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JAEA-Review-2010-014.pdf:27.34MB - 日本原子力研究開発機構

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<strong>JAEA</strong>-<strong>Review</strong> <strong>2010</strong>-014<br />

図 4.3-2 坑道掘削とプレグラウトの注入位置<br />

深度 300m 研究アクセス坑道の掘削時の湧水量予測値と実測値を図 4.3-1 に示す。湧水量の予測値<br />

はグラウトを実施した場合の深度 300m 研究アクセス坑道全長からの湧水量を算定しており,この値を坑<br />

道掘削時の湧水量の目安とした。この結果から,地下水の浸透理論にもとづき設定した注入仕様により<br />

湧水量の抑制が達成されていると評価できる。<br />

各断面からのグラウトの実施による割れ目への充填状況を把握することを目的として,注入材料に着<br />

色剤を添加し坑道壁面の地質観察において確認した。全断面からのグラウトの実施による割れ目への充<br />

填状況の坑道掘削時の壁面観察結果を図 4.3-3 に示す。<br />

深度 300m 研究アクセス坑道の地質状況は,主立坑中心から 42m 付近を境にその両側で異なる。主<br />

立坑中心から 42m 付近までは,CH 級岩盤が大半を占め,部分的に CM 級岩盤,局所的に CL 級岩盤<br />

が分布する。割れ目は,北北西走向高角度傾斜(主立坑に分布する断層破砕帯と同方向)のものが多く,<br />

方解石,緑泥石および粘土の介在が明瞭である。また,割れ目沿いに暗緑色の変質が認められる。主立<br />

坑中心から 42~100m では,B 級岩盤を主体とし,所々に CH 級岩盤が分布する。割れ目は,北東走向<br />

高角度傾斜や北西走向高角度傾斜のものが卓越し,割れ目の一部に方解石や緑泥石が薄く介在する。<br />

割れ目沿いの一部でわずかな変質が認められる。<br />

グラウト材の充填が認められる割れ目は,主立坑中心から 40~100m で 323 条確認され,その分布に<br />

は密集区間と散在区間が認められる。グラウト材の充填が認められる割れ目の方向は,北東走向高角度<br />

傾斜と北西走向高角度傾斜が卓越し,この範囲の全割れ目の卓越方向と同じである。<br />

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