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環境・社会報告書2012 一括ダウンロード(PDF 6.1MB) - 河合楽器製作所

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企 業 概 要<br />

す<br />

べ<br />

て<br />

を<br />

創<br />

り<br />

た<br />

い<br />

人<br />

に<br />

感<br />

動<br />

を<br />

与<br />

え<br />

る<br />

も<br />

の<br />

環 境 社 会 報 告 書 2012 1


カワイグループの 事 業 と 会 社 の 概 要<br />

社 名 株 式 会 社 河 合 楽 器 製 作 所<br />

本 社 静 岡 県 浜 松 市 中 区 寺 島 町 200 番 地<br />

創 立 1927 年 ( 昭 和 2 年 )8 月 9 日<br />

設 立 1951 年 ( 昭 和 26 年 )5 月 15 日<br />

代 表 者 代 表 取 締 役 社 長 河 合 弘 隆<br />

資 本 金 6,609 百 万 円 (2012 年 3 月 末 現 在 )<br />

年 度 2009 2010 2011<br />

売 上 高 単 独 47,241 49,798 47,986<br />

( 百 万 円 ) 連 結 56,057 58,601 58,058<br />

従 業 員 数<br />

( 名 )<br />

単 独 1,648 1,561 1,469<br />

連 結 2,851 2,830 2,784<br />

事 業 セグメント 別 の 売 り 上 げ 構 成 (2011 年 度 連 結 )<br />

情 報 関 連 事 業<br />

4,052 百 万 円<br />

(7.0%)<br />

素 材 加 工 事 業<br />

9,537 百 万 円<br />

(16.4%)<br />

教 育 関 連 事 業<br />

17,832 百 万 円<br />

(30.7%)<br />

売 上 高 計<br />

58,058 百 万 円<br />

その 他 の 事 業<br />

240 百 万 円<br />

(0.4%)<br />

楽 器 事 業<br />

26,394 百 万 円<br />

(45.5%)<br />

億 円<br />

800<br />

700<br />

600<br />

500<br />

400<br />

300<br />

200<br />

100<br />

売 上 高 ( 連 結 ) 億 円<br />

経 常 利 益 ( 連 結 )<br />

30<br />

25<br />

20<br />

15<br />

10<br />

5<br />

0<br />

0<br />

2007 2008 2009 2010 2011 年 度<br />

-5<br />

2007 2008 2009 2010 2011 年 度<br />

カワイグループの 主 な 事 業<br />

楽 器 事 業<br />

ピアノ、 電 子 楽 器 、 管 ・ 弦 ・ 打 楽 器 、 楽 器 付 属 品 、 楽 器 玩 具<br />

の 販 売 及 び 楽 器 調 律 ・ 修 理 の 役 務 提 供 業 務<br />

● 国 内 での 販 売<br />

全 国 直 営 店 ・ 販 売 代 理 店<br />

㈱ディアパソン 他<br />

● 海 外 での 販 売<br />

カワイアメリカコーポレーション<br />

カワイヨーロッパ GmbH<br />

カワイカナダミュージック Ltd.<br />

カワイオーストラリア PTY.Ltd.<br />

ミディミュージックセンター Inc.<br />

PT. カワイミュージックインドネシア<br />

河 合 貿 易 ( 上 海 ) 有 限 公 司<br />

カワイ UK Ltd.<br />

海 外 販 売 代 理 店 及 び 商 社<br />

● 楽 器 の 調 律 ・ 修 理<br />

㈱ 河 合 楽 器 製 作 所 調 律 サービス 部<br />

● 楽 器 の 国 内 での 製 造<br />

㈱ 河 合 楽 器 製 作 所 竜 洋 工 場<br />

● 楽 器 の 海 外 での 製 造<br />

PT. カワイインドネシア<br />

河 合 楽 器 ( 寧 波 ) 有 限 公 司<br />

教 育 関 連 事 業<br />

音 楽 教 室 ・ 体 育 教 室 の 運 営 、 教<br />

材 販 売 、 楽 譜 ・ 音 楽 教 育 用 ソフ<br />

トの 製 造 及 び 販 売<br />

素 材 加 工 事 業<br />

電 子 電 気 部 品 用 金 属 材 料 加 工 、 自 動 車 部 品 用 材 料 加 工 、<br />

防 音 室 ・ 音 響 部 材 の 製 造 及 び 販 売<br />

● 金 属 異 形 圧 延 加 工 品 の 製 造 カワイ 精 密 金 属 ㈱<br />

● 自 動 車 部 品 用 材 料 の 製 造 ㈱カワイハイパーウッド<br />

● 防 音 室 ・ 音 響 部 材 の 製 造 及 び 販 売 ㈱カワイ 音 響 システム<br />

情 報 関 連 事 業<br />

● IT 機 器 の 販 売 ・ 保 守 及 びコンピュータソフトウェアの 開 発 ・ 販 売<br />

㈱カワイビジネスソフトウエア<br />

その 他 の 事 業<br />

● 金 融 関 連 事 業 、 保 険 代 理 店 事 業<br />

㈱カワイアシスト<br />

環 境 社 会 報 告 書 2012 2


編 集 方 針 目 次<br />

内 容<br />

カワイグループにおける 環 境 活 動 側 面 に 加 え 2003 年 度<br />

からはコンプライアンス 等 社 会 的 側 面 を 掲 載 し 企 業 にお<br />

ける 社 会 的 責 任 の 視 点 を 充 実 させ 2004 年 度 版 からタイ<br />

トルも「 環 境 報 告 書 」から「 環 境 社 会 報 告 書 」に 変 更 い<br />

たしました。<br />

なお、 経 済 側 面 につきましては、 概 要 を 前 ページに 記<br />

載 しました。<br />

カワイグループの 事 業 内 容 の 詳 細 はホームページをご 参<br />

照 願 います。<br />

対 象<br />

お 客 様 、お 取 引 先 、 従 業 員 、 株 主 ・ 投 資 家 、 地 元 住 民 ・<br />

NGO、 行 政 ・ 国 際 機 関 など 多 様 なステークホルダーの<br />

皆 様 を 対 象 としています。<br />

2012 年 版 について<br />

・ 出 来 得 る 限 り 各 項 目 ごとに 方 針 (ポリシー)を 記 述 し、<br />

皆 様 にカワイグループの 取 り 組 みをわかりやすく 伝 えるよ<br />

うに 努 めました。<br />

・ 事 業 活 動 にともなう 環 境 配 慮 につきまして 環 境 側 面 ごと<br />

にまとめました。<br />

・ 関 連 資 料 は 資 料 編 にまとめました。<br />

・インターネット 環 境 の 普 及 や 紙 資 源 の 節 約 を 考 慮 し、<br />

2009 年 版 から、 紙 媒 体 でなく、ホームページ 上 での 公<br />

開 とさせていただいいております。<br />

報 告 対 象 期 間<br />

・2011 年 度 (2011 年 4 月 ~ 2012 年 3 月 )を 主 体 としてい<br />

ますが、 一 部 重 要 な 事 項 につきましては 2012 年 4 月 以<br />

降 の 最 新 情 報 を 含 んでいます。<br />

・ 集 計 方 法 の 見 直 しなどにより 既 報 データを 一 部 修 正 し 掲<br />

載 した 項 目 ・ 数 値 があります。<br />

報 告 対 象 組 織<br />

・㈱ 河 合 楽 器 製 作 所 本 社 ・ 竜 洋 工 場<br />

・ 国 内 営 業 部 門<br />

・カワイ 精 密 金 属 ㈱<br />

・㈱カワイハイパーウッド<br />

・㈱カワイ 音 響 システム<br />

企 業 概 要 ………………………………………………… 1<br />

カワイグループの 事 業 と 会 社 の 概 要 ………………… 2<br />

編 集 方 針 ……………………………………………… 3<br />

目 次 ………………………………………………… 3<br />

はじめに………………………………………………… 4<br />

社 長 コミットメント………………………………… 4<br />

カワイの 経 営 の 理 念 ・ 行 動 指 針 …………………… 5<br />

カワイグループのあゆみ……………………………… 6<br />

東 日 本 大 震 災 被 災 地 域 への 継 続 的 支 援 活 動 ……… 7<br />

東 日 本 大 震 災 被 災 地 域 への 支 援 活 動 …………… 7<br />

環 境 報 告 ………………………………………………… 9<br />

カワイの 環 境 への 取 り 組 み…………………………… 9<br />

地 球 環 境 憲 章 / 環 境 方 針 / 環 境 推 進 組 織 ………… 9<br />

環 境 経 営 …………………………………………………10<br />

2011 年 度 の 環 境 目 標 と 実 績 ………………………10<br />

事 業 活 動 に 伴 う 環 境 配 慮 ………………………………11<br />

地 球 温 暖 化 の 防 止 ……………………………………11<br />

製 品 の 環 境 負 荷 (LCA) ……………………………12<br />

廃 棄 物 削 減 ・ 再 資 源 化 ………………………………13<br />

グリーン 調 達 …………………………………………14<br />

環 境 配 慮 型 製 品 …………………………………………15<br />

ANYTIME( エニィタイム ) X ……………………………… 15<br />

ファインアイボリー 白 鍵 & ファインエボニー 黒 鍵 …… 15<br />

サイエンスナサール…………………………………16<br />

省 電 力 …………………………………………………17<br />

環 境 パフォーマンス……………………………………18<br />

マテリアルバランス…………………………………18<br />

社 会 性 報 告 ………………………………………………19<br />

経 営 計 画 …………………………………………………19<br />

第 3 次 中 期 経 営 計 画 ………………………………19<br />

コーポレート・ガバナンス…………………………20<br />

株 主 ・ 投 資 家 の 皆 様 とともに…………………………23<br />

お 客 様 との 関 係 …………………………………………24<br />

文 化 貢 献 活 動 …………………………………………24<br />

コミュニケーション……………………………………28<br />

地 域 社 会 との 共 生 …………………………………28<br />

情 報 発 信 ………………………………………………30<br />

資 料 編 ……………………………………………………32<br />

環 境 負 荷 サイト 別 一 覧 ………………………………32<br />

第 三 者 意 見 ……………………………………………33<br />

アンケートのお 願 い…………………………………34<br />

カワイホームページ<br />

環 境 への 取 り 組 み<br />

IRサイト<br />

製 品 情 報<br />

直 営 店 情 報<br />

健 康 事 業<br />

文 化 貢 献 事 業<br />

教 育 事 業<br />

カワイ 音 楽 教 室<br />

カワイホームページアドレス<br />

http://www.kawai.co.jp/<br />

http://www.kawai.co.jp/company/activity/ambience.asp<br />

http://www.kawai.co.jp/ir/<br />

http://www.kawai.co.jp/products.asp<br />

http://shop.kawai.co.jp/<br />

http://www.kawai.co.jp/kenkou/<br />

http://www.kawai.co.jp/company/activity/culture.asp<br />

http://www.kawai.co.jp/school/<br />

http://www.kawai.co.jp/school/music/<br />

環 境 社 会 報 告 書 2012 3


はじめに<br />

快 適 で 豊 かな 生 活 環 境 の 創 造 のために<br />

社 長 コミットメント<br />

2011 年 3 月 、 千 年 に 一 度 と 言 われる 東 日 本 大 震 災 と 津<br />

波 では 多 くの 方 々が 被 災 されました。 被 災 された 皆 さま<br />

には 心 よりお 見 舞 い 申 し 上 げますとともに、 一 日 も 早 い<br />

復 興 をカワイグループ 一 同 、 心 よりお 祈 り 申 し 上 げます。<br />

カワイグループも 微 力 ながら、 震 災 直 後 から 全 社 統 一<br />

スローガン『がんばろう 日 本 !つながろう 音 楽 で!~カワ<br />

イは「 日 本 の 元 気 」を 応 援 します~』を 掲 げ、 義 援 金 の<br />

寄 託 のほか、とくに 楽 器 メーカーならではの 復 興 支 援 に<br />

力 を 注 いでまいりました。<br />

音 楽 教 室 ・ 体 育 教 室 の 講 師 による 被 災 地 の 避 難 所 訪<br />

問 や、カワイ 表 参 道 「パウゼ」での 総 勢 27 名 の 著 名 な<br />

ピアニストによる 全 9 回 のチャリティーコンサート、 浜<br />

松 での 秦 万 里 子 さん 出 演 の「カワイチャリティコンサート<br />

ー 被 災 地 にピアノを 届 けたいー」の 収 益 金 による 被 災 地<br />

へのピアノの 寄 贈 など、いろいろなかたちで 被 災 地 の 復 興<br />

支 援 を 継 続 してまいりました。<br />

今 後 も 音 楽 を 通 じて、 被 災 地 の 方 々の 心 に 届 く 復 興 支 援<br />

活 動 を 継 続 してまいります。<br />

さて、2012 年 度 が 最 終 年 度 となります 第 3 次 中 期 経 営 計<br />

画 では、 将 来 を 見 据 えた 事 業 基 盤 づくりと 持 続 的 発 展 のた<br />

めの 構 造 改 革 に 取 り 組 んでおります。 基 本 方 針 を「 成 長 市<br />

場 へ 向 けたチャレンジ」と「 基 盤 事 業 の 構 造 改 革 による<br />

収 益 性 向 上 」とし、7 つの 重 点 戦 略 、1グローバルブラ<br />

ンドの 確 立 2 中 国 市 場 で 総 合 力 を 発 揮 3 国 内 市 場 の 効<br />

率 的 販 売 体 制 構 築 4ピ アノ 世 界 販 売 の 拡 大 5さらに 魅<br />

力 ある 音 楽 教 室 をめざす 6 全 年 齢 の 健 康 づくり 支 援 事<br />

業 拡 大 7 金 属 事 業 の 生 産 体 制 強 化 を 推 進 しております。<br />

環 境 分 野 では 楽 器 用 木 材 資 源 の 有 効 活 用 、 木 材 に 代<br />

わる 素 材 の 活 用 、 防 音 室 による 快 適 音 環 境 の 提 供 に 取<br />

組 み、 健 康 分 野 ではリトミック 教 育 、 大 人 の 音 楽 教 室 、<br />

子 供 から 高 齢 者 までの 体 育 ・ 健 康 教 室 、 介 護 予 防 教 室 な<br />

どの 事 業 分 野 での 成 長 を 目 指 します。<br />

カワイグループは「 環 境 への 配 慮 」として 業 界 に 先 駆<br />

け、ピアノ 生 産 部 門 でいち 早 く 環 境 マネジメントシステム<br />

ISO14001 を 導 入 しました。2012 年 にはインドネシア、 中 国<br />

の 海 外 生 産 工 場 でも ISO14001 の 導 入 を 進 め、 環 境 マネジ<br />

メントにおいてもグローバル 化 を 進 めています。さらに、イ<br />

ンドネシアでの 植 林 活 動 、ピアノの 再 生 利 用 など 循 環 型 社<br />

会 形 成 のための 活 動 にも 継 続 して 取 り 組 んでおります。<br />

現 代 は 地 球 温 暖 化 、エネルギー・ 資 源 問 題 など 地 球<br />

規 模 の 課 題 を 多 く 抱 えておりますが、カワイグループは 持<br />

続 可 能 な 社 会 の 実 現 と 音 楽 文 化 の 発 展 に 貢 献 することを<br />

基 本 に、 皆 様 の 生 活 、 文 化 、 環 境 に 貢 献 できる 企 業 とし<br />

て 努 力 を 続 けていく 所 存 です。<br />

カワイグループの 環 境 ・ 社 会 面 の 活 動 を 本 報 告 書 にま<br />

とめました。 今 後 とも 皆 様 のご 理 解 をいただき、 忌 憚 の<br />

ないご 意 見 をいただければ 幸 いです。<br />

代 表 取 締 役 社 長<br />

環 境 社 会 報 告 書 2012 4


カワイの 経 営 の 理 念 ・ 行 動 指 針<br />

創 業 以 来 、 私 たちはより 良 い 楽 器 作 りと 音 楽 文 化 への 貢 献 を 目 的 として 企 業 活 動 を 続 けてまいりました。 社 会 や 産 業 の<br />

構 造 が 大 きく 変 化 し 続 ける 現 在 において、より 幅 広 く 人 々の 生 活 文 化 に 貢 献 してゆくために、カワイは 次 の 通 りの 経 営 理<br />

念 及 び 行 動 指 針 に 則 り、 企 業 活 動 を 推 進 してまいります。<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

経 営 の 基 本 的 な 考 え 方 と 方 向 性<br />

<br />

社 会 貢 献<br />

<br />

企 業 倫 理<br />

<br />

持 続 社 会<br />

<br />

社 会 的 責 任<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

カワイグループ 全 の<br />

活 動 のをなすもの<br />

積 極 果 <br />

自 の 向 上<br />

戦<br />

地 球 環 境 保 護 活 動<br />

継 続<br />

環 境 社 会 報 告 書 2012 5


事 業 沿 革 と 環 境 活 動 の 歴 史<br />

カワイグループのあゆみ<br />

事 業 沿 革 環 境 活 動<br />

1927 河 合 小 市 河 合 楽 器 研 究 所 を 創 立 ピアノの 製 造 ・ 販 売 を 開 始<br />

1929 河 合 楽 器 製 作 所 と 改 称<br />

1920<br />

1935 合 名 会 社 河 合 楽 器 製 作 所 と 改 組<br />

1951 株 式 会 社 河 合 楽 器 製 作 所 と 改 組<br />

1955 河 合 滋 社 長 に 就 任<br />

1956 カワイ 音 楽 教 室 を 創 設<br />

1950<br />

1960<br />

1961 ピアノ 組 立 工 場 として 舞 阪 工 場 完 成<br />

1963 アメリカにカワイアメリカコーポレーションを 設 立<br />

1966 カワイ 音 楽 教 室 中 央 講 師 養 成 所 (カワイ 音 楽 学 園 )を 創 設<br />

1967 カワイ 体 育 教 室 を 創 設<br />

1970<br />

1975 生 産 技 術 部 内 に 公 害 課 設 置 カワイの 環 境 元 年<br />

1976 西 ドイツにカワイドイチュランド GmbH を 設 立<br />

1979 西 ドイツにカワイヨーロッパ GmbH を 設 立<br />

1980 金 属 圧 延 加 工 のカワイ 精 密 金 属 ㈱ を 設 立<br />

グランドピアノ 専 門 工 場 として 竜 洋 工 場 完 成<br />

1981 オーストラリアにカワイオーストラリア PT Y.Ltd. 設 立<br />

1984 ㈱カワイビジネスソフトウエア 設 立<br />

1988 アメリカにミディミュージックセンター Inc. を 設 立<br />

1989 河 合 弘 隆 社 長 に 就 任<br />

1991 マレーシアにカワイアジアマニュファクチュアリング<br />

SDN.BHD を 設 立<br />

1996 新 経 営 の 理 念 、 行 動 指 針 制 定<br />

1997 カワイ 精 密 金 属 ㈱ 浜 松 事 業 所 ISO9002 認 証 取 得<br />

1998 ㈱ カワイハイパーウッド 設 立<br />

1999 最 高 級 グランドピアノ「Shigeru Kawai シリーズ」 発 売<br />

2001 インドネシアに PT. カワイインドネシアを 設 立<br />

最 高 級 フルコンサートピアノ「SK-EX」 完 成<br />

2002 中 国 に 河 合 貿 易 ( 上 海 ) 有 限 公 司 を 設 立<br />

カワイ 倫 理 規 範 、 倫 理 行 動 規 準 制 定<br />

2003 カワイ 精 密 金 属 ㈱ 浜 松 事 業 所 ISO9001 認 証 取 得<br />

2004 カワイ 精 密 金 属 ㈱ ISO9001 認 証 を 全 社 に 拡 大<br />

中 国 に 河 合 楽 器 ( 寧 波 ) 有 限 公 司 を 設 立<br />

2005 竜 洋 工 場 ISO9001 認 証 取 得<br />

2006 アコースティックピアノの 塗 装 を 行 うカワイインドネシア 第 2 工 場 設 置<br />

旗 艦 店 「カワイ 表 参 道 」リニューアルオープン<br />

2007 電 子 楽 器 組 立 を 行 うカワイインドネシア 第 3 工 場 設 置<br />

中 国 上 海 市 内 にカワイ 音 楽 教 室 第 1 号 教 室 開 設<br />

2008 河 合 楽 器 ( 寧 波 ) 有 限 公 司 ISO9001 認 証 取 得<br />

PT. カワイインドネシア 第 3 工 場 ISO9001 認 証 取 得<br />

2009 国 内 ピ アノ 生 産 工 程 を 竜 洋 工 場 に 統 合<br />

PT. カワイインドネシア 第 1・ 第 2 工 場 ISO9001 認 証 取 得<br />

カワイ 精 密 金 属 ( 株 ) 浜 松 工 場 の 建 物 増 設<br />

2011 インドネシアに PT. カワイミュージックインドネシアを 設 立<br />

2012 最 高 級 グランドピアノ「Shigeru Kawai シリーズ」モデルチェンジ<br />

1980<br />

1990<br />

2000<br />

2010<br />

公<br />

害<br />

防<br />

止<br />

環<br />

境<br />

保<br />

全<br />

環<br />

境<br />

経<br />

営<br />

1978 生 産 本 部 環 境 管 理 課 に 改 めグループ 全 体 の 管 理 をスタート<br />

1980 『 森 の 中 の 緑 の 工 房 』 竜 洋 工 場 完 成<br />

1994 地 球 環 境 憲 章 制 定 シンボルマーク 決 定<br />

全 社 的 な 推 進 組 織 の 地 球 環 境 委 員 会 発 足<br />

1996 環 境 推 進 室 に 名 称 変 更<br />

1997 竜 洋 工 場 で ISO14001 認 証 取 得 楽 器 業 界 で 世 界 初<br />

舞 阪 工 場 「 静 岡 県 労 働 基 準 局 長 優 良 賞 」 受 賞<br />

1998 舞 阪 工 場 で ISO14001 認 証 取 得<br />

竜 洋 工 場 「エネルギー 管 理 優 良 工 場 」として 中 部 通 商 産 業 局 長 表 彰<br />

2001 タイプⅢ 環 境 ラベル「 製 品 環 境 宣 言 」JEMAI 開 示<br />

舞 阪 工 場 「 危 険 物 優 良 事 業 所 」 表 彰<br />

2003 工 場 統 廃 合 によるインフラの 整 備<br />

木 屑 ボイラーの 廃 止<br />

2005 竜 洋 工 場 が 緑 化 優 良 工 場 として㈶ 日 本 緑 化 センター 会 長 奨 励 賞 受 賞<br />

2006 河 合 楽 器 が 静 岡 県 緑 化 推 進 協 会 から 「 緑 の 募 金 」 の 感 謝 状<br />

木 材 調 達 ガイドラインの 開 示<br />

2007 ㈱ カワイハイパーウッドでエコアクション 21 認 証 取 得<br />

「カワイの 森 」インドネシア 植 林 事 業 開 始<br />

2008 産 業 廃 棄 物 適 正 処 理 推 進 功 労 者 に 対 する 静 岡 県 知 事 褒 賞 受 賞<br />

2010 メルヘン 楽 器 ㈱ でエコアクション 21 認 証 取 得<br />

2011 PT. カワイインドネシア 第 1・ 第 2 工 場 で ISO14001 認 証 取 得<br />

生 産 統 括 部 CS 環 境 室 に 名 称 変 更<br />

2012 カワイ 精 密 金 属 ㈱でエコアクション 21 認 証 取 得<br />

河 合 楽 器 ( 寧 波 ) 有 限 公 司 で ISO14001 認 証 ( 申 請 中 )<br />

環 境 社 会 報 告 書 2012 6


東 日 本 大 震 災 被 災 地 域 への 継 続 的 支 援 活 動<br />

東 日 本 大 震 災 被 災 地 域 への 支 援 活 動<br />

カワイグループでは、 東 日 本 大 震 災 発 生 の 直 後 から、 義 援 金 の 寄 託 、 避 難 所 への 音 楽 ・ 体 育 教 室 講 師 による 訪 問 活 動<br />

など、 様 々な 支 援 活 動 を 行 ってまいりました。<br />

楽 器 メーカーとして、 音 楽 や 楽 器 を 通 じた 被 災 地 域 への 支 援 に 重 点 的 に 取 り 組 んでいます。<br />

大 船 渡 北 小 学 校 の 生 徒 さんたちと 記 念 撮 影<br />

東 日 本 大 震 災 復 興 チャリティーコンサート<br />

2012 年 4 月 13 日 、 浜 松 市 内 において 秦 万 里 子 さんを<br />

むかえ、チャリティーコンサートを 開 催 しました。コンサー<br />

トの 収 益 金 と 募 金 のすべては、 浜 松 市 が 支 援 を 続 けてい<br />

る 岩 手 県 大 船 渡 市 の 学 校 へピ アノを 贈 るため に 使 わ れ ま<br />

した。<br />

当 日 は、 被 災 地 から 避 難 されている 方 々や 浜 松 から 被<br />

災 地 へボランティアに 行 かれた 方 々を 招 待 させていただき<br />

ました。また 多 くの 方 にお 越 しいただき、 盛 況 のうちに 有<br />

意 義 なコンサートとなりました。<br />

7 月 23 日 、 岩 手 県 大 船 渡 市 立 大 船 渡 北 小 学 校 に、コ<br />

ンサートに 関 わったすべての 皆 様 の 思 いとともに、グラン<br />

ドピアノ『RX-2』をお 届 けしました。<br />

( 株 ) カワイハイパーウッドふれあいコンサート<br />

東 日 本 大 震 災 復 興 支 援 チャリティーコンサートと 題 し、<br />

チャリティーバザーと 合 わせて 10 月 15 日 ( 土 ) に 開 催 し<br />

ました。 多 くの 方 からの 義 援 金 が 集 まり、バザー 収 益 金<br />

と 合 わせ、 被 災 地 の 岩 手 県 大 船 渡 市 立 第 一 中 学 校 にピア<br />

ノを 贈 りました。<br />

環 境 社 会 報 告 書 2012 7


復 興 活 動 に 取 り 組 みました<br />

音 楽 ・ 体 育 教 室 講 師 による 避 難 所 への 訪 問 活 動<br />

音 楽 教 室 ・ 体 育 教 室 では、 避 難 所 となっている 幼 稚 園 や<br />

小 学 校 などを 訪 問 し、 片 付 け・ 清 掃 ・ 整 備 などの 復 興 支 援 や、<br />

避 難 所 で 生 活 されている 方 たちに、 心 と 体 をリラックスし<br />

ていただくため、それぞれの 講 師 が 持 っているスキルを 活<br />

かしたコラボレーションによるリズムゲームやミニコンサー<br />

トを 実 施 しました。<br />

「 歌 おう NIPPON」プロジェクト<br />

カ ワ イ 出 版 で は 、 被 災 者 の 方 々 に エ ー ル を 届 け る た め『「 歌<br />

おう NIPPON」プロジェクト』を 立 ち 上 げました。<br />

日 本 中 の 合 唱 愛 好 家 の 皆 様 と 作 曲 家 の 皆 様 の 協 力 を 得<br />

て、 歌 声 を 被 災 地 に 届 けよう、というプロジェクトです。<br />

被 災 者 のために 書 かれた 新 しい 作 品 を 無 料 で 配 信 し、 日<br />

本 中 で 歌 っていただく。そしてできるだけたくさんの 歌 声<br />

をネットを 通 じて 被 災 された 方 々におくるというものです。<br />

このプロジェクトにご 賛 同 頂 いた 作 曲 家 の 方 々に 無 償 で<br />

作 品 を 書 き 下 ろしていただきました。<br />

http://www.editionkawai.jp/utaou/<br />

宮 城 県 石 巻 市 渡 波 を 訪 問<br />

宮 城 県 牡 鹿 郡 女 川 町 を 訪 問<br />

ビッグパレット 福 島 ( 郡 山 市 )<br />

を 訪 問<br />

チャリティーコンサート at カワイ 表 参 道<br />

カワイと 関 わりが 深 い 著 名 ピアニストの 皆 様 から 温 かい<br />

ご 協 力 を 賜 り、カワイ 表 参 道 「パウゼ」において9 回 に<br />

わたりチャリティーコンサートを 開 催 いたしました。<br />

復 興 活 動 へ 統 一 スローガンとロゴを 制 定<br />

東 日 本 大 震 災 への 復 興 活 動 にあたり、カワイグループ<br />

全 社 統 一 のスローガンとロゴを 制 定 し、 様 々な 復 興 活 動<br />

に 統 一 性 を 持 って 取 り 組 みました。<br />

コンサート 後 の 募 金 活 動<br />

ピアニストの 皆 様 からの 寄 せ 書 き<br />

環 境 社 会 報 告 書 2012 8


環 境 報 告<br />

カワイの 環 境 への 取 り 組 み<br />

カワイ 地 球 環 境 憲 章 に 定 める 基 本 理 念 と 行 動 指 針 に 基 づいて<br />

環 境 保 全 活 動 を 展 開 しています<br />

地 球 環 境 憲 章 / 環 境 方 針 / 環 境 推 進 組 織<br />

地 球 環 境 憲 章<br />

カワイグループはすばらしい 地 球 環 境 を 後 世 に 伝 え<br />

るためには、 総 合 的 かつ 継 続 的 な 取 り 組 みが 必 要 である<br />

と 認 識 しています。<br />

世 界 の 良 き 企 業 市 民 として 環 境 の 保 全 に 努 めつつ、 人<br />

と 地 球 にやさしい 優 れた 商 品 を 通 じて 社 会 からの 信 頼 と<br />

共 感 を 得 ることができる 道 を 進 むために「 地 球 環 境 憲 章 」<br />

を 1994 年 に 制 定 しました。<br />

環 境 推 進 組 織<br />

環 境 経 営 を 推 進 する 組 織 として、 1994 年 に 環 境 担 当 役<br />

員 を 委 員 長 とする 地 球 環 境 委 員 会 を 設 置 し、 環 境 保 全<br />

に 関 する 全 社 環 境 方 針 や 目 的 ・ 目 標 を 設 定 し 活 動 してい<br />

ます。 毎 年 環 境 月 間 の 6 月 には 各 サイトの 昨 年 度 実 績 及<br />

び 当 年 度 の 目 標 を 報 告 する 全 体 会 議 を 開 催 しております。<br />

地 球 環 境 方 針<br />

カワイ 地 球 環 境 委 員 会 では「 地 球 環 境 憲 章 」を 受 け「 環<br />

境 方 針 」を 制 定 しています。《 有 益 な 環 境 側 面 の 発 掘 》《 地<br />

球 温 暖 化 防 止 》《 資 源 循 環 活 用 》《 資 源 有 効 活 用 》《 グ リ ー<br />

ン 調 達 》 等 の 推 進 に 全 社 一 丸 となって 邁 進 しています。<br />

環 境 マネジメントシステム (EMS)<br />

事 業 者 が 自 主 的 に 環 境 保 全 に 関 する 取 り 組 みを 進 めるに 当 たり、<br />

環 境 に 関 する 方 針 や 目 標 等 を 自 ら 設 定 し、これらの 達 成 に 向 けて<br />

取 り 組 んでいくシステム。 国 際 規 格 の ISO14001、 環 境 省 が 策 定 し<br />

たエコアクション 21 などがあります。<br />

環 境 監 査<br />

カワイでは、 環 境 マネジメントシステムで 要 求 されている<br />

継 続 的 改 善 の PDCA サイクル ( 計 画 ・ 実 行 ・ 検 証 ・ 対 応 の 繰<br />

り 返 し ) をまわすため、 定 期 的 に「 外 部 審 査 」「 内 部 環 境 監 査 」<br />

を 実 施 しています。<br />

詳 細 はホームページをご 覧 下 さい。<br />

http://www.kawai.co.jp/company/activity/ambience.asp<br />

外 部 審 査<br />

認 証 取 得 サイトでは、 認 証 機 関 による 毎 年 のサーベラン<br />

ス 審 査 および 定 期 毎 の 更 新 審 査 において、 環 境 マネジメン<br />

トシステムが 有 効 に 機 能 していることの 審 査 を 受 けています。<br />

環 境 社 会 報 告 書 2012 9


環 境 経 営<br />

CO 2 排 出 量 ・ 廃 棄 物 排 出 量 の 削 減 に 取 り 組 んでいます<br />

2011 年 度 の 環 境 目 標 と 実 績<br />

2010 年 度 から 2012 年 度 の 3 ヶ 年 計 画 ・ 目 標 環 境 経 営 指 標<br />

地 球 温 暖 化 防 止 を 重 点 課 題 と 考 え、CO 2 排 出 量 の 削 CO 2 排 出 量 原 単 位 につきましては、2009 年 度 までカワイグ<br />

減 に 全 社 で 取 り 組 んでいます。<br />

ループ 内 の 国 内 生 産 拠 点 および 主 要 支 社 の CO 2 排 出 量 の 集<br />

2007 年 度 から 2009 年 度 までの 前 の 3 ヵ 年 計 画 では 計 を 全 売 上 高 で 除 した 指 標 を 用 いてきましたが、 改 正 省 エネ<br />

総 量 で 2006 年 度 比 -15% の 削 減 目 標 に 対 し -19% と 目 標 法 に 対 応 するために 2010 年 度 より 全 ての 支 社 ・ 営 業 所 ・ 音<br />

を 達 成 できました。その 実 績 を 踏 まえて、2010 年 度 から 楽 教 室 などを 含 めたカワイグループ 全 体 のエネルギー 使 用 量<br />

2012 年 度 の 3 ヶ 年 計 画 を 地 球 環 境 委 員 会 で 検 討 した 結 を 把 握 するようにしております。<br />

果 、 改 正 省 エネ 法 の 努 力 義 務 目 標 を 考 慮 して 2010 年 度<br />

からの 3 ヵ 年 で 2009 年 度 基 準 で 毎 年 、 原 単 位 で 1% 削<br />

( 省 エネ 法 準 拠 の 集 計 )<br />

減 することを 環 境 目 標 と 設 定 しました。<br />

環 境 目 標 ( 2010 年 度 ~ 2012 年 度 )<br />

基 準 年<br />

2009 年 度<br />

地 球 温 暖 化 の 防 止 CO 2 排 出 量 毎 年 1% 削 減 ( 原 単 位 )<br />

資 源 の 循 環 活 用 廃 棄 物 量 毎 年 1% 削 減 ( 原 単 位 )<br />

( 従 来 集 計 )<br />

2011 年 度 の 実 績<br />

各 事 業 所 の 環 境 組 織 では 活 動 の 主 な 目 的 ・ 目 標 として<br />

「 生 産 効 率 の 向 上 」「 不 良 率 の 削 減 」を 掲 げて 環 境 マネジ<br />

メントシステムの 推 進 に 取 り 組 んでまいりました。<br />

2011 年 度 の 実 績 は CO 2 排 出 量 は 原 単 位 で 2009 年 度 比<br />

-9.6% と 目 標 値 (-2%) を 達 成 できましたが、 廃 棄 物 に 関 し<br />

ては 原 単 位 で +7.3% と 増 加 し、 目 標 値 (-2%) を 達 成 でき<br />

ませんでした。<br />

また、 産 業 廃 棄 物 の 排 出 量 に 関 して、2009 年 度 に 対 して<br />

は 10.6% 増 加 しました。<br />

これは、 生 産 合 理 化 に 伴 う 部 品 外 注 製 造 工 程 の 構 内 へ<br />

の 移 設 等 の 影 響 によるものであり、 今 後 の 取 組 みの 重 点<br />

課 題 として 検 討 を 進 めてまいります。<br />

地<br />

球<br />

温<br />

暖<br />

化<br />

防<br />

止<br />

資<br />

源<br />

循<br />

環<br />

活<br />

用<br />

指<br />

標<br />

CO 2 排 出 量 原 単 位<br />

(kg-CO 2 / 百 万 円 )<br />

エネルギー 量 原 単 位<br />

(MJ/ 百 万 円 )<br />

廃 棄 物 排 出 量 ( 総 量 )<br />

(kg)<br />

廃 棄 物 排 出 量 原 単 位<br />

(kg/ 百 万 円 )<br />

2009 年 度 2010 年 度 2011 年 度<br />

実 績 実 績 実 績 増 減 評 価<br />

312 305 282 -9.6% ◎<br />

6,482 6,328 5,911 -8.8% ◎<br />

1,005,048 1,148,263 1,111,683 +10.6%<br />

17.9 19.6 19.2 +7.3% ×<br />

評 価 ◎: 達 成 ×: 未 達 成<br />

環 境 社 会 報 告 書 2012 10


事 業 活 動 に 伴 う 環 境 配 慮<br />

CO 2 排 出 量 の 削 減 と CO 2 吸 収 の 取 り 組 み<br />

地 球 温 暖 化 の 防 止<br />

地 球 温 暖 化 防 止 の 取 り 組 み(CO 2 排 出 量 削 減 )<br />

カワイグループでは 地 球 温 暖 化 防 止 を 環 境 経 営 の 重 点<br />

項 目 と 位 置 づけ、 工 場 やオフィスのエネルギー 使 用 による<br />

CO 2 の 排 出 や 物 流 による CO 2 の 排 出 の 削 減 を 目 的 ・ 目 標<br />

に 掲 げ 活 動 しています。<br />

工 場 の 統 廃 合 により、 生 産 系 事 業 所 の CO 2 排 出 量 は 京<br />

都 議 定 書 の 基 準 年 である1990 年 度 に 比 べて 41% 削 減 さ<br />

れており、 京 都 議 定 書 の 日 本 の 目 標 値 6% 削 減 に 対 して<br />

カワイグループは 大 幅 な 削 減 を 達 成 しています。<br />

なお、1990 年 当 時 の 支 社 ・ 営 業 所 ・ 音 楽 教 室 を 含 む<br />

CO 2 排 出 量 の 推 定 を 行 なっており、この 場 合 、1990 年 比<br />

約 23% の 削 減 と 推 定 しております。<br />

また、カワイグループの 工 場 では、ピアノ 製 造 の 竜 洋<br />

工 場 と 金 属 加 工 のカワイ 精 密 金 属 ( 株 ) 松 本 工 場 の2 工<br />

場 が 第 二 種 エネルギー 管 理 指 定 工 場 に 指 定 され、 自 主<br />

的 に CO 2 削 減 計 画 を 策 定 し、CO 2 削 減 に 取 り 組 んでい<br />

ます。<br />

オフィスに お いては 例 年 どおり 夏 期 には「 ノーネクタイ」<br />

「ノー 上 着 」 活 動 とともに、 冷 房 設 定 温 度 を 上 げる「クー<br />

ルビズ」 運 動 を、 冬 期 には 暖 房 設 定 温 度 を 20℃ 以 下 に<br />

保 つ「ウォームビズ」 運 動 を 展 開 しています。<br />

CO 2 の 吸 収 活 動 ( 植 林 活 動 )の 推 進<br />

「 森 の 中 の 緑 の 工 房 」 竜 洋 工 場<br />

カワイは、1980 年 に「 森 の 中 の 緑 の 工 房 」を 目 指 し 竜<br />

洋 工 場 を 建 設 しました。 工 場 周 辺 や 構 内 へ 当 初 約 20,000<br />

本 の 苗 木 を 植 え、その 後 も 継 続 して 植 林 を 行 い、 現 在 ま<br />

でに 約 26,000 本 の 規 模 となっています。30 年 の 歳 月 を<br />

経 て 工 場 周 辺 の 木 々は、 大 きな 樹 木 に 生 長 し、「 森 の 中 の<br />

緑 の 工 房 」の 名 に 相 応 しい 工 場 となりました。この 活 動<br />

が 評 価 され、2005 年 緑 化 優 良 工 場 として ( 財 ) 日 本<br />

緑 化 センター 会 長 奨 励 賞 を 受 賞 致 しました。<br />

CO 2<br />

排 出 量<br />

ton-CO 2<br />

<br />

海 外 植 林 活 動<br />

2007 年 より、 海 外 生 産 拠 点 のあるインドネシアにおい<br />

て、CO 2 吸 収 源 の 確 保 、 木 材 が 伐 採 された 土 地 に 森 林 を<br />

再 生 すること、また 将 来 の 木 材 資 源 の 育 成 を 目 指 してカワ<br />

イグループ 社 員 の 寄 付 による「カワイの 森 」 植 林 活 動 を 行 っ<br />

ております。5 年 間 (5 次 植 林 ) で 250ha、20 万 本 を 植 樹<br />

する 計 画 です。<br />

2011 年 度 は 第 4 次 植 林 として、100haに97,000 本 のチー<br />

クの 苗 木 を 植 えました。これまでの 植 林 活 動 により 合 計<br />

で 225ha の 土 地 ( 東 京 ドーム 約 48 個 分 )に 18 万 本 の 苗<br />

木 が 成 長 を 続 けています。<br />

インドネシアの「カワイの 森 」が 完 成 すると、 試 算 では 年<br />

間 3,667 トンの CO 2 を 吸 収 できると 見 込 んでいます。<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

( 国 内 生 産 系 事 業 所 )<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

「カワイの 森 」 植 林 活 動<br />

環 境 社 会 報 告 書 2012 11


主 な 製 品 の 環 境 負 荷 の 評 価 と 夏 の 節 電 活 動<br />

製 品 の 環 境 負 荷 (LCA)<br />

製 品 をつくるための 資 源 の 採 取 から 部 品 、 製 品 を 作 る<br />

過 程 で 排 出 される CO 2 量 及 び 製 品 を 使 用 し、 廃 棄 される<br />

までに CO 2 をどのくらい 排 出 するのかの 調 査 をカワイの 主<br />

な 製 品 のグランドピアノ(RX-3) について 行 なった 結 果 、<br />

次 のとおりとなりました。<br />

ピアノは、 一 般 の 電 化 製 品 、 自 動 車 と 異 なり 製 品 の 使<br />

用 時 に 排 出 される CO 2 はありません。また、 製 品 寿 命<br />

は 一 般 的 に 数 十 年 と 長 く、 製 造 までの CO 2 排 出 量 が 製<br />

品 寿 命 の 総 CO 2 排 出 量 と 考 えることが 出 来 ます。<br />

グランドピアノ RX-3の LCA 結 果 ( CO 2<br />

排 出 量 )<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

626 605<br />

521 521<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

夏 の 節 電 活 動<br />

カワイグループでは、 夏 の 期 間 中 に 節 電 活 動 を 実 施 して<br />

おります。2011 年 度 は、 節 電 目 標 を 前 年 比 15% 削 減 とし、<br />

カワイグループ 全 体 の 電 力 使 用 量 の 実 績 で 11%の 削 減 を<br />

達 成 しました。<br />

2012 年 度 は、さらに 前 年 比 5% 削 減 を 目 指 し、 節 電 活<br />

動 に 取 り 組 んでいます。<br />

電 力 使 用 量<br />

LCA:Life Cycle Assessment の 略 。 製 品 の 原 材 料 の 調 達 か<br />

ら 製 造 、 輸 送 、 使 用 、 廃 棄 までのライフサイクル 全 体 を<br />

通 して、 環 境 に 及 ぼす 各 種 の 環 境 負 荷 を 定 量 的 に 評 価<br />

する 手 法<br />

LCA 評 価 方 法<br />

* LCA 算 定 には、 社 団 法 人 産 業 環 境 管 理 協 会 のライフサイクル<br />

アセスメント 実 施 ソフト「JEMAI-LCA Pro」を 用 いました。<br />

* 製 品 の 廃 棄 について<br />

ピアノの 寿 命 は 数 十 年 のため 算 出 から 除 外 しました。<br />

* 購 入 部 品 及 び 外 注 先 での 加 工 製 造 ・ 輸 送 については 含 まれて<br />

いません。<br />

* 製 品 輸 送 は 磐 田 市 ( 竜 洋 工 場 ) → 東 京 間 を 用 いています。<br />

節 電 の 啓 蒙 ポスター<br />

2011 年 版 ( 左 )と<br />

2012 年 版 ( 右 )<br />

環 境 社 会 報 告 書 2012 12


資 源 循 環 型 社 会 のための 活 動 を 行 っています<br />

廃 棄 物 削 減 ・ 再 資 源 化<br />

廃 棄 物 削 減 の 取 り 組 み<br />

廃 棄 物 の 削 減 と 徹 底 した 分 別 回 収 による 再 資 源 化 を 図<br />

ることが 重 要 な 使 命 と 認 識 し、 活 動 しています。<br />

2003 年 度 には、 大 気 汚 染 の 防 止 やダイオキシン 対 策<br />

特 別 措 置 法 の 順 守 を 目 的 に 木 屑 ボイラーを 廃 止 したため、<br />

それまで 燃 料 としてサーマルリサイクルされていた 木 屑 や<br />

木 粉 が 廃 棄 物 扱 いとなったことにより、 廃 棄 物 排 出 量 が<br />

大 幅 に 増 加 しました。<br />

2011 年 度 は、2010 年 度 と 比 較 して、 廃 棄 物 排 出 量 が<br />

減 少 しましたが、 再 資 源 化 率 は 89% にとどまりました。<br />

なお、 木 屑 等 は 全 て 再 資 源 化 ( 製 紙 原 料 、 ボード 原 料 、<br />

堆 肥 用 、 燃 料 用 他 ) しており、その 他 のフェルトなどは<br />

堆 肥 化 するなど 環 境 負 荷 の 低 減 に 役 立 つよう 再 資 源 化 の<br />

取 り 組 みを 行 なっています。<br />

<br />

<br />

廃 棄 物 排 出 量 と 再 資 源 化 量<br />

リサイクル・リユースの 取 り 組 み<br />

生 産 者 拡 大 責 任 を 踏 まえて、 循 環 型 社 会 のためのピア<br />

ノの 再 生 利 用 を 推 進 するために ( 株 ) ピ アノリサイクルを<br />

1998 年 に 設 立 しました。 現 在 では 竜 洋 工 場 仕 上 課 が 本<br />

事 業 を 担 当 しています。<br />

メーカー によるピ アノ 再 生<br />

メーカーだから 出 来 る 仕 事 があります。ピアノづくりに<br />

精 通 した 経 験 豊 かな 専 任 技 術 者 が、 古 いピアノでも 全 面<br />

オーバーホールすることが 可 能 です。<br />

弦 ・ハンマー・アクションの 交 換 から 全 面 塗 装 までお 客<br />

様 のニーズに 応 じたピアノ 再 生 を 行 っています。 再 生 は、<br />

ピアノづくり80 年 を 超 える 製 造 部 門 で 長 年 の 経 験 をもち、<br />

塗 装 技 術 、 木 工 技 術 、 調 律 技 術 など、その 道 の 専 門 家<br />

がそれぞれ 担 当 しています。その 仕 上 がりは、 多 くのお<br />

客 様 か ら 喜 ば れ て い ま す。ま た 、カ ワ イ ピ アノ な ら 純 正 パ ー<br />

ツによる 修 理 ・ 再 生 も 可 能 で、これも 大 きな 魅 力 となって<br />

います。<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

年 度 2007 2008 2009 2010 2011<br />

排 出 量 ton 1,396 1,194 1,004 1,139 1,112<br />

再 資 源 化 量 ton 1,208 1,043 898 1,037 986<br />

再 資 源 化 率 % 87% 87% 89% 91% 89%<br />

日 本 国 内 では 各 営 業 拠 点 においても、 下 取 りしたピアノ<br />

を 再 生 し、 新 たなお 客 様 のもとへお 届 けしています。<br />

2011 年 度 には 約 1,100 台 のピ アノが 再 生 ・リユースされ<br />

ました。そのうち 約 3 割 が 輸 出 され 世 界 の 各 地 で 使 われ<br />

ています。<br />

ピアノにおけるリサイクル・リユースの 取 組 み 状 況<br />

(2011 年 度 )<br />

竜 洋 工 場 にて 修 理 ・ 販 売 7 %<br />

国 内 営 業 拠 点 にて<br />

修 理 ・ 販 売<br />

59 %<br />

海 外 へ 転 売<br />

34 %<br />

0 20 40 60 80 100<br />

環 境 社 会 報 告 書 2012 13


持 続 可 能 な 原 材 料 ・ 資 源 の 調 達 を 推 進 しています<br />

グリーン 調 達<br />

カワイグループでは 必 要 な 資 源 の 調 達 ・ 購 入 に 際 して、<br />

カワイ 地 球 環 境 委 員 会 の 定 める「 環 境 方 針 」に 基 づき、<br />

より 環 境 負 荷 の 少 ない 材 料 ・ 部 品 ・ 製 品 を 優 先 的 に 調 達 ・<br />

購 入 する『グリーン 調 達 』にグループ 全 体 で 積 極 的 に 取 り<br />

組 んでいます。<br />

木 材 調 達<br />

ピ アノの 心 臓 部 ともい わ れる 響 板 には 厳 選 され たアラス<br />

カのスプルースが 使 われます。 樹 齢 150 ~ 400 年 、 高 さが<br />

60m にも 達 する 針 葉 樹 の 大 木 です。ピアノの 響 板 には 地 上<br />

6 ~20m の 部 分 で 木 目 がまっすぐかつ 「ふし」 のない 部 分<br />

しか 使 えません。<br />

高 品 質 、 貴 重 な 木 材 を 多 く 使 用 する 楽 器 メーカーとして、<br />

木 材 を 生 み 出 す 森 林 の 保 全 、 保 護 、 育 成 は 特 に 重 要 と 考 え<br />

生 物 多 様 性 の 保 全 に 配 慮 して 木 材 のグリーン 調 達 に 取 り 組<br />

んでいます。<br />

木 材 調 達 ガイドライン(2006 年 6 月 開 示 )<br />

2006 年 に 持 続 可 能 な 資 源 である 木 材 の 調 達 における<br />

カワイのポリシーを 明 文 化 しました。<br />

グリーン 購 入 法 やグリーン 購 入 ネットワーク(GPN)の 基<br />

本 原 則 に 準 じたグリーン 調 達 を 推 進 し、 環 境 負 荷 を 総 合 的<br />

に 低 減 し、 生 物 多 様 性 の 保 全 や 循 環 型 社 会 構 築 に 積 極 的 か<br />

つ 継 続 的 に 貢 献 するよう 活 動 しています。<br />

次 のようなライフサイクルにおける 環 境 への 配 慮 に 関 す<br />

る 事 項 を 調 達 基 準 として 考 慮 しています。<br />

・ 環 境 汚 染 物 質 への 配 慮 / 省 資 源 / 省 エネルギー<br />

・ 天 然 資 源 への 配 慮 / 長 期 使 用 性 / リユース 可 能 性<br />

・リサイクル 可 能 性 / 再 生 材 料 等 の 利 用<br />

・ 処 理 処 分 の 容 易 性<br />

基 本 理 念<br />

カワイは、 木 を 大 切 にし、 保 護 ・ 育 成 された 森 からの 持 続 可<br />

能 な 資 源 である 木 材 を、 有 効 活 用 する、 木 材 のグリーン 調 達<br />

を 推 進 する。<br />

基 本 方 針<br />

1. カワイは、 持 続 可 能 な 森 林 経 営 が 営 まれている 森 林 から 産<br />

出 された 木 材 を 優 先 して 調 達 する。<br />

2. カワイは、 木 材 調 達 において、 森 林 を 保 全 ・ 保 護 ・ 再 生 す<br />

るという 環 境 対 策 の 推 進 や 順 法 に 配 慮 する。<br />

3. カワイは、 調 達 した 木 材 の 適 切 かつ 効 率 的 な 利 用 を 推 進 する。<br />

4. カワイは、 再 生 材 で 生 産 された 製 品 を 優 先 して 調 達 する。<br />

5. カワイは、 森 林 認 証 林 産 物 を 優 先 して 調 達 する。<br />

またサプライヤー 選 定 時 の 配 慮 事 項 も 次 のように 定 め、<br />

購 買 部 門 よりお 取 引 先 に 対 し 対 応 をお 願 いしています。<br />

・ 環 境 マネジメントシステムを 構 築 し 運 用 していること<br />

・ 省 資 源 、 省 エネ、 化 学 物 質 管 理 、グリーン 購 入 等 への 取 組 が<br />

なされていること<br />

・ 梱 包 材 についても 環 境 に 配 慮 していること<br />

・ 環 境 情 報 を 積 極 的 に 公 開 していること<br />

響 板 の 材 料 となる<br />

アラスカスプルース<br />

( 樹 齢 250 ~ 260 年 )<br />

グリーン 調 達 に 関 しては、このほかに 調 達 基 本 方 針 や 適<br />

用 範 囲 、 調 達 基 準 ガイドライン 等 を 定 めています。<br />

またこのガイドラインに 基 づいて 文 具 類 等 の 調 達 ガイド<br />

ラインも 別 に 策 定 しています。<br />

環 境 社 会 報 告 書 2012 14


環 境 配 慮 型 製 品<br />

“ANYTIME” いつでもピアノを 楽 しむために<br />

ファインアイボリー 白 鍵 &<br />

ファインエボニー 黒 鍵<br />

生 活 スタイルが 多 様 化 し、 早 朝 や 夜 間 の 時 間 帯 を 有 益<br />

に 過 ごす 方 が 増 えてきました。 一 方 、 自 分 の 演 奏 を 録 音<br />

して 聴 いてみたい ... デジタルピアノのようにいろんな 音 色<br />

で 演 奏 してみたい ... というように、 音 楽 や 楽 器 の 楽 しみ<br />

方 も 多 様 化 しています。<br />

ANYTIME シリーズ は、 夜 間 など 音 を 出 せないときに、<br />

デジタル 音 源 に 切 り 替 えて、ヘッドホンで 演 奏 を 楽 しむこ<br />

とができる 環 境 配 慮 型 アコースティックピアノです。<br />

グランドピ アノ ”A N Y T I M E X” では、ハンマーの 動 きを<br />

検 出 する 新 センサー「インテグレーテッドハンマーセンシ<br />

ングシステム」をグランドピアノ 用 に 新 開 発 し、 消 音 時 に<br />

おいても、 通 常 時 と 変 わらない 鍵 盤 のタッチ 感 を 実 現 し<br />

ました。<br />

ー グランドピアノ ”ANYTIME X” の 特 徴 ー<br />

1) グランドピアノ 用 に 新 開 発 した「IHSS インテグレー<br />

テッドハンマーセンシングシステム」 採 用<br />

2) グランドピアノにふさわしい、 高 品 位 デジタル 音 源<br />

3) ヘッドホンなしで、 電 子 音 の 再 生 ・ 音 量 調 節 が 可 能 な<br />

「 響 板 スピーカーシステム」 搭 載 (ATX-f)<br />

4) 操 作 性 ・ 視 認 性 に 優 れた「スライド 式 スイッチパネル」<br />

採 用<br />

5) 音 色 数 22、 最 大 同 時 発 音 数 192 音 、レコーダー<br />

機 能 強 化 などデジタル 音 源 の 特 性 を 生 かした 機 能<br />

も 充 実<br />

鍵 盤 の 素 材 は、 白 鍵 は 象 牙 、 黒 鍵 は 黒 檀 が 最 良 とされ、<br />

古 くから 使 用 されてきました。しかし 1980 年 代 に 入 ると<br />

環 境 保 護 意 識 が 世 界 的 に 高 まり、 新 たな 素 材 が 求 められ<br />

るようになりました。カワイは 他 に 先 駆 けて 研 究 に 取 り 組<br />

み、まったく 新 しい 鍵 盤 素 材 を 開 発 し、1988 年 、 独 自 の<br />

鍵 盤 素 材 を 世 界 に 向 けて 発 表 しました。それが、 数 々の<br />

優 れた 特 長 を 持 つファインアイボリー 白 鍵 ( 人 工 象 牙 ) と<br />

ファインエボニー 黒 鍵 ( 人 工 黒 檀 ) です。その 評 価 は 時 と<br />

ともに 高 まり、 現 在 では、まさに 新 時 代 の 鍵 盤 素 材 とし<br />

て 高 く 評 価 されています。<br />

[ 6 つの 特 徴 ]<br />

1. 感 触 があたたかく、 弾 き 心 地 が 良 い。<br />

2. 吸 水 性 に 優 れ、 汗 によるミスタッチを 防 ぐ。<br />

3. 吸 音 性 があり、 打 鍵 の 際 、 爪 などによるノイズが<br />

少 ない。<br />

4. 硬 度 が 爪 と 同 程 度 なので、 鍵 盤 も 爪 も 傷 めない。<br />

5. 帯 電 性 が 少 なくホコリが 付 きにくい。<br />

6. 雑 菌 の 繁 殖 を 抑 える「 抗 菌 効 果 」。<br />

ファインアイボリー ( 特 許 No.1907467)<br />

ファインエボニー ( 特 許 No.2908569)<br />

顕 微 鏡 (1,000 倍 ) で 見 ると、 表 面 の 状 態 が 象 牙 に 近 いこ<br />

とが 分 かります。また、 摩 擦 係 数 についても、 本 象 牙 に<br />

近 い 特 質 を 持 っています。<br />

環 境 社 会 報 告 書 2012 15


カワイの 防 音 ルーム「ナサール」の 技 術 が<br />

産 業 用 途 にも 役 に 立 っています<br />

サイエンスナサール<br />

カワイの 防 音 ルームは、 産 業 用 途 向 けに「サイエンスナサール」をラインナップし<br />

ています。<br />

パネル 組 立 方 式 の 採 用 により 短 い 工 期 ( 最 短 1 日 )で 組 立 完 成 。さらに 移 設 も 短<br />

工 期 で 対 応 可 能 です。<br />

研 究 、 測 定 、 産 業 用 用 途 に 応 える 信 頼 の 性 能 と 充 実 したオプ ション をお 届 けしま す。<br />

カワイ 防 音 ル ーム「 ナ サ ール」<br />

カワイ 防 音 ルーム「ナサール」は、 音 響 性 能 と<br />

居 住 性 の 両 立 を 図 った、より 良 い 音 環 境 を 楽 し<br />

む 空 間 として、 音 楽 用 防 音 室 にとどまらず 書 斎 や<br />

AV ルームとしても、ご 利 用 いただいています。<br />

カワイの 防 音 ルームは 様 々な 現 場 において 活 躍 しています<br />

近 年 、 産 業 界 においても 静 かな 作 業 環 境 の 確 保 が 行 政 まいりました。こうした 豊 富 な 経 験 とノウハウを 活 かして、<br />

府 から 指 針 として 示 されています。カワイでは 永 年 にわたり、 様 々な 工 場 ・ 研 究 機 関 における 快 適 な 音 環 境 づくりのお 手<br />

ピ アノレッスン 室 を はじ めとする 音 楽 用 防 音 室 やカラオケ 伝 いをしてまいります。<br />

ルーム、そして 産 業 用 防 音 室 を 多 くのユーザーに 提 供 して<br />

製 造 ライン 作 業 室<br />

研 究 ・ 測 定 ・ 検 査 室<br />

騒 音 の 激 しい 工 場 内 での 生 産 効<br />

率 と 品 質 のアップに<br />

静 かな 音 環 境 を 要 求 される 研 究<br />

室 や 測 定 室 などに<br />

オペレータールーム<br />

検 査 ・ 測 定 室 ・<br />

音 源 カバー<br />

作 業 環 境 を 改 善<br />

騒 音 ストレスのない 快 適 作 業 室<br />

外 部 への 影 響 を 考 えて、 大 きな<br />

音 の 出 る 検 査 ・ 測 定 室 に<br />

〒 435-0042 静 岡 県 浜 松 市 東 区 篠 ヶ 瀬 町 358<br />

tel:053(489)7601 fax:053(489)7608<br />

[URL] http://www.kawai-os.co.jp/nasal/<br />

環 境 社 会 報 告 書 2012 16


環 境 にも 配 慮 した 省 電 力 型 デジタルピアノ<br />

省 電 力<br />

デジタルピアノ CA・CN シリーズは、デジタルアンプの 採 用 などジステム 全 体 を 見 直 すことにより、 大 幅 な 省 電 力 化 を 実<br />

現 しました(カワイ 従 来 モデル 比 )。さらに、 一 定 時 間 何 も 操 作 されない 場 合 に、デジタルピアノ 本 体 の 電 源 を 自 動 的 にオ<br />

フする「オートパワーオフ 機 能 」を 搭 載 し、 省 エネを 実 現 した 環 境 に 優 しいデジタルピアノです。<br />

目 指 したのはグランドピアノの 性 能<br />

Concert Artist シリーズ 『CA95』『CA65』<br />

"Concert Artist"シリーズは、その 名 のとおりアーティ<br />

ストが 使 用 するコン サートグランドピ アノを 目 標 として<br />

開 発 したカワイデジタルピアノのトップブランドです。<br />

表 現 力 を 大 幅 に 向 上 したデジタルピアノ<br />

『CN34』『CN24』<br />

入 門 社 向 けのデジタルピアノ「CN シリーズ」は、ピ<br />

アノとしての 充 実 した 基 本 性 能 を 兼 ね 備 えながらも、<br />

お 求 めやすい 価 格 を 実 現 しました。<br />

< 消 費 電 力 ><br />

< 消 費 電 力 ><br />

115W<br />

80W<br />

45W<br />

50W<br />

55W<br />

45W<br />

30W<br />

20W<br />

約 50% 低 減 CN34 約 35% 低 減 CN24 約 60% 低 減<br />

CA95/65 は、グランドピアノスペックを 実 現 するとい<br />

う 商 品 コンセプトのもと、 最 新 型 の 木 製 鍵 盤 「グラン<br />

ドフィールアクション」をはじめ、グランドピアノに 迫<br />

る 表 現 力 を 実 現 した 新 音 源 、グランドピアノの 踏 み 心<br />

地 を 再 現 したグランドフィールペダルシステム、 演 奏 を<br />

WAV や MP3 形 式 で 録 音 / 再 生 できる USB オーディオ<br />

レコーダーなど 最 新 技 術 を 搭 載 、デジタルピアノ 最 高<br />

性 能 を 実 現 したモデルです。<br />

CN34/24 は、 現 行 モデルで 高 い 評 価 を 受 けている 樹<br />

脂 製 鍵 盤 R H アクションの 、 連 打 、トリル、レガートといっ<br />

た 奏 法 時 の 発 音 性 能 をさらに 向 上 させた 最 新 型 RH Ⅱア<br />

クションを 搭 載 。また、 上 位 モデル CA95/65 と 同 様 の<br />

新 音 源 、グランドフィールペダルシステムを 搭 載 し、ピ<br />

アノの 表 現 力 や 演 奏 性 が 大 幅 に 向 上 しています。CN34<br />

には 上 位 モデル 同 様 、USB オーディオレコーダーを 搭 載 、<br />

ピアノライフの 楽 しみが 広 がる 特 徴 を 備 えています。<br />

環 境 社 会 報 告 書 2012 17


環 境 パフォーマンス<br />

企 業 活 動 による 環 境 負 荷 を 数 値 で 把 握 することが 環 境 活 動 の<br />

第 一 歩 と 考 えています<br />

マテリアルバランス<br />

カワイグループでは、 事 業 活 動 に 伴 って 発 生 する 環 境 負 荷 を 把 握 し、 その 及 ぼす 影 響 を 軽 減 するために 開 発 ・ 設 計 ・<br />

調 達 ・ 製 造 から 輸 送 、さらにお 客 様 が 製 品 を 使 用 ・リサイクル・ 廃 棄 に 至 るまでの 各 段 階 でどれくらいの 資 源 ・エネルギー<br />

を 使 用 しているか、またどのような 環 境 負 荷 が 発 生 しているかについてデータ 集 計 を 行 なっております。2011 年 度 にお<br />

けるエネルギー、 化 学 物 質 、 資 源 などの 投 入 量 と CO 2 、 排 水 、 化 学 物 質 、 廃 棄 物 などの 排 出 量 は、 下 記 のとおりです。<br />

今 後 もデータ 把 握 の 対 象 を 広 げ 環 境 負 荷 の 低 減 に 取 り 組 みます。<br />

INPUT<br />

OUTPUT<br />

INPUT<br />

エネルギー (GJ)<br />

総 計 186,817<br />

電 力 154,634<br />

A 重 油 26,649<br />

LPG 1,314<br />

灯 油 4,220<br />

水 ( 千 m3 )<br />

総 計 235<br />

井 水 89<br />

水 道 水 90<br />

工 業 用 水 55<br />

化 学 物 質 (ton)<br />

122<br />

温 室 効 果 ガス (ton-CO 2 )<br />

CO 2 19,234<br />

排 水 ( 千 m3 ) 188<br />

化 学 物 質 (ton)<br />

排 出 量 70<br />

移 動 量 6<br />

廃 棄 物 (ton)<br />

総 排 出 量 1,112<br />

焼 却 ・ 埋 立 126<br />

再 資 源 化 986<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

燃 料 (GJ)<br />

ガソリン 606<br />

軽 油 3,243<br />

温 室 効 果 ガス (ton-CO 2 )<br />

CO 2 365<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

OUTPUT<br />

容 器 包 装 (kg)<br />

紙 5,250<br />

プラスチック 6,768<br />

エネルギー (GJ)<br />

電 力 0<br />

容 器 包 装<br />

1,480<br />

(kg)<br />

<br />

ピアノの 演 奏 は 人 力 のた<br />

め、 使 用 段 階 でのエネル<br />

温 室 効 果 ガス (ton-CO 2 )<br />

CO 2 0<br />

<br />

<br />

<br />

ギーは 0 と 評 価 しました。<br />

また、 電 子 ピアノ・オル<br />

ガンについては 演 奏 時 間<br />

等 の 設 定 が 困 難 なため、<br />

対 象 から 外 しました。<br />

アコースティックピアノ<br />

の 使 用 段 階 における 排 出<br />

は 0 と 推 定 しました。<br />

また、 電 子 楽 器 について<br />

は INPUT 同 様 の 考 え か<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

ら 対 象 から 外 しました。<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

環 境 社 会 報 告 書 2012 18


社 会 性 報 告<br />

経 営 計 画<br />

第 3 次 中 期 経 営 計 画 ( 2010 年 度 ~ 2012 年 度 )の 概 要<br />

第 3 次 中 期 経 営 計 画<br />

第 3 次 中 期 経 営 計 画 では、 長 期 的 に 会 社 のめざす 方 向 性 を 明 確 にし、 将 来 を 見 据 えた 事 業 基 盤 づくりを 行 うと<br />

ともに 持 続 的 成 長 のための 構 造 改 革 に 取 り 組 んでまいります。<br />

1. 計 画 期 間<br />

2010 年 4 月 1 日 ~2013 年 3 月 31 日<br />

2. 長 期 ビジョン<br />

・ 限 りある 資 源 を 有 効 活 用 し、 地 球 にやさしいものづくりをめざす<br />

・ 幼 児 から 高 齢 者 まで、 心 の 豊 かさと 体 の 健 康 づくりを 支 援<br />

・グローバルブランドの 確 立 をめざす<br />

3. 基 本 方 針<br />

(1) 成 長 市 場 へ 向 けたチャレンジ<br />

・ 成 長 する 中 国 市 場 に 対 し、 当 社 総 合 力 を 発 揮<br />

・ 高 齢 化 社 会 に 向 けた 健 康 増 進 事 業 の 拡 大<br />

・ 自 動 車 CVT 向 け 金 属 加 工 など 環 境 対 策 関 連 部 品 加 工 の 拡 大<br />

(2) 基 盤 事 業 の 構 造 改 革 による 収 益 性 向 上<br />

・ 楽 器 国 内 販 売 の 構 造 改 革<br />

・ 楽 器 生 産 体 制 の 全 体 最 適 化<br />

・ 教 育 ソフトの 充 実 と、 教 育 ・サービス 事 業 の 効 率 化<br />

4 .7 つ の 重 点 戦 略<br />

当 計 画 を 遂 行 するため、 下 記 7 項 目 について 重 点 的 に 取 り 組 んでまい<br />

ります。<br />

(1) グローバルブランドの 確 立<br />

高 付 加 価 値 モデルを 世 界 市 場 で 拡 販 し、ブランド 力 向 上 のための<br />

基 盤 を 整 備 。<br />

1 Shigeru Kawai シリーズの 拡 販<br />

2ピアノづくりの 将 来 を 見 据 えた 生 産 ・ 開 発 体 制 を 整 備<br />

(2) 中 国 市 場 で 総 合 力 を 発 揮<br />

成 長 が 続 く 中 国 市 場 で、 需 要 創 造 から 生 産 、 販 売 、サービス 体 制<br />

の 強 化 を 図 る。<br />

1 強 いブランド 力 を 背 景 に、 学 校 販 売 を 強 化<br />

2 普 及 価 格 帯 モデルを 増 やし、 幅 広 い 層 へ 拡 販<br />

3 都 市 部 を 中 心 に 音 楽 教 室 展 開 を 加 速<br />

4アフターサービス 体 制 の 充 実 を 図 る<br />

(3) 国 内 市 場 の 効 率 的 販 売 体 制 構 築<br />

都 市 部 へ 資 源 を 集 中 し、 市 場 縮 小 に 対 応 した 販 売 体 制 を 構 築 。<br />

1 店 舗 を 核 とした 販 売 活 動 を 展 開<br />

2 音 楽 教 室 との 相 乗 効 果 を 生 かした 販 売 の 効 率 化<br />

3 IT(CRM・インターネット 等 )の 効 果 的 活 用 を 図 る<br />

(4) ピ アノ 世 界 販 売 の 拡 大<br />

市 場 別 販 売 ・ 製 品 戦 略 を 策 定 し、ピアノ 販 売 の 拡 大 をめざす。<br />

1 成 熟 市 場 での 販 売 量 回 復<br />

2 成 長 市 場 での 量 的 拡 大<br />

3 新 興 市 場 の 開 拓 強 化<br />

(5) さらに 魅 力 ある 音 楽 教 室 をめざす<br />

都 市 部 人 口 集 中 エリアへ 音 楽 教 室 を 新 設 し、 生 徒 数 を 増 加 。<br />

1 都 市 部 を 中 心 とした 教 室 新 設<br />

2 魅 力 ある 音 楽 教 育 システムの 構 築<br />

(6) 全 年 齢 の 健 康 づくり 支 援 事 業 拡 大<br />

全 年 齢 層 に 向 けた 健 康 増 進 事 業 を、 全 国 市 町 村 を 対 象 に 推 進 。<br />

1 介 護 予 防 事 業 の 拡 大<br />

2 特 定 保 健 指 導 事 業 の 推 進<br />

3カワイ 体 育 教 室 のコース 新 設 ・ 拡 充<br />

(7) 金 属 事 業 の 生 産 体 制 強 化<br />

市 場 拡 大 が 見 込 める 環 境 関 連 部 品 金 属 加 工 の 生 産 体 制 をさらに 強 化 。<br />

1 浜 松 新 工 場 の 投 資 効 果 を 発 揮<br />

2 QCD の 向 上 により、 技 術 競 争 力 を 確 保<br />

3 半 導 体 ・ 自 動 車 に 次 ぐ 第 3の 柱 を 構 築<br />

5. 業 績 目 標<br />

( 単 位 : 百 万 円 )<br />

2011 年 3 月 期 2012 年 3 月 期 2013 年 3 月 期<br />

売 上 高 59,000 62,000 64,000<br />

営 業 利 益 1,700 2,300 2,500<br />

経 常 利 益 1,500 2,100 2,400<br />

当 期 純 利 益 800 1,000 1,200<br />

第 3 次 中 期 経 営 計 画 の 説 明 資 料 は 下 記 の 画 像 をクリックすることで<br />

ご 覧 いただけます。<br />

環 境 社 会 報 告 書 2012 19


継 続 的 に 企 業 価 値 を 高 めていくにはコーポレート・ガバナンス<br />

の 充 実 が 最 も 重 要 な 経 営 課 題 と 捉 えています<br />

コーポレート・ガバナンス<br />

コーポレート ・ ガバナンスの 状 況<br />

当 社 は、 継 続 的 に 企 業 価 値 を 高 めていくうえで、コーポ<br />

レート・ガバナンスの 充 実 を 最 も 重 要 な 経 営 課 題 としてと<br />

らえており、そのためには 株 主 ・ 投 資 家 の 皆 様 、お 客 様 、<br />

取 引 先 、 地 域 社 会 、 従 業 員 等 の 当 社 を 取 り 巻 く 様 々なス<br />

テークホルダーから 信 頼 される 経 営 姿 勢 が 重 要 であると<br />

考 えて おります。その 実 現 に 向 け、 当 社 では 株 主 総 会 、<br />

取 締 役 会 、 監 査 役 会 、 会 計 監 査 人 などの 法 律 上 の 機 能 に<br />

加 え、 経 営 体 制 の 改 革 、 内 部 統 制 システムやコンプライ<br />

アンス 体 制 の 整 備 等 の 様 々な 方 策 を 実 現 させるとともに、<br />

タイムリーな 情 報 開 示 により 公 正 で 透 明 性 の 高 い 経 営 体<br />

制 の 実 現 を 目 指 しております。<br />

コンプライアンスの 推 進<br />

コンプライアンスとは 法 令 等 遵 守 と 訳 され、 社 会 の 法<br />

令 や 会 社 内 の 規 程 などを 守 っていくことだけでなく、 社 会<br />

規 範 を 含 んだ 倫 理 規 範 の 実 践 により 社 会 の 信 頼 を 得 てい<br />

く 事 が 必 要 であると 考 えられています。<br />

このような 事 からカワイグループでは 全 従 業 員 が 取 り<br />

組 む、コンプライアンス 経 営 を 推 進 しております。<br />

具 体 的 には 法 令 遵 守 に 加 え 社 会 的 な 規 範 を 包 含 したカ<br />

ワイ 倫 理 規 範 、 倫 理 行 動 規 準 を 制 定 するとともに、 外 部<br />

有 識 者 ( 弁 護 士 ) を 加 えた 企 業 倫 理 委 員 会 を 設 置 してお<br />

ります。<br />

また、 企 業 倫 理 に 関 する 統 括 部 門 である 企 業 倫 理 室<br />

を 主 体 に、 企 業 倫 理 ホットラインの 運 営 と 従 業 員 への 教<br />

育 、 啓 蒙 によるコンプライアンス 意 識 の 向 上 に 努 めてお<br />

ります。<br />

内 部 統 制 システム 整 備 の 状 況<br />

当 社 は 内 部 統 制 の 基 本 を 職 務 分 掌 、 職 務 権 限 、 業 務 プ<br />

ロセスその 他 の 各 種 規 程 ・ 基 準 に 置 いております。 内 部 監<br />

査 部 門 は 業 務 執 行 部 門 並 びに 関 係 会 社 の 監 査 を 通 じてこ<br />

れらの 基 本 に 則 って 業 務 が 遂 行 されていることを 確 認 し、<br />

改 善 すべき 点 の 指 摘 を 行 っております。また、 法 律 問 題 に<br />

ついては、 分 野 ごとに 恒 常 的 に 複 数 の 法 律 事 務 所 と 顧 問<br />

契 約 を 締 結 した 上 で 適 法 性 の 確 保 に 努 めております。<br />

当 社 では「 内 部 統 制 システムの 構 築 に 関 する 基 本 方<br />

針 」を 2006 年 5 月 12 日 開 催 の 取 締 役 会 で 決 議 してお<br />

り、この 決 議 に 基 づき 内 部 統 制 システムの 整 備 を 推 進<br />

しております。<br />

反 社 会 的 勢 力 排 除 に 向 けて<br />

反 社 会 的 勢 力 を 社 会 から 排 除 していくことは、 治 安 対<br />

策 上 重 要 なことであり、 企 業 にとっても 社 会 的 責 任 の 観<br />

点 から 必 要 であり、また、 反 社 会 的 勢 力 が 従 業 員 を 含 め<br />

た 企 業 自 身 に 多 大 な 被 害 を 生 じさせるものであることか<br />

ら、 企 業 防 衛 の 観 点 からも 必 要 なものであります。 この<br />

ような 観 点 から、 当 社 は 反 社 会 的 勢 力 による 被 害 を 防 止<br />

するため、コンプライアンス 体 制 及 び 内 部 統 制 システムの<br />

一 環 としての 体 制 整 備 に 努 めております。<br />

環 境 社 会 報 告 書 2012 20


コンプライアンス 体 制 ・ 内 部 統 制 システム<br />

選 任 ・ 解 任<br />

株 主 総 会<br />

選 任 ・ 解 任<br />

選 任 ・ 解 任<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

取 会<br />

監 査 会 選 任 ・ 解 任<br />

取 7<br />

監 査 4<br />

(うち 社 外 取 1)<br />

監 査<br />

( 常 監 査 2) 報 告<br />

( 社 外 監 査 2)<br />

選 定 解 任 監 督<br />

監 査<br />

報 告<br />

表 取 <br />

助 言 ・ 報 告<br />

1 指 示<br />

内 部 監 査 室<br />

報 告<br />

重 要 案 の<br />

審 議 管 理 決 定<br />

常 会<br />

取 6<br />

会 計 監 査 <br />

リスクマネジメント<br />

委 員 会<br />

指 示<br />

重 要 案 の 付 議<br />

報 告<br />

行 員<br />

16 <br />

内 部 監 査<br />

業 行<br />

・ 取 締 役 会 :7 名 で 構 成 ( 社 外 取 締 役 は1 名 )<br />

・ 監 査 役 会 : 社 外 監 査 役 2 名 を 含 む 4 名 で 構 成<br />

・2002 年 4 月 より 執 行 役 員 制 度 を 採 用 ( 現 在 16 名 )<br />

・2005 年 6 月 より 執 行 役 員 制 度 を 改 編 し、 取 締 役 にも 執 行 役 員 を 兼 務 させる 体 制 とし、 直 近 の 定 時 株 主 総<br />

会 において 新 たに 社 外 取 締 役 を 1 名 選 任 いたしました。 社 外 取 締 役 には、 客 観 的 な 立 場 から 取 締 役 会 にお<br />

ける 意 思 決 定 の 妥 当 性 及 び 取 締 役 会 の 職 務 執 行 について 大 局 的 な 視 点 で 助 言 、 監 督 をいただき、 経 営 の<br />

透 明 性 を 高 めております。 全 社 的 課 題 への 対 応 力 の 強 化 を 図 るとともに、 業 務 執 行 における 責 任 の 明 確 化<br />

および 指 揮 命 令 系 統 の 充 実 を 図 りました。<br />

・ 経 営 会 議 体 として 全 社 的 課 題 を 審 議 するステアリング・コミッティ、 戦 略 課 題 を 全 社 的 見 地 で 審 議 する 全 社<br />

戦 略 会 議 等 を 設 置 して 戦 略 モニタリング・コントロール 機 能 を 確 保 しています。<br />

・ 内 部 監 査 :「 内 部 監 査 室 」を 設 置 し、カワイグループの 業 務 活 動 全 般 に 関 して、 業 務 執 行 が 適 法 、 適 正 かつ<br />

合 理 的 に 行 われているかどうかを 監 査 するとともに、 会 社 資 源 の 活 用 状 況 、 法 令 ・ 社 内 規 程 の 順 守 状 況 に<br />

ついての 監 査 を 行 っています。<br />

環 境 社 会 報 告 書 2012 21


リスク 管 理 体 制<br />

当 社 のリスク 管 理 体 制 は、 業 務 執 行 に 伴 うリスクを 未 然 に 防 止 することを 第 一 とし、リスクが 顕 在 化 した 場 合 には、 社<br />

会 的 、 経 営 的 な 影 響 を 最 小 限 にとどめるため、 職 制 により 組 織 的 に 対 応 するものから 必 要 に 応 じグループ 全 体 を 対 象 とし<br />

た 委 員 会 等 を 設 置 するなど、 機 動 的 な 対 応 に 努 めております。<br />

リスクマネジメント 委 員 会 は、カワイグループ 全 体 のリスクへの 対 応 のために、 規 程 類 の 整 備 、 運 用 状 況 の 確 認 、 要 員<br />

の 訓 練 、 研 修 等 を 企 画 実 行 するとともに 全 社 リスク 管 理 状 況 を 定 期 的 に 代 表 取 締 役 に 報 告 しております。 傘 下 に 下 記 分 野<br />

別 の 各 委 員 会 を 設 置 するとともに、 不 測 の 事 態 が 発 生 した 場 合 には、「 緊 急 対 策 本 部 」をただちに 設 置 し、 迅 速 な 対 応 と<br />

損 害 の 拡 大 の 防 止 にあたるものとしております。<br />

なお、 平 成 23 年 3 月 11 日 に 発 生 した 東 日 本 大 震 災 に 際 しては、 当 社 取 締 役 を 委 員 長 とした「 緊 急 災 害 対 策 本 部 」をた<br />

だちに 設 置 し、 被 害 状 況 及 び 震 災 の 影 響 の 把 握 に 努 めました。 現 在 は「 災 害 復 興 特 別 委 員 会 」として 被 害 の 最 小 化 及 び<br />

復 興 施 策 の 立 案 ・ 実 行 を 行 っており、 今 後 も 必 要 に 応 じて 追 加 の 施 策 を 行 ってまいります。<br />

リスクマネジメント 委 員 会<br />

地 球 環 境 委 員 会<br />

カワイグループは 1994 年 に 地 球 環 境 委 員 会 を 設 置 し、 地 球<br />

環 境 の 保 全 に 積 極 的 に 取 り 組 んでいます。 地 球 環 境 委 員 会 で<br />

はカワイ 地 球 環 境 憲 章 、 カワイ 環 境 方 針 、 グリーン 調 達 ガイド<br />

ライン、 木 材 調 達 ガイドライン 等 を 制 定 。また 環 境 に 関 する 法<br />

令 の 順 守 はもとより 環 境 保 全 の 目 的 ・ 目 標 を 定 め 環 境 汚 染 によ<br />

るリスクの 軽 減 に 努 めています。<br />

海 外 安 全 対 策 委 員 会<br />

海 外 子 会 社 、 海 外 駐 在 員 並 びに 海 外 出 張 者 のリスク 管 理<br />

を 行 っています。<br />

企 業 倫 理 委 員 会<br />

コンプライアンス 経 営 を 推 進 するため、 法 令 遵 守 に 加 え 社 会<br />

的 な 規 範 をも 包 含 したコンプライアンス 要 綱 (カワイ 倫 理 規 範 、<br />

倫 理 行 動 規 準 を 含 む)を 制 定 するとともに 弁 護 士 等 外 部 有 識<br />

者 を 加 えた 企 業 倫 理 委 員 会 を 設 置 しています。また 企 業 倫 理 に<br />

関 する 統 括 部 門 である 企 業 倫 理 室 を 主 体 に、 企 業 倫 理 ホットラ<br />

インの 運 営 と 従 業 員 への 教 育 、 啓 蒙 によるコンプライアンス 意<br />

識 の 向 上 に 努 めています。<br />

中 央 防 災 対 策 委 員 会<br />

カワイグループにおける 火 災 、 風 水 害 、 その 他 の 災 害 の 予<br />

防 対 策 確 立 及 び 災 害 発 生 時 の 被 害 を 最 小 限 に 止 めるための<br />

諸 活 動 を 行 っています。<br />

中 央 安 全 衛 生 委 員 会<br />

カワイグループの 従 業 員 の 安 全 衛 生 意 識 の 高 揚 を 図 り、<br />

災 害 及 び 疾 病 を 予 防 するための 諸 活 動 を 行 っています。<br />

情 報 セキュリティ 委 員 会<br />

情 報 資 産 の 機 密 性 、 完 全 性 、 可 用 性 の 確 保 、 維 持 を 全 社<br />

的 な 立 場 で 統 括 管 理 しています。<br />

製 品 安 全 対 策 委 員 会<br />

万 が 一 、 市 場 に 出 た 当 社 の 製 品 に 安 全 上 の 不 具 合 があり、<br />

それが 原 因 でお 客 様 の 生 命 身 体 に 危 害 が 及 んだり、その 可<br />

能 性 があると 判 断 されるときに、お 客 様 への 告 知 、 行 政 機<br />

関 への 報 告 、 製 品 の 回 収 といった 対 策 を 迅 速 に 実 行 し、お<br />

客 様 への 被 害 を 最 小 限 に 止 める 諸 活 動 を 行 っています。<br />

環 境 社 会 報 告 書 2012 22


株 主 ・ 投 資 家 の 皆 様 とともに<br />

株 主 ・ 投 資 家 の 皆 様 へのIR 活 動 に 取 り 組 んでいます<br />

決 算 説 明 会<br />

2012 年 5 月 22 日 、 東 京 日 本 証 券 アナリスト 協 会 にて、<br />

機 関 投 資 家 ・アナリスト 向 けの 決 算 説 明 会 を 開 催 いたし<br />

ました。 連 結 業 績 の 概 要 を 説 明 するとともに、2010 年 4<br />

月 より 始 まっている 第 3 次 中 期 経 営 計 画 の 進 捗 について<br />

の 説 明 を 行 い、カワイの 事 業 展 開 について、ご 理 解 いた<br />

だきました。<br />

同 説 明 会 で 使 用 した 資 料 は、ホームページにて 公 開 し<br />

ております。 下 記 画 像 をクリックしてご 覧 ください。<br />

定 時 株 主 総 会<br />

2012 年 6 月 28 日 、カワイ 本 社 にて 第 85 期 定 時 株 主<br />

総 会 を 開 催 いたしました。2009 年 より、 事 業 報 告 におい<br />

て、プロジェクタとナレーションによる 説 明 を 採 り 入 れ、<br />

グラフや 写 真 を 使 ってわかりやすくご 覧 いただけるように<br />

いたしました。<br />

当 日 お 越 しいただいた 株 主 の 皆 様 に、カワイの 業 績 や<br />

事 業 展 開 について、より 深 くご 理 解 いただきました。<br />

事 業 報 告 書<br />

株 主 の 皆 様 には、 事 業 報 告 書 を 年 2 回 お 送 りしていま<br />

す。 直 近 の 財 務 情 報 に 加 え、 トップのコミットメントや 当<br />

期 のトピックス、 会 社 概 況 などをお 伝 えしています。<br />

株 式 の 所 有 者 別 状 況 (2012 年 3 月 31 日 現 在 )<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

IR サイト<br />

株 式 の 発 行 状 況<br />

発 行 可 能 株 式 総 数 普 通 株 式 342 百 万 株<br />

発 行 済 株 式 総 数 普 通 株 式 86 百 万 株<br />

株 主 総 数 普 通 株 式 9,309 名<br />

IR:Inve s to r Relations の 略 。 企 業 による 投 資 家 向 けの 情 報 提 供 などの 広 報 活 動 。<br />

ステークホルダーの 皆 様 にカワイの 経 営 戦 略 や 財 務 内<br />

容 を 開 示 し 適 切 な 企 業 価 値 へと 結 びつける 活 動 (IR 活<br />

動 )の 手 段 としてカワイホームページにIRサイトを 開 設<br />

しています。 (http://www .kawai.co.jp/ir/)<br />

環 境 社 会 報 告 書 2012 23


お 客 様 との 関 係<br />

文 化 貢 献 活 動<br />

音 楽 を 通 して 広 がる 豊 かで 潤 いのある 社 会 を 目 指 して、また、 日 本 の 音 楽 文 化 を 育 てるため、カワイは、さまざまな 音<br />

楽 活 動 や 文 化 活 動 への 支 援 を 行 っています。 人 々の 心 に 感 動 の 輪 を 広 げたい。カワイの 願 いは 着 実 に 実 を 結 んでいます。<br />

カワイ 音 楽 振 興 会<br />

日 本 の 音 楽 文 化 の 向 上 をめざして、1963 年 に 設 立 され<br />

ました。 以 来 、 約 50 年 、2000 回 を 越 える「カワイコン<br />

サート」の 開 催 をはじめ、 海 外 著 名 演 奏 家 や 音 楽 教 育 家<br />

の 招 聘 事 業 、 国 内 一 流 音 楽 家 のリサイタル・ 公 開 講 座 な<br />

ど 多 彩 な 催 しを 企 画 実 施 しています。また、 公 開 講 座 な<br />

ど、 音 楽 を 通 して 広 がる 豊 かで 潤 いのある 社 会 を 目 指 し、<br />

さまざまな 音 楽 活 動 や 文 化 活 動 の 支 援 を 行 なっています。<br />

これからも “ Music for All ” の 理 念 のもと、すべての 人 々<br />

に 良 質 な 音 楽 を 提 供 してまいります。 以 下 のような 多 彩 な<br />

活 動 を 行 っています。<br />

カワイ 音 楽 振 興 会 サイトをご 参 照 ください。<br />

http://kawai-kmf.com/<br />

カワイ・サロンコンサートin 表 参 道<br />

ケ ヤキ 並 木 を 望 む カワイ 表 参 道 のコン サートサロン「 パ<br />

ウ ゼ 」に お い て、カ ワ イ 音 楽 振 興 会 主 催 で 、 若 手 ピ ア ニ スト 、<br />

演 奏 家 によるサロンサートを 年 間 80 回 以 上 開 催 しており<br />

ます。その 他 、 以 下 の 常 設 のシリーズがあります。<br />

● 表 参 道 サロンコンサートシリーズ<br />

● 表 参 道 室 内 楽 シリーズ<br />

● 公 開 講 座 シリーズ<br />

カワイコンサート<br />

1971 年 に 日 本 中 の 人 々に 良 い 音 楽 をという 理 念 のもと<br />

スタートした「カワイコンサート」は、 発 足 以 来 、 全 国 で<br />

2,171 回 (2012 年 3 月 末 )の 公 演 を 行 ってきました。 国 際<br />

的 なピアニストから 新 進 気 鋭 の 若 手 演 奏 家 まで 多 彩 な 演<br />

奏 家 を 招 いて、 全 国 各 地 の 皆 さんに 良 い 音 楽 との 触 れ 合<br />

いを 楽 しんでいただいています。<br />

2012 年 のカワイコンサートは、 世 界 を 舞 台 に 活 躍 する<br />

ピアニストが 登 場 します。また、ドビュッシー 生 誕 150 年<br />

を 記 念 して、どの 会 場 でもドビュッシーの 作 品 をとり 上 げ<br />

ています。<br />

ヨーロッパ・カワイコンサート<br />

1976 年 設 立 のカワイドイチュランド GmbH を 経 て 1979<br />

年 に 設 立 されたカワイヨーロッパ GmbH は、 欧 州 におけ<br />

るカワイの 重 要 な 拠 点 になっています。1990 年 にデュッセ<br />

ルドルフから 北 西 方 向 25 kmのクレフェルト 市 に 移 転 して<br />

以 来 、1991 年 に 始 まったヨーロッパ・カワイコンサートは<br />

クレフェルト 市 「カンプスホール」で 行 われています。<br />

これまで 200 回 以 上 のコンサートを 開 催 しております。<br />

また、 著 名 ピアニストを 招 聘 してピアノマスタークラスを<br />

主 催 するなど、 様 々な 文 化 事 業 を 行 ってきました。<br />

さらに、 浜 松 市 とクレフェルト 市 との 文 化 交 流 において<br />

も 支 援 を 行 なっております。<br />

環 境 社 会 報 告 書 2012 24


カワイ 音 楽 振 興 会 の 支 援 活 動<br />

日 本 ショパン 協 会 への 支 援<br />

日 本 ショパン 協 会 は、ショパン 生 誕 150 年 にあたる<br />

1960 年 、ポーランドのショパン 協 会 との 交 流 のもとに<br />

設 立 。「フレデリック・ショパン 協 会 国 際 連 盟 」の 会 員 と<br />

して、 世 界 各 国 のショパ ン<br />

協 会 と 相 互 連 携 を 保 ちなが<br />

ら 活 動 しています。<br />

音 楽 交 流 、ショパン 国 際<br />

ピ アノコンクール へ の 審 査 員<br />

派 遣 、 参 加 者 オーディショ<br />

ンなどの 活 動 を 行 ってきまし<br />

た。また 年 間 最 も 優 れたショ<br />

パン 作 品 を 演 奏 したピアニス<br />

トに 対 し「 日 本 ショパン 協 会<br />

賞 」を 贈 呈 。 毎 年 数 回 、ショ<br />

パン 作 品 を 中 心 としたリサイ<br />

タル・ 講 座 を 開 催 しています。<br />

http://chopin-society-japan.com/<br />

クロイツァー 記 念 会 への 支 援<br />

ドイツと 日 本 で 活 躍 したレオニード・クロイツァー 教<br />

授 の 遺 徳 をしのぶ 門 下 生 および 関 係 者 により 1962 年<br />

設 立 。 日 本 のピアノ 音 楽 界 発 展 のために 尽 くすという<br />

設 立 主 旨 に 沿 って 諸 事 業 を 行 っています。1971 年 より、<br />

クロイツァー 教 授 の 功 績 を 記 念 して「クロイツァー 賞 」<br />

を 制 定 。 教 授 が 生 前 教 鞭 をとった「 東 京 芸 術 大 学 」、「 国<br />

立 音 楽 大 学 」のほか、ゆかりの 深 かった「 武 蔵 野 音 楽<br />

大 学 」の 各 大 学 院 ピアノ 専 攻 修 了 生 の 中 から、 特 に 優<br />

れた 成 績 をおさめた 人 に 賞 金 を 贈 呈 。またこの 受 賞 者<br />

を 対 象 とした「クロイツァー 賞 受 賞 者 演 奏 会 」を 1976<br />

年 ( 昭 和 51 年 )より 毎 年 開 催 するほか、 特 別 演 奏 会 や<br />

出 版 活 動 を 行 なっています。<br />

http://kawai-kmf.com/kreutzer/<br />

日 本 ・ロシア 音 楽 家 協 会 への 支 援<br />

1984 年 、 日 ソ 音 楽 家 協 会 の 名 で、 当 時 のソ 連 作 曲 家 同<br />

盟 議 長 のティホン・フレンニコフ 氏 と 初 代 運 営 委 員 長 故 芥<br />

川 也 寸 志 氏 の 親 交 から、 両 国 の 音 楽 作 品 の 交 換 演 奏 を<br />

中 心 とする 音 楽 文 化 交 流 を 目 的 に 発 足 。<br />

その 後 、ソ 連 の 崩 壊 により<br />

「 日 本 ・ロシア 音 楽 家 協 会 」<br />

と 名 称 を 変 更 。 新 生 ロシア<br />

と 旧 ソ 連 邦 諸 国 との 新 たな<br />

交 流 活 動 に 入 る。ロシアとの<br />

文 化 交 流 コンサートを 開 催 す<br />

ると 同 時 に、 声 楽 ・ 器 楽 のコ<br />

ン サートや 公 開 レッスン、 公<br />

開 講 座 、シンポジウムなど 開<br />

催 しています。<br />

http://japan-russia-sfm.net/<br />

日 本 フーゴー・ヴォルフ 協 会 への 支 援<br />

ドイツ 歌 曲 の 偉 大 な 作 曲 家 フーゴー・ヴォルフの 作 品 を<br />

よ り 多 くの 音 楽 フ ァン に 知 って も らう た め 、1 9 6 3 年 に 設 立 。<br />

例 会 ・ 研 究 会 活 動 のほか、ヴォルフに 関 する 資 料 ・ 楽 譜<br />

の 収 集 、 公 開 などに 積 極 的 に 取 り 組 んでいます。<br />

日 本 シマノフスキ 協 会 への 支 援<br />

カロル・シマノフスキは、ショパンとともにポーランド<br />

を 代 表 する 作 曲 家 です。1981 年 、 彼 の 生 誕 100 年 を 記<br />

念 して 設 立 。<br />

ポーランド 人 の 民 族 性 、 土 俗 性 が 表 現 された 深 い 味 わ<br />

いがあるシマノフスキ 作<br />

品 を 日 本 国 内 に 広 める 活<br />

動 を 行 っています。 オー<br />

ディション 形 式 のフレッ<br />

シュ・コン サートや、 公<br />

開 講 座 、 例 会 等 のコン<br />

サートを 開 催 しています。<br />

http://kawai-kmf.com/szymanowski/<br />

環 境 社 会 報 告 書 2012 25


心 とからだのハーモニーをモットーに<br />

全 年 齢 層 の 健 康 づくりをサポートします<br />

カワイ 健 康 づくりシステム<br />

少 子 高 齢 化 ・ 人 口 減 少 時 代 を 迎 え、 健 康 づくりの 重 要 性 はますます 高 まっています。<br />

カワイ 体 育 教 室 開 設 以 来 45 年 のキャリアを 持 つカワイならではのノウハウを 生 かし 子 ども<br />

から、 大 人 、 高 齢 者 までそれぞれのステージに 合 わせた 健 康 づくりをサポートしています。<br />

体 育 コース<br />

介 護 予 防 事 業 の 支 援<br />

幼 児 から 児 童 を 対 象 に、 自 ら 進 んで 運 動 に 取 り 組 み、<br />

運 動 する 楽 しさと 能 力 を 身 につけるコースです。<br />

運 動 あそび 活 動 を 通 して 子 どもの、 心 とからだの 調 和<br />

をはかり、 豊 かな 人 生 を 歩 む 基 礎 を 育 てます。<br />

そのために、 走 ったり、 跳 んだり、なわ、ボール 等 の<br />

用 具 を 操 作 したり 偏 りのない 運 動 を 体 験 します。<br />

スポーツコース<br />

器 械 体 操 ・ 新 体 操 ・サッカーなどスポーツの 基 礎 を 身<br />

につけるコースです。<br />

技 術 だけではなく、ルールを 学 び、 人 とのコミュニケー<br />

ションを 学 べるコースで 一 人 ひとりの 能 力 や、からだの 発<br />

達 と 発 育 を 考 慮 した 指 導 を 行 っています。<br />

特 定 保 健 指 導 の 支 援<br />

厚 生 労 働 省 の 指 針 に<br />

沿 って 運 動 器 の 機 能 向 上<br />

を 支 援 します。<br />

介 護 予 防 運 動 指 導 員 養<br />

成 セミナーを 行 い、 指 導<br />

者 の 育 成 を 行 っています。<br />

介 護 保 険 法 の 改 訂 によ<br />

り 多 くの 市 町 村 で 地 域 支 援 事 業 として 介 護 予 防 への 取 り<br />

組 みが 強 化 されています。カワイは1 次 予 防 や2 次 予 防 を<br />

対 象 とした 介 護 予 防 事 業 の 支 援 をいたします。<br />

また、 認 知 機 能 低 下 予 防 にも 注 目 し 活 動 しております。<br />

カワイネットシステム<br />

ネットパル<br />

体 育 教 室 と 家 庭 をモバイルを 使 ってリアルタイムに 結 び<br />

「 危 機 管 理 体 制 の 充 実 」「 運 動 の 習 慣 化 ( 生 徒 の 日 常 の 運<br />

動 をサポート)」「 家 族 の 健 康 づくり」を 実 現 します。<br />

モバイルヘルスアップツール<br />

携 帯 電 話 やパソコンの「 双 方 向 性 機 能 」「 情 報 処 理 機 能 」<br />

を 使 ってウォーキングや 健 康 管 理 をサポートします。 日 常<br />

の 健 康 づくりを 支 援 しメタボリックシンドロームの 改 善 に<br />

最 適 です。<br />

厚 生 労 働 省 が 医 療 費 削 減 対 策 として 特 定 保<br />

健 指 導 を 義 務 化 する 中 で、 国 のプログラムに 合<br />

わせた 支 援 を 行 っています。<br />

環 境 社 会 報 告 書 2012 26


スポーツコミュニティ<br />

カワイ 体 育 教 室 はトップアスリートと 交 流 する 場 を 提 供<br />

する「スポーツコミュニティ」を 展 開 しています。<br />

カワイ 体 育 教 室 では、 全 年 齢 の 健 康 を 考 える『 総 合 健<br />

康 産 業 』として、 子 どもから 大 人 ・ 高 齢 者 までさまざまな<br />

ステージでの 健 康 づくりに 関 わっています。<br />

これまでは、カワイ 体 育 教 室 に 参 加 する 生 徒 を 対 象 と<br />

した 活 動 が 中 心 でしたが、 今 後 は 多 くの 子 供 たちにトップ<br />

アスリートの 生 の 声 や 演 技 を 伝 えることで 運 動 への 興 味<br />

関 心 とスポーツへの 参 加 意 欲 を 高 め、 運 動 習 慣 を 獲 得 し<br />

て 生 涯 スポーツへとつなげる 活 動 を 展 開 していきます。こ<br />

の 活 動 は、 昨 年 8 月 から 実 施 されている 文 部 科 学 省 が 制<br />

定 した「スポーツコミュニティ 形 成 促 進 事 業 」 認 定 を 受 け<br />

たもので、 将 来 的 には、 公 的 な 施 設 等 にも 活 動 の 場 を 広<br />

げ、より 多 くの 子 供 たちがトップアスリートと 接 する 機 会<br />

がもてるよう 展 開 していきます。<br />

<br />

チーフアドバイザー<br />

水 鳥 寿 思 さん<br />

2004 年 アテネオリンピック 体 操 男 子 団 体 総 合 金 メダリス<br />

トで、2012 年 5 月 に 現 役 を 引 退 し、カワイ 体 育 教 室 のチー<br />

フアドバイザーに 就 任 しました。<br />

各 地 区 での 講 話 や 実 技 披 露 など、<br />

運 動 の 楽 しさを 広 めるとともに、 幼<br />

児 ・ 児 童 の 体 力 強 化 や 大 人 の 健 康<br />

増 進 に 向 けた 運 動 プログラムの 監<br />

修 にもあたっています。<br />

カワイカップ<br />

器 械 体 操 ・ 新 体 操 ・サッカーの 全 国 大 会 です。 年 に 一<br />

度 全 国 の 生 徒 の 活 動 の 発 表 の 場 として 開 催 しています。<br />

全 国 の 仲 間 とのコミュニケーションの 場 に 楽 しく、しか<br />

し 真 剣 に 子 供 たちが 自 分 の 実 力 を 試 す 場 となっています。<br />

新 体 操 クラスチーフインストラクター<br />

川 本 ゆかりさん<br />

バルセロナオリンピック 出 場 。2009 年 にカワイ 体 育 教<br />

室 の 新 体 操 クラスのチーフインスト<br />

ラクターとして 契 約 し、カリキュラ<br />

ム 開 発 や 指 導 者 の 育 成 を 担 当 して<br />

います。スポーツコミュニティも 担<br />

当 しています。<br />

環 境 社 会 報 告 書 2012 27


コミュニケーション<br />

地 域 社 会 の 発 展 と 環 境 の 向 上 に 役 立 つ 活 動 を 積 極 的 に<br />

推 進 しています<br />

地 域 社 会 との 共 生<br />

カワイグループでは、それぞれの 事 業 所 において 積 極 的 に 地 域 社 会 の 発 展 と 環 境 の 向 上 を 目 指 して、 地 域 社 会 への<br />

貢 献 活 動 と 交 流 活 動 を 行 っています。<br />

工 場 見 学 の 受 入<br />

地 域 の 小 学 生 ・ 中 学 生 ・ 高 校 生 や 次 世 代 の 音 楽 文 化 を<br />

担 う 学 生 さんたち、その 他 多 くの 皆 様 にカワイピアノに 親<br />

しんでいただくために 竜 洋 工 場 では 工 場 見 学 を 受 入 れて<br />

おります。カワイピアノが 完 成 するまでの 組 立 から 仕 上 げ<br />

の 工 程 をご 覧 いただくことができます。<br />

また、 竜 洋 工 場 内 のピアノ 歴 史 資 料 室 には 復 元 した 歴<br />

史 的 な 楽 器 が 展 示 されており、 実 際 に 弾 いてその 当 時 の<br />

音 色 を 楽 しむこともできます。<br />

2011 年 度 の 見 学 者 数 は、2,593 名 でした。 小 学 生 をは<br />

じめ、 多 くの 方 々から 見 学 後 にあたたかい 感 想 文 のつづ<br />

りを 送 っていただきました。<br />

環 境 美 化 ・ 保 全 活 動<br />

地 域 社 会 とのつながりを 大 切 にしたいと 考 え、 環 境 方<br />

針 に 基 づいた 環 境 活 動 として 敷 地 内 のみならず、 工 場 周<br />

辺 の 主 要 道 路 の 清 掃 活 動 などを 通 じて 地 域 の 美 化 ・ 環 境<br />

保 全 に 積 極 的 に 取 組 んでいます。<br />

カワイ 精 密 金 属 浜 松 工 場 の<br />

清 掃 活 動 の 様 子<br />

竜 洋 工 場 周 辺 の 清 掃 活 動<br />

6 月 の『 環 境 月 間 』<br />

エコキャップ 収 集 運 動<br />

本 社 事 業 所 では「 本 社 の 敷 地 及 び 周 辺 道 路 の 清 掃 活 動 」<br />

を 多 くのボランティア 参 加 者 により 行 いました。<br />

清 掃 活 動 中 には 近 隣 の 方 々から 掃 除 道 具 の 提 供 の 申 し<br />

出 やお 礼 の 言 葉 を 頂 くことができ、 近 隣 とのコミュニケー<br />

ションをはかることもできました。<br />

カワイでは 2008 年 よりエコキャップ 収 集 運 動 を 行 って<br />

おります。この 運 動 は、ボトルキャップを 焼 却 処 分 する 際<br />

に 発 生 する 大 量 の CO 2 を 削 減 できるばかりでなく、リサ<br />

イクルでの 換 金 により 世 界 の 子 供 たちにポリオワクチンと<br />

して 提 供 することができます。2012 年 7 月 10 日 までの<br />

回 収 で、 累 計 排 出 CO 2 削 減 量 は 1,242kg、ワクチンは 197<br />

人 分 となりました。<br />

ボトルキャップの 回 収 をしている<br />

ショッピングセンターへお 渡 ししました。<br />

環 境 社 会 報 告 書 2012 28


各 サイトそれぞれにおいて、 地 域 社 会 へ 参 画 しています<br />

カワイの 森 を 通 じた 活 動<br />

「カワイの 森 」は、インドネシアの 現 地 法 人 ・カワイイン<br />

ドネシア、インドネシア 森 林 公 社 (Perum Perhutani) およ<br />

びマルガサルユ 森 林 村 市 民 組 織 と 協 働 で 植 林 活 動 が 行 わ<br />

れ、 管 理 されています。<br />

植 林 する 場 所 は、インドネシア ジャワ 島 のカラワン 県 西<br />

トゥルクジャンベ 郡 の 丘 陵 地 です。<br />

2011 年 度 は、 第 4 次 植 林 として 植 林 面 積 100ha、<br />

97,000 本 の 植 林 を 行 いました。 現 在 、225ha の 土 地 に<br />

180,000 本 の 木 々が 育 っています。<br />

2012 年 度 は、 第 5 次 植 林 として 25ha に 48,500 本 を 植<br />

林 する 予 定 です。<br />

2007 年 12 月 植 林 当 初<br />

地 域 との 交 流<br />

( 株 ) カワイハイパーウッド<br />

では 毎 年 、 地 元 住 民 の 方 を<br />

お 招 きし、 工 場 で 生 産 して<br />

いる 商 品 を 紹 介 するととも<br />

に 工 場 内 の 特 設 会 場 でコン<br />

サートを 開 催 しています。<br />

2011 年 度 は 10 月 15 日 ( 土 )に「 東 日 本 大 震 災 復 興 支<br />

援 チャリティコンサート」と 題 し、 社 員 提 供 の 品 を 販 売<br />

するチャリティバザーも 同 時 に 開 催 されました。<br />

第 1 部 では、 左 手 のピアニストとして 有 名 な 智 内 威 雄 さ<br />

んの 演 奏 を 間 近 で 聞 くことができました。<br />

第 2 部 では、カワイ 社 員 で 結 成 したジャズバンドの 演 奏 、<br />

さらに 第 3 部 では 地 元 の 中 郡 中 学 校 ブラスバンド 部 1・2<br />

年 生 に 演 奏 をお 願 いし、 音 楽 を 通 じた 交 流 ができました。<br />

当 日 は 多 くの 方 からの 義 援 金 が 集 まり、バザー 収 益 金<br />

と 合 わせ、 被 災 地 の 大 船 渡 市 立 第 一 中 学 校 にピアノを<br />

贈 りました。<br />

1 ~ 3 次 植 林 の 現 在<br />

チャリティバザー<br />

智 内 威 雄 さん<br />

第 4 次 植 林 契 約 と 植 林 予 定 地 視 察<br />

大 船 渡 市 出 身 者 が 撮 影 した 現 地 の<br />

写 真 の 掲 示<br />

カワイ 社 員 で 結 成 したジャズバンド<br />

第 4 次 植 林<br />

浜 松 市 立 中 郡 中 学 校<br />

ブラスバンド 部 の 皆 さん<br />

環 境 社 会 報 告 書 2012 29


お 客 様 に 愛 され、 親 しまれるカワイを 目 指 して<br />

情 報 発 信<br />

CS ( 顧 客 満 足 ) への 取 り 組 み<br />

楽 器 購 入 前 のご 相 談 、 購 入 後 の 楽 器 のご 使 用 方 法 に<br />

関 するご 相 談 等 、お 客 様 から 寄 せられる 様 々なご 質 問<br />

に 誠 実 で 迅 速 な 対 応 を 行 うべく、お 客 様 相 談 室 で 受 付<br />

を 行 っております。 音 楽 を 愛 する 専 門 スタッフが 皆 様 に<br />

とってかけがえのないパートナーを 目 指 してサービスに<br />

努 めております。<br />

お 客 様 相 談 室 TEL:053-457-1311<br />

受 付 時 間 :<br />

月 曜 日 から 金 曜 日 までの 9:00 ~ 12:00、13:00 ~ 17:00<br />

その 他 1%<br />

会 社 4%<br />

購 入 2%<br />

廃 棄 4%<br />

使 用 方 法<br />

修 理<br />

33%<br />

21% お 問 い 合 わせ<br />

内 容 による 分 類<br />

(2011 年 度 )<br />

アフターサービスの 実 施<br />

「ピアノは 生 きています」というと 驚 かれるでしょうが、 ピア<br />

ノには 木 材 ・ 羊 毛 ・ 皮 革 など 多 くの 天 然 素 材 が 使 われて<br />

います。これらの 材 料 はとても 敏 感 で、 温 度 や 湿 度 の 影<br />

響 をまともに 受 けてしまうのです。ピアノの 大 部 分 を 占 め<br />

る 木 材 やハンマーのフェルトは 常 に 呼 吸 をしている、まさ<br />

に“ 生 命 体 ” であり、 ピ アノは 大 変 デリケートなメカニズ<br />

ムを 持 つ 楽 器 でもあります。<br />

そこで 私 達 が 健 康 管 理 をするようにピ アノにも “ 調 律 ”<br />

という 名 のメディカルチェックが 必 要 なのです。<br />

カワイの 調 律 師 たちは 厳 しい 訓 練 を 受 けた 技 術 者 で、<br />

ピ アノの 主 治 医 として、 ピ アノを 常 にベ ストコンディション<br />

に 保 つためのケアをしています。<br />

調 律 サービス 部 TEL:053 -457 -1256<br />

ピアノメンテナンスを 通 じた 社 会 貢 献<br />

カワイは、ピアノの 調 律 の 啓 発 や 技 術 の 向 上 を 目 的 とし<br />

た 団 体 である ( 社 ) 日 本 ピアノ 調 律 師 協 会 ( 通 称 ニッピ)の<br />

主 旨 に 賛 同 し、その 活 動 に 協 力 しています。<br />

日 本 ピアノ 調 律 師 協 会 は、ピアノを 国 民 の 芸 術 的 財 産 とし<br />

て 位 置 づけ、その 運 営 管 理 を 行 なうことにより 社 会 道 徳 的<br />

要 請 に 応 えるべく、 会 員 資 質 の 向 上 、 調 律 技 術 者 の 社 会 的<br />

信 用 の 維 持 向 上 に 取 り 組 んでいます。カワイでは 調 律 技 術<br />

者 のほとんどがニッピの 会 員 です。<br />

苦 情<br />

15%<br />

仕 様 ・ 性 能<br />

20%<br />

世 界 最 大 規 模 のアフターサービス 網<br />

約 2 8 0 名 の 調 律 師 が 直 営 ネット ワ ー ク( 日 本 全 国 11 0<br />

拠 点 )に 配 置 され、 全 国 津 々 浦 々のお 客 様 の 大 切 なピア<br />

ノのアフターサービスに 従 事 しています。 全 てカワイの 社<br />

員 です。 入 社 後 も、 数 々の 技 術 研 修 制 度 により 技 術 の 研<br />

鑚 に 努 め、お 客 様 のご 希 望 にお 応 えします。さらに、コ<br />

ンサート 会 場 でのピアノ 調 律 を 担 当 する MPA(*) は、 国<br />

内 外 のコンクールやコンサートの 場 面 でアー<br />

ティストのハイレベルなご 要 望 にもお 応 え<br />

しております。<br />

(*)MPA:Master Piano Artisan<br />

( マスターピ アノアーティザ ン: 社 内 資 格 )<br />

環 境 社 会 報 告 書 2012 30


環 境 社 会 報 告 書 のホームページによる 開 示<br />

カワイのホームページのトップページの「 会 社 情 報 」<br />

から、「 環 境 への 取 り 組 み」に 進 んでいただきますと、 過<br />

去 の 環 境 報 告 書 もご 覧 いただけます。<br />

http://www.kawai.co.jp/company/activity/ambience.asp<br />

環 境 社 会 報 告 書 の 継 続 的 発 行<br />

カワイでは 2001 年 よ り 毎 年 、「 環 境 報 告 書 」 を 発<br />

行 し、2004 年 からは 社 会 的 側 面 についても 記 載 し、<br />

「 環 境 社 会 報 告 書 」を 発 行 しています。<br />

多 くの 皆 様 に 持 続 可 能 な 社 会 の 実 現 に 向 けたカワイ<br />

の 活 動 を 知 っていただくよう 今 後 も 情 報 提 供 を 続 けて<br />

まいります。<br />

環 境 社 会 報 告 書 2012 31


資 料 編<br />

環 境 負 荷 サイト 別 一 覧<br />

竜 洋 工 場<br />

静 岡 県 磐 田 市<br />

( 旧 舞 阪 工 場 を 含 む )<br />

事 業 内 容 :ピ アノ 製 造<br />

敷 地 面 積 :168,218m2<br />

㈱カワイハイパーウッド<br />

静 岡 県 浜 松 市 東 区 中 郡 町<br />

事 業 内 容 : 自 動 車 内 装 部 品 製 造<br />

敷 地 面 積 :15,074m2<br />

メルヘン 楽 器 ㈱<br />

静 岡 県 周 智 郡 森 町<br />

事 業 内 容 : 電 子 楽 器 製 造<br />

敷 地 面 積 :11,583m2<br />

㈱カワイ 音 響 システム<br />

静 岡 県 浜 松 市 東 区 篠 ケ 瀬 町<br />

事 業 内 容 : 防 音 室 ・ 音 響 部 材 の 製 造<br />

敷 地 面 積 :2,972m2<br />

カワイ 精 密 金 属 ㈱ 浜 松 工 場<br />

静 岡 県 浜 松 市 北 区 新 都 田<br />

事 業 内 容 : 金 属 部 品 製 造<br />

敷 地 面 積 :26,817m2<br />

カワイ 精 密 金 属 ㈱ 松 本 工 場<br />

長 野 県 松 本 市<br />

事 業 内 容 : 金 属 部 品 製 造<br />

敷 地 面 積 :14,612m2<br />

本 社<br />

静 岡 県 浜 松 市 中 区 寺 島 町<br />

事 業 内 容 : 本 社 機 能 、 研 究 開 発<br />

敷 地 面 積 :6,784m2<br />

参 考<br />

基 準 年<br />

1990 2007 2008 2009 2010 2011 基 準 年 比<br />

I<br />

N<br />

電 気 GJ 101,341 67,564 61,328 57,359 58,134 56,822 -0.9%<br />

P 燃 料 GJ 28,253 21,067 16,447 17,501 18,688 17,354 -0.8%<br />

U<br />

T 水 千 m3 3,330 46.3 35.9 36.0 39.0 38.5 7.0%<br />

化 学 物 質 ton 0 58.6 47.0 26.3 42.6 35.7 35.7%<br />

O<br />

U CO 2 排 出 量 ton-CO 2 7,632 5,250 4,576 4,429 3,973 3,819 -13.8%<br />

T<br />

P 化 学 物 質 ton 0 21.3 12.3 11.0 11.2 6.6 -40.1%<br />

U 廃 棄 物 焼 却 ・ 埋 立 ton 437.3 52.7 50.4 26.0 33.7 24.7 -4.9%<br />

T<br />

廃 棄 物 再 資 源 化 ton 102 876.7 811.0 691.3 826 810.7 17.3%<br />

I<br />

N<br />

電 気 GJ 14,787 21,726 14,636 15,141 14,307 15,822 4.5%<br />

P 燃 料 GJ 11 6,960 4,189 4,704 3,778 4,652 -1.1%<br />

U<br />

T 水 千 m3 28.6 10.1 5.7 5.3 5.2 5.8 9.0%<br />

化 学 物 質 ton 50.6 24.4 26.9 23.4 20.7 -23.0%<br />

O<br />

U CO 2 排 出 量 ton-CO 2 1,250 1,702 1,111 1,170 921 1,052 -10.1%<br />

T<br />

P 化 学 物 質 ton 14.1 7.3 8.6 4.3 0.6 -92.7%<br />

U 廃 棄 物 焼 却 ・ 埋 立 ton 218.2 81.6 58.9 44.9 36.2 55.1 22.7%<br />

T<br />

廃 棄 物 再 資 源 化 ton 32.3 101.8 63.7 77.3 31.9 57.8 -25.3%<br />

I<br />

N<br />

電 気 GJ 3,914 3,251 2,949 2,210 2,201 847 -61.7%<br />

P 燃 料 GJ 74.7 11.3 10.7 9.5 8.4 1.2 -87.8%<br />

U<br />

T 水 千 m3 0.6 2.7 3.4 2.9 1.9 0.8 -73.7%<br />

化 学 物 質 ton<br />

O<br />

U CO 2 排 出 量 ton-CO 2 223 182 165 124 101 39 -68.8%<br />

T<br />

P 化 学 物 質 ton<br />

U 廃 棄 物 焼 却 ・ 埋 立 ton 7.3 5.3 3.0 1.6 0.0 1.6 0.0%<br />

T<br />

廃 棄 物 再 資 源 化 ton 0 63.9 39.7 7.6 59.9 11.2 47.8%<br />

I<br />

N<br />

電 気 GJ 1,067 1,125 955 -10.5%<br />

P 燃 料 GJ 0.0 0.0 0.0<br />

U<br />

T 水 千 m3 0.0 0.0 0.0<br />

化 学 物 質<br />

ton<br />

O<br />

2008 年 より 稼 働<br />

U CO 2 排 出 量 ton-CO 2 59 51 44 -26.1%<br />

T<br />

P 化 学 物 質<br />

ton<br />

U 廃 棄 物 焼 却 ・ 埋 立 ton 0.0 0.0 0.0<br />

T<br />

廃 棄 物 再 資 源 化 ton 2.9 2.4 2.8 -4.1%<br />

I<br />

N<br />

電 気 GJ 38,528 34,412 37,622 38,968 34,651 -7.9%<br />

P 燃 料 GJ 12.8 11.6 11.1 10 8.7 -21.9%<br />

U<br />

T 水 千 m3 17.8 17.9 18.7 22.8 20.0 7.1%<br />

化 学 物 質 ton<br />

1994 年<br />

49.7 34.0 32.3 20.7 25.2 -22.0%<br />

O<br />

U CO 2 排 出 量 ton-CO 2 より 稼 働 2,145 1,916 2,095 1,779 1,582 -24.5%<br />

T<br />

P 化 学 物 質 ton 44.0 32.0 31.0 15.0 23.4 -24.5%<br />

U 廃 棄 物 焼 却 ・ 埋 立 ton 27.8 22.6 18.5 15.5 20.0 8.1%<br />

T<br />

廃 棄 物 再 資 源 化 ton 32.5 20.6 32.4 14.8 19.7 -39.2%<br />

I<br />

N<br />

電 気 GJ 57,070 56,882 53,203 45,411 50,632 34,959 -23.0%<br />

P 燃 料 GJ 7,132 7,350 4,744 7,526 7,399 4,576 -39.2%<br />

U<br />

T 水 千 m3 42.1 74.6 70.8 78.5 87.5 84.2 7.3%<br />

化 学 物 質 ton 77.4 52.0 72.9 85.0 40.8 -44.0%<br />

O<br />

U CO 2 排 出 量 ton-CO 2 3,674 3,686 2,679 3,060 2,834 1,919 -37.3%<br />

T<br />

P 化 学 物 質 ton 58.8 38.0 52.9 60.0 39.3 -25.7%<br />

U 廃 棄 物 焼 却 ・ 埋 立 ton 16.9 12.0 10.5 12.4 13.8 31.5%<br />

T<br />

廃 棄 物 再 資 源 化 ton 100.4 77.9 61.4 78.6 68.7 11.8%<br />

I<br />

N<br />

電 気 GJ 12,096 10,834 9,620 9,823 8,960 -6.9%<br />

P 燃 料 GJ 1,227 646 484 626 597 23.4%<br />

U<br />

T 水 千 m3 8.7 7.8 7.4 7.7 5.1 -31.1%<br />

化 学 物 質<br />

ton<br />

O<br />

U CO 2 排 出 量 ton-CO 2 752 644 541 492 450 -16.8%<br />

T<br />

P 化 学 物 質<br />

ton<br />

U 廃 棄 物 焼 却 ・ 埋 立 ton 0.0 0.0 0.0 0.0 6.4<br />

T<br />

廃 棄 物 再 資 源 化 ton 32.9 30.2 24.9 22.8 14.7 -40.8%<br />

環 境 社 会 報 告 書 2012 32


第 三 者 意 見<br />

本 報 告 書 には、カワイグループの 事 業 活 動 にともなう<br />

環 境 配 慮 、 社 会 的 責 任 に 対 する 取 り 組 みがまとめられ<br />

ており、 文 章 を 極 力 減 らして 図 や 写 真 を 多 用 すること<br />

で、わかりやすい 報 告 書 になるよう 工 夫 されている。<br />

2011 年 3 月 以 降 、 東 日 本 大 震 災 被 災 地 への 復 興 支 援<br />

に 継 続 して 取 り 組 んで いるが、 カワイハイパーウッドの<br />

「ふれあいコンサート」、 秦 万 里 子 さんのチャリティーコ<br />

ンサートに 加 えて、 音 楽 ・ 体 育 教 室 講 師 による、きめ<br />

細 かい 支 援 活 動 を 実 施 しており、 被 災 地 へのピアノの<br />

寄 贈 も 積 極 的 におこなっている。なお、 日 本 を 代 表 する<br />

ピアニスト 27 名 による 9 回 のコンサート「チャリティー<br />

コンサート at カワイ 表 参 道 」は、 企 業 が 主 体 となって<br />

おこなうチャリティーコンサートの 稀 有 な 規 模 の 企 画 と<br />

なっており、 復 興 を 祈 る 熱 い 気 持 ちが 伝 わるものとなっ<br />

ている。<br />

環 境 報 告 の 項 目 では CO 2 排 出 量 原 単 位 が 2009 年 度<br />

比 9.6% 減 となり 目 標 を 達 成 できていることがわかる。<br />

また、 廃 棄 物 排 出 量 原 単 位 については 2009 年 度 から<br />

7.3% 増 で 目 標 を 達 成 できていないが、これは 生 産 合<br />

理 化 にともなう 部 品 製 造 工 程 の 構 内 への 移 設 等 の 影<br />

響 によるものである。 排 出 量 を 部 品 調 達 率 で 補 正 する<br />

等 の 整 理 をおこなえば、 取 り 組 みの 成 果 をより 強 調 で<br />

きるかもしれない。なお、 補 正 しなくても 廃 棄 物 排 出<br />

量 は 前 年 度 比 で 減 少 に 転 じており、 排 出 量 削 減 の 取 り<br />

組 みが 継 続 されていることがわかる。また、 環 境 負 荷<br />

の 低 い 製 品 の 開 発 、リサイクル・リユースの 取 り 組 みに<br />

加 えて、 夏 の 節 電 活 動 にも 力 を 入 れている 様 子 が 見 て<br />

取 れるが、 特 に 節 電 活 動 では 前 年 比 11%もの 電 力 使<br />

用 量 の 削 減 を 達 成 しており、 節 電 への 熱 心 な 取 り 組 み<br />

がわかる 内 容 となっている。なお、 環 境 マネジメントシ<br />

ステムの 海 外 展 開 では、インドネシアの 生 産 工 場 です<br />

でに、ISO14001 の 認 証 を 取 得 しており、 中 国 におい<br />

ても 認 証 の 手 続 きを 進 めている。<br />

社 会 性 報 告 の 項 目 では、 社 内 のコンプライアンス 体 制 ・<br />

内 部 統 制 システム、リスク 管 理 体 制 が 適 正 にまとめら<br />

れている。また、ホームページ 上 には 投 資 家 向 け 情 報<br />

サイトも 開 設 され 適 切 な 情 報 開 示 の 手 段 がとられてい<br />

る。<br />

カワイグループでは、 生 産 事 業 所 で ISO14001 や、エ<br />

コアクション 21 の 仕 組 みをいち 早 く 導 入 し、 環 境 保 全<br />

に 関 する 方 針 や 目 標 を 自 ら 設 定 して、それを 達 成 する<br />

ための 取 り 組 みを 先 進 的 に 進 めてきたが、 今 後 は、 今<br />

般 の 省 エネ 法 の 改 正 で 求 められている、 国 内 の 本 社 、<br />

営 業 組 織 に 対 する 環 境 マネジメントシステムの 適 用 も<br />

視 野 に 入 れた 取 り 組 みが 必 要 である。<br />

以 上 のように、 本 報 告 書 は 目 標 とそれに 向 けた 努 力 、<br />

達 成 度 をわかりやすく 示 した、 環 境 社 会 報 告 書 として<br />

優 れた 内 容 のものとなっている。 今 後 、さらに 高 い 達<br />

成 度 をめざした 取 り 組 みが 期 待 される。<br />

東 京 工 業 大 学 大 学 院<br />

理 工 学 研 究 科 教 授<br />

中 崎 清 彦 氏<br />

第 三 者 意 見 を 受 けて<br />

昨 年 度 に 続 き、 東 京 工 業 大 学 大 学 院 教 授 中 崎 清 彦 先 生 から 第 三 者 意 見 をいただくことができました。 心 より 御 礼<br />

申 し 上 げます。<br />

東 日 本 大 震 災 被 災 地 への 音 楽 を 通 じた 継 続 的 支 援 活 動 と 夏 の 節 電 活 動 、 長 年 取 組 んでいます CO 2 排 出 量 につきまして<br />

ご 評 価 を 戴 いたことは 大 きな 喜 びであります。<br />

また、ご 指 摘 いただきました 廃 棄 物 排 出 量 の 削 減 や 環 境 マネジメントの 推 進 につきましては 今 後 、いっそう 充 実 させる<br />

とともに、 皆 様 へより 分 りやすい 情 報 の 開 示 ができるよう 務 めてまいります。 ( 地 球 環 境 委 員 会 事 務 局 )<br />

環 境 社 会 報 告 書 2012 33


最 後 までお 読 みいただきましてありがとうございました。 今 後 の 参 考 とさせていただきますので、<br />

下 記 アンケートにご 記 入 の 上 、 恐 れ 入 りますが、この 頁 をFAXまたは 郵 送 して 頂 ければ 幸 いです。<br />

カワイ 環 境 社 会 報 告 書 2012 へのご 意 見 ・ ご 感 想<br />

該 当 項 目 の□にチェックをお 願 いします。<br />

Q 1 環 境 社 会 報 告 書 をどのようなお 立 場 でお 読 みになられましたか?<br />

□ 投 資 家 ・ 株 主 として □ 河 合 楽 器 と 取 引 関 係 にある □ カワイグループの 従 業 員 ・ 家 族<br />

□ 政 府 ・ 行 政 機 関 □ 環 境 NGO ・NPO として □ 報 道 機 関<br />

□ 企 業 の 環 境 担 当 者 □ 学 生 □ 環 境 専 門 家 ・ 教 育 者 ・ 研 究 者<br />

□ 事 業 所 近 隣 の 方 □ 製 品 のユーザー □ その 他 ( )<br />

Q 2 環 境 社 会 報 告 書 を 何 でお 知 りになりましたか?<br />

□ ホームページ ( カワイ・ カワイ 以 外 ) □ 環 境 セミナー 等 で □ 新 聞 ・ 雑 誌<br />

□ 営 業 マン ・ 教 室 ・ 先 生 から □ その 他 ( )<br />

Q 3 この 環 境 社 会 報 告 書 をお 読 みになってどのようにお 感 じになりましたか?<br />

・ 報 告 書 のわかりやすさ □ よくわかる □ 普 通 □ わかりにくい<br />

・ 内 容 □ 充 実 □ 普 通 □ 物 足 りない<br />

・ 情 報 量 □ 多 すぎる □ 適 切 □ 不 足 である<br />

Q 4 興 味 をもたれた 記 事 、 印 象 に 残 った 項 目 は?(いくつでも)<br />

Q 5<br />

□ 表 紙<br />

□ 環 境 配 慮 型 製 品<br />

□ カワイグループの 事 業 と 会 社 の 概 況<br />

□ 消 音 型 グランドピアノ “ANYTIME( エニィタイム ) X”<br />

□ 編 集 方 針<br />

□ サイエンスナサール<br />

□ 社 長 コミットメント<br />

□ 省 電 力<br />

□ カワイの 経 営 の 理 念 ・ 行 動 指 針<br />

□ 環 境 パフォーマンス<br />

□ カワイグループのあゆみ<br />

□ マテリアルバランス<br />

□ 東 日 本 大 震 災 被 災 地 域 への 支 援 活 動<br />

◎ 社 会 性 報 告<br />

◎ 環 境 報 告<br />

□ 経 営 計 画<br />

□ カワイの 環 境 への 取 り 組 み<br />

□ 第 3 次 中 期 経 営 計 画<br />

□ 地 球 環 境 憲 章 ・ 環 境 方 針 ・ 環 境 推 進 組 織<br />

□ コーポレートガバナンス<br />

□ 環 境 経 営<br />

□ 株 主 ・ 投 資 家 の 皆 様 とともに<br />

□ 2011 年 度 の 環 境 目 標 と 実 績<br />

□ お 客 様 との 関 係<br />

□ 事 業 活 動 にともなう 環 境 配 慮<br />

□ 文 化 貢 献 活 動<br />

□ 地 球 温 暖 化 の 防 止<br />

□ コミュニケーション<br />

□ 製 品 の 環 境 負 荷 ( L C A )<br />

□ 地 域 社 会 との 共 生<br />

□ 廃 棄 物 削 減 ・ 再 資 源 化<br />

□ 情 報 発 信<br />

□ グリーン 調 達<br />

◎ 資 料 編<br />

□ 環 境 負 荷 サイト 別 一 覧<br />

□ 第 三 者 意 見<br />

□ アンケートのお 願 い<br />

環 境 社 会 報 告 書 の 内 容 についてのご 意 見 や、 改 善 するためのご 提 言 をいただければ 幸 いです。<br />

ご 協 力 ありがとうございました。 差 し 支 えなければ 下 欄 にご 記 入 願 います。( 個 人 情 報 に 関 しましては、ご 本 人 の 承 諾 がない 限 り 第 三 者 に 開 示 することは 一 切 ございません)<br />

お 名 前<br />

ふりがな<br />

ご 住 所 〒<br />

( 勤 務 先 ・ ご 自 宅 )<br />

TEL<br />

ご 連 絡 先<br />

E-mail<br />

ご 職 業<br />

( 勤 務 先 ・ 部 署 ・ 役 職 名 )<br />

-<br />

FAX<br />

FAX<br />

053−457−1250<br />

男 ・ 女 年 齢 歳<br />

〒 430-8665 浜 松 市 中 区 寺 島 町 200 番 地 株 式 会 社 河 合 楽 器 製 作 所 生 産 統 括 部 CS 環 境 室 行<br />

環 境 社 会 報 告 書 2012 34


お 問 合 せ 先<br />

河 合 楽 器 地 球 環 境 委 員 会<br />

事 務 局 : 生 産 統 括 部 CS 環 境 室<br />

〒 430-8665 静 岡 県 浜 松 市 中 区 寺 島 町 200 番 地<br />

TEL: 053-457-1252 FAX: 053-457-1250<br />

URL:http://www.kawai.co.jp

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