System Generator for DSP リファレンス ガイド - Xilinx

Reinterpret
Reinterpret
このブロックは、[Xilinx Blockset] の [Basic Elements]、 [Math]、 [Index] ライブラリにリストされ
ています。
ザイ リンクスの Reinterpret ブ ロ ッ ク は、 入力値に関係な く 、 出力を強制的に新しい
データ型に し ます。
2 進数が変更されずに渡されるので、 こ のブロ ッ クはハード ウ ェ アで リ ソース を消費し
ません。 出力のビ ッ ト 数は、 入力のビ ッ ト 数 と常に同じにな り ます。
こ のブ ロ ッ ク を使用する と 、 符号な しデータ を符号付きデータ と し て、 または符号付きデータ を符
号な しデータ と し て再解釈させる こ と がで き ます。 また、 データ内の 2 進小数点の位置を変更する
こ と で、 データ のス ケー リ ン グ も再解釈 さ せる こ と がで き ます。 ザイ リ ンクスの Scale ブロックに
も同じ よ う な機能があ り ます。
このブロックは、 たとえば 6 ビ ッ ト 幅の符号付き、 小数点以下の 2 ビ ッ ト の入力を、 符号な し の小
数点以下の 0 ビッ トの出力にした場合、-2.0 (2 進数で 1110.00、 2 の補数) の入力を 56 (2 進数で
111000) の出力に変換し ます。
このブロックは、ザイ リンクスの Slice ブロッ クまたは Concat ブ ロ ッ ク と 組み合わせて使用する と
特に便利で、 次のよ う な場合に使用し ます。
た と えば、符号付きデータ 1 つ と 符号な し の 2 ビッ ト (UFix_2_0) を運ぶ 2 つの信号があ る場合に、
2 つ目の信号か ら の 2 ビ ッ ト を連結し て、符号付信号の最後尾 (LSB) に渡すシ ス テム を設計する と
します。
設計する には、 Reinterpret ブロッ ク 2 つと Concat ブロッ ク 1 つを使用し ます。 まず、 最初の
Reinterpret ブ ロ ッ ク で符号付き入力信号を 2 進小数点の位置が 0 の符号な しの値にし ます。 この値
と別の信号の UFix_2_0 を Concat ブロッ クに入力します。 Concat ブロッ クの後には、 2 つ目の
Reinterpret ブロッ クを配置し、 Concat ブ ロ ッ ク の出力値を正し い位置に 2 進小数点が付いた符号
付きの値に戻し ます。
このシステムには、ブロックが 3 つ必要ですが、 ハー ド ウ ェ ア インプリ メンテーションでは単にバ
スの連結 と し て認識されるので、 ハー ド ウ ェ ア コストはかかりません。
ブロック パラ メータ
このブロックのパラメータを次に示します。
• [Force Arithmetic Type] : オンにする と、[Output Arithmetic Type] パラメータが設定できるよ
う にな り 、 その設定によ って出力値の演算タ イプが決ま り ます。 オフにする と、 出力値の演算
タ イ プは入力値 と 同じ にな り ます。
• [Output Arithmetic Type] : 出力を符号な し か、符号付き (2 の補数) のどちらにするか指定でき
ます。
• [Force Binary Point] : オンにする と、 [Output Binary Point] パラメータが設定できるようにな
り 、 その設定に よ って出力値の 2 進小数点の位置が決ま り ます。 オフにする と、 出力値の演算
タ イ プは入力値 と 同じ にな り ます。
• [Output Binary Point] : 出力の 2 進小数点の位置を指定で き ます。 使用で き る値は、0 ~ 入力の
ビ ッ ト 数の間の整数です。
このブロックでは、 ハードウェア リソースは使用されません。
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リリース 9.2.00 2007 年 8 月
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