System Generator for DSP リファレンス ガイド - Xilinx

MCode
スライス関数 : xl_slice
xl_slice 関数を使用する と 、固定小数点型ビ ッ ト のシーケ ン スにア ク セ スで き ます。 関数は次の形式
で記述し ます。
x = xl_slice(a, from_bit, to_bit)
固定小数点の各ビ ッ ト は、 LSB の 0 から MSB に向かって、 連続し た数字で イ ンデ ッ ク スが付き ま
す。 たとえば、8 ビッ ト幅で 2 進小数点の位置が 0 にあ る場合、 LSB のインデッ クスは 0 に、MSB
のインデックスは 7 にな り ます。from_bit または to_bit 引数が入力数の イ ンデ ッ ク ス範囲を超え る
と、 エラーになり ます。 関数を実行し た結果は、 0 の位置に 2 進小数点があ る符合な し固定小数点
にな り ます。
次はその例です。
% slice 7 bits from bit 10 to bit 4
b = xl_slice(a, 10, 4);
% to get MSB
c = xl_slice(a, xl_nbits(a)-1, xl_nbits(a)-1);
連結関数 : xl_concat
x = xl_concat(hi, mid, ..., low) 関数では、 複数の固定小数点の値が連結さ れ、 1 つの固定小数点値
が作成されます。 最初の入力引数が MSB に、 最後の入力引数が LSB にな り ます。 出力は、 0 の位
置に 2 進小数点があ る符合な し固定小数点にな り ます。
再解釈関数 : xl_force
x = xl_force(a, arith, binpt) 関数は、 出力を新し いデータ型に し ます。 arith はその新しい演算型に、
binpt はその新しい 2 進小数点の位置にな り ます。 arith は、xlUnsigned、xlSigned または xlBoolean
のいずれかにで き ます。 binpt は、 0 ~ ビッ ト幅にしないと、 エラーになり ます。
ステート変数 : xl_state
MCode ブロックには、1 つのシ ミ ュ レーシ ョ ン段階か ら次の段階にな る と き に値を保持する内部ス
テー ト 変数を含める こ と ができ き ます。 ステート変数は、MATLAB キーワードの persistent で宣言
でき、 最初に xl_state 関数呼び出し で代入する必要があ り ます。
次のコード は、 4 ビット アキュムレータの例です。
function q = accum(din, rst)
init = 0;
persistent s, s = xl_state(init, {xlSigned, 4, 0});
q = s;
if rst
s = init;
else
s = s + din;
end
ステート変数 s は、 persistent に宣言され、 s への最初の代入は xl_state を起動した結果になってい
ます。 xl_state 関数では、 2 つの引数が使用さ れます。 1 つは初期値で、 定数にする必要があ り 、 も
う 1 つはス テー ト 変数の精度で、 xfix 関数呼び出し で説明 さ れてい る よ う なセル配列型か、 xfix 型
にでき ます。 上記の コー ド の場合、 s = xl_state(init, din) では、 ステー ト 変数の s に din が精度と し
て使用されます。 xl_state 関数は、 persistent 変数に代入する必要があ り ます。
xl_state 関数は、 次の よ う に動作し ます。
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リリース 9.2.00 2007 年 8 月
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