System Generator for DSP リファレンス ガイド - Xilinx

ブロックのパラメータ ダイアログ ボ ッ ク スの共通オプシ ョ ン
[Latency]
してオーバーフロー) というオプションがあります。 [Flag as error] は、 シ ミ ュ レーシ ョ ンのみに使
用でき ます。 生成さ れたハー ド ウ ェ アは、 [Wrap] をオンにしたと き と同じにな り ます。
量子化の場合、 [Round] と [Truncate] というオプションがあります。 [Round] は、 四捨五入 (最近
似値への四捨五入。 同等の近似値が 2 つある場合は、 0 か ら遠い方の値に四捨五入)、 [Truncate] は
切り捨て (LSB よ りも右のビットを削除) を実行します。
次は、 量子化 と オーバーフ ローのオプシ ョ ン を設定する イ ン ターフ ェ イ スです。
どのオプショ ンを選択し ても 、生成さ れる HDL モデルと Simulink モデルの動作は同一になり ま す。
ザイ リンクス ブロックセットのエレメントの多くに、レイテンシ オプシ ョ ンがあ り 、 ブロックの出
力を遅延させる サンプル周期が定義で き る よ う になっ ています。 1 サンプル周期は FPGA インプリ
メンテーションの複数クロック サイクルに相当するこ とがあり ます (ハード ウ ェ アが Simulink モ
デルに対し てオーバーク ロ ッ ク にな る場合など)。 System Generator では、余分なパイプラ イ ンを実
行し ません。 レ イ テンシを追加する場合は、 通常ブ ロ ッ ク の出力にシフ ト レジスタをインプリ メン
トします。
[Override with doubles]
メモ : このオプシ ョ ンは、 現在の と こ ろ使用でき ません。
[Override with doubles] は、 多 く のザイ リ ン ク ス ブロッ クで表示されるオプショ ンです。 ほとんど
の Simulink ブ ロ ッ ク では、倍精度の浮動小数点の信号 と 演算が使用されますが、 このよ うな信号が
ザイ リ ンクスの Gateway In ブ ロ ッ ク を通る と 、 固定小数点に変換さ れ、 Gateway Out ブロッ クを
通っ て、 倍精度の浮動小数点に再び変換さ れます。
Simulink 環境では、 [Override with doubles] を使用する と 、 デザ イ ン全体を倍精度の浮動小数点で
シミュレーションできるようになります。
こ のオプシ ョ ンは、 固定小数点の幅を選択する場合やデバ ッ グする場合に便利です。 固定小数点信
号を使用し て量子化エ ラーが検出さ れた場合は、 倍精度の浮動小数点信号および演算を使用し て、
デザイン全体をシミ ュレーショ ンするか、 特定のブロックのみをシミ ュレーショ ンするかを選択で
きます。 こ れに よ り 、 デザ イ ンのどの部分が量子化エ ラーの原因か発見しやす く な り ます。
[Override with doubles] は、 特定のブ ロ ッ ク で選択で き ます。 また、 シートに System Generator の
アイコンをインスタンシエート し、System Generator ブロックのコンフィギュレーショ ン可能なパ
ラメータである [Ovveride with doubles] を選択する と 、 シー ト 全体やサブシ ス テム全体 (シー ト +
その下の階層) に対し て も使用でき ます。
こ のオプシ ョ ンが設定されたブロ ッ ク の出力が同じオプシ ョ ンの設定されたブロ ッ ク の入力に接続
されると、 データ サンプルは倍精度で送信 さ れます。
どのブロ ッ クにこの [Override with doubles] が設定されているかは、 簡単にわか り ます。 このオプ
シ ョ ンが設定されたザ イ リ ン ク ス ブ ロ ッ ク は、 通常の青や黄色ではな く 、 グ レーで表示されます。
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リリース 9.2.00 2007 年 8 月
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