uniPaaS V1Plus 移è¡ã¬ã¤ã - Magic Software Enterprises
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V9Plus 開 発 者 のための<br />
<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong><br />
移 行 ガイド<br />
Enabling Business with Superior Technology
本 書 に 記 載 の 内 容 は、 将 来 予 告 なしに 変 更 することがあります。これらの 情 報 についてMSE (<strong>Magic</strong><br />
<strong>Software</strong> <strong>Enterprises</strong> Ltd.)および MSJ (<strong>Magic</strong> <strong>Software</strong> Japan K.K.) は、いかなる 責 任 も 負 いません。<br />
本 書 の 内 容 につきましては、 万 全 を 期 して 作 成 していますが、 万 一 誤 りや 不 正 確 な 記 述 があったとしても、<br />
MSE およびMSJ はいかなる 責 任 、 債 務 も 負 いません。<br />
MSE およびMSJ は、この 製 品 の 商 業 価 値 や 特 定 の 用 途 に 対 する 適 合 性 の 保 証 を 含 め、この 製 品 に 関 する 明 示<br />
的 、あるいは 黙 示 的 な 保 証 は 一 切 していません。<br />
本 書 に 記 載 のソフトウェアは、 製 品 の 使 用 許 諾 契 約 書 に 記 載 の 条 件 に 同 意 をされたライセンス 所 有 者 に 対 し<br />
てのみ 供 給 されるものです。 同 ライセンスの 許 可 する 条 件 のもとでのみ、 使 用 または 複 製 することが 許 され<br />
ます。 当 該 ライセンスが 特 に 許 可 している 場 合 を 除 いては、いかなる 媒 体 へも 複 製 することはできません。<br />
ライセンス 所 有 者 自 身 の 個 人 使 用 目 的 で 行 う 場 合 を 除 き、MSE またはMSJ の 書 面 による 事 前 の 許 可 なしでは、<br />
いかなる 条 件 下 でも、 本 書 のいかなる 部 分 も、 電 子 的 、 機 械 的 、 撮 影 、 録 音 、その 他 のいかなる 手 段 によっ<br />
ても、コピー、 検 索 システムへの 記 憶 、 電 送 を 行 うことはできません。<br />
サードパーティ 各 社 商 標 の 引 用 は、MSE およびMSJ の 製 品 に 対 する 互 換 性 に 関 しての 情 報 提 供 のみを 目 的 と<br />
してなされるものです。<br />
本 書 において、 説 明 のためにサンプルとして 引 用 されている 会 社 名 、 製 品 名 、 住 所 、 人 物 は、 特 に 断 り 書 き<br />
のないかぎり、すべて 架 空 のものであり、 実 在 のものについて 言 及 するものではありません。<br />
一 般 に、 会 社 名 、 製 品 名 は 各 社 の 商 標 または 登 録 商 標 です。<br />
MSE およびMSJ は、 本 製 品 の 使 用 またはその 使 用 によってもたらされる 結 果 に 関 する 保 証 や 告 知 は 一 切 して<br />
いません。この 製 品 のもたらす 結 果 およびパフォーマンスに 関 する 危 険 性 は、すべてユーザが 責 任 を 負 うも<br />
のとします。<br />
この 製 品 を 使 用 した 結 果 、または 使 用 不 可 能 な 結 果 生 じた 間 接 的 、 偶 発 的 、 副 次 的 な 損 害 ( 営 利 損 失 、 業 務<br />
中 断 、 業 務 情 報 の 損 失 などの 損 害 も 含 む ) に 関 し、 事 前 に 損 害 の 可 能 性 が 勧 告 されていた 場 合 であっても、<br />
MSE および MSJ 、その 管 理 者 、 役 員 、 従 業 員 、 代 理 人 は、いかなる 場 合 にも 一 切 責 任 を 負 いません。<br />
平 成 21 年 10 月 6 日<br />
マジックソフトウェア・ジャパン 株 式 会 社
目 次<br />
目 次 ...................................................................................... 3<br />
1. はじめに................................................................................ 5<br />
1.1. 本 書 の 目 的 .......................................................................... 5<br />
1.2. 前 提 条 件 ............................................................................ 6<br />
1.3. 本 書 で 使 う 表 記 ...................................................................... 7<br />
2. 移 行 パス................................................................................ 8<br />
2.1. V10 および <strong>uniPaaS</strong> V1からの 移 行 .................................................... 8<br />
2.2. V10 以 前 のバージョンからの 移 行 ...................................................... 8<br />
2.3. 移 行 のための 旧 バージョン............................................................ 9<br />
3. V9Plusから 移 行 時 の 留 意 事 項 .............................................................. 11<br />
3.1. V9よりの 関 数 の 変 更 .................................................................. 11<br />
3.2. サポートされなくなった 機 能 .......................................................... 11<br />
3.2.1. Web Online...................................................................... 11<br />
3.2.2. HTMLフォーム.................................................................... 12<br />
3.2.3. エディット コマンド ............................................................ 12<br />
3.2.4. 動 作 環 境 ........................................................................ 12<br />
3.3. 作 業 ディレクトリ.................................................................... 12<br />
3.3.1. 作 業 ディレクトリの 変 更 .......................................................... 12<br />
3.3.2. 既 定 義 の 論 理 名 .................................................................. 13<br />
3.3.3. コンポーネントの 場 合 ............................................................ 13<br />
3.4. RM 互 換 ロジックユニット.............................................................. 13<br />
3.4.1. RM 互 換 ハンドラの 作 成 ............................................................ 13<br />
3.4.2. 参 照 コマンド .................................................................. 14<br />
3.4.3. データビューとの 同 期 ............................................................ 14<br />
3.4.4. TAB 順 序 ........................................................................ 14<br />
3.4.5. 行 間 の 移 動 ...................................................................... 14<br />
3.4.6. コマンドの 定 義 .................................................................. 15<br />
3.4.7. RM 互 換 ロジックユニットの 実 行 時 動 作 .............................................. 16<br />
3.5. コマンドの 種 類 ...................................................................... 16<br />
3.6. ファントムタスク.................................................................... 19<br />
3.6.1. Ver 9.40J SP3 での 機 能 拡 張 とは?................................................ 19<br />
3.6.2. 機 能 拡 張 の 波 及 と 対 応 方 法 ........................................................ 19<br />
3.7. TAB 順 序 ............................................................................ 20<br />
3.7.1. 自 動 / 手 動 TAB 順 序 の 設 定 ........................................................ 20<br />
3.7.2. 手 動 TAB 順 序 .................................................................... 20<br />
3.7.3. 自 動 TAB 順 序 .................................................................... 21<br />
3.7.4. TAB 順 序 の 表 示 .................................................................. 21
3.8. GUI 特 性 の パーク カテゴリ.......................................................... 22<br />
4. V9Plusでのリポジトリ 出 力 ................................................................ 23<br />
4.1. リポジトリ 出 力 時 の 注 意 事 項 .......................................................... 23<br />
4.2. リポジトリ 出 力 ファイルの 確 認 ........................................................ 23<br />
5. 移 行 ユーティリティの 処 理 プロセス........................................................ 25<br />
5.1. 移 行 処 理 の 内 容 ...................................................................... 25<br />
5.2. ユーザ 定 義 イベントの 強 制 終 了 パラメータ.............................................. 26<br />
5.3. パーキング 関 係 の 設 定 ................................................................ 27<br />
5.4. 照 会 リンクの 移 行 .................................................................... 28<br />
5.5. V9Plusコンバータのパラメータ........................................................ 30<br />
5.6. ログファイル........................................................................ 30<br />
6. GUI エンハンサ.......................................................................... 33<br />
6.1. GUI エンハンサとは?................................................................ 33<br />
6.2. GUI エンハンサの 利 用 方 法 ............................................................ 34<br />
7. INI 変 換 ユーティリティ.................................................................. 36<br />
7.1. INI 変 換 ユーティリティとは?........................................................ 36<br />
7.2. INI 変 換 ユーティリティの 使 い 方 ...................................................... 37<br />
8. 権 利 設 定 とセキュリティファイル.......................................................... 38<br />
8.1. 権 利 設 定 の 変 更 ...................................................................... 38<br />
8.2. セキュリティファイル................................................................ 38<br />
9. ビルダデータコンバータ.................................................................. 40<br />
10. dbMAGIC V8.2 からの 移 行 ................................................................ 41<br />
10.1. V9Plus での 色 / フォントテーブル 変 換 は 不 要 .......................................... 41<br />
10.2. テーブルのタイトルが 消 える........................................................ 42<br />
11. トラブルシューティング................................................................ 44
1. はじめに<br />
<strong>Magic</strong> <strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> をお 使 いいただきまして、ありがとうございます。<strong>Magic</strong> <strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> は、<br />
高 い 生 産 性 と 保 守 性 を 誇 る <strong>Magic</strong> パラダイムの 歴 史 の 上 に、 最 新 のテクノロジを 融 合 して、マルチプ<br />
ラットフォーム、マルチ DBMS、マルチパラダイムの 高 度 な RADD (Rapid Application Development<br />
and Deployment)/ 複 合 アプリケーション (Composite Application) 開 発 ツールです。<br />
<strong>Magic</strong> 製 品 により 実 現 されるシステム 形 態 は、スタンドアロンの 小 規 模 なものから 大 規 模 なクライアン<br />
トサーバのオンラインシステム、およびサーバベースの Web アプリケーション、XML や Web サービス、<br />
J2EE 対 応 アプリケーション(サーバ、クライアント 共 )、リッチクライアント (RIA、Rich Internet<br />
Application)など、 非 常 に 広 範 囲 にわたります。<br />
本 書 では、すでに <strong>Magic</strong> eBusiness Platform V9Plus をご 利 用 されている <strong>Magic</strong> 開 発 者 を 対 象 に、<br />
<strong>Magic</strong> <strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> での 新 機 能 をフォーカスして 解 説 するものです。<br />
本 書 は、V9Plus から <strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> へ 移 行 しようとする 読 者 を 対 象 に 書 かれています。<br />
V10 や <strong>uniPaaS</strong> V1 (Ver 1.5)から <strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> への 移 行 は、リポジトリ 出 力 ・ 入 力 によ<br />
り 非 常 にスムースに 行 うことができますので、 本 書 では 必 要 最 小 限 の 事 項 のみに 限 って 説 明<br />
しています。<br />
<strong>Magic</strong> <strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> の 新 機 能 は 多 岐 にわたるので、 本 書 の 限 られた 範 囲 では 基 本 的 な 機 能 紹 介 だけ<br />
を 行 っています。より 詳 細 な 機 能 については、リファレンスマニュアル、 開 発 者 ガイド、 添 付 サンプ<br />
ルアプリケーション、 弊 社 ホームページ (http://www.magicsoftware.co.jp) の 技 術 情 報 などを 参 照<br />
されることをお 勧 めいたします。<br />
1.1. 本 書 の 目 的<br />
<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> では、 多 様 な 先 進 機 能 を 実 現 すると 同 時 に、 過 去 のバージョンとの 互 換 性 維 持 にも 努<br />
めた 結 果 、V9 から <strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> への 移 行 はたいへん 容 易 に 行 うことができるようになっています。<br />
本 書 では、V10 以 前 の <strong>Magic</strong> バージョンから <strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> へ 移 行 する 場 合 の 移 行 パス、 注 意 点 、 移<br />
行 手 順 などについて 説 明 します。<br />
本 章 の 内 容 の 詳 細 については、リファレンスマニュアルの 以 下 の 箇 所 を 参 考 にしてください<br />
<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> へのマイグレーショ<br />
ンの 詳 細<br />
RM 互 換 レベル<br />
作 業 ディレクトリ<br />
権 利 設 定<br />
内 部 イベント(アクション)<br />
マイグレーション の 章<br />
ロジックエディタ → ロジックユニット → RM 互 換<br />
プロジェクトとアプリケーション → プロジェクト 開 発 → プ<br />
ロジェクトディレクトリの 取 得<br />
プロジェクトとアプリケーション → アプリケーション 実 行<br />
認 証 システム → 実 行 /APG 権 利<br />
<strong>Magic</strong> エンジン → エンジン 実 行 レベル → イベントレベル →<br />
イベント 一 覧<br />
1 章 はじめに 5
1.2. 前 提 条 件<br />
本 書 の 読 者 は、 次 のような 前 提 条 件 を 満 たしていることが 必 要 です。<br />
PC に 関 する 基 礎 知 識 ● テキストファイル、HTML ファイルを 参 照 ・ 作 成 するためのエディタの 使<br />
い 方 を 知 っている。<br />
● インストーラを 使 ってプログラムをインストール・アンインストールす<br />
ることができる。<br />
● Windows XP の 環 境 についての 基 本 的 な 知 識 を 持 っている。<br />
<strong>Magic</strong> 開 発 に 関 する<br />
知 識<br />
データベースに 関 す<br />
る 知 識<br />
Web サービスに 関 す<br />
る 知 識<br />
XML に 関 する 知 識<br />
1. <strong>Magic</strong> V9Plus を 使 って 6 ヶ 月 以 上 の 経 験 がある。<br />
2. 以 下 の 話 題 について 基 本 的 な 知 識 がある。<br />
● データベース<br />
● Web サービス<br />
● XML<br />
3. 次 の 言 葉 を 良 く 理 解 している。<br />
● DLL<br />
● Unicode<br />
● 関 数<br />
● Windows コントロール<br />
● 並 行 実 行<br />
● コンテキスト<br />
● イベント<br />
● デバッガ<br />
● ブレークポイント<br />
● バージョン 管 理<br />
● Java<br />
次 のような、データベースに 関 する 基 本 的 な 知 識 がある。<br />
● データベース<br />
● テーブル<br />
● 行 /レコード<br />
● フィールド/カラム<br />
● インデックス<br />
● Datetime<br />
● ストアド プロシージャ<br />
次 のような Web サービスに 関 する 言 葉 を 理 解 している。<br />
● UDDI<br />
● WSDL<br />
● RPC/ドキュメント 形 式<br />
次 のような XML に 関 する 言 葉 を 理 解 している。<br />
● XSD (スキーマ)<br />
● 要 素<br />
● 複 合 要 素<br />
● 名 前 空 間<br />
1 章 はじめに 6
1.3. 本 書 で 使 う 表 記<br />
本 書 では、 次 のようなアイコンを 使 っています。<br />
参 考 : 補 足 的 な 説 明 を 簡 単 に 記 述 します。<br />
操 作 : <strong>Magic</strong> を 実 際 に 操 作 する 手 順 を 説 明 します。<br />
TIPS: 知 っておくと 便 利 な 豆 知 識 を 紹 介 します。<br />
注 意 : おちいりやすい 落 とし 穴 、 間 違 えやすい 事 柄 などを 示 します。<br />
V9Plus との 比 較 : V9Plus との 差 異 点 を 対 照 して 説 明 します。<br />
1 章 はじめに 7
2. 移 行 パス<br />
移 行 の 手 順 は、もとのアプリケーションのバージョンにより、 以 下 のように 異 なります。<br />
●<br />
●<br />
●<br />
V10 あるいは <strong>uniPaaS</strong> V1 (Ver 1.5SP1x) のアプリケーション<br />
V9Plus で、Ver 9.4SP6a あるいはそれ 以 降 のバージョンのアプリケーション<br />
V9Plus Ver 9.4SP6a より 以 前 のバージョンのアプリケーション<br />
以 下 に、それぞれについて 説 明 いたします。<br />
2.1. V10および <strong>uniPaaS</strong> V1からの 移 行<br />
V10 および <strong>uniPaaS</strong> V1 から <strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> への 移 行 は、もとのバージョンの Studio でプロジェクト<br />
をリポジトリ 出 力 し、<strong>uniPaaS</strong> Studio <strong>V1Plus</strong> でリポジトリ 入 力 することにより 行 います。<br />
V10/<strong>uniPaaS</strong> V1から<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong>への 移 行<br />
<strong>Magic</strong> Studio V10/<br />
<strong>uniPaaS</strong> Studio V1<br />
プロジェクト<br />
<strong>uniPaaS</strong> Studio <strong>V1Plus</strong><br />
リポジトリ 入 出 力<br />
<strong>Magic</strong> Studio V10/<br />
<strong>uniPaaS</strong> Studio V1<br />
リポジトリ 入 出 力<br />
<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong><br />
プロジェクト<br />
V10/<strong>uniPaaS</strong> V1<br />
リポジトリ 出 力 形 式<br />
V10/<strong>uniPaaS</strong> V1 からの 移 行 時 、 新 機 能 の 追 加 や、 細 かな 動 作 変 更 などにより、 完 全 に 以 前<br />
のバージョンと 同 じ 動 作 でない 場 合 があります。 詳 細 については、README などにより 確 認<br />
してください。<br />
V10 および <strong>uniPaaS</strong> V1 からの 移 行 は 通 常 スムーズに 行 くので、 本 書 ではこれ 以 上 の 詳 細 については 省<br />
略 します。<br />
2.2. V10 以 前 のバージョンからの 移 行<br />
<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> のプロジェクトは XML をベースとするソース 形 式 ファイルなので、<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> へ<br />
の 移 行 は、 過 去 のバージョンのリポジトリ 出 力 形 式 ファイルを、<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> 添 付 の V9Plus コン<br />
2 章 移 行 パス 8
バータにより、<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> のプロジェクト 形 式 に 変 換 することにより 行 います。<br />
ここで 注 意 が 必 要 なのは、V9Plus コンバータは、Ver 9.4SP6a およびそれ 以 降 のリポジトリ 出 力 形 式<br />
ファイルのみを 入 力 とすることができることです。このため、 次 に 示 すように、 移 行 前 の MCF のバー<br />
ジョンにより、 移 行 手 順 が 異 なります。<br />
Ver9.4SP6a 以 前 のバージョンから<strong>uniPaaS</strong>への 移 行<br />
1 V9Plus<br />
(V9.4SP6b)<br />
2 V9 ~ V9Plus MCF<br />
(V9.01 ~ V9.4SP3c)<br />
3 V8.2MCF<br />
4 旧 バージョンMCF<br />
(V7.1 以 前 )<br />
V9Plus<br />
コンバータ<br />
(<strong>uniPaaS</strong> V1 添 付 )<br />
V9Plus 開 発 版<br />
(V9.4SP6a)<br />
リポジトリ 入 出 力<br />
各 々のバージョン<br />
の 開 発 版 で<br />
リポジトリ 入 出 力<br />
V8.2 開 発 版 で<br />
リポジトリ 入 出 力<br />
各 々のバージョン<br />
の 開 発 版 で<br />
リポジトリ 入 出 力<br />
V9Plus<br />
(V9.4SP6a)<br />
リポジトリ 出 力 形 式<br />
各 バージョン<br />
リポジトリ 出 力 形 式<br />
各 バージョン<br />
リポジトリ 出 力 形 式<br />
<strong>uniPaaS</strong> V1<br />
プロジェクト<br />
ケース 移 行 前 のバージョン 手 順<br />
上 図 1<br />
上 図 2<br />
又 は 3<br />
V9.4SP6a<br />
およびそれ 以 降<br />
1. V9Plus Ver 9.40J SP6a 以 降 で、アプリケーション 全 体<br />
をリポジトリ 出 力 します。<br />
2. その 後 、<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> 製 品 に 添 付 の V9Plus コンバータ<br />
プログラムを 用 いて、<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> 形 式 のプロジェク<br />
トに 変 換 します。<br />
V8.2 ~ V 9.40J SP3c いったん V9Plus Ver 9.4J SP6a 以 降 に 移 行 した 上 で、 上 記<br />
手 順 を 行 ってください。<br />
上 図 4 V4 ~ V7 まず V8.2 に 移 行 し、 更 に V9Plus Ver 9.4J SP6a 以 降 に 移<br />
行 した 上 で、 上 記 手 順 を 行 ってください。<br />
2.3. 移 行 のための 旧 バージョン<br />
上 記 のように、V9Plus Ver9.4SP6a より 以 前 のバージョンから <strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> にアプリケーション<br />
を 移 行 するには、V9Plus Ver9.4SP6a、あるいは、V8.2 が 必 要 となります。<strong>Magic</strong> <strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> 製<br />
品 には、 開 発 者 の 移 行 の 便 のために、V9Plus Ver9.4SP6a および V8.2K4SP2 の 簡 易 版 が 同 梱 されてい<br />
ます。<br />
2 章 移 行 パス 9
注 意 : これらのバージョンは、 移 行 目 的 のためだけに 提 供 されますので、 次 のような 制 限<br />
があります。<br />
基 本 的 に、リポジトリ 入 力 と 出 力 を 行 うためにだけ 利 用 します。<br />
開 発 ・ 実 行 機 能 も 利 用 できますが、 移 行 の 確 認 と 最 小 限 必 要 な 修 正 のためにだけ 利 用 してくださ<br />
い。アプリケーション 単 純 移 行 の 目 的 を 超 える、 新 しいアプリケーション 開 発 や 新 しい 機 能 の 追<br />
加 のために 利 用 することは 認 められていません。<br />
Web 機 能 実 行 のためのモジュール 類 (MRB、リクエスタ、ブラウザクライアントモジュール 等 )の<br />
インストール・ 設 定 は 行 われません。<br />
実 運 用 環 境 で 利 用 することは 認 められません。<br />
使 用 権 は、ご 購 入 になった <strong>uniPaaS</strong> Studio V1 製 品 に 準 ずるものとし、 特 定 の PC1 台 にのみイン<br />
ストール 可 能 です。<br />
2 章 移 行 パス 10
3. V9Plusから 移 行 時 の 留 意 事 項<br />
<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> への 移 行 を 容 易 にするため、V9Plus の 開 発 版 で、アプリケーションを 見 直 しておき<br />
ましょう。 本 章 では、V9Plus アプリケーションを <strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> に 移 行 する 場 合 に 考 慮 すべき 事 項 に<br />
ついて、 主 要 なものを 説 明 します。<br />
3.1. V9よりの 関 数 の 変 更<br />
サポートされなくなった 関 数 : 以 下 の 関 数 は、<strong>uniPaaS</strong> V1 ではサポートされなくなりま<br />
した。V9Plus で 予 め 削 除 しておくか、あるいは 別 の 方 法 に 変 更 してください。<br />
DSTR3 ISTR EVAL TSTR3 EuroCnv<br />
DVAL3 IVAL RVAL TVAL3 EuroDel<br />
ESTR LSTR RSTR VAL3 EuroGet<br />
FLOW3 LVAL STR3 Pref EuroSet<br />
EuroUpd<br />
関 数 名 の 変 更 : 以 下 の 関 数 は、<strong>uniPaaS</strong> V1 で 名 前 が 変 わりました。<br />
V9Plus での 名 前 <strong>uniPaaS</strong> V1 での 名 前 V9Plus での 名 前 <strong>uniPaaS</strong> V1 での 名 前<br />
IOCopy FileCopy ASC ASCIIVal<br />
IODel FileDelete CHR ASCIIChr<br />
IOExist FileExist Max<strong>Magic</strong> WinMaximize<br />
IORen FileRename Min<strong>Magic</strong> WinMinimize<br />
IOSize FileSize Res<strong>Magic</strong> WinRestore<br />
CtrlName LastClicked MTblSet1 MTblSet<br />
名 前 の 変 更 された 関 数 は、V9Plus コンバータ(V9Plus よりのマイグレーションユーティリ<br />
ティ)が 自 動 的 に 改 名 します。V9Plus コンバータについては、 第 5 章 「 移 行 ユーティリ<br />
ティの 処 理 プロセス」で 説 明 します。<br />
3.2. サポートされなくなった 機 能<br />
<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> でサポートされなくなった 以 下 のような 機 能 については、V9Plus で 予 め 削 除 しておく<br />
か、あるいは 別 の 方 法 に 変 更 しておくことをお 勧 めします。<br />
3.2.1. Web Online<br />
<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> では、Web Online の 機 能 はサポートされなくなりました。V9Plus コンバータは、<br />
WebOnline 関 係 のフォームはすべて 削 除 します。 従 って、このフォームを 参 照 している データ 出 力 コ<br />
3 章 V9Plusから 移 行 時 の 留 意 事 項 11
マンドはシンタックスエラー となります。<br />
3.2.2. HTMLフォーム<br />
<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> では、インターフェースタイプが HTML のフォームをサポートしなくなりました。<br />
V9Plus コンバータは、HTML フォームを 削 除 し、HTML フォームを 参 照 しているデータ 出 力 コマンドでは、<br />
フォーム 番 号 が 0 となります。<br />
これに 関 連 して、 以 下 のような 変 更 がなされています。<br />
項 目 やモデルで、スタイル セクション 中 の HTML 形 式 特 性 が 削 除 されています。<br />
モデルリポジトリでは、HTML 形 式 のクラスが 削 除 されています。<br />
アプリケーション 特 性 では、インターネット 開 発 ファイルルート 特 性 が 削 除 されています。<br />
APG では、インターネット オプションが 削 除 されています。<br />
HTML マージ 形 式 は、 単 に マージ 形 式 と 改 名 しました。<br />
3.2.3. エディット コマンド<br />
エディット コマンドはサポートされなくなりました。V9Plus コンバータは、エディット コマンドを<br />
OS コマンド タイプの 外 部 コール コマンドに 変 更 します。<br />
3.2.4. 動 作 環 境<br />
動 作 環 境 テーブルに 関 しては、 次 のような 変 更 があります。<br />
マルチユーザ アクセス (マルチユーザ(M) タブ) は 削 除 されました。<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> では 常 に<br />
マルチユーザアクセス = Yes の 動 作 をします。<br />
Euro 関 係 の 機 能 が 削 除 されたことに 伴 い、 通 貨 変 換 ファイル ( 外 部 参 照 (E) タブ) が 削 除 されま<br />
した。また、CTL 特 性 の 基 準 通 貨 および 通 貨 変 換 ファイル 特 性 が 削 除 されました。<br />
Java のブラウザクライアント アプレットはサポートされなくなったので、アプリケーション<br />
サーバ (N) タブのブラウザクライアント 方 式 パラメータが 削 除 されました。<br />
3.3. 作 業 ディレクトリ<br />
3.3.1. 作 業 ディレクトリの 変 更<br />
<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> では、 実 行 時 の 作 業 ディレクトリが V9Plus と 異 なりますので、 注 意 が 必 要 です。<br />
V9Plus では、アプリケーション 実 行 時 の 作 業 ディレクトリは、 実 行 エンジン mgrntw.exe を 起 動 した<br />
ときの 作 業 ディレクトリでした。 起 動 時 作 業 ディレクトリはショートカットのプロパティなどで 設 定<br />
することができます。<br />
<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> では、プロジェクトファイル (.edp ファイル)、あるいはキャビネットファイル(.ecf<br />
ファイル)のあるフォルダが 作 業 フォルダとなります。(プロジェクト/キャビネットファイルオープン<br />
時 に 変 更 されます)。<br />
この 変 更 のため、 相 対 パスを 指 定 して IO ファイルや Pervasive テーブルをオープンする 場 合 には、 異<br />
なる 場 所 を 参 照 するようになる 可 能 性 があるので 注 意 が 必 要 です。 一 般 的 に 言 って、ファイル 名 を 指<br />
定 する 場 合 、プログラムの 中 では 論 理 名 を 使 い、 論 理 名 テーブル 上 では 絶 対 パスで 定 義 するのが 一 番<br />
トラブルが 少 ないといえます。<br />
同 様 のことが、MAGIC.INI ファイル 中 の 他 の 設 定 についても 言 えます。<br />
3 章 V9Plusから 移 行 時 の 留 意 事 項 12
3.3.2. 既 定 義 の 論 理 名<br />
<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> では、<strong>Magic</strong> をインストールしたディレクトリと、 現 在 の 作 業 ディレクトリを 示 す 論<br />
理 名 がエンジンで 定 義 されています。<br />
論 理 名<br />
対 応 する 実 行 名<br />
EngineDir <strong>uniPaaS</strong> の 実 行 エンジン uniRTE.exe が 存 在 するディレクトリ 名 。<br />
WorkingDir 作 業 ディレクトリ 名 。<br />
これらの 論 理 名 は、<strong>Magic</strong> のエンジンで 自 動 的 に 定 義 されるので、 論 理 名 テーブルで 定 義 す<br />
る 必 要 はありません。 論 理 名 テーブルで 定 義 したとしても 無 視 されます。<br />
3.3.3. コンポーネントの 場 合<br />
複 数 のコンポーネントからなるアプリケーションの 場 合 、 作 業 ディレクトリは 一 番 最 初 にオープンさ<br />
れたキャビネットファイルの 存 在 するディレクトリとなります。これは、コンポーネント 中 のテーブ<br />
ルやプログラムが 呼 び 出 され 実 行 されている 場 合 にも 変 わることはありません。<br />
このため、コンポーネントとして 使 われている 場 合 には、「キャビネットファイルの 存 在 するディレ<br />
クトリが、 作 業 ディレクトリになる」という 仮 定 は 成 り 立 たなくなります。キャビネットファイルを<br />
基 準 として 相 対 パスでファイル 名 を 指 定 している 場 合 には、 単 体 のテストでは 正 しく 動 くが、コン<br />
ポーネントとした 場 合 に 間 違 った 場 所 を 参 照 する、ということになってしまいますので、 注 意 してく<br />
ださい。<br />
3.4. RM 互 換 ロジックユニット<br />
V9Plus のレコードメインには、データビューの 定 義 とともにロジックを 設 定 することができましたが<br />
、<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> ではレコードメインがなくなり、データビューの 定 義 はデータビュー エディタで、<br />
ロジックの 記 述 はロジックエディタで 行 うようになりました。<br />
V9Plus でレコードメインにロジックを 記 述 していた 場 合 には、V9Plus コンバータは、レコードメイン<br />
互 換 (RM 互 換 )という 特 殊 なハンドラをロジックエディタに 作 成 します。<br />
3.4.1. RM 互 換 ハンドラの 作 成<br />
V9Plusよりの 移 行<br />
V9Plus コンバータは、V9Plus のアプリケーションを 変 換 中 に、レコードメインにロジックの 書 かれた<br />
プログラムがあると、<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> で RM 互 換 ハンドラを 生 成 します。レコードメインにロジック<br />
のないプログラムには、RM 互 換 ハンドラを 作 成 しません。<br />
バッチタスクやブラウザクライアントタスクには、もともとレコードメインにロジックを 書 くことが<br />
できないので、<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> に 変 換 する 際 にも RM 互 換 ハンドラが 作 成 されることはありません。<br />
セレクトコマンドの 条 件 式<br />
V9Plus で、セレクトコマンドに 設 定 されている 条 件 は、カーソルのパーキングを 制 御 しますが、<br />
<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> に 変 換 されたプログラムでは、 対 応 するコントロールの パーキング 関 係 の 特 性 に 反<br />
映 されます。<br />
3 章 V9Plusから 移 行 時 の 留 意 事 項 13
パーキングについての 詳 細 は、5.3 パーキング 関 係 の 設 定 を 参 照 してください。<br />
3.4.2. 参 照 コマンド<br />
V9Plus では、レコードメインでデータ 項 目 の 定 義 にセレクトコマンドを 使 い、ロジックをその 間 に 記<br />
述 することができました。<br />
<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> での RM 互 換 ハンドラでは、セレクト コマンドの 変 わりに、データビュー エディタで<br />
定 義 された 項 目 を 参 照 する 参 照 コマンドが 使 われます。<br />
V9Plus でレコードメインに 定 義 してあったロジック (コールコマンド、エラーコマンド、 項 目 更 新 コ<br />
マンドなど)は、<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> の RM 互 換 ハンドラでは、 参 照 コマンドの 間 に 挿 入 されます。<br />
3.4.3. データビューとの 同 期<br />
参 照 コマンドは、データビューでの 定 義 と 自 動 的 に 同 期 し、 開 発 者 が 参 照 コマンドを 追 加 ・ 削 除 ・<br />
修 正 することはできません。<br />
また、 次 のような 性 質 があります。<br />
データビューでの 項 目 定 義 に 従 って 自 動 的 に 作 成 ・ 削 除 されます。<br />
定 義 内 容 (データ 型 、 書 式 、 名 前 など)は、 表 示 専 用 です。<br />
順 序 もデータビューでの 順 序 に 従 ったものです。<br />
データビューでの 項 目 定 義 が 追 加 ・ 削 除 ・ 変 更 、あるいは 順 序 の 変 更 がされると、 参 照 もそれ<br />
に 従 って 自 動 的 に 追 加 ・ 削 除 ・ 変 更 されます。<br />
3.4.4. TAB 順 序<br />
RM 互 換 ハンドラがあるタスクでは、V9Plus での TAB 順 序 と 同 じ 動 作 をさせるため、TAB 順 序 について<br />
は、 次 のようになります。<br />
自 動 TAB 順 序 は 無 効 化 されます。<br />
コントロールの TAB 順 序 特 性 は 無 効 化 されます。<br />
TAB 順 序 は、 項 目 がデータビューで 定 義 されている 順 序 になります。<br />
3.4.5. 行 間 の 移 動<br />
データビュー エディタと、ロジック エディタの RM 互 換 レベルの 相 互 参 照 関 係 は、マウスクリックで<br />
簡 単 に 移 動 することができます。<br />
3 章 V9Plusから 移 行 時 の 留 意 事 項 14
RM 互 換 レベルの 参 照 コマンドから、 対 応 するデータ<br />
ビュー 定 義 に 移 動 するには・・・<br />
1. RM 互 換 レベルの 参 照 コマンドにカーソルを 起 きます。<br />
2. 右 クリックでコンテキストメニューを 開 き、 定 義 に 移 動 を 選 択 し<br />
ます。<br />
3. データビュー エディタに 移 り、 対 応 する 項 目 定 義 の 行 にカーソル<br />
が 移 動 します。<br />
逆 に、データビュー エディタ 上 での 項 目 定 義 の 行 か<br />
ら、 対 応 する RM 互 換 ハンドラの 参 照 コマンドに 移<br />
動 するには ・・・<br />
1. データビュー エディタで、 項 目 を 定 義 するコマンド (C=カ<br />
ラム、V= 変 数 、P=パラメータ) にカーソルを 置 きます。<br />
2. 右 クリックでコンテキストメニューを 開 き、 参 照 に 移 動 を<br />
選 択 します。<br />
3. ロジックエディタに 移 動 し、 対 応 する 参 照 コマンドの 行 に<br />
カーソルが 移 動 します。<br />
定 義 に 移 動 、 参 照 に 移 動 は、メニュー 編 集 (E) → クイックアクセス(Q) のサブメニュー<br />
からも 選 択 することができます。<br />
3.4.6. コマンドの 定 義<br />
V9Plus のレコードメイン 中 の<br />
ロジックは、<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong><br />
の RM 互 換 ハンドラに 移 行 され<br />
ます。<br />
ただし、すべてのオペレーショ<br />
ンが RM 互 換 ハンドラ 中 で 定<br />
義 できるわけではありません。 以 下 のような 制 限 に 留 意 してください。<br />
ブロック コマンドの While オプション (V9Plus の Loop オプション) は 利 用 できません。<br />
変 数 宣 言 (V9Plus のセレクト 変 数 コマンド) は 利 用 できません。<br />
エラー コマンドの R= 復 帰 オプションは 利 用 できません。<br />
3 章 V9Plusから 移 行 時 の 留 意 事 項 15
また、 他 のハンドラ 中 のコマンドと 違 い、RM 互 換 ハンドラのコマンドには 次 のようにフローモード と<br />
フロー 方 向 のパラメータがあります。 これらは、V9Plus でのフローの 設 定 と 同 じ 意 味 です。<br />
フローモード:<br />
● S= 通 常<br />
● F= 高 速<br />
● C= 両 用<br />
● B= 前 置<br />
● A= 後 置<br />
フロー 方 向 :<br />
● F= 前 方<br />
● B= 広 報<br />
● C= 両 方 向<br />
3.4.7. RM 互 換 ロジックユニットの 実 行 時 動 作<br />
RM 互 換 ハンドラは、V9Plus におけるレコードメインのように 動 作 します。すなわち、カーソルがコン<br />
トロールから 別 のコントロールに 移 動 するときには、RM 互 換 ハンドラ 中 の 対 応 する 参 照 コマンドの<br />
間 に 定 義 されたロジックが、 条 件 やフロー 定 義 に 従 って 実 行 されます。<br />
参 照 コマンドは ブロック コマンドで 囲 んで 条 件 付 けすることもできます。この 場 合 には、カーソル<br />
は、コントロール 特 性 の パーキング 関 係 の 設 定 と、ブロックコマンドの 条 件 とをあわせた 条 件 に 従 っ<br />
て、パーキングの 可 ・ 不 可 が 決 定 されます。<br />
3.5. コマンドの 種 類<br />
<strong>uniPaaS</strong> V1 のコマンドは、V9Plus と 基 本 的 に 同 じですが、 概 念 的 に 整 理 されています。<br />
V9Plus 以 前 のコマンド <strong>uniPaaS</strong> V1 のコマンド 補 足<br />
コメント コメント 変 更 なし<br />
項 目 更 新 項 目 更 新 変 更 なし<br />
コール (プログラム、サブタスク、<br />
式 、 公 開 名 、リモート)<br />
コール (UDP, Web サービス、COM)、<br />
OS コマンド<br />
コール<br />
外 部 コール<br />
アクション アクション 変 更 なし<br />
ブロック、<br />
ブロック 終 了<br />
ブロック<br />
エラー エラー 変 更 なし<br />
<strong>uniPaaS</strong> V1 のコールコマンドは、<br />
<strong>Magic</strong> プログラムを 呼 び 出 す 場 合 に<br />
使 う<br />
<strong>Magic</strong> 以 外 のものを 呼 び 出 す 場 合 に<br />
使 う。<br />
V9Plus 以 前 の ブロック 終 了 は、ブ<br />
ロック の End タイプとなった。<br />
データ 入 力 、データ 出 力 フォーム フォーム コマンドのタイプとして、<br />
入 力 、 出 力 を 指 定 するようになった<br />
3 章 V9Plusから 移 行 時 の 留 意 事 項 16
イベント 実 行 イベント 実 行 変 更 なし<br />
セレクト 変 数 項 目 イベントハンドラ、 項 目 変 更 ハンド<br />
ラで、パラメータやローカル 変 数 を<br />
定 義 する 場 合 に 用 いる。<br />
セレクト (カラム、 変 数 、パラメー<br />
タ)<br />
(データビュー)<br />
データビュー エディタで、カラム、<br />
変 数 、パラメータとして 定 義 する。<br />
リンク (データビュー) データビュー エディタで、リンクコ<br />
マンドとして 定 義 する。<br />
エディット ( 対 応 なし) 廃 止<br />
コール と 外 部 コール コマンド<br />
<strong>uniPaaS</strong> V1 では、コール と 外 部 コール という 2 種 類 のコマンドが<br />
あります。<br />
●<br />
コール コマンドは、 他 の <strong>Magic</strong> プログラムを 呼 び 出 す 場 合 に 使<br />
います。コール コマンドのタイプとしては、 以 下 のものがあり<br />
ます。<br />
P=プログラム<br />
S=サブタスク<br />
同 一 プロジェクト、あるいはコンポーネント 中<br />
の 他 のプログラムを 呼 び 出 します。<br />
自 分 の 下 に 定 義 されているサブタスクを 呼 び 出<br />
します。<br />
E= 式 プログラム 番 号 を 数 値 型 で 指 定 してプログラム<br />
を 呼 び 出 します。<br />
N= 公 開 名 コンポーネントリポジトリに 定 義 されていない<br />
コンポーネントを、プロジェクトファイル 名 と<br />
プログラムの 公 開 名 を 直 接 指 定 することにより<br />
、 呼 び 出 します。<br />
R=リモート<br />
リモートマシン 上 で 動 作 している、<strong>Magic</strong> アプリ<br />
ケーションサーバ 上 のプログラムを、MRB のサー<br />
ビス 名 とプログラムの 公 開 名 を 指 定 することに<br />
より 呼 び 出 します。<br />
3 章 V9Plusから 移 行 時 の 留 意 事 項 17
外 部 コール コマンドは、<strong>Magic</strong> 以 外 のモジュールを 呼 び 出 す 場<br />
合 に 使 います。これには、 以 下 のものが 該 当 します。<br />
COM<br />
OS コマンド<br />
UDP<br />
Web サービス<br />
Web サービス<br />
ライト<br />
.NET<br />
COM モジュールを 呼 び 出 します。ActiveX 型 の<br />
変 数 と、メソッド 名 を 指 定 します。(リッチク<br />
ライアントタスクでは 利 用 できません)<br />
OS レベルで 実 行 する 実 行 可 能 モジュール<br />
(EXE や BAT ファイル) を 実 行 します。<br />
DLL として 定 義 された 外 部 ユーザ 定 義 関 数 を<br />
実 行 します。DLL のファイル 名 と、 公 開 され<br />
ている 関 数 名 を 指 定 します。<br />
Web サービスとして 公 開 されているサービス<br />
を 呼 び 出 します。Web サービスのインフラと<br />
して、Systinet を 使 います。<br />
Web サービスのインフラとして、Easycom を 使<br />
います。<br />
.NET のスクリプトを 実 行 します。(リッチク<br />
ライアントタスクでだけ 利 用 できます。)<br />
ブロック コマンド<br />
ブロックコマンドは 基 本 的 に V9Plus と 同 じですが、 細 かな 変 更 があ<br />
ります。<br />
●<br />
●<br />
V9Plus の ブロック ループ は、ブロック While と 名 前 が 変 わ<br />
りました。<br />
V9Plus の ブロック 終 了 コマンドは、ブロック End となりま<br />
した。<br />
フォーム コマンド<br />
V9Plus の データ 入 力 とデータ 出 力 コマンドは、<strong>uniPaaS</strong> V1 では<br />
フォーム という 一 つのコマンドになりました。フォーム コマンドの<br />
タイプとして、 入 力 か 出 力 かを 指 定 するようになっています。<br />
V9Plus の セレクト コマンド<br />
V9Plus の セレクト コマンドは、いくつかの 機 能 を 持 っていましたが、<strong>uniPaaS</strong> V1 では 次 のように 整<br />
理 されています。<br />
3 章 V9Plusから 移 行 時 の 留 意 事 項 18
V9Plus のセレクトコマンドの 機 能<br />
レコードメインで、 実 項 目 、 変 数<br />
項 目 、パラメータ 項 目 を 定 義 する<br />
イベントハンドラ 内 で、イベント<br />
のパラメータ、あるいはハンドラ<br />
内 でのみ 用 いる 変 数 項 目 を 定 義 す<br />
る。<br />
利 用 場 所<br />
データビュー 画 面<br />
ロジック エディタの、イベン<br />
トハンドラ<br />
<strong>uniPaaS</strong> V1<br />
方 法<br />
C=カラム、V= 変 数 、P=パラメー<br />
タ 行 として 定 義 する。<br />
項 目 コマンドとして 定 義 する。<br />
(<strong>uniPaaS</strong> V1 新 機 能 ) 項 目 変 更 ハンドラ 項 目 コマンドとして、パラメー<br />
タなどを 定 義 する。<br />
3.6. ファントムタスク<br />
ファントムタスクとは、タスク 特 性 の「ウィンドウのクローズ」を No に 設 定 して、タスクが 終 了 し<br />
た 後 も 画 面 が 表 示 され 続 けるタスクです。オンラインの 1:N のタスクでよく 使 われる 手 法 です。<br />
Ver 9.40J SP3 において、<strong>Magic</strong> のイベントドリブンアーキテクチャとの 親 和 性 を 向 上 させるため、マ<br />
ウスによるタスク 間 のフォーカスの 移 動 方 法 が 拡 張 されました。この 機 能 拡 張 は <strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> でも<br />
有 効 です。<br />
その 結 果 、Ver 9.40J SP3 よりも 古 いバージョンからアプリケーションを <strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> に 移 行 する<br />
場 合 、この 機 能 拡 張 の 影 響 を 検 討 し、 必 要 ならばプログラムの 修 正 が 必 要 になります。<br />
3.6.1. Ver 9.40J SP3での 機 能 拡 張 とは?<br />
Ver 9.40J SP3 より 以 前 のバージョンでは、マウスクリックによりファントムタスクにフォーカスを 移<br />
動 するには、レコードメインにファントムタスクの 呼 び 出 しのためのコールコマンドが 定 義 されてい<br />
る 必 要 がありました。この 場 合 、 親 タスクにカーソルがある 状 態 でファントムタスク( 子 タスク)をク<br />
リックすると、 現 在 止 まっているカーソルに 対 応 する 項 目 のセレクトコマンドから、そのコールコマ<br />
ンドまでの 間 のコマンドが 高 速 モードで 実 行 され、コールコマンドが 実 行 されて 子 タスクに 制 御 が 移<br />
ります。<br />
Ver 9.40J SP3 からは、レコードメインだけでなく、 他 のハンドラレベル(コントロール 前 処 理 / 後 処 理 、<br />
イベントハンドラなど)にコールコマンドが 定 義 されている 場 合 でも、ファントムタスク 呼 び 出 しのた<br />
めに 使 われるようになりました。この 場 合 、 親 タスクにカーソルがある 状 態 でファントムタスク( 子 タ<br />
スク)をマウスでクリックすると、 親 タスクの<br />
1. レコードメイン<br />
2. 有 効 なイベントハンドラ( 下 から 上 に 向 けて)<br />
の 順 に、ファントムタスク 呼 び 出 しのコールコマンドがあるかを 検 索 します。 見 つかったら、 現 在<br />
フォーカスのある 項 目 から、そのコールコマンドまでの 間 に 定 義 されているコマンドは、 当 該 イベン<br />
トハンドラ 中 で 定 義 されているものも 含 め、 実 行 されるようになります。<br />
3.6.2. 機 能 拡 張 の 波 及 と 対 応 方 法<br />
この 機 能 拡 張 の 波 及 効 果 として、Ver 9.40J SP1a およびそれ 以 前 の 旧 バージョンから 移 行 を 行 うと、<br />
プログラムの 構 造 によっては、この 機 能 拡 張 によって、ファントムタスクにカーソルが 移 動 してほし<br />
くないときに 移 動 してしまう、という 現 象 が 起 こる 可 能 性 があります。<br />
このような 場 合 には、 次 のようにファントムタスクを 呼 び 出 すコールコマンドに 条 件 付 けを 行 い、 不<br />
要 なときにコールコマンドが 実 行 されないように、プログラムを 修 正 してください。<br />
● コントロール 後 処 理 でファントムタスクを 呼 び 出 している 場 合 、コールコマンドに Level(0) =<br />
'CS_コントロール 名 ' というような 条 件 を 付 けてください。<br />
3 章 V9Plusから 移 行 時 の 留 意 事 項 19
●<br />
プッシュボタンのイベントハンドラでファントムタスクを 呼 び 出 している 場 合 には、<br />
LastClicked ()='ボタンのコントロール 名 ' という 条 件 を 付 けてください。<br />
3.7. TAB 順 序<br />
V9Plus までは、オンラインフォーム 上 のカーソルの TAB 順 序 ( 移 動 順 序 )は、レコードメインでのセレ<br />
クトコマンドの 順 番 に 従 っていました。<br />
<strong>uniPaaS</strong> V1 では、データビューエディタでの 項 目 の 定 義 順 序 と、オンラインフォーム 上 での TAB 順 序<br />
とは 関 係 がなくなり、 次 のいずれかの 方 法 により TAB 順 序 が 決 められます。<br />
手 動 TAB 順 序<br />
自 動 TAB 順 序<br />
3.7.1. 自 動 / 手 動 TAB 順 序 の 設 定<br />
自 動 タブ/ 手 動 タブは、フォームエディタを 開 いて、 描 画 (R) → 表 示 順 (O) → 自 動 TAB 順 序 (B) メ<br />
ニュー、あるいは コマンド パレットの 自 動 TAB 順 序 ボタンによりトグルさせることができます。<br />
3.7.2. 手 動 TAB 順 序<br />
手 動 タブ 順 序 では、コントロール 特 性 として TAB 順 序 という 数 値 型 の 特 性 があり、ここに 設 定 されて<br />
いる 値 が 小 さいものから 大 きなものへ、カーソルが 移 動 していきます。<br />
手 動 タブ 順 序 のモードでは、TAB 順 序 特 性 を 開 発 者 が 設 定 できます。TAB 順 序 の 値 を 開 発 者 が 変 更 し<br />
た 場 合 には、<strong>Magic</strong> は 他 のコントロールの TAB 順 序 を 自 動 的 に 裁 番 しなおします。<br />
3 章 V9Plusから 移 行 時 の 留 意 事 項 20
TAB 順 序 特 性 の 値 は、 式 で 設 定 することもできます。 式 で 設 定 した 場 合 には、すべてのコントロール<br />
の 式 が 評 価 され、ソートされ、 値 の 小 さい 順 に TAB 順 序 が 決 まります。<br />
3.7.3. 自 動 TAB 順 序<br />
自 動 タブ 順 序 では、フォーム 上 のコントロールを、 次 の 順 序 で 移 動 します。<br />
1. 画 面 上 で 上 にあるコントロールから、 下 にあるコントロールへ。<br />
2. 水 平 位 置 が 同 じ 複 数 のコントロールがある 場 合 には、 左 から 右 へ。<br />
これは 通 常 の 場 合 、 画 面 操 作 上 、もっとも 自 然 なカーソルの 動 きとなります。<br />
3.7.4. TAB 順 序 の 表 示<br />
TAB 順 序 は、 描 画 (R) → 表 示 順 (O) → TAB 順 序 表 示 (S) メニュー、あるいは コマンド パレットの<br />
TAB 順 序 表 示 ボタンで 表 示 させることができます。<br />
3 章 V9Plusから 移 行 時 の 留 意 事 項 21
3.8. GUI 特 性 の パーク カテゴリ<br />
GUI コントロールには、パーク というカテゴリが 新 たに<br />
設 定 されました。<br />
ここには、 次 のようなコントロール 特 性 があります。<br />
特 性 説 明 モデルリポジトリにある<br />
か?<br />
TAB 順 序<br />
パーキング 可<br />
TAB で 移 動<br />
TAB 移 動 方 向<br />
手 動 TAB 順 序 の 場 合 、カーソルの 移 動 する 順 序 を 数 値 で 設<br />
定 します。 実 行 時 には、 値 の 小 さい 順 にカーソルが 移 動 し<br />
ます。<br />
自 動 TAB 順 序 の 場 合 には、 無 効 化 され、 開 発 者 は 設 定 でき<br />
ません。この 場 合 には、 値 として、 自 動 的 に 生 成 された<br />
TAB 順 序 の 値 が 設 定 されます。<br />
カーソルがこのコントロールにパークすることができるか<br />
を 設 定 します。<br />
Yes の 場 合 には、パーク 可 能 です。No の 場 合 には、TAB<br />
キー、マウスクリックに 関 わらず、パークすることはでき<br />
ません。<br />
TAB キーによりカーソルを 動 かす 場 合 に、カーソルがこの<br />
コントロールにパークするかを 設 定 します。<br />
Yes の 場 合 には、パークします。No の 場 合 にはパークしま<br />
せん。<br />
いずれの 場 合 にも、ユーザはマウスクリックによってカー<br />
ソルをパークさせることは 可 能 です。<br />
TAB キーによりカーソルを 動 かす 場 合 、カーソルの 動 く 方<br />
向 によりパークの 可 否 を 設 定 した 場 合 に 設 定 します。<br />
F= 前 方 のみ の 場 合 には、 順 方 向 で 動 くときのみパークし<br />
ます。<br />
C= 後 方 のみ の 場 合 には、 逆 方 向 で 動 くときのみパークし<br />
ます。<br />
B= 両 方 向 の 場 合 (デフォルト)には、いずれの 場 合 もパー<br />
クします。<br />
なし<br />
あり<br />
あり<br />
あり<br />
3 章 V9Plusから 移 行 時 の 留 意 事 項 22
4. V9Plusでのリポジトリ 出 力<br />
準 備 作 業 が 終 わったら、V9Plus でアプリケーションをリポジトリ 出 力 します。<br />
4.1. リポジトリ 出 力 時 の 注 意 事 項<br />
重 要 : リポジトリ 出 力 に 際 しては、 以 下 の 項 目 が 必 須 となりますので、 必 ず 確 認 してくだ<br />
さい。<br />
<br />
V9Plus のバージョンは、9.4S6a あ<br />
るいはそれ 以 上 であること。<br />
それより 以 前 のバージョンでリ<br />
ポジトリ 出 力 をしたものは、<br />
V9Plus コンバータで 受 け 付 けま<br />
せん。<br />
V9Plus のバージョンは、ヘルプ<br />
→ <strong>Magic</strong> 情 報 メニューで 確 認<br />
することができます。<br />
<br />
CONST ファイルとして、mgconstw.jp2<br />
を 使 っていること。<br />
使 用 している CONST ファイルは、 設<br />
定 → 動 作 環 境 メニューで 外 部 参<br />
照 タブを 開 くと 確 認 できます。<br />
CONST ファイルの 設 定 を 変 更 した 後<br />
は、<strong>Magic</strong> をいったん 終 了 して 再 起<br />
動 してください。<br />
これ 以 外 の CONST ファイルを 利 用 し<br />
ている 場 合 には、アプリケーションで 使 っているアクション 名 が 正 しく 変 換 されない 場 合 があり<br />
ます。<br />
4.2. リポジトリ 出 力 ファイルの 確 認<br />
リポジトリ 出 力 ファイルがすでにある 場 合 、 上 の 注 意 事 項 に 従 ってリポジトリ 出 力 がなされたかどう<br />
か 確 認 したい 場 合 には、 次 の 点 をチェックしましょう。<br />
<strong>Magic</strong>バージョンの 確 認<br />
リポジトリ 出 力 をした <strong>Magic</strong> のバージョンは、リポジトリ 出 力<br />
ファイルの 先 頭 に 記 録 されます。 右 図 にあるように、キーワード<br />
VRSN= の 値 が 940.06 以 上 であれば OK です。それ 以 下 の 場 合 に<br />
は、V9Plus Ver 9.4SP6a 以 降 のバージョンで、リポジトリ 入 力 ・<br />
出 力 が 必 要 です。<br />
VRSN=940.06<br />
APPLICATION=Y<br />
MODEL=Y<br />
TABLE=Y<br />
PROGRAM=Y<br />
MAIN_PROGRAM=Y<br />
4 章 V9Plusでのリポジトリ 出 力 23
CONSTファイルの 確 認<br />
リポジトリ 出 力 時 に 使 った CONST ファイルが 何 であったかは、アクション 名 を 調 べてチェックするこ<br />
とができます。リポジトリ 出 力 ファイルをテキストエディタなどで 開 き、「’ACT」 をキーワードと<br />
して 文 字 列 検 索 してみてください。アクションを 使 っているアプリケーションならば、いくつかヒッ<br />
トすると 思 います。 例 えば、 以 下 のように 使 われているでしょう。<br />
EXP="1",<br />
EXP="KbGet (1)=' 終 了 'ACT OR KbGet (1)='キャンセル(C)'ACT",<br />
EXP="Flow ('C')",<br />
ここで 出 力 される ACT のリテラル 名 は、CONST により 違 っています。 以 下 にいくつかの 代 表 的 なアク<br />
ションを 示 します。<br />
mgconstw.jp2 の 場 合<br />
( 正 しい)<br />
mgconstw.jpn の 場 合<br />
( 正 しくない)<br />
mgconst.eng の 場 合<br />
( 正 しくない)<br />
' 終 了 'ACT 'E: 終 了 'ACT 'Exit'ACT<br />
'キャンセル(C)'ACT 'C: 取 消 'ACT 'Cancel'ACT<br />
'クローズ(C)'ACT 'C:クローズ'ACT 'Close'ACT<br />
' 次 項 目 'ACT ' 次 項 目 'ACT 'Next Field'ACT<br />
'ズーム(Z)'ACT 'ズーム'ACT 'Zoom'ACT<br />
アクション 名 をチェックして、 正 しく mgconstw.jp2 で 出 力 されているかを 確 認 してください。<br />
4 章 V9Plusでのリポジトリ 出 力 24
5. 移 行 ユーティリティの 処 理 プロセス<br />
前 節 の 内 容 に 従 って、V9Plus でアプリケーションの 修 正 を 行 った 後 、リポジトリ 出 力 を 行 います。そ<br />
の 後 、<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> が 提 供 する V9Plus コンバータにより、<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> が 読 み 込 めるプロ<br />
ジェクトファイルを 作 成 します。<br />
5.1. 移 行 処 理 の 内 容<br />
ここでは、V9Plus コンバータが 実 行 する 処 理 を 簡 単 に 説 明 します。<br />
項 目<br />
説 明<br />
タスクレイヤー メインテーブルとデータリンクの 定 義 などは、データビューエディタに 移 動<br />
します。<br />
タスクのロジック 部 分 は、ロジックエディタに 移 動 します。<br />
タスクのフォームは、フォームエディタにまとめます。<br />
DB テーブル<br />
タスク/レコー<br />
ドレベルのハン<br />
ドラ<br />
レコードメイン<br />
中 のロジック<br />
コマンド<br />
リンク 照 会 の<br />
確 認 オプショ<br />
ン<br />
コントロール 変<br />
更 ハンドラ<br />
強 制 終 了 =レ<br />
コード のイベ<br />
ント<br />
パーキング 設 定<br />
DB テーブルでの 追 加 テーブルは、データビュー エディタの 宣 言 コマンドに 移 動<br />
されます。<br />
V9Plus のレコード 前 処 理 、 後 処 理 、タスク 前 処 理 ・ 後 処 理 は、ロジック エディタ<br />
の、それぞれ 対 応 するハンドラに 配 置 されます。<br />
V9Plus でレコードメインで 定 義 されていたロジックは、ロジックエディタの RM 互<br />
換 レベルに 移 動 させられます。<br />
V9Plus のコマンドは <strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> のコマンドと 1 対 1 に 対 応 していません。コ<br />
マンド 体 系 の 違 いについては、3.5「コマンドの 種 類 」 を 参 照 してください。<br />
リンク 照 会 では、リンクが 失 敗 した 場 合 にエラーメッセージを 出 す 確 認 オプ<br />
ションがありましたが、<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> ではこの 機 能 はサポートされていません。<br />
V9Plus コンバータは、 確 認 が Yes のリンク 照 会 コマンドを、リンク 照 会 コマン<br />
ドと エラー コマンドとに 分 けます。<br />
V9Plus でのコントロール 変 更 は、<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> では 項 目 変 更 ハンドラに 置 き<br />
換 えられます。<br />
もし 同 一 のコントロールに 対 してコントロール 変 更 ハンドラが 定 義 されており、 異<br />
なる 条 件 付 けがされている 場 合 には、 同 等 の 動 作 を 行 うように 変 換 します。<br />
もし 同 一 の 項 目 が 異 なるフォームに 配 置 されており、それぞれのコントロールにそ<br />
れぞれのコントロール 変 更 ハンドラが 定 義 されていた 場 合 には、MainDisplay() 関<br />
数 (V10 からの 新 関 数 )により 条 件 付 けがされます。<br />
コントロールでの 変 更 以 外 の 変 更 によるハンドラの 実 行 を 防 止 するため、ハンドラ<br />
の 内 容 はブロックコマンドを 使 い、「 変 更 理 由 パラメータ = 0」という 条 件 付 け<br />
がされます。<br />
ユーザ 定 義 イベントで、 強 制 終 了 パラメータが レコード となっていたイベント<br />
は、レコード 更 新 前 に 変 更 されます。 強 制 終 了 パラメータについては、5.2 ユー<br />
ザ 定 義 イベントの 強 制 終 了 パラメータ を 参 照 してください。<br />
オンラインプログラムで、あるコントロールのカーソルのパークについての 設 定 は<br />
、V9Plus では セレクト コマンドの 条 件 式 やフロー 設 定 により 決 定 されていまし<br />
た。<br />
5 章 移 行 ユーティリティの 処 理 プロセス 25
<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> では、セレクトコマンドの 条 件 、というものがなくなったので、コ<br />
ントロールの 特 性 としてパーキング 関 係 の 設 定 を 行 うようになりました。<br />
パーキングについて 詳 しくは、5.3「パーキング 関 係 の 設 定 」 および 、3.7「TAB<br />
順 序 」を 参 照 してください。<br />
関 数 名 の 変 更<br />
リテラル<br />
特 性 の 削 除<br />
メモ 型 データ<br />
コール Web サー<br />
ビスコマンド<br />
Unicode<br />
<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> ではいくつかの 組 み 込 み 関 数 で 名 前 の 変 更 がありました。(3.1「V9<br />
よりの 関 数 の 変 更 」を 参 照 。)<br />
V9Plus コンバータでは、これらの 関 数 が 式 中 で 使 われている 場 合 、 自 動 的 に 名 前 を<br />
変 更 します。<br />
<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> では、 以 下 のリテラルの 記 号 が 変 更 になりました。<br />
ACT → EVENT<br />
KEY → INDEX<br />
FILE → DSOURCE<br />
V9Plus コンバータは、これらのリテラル 記 号 を 変 更 します。<br />
<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> では EURO 関 係 の 機 能 はサポートされないので、EURO 関 係 の 特 性 は<br />
すべて 削 除 されます。V9Plus コンバータは、EURO 関 係 のパラメータを 削 除 した 場<br />
合 、その 旨 エラーメッセージをログに 記 録 します。<br />
メモ 型 データはサポートされなくなりました。メモ 型 は、 文 字 型 に 変 換 され、デー<br />
タの 互 換 性 を 維 持 するため、 記 憶 形 式 は String Memo あるいは <strong>Magic</strong> Memo に 設<br />
定 されます。<br />
Web サービスのフレームワークが <strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> では 完 全 に 変 わるため、プログラ<br />
ム 上 は V9Plus と 互 換 性 がありません。V9Plus で コール Web サービス が 使 われて<br />
いる 場 合 、V9Plus コンバータは、 空 の 外 部 コール Web サービス コマンドに 変 換<br />
します。 開 発 者 は、<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> に 移 行 後 、Web サービス 呼 び 出 しを 再 定 義 しな<br />
くてはなりません。<br />
<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> は Unicode をサポートするようになりました。V9Plus の 以 下 のオブ<br />
ジェクトは、 自 動 的 に Unicode に 変 換 されます。<br />
Unicode 文 字 を 格 納 するカラムのデータ 型 ( 文 字 型 から Unicode 型 に 変 換 )<br />
メニューのエントリ テキスト<br />
ヘルプ・ツールチップの 文 字 列<br />
値 として 文 字 型 の 式 が 設 定 されているコントロールのデータ 型 ( 文 字 型 から<br />
Unicode 型 に 変 換 )<br />
プロパティシートに 設 定 される 種 々の 文 字 列<br />
5.2. ユーザ 定 義 イベントの 強 制 終 了 パラメータ<br />
V9Plus では、ユーザ 定 義 イベントの 強 制 終 了 パラメータには、<br />
N=なし<br />
E= 編 集<br />
C=コントロール<br />
R=レコード<br />
という 4 つの 選 択 肢 がありました。<br />
<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> では、R=レコード の 動 作 をより 正 確 に 表 現 するため、R=レコード 更 新 前 と 改 名 され<br />
、また、あらたなオプションとして、P=レコード 更 新 後 が 追 加 されました。<br />
5 章 移 行 ユーティリティの 処 理 プロセス 26
次 表 は、 強 制 終 了 パラメータ として R=レコード 更 新 前 あるいは P=レコード 更 新 後 となっている 場<br />
合 に、 実 行 エンジンの 実 行 順 序 を 示 したものです。<br />
# R=レコード 更 新 前 に 設 定 されている 場 合 P=レコード 更 新 後 の 場 合<br />
1. コントロール 検 証 コントロール 検 証<br />
2. コントロール 後 処 理 コントロール 後 処 理<br />
3. レコード 後 処 理 レコード 後 処 理<br />
4. [ユーザイベントのハンドラの 処 理 ]<br />
5. レコード 更 新 レコード 更 新<br />
6. レコード 前 処 理 ( 次 のレコードサイクルの 開<br />
始 )<br />
レコード 前 処 理 ( 次 のレコードサイクルの 開 始 )<br />
7. [ユーザイベントのハンドラの 処 理 ]<br />
8. コントロール 前 処 理 コントロール 前 処 理<br />
これからわかるように、R=レコード 更 新 前 (V9Plus でのレコード) の 場 合 には、ユーザイベントのハ<br />
ンドラが 実 行 されるタイミングでは、まだレコード 更 新 処 理 が 行 われておらず、 現 在 のレコードの 変<br />
更 内 容 はまだ DBMS に 書 き 込 まれていません。<br />
一 方 、P=レコード 更 新 後 の 場 合 には、ユーザイベントのハンドラはレコード 更 新 の 後 で 実 行 されるの<br />
で、DBMS に 現 在 のレコードの 変 更 内 容 が 書 き 出 された 後 となります。<br />
5.3. パーキング 関 係 の 設 定<br />
オンラインプログラムで、あるコントロールのカーソルのパークについての 設 定 は、V9Plus では セレ<br />
クト コマンドの 条 件 式 やフロー 設 定 により 決 定 されていました。 下 図 は、V9Plus でのレコードメイ<br />
ンの 画 面 です。<br />
<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> では、セレクトコマンドの 条 件 、というものが<br />
なくなったので、コントロールの 特 性 としてパーキング 関 係 の<br />
設 定 を 行 うようになりました。<br />
以 下 のパーキング 関 連 のパラメータが、V9Plus コンバータによ<br />
り、<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> の 対 応 するコントロール 特 性 に 設 定 されま<br />
す。これらの 詳 細 については、3.7 TAB 順 序 を 参 照 してくださ<br />
い。<br />
5 章 移 行 ユーティリティの 処 理 プロセス 27
項 目 V9Plus <strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong><br />
パークの 可 ・ 不 可 セレクトコマンドの 条 件 で 制 御 コントロール 特 性 の パーキング 可 によ<br />
り 制 御<br />
TAB 移 動 方 向 による<br />
パークの 可 ・ 不 可<br />
TAB 順 序<br />
セレクト コマンドの フロー パラ<br />
メータで 設 定<br />
レコードメインでのセレクトコマン<br />
ドの 定 義 順<br />
コントロール 特 性 の TAB 移 動 方 向 パラ<br />
メータにより 設 定<br />
コントロール 特 性 の TAB 順 序 パラメー<br />
タにより 制 御 。<br />
モードとして、 自 動 TAB 順 序 と 手 動<br />
TAB 順 序 とがあります。<br />
5.4. 照 会 リンクの 移 行<br />
V9Plus では、Q= 照 会 リンクコマン<br />
ドで 確 認 特 性 が Yes の 場 合 、リ<br />
ンクが 成 功 するかどうかがチェック<br />
され、リンクに 失 敗 した 場 合 には、<br />
「レコードが 見 つかりません:<br />
テーブル 名 」 というエラーメッ<br />
セージが 出 て、フローはそこで 中 断<br />
されました。( 右 図 )<br />
これは 簡 便 な 機 能 ではありましたが<br />
、エラーメッセージが 固 定 されて、<br />
結 局 はリンク 結 果 を 格 納 する 論 理 型<br />
変 数 とエラーコマンドとを 使 って、<br />
プログラムで 対 応 する、ということ<br />
が 多 くありました。<br />
V9Plus での、 照 会 リンク ( 確 認 特 性 )<br />
このようなことから、<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> では、リンクコマンドの 確 認 特 性 を 廃 止 しました。V9Plus か<br />
らの 移 行 時 に 同 じ 動 作 をさせるために、V9Plus コンバータでは、 照 会 リンクコマンドを 次 のような 形<br />
で 変 換 します。<br />
1. リンク 結 果 を 格 納 する 論 理 型 変 数 を 追 加 します。 ( 以 下 の 説 明 では、RC_LNK_1 という 名 前 で 呼 び<br />
ます)<br />
2. リンクコマンドでは、 戻 り 値 特 性 で、 変 数 RC_LNK_1 を 設 定 します。<br />
3. ロジックエディタの RM 互 換 レベルで、RC_LNK_1 の 直 後 にエラーコマンドを 追 加 します。 条 件 と<br />
して、NOT(RC_LNK_1) とします。<br />
5 章 移 行 ユーティリティの 処 理 プロセス 28
データビューエディタ<br />
ロジックエディタ<br />
V9Plus コンバータでは、V9Plus での 動 きとなるべく 同 じにするために、RM 互 換 レベルにエ<br />
ラーコマンドを 入 れていますが、 新 しくタスクを 定 義 する 場 合 には、RM 互 換 レベルではな<br />
く、コントロールレベルのハンドラ (コントロール 後 処 理 、あるいはコントロール 検 証 ハン<br />
ドラ)にチェックロジックを 入 れるのが 適 当 です。<br />
このやりかたでは、データビューに 論 理 型 の 変 数 が、リンクコマンドの 個 数 分 だけ 新 たに 追<br />
加 されます。このため、 以 下 のような 条 件 の 場 合 、このプログラムにパラメータが 正 しく 渡<br />
らなくなってしまうことがあります。<br />
パラメータを、P=パラメータ ではなく、V= 変 数 で 渡 している。(V8.2 およびそれ 以 前 のプログラ<br />
ムではこのようにしているので、V8.2 などから 移 行 するアプリケーションでは 要 注 意 です)<br />
パラメータとして 使 っている V= 変 数 コマンドが、 照 会 リンクコマンドよりも 後 ろに 定 義 されて<br />
いる。<br />
このふたつの 条 件 がそろった 場 合 には、パラメータとして 使 っている V= 変 数 コマンドよりも 前 に、<br />
リンク 結 果 を 格 納 する 論 理 型 変 数 が 定 義 されることになるので、パラメータの 順 序 が 変 わってしまい<br />
ます。その 結 果 、パラメータが 正 しく 渡 らなくなることになります。<br />
この 問 題 の 解 決 方 法 は、パラメータを P=パラメータ で 定 義 しなおすことです。こうすれば、リンク<br />
結 果 を 格 納 する 論 理 型 変 数 がどこに 定 義 されていても、 正 しくパラメータと 変 数 が 区 別 されるので、<br />
順 序 が 変 わってしまうことはありません。<br />
5 章 移 行 ユーティリティの 処 理 プロセス 29
5.5. V9Plusコンバータのパラメータ<br />
V9Plus コンバータは、コマンドラインのプログラムで、v9converter.exe という 名 前 で <strong>Magic</strong> をイン<br />
ストールしたディレクトリにあります。<br />
V9Plus コンバータは、 以 下 のようなパラメータを 受 け 付 けます。<br />
パラメータ 必 須 ? 意 味<br />
-Export 必 須 変 換 元 である V9Plus のリポジトリ 出 力 ファイル 名 を 指 定 します。<br />
-Project 必 須 変 換 結 果 である <strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> のプロジェクトファイルを 格 納 するディレク<br />
トリ 名 をフルパス 名 で 指 定 します。もしこの 位 置 にすでに <strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> プ<br />
ロジェクトファイルが 存 在 していたら、 変 換 処 理 は 実 行 されず、 警 告 メッ<br />
セージが 表 示 されます。<br />
-LANG 必 須 言 語 パラメータを 設 定 します。 日 本 語 の 場 合 には、-LANG=JPN と 指 定 してく<br />
ださい。<br />
-LOCALS 必 須 国 ・ 地 域 に 固 有 な、パラメータを 指 定 します。 日 本 語 の 場 合 には、<br />
-LOCALS=J,./:<br />
と 指 定 してください。<br />
文 字 の 意 味 は、 左 から、 日 付 モード(J)、 数 値 の 3 桁 区 切 り 文 字 (,)、 小 数 点<br />
文 字 (.)、 日 付 セパレータ(/)、 時 刻 セパレータ(:) です。<br />
-LOG 任 意 変 換 プロセスのログファイル 名 を 指 定 します。<br />
-PREFIX 任 意 V9Plus のアプリケーションの 識 別 子 (2 文 字 ) を 指 定 します。テーブルリポ<br />
ジトリで、テーブル 名 が 指 定 されていないテーブルのデフォルト 名 を 決 める<br />
ために 使 います。<br />
下 記 は、V9Plus コンバータを 利 用 する 例 です。( 実 際 には 行 を 分 けず、1 行 で 記 述 します)<br />
”C:\Program Files\<strong>uniPaaS</strong>\Studio <strong>V1Plus</strong>\Projects\v9converter.exe”<br />
-LANG=JPN -LOCALS=J,./:<br />
-EXPORT=D:\<strong>Magic</strong>\Project\Petshop\PetShop.exp<br />
-PROJECT=D:\<strong>Magic</strong>\Project\Petshop -PREFIX=DM<br />
注 意 : -LANG および –LOCALS パラメータは、 日 本 語 環 境 では 必 須 です。<br />
-LANG および –LOCALS パラメータをつけなくとも 変 換 プロセスは 一 見 正 常 終 了 するように 見 えます。<br />
しかし、CONST 設 定 、 日 付 形 式 の 設 定 などが、 日 本 語 環 境 での 設 定 と 異 なった 状 態 で 変 換 されるため、<br />
日 付 定 数 やイベントなどが 正 しく 変 換 されません。<br />
5.6. ログファイル<br />
V9Plus コンバータは、 変 換 処 理 の 過 程 での 種 々の 報 告 ・ 警 告 ・エラーメッセージを 出 力 します。これ<br />
らはすべてコマンドライン 画 面 上 にも 表 示 されますが、ログファイルにも 記 録 されます。<br />
ログファイルは、v9converter.exe へのコマンドラインパラメータ –LOG= で 指 定 します。このパラ<br />
メータを 指 定 しない 場 合 には、デフォルトとして、 作 業 ディレクトリの 下 に、 (プロジェクト<br />
名 )_cnv.log という 名 前 で 格 納 されます。<br />
5 章 移 行 ユーティリティの 処 理 プロセス 30
以 下 は、V9Plus のペットショップデモを 変 換 したときのログの 例 です。<br />
-+> Migrating table ‘ 制 御 ファイル’.<br />
Attribute of field ‘ 顧 客 へのメッセージ’ changed from ‘Memo’ to ‘Alpha’<br />
-+> Migrating table ‘ 顧 客 ファイル’.<br />
Attribute of field ‘メモ’ changed from ‘Memo’ to ‘Alpha’<br />
-+> Migrating table ‘ 商 品 ファイル’.<br />
-+> Migrating table ‘ 受 注 ファイル’.<br />
-+> Migrating table ‘ 受 注 明 細 ファイル’.<br />
Processing task ‘メインプログラム’.<br />
Task ‘メインプログラム’ migrated successfully.<br />
Processing task ‘‘.<br />
Task ‘‘ migrated successfully.<br />
-+> Migrating table ‘ 制 御 ファイル’.<br />
Attribute of field ‘ 顧 客 へのメッセージ’ changed from ‘Memo’ to ‘Alpha’<br />
-+> Migrating table ‘ 顧 客 ファイル’.<br />
Attribute of field ‘メモ’ changed from ‘Memo’ to ‘Alpha’<br />
-+> Migrating table ‘ 商 品 ファイル’.<br />
-+> Migrating table ‘ 受 注 ファイル’.<br />
-+> Migrating table ‘ 受 注 明 細 ファイル’.<br />
Processing task ‘メインプログラム’.<br />
Task ‘メインプログラム’ migrated successfully.<br />
Processing task ‘‘.<br />
Task ‘‘ migrated successfully.<br />
Processing task ‘ 制 御 ファイル 更 新 ONL’.<br />
Task ‘ 制 御 ファイル 更 新 ONL’ migrated successfully.<br />
( 途 中 省 略 )<br />
Processing task ‘ 照 会 - 受 注 明 細 ファイル’.<br />
Task ‘ 照 会 - 受 注 明 細 ファイル’ migrated successfully.<br />
----> Internet development file root has been removed in this version.<br />
----> Base Currency support has been removed in this version.<br />
Saving application, please wait.<br />
Application saved.<br />
Conversion completed successfully.<br />
Note:<br />
1. Following functions have been renamed:<br />
MIN<strong>Magic</strong>() => WINMinimize()<br />
MAX<strong>Magic</strong>() => WINMaximize()<br />
Res<strong>Magic</strong>() => WinRestore()<br />
Asc() => ASCIIVal()<br />
CHR() => ASCIIChr()<br />
CtrlName() => LastClicked()<br />
Sys() => AppName()<br />
IOExist() => FileExist()<br />
IOSize() => FileSize()<br />
IODel() => FileDelete()<br />
IORen() => FileRename()<br />
IOCopy() => FileCopy()<br />
2. The ‘Check object list’ACT & ‘Save As MFF’ACT actions are deprecated.<br />
3. The ‘HTML’ interface type for forms is deprecated.<br />
4. Inheritance of the following GUI display table control properties is broken:<br />
5 章 移 行 ユーティリティの 処 理 プロセス 31
‘Style’, ‘Table in Window’, ‘Row Highlight style’, ‘Border Style’,<br />
‘Bottom Position Interval’, ‘Line Divider’ and ‘Column Divider’.<br />
5. Inheritance of the all ‘Style’ properties of a blob field is broken.<br />
5 章 移 行 ユーティリティの 処 理 プロセス 32
6. GUIエンハンサ<br />
6.1. GUIエンハンサとは?<br />
V9Plus コンバータを 使 って <strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> の<br />
プロジェクトを 作 れば、<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> で 動<br />
くアプリケーションとなります。ここで、XP<br />
テーマが 有 効 になっていれば、V9Plus のアプ<br />
リケーションが、 自 動 的 に XP テーマ 対 応 の<br />
ユーザインターフェースとなります。( 右 図 )<br />
このユーザインターフェースでは、 確 かに、エ<br />
ディットコントロールやボタンコントロールが<br />
XP テーマ 対 応 になっているものの、テーブル<br />
コントロールなどは V9Plus のままです。<br />
<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> の GUI 機 能 を 生 かしきっている<br />
とはいえません。<br />
<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> に 移 行 直 後 の 画 面<br />
V9Plus から 移 行 してきたアプリケーションが<br />
簡 単 に <strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> の GUI の 新 機 能 を 利 用<br />
できるように、アプリケーション 全 体 の GUI 設<br />
定 を 一 括 して <strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> に 最 適 なものに<br />
変 更 する GUI エンハンサ ウィザードが 用 意 さ<br />
れています。<br />
このユーティリティは、まず、オンライン<br />
フォーム 上 のコントロールを、すべて Windows<br />
スタイルにします。そして、ユーザの 指 定 によ<br />
り、 以 下 の 設 定 をさせることができます。<br />
● テーブルの 交 互 表 示 色 特 性<br />
● テーブルの 区 切 り 特 性<br />
● テーブルの カラムの 区 切 り 線 特 性<br />
● 平 面 コントロールを <strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> のス<br />
タイルに 変 更<br />
右 図 は、 上 のプログラムに GUI エンハンサを 適<br />
用 後 、 一 部 手 作 業 で 手 直 しをした 画 面 です。<br />
テーブルが Windows スタイルになっているのが<br />
わかります。<br />
GUI エンハンサ 適 用 後 、 一 部 手 作 業 で 修 正 した 画 面<br />
6 章 GUIエンハンサ 33
6.2. GUIエンハンサの 利 用 方 法<br />
GUI エンハンサを 利 用 するには・・・<br />
1. スタートメニューから<br />
<strong>uniPaaS</strong> Studio V1<br />
→ マイグレーション<br />
→ GUI エンハンサユーティリティ<br />
を 選 びます。<br />
2. 変 換 を 行 いたいプロジェクトのプロジェ<br />
クトファイルを 指 定 します。<br />
このとき 同 時 に、 実 行 時 の 基 本 色 定 義<br />
ファイルも 指 定 します。<br />
デフォルトでは、<strong>Magic</strong> <strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong><br />
に 添 付 されている、 実 行 時 基 本 色 定 義<br />
ファイルとなります。<br />
指 定 したら 次 へ(N) ボタンを 押 します。<br />
3. 修 正 項 目 を 選 択 することができます。 選<br />
択 肢 としては、 以 下 のような 項 目 をオ<br />
ン/オフできます。<br />
すべての GUI 表 示 テーブルの[ 交 互 表<br />
示 色 ] 特 性 を 設 定<br />
すべての GUI 表 示 テーブルの[ 区 切<br />
り] 特 性 を 設 定<br />
すべての GUI 表 示 テーブルの[カラム<br />
の 区 切 り 線 ] 特 性 を 設 定<br />
平 面 コントロールを <strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong><br />
用 のスタイルに 変 更<br />
指 定 したら 次 へ(N) ボタンを 押 します。<br />
6 章 GUIエンハンサ 34
4. 設 定 内 容 を 確 認 するダイアログが 表 示 さ<br />
れます。 表 示 内 容 を 確 認 し、 正 しければ<br />
次 へ(N) ボタンを 押 します。 処 理 が 開 始<br />
されます。<br />
まちがっているものがあれば、 戻 る(B)<br />
ボタンを 押 して、 設 定 しなおします。<br />
5. 処 理 が 終 了 すれば、 最 終 画 面 が 表 示 され<br />
ます。<br />
ここで、 今 変 換 したプロジェクトを<br />
<strong>uniPaaS</strong> Studio で 開 きたい 場 合 には、<br />
プロジェクトの 実 行 ボタンを 押 します。<br />
別 のプロジェクトを 変 換 処 理 したい 場 合<br />
には、 別 のプロジェクトを 修 正 ボタン<br />
を 押 して、2 から 続 けます。<br />
何 もせずに 終 了 する 場 合 には、 終 了 ボタ<br />
ン(F) を 押 します。<br />
6 章 GUIエンハンサ 35
7. INI 変 換 ユーティリティ<br />
7.1. INI 変 換 ユーティリティとは?<br />
MAGIC.INI ファイルには、 論 理 名 、データベース 定 義 、プリンタ 定 義 、その 他 のアプリケーションの<br />
実 行 環 境 が 数 多 く 定 義 されています。アプリケーションをマイグレーションする 場 合 、アプリケー<br />
ション 自 体 だけでなく、MAGIC.INI に 定 義 されている 環 境 設 定 も 正 しく 移 行 しなければなりません。<br />
しかし、V9Plus と <strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> とでは、MAGIC.INI の 定 義 形 式 が 異 なっているため、V9Plus で<br />
使 っていた MAGIC.INI をそのまま <strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> で 使 うことはできません。<br />
ひとつひとつを 手 作 業 で 定 義 しなおす 手 間 を 省 くために、<strong>uniPaaS</strong> Studio V1 では V9Plus 形 式 の INI<br />
ファイルを <strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> 形 式 に 変 換 するユーティリティを 提 供 しています。これが INI 変 換 ユー<br />
ティリティです。<br />
INI 変 換 ユーティリティは、V9Plus の INI ファイルを 読 み 込 み、<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> の 標 準 INI ファイル<br />
とマージするような 形 で 処 理 を 行 います。このため、ユーティリティには 次 のようなパラメータを 入<br />
力 します。<br />
パラメータ 方 向 例 (デフォルトで <strong>Magic</strong> をインストールした 時 の 値 )<br />
V9Plus のインストール<br />
ディレクトリ<br />
V9Plus 形 式 の MAGIC.INI<br />
ファイル<br />
<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> 形 式 の 標 準<br />
MAGIC.INI ファイル<br />
入 力<br />
入 力<br />
入 力<br />
C:\Program Files\<strong>Magic</strong>\eDeveloperPlus<br />
C:\Program Files\<strong>Magic</strong>\eDeveloperPlus\<strong>Magic</strong>.ini<br />
C:\Program Files\<strong>Magic</strong>\eDeveloperPlus\<strong>Magic</strong>.ini<br />
新 規 <strong>Magic</strong>.INI ファイル 出 力 C:\Program Files\<strong>Magic</strong>\eDeveloperPlus\<strong>Magic</strong>New.ini<br />
7 章 INI 変 換 ユーティリティ 36
7.2. INI 変 換 ユーティリティの 使 い 方<br />
1. INI 変 換 ユーティリティは、<br />
スタート メニュー<br />
→ <strong>uniPaaS</strong> Studio <strong>V1Plus</strong><br />
→ マイグレーション<br />
→ INI 変 換 ユーティリティ<br />
で 起 動 します。<br />
2. 最 初 の ようこそ 画 面 が 出 ます。<br />
次 へ(N) を 押 します。<br />
3. パラメータを 入 力 します。<br />
V9Plus のインストールディレクトリ<br />
V9Plus 形 式 の MAGIC.INI ファイル<br />
<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> 形 式 の 標 準 MAGIC.INI ファイ<br />
ル<br />
新 規 <strong>Magic</strong>.INI ファイル<br />
入 力 し 終 わったら、 実 行 (R) を 押 します。<br />
4. 正 常 に 終 わったら、 右 のようなメッセージが<br />
出 ます。<br />
7 章 INI 変 換 ユーティリティ 37
8. 権 利 設 定 とセキュリティファイル<br />
8.1. 権 利 設 定 の 変 更<br />
V9Plusでの 権 利 設 定<br />
V9Plus までは、<strong>Magic</strong> のセキュリティ 機 能 を<br />
使 って、 開 発 時 あるいは 実 行 時 に 有 効 な 権 利<br />
を、リポジトリ 単 位 、プログラム 単 位 で 設 定<br />
することができました。 権 利 の 設 定 は 権 利 設<br />
定 ダイアログ( 右 図 )で 行 い、ここでは 次 のよ<br />
うな 権 利 を 設 定 することができました。<br />
権 利 設 定 内 容 開 発 時 / 実 行 時 ?<br />
照 会 権 利<br />
修 正 権 利<br />
削 除 権 利<br />
登 録 権 利<br />
開 発 時 権 利<br />
実 行 /APG 権 利 テーブルリポジトリでは 開 発 時 権 利 。<br />
プログラムリポジトリでは 実 行 時 権 利 。<br />
<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong>での 権 利 設 定<br />
<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> では、 実 行 時 の 権 利 設 定 は<br />
V9Plus と 同 じですが、 開 発 時 にはセキュリ<br />
ティをかけることができなくなりました。<br />
<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> の 開 発 はプロジェクトベー<br />
スの XML ソースファイルを 使 って 開 発 するの<br />
ですが、XML ソースファイルは 通 常 のテキストファイルであるため、 特 定 の 開 発 者 には 開 示 し、 別 の 開<br />
発 者 には 隠 蔽 する、ということができないからです。このため、V9Plus から 移 行 する 場 合 、 次 のよう<br />
になります。<br />
権 利 設 定 ダイアログには、 実 行 /APG 権 利 だけが 残 ります。その 他 の 権 利 は 削 除 されます。<br />
権 利 設 定 ダイアログは、プログラムリポジトリでだけ 開 くことができます。<br />
実 行 /APG 権 利 では、プログラムの 実 行 または 実 行 不 可 という 基 本 的 な 設 定 しかできません。これ 以 上<br />
の 細 かなセキュリティ 制 御 を 行 いたい 場 合 には、Rights 関 数 と User 関 数 を 使 ってプログラムで 制 御 す<br />
るようにします。<br />
8.2. セキュリティファイル<br />
<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> ではセキュリティファイル(SUPPORT\usr_std.jpn など)の 内 部 構 造 が 変 わりましたの<br />
で、V9Plus で 使 っていたセキュリティファイルの 内 容 を 継 続 して 使 用 したい 場 合 は、<strong>uniPaaS</strong> Studio<br />
V1 で 提 供 されているユーティリティ usrupd.exe を 利 用 して、セキュリティファイルを 変 換 する 必 要<br />
8 章 権 利 設 定 とセキュリティファイル 38
があります。<br />
usrupd.exe は <strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> のインストールディレクトリにあるコマンドラインツールです。 使 い<br />
方 はコマンドプロンプトを 開 き、<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> のインストールディレクトリに 移 動 してから、 次 の<br />
形 式 で 実 行 します。<br />
usrupd <br />
次 は、 実 行 例 です。(usrupd コマンドのパラメータは、1 行 で 書 きます)<br />
C:\>cd "\Program Files\<strong>uniPaaS</strong>\Studio <strong>V1Plus</strong>"<br />
C:\Program Files\<strong>uniPaaS</strong>\Studio <strong>V1Plus</strong>\usrupd "c:\Program Files\<strong>uniPaaS</strong>\Studio <strong>V1Plus</strong><br />
\Support\usr_std.jpn" support\usr_v9plus.jpn<br />
8 章 権 利 設 定 とセキュリティファイル 39
9. ビルダデータコンバータ<br />
V9Plus には、<strong>Magic</strong>, COM、Web サービス、EJB などのビルダ ユーティリティがありました。<br />
<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> でもこれらのユーティリティは 提 供 されていますが、 設 定 データ (<strong>Magic</strong> コンポーネ<br />
ントの 設 定 など)の 形 式 が 異 なるため、そのままでは 流 用 することができません。<br />
<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> のビルダ ユーティリティを 使 う 際 に、 設 定 を 最 初 からやりなおす 手 間 を 避 けるため、<br />
V9Plus のビルダ ユーティリティの 内 容 を <strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> のユーティリティのフォーマットに 変 換<br />
する ビルダ データ コンバータ が 提 供 されています。<br />
ビルダ データ コンバータでデータコンバートするには・・・<br />
1. スタートメニューから 起 動 し<br />
ます。<br />
2. ウィザードが 起 動 されるので、ウィ<br />
ザードの 指 示 に 従 って 処 理 してく<br />
ださい。<br />
9 章 ビルダデータコンバータ 40
10. dbMAGIC V8.2からの 移 行<br />
dbMAGIC V8.2 およびそれ 以 前 のバージョンから <strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> に 移 行 しようとしたとき、2.2V で<br />
すでに 説 明 したように、 直 接 移 行 することはできないので、V8.2 → V9.4SP6a → V9Plus コンバータ<br />
というステップを 踏 んで 移 行 することになります。<br />
ここでは、V8.2 あるいはそれ 以 前 のバージョンから 移 行 する 場 合 の 若 干 のヒントを 紹 介 します。<br />
10.1. V9Plusでの 色 /フォントテーブル 変 換 は 不 要<br />
V8.2 と V9Plus を 比 較 したとき、V9Plus では 色 テーブルやフォントテーブルに 変 更 があり、1~100 番<br />
までがシステム 予 約 の 番 号 となったため、V8.2 での 色 /フォントテーブルをそのまま 使 うことができな<br />
くなりました。そのため、V9Plus に 移 行 する 際 には、V9Plus 開 発 版 に 添 付 されている 色 ・フォントテー<br />
ブル 変 換 ユーティリティを 使 って 変 換 しなければなりませんでした。<br />
V8.2 のアプリケーションを <strong>uniPaaS</strong><br />
<strong>V1Plus</strong> に 移 行 する 際 には、いったん<br />
V9Plus を 経 由 して 移 行 するのですが、<br />
V9Plus でアプリケーションを 利 用 する 予<br />
定 がない 場 合 には、 色 ・フォントテーブ<br />
ルの 変 換 は 不 要 になります。これは、<br />
<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> では 色 、フォント、キー<br />
ボード 割 付 テーブルが、 開 発 用 、 実 行 用 、<br />
内 部 用 と 用 途 によって 別 々に 定 義 できる<br />
ようになったからです。このため、アプ<br />
リケーション 実 行 時 用 の 色 ・フォントテー<br />
ブルとして、V8.2 で 使 っていた 色 ・フォ<br />
ント 定 義 ファイルをそのまま 設 定 するこ<br />
とができるようになります。このときで<br />
も、<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> での 開 発 時 の 画 面 には 全 く 影 響 を 与 えることがありません。<br />
この 場 合 、 色 ・フォントテーブルは、アプリケーション 特 性 ダイアログの 外 部 参 照 ファイル(E) タ<br />
ブにパラメータに 設 定 しておくのがよいでしょう。<br />
10 章 dbMAGIC V8.2からの 移 行 41
10.2. テーブルのタイトルが 消 える<br />
V8.2 のテーブルコントロールでは、タイトルは<br />
テキストコントロールで 実 現 されていました。<br />
右 図 は V8.2 で 実 行 している 画 面 ですが、 明 細 の<br />
子 タスクで 表 示 しているテーブルコントロール<br />
のタイトル ( 明 細 番 号 、 商 品 番 号 、 商 品 タイ<br />
プ・・・)は、すべて、それぞれ 別 々のテキスト<br />
コントロールであり、テーブルコントロールと<br />
は 親 子 関 係 を 持 って 結 合 されています。<br />
V8.2 での 画 面<br />
このようにして 作 成 されているプログラムを<br />
V9Plus を 経 由 して <strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> に 移 行 し、<br />
さらに GUI エンハンサを 適 用 すると、テーブル<br />
は Windows スタイルのものに 変 換 されます。こ<br />
のときにプログラムを 実 行 してみると、 右 図 に<br />
見 るように、 明 細 テーブルのタイトルが 消 えて<br />
しまっています。<br />
<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> での 画 面 (GUI エンハンサ 実 行 後 )<br />
実 際 には、タイトルはテキストコントロールと<br />
して 残 っていますが、これらのテキストコント<br />
ロールはテーブルコントロールの 背 面 に 隠 れて<br />
しまっているために 表 示 されない、というのが<br />
真 相 です。<br />
試 しに、<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> のフォームエディタを<br />
開 いて、テーブルコントロールを 選 択 してみる<br />
と、 右 図 に 見 るように、タイトルのところにテ<br />
キストコントロールが 存 在 するのが 確 認 できま<br />
す。ただし、 背 面 にあるので 見 ることができま<br />
せん。<br />
<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> フォームエディタ 上 でテーブルコ<br />
ントロールを 選 択<br />
10 章 dbMAGIC V8.2からの 移 行 42
この 問 題 に 対 しては、 自 動 的 に 解 決 する 方 法 は<br />
ありません。<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> のフォームエディ<br />
タ 上 で、 各 カラムを 選 択 してカラムの タイトル<br />
特 性 にタイトルをひとつひとつ 入 力 していって<br />
ください。<br />
10 章 dbMAGIC V8.2からの 移 行 43
11. トラブルシューティング<br />
v9Plus コンバータ 実 行 中 に 発 生 するエラーの 代 表 的 なものは、 以 下 のものがあります。<br />
現 象 : エラーメッセージ Missing Mandatory Parameters が 出 る。<br />
原 因 :<br />
対 応 :<br />
-EXPORT と –PROJECT パラメータは 必 須 です。V9Plus コンバータ 実 行 時 にこのパラメータ<br />
を 指 定 しなかった 場 合 にこのエラーが 出 力 されます。<br />
これらのパラメータを 指 定 します。<br />
現 象 : エラーメッセージ Invalid Export File が 出 る。<br />
原 因 :<br />
対 応 :<br />
V9Plus のリポジトリ 出 力 ファイルの 形 式 が、V9Plus コンバータで 処 理 できるものでなかっ<br />
た 場 合 に 出 ます。V9Plus コンバータは、 最 初 にリポジトリ 出 力 ファイルのバージョンを<br />
チェックし、Ver 9.40J SP6 以 降 の 開 発 版 でリポジトリ 出 力 したもののみ、 処 理 します。<br />
MCF を V9Plus Ver 9.40J SP6 以 上 の 開 発 版 でリポジトリ 出 力 して 再 度 実 行 してください。<br />
現 象 : エラーメッセージ Project Directory Already Exists が 出 る。<br />
原 因 :<br />
対 応 :<br />
-PROJECT パラメータで 指 定 したディレクトリに、プロジェクトファイルがすでに 存 在 して<br />
いる 場 合 に 出 ます。<br />
別 のディレクトリを 指 定 するか、 既 存 のプロジェクトが 不 要 であれば 削 除 してから 再 実 行<br />
してください。<br />
現 象 :<br />
原 因 :<br />
内 部 イベントのリテラルが 消 えてしまう。(''EVENT という 形 になってしまう)。<br />
V9 よりのマイグレーション 時 に ACT が 消 えてしまう 問 題 は、ほとんどの 場 合 、V9Plus でリ<br />
ポジトリ 出 力 時 に mgconstw.jp2 を 使 っていない 場 合 に 起 こります。4.1 リポジトリ 出 力 時<br />
の 注 意 事 項 を 参 照 してください。また、V9Converter 実 行 時 のパラメータを 正 しく 設 定 し<br />
ていない 場 合 、 同 じ 問 題 が 起 こります。<br />
対 応 : V9Plus でリポジトリ 出 力 をするときには、mgconstw.jp2 を 使 ったかどうかを 確 認 して<br />
ください。 不 明 の 場 合 には、4.2 リポジトリ 出 力 ファイルの 確 認 を 参 照 してチェック<br />
してください。もし mgconstw.jp2 を 使 っていない 場 合 には、mgconstw.jp2 を 使 って<br />
再 度 リポジトリ 出 力 してください。<br />
v9converter.exe 実 行 時 に、パラメータ「-LANG=JPN -LOCALS=J,./: 」が 抜 けてい<br />
ないことを 確 認 して、 再 度 実 行 してください。<br />
現 象 :<br />
原 因 :<br />
対 応 :<br />
実 行 時 、プッシュボタンやキーなどが 効 かない。<br />
カーソルの 動 きがおかしい。<br />
内 部 イベント(アクション)が、 移 行 時 に 消 えてしまっていることが 考 えられます。<br />
プログラムを 開 いて、 内 部 イベントが ''EVENT などとなってしまっていないかを 確 認 して<br />
ください。もしそうなっていたら、 上 の「 内 部 イベントのリテラルが 消 えてしまう。」の<br />
項 に 従 って 対 応 してください。<br />
11 章 トラブルシューティング 44
現 象 :<br />
原 因 :<br />
対 応 :<br />
パラメータが 正 しく 渡 らないプログラムがある。<br />
パラメータを 受 け 取 る 場 合 に、P=パラメータでではなく、V= 変 数 で 受 け 取 っていて、かつ<br />
照 会 リンクを 使 っているプログラムで 起 こることがあります。 詳 細 は、5.4 照 会 リンクの 移<br />
行 を 参 照 してください。<br />
パラメータは P=パラメータ で 受 け 取 るようにしてください。<br />
現 象 : 右 図 のように、チェックボックスの 表 示 が 乱 れる (チェックボックスの 上 にテ<br />
キストの 一 部 が 重 複 して 表 示 されているように 表 示 される)<br />
原 因 :<br />
対 応 :<br />
チェックボックスにラベル(テキスト 特 性 )が 設 定 されていて、このテキストが 隠 れるよう<br />
に 幅 を 狭 めている 場 合 、V9Plus では 表 示 されませんでしたが、<strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> ではこれが<br />
前 面 に 現 れるようになり、このような 表 示 になります。<br />
ラベルを 表 示 する 必 要 がない 場 合 には、テキスト 特 性 を 削 除 してください。<br />
現 象 :<br />
原 因 :<br />
対 応 :<br />
GUI エンハンサ 適 用 後 、テーブルコントロールのタイトルが 消 えてしまう。<br />
V8.2 あるいはそれ 以 前 のバージョンから 移 行 してきた 場 合 、テーブルコントロールのタイ<br />
トルはテキストコントロールとして 定 義 されていますが、Windows スタイルのテーブルコン<br />
トロールが 前 面 に 表 示 されるので、タイトルのテキストコントロールが 隠 れて 見 えなくな<br />
るのが 原 因 です。10 dbMAGIC V8.2 からの 移 行 を 参 照 してください。<br />
タイトルは、カラム タイトル 特 性 で 設 定 するように 修 正 してください。<br />
現 象 :<br />
原 因 :<br />
対 応 :<br />
移 行 後 、データソースリポジトリで 定 義 されている SQL テーブル (Oracle、MS-SQL、DB2UDB<br />
など)のカラムの 格 納 形 式 特 性 が 変 わり、データを 正 しくアクセスできなくなる。( 例 :<br />
ZString が String に 変 わってしまうなど)<br />
移 行 中 にリポジトリ 入 力 をする 際 に、 必 要 なデータベース 定 義 がされていないために、<br />
Default Database をもとにした 格 納 形 式 のデフォルトにリセットされてしまうためです。<br />
移 行 中 に 利 用 する V9Plus や V8.2 開 発 版 では、リポジトリ 入 力 を 行 うに 先 立 って、アプリ<br />
ケーションが 利 用 しているデータベースをデータベーステーブルに 定 義 してください。こ<br />
れは、そのバージョンでは 実 行 を 行 わない 場 合 にも 必 要 です。<br />
11 章 トラブルシューティング 45
V9Plus 開 発 者 のための<br />
<strong>Magic</strong> <strong>uniPaaS</strong> <strong>V1Plus</strong> 移 行 ガイド<br />
Copyright © 2009, <strong>Magic</strong> <strong>Software</strong> Japan K.K.,<br />
All rights reserved.<br />
第 1 版<br />
発 行<br />
2009 年 10 月 6 日<br />
〒151-0053 東 京 都 渋 谷 区 代 々 木 三 丁 目 二 十 五 番 地 三 号<br />
あいおい 損 保 新 宿 ビル 14 階<br />
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http://www.magicsoftware.co.jp/<br />
11 章 トラブルシューティング 46