9 5 単位,用字,用語などの表し方・用い方の例(JIS Z 8301 附属書 G~I 参照) 5.1. 単位の表し方の例 ・ml,l ・500 μg Se/mL ・メートル/kg ・sec 不適切又は注意を要する例 不適切又は注意を要する例 JIS 又は工業用語 ・…100 mL のアセトンで ・…アセトン 100 mL で ・1,5 及び 10 mm ・1 mm,5 mm 及び 10 mm ・ml 若しくは mL,又は l 若しくは L(ただし,一つの規格の 中では,リットルの単位記号はいずれかに統一する。) ・Se: 500 μg/mL(SI 単位の中に元素記号等を入れない。) ・m/kg(単位記号と単位名とを混用しない。) ・s(文章中では“秒”でもよい。)(単位を表すために略号・ 記号を使用しない。) ・比重 ・密度(kg/cm 3 ,t/m 3 ,kg/L,g/cm 3 ,g/L) ・質量百分率(質量%,wt %,mass %) ・質量千分率(質量 0 / 00,wt 0 / 00,mass 0 / 00) ・質量百万分率(質量 ppm,wt ppm,mass ppm) ・質量十億分率(質量 ppb,wt ppb,mass ppb)など。 ・体積百分率(体積%,vol %) ・体積千分率(体積 0 / 00,vol 0 / 00) ・体積百万分率(体積 ppm,vol ppm) ・体積十億分率(体積 ppb,vol ppb)など。 ・質量分率 例 質量分率 0.27 質量分率 27 % ※ 固体の組成について,質量分率の百分率で表すことが明 らかな場合には,%だけとしてもよい。この場合,表に 用いる単位として%だけとしてよい。 ・体積分率 例 体積分率 0.27 体積分率 27 % 単位は,JIS Z 8203[国際単位系(SI)及びその使い方]並びに JIS Z 8202-0~JIS Z 8202-10,JIS Z 8202-12 及び JIS Z 8202-13(量及び単位の各個別規格)に規定する国際単位系(SI と併用を認めている単位を含む。)による。ただし, 強制法規で非 SI の使用を認めている場合は,その認められている範囲内で,SI とともに用いてもよい。使用の期限 があるものについては,その期限を付けて用いる。 なお,国際単位系で単位を定めていない量の場合は,この限りではない。 単位記号は,量の表現における数値の後に置き,数値と単位記号との間に間隔をあける。ただし,平面角の単位記 号(°,′,″)及び文字の場合は,数値との間隔をあけない。 a) 範囲の表し方は次の例による。 例 1 5 %~20 %(5~20 %でもよいが,5-20 %とはしない。) 100 N~300 N(100~300 N でもよいが,100-300 N とはしない。) なお,範囲を“n~m”と表す場合,このあとに“の間”などを付けない。 b) 許容差の表し方は次の例による。 例 2 温度 50 ℃±5 ℃(紛らわしくない場合には,50±5 ℃としてもよい。) 湿度(50±5)%(50 %±5 %とはしない。) なお,許容差を“±n”と表す場合,このあとに“以内”,“以下”などを付けない。 5.2. 質量及び力の明確な表現 a) 規格値は,質量(kg)と力(N)とを明確に区別する。 b) “重量”という用語は,質量と重力加速度との積を意味する。 c) “重量”という用語を,質量の意味で用いている場合は,その用語を“質量”に改める。 d) “荷重”という用語は,その内容に応じて“質量”又は“力”の概念を表す用語又は表現に改めるの がよい。 この手引は,著作権法により無断での複製,転載等は禁止されております。
例 ~にかかる全荷重 → ~にかかる力 ~の自重 → ~の質量 加圧質量 → 加圧力 圧迫力(w) → 圧迫力(kN) 荷重 150 N を加える。→ 150 N の力を加える。 この手引は,著作権法により無断での複製,転載等は禁止されております。 10