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1.2 事例<br />

〔事例 1〕 JIS B 8328 の場合<br />

1 制定の趣旨<br />

ヨーロッパでは 1973 年にPNEUROP 規 Vacuum Pumps-Acceptance 格 ( Specifications-Part Ⅲ<br />

T u r b o-molecular pumps)が,日本国内では 1991 年に JVIS 005(ターボ分子ポンプ性能試験方法)<br />

が制定されている。その後,ターボ分子ポンプは,半導体の発展成長とともにその市場が拡大し,産<br />

業界だけでなく学術研究分野でも重要な地位を占めるようになった。そのため,ターボ分子ポンプの<br />

性能試験方法を国際的に統一する必要性が高まり,1996 年 ISO/TC1 1 2 (真空技術)に,PNEUROP<br />

規格を基礎にした ISO 草案が上申された。その後,ISO/TC1 1 2 での審議が行われ,日本の意見が採用<br />

されなかった部分もあったが,日本も P メンバーとして賛成投票をし,2003 年 4 月に ISO 5302 が発<br />

行された。日本のターボ分子ポンプの製造業者の世界市場に占める割合は高く,また日本市場の規模<br />

もヨーロッパ,米国と並んで大きいため,日本は団体規格である日本真空協会規格 JVIS 005 に準拠<br />

していた今までの諸活動を,ISO 5302 に合わせる必要性に迫られた。<br />

このため ISO 5302 を基に JIS を新しく制定することとした。<br />

なお,今回の制定に当たっては,世界的な貿易の自由化と拡大の観点から,極力 ISO 5302 に合わ<br />

せた内容とした。<br />

2 制定の経緯<br />

今回,日本真空協会及び日本真空工業会は,2006 年に合同で委員会を組織して ISO 5302 の JIS<br />

化に取り組んだ。既にある JVIS 005 の技術的な背景を踏まえ,極力対応国際規格の体裁をとった。<br />

委員会の下に,製造業者からの委員を中心に分科会を組織し,ISO 5302 と JVIS 005 との相違を<br />

検討し,ISO 5302 がより合理的と判断できる箇所は ISO 5302 の内容をそのまま採用し,日本が先<br />

行している技術的な課題については日本の現状を考慮しながら JIS 原案を作成した。<br />

〔事例 2〕 JIS C 9910 の場合(国際規格の制定の趣旨だけでなく JIS 制定の趣旨を記載した例)<br />

1 制定の趣旨<br />

環境配慮設計については,ISO(国際標準化機構)/TC 207(環境マネジメント)が,2002 年に指<br />

針(ガイド文書)としての ISO/TR 14062,Environmental management -Integrating environmental aspects<br />

into product design and development〔JIS TR Q 0007(環境適合設計)〕を発行した。 ・・・・・(途<br />

中省略)<br />

以上の背景もあり,ISO/TR 14062 及び I E C G u i d e 1 といった,いわゆる指針(ガイド文書)<br />

1 4<br />

レベルから,環境配慮設計の諸要素を明確な要求事項として規定し,かつ,国際 整合を図る<br />

“International Standard”の必要性がクローズアップされてきたことから,日本から提案した IEC<br />

62430 Ed.1 "Environmentally Conscious Design for electrical and electronic products"が 2009 年<br />

2 月に発行されるに至った。市場に提供される製品の環境負荷低減は,その設計段階で所与のパフ<br />

ォーマンスが決定されることから,環境配慮設計に関する国際標準化の意義は大きい。<br />

このような電気・電子製品の環境配慮設計に関する国際規格の動向から,今回,IEC 62430 を基<br />

に,この規格を制定することとした。<br />

この手引は、著作権法により無断での引用・転載等は禁止されています<br />

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