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JAEA-Review-2010-014.pdf:27.34MB - 日本原子力研究開発機構

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<strong>JAEA</strong>-<strong>Review</strong> <strong>2010</strong>-014<br />

Substage300 モデルの構築については,各立坑の壁面調査結果に基づく地質構造区分の見直しや,<br />

坑道内から水平方向に実施したボーリング調査(07MI07 号孔,08MI13 号孔:図 4-1)から取得した高角<br />

度の不連続構造などの地質情報の整理・解析を実施・継続しており,これらの情報に基づき,2009 年度<br />

に Substage300 モデルの更新を行う予定である。<br />

3)技術開発<br />

①物理探査手法の高度化<br />

(a) 弾性波探査における断層・割れ目帯抽出手法の高度化<br />

弾性波探査における断層・割れ目帯抽出手法の整備を目的として,これまでに取得した逆 VSP 探査<br />

データを用いた地震波干渉法ならびに IP(Image Point)変換法の解析 7),8) を継続して実施した。さらに,<br />

高角度傾斜の断層・割れ目帯に着目して,その抽出手法の整備を目的として,既存の VSP 探査データ<br />

および孔間トモグラフィデータに対して地震波干渉法の解析を実施した。<br />

結果の一例として,逆 VSP 探査に伴い立坑掘削工事に伴う様々な振動(具体的には,①主立坑掘削<br />

に伴う発破振動:以下,発破振動,②主立坑・換気立坑のパイロットボーリング掘削に伴う振動:以下,ボ<br />

ーリング掘削振動,③立坑内の工事の雑振動)を測定したデータに対し,地震波干渉法の解析を適用し<br />

て得られた反射断面を図 4.1.1-10~図 4.1.1-13 に,比較のため既存の反射断面を図 4.1.1-14 に示す<br />

(※図 4.1.1-11~図 4.1.1-15 の横軸数値は同一地点を示す)。なお,地震波干渉法とは,地表に設置さ<br />

れた受振器群で地中からの振動を透過波として測定し(図 4.1.1-15:左),それらの相互相関処理を行う<br />

ことにより,地上で反射法地震探査を実施した場合と同じく,地表で発振し地表で受振した記録を合成<br />

(図 4.1.1-15:右)することができる手法である。<br />

図 4.1.1-10~図 4.1.1-13 の各断面において,DH-2 号孔の合成地震記録と既存の反射法地震探査<br />

の結果を指標に反射イベントの抽出を行い,それぞれの反射断面の反射イベントの品質について評価し<br />

た。それぞれの解釈断面上,緑色波線は堆積岩中の反射イベント,赤色実線は花崗岩上面からの反射<br />

イベント,桃色破線は花崗岩中の反射イベントを示す。図 4.1.1-10~図 4.1. 1-13 の反射断面の比較から,<br />

地震波干渉法においては,微弱ではあるものの継続して振動を取得できるボーリング掘削振動と一回あ<br />

たりの振動の S/N 比が高い発破振動の利用が有効であり,それらを複数深度にわたって測定し利用する<br />

ことにより,効果的に反射断面を構築できることを確認した。今後は,花崗岩中の坑道内を利用した測定<br />

も行い,地上からの測定と坑道内における測定による精度の比較・確認を行うとともに,地上と坑道内を<br />

利用した効果的・効率的な調査手法について検討を行っていく予定である。<br />

図 4.4.1-10 堆積岩中の発破を用いた結果断面(左)と解釈断面(右)<br />

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