JAEA-Review-2010-014.pdf:27.34MB - 日本原子力研究開発機構
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<strong>JAEA</strong>-<strong>Review</strong> <strong>2010</strong>-014<br />
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(m/s)<br />
図 4.1.3-18 水理地質構造モデル<br />
(図中格子節点の密度が高い箇所は,研究所用地を中心としたサイトスケール領域である)<br />
そのモデルを用いたスキン効果を考慮した地下水流動解析による解析値と実測値の比較および今後<br />
の予測結果を図 4.1.3-19,4.1.3-20 に示す。図 4.1.3-19 および 4.1.3-20 から,地下水流動解析によっ<br />
て主立坑と換気立坑への実際の湧水量やその時間変化の傾向が再現できていること分かる。また,主立<br />
坑深度 300~450m 掘削時の湧水量変化は,いずれのケースにおいても,換気立坑では掘削の進行とと<br />
もに増加し,掘削停止により減少する。また,主立坑では掘削工程に関係なく減少する結果となった。ま<br />
た,水圧低下は DH-15 号孔では解析値と実測値が整合的である一方で,DH-15 号孔と比較して研究坑<br />
道の近傍に位置する MIZ-1 号孔では,解析値の水圧低下量が実測値より大きい結果となった。これは,<br />
断層などの不連続構造が有する透水コントラストに伴う水理地質構造の不均質の再現性に課題があるこ<br />
とを示している。さらに,同モデルを用いて予測した今後の水圧変化の空間分布を図 4.1.3-21 に示す。<br />
この図より,主立坑深度 450m 掘削後の研究所周辺の水頭低下量は,いずれのケースにおいても,水頭<br />
低下範囲は,月吉断層の影響により,月吉断層北側にはほとんど及ばない結果となった。また,月吉断<br />
層南側においても,研究所周辺に分布する北北西系の断層の影響により,水頭低下範囲は研究所の南<br />
東側に拡大する結果が得られた。<br />
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