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明して,使用者が適切な種類を選択する基準となるものを示すとよい。<br />

c)規格値の根拠 規格値をそのように定めた根拠を説明しておくことは,原案作成委員会の利害の調<br />

整又は規格の履行を促進するために有用であるだけでなく,次期の規格の見直し及び改正のときに<br />

役立つ。特に代用特性によって規定した場合には,実用特性との関係についての調査・研究の結果,<br />

実験データ等を解説に記載しておくのがよい(事例 6 参照)。<br />

なお,これらについて別に報告書・論文などが公表されている場合には,その報告書・機関紙など<br />

の名称,発行年月,著者,発行所などを明記する。<br />

d)対応国際規格との比較及び今後の国際規格への取組み・対応方法 対応国際規格を基礎とし技術的<br />

な変更を加えた場合で(追加又は削除を含む。),変更の内容・理由,その背景・経緯,今後の対応(国<br />

際提案するなど),その見通し,関係国の動向など対比表を補足するときには,これらのことを記載<br />

する。<br />

e)国内法規,外国規格などとの比較 関連する国内法規(できれば主要な外国法規も含める。),国際<br />

的に普遍性のある外国規格などがある場合には,これらの規定内容との関連を記載するとよい(事例<br />

7 参照)。<br />

f)改正の箇所,内容及び理由 規定項目の内容の説明としては,改正規格の場合には,その改正箇所<br />

について必ず内容及び理由を記載しておく。<br />

なお,初回改正以降,前回改正までについての説明は,その他の解説事項に記載するとよい(その<br />

他の解説事項の記載の要点参照)。<br />

規格の改正に当たって,新旧切替えの時期・方法などに関して,規格の利用者に対する助言があれ<br />

ば示す。<br />

g)改正についての説明は,規定項目ごとに行うとともに,一括した旧規格との対照表を付けることが<br />

3.2 事例<br />

望ましい。<br />

〔事例 6〕 JIS S 2011 の場合(規格値の根拠)<br />

b) 試験データの収集(8.5) データの収集を行うには,データロガーを用いた連続測定が必須となる<br />

項目がある。出力の算出には時々刻々の流量に,出湯温度と給水温度との差を乗じるため,データ<br />

を収集するインターバルは非常に重要である。連続的に変動する測定値をあるインターバルで収集<br />

する場合,出湯温度のように急激に変動するものについては思わぬ離散化誤差を生じることとなる。<br />

そのため,標準使用モードを用いた効率試験を 0.1 秒間隔で収集し,この収集データを間引くこと<br />

によって,0.5,1.0,5.0,10.0 秒の収集データを作成して 0.1 秒間隔のモード効率と比較検討した。<br />

インターバルが長くなると,出湯温度が十分に高くなった状態で出力を算出することとなり,短い<br />

ものに比べて算出されたモード効率が高めになることを確認した。本比較実験で最も精度が高いの<br />

はインターバルを 0.1 秒間隔とした場合であるが,0.1 秒間隔では,①遅れなくデータを収集する<br />

ためには高価な計測システムの構築が必要となる,②収集するデータ量が膨大で,集計に大きな労<br />

力を割く必要が生じるといった点から,比較的精度の高かった 1.0 秒間隔を条件として採用するこ<br />

ととした。<br />

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