Kwansei Gakuin University Repository - 関西学院大学リポジトリ
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・ 基本的な事柄を理解することができた生徒は,C言語に興味を持もち,例題を拡張しようと試みて<br />
いた.特に,カレンダーの製作に関し,約3割程度の生徒はいろいろと工夫を凝らして取り組むこ<br />
とができていた.<br />
・ 授業の最後にテストを行なった.その度数分布が,以下のグラフである.<br />
人数<br />
140<br />
120<br />
100<br />
80<br />
60<br />
40<br />
20<br />
0<br />
13<br />
118<br />
101<br />
14 14<br />
得点分布<br />
6<br />
19 16 20<br />
27<br />
15 14<br />
0-4 5-9 10-14 15-19 20-24 25-29 30-34 35-39 40-44 45-49 50<br />
点数<br />
クラス 平均<br />
A 19.2<br />
B 21.8<br />
C 12.0<br />
D 13.2<br />
E 19.1<br />
F 15.1<br />
G 22.5<br />
総計 17.6<br />
2学期中間試験と比較し,学力差が一段と明確なものとなっている.printf と if 文を中心に出題<br />
したが,このグラフから理解できるように多くの生徒はその基本的な事柄は習得しているものの,<br />
新しい問題に対しどのように対処すればよいのか分からなかったようである.また,テスト問題の<br />
提示,内容にも問題があり,一つの問題を分割した構成になっているため,最初の問題でつまずけ<br />
ば,最後の問題まで間違いとなってしまった.今後,どのような問題作成を行なえばよいか検討す<br />
る必要がある.<br />
・ 多くの生徒は,コンパイルすることが始めてであったため,実行ファイルを実行することにより,<br />
文字が出力されただけで,とても感動していた.<br />
・ 3学期より行なわれるグリッド教育において,if 文に関する説明を多く行い,完全に習得すること<br />
ができるような時間配分を行なった.<br />
4-2-3.3学期授業内容(授業回数14回)<br />
(1)班分け パズル(6人の作家)<br />
授業回数:1回<br />
使用教材:自主教材<br />
授業形態:グループ学習<br />
授業内容:班分け,パズル(6人の作家)<br />
授業目標:1つの問題を互いに相談しながら解く<br />
項 目:これから行なう単元内容を見ながら,その単元内容に即した責任者を決定する.また,ボー<br />
ナス問題を,責任者を中心に解法していく.<br />
実践報告:<br />
・ 班は,座っている席で適当に決めたため,生徒同士の相性がうまくいくかどうかとても心配してい<br />
た.その後,1件,いじめている生徒とそのターゲットとなる生徒が同一の班があることが判明し<br />
た.今回のケースの場合,このグループ学習を始めたのが3学期であったため,周囲の者も良くそ<br />
のことを知っていたため,両者をうまく取り持ってくれたため,返ってよい効果を得たように考え<br />
られる.また,グループの一人の者がある発見,問題解決を行なったような場合グループ全員の得