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JAEA-Review-2010-014.pdf:27.34MB - 日本原子力研究開発機構

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<strong>JAEA</strong>-<strong>Review</strong> <strong>2010</strong>-014<br />

5. 共同研究・施設供用<br />

2008 年度は,以下の外部研究機関等と超深地層研究所計画における共同研究および瑞浪超深地層<br />

研究所研究坑道等の施設の供用を行った。<br />

(1)共同研究<br />

①国立大学法人 京都大学:地質構造発達プロセスに基づく地質モデリング技術の開発<br />

従来,地質調査やボーリング調査で確認された地質構造に基づき地質構造モデルが構築されてきた<br />

ものの,このような決定論的手法のみでは,未調査地域への既知の地質構造の正確な外挿や未発見の<br />

断層を予測することは困難であった。そこで,瑞浪超深地層研究所内で確認される実際の地質構造を事<br />

例として,アナログ実験および数値シミュレーションにより地質構造発達プロセスを復元することにより,断<br />

層分布の予測や不確実性を評価する技術の開発を実施した。<br />

2008 年度は,主に瑞浪超深地層研究所用地内および周辺の地質調査・物理探査データや既存の地<br />

質文献に基づき主要な地質構造分布の再評価を行うとともに,地質構造に関する記載(断層の走向や<br />

変位のセンス,規模など)や古応力場を解析し,地質構造発達過程を再現するアナログ実験・数値シミュ<br />

レーションのデータセットの抽出・整備した(4.1.1(2)3)③)。また,そのデータセットに基づき,アナログ実<br />

験・数値シミュレーションモデルを構築するとともに解析を実施した。<br />

② 独立行政法人 産業技術総合研究所:岩芯を用いた応力測定と掘削振動計測による掘削影響領域<br />

の評価に関する基礎的研究<br />

2008 年度は,ボーリング孔の掘削のみで得られる情報のうちボーリングコアと掘削中の振動を活用した,<br />

掘削影響領域の評価手法の基礎的研究を目的として,ボーリングコアを用いた応力測定(AE/DRA 法)と<br />

掘削振動計測を実施した。対象としたボーリング孔の掘削は,4.1.2 で述べた,原子力機構が行った岩盤<br />

力学に関する調査研究での 3 孔(08MI-14~08MI-16 号孔)である。<br />

AE/DRA 法によるコアを用いた応力測定(図 5.1.2-1)では表 5.1.2-1 に示した数の有効なデータが得<br />

られた。コア採取位置により評価された最大水平圧縮の方向が異なることが認められ,4.1.2 で述べた原<br />

子力機構が行った初期応力測定の結果(最大水平圧縮は NW-SE 方向)と必ずしも一致しないことが確<br />

認された。すなわちコアが記憶している応力履歴として,初期応力だけでなく掘削影響が含まれている可<br />

能性が考えられるため,今後はその詳細な確認を行い,掘削影響部分の抽出等の検討を行っていく。<br />

図 5.1.2-1 AE/DRA 試験の実施状況(産業技術総合研究所)<br />

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