System Generator for DSP リファレンス ガイド - Xilinx

R
CORDIC プロセッサはこのよ うな処理エレメン トがカスケード接続によ り構成されており、次の図
に示すよ う に、各エレ メ ン ト が Simulink サブシステムとしてインプリ メント されます。 チェーンの
最後のエレ メ ン ト の出力では、 zn は tan-1(x0) の近似値、 xn は K(x2 + y2)1/2 と な り ます。 こ の場
合、 定数 K = 1.646760... です。
CORDIC プ ロ セ ッ サの出力でのビ ッ ト 精度は、繰 り 返し ス テ ッ プ数の関数、 またはチェーンにあ る
処理エレ メ ン ト の数の関数です。 この値はマスク パラ メータ と して保管でき、 モデルはパラ メータ
の変化に対応し て動的に調整されます。
VHDL では、 こ の タ イ プの反復する ブ ロ ッ ク の イ ン ス タ ンシエーシ ョ ンは、 FOR GENERATE 文
で実行でき ます。 System Generator では、 サブシ ス テムのマス ク 初期化コー ド で MATLAB API 関
数を実行し ます。 次の よ う にな り ます。
cordic_pe = find_system(gcb, 'lookUnderMasks', 'all',
'FollowLinks','on','masktype', 'CORDIC parallel PE');
a=find_system(cordic_pe{1}, 'lookUnderMasks', 'all',
'FollowLinks','on','masktype', 'CORDIC iteration PE');
こ の結果、 含まれた CORDIC PE サブシ ス テムすべてのベ ク タ (セル配列) 'a' が生成 さ れます。 各
ベクタの削除は、 次のよ うに実行されます。
delete_block(a{i});
ま た、 次の関数呼び出し では、 エレ メ ン ト 間の ラ イ ンが削除さ れます。
delete_line(cordic_pe{1}, ['CORDIC PE' int2str(i-1) '/' int2str(j)],
['CORDIC PE' int2str(i) '/' int2str(j)]);
同様の呼び出し で、 サブシ ス テムの入力ポー ト および出力ポー ト への ラ イ ンが削除さ れます。 次の
よ う に、 サブシ ス テムに反復サブシ ス テム を任意の回数挿入し ます。
add_block([cordic_pe{1} '/CORDIC PE1'], [cordic_pe{1} '/CORDIC PE'
int2str(i)], 'ii', int2str(i-1),'pe_nbits', 'pe_nbits','pe_binpt',
'pe_binpt','pipeline',['pipeline(1,' int2str(i)
')'],'position',[150+(i-1)*125, 70, 205+(i-1)*125, 130]);
ここで、マスク パラ メータ pe_nbits および pe_binpt では、 各処理エレ メ ン ト のビ ッ ト 精度が定義
されます。 サブシステム ブ ロ ッ ク は次の関数を使用し て接続されます。
add_line(cordic_pe{1}, ['CORDIC PE' int2str(i-1) '/' int2str(j)],
['CORDIC PE' int2str(i) '/' int2str(j)], 'autorouting', 'on');
ザイ リンクス リファレンス ブロッ クセッ トには、CORDIC アルゴ リ ズムのバ リ エーシ ョ ンを含め、
この API を使用する サブシ ス テムの例が含まれています。 API の構文の詳細は、Simulink のマニュ
アルを参照して く ださい。
メモ : CORDIC デモで示 さ れてい る よ う に、サブシ ス テムのマス ク 初期化コー ド にモデルを変更す
る コ マン ド を組み込む場合は、 コー ド を MATLAB の 「try」 「catch」 節で囲み、このcatch 節で
disp(lasterr) を呼び出す と 便利です。
メモ : ブ ロ ッ ク のパ ラ メ ータ設定を容易にする ため、 ザ イ リ ン ク ス ではブ ロ ッ ク に設定で き るすべ
てのパ ラ メ ータ と 設定可能なパ ラ メ ータ を記述する MATLAB 関数を提供し ています。 こ の関数を
使用する には、 パ ラ メ ータ を設定する ブ ロ ッ ク の コ ピーを選択し、 次の関数を実行し ます。 こ こ で
は、 ザイ リ ン ク スの Accumulator ブ ロ ッ ク に対し て生成 さ れる出力も同時に示し ます。
446 japan.xilinx.com System Generator for DSP リファレンス ガイ ド
リリース 9.2.00 2007 年 8 月