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2.41. シロオオハラタケ 69(Rhizopogon superiorensis A. H. Smith)は 外 ⽪が 全体 に 橙 ⾚⾊を 帯 びる。ホンショウロ(Rhizopogonluteolus Fr. et Nordh.)は 外 ⽪に⾚ 変 性 を⽋き、 幼 時から⼀ 種 の 不 快 臭 を 有 する 点 で 区 別 されている。回 ⾏ったところ、 炭 の 埋 め 込 みを⾏った 翌 年 1 ⽉からショウロの 発 ⽣が 確 認 され、その 後 の 約 ⼀ 年間 では、50 の 試 験 区 全 体 で 2016 個 (⽣ 重 7332g)の 発 ⽣が 認 められたという * [4]。2.40.5 分 類 学 上 の 位 置 づけ2.40.8 参 考 画 像単 純 な 球 塊 状 の⼦ 実 体 を 形 成 することから、 古 くは 腹 菌 類 の⼀ 種 として 扱 われてきたが、マツ 属の 樹 ⽊に 限 って 外 ⽣ 菌 根 を 形 成 することや、 胞 ⼦の 所 ⾒・⼦ 実 体 が 含 有 する⾊ 素 成 分 などが 共 通 することに 加 え、 分 ⼦ 系 統 学 的 解 析 の 結 果 に 基 づき、 現 在 ではヌメリイグチ 属 に 類 縁 関 係 を 持 つとして、イグチ⽬ のヌメリイグチ 亜 ⽬に 置 かれている。 外 ⽣ 菌 根 の 形 態 も、ヌメリイグチ 属 の 種 類 のそれとよく 似 ている。和 名 がやや 似 ているセイヨウショウロ(Tuber spp.)は⼦ 嚢 菌 ⾨ に 属 するもので、ショウロとの 間 の 類縁 関 係 は⾮ 常 に 薄 い。2.40.6 食 ・ 毒 性安 全 かつ 美 味 な⾷⽤ 菌 の⼀つで、 古 くから 珍 重 されたが、 発 ⾒が 容 易 でないため 希 少 価 値 が⾼い。現 代 では、マツ 林 の 管 理 不 ⾜による 環 境 悪 化 に 伴い、 産 出 量 が 激 減 し、 市 場 には 出 回 ることは⾮ 常に 少 なくなっている。 栽 培 の 試 みもあるが、まだ商 業 的 成 功 には⾄っていない。•••2.40.9 脚 注[1] Kawai, M., Yamahara, M., and A. Ohta, 2008.Bipolar incompatibility system of an ectomycorrhizalbasidiomycete, Rhizopogon rubescens. Mycorrhiza 18:205-210.[2] ⼩ 川 眞 、2007. 炭 と 菌 根 でよみがえる 松 . 築 地 書館 、 東 京 .ISBN 978-4-80671-347-0.[3] ⿊⽊ 秀 ⼀、2008.ショウロ 栽 培 の 新 たな 可 能 性 ?.千 葉 菌 類 談 話 会 通 信 24: 62-64.[4] 福 ⾥ 和 朗 、1993. 明 るい 林 内 でショウロが 多 く 発⽣( 宮 崎 県 ). 現 代 林 業 (328): 51.2.40.10 関 連 項 目調 理• 松 露 饅 頭未 熟 で 内 部 がまだ 純 ⽩⾊を 保 っているものを 最 上とし、これを 俗 にコメショウロ(⽶ 松 露 )と 称 する。 薄 い⾷ 塩 ⽔できれいに 洗 って 砂 粒 などを 除 去した 後 、 吸 い 物 の 実 ・ 塩 焼 き・ 茶 碗 蒸 しの 具 などとして⾷⽤に 供 するのが⼀ 般 的 である。 成 熟 とともに 内 部 が⻩ 褐 ⾊を 帯 びたものはムギショウロ(⻨松 露 )と 呼 ばれ、⾷ 材 としての 評 価 はやや 劣 るとされる。さらに 成 熟 が 進 んだものは 弾 ⼒を 失 い、⾊ 調 も⿊ 褐 ⾊となり、⼀ 種 の 悪 臭 を 発 するために⾷⽤としては 利 ⽤されない。2.40.7 栽 培 の 試 みマツ 林 の 林 床 の 有 機 物 層 を 除 去 し、⽊ 炭 や⿊⼟を⼟ 壌 に 加 えることで、ショウロの 新 たな 発 ⽣(ないしは⼦ 実 体 発 ⽣ 量 の 増 加 )を 誘 導 する 試 みが⾏われている * [2] * [3]。クロマツの 若 齢 林 (23 年 ⽣)を 対 象 に 10m 四 ⽅の⽅ 形 区 を 50 区 設 定 し、 砂 が 露 出 する 程 度 まで 腐植 層 を 除 去 した 後 、 各 区 に⻑さ 3m・ 深 さおよび幅 25cm の 溝 を 設 け、その 溝 の 内 部 に 粉 炭 を 厚 さ10cm に 敷 き 詰 めた 後 に 埋 め 戻 し、さらに、 林 内 の下 層 植 ⽣の 狩 り 払 いと 林 床 の 腐 植 層 除 去 とを 年 ⼆2.41 シロオオハラタケシロオオハラタケ(⽩⼤ 原 茸 、 学 名 Agaricus arvensis)はハラタケ⽬ハラタケ 科 ハラタケ 属 の 菌 類 。 英 語圏 では Horse Mushroom と 呼 ばれている。2.41.1 分 類 学それまでにもいくつもの 名 前 で 記 述 されていたが、1762 年 、ヤコブ・クリスティアン・シェーファーによって 定 義 された。 種 ⼩ 名 arvensis は「 草 原 の」という 意 味 。2.41.2 特 徴傘 はハラタケに 似 て 饅 頭 型 であり、 襞 は 若 い 物 は⽩く、 後 々 茶 ⾊や、 鈍 いチョコレート⾊になる。 若い 物 はテングタケ 科 のキノコに⾮ 常 に 似 ている。柄 には⼤きく 広 がったつばがあり、おおむね⽩であるが、⻩⾊っぽくなっている 場 合 もある。これらのつばは 傘 のすぐ 下 にある 場 合 が 多 い。 若 く、傘 がしまっているあいだは 下 から⾒ると、 上 下 ⼆

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