卒業論文 - 桜美林大学

( 出 展 :「Ⅳ 英 国 」 国 際 交 流 基 金 『 主 要 先 進 国 における 国 際 交 流 機 関 調 査 報 告 書 』、 筆 者 作 成 )
1) 英 語 教 授
カウンシルでは、とくに 若 者 の 英 国 に 対 する 見 方 に 影 響 を 与 えるため、 海 外 における 英
語 の 語 学 教 育 のより 広 範 で 効 果 的 な 普 及 を 目 指 している。 具 体 的 には、 高 質 な ELT 教 材 を
開 発 することで、 世 界 の 教 育 的 リーダーとしての 英 国 の 評 価 を 高 めることを 目 的 としてい
る。 国 際 語 としての 英 語 を 促 進 することで、 専 門 的 ・ 社 会 ・ 経 済 的 発 展 を 促 し、 世 界 の 人 々
との 交 流 の 機 会 を 作 り 上 げること、さらに 世 界 に 向 けて 英 国 に 関 する 知 識 を 深 化 させ、 現
代 英 国 の 価 値 を 認 識 させることが 目 的 である。
カウンシルは、 英 語 をグロ―バルな 言 語 として 重 要 視 し、 現 在 60 ヶ国 に 138 の 独 立 した
教 育 訓 練 センターを 設 けている。2000 年 から 2001 年 の 実 績 をみてみると、 世 界 各 地 で 1,900
名 以 上 の 有 資 格 教 師 が 約 120 万 時 間 教 授 していることがわかる。また、マルチ・メディア
を 使 った 英 語 教 育 や 退 役 軍 人 の 職 能 訓 練 、 英 国 における 留 学 生 のための 英 語 教 育 なども 促
進 している。マルチ・メディアに 関 しては、 学 生 向 けの CD-ROM や Open University( 日
本 でいう 放 送 大 学 )と 提 携 し、「ビジネスのための 世 界 英 語 」などを 作 り、 生 涯 教 育 の 一 環 と
して 活 用 されている。 留 学 生 の 教 育 に 関 しては、 公 的 ・ 民 間 セクターと 提 携 して、 現 在 375
の 民 間 英 語 学 校 、カレッジ、 私 立 学 校 、 大 学 の 学 部 などを 認 定 し、 各 国 からの 留 学 生 を 受
け 入 れている。
2) 教 育 ・ 訓 練
この 分 野 では、 主 に、 海 外 の 人 々へ 教 育 の 機 会 を 与 えるための 主 導 的 な 立 場 を 担 うこと
や、 世 界 各 国 に 教 育 問 題 が 起 こったときの 指 標 になること、 国 際 市 場 において、 英 国 の 教
育 サービスやプロダクトのシェアを 広 げ、 国 際 交 流 を 通 じ、 英 国 の 教 育 システムを 整 えて
いくことが 目 標 とされている。
これらの 目 標 達 成 のため、 留 学 フェアやセミナーの 開 催 、 教 師 や 学 生 の 人 物 交 流 を 展 開
させている。 具 体 例 としては、2000 年 から 2001 年 に 行 われた「Education UK キャンペ
ーン」がある。この 事 業 は、 海 外 の 企 業 一 般 人 向 けにマーケティング、コミュニケーショ
ンキャンペーンを 実 施 し、 そのなかで 英 国 の 教 育 について 展 示 、PR を 行 うことで、 学 生 市
場 のシェア 獲 得 を 期 待 して 行 われている。 例 えば 2000 年 には 中 国 で、 前 年 の2 倍 にあたる
1 万 2500 人 に 対 し 英 国 への 留 学 ビザを 発 行 した。 その 他 、カウンシルでは、70 万 人 を 対 象
として 様 々な 試 験 を 世 界 各 国 で 行 った。 内 訳 は、 英 語 の 語 学 試 験 が 約 44%、 専 門 資 格 の 試
験 は 23%、その 他 英 国 の 中 学 ・ 高 校 の 一 斉 試 験 である O レベル、A レベル 試 験 が、 海 外 の
14 万 3 千 の 学 校 で 実 施 された。 今 後 もこれらの 数 字 は 伸 びていくと 考 えられる。
3) 芸 術 ・ 文 学 ・デザイン
カウンシルはこの 分 野 で、 英 国 の 古 びたステレオタイプを 無 くすために、 芸 術 をとおし
て、 英 国 を 世 界 に 伝 えようと 様 々な 事 業 を 行 っている。 例 えば、 国 際 フェスティバルや 講
演 、 展 示 ツアーを 行 い、さまざまな 機 関 との 関 係 を 深 めるようにしている。 事 例 には、フ
ランスで 行 われた 英 国 の 映 画 祭 がある。これはブリティッシュ・フィルム・インスティテ
ュート(BFI)とポンピドゥー・センターとの 提 携 で 5 ヶ 月 間 行 われ、6 万 5 千 人 を 迎 え 入 れ
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