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卒業論文 - 桜美林大学

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へと 変 化 を 始 めている。インターネットの 発 達 により、 世 界 中 どこからでも 情 報 を 入 手 、<br />

発 信 することができ、 無 数 の 市 民 間 の 交 流 、 連 携 が 可 能 になってきている。 新 聞 というコ<br />

ミュニケーションの 手 段 が 国 民 国 家 を 可 能 にしたように、インターネットというコンピュ<br />

ーター・ネットワークが、グローバルな 市 民 社 会 の 基 礎 を 急 速 に 形 成 している。 日 本 の 民<br />

間 の 国 際 交 流 団 体 の 活 用 状 況 としては、まだホームページを 持 っている 団 体 は 少 ない。 今<br />

後 は 国 際 交 流 における 情 報 通 信 技 術 の 活 用 法 に 関 する 研 修 が 必 要 となってくる。 特 に 内 外<br />

の 先 進 事 例 (とくに 姉 妹 都 市 との 関 係 において)の 情 報 交 流 、 相 互 の 学 習 が 必 要 だと 言 え<br />

る[ 榎 田 2004:24-25]。<br />

以 上 のように、インターネットの 普 及 が 進 む 時 代 になったことで、より 情 報 が 手 に 入 り<br />

やすくなっている。 基 金 はこのチャンスをいかし、インターネットを 使 って、より 身 近 に<br />

日 本 の 市 民 に 海 外 の 情 報 を 届 け、 日 本 の 情 報 を 海 外 の 市 民 に 発 信 する 努 力 をすべきである。<br />

すでに 基 金 は 自 身 のホームページを 立 ち 上 げているが、カウンシルのように 若 者 向 けに 新<br />

たにモバイルサイトなども 構 築 すると、より 気 軽 に 国 内 外 の 情 報 を 発 信 できると 考 える。<br />

カウンシルの 実 施 するモバイルサイトとは、 携 帯 からアクセスできる 英 国 関 連 の 情 報 が<br />

見 られるウェブサイト(UK NOW)のことである。このサイトにアクセスすると 英 国 のライ<br />

フスタイルや、 学 生 生 活 、 食 文 化 などの 最 新 情 報 を 見 ることができ、 英 国 の 生 活 文 化 を 気<br />

軽 に 知 ることができる[British Council HP 2006,11.21]。<br />

日 本 の 政 府 による 国 際 文 化 交 流 機 関 もこれに 習 い、 今 まで 以 上 に 市 民 の 日 常 の 中 に 国 際<br />

交 流 情 報 や 自 国 の 文 化 などをより 身 近 に 発 信 させていくとよいのではないだろうか。<br />

(e) 参 加 者 の 固 定 化<br />

国 際 文 化 交 流 のもう 一 つの 問 題 として 国 際 交 流 に 積 極 的 に 参 加 する 人 が 一 部 に 限 られて<br />

いることも 挙 げられる。 時 代 とともに 変 化 してきた 国 際 文 化 交 流 だが、 一 部 の 事 業 は 時 代<br />

の 変 化 に 追 いつけずマンネリ 化 し、 主 体 の 新 陳 代 謝 が 進 まず、その 結 果 主 体 の 高 齢 化 や 組<br />

織 の 弱 体 化 も 生 じてきている。その 背 景 としては、 日 本 人 の 海 外 旅 行 の 日 常 化 や、 地 域 社<br />

会 にすむ 外 国 人 の 増 加 があり、 以 前 より 外 国 人 と 交 流 することへの 自 尊 心 をくすぐる 特 別<br />

な 思 いや 異 文 化 への 好 奇 心 が 薄 れてきている 現 状 がある。つまり、 相 手 に 関 する 関 心 もな<br />

いままに、 地 域 社 会 ではお 互 いが 間 近 で 生 活 しているということである[ 毛 受 2003:40-41]。<br />

このように、かつての 国 際 文 化 交 流 の 魅 力 が 薄 れてきた 今 、 一 般 の 人 々の 異 文 化 に 対 す<br />

る 興 味 を 引 き 出 す 新 しいプログラムの 開 発 が 求 められている。そしてまた、グローバル 化<br />

が 進 む 事 により、これまで 以 上 に 個 人 のレベルでの 異 文 化 コミュニケーション 能 力 が 問 わ<br />

れてきている。 今 後 地 域 社 会 全 体 の 異 文 化 理 解 を 進 めていくには、 対 象 に 合 わせた、とく<br />

に 参 加 者 が 事 業 に 参 加 する 事 で 自 己 の 再 発 見 や 喜 びを 最 大 限 に 引 き 出 しあえるような 事 業<br />

の 展 開 が 必 要 となってくる。そのためには、さまざまなアクター( 活 動 主 体 )による 共 同 キャ<br />

ンペーンや、マスメディアの 活 用 などをより 積 極 的 に 取 り 入 れていくことが 必 要 だといえ<br />

る[ 毛 受 2003:41]。<br />

新 しい 事 業 への 取 り 組 みに 関 しては、 共 同 キャンペーンとして 企 業 や 大 学 と 連 携 して 一<br />

般 市 民 に 海 外 の 生 活 文 化 の 情 報 やイベントの 参 加 を 呼 びかけるとよいと 考 える。とくに 若<br />

者 に 対 してはまずきっかけが 重 要 になってくると 考 えるので、 一 見 国 際 交 流 と 関 係 ないも<br />

のでも、 海 外 の 文 化 を 思 わせるものを 提 供 していくとよい。 例 えば 海 外 の 食 文 化 や 同 世 代<br />

の 中 で 何 が 流 行 り、どのような 毎 日 を 送 っているかという 内 容 から 始 めると、 親 近 感 がわ<br />

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