ、NTN、 近 藤 発 動 機 、 日 本 自 動 車 大 学 校 、
オクノグローバルテック、 村 田 ボーリング、 日 本 コーティング、
水 戸 工 業 、エム・エス・シーソフトウェア、 日 信 工 業 、カ
スタムエアーブラシペイントアイ;ゴウ、 不 二 WPC、
Mathworks Japan、マテリアライズジャパン、SMC、フ
ァロージャパン、RAMPF group Japan、サイアン、 丸
紅 情 報 システムズ、エイチ・エー・ティー、SHコンサルテ
ィング、 日 本 精 機
88

52
日 本 大 学 理 工 学 部
College of Science and Technology , Nihon University
マシン 名
NU-CST014
円 陣 会
Engine Association
http://enginekai000.web.fc2.com(HP) https://twitter.com/NUEA_engine(Twitter)
今 年 も 果 たせなかった 想 い
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
日 本 大 学 理 工 学 部 円 陣 会 は、1952 年 ( 昭 和
27 年 )に 発 足 した 歴 史 のあるチームです。 学 生
がものづくりを 自 主 的 にするという 方 針 のもと、さま
ざまな 競 技 に 出 場 したサークルです。 自 動 車 技 術
会 主 催 である 全 日 本 学 生 フォーミュラ 大 会 に1 年
目 から 参 戦 しており、 今 年 で14 回 目 になります。
Presentation
プレゼンテーション
今 年 度 は「For All Drivers」をコンセプトに 掲 げ、どんなドライバーでも 速 く 走 ることができる 車 両 とな
るように 設 計 をしました。
鋼 管 スペースフレーム、4 気 筒 エンジン、13インチホイールといった 車 両 の 基 本 諸 元 は 昨 年 度 のものを 引
き 続 き 採 用 しました。 正 常 進 化 の 設 計 で 特 に 注 力 した 事 は 低 重 心 、 低 疲 労 をめざしたドライビングポジショ
ンと、 昨 年 度 の 反 省 点 であったトー、キャンバー 等 の 剛 性 向 上 と 車 両 旋 回 時 に 変 化 の 少 ないサスペンション
ジオメトリー 設 計 です.
昨 年 度 大 会 では 車 検 を 通 過 することができず、 動 的 種 目 に 参 加 することができませんでした。そこで 今 年
度 は 設 計 管 理 という 役 職 を 設 け、 常 に 車 検 を 通 る 車 両 になっているかを 確 認 し、 設 計 および 製 作 を 行 ないま
した。その 結 果 、 今 年 度 大 会 では 車 検 での 大 きな 指 摘 もなく、 無 事 に 通 過 をすることができました。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 61 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 大 竹 出 (CP)
星 野 倫 彦 (FA)
大 塚 耀 太 、 織 田 真 裕 、 落 合 亮 、 近 藤 拓 輝 、 菅 田 颯 、
白 幡 幸 宏 、 竜 田 航 也 、 松 浦 淳 平 、 三 河 凌 一 朗 、
池 田 圭 佑 、 池 延 翼 、 上 田 優 希 、 柴 田 悠 司 、 高 橋
知 樹 、 武 田 拓 己 、 田 中 智 寛 、 寺 嶋 慎 司 、 中 倉 礼 善 、
成 澤 龍 、 成 瀬 友 裕 、 武 藤 充 、 山 本 翔 太 、 横 山 琢
也
Participation report
参 戦 レポート
第 14 回 大 会 では 昨 年 度 大 会 に 続 き 車 検 を 通 過 することができず、2 年 連 続 で 動 的 種 目 に 参 加 することがで
きませんでした。 昨 年 度 通 過 できなかった 技 術 車 検 には 大 会 前 から 注 意 をしており、 入 念 な 確 認 を 行 なって
きたため 大 きな 修 正 点 もなく、 無 事 に 通 過 をすることができました。 大 会 中 にステアリング 部 品 の 修 理 が 必
要 になるなどのトラブルも 乗 り 越 え、 騒 音 審 査 までは 通 過 をすることができましたが、 大 会 前 から 不 安 視 さ
れていたエンジンがブレーキテスト 直 前 でかからなくなってしまい、そのまま 第 14 回 大 会 を 終 える 結 果 と
なってしまいました。
静 的 審 査 では 審 査 前 の 提 出 物 の 完 成 度 の 低 さからデザイン 審 査 とコスト 審 査 で 点 数 を 下 げる 結 果 となって
しまいました。しかし、プレゼンテーション 審 査 では 昨 年 度 の 反 省 をもとに 対 策 をして 臨 んだ 結 果 、 構 成 、
資 料 、 質 問 の 項 目 において 高 い 評 価 を 頂 き 大 幅 に 点 数 を 向 上 させることができました。
近 年 、 私 達 のチームではエンジン 関 係 のトラブルが 多 発 しており、それらすべてを 根 本 的 に 解 決 すること
ができかったことが 今 回 の 動 的 種 目 不 参 加 という 結 果 になってしまったと 思 います。また、 製 作 に 時 間 を 割
き 静 的 審 査 を 疎 かにしてしまうという 日 程 管 理 のミスもあり、デザイン、コスト 審 査 でも 点 数 を 落 とす 結 果
となってしまったと 思 います。
来 年 はエンジンの 不 安 点 をすべてなくして 大 会 に 臨 むことと、 静 的 審 査 にも 力 を 注 げる 日 程 を 立 てること
で、 動 的 種 目 への 出 場 を 果 たし、さらに 静 的 審 査 でも 高 い 点 数 を 獲 得 し、 上 位 進 出 をしたいと 思 います。
Sponsors スポンサーリスト
ヤマハ 発 動 機 、アール 産 業 牧 、SPSアンブラコ、キノク
ニエンタープライズ、コトラ、 小 原 歯 車 工 業 、 光 研 電 化 、
三 協 マテリアル、 三 和 メッキ 工 業 、 重 松 製 作 所 、 城 南 キ
ー、スズキ、ゼネラルエンジニアリング、ソフトウェアクレイ
ドル、ソリッドワークス・ジャパン、 太 洋 、 太 陽 石 油 、 大
同 工 業 、DECK MECHANICAL POWER、 東 洋 電 装 、
日 産 自 動 車 、 日 信 工 業 、 日 本 発 条 、ニューレジストン、
深 井 製 作 所 、フューチャーテクノロジー、プラスミュー、プ
ロト、 本 田 技 研 工 業 、 三 菱 マテリアル、ミスミ、ミネベア、
RS-Watanabe、 和 光 ケミカル、braille BATTERY
JAPAN.、F.C.C.、NOK、NTN、SEVENTH NIGTH
VSN
89

53
静 岡 工 科 自 動 車 大 学 校
Shizuoka Professional College of Automobile Technology
マシン 名
SFT04
SAT`S Formula
SAT`S Formula
http://satsformula.wordpress.com
去 年 のリベンジをめざす
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
本 校 は 今 大 会 で4 回 目 の 出 場 となりました。 人 数
も 時 間 も 少 ないチームですが、スポンサー 様 のご
協 力 、FAの 方 のご 指 導 、 整 備 学 校 ならではのア
イデアで 上 位 をめざして 日 々 努 力 しているチームで
す。
Presentation
プレゼンテーション
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 80 位
私 達 のチームでは、 今 年 度 のマシンコンセプトを 決 めるにあたり、 昨 年 度 のマシンを 一 から 見 直 し、コー
ナリング 姿 勢 の 安 定 、ロールセンターの 最 適 化 、 適 切 なサスペンションのジオメトリーという 主 に 足 まわり
に 関 するキーワードが 浮 上 してきました。
その 結 果 も 踏 まえ、 昨 年 度 の「 誰 でも 乗 れる 弄 れるフォーミュラカー」というコンセプトは 残 しつつ、 適
切 な 旋 回 性 能 を 求 めることにしました。
高 い 旋 回 性 能 を 追 求 するにあたり、アップライトを 新 規 に 製 作 しジオメトリーを 最 適 化 しました。また、
旋 回 性 能 以 外 にもコクピットに 可 動 式 のシートレールを 採 用 することにより、もう 一 つのコンセプトの「 誰
でも 乗 れる」を 達 成 しました。
他 にも、 昨 年 度 破 断 したデフマウントをより 強 固 にまた 容 易 に 取 り 外 し 可 能 にしたことにより、 整 備 性 の
向 上 も 果 たしました。
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 岩 邊 拓 郎 (CP)
杉 本 童 (FA)、 石 田 和 人 (FA)
岡 田 一 希 、 津 島 庸 介 、 田 中 一 樹 、 斎 藤 鷹 矢 、 山
田 大 稀 、 紅 林 蒼 波 、 嶋 佐 侑 也
Participation report
参 戦 レポート
私 達 のチームは 今 年 で4 回 目 の 大 会 出 場 となりました。 昨 年 度 の 大 会 では 大 雨 によりオートクロスが 中 止
になったことでエンデュランスへ 出 走 することができましたが、2 周 目 でデフマウントが 破 断 してしまいリ
タイヤとなってしまいました。
今 年 度 のチーム 目 標 は30 位 以 内 入 賞 、ジャンプアップ 賞 獲 得 でした。 最 上 級 生 が2 年 生 と 経 験 も 浅 く、 右
も 左 も 分 からず 昨 年 度 の 車 両 をベースに 改 良 を 加 えていきました。 結 果 、 書 類 審 査 は 無 事 合 格 し、 本 大 会 に
出 場 を 決 めました。 車 検 の 指 摘 事 項 も 簡 単 に 修 正 できる 範 囲 で 騒 音 、チルト 共 にスムーズにクリア。そして
昨 年 度 までの 先 輩 方 が 調 整 に 悩 んでいたブレーキ 審 査 も、スポンサー 企 業 様 のご 支 援 によりブレーキを 一 新
したことにより 難 なくクリア。オートクロスへ 出 場 しました。
出 走 直 前 に 大 雨 が 降 ってきてしまいウェット 路 面 での 走 行 となりました。ですが 残 念 ながら 基 準 タイムに
届 かず、エンデュランスには 不 出 場 となってしまいました。
目 標 は 達 成 できませんでしたが、 途 中 リタイヤとはならずマシン 自 体 の 耐 久 性 能 は 上 がってきていること
が 確 認 できた 大 会 になったと 思 います。 来 年 度 の 大 会 ではチーム 目 標 は 継 続 し、ジャンプアップ 賞 を 狙 って
いきたいです。
Sponsors スポンサーリスト
スズキ、 日 信 工 業 、RS TAICHI、NTN、FCC、THK、
KUMHO、トクベン、サンキン、デイトナ、ユタカ 技 研 、
協 和 工 業 、 深 井 製 作 所 、ソリッドワークス、ユニホームセ
ンター、ユニバンス、 静 岡 工 科 自 動 車 大 学 校 後 援 会
90

54
早 稲 田 大 学
Waseda University
マシン 名
WFP2016
早 稲 田 フォーミュラプロジェクト
Waseda Formula Project
http://waseda-fp.tumblr.com
上 位 進 出 への 第 一 歩
― 雪 辱 を 果 たし、より 高 みへ―
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
Presentation
プレゼンテーション
今 年 は 学 生 フォーミュラの 原 点 に 立 ち 返 り、ドライバーが 意 のままにコーナーを 駆 け 抜 け、 運 転 の 愉 しさ
を 感 じられるよう「Driving Pleasure」をマシンコンセプトとして 設 定 し、WFP2016の 開 発 ・ 設 計 を 行 な
ってきました。
シャシーでは 各 部 品 の 重 量 を 考 慮 し、 最 適 な 重 量 配 分 になるようマシンレイアウトを 見 直 しました。 同 時
にコーナリング 時 の 過 渡 特 性 にも 着 目 し、サスペンションジオメトリーの 変 更 を 実 施 しました。その 他 にも、
ステアリング 系 パーツの 剛 性 を 高 めることで、ドライバーの 意 のままに 操 れるマシンをめざし、 開 発 を 行 な
ってきました。
パワートレインでは、 新 エンジンの 投 入 に 伴 い、 電 装 部 品 とエンジンパーツを 一 新 し、 高 い 信 頼 性 と 容 易
なメンテナンス 性 を 念 頭 に 設 計 を 行 なってきました。また、 昨 年 の 走 行 データを 基 に、 最 適 なギヤ 比 を 算 出
し、 高 い 動 力 性 能 とドライバビリティーの 両 立 をめざしました。
また、 今 年 はチームマネージメントにも 注 力 し、 設 計 および 製 作 のスケジュール 管 理 を 徹 底 しました。 結
果 として、チーム 史 上 最 速 となる4 月 中 旬 のシェイクダウンを 果 たし、 大 会 までに350kmを 超 えるテスト 走
行 を 行 なうことができました。その 結 果 、 徹 底 的 なトラブルの 洗 い 出 しとマシンポテンシャルをフルに 引 き
出 すセッティングを 行 なうことができ、 満 を 持 して 大 会 に 参 戦 しました。
WFPは2009 年 のチーム 発 足 以 来 、「4 気 筒 エ
ンジン+ 13 インチタイヤ」のパッケージで 参 戦 して
います。2013 年 には 初 のエンデュランス 完 走 を
達 成 しましたが、それ 以 降 は 悔 しい 結 果 が 続 きまし
た。その 雪 辱 を 果 たすために 今 年 は「 全 種 目 完
走 + 総 合 15 位 」という 目 標 を 掲 げ、 大 会 に 臨 み
ました。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 17 位 ● 日 本 自 動 車 工 業 会 会 長 賞 ●ジャ
ンプアップ 賞 :3 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 上 入 佐 慶 太 (CP)
宮 下 朋 之 (FA)、 石 井 泉 (FA)、 佐 藤 真 (FA)
菱 沼 優 花 、 今 野 貴 史 、 春 日 浩 輝 、 斉 藤 史 哲 、 井
上 遼 哉 、 鈴 木 峻 大 、 鷲 尾 拓 哉 、 小 河 広 明 、 堀 込
貴 央 、 小 野 寺 隼 、 藤 井 裕 斗 、 湯 川 詩 織
Participation report
参 戦 レポート
まず 初 めに、 多 大 なるご 支 援 ご 声 援 を 賜 りましたスポンサーの 皆 様 、 大 学 関 係 者 の 皆 様 、OB・OGの 皆
様 に 厚 く 御 礼 申 し 上 げます。
昨 年 の 雪 辱 を 果 たすべく 臨 んだ 今 年 の 大 会 は、 事 前 に 車 検 対 策 を 行 なったことで、2 日 目 の 昼 には 車 検 を
通 過 することができました。また、 静 的 審 査 についても、 昨 年 と 比 べ 余 裕 を 持 って 臨 めたと 感 じております。
そして3 日 目 より、 私 たちにとって2 年 ぶりの 動 的 審 査 が 始 まりました。 刻 一 刻 と 変 化 する 天 候 と 路 面 状
況 に 苦 しめられ、タイムが 伸 び 悩 みましたが、 全 ドライバーが「 全 種 目 完 走 」を 意 識 した 結 果 、 確 実 なタイ
ムを 残 すことができました。
4 日 目 のエンデュランスでは 晴 天 に 恵 まれ、1 人 目 のドライバーが 順 調 に 周 回 を 重 ねることができました。
時 折 り 好 タイムを 記 録 しつつ、 危 なげない 走 りで2 人 目 のドライバーと 交 代 しました。2 人 目 のドライバー
はタイヤとガソリンの 残 量 に 気 を 使 いながら 周 回 を 重 ね、ついに3 年 ぶりのチェッカーフラッグを 受 けるこ
とができました。 同 時 に、 目 標 としていたチーム 史 上 初 の「 全 種 目 完 走 」も 達 成 しました。
最 終 的 には 総 合 17 位 となり、 目 標 順 位 にはわずかにおよびませんでしたが、チーム 史 上 最 高 順 位 を 獲 得
することができました。また、メンバー 全 員 の1 年 間 の 頑 張 りが 日 本 自 動 車 工 業 会 会 長 賞 とジャンプアップ
賞 3 位 の 受 賞 に 繋 がったのではないかと 感 じております。
2013 年 以 来 、エンデュランス 完 走 から 遠 退 いていましたが、 今 後 は 総 合 優 勝 も 見 据 え、 早 稲 田 の 名 に 恥
じぬよう 全 力 で 活 動 していきます。
Sponsors スポンサーリスト
スズキ、タマチ 工 業 、ソリッドワークス・ジャパン、ジュニ
アモーターパーク クイック 羽 生 、NTN、KYB、UDトラッ
クス、ライフリング、 早 稲 田 大 学 機 友 会 、ミナミモータース、
RAC、 旭 スプリング 製 作 所 、 石 原 ラジエーター 工 業 所 、
ウエストレーシングカーズ 、ウエダ 、エフ・シー・シー、エヌ・
エム・ビー 販 売 、エンバイロ・ビジョン、オーゼットジャパン、
オーテック 鈴 鹿 、オートフォース、 加 藤 工 作 所 、キノクニ
エンタープライズ、 協 永 産 業 、 協 和 工 業 、クラスフォーエ
ンジニアリング、 住 友 電 装 、セントグラフィック、 早 美 舎 、
ティ・クラフトネクト 事 業 部 、ニシムラタイヤ、 日 信 工 業 、
深 井 製 作 所 、プロテクタ、プロト、ミスミ、 武 蔵 ホルト、
Moto Liberty、UACJ、Rush Factory、ワークスベル、
早 稲 田 大 学 自 動 車 部 、 草 鹿 研 究 室 、 大 聖 研 究 室 、 宮
下 研 究 室 、 山 川 研 究 室 、ものづくり 工 房 、 工 作 実 験 室 、
熱 工 学 ・ 流 体 ・ 制 御 実 験 室 、 機 友 会 会 員 の 皆 様
91

55
ホンダテクニカルカレッジ
関 西
Honda Technical College Kansai
マシン 名
HTW-10
よんぱくと
Yonpakuto
この 悔 しさを 忘 れず
次 に 向 けて 頑 張 ります!
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
私 たちは、 本 校 の 自 動 車 研 究 開 発 科 として 約 1
年 間 、 学 生 フォーミュラ 日 本 大 会 に 向 けた 活 動 を
通 して、 自 動 車 の 研 究 ・ 開 発 を 学 んできました。
私 たちは 1 学 年 につき1 台 の 異 なるまったくマシン
を 製 作 しており、それぞれが 目 標 を 持 って、 日 々マ
シンの 開 発 を 行 なっています。
Presentation
プレゼンテーション
私 達 は、4 気 筒 エンジン 搭 載 車 の 加 速 とコンパクトなシャシーを 持 ったマシンの 高 い 回 頭 性 を 合 わせれば
速 い 車 両 が 作 れるのではないかという 想 いから、この1 年 間 「 立 ち 上 がりから 直 線 まで 爽 快 感 溢 れる 加 速 」
というコンセプトで、パワフルな4 気 筒 エンジンをコンパクトで 軽 量 な 車 体 にレイアウトしてきました。
コンセプトに 基 づき、パワートレインでは 吸 排 気 を、オートクロスでの 常 用 域 である9,000rpmにピーク
トルクを 合 わせた 吸 気 管 410mm、 排 気 管 330mmとしました。またシャシーでは、エンジンをフレームの 一 部
として 利 用 してフレームのパイプ 数 を 減 らしたり、ホイールベースをレギュレーション 最 短 を 狙 った1550
mmに 設 定 。 今 大 会 トップクラスにコンパクトな4 気 筒 搭 載 マシンと 言 える、 全 長 2410mm、 全 高 1150mm、ト
レッド 前 後 1095mmのマシンを 製 作 しました。 重 量 面 でも、コンパクトに 製 作 したことで 乾 燥 重 量 216kgと、
これも4 気 筒 搭 載 車 両 中 トップクラスの 軽 量 なマシンを 実 現 しました。
今 大 会 では、エンジンのセッティング 不 足 もあり、 動 的 審 査 への 出 場 はできませんでしたが、 来 年 6 月 に
控 えるアメリカ 大 会 に 向 けて、まずはマシンの 実 走 行 、 現 状 での 検 証 を 経 て、 更 なる 軽 量 化 を 図 り、その 他
不 具 合 や 今 大 会 での 課 題 に 対 する 対 策 を 取 っていきたいと 思 います。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 67 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 原 田 裕 大 (CP)
木 村 泰 之 (FA)、 神 通 邦 彦 (FA)
泉 聡 紀 、 河 田 優 弥 、 遠 藤 樹 弥 、 田 中 寛 人 、 佐 藤 翼 、
竹 村 聡 太 、 角 南 昂 平 、 山 田 竣 介 、 中 田 雄 也 、 渡
辺 頌 大 、 佐 藤 瑞 樹 、 小 林 大 祐 、 濱 名 祐 志 、 冨 永
昂 平 、 瀧 野 篤 史 、 木 山 湧 、 柴 原 光 希 、 笠 原 悠 樹 、
佃 泰 成 、 福 里 竜 章
Participation report
参 戦 レポート
大 会 前 、シェイクダウン 動 画 の 撮 影 をした 日 が 提 出 期 限 2 日 前 の8 月 24 日 、その 後 車 検 に 対 する 対 応 に 時
間 をかけ 過 ぎてしまい、 充 分 に 走 れる 状 態 になったのは、 大 会 を3 日 後 に 控 えた9 月 3 日 でした。マシンの 製
作 も 大 会 の 準 備 も 満 足 に 進 めることができず、 中 途 半 端 な 状 態 のまま 大 会 を 迎 えてしまいました。
大 会 1 日 目 は、 翌 日 に 控 えた 車 検 の 準 備 を 進 めつつ、 午 後 からはデザイン 審 査 に 臨 みました。いただいた
指 摘 は 設 計 の 未 熟 さを 痛 感 させられるもので、 今 後 理 論 に 基 づいた 設 計 をやり 直 す 必 要 性 を 感 じました。2
日 目 は 朝 から 技 術 車 検 を 受 けました。ここでは、メインフープに 関 するパイプの 追 加 を 指 摘 されました。そ
の 後 はコスト 審 査 で、 目 標 の20 位 には 届 きませんでしたが29 位 とまずまずの 結 果 に 終 わりました。 午 後 か
らはプレゼンテーション 審 査 があり、こちらは 目 標 の20 位 には 届 かず、38 位 と 悔 しい 結 果 となりました。
この 日 は 車 検 すべてを 終 える 目 標 を 達 成 できず、ブレーキと 騒 音 を 翌 日 に 持 ち 越 してしまいました。
3 日 目 は、 朝 から 騒 音 とブレーキの 車 検 をどちらもスムーズに 通 過 し、 動 的 エリアへのローダ 待 ちの 列 に
加 わりました。しかし、 並 んだ 時 間 も 遅 く、 午 前 中 は 審 査 に 間 に 合 いませんでした。 午 後 からはオートクロ
スで、こちらは 出 走 できたのですが、 途 中 で 止 まってしまい 再 走 行 は 間 に 合 いませんでした。
結 果 として、 総 合 67 位 というとてもとても 悔 しい 順 位 となってしまいましたが、 次 に 控 える 来 年 6 月 のア
メリカ 大 会 で 雪 辱 を 果 たす 想 いで 今 後 も 頑 張 っていきます。
Sponsors スポンサーリスト
本 田 技 研 工 業 、NTN、エフ・シー・シー、 山 王 テック、
日 信 工 業 、ハイレックスコーポレーション、 深 井 製 作 所 、
ホンダテクノフォート、 川 上 製 作 所
92

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北 海 道 大 学
Hokkaido University
マシン 名
FH-10
北 海 道 大 学 フォーミュラチーム
Formula-sae Hokkaido Team
http://fht-hokudai.com/contents/main.htm
第 14 回 大 会 を 終 えて
活 動 総 括
マシン 名 : KZ-RR12
Presentation
プレゼンテーション
チーム 紹 介
北 海 道 大 学 フォーミュラチームは2006 年 に 発 足 し、
第 5 回 大 会 から 参 戦 し、 今 年 度 で10 回 目 の 参 加
となります。 構 成 しているメンバーは18 名 、 日 本
大 会 で 総 合 優 勝 することを 目 標 とし、 学 生 主 体 と
なって 活 動 を 行 なっています。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 60 位
今 年 度 の 車 両 設 計 コンセプトは、「 低 中 速 コーナリングスピードの 向 上 」とし、 日 本 大 会 の 動 的 審 査 にお
いて 配 点 の 高 いスキッドパッド・オートクロス・エンデュランス 審 査 において 好 成 績 を 収 めることをめざし、
限 界 コーナリング 性 能 と 操 舵 に 対 する 応 答 性 能 の 向 上 を 狙 いました。
これを 達 成 するために、
シャシー 班 は、「 低 重 心 かつ 高 剛 性 」
パワートレイン 班 は、「 低 速 トルク 向 上 」
エアロダイナミクス 班 は、「40km/h 以 下 のダウンフォース 増 加 」
を 班 コンセプトに 設 計 しました。
シャシー 班 では、リヤサブフレームを 導 入 することで、 剛 性 を 大 きく 向 上 させ、エンジンマウントの 位 置 、
サスペンションシステムの 見 直 しなどから、 低 重 心 化 を 行 ないました。
パワートレイン 班 は、テスト 走 行 などのデータから、ドライバーの 常 用 回 転 域 を 割 り 出 し、 今 までのトル
クピーク 発 生 回 転 数 よりも1000rpm 下 げた7,500rpmで 発 生 するように 吸 排 気 の 設 計 を 見 直 しました。そ
の 結 果 、 低 回 転 時 のトルクを 向 上 させ、 軽 量 化 、マスの 集 中 化 を 行 ないました。
エアロダイナミクス 班 は、サイドカウル、ディフューザーの 形 状 検 討 を 行 ない、ダウンフォースを 増 加 さ
せ、 製 作 方 法 を 変 更 することなどにより、より 精 度 が 高 く 軽 いエアロ 部 品 製 作 を 行 ないました。
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 佐 々 木 久 慶 (CP)
近 久 武 美 (FA)、 小 川 英 之 (FA)、 柴 田 元 (FA)、
田 部 豊 (FA)、 小 橋 好 充 (FA)
貝 沼 拓 哉 、 木 下 竜 馬 、 久 々 津 諒 平 、 齋 藤 誠 司 、
井 口 直 輝 、 伊 藤 和 弥 、 今 井 拓 哉 、 田 村 優 汰 、 石
松 祐 典 、 松 尾 拓 磨 、 小 野 圭 一 、 菅 野 美 羽 、 幸 田
文 太 、 築 山 友 也 、 戸 塚 慶 彦 、 平 澤 登 夢 、 渡 辺 雄
矢
Participation report
参 戦 レポート
僕 たちは1 年 間 、チームの 立 て 直 しも 含 めて、 動 的 種 目 完 走 を 目 標 に 頑 張 ってきました。しかし、 結 果 は、
動 的 種 目 のオートクロスに 出 走 することしかできず、 総 合 順 位 も60 位 という 大 変 不 甲 斐 ない 結 果 となりま
した。チームを 応 援 してくださる 方 々に 本 当 に 申 し 訳 なさを 感 じるとともに、 次 はもうない。 絶 対 にやって
やるぞという 強 い 気 持 ちが 芽 生 えました。
今 年 1 年 間 の 活 動 は、すべてが 駄 目 であったわけではありません。 良 かったところは 来 年 に 生 かし、 悪 か
ったところはしっかり 反 省 し、 原 因 を 突 き 止 め、 対 策 を 講 じていきたいと 思 います。
活 動 を 振 り 返 ると、 設 計 スケジュール、フレーム 製 作 に 関 しては、 予 定 どおり 行 なうことができました。
しかし、 電 装 のトラブルを7 月 まで 直 すことができなかったため、チーム 状 態 も 悪 くなり、マシン 完 成 、シ
ェイクダウンが 予 定 よりかなり 遅 くなってしまいました。1 年 間 を 通 してチーム 一 丸 となって 大 会 に 臨 むこ
とができなかったのは 僕 の 力 不 足 であり、 今 年 の 大 きな 反 省 です。 来 年 は、さまざまな 反 省 を 確 実 に 成 功 に
繋 げ、 笑 顔 で1 年 間 を 終 えたいと 思 います。
最 後 になりましたが、この 活 動 は、さまざまな 方 の 協 力 で 成 り 立 っています。チームを 応 援 してくださっ
た 協 賛 企 業 様 、 並 びに、 顧 問 の 先 生 方 、 大 学 関 係 者 の 方 、 父 兄 の 皆 さま、 大 会 運 営 の 方 、そして、1 年 間 苦
楽 を 共 にしたチームのメンバー。 本 当 にありがとうございました。
Sponsors スポンサーリスト
本 田 技 研 工 業 、TBK、 榛 葉 鉄 工 所 、AIS 北 海 道 、
DAIHEN、ホクアイ・ベッツ、ビー・ユー・ジーDMG 森
精 機 、ゼットエフジャパン、NTN、Minebea、MSF、
NCML、レーザマックス 北 海 道 、トヨタレンタリース 札 幌 、
日 本 軽 金 属 、 北 海 道 シャーリング、 太 平 洋 フェリー、ソリッ
ドワークスジャパン、IDAJ、アルテアエンジニアリング、
更 別 村 、 北 海 道 大 学 工 学 部 機 械 知 能 工 学 科 、 工 学 系
ワークショップ、 北 工 会 、FHT OB 会 他 29 社
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ホンダテクニカルカレッジ
関 東
Honda Technical College Kanto
マシン 名
HFP000
H-TEC KANTO Formula Project
H-TEC KANTO Formula Project
https://sites.google.com/site/htecracing/
伝 統 との 葛 藤 と 決 断
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
私 たちホンダテクニカルカレッジ 関 東 フォーミュラ
SAE 部 は 初 の 専 門 学 校 としての 大 会 出 場 から 今
年 で11 回 目 の 出 場 となりました。 整 備 や 設 計 の
知 識 を 生 かせるよう 日 々 活 動 しております。 今 年 度
は 多 くの 新 入 部 員 も 入 り 学 校 内 でも 最 大 規 模 を 誇
る 大 きく、 賑 やかな 部 活 動 です。
Presentation
プレゼンテーション
初 の 専 門 学 校 出 場 校 として、 過 去 には 総 合 11 位 、 数 回 の 最 軽 量 化 賞 受 賞 など 多 くの 爪 痕 を 残 してきた 私
たちですが、ここ 数 年 は「 軽 量 ・コンパクト」にとらわれすぎ、マシンの 信 頼 性 に 欠 けるものとなっており
ました。そこで 今 年 度 は 伝 統 であった「 軽 量 ・コンパクト」は 継 承 しつつも、「 信 頼 性 と 耐 久 性 」をコンセ
プトに、「 完 走 」を 目 標 としてマシンの 製 作 に 取 り 組 んできました。 合 言 葉 は「 緊 張 ではない、 開 放 するス
ポーツだ」です。 初 代 NSXのような 衝 撃 と 感 動 、そして 完 走 と、チーム 一 丸 となって 進 んできました。フ
レーム 一 新 、ベルトドライブからチェーンドライブへの 変 更 、ブレーキキャリパーの 見 直 し、シフターのロ
ッド 化 、マフラーの 消 音 、 抜 け 改 善 、 始 動 性 向 上 、 足 まわり 一 新 、インテーク 形 状 変 更 、 燃 料 タンク 一 新 、
ペダル 一 新 と、とてもボリュームのあるものとなりました。チーム 発 足 時 は10 人 ほどの 小 さなチームでし
たが、20 人 近 くの1 年 生 を 迎 え、35 人 の 大 きなチームとなったおかげで、 試 走 会 までにほぼマシンを 完 成
させることができました。 試 走 会 では、 例 年 の 問 題 である 始 動 性 も 改 善 傾 向 で、 足 まわりのセッティングや、
燃 料 の 加 速 増 量 などさまざまなデータを 取 ることができましたが、プラクティス 内 でオイル 漏 れによるレッ
ドフラッグ、またエンジンブローによりエンジン 載 せ 替 えを 余 儀 なくされました。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 64 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 久 保 堅 誠 (CP)
法 原 淳 (FA)、 竹 中 弥 月 (FA)
川 林 直 輝 、 深 澤 駿 介 、 飯 島 拓 海 、 宗 片 竜 輝 、 樋
口 鮎 美 、 椎 野 拓 磨 、 塚 越 崇 、 佐 藤 快 、 藤 澤 直 人 、
田 中 チャールズ、 伊 東 俊 、 東 畑 拓 実 、 大 河 原 晃 、
植 木 拓 未 、 真 鍋 涼 、 藤 崎 樹 、 松 元 弘 幸 、 中 島 大
輔 、 飯 沼 健 太 、 謝 明 達 、 服 部 晃 平 、 辻 陸 央 、 田
井 寛 樹
Participation report
参 戦 レポート
エンジントラブルを 何 とか 乗 り 越 え、 大 会 に 臨 みました。 静 的 審 査 に 関 しては、 具 体 的 な 数 値 を 示 すもの
が 少 ないと 指 摘 を 受 けました。 車 検 では、まさかのカウルの 先 端 R 不 足 と 固 定 方 法 で 引 っかかってしまいま
した。しかしながら 車 検 は 再 車 検 でクリアしました。 重 量 は 昨 年 度 に 比 べ 増 加 してしまい、ここに 関 しては
改 善 の 余 地 があると 考 えます、 騒 音 審 査 では、エンジンがなかなかかからず、かかってもECUが 突 然 スト
ールするという 謎 の 事 象 が 発 生 し 始 めました。 最 初 はアースの 締 め 付 けを 改 善 することで 解 決 しましたが、
セルも 重 くなる 一 方 で 迷 宮 に 入 りかけていました。しかしながら、 何 とかエンジンがかかり、 騒 音 に 関 して
は 昨 年 度 より5デシベル 減 の105デシベルと、 期 待 以 上 の 結 果 となりました。ブレーキ 車 検 では、なぜかリ
アタイヤがロックせず、 何 度 もリトライしました。ここでも 始 動 性 が 悪 く、オートクロス 終 了 30 分 前 に 合
格 し、 猛 ダッシュでダイナミックエリアに 向 かいました。しかし、オートクロスコースでまたエンジンがか
からず、そのままリタイヤという 結 果 となってしまいました。 原 因 を 大 会 後 探 究 したところ、スタータモー
タとアースの 接 触 不 良 が 原 因 と 分 かりました。 大 会 を 含 むすべてを 通 じて、 車 両 の 完 成 の 遅 延 による、 走 行
マップや 始 動 マップの 習 熟 不 足 、また 電 装 系 の 信 頼 性 がかけるものとなってしまったからだと 考 えます。 来
シーズンは、 電 装 、 燃 調 のこの 二 つを 重 点 的 に 早 期 車 両 完 成 とともに 頑 張 っていきたい 所 存 であります。
Sponsors スポンサーリスト
本 田 技 研 工 業 、ホンダテクノフォート、 日 信 工 業 、トリプ
ル K、RK チェーン、フォーミュランド・ラー 飯 能 、 住 友 電 装 、
ハイレックスコーポレーション、 深 井 製 作 所 、R's デザイン、
F.C.C.、タカタ
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近 畿 大 学
Kinki university
マシン 名
KFR13
近 畿 大 学 フォーミュラプロジェクト
Kinki university Formula project
http://kufp.high-power.net/top.html
〜 最 速 のコーナリング 脱 出 〜
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
今 年 のマシンは、 軽 量 化 とコーナリング 性 能 の 向
上 をコンセプトに「 低 重 心 化 」を 引 き 継 ぎ、「レー
スで 勝 てる 車 両 」の 開 発 を 進 めました。 遠 心 力 ス
ーパーチャージャーの 採 用 、ドライサンプシステム
の 最 適 化 など、 飽 くなき 挑 戦 をモットーに 日 々 設 計 、
製 作 を 行 なっております。
Presentation
プレゼンテーション
今 年 度 、KFR-13は 大 会 上 位 成 績 を 残 すために「 最 速 のコーナリング 脱 出 」をコンセプトに 開 発 を 行 ない、
コーナリング 性 能 の 向 上 を 図 り、 今 年 は 大 幅 な 軽 量 もめざし、 設 計 を 行 ないました。
そこで、コーナリング 性 能 向 上 のために 昨 年 度 までは 非 搭 載 だったスタビライザーを 搭 載 し、 数 年 前 から
搭 載 を 検 討 しながら 見 送 り 続 けてたウイングの 搭 載 に 踏 み 切 りました。 軽 量 化 のために1つ1つのパーツを1
から 見 直 し、 各 パーツごとに 目 標 値 を 設 定 し 各 々が 設 計 を 行 ないました。
また、 今 年 は 例 年 より 多 くの 走 行 練 習 を 行 なうことができたため、オートクロスコースを 中 心 に 走 り 込 み
行 なうことができました。それにより、 実 際 にドライバーが 車 両 の 状 態 を 把 握 でき、フィードバックを 車 両
に 反 映 することができました。
結 果 として 車 両 重 量 をパワートレイン 全 体 で16.4kg、シャシー 全 体 で10.1kg、エアロデバイス 全 体 で
12.4kgの 大 幅 な 軽 量 化 に 成 功 しました。 走 行 練 習 では 大 会 で 使 用 されるコースを 想 定 したコースを 作 りタ
イムを 測 定 し、 平 均 タイムでアクセラコースで0.12 秒 、スキッドパッドコースで0.23 秒 、オートクロスコ
ースで1.33 秒 タイムを 縮 めることに 成 功 しました。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 73 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 福 岡 忠 将 (CP)
梶 原 伸 治 (FA)
岸 本 尚 也 、 米 島 悠 滋 、 入 口 裕 太 、 境 野 茉 莉 、 江
口 尊 嗣 、 山 岡 廉 、 河 野 有 紗 、 吉 田 匡 、 玉 岡 翼
Participation report
参 戦 レポート
今 大 会 では、 総 合 順 位 20 位 を 目 標 に 大 会 に 挑 みましたが、 結 果 として 程 遠 い 順 位 となってしまいました。
動 的 種 目 当 日 に 発 生 したエンジン 潤 滑 系 のトラブルにより 走 行 不 可 となり、このトラブルが 大 会 当 日 までに
経 験 したことのないエンジントラブルであったため、 当 日 での 修 正 に 間 に 合 わず 走 行 不 可 となりました。チ
ームとしては、 改 めてエンジンの 信 頼 性 の 重 要 性 を 強 く 認 識 させられることとなりました。
静 的 審 査 では、 今 年 度 は 人 数 不 足 により 実 質 3 人 でコストレポートの 作 成 を 行 なったことにより、 個 々の
負 担 が 大 きくなり 図 面 漏 れなどのミスを 引 き 起 こす 要 因 となりました。プレゼンテーションでも、 質 疑 応 答
の 資 料 の 裏 付 けが 甘 く、 審 査 官 の 要 求 している 回 答 を 得 ることができませんでした。また、 発 表 者 の 練 習 不
足 がポイントを 落 とす 要 因 となりました。デザインでは、 設 計 を 始 める 際 にしっかりと 数 値 目 標 を 設 定 でき
ず、 高 得 点 へ 繋 げることができませんでした。さらに、シャシーもエラーにより 他 のパーツに 大 幅 な 変 更 を
行 なったことにより、 充 分 な 得 点 を 得 ることができませんでした。
昨 年 度 までとは 異 なり、スタビライザーの 搭 載 、ウイングの 搭 載 等 の 改 良 点 も 多 く、 設 計 ミスによるフレ
ームの 作 り 直 し、 大 会 直 前 のエンジントラブル、それに 伴 う 全 体 的 な 遅 れが 生 じてしまい、 設 計 の 甘 さを 露
呈 することとなってしまいました。また、 実 働 人 数 が 少 なく、 経 験 の 浅 い 状 態 のチームメンバーであり、 信
頼 性 を 確 保 できず、 走 行 ができない 状 態 となり、このことは 悔 しさが 残 る 結 果 でした。
Sponsors スポンサーリスト
礎 、NTN、AVOMoTeC Japan、 川 崎 重 工 業 、キノク
ニエンタープライズ、スポーツランド 生 駒 、 住 友 電 装 、ソ
リッドワークス・ジャパン、 大 東 コーポレーション、 大 東 ラジ
エーター、D.I.D、 東 洋 電 装 、 日 信 工 業 、ニフコ、 日 ポリ
化 工 、 深 井 製 作 所 、ミスミ、 三 宅 工 場 、 名 阪 スポーツラ
ンド、やまと 興 業 、 和 光 ケミカル
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鳥 取 大 学
Tottori University
マシン 名
TF16*
鳥 取 大 学 フォーミュラプロジェクト
TUFP
http://tufp.blog44.fc2.com/acebook(HP) https://www.facebook.com/icee.tottori/(facebook)
車 両 共 同 製 作 に 伴 う 業 務 提 携 案
〜オリジナルブランドの 確 立 に 向 けて〜
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
今 期 チームは3 年 生 が 2 名 、2 年 生 が1 名 、1
年 生 4 名 という 少 数 で 活 動 しました。 発 足 より9 年
目 となる 我 チームは、 少 人 数 精 鋭 で 日 々 最 高 の 車
体 を 製 作 すべく 奮 闘 しています。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
Presentation
プレゼンテーション
プレゼンテーション 審 査 では「 車 両 共 同 製 作 に 伴 う 業 務 提 携 案 」というタイトルを 元 にして「オリジナル
ブランドの 確 立 に 向 けて」の 委 託 製 造 依 頼 を 仮 定 しました。 実 際 の 企 業 で 起 こりうる 為 替 や 製 品 の 保 管 場 所 、
ニーズ 等 の 問 題 を 考 えて 話 を 進 めました。
その 中 でプレゼンテーション 審 査 ならではの「 話 の 抑 揚 」「うまくファイルが 表 示 されない」「 相 手 の 反 応
に 合 わせた 追 加 の 説 明 」 等 の 難 しさを 本 当 に 感 じました。また、 想 定 外 の 質 問 に 対 する 応 用 力 も 試 され、い
い 経 験 を 積 むことができたと 感 じています。
● 総 合 66 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 八 尋 洸 也 (CP)
河 村 直 樹 (FA)、 村 松 隆 司 (FA)
上 田 翔 也 、 久 保 田 悠 介 、 大 段 俊 樹 、 中 村 司 、 野
村 昂 太 郎 、 前 田 俊 輔 、 落 合 勇 太 、 中 務 幸 輝 、 石
井 裕 基
Participation report
参 戦 レポート
10 回 目 の 参 戦 となる 今 大 会 、「 正 常 進 化 」というコンセプトのもと9 年 間 培 った 技 術 を 生 かし 大 幅 なデザ
イン 変 更 を 車 体 に 加 えました。その 車 体 で 全 種 目 の 参 加 並 びにジャンプアップ 賞 をめざして1 年 間 活 動 して
きました。しかし、シェイクダウン 証 明 の 提 出 まで 至 ることができず、 大 会 には「 自 分 達 にできることを 精
一 杯 やって 来 シーズンに 繋 げよう」という 気 持 ちで 参 加 させていただきました。
1 年 生 がチームの 大 半 を 占 めるということもあり、 多 くを 学 んでもらうためすべての 静 的 審 査 に1 年 生 を
参 加 させ、 来 年 に 向 けての 蓄 積 になるように 活 動 しました。
Sponsors スポンサーリスト
川 崎 重 工 、NTN、THK、ヤマネ 機 材 、 日 信 工 業 、
MISUMI、 協 和 、 鶴 田 金 型 製 作 所 、 和 光 ケミカル、 鳥
取 大 学 ものづくり 実 践 センター、ソリッドワークス・ジャパン、
タイヤショップショップT2、リンパーツ、monocolle、 関 も
のづくり 研 究 所 、F.C.C.、 光 生 アルミニューム 工 業
96

60
広 島 工 業 大 学
Hiroshima Institute of technology
マシン 名
ヒットフォーミュラプロジェクト
HIT Formula Project
http://www.me.it-hiroshima.ac.jp/~nakane/hitformula/indexf.html
マシンが 走 る、よろこび。
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
私 たちHIT Formula Projectはチームが 発 足 して
8 年 になります。 手 軽 で 本 格 的 なレーシングカーと
いうコンセプトのもと、 軽 量 、 高 剛 性 、 低 重 心 、
低 コストを 満 たす 開 発 を 行 なってきました。チームメ
ンバーは10 人 と 少 ないですがチームワークで 頑 張
っています。
Presentation
プレゼンテーション
今 年 は、 車 検 の 一 発 合 格 と 動 的 審 査 への 出 場 、 総 合 順 位 30 位 以 内 を 目 標 として 活 動 しました。
今 年 度 車 両 の 設 計 目 標 は、 低 重 心 、 軽 量 化 というレース 車 両 の 基 礎 を 抑 えた 車 両 設 計 をすること、 一 般 ユ
ーザーでも 操 縦 しやすく、また 容 易 にエンジンや 車 両 のセッティング、およびメンテナンスできる 部 品 数 の
少 ない 低 コストかつシンプルなマシンの 製 作 です。
私 たちの 車 両 の 主 な 特 徴 は、トーションバーサスペンションの 採 用 です。これによって 低 重 心 化 、 低 コス
ト、 高 いメンテナンス 性 を 実 現 しています。
そして 今 年 度 車 両 の 大 きな 特 徴 はリヤアクスルです。リヤタイヤに 幅 広 タイヤを 用 い、 昨 年 度 の 問 題 点 の
一 つであったオーバーステア 傾 向 を 弱 アンダー 傾 向 にし、ドライバビリティーの 向 上 を 実 現 しました。
さらに 今 年 度 は 早 期 に 車 両 を 完 成 させ、 走 行 試 験 を 多 く 行 ないました。これにより 信 頼 性 の 向 上 を 図 りま
した。
その 他 、 低 コスト 実 現 のために 車 両 に 板 金 で 製 作 した 部 品 を 多 く 使 用 しているなど、 製 作 に 時 間 の 掛 から
ないような 車 両 となるよう 設 計 の 段 階 で 検 討 しました。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 84 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 安 永 尚 史 (CP)
中 根 久 典 (FA)、 吉 田 憲 司 (FA)
城 井 啓 吾 、 日 焼 誠 、 大 西 宏 樹 、 久 保 田 悠 希 、 広
井 笙 太 、 山 本 郁 実 、 好 本 史 記 、 三 島 さつき、 村
上 瑠 香
Participation report
参 戦 レポート
今 大 会 私 たちは3 大 会 ぶりの 車 検 通 過 を 達 成 し、 動 的 種 目 へ 進 むことができました。 車 検 で 指 摘 された 燃
料 ホースや 外 装 等 いくつかの 問 題 点 をチームワークで 解 決 し 車 検 通 過 となりました。
車 検 通 過 後 、 出 走 権 利 は 持 ちながらも 出 走 順 番 待 ち 中 に 時 間 切 れになり、スキッドパッドとアクセラレー
ションに 出 走 することができませんでした。オートクロスでは、2 周 を 走 りきりタイムを 残 すことができま
した。 大 会 前 日 深 夜 に 発 生 したエンジントラブル(バルブジャンプによるピストンとの 接 触 )によってエン
ジンの 脱 着 とバルブ 等 の 組 み 換 え 後 のことだったので、チームメンバーはとても 達 成 感 を 感 じました。しか
し 調 整 に 時 間 を 割 けなかったためにエンジン 不 調 と 出 力 低 下 により、 基 準 タイムをクリアできずエンデュラ
ンスに 進 むことができませんでした。
プレゼンテーション 審 査 では、 書 類 選 考 不 通 可 によって 審 査 を 受 けられなかった 代 わりにフォローアップ
講 座 を 受 講 し、 質 疑 応 答 等 を 本 番 と 同 じように 行 なっていただきました。コスト 審 査 では 前 回 の 成 績 を 上 ま
わり、リアルケースシナリオでは1 年 生 による 発 表 で13 位 という 上 位 を 達 成 いたしました。
デザイン 審 査 では、 得 点 は 振 るわなかったもののデザインフリートークに 参 加 し、 審 査 員 の 方 から、 次 年
度 の 車 両 設 計 進 め 方 や 私 たちの 車 両 の 改 良 点 等 、アドバイスをいただくことができました。
私 たちが 日 々 活 動 できているのは、 支 援 してくださったスポンサーの 皆 様 、 応 援 してくださった 先 生 方 の
おかげです。 私 たちは 来 年 度 、 日 々の 活 動 の 経 験 を 生 かして 全 種 目 完 走 と、 過 去 最 高 位 である30 位 以 内 を
引 き 続 きめざして 参 ります。
Sponsors スポンサーリスト
川 崎 重 工 業 、FCデザイン、VSN、ソリッドワークス・ジ
ャパン、スポーツランドTAMADA、shindaiwa、アベベ
食 堂 、リーフガーデン
97

61
北 九 州 市 立 大 学
The University of Kitakyushu
マシン 名
KF04
KF-works
KF-works
http://www.env.kitakyu-u.ac.jp/kfwork/
チーム 初 の 動 的 審 査 出 場
マシン 名 : KZ-RR12
Presentation
プレゼンテーション
チーム 紹 介
今 年 は、チーム 初 となる 車 検 通 過 ・ 動 的 審 査 出
場 を 目 標 として 活 動 してきました。 昨 年 より 早 い 時
期 に 車 両 を 完 成 させることでエビデンスの 用 意 や
車 両 調 整 にあてる 時 間 を 確 保 し、 車 検 通 過 を 行 な
うことができました。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 70 位
Team-member チームメンバー
KF04は 第 13 回 大 会 で 果 たすことのできなかったチーム 初 の 車 検 通 過 、 動 的 審 査 への 出 場 を 目 的 として
「Original〜 黎 明 から 創 成 へ〜」というコンセプトのもと 設 計 ・ 製 作 された 車 両 です。このコンセプトは、
動 的 審 査 出 場 とは 別 に 今 後 車 両 開 発 の 基 礎 となる 車 両 製 作 を 目 的 としています。
弊 チームは 完 成 した 車 両 の 運 動 性 能 に 関 するデータが 取 れていません。 機 材 の 不 足 や 車 両 の 製 作 誤 差 によ
って 設 計 時 の 目 標 性 能 をどれくらい 実 装 できているのかが 分 かっていなかったのです。そのため、 車 両 製 作
に 必 要 な 数 値 を 残 せる 車 両 としてKF04は 製 作 されています。
車 両 設 計 の 際 の 特 徴 としてはハンドリング 性 能 や 加 速 性 能 の 向 上 の 他 、メーターの 自 作 等 が 挙 げられます。
昨 年 運 転 したドライバーから 得 られた 情 報 をメインとして 改 善 を 行 なっており、 昨 年 の 大 会 で 車 検 通 過 への
妨 げとなったブレーキも 計 算 をやり 直 しています。 計 算 で 算 出 された 目 標 値 からできるだけズレのなくなる
ようにすべての 部 品 で 製 作 誤 差 のできるだけ 発 生 しない 車 両 製 作 を 行 なっています。メーターの 自 作 は、コ
ンセプトである 車 両 のデータ 収 集 の 第 一 歩 として 計 測 して 得 られたデータをもとに 行 なわれました。
KF04はチームにとって、4 台 目 の 大 会 用 車 両 だけではなく、より 多 くの 意 味 を 持 った 車 両 となりました。
チーム 代 表 者 ・ 松 尾 佳 典 (CP)
長 弘 基 (FA)、 松 永 良 一 (FA)、 吉 山 定 見 (FA)
赤 松 高 志 、 西 見 陽 至 、 清 水 裕 介 、 粟 田 裕 介 、 高
瀬 雄 生 、 内 山 一 樹 、 西 寺 拓 也 、 荒 木 拓 人 、 浅 野
裕 樹 、 上 田 智 哉 、 安 藤 武 浩 、 井 下 直 哉 、 西 田 健 人 、
八 重 島 陸 年 、 外 本 賢 暉 、 藤 田 裕 、 福 永 諒 汰 、 正
代 廉
Participation report
参 戦 レポート
今 年 度 はチームで 最 短 となる6 月 上 旬 のシェイクダウンを 行 なうことができ、かなり 多 くの 走 行 テストや
セルフ 車 検 での 問 題 の 洗 い 出 しを 行 なうことができました。しかし、 動 的 審 査 や 車 検 に 通 過 することを 優 先
しすぎており、 静 的 審 査 に 必 要 となる 資 料 の 作 成 にあまり 時 間 を 割 けずに 大 会 に 挑 むこととなりました。
静 的 審 査 では 当 初 の 予 定 より 資 料 や 練 習 が 不 足 しており、 昨 年 に 比 べて 点 数 を 伸 ばすことができませんで
した。 大 会 2 日 目 に 受 けた 技 術 車 検 では 排 気 管 とオイルパンの 接 触 という 問 題 が 発 生 しました。 静 的 審 査 と
の 兼 ね 合 いでなかなか 修 正 に 取 りかかることができず、 大 会 3 日 目 の 朝 に 技 術 車 検 を 通 過 し、 午 後 に 全 車 検
を 通 過 することができました。 一 度 の 車 検 での 通 過 とはいきませんでしたが、 大 会 前 の2ヶ 月 を 車 両 の 調 整
とエビデンスの 作 成 に 割 り 当 てていたため、 昨 年 より 指 摘 項 目 もはるかに 少 なく、 車 検 自 体 もスムーズに 行
なうことができました。
第 14 回 大 会 では 無 事 に 車 検 通 過 および 動 的 審 査 への 出 場 を 行 なうことできました。しかし、 動 的 審 査 で
出 場 できたのはオートクロスのみであり、そのオートクロスも 天 候 の 急 変 により 昨 年 に 比 べ 総 合 のスコアを
あまり 伸 ばすことができず 悔 しい 思 いをする 大 会 となりました。 来 年 度 はより 多 くの 動 的 審 査 に 出 場 し、 総
合 スコアを 伸 ばせるように 一 層 努 力 していきます。
Sponsors スポンサーリスト
川 崎 重 工 業 、エフ・シー・シー、ソリッドワークス・ジャパン、
住 友 ゴム 工 業 、ソフトウェアクレイドル、THK、トヨタレン
タリース 福 岡 共 立 大 前 店 、ウエストレーシングカーズ、キ
ノクニエンタープライズ、デジタルステージ、ダウ 化 工 、
協 和 工 業 、 深 井 製 作 所 、NTN、K's moto、ミスミ、 和
光 ケミカル、 江 沼 チヱン 製 作 所 、 日 信 工 業 、オーゼットジ
ャパン、タカタ、 石 原 ラジエーター 工 業 所 、アルテアエン
ジニアリング、TANAC、ニコル・レーシングジャパン、 北
九 州 産 業 学 術 推 進 機 構 、 北 九 州 市 立 大 学 国 際 環 境 工
学 部 、 北 九 州 市 立 大 学 国 際 環 境 工 学 部 機 械 システム
工 学 科 、 北 九 州 市 立 大 学 国 際 環 境 工 学 部 加 工 センター、
北 九 州 市 立 大 学 同 窓 会 、 住 友 電 装 、 北 九 州 カートウェ
イ
98

62
麻 生 工 科 自 動 車 大 学 校
ASO College of Automotive Engineering and Technology
マシン 名
AR-16
ASO Racing
ASO Racing
https://www.facebook.com/aso.formura/
軌 跡
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
昨 年 は4 年 ぶりの 大 会 参 加 となり、 今 期 はチーム
復 帰 後 2 年 目 の 大 会 参 加 でした。 昨 年 の 反 省 を
生 かし、 今 期 の 車 両 は 軽 量 化 とマスの 集 中 化 を 行
ないました。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
Presentation
プレゼンテーション
昨 年 製 作 したマシンの 反 省 を 踏 まえ「 高 剛 性 化 」「 軽 量 化 」をめざしたマシン 作 りを 行 ない、 今 年 度 はフ
レームと 足 まわりの 設 計 を 入 念 に 行 ないました。フレームについては 不 要 な 部 分 を 削 ぎ 落 として 軽 量 化 と 剛
性 強 化 の 両 立 を 図 り、24kgの 軽 量 化 と 走 行 中 のねじれを 抑 えたフレームを 製 作 しました。 足 まわりについ
ては 今 回 、サスペンションの 方 式 をプッシュロッド 式 に 変 更 しました。 特 にアーム、ハブについては 昨 年 製
作 したものが 走 行 中 に 曲 がるなどのアクシデントが 多 発 したので、 加 減 速 時 の 剛 性 を 見 直 したものを 製 作 し
ました。
● 総 合 79 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 澤 田 真 光 (CP)
坂 口 利 文 (FA)、 今 村 誠 夫 (FA)
春 日 敬 仁 、 高 田 洋 行 、 中 村 亘 貴 、 松 永 頼 幸 、 葛
城 貴 広 、 沖 村 卓 哉 、 平 岡 聖 人 、 石 橋 成 弥 、 魚 住
康 誉 、 恵 島 佑 介 、 沖 嶋 海 都 、 片 山 雄 大 、 高 橋 幸 佑 、
土 田 一 輝 、 藤 根 孝 平
Participation report
参 戦 レポート
今 大 会 は 昨 年 に 引 き 続 き2 度 目 の 大 会 出 場 となり、 前 大 会 に 参 加 したチームメンバーと 新 たに 新 メンバー
を 加 え 新 体 制 のチームで 出 場 。 前 大 会 の 経 験 を 踏 まえ 今 年 は 早 期 にマシン 開 発 を 終 え、 大 会 まで 走 行 テスト
を 重 ね 各 部 の 改 良 とコンピュータチューニングを 行 なう 予 定 でした。しかし、 予 測 していなかった 問 題 の 発
生 や 作 業 工 程 の 見 積 もりの 甘 さなどによる 日 程 の 遅 れが 生 じ、マシンの 完 成 が8 月 末 まで 遅 れる 事 態 になり
ました。
その 後 、 大 会 直 前 までマシンの 調 整 を 行 ない 完 璧 な 状 態 ではないまま 大 会 本 番 に 臨 みました。 当 初 は 車 検
に 予 定 どおり 通 過 するか 不 安 でしたが、 指 摘 された 部 分 の 修 正 を 行 ない 無 事 に 当 日 に 車 検 通 過 することがで
き、 初 の 動 的 審 査 への 出 場 を 視 野 に3 日 目 に 臨 みました。
3 日 目 は 騒 音 とブレーキのテストを 受 ける 予 定 でしたが、 突 然 のエンジン 不 調 によりエンジンのアイドリ
ングが 安 定 せず、それでもどうにかテストをクリアしたいとエンジン 調 整 に 躍 起 になっていました。その 結
果 、 長 時 間 負 荷 を 掛 け 続 けてしまったことによりスターターが 使 用 不 能 となり、 今 回 の 大 会 はそこで 幕 を 閉
じました。
エンジン 不 調 の 原 因 は 電 装 系 の 不 調 によるものでしたが 大 会 前 にテスト 走 行 を 入 念 に 行 なっていれば 解 消
していた 問 題 と 考 えます。 根 本 的 な 原 因 は 大 会 までに 余 裕 をもってマシンを 製 作 することができなかったこ
とだと 考 え、この 反 省 から 来 年 の 大 会 に 向 けてマシン 製 作 のスケジュール 管 理 を 行 ない、 不 具 合 を 解 消 した
上 でマシンを 完 成 させたいと 思 います。
今 年 は 結 果 的 には 不 甲 斐 ないものでしたが 今 回 の 反 省 を 生 かし、 来 年 度 こそ 動 的 審 査 完 走 を 目 標 に 頑 張 っ
ていきます。
Sponsors スポンサーリスト
アドバンテージ 九 州 、ウメダ、A-ONEサーキット、 大 嶋 カ
ーサービス、カワテツ、コクピット 城 南 、C.O.B-KART、
新 洋 工 業 、スズキ、ソリッドワークス・ジャパン、 筑 豊 製
作 所 、テクニカルファクトリーブレイン 、ファクトリーギア フ
ァレオ 博 多 店 、 深 井 製 作 所 、YOU・1DESIGN、 雷 山
千 如 寺 、 和 光 ケミカル
99

63
国 士 舘 大 学
Kokushikan University
マシン 名
KU-015
国 士 舘 レーシング
Kokushikan Racing
全 員 で 挑 んだ 大 会
無 念 の 車 検 不 通 過
マシン 名 : KZ-RR12
Presentation
プレゼンテーション
チーム 紹 介
弊 チームは、 全 日 本 学 生 フォーミュラ 大 会 に 第 1
回 から 参 加 しています。 近 年 の 成 績 は 低 迷 傾 向 に
ありますが、 多 くの 方 々のご 協 力 のもと、リーダー
を 中 心 に 動 的 審 査 完 走 をめざし 大 会 に 向 けてこの
活 動 に 打 ち 込 んできました。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 78 位
前 年 は 大 会 4 日 目 での 車 検 合 格 となり、 車 検 は 合 格 したのにも 関 わらず 動 的 審 査 に 進 むことができないと
いう 大 変 悔 しい 結 果 となりました。その 悔 しさをばねに、 大 会 で 素 早 く 車 検 に 合 格 し、 動 的 審 査 を 完 走 する
ことを 目 標 に 車 両 製 作 を 進 めました。
この 車 両 のコンセプトは、Simple Mechanismとしました。フレームは 前 年 車 両 よりノーズが 短 い 設 計
とし、 水 まわり・ 電 装 はシンプルで 直 線 的 なもので 短 くすることができました。ハンドルからラックアンド
ピニオンまでの 繋 ぎは 従 来 ユニバーサルジョイントを 介 して 動 力 を 伝 えていましたが、 今 回 はべべルギヤユ
ニットを 採 用 しました。フロントダンパーのマウント 方 法 はロッカーアームを 用 いたプルロッド 方 式 を 採 用
していましたが、トラブルが 多 発 してしまったため、ロッカーアームを 用 いずにマウントする 方 法 としてア
ウトボード 式 を 採 用 しました。これにより 構 造 が 簡 単 になりトラブルがなくなりました。
今 年 のチームではメンバーが 減 少 し、チーム 運 営 でうまくいかない 点 もありましたが、リーダーを 中 心 に
周 りをフォローできるメンバーがいたこともあり、 大 会 までにどうにか 車 両 を 完 成 させることができました。
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 安 川 大 貴 (CP)
児 玉 知 明 (FA)
鈴 木 暉 隆 、 二 木 達 也 、 栗 山 晴 貴 、 和 田 将 吾 、 森
岡 裕 次 郎 、 白 倉 優 樹 、 福 士 雄 太 、 松 井 千 尋 、 佐
野 佑 太
Participation report
参 戦 レポート
残 念 ながら 目 標 の 動 的 審 査 完 走 どころか、 前 年 同 様 に 動 的 審 査 に 出 場 することすらできませんでした。た
くさんの 方 々のご 期 待 やご 支 援 に 応 えることができず、とても 悔 しく 思 っています。 前 回 の 結 果 を 越 えるこ
とはできませんでしたが、 大 会 では 全 員 が 最 後 まで 諦 めず 自 分 の 担 当 パーツと 向 き 合 いました。
車 検 を 通 過 することができなかった 主 な 原 因 は、 燃 料 漏 れとブレーキフルード 漏 れ、ブレーキ 部 分 の 締 結
不 足 にありました。どれも 早 めに 車 両 が 完 成 していれば、 事 前 にもっとしっかりと 確 認 のできる 箇 所 でした。
これらを 大 きな 反 省 点 として、 次 チームに 生 かしていきたいと 思 います。
静 的 審 査 では、プレゼンテーション 審 査 は 昨 年 度 より 早 くから 準 備 を 進 めていたことから、12.76 点 ポイ
ントを 上 げることができました。しかし、コストの 提 出 遅 延 、 不 足 によりコスト 審 査 はマイナスポイントと
なってしまいました。デザインでは、 昨 年 度 より13 点 とポイントを 落 としてしまいました。これらは、 本
来 であれば 車 両 製 作 とともに 準 備 を 怠 ってはいけないものであるのにも 関 わらず、 車 両 製 作 にばかり 目 がい
き、 疎 かになっていたための 結 果 であると 深 く 反 省 しています。
車 両 を 完 成 させることができたことは、 弊 チームを 日 頃 から 支 えてくださっている 各 スポンサーの 方 々、
OBの 方 々、そして 学 校 関 係 者 の 方 々のご 支 援 あってのことと 思 っています。まだまだたくさんの 課 題 が 残
るチームですが、 今 度 ともご 指 導 ご 鞭 撻 のほどよろしくお 願 い 致 します。
Sponsors スポンサーリスト
本 田 技 研 工 業 、アンシス、リバースチール( 鋼 管 部 )、
柳 下 技 研 、カルソニックカンセイ、VSN、 東 洋 エレメント
工 業 、エムズファクトリー、レーシングサービスワタナベ、
ソリッドワークスジャパン、 日 発 精 密 工 業 、ティラド、ケー
ヒン、AVO/MoTeC Japan、 和 光 ケミカル、ミスミ、 水
戸 工 業 、 竹 内 化 成 、やまと 興 業 、RKジャパン、タカタ、
fcc、バーチャルメカニクス、NTN、 中 央 発 條 、ブローチ
工 機 、ゼネラルエンジニアリング、ワイズトレーディング
100

64
青 山 学 院 大 学
Aoyama Gakuin University
マシン 名
AGF07-16
青 山 学 院 大 学 学 生 フォーミュラプロジェクトAGRC
Aoyama Gakuin univ. Racing Cars inc.
http://www.agrc-intercast.com
ミドシップレイアウトの 熟 成 および
動 的 審 査 への 出 場
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
2013 年 度 よりMRへとレイアウトを 大 幅 モデルチ
ェンジをしました。その 後 初 めての 大 会 である 昨 年
度 大 会 では 車 検 不 通 過 となり、 力 不 足 を 思 い 知 ら
される 結 果 となりましたが、そこで 得 られた 知 識 ・
経 験 を 基 にチーム 体 制 を 一 新 し、 車 両 設 計 を 一 か
ら 見 直 して 今 大 会 へ 臨 みました。
Presentation
プレゼンテーション
2016 年 度 のコンセプトは“Evolution 進 化 ”と“Revolution 革 命 ”を 掛 け 合 わせた“(R)Evolution”を
掲 げました。これは、 我 々AGRCにおけるMR 車 両 2 代 目 となるAGF-07/16を 設 計 ・ 製 作 していくうえで、
動 的 種 目 全 審 査 完 走 をするために、 昨 年 度 マシンから“Evolution 進 化 ”して、 過 去 のFR 車 両 を 超 えいずれ
は 日 本 学 生 フォーミュラ 界 に“Revolution 革 命 ”を 起 こせるようなマシンを 造 るという 意 味 を 込 めました。
2015 度 車 両 AGF06-15ではサスペンションまわりに 致 命 的 な 欠 陥 があったことにより、AGF07-16では
根 本 的 な 設 計 の 見 直 しが 必 要 となりました。 原 因 としては 設 計 担 当 者 が 設 計 手 順 を 充 分 に 理 解 できていなか
ったことにより、フレームから 設 計 を 進 めたことが 原 因 でした。2016 年 度 車 両 では 設 計 手 順 の 見 直 しをす
ることはもちろん、 走 行 テストで 判 明 したフレームの 剛 性 不 足 を 解 消 することとサスペンションまわりの 軽
量 化 を 図 ることを 目 的 とし、“ 高 剛 性 ・ 軽 量 化 ”をコンセプトにシャシー 設 計 を 行 ないました。
また 昨 年 度 の 車 両 では、キャブレター 内 に 配 置 したリストリクターが 邪 魔 になり 燃 料 を 燃 焼 室 内 に 取 り 込
んでしまった 問 題 や、 始 動 性 の 悪 さ、デフマウントの 強 度 不 充 分 などが 大 きな 問 題 となっていました。 今 年
度 は、それらを 見 直 し 空 気 および 燃 料 の 取 り 込 みをスムーズに 行 なえるように 見 直 すとともに、キャブレタ
ーからインジェクションへの 変 更 を 行 ないました。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 75 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 野 上 一 石 (CP)
林 光 一 、 佐 久 田 博 司 (FA)
久 保 哲 宏 、 藤 森 大 輝 、 大 瀧 凌 河 、 大 脇 正 義 、 浅
野 裕 人 、 山 田 雅 貴 、 氏 家 翔 馬 、 三 角 悠 太 郎 、 原
澤 太 一 、 山 崎 将 誠 、 有 馬 拓 也
Participation report
参 戦 レポート
動 的 種 目 に 出 場 できなかったことが 大 きな 要 因 となり、 順 位 としては75 位 という 結 果 に 終 わってしまい
ました。 具 体 的 な 原 因 として、 大 会 当 日 のチルト 試 験 での 燃 料 漏 れ、 騒 音 試 験 でのレギュレーションの 把 握
不 足 、そしてブレーキ 系 への 処 置 の 甘 さ 等 が 挙 げられ、 経 験 の 浅 さと 未 熟 さが 顕 著 に 出 ることとなり、 当 日
の 予 定 スケジュールに 大 きな 遅 れが 生 じてしまいました。
また、 出 場 校 が 増 加 したことと 全 体 の 動 的 種 目 出 場 率 が 上 がったために、 昨 年 の64 位 よりも 低 い 順 位 と
なり 不 甲 斐 ない 結 果 となってしまいましたが、 一 方 で、 本 チームにおいてMR 採 用 より 初 めての 車 検 審 査 突 破 、
そして 静 的 審 査 の 通 過 を 果 たすことができました。3 年 前 の 大 会 で 当 時 の4 年 生 が 引 退 し、メンバーが 学 部 1
年 生 3 人 のみとなり、 一 時 は 解 散 の 危 機 に 瀕 したこともありました。しかしその 状 況 から 当 3 人 だけで、チ
ーム 初 のMRマシンを 完 成 させ、 昨 年 度 大 会 に 出 場 し、 今 あるAGRCの 体 制 を 築 き 上 げてきました。
ここまで 来 ることができたのはスポンサー 様 、OBの 皆 様 、FAの 先 生 方 のご 協 力 のおかげです。この3 年
間 で 培 われた 経 験 ・ 知 識 ・ 体 制 をこれからも 引 き 継 ぎ、“ 進 化 ”させて、 来 年 こそはエンデュランス 出 場 、
そしてゆくゆくは 優 勝 争 いができる 強 いチーム 作 りをしていく 所 存 です。
Sponsors スポンサーリスト
ヤマハ 発 動 機 、DENSO、NTN、PTCジャパン、アル
テック、INTERCAST、クイック 羽 生 、F.C.C.、 村 田 、
WESTRACINGCARS、サイバネットシステム、タカタ、
クチダギアリング、 栄 鋼 管 、ナガセツールマテックス、 茨
城 マグネシウム 工 業 会 、アップシフト、ガルーダ、 重 松 製
作 所 、アルテアエンジニアリング、 権 田 金 属 工 業
101

65
富 山 大 学
University of Toyama
マシン 名
TF-01
富 山 大 学 フォーミュラプロジェクト
TUF
http://tuf.sub.jp/
つ い に 車 検 通 過 !!
マシン 名 : KZ-RR12
Presentation
プレゼンテーション
チーム 紹 介
富 山 大 学 フォーミュラプロジェクトは 去 年 まで10 人
だったメンバーが24 人 まで 膨 れ 上 がり、 活 発 に 活
動 しております。 頼 れる 新 入 生 も 増 えてきて、エン
デュランス 完 走 という 目 標 に 向 けて 活 動 しておりま
す。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 85 位
富 山 大 学 フォーミュラプロジェクトではマシンコンセプトを「BASIC」とし、マシンに 必 要 な 基 本 性 能
を 備 えつつパワフルな4 気 筒 エンジンを 用 いた 加 速 力 を 武 器 にするということで 参 戦 しました。
また、このマシンならではの 特 徴 として、エンジンの 全 自 動 冷 却 システム、 自 作 タコメーターアプリを 表
示 したタブレット、 電 動 シフト、 非 接 触 型 ブレーキライトセンサーなどがあります。これらの 電 装 部 品 によ
って、ドライバーの 利 便 性 を 向 上 させるように 開 発 しております。 自 作 タコメータアプリはマシンのあらゆ
るデータを 集 めたマイコンからの 情 報 を 読 み 取 り、マシンの 状 況 をリアルタイムで 確 認 することができます。
また、 昨 年 のワイヤーを 繋 げたシフトレバーではコクピットが 狭 く 操 作 にも 力 が 必 要 になるため、 今 年 の
電 動 シフトでは 小 型 4 方 向 レバーを 採 用 し、 上 下 左 右 にレバーを 倒 すことでニュートラルも 含 めたシフトチ
ェンジを 誰 でも 簡 単 に 行 なえるようにしています。このようにドライバーが 運 転 する 際 の 利 便 性 を 考 慮 した
マシンを 製 作 しました。
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 藤 田 紘 也 (CP)
会 田 哲 夫 (FA)
渥 美 樹 、 星 野 崚 、 芦 川 実 花 、 高 橋 良 尚 、 三 川 詩
乃 、 谷 津 倉 克 弥 、 大 橋 莉 央 、 山 田 章 史 、 今 井 佑 輔 、
橋 ケ 谷 匠 、 土 田 亮 太 、 東 野 哲 也 、 浅 野 良 太 、 根
津 嘉 大 、 平 宮 涼 、 保 浦 康 晴 、 松 井 瑞 生 、 松 田 勢
竜 、 宮 部 善 信 、 池 田 類 歩 、 北 裕 志 、 津 村 啓 太 、
森 優 詞
Participation report
参 戦 レポート
前 大 会 では 車 検 に 通 過 することができなかったため、 今 年 は 同 じマシンを 修 繕 して 出 場 することで 車 検 を
通 過 し、 動 的 審 査 出 場 を 目 標 に 活 動 してきました。
大 会 2 日 目 に 行 なわれる 静 的 審 査 のデザインレポートでは 前 日 まで 準 備 を 行 ない、 発 表 の 練 習 を 行 なった
甲 斐 もあり、 昨 年 の 成 績 を 超 えるものとなりましたが、 力 不 足 を 感 じる 結 果 となりました。 車 検 ではほとん
どの 項 目 を 通 過 することができたのですが、 初 めて 指 摘 のあった3、4 箇 所 の 修 正 を 行 なうために2 日 目 のほ
とんどの 時 間 を 使 うこととなりました。
大 会 3 日 目 にはチーム 初 の 車 検 通 過 に 成 功 。その 後 の 重 量 、チルト、 騒 音 審 査 まで 通 過 。 最 後 のブレーキ
審 査 を 通 過 するとアクセラレーションに 出 場 できるというところでついに 躓 き、 調 整 を 繰 り 返 すことになり
ました。ようやくブレーキ 審 査 を 通 過 することで、 結 成 以 来 初 の 静 的 審 査 突 破 となりました。 残 念 ながら 動
的 審 査 のアクセラレーション、スキッドパッドの 時 間 には 間 に 合 いませんでしたが、オートクロスを 走 れる
ということで 会 場 へ 初 搬 入 することに。ローダーにマシンを 載 せることや、オートクロス 待 ちの 行 列 に 並 ぶ
など、 初 めての 経 験 を 数 多 く 積 むことができました。
最 後 はオートクロスを 走 り 切 ってエンデュランスに 臨 みたかったのですが、オートクロス 走 行 直 後 にチェ
ーンが 切 れて 走 行 不 能 となり、 初 出 走 で 初 完 走 とはなりませんでした。 初 出 走 の 喜 びとリタイヤによるもど
かしさが 入 り 混 じる 結 果 となりましたが、 各 々の 思 いを 踏 まえて 来 期 のマシン 製 作 に 取 り 掛 かりたいと 思 い
ます。
Sponsors スポンサーリスト
イオックスアローザ、 石 金 精 機 、 岡 島 パイプ 製 作 所 、お
わらサ ーキット 、ソリッドワークス・ジャパン 、 太 成 、 富 山
新 聞 、NACHI、ファインネクスグループ、 深 井 製 作 所 、
ホンダ 技 研 工 業 、 不 二 越 、F.C.C.、FCデザイン、
NTN、MiSUMi、Tan-ei-sya
102

66
埼 玉 工 業 大 学
Saitama Institute of Technology
マシン 名
F-08
SAIKOフォーミュラプロジェクト
SAIKOFormulaProject
http://sitfoformula.wixsite.com/sitfp
目 標 達 成 に 向 けて
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
当 チームは 学 生 自 らが 授 業 で 学 んだ 機 械 工 学 の
理 論 や 法 則 を 生 かし、 実 際 の 車 両 製 作 を 通 して
実 践 的 なものづくりを 学 び、 次 世 代 の 産 業 界 を 支
える 技 術 者 を 育 成 することを 目 的 として2007 年 に
設 立 されました。 今 年 度 はエンデュランスの 完 走 を
目 標 とし、 車 両 製 作 を 行 なってきました。
Presentation
プレゼンテーション
今 年 度 は 大 会 でのエンデュランスの 完 走 を 目 標 としました。そのため 基 本 設 計 は 前 年 度 同 様 のものとなり
ましたが、 細 部 の 改 善 を 重 点 的 に 行 ない 車 両 の 製 作 を 行 なってきました。その 結 果 、 車 両 の 早 期 完 成 を 達 成
できたため 例 年 以 上 に 完 成 度 の 高 いマシンに 仕 上 がりました。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 77 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 藤 浪 和 映 (CP)
髙 坂 祐 顕 (FA)、 向 井 竜 二 (FA)、 中 島 慎 介 (FA)
中 山 裕 紀 、 大 山 夏 樹 、 千 把 朋 也 、 今 井 和 希 、 高
梨 勝 斗 、 王 施 霖 、 金 子 真 也 、 久 保 徹 浩 、 平 形 直 也 、
狩 野 晴 駆 、 武 藤 拓 歩 、 近 藤 祐 亮 、 小 林 純 珠 レオ
Participation report
参 戦 レポート
1 日 目 は 上 位 校 の 車 検 が 行 なわれていたため 車 両 の 搬 入 、セッティングを 行 ない 大 会 1 日 目 を 終 えました。
2 日 目 はデザイン 審 査 、 車 検 、コスト 審 査 を 受 けました。 車 検 では 指 摘 項 目 がありすべての 検 査 を 受 ける
ことはできず、2 日 目 は 指 摘 項 目 の 修 正 を 行 ない 終 了 しました。
3 日 目 は 朝 一 で 再 車 検 を 受 けその 後 すべての 車 検 項 目 を 受 けたのち 午 後 のオートクロスに 参 加 しました。
4 日 目 のエンデュランスでは 出 走 前 にエンジントラブルが 発 生 したため 暖 気 エリアにて 調 整 を 行 なってか
らのスタートとなりましたが、スタート 後 は 順 調 に 周 回 を 重 ねました。しかし、ドライバー 交 代 後 ペースが
著 しく 低 下 し、2016FSAEルールD8.15.1に 該 当 することとなりDNFとなりました。
今 大 会 では 目 標 としていたエンデュランスの 完 走 を 達 成 することができませんでしたが、 多 くのことを 学
び 経 験 することができました。 来 年 度 は 今 大 会 の 反 省 を 踏 まえ、 目 標 を 達 成 できるよう 邁 進 してまいります。
スポンサーの 皆 様 、 大 学 関 係 者 の 皆 様 、 温 かいご 支 援 、ご 声 援 誠 ありがとうございました。
Sponsors スポンサーリスト
スズキ、 日 信 工 業 、 大 同 工 業 、 新 藤 、 東 洋 電 業 、 東
京 アールアンドデー、エフシーシー、 三 菱 マテリアル、 不
二 越 、 富 士 精 密 、 重 松 製 作 所 、 高 周 波 精 密 、 岡 田 商
事 、 埼 玉 工 業 大 学 後 援 会
103

67
National Taipei University of
Technology
National Taipei University of Technology
マシン 名
TTR-02
Taipei Tech Racing
Taipei Tech Racing
https://www.facebook.com/TaipeiTechRacing/
Race With Dream
マシン 名 : KZ-RR12
Presentation
プレゼンテーション
チーム 紹 介
We are a Formula SAE team in Taiwan,
founded in 2014, and we have joined the
SFJ two years. We are passionate about
racing and technology, and we always bring
it into full play.
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 83 位
The TTR-02 is our second race car. The concept of the race car is to provide the driver driving
experience of Formula 4, and it's more simple and affordable.
It has four cylinder high power engine, light weight chassis, and special designed suspension. The
body and aero package are made by light weight carbon fiber, producing big down force in the
corner and it's also variable to reduce drag in straight line. Compare to the TTR-01, we do our best
to make it compact and competitive, and add data log system to get precise data of the dynamic.
With aggressive carbon fiber black outlook and performance, the TTR-02 is impressive and unique.
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・TSAI,YU-LIANG(CP)
CEHN,JIA-SHIUN(FA)
CHANG,BO-SIANG. CHANG,JIN-JENG.
CHEN,JUI-JUNG. FAN,CHENG-YU.
GUO,GHANG-HONG.
HSIEH,MING-CHIEH. HSU,TAI-HUNG.
HUANG,YU-XIANG. JHANG,JI-HAO. JIANG,XI-
QUN. KAO,CHUN-YU. LEE,CHENG-CHIN.
LEE,SHANG-YEN. LI,HSUAN-FU. LIN,KAI-QUN.
LIN,XIU-YU. MAI,TING. TSENG,CHENG-YAO.
WANG,BO-HUA. WU,JUN-JIE. WU,MENG-SIAN.
WU,YAO-CHENG. WU,ZONG-XUAN.
ZHENG,ZHOU-EN.
Participation report
参 戦 レポート
We have participate this competition for two years. For the static event, we got good score in
design and presentation, but the cost was disqualified. For the dynamic events, we did not pass the
inspection in time limit in 2015, so we cannot compete in the dynamic event.
This year, our goal is to finish all events, we passed the inspection immediately, that was a big
improvement for us. But in the practice time, the driveshaft was shedding, so we had to repair the
shaft and missed the acceleration and skidpad event unavoidably.
Then we were running in the autocross event, but we didn't finish it because the heavy rain make
the engine shut down. Everything is likely to happen, so we understand that we have to do more
test for the competition, to make everything is ready to face all condition and problem, we will do
our best next year!
Sponsors スポンサーリスト
Paolyta, EPOLAB Chemical Industry, Formosa
Taffeta, Al-Tron, Corum Yachts, TAROKO Karting
Land, ASAZAWA, PROGI, Triones, MITUTOYO,
Boostec, NSK, GJMS, Axalta, X-Fusion, Rotatech,
KR Motor, FCC Taiwan, Master Hold, Cyberlink,
Red Line Synthetic Oil, RCE Power, Golden-
Bloom, Founderland, Fuliez Enterprise, Taiwan
Glass, KOSO, Aurora
104

68
千 葉 工 業 大 学
Chiba Institute of Technology
マシン 名
FCITR-03
FCIT Racing Team
FCIT Racing Team
http://fcitr079.wixsite.com/fcit-r(HP) https://m.facebook.com/fcitracingteam/(Facebook)
忘 れられぬ 悔 しさを 駆 動 に
来 年 こそ 完 走 を
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
2011 年 に 研 究 室 で 活 動 していたチームが 解 体 さ
れた 後 、 学 生 による 有 志 メンバーが 集 って2012
年 にチーム 設 立 。その 時 からチームコンセプトに「 限
りない 挑 戦 」を 掲 げてきました。 第 14 回 全 日 本
学 生 フォーミュラ 大 会 では 新 チーム 設 立 から 節 目 で
ある 三 度 目 の 大 会 出 場 となりました。
Presentation
プレゼンテーション
今 年 度 開 発 車 両 FCITR-03はグランドコンセプトに「 人 車 一 体 の 追 求 」を 掲 げ、ドライバー 視 線 に 立 ち「 走
る」「 曲 がる」「 止 まる」に 確 実 に 応 えてくれる 車 両 をめざし、 低 重 心 化 と 軽 量 化 を 中 心 にすべてのパーツを
新 設 計 で 開 発 しました。 最 大 の 特 徴 として、ドライバビリティー 向 上 の 観 点 から 変 速 ショックのない 自 在 な
加 減 速 を 可 能 とするCVT 機 構 を 採 用 しました。
低 重 心 においては、 昨 年 度 開 発 車 両 がドライバーのシートポジションがアップライトなポジションであっ
たのに 対 し、 今 年 度 開 発 車 両 はリクライニングポジションに 変 更 、また 質 量 中 心 に 向 けフレームの 底 面 を 沈
ませることでドライバーの 重 心 とエンジンの 重 心 を 下 げ、 全 体 の 質 量 中 心 を 下 げました。
また 軽 量 化 においては 昨 年 度 は 鉄 で 製 作 していた 燃 料 タンク・ペダル・ 吸 気 管 ・ 駆 動 系 パーツをアルミで
製 作 、また 最 適 構 造 解 析 を 行 ない 肉 抜 き 加 工 を 行 ないました。
パワートレイン 系 では 排 気 干 渉 を 避 けるために2 気 筒 エンジンに 対 しツインマフラーの 設 計 をとり、また
エアロデバイス 系 では 流 体 解 析 を 行 なってリヤタイヤ 前 方 にCFRP 製 の 整 流 板 を 備 えました。
チームレベルとして 製 作 は 安 定 してできるレベルまで 成 長 してきたと 考 えていますので、 今 後 は 事 後 検 証
に 重 点 を 置 いて 試 走 を 重 ねデータ 整 理 と 比 較 を 行 ない、 設 計 レベルを 高 めていきPDCAサイクルの 確 実 な 実
践 と 更 なるマシンの 総 合 性 能 UPをめざしていきます。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 72 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 井 崎 正 隆 (CP)
村 越 茂 (FA)、 和 田 潤 一 (FA)、 宗 宮 寛 行 (FA)、
小 野 隼 斗 (FA)、 伊 藤 拓 人 (FA)、 鎌 形 大 紀 (FA)、
高 井 優 磨 (FA)、 長 谷 川 諒 (FA)
河 合 耕 輔 、 海 東 達 也 、、 金 原 大 地 、 甲 斐 千 裕 、 斧
澤 怜 大 、 田 中 智 啓 、 岡 部 凱 靖 、 厚 地 穂 乃 佳 、 井
上 洸 太 、 植 椙 裕 大 、 北 風 直 起 、 伊 藤 汐 里 、 秋 元
晟 太 郎 、 高 田 勇 輝
Participation report
参 戦 レポート
大 会 1 日 目 はピットの 設 営 に 始 まり、 給 油 を 済 ませ 最 後 の 自 己 車 検 を 行 なって 翌 日 の 技 術 車 検 に 向 けたマ
シンの 調 整 と 整 備 を 行 ないました。
2 日 目 の 技 術 車 検 は3つの 指 摘 箇 所 を 受 けましたが、その 日 のうちに 簡 易 車 検 を 受 け 技 術 車 検 を 通 過 させ
ることができました。しかし 車 重 検 査 ・ 脱 出 試 験 ・チルト 試 験 に 続 いて 受 けた 騒 音 試 験 で 音 量 オーバーして
しまい、3 日 目 に 車 検 を 持 ち 越 すことになってしまいました。
知 恵 を 振 り 絞 り、できる 限 りの 改 善 を 施 して 迎 えた3 日 目 の 騒 音 試 験 では、 前 日 の 騒 音 値 をはるかに 下 ま
わり 無 事 通 過 。いよいよブレーキ 審 査 となりました。 大 会 当 日 までマシンを 試 走 させたことがなく 制 動 性 能
に 関 しては 検 証 が 不 充 分 であったため 不 安 を 残 した 審 査 となりましたが、 粘 り 強 い 作 業 が 功 を 制 してブレー
キ 審 査 を 一 発 通 過 させ、チーム 初 の 全 種 目 車 検 通 過 を 果 たすことができました。
そのままオートクロス 出 走 に 向 け 積 載 車 にマシンを 載 せ 動 的 審 査 エリアに 向 かいます。 不 安 定 な 天 候 が 出
走 待 ちのドライバーの 不 安 を 煽 る 中 、 雨 も 止 んだ 絶 好 のタイミングでのグリーンフラッグが 上 がりました。
ストレートを 走 り、シケインと 順 調 に 走 行 するマシンの 姿 に 感 動 している 最 中 、クランク 手 前 のフルブレー
キの 際 にフロントサスペンションアームのピロボールねじ 部 がせん 断 破 壊 、 両 サイドのホイールが 外 れてフ
レームが 着 地 しリタイヤという 悔 しい 結 果 に 終 わってしまいました。
この 結 果 から 学 び、チームマネージメントから 設 計 までの 反 省 点 を 徹 底 的 に 洗 い 出 して 来 年 こそ 積 年 の 無
念 を 晴 らします。
Sponsors スポンサーリスト
ヤマハ 発 動 機 、アルテアエンジニアリング、ソフトウェアク
レイドル、NTN、 京 葉 ベンド、 深 井 製 作 所 、VSN、ミネ
ベア、 協 和 工 業 、NOZAWA、HONDA、 谷 津 商 事 、
エフ・シー・シー、PMC、RAC Racing Gear Shop 細
渕 ラジエーター 工 業 所 、レーシングサービスワタナベ、 千
葉 工 業 大 学 工 作 センター、 学 生 フォーミュラプロジェクト
OB
105

69
日 本 大 学 生 産 工 学 部
College of Industrial Technology.Nihon University
マシン 名
CIT-16
CIT Racing Team
CIT Racing Team
困 難 を 乗 り 越 えて6 年 ぶりの 完 走 !
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
Presentation
プレゼンテーション
本 年 度 のマシンCIT-16は 初 心 者 の 方 にも 扱 いやすく、 走 る 楽 しさを 知 ってもらうため、 車 両 コンセプト
として「 軽 量 化 」「 整 備 性 の 向 上 」を 軸 に 車 両 を 製 作 しました。フレームは 昨 年 よりメインフープとフロン
トフープを 繋 ぐ 両 サイドのパイプを 増 量 したことで、 高 剛 性 化 を 図 ると 共 にステーを 生 やせる 箇 所 を 増 やし
ました。これによりラジエター 取 り 付 け 角 度 の 改 善 や、エキゾーストパイプおよびサイレンサーの 取 りまわ
し 工 夫 して 整 備 性 の 面 で 大 幅 に 改 善 しました。
また、ドライバーが 脱 出 する 際 に 手 をついて 体 重 を 支 える 位 置 が 高 くなったことやサイドパネルが 縦 に 大
きくなったことで 肘 からマフラーまでの 間 に 空 気 の 層 ができたことから、サイドポンツーン 内 部 を 通 るマフ
ラーからドライバーに 伝 わる 輻 射 熱 を 大 幅 に 少 なくしました。さらに、 例 年 の 課 題 であった 電 装 類 の 取 りま
わしは、 端 子 盤 をサイドパネルに 固 定 し 導 線 を1つにまとめることで 改 善 し、 断 線 の 危 険 性 を 軽 減 させました。
本 年 度 は 例 年 の 課 題 である 走 行 テストを 行 なう 事 ができましたが、 長 時 間 の 走 り 込 みはまだまだ 不 安 が 残
るものとなりました。 来 年 に 向 け、 長 時 間 の 走 り 込 みによる 問 題 点 を 洗 い 出 し、 車 両 の 性 能 確 認 、 調 節 を 充
分 に 行 なえるようにしたいと 思 います。
日 本 大 学 生 産 工 学 部 CIT Racing Teamは3 年
生 1 名 、2 年 生 2 名 、1 年 生 11 名 に 加 えサポー
ターとして4 年 生 5 名 で 活 動 しています。 主 要 メン
バーが 少 なく 活 動 資 金 が 限 られている 中 で 苦 労 す
ることは 多 いですが、 昨 年 の 車 検 不 合 格 の 悔 しさ
を 胸 に 多 くの 方 のご 協 力 のもと、チームが 一 丸 とな
って 活 動 してきました。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 36 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 松 田 明 子 (CP)
高 橋 進 (FA)、 小 幡 義 彦 (FA)
牧 野 翔 、 伊 東 一 輝 、 川 合 孝 汰 、 赤 津 紀 薫 、 高 舘
洋 太 朗 、 對 野 壱 星 、 廣 谷 和 馬 、 渡 邉 健 太 、 小 室
賢 太 郎 、 小 牧 翼 、 平 井 直 人 、 吉 田 誠 、 高 橋 和 輝 、
岩 渕 宏 貴 、 和 賀 正 太 、 星 朋 宏 、 長 岡 修 平
Participation report
参 戦 レポート
今 年 度 は、 昨 年 果 たすことができなかった 動 的 審 査 出 場 を 目 標 に 活 動 をしてきました。
大 会 1 日 目 のプレゼンテーション 審 査 は、 過 去 のデータが 少 なく 不 安 が 残 るまま 発 表 を 行 ない67 位 と 悔 し
い 結 果 となりました。 今 回 の 審 査 時 に 得 た 指 摘 箇 所 などの 多 くの 情 報 を 今 後 にしっかりと 残 し、 来 年 に 繋 げ
ていきます。
2 日 目 はデザイン 審 査 、コスト 審 査 、 車 検 を 受 けました。 裏 付 けとなる 資 料 不 足 から 説 明 が 充 分 に 行 なえ
なかったたこともあり、 点 数 はデザイン 審 査 22 点 、コスト 審 査 11.7 点 という 結 果 となりました。 今 後 、 順
位 を 上 げるには 静 的 審 査 が 重 要 であるため、 資 料 の 見 直 しを 徹 底 して 行 ないます。 技 術 車 検 では、 事 前 の 模
擬 車 検 を 受 けていたため 大 会 前 に 問 題 点 を 洗 い 出 せていたこともあり、4ヶ 所 の 修 正 を 行 なうことで 無 事 に
通 過 することができました。
3 日 目 にチルト・ 騒 音 ・ブレーキテストを 問 題 なく 通 過 でき、アクセラレーション・オートクロスを 走 行
することができました。しかし、 時 間 の 関 係 でスキッドパッドに 出 走 することができなかったことで 全 種 目
走 行 の 夢 は 叶 いませんでした。
そして、4 日 目 エンデュランスの 出 走 。1 人 目 は 確 実 な 走 りをすることで2 人 目 に 繋 げ、ドライバー 交 代 時
に 一 時 エンジンがかからなくなるというアクシデントに 見 舞 われつつも 無 事 6 年 ぶりに 完 走 を 果 たしました。
近 年 、 動 的 審 査 出 場 、エンデュランス 完 走 が 遠 のいていたため 今 年 完 走 できたことは、チームを 大 きく 成
長 させたと 思 います。 来 年 は 今 年 得 たものをもとにさらに 上 位 をめざして 頑 張 ります。
Sponsors スポンサーリスト
本 田 技 研 工 業 、Sakata Designers、VSN、NTN、
Solid Worksジャパン、 日 信 工 業 、NOK、F.C.C、クイ
ック 羽 生 、AUTOLAND TECHNO、RAC
106

70
茨 城 大 学
Ibaraki University
マシン 名
IURO12
茨 城 大 学 学 生 フォーミュラ 部
Ibaraki University Racing
http://www.iur-family.com/
Fastest with Ease
〜 最 速 のクルマをめざして〜
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
弊 部 は 今 年 で12 年 目 を 迎 えました。マシンコンセ
プトは 昨 年 と 同 様 Fastest with Ease"と 定 め、 誰
もが 簡 単 に 速 く 走 らせることができるマシンをめざし、
日 立 キャンパスを 中 心 に 活 動 しております。 "
Presentation
プレゼンテーション
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 15 位 ● CAE 特 別 賞 :2 位 ●ジャンプア
ップ 賞 :1 位 ●ベストエアロ 賞
私 たちは「Fastest With Ease」というコンセプトで 車 両 をつくりました。どんなアマチュアドライバー
が 運 転 をしても 最 速 を 容 易 に 得 られるようなマシンという 意 味 を 込 めています。
このコンセプトを 実 現 するために、まず 理 想 とする 車 両 挙 動 を 定 めました。 高 トルクでレスポンスがいい
4 気 筒 エンジンのポテンシャルを 最 大 限 発 揮 することがラップタイム 短 縮 への 近 道 と 考 え、 理 想 とする 車 両
挙 動 を「 各 コーナーにおける 加 速 時 間 の 長 期 化 」として 設 計 を 行 ないました。
加 速 時 間 を 長 期 化 するためには 減 速 旋 回 、 定 常 旋 回 のプロセスを 短 縮 して 前 倒 しにする 必 要 があります。
そこで 可 変 スタビライザーを 搭 載 し 走 行 中 のステア 特 性 を 自 在 に 変 化 させることでスムーズな 旋 回 を 実 現 し
ました。さらに 加 速 体 制 へ 素 早 く 移 行 するため、 新 たな 吸 気 流 量 制 御 機 構 の 搭 載 やトルク 特 性 の 改 良 を 行 な
いました。また、 運 動 性 能 を 向 上 させるため、 高 ダウンフォース 化 や 軽 量 化 、 高 剛 性 化 を 図 りました。そし
て、その 高 い 運 動 性 能 を 扱 いやすくするため、コクピット 姿 勢 、 操 作 系 の 作 りこみや 可 変 スタビライザー、
吸 気 流 量 制 御 機 構 の 電 子 制 御 によるドライバビリティーの 追 求 を 行 ない、コンセプトを 実 現 していきました。
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 小 田 中 竜 士 (CP)
西 野 創 一 郎 (FA)
菊 池 拓 、 福 島 惇 、 今 野 将 彦 、 村 田 和 輝 、 江 口 勇
仁 、 仲 秋 俊 太 郎 、 伏 見 輝 、 栗 原 大 輔 、 坪 井 延 晃 、
佐 々 木 駿 真 、 丸 山 敬 太 、 林 一 尋 、 菅 谷 学 人 、 平
裕 介 、 工 藤 大 輝 、トブシンバトル、 田 中 碩 人 、 水 内
歩 美
Participation report
参 戦 レポート
昨 年 度 は 大 会 会 場 への 車 両 の 運 搬 の 際 に 交 通 事 故 を 起 こしてしまい、マシンを 損 傷 させてしまいました。
静 岡 大 学 様 の 作 業 場 をお 借 りして 修 理 致 しましたが、 車 検 に 間 に 合 わず、 大 会 に 参 戦 することができません
でした。 昨 年 度 の 悔 しさをバネにチーム 一 丸 となって1 年 間 努 力 して 参 りました。
まず、 昨 年 のようなことが 起 きぬよう 輸 送 をスポンサーに 委 託 しました。さらに 前 日 入 りをし、タイムス
ケジュールにゆとりを 持 たせました。
静 的 審 査 では、 自 分 たちなりに 準 備 をしていったのですが、 思 うように 点 数 を 取 れませんでした。しかし、
しっかりとやってきた 部 分 などについては 評 価 していただけましたので 次 の 大 会 に 繋 げていきたいと 思 いま
す。
動 的 審 査 につきましては、 途 中 でシフターのトラブルがあり、マシンのスペックを 生 かすことができませ
んでした。チーム 一 同 、 詰 めが 甘 かったことを 深 く 反 省 しております。しかし、このような 状 況 でありなが
らも、チームみんなで 今 できることに 全 力 で 挑 めたことは、とても 素 晴 らしい 事 だと 思 います。
昨 年 度 、 大 会 に 出 場 できなかったブランクはかなり 大 きかったです。 大 会 参 戦 経 験 者 が 少 なく、うまく 行
動 できない 場 面 もありましたが、 結 果 的 に 全 種 目 完 走 することができ、 最 後 にはチーム 皆 笑 顔 で 写 真 を 取 れ
たことはとても 良 かったです。
最 後 になりましたが、 応 援 してくださったFA 西 野 先 生 、スポンサー 様 、 関 係 者 の 皆 様 、OB、OGの 方 々、
チームメンバーの 家 族 の 方 々には 心 より 厚 く 御 礼 申 し 上 げます。
Sponsors スポンサーリスト
IDAJ、 愛 和 精 密 製 作 所 、 旭 化 成 建 設 、 茨 城 トヨタ 自 動
車 、 今 橋 製 作 所 、NTN、 大 川 精 螺 工 業 、 菊 池 精 器 製
作 所 、 菊 池 歯 車 、 光 南 工 業 、 小 峰 製 作 所 、 三 和 精 機 、
CD-adapco、シェフラージャパン、JWAY、 重 松 製 作 所 、
ショウエイ、 新 栄 製 作 所 、スズキ、 鈴 木 工 業 所 、 相 鐡 、
ソリッドワークス・ジャパン、 鶴 町 製 作 所 、THK、 東 プレ、
東 北 ラヂエーター、トヨウラ、 日 立 港 病 院 、 廣 木 製 作 所 、
堀 田 電 機 製 作 所 、 水 戸 精 工 、 南 高 野 医 院 、 村 田 工 業
所 、やまや 木 型 製 作 所 、UACJ、ヨコタ 工 業 、 天 谷 龍
夫 様 、 末 永 仁 様 、etc...
107

71
明 星 大 学
Meisei University
マシン 名
STAR2016
STAR2016
STAR2016
http://ameblo.jp/star-meisei/
煮 え 切 らない 結 果
反 省 を 生 かし 第 15 回 大 会 へ
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
2015 年 7 月 より 活 動 を 開 始 しました。チーム 員 は
10 名 、 内 4 年 生 は4 名 です。2015 年 の 大 会 は
車 両 の 完 成 が 間 に 合 わず、その 悔 しい 思 いを 胸 に
早 めの 車 両 完 成 を 目 標 にやってきました。その 結 果 、
車 両 は4 月 の 終 わりに 完 成 し、 試 験 走 行 をしてきま
した。そのおかげで 何 点 か 問 題 は 解 決 できました。
Presentation
プレゼンテーション
STAR2016は「 週 刊 二 人 で 作 る1/1フォーミュラカー」というコンセプトで 開 発 しました。 毎 週 フォー
ミュラカーの 部 品 が 届 き、それを 組 み 立 て 車 両 を 完 成 させるというものです。そのため、マシンの 構 造 はシ
ンプルであることや、 簡 単 に 修 繕 ・ 改 良 ・ 改 造 をできるよう 工 夫 してきました。
車 両 の 特 徴 としては、 前 後 横 置 きモノショックサスペンション、 主 要 フレームパイプの 統 一 、ボディにス
チレンボードを 使 用 、エンジンは 単 気 筒 を 使 用 しました。
前 後 モノショックサスペンションは2011 年 から 採 用 しており、 今 年 で6 年 目 となりました。 今 年 のサス
ペンションはスタビライザーの 計 算 をしたこともあり、うまく 機 能 しています。 主 要 フレームパイプは 統 一
することにより 加 工 性 を 向 上 し、フレームをシンプルに 組 むことで 後 々ユーザーが 追 加 部 品 をつけやすいよ
う 考 慮 しました。ボディは 軽 量 で 素 人 でも 容 易 に 加 工 可 能 なスチレンボードを 採 用 しました。スチレンボー
ドはカッターなどで 切 り 込 みを 入 れ、 樹 脂 で 防 水 をします。エンジンは 二 人 で 組 み 立 て 可 能 なよう 軽 量 コン
パクトな 単 気 筒 エンジンを 採 用 しています。 他 には、キャブレター、 市 販 の 公 道 用 タイヤ、 量 販 店 にて 入 手
できるブレーキキャリパーやダンパーを 採 用 。 電 子 制 御 を 用 いない 機 械 式 のシフト 機 構 、リヤのシングルブ
レーキなど、 二 人 でも 充 分 整 備 ができ 楽 しめる 車 両 です。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 62 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 田 中 遼 (CP)
石 田 弘 明 (FA)、 亀 井 延 明 (FA)、 川 原 万 人 (FA)、
小 山 昌 志 (FA)
池 本 拓 也 、 奥 山 裕 貴 、 野 村 宗 樹 、 足 立 俊 輔 、 小
倉 洋 平 、 長 内 知 斗 、 佐 々 木 康 介 、 出 羽 優 大 、 中
済 度 志
Participation report
参 戦 レポート
全 動 的 審 査 完 走 と 総 合 順 位 25 位 以 内 を 目 標 としてやってきました。 目 標 はどちらも 達 成 できませんでした。
原 因 は 準 備 不 足 が 大 きく、 車 検 通 過 が 遅 れてしまったためです。
車 検 は 大 会 2 日 目 に 受 けましたが、 通 過 したのは3 日 目 でした。その 後 のチルト、 重 量 、 騒 音 、ブレーキ
の 審 査 はスムーズに 通 過 し、 車 両 をローダーに 乗 せて 動 的 エリアに 向 かいました。その 時 点 でアクセラレー
ション、スキッドパッドの 出 走 は 終 わっており、オートクロスを1 本 走 りました。オートクロス 後 にオーバ
ーフローをし、 走 行 不 能 となってしまいました。 動 的 審 査 はオートクロス1 回 の 記 録 でした。
しかし、 静 的 審 査 に 関 しては 過 去 の 得 点 より 点 数 が 比 較 的 高 く、 特 にプレゼンテーションは 一 昨 年 が
3.95 点 で 今 年 は30 点 と、とても 良 くなりました。デザイン 審 査 も 一 昨 年 45 点 で 今 年 が51 点 なのでデザイ
ン 審 査 も 向 上 しました。その 他 の 種 目 は 点 数 が 低 下 していましたが、 総 合 点 は 一 昨 年 よりも8.62 点 プラス
の125.79 点 でした。 結 果 的 にはプラスではありますが、 納 得 のいかない 結 果 となってしまいました。 来 年
はしっかり 準 備 をして 車 検 通 過 を 早 めにし、 動 的 審 査 出 走 前 に 調 整 をしてから 走 れるようにして 欲 しいです。
最 後 になりますが、 多 大 なるご 支 援 、ご 声 援 をいただいている 企 業 様 、 団 体 様 、 関 係 者 の 皆 様 、 来 年 度 は
必 ず 全 動 的 審 査 を 完 走 し 目 標 順 位 に 達 しますので、ご 支 援 の 方 よろしくお 願 いいたします。
Sponsors スポンサーリスト
アースエンジニアリング、アルテクノ、 石 河 製 作 所 、ウエ
ストレーシングカーズ、 岡 村 タイヤ、 小 島 製 作 所 、 坂 西
精 機 、 佐 々 木 工 業 、ジーテック、SLASH.〜スラッシュ〜、
ダッソーシステムズ 、ドライバースタンド 府 中 2 りんかん 、
深 井 製 作 所 、ブレニー 技 研 、 本 田 技 研 工 業 、F.C.C.、
MYZ、NTN、RAC、RAYS、Woodfamily、
YOKOHAMA、 明 星 大 学 育 星 会 、 明 星 大 学 同 窓 会 、
明 星 大 学 理 工 学 部 総 合 理 工 学 科 機 械 工 学 系
108

72
東 京 工 科 自 動 車 大 学 校
世 田 谷 校
Tokyo Technical College Setagaya Campus
マシン 名
TTCS2016
H-TEC KANTO Formula Project
Tokyo Technical College Setagaya Campus
https://h-tec-formuraproject1.amebaownd.com
初 出 場 にかけた 想 い。
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
Presentation
プレゼンテーション
今 回 の 車 体 はコンパクトさと 旋 回 性 能 をいちばんに 考 えて、 作 り 上 げたものです。ホイールベースを 規 定
内 で 最 小 限 のものを 採 用 し、 車 体 の 材 料 も 最 小 限 にしました。 車 体 の 重 心 を 低 くするために、 車 高 をぎりぎ
りまで 落 としエンジンの 重 心 を 低 くしました。これにより、 旋 回 性 能 の 向 上 を 図 りました。そのコンパクト
さと 旋 回 性 能 を 確 実 に 実 現 しつつ、 剛 性 も 落 とさないよう 工 夫 されたのが、このチームの 車 体 の1 番 の 特 徴
です。 車 体 をコンパクトにすることで、 軽 量 化 に 繋 がり、それが 更 に 旋 回 性 能 の 向 上 へと 繋 がってくるため、
この2つの 特 徴 を 両 立 させることができました。
エンジンの 出 力 に 合 わせホイールを 小 型 化 することにより、 加 速 性 能 が 上 昇 する。 加 速 性 能 の 上 昇 にも 車
体 のコンパクト 化 が 良 い 結 果 をもたらしています。
私 たち 学 生 フォーミュラーセミナーは 制 作 班 とエンジ
ン 制 御 班 で 構 成 されています、その 中 に 製 作 班 は、
ボディ 班 (ボディとカウルの 設 計 と 制 作 )、シャシ
ー 班 (サスペンションと 足 まわりの 設 計 と 製 作 )、
とパワートレーン 班 ( 伝 達 系 統 とブレーキの 設 計 と
製 作 )。エンジン 制 御 班 は、 車 両 の 電 気 システム
の 設 計 とMOTRCでエンジンのパフォーマンスの
上 昇 を 図 っています。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 89 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 熊 谷 誠 之 介 (CP)
松 田 意 広 (FA)
岩 澤 直 矢 、 興 梠 めぐみ、 根 田 哲 平 、 中 村 優 太 、
中 山 隆 一 、 西 澤 圭 佑 、 丸 山 純 二 、 村 山 翔 梧 、 竜
嘉 栄
Participation report
参 戦 レポート
今 年 出 場 できたのは、 書 類 を 早 い 段 階 で 進 めていたためです。 前 年 は 書 類 が 間 に 合 わずに、 悔 しい 思 いを
することになってしまったので 同 じことを 繰 り 返 さないよう、 改 善 しました。しかし、 車 検 を 通 すことがで
きませんでした。それにはさまざまな 原 因 がありましたが、すべてはルールをしっかり 読 みこむことができ
ず、 勘 違 いをしてしまった 部 分 があったために 起 きた 問 題 でした。また、 授 業 などがあるため 学 生 フォーミ
ュラ 大 会 に 向 けた 準 備 をする 時 間 が 限 られていたことも 大 きな 原 因 であったと 考 えられます。
また、デザイン 審 査 ではなぜこのようなデザインにしたかを 充 分 に 伝 えられませんでした。 前 年 、 出 場 で
きなかったため 先 輩 達 がつくった 車 体 を 引 き 継 いだのですが、 設 計 趣 旨 の 引 き 継 ぎがうまくできなかったと
思 います。
他 のチームを 見 ても、 参 考 になることがたくさんありました。 中 でも、 足 まわりやサスペンションの 構 造 、
エンジンルームの 配 置 などはとても 参 考 になりました。
振 り 返 ると 反 省 点 が 山 ほど 出 てきます。 来 年 は 今 年 の 反 省 点 を 抑 え、 自 分 達 の 問 題 は 改 善 できるように、
また 他 のチームの 参 考 になる 点 は 自 分 のチームに 取 り 入 れられるように、 来 年 のチームメンバー 全 員 に 確 実
に 引 き 継 ごうと 決 心 しました。
Sponsors スポンサーリスト
東 京 スバル 株 式 会 社 、 東 京 トヨペット 株 式 会 社 、 東 京 マ
ツダ 販 売 株 式 会 社 、ネッツトヨタ 横 浜 株 式 会 社 、 宮 園 輸
入 車 販 売 株 式 会 社 、 横 浜 日 野 自 動 車 株 式 会 社 、いすゞ
自 動 車 首 都 圏 株 式 会 社 、 神 奈 川 ダイハツ 販 売 株 式 会 社 、
神 奈 川 トヨタ 自 動 車 株 式 会 社 、 日 野 テクニカルサービス
株 式 会 社 、 株 式 会 社 アイテックス、 株 式 会 社 バイク 王 &
カンパニー、 株 式 会 社 ホンダカーズ 中 央 神 奈 川
109

73
Harbin Institute of
Technology at Weihai
Harbin Institute of Technology at Weihai
マシン 名
HRT-16C
HIT Racing Team
HIT Racing Team
www.hrtcn.org
Lightweight, Stability,
Acceleration
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
HRT was established at 2009, consisting of
about 130 students from various majors.
During the six years, HRT has designed and
produced nine formula student racing car.
And we have participated the FSG,SFJ and
FSC for several times.
Presentation
プレゼンテーション
HRT-16C makes "lightweight stability acceleration" as our design goal. During the design process,
we follow the V-type development theory, proceeding from the whole objective and ending with the
individual component. Then, we make the test from component to the whole vehicle, ensuring that
our design goal can be well achieved.
It weighs just 160kg carrying the powerful engine, which leads to a 4-second time from 0-to-100
speed. Besides, it has well-designed chassis and aero package, which can supply maximum 2.1G
lateral acceleration. Outstanding dynamic performance as well as enough safety guarantee makes
HRT 16C an aggressive but reliable racing car.
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 46 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・Liu Mengqi(CP)
Wang Jianfeng(FA)
Tang Wenqi, Wang Zhiyuan, Chen Weiming,
Liang Yuhan, Wang Zijie, Pan Hanqin, Zhao
Changbo, Li An, Gu Jiaping, Zhu Yilong, Li
Chunran, Liu Jiadong, He Huimin, Ou Wenyan,
Zhu Azhun
Participation report
参 戦 レポート
HRT represents Harbin Institute of Technology to participate the 14th Student Formula Japan.
During the static events, our teammates joined the Design, Cost, and Presentation Analyses. As a
result, we rank the 9th in Design Analyses and behave not so well in the other events.
However, we also benefit a lot from them at the same time. As to the dynamic events, due to the
extra time spent on the technical inspection, we missed the Acceleration and Skidpad, which also
taught us a lesson that sufficient preparation before is very important.
In the Autocross, our driver finished the first trial but during the second trial something with the
engine goes wrong, and we have to troubleshoot it overnight. Unfortunately, at the final endurance
event, a small clamp loosened and we didn't finish it at last. Maybe our behavior didn't reach the
expected goal of us, but we also have a valuable time here.
Like the Design Free Talk, our teammates communicate a lot with the judges and we also exchange
much knowledge with other teams, like U.A.S Graz, Sophia, Shizuoka Institute of Science and
Technology and so on. We think that it is the true significance of the Formula Student and we can
learn how to improve ourselves and design our racing car better in the next season.
Sponsors スポンサーリスト
AEROSPACE MITSUBISHI, GuangWei,
WangFeng, ANSYS, igus, SNBC, RongHe
International Circuit, Henkel, Loctite, IMK,
metastar, MOTUL, GT-SUITE, Continetal
110

76
Chulalongkorn
University
Chulalongkorn University
マシン 名
Rapidamente
Rapidamente
https://www.facebook.com/CUFormula/
We are Chulalongkorn University
Formula Student Team from Thailand
マシン 名 : KZ-RR12
Presentation
プレゼンテーション
チーム 紹 介
We are gathering from people who have the
same passion and want to make our own car.
Then we made it and joined in this competition.
Although we have limited resource, but
everyone drive themselves beyond the limit.
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 57 位
The main goals of our team are to develop our members in engineering skills, management skills
and interpersonal skills. We want to make our members to be great engineers in the future and great
co-workers with others. Besides, we want to make a reputation to our university to be well-known
worldwide. By the way, From joining in this competition, we gain more engineering knowledge and
know-how from sharing with other teams that we can get these to improve our team's car in the
following years and we also get new friends from worldwide.
Moreover, we would like to develop our car so that it can be an example for other formula teams so
that they will study the system of our car to improve their prototype so that various formula teams
can adapt each team's knowledge to improve their own car.
Finally Our team would like to thank you all the sponsors, especially my university, Singha, CCS,
Exedy, Univance and Oxiso, for all the supports and opportunities given to us to be part of the JSAE
competition this time that enables us to obtain good experiences and gain further knowledges in
this field.
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ Itthiphat Laokwansatit
(CP), Pollapat Kamolsareerat(CP)
Nuksit Noomwongs(FA), Sunhapos
Chatranuwathana(FA)
Talerngpong Virojwutikul, Ukrit Tulyanitikul,
Santiphap Phoengsongkhro, Sitthichat
Sukpholtham, Kasidej Anchaleenukoon, Wasurat
Soontronchai, Patcharapol Mungmee, Atirat
Khumpanon, Nonpawit Boonyawat, Naruepol
Boonhaicharoen, Thitiwut Vititsoontorn, Sittinon
Sinsawat, Pattrapong Pongpattra, Peeraphat
Daramas, Chanikan Jarumust, Chidchanok
Amornmanus
Participation report
参 戦 レポート
Sponsors スポンサーリスト
Exedy, Oxiso, Singha, Bangkok Bank, CCS,
Lenso, Pruksa, SKF, Solidworks, Cobra, Factory
Gear, TOYOTA, Tozzhin, Univance, ANA Cargo,
Bosch, CNC, GFM, Kamiya, KTW, Liquid Moly,
Morin Racing, Muang Thai Insurance, Pearl
Logistic, Red Bull, T.R.R Auto Parts, WELPRO
111

78
University
Putra Malaysia
University Putra Malaysia
マシン 名
Jebat
Putra Motorsports Team (PMT)
Putra Motorsports Team (PMT)
https://www.facebook.com/PMTUPM/
Aspire for racing
advancement
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
Presentation
プレゼンテーション
In one-year time, with all might we managed to build a car that strictly follows all the regulations set
by the SAE standards. With 6 months spent for design and simulation and the rest for fabrication,
we build the car with highest of quality and safety firstly prioritized in mind.
We placed Jebat's drivability as second. This is in terms of ergonomics and ease of handling. As for
us, even this car is meant for performance, but drivers comfort and safety is very much important
especially in an open wheel performance car.
The chassis build has a huge amount safety of factor to ensure maximum driver protection and we
tested the suspension assembly to the limit to ensure it can withstand the sheer weight that also
compensates for good downforce for grip around corners.
Thirdly then we focused on bringing up the performance to make Jebat relevant among other
formula SAE car. The engine and powertrain is tuned to lumber Jebat's mass around and performs
at its best giving amazing open wheel experience to anyone who has the chance to be behind its
wheel. All in all, we are proud to have come this far; being a junior team. And we seek to further
improve Jebat to push the technological level to the limit.
PMT from University Putra of Malaysia
established in August 2015. Being junior
team, this is our first time in SFJ 2016.
Building a car that meets all safety
requirements is our priority in-line with
relevant racing technology ensuring relevant
performance.
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 88 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・Muhammad Ikliuddin
Bin Ishak(CP)
Dr. Che Nor Aiza Bt Jaafar (FA), Dr. Mohd Idris
Shah Bin Ismail (FA), Dr. Eris Elliandy Bin
Supeni (FA)
Muhammad Naim Bin Ahmad, Cheng Mun Chun,
Ahmad Iffan Bin Zailani, Muhammad Adhar Bin
Bagus, Mohd Nizar Bin Mohd Naim
Participation report
参 戦 レポート
Student Formula Japan 2016 has ever been the most amazing experience for our small team of 6. Although
we only managed to place 63 out of 88 in the autocross event, but we are very proud to be the very first
Malaysian team to pass the inspection tests with ease and participate in autocross event.
Although we had some issues on the cost, presentation and design event where we believe that
communication is the reason, we are determined to improve in the future after some personal advice and
suggestions from SFJ members. Inspection stage was very unnerving for us since it proves our level of build
quality. But to our surprise, our car only had minor corrections only in terms of bolts and nuts replacement.
It is our biggest of disappointment to not be able to participate in the acceleration and skid pad event
because we follow the schedule too strictly. Giving priority to the past 44 teams, we lost a lot of time during
inspection. However, we managed to pass the inspections in the nick of time and went on for autocross.
In autocross we had some technical issue due to the heavy rain where Jebat’s engine stalled when the
intake system is drowned with rainwater. However still, we managed to finish the lap in around 2 minutes 26
seconds.
Even with that, our spirit is still burning and we seek major improvements in the next SFJ 2017! Ichiban!
Sponsors スポンサーリスト
Split Second Advanced Driving (SSAD), Nusa
Indah Motorworks, Rider88.com (Raven Exhaust),
DK Schweizer Leather, Satu Kedai Resources,
Collavie, MPM Micro Precision Machining, King of
Rims, Motorcraft Performance Lab, RS Advanced
Technology, Ministry of Selangor state
112

80
マシン 名
National Tsing Hua
University
National Tsing Hua University
NTHU racing
NTHU racing
https://www.facebook.com/NTHU.Racing/
NTHU racing!!!
COOL COOL COOL!!!
マシン 名 : KZ-RR12
Presentation
プレゼンテーション
チーム 紹 介
NTHU racing team, from Taiwan, attended
the student formula Japan for the first time
in 2016. We finished our goal to make it to
the dynamic events. With this good beginning
and strong motivation to challenge ourselves,
we’ll move on to better achievements in the
coming years.
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
Our team consists of students majoring in Power Mechanical Engineering but seldom studying the
vehicle design. Although lacking of professional experience of automobile design and manufacturing,
we focus on safe, easy and cost-effective ways to produce the vehicle.
Simulation is one of the essential during the design process. We checked the rules repeatedly and
each section of our design as well. In order to stick to our major concerns, our frame, which
contains high stiffness, was designed to complete all dynamic competitions. The bottom of the
frame uses two bended tubes at right side and left side to improve safety.
As for our power train, we used an engine with water cooling system and also equipped with CVT
transmission, so that high torque can be achieved by a relative low rotating speed.
After the manufacturing process, we spent about one month adjusting our car and training our
drivers. We discovered problems that we weren't aware of before, such as the shape of our paddle
or the heating problem in our engine. Fortunately, our preparation paid off. None of these problems
occur again.
● 総 合 65 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・Lin, Zhan-Jun(CP)
Lin Chao-An,Tsai Hung-Yin, Huang Chih-Yung
(FA)
Patricia Sung, Kuo Po-Yang, Liu Yu-Wei, Wang
Shao-Yu, Chen Yu-Ting, Liau Yu-Yung, Kao
Chu-Yu, Liu Cheng-Yu, Lee Yu-Chen, Wang
Yi-Jia, Lin Zhi-Da, Lin Zhu-Yang, Lai Chin-Yi, Lin
Yi-Hsiang, Wu Chung-Hsin, Huang Yi-Hsiung,
Tsai Hong-Cheng, Lu Shiang-Lin, Yang Kai-Chen,
Kuo Wen-Yu, Lai Yu-Chieh
Participation report
参 戦 レポート
It was a wonderful experience from the moment we decided to form this team, till the end we
finished the competition. We achieved several good results, including reaching the highest score
among participants from Taiwan, making our way to the dynamic events and paving a road for our
future members.
At the same time, we realized our weakness and will strive to get through. Though being well
organized and prepared, our chain broke during the dynamic event, which was an unexpected
accident. To fix this problem, we lost all the scores from events that were held before noon. Since it
never happened, we didn’t bring any substitutional ones with us and it took us too much time to find
one.
Another pity lies in our business logic case. We didn’t provide enough statistical data and
calculation process, so we earned only 15 points. However, we’ve learned from these Lessons and
hope for better improvement. We’ve learned, that it is of great importance to take any kind of
accident into consideration, whether or not they occurred before. This is the only way to create a
regretless memory.
Sponsors スポンサーリスト
Racing Bro, Jaques Sport, SYM, aRacer, Shuter,
Raemco, MSC software, TRiones, SGT, PAPAGO!,
W Tools, KS power
113

82
九 州 大 学
Kyushu University
マシン 名
X9F-000
九 州 大 学 学 生 フォーミュラ 計 画
Kyushu University Formula Project
http://kyushu-univformula9f.wixsite.com/9formula
念 願 の 初 出 場 達 成
掴 んだ 手 応 えと 見 えてきた 課 題
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
2013 年 にチームを 発 足 し、 第 14 回 大 会 での「 初
出 場 ・ 全 種 目 完 走 」を 目 標 として 活 動 してきました。
チームは 学 部 生 が 主 体 的 に 活 動 しており、 国 籍 ・
学 部 ・ 学 科 を 問 わず 約 20 名 のさまざまなメンバー
がものづくりに 取 り 組 んでいます 。
Presentation
プレゼンテーション
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 71 位
当 チームは 今 年 初 参 戦 であったため、 複 雑 な 構 造 は 避 け、「つくりやすいクルマ」をめざして 設 計 ・ 製 作
を 行 ないました。 狙 いとしては 初 参 戦 で 色 々なことに 手 を 出 すよりも、マシンの 基 盤 を 完 成 させ 次 に 繋 げる
車 をつくる 方 が 有 益 だと 考 え、このマシンコンセプトに 設 定 しました。 参 戦 目 標 として「 初 参 戦 ・ 全 種 目 完
走 」を 掲 げて 活 動 してきました。
パワートレインはコンセプトに 合 わせてホンダCRF450X・ 単 気 筒 キャブレターを 採 用 しました。
私 たちには 活 動 資 金 と 活 動 場 所 の 制 約 があり、 部 品 の 外 注 ができず、また4 月 から7 月 までは 授 業 で 使 用
されるため 溶 接 などを 行 なうことができませんでした。そのために 大 学 の 工 場 の 方 にアドバイスのみならず
加 工 までしていただき、 非 常 に 助 けていただきました。
さらに 日 程 管 理 の 甘 さのために、シェイクダウンが 予 定 よりだいぶ 遅 く8 月 下 旬 になってしまいました。
そのためにマシンを 大 会 前 に 充 分 に 走 らせることができず、しっかりとしたトラブルシューティングを 行 な
うことができませんでした。
設 計 ・ 製 作 に 関 してノウハウ・ 蓄 積 がないため 手 探 りで 活 動 してきました。そんなチーム 状 況 の 中 で、 大
会 前 までにマシンを 完 成 させ 車 検 を 非 公 式 ながら 突 破 することができたのはチームとして 大 きな 収 穫 となり
ました。
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 加 藤 雄 大 (CP)
森 上 修 (FA)、 大 枝 良 直 (FA)
太 田 貴 文 、 丸 井 一 生 、 村 上 賢 悟 、 梶 谷 優 人 、 末
田 美 和 、 和 田 健 太 郎 、 堀 田 真 衣 希 、 大 脇 雄 斗 、
小 田 壮 士 、 高 橋 聡 史 、 加 藤 祐 也 、 池 見 優 志 、 大
川 雄 大 、 小 島 崇 、Akilan Mathiazhagan、LEE
Chae Hyun
Participation report
参 戦 レポート
今 年 度 九 州 大 学 学 生 フォーミュラ 計 画 は 初 めて 大 会 に 参 戦 しました。 自 チームにノウハウがない 中 、どう
にか 大 会 までにマシンを 完 成 させることができました。
静 的 審 査 においてはマシン 製 作 を 優 先 していたために、 準 備 不 足 がかなり 目 立 ってしまいました。 静 的 審
査 の 重 要 性 をチーム 内 で 再 認 識 する 形 となりました。
車 検 では 指 摘 事 項 がかなり 多 く、 車 検 を 突 破 したのは 大 会 3 日 目 の 昼 になりました。その 後 順 調 に 騒 音 試
験 まで 進 んでいましたが、ブレーキテスト 中 にアームの 片 持 ちが 原 因 でアームが 折 れてしまい、 審 査 続 行 不
可 能 、 車 検 合 格 取 り 消 しになってしまいました。そこからは 修 理 工 房 で 修 理 を 行 ないましたが、 念 願 の 動 的
審 査 に 進 むことはできなくなりました。
その 後 大 会 4 日 目 の 午 前 中 、 非 公 式 という 形 で 再 車 検 とブレーキテストを 行 なっていただきました。ここ
では 修 理 ・ 修 正 の 甲 斐 あり、 合 格 することができました。 修 理 工 房 の 皆 様 に 感 謝 の 気 持 ちで 一 杯 です。
結 果 として 初 出 場 の 大 会 で 目 標 としていた「 全 種 目 完 走 」を 達 成 することができず、 総 合 71 位 と 残 念 な
結 果 に 終 わってしまいました。その 代 わり 多 くの 事 を 学 ぶことができ、 次 に 繋 がる 大 会 になったと 思 います。
来 年 は 今 年 の 反 省 を 生 かし、より 良 い 成 績 をめざしてチーム 一 同 頑 張 って 参 ります。
最 後 になりますが、 日 頃 からご 支 援 ・ご 指 導 して 頂 きましたスポンサー・ 大 学 ・OBの 皆 さまに 厚 く 御 礼
を 申 し 上 げます。
Sponsors スポンサーリスト
ホンダ、ソリッドワークス・ジャパン、モビテック、F.C.C.、
日 信 工 業 、 協 和 工 業 、ウエストレーシングカーズ、ワーク
スベル、THK、UACJ、 日 本 発 条 、 神 和 自 動 車 、ミスミ、
NTN、D-GARAGE、 住 友 電 装 、 住 友 ゴム 工 業 、 日 本
精 工 、 深 井 製 作 所 、 建 築 マニア、INTREPID
JAPAN、 吉 田 酸 素 、デンソー、ATA! Design、ラスト
ラーダ、FRP-KOUDA
114

84
Southern Taiwan University
of Science and Technology
Southern Taiwan University of Science and Technology
マシン 名
ER-106
Eagle Racing Team
Eagle Racing Team
https://www.facebook.com/EagleRacingTeam/
Eagle Racing
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
We are Eagle Racing team from Taiwan, this
was also the 5th times that we participated
the SFJ competition. With 15 members
mainly from mechanical engineering
department, we spent a whole year to build
ER-105 racing car and we enjoyed it.
Presentation
プレゼンテーション
We planned not just to improve the car from last generation, but also to have something new that
we had never tried. The casting upright which only costs half price compared to a CNC machined
one, with a little bit heavier but the same solidity.
In the past few generations, we used single cylinder with turbo charger as powertrain, but the
results were not good enough due to the shortage of analyzing and testing. This time we reused a
4-cylinders and natural aspiration engine, by the help of simulation with WAVE software, the test
results can fulfill our expectation. The car production was finished in June so we had 2 months time
to test and tune before shipping. The most important thing was our drivers could have enough time
to get familiar with the car.
Unfortunately the overheated coolant caused engine serious damage when we did noise test 2 days
before competition. Although we finally fixed the engine but we missed acceleration and skidpad
events. Poor performance in autocross due to a problem in engine electrical system, we did not
enter the endurance event. We are not satisfied with the result of this year, and we will carry on our
work and become a stronger team next year.
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 82 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・LIU, YI-XIU(CP)
CHANG, WEI-CHIN(FA); LEE, CHO-YU(FA)
CAI, YUE-LIN; CHANG, HAN-JUNG; CHANG,
FENG-HE; CHEN, BO-SYUN; CHEM, TAI-YOU;
CHEN, ZONG-YOU; HO, KUN-CHUN; HUANG,
SHAO-YU; JANG, HUA-LIN; KHOR, COON-HAU;
LI, JUN-YU; WU, CHUN-YI; WU, WEI-HONG;
WU, PEI-YING
Participation report
参 戦 レポート
It was a dramatic experience for our team in the 14th Student Formula Japan. Overheating caused
engine failure just 2 days before the competition start. Although the engine we used was 2001
Honda CBR600F4i, which was too old to find parts even in Japan, we didn't give up.
Fortunately through the help of our Japanese friends, a CBR600 F4 carburetor engine was found in
Yokohama and transported to Shizuoka in time, we successfully combined F4 engine with F4i
engine within 1 day.
All inspections were passed smoothly before second day afternoon, with no time to check and test
the newly assembled engine, we loaded ER-105 on the truck and sent it to the venue of dynamic
events. We rushed into the autocross event.
Unluckily one loosen bolt caused electrical problem when engine went into high rpm run, which
slowed down the car speed, and we could not make the second run because the event closed. The
result was bad and could not get us through the endurance event.
This experience was precious because none of our student members had participated SFJ before,
so it was a chaos and lost at most of time. Next year we will participate this competition again with
a brand new ER-106, and hopefully we can finish the whole events with a better result.
Sponsors スポンサーリスト
NSK 永 和 順 股 份 有 限 公 司 、Twain BCracing、 溪 湖
K1 賽 車 場 、MAXXIS、 朝 澤 、F.C.C.、Pro'sKit、
formula z、KUOSUN、BeltenickFUNTIN、SONY、
K.Y.T、 億 寶 汽 車 、MAX、MST、F.A.R、Triones、
SKF、 台 南 安 定 賽 車 場 、KOSO、ECO、T.S.R、TEI
台 灣 電 緣 、founderland
115

89
MANAV RACHNA
INTERNATIONAL UNIVERSITY
MANAV RACHNA INTERNATIONAL UNIVERSITY
マシン 名
MAGNUM
TEAM COOLRUNNIGS
TEAM COOLRUNNIGS
TCR ? Team CoolRunnings
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
We are Team CoolRunnings, we have
experience of 2 years, over which we have
participated in IGC-LPU India, SAE supra,
etc. From our past experience we have
develops new skills and concepts for better
performance, during this period we furnished
our theoretical and practical knowledge as
well. We aim for better tomorrow.
Presentation
プレゼンテーション
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 ー 位
Magnum was the first car which had the Tata Nano car engine step-down at 602.24cc. The team
manufactured the whole Magnum in 20 days. Though our Design Phase was based on daily bases
of running F1 type car. We made many changes with the car ergonomics and as well as the Testing
was done keeping in mind the efficient way of running performance car on daily bases.
Magnum had intelligent Dash board which made the driver feel more adaptive on driving. Team
decided not to use the Aero-Package for the Magnum weighted 230kg. Single layer of Fiberglass
was used in making Magnum body.
Eventually during testing we faced many problems but they all were sorted within the span of time.
Team now hopes for better car for the next year, it’s truly said “A Race car is not made in Single
shot but its build Day by Day”
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・Ankush Sarkar(CP)
Abhishek Chauchan(FA)
Divyanshu Sharma, Rohit Raj, Abhishek Dhiman,
Himanshu Chawla, Lakshay Sachdeva, Umang
Goel, Charanjeev Mehendiratta, Bhanuj Paul,
Vivek Bhatia, Vivek Sharma, Varun Tyagi, Rahul
Taneja, Himanshu Tolambia, Gulshan Chaudhary,
Himank, Saurabh, Ashish Chawla & Vikas Dahiya
Participation report
参 戦 レポート
2016 was literally a very good experience for the team to know what the competition of FASE is all
about. The team participated in the follow up event as the Magnum was lately delivered to the
Shizuoka Stadium. Though the team took part in follow up events which cleared many of our
problems as team was taking part for the first time in FSAE event. We still hope for better. Now for
coming year we will be participating again SAE-JAPAN hoping to gets better results for the next
time.
Sponsors スポンサーリスト
RASS., Imperial Auto Industries
116

93
マシン 名
U.A.S. Graz
U.A.S. Graz
joanneum racing graz
joanneum racing graz
http://www.joanneum-racing.at/
What a journey
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
Presentation
The first thing we did before even starting with the business presentation was to read the rules and the
official scoring sheets, which are both provided on the FSAE website. Those documents supply very
useful information on what should be presented and which parts of the presentation are important.
The idea of renting protoype race cars, instead of selling them to individuals, was obvious, since there
is a clear trend in society towards renting all different kinds of things instead of buying them.
After an appropriate idea and concept was found, we started to calculate the financial figures. There is
a certain capital one has to invest to start a company. You'll need a place of business, a certain
number of employees, a marketing strategy and also you must know who your competition is. From this
point, you can estimate your market share and roughly your income. From this point on, you have to
trim your business and adjust your expenses to make a profit and be able to pay back your investors
after a certain amount of years.
Once you have your business idea and your financial figures, the focus should lie on your presentation.
In ten minutes time, you have to sell your idea, your product and your team to the potential investors.
This can be done by attractive investment plans, that promise a satisfying profit for your creditors.
The overall impression you want to leave should be a clean presentation of your vision with clear
figures, the introduction of your product and skilled speakers.
Participation report
プレゼンテーション
参 戦 レポート
The preparations for SFJ already started before we participated at the European located events FSA and FSG,
where we prepacked all the important toolboxes which then have been put into the container for shipping the car.
Three days after FSG the jr16 started its journey to Japan, followed by the team on the 2nd of September. Right
after arriving at Tokyo, we went to the Tokai University where we have been hosted by the Tokai Formula Club.
They warmly welcomed us and allowed us to work on our car in their workshop. We spent some nice hours
together and got a first introduction to the Japanese culture. Furthermore, we were able to do a very important
day of testing together where we made a last tuning of the car as well as a systems check.
The event itself has been absolutely stunning as we have been introduced to a lot of new things compared to
European events. We loved the Ogasayama Sports Park with its unique layout as well as the landscape itself in
Shizuoka. During the whole event, there has been a huge interest in our car and we have been very happy to
answer questions from members of other teams.
Once we got used to all the local rules, we were able to accomplish a successful event. On behalf of the whole
team we would like to thank SFJ and the Tokai University for the opportunity to participate in such an amazing
event and the help we received during our journey.
The majority of joanneum racing graz consists
of automotive engineering students, but
there are also students from other departments
of the U.A.S. Graz involved, such as electrical
engineering, aviation, public relations and
industrial design. The team is staffed by
master's students as well as bachelor's
students. Due to the achieved successes in
2015 and 2016, joanneum racing graz got
the 2nd place in the World Ranking List.
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 4 位 ●デザイン 賞 :1 位 ●プレゼンテーシ
ョン 賞 :1 位 ● 加 速 性 能 賞 :3 位 ●オートクロス 賞 :
1 位 ● 耐 久 走 行 賞 :1 位 ●ルーキー 賞 :ICVク
ラス ● CAE 特 別 賞 :1 位 ●ベストサスペンション
賞 :1 位 ●ベストラップ 賞 :1 位 ●ベストコンポジ
ット 賞
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・Christian Rosenhammer(CP)
Trzesniowski Michael (FA)
Raffael Almer, Timo Berchtaler, Lukas Boehm,
Julia Czipoth, Florian Dicker, Horst Emathinger,
Bernhard Gassner, Gregor Griesser, Kathrin Hiller,
Stefan Hoebinger, Arthur Hoffmann, Maximilian
Jauk, Lukas Lentsch, Verena Maier, Paul Martin,
Markus Mascha, Viktoria Rattay, Simon Rauch,
Jim Reichl, Rene Rodan, Markus Rossegger,
Patrik Sindl, Michael Stepan, Serge Vouillarmet,
Michael Weber
Sponsors スポンサーリスト
AVL RACING, AMG, CarboTech, FH Joanneum,
Pankl, Sensorwell, Hack, Simulia, Fuschlberger,
Titanium Solutions, Bosch, ETAS, alphatech,
ePlan, Fuchshofer, Rotax, Akrapovic, SFK, Vector,
Gamma Technologies, TTTech, 3M, Raytech,
Magna, RG, OEVK, Asanger, Wahlmüller,
PEER+PERR, unterfurtner, GIGATRONIK,
rosenbauer, WP, AIRTECH, CECON, KTM, oxeon,
Primas CONSULTING, Gillich, KRONSTEINER,
secar technologie, Hirter, Mercedes-Benz G
GmbH, Team Styria
117

E1
静 岡 理 工 科 大 学 ・
名 古 屋 大 学 EV
Shizuoka Institute of Science and Technology・Nagoya University
マシン 名
SN-E
セントラルアライアンスEV
Central Alliance EV
http://www.sist.ac.jp/club/f-sae/index.html、http://nagoya.fem.jp/
連 合 チームの 呪 縛 を 拭 うと 決 めた
苦 難 の 連 続 の1 年
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
当 チームは1 年 限 定 として 合 同 チームを 発 足 いたし
ました。 名 古 屋 大 学 のシャシー 技 術 と 静 岡 理 工 科
大 学 のパワーエレクトロニクス 技 術 で 総 合 入 賞 を 目
標 に 活 動 しました。 製 作 時 は 大 学 で 担 当 を 分 ける
ことなく、 互 いのノウハウを 生 かしながら 車 両 製 作
を 行 ないました。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
Presentation
EVの 高 い 運 動 性 能 を、アマチュアサンデーレーサーにとって 扱 いやすいものにする 必 要 があると 考 え、「キ
レのある 動 き」を 意 味 する「Lightning Speed」をコンセプトとしつつ、 広 いトルクバンド・シンメトリカ
ルレイアウト・ 高 いドライバビリティーの3つを 付 与 することで、 初 心 者 にとっての 扱 いやすさと 高 い 運 動
性 能 を 両 立 しました。
まず、 広 いトルクバンドによる 気 持 ちのいい 加 速 を 得 るべく、 充 分 なパワーと 幅 広 いトルクバンドを 得 る
ことができるダイキン 工 業 製 EV 用 三 相 交 流 モーターを 採 用 し、インバーターにはスマック 製 汎 用 インバー
ターを 採 用 することでコスト 削 減 を 図 りました。
シンメトリカルレイアウトに 関 しては、SN-E 最 大 の 特 徴 ともいえる“シングルキール”を 中 心 に、モー
ターの 縦 置 きとバッテリーの4 分 割 配 置 によりこれを 実 現 しつつ、フレームのコンパクト 化 を 図 りました。
すべてのパーツのレイアウトを 入 念 に 検 討 することで、ヨー 慣 性 モーメントを 低 減 するとともに、EVの 特
性 であるマシンの 挙 動 のつかみやすさを 更 に 高 めました。
ドライバビリティーに 関 しては、 初 心 者 にとって 扱 いやすく、かつドライバーの 段 階 的 な 成 長 に 寄 与 する
べく、タッチパネルによりモーターの 出 力 制 限 や 回 生 ブレーキのセッティング 変 更 を 可 能 としています。
Participation report
プレゼンテーション
参 戦 レポート
今 年 度 大 会 では、 電 気 車 検 をパスすることができず、 動 的 審 査 への 出 場 を 断 念 せざるを 得 ませんでした。
結 果 として、EV 部 門 総 合 優 勝 という 目 標 に 遠 く 及 ばない、 総 合 56 位 に 終 わりました。
EV0〜EV2( 電 気 技 術 検 査 )は 合 格 することができたものの 不 手 際 が 目 立 ち、EV3(レインテスト)では 漏 水
から 合 格 を 果 たすことができませんでした。
電 気 技 術 検 査 では、 詳 細 を 説 明 するデータシートの 内 容 が 不 充 分 で、 質 問 に 対 して 適 切 な 説 明 ができず、
EV0〜2の 通 過 に 時 間 が 掛 かってしまいました。
レインテストでの 漏 水 の 原 因 は、 製 作 上 不 備 があったためと 考 えています。ドライバーセルに 設 けられた
アクセル 信 号 出 力 用 コネクターに 防 水 ゴム 栓 を 装 着 しておらず、 配 線 の 隙 間 から 水 が 入 り 込 んでしまいました。
そのためコネクタ 内 部 で 異 常 な 抵 抗 値 を 示 してしまい、シャットダウン 回 路 が 働 いたものと 考 えられます。
今 後 は 車 検 対 策 として、 事 前 のデータシートリストの 作 成 ・ 模 擬 車 検 の 事 前 実 施 ・ 設 計 段 階 における 防 水
対 策 の3つを 徹 底 したいと 思 います。
動 的 審 査 への 出 場 と 目 標 達 成 こそできませんでしたが、 両 大 学 の 持 つノウハウを 共 有 することができ、ま
た 互 いのチームの 強 み・ 弱 みを 把 握 することができました。150kmも 離 れた 私 たちが 約 3 時 間 かけて 往 来 し、
もがき 苦 しんだ 日 々は 無 駄 ではなかったと 思 います。 来 年 度 はそれぞれの 大 学 が 別 のチームで 参 戦 すること
にはなりますが、この1 年 間 で 得 られたあらゆることを 常 に 意 識 し、 互 いにライバルとして 切 磋 琢 磨 し、よ
り 素 晴 らしい 車 両 を 作 り 上 げていきたいと 思 います。
● 総 合 56 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 松 本 和 也 (CP)
土 屋 高 志 (FA)、 高 林 新 治 (FA)、 中 田 篤 (FA)、
鈴 木 達 也 (FA)
石 井 はるか、 木 村 駿 吾 、 鈴 木 一 輝 、 鈴 木 恭 介 、
濱 田 翔 多 、 一 木 龍 也 、 坂 本 和 哉 、 新 村 磨 矢 、 高
橋 亮 介 、 牧 野 駿 、 三 久 保 瑛 、 水 島 永 雅 、 青 山 千
晃 、 寄 特 涼 平 、 小 杉 直 、 定 行 滉 司 、 白 岩 太 一 、
藤 井 海 斗 、 古 谷 優 知 、 矢 野 幸 子 、 田 淵 聖 之 、 芦
原 光 、 大 倉 義 正 、 金 原 匠 吾 、 大 西 雄 大 、 久 保 田
健 斗 、 小 坂 和 生 、 斉 藤 駿 、 酒 井 瞭 、 佐 藤 蒼 、 関
野 結 里 奈 、 永 井 智 祟 、 中 野 瑛 祐 、 安 本 光 輝 、 山
田 留 奈 、 谷 澤 良 、 室 谷 駿 介
Sponsors スポンサーリスト
スズキ、ダイキン 工 業 、 榛 葉 鉄 工 所 、ソリッドワークス・ジ
ャパン、 鳥 居 自 動 車 、ユニバンス、NTN、デイトナ、 大
同 工 業 、 関 ものづくり 研 究 所 、THK、 協 和 工 業 、セン
サータ・テクノロジーズ ジャパン、オエティカジャパン、タ
イコエレクトロニクス ジャパン 合 同 会 社 、 矢 崎 総 業 、アイ・
アール・エス、 小 楠 金 属 工 業 所 、SHOEI、 深 井 製 作 所 、
ユタカ 技 研 、エヌ・エム・ビー 販 売 、プロトラッド、ザム・
ジャパン、イグス、NTN 御 前 崎 製 作 所 、ISK、ミスミ 学
生 ものづくり 支 援 、 住 友 電 装 、 協 永 産 業 、ウエストレーシ
ングカーズ、 富 士 コミュニケーションズ、 静 岡 理 工 科 大 学 、
小 糸 製 作 所 、 富 士 ゼロックス 静 岡 、ベルキャリエール、
東 芝 、SBSプロモーション、 鈴 与 商 事 、 鈴 与 システムテ
クノロジー、 鈴 与 建 設 、 静 岡 ビルサービス、 東 海 理 機 、
紀 伊 國 屋 書 店 、 中 央 発 明 研 究 所 、The MathWorks,
Inc.、アルトナー、 日 信 工 業 、 冨 士 精 密 、 呉 工 業 、
I D A J 、ロード・ジャパン・インク、キノクニエンタープライズ 、
日 本 発 条 、 柴 田 車 輌 、キャリオ 技 研 、メイドー、トヨタ 自
動 車 名 大 会 、デンソー 東 山 会 、 名 古 屋 大 学 全 学 同 窓 会 、
テクウェル、 岡 島 パイプ 製 作 所 、ファッションミシマヤ、ア
イエムイー
118

E2
トヨタ 名 古 屋 自 動 車
大 学 校 EV
Toyota Technical Collage Nagoya
マシン 名
TTCN-F16 EV
TTCN-F EV
TTCN-F EV
http://ttcnf.webcrow.jp/
エンデュランス 競 技 完 走 に 向 けて
チーム 紹 介
卒 業 研 究 の 一 環 として 行 なっている 活 動 で、 一 昨
年 よりEVクラスとICVクラスのダブルエントリーに
挑 戦 し、 今 年 で3 年 目 となります。 昨 年 度 は 動 的
審 査 に 出 場 できたもののエンデュランスでの 未 完
走 、コスト 不 通 過 によりクラス2 位 、 総 合 60 位 と
いう 結 果 でした。 今 年 はEVクラス1 位 をめざしまし
た。
Presentation
本 年 度 のチームコンセプトは「 信 頼 性 の 上 に 成 り 立 つドライビングの 楽 しさ・ 興 奮 を 手 軽 に 実 現 する 車 両 」
で「 信 頼 性 の 向 上 」と「ドライバーの 入 力 に 対 する 応 答 性 の 向 上 」をサブコンセプトに 掲 げた。そのコンセ
プトに 見 合 うための 新 しい 機 構 ・ 回 路 の 採 用 等 で 信 頼 性 ・ 応 答 性 の 向 上 を 図 った。
昨 年 度 のマシンを 用 いてエンデュランスを 想 定 した 走 行 パターンでデータを 取 得 した 際 、 平 均 車 速 でのモ
ータの 出 力 が 現 状 のギヤ 比 では 低 く、 改 良 が 必 要 であった。そこで 今 年 度 のマシンでは2 段 リダクション 機
構 を 採 用 し、 従 来 のギヤ 比 と 比 較 して1.874 倍 減 速 比 を 引 き 上 げた。これによりマシン 低 速 域 においてモー
ターを 高 回 転 で 回 すことが 可 能 となり、モーター 駆 動 特 有 のレスポンスの 良 さを 生 かしつつトルクおよび 出
力 の 向 上 を 実 現 した。
また 長 距 離 走 行 によるインバーターの 発 熱 を 考 慮 し、インバーターにシュラウド 付 きラジエターを 使 用 し
た 冷 却 ユニットを 搭 載 することで 耐 久 走 行 での 信 頼 性 を 高 めた。さらに 今 年 度 は 各 基 盤 の 回 路 内 にマシンの
状 態 を 知 らせるLEDを 取 り 付 け、 回 路 基 板 を 透 明 な 防 水 ケースに 入 れることで 万 一 の 異 常 発 生 時 にも 素 早
くマシンの 状 態 を 把 握 し、 迅 速 なトラブルシュートをすることが 可 能 になった。
これらをはじめ、フレームやアキュームレータコンテナ 等 にも 改 良 を 施 したTTCN-F16EVで 全 動 的 種 目
の 完 走 をめざした。
Participation report
プレゼンテーション
参 戦 レポート
昨 年 度 はエンデュランスまで 進 んだものの 完 走 には 至 らなかったため、 本 年 度 は 全 動 的 種 目 の 完 走 をめざ
した。 本 年 度 はシェイクダウンからシャットダウンサーキット 瞬 断 などのトラブルに 見 舞 われ、 取 りまわし
や 固 定 方 法 、コネクターの 処 理 など 競 技 車 両 におけるワイヤハーネスの 扱 いの 大 変 さを 痛 感 した1 年 だった。
しかし 昨 年 度 に 比 べマシンの 完 成 は 早 く、4 月 下 旬 にはシェイクダウンすることができた。その 後 改 良 を 重 ね、
本 大 会 には 万 全 の 状 態 で 臨 むことができた。
本 大 会 では、2 日 目 までに 車 検 ・ブレーキロックテスト・ 脱 出 テスト 共 に 合 格 した。ところが、いよいよ
迎 えた 動 的 審 査 初 日 の 朝 は 雨 天 であったためレインタイヤに 履 き 替 えてピットから 審 査 エリアに 向 かったが、
到 着 した 頃 には 雨 も 止 み 路 面 が 乾 き 始 めていた。しかし、 午 前 中 でアクセラレーション・スキッドパッドと
も 走 行 するにはドライタイヤに 履 き 替 える 時 間 はなかったため、レインタイヤのまま 走 行 せざるを 得 なかっ
た。 本 大 会 中 はこのような 作 業 の 優 先 順 位 や 時 間 管 理 など、チームマネージメントの 難 しさを 実 感 すること
となったが、 最 終 日 のエンデュランスでは 目 立 ったトラブルもなく 完 走 し、EVクラス 参 戦 以 来 の 悲 願 だっ
た 全 動 的 種 目 の 完 走 を 達 成 することができた。
結 果 は 総 合 28 位 ・EVクラス2 位 と、 総 合 順 位 を 昨 年 度 の60 位 から 大 幅 に 上 げることができた。
最 後 に、 支 援 して 頂 いたスポンサー 様 各 位 、 尽 力 して 頂 いたOBの 方 や 学 校 関 係 者 様 に 感 謝 いたします。
ありがとうございました。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 28 位 ● 日 本 自 動 車 工 業 会 会 長 賞 ● 省
エネ 賞 :2 位 ● 最 軽 量 化 賞 (EV)●ベスト 電 気
回 路 設 計 賞 :3 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 外 川 慧 (CP)
知 花 謙 一 郎 (ESO)、 大 辻 智 靖 (ESO)、 磯 谷 誠 人
(ESO)、 早 川 哲 也 (FA)、 三 輪 英 暢 (ESA)、
澤 田 篤 志 、 林 朋 大 、 石 川 俊 、 溝 口 祐 一 郎 、 鈴 木
隼 人 、 菊 谷 將 和 、 加 藤 友 樹 、 竹 村 大 、 佐 藤 隼 、
吉 見 淳 、 藤 田 晃 輝 、 小 林 俊 吾 、 中 園 健 太 郎 、 松
田 恭 一 、 早 川 裕 介 、 田 端 辰 匡 、 宮 地 一 樹 、 日 比
悠 也 、 廣 瀬 賢 一 、 山 本 遼 、 佐 藤 優 朗 、 嶺 澤 宏 旭 、
大 橋 直 希 、 北 出 正 人 、 竹 内 隆 文 、 木 根 雅 隆 、 森
岡 俊 祐 、 神 田 大 地 、 高 瀬 瑛 紀 、 寺 田 洋 介 、 吉 永
弘 大 、 宜 本 将 裕 、 古 谷 崚 、 谷 口 匡 士 、 濱 口 知 央 、
黒 田 尚 平 、 植 田 譲 彦 、 小 原 得 公 、 佐 藤 友 哉 、 藤
井 真 広 、 桐 山 孟 、 須 田 陽 太 、 各 務 倫 之 、 松 田 裕
貴 、 山 田 真 寛 、 冨 田 大 敬 、 塩 澤 魁 、 吉 永 幸 陽 、
浦 山 拓 也 、 矢 野 雄 大
Sponsors スポンサーリスト
日 本 グッドイヤー、タクティ、エフ・シー・シー、 岡 野 エレク
トロニクス、NTN、 協 和 工 業 、 新 明 工 業 、ソリッドワーク
ス・ジャパン、 高 木 製 作 所 、ダッド、トヨタカローラ 愛 知 、
豊 田 合 成 、ニコルレーシングジャパン、バイコージャパン、
深 井 製 作 所 、 和 光 ケミカル、 矢 崎 総 業 、センサータ・テ
クノロジーズ ジャパン、 教 育 産 業 、axona AICHI、イワ
タフクソー、イーブイ 愛 知 、キョウセイ 交 通 大 学
119

E3
マシン 名
TF-16
東 北 大 学 EV
Tohoku University
東 北 大 学 フォーミュラチーム
Tohoku University Formula Team
http://tuftev.web.fc2.com/
4 回 目 の 挑 戦
590
マシン 名 : KZ-RR12
436
Proper Driving Position
about 50'deg
415
555
Compact Acumulator Container
Foaraufu Geometory
(Total Length)2,750
DESIGNED BY Tohoku University Formula Team 2015-2016
Scale
(Car NO.E3)
(Minimum Ground Clearance)40
Side View
1:14 Sheet 3/3
チーム 紹 介
私 達 は 世 界 レベルのモノづくりをめざす 東 北 大 学
のモノづくりサークルです。2011 年 に 発 足 し、 第
14 回 大 会 で4 回 目 の 出 場 となりました。 参 戦 2 回
目 までは 車 検 を 通 過 することができず 非 常 に 悔 しい
思 いをしましたが、 昨 年 の 第 13 回 大 会 にて 初 め
て 車 検 を 通 過 ・ 動 的 審 査 に 出 走 しました。
Presentation
プレゼンテーション
学 生 フォーミュラカテゴリーにおいてEVは、フラットトルク、メンテナンス 頻 度 、 駆 動 力 制 御 の 自 由 度
などの 点 でICVに 勝 っています。 故 に、 設 立 時 から 毎 年 EVを 開 発 してきましたが、パワートレインに 起 因
する 重 さと、システムの 熟 成 に 毎 年 手 を 焼 いています。
そこで、 今 季 提 案 する 新 マシンTF-16では、「 手 軽 な 速 さ」を 実 現 しトップレベルのスピードを 得 るため「 速
い、 軽 い、 扱 いやすい」をコンセプトに 掲 げ、 重 量 出 力 比 においてICV 同 等 の 値 を 示 すとともに、 道 具 とし
ての 完 成 度 を 高 めることを 目 標 とした 開 発 を 進 めました。
特 に、ウェイトレシオの 改 善 に 努 め、シャシーの 小 型 化 により 車 重 を 昨 季 同 等 に 留 めながらも、 駆 動 シス
テムの 刷 新 により 出 力 を2 倍 に 上 げ、パワーウェイトレシオは6.3kg/kWとしました。また、 重 量 物 はホイ
ールベース1650mm、 前 後 トレッド1250mmの 位 置 に 配 置 したタイヤの 中 にコンパクトにまとめ、フロント
オーバーハング 長 を 昨 季 比 で100mm 短 縮 すると 同 時 に 全 体 重 量 の 低 減 を 図 りました。さらに、 走 行 に 際 して
頻 繁 な 調 整 が 必 要 であるサスペンションパーツや 回 路 系 は 各 コンポーネントをクルマから 取 り 外 さずとも 整
備 ・ 調 整 ができるように 配 置 を 工 夫 し、 整 備 ・ 調 整 時 間 の 短 縮 を 狙 いました。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 50 位 ●ベスト 電 気 回 路 設 計 賞 :2 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 澤 瀬 燈 (CP)
中 村 健 二 (FA)、 後 藤 博 樹 (FA)
阿 部 寛 生 、 石 井 肇 、 沢 里 翔 太 、 吉 田 彩 乃 、 窪 田
春 香 、 松 井 瑛 、 田 代 直 輝 、 向 井 誠 人 、 石 川 裕 太 郎 、
渡 邊 大 地 、 赤 崎 翔 太 、 小 西 瑞 生 、 近 藤 智 洋 、 清
水 将 季 、 鈴 木 吉 幸 、 西 村 隼 杜 、 原 昂 大 、 橋 本 拓
哉 、 古 畑 玲 生 、 森 茂 樹 、 安 田 慎 之 助 、 渡 辺 諒
Participation report
参 戦 レポート
今 年 度 、 総 合 6 位 入 賞 ・EV 優 勝 を 目 標 に、1 年 間 活 動 してきました。 予 定 より2カ 月 遅 れとなる6 月 にシ
ェイクダウンを 行 ない、 試 走 距 離 を 昨 年 より 増 やして 車 両 の 熟 成 を 行 ないました。
大 会 1 日 目 と2 日 目 の 車 検 では、 電 気 車 検 資 料 の 準 備 不 足 によるタイムロスがあったものの 順 調 に 通 過 し、
3 日 目 には、アクセラレーションとオートクロスに 出 走 しました。しかし、 車 検 資 料 の 準 備 不 足 やチームの
未 熟 さによるタイムロスのために、スキッドパッドの 走 行 に 間 に 合 わず、 最 低 限 の 目 標 としていた 全 種 目 完
走 を 果 たすことができませんでした。4 日 目 には、プラクティスと 充 電 を 行 ない、エンデュランス 走 行 に 向
けて 万 全 に 準 備 をしたつもりでした。しかし、5 日 目 のエンデュランスでは 整 備 不 良 によりトラブルが 発 生 し、
3 周 リタイヤという 悔 しい 結 果 になりました。
また、コスト 審 査 では 昨 年 よりもレポート 枚 数 を300 枚 以 上 増 やしましたが、 細 かい 締 結 部 品 や 裏 付 け 資
料 が 不 足 し、 点 数 の 増 加 には 至 りませんでした。デザイン 審 査 では、 全 体 的 なまとまりの 良 さが 評 価 され、
昨 年 と 同 等 の 順 位 をキープしましたが、 定 量 的 な 評 価 や、 設 計 性 能 を 実 現 している 証 拠 を 示 すことが 課 題 と
なりました。プレゼンテーション 審 査 では、 発 表 態 度 や 全 体 の 構 成 という 点 で 評 価 を 頂 き 得 点 を 伸 ばしまし
たが、 内 容 の 詰 めが 甘 い 点 がありました。
最 後 になりましたが、1 年 間 未 熟 な 私 達 を 支 えてくださいました、スポンサー 様 、 大 学 関 係 者 の 方 々、 大
会 関 係 者 の 方 々、OB・OG、 家 族 に、チーム 一 同 、 心 より 感 謝 申 し 上 げます。
Sponsors スポンサーリスト
多 くのご 支 援 を 頂 き、スペースに 入 り 切 らないため 下 記
U R L をご 参 照 ください。
http://tuftev.web.fc2.com/sponsor.html
120

E5
一 関 工 業 高 等 専 門 学 校 /
岩 手 大 学 / 岩 手 県 立 大 学 EV
National Institute of Technology, Ichinoseki College / Iwate University / Iwate Prefectural University
マシン 名
IF-16
岩 手 連 合 学 生 フォーミュラチーム
Students of Iwate Formula Team
https://www.facebook.com/sift4210/
EV 総 合 優 秀 賞 への2 年 目 の 挑 戦
マシン 名 : KZ-RR12
Presentation
プレゼンテーション
チーム 紹 介
岩 手 県 の3 校 による 連 合 チームです。 次 世 代 の
技 術 者 を 輩 出 する 教 育 プログラムの 一 環 として 県
から 支 援 を 受 けています。 他 にも 市 や 金 融 機 関 に
もスポンサーとなって 頂 いており、 地 域 と 密 接 に 関
わっています。2014 年 にチームを 結 成 し、2015
年 に 初 出 場 を 果 たしました。 今 年 が 参 戦 2 年 目 と
なります。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
昨 年 の 大 会 でEVクラスに 初 参 戦 しましたが、 電 気 車 検 を 通 過 できず 悔 しい 結 果 に 終 わりました。 新 規 参
戦 ということもあり 車 両 完 成 までの 日 程 が 遅 れ、 不 具 合 を 充 分 に 洗 い 出 すことができなかったのがいちばん
の 敗 因 でした。また 想 定 以 上 に 車 両 が 重 くなってしまい、コンセプトの 車 両 とはかけ 離 れたものとなってし
まいました。
そこで、マシンコンセプトは 昨 年 の「 意 のままに 操 れる 車 」を 踏 襲 するとともに、「 電 気 システムの 信 頼
性 向 上 」と「 軽 量 化 」の2テーマのもとに 車 両 を 製 作 しました。 信 頼 性 向 上 については 昨 年 苦 しめられたノ
イズ 対 策 を 回 路 基 板 やハーネスに 入 念 に 施 しましたが、インバーターのノイズには 大 会 直 前 まで 苦 しめられ
ました。 軽 量 化 については 出 力 が 低 下 しますがバッテリー 搭 載 量 を 減 らす 決 断 をしました。バッテリーとフ
レーム 改 修 によって 約 100kgの 軽 量 化 に 成 功 しました。
今 年 は 早 期 シェイクダウンを 果 たし 走 行 テストも 複 数 回 行 なうことができたため、 電 気 システムの 不 具 合
を 見 つけることができました。また2 基 のモーターの 制 御 を 改 良 することで、 車 両 の 特 徴 であるトルクベク
タリング 装 置 の 能 力 も 向 上 し、 昨 年 とはまったく 別 の 車 両 に 変 貌 しました。スラロームやコーナーで 異 次 元
の 運 動 性 能 を 発 揮 します。
● 総 合 25 位 ● 日 本 自 動 車 工 業 会 会 長 賞 ●EV
総 合 優 秀 賞 ● 省 エネ 賞 :1 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 菊 地 俊 行 (CP)
澤 瀬 薫 (FA)、 井 上 翔 (FA)、 武 田 洋 一 (FA)、
新 井 義 和 (FA)、 郷 富 夫 (ESA)、 藤 田 美 樹 (ESA)
村 木 貴 也 、 佐 藤 洸 太 、 中 津 川 壮 、 阿 部 拓 実 、 齊
藤 伊 織 、 及 川 玄 、 田 ノ 岡 渉 、 駒 井 啓 生 、 齊 藤 康 希 、
瀧 澤 雄 輝 、 千 葉 佑 哉 、 遠 野 秀 駿 、 佐 藤 凜 太 郎 、
小 澤 大 地 、 笹 野 大 祐 、 山 生 章 義 、 六 本 木 和 也 、
平 野 竜 、 阿 崎 賢 史 、 佐 々 木 知 洋
Participation report
参 戦 レポート
Sponsors スポンサーリスト
1 日 目 の 電 気 車 検 と2 日 目 の 機 械 車 検 では 数 点 指 摘 項 目 があったもののメンバー 総 出 で 即 座 に 修 正 し、 史
上 最 速 で 電 気 車 検 を 通 過 し、EVチーム 最 速 で 車 検 を 通 過 することができました。 昨 年 の 悔 しさから 万 全 の
態 勢 で 臨 むことができたのが 勝 因 だと 思 います。
3 日 目 からは 初 めての 動 的 審 査 が 始 まりました。 大 会 直 前 までインバーターのフェールに 苦 しめられたため、
アクセラレーション1 本 目 はアクセルを 抑 えました。2 本 目 は 全 開 で 行 きましたが、システムのフェールが
再 発 してしまい、 記 録 は 残 りませんでした。このフェールを 考 慮 し、 以 降 の 動 的 審 査 ではアクセルを 抑 えて
走 行 することとなります。 得 意 とするスキットパッドでは 雨 の 影 響 からレインタイヤを 装 着 していましたが、
時 間 とともに 徐 々に 路 面 が 乾 き 始 めます。しかしタイヤの 換 装 が 間 に 合 わずレインタイヤのまま 出 走 するこ
とになりました。 結 果 は12 位 とEVクラスとしては 大 健 闘 ですが、 迅 速 な 対 処 ができれば 上 位 に 食 い 込 めた
可 能 性 もあり、 悔 いが 残 る 結 果 となりました。
オートクロスはアクセルを 抑 えたものの4 回 記 録 を 残 すことができました。そして 僅 差 の 中 臨 んだエンデ
ュランスでは 他 のチームの 様 子 を 窺 いながらタイムを 調 整 し、 無 事 に20 周 を 完 走 することができました。
結 果 EV1 位 と 省 エネ 賞 1 位 、さらに 全 種 目 完 走 を 果 たし、2016 年 は 飛 躍 の 年 となりました。 動 的 審 査 で
うまくいかなかった 点 は 来 年 度 の 課 題 として 改 善 したいと 思 います。 今 後 は 総 合 入 賞 をめざすとともに、
EVクラスをもっと 面 白 くしていきたいと 思 います。
アイオー 精 密 、アイシン 東 北 、アクティブ、イーアールアイ、
市 光 工 業 、 一 関 市 、 一 関 信 用 金 庫 、いわぎん 事 業 創
造 キャピタル、 岩 手 県 工 業 技 術 センター、 岩 手 県 自 動 車
販 売 店 協 会 、 岩 手 県 南 技 術 研 究 センター、 岩 手 県 産
業 振 興 センター、 岩 手 大 学 工 学 部 高 度 試 作 加 工 センター、
岩 手 ピアノサービス、ウエストレーシングカーズ、エヌケー
エヌ、 大 野 ゴム 工 業 、 北 上 エレメック、 北 上 川 流 域 もの
づくりネットワーク、 協 和 工 業 、K・C・S、コウメイ、 澤
瀬 研 究 室 、 佐 原 、 三 光 化 成 、 三 幸 歯 車 工 業 、 自 動 車
技 術 会 東 北 支 部 、SHOEI、 新 菱 オート(シンリョウレーシ
ングチーム )、 鈴 木 機 械 、センサータ・テクノロジーズジャ
パン、 千 厩 マランツ、 大 昌 電 子 、 東 京 エレクトロン、 東
京 エレクトロン 東 北 、 東 邦 テクノス、 東 北 日 発 、トヨタ 自
動 車 東 日 本 、トヨタ 紡 織 東 北 、 日 信 工 業 、 日 本 自 動 車
販 売 協 会 連 合 会 岩 手 県 支 部 、ピーアンドエーテクノロジ
ーズ、プロトラッド、ベスト、ミクニ、ミツバ、モディー、 矢
崎 総 業 、ラストラーダ 販 売 、リチウムエナジージャパン、レ
イズ
121

E6
マシン 名
九 州 工 業 大 学 EV
Kyushu Institute of Technology
KIT EV Formula VolTech
KIT EV Formula VolTech
http://www.kit-voltech.com
第 14 回 大 会 、 初 めての 車 検 を 終 えて
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
私 たちKIT EV Formula VolTechは2012 年 に
発 足 したチームです。メンバー 学 部 1 年 生 から 大
学 院 2 年 生 まで 幅 広 い 学 年 で 構 成 されています。
まだまだ 経 験 の 浅 いチームですが、チームメンバー
一 丸 となって「EVクラス 優 勝 」をめざし 活 動 して
います。
Presentation
プレゼンテーション
今 年 度 は 昨 年 度 のコンセプトを 引 き 継 ぎ、「Simple is BEST」というコンセプトのもとでマシンの 更 な
る 洗 練 を 行 ないました。 特 に 今 年 度 は 昨 年 提 出 することのできなかったシェイクダウン 証 明 を 早 期 に 提 出 し、
確 実 に 車 検 を 通 過 できるよう 開 発 を 進 めました。
機 械 的 部 分 においては 昨 年 度 使 用 した 設 計 、 部 品 を 最 大 限 に 利 用 し、 作 業 工 程 の 削 減 を 図 りました。これ
により、 昨 年 度 までは 行 なえていなかったマシンの 試 験 走 行 を 複 数 回 行 なうことができました。またこの 試
験 走 行 によってシートの 強 度 不 足 などの 実 際 に 走 行 してみないとわからない 問 題 を 発 見 し、フィードバック
することができました。
電 気 的 部 分 においてはメンテナンス 性 の 向 上 をめざし、マシン 後 部 のLVコンテナに 低 電 圧 系 の 回 路 をす
べて 配 置 しました。また、アキュムレーターコンテナの 構 造 を 見 直 すことで、メンテナンス 性 の 向 上 を 図 っ
ただけでなく、バッテリーをよりマシンの 中 心 に 近 づけて 配 置 することができ、ロール 慣 性 モーメントの 削
減 に 繋 がりました。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 81 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 請 田 春 哉 (CP)
森 直 樹 (FA)
木 下 裕 太 、 松 下 康 輝 、 松 田 淳 志 、 山 本 大 貴 、 吉
田 健 人 、 角 本 雄 輔 、 今 池 真 弘 、 黒 田 航 平 、 寺 田 景 、
徳 永 英 明 、 上 薗 悠 生 、 太 田 泰 拓 、 時 田 裕 輔
Participation report
参 戦 レポート
昨 年 度 、 私 たちのチームはシェイクダウン 証 明 動 画 を 期 日 までに 提 出 することができず、 大 会 へ 参 加 する
ことはできたものの、 車 検 を 受 けることができませんでした。そこで 今 年 度 こそは 車 検 を 通 過 し、 動 的 審 査
へ 出 場 することを 目 標 に 活 動 を 行 なってきました。
今 年 度 は2 年 車 のアドバンテージをすべて 使 い、 作 業 を 最 小 限 に 抑 えることでマシンの 試 験 走 行 を 積 極 的
に 行 ない、マシンのブラッシュアップや 車 検 への 対 策 などに 時 間 を 割 くことを 意 識 しました。その 結 果 、シ
ェイクダウン 証 明 を 期 日 までに 提 出 することができました。
シェイクダウン 証 明 の 提 出 ができたことで、 今 年 度 は 初 めて 車 検 に 挑 戦 することができました。しかし、
電 気 車 検 、 機 械 車 検 のどちらも 通 過 することができませんでした。その 原 因 としては、マシン 試 験 走 行 で 得
られた 問 題 点 の 解 決 に 想 定 以 上 に 時 間 をとられてしまったことがありました。また 今 年 は 初 めて 大 会 の 全 日
程 に 参 加 し、 審 査 以 外 の 部 分 においても 課 題 が 多 く 見 つかりました。 来 年 度 大 会 では 今 年 度 の 活 動 で 得 られ
た 経 験 を 生 かし、EV 部 門 での 優 勝 をめざして 活 動 していきます。
最 後 になりましたが、 支 援 、 協 賛 していただきましたスポンサーの 皆 様 、 先 生 方 、 大 学 関 係 者 の 方 々、 保
護 者 の 皆 様 、OB、OGの 皆 様 に 心 より 感 謝 申 し 上 げます。
Sponsors スポンサーリスト
九 州 工 業 大 学 、 協 和 工 業 、エービーシー、センサータ・
テクノロジーズ ジャパン、ソリッドワークス・ジャパン、サン
エリア、オーナンバ、オータムテクノロジー、エフ・シー・
シー、ニスコ、モトサービスアンザイ、 北 九 州 イノベーショ
ンギャラリー、 高 田 工 業 所 、ミスミ、 住 友 ゴム 工 業 、 日 之
出 電 機 製 作 所 、 住 友 電 装
122

E8
神 奈 川 大 学 EV
Kanagawa University
マシン 名
KF-03EV
クラフト
KURAFT
http://kuraft-fsae.jimdo.com(HP) https://ja-jp.facebook.com/kuraft.kanagawa.u/(Facebook)
悔 しさの 残 った 3 回 目 の 挑 戦
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
KURAFTは2013 年 10 月 に 発 足 しました。 私 達
はICVクラスへの 参 戦 経 験 がなくEVクラスにエン
トリーしています。 今 年 は、 多 くの 新 入 生 が 加 入 し
総 勢 17 名 で 活 動 しております。3 回 目 の 参 戦 とな
る 第 14 回 大 会 は 動 的 審 査 に 出 場 することができ
ず、 悔 しい 結 果 となってしまいました。
Presentation
プレゼンテーション
KF-03EVは「 信 頼 性 の 高 い 車 両 」を 車 両 コンセプトに 設 計 ・ 製 作 しました。 信 頼 性 向 上 のために 強 度 を
確 保 して 走 行 中 のトラブル 発 生 を 防 止 すること、ドライバーの 脱 出 性 を 上 げて 安 全 を 確 保 することを 目 標 に
製 作 しました。
サスペンションジオメトリーを 最 優 先 にしてフレームを 製 作 しました。また、KF-02EVで 剛 性 が 不 足 し
ていた 部 分 にはパイプを 集 中 させました。アームの 変 形 が 頻 発 していたため、 解 析 方 法 を 改 善 し、アームの
大 径 化 を 図 って 強 度 を 確 保 しました。 加 速 性 能 を 向 上 させるため、チェーンを2 段 階 に 設 けて 必 要 な 減 速 比
を 確 保 しました。コクピットのレイアウトを 見 直 し 安 全 性 と 操 作 性 の 向 上 を 図 りました。ファイヤーウォー
ルはフレームに 合 わせて 隙 間 なく 設 計 し 安 全 性 を 向 上 させております。
駆 動 用 バッテリーの 電 圧 値 を 昨 年 よりも 高 く 設 定 し、AIRをはじめ 電 気 部 品 の 小 型 化 を 可 能 にし、バッテ
リーコンテナの 横 幅 を40% 削 減 することができました。また、 以 前 は 回 路 ボックスに 搭 載 していたIMDや
BMSといった 高 電 圧 系 管 理 装 置 をコンテナ 内 に 収 めることで、コンテナ 外 の 配 線 数 を 減 らし、 安 全 性 の 向
上 を 図 りました。 基 板 をプリント 基 板 化 して、 整 備 性 の 向 上 と 回 路 ボックスの 小 型 化 を 実 現 しました。
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 87 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ 川 口 賢 人 (CP)
中 村 弘 毅 (FA)、 山 口 光 弘 (FA)
三 浦 遥 夏 、 近 藤 輝 朋 、 上 村 尚 矢 、 田 村 健 昇 、 宮
崎 陽 平 、 小 松 奏 絵 、カラザス・ケビン、 島 田 霞 、 鵜
島 涼 、 黒 田 心 、 佐 藤 厚 太 、 杉 本 宏 輝 、 田 邊 力 也 、
中 前 智 隼 、 中 西 康 介 、 船 木 敬 真
Participation report
参 戦 レポート
第 14 回 大 会 は 私 達 チームにとって3 回 目 の 参 戦 となりました。 前 回 は 車 検 落 ちといった 形 で 動 的 審 査 に 出
場 できず、その 後 の 試 走 でもいくつか 問 題 が 発 生 したため、 今 年 度 は 全 審 査 完 走 をめざして「 信 頼 性 の 高 い
車 両 」を 設 計 ・ 製 作 しておりました
しかし、 設 計 ・ 製 作 の 遅 れが 発 生 し、 度 重 なるシェイクダウン 予 定 日 の 変 更 が 余 儀 なくされてしまいまし
た。そしてシェイクダウン 動 画 提 出 日 になってもモーターを 回 転 させることができず、この 時 点 で 私 達 のチ
ームは 動 的 審 査 に 参 加 することが 不 可 能 となってしまいました。しかし、 静 的 審 査 や 模 擬 車 検 を 受 けるため
に、 車 両 を 完 成 させて 大 会 に 出 場 しました。
大 会 では、1 日 目 のプレゼンテーション 審 査 では 得 点 を 向 上 させることができました。2 日 目 のデザイン
審 査 には 今 年 初 めて 参 加 しましたが、 車 両 の 走 行 データが 取 れず、 効 果 を 実 証 できなかったため、あまり 得
点 は 得 られませんでした。 動 的 審 査 では 私 達 は 他 チームの 走 りを 見 ることしかできず、 走 行 後 の 達 成 感 ある
様 子 を 見 て、 大 変 悔 しい 思 いをしました。
前 回 大 会 よりも 早 い 段 階 で 動 的 審 査 に 参 加 することができないことが 決 定 してしまい、スケジュール 管 理
をうまくできなかったと 痛 感 しました。 現 在 の 車 両 を 改 良 し、 走 行 テストを 重 ねることで、より 信 頼 性 を 高
め、 次 回 こそは、 全 審 査 完 走 を 達 成 できるように 努 力 していきます。ご 支 援 、ご 指 導 いただいたスポンサー
様 の 皆 様 、 大 学 関 係 者 の 皆 様 、OBの 皆 様 に 感 謝 申 し 上 げます。 本 当 にありがとうございました。
Sponsors スポンサーリスト
川 崎 市 産 業 振 興 財 団 、 日 本 モレックス、 松 山 工 業 、 日
の 出 製 作 所 、 松 井 工 業 、オートモーティブエナジーサプラ
イ、 西 川 精 機 製 作 所 、SEVCON JAPAN、 堤 工 業 、
オズコーポレーション、D jac、 富 士 重 工 業 、NTN、
KURAFT OB 会 、JMC、フジテック、ヒラミヤ、サイマコ
ーポレーション、ヒロテック、ソリッドワークス・ジャパン、ミ
スミ、 日 信 工 業 、リニアテクノロジー、SHIFT UP、キタコ、
エヌケーエヌ、TGMY、FCC、 他 30 社
123

E9
Harbin Institute of
Technology at Weihai EV
Harbin Institute of Technology at Weihai
マシン 名
CSG-HRT
CSG-HRT
www.hrtcn.org
Design to win, compete for
victory
マシン 名 : KZ-RR12
チーム 紹 介
CSG-HRT is found in 2013,participate the
first Formula Student China. Our goal is to
improve our car and communicate with other
teams.
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
Presentation
プレゼンテーション
E9 is the third electic car, and this year we have tried many new design. We try to achieve
lightweight design,so the one piece CFRP monocoque,and CFRP aerodynamic devices and so on.
We self-design the ECU and improve our data logger system which can communicate by CAN,
more reliable BMS and cells is chosen, and the design is mainly based on FEA&CAD.
After design, we also test our car in racing condition to verify the design to find out the weakness
and improve the design.
● 総 合 54 位 ●ベスト 電 気 回 路 設 計 賞 :1 位
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・Shi Jialei(CP)
Wangjianfeng(FA)
Cao Shengxiang, Deng Yuxiang, Zhou Zicheng,
Song hui, Yan Ming,Tan Xin, Qin zhehua, Ma
Zhanpeng, Xia Yiru, Chen Chaowei,
Participation report
参 戦 レポート
We are very glad to participate 14th JSAE, and we did learn a lot.
Firstly,the technical inspection taught us that we should pay more attention on the details and do
more preparations before competition, and the judges also told us a lot of things that we need to
focus on, such as the DR, the cost report and so on.
Because we are an electric car, so the EV inspection is very important for us. And during the
inspection, we found the improper parts in the car, and have more deep understanding of rules. And
finally, we pass all the inspection, but for some reasons, we do not run in the track, what a pity that
we can not present our car in dynamic events, but the failure is the mother of success, what we
missed this year, we want to get it back next year.
So,hoping to see JSAE at ECOPA in 2017.
Sponsors スポンサーリスト
CSG, Klear, Continental,Melasta, IPG, GW,
Wanfeng
124

E12
R.V. COLLEGE OF
ENGINEERING EV
R.V. COLLEGE OF ENGINEERING
マシン 名
E-VOLVE V2
TEAM CHIMERA
TEAM CHIMERA
https://www.facebook.com/ChimeraHybridTeam/
TEAM CHIMERA-in the quest
of incredible!
マシン 名 : KZ-RR12
Presentation
Vehicle dimensions
Length:2800mm
Breadth:1450mm
Height:1250mm
Wheelbase:1750mm
Front track width:1380mm
Rear track width:1360mm
Body: glass fiber
Frame:1018 soft steel
Suspension: double wishbone push and pull
Brakes:TVS apache 160r brakes
Tires: Wet tires
Steering: ackermann
Drivetrain: chain type
Participation report
プレゼンテーション
参 戦 レポート
チーム 紹 介
We are Team Chimera. Our motto is to make
an impact on Indian automobile industry.
Team was formed in 2006.In 2008 we
created India’s first plug in hybrid vehicle.
We created a hybrid autorickshaw fueled by
hydrogen extracted from water. In 2014,we
built our first formula hybrid car and took
part in FSAE HYBRID, USA and bagged ‘fan
favourite award’. In 2015,we built our first
formula type electric car and took part in
FSAE ELECTRIC,Italy and bagged 6th
positon in cost event and 11th position in
business presentation.
今 回 の 総 合 結 果 ・ 部 門 賞
● 総 合 91 位 ●ルーキー 賞 :EVクラス
チームメンバー
チーム 代 表 者 ・ASHAD FARHAN(CP)
DR.SHANMUKHA NAGARAJ(FA)
Aniketh Satyanarayana, Akshay Kumar P,
Prasanna P Kulkarni, Sumukha V Udupa,
Darshan Gadginmath, Ganne Sai Gokul, Soubhig
Shome, Vikas Anand Jamkhandi, Vishal Anand
Kulkarni, Kiran Ganiger, Anoop Anand, Karthik
Sullia, Abhishek Hobalidar
This year we participated in Student Formula SAE event of Japan for the first time. It was an
excellent event and we gained lot of knowledge and lessons like being disciplined, punctual and
focusing on detailing.
We heartly thank all the event organizing people for being so friendly and for helping us with
everything. And also the other teams for their help with tools, sharing knowledge and ideas.
We could not clear technical inspection but we came to know all our drawbacks and we shall take
care of all those points and come up with a better car in the next event.
Sponsors スポンサーリスト
ACCORD LASER MASHINING, AGNI MOTORS,
BEML, PREMAC, CURTIS INSTRUMENTS,
GEMINI FIBRE GLASS PVT.LTD, GENERAL
INDUSTRIES, HINDUSTAN PETROLEUM, JSP
ENTERPRISES, COMPASS LOGISTICS, MAGOD
LASOR, MAHINDRA REVA, PRIME
FORKLIFTERS, SENSATA, SOLIDWORKS, TE
CONNECTIVITY, PRAKYATH MACHINE AND
MACHINE TOOLS, SIREESH AUTO
125

審 査 結 果
RESULT
2016 Student Formula Japan
2016 Student Formula Japan – Overall Result
Place
Car
No.
Team
Team
Total
Score
Cost
Score
Presentation
Score
Design
Score
Acceleration
Score
Skid Pad
Score
Autocross
Score
Endurance
Score
Efficiency
Score
Endurance
and Efficiency
Score
1 2 Kyoto Institute of Technology 京 都 工 芸 繊 維 大 学 753.26 66.68 33.75 86.00 41.39 50.00 135.15 285.42 74.85 360.28 –20.00
2 16 Yokohama National University 横 浜 国 立 大 学 752.65 34.51 63.75 127.00 56.85 19.64 129.28 258.40 63.20 321.60
3 3 Nagoya Institute of Technology 名 古 屋 工 業 大 学 750.00 35.45 33.75 137.00 52.74 11.55 127.95 273.51 78.03 351.55
4 93 U.A.S. Graz U.A.S. Graz 710.48 –100.00 75.00 150.00 71.41 25.83 150.00 300.00 63.23 363.23 –25.00
5 20 Nagoya University 名 古 屋 大 学 702.84 67.07 71.25 140.00 63.54 9.69 50.75 252.59 47.92 300.52
6 6 Nihon Automobile College 日 本 自 動 車 大 学 校 683.33 51.13 37.50 56.00 61.66 2.50 135.92 281.41 57.18 338.60
7 4 Doshisha University 同 志 社 大 学 669.12 80.34 41.25 104.00 43.60 11.70 100.24 217.55 70.43 287.98
8 35 Kobe University 神 戸 大 学 651.99 65.57 60.00 117.00 58.60 2.50 98.90 184.35 65.06 249.41
9 22 Shibaura Institute of Technology 芝 浦 工 業 大 学 648.88 51.77 60.00 90.00 62.22 0.00 112.89 230.91 61.08 291.99 –20.00
10 27 Chiba University 千 葉 大 学 646.68 41.92 26.25 95.00 73.47 27.78 102.38 222.14 57.73 279.87
11 47 Ritsumeikan University 立 命 館 大 学 629.75 23.71 26.25 103.00 63.82 10.51 119.50 241.59 41.35 282.95
12 9 Nippon Institute of Technology 日 本 工 業 大 学 615.04 70.80 60.00 96.00 27.96 24.74 83.63 175.83 76.05 251.89
13 5 Osaka University 大 阪 大 学 606.40 80.76 37.50 109.00 44.80 2.50 123.93 176.36 51.54 227.90 –20.00
14 8 Kyushu Institute of Technology 九 州 工 業 大 学 582.62 56.92 26.25 79.00 32.22 15.93 103.94 219.02 49.32 268.34
15 70 Ibaraki University 茨 城 大 学 578.35 38.66 56.25 106.00 46.93 16.71 114.55 209.23 0.00 209.23 –10.00
16 31 Utsunomiya University 宇 都 宮 大 学 563.27 25.38 33.75 81.00 49.03 18.09 98.55 215.52 41.93 257.46
17 54 Waseda University 早 稲 田 大 学 524.84 31.69 37.50 69.00 41.47 4.39 88.09 214.65 38.03 252.69
18 13 Tongji University Tongji University 500.21 26.86 52.50 113.00 75.00 35.10 125.24 12.00 60.50 72.50
19 14 Toyota Technical Collage Nagoya トヨタ 名 古 屋 自 動 車 大 学 校 473.70 23.13 26.25 72.00 37.75 2.50 84.88 182.06 45.12 227.18
20 45 Tokyo University of Science,Yamaguchi 山 口 東 京 理 科 大 学 453.54 21.26 11.25 59.00 48.70 6.56 96.78 175.09 34.88 209.97
21 25 Tokyo University of Science 東 京 理 科 大 学 430.32 25.93 26.25 100.00 54.61 171.10 52.43 223.53
22 44 University of Yamanashi 山 梨 大 学 422.77 22.37 26.25 71.00 53.20 6.85 64.51 123.01 55.55 178.57
23 39 Gifu University 岐 阜 大 学 406.91 31.66 33.75 48.00 32.32 2.50 59.94 151.26 47.46 198.73
24 23 Kyoto University 京 都 大 学 405.36 48.29 60.00 108.00 45.11 135.96 8.00 8.00
25 E5
National Institute Technology,Ichinoseki College/
Iwate University/Iwate Prefectual University EV
一 関 工 業 高 等 専 門 学 校 / 岩 手 大 学 /
岩 手 県 立 大 学 EV
388.72 9.18 37.50 71.00 3.50 18.73 55.89 92.91 100.00 192.91
26 77 Universitas Gadjah Mada Universitas Gadjah Mada 382.95 12.23 13.75 66.00 5.97 2.50 82.28 122.84 77.37 200.22
27 46 Institut Teknologi Sepuluh Nopember Surabaya Institut Teknologi Sepuluh Nopember Surabaya 382.04 47.37 37.50 50.00 13.56 2.50 58.38 100.60 92.11 192.72 –20.00
28 E2 Toyota Technical Collage Nagoya トヨタ 名 古 屋 自 動 車 大 学 校 EV 377.86 12.84 26.25 54.00 31.21 2.50 59.38 92.19 99.47 191.66
29 48 Kanazawa University 金 沢 大 学 376.15 26.73 67.50 35.00 3.50 2.50 61.95 115.77 63.20 178.97
30 29 Universitas Negeri Yogyakarta Universitas Negeri Yogyakarta 358.68 25.41 48.75 56.00 52.10 3.17 98.12 14.00 61.12 75.12
31 7 Toyohashi University of Technology 豊 橋 技 術 科 学 大 学 337.84 8.00 33.75 94.00 51.64 24.67 120.78 5.00 5.00
32 51 Sophia University 上 智 大 学 334.72 17.60 33.75 115.00 30.81 21.55 116.00 0.00
33 21 Tokyo City University 東 京 都 市 大 学 332.75 60.10 52.50 76.00 59.46 2.50 64.19 18.00 0.00 18.00
34 17 Shizuoka Institute of Science Technology 静 岡 理 工 科 大 学 306.69 41.14 41.25 69.00 11.62 2.54 79.34 11.00 50.78 61.78
35 10 King Mongkut's University of Technology Thonburi King Mongkut's University of Technology Thonburi 305.82 19.78 37.50 81.00 60.97 2.50 102.06 2.00 2.00
36 69 College of Industrial Technology, Nihon University 日 本 大 学 生 産 工 学 部 298.73 11.79 18.75 22.00 3.50 58.35 153.13 51.21 204.34 –20.00
37 28 Institute of Technologists ものつくり 大 学 298.48 –100.00 26.25 47.00 38.69 6.94 81.51 198.09 0.00 198.09
38 32 Tokai University 東 海 大 学 289.10 36.41 18.75 88.00 58.51 21.82 58.61 7.00 7.00
39 42 University of Fukui 福 井 大 学 285.12 28.07 56.25 69.00 28.06 6.64 87.10 10.00 10.00
40 41 Okayama University of Science 岡 山 理 科 大 学 261.91 8.97 30.00 40.00 98.72 10.00 74.22 84.22
41 19 Kanazawa Institute of Technology 金 沢 工 業 大 学 255.97 15.88 41.25 84.00 29.88 2.50 82.45 0.00 0.00
42 12 Meijo University 名 城 大 学 250.36 69.72 41.25 79.00 2.50 52.89 5.00 5.00
43 18 Tokyo University of Agriculture and Technology 東 京 農 工 大 学 243.93 53.86 37.50 62.00 80.57 10.00 10.00
44 15 Osaka Institute of Technology 大 阪 工 業 大 学 243.02 –100.00 33.75 130.00 48.02 23.81 104.44 3.00 3.00
45 34 Osaka Sangyo University 大 阪 産 業 大 学 242.74 21.78 48.75 66.00 101.21 5.00 5.00
46 73 Harbin Institute of Technology at Weihai Harbin Institute of Technology at Weihai 242.04 22.29 26.25 110.00 73.50 10.00 10.00
47 50 Kasetsart University Kasetsart University 237.60 –100.00 56.25 75.00 63.78 23.44 109.12 10.00 10.00
48 40 Shizuoka University 静 岡 大 学 220.40 54.65 63.75 71.00 31.00 0.00
49 33 Niigata University 新 潟 大 学 189.91 48.12 33.75 76.00 32.04 0.00
50 E3 Tohoku University 東 北 大 学 EV 181.73 8.45 45.00 68.00 3.50 53.78 3.00 3.00
Penalty
126

2016 Student Formula Japan – Overall Result
Place
Car
No.
Team
Team
Total
Score
Cost
Score
Presentation
Score
Design
Score
Acceleration
Score
Skid Pad
Score
Autocross
Score
Endurance
Score
Efficiency
Score
Endurance
and Efficiency
Score
Penalty
51 36 Hiroshima University 広 島 大 学 175.50 50.85 33.75 45.00 38.40 7.50 0.00
52 30 Okayama university 岡 山 大 学 166.66 21.66 60.00 95.00 0.00 0.00 –10.00
53 37 Kurume Institute ofTechnology 久 留 米 工 業 大 学 161.12 19.95 18.75 44.00 45.82 2.50 30.09 0.00
54 E9 Harbin Institute of Technologyat Weihai EV Harbin Institute of Technologyat Weihai EV 154.10 14.35 48.75 91.00 0.00
55 74 Zhejiang University City College Zhejiang University City College 150.65 14.08 3.75 36.00 3.50 2.50 80.82 10.00 10.00
56 E1
Shizuoka Institute of Science and
Technology/Nagoya University EV
静 岡 理 工 科 大 学 / 名 古 屋 大 学 EV 148.04 18.54 52.50 77.00 0.00
57 76 Chulalongkorn University Chulalongkorn University 139.32 9.57 41.25 81.00 7.50 0.00
58 11 Seikei University 成 蹊 大 学 139.22 32.95 33.75 65.00 7.52 0.00
59 38 Setsunan University 摂 南 大 学 137.31 23.64 –75.00 37.00 3.50 7.00 45.94 95.22 0.00 95.22
60 56 Hokkaido University 北 海 道 大 学 132.37 20.12 48.75 56.00 7.50 0.00
61 52
College of Science and Technology,
Nihon University
日 本 大 学 理 工 学 部 125.91 13.16 48.75 64.00 0.00
62 71 Meisei University 明 星 大 学 125.79 15.37 30.00 51.00 29.42 0.00
63 24 Aichi Institute of Technology 愛 知 工 業 大 学 124.26 39.01 26.25 49.00 2.50 7.50 0.00
64 57 Honda Technical College Kanto ホンダテクニカルカレッジ 関 東 118.98 42.23 18.75 58.00 0.00
65 80 National Tsing Hua University National Tsing Hua University 113.94 15.54 11.25 54.00 33.15 0.00
66 59 Tottori University 鳥 取 大 学 110.73 17.73 30.00 63.00 0.00
67 55 Honda Technical college Kansai ホンダテクニカルカレッジ 関 西 106.57 28.82 33.75 44.00 0.00 0.00
68 79 Ajou University Ajou University 99.11 –100.00 37.50 65.00 84.61 12.00 0.00 12.00
69 49 Sojo University 崇 城 大 学 93.30 9.91 30.00 36.00 17.39 0.00
70 61 The University of Kitakyusyu 北 九 州 市 立 大 学 91.23 20.48 26.25 37.00 7.50 0.00
71 82 Kyushu University 九 州 大 学 79.64 13.89 18.75 47.00 0.00
72 68 Chiba Institute of Technology 千 葉 工 業 大 学 79.22 9.22 15.00 55.00 0.00 0.00
73 58 Kindai University 近 畿 大 学 79.14 19.14 15.00 45.00 0.00
74 86 Sinhgad Technical Education Society Sinhgad Technical Education Society 73.30 17.05 56.25 0.00 0.00
75 64 Aoyama Gakuin University 青 山 学 院 大 学 60.88 11.38 22.50 27.00 0.00
76 43 Osaka City University 大 阪 市 立 大 学 57.33 15.33 0.00 42.00 0.00
77 66 Saitama Institute of Technology 埼 玉 工 業 大 学 55.13 13.96 –75.00 30.00 69.17 17.00 0.00 17.00
78 63 Kokushikan University 国 士 舘 大 学 41.81 –0.69 22.50 20.00 0.00
79 62
80 53
ASO College of Automotive
Engineering and Technology
Shizuoka Professional College of
Automobile Technology
麻 生 工 科 自 動 車 大 学 校 35.47 10.72 18.75 16.00 0.00 –10.00
静 岡 工 科 自 動 車 大 学 校 11.11 4.86 18.75 0.00 7.50 0.00 –20.00
81 E6 Kyushu Institute of Technology EV 九 州 工 業 大 学 EV 8.38 –1.87 1.25 9.00 0.00
82 84 Southern Taiwan University of Science and Technology Southern Taiwan University of Science and Technology 4.65 –100.00 18.75 60.00 25.90 0.00
83 67 National Taipei University of Technology National Taipei University of Technology 1.75 –100.00 48.75 63.00 0.00 0.00 –10.00
84 60 Hiroshima Institute of Technology 広 島 工 業 大 学 –7.04 25.99 –75.00 9.00 32.96 0.00
85 65 University of Toyama 富 山 大 学 –28.25 –100.00 18.75 53.00 0.00 0.00
85 85 Sinhgad Academy of Engineering Sinhgad Academy of Engineering –28.25 –100.00 11.25 53.00 7.50 0.00
87 E8 Kanagawa University EV 神 奈 川 大 学 EV –48.00 –100.00 30.00 22.00 0.00
88 78 Universiti Putra Malaysia Universiti Putra Malaysia –51.75 –100.00 13.75 27.00 7.50 0.00
89 72 Tokyo Technical College Setagaya Campus 東 京 工 科 自 動 車 大 学 校 世 田 谷 校 –79.25 –100.00 18.75 2.00 0.00
90 75 Sebelas Maret University Sebelas Maret University –104.25 –100.00 3.75 2.00 0.00 –10.00
91 E12 RV College of Engineering EV RV College of Engineering EV –149.00 –100.00 –75.00 26.00 0.00
92 E11 Thai–Nichi Institute of Technology EV Thai–Nichi Institute of Technology EV –270.00 –100.00 –75.00 5.00 0.00 –100.00
127

集 合 写 真
2016 Student Formula Japan
第 14 回 全 日 本
学 生 フォーミュラ 大 会 集 合 写 真
会 場 : 小 笠 シャトルバス 山 総 合 運 運 動 行 公 区 園 間 ECOPA
Shuttle Bus
P4 ~ エコパスタジアム ~ P11 ~ P4
シャトルバス 運 行 区 間 Shuttle 動 的 Bus エリア
Parking4 ~ Ecopa Stadium ~ Parking11 ~ Parking4
P4 ~ エコパスタジアム ~ P11 ~ P4
動 的 エリア
Parking4 ~ Ecopa Stadium ~ Parking11 ~ Parking4
デザインファイナル、
交 流 会 、 表 彰 式
デザインファイナル、
Design Final, Networking event,
Awards Ceremony
交 流 会 、 表 彰 式
Design Final, Networking event,
エコパ 出 入 Awards 口 Ceremony
ECOPA Entrance
至 JR 愛 野 駅 袋 井 ゲート
To JR Aino Stationエコパ 出 入 口
ECOPA Fukuroi Entrance Gate
至 JR 愛 野 駅
歩 行 者
袋 井 ゲート
To JR Aino Station
ゲート
Fukuroi Gate
歩 行 者
ゲート
シャトルバス バス 停
Bus Stop
P4
Bus
Parking4
Stop
シャトルバス バス 停
P4
Parking4
至 国 道 150 号
To Route150
至 国 道 150 号
To Route150
一 般 来 場 者 駐 車 場
Guest Parking
一 般 来 場 者 駐 車 場
Guest Parking
エコパ
アリーナ
Ecopa
Arena
エコパ
アリーナ
Ecopa
Arena
エコパスタジアム
Ecopa Stadium
エコパスタジアム
Ecopa Stadium
チームピット、 静 的 イベント、
車 検 、 大 会 本 部
チームピット、
Team Pit, Static Events,
静 的
Inspections,
イベント、
Headquarters
車 検 、 大 会 本 部
大 Team 会 Pit, 受 付 Static Events, Inspections,
Headquarters
Reception
大 会 受 付
Reception
シャトルバス バス 停
Bus Stop
シャトルバス バス 停
Bus Stop
至 国 道 1 号
To Route1
至 国 道 1 号
To Route1
指 定 車 両 以 外
車 両 通 行 止
Road Blocked
Except 指 定 車 両 以 外
Appointment Car
車 両 通 行 止
Road Blocked
Except
Appointment Car
Enlargement
Enlargement
Road Blocked
シャトルバス バス 停
Bus Stop
シャトルバス
Shuttle Bus
観 覧 エリア
Spectator Viewing Area
Road Blocked
遊 歩 道
観 覧 エリア
Spectator Viewing Area
Pedestrian Way
遊 歩 道
Pedestrian Way
シャトルバス バス 停
Bus Stop
動 的 イベント
Dynamic Events
動 的 イベント
Dynamic Events
アクセラレーション
Acceleration
スキッドパッド Skid-pad
オートクロス
Autocross
エンデュランス
アクセラレーション Endurance
Acceleration
スキッドパッド Skid-pad
オートクロス
Autocross
エンデュランス Endurance
Road Blocked
グラウンド1
芝 生
広 場 3
シャトルバス
トイレ
バス 停
Bus Stop
Toilet
救 護 所 First Aid
トイレ
Toilet
シャトルバス
Shuttle Bus 救 護 所 First Aid
Road Blocked
第 14 回 全 日 本 学 生 フォーミュラ 大 会 レビュー
グラウンド1
動 的 イベント
芝 生
広 場 3
Dynamic Events
動 的 イベント
Dynamic Events
シャトルバス
バス 停
Bus Stop
EV 充 電
EV Charge
EV 充 電
EV Charge
給 油
Fuel Station
給 油
Fuel Station
関 係 者 以 外 立 入 禁 止 エリア
Off Limits Area
関 係 者 以 外 立 入 禁 止 エリア
Off Limits Area
至 東 名 掛 川
To Tomei EXPWY
Kakegawa I.C.
至 東 名 掛 川
掛 川 ゲート To Tomei EXPWY
Kakegawa Gate Kakegawa I.C.
指 定 車 両 以 外
掛 川 ゲート
Kakegawa Gate 車 両 通 行 止
グラウンド2
Road Blocked
Except 指 定 車 両 以 外
Appointment Car
車 両 通 行 止
グラウンド2
Road Blocked
Except
Appointment Car
グラウンド
3
出 走 チーム 一 時 待 機 エリア
Approved Tearm
Waiting Area
芝 生
広 場 3
スタッフ 関 係 者 駐 車 場
Staff Parking
グラウンド1
出 走 チーム 一 時 待 機 エリア
Approved Tearm
Waiting Area
芝 生
広 場 3
プラクティストラック Practice Tracks
グラウンド
2
スタッフ 関 係 者 駐 車 場
Staff Parking
■ 発 行 :2016 年 11 月 30 日 ■ 発 行 所 : 公 益 社 団 法 人 自 動 車 技 術 会 ■ 発 行 人 : 竹 村 純 ■〒102-0076 東 京 都 千 代 田 区 五 番 町 10 番 2 号 ☎03-3262-8211
© 公 益 社 団 法 人 自 動 車 技 術 会 2016 本 誌 に 掲 載 されたすべての 内 容 は、 公 益 社 団 法 人 自 動 車 技 術 会 の 許 可 なく 転 載 ・ 複 写 することはできません。
グラウンド
3
スタッフ 関 係 者 駐 車 場
Staff Parking
グラウンド1
プラクティストラック Practice Tracks
グラウンド
2
スタッフ 関 係 者 駐 車 場
Staff Parking