System Generator for DSP リファレンス ガイド - Xilinx

R
xfix プロパティ : xl_arith、 xl_nbits、 xl_binpt
xfix には、 それぞれ演算タ イプ、 ビ ッ ト 幅、 2 進小数点を示す 3 つのプロパテ ィ が含まれます。
MCode ブロッ クには、 これらの 3 つのプ ロパテ ィ を固定小数点の値で取得する ための関数が 3 つ
含まれます。 この 3 つの関数の結果は定数で、 Simulink がモデルを コンパイルした と きに評価され
ます。
a = xl_arith(x) 関数は、 入力数 x の演算タ イプを返し ます。 返される値は、xlUnsigned の場合が 1、
xlSigned の場合が 2、 xlBoolean の場合が 3 にな り ます。
n = xl_nbits(x) 関数は、 入力数 x の幅を返し ます。
b = xl_binpt(x) 関数は、 入力数 x の 2 進小数点を返し ます。
ビ ッ ト 単位の演算子 : xl_or、 xl_and、 xl_xor、 xl_not
MCode ブロックには、 xl_or、 xl_and、 xl_xor、 xl_not と い う ビ ッ ト 単位の論理演算を行 う 4 つの
ビルト イン関数が含まれています。
関数 xl_or、 xl_and、 xl_xor は、 ビ ッ ト 単位の論理 OR、 AND、 XOR をそれぞれ実行します。 関数
はそれぞれ次の形式で記述し ます。
x = xl_op(a, b, Ö).
関数はそれぞれ、 少な く と も 2 つの固定小数点が取 り 入れら れ、 1 つの固定小数点が返 さ れます。
入力引数はすべて 2 進小数点で揃え ら れます。
関数 xl_not では、 ビ ッ ト 単位の論理 NOT が実行されます。 形式は、 x = xl_not(a) のよ うになり ま
す。 入力引数に使用さ れる のは xfix 数 1 つだけで、 1 つの固定小数点の値が返さ れます。
次は、 こ れ ら の関数を使用し た例です。
X = xl_and(a, b);
Y = xl_or(a, b, c);
Z = xl_xor(a, b, c, d);
N = xl_not(x);
シフ ト演算子 : xl_rsh および xl_lsh
xl_lsh および xl_rsh 関数では、 固定小数点型ビ ッ ト のシーケ ン ス を シフ ト で き ます。 関数は次の形
式で記述し ます。
x = xl_lsh(a, n) および x = xl_rsh(a, n) (a は xfix 値で、 n はシフ ト するビ ッ ト 数)
固定小数点の値が n ビッ ト分左または右にシフト されます。 右にシフ ト (xl_rsh) する と 、 固定小数
点が LSB に向かって動き ます。 左にシフ ト (xl_lsh) する と 、 固定小数点が MSB に向かって動き ま
す。 どち ら のシフ ト 関数も完全精度でシフ ト し ます。 ビ ッ ト はどれ も削除されず、 出力精度は必要
であればシフ ト された 2 進小数点の位置に合わせて調整 さ れます。
次はその例です。
% left shift a 5 bits
a = xfix({xlSigned, 20, 16, xlRound, xlWrap}, 3.1415926)
b = xl_rsh(a, 5);
出力 b は、 21 ビッ トで、2 進小数点の位置がビ ッ ト 21 にある xlSigned 型です。
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リリース 9.2.00 2007 年 8 月