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資料6<br />
1 2008年の改正<br />
JIS Z 8301 の最近の改正<br />
Z8301の2005年の改正では,ISO/IEC 専門業務用指針-第2部 国際規格の構成及び作成の規則(以下,<br />
ISO/IEC専門業務用指針という。)をほぼ全面的に採り込んだため,規格利用者にとって使いづらい面が生<br />
じた。このため,2008年には,ISO/IEC専門業務用指針を基礎にしつつ,規格の構成及び内容について使い<br />
やすさ,理解しやすさなどの観点から全般的に見直し,改正を行った。さらに,新JISマーク制度等の規格<br />
適合性評価を円滑に実施していく上で有用な“製品規格のまとめ方”を附属書として新たに採り入れた。<br />
2008年の主な改正点を,表1及び表2に示す。<br />
表 1-規格の作成に関わる改正点<br />
項目 2005 年版 2008 年版 説明<br />
1 一般原<br />
則(規格の<br />
一貫性)<br />
2 適用範<br />
囲の記載<br />
方法<br />
3 引用規<br />
格の記載<br />
方法<br />
4 試験方<br />
法の記載<br />
方法<br />
一般原則(規格の一貫 ISO/IEC 専門業務用指針に合わせ<br />
性)について規定(4.4) て,規格の一貫性を保つべき項目と<br />
。<br />
して,“e) 文献の引用方法”及び“o)<br />
化学分析方法”を追加した(4.4)。<br />
製品規格又は加工技<br />
術を定める規格で適合<br />
性評価を意図しない規<br />
格の場合には,適用範囲<br />
に注記でその旨を記載<br />
するよう規定[6.2.2 f)]。<br />
国際規格を基礎にし<br />
て作成した規格におい<br />
て,対応国際規格で引用<br />
している国際規格に対<br />
応する JIS が制定されて<br />
いるが,この規格におけ<br />
る引用の規定内容が対<br />
応国際規格で引用して<br />
いる規定内容と技術的<br />
差異がある場合は,対応<br />
国際規格のとおりに記<br />
載する方法だけの規定<br />
であった[6.2.3 c)3)]。<br />
危険な物品,機器又は<br />
方法を用いなければな<br />
らない場合には,適切な<br />
警告文を記載するよう<br />
に規定(6.3.6.1)。<br />
左記の規定を削除した(6.2.2)。 新 JIS マーク制度では,通常の JIS マ<br />
ーク以外に,特定側面 JIS マーク制度も<br />
構築され,これの適用の場合も考慮し,<br />
削除した。<br />
左記の場合においては,対応国際<br />
規格のとおりに記載する方法に加<br />
え,国際規格の規定内容は引用せず<br />
に JIS の規定内容を引用した場合の<br />
記載方法について追加した。その方<br />
法は,JIS の番号及び名称だけを記<br />
載し,注記で対応国際規格で引用し<br />
ている国際規格の番号及び規格の<br />
名称並びに JIS と国際規格との対応<br />
の程度を記載することはしない。引<br />
用規格には,側線又は点線の下線を<br />
付す[6.2.3 c)3)]。<br />
規格利用者の安全性の確保のた<br />
め規格に警告文を記載する場合の<br />
例示を追加した(6.3.6.1)。<br />
この手引は,著作権法により無断での複製,転載等は禁止されております。<br />
-<br />
-<br />
警告文の記載例<br />
警告 この規格に基づいて試験を行う者<br />
は,通常の実験室での作業に精通<br />
していることを前提とする。この<br />
規格は,その使用に関連して起こ<br />
る全ての安全上の問題を取り扱お<br />
うとするものではない。この規格<br />
の利用者は,各自の責任において<br />
安全及び健康に対する適切な措置<br />
をとらなければならない。