System Generator for DSP リファレンス ガイド - Xilinx

RS Decoder v6_0
RS Decoder v6_0
このブロックは、[Xilinx Blockset] の [Communication] および [Index] ライブラリにリストされて
います。
Reed-Solomon (RS) コードは、 ブロ ッ ク ベースの誤 り 訂正符号 (ECC) で、 デ
ジ タル通信およびス ト レージ分野の さ ま ざ ま なアプ リ ケーシ ョ ンに使用 さ れ
ています。
このコードは、 デジタル ス トレージ デバイ ス、 ワ イ ヤレ ス/モバ イル通信、 デ
ジタル ビデオ放送な どの多 く のシ ス テムでエ ラーを訂正する ために使用 さ れ
ます。
RS Decorder では、 RS Encoder で生成されたブロ ッ ク を処理し、 エ ラーを訂
正し て情報シンボルを復元し よ う と し ます。 エラーの数とタイプは、 コードの
特性に よ って訂正する こ と がで き ます。
Reed-Solomon コードは、 BCH (Bose-Chaudhuri-Hocquenghem) コード、 つ
まり線形ブロック コードです。 たとえば、線形コード (n, k) は、 有限フ ィ ール ド の n 次元ベク タ空
間の k 次元部分空間を表し ます。 こ のフ ィ ール ド のエレ メ ン ト は、「シンボル」 と 呼ばれます。 Reed-
Solomon コードでは、通常 n は論理式で、 s は各シンボルのビ ッ ト 幅です。 コー ド が短縮 さ れる と 、
n の値は小さ く な り ます。 デコーダは、全コード も短縮されたコード も処理します。 また、エラーを
含む可能性の高いシンボルであ る erasure も処理します。
デコーダでブ ロ ッ ク が処理される と 、 次のいずれかが発生し ます。
1. 情報シンボルが復元されます。 復元さ れる のは 2p+r < n-k の場合です。 p はエ ラー数、 r は
erasure の数を示し ます。
2. デコーダか ら、 情報シンボルを復元で き ない こ と がレ ポー ト さ れます。
3. デコーダでは、 情報シンボルを復元で き なかったのに、 エ ラーがレ ポー ト さ れません。
どの状況にな る かは、 コー ド と 通信チ ャ ネルの特性に よ っ て決ま り ます。 Simulink からは、 チャネ
ルのモデルおよびこれらの状況の予測が可能なツールが提供さ れています。
ブロック インターフェイス
ザイ リンクスの RS Decoder ブロッ クには、 data_in、 sync、 reset という入力ポート と、 data_out、
blk_strt、 blk_end、 err_found、 err_cnt、 fail、 ready、 rfd という出力ポートがあります。 また、n_in、
erase、rst、en というオプションの入力ポート と、erase_cnt、data_del というオプションの出力ポー
トも含めることができます。
次に、 こ れ ら のポー ト について説明し ます。
• data_in : デコードする n 個のシンボルのブ ロ ッ ク が入力 さ れます。 din 信号は UFIX_s_0 型に
する必要があ り ます。 s は各シンボルのビ ッ ト 幅です。
• sync : デコーダに data_in か ら のシンボルの処理をいつ開始する か伝え ます。 デコーダは、最初
に sync がアサー ト されるまで入力シンボルを消去し ます。 sync がアサート されたと きのシン
ボルが、デコーダで処理 さ れる最初の n シンボル ブロックの開始を表します。 sync 信号は、デ
コーダが別のコードのブロ ッ クを受信する準備ができるまで無視されます。 sync を駆動する
信号は、 ブール型にする必要があ り ます。
• reset : デコーダが非同期に リ セ ッ ト さ れます。 reset を駆動する信号は、 ブール型にする必要が
あります。
メモ : reset は、 デコーダがコー ド シンボルをデコード し始める前に少なく と も 1 サンプル周
期間 High にする必要があ り ます。
System Generator for DSP リファレンス ガイド japan.xilinx.com 285
リリース 9.2.00 2007 年 8 月
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