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JAEA-Review-2010-014.pdf:27.34MB - 日本原子力研究開発機構

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てることによって構築した。<br />

<strong>JAEA</strong>-<strong>Review</strong> <strong>2010</strong>-014<br />

透水量係数(m 2 /s)<br />

図 4.1.3-22 透水性構造ネットワークモデル構築結果<br />

3)技術開発<br />

①水圧モニタリング装置の適用性の検討<br />

MIZ-1 号孔には,2005 年度に地下水の長期観測のためにスタンドパイプ方式を用いた地下水長期観<br />

測装置(Solexpert 社製 HSPMP)を設置しており,研究坑道掘削に伴う深部花崗岩中の地下水状態(地<br />

下水圧・地下水水質)の変化について観測を行っている。しかし,一部の観測区間において,地下水中<br />

に含まれる溶存ガスの遊離の影響と考えられる水位変動が確認され,間隙水圧が正常に観測できない<br />

状態にあることから,水圧観測データの信頼性向上が必要となった。そこで,観測装置を変更することを<br />

目的とし,HSPMP システムの回収作業を試みた。結果は,観測区間を形成しているパッカーの拡張水の<br />

回収が,装置回収可能となる目標値(最も浅部のパッカー(浅部パッカー):5.3ℓ以上,その他のパッカー<br />

(深部パッカー):36ℓ以上)に対し,浅部パッカーでは目標値を満たすものの(浅部パッカー拡張水回収<br />

実績:5.7ℓ),深部パッカーにおいて未達成(深部パッカー拡張水回収実績:25.6ℓ)となったことから,<br />

HSPMP システムの安全な回収は不可能と判断し,作業を中止した。パッカー拡張水の回収が未達成とな<br />

った原因は,パッカーの経年劣化により,その収縮力が減衰したことが考えられる。<br />

観測装置の回収が不可能であることが判明したことから,以降の観測についてはスタンドパイプ内の溶<br />

存ガスの排除を目的とした定期的なメンテナンスを行うことにより,観測の正常化を図ることとし,この作業<br />

を通じて,効率的なメンテナンス方法に関する知見を集約することとした。<br />

ここで得られた知見は,今後の水圧モニタリング装置の機種選定にあたり,事前に装置回収の可能性<br />

を考慮することの重要性を示すものである。<br />

②地質環境データ解析・可視化システムの構築<br />

データ解釈,地質構造および水理地質構造のモデル化,地下水流動解析ならびにモデル化・解析結<br />

果の可視化に関する作業を通じて,抽出されたシステムの問題点の改善および機能の拡張を継続的に<br />

実施した。<br />

2008 年度は,本システムを用いて,研究坑道掘削に伴う地下水流動場の変化に関するデータに基づ<br />

く水理地質構造モデルの更新および今後の変化を予測するために,地下水流動解析コードの改良を実<br />

施するとともに,改良した解析コードの信頼性確認のために,検証済みの解析コード(FEFLOW1) )と同一<br />

条件下での解析を実施した。具体的には,割れ目部と健岩部が混在するモデルによる飽和-不飽和問<br />

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