JAEA-Review-2010-014.pdf:27.34MB - 日本原子力研究開発機構
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ボーリング横坑<br />
グラウト<br />
対象箇所<br />
水理調査ボーリング<br />
順序 箇所 実施目的 深度(GL.-m)<br />
①<br />
パイロットボーリング<br />
(06MI03号孔)<br />
<strong>JAEA</strong>-<strong>Review</strong> <strong>2010</strong>-014<br />
主立坑<br />
地下水採水<br />
ボーリング<br />
GL. ー 220.8m<br />
予備ステージ<br />
⑤先行変位C孔<br />
換気立坑<br />
①②パイロットボーリング孔<br />
- 73 -<br />
ボーリング横坑<br />
③先行変位A孔<br />
④先行変位B孔<br />
水理調査ボーリング<br />
セメントミルクC:W 注入量(L) 湧水量(L/min)<br />
1:8 1:4 1:2 1:1.5 1:1 1:0.8 合計 注入前 注入後<br />
大量湧水抑制 201.3~228.0 1,200 800 800 3,491 6,291 600.0 8.0<br />
②<br />
パイロットボーリング<br />
(06MI03号孔)<br />
計器設置 200.2~526.0 3,532 3,532 80.0 0.02<br />
③ 07MI10号孔 計器設置 200.2~216.6 567 829 1,396 160.0 3.6<br />
④ 07MI11号孔 計器設置 200.2~242.2 1,191 1,000 200 146 2,537 420.0 3.2<br />
⑤ 07MI12号孔 計器設置 200.2~252.2 469 358 827 61.2 3.3<br />
図 4.1.5-5 プレグラウト前に実施したボーリング掘削作業およびグラウト作業の実績<br />
⑤先行変位計測<br />
2008 年度は,2007 年度に 07MI11,12 号孔に設置した傾斜計計測用ケーシングとひずみ計により,換<br />
気立坑掘削時に立坑周辺岩盤中に生じる全変位を計測して,地盤モデルの設定同様に支保設計のた<br />
めの数値解析で重要なパラメータとなる応力解放率の妥当性を評価することを試みた。<br />
図 4.1.5-6 には計測用ボーリング孔の配置図を,図 4.1.5-7 に傾斜計により測定した立坑掘削中の変<br />
位の発生状況を示す。傾斜計は連続観測ではないため,立坑坑底(以降は立坑切羽と称する)との位置<br />
関係に多少誤差が生じていると考えられる。しかし,図の割れ目スケッチ結果と比較すると,割れ目が相<br />
対的に少ない深度 225m 程度以深の計測結果では生じている変位もそれ以浅に比べかなり小さく,本測<br />
定結果は割れ目の多少に依存する硬岩の巨視的な物性と対応している可能性がある。<br />
図 4.1.5-8 は,ひずみ計による立坑掘削中の変位の発生状況を示しているが,応力解放率の概念によ<br />
り測定位置から切羽位置が十分離れた地点の変位量を全変位量とみなすと,測定位置と切羽位置が一<br />
致した時点での変位は全変位量の 74~120%となる。これは設計時に想定した応力解放率(80%)と同<br />
等かそれより大きい値となっており,逆に言えば現状の支保工に作用している応力は,設計時の想定と<br />
同等かそれよりも小さくなっており安全側の設計になっていると考えられる。