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JAEA-Review-2010-014.pdf:27.34MB - 日本原子力研究開発機構

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<strong>JAEA</strong>-<strong>Review</strong> <strong>2010</strong>-014<br />

図 5.1.7-1 主立坑パイロットボーリング(07MI-02 号孔)孔底の高精度ひずみ計による記録(全データ)<br />

ひずみ変化が安定している期間のデータから,潮汐の影響と考えられる岩盤ひずみを主立坑深度<br />

540m において確認した(図 5.1.7-2 上)。またひずみ計から約 100m 離れた DH-2 号孔(付録図 A-1)の<br />

ほぼ同深度の間隙水圧変化と当地方の潮位において,岩盤ひずみと対応する変化を認めた(図 5.1.7-2<br />

下)。ここで間隙水圧と潮位の変化の位相差は小さいのに比べて,岩盤ひずみの位相はこれらより遅れ<br />

ている。また岩盤ひずみの潮汐振幅は 1~2(μ)程度を示し,これと健全なコアで得られた土岐花崗岩の<br />

弾性係数(表 4.1.2-1)を用いて間隙水圧の潮汐振幅を求めると,DH-2 号孔の観測値より桁違いに大き<br />

い。ゆえに主立坑深度 540m の岩盤は力学的に時間依存性の挙動を示す粘弾性的性質を持っており,<br />

その弾性係数は健岩部の土岐花崗岩より桁違いに小さい,すなわち脆弱部であると考えられる。<br />

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