System Generator for DSP リファレンス ガイド - Xilinx

R
Multipath Fading Channel Model
概念
フ ェージング通信チャ ネルのモデルを イ ンプ リ メ ン ト し ます。 Single
Input/Single Output (SISO) と Multiple Input/Multiple Output
(MIMO) の両方のチャネルをサポー ト し ます。 Simulink の Multipath
Rayleigh Fading Channel ブロッ クに似たファンクショ ンがハード
ウェアで実現できる形で提供されるため、通信リンク全体のハード
ウ ェ ア協調シ ミ ュ レーシ ョ ンが高速に実行で き ます。
このブロックでは、 Kronecker モデルがイ ンプ リ メ ン ト されます。 このモデルは エレ メ ン ト数が 4
個以内のア ンテナ配列を使用する シ ス テムに適し ています。 モデルの基本的なパ ラ メ ータは次の と
おりです。
• MT : 送信配列内のアンテナ数。 SISO システムでは 1 です。
• MR : 受信配列内のアンテナ数。 SISO システムでは 1 です。
• N : 配列間の離散パスの数。 周波数平面流路では、 1 です。
こ のモデルは、 次の離散時間の論理式で表さ れます。
こ の場合、 各値の定義は次の と お り です。
• x(.) : 送信シンボル列ベク タ (MT 複合エレ メ ン ト 、 時間で変化)
• T : サンプル間隔
• n : サンプル インデックス
• d k : パス k の遅延
• H k (.) : チャネル係数マト リ ックス (MR × MT 複合エレ メ ン ト 、 時間で変化)
• g k : パス k の利得
• y(.) : 受信シンボル列ベク タ (MR 複合エレ メ ン ト 、 時間で変化)
チ ャ ネル係数マ ト リ ッ ク スではアンテナ配列の空間的な共分散マ ト リ ッ ク ス を さ ら に詳細に定義で
きます。
こ の場合、 各値の定義は次の と お り です。
• R T,k : パス k の送信配列空間的共分散マ ト リ ッ ク ス
• H U,k (.) : パス k の無相関チャ ネル係数マ ト リ ッ ク ス (M R × M T エ レ メ ン ト 、 時間で変化)
• R R,k : パス k の受信配列空間的共分散マ ト リ ッ ク ス
392 japan.xilinx.com System Generator for DSP リファレンス ガイ ド
リリース 9.2.00 2007 年 8 月