JAEA-Review-2010-014.pdf:27.34MB - 日本原子力研究開発機構
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<strong>JAEA</strong>-<strong>Review</strong> <strong>2010</strong>-014<br />
図 4.1.1-15 地震波干渉法の概念図<br />
(b) 電気探査(自然電位測定)を用いた地下水流動モニタリング技術の高度化<br />
2006 年度に調査を開始して以降,本調査では一般的に使用されるステンレス電極を使用してきたが,<br />
今後,立坑の掘削が進み,地下水流動の発生源が地表から遠くなる(深くなる)ことにより,地表で観測さ<br />
れる自然電位の変化(=信号)も微弱になることが予想されることから,ノイズの影響を受けやすいステン<br />
レス電極と比較してより微弱な信号の取得が可能な電極について,その選定試験を実施した。具体的に<br />
は,ステンレス電極を含む五つの電極(ステンレス電極,炭素棒電極,塩化銀-NaCl(ゲル)電極,塩化<br />
銀-KCl(ゲル)電極,鉛-塩化鉛電極)について,同一地点で測定を行い,取得される自然電位につい<br />
て比較した。その結果,測定値のばらつきがステンレス電極の 1/3 程度となること,試験に用いた他の電<br />
極と比較して長期的なモニタリングに対するメンテナンス性が良好であり,かつコスト的にも有利であるこ<br />
とおよび環境への影響がないことから,炭素棒電極を選定し,現在測定で使用しているステンレス電極を<br />
炭素棒電極へ交換することとした。<br />
②地質調査手法の高度化<br />
地質調査手法の高度化の一環として実施する岩盤分類手法の高度化については,2007 年度までに実<br />
施した室内物性試験や,岩芯を対象としたエコーチップの結果を整理するとともに,成果の取りまとめを<br />
行った。<br />
三次元レーザースキャナー計測については,2007 年度までに構築した座標変換システム Laser<br />
Scanner Data Converter(LSDC)と,三次元形状の可視化および受光強度解析に必要な形状データの抽<br />
出システム Laser Scanner Data Processing System(LSDPS)を用いて,深度 200m から 300m を対象とした<br />
現場におけるデータ取得から LSDC と LSDPS を用いたデータの処理・表示までの一連の作業フローを整<br />
備した(図 4.1.1-16)。また,これまでに実施した高度化に関する取りまとめを行った。<br />
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