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136 CHAPTER 2. 図 鑑2.82 ムラサキシメジ2.82.4 脚 注ムラサキシメジ( 紫 湿 地 、 学 名 :Lepista nuda)は、南 ⽶を 除 く 世 界 中 に 分 布 する 担 ⼦ 菌 の⼀ 種 。⽇ 本 では 地 域 差 があり 晩 秋 の 10 ⽉ 下 旬 〜 12 ⽉ 上旬 、 主 に 落 葉 広 葉 樹 林 などに 列 状 または 円 弧 を 描いて 発 ⽣する。 落 葉 を⽩⾊ 腐 朽 する 落 葉 分 解 菌 のキノコ。 菌 ⽷ 層 は 落 葉 層 の 粗 腐 植 層 部 分 に 広 がり、菌 根 は 形 成 しない。⼦ 実 体 は 菌 ⽷ 層 の 縁 から 10 〜15cm 内 部 に 発 ⽣する。 毎 年 ほぼ 同 じ 位 置 に⼦ 実体 か 発 ⽣するが、1 年 で 1m 程 度 移 動 する。傘 は 初 期 には、まんじゅう 形 で 後 には 平 らに 開 く。初 期 の⾊は 美 しい 紫 ⾊だが、 傘 が 開 くと 徐 々に⾊あせ、 灰 ⽩⾊や 淡 褐 ⾊になる。 断 ⾯も 紫 ⾊。ひだも 傘 と 同 じで、 初 期 の⾊は 美 しい 紫 ⾊であるが 後に⾊あせて 灰 ⽩⾊になる。ひだの 並 び⽅は 密 で 柄に 湾 ⽣する。 柄 は 傘 とほぼ 同 ⾊かやや 淡 ⾊で 表 ⾯は 繊 維 状 。 柄 の 根 元 は 膨 らんでいるが、 成 ⻑すると 膨 らみは 少 なくなる。近 縁 種 にコムラサキシメジ(Lepista sordida)がある。 名 前 の 似 ているイヌムラサキシメジ(Clitocybecyanophaea)は 同 科 カヤタケ 属 に 属 する。2.82.1 食 用味 、⻭ざわりともに 優 れ、 煮 物 、 鍋 物 、 吸 い 物 等に 幅 広 く⽤いられる。 若 ⼲の⼟ 臭 さが 有 り、⼈により 好 き 嫌 いが 分 かれる。⽣⾷は 中 毒 を 起 こすとの 報 告 がある * [1] * [2]。ヨーロッパ では 古 くから⾷⽤にされ、 栽 培 も⾏われている。2.82.2 栽 培落 葉 分 解 菌 であるので 原 ⽊ 栽 培 はされず、⽇ 本 では⼀ 部 で 菌 床 栽 培 が⾏われるが、エノキタケ、ナメコ の 様 な 空 調 管 理 型 の 栽 培 は⾏われず、 林 間栽 培 や 菌 床 を 伏 せ 込 んで 覆 ⼟する 野 外 栽 培 がされる。 菌 床 培 地 基 材 にはバーク 堆 肥 または 腐 葉 ⼟を利 ⽤し、 増 量 剤 として「 籾 殻 」「 廃 ほだ」「 広 葉 樹おが 粉 」を 2 〜 3 割 加 える。 栄 養 材 はコメ 糠 またはフスマを⽤いる。• 広 葉 樹 林 の 地 ⾯にバーク 堆 肥 を 敷 き、 菌 床 はバーク 堆 肥 や 腐 植 等 で 伏 せ 込 みをし、それら埋 設 資 材 に 菌 ⽷を 伸 ⻑させて⼈ 為 的 にしろを形 成 させる⽅ 法 で、 菌 ⽷が 落 葉 を 分 解 し⾃ 然に 近 い 状 態 のしろを 形 成 させることで、⼦ 実体 を 発 ⽣させる。2.82.3 参 考 画 像• 円 弧 状 に 発 ⽣した⼦ 実 体•[1] 東 広 島 市 憩 いの 森 公 園 のキノコたち[2] ムラサキシメジ(キシメジ 科 、ムラサキシメジ 属 )Yoshikawa Laboratory2.82.5 関 連 項 目2.82.6 外 部 リンク• ムラサキシメジの⼈⼯ 栽 培 技 術 の開 発 宮 城 県 林 業 技 術 総 合 センター• ムラサキシメジ 及 びウスヒラタケの⽣ 産 技 術 の 開 発 2003/3 (PDF) 群 ⾺県 林 業 試 験 場 研 究 報 告 9 号 p. 55-66• ムラサキシメジ きのこデータベース• ムラサキシメジ 画 像 、 英 国 での 販 売物• ムラサキシメジ ギュウギュウきのこ• ムラサキシメジの 化 学 成 分 (PDF) 関東 学 院 ⼤ 学2.83 ヤマドリタケヤマドリタケ (Boletus edulis) はイグチ⽬イグチ科 ヤマドリタケ 属 の⾷⽤キノコ。⾹りが 良 く、イタリア 料 理 、ポーランド 料 理 など、ヨーロッパ でよく 使 われる。⽇ 本 でふつうに 発 ⽣するヤマドリタケモドキ(Boletus aestivalis (=B. reticulatus)) と⾮ 常に 似 ており、しばらくは 混 同 されていた。2.83.1 産 地ヤマドリタケは 栽 培 法 が 確 ⽴しておらず、 現 在 でもすべてが 天 然 物 である。⽇ 本 ではイタリア 料 理の 普 及 とともにイタリア 産 が 早 くから 輸 ⼊されており、イタリアが 本 場 とされているが、ヨーロッパでは 流 通 している 90% がポーランド 産 * [1] であり、ポーランドがヤマドリタケ( 本 ポルチーニ)の本 場 である 事 実 は⽇ 本 では 全 くと⾔ってよいほど知 られていない。ポーランドでヤマドリタケは「ボロヴィック・シュラヘートニィ(Borowik szlachetny)」と 呼 ばれ、これはポーランド 語 で「シュラフタ(ポーランド 貴 族 )たちのポルチーニ」の 意 味 である。ポルチーニ⼀ 般 は「ボロヴィック」と 総 称 される。ボロヴィックとは「 針 葉 樹 の 森 のキノコ」という 意 味 がある。ヤマドリタケが 豊 富 なポーランドでは 昔 からヤマドリタケを 採 取 しポーランド 料 理にふんだんに 使 う 習 慣 があり、ヤマドリタケのある⽣ 活 が 伝 統 である。ヤマドリタケはヨーロッパで 広 く 珍 重 されるため、このきのこの 採 取 は 森 の

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