商学研究科履修案内 - 慶應義塾大学-塾生HP - Keio University

講義要綱 

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修士課程設置科目 

1. 共通科目 

ビジネス・エコノミクス(春学期) 

教授中島隆信 

米国のビジネス系大学院では,ファイナンス等の応 

用経済学分野を専攻する学生はもちろんのこと,会計 

学や経営学やマーケティングを専攻する学生も 

Managerial Economics を 1 年次に履修することが義 

務づけられている。それは,企業や消費者の経済行動 

についての理解なしにはそれらの分野を究めることが 

できないという認識があるからである。 

本講義では,商学研究科の大学院生なら誰もが身に 

付けていることが望ましい経済学的考え方を, 

Managerial Economics のテキストを用いて解説す 

る。使用する教材(下記)は,企業という組織を利害 

の異なる集団(経営者・従業員・顧客・株主・債権者 

等々)間の「契約の束」としてとらえる立場から書か 

れた,まったく新しいタイプのテキストであり,どの 

ように組織を構築すべきかという点に主眼が置かれて 

いる。春学期に行われる本授業は Part 1 および 

Part 2 をとり上げ,残りは秋学期の谷口助教授の授 

業に引き継がれる。 

J. Brickley, C. Smith, and J. Zimmerman, Managerial 

Economics and Organizational Architecture, McGraw 

Hill, 2000. 

授業は履修者による報告形式をとる。教材は各自で 

入手しておくこと。 

ビジネス・エコノミクス(秋学期) 

助教授谷口和弘 

近年,企業組織のミクロ的な制度分析が注目されて 

いる。とくに,経営・商学研究者やビジネス・スクー 

ルの理論家によって,戦略や組織の経済学を扱ったテ 

キストが数多く出版されている。本講は,取引費用経 

済学や比較制度分析などの分析枠組を理解するととも 

に,その有効性を現実の企業制度にかんするケース・ 

スタディをつうじて,検証することを主な目的として 

いる。とりわけ,以下に示す文献を中心に「企業組織 

のあり方(すなわち,組織アーキテクチャ)」に関連 

した部分を適宜抜粋したうえで,企業の性質を理解す 

る予定である。 

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本講において,受講者の報告形式を採用する。第一 

回目の授業の際に,担当の配分などを行うので受講希 

望者はかならず出席すること。また,連絡を e メール 

で行うことがあるので各自アドレスを取得しておいて 

ほしい。なお受講希望者は,あらかじめビジネス・エ 

コノミクス(春学期)を履修しておくこと。 

(テキスト) Brickley, J., C. Smith, and J. Zimmerman 

(2000), Managerial Economics and 

Organizational Architecture, 2nd ed. New 

York: McGraw-Hill, Part 3-4. 

(参考文献) Aoki, M. (2001), Toward a Comparative 

Institutional Analysis. Cambridge, MA: 

MIT Press.(瀧澤弘和・谷口和弘訳『比較 

制度分析に向けて』NTT 出版,2001 年)。 

Langlois, R. and P. Robertson (1995), 

Firms, Markets, and Economic Change: A 

Dynamic Theory of Business Institutions. 

New York: Routledge. 

ビジネス・エコノミクス(春学期)(秋学期) 

Business Economics (Spring term)(Autumn term) 

教授(大正製薬チェアシップ基金) 

鞍谷雅敏 

Professor Masatoshi KURATANI 

Introduction to microeconomic concepts and principles: 

demand and supply, behavior of individuals and 

organizations, competition and monopoly, accumulation of 

productive factors and economic growth. Application of 

basic economic theory to grasp the effects that public 

policies have on private-sector economy. 

 

Becker, Gary S., Economic Theory, 1971 

Becker, G. S., et al., The Economics of Life, 1996 

Copeland, T., et al., Valuation, 2000 

Friedman, David, Hidden Order, 1997 

Friedman, David, Law’s Order, 2000 

Miller, R. L., et al., The Economics of Public 

Issues, 1999 

Slemrod, J., et al., Taxing Ourselves, 2001 

Stiglitz, Joseph E., Principles of Microeconomics, 

1997 

Stiglitz, Joseph E., Economics of the Public 

Sector, 2000

ビジネス・ヒストリー(春学期) 

Basic Business History (Spring term) 

コーディネーター教授玉置紀夫 

教授トビン,ロバート I. 

Coordinators Professor Norio TAMAKI 

Professor Robert I. TOBlN 

This course intends to give students basic ideas 

to understand how Japan’s modern economy, 

society and business emerged. The lectures and 

their topics are as follows; 

The spring term 2003 

Professor Stephen Large (University of Cambridge) on 

9 April The Emperor-System and Modern 

Japanese Nationalism. 

16 April The Emperor-System, Economic 

Development and War. 

23 April (No classes because of Keio Foundation 

Day) 

30 April (No classes because of the Golden 

Week) 

Professor Norio Tamaki on 

7 May Samurai and market economy—why 

the Tokugawa bakufu collapsed and 

how Satsuma could pull down the 

bakufu, 1600-1868. 

Professor Richard Smethurst (University of 

Pittsburgh) on 

14 May The Meiji Restoration and the 

21 May 

Foundations of Economic Growth, 

1868-1900. 

Empire and Economy, 1890-1931. 

28 May Japan Develops an Industrial Economy, 

1890-1931. 

4 June World Depression and World War 

Ⅱ, 1931-1945. 

11 June The Allied Occupation and Postwar 

Recovery, 1945-1955. 

Professor Kouichiro Matsuda (Rikkyo University) on 

18 June Government and Political Thought 

in the Tokugawa Period. 

25 June Government and Political Thought 

in the Meiji Period. 

Professor Sheldon Garon (Princeton University) on 

2 July The Postwar Promotion of Household 

Saving (and the question of consumption). 

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9 July The Evolution of “Social Contracts” 

(between Government, and Small 

Business, Labor. and Farmers). 

Professor Robert Tobin on 

16 July Change in Japan after the Bubble. 

A basic text as advanced reading; 

Reischauer, E.O. (1990) Japan the Story of a 

Nation Tuttle & Co. (copies are available from 

Kinokuniya and Maruzen) 

社会科学方法論(秋学期) 

教授樫原正勝 

⒈ 本講の意義と目的 

本講は,人と人とのかかわりによって生じる社会 

関係が生み出す社会現象を対象とした科学,すなわ 

ち,社会科学の知識形成の論理と方法を理解するこ 

とを目的とする。諸君が研究している経済学,経営 

学,会計学,マーケティング論など個別の学問の知 

識が,科学的性格を持つためにはどのような論理と 

方法とを必要とするか,諸学問探求にとって欠かす 

ことの出来ないのが,この方法論である。諸君は, 

方法論を学ぶことによって,どのような学科目を専 

門としていようと,よりしっかりとした基礎をもっ 

た学問探求を可能にすることが出来ると思われる。 

⒉ 授業内容 

K.ポパー「実在論と科学の目的(上・下)」(岩 

波書店)をテキストにして,輪読・討論形式で進め 

る。 

一回の授業で 2 節 ~ 3 節ずつ(20~30 ぺージ程 

度)読む予定。 

授業のテキストの外,副読本として,下記の要領で 

毎月一冊,月末にリポートを作成する形で読む予 

定。 

10 月 K.ポパー「歴史主義の貧困」(中央公論社) 

11 月 M.ウェーバー「社会科学および社会政策の 

認識の客観性」(岩波文庫) 

12 月 F.A. ハイエク「科学による反革命」(木鐸 

社) 

1月 C.メンガー「経済学の方法」(日本経済評論 

社) 

⒊ 成績評価の仕方 

平常の出席状況と副読本の提出リポートによっ 

て評価する。 

⒋ 参考文献 

その都度指示する。

専門外国書研究(英書) 

Academic Reading and Writing(English) 

教授トビン,ロバート I. 

Professor Robert I.TOBlN 

Communication, Leadership and Change in Global 

Organizations 

This course will focus on understanding and 

strengthening the ways we communicate and developing 

the competence necessary for effective leadership and 

organizational change. The course will emphasize the 

development of analytical, communication, influence and 

intercultural communication skills. 

Weekly assignments and contribution to discussions are 

required in this class which will be conducted as a seminar. 

Class discussion will be based on text and current readings, 

case studies, video segments, group projects and research 

assignments. 

This course is conducted in English and is open to all 

graduate students. 

Texts: 

International Dimensions of Organizational Behavior by 

Nancy Adler 

The Tipping Point by Malcolm Gladwell 

The Conversation by Theodore Zeldin 

専門外国書研究(独書) 

助教授前田淳 

「ドイツ企業と日本企業におけるコーポレートガバ 

ナンス」に関する文献をテキストとして利用する。 

なお,授業の進行方法は,参加者による翻訳と内容 

説明を主体とするので,必ず前もっての予習が必要で 

ある。試験は行わないので,出席,翻訳・内容説明, 

レポート(2 回)が成績評価の基準である。 

専門外国書研究(仏書) 

講師大井正博 

フランス語の基礎を学んだ人に対して,経済記事や 

専門書を読むために必要な手引きをするのがこの講座 

の目的である。テキストとしては下記のものを使用 

し,日本人にはあまりなじみのないフランス経済の諸 

問題に対する知識を学ぶとともに,慣用的なフランス 

語の経済用語のマスターに努める。 

テキスト: 

J. et G. Brémond, “L’économie française face aux 

défis mondiaux”, Hatier 

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ジャパニーズ・エコノミー(春学期) 

Japanese Economy (Spring term) 

教授(フジタ・チェアシップ基金) 

小島明 

Professor Akira KOJIMA 

戦後から現在に至る,日本経済を世界経済との関連 

を重視しながら分析。高度経済成長,制度改革,雇用 

慣行,企業経営など多面的に論ずる。 

1980 年代の円高,バブル景気とその崩壊,不良債 

権問題,直接投資,金融改革,日本的経営の在り方な 

どを議論する。日本が現在直面している政策問題も点 

検。講義及び討議は英語を使用。 

成績はレポートと討議への参加等を重視して評価す 

る。 

ビデオ,テープなども利用しながら当局者,専門家 

の生の声,意見に接することができるようにしたい。 

Japan’s economic performance and policy debate in 

post war period up to now is covered with global 

economy perspective. 

Issues such as management practices, financial 

big-bang, foreign direct investment (FDI), bad loan 

problems, exchange rate, system reforms are all 

discussed with preferably active participation of 

students. Students can have real exposure to the 

most current policy debate amongst special through 

Video and tapes etc. 

参考文献 

“Japan’s policy Trap—Dollars, Deflation and the 

Crisis of Japanese Finance. 

By Akio Mikuni and R Taggart Murphy.(Brookings 

Institution press, 2002) 

統計学基礎理論(春学期) 

統計解析(春学期) 

助教授濱岡豊 

⒈ 授業の目的 

この授業の目的は次の 3 点である。 

・自分でデータを分析できるようになること。 

・そのために必要な統計学の基礎的な知識を得る 

こと。 

・データ分析から何かを主張できるようになるこ 

と。 

⒉ 授業の内容 

下記の内容で進める予定だが,毎回のレポート

の他,3 部それぞれの区切りには各自,自主研究の 

結果を報告してもらう。 

実際にデータを分析することが統計学・統計分 

析習得の早道である。受講者には,統計分析や行 

列計算などができるプログラミング言語 R(S と互 

換性があるオープンソース・ソフトウエア)で実 

際に演算したり,データ分析してもらいたい。 

0 R 言語入門 

Ⅰ 統計入門 

標本分布 

推定 

検定 

Ⅱ 回帰分析 

回帰分析の基礎 

回帰診断 

回帰分析の拡張 

回帰分析の実際 

Ⅲ 統計モデルの応用:消費者行動の確率モデル 

購買生起のモデル:ポアソン回帰 

選択行動のモデル:ロジットモデル 

購買間隔のモデル F ハザードモデル 

⒊ その他 

R 言語をダウンロードして利用可能としておくこ 

と(Mac, Linux, Windows などで利用可能)。 

http://www.fbc.keio.ac.jp/ ~ hamaoka/ 

を参照。 

コンピュータ持参で授業に参加することが望ま 

しい。 

⒋ 教科書特になし。 

⒌ 参考書上記Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ それぞれ下記。 

Ⅰ 東京大学教養学部統計学教室編『統計学入 

門』東大出版会 

Ⅱ Chattergee et al. (1999) Regression Analysis 

by Example 3rd ed, John Wiley & Sons 

Ⅲ Lilien et al. (1991) Marketing Models, 

Prentice Hall 

Lilien and Roberts (1993) Explanatory and 

Predictive models of consumer behavior, 

Handbooks of OR vol5. Marketing, Elsevier 

経済数学基礎理論 

助教授木戸一夫 

目的 

数学を直観的に理解し,自在に使いこなせるように 

なることを目指す。精確な直観を得る為に,この特論 

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では下記内容を厳密に学んでいく。 

内 容 

戦略形ゲーム,展開形ゲーム,完全均衡点,情報不 

完備ゲーム,繰り返しゲームなど。 

方法 

教科書を,学生による輪読形式で読み進める。数学 

を理解しようという積極的な質問はどのような分野の 

ものであろうとも,いつでも歓迎する。学生は,自分 

の専門分野に関連付けながら学び進んで欲しい。 

教科書 

岡田章著『ゲーム理論』有斐閣 

会計情報の作成と見方(秋学期) 

助教授前川千春 

この授業では,貸借対照表,損益計算書,キャッ 

シュ・フロー計算書等の財務諸表について,その作 

成の方法や読み方を,近年の会計制度の改正点に留意 

しながら講義する。会計分野の学生に限らず,経済・ 

経営・商業分野を専攻している学生も論文を作成する際 

に会計情報を利用する必要がある。それらの学生の学習 

状況をも十分に考慮して,基礎的なところを中心に講 

義を行う。 

経済・金融指標の見方・使い方(春学期) 

教授深尾光洋 

⒈ 日本経済はデフレの中でマイナス成長を続け,短 

期市場金利もゼロになるなど,大恐慌以来前例のな 

い経済状態にある。この授業では,金融経済動向を 

判断するのに必要な経済・金融データの読み方を身 

につけることを目標にする。単に統計指標を解説す 

るのではなく,マクロ経済学の基礎を学びながら, 

理論的概念と現実のデータとの関係を理解できるよ 

うにしたい。 


⑴ 国民経済計算の概念 

⑵ 貯蓄投資バランスと資金循環 

⑶ IS-LM 分析 

⑷ 個別需要項目 

⑸ 財政・金融政策 

⑹ 国際金融の基礎 

⒊ 教科書と統計資料 

⑴ 脇田成,『マクロ経済学のナビゲーター』,日本 

評論社,2000 年 

⑵ 宮澤健一編,『産業連関分析入門』,日経文庫, 

1996 年

⑶ 深尾光洋,『日本破綻』,講談社現代新書,2000 年 

⑷ 日本銀行調査統計局,『金融経済統計月報』,平 

成 15 年 3 月号 

⑸ 日本銀行,『金融・経済データ 2003, CD- 

ROM』,ダイヤモンド社 

上記⑸に掲載されている『主要経済時系列チャー 

ト集』 


⑴ 山縣裕一郎,『経済統計の「超」解読術』,東洋経 

済新報社,1996 年 

⑵ 谷沢弘毅,『経済日本の経済データ』,日本評論 

社,1997 年 

⑶ 日本銀行調査統計局経済統計課著,『入門資金 

循環』,東洋経済新報社,2001 年 

⑷ 深尾光洋,『実践ゼミナール国際金融』,東洋経 

済新報社,1990 年 

⑸ 刈屋武昭監修,『日本銀行調査統計局編,計量経済 

分析の基礎と応用』,東洋経済新報社,1998 年 

⒌ 学生への要望 

自宅でパソコンとインターネットが使える環境で 

あること。 

特別講義Ⅰ(統計学・計量経済学)(春特定期間集中) 

(Special Lecture 1 (Statistics and Econometrics)) 

(Spring term) 

特別招聘教授スミス,マリー D. 

Guest Professor Murray D.SMITH 

Econometric Modelling 

Aims and Objectives 

The main objective of the course is to 

familiarise students with the basics of data 

description and analysis using modern statistical 

methods. The course is designed for students who 

have little (perhaps an undergraduate course in 

statistics, econometrics or quantitative methods) 

or no previous knowledge in the field. Its 

emphasis is on concepts, ideas, interpretations 

and practicality, rather than on rigorous 

derivations. 

At the end of the course, students should have a 

firm grasp of various descriptive measures of data, 

and of the way in which statistical theory can be 

used in conjunction with models of data generation 

to estimate parameters, test hypotheses, and 

undertake forecasts. Students should be able to 

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undertake statistical and econometric analyses of 

data, and be able to interpret and critically assess 

published papers that employ many common forms 

of data and statistical tools. 

Course Description 

The course develops the basic principles of data 

description and analysis, the idea of using the 

concept of probability to model data generation, and 

the statistical concepts of estimation and statistical 

inference, including hypothesis testing. It then 

further develops these concepts and techniques in 

the context of the linear regression model to show 

how econometric models can be used to analyse data 

in a wide range of potential areas of application in 

economics, business and the social sciences. The 

emphasis is upon the interpretation of results of 

econometric estimation of models using data. The 

course combines theory and application, and 

requires the use of the TSP statistical computer 

package to enable students to obtain hands-on 

practical experience. 

The topics covered will include most of the 

following: Probability Models and Random 

Variables, Describing Probability Distributions, 

Random Sampling, Estimation Methods, Hypothesis 

testing, Simple Linear Regression, Inference in 

Simple Regression, General Linear Regression, 

Regression Model Applications, Dummy Variables, 

Probability Models, Heteroscedasticity, Autocorrelation. 

Arrangements 

・All lectures will be conducted in English. 

・All assessments are to be submitted in English. 

・ There will be instruction provided in the TSP 

statistical computing software package. However, 

if you already use another statistical computing 

package, then by all means you are welcome to 

continue to use that. 

Assessment 

Course assessment may include essay-style 

questions, short-answer questions, true/falseexplain 

questions, multiple-choice questions, and 

computer programming questions. The components 

of your course mark are as follows: 

・Final examination (held May 30), weight to be 

announced.

・Assignments and exercises, weight to be announced. 

Textbook 

To be announced 

References 

・Ashenfelter, O., Levine, P. B., and Zimmerman, 

D. J. (2002), Statistics and Econometrics: 

Methods and Applications, Wiley: New York. 

・Dougherty, C. (2002), Introduction to Econometrics, 

2nd edition, Oxford University Press: Oxford. 

・Maddala, G.S. (2001), Introduction to Econometrics, 

3rd edition, Wiley: New York. 

・Greene, W. H. (2000), Econometric Analysis, 4th 

edition, Prentice-Hall: New Jersey. 

・Hogg, R. V., and Craig, A. T. (1995), Introduction to 

Mathematical Statistics, 5th edition, Prentice-Hall: 

New Jersey. 

・Gujarati, D. (1999), Essentials of Econometrics, 2nd 

edition, McGraw-Hill: New York. 

・Carter Hill, R., Griffiths, W. E., and Judge, G. G. 

(2001), Undergraduate Econometrics, 2nd edition, 

Wiley: New York. 

・Mittelhammer, R.C. (1996), Mathematical Statistics 

for Economics and Business, Springer-Verlag: New 

York. 

・Verbeek, M. (2000), A Guide to Modern Econometrics, 

Wiley: New York. 

Preliminary Lecture Outline 

・Lectures 1 and 2: Statistical theory. 

・Lectures 3 and 4: Parameter estimation and 

hypothesis testing. 

・Lecture 5 and 6: Simple regression, inference 

and applications. 

・Lecture 7, 8 and 9: General linear regression, 

inference and applications. 

・Lecture 10: Heteroscedasticity. 

・Lecture 11: Autocorrelation. 

・Lecture 12: Revision. 

・Lecture 13: Examination. 

(readings to be advised) 

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2.専攻基本科目 

商学専攻,経営学・会計学専攻共通 

環境の経済・経営・商業・会計(春学期) 

コーディネーター教授和気洋子 

本講義は経済学・経営学・会計学・商業学(講義担 

当順)のそれぞれの専門家が現代社会において環境問 

題をどのように研究し,成果をあげているかを講義す 

る学際的科目である。いわゆる「環境学」へのプロ 

ローグである。 

第 1 週(4 月 12 日)環境経済・政策総論 

講師:商学部教授和気洋子 

コーディネーターにより本講義の担当講師と環境 

問題への統合アプローチによる講義概要が紹介さ 

れ,引き続いて環境経済学が扱う問題の特徴,そし 

て経済分析手法及び政策に関する総論的な講義をす 

る。 

第 2 週(4 月 19 日)廃棄物問題 


廃棄物問題をめぐる PPP,拡大生産者責任など 

の原則論議,環境保全の政策手段と政策効果,ある 

いは一連の包装・容器,家電,自動車リサイクル法 

に関する具体的論議について講義する。 

第 3 週(4 月 26 日)地球温暖化問題 


地球温暖化防止のための国際的な枠組みをめぐる 

諸課題を,日本経済の費用負担などとの関連から, 

講義担当者が関与する政府委員会等におけるエネル 

ギー・炭素税などの話題に言及しながら,講義す 

る。 

第 4 週(5 月 10 日)国際環境経済システム 


環境と貿易/FDI をめぐる諸問題を解説し,途 

上国の持続的経済発展のシナリオや地球環境問題へ 

のコミットメント問題などとの関連において,国際 

環境経済システムの構築に資する問題を講義する。 

第 5 週(5 月 17 日)企業の社会性 

講師:商学部教授岡本大輔 

企業経営にとっての環境要因は無視できない要因 

となってきている。とはいえ,企業は環境保護のた 

めに存在するわけではない。講義では企業が環境要

因を考慮する際,どのような枠組みの中で捉える 

か,という問題について,企業の社会性という属性 

を設定して考察を行う。 

第 6 週(5 月 24 日)社会性・環境要因の評価 1 


企業にとっての環境要因,ひいては社会性要因が 

どのように評価されているかを考察する。色々なモ 

デルが存在するが,その中で代表的と考えられる日 

本経済新聞社が毎年行っている優良企業ランキング 

NEEDS-CASMA,優れた会社 PRISM 等をとり 

あげる。 

第 7 週(5 月 31 日)社会性・環境要因の評価 2 


講義担当者が実際に行った社会性評価モデルを紹 

介する。定性要因の定量分析法 QAQF と呼ばれる 

もので,旧通産省産業政策局企業行動課経営力委員 

会,日本コーポレートガバナンスフォーラム,慶應 

義塾経営力評価グループ等の分析で用いられている 

ものである。 

第 8 週(6 月 7 日)環境経営の定量評価 

講師:横浜国立大学大学院国際社会科学研究科 

教授河野正男 

環境に配慮する企業経営の定量評価に関する二つ 

の手法―環境パフォーマンス評価と環境会計を紹介 

する。とくに環境会計の枠組みと基礎概念について 

詳述する。 

第 9 週(6 月 14 日)外部報告のための環境会計 



環境省の「環境会計ガイドライン」の解説の後, 

財務報告書および環境報告書における環境会計情報 

の現状をガイドラインに関連付けて紹介する。 

第 10 週(6 月 21 日)意思決定のための環境会計 



環境要因を考慮に入れたいくつかの管理手法すな 

わちライフサイクル・コスティング,環境品質原価 

計算,トータル・コスト・アセスメントおよび予算 

管理などについて紹介する。 

第 11 週(6 月 28 日)休講 

第 12 週(7 月 5 日)環境問題とマーケティング 

講師:筑波大学大学院ビジネス科学研究科 

助教授西尾チヅル 

地球環境との共生や資源循環を念頭においたマー 

ケティングとは何か,その役割と課題を企業の環境 

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マーケティングの事例を紹介しながら概説する。 

第 13 週(7 月 12 日)生活者のエコロジー行動の規定 

要因とその特徴 



市場を構成する生活者のエコロジー意識の動向と 

エコロジー行動の規定要因に関する国内外の研究を 

紹介し,その特徴を整理する。それらを踏まえた上 

で,エコロジー商品の市場を拡大するためのコミュ 

ニケーション方法や整備すべき仕組などについて議 

論する。 

第 14 週(7 月 19 日)環境マーケティングの展開事 

例とその方法 



上記 2 回に渡る議論を通じて,環境マーケティ 

ングの内容を製品・サービスの企画・販売段階,使 

用・消費段階,廃棄・資源回収段階ごとに整理し, 

具体的な展開方法について議論する。また,企業の 

環境マーケティングを推進するために必要な法制度 

や社会システムについても考察を加える。 

イノベーションの経済・経営・商業・会計(春学期) 

コーディネーター教授中島隆信 

講義は以下に記すスケジュールに従って進められ 

る。 

⒈ 技術の経済分析 

(担当:慶應義塾大学教授中島隆信) 

第 1 回(4 月 12 日)講義の概要と経済学的視点の 

重要性 

本講義シリーズの概略についての説明を行う。 

さらに,社会現象を経済学的視点から分析するこ 

との重要性について講義を行う。 

第 2 回(4 月 19 日)生産関数の理論 

技術という目に見えない要素を経済学の基本的分 

析用具の一つである生産関数の理論においてどの 

ように取り扱うかについて説明する。 

第 3 回(4 月 26 日)知的財産権の経済分析 

無形資産としての技術を通常の経済財として取り 

扱うために必要となる制度,とりわけ知的財産権 

の制度について経済学の観点から検討を加える。 

第 4 回(5 月 10 日)技術と経済成長 

経済成長過程において技術が果たす役割につい 

て,理論面と実証面から考える。 

⒉ イノベーションと経営

(担当:サンノゼ州立大学教授 Mark Fruin) 

第 5 回(5 月 17 日)第 6 回(5 月 24 日)第 7 回(5 

月 31 日) 

アメリカのハイテク企業におけるイノベーショ 

ン・マネジメント,特に研究開発のプロセスの現 

状と特質についてシリコンバレーを拠点として行 

動しているベンチャー企業を中心にして理論的・ 

実証的な視点から解説する。 

⒊ イノベーションと会計 

(担当:東洋大学教授西村優子) 

第 8 回(6 月 7 日)イノベーションと戦略的管理会 

計 

イノベーションとは顧客が欲する新製品や新サー 

ビスを提供する新知識の創出であり,知識は技術 

知識とマーケット知識からなる。新知識の創出の 

プロセスは企業の経営戦略の策定と実行のプロセ 

スと密接に関連する。本講座では,イノベーショ 

ンにおける新知識の創出・ストック,知識の創 

出・ストックと戦略的意思決定および戦略的管理 

会計の関係について取り扱う。 

第 9 回(6 月 14 日)イノベーションの会計的評価 

イノベーションを会計的に測定し評価する方法と 

して①コスト・アプローチ,②インカム・アプ 

ローチ,③マーケティング・アプローチがある。 

これらの測定方法の理論と計算について,事例に 

基づいて,具体的に明らかにする。 

第 10 回(6 月 21 日)知的資産に関わる会計規定 

等 

知識ストックである知的資産の認識基準と測定基 

準を,以下に基づいて検討する。 

① わが国の「研究開発費等に係る会計基準」 

(1998 年)ならびに日本公認会計士協会経営研 

究調査会研究報告 12 号「知的財産の評価(中 

間報告)」(2001 年) 

② 国際会計基準第 38 号「無形資産(Intangible 

Assets)」(1998 年) 

③ 米国財務会計基準審議会特別報告「ビジネ 

スレポーティングと財務報告―ニューエコノ 

ミーからの挑戦」(2001 年) 

⒋ 流通における技術革新 

(担当:青山学院大学教授田中正郎) 

第 11 回(6 月 28 日)流通における情報―定型的情 

報と非定型的情報― 

情報という言葉が意味するところは,必ずしも一 

定したものではない。流通において特に必要とさ 

— 51 — 

れる情報は,商品の需要と供給に関するものであ 

る。こうした情報が持つ特徴とは何かを考える。 

第 12 回(7 月 5 日)小売業の商品管理システムと 

情報技術 

小売業における商品管理システムは,技術革新の 

連続であった。キャッシュレジスターの発明から 

POS システムが開発されるまでの商品管理システ 

ムにおける技術革新のようすをふりかえってみ 

る。 

第 13 回(7 月 12 日)企業間の流通関連業務プロ 

セスの統合化 

食品や雑貨品のメーカー,卸,小売を含めたサプ 

ライチェーン内の企業が協働して,サプライ 

チェーン内の可視性向上やパートナーがもつリ 

ソースの活用等が模索されている。こうした動き 

の背景を考える。 

ファイナンスの経済・経営・商業・会計(秋学期) 

コーディネーター教授辻幸民 

⒈ 意義と目的 

現代経済におけるファイナンスの重要性はますま 

す高まっている。たとえ金融のプロや企業の財務担 

当者でなくても,ファイナンスの理屈や仕組みを理 

解しておくことはビジネスの世界で活躍する上で不 

可欠な要件となっている。この講義では,経済・経 

営・商業・会計の 4 分野でファイナンスにかかわ 

る研究や仕事に従事している方を講師に招き,それ 

ぞれの立場からファイナンスに関する諸問題を,各 

3 回にわたってわかりやすく講義してもらう。科目 

の性質上,講義内容は 4 分野間で必ずしも有機的 

に繋がっているわけではないが,各 3 回の講義は 

体系的な内容となるよう配慮がなされている。ファ 

イナンスを専門としない人も,この講義を契機に 

ファイナンスに対する関心と理解を深めてもらいた 

い。 

⒉ 講義日程と担当者(敬称略) 

ガイダンスと総論(9/27) 

辻幸民(商学部) 

ファイナンスの経済(10/4 , 10/11 , 10/18 ) 

新井富雄(野村マネジメントスクール) 

ファイナンスの商業(10/25 , 11/8 , 11/15 ) 

木村正芳(木村正芳事務所代表) 

ファイナンスの会計(11/29 , 12/6 , 12/13 ) 

醍醐聰(東京大学) 

ファイナンスの経営(12/20,1/9,1/17)

小山史夫(アクセンチュア) 

⒊ 講義概要 

初回に総論的な解説を行う。ファイナンスに関 

する諸問題を4分野の視点から論ずることの意義 

と相互の関係について述べる。2 回目以降の講義概 

要は以下のとおりである(各担当者から提出され 

た講義紹介文をもとに作成)。 

ファイナンスの経済 

1)価値創造と設備投資の意思決定:価値創造と 

いう観点から設備投資決定に関して考える。投資 

プロジェクトに伴うキャッシュフローの把握方 

法,NPV や IRR の概念およびプロジェクトのリ 

スクと割引率の関係に関して説明する。 

2)企業価値の評価:リスクとリターン,CAPM 

等の資産価格評価モデル,資本構成の影響を論じ 

た後,フリーキャッシュフロー法,EVA/MVA 

など代表的な企業価値評価方法について解説す 

る。 

3)リスク管理とデリバティブ:リスク管理の意 

義とデリバティブの利用について説明する。先 

物,スワップ,オプションなどの価格評価理論に 

ついてもその概要を解説する。 

参考文献:新井富雄・渡辺茂・太田智之著『資本 

市場とコーポレートファイナンス』 

(中央経済社) 

ファイナンスの商業 

1)金融マーケティングとマーケティングリサー 

チの基礎:金融マーケティングでは,マーケット 

をどうセグメントするか,が極めて重要である。 

初回は,金融におけるマーケットセグメンテー 

ションの考え方とそのためのリサーチを講義す 

る。 

2)新規顧客獲得を目的としたマーケティングと 

リサーチ:新規顧客獲得にフォーカスしたマーケ 

ティングとそこでのリサーチについて講義する。 

3)既存顧客とのリレーションシップを深めるた 

めのマーケティングとリサーチ:既存顧客をター 

ゲットにしたマーケティングや,データベース 

マーケティングとそこでのリサーチについて講義 

する。 

ファイナンスの会計 

1)金融商品の評価とヘッジ会計:金融商品の全 

面時価評価を指向する国際的動向を理論的に検討 

し,併せてヘッジの会計のあり方を基本に立ち 

帰って再検討する。 

— 52 — 

2)企業結合とのれんの会計:企業結合とのれん 

の会計をめぐる近年の国際的動向を理論的に検討 

し,フレッシュ・スタート法とシナジーのれんの 

連携について考える。 

3)税効果会計のあり方:金融機関を対象に税効 

果会計の意義を整理し,自己資本比率規制との関 

連で税効果会計がプルーデンス政策に及ぼす順機 

能と逆機能を実証的に検討する。 

基本文献:醍醐聰『会計学講義(第 2 版)』(東 

京大学出版会) 

参考文献:G4 + 1 Position Paper, Recommendation 

for Achieving Convergence on the Methods 

of Accounting for Business Combinations, 

1998. 

田中建二編著『金融リスクの会計』東 

京経済情報出版,近刊 

ファイナンスの経営 

1)グローバル企業のマネージメント:グローバ 

ル企業の経営をいかに有効に機能させるか,その 

経営要素として6つの観点から分析する。 

2)グローバル企業の経営システム:経営システ 

ムとして何が必要であり,また,その先進事例と 

して SCM,CRM 等を検討する。さらに,その 

構築のためのポイントを検討する。 

3)グローバル企業の業績管理:グローバル経営 

をつかさどる上での評価指標を検討する。また, 

先進グローバル企業の事例を考察しそのガバナン 

スに言及し,その構築について考察する。 

⒋ 成績評価 

各授業の毎に,合計 12 回のレポートを提出して 

もらい,その評価をもとに成績を決める。レポート 

の課題は,授業内容の要約とそれに対するコメント 

を 1600 字程度にまとめることである。詳しいこと 

は初回のガイダンスで指示する。 

⒌ 受講者への要望 

受講者が 4 つの分野すべてに通じているとは限 

らないので,講師には初級~中級程度のレベルの講 

義をお願いしてある。しかし,相当に中身の濃い授 

業となるので,理解するためには事前の準備が必要 

となる。各分野の講義を受ける前に読んでおくべき 

基本・参考文献を初回のガイダンスで指示するの 

で,必ず読んでから講義に臨まれたい。

非営利組織の経済・経営・商業・会計(秋学期) 

コーディネーター教授黒川行治 

非営利組織について経済・経営・商業・会計の諸分 

野からのアプローチによる分析・検討により総合的な 

理解を深めることを目的とする。 

⒈ 総論(黒川行治) 

⒉ 経済 

⑴ 経済学の視点からみた非営利組織のあり方 1 

(中条潮) 

非営利組織の存在理由は何か,非営利組織 

を営利組織と区別する理由は何かをミクロ経 

済学の視点から検討する。 

⑵ 経済学の視点からみた非営利組織のあり方 2 

(中条潮) 

非営利組織に対する規制や支援の妥当性を 

ミクロ経済学の視点から議論する。 

⑶ 経済学の視点からみた非営利組織のあり方 3 

(跡田真澄) 

非営利組織の問題点,役割,規制や支援の 

妥当性をマクロ経済学の視点から検討する。 

⒊ 経営(谷本寛治) 

企業と NPO の関係について,具体的な事例をも 

とに考えていくことにする。 

⑴ NPO の 3 つのパターン(慈善型,監視・批判 

型,事業型) 

⑵ 企業と NPO の基本的な違いと類似点を確認す 

る。 

⑶ 企業と NPO の多様な関係性について下記の点 

について考察する。 

① 企業による NPO 支援 

② NPO による企業の監視・批判 

③ NPO による企業評価 

④ 企業と NPO のアランアンス 

参考文献: 

・谷本『企業社会のリコンストラクション』千倉 

書房,2002 年。 

・谷本・田尾編著『NPO と事業』ミネルヴァ書 

房,2002 年。 

⒋ 商業(浅井慶三郎) 

各回のテーマとそれぞれに関するいくつかの 

キーワードは以下のとおりです。受講者には,そ 

れらの中で最も関心のあるところを中心に事前学 

習された上で出席されることを希望します。 

また,各回終了後の翌土曜日に小論文形式のレ 

ポートを,A4サイズ,1200 字程度(ワード入 

— 53 — 

力)1枚に纏めて学事センターに提出してくださ 

い。(学事センターレポートボックス) 

★参考文献,資料については夏季休暇後に指示も 

しくは配布しますが,事前に各自図書館で下記の 

スケジュールおよびキーワードに関連すると思わ 

れるものを事前学習しておいて下さい。 

⑴ サービスと NPO, NGO, GO(政府), PO 

(営利企業)のマーケティング 

1 サービスの構造,プロセス及び成果―キー 

ワード 

① DHI THI PHI 

② 交換(Exchange),協力(Collaboration) 

③ 参画(Participation,Commitment)パー 

トナーシップ(Partnership) 

2 第3セクターにおける日本の無知,啓蒙不 

足―キーワード 

① NPO 税制 

② 納税か寄付かの選択 

③ 日本国民のグローバルな寄付行為と 21 世 

紀における政府のポリシー 

3 日本の GO マーケティングの後進性―キー 

ワード 

① GO サービスに関するマーケティングコン 

セプト不在 

② NPO,NGO にも同様の問題と課題 

⑵ 教育サービスと NPO のマーケティング 

1 教育をサービスの観点から考える―キー 

ワード 

① 教育と学習,ナレジとウィズダム 

② 研究と創造,自己満足とその社会化 

2 教育サービス制度と NPO の関係―キー 

ワード 

① しつけ―親子,兄弟,ファミリー,地域 

社会―NPO 的文化,インフォーマルなしつ 

けサービス 

② 初等･中等学校における教育サービス― 

しつけを土台として将来なりたいと思う自己 

人間像の多様な選択肢とそれらを理解するた 

めの知識と発想を身に着けさせる―そこで 

の NPO の役割はなにか? 

3 大学教育サービスの問題点―キーワード 

① 自己点検―内部監査のあり方 

② 第3者的評価―大学のランク付け 

③ 大学のセレブリテイ･マーケティング― 

差別化,市場細分化によるポジショニング戦

略 

4 大学という NPO(NGO)の社会的責任― 

キーワード 

① 大学は誰のものか? 

② 大学の社会的責任と他の NPO の関連 

⑶ グローカリゼーションと NPO のマーケティング 

ツーリスム･サービスとグローカリゼーション― 

そのカタライザー(触媒)としての NPO,NGO 

の役割とマーケティング 

1 ツーリスム･サービスに関するキーワード 

① ツーリスムとは 

② ビジター(V)とホスト(H) 

③ V と H 

④ V と V,H と H 

⑤ V/H と NPO, NGO, GO および PO の多重 

的関連 

2 グローカリゼーションに関するキーワード 

① 相互的ホスピタリテイーとネットワーク 

② 自国,自地域の文化的アイデンティティ 

の学習と誇り 

③ 異文化的アイデンティティの相互学習と 

尊重 

④ 上記を通じて新しい文化の創造 

⑤ グローバルからグローカルヘ,ローカル 

からグローカルヘ 

⑥ エコ･ツーリスムヘの発想 

3 ツーリスムと危機管理に関するキーワード 

① V の安全と被害からの迅速な救済 

② V の被害発生の防止と予防 

③ バリアーフリーを含む各種の表示や対応 

システムのグローバル･スタンダードの開発 

④ 上記1-3にかかわる NPO,NGO への期 

待と役割 

⒌ 会計(会田一雄) 

⑴ 非営利組織における会計の機能 

種々の非営利組織における会計の機能につ 

いて,組織のガバナンスの在り方,社会環 

境,ステークホルダーの異質性等の視点に 

沿って考察する。社会の期待と現実の会計実 

務とのギャップが焦点である。 

⑵ 非営利組織の財務諸表と会計基準 

非営利組織の形態により異なる会計基準に 

おける計算構造を分析し,現在,どのような 

改革が進んでいるかを展望しつつ,財務諸表 

の体系と情報利用の進め方を論じていく。 

— 54 — 

⑶ 組織評価と会計情報 

資源の効率的利用を推進する観点から,組 

織評価をいかに進めるべきかについて, NPM 

の流れを汲むパブリック・セクターの改革と 

会計情報の利用を中心に取り上げる。 

戦略の経済・経営・商業・会計(秋学期) 

コーディネーター教授十川廣國 

戦略に関する経済学,経営学,会計学,商業学から 

の分析枠組みを理解し,戦略を多面的にとらえる。講 

義全体の体系について説明したあと,商業的視点,会 

計的視点,経済的視点,経営的視点の順に各 3 回づ 

つ講義を行う。 

⒈ オリエンテーション担当十川廣國 

講義の目的や趣旨,講義内容の全体的な流れ,各 

分野からのアプローチについて概観する。 

戦略の商業(マーケティング)的視点 

担当小坂恕 

組織体(主に企業)の経営戦略にとって,商業 

(マーケティング)が組織体を経営環境に適合・革 

新させる先導的機能・役割を論じる。 

⒉ 企業経営の先導的機能説明の基礎(マーケティン 

グ・マネジメントの枠組み) 

企業経営戦略にマーケティングが果たす先導的機 

能を論ずる基礎として,まず「マーケティング・ 

マネジメント」の枠組みを説明し,企業戦略が経 

営環境に対応して立案されるシステムを提示す 

る。経営環境は,マクロ環境とミクロ環境とから 

成る。 

マクロ環境は国・社会レベル経営環境で,6 要因 

(経済・技術・人口統計・文化・自然・政治)で論 

じる。ミクロ環境はそのなかの個別産業・市場レ 

ベルの経営環境で,その構成要素はサプライ・ 

チェーンという部分と,市場需要・競争企業・購 

買者行動の各要素からなる。戦略は経営基本構造 

部門とその各論たるマーケティング 4P 戦略部門か 

ら構成される。 

経営基本構造部門では,投入経営努力・競争分 

析・収益性の構造が解明される。マーケティング 

4P 戦略部門は製品・価格・流通チャンネル・プロ 

モーションで形成される。 

⒊ マーケティングは企業を経営環境に適合・革新さ 

せる先導的機能 

企業において,マーケティングはその企業を経

営環境に適合・変化させる機能を担う。企業内部 

からはマーケティングは企業の外部への窓口であ 

る。狭義のマーケティングはミクロ環境分析と 4P 

各論戦略から成るが,広義のマーケティングは企 

業戦略を経営環境に適合させるという大きな機能 

を担う。 

マーケティングはマクロ環境とミクロ環境の情報 

をトップを含む企業内各部門に伝達し,企業経営 

戦略の形成を先導する。ここでポートフォリオ理 

論で外部環境情報と内部経営資源が結合され,企 

業が進むべき戦略事業分野が選択される。その事 

業分野に PIMS 原則の一つ(収益性←市場占有 

率)と売上反応関数(市場占有率←経営努力)の 2 

理論が適用され,どのような経営努力をすれば経 

営目標が達成されるかという経営戦略が完結す 

る。 

⒋ グローバル化する経営環境に企業を適応させる 

マーケティング 

マクロ環境でもミクロ環境でもグローバル化は急 

速に進展しており,マーケティングはその目まぐ 

るしい変化に企業を対応させる。 

世界市場におけるマクロ環境とミクロ環境の基本 

構造を定量的に提示し,変化を量的に追求する。 

構造はマクロ環境が経済水準に相関する技術・社 

会要因と相関しない文化要因の結合として提示さ 

れ,ミクロ環境も定量的に分析されて,それに対 

応するグローバル戦略(技術・製造・営業)が定 

量的に操作可能な形で形成される。 

戦略の会計的視点担当田中隆雄 

⒌ 企業戦略と企業価値 

日本企業が長期にわたって低迷している原因の 1 

つは,企業目標の設定とその管理が適切でないこ 

とにある。日本企業は比較的最近まで,資本コス 

トに注意をあまり払わなかった。その結果,資本 

効率を無視して,設備投資を行い事業を存続して 

きた。そのような企業戦略ないしは資源配分が今 

日の日本企業の低迷をもたらした。財務的目標は 

企業戦略を構築する際に最重視すべき課題であ 

る。近年,欧米のみならず日本においても関心の 

高まっている財務測度として,企業価値がある。 

企業価値とはどのような測度で,それを測定する 

方法としてどのような方法があるのであろうか? 

また,企業価値重視の経営,いわゆるバリュー・ 

ベースのマネジメントとはどのようなものであろ 

— 55 — 

うか?日本企業の実態を含めて話すことにする。 

⒍ 組織戦略と管理会計 

近年,日本においては持株会社やカンパニー制と 

いった新たな組織形態に移行する企業が少なくな 

い。そして,これらの企業は社内資本金制を採用 

する場合が多い。また,会計の仕組みとしては, 

ビジネス・ユニット(BU)別の貸借対照表を作成 

している。社内資本金制や BU 貸借対照表は事業 

業績の向上や企業戦略・事業戦略の遂行にどのよ 

うな効果を発揮するのであろうか?また,BU 貸借 

対照表の作成ユニットを細分化すれば,資産別の 

収益性を把握することも可能になり,時価主義会 

計で問題となる減損の把握が容易になる。組織革 

新と会計の仕組みについて検討することとする。 

⒎ 戦略の実行と業績評価 

近年,アメリカにおいては戦略の実行をモニター 

するツールとして,Balanced-Scorecard(BSC) 

が急速に普及しつつある。BSC はもともと BU の 

業績管理手段として考案されたが,実際に使って 

みると戦略の実行をモニターする機能を兼ね備え 

ていることが解かった。BSC は財務的尺度と非財 

務的尺度の複合した測定尺度である。非財務的尺 

度は,顧客の視点,従業員の視点そしてプロセス 

の改善などによって構成される。非財務尺度は将 

来の業績を予測するうえで有益な測度であるとい 

われるが,それは何ゆえか?非財務的測度は戦略 

の実行とどのように関わるのであろうか? 

戦略の経済的視点担当小宮英敏 

⒏ 非協力ゲームとナッシュ均衡 

非協力ゲームの記述の基本である標準形とその解 

概念であるナッシュ均衡について講義する。プ 

レーヤの集合,純粋戦略・混合戦略の戦略概念, 

利得関数などのケーム論の基本概念の解説と非協 

力ゲームの基本定理であるナッシュ均衡の存在定 

理を解説する。 

⒐ 協力ゲームとコア 

特性関数により記述される協力ゲームについて講 

義する。協力ゲームの基本的な解概念であるコア 

について解説しその存在定理についても論ずる。 

さらに,その応用として純粋交換経済のコア配 

分,さらに一般均衡にいたる収束定理について論 

ずる。 

⒑ 不完備情報ゲーム 

他のプレーヤに関する情報,例えばその利得関数

について不確かな情報しか持ちえないプレーヤが 

存在する場合のゲームを不完備情報ゲームという 

が,その理論の解説をする。第 1 回の講義では混 

合戦略において確率的な議論がなされるが,その 

回ではさらに深くその意味が考察される。 

戦略の経営的視点担当今口忠政 

⒒ 企業成長と経営戦略 

企業成長のためには,対象とする事業領域(ドメ 

イン)を選択し,ミッションを策定し経営資源を 

効果的に展開させることが必要である。講義で 

は,ドメイン策定,ミッション,組織能力などに 

関する考え方を説明し,企業成長のためのプロセ 

スを明らかにする。 

⒓ 衰退の組織メカニズムとターンアラウンド戦略 

企業が成長から衰退へと転落する過程を,成功類 

型から失敗類型にいたる組織メカニズムや衰退の 

組織プロセスによって説明し,衰退を防止し再生 

するのための戦略について説明する。転換のマネ 

ジメントや,組織変革のプロセスについて説明す 

る。 

⒔ 戦略的視点のまとめ 

商 学 専攻 

マクロ・マーケティング論(広告と流通)(春学期) 

教授清水猛 

本講では,商業学をマクロ・マーケティング論とミ 

クロ・マーケティング論に大別するとき,前者の巨視 

的分析を中心に研究する。その目的は基本的な講義と 

英文文献の研究を通じて,とりわけ流通問題と広告問 

題の本質,研究枠組,分析方法を学ぶことである。 

半期 2 回のレポートを課す。本講の受講に先立 

ち,下記の文献を学習しておくことが望ましい。 

『マーケティングと広告研究,増補版』清水著,千倉 

書房 

ミクロ・マーケティング論(秋学期) 

教授堀田一善 

マーケティング研究の方法をめぐる主要な議論のう 

ち,現在最も注目を集めている S. D. ハントの主張 

を中心に,その他の方法的立場をめぐる主張との相違 

を比較検討することを通じて,今日のマーケティング 

— 56 — 

研究領域の知的到達状況を判断するための基礎を探究 

する。 

租税法Ⅰ(春学期) 

Domestic Tax Law(Spring term) 

特別研究教授本庄資 

Professor Tasuku HONJO 

国家・地方団体の財政基盤を成す租税について,各 

国・各地方団体の状況を踏まえて適切な租税政策を選 

択しこれを実現するための租税構造を有することが必 

要である。本論は,所得税制と消費税制について各国 

が共通して直面している下記の課題を取り上げ,これ 

らに対する基本的な考え方を示す。さらに各国の実情 

を踏まえて議論する。 

〔課題〕 

⒈ 租税政策と租税構造 

⒉ 租税法の原則と最近の論点 

⒊ 所得税法の課題(個人・法人を含む) 

⑴ 納税義務者(特にパス・スルー・エンテイテ 

イ,投資媒体の取扱) 

⑵ 課税標準(所得分類,非課税所得,所得概念, 

必要経費) 

⑶ 税率(累進税率,比例税率,国際標準化) 

⑷ 税額控除(特に外国税額控除) 

⑸ 源泉徴収の問題(税収の確保と国際金融の障 

害) 

⑹ 租税特別措置の問題(不公平税制か税制の戦略 

的利用か) 

⒋ 消費税法の課題 

⑴ 納税義務者(事業者登録・管理) 

⑵ 前段階税額控除(インボイス方式と帳簿方式) 

⑶ 課税取引の範囲 

⑷ 電子取引の問題 

⒌ 租税回避防止の問題 

The State and local authorities need to have 

their appropriate tax structure under their tax 

policies to meet the current situation of the public 

finance. From this point of view, this lecture will 

take up the following issues which most countries 

are facing and show the basic stand toward them. 

Concrete measures appropriate for each country 

will also be discussed. 

⒈ Tax policy and tax structure 

⒉ Principles of tax law and the current issues 

⒊ Main problems of income tax law (including

individuals and corporations) 

⑴ Taxpayer (especially pass-through entity and 

collective investment vehicle) 

⑵ Tax base (classification of income, exempted 

income, concept of income, deductions, threshold) 

⑶ Tax rate (progressive rate, flat rate, international 

standard) 

⑷ Tax credit (especially foreign tax credit) 

⑸ Withholding tax (mechanism for raising tax 

revenues or obstacles to international financial 

transactions) 

⑹ Special tax measures (unfair taxation system or 

strategic use of tax system) 

⒋ Main problems of consumption tax law 

⑴ Taxpayer (registration and control of business 

entrepreneur) 

⑵ Input tax credit (invoice method or booking 

method) 

⑶ Scope of taxable transactions 

⑷ Electronic commerce 

⒌ Counter-measures against tax avoidance 

租税法Ⅱ(秋学期) 

International Tax Law(Autumn term) 



すべての国の経済が国際化する中で,企業経営は世 

界規模の税負担の減少を目的とするため,諸外国にお 

ける事業,投融資,人的役務提供について予測可能性 

と法的安定性を要求する。各国としては,自国企業の 

外国課税(アウトバウンド取引課税)について予測可 

能性を確保し,外国企業の自国内における課税(イン 

バウンド取引課税)について予測可能性を与えること 

が,資本輸出の中立性を確保しつつ,外資導入促進の 

ために,必要である。そのため,国際取引の円滑化の 

ためにはその障害となる国際的二重課税の排除と各国 

の課税権の配分をする必要があり,国際課税ルールの 

確立が不可欠とされる。このような観点から,本論 

は,現在の国際課税ルールとして受入れられる 

OECD モデル条約や国連モデル条約を確認した上 

で,最近の主要な論議を取り上げて,これらに対する 

基本的な考え方を示す。さらに各国の実状を踏まえて 

議論する。 

〔課題〕 

⒈ 各国の課税原則(居住地国課税と源泉地国課税) 

— 57 — 

⒉ 確立された国際課税ルール(OECD モデル条 

約) 

⒊ 租税条約と国内法 

⒋ 最近の国際課税問題 

⑴ 移転価格課税 

⑵ 過少資本税制 

⑶ タックス・ヘイブン税制 

⑷ 有害な税制と租税特別措置 

⑸ トリーテイ・ショッピング防止規定 

⑹ 租税条約の適用対象者としての事業体の取扱 

⒌ 国際的二重課税の排除の方法(国外所得免除方式 

か外国税額控除方式) 

⒍ 特定の経済圏内の相互免税と圏外居住者の差別待 

遇 

The management of enterprise needs to have a 

clear predictability and a juridical stability of the 

taxation on the operation of business, investment 

and loan activities as well as the provision of 

personal services so as to minimize the world-wide 

income tax burdens along the economic globalization 

of every country. It is necessary for them to facilitate 

their own domestic enterprises to secure the 

predictability for the foreign taxation on the 

outbound transaction not to injure the neutrality of 

capital export and to give foreign enterprises the 

predictability for the domestic taxation on the 

inbound transaction to promote the introduction of 

foreign capital. The establishment of international 

tax rules must be essential for smooth international 

transaction to eliminate the double taxation and to 

allocate the taxing power to the specific country. 

From this point of view, this lecture will take up the 

following issues which most countries are facing and 

show the basic stand toward them. Concrete 

measures appropriate for each country will also be 

discussed. 

⒈ Principles of taxation in each country(taxation 

by resident country and taxation by sourcecountry) 

⒉ Established international taxation rules 

(OECD Model Convention) 

⒊ Tax treaty and Domestic tax law 

⒋ Modern international taxation issues 

⑴ Transfer Pricing Taxation 

⑵ Thin capitalization

⑶ Anti-tax haven measures 

⑷ Harmful tax system and domestic special tax 

measures 

⑸ Anti-treaty shopping measures (Limitation 

on benefits) 

⑹ Treatment of business entity under tax treaty 

⒌ Elimination of international double taxation 

( foreign income exemption method or foreign 

tax credit method) 

⒍ Mutual exemption within a particular economic 

group and discrimination of any resident outside 

the group 

金融論(秋特定期間集中) 

Corporate Finance (Autumn term) 

特別招聘教授ペットウェイ,リチャード H. 

Guest Professor Richard H.PETTWAY 

Period: September 26-November 7, Tuesday & 

Friday, Period 1 

Introduction to the Course: 

The objective of the course is to extend the 

students understanding and knowledge of Corporate 

Finance beyond undergraduate classes in the topic 

with special emphasis placed on finance theory and 

finance practice. The theory portion will be 

approached through lectures and class discussions. 

The practice portion will be approached via 

homework problems that will be turned in and 

discussed in class. A short case will be used to 

provide more practice in decision analysis of issues 

discussed in class. The basis of all instruction and 

all assignments will be English. 

Textbook Required for Course: 

Brealey, R.A. and S. C. Myers, PRINCIPLES OF 

CORPORATE FINANCE, (McGraw-Hill Irwin, 

2002), Seventh Edition. Note: The textbook comes 

with a CD that might be helpful. 

Assignments for the Semester: 

See attached Schedule of Class Meetings for 

reading assignments. To facilitate class discussion, 

please read assigned material before class. 

There will be three homework assignments for 

each student to turn in and one case. These 

assignments will be due at the beginning of the 

class. Please make a copy as you will be asked to 

— 58 — 

discuss your solutions. The final course grade 

evaluation will be based upon the grades on the 

homework and case assignments and classroom 

discussion. 

I have designed a difficult, time-consuming, and 

challenging course. It is not my purpose to try to 

get you to drop the course, but to describe in some 

detail what the course will cover and what is 

expected of you. If you put the required effort into 

the course, you will be graded fairly and the 

rewards will be very high. The value of this 

course is primarily a function of the degree of effort 

you put into it; therefore, I urge you to plan to give 

the course your maximum effort. 

Dates, Topic of Class, and Reading Assignments: 

#1 (Sept 26): Why Finance Matters? What We Know? 

Introduction to Capital Budgeting and 

Net Present Value. Chapters 1, 35 (pp. 

995-998), & 2 

#2 (Sept 30): Why is NPV best? What about Net 

Terminal Value? Chapters 2 & 3 

#3 (Oct 3): Homework l. Decisions with the 

NPV Rule. Chapters 5 & 6 

#4 (Oct 7): Case I (Minute Mate). Introduction 

to Risk and Return. Chapters 6 & 7 

#5 (Oct 10): Capital Budgeting and Risk. Chapters 

8 & 9 

#6 (Oct 14): Capital Budgeting and Risk and 

Corporate Financing. Chapters 9 & 

14 

#7 (Oct 17): How Corporations Issue Securities, 

IPOs. Chapters 9 & 14 

#8 (Oct 21): Does Debt Policy Matter? How Much 

Should a Firm Borrow? Chapters 17 & 

18 

#9 (Oct 24): Homework 2. Value of Common Stock. 

Financing and Valuation. Chapters 4 & 

19 

#10 (Oct 28): Financing and Valuation. Introduction 

to Mergers. Chapters 19 & 33 

#11 (Oct 31): Homework 3. Mergers Analysis. Chapter 

33 

#12 (Nov 4): Control, Governance, and Financial 

Architecture. Dividends. Chapters 

34 & 16

#13 (Nov 7): Dividends. Summary of Important 

Principles: What we know and do 

not know. Chapters 16 & 35 

リスク・マネジメント論 

休講 

交通・公共政策論 

休講 

産業組織論(春学期) 

教授井手秀樹 

「競争政策と政府規制の経済学」の観点から理論的 

かつ実証的な文献を中心的に検討する。 

随時,レポート等を課す。 

計量経済学(春学期)(秋学期) 

助教授新保一成 

計量経済学の入門クラスである。少なくとも大学院 

レベルのテキストブックを自分で学習できるように 

なってもらうことを目的とする。したがって,入門ク 

ラスといっても平易な解説によるものではなく,数学 

的な記述に慣れ,使えるようになることが目的であ 

る。このクラスで取り上げる計量経済学的なトピック 

は以下に示すとおりであるが,資料発生のメカニズム 

とその背後にある経済理論および計量経済学の方法の 

関係を常に意識しながら授業は進められる。 

このクラスは春学期に以下の 1,2,3 を秋学期に 

4,5 を行う予定である。 

このクラスは辻村和佑教授(経済学研究科),宮内 

環助教授(経済学研究科),河井啓希助教授(経済学 

研究科)とジョイントで行う。 

⒈ 識別の問題と資料発生メカニズム 

⒉ 統御された資料による回帰方程式の推定,検定, 

予測 

⒜ 不均一分散,系列相関,観測誤差のない場合の 

単一回帰方程式 

⒝ 不均一分散,系列相関,観測誤差がある場合の 

単一回帰方程式 

⒞ 背後にある経済理論が回帰方程式体系を要請す 

る場合 

・経済主体(消費者,生産者)の行動が市場に影響 

を与えないと想定される場合の需要システムの 

回帰分析 

⒊ 資料発生メカニズムが連立方程式の同時決定性を 

— 59 — 

要請する場合 

・同時方程式推定 

・経済主体(消費者,生産者)の行動が市場に影 

響を与えると想定される場合の需要システムの回 

帰分析 

⒋ 背後にある経済理論が確率的性質を要請する場合 

・離散型変数の回帰分析(プロビット分析など) 

⒌ 時系列データと見せかけの回帰の問題 

・単位根,共和分 

・授業では,講義ノートを配布する予定である 

が,以下のものを教科書および参考書として挙げ 

ておく。 

教科書: 

小尾恵一郎『計量経済学入門』 

Paul A. Ruud, An Introduction of classical 

Econometric Theory 

参考書: 

Russell Davidson and James G. MacKinnon, 

Estimation and Inference in Econometrics 

William H. Green, Econometric Analysis, 3rd 

edition. 

小尾恵一郎・尾崎巌『統計学』 

黒田昌裕『実証経済学入門』 

蓑谷千凰彦『計量経済学』 

理論経済学(秋学期) 


教授樋口美雄 

春学期の計量経済学演習で学んだ「法と経済学」の 

基礎理論に基づき,この授業ではその応用に関する文 

献を読むとともに,ケース・スタディも併せて行うこ 

とにする。 

国際経済学(国際貿易論の基礎演習)(春学期) 

助教授遠藤正寛 

以下の(A),(B)いずれかを,履修者の関心に応 

じて行う。 

(A) 『国際経済学入門』(木村福成著,日本評論社, 

2000 年)を,履修者に担当箇所を報告してもらい 

ながら読み進める。このテキストは国際貿易に関す 

る幅広いトピックスを丁寧に説明しており,優れた 

入門書といえよう。 

(B) “ International Economics ”( Edited by Edward 

Leamer, worth Publishers)を,履修者に担当箇所を 

報告してもらいながら読み進める。このテキストは

国際貿易の主要な論文を集めたものであり,国際貿 

易論研究の全体像が把握できる。また,リーディン 

グリストや研究者へのインタビューも興味深い。 

国際経済(秋学期) 

International Economy(Autumn term) 

教授(フジタ・チェアシップ基金) 

小島明 

Professor Akira KOJIMA 

Students will be put in the front line of policy 

debate of international economy. They can listen to 

recorded voices of policy makers,business leaders. 

Recorded tapes and videos are often used in the 

class. Occasionally, special guests will be brought 

into the class. Practical, as well as theoretical 

approach will be introduced. 

参考書:Various analytical reports including ones 

of IMF, World Bank. Recommended as 

required. 

: “Global Political Economy”, (by Robert 

Gilpin. 2001, Princeton University Press) 

産業史・経営史(春学期) 

教授工藤教和 

Business History の研究に,一つの理論的な枠組 

みを与えてきたものに「取引費用」の理論に基礎をお 

く ‘New Institutionalists’ の考えがある。本年度 

は,この理論的な枠組みとその適用可能性を検討して 

みる。必ずしも成功したとは言えないが,かつて 

Business History 誌で組まれた特集号を素材とす 

る。これは下記の形で単行本として刊行されている。 

M. Casson and M. Rose (eds.), Institutions and the 

Evolution of Modern Business, (Frank Cass, 1998) 

現代日本経営論(春学期) 

経営学・会計学専攻 

名誉教授藤森三男 

日本の企業経営は欧米のそれと比較して,どのよう 

に同質であり,どのように異質であるか知識を与える 

ことを第一の目標として,第二には統計,文献などの 

一次資料の読み方,考え方を指導することを目標とし 

て授業を行う。入門者,留学生といった初心者にも理 

— 60 — 

解できるように解説する。 

留学生には英文の資料も配布する。 

⒈ 日本の近代化と企業経営 

⒉ 戦後日本の経済発展(復興期,前期高度成長 

期,後期高度成長期,石油危機とそれ以降, 

バブル経済と構造調整期) 

⒊ 日本経済の「奇跡」と日本の企業者 

⒋ 資本主義と企業経営 

⒌ 企業目標,社是社訓 

⒍ 資金問題と財務管理・税金 

⒎ トップマネジメント,意見決定機関と社長 

⒏ 企業組織,その日米比較 

⒐ 人事問題と給与,労働組合 

⒑ 戦略 

⒒ 日本型企業経営の将来,欧米の企業経営と東ア 

ジアの企業経営 

参考書: 

藤森三男『企業経営の基礎知識』オーム社 

経営学説(春学期) 

教授榊原 研 互 

今日の経営学の現状は多様な研究プログラムやアプ 

ローチの併存という事態によって特徴づけられ,まさ 

に錯綜した様相を呈している。こうした状況にあって 

さらに実りある発展を経営学に期待するならば,何よ 

りも諸理論,諸学説を批判的に整序し,かつその限界 

を明らかにすることが重要である。本授業では経営学 

の科学化のために先人たちが払ってきた努力を明らか 

にしながら,経営学の今日的な問題を考察する。 

会計学(秋学期) 

Accounting (Autumn term) 

教授伊藤眞 

Professor Makoto ITO 

International Accounting Standards (IAS) issued 

by the International Accounting Standards Committee 

(IASC), and International Financial Reporting 

Standards (IFRS) issued by International Accounting 

Standards Board (IASB), which is restructured 

from IASC, have been making their presence felt 

around the world recent years. IASB has been and 

is continuing to study accounting issues and 

prepare new IFRS and improve IAS. 

Some multinational enterprises, whose headquarters 

are located in Europe, have been preparing their

consolidated financial statements in compliance 

with IAS for purpose of cross-boarder security 

offerings and listings on foreign securities offering. 

All enterprises, which are domiciled and listed in 

the European Union, will be required to report in 

accordance with IAS and IFRS from year 2005. 

Many countries are taking steps to harmonize 

their national accounting standards with IAS 

with some modifications to allow for local 

environment. 

In this course, we will study the history of IAS, 

IASC and IASB, Framework for the Preparation 

and Presentation of Financial Statements, and 

some significant accounting standards, such 

as IAS39 “Financial Instruments: Recognition and 

Measurement”, which will be compared with the 

US Generally Accepted Accounting Principles 

(US GAAP) and Japanese GAAP, when necessary. 

After the first session of introduction to IAS, 

each student will be assigned in advance to report 

on a Standard, followed by discussion, case studies 

and my supplementary explanation or comments. 

Text: 

International Accounting Standards 2003 

References: 

To be advised or distributed in class 

労働経済学(春学期) 

教授清家篤 

労働市場における主体均衡と市場均衡について講義 

する。具体的には,労働力の測定,労働供給の理論, 

労働需要の理論,労働市場の均衡についての講義であ 

る。この授業は,労働経済特論(秋学期)においてと 

り扱う労働市場の諸問題について考えるために必須の 

ものである。 

教科書は, 

Ronald G. Ehrenberg and Robert S. Smith, Modern 

Labor Economics (Seventh Edition), Addism-Wesley, 

2000. 

を使う。 

産業関係論 

休講 

— 61 — 

3.分野専門 科 目 


 

マクロ・マーケティング特論(流通論)(秋学期) 

教授高橋郁夫 

本講の目的は,流通研究のための概念枠組と方法に 

関する理解を深めることにある。中心となる領域はマ 

クロであるが,ミクロ的視点に立つチャネル・マネジ 

メント研究についても可能な限り触れて行きたい。 

講義の進め方としては,文献(英文・邦文)の講読 

が中心となるが,受講者による商業統計データを用い 

た分析と報告も予定している。 

参考書:必要に応じて指示する。 

マクロ・マーケティング特論(マーケティング方法論) 

(春学期) 

教授堀越比呂志 

本講では,マーケティング研究における様々なアプ 

ローチとその科学性に関する諸問題を論究する。マー 

ケティング研究が成熟してくる過程で,方法に関する 

議論は幾度となく展開されてきており,80 年代以 

後,再びその高まりを見せてきている。授業では,こ 

のマーケティング研究における方法論争にかかわる論 

文やその理解に必要な基本的文献を選択し,その輪 

読,発表をもとに全員での討議を行う。 

受講者は,出席はもちろんであるが,相当量の準備 

が必要とされるであろうし,自分の進めている研究に 

おける方法を自覚した上で議論に参加することが望ま 

れる。 

ミクロ・マーケティング特論 

(グローバル・マーケティング論)(春学期) 

Global Marketing (Spring term) 

講師小坂恕 

Part-time Lecture Hiroshi KOSAKA 

Throughout this course,the lectures will be given 

as the combination of theory and cases. The theory 

will be explained on the following subjects. The 

cases will be explained for each theoretical subject

in the comparative manner between Western and 

Japanese corporations’ cases in both Japanese and 

global markets: 

Introduction to the Basic Framework of Marketing 

Management; 

Environment analysis, strategy planning and 

implementation. 

A New Framework of Global Marketing Management; 

Relationship between marketing and global 

marketing. Framework as a quantitative structure 

in which standardization and adaptation strategies 

respectively responding to common and different 

factors in the global marketing environment. 

Global Marketing Environment Structure; 

Environmental factors identified as either common or 

different factors. 

Macro-environment of nations & micro-environment of 

industries. 

Structure of Macro-environment; 

Economic, technological, demographic, cultural, 

natural and political factors are quantitatively 

analyzed. Cultural factors are also quantitatively 

identified. 

Structure of Market Demand (Micro-environment). 

Competitive Behavior (Micro-environment). 

Structure of Market Characteristics (Behaviors) 

(Micro-environment); 

Product. 

Promotion (Personal Selling, Sales Promotion & 

Advertising). 

Price. 

Place (Distribution Channel). 

Basic Global Marketing Strategy Planning; 

Two basic principles (Sales response function & 

one of PIMS principles) 

International applications of the two basic 

principles. 

Marketing Mix Planning (Standardization Strategy & 

Adaptation Strategy); 

Product strategy. 

Promotion strategy. 

Price strategy. 

Place strategy. 

Implementation of Global Marketing; 

Gross-cultural approach in organizational & 

— 62 — 

managerial behavior. 

受講生の水準を見ながら,適宜日本語で補足します 

ので,興味のある人は英語の水準に関係なく,受講し 

て下さい。外国人学生には日本語専門用語学習の良い 

機会です。 

Textbook: 

A photocopied teaching material should be 

obtained at the Coop Bookshop. 

Readings: 

参考書「グローバル・マーケティング」(小坂恕 

著,国元書房) 

「マーケティング・マネージメント論」(小坂恕 

著,有斐閣) 

Hiroshi Kosaka, 1997, “A New Framework for Global 

Marketing,” Keio Business Review, No.35, pp.27-41. 

Evaluation of the course is based on the examination at 

the end of the term. 

In order to eliminate the language handicaps between 

Japanese students and native speakers, however, the 

problems of the examination will be publicized a few 

weeks in advance. 

ミクロ・マーケティング特論(消費者行動論) 



本講は消費者行動の諸理論と研究アプローチに関す 

る理解を深めることにある。 

講義の進め方としては,基本的文献(英文・邦文) 

の講読を通じて消費者行動研究の体系を理解すると共 

に,受講者による消費者調査データの分析と報告も適 

宜組み込む予定である。 

教科書:髙橋郁夫(1999)『消費者購買行動—小売 

マーケティングへの写像』(千倉書房) 

ミクロマーケティング特論 

(イノベーション・新製品開発)(秋学期) 

助教授濱岡豊 

⒈ 意義と目的 

この授業では,イノベーションが生まれ新製品を 

開発する段階についてミクロな視点からの研究を進 

める。 

⒉ 授業内容とスケジュール 

『目次』 

以下のトピックを適宜選択する。マーケティング 

に限定せず,イノベーション研究,技術のマネジメ

ント,心理学における創造性研究,組織論,社会学 

など,学際的な視点から研究を進めて行きたい。 

・イノベーション・新製品の源泉 

・人や消費者の創造性 

・イノベーション・新製品の開発プロセス 

・イノベーション・新製品の開発組織,コミュニ 

ケーション 

・イノベーション・新製品の開発プロセス改善の 

ためのツール,メディア 

・イノベーション・新製品のパフォーマンス指標 

『方法』文献のレポート,事例研究(例製品× 

×の開発プロセス),自主研究(例日本の企業に 

対してアンケート調査など)を課す。 

『成績判定の方法』上記を総合的に勘案。 

⒊ テキスト 

特になし。 


ホームページを参照 

http://www.fbc.keio.ac.jp/ ~ hamaoka 

⒌ 学生への要望 

個人的にはユーザーによるオープンソースソフト 

ウエアの共同開発,消費者によるアイディアの創造 

などの研究を進めている。これに限らず,「イノ 

ベーション・新製品開発」について研究したい,積 

極的な参加者を期待する。 

商業学演習(マーケティング経済学の研究)(秋学期) 


1)講義のテーマ 

経済学的接近によるマーケティング研究。特に今 

年は広告の経済学を取り上げる。 

2)授業項目の概要 

下記の著作を輪読する。 

Bagwell, K. (ed.), The Economics of Advertising, 

(E. Elgar, 2001) 

3)主に対象とする学生 

経済学の立場からマーケティング現象を理論的に 

分析することに興味を持つ者。 

4)授業の進め方 

授業は 1 限,2 限連続で行ない,担当箇所を各自 

全訳(事前配布),発表し,討論中心で進めてい 

く。 

5)受講生への希望 

履修にあたっては,1 限,2 限連続出席可能であ 

ることを条件とする。 

— 63 — 

商業学演習(春学期)(秋学期) 


本講では,商業学のうちマクロ・マーケティング論 

を中心とした修士論文の作成につき,個別に個人指導 

を行う。受講する者は基礎的な知識と計量的分析能力 

を持つことを必要とする。 

商業学演習(マーケティングの理論と実証) 

(春学期)(秋学期) 


本講では履修者の修士論文執筆のための指導を行 

う。その前提として,商業学の知識と統計解析能力が 

必要とされる。 

商業学演習(マーケティングと批判的合理主義) 



履修者の論文作成を目的に発表・討論を中心に指導 

する。但し,受講者数との関係もあるので,少人数の 

場合は,マーケティングの古典を併せて輪読すること 

も考えている。 

商業学演習(マーケティング・メタ研究とマーケティン 

グ研究の理論化)(春学期)(秋学期) 


これまでのマーケティング研究の成果を,その対 

象,方法,学説という 3 つの視点から整理し,分析 

するマーケティング・メタ研究を基礎として,マーケ 

ティング研究の理論化を探求する。授業は,このテー 

マに興味を持つ履修者の論文作成のための発表と討論 

が中心となり,修士課程および博士課程合同で,両者 

の時間帯(4 時限,5 時限)を連続して行うので,履 

修申告の際は注意されたい。また,単独の授業ととも 

に,討論の実り豊かさを考慮して,堀田一善教授およ 

び樫原正勝教授との合同授業の形態も採用される。詳 

しいスケジュールは,最初の授業の時に,履修者と相 

談の上決める予定なので,必ず出席されたい。 

商業学合同演習(秋学期) 

コーディネーター教授堀越比呂志 

本演習は,商業学分野で研究を進める大学院生の論 

文作成指導をより適切にするために,多様な研究対象 

や研究方法に接することを目的とする。そこで,本演 

習では,個々の指導教授とともに他の教員が合同で履 

修者の論文発表に参加し,多様な観点からの実りある

討論を目指す。さらに,教員あるいはゲストによる多 

様な研究成果の発表に接する場を提供する。授業は, 

修士課程と博士課程を合同で,2 時限連続(土曜 1, 

2 時限)で行うので,履修に際しては注意されたい。 

 

金融特論(証券投資論)(春学期) 

教授金子隆 

人はなぜギャンブルをするのか。合理的な危険回避 

者を前提とする限り,この問に答えを与えるのは難し 

い。しかし,多くの人が,一方で保険に入り,他方で 

宝くじを購入したり賭けに高じたりしている姿を見る 

と,彼らを非合理的だとか危険愛好者だと決めつける 

のは安易に過ぎるように思われる。また,日本ではよ 

く,株式投資を博打と同じように考えている人がい 

る。彼らの考えを単に偏見だと片付けてしまってよい 

のだろうか。私見では,株式投資は「ある意味で」競 

馬のようなギャンブルに通じるところがある。そし 

て,その点を明らかにすることが,株価決定理論に新 

たな視点を持ち込むことにつながるように思われる。 

本講義の主たる目的は,人はなぜギャンブルをする 

のかという問題の考察を通して,株価決定メカニズム 

に関する定説を批判的に検討し,改善の方向を探るこ 

とにある。授業では,まず,不確実性下の投資行動に 

関するオーソドックスな文献を講読し,理解の確認を 

行う。その上で,人はなぜギャンブルをするのかにつ 

いての先行研究を批判的に検討し,新たな視点を模索 

する。そうした作業を通して,既存の株価決定理論の 

もつ問題点を浮き彫りにし,改善の方向を探ることに 

したい。 

授業では私の解説と文献講読(レポーター制)を交 

互に取り入れる。文献は最初の授業のときに指示す 

る。受講者はファイナンス理論の基礎―特に証券投資 

論(Investment)の基礎―が身に付いていることを 

前提とする。そうした基礎のない人が履修するのは自 

由だが,責任は持てない。成績は平常点と期末レポー 

ト(1 回)で決める。 

なお,今年度の専攻基本科目「金融論」は,米国ミ 

ズーリ大学のペットウェイ教授が担当する(秋学期特 

定期間集中)。米国の経営大学院(MBA コース)で 

行われる「企業金融論」と同内容・同レベルの講義を 

お願いしてある。英語で行われるが,ファイナンス理 

論の基礎を身に付けたい人は是非とも履修されたい。 

— 64 — 

金融特論(企業金融論)(秋学期) 


本講義では新規株式公開(IPO)に関する理論・実 

証研究を批判的に展望する。IPO については,1)平 

均で見ると異常に高い初期収益率,2)初期収益率と 

IPO 件数の周期的連動性,3)公開後の長期パフォー 

マンスの悪さ,という3つの特徴的事実が世界中で観 

察されており,これらがなぜ生じるのかを解明する試 

みが精力的になされている。授業では,まず IPO の 

制度的側面を解説し,次に観察事実を指摘した上で, 

それぞれの観察事実ごとに代表的な理論・実証研究を 

紹介し,批判的に検討する。 

IPO は研究材料の宝庫であるにも関わらず,学問 

的には比較的新しい研究領域であり,まだまだ試行錯 

誤の繰り返しがなされている。こうした領域を展望す 

ることで,(IPO に限らず)解明すべき問題を発見 

し,仮説を提示し,その妥当性を検証するという研究 

上の「お作法」を身に付けてもらいたい。 

授業では私の解説と文献講読(レポーター制)を交 

互に取り入れる。文献は最初の授業のときに指示す 

る。受講者はファイナンス理論の基礎―特に企業金融 

論(Corporate Finance)の基礎―が身に付いている 

ことを前提とする。そうした基礎のない人が履修する 

のは自由だが,責任は持てない。成績は平常点と期末 

レポート(1 回)で決める。 

なお,今年度の専攻基本科目「金融論」は,米国ミ 

ズーリ大学のペットウェイ教授が担当する(秋学期特 

定期間集中)。米国の経営大学院(MBA コース)で 

行われる「企業金融論」と同内容・同レベルの講義を 

お願いしてある。英語で行われるが,ファイナンス理 

論の基礎を身に付けたい人は是非とも履修されたい。 

金融特論(企業金融論)(春学期) 

教授辻幸民 

この授業では金融を専攻する人を対象に,情報や契 

約理論に関する企業金融の論文を,基本的(古典的) 

なものに厳選して輪読したい。ペースは 1 つの論文 

に授業 2~3 回をあて,履修者は(数式展開を省略す 

ることのない)詳細なレジメを用意してくることが要 

求される。具体的な文献は,最初の時間に履修者と相 

談して決定する。なお履修の際は秋学期も併せて履修 

して頂きたい。

金融特論(資本市場論)(秋学期) 


この授業は金融を専攻する人を対象に,情報顕示に 

関する金融市場の論文を,基本的(古典的)なものに 

厳選して輪読したい。ペースは 1 つの論文に授業 2 

~3 回をあて,履修者は(数式展開を省略することの 

ない)詳細なレジメを用意してくることが要求され 

る。具体的な文献は,最初の時間に履修者と相談して 

決定する。なお履修の際は春学期も併せて履修して頂 

きたい。 

金融特論(秋学期) 

Advanced Study of Finance(Corporate Governance) 

(Autumn term) 


Professor Mitsuhiro FUKAO 

The governance structure of limited liability 

companies that stipulates the relationship among the 

management, stockholders, creditors, employees, 

suppliers and customers is important in determining 

the performance of the economy. Although the OECD 

countries are generally characterized as market 

economies, there are considerable differences among 

these countries in the organizational structure of the 

economy. 

One of the major aims of this course is to understand 

the institutional differences in corporate-governance 

structures of companies in major industrial countries 

including the United States, Japan, Germany, France 

and the United Kingdom. The differences in the 

corporate-governance structure have a number of 

implications for the performance of companies. For 

example, the cost of capital and the effective use of 

human resources would be affected by this structure. 

In recent years, the deepening international 

integration of economic activities has heightened 

awareness of cross-country differences in corporategovernance 

structure and is putting a strong pressures 

for convergence in some aspects of corporate 

governance systems. The course will also survey these 

trends. 

Textbook: 

Mitsuhiro Fukao, Financial Integration, Corporate 

Governance, and the Performance of Multinational 

Companies, Brookings, 1995. 

— 65 — 

証券特論(資本市場構造論)(春学期) 

教授赤川元章 

証券市場とは,証券発行を行う近代株式会社や公経 

済などの社会的資産の集中機構を前提として成立する 

証券の売買運動=証券の需要・供給の場である。この 

証券市場は,商品としての証券(株式・社債・公債) 

を取扱う特殊な資本,証券取引資本(証券会社・銀 

行)の機能に支えられ,証券資本主義の発展と共に, 

その役割はますます重要となっている。かかる証券市 

場の構造を貨幣的経済理論の観点からとくに,景気循 

環との関連から究明する。テキストとして,Mashlup, 

F., The Stock Market, Credit and Capital Formation 

『株式市場,信用および資本形成』(千倉書房)を用い 

る。 

証券特論(証券市場制度論)(秋学期) 


証券のもつ様々な属性はその保有者との関係におい 

て,特殊なもの(たとえば,利子・配当請求権証書, 

投機的売買差益証券,経営支配証券など)に限定され 

て現れる。とりわけ,価格論として証券を対象とする 

場合には,収益とリスクの両面において,発行主体の 

経営体の個別的状態ならびに金融市場の一般的動向に 

依存する。証券は,今日,「信用代位」の高度形態と 

しての「証券代位」として展開され,証券市場の範囲 

を一層拡大している。このような証券市場のシステム 

を証券取引所の機能も含めて制度論的側面から検討す 

る。 

財政特論(春学期) 

教授跡田直澄 

意義と目的: 

公共部門は肥大化し,財政赤字を累積している。 

なぜこのような事態が引き起こされるのか。この 

点を解明するため,春学期では主に歳出面につい 

ての公共経済学の基礎的な文献を輪読するととも 

に,若干の解説的講義を行う。 

授業内容: 

1 ミクロ経済学の復習 

2 マクロ経済学の復習 

3 公共経済学のテキストの輪読 

4 関連文献の輪読 

成績評価方法: 

期末にレポート提出。 

テキスト:特に指定しない。

参考文献:特に指定しない。 

学生への要望:ミクロ・マクロ経済学は履修している 

ことが望ましい。 

財政特論(秋学期) 



公共部門は肥大化し,財政赤字を累積している。な 

ぜこのような事態が引き起こされるのか。この点を解 

明するため,秋学期では主に租税面についての公共経 

済学の基礎的な文献を輪読するとともに,若干の解説 

的講義を行う。 


1 所得税 

2 法人税 

3 間接税 

成績評価方法: 

期末にレポート提出を求める 

テキスト:特に指定しない。 


学生への要望:ミクロ・マクロ経済学は履修している 

ことが望ましい。 

財政特論(春学期) 

Advanced Study of Public Finance(Spring term) 

特別研究教授北村行伸 

Professor Yukinobu KITAMURA 

Objective: To provide a basic framework of public 

finance at macroeconomic level, starting from fiscal 

and monetary policy in a standard macroeconomics, 

public debt in a growing economy, cost-benefit 

analysis, public goods, international debt and 

international tax issues. 

Teaching Method: Lecture is given and then discuss 

on the topic. 

Covered Topic: 

Fiscal and Monetary Policy 

Public Debt 

Cost-benefit analysis 

Public goods and bads 

Finance and Development 

International Issues in Public Finance 

Text: 

Lecture note is provided on website. 

(http://www.ier.hit-u.ac.jp/ ~ kitamura) 

— 66 — 

Public Finance by Harvey. Rosen, Irwin. 

Economics of the Public Sector by Joseph E. 

Stiglitz, W. W. Norton. 

財政特論(秋学期) 

Advanced Study of Public Finance(Autumn term) 




finance, at microeconomic level, starting from a 

general theory of taxation on commodity, income 

and corporate profits and then extending issues of 

tax evasion, and compliance, and tax reform. 


on the topic. Sometimes, exercise is given for 

clarifying your understanding. 


Commodity Taxation 

Income Taxation 

Corporate Taxation 

Capital Income Taxation 

Tax Evasion and Compliance 

Tax Reform 

Text: 



Public Economics by Gareth D. Myles, Cambridge 

University Press. 

Economics of The Public Sector by Joseph E. 


Lectures on Public Economics by A. B. Atkinson 

and J. E. Stiglitz, McGraw-Hill. 

税務行政特論(春学期) 

Advanced Study of Tax Administration(Spring term) 



The State and local authorities need to have 

sufficient tax revenues to maintain their public 

finance in sound health. The basic premises for 

raising tax revenues as provided by tax laws are a 

fair and efficient tax administration and a high 

level of taxpayer compliance. From this point of 

view,this lecture will take up the following issues 

which most countries are facing and show the basic

stand toward them. Concrete measures appropriate 

for each country will also be discussed. 

⒈ Organization and human resource for tax 

administration 

⒉ Registration and control of taxpayers 

⒊ Tax examination and investigation 

⒋ Measures to secure tax revenues 

⒌ Countermeasures against “tax saving,” “tax 

avoidance,” “tax evasion” and “corruption” 

⒍ Protection of taxpayer’s rights 

⒎ Income tax administration and value added tax 

administration 

国家・地方団体の財政基盤を健全に保つには,自主 

財源である税収を十分に確保することが必要である。 

そして税制の予定する税収を上げるには,公正で効率 

的な税務行政と納税者のコンプライアンスが不可欠の 

前提である。このような観点から,本論は,各国が共 

通して直面している下記の課題を取り上げ,それらに 

対する基本的な考え方を示す。さらに各国の実情を踏 

まえ,具体的にどう対処すべきかを議論する。 

〔課題〕 

⒈ 税務組織機構及び人的資源 

⒉ 納税者管理 

⒊ 税務調査 

⒋ 円滑な税収確保政策 

⒌ 節税・租税回避・脱税・腐敗への対応 

⒍ 納税者の権利保護 

⒎ 所得税の税務と付加価値税の税務 

金融論演習(金融経済論)(春学期)(秋学期) 


履修者と相談のうえ,決定する。 

金融論演習(春学期)(秋学期) 



金融・証券に関するテーマに取り組んでいる大学院 

生と研究者を対象とした金融ワークショップを共同で 

開催する。履修者には現在手掛けている論文の中間報 

告をしてもらう。報告すべき段階に至っていない人 

は,研究テーマに関連した文献の紹介・検討でもよ 

い。教員やゲスト・スピーカーによる報告も適宜取り 

入れる。 

こういう趣旨で行うので,毎週定期的に開催される 

とは限らない。初回に履修者と相談して大体のスケ 

— 67 — 

ジュールを決定する。 

財政論演習(春学期) 



財政学の各テーマについて,理論的あるいは計量的 

分析を行っている基礎的論文および近年の展開をサー 

ベイし,各自が興味あるテーマで実際にモデルを作り 

分析を行うことを目的とする。春学期においては,お 

もに社会保障制度をテーマとする。 


1 年金制度 

2 医療制度 

成績評価方法:期末にレポート提出を求める。 



学生への要望:社会保障政策に興味のある人。 

財政論演習(秋学期) 



財政学の各テーマについて,理論的あるいは計量的 

分析を行っている基礎的論文および近年の展開をサー 

ベイし,各自が興味あるテーマで実際にモデルを作り 

分析を行うことを目的とする。秋学期においては,お 

もに租税制度をテーマとする。 


1 最適所得税論,最適課税論 

2 資本所得課税 

成績評価方法:期末にレポート提出を求める。 



学生への要望:税制改革に関心のある人。 

財政論演習(知識経済と財政金融)(春学期)(秋学期) 


鞍谷雅敏 

日本を含む先進諸国に共通して進む長期的趨勢とし 

て,小家族化,長寿化,知識経済化,グローバル化, 

等がある。 

本演習は,こうした時代の流れに注目しながら,財 

政金融制度などの公共政策やその背後にある経済社会 

動向に関わる問題をテーマとして,リサーチに取り組 

む大学院生に対する指導を行う。 

演習の運営方式及びスケジュールは,履修者の研究

課題に則して決める。 

財政論演習(春学期)(秋学期) 

Seminar: Public Finance(Spring term)(Autumn term) 



Objective: To write, at least, one research paper on 

the topics related to public finance as a term paper 

or a part of Master’s thesis. The research paper 

must be clearly written (precise, crispy) and may 

not be too long (approximately 20pages). 

Teaching Method: Presentation of assigned papers/ 

chapters of a book and discussion after presentation. 

Once each participant’s research topic is selected, 

participant’s own paper in progress is to be presented 

and discussed by me and other participants. 

Possible Research Topics: The topic must be 

narrowly focused and well defined. The core idea 

must be something new and have some policy 

relevance. 

⑴ Fiscal Policy in the Process of Economic 

Development 

Provision and effectiveness of social capital and 

infrastructure. 

⑵ Consumption Tax versus Income Tax 

Means of raising revenue from taxation. 

⑶ Economics of Tax Evasion 

How widely tax evasion prevails? What 

mechanism to prevent it? 

⑷ Debt Management Policy or Measurement of 

Public Deficits and Its Implications 

What determine optimal debt management? How 

harmful public deficits in the conduct of fiscal 

policy? 

⑸ Social Security and Public Pension Design 

Intergenerational transfers and generational 

accounting 

⑹ Provision of Public Goods and Externalities. 

Must transportation, housing, telecommunication, 

TV network, among others be provided publicly? 

⑺ Others 

— 68 — 

税制・経済政策演習(春学期)(秋学期) 

Seminar: Advanced Study of Taxation and Economic 

Policies (Spring term)(Autumn term) 


鞍谷雅敏 

Professor Masatoshi KURATANI 

This seminar will discuss concrete themes 

concerning relations between private-sector economy 

and public policies. Seminar students are required 

to fulfill reading assignments and present their own 

views in classes. They are also required to write 

research papers on topics related to taxation and 

economic policies. 

金融論合同演習(春学期)(秋学期) 


国際経済学,金融論,交通論,計量経済学各分野の 

合同演習として設置する。この演習に参加することに 

より,自分の専攻分野はもちろんのこと,他の分野で 

も現在,何が問題となっており,これに対しどのよう 

な分析手法がとられているかを理解できるよう努め 

る。報告は授業担当者を含め,授業参加者,および塾 

内外のゲスト・スピーカーにより行う。テーマは経済 

分析であれば,一切問わない。 

リスク・マネジメント特論 

 

(リスク・マネジメントの意義と体系)(春学期) 

講師真屋尚生 

本講義では,まず第1に,生産,販売,財務,労務 

など,企業のあらゆる活動と業務に関わる多種多様な 

危険によって引き起こされる可能性がある企業の倒産 

を,最少の費用で防止するためのリスク・マネジメン 

トの意義と体系について考察します。また,リスク・ 

マネジメントの一手段とされる保険の機能とその限界 

に論及しつつ,保険事業における経営危険とリスク・ 

マネジメントのあり方についての論評も試みます。 

時間が許せば,1970 年代以降,アメリカにおいて 

環境管理支援システムとして注目されているミティ 

ゲーション(mitigation)について紹介する予定で 

す。開発行為が環境に与える影響を回避(avoid)す 

ることを第一義として,不可避的な影響は最小化 

(minimize)し,それでも生じる影響は,それに見合

う環境を人為的に創造することによって代償 

(compensate)する,という環境管理制度をミティ 

ゲーションといいます。ミティゲーションはリスク・ 

マネジメントの手法を環境保護に応用している,とみ 

ることも可能であり,リスク・マネジメントがアメリ 

カで発達してきたことを考慮するとき,非常に興味深 

いものがあります。 

特定の教科書・参考書は使用しません。必要に応じ 

て,資料と参考文献一覧を配布します。 

リスク・マネジメント特論 

(リスク処理手段としての保険)(秋学期) 


リスク・マネジメントの目標は「最低の費用で企業 

危険のもたらす不利益を除去または最小化しようとす 

ること」(亀井利明)とされますが,本講義では,春 

学期の講義「リスク・マネジメント特論(リスク・マ 

ネジメントの意義と体系)」をふまえ,焦点をリス 

ク・マネジメントの一手段とされる保険にしぼりこ 

み,以下のような課題のもとに考察をすすめていきま 

す。 

・リスク・マネジメントと生命保険 

・リスク・マネジメントと損害保険 

・リスク・マネジメントと第三分野の保険 

・リスク・マネジメントと社会保険 

・リスク・マネジメントと産業振興保険 

・リスク・マネジメントと国民福祉関連保険 

また,本講義では,バブル経済崩壊――金融ビッ 

グ・バン以後の消費者の生活不安の増大,雲仙普賢岳 

噴火や兵庫県南部地震に代表される近年における自然 

災害の多発,アメリカにおける同時多発テロ,日英両 

国における狂牛病対策の比較,などをも視野に入れ 

て,現代社会における危険管理・危機管理のあり方に 

ついての論評を試みます。 



保険特論(春学期) 

教授堀田一吉 

保険学は,その特殊性から,経済学,金融論,制度 

論,経営論,法律論,数理論その他,いろいろな学問 

分野と隣接し,それぞれの成果を取り入れて従来理論 

をより精緻にする形で発展してきた。 

ところが,現在の保険学研究を概観すると,研究者 

の興味対象が細分化された結果,研究相互の関連性が 

— 69 — 

不明確になりつつあるように見える。これからの研究 

の方向性を定める上では,これまでの研究成果を整理 

し,残された課題を確認しておくことが不可欠であ 

る。 

本講義では,代表的な研究書または論文を読むこと 

を通じて,保険学研究の動向を探りながら,多様な研 

究アプローチを習得することを目的とする。授業は, 

指定した文献について,予め指名されたレポーター 

が,要約およびコメントを行い,それに対して,問題 

点を整理しながら議論しあう形で進めたい。したがっ 

て,言うまでもなく,受講者は,相当量の準備が要求 

される。評価は,授業で平常点と,学期末のレポート 

によって行なう。 

保険経営特論(秋学期) 


本講義は,企業としての保険会社の行動理論を取り 

扱う。規制緩和の流れの中で,保険業界は,将来の構 

造変化に備えて,厳しい選択を迫られているというこ 

とが言える。授業では,現在,わが国の保険業界が抱 

えている課題をいくつか取り上げて,問題解決に向け 

てさまざまな角度から再検討してみる。授業の進め方 

は,毎回レポーターを決めて,事前に与えたテーマに 

ついて現状および課題を整理してもらい,それをふま 

えて全員で討議を行なう。併せて,適宜,関連した文 

献を紹介しながら,現在の研究段階を確認していくこ 

とにする。 

受講者に対しては,保険業界の現状について,ある 

程度問題意識を持っていることが望ましい。 

リスク・保険論演習 

休講 

リスク・保険論合同演習 

休講 

 

交通・公共政策特論(春学期) 

助教授伊藤規子 

主に価格メカニズムか規制システムについての基本 

的理論を研究します。1 冊か 2 冊理論的かつ基礎研究 

の蓄積に役立つベーシックなテキストを輪読すること 

を予定しています。テキストは初講日に決めます。

交通・公共政策特論(市場規制論)(秋学期) 

教授中条潮 

履修者と相談の上,決定する。 

経済地理特論 

休講 

産業組織特論(秋学期) 

教授高橋美樹 

この授業では,産業組織論と中小企業論との接点に 

当たる分野をとりあげ,議論する。具体的には,ネッ 

トワーク型企業間関係,イノベーションと企業規模, 

中小企業政策などのテーマについて,“Small 

Business Economics”所収論文などを適宜輪読し, 

議論を整理,検討してゆく。(なお,この科目は秋学 

期のみの授業なので,履修申告前に必ず,その具体的 

な内容について,担当者まで問い合わせること。) 

交通・公共政策演習(交通政策)(秋学期) 

名誉教授藤井彌太郎 

履修者の研究課題に即して,討論と論文作成の指導 

をする。 

産業組織論演習(秋学期) 


産業組織,公的規制,および関連領域の問題につい 

て最近の文献と事例を中心に議論する。 

公共政策・産業組織論合同演習(春学期) 

コーディネーター教授井手秀樹 

ネットワーク産業と競争政策,規制のあり方につい 

て文献講読と参加者の発表を中心に議論する。 

 

計量経済学特論(春学期)(秋学期) 

教授牧厚志 

本年度はパネルデータに関する計量経済学方法論に 

ついて講義します。 

テキスト: 

Badi Baltagi, Econometric Analysis of Panel 

Data, (2nd. ed.), Wiley, 2001 

— 70 — 

数理統計学特論(統計的推論)(春学期) 

産業研究所教授早見均 

計量経済学をはじめ多くの応用分野で必要になる統 

計的推論の方法について最近の発展を学習する。とり 

あげる書籍や論文ははじめの授業の際に決める。 

ただし参加者によって基礎知識が十分ではない場合 

には,数理統計学の基本的な項目である⑴確率と確率 

過程,⑵中心極限定理,⑶漸近理論などを,参考書 

Grimmett and Stirzaker[2001]にしたがって講義 

をすすめる。 

評価はレポート提出,受講生の少ない場合はレポー 

ト+面接による。 

基礎知識:統計学専攻の学部生むけのもの。 

Geoffrey Grimmett and David Stirzaker [2001] 

Probability and random processes, 3rd ed. Oxford 


昨年度は,Harvey Goldstein [1995] Multilevel 

statistical models, 2nd ed. Kendall’s Library of 

Statistics 3, Edward Arnold をとりあげた。 

産業連関特論(産業連関分析)(秋学期) 

教授桜本光 

⒈ 当該科目の意義と目的 

産業連関分析の基礎理論及び応用例を講義す 

る。国際間分析例としては,日米産業連関分析, 

地域間分析例としては東京都産業連関分析をとり 

あげ,日米間及び地域間の相互依存関係を分析す 

る二つのモデル(静学・動学)を述べ受講者にも 

演習してもらう予定である。 


Ⅰ.概説現代における産業連関分析の意義 

Ⅱ.国民経済計算と産業連関表(SNA と I-O 表) 

Ⅲ.産業連関分析の基礎理論 

⒊1 数量分析と価格分析(レオンチェフ・オー 

プンモデル)の解説 

⒊2 産業連関分析に関連する諸係数の解説 

⒊3 パソコンによる生産・労働・資本波及効果 

分析(演習)予定 

⒊4 生産関数と産業連関分析 

生産者行動理論の系譜と I-O 分析 

Ⅳ.産業連関表と一般均衡分析 

⒋1 一般均衡モデルの解説 

⒋2 パソコンモデルによる演習予定 

Ⅴ.産業連関分析の応用 

⒌1 家計消費の内生化(消費関数と産業連関

分析) 

消費者行動理論の系譜と I-O 分析(消費 

コンバータの解説) 

⒌2 民間設備投資の内生化(投資関数と産業連 

関分析) 

設備投資行動と固定資本マトリックス 

⒌3 輸出・輸入の内生化(国際産業連関分析) 

日米産業連関表と国際産業連関表の解説と 

その応用(貿易摩擦) 

⒌4 移出・移入の内生化(地域産業連関分析) 

東京都地域間産業連関表の解説とその応 

用(東京一極集中のメカニズム) 

⒌5 経済成長と技術進歩 

産業構造の三角化と T.F.P. (全要素生産 

性)の計測例 

⒌6 持続的成長と環境保全 

エネルギー・環境分析用産業連関表 

(EDEN 表)の応用例 

Ⅵ.産業連関表の推計と今後の課題 


Toyomane, N. (1988). Multiregional Input-Output 

Models in Long-Run Simulation. Kluwer Academic 

Publishers. 


宮沢健一編(1975)産業連関分析入門,日本経済 

新聞杜. 

Leontief, W.W. (1941) The Structure of American 

Economy, 1919-29, CambridgeMa., Harvard Univ. 

Press. 

Leontief, W.W. (1951) The Structure of American 

Economy, 1919-39, New York, Oxford Univ. Press. 

Leontief, W.W. (1966). Input-Output Economics, 

Oxford University Press.(新飯田訳,産業連関分 

析,岩波書店). 

開発経済特論(秋学期特定期間集中) 

Advanced Study of Development Economics(Autumn term) 

特別招聘教授キラナンダナ,ティエンチャイ 

Guest Professor Thienchay KIRANANDANA 

Course Outline 

⒈ Concepts and measurement 

——economics development 

——economic growth 

——income distribution and poverty 

⒉ Approaches to economic development 

— 71 — 

——The linear-stages theory 

——Rostow’s stages of growth 

——The Harrod-Domar growth model 

——Structural changes models 

——Surplus labor and the Lewis model 

——Structural changes and patterns of 

development 

——The international-dependence revolution 

——The Neoclassical dependence model 

——The false-paradigm model 

——The dualistic development thesis 

——The Neoclassical counterrevolution 

——Free market, public choice, market– 

friendly approaches 

——Traditional Neoclassical growth theory 

——The New growth theory 

——Endogeneous growth 

⒊ Industrialization and economic development 

——The role of capital formation 

——Industrialization policies 

——The structuralist vs monetarist debates 

⒋ The Green revolution 

——Land reform 

——Agricultural-led development 

⒌ The foreign sector in development 

——Export promotion and import 

substitution 

——Manufactured exports from LDC’s 

——Export-led growth with primary 

products 

——The liberal international economic order 

——Market access issues(from GATT to 

WTO) 

⒍ Capital formation in development 

——Mobilizing domestic savings 

——Fiscal and monetary policies 

——Financial reforms 

——Foreign sources of capital 

——Direct foreign investment 

——Official development assistance 

——Bank lending and debt crisis 

⒎ Demographic transition and development 

——Population growth and changes 

——Migration 

——Urbanization

⒏ Human capital formation approach to economic 

development 

——Endogeneous growth theory 

——Education 

——Health 

⒐ Market economies and economic reform 

——Planning vs market economies 

——Economic reform in market economies 

⒑ Income inequality and poverty alleviation 

——Growth and income distribution 

——Development with equity 

——Poverty alleviation 

⒒ The environment and sustainable development 

——Environmental problems 

——Sustainable development 

計量経済学演習(応用計量経済学)(春学期)(秋学期) 

教授井原哲夫 

学生に報告してもらいながら,経済現象について他 

方面から検討し,現象の見方や考え方の能力を高める 

ことを目的とする。 

計量経済学演習(春学期)(秋学期) 

教授黒田昌裕 

一般均衡数量モデルの構築について,実証研究の例 

にとりながら,講義を行なう。秋学期については, 

Seminar 形式と併用して行なう。講義は,博士課程 

科目「計量経済学特殊演習」と合同にて行なう。 

計量経済学演習(産業連関分析)(春学期)(秋学期) 


受講者による研究発表を予定している。 

計量経済学演習(法と経済)(春学期)(秋学期) 



春学期は『法と経済学』(マーク・ラムザイヤー 

著)弘文堂を輪読する。秋学期は履修者によるケー 

ス・スタディ等の演習を予定している。 

計量経済学演習(春学期)(秋学期) 


参加者の報告を中心にディスカッションをしま 

す。 

— 72 — 

計量経済学合同演習(春学期)(秋学期) 

コーディネーター教授桜本光 

経済現象を実証理論分析(計量経済学)を主に行っ 

ている商学部,経済学部,産業研究所のスタッフと受 

講者による研究発表と討論を予定している。 

受講者は討議を通じて,実証研究に不可欠な統計情 

報体系の整備の仕方や理論と観測との対応関係等を体 

得し,各自の研究の進行過程において様々な角度から 

再考する機会としてほしい。 

計量経済学合同演習(春学期)(秋学期) 

コーディネーター教授樋口美雄 









テキスト:なし 

参考書:なし 

国際関係特論 

 

(中国社会主義市場経済と対外経済関係Ⅰ)(春学期) 

教授唐木圀和 

中国経済体制改革の歩みとその過程から生まれた 

「社会主義市場経済」という概念の意義を論じた上 

で,WTO 加盟にあたって,さらなる市場経済化を進 

める中国経済の現状と問題点を指摘し,中国の対外経 

済関係の今後について考える。 

国際関係特論 

(中国社会主義市場経済と対外経済関係Ⅱ)(秋学期) 


春学期にひき続いて,中国の経済体制改革と対外開 

放政策を考察した上で,東アジア・東南アジア諸国の 

経済に対し,中国がどのように関わるのかについて論 

ずる。

国際金融特論(秋学期) 

Advanced Study of International Finance (Autumn term) 


Professor Mitsuhiro FUKAO 

Corporate Governance 

The governance structure of limited liability 

companies that stipulates the relationship among 

the management, stockholders, creditors, employees, 

suppliers and customers is important in determining 

the performance of the economy. Although the OECD 

countries are generally characterized as market 

economies, there are considerable differences among 

these countries in the organizational structure of the 

economy. 

One of the major aims of this course is to 

understand the institutional differences in 

corporate-governance structures of companies in 

major industrial countries including the United 

States, Japan, Germany, France and the United 

Kingdom. The differences in the corporategovernance 

structure have a number of implications 

for the performance of companies. For example, the 

cost of capital and the effective use of human 

resources would be affected by this structure. 

In recent years , the deepening international 

integration of economic activities has heightened 

awareness of cross-country differences in corporategovernance 

structure and is putting a strong 

pressures for convergence in some aspects of 

corporate governance systems. The course will also 

survey these trends. 

Textbook: 

Mitsuhiro Fukao, Financial Integration, Corporate 

Governance, and the Performance of Multinational 

Companies, Brookings, 1995. 

国際経済特論(国際経済政策)(春学期) 

教授和気洋子 

⒈ 現代社会において,財・サービスの国際貿易の拡 

大と金融・資本市場の国際化の進展,そして企業経 

営の一層のグローバル化を通じて,各国間の国際的 

な相互依存関係はこれまで以上に高まっている。こ 

うしたなかでわれわれの眼前には,各国経済間の 

ボーダー分析,経済政策運営,ビジネスの競争と協 

調のロジック,そして地球環境問題など多くのグ 

— 73 — 

ローバルイッシュウが,問われるべき課題として次 

から次へと現れている。 

本講は,これらの今日的な問題意識を基礎にし 

て,とくに「貿易・直接投資・地球環境問題」を 

めぐる論点をさまざまな視点から整理し,いわば 

新しい国際経済政策論の枠組みのなかでより自由 

で活発な議論が行われることが目的である。 

⒉ 授業内容および方法については,受講者の専門レ 

ベルなどに応じて,具体的に決めるつもりである 

が,とくに地球環境問題に関連する資料など,とり 

あえず議論をすすめる上で必要と思われる基礎的な 

参考資料・文献については,その都度,講義のなか 

で紹介する予定である。これに並行して,受講者に 

よる自主的な論文解題を積極的に取り入れて行きた 

いと考えている。 

国際経済学演習(春学期)(秋学期) 


経済発展及び環境問題に関するテーマについて,受 

講者の希望を聞いた上で文献を定め,その内容を検討 

し,かつ論文作成の指導を行なう。 

国際経済政策演習(秋学期) 

Seminar: Advanced Study of International Economic 

Policies(Autumn term) 


Professor Yoko WAKE 

This seminar focuses on the international and 

global aspects of sustainable economic development. 

Discussion subjects include: foreign trade policy, 

pattern and role of foreign direct investment, 

international technology transfer, management of 

global environment, features of international regime 

such as WTO, UNFCCC. 

国際経済学合同演習(春学期)(秋学期) 









分析であれば,一切問わない。

産業史特論(保健と医療の産業史)(秋学期) 

助教授牛島利明 

この授業では,日本の保健・医療分野の歴史を産業 

史・経営史的な側面から捉えなおすことを目的としま 

す。近年,保健・医療を対象とする経済学的な分析が 

盛んですが,残念ながらその歴史的な背景を産業史・ 

経営史的に取り扱った研究は皆無に近い状況です。 

このような研究動向を踏まえ,まずは日本や諸外国 

の医療制度史・政策史を扱った文献を輪読することに 

よって当該分野の基礎知識を獲得し,その上でどのよ 

うな分析視角が有効であるか,という点について参加 

者と議論を進めたいと考えています。 

なお,参考文献は開講時に指示します。 

産業史特論(イギリス産業史)(秋学期) 


イギリスの産業経済の「没落」をめぐる論争は尽き 

るところを知らないが,また我々に興味深いテーマを 

与え続けてくれているのも事実である。本年度は,そ 

の中でも早くから取り上げられてきた Entrepreneurship 

を対象とする。 

導入のテキストブックとしては,1991 年に 

Lancaster 大学と Reading 大学の Business Historian 

が開いたコンファレンスの諸論文をまとめた以下のも 

のを使用する。 

J. Brown and M. B. Rose (eds.), Entrepreneurship, 

Networks and Modern Business, (Manchester Univ. 

Press, 1993) 

経営史特論(福澤と門下の経営者たち)(秋学期) 

名誉教授西川俊作 

1 この講義は,福澤の『実業論』(1893)を中心に 

して,競争や会社,実業(産業 industry),また元 

金社中・働き社中といった彼の「理念」について吟 

味する。これまでの研究は,彼の経済思想を論じる 

のがふつうであったが,ここで注意すべきは,彼が 

ベスト・セラーの著者であると同時に自分の著書の 

出版,流通を営む書物商,福澤屋諭吉であって,の 

ちには慶應義塾出版社の大株主であるとともに,事 

実上の経営者でもあったことである。 

三田出の経営者は少なくないが,そのなかから荘 

— 74 — 

田平五郎,阿部泰蔵,中上川彦次郎,井坂直幹, 

ならびに武藤山治を取り上げ,彼らの経営理念や 

management について検討する。したがって,講 

義は business history というより,むしろ 

entrepreneurial history というのが適当な内容に 

なる。彼ら5人に共通する理念上実際上の公分母 

があったかどうか,またそれは福澤のそれと同じ 

であったか,違いがあるとしたらどういう点か 

探ってみる。 

2-1 シラバス 

1 福澤諭吉における「会社」 

2 福澤諭吉における「競争」 

3 『実業論』1 

4 『実業論』2 

5 門下の経営者たち 

1)荘田平五郎 

2)阿部泰蔵 

3)中上川彦次郎 

4)井坂直幹 

5)武藤山治 

2-2 方法講義と討論による 

2-3 評価法:授業中の発言に 5 点を与える。 

途中,リポート(2 回)の提出を求める。(20 点×2) 

期末に課題を出し,リポートを求める。(50 点) 

3 テキストなし,毎回資料を配付する。 

経営史特論(比較経営史)(春学期) 

助教授平野隆 

19 世紀後半から第2次世界大戦期までを対象に, 

欧米および日本における諸産業の発展と企業経営の展 

開を比較史の視点から検討する。授業は,下記の文献 

の輪読および履修者の調査報告によってすすめる。 

テキスト: 

Alfred D. Chandler, Jr., Scale and Scope: The 

Dynamics of Industrial Capitalism(Belknap Press 

of Harvard University Press, 1990). 

邦訳: 

アルフレッド・D. チャンドラーJr.(安部悦生ほか 

訳)『スケール･アンド･スコープ』有斐閣,1993 

年。 

経営史特論(企業者史)(春学期) 

教授吉田正樹 

アメリカの経済発展は 19 世紀後半から本格的な技 

術革新の段階を迎え,多くの革新的企業家が活動を始

め,巨大企業形成の時代につながっていった。今年度 

は革新的企業家のなかから自ずから技術開発や改良に 

とり組みながら,同時にその技術の商品化・市場開発 

に係わっていった「技術者企業家」をとりあげて,そ 

の活動と役割を検証していきたい。なお「技術者企業 

家」はいまだ十分に歴史的概念となっていないことか 

ら,定義と実証のために受講者には主に英文文献を含 

む文献講読と発表をおこなってもらい,討論をすすめ 

ていきたい。 

流通史特論(日本金融史)(春学期) 

教授玉置紀夫 

近代日本の金融システムが,江戸のそれをどのよう 

に継承し,西欧のなにを吸収しつつ形成されたのか 

を,講義と討論を通じて研究する。 

産業史・経営史演習(春学期)(秋学期) 


履修者の修士論文テーマに従って,論文作成と執筆 

の指導を行う。 

産業史・経営史合同演習(春学期)(秋学期) 


履修者に作成中の学位申請論文の発表を求め,これ 

について産業史・経営史専任教員の参加のもとで合同 

討論を行う。場合によって学外の専門研究者の参加を 

求める。 

— 75 — 


 

現代企業経営特論(企業評価)(春学期) 

教授岡本大輔 

本講義は企業評価をテーマとした研究会である。今 

年度はマッキンゼー・アンド・カンパニー+コープラ 

ンド+コラー+ミュリン『企業価値評価バリュエー 

ション』価値創造と理論の実践,ダイヤモンド社, 

2002 年,をテキストとし,実際の手法と理論を検討 

する。授業は参加者の報告と討論という形式で進めて 

いく予定である。 

現代企業経営特論(春学期) 

教授十川廣國 

この講義は,戦略経営をめぐるさまざまな現実的課 

題を理解するために必要な基本的な理論的理解をすす 

める目的のために行われる。まずは戦略概念の理解に 

つとめたうえで,戦略形成・策定にかかわる問題につ 

いて議論を行う。次に戦略が形成される組織の問題, 

文化の問題について議論を進めて行きたい。 

議論のために利用される資料は,初回の授業で配布 

する予定であるが,主なものをあげると次のような論 

文が利用される予定である。 

Henry Mintzberg, Five Ps for Strategy, Richard R. 

Rumelt, Evaluating Business Strategy, James Brian 

Quinn and Frederick G. Hilmer, Core Competencies 

and Strategic Outsourcing 

現代企業経営特論 

(組織の経済学における,進化概念)(秋学期) 

教授渡部直樹 

当授業では,現代の組織の経済学における中心的 

パースペクティブである制度の進化についての諸研究 

を比較,検討することを主たる課題とする。特に,そ 

れぞれがどのような仮定に立っているのか,どのよう 

な方法に立っているのかという問題から,企業経営と 

いったようなより現実的な状況で,いかに展開されて 

いるか,といった問題を検討する。 

授業の進行は,以上の点に関するテキストを授業参 

加者それぞれによる発表,という形式をとる。成績 

は,レポート提出ということも考えられるが,基本的

にはこの発表の評価によっておこなう。 

なお当授業で取り扱うテキスト等具体的な内容は, 

参加者とのディスカッションで決めて行きたいが,先 

ずはじめは,Hodgson の文献から議論して行きた 

い。 

経営管理特論 

(競争戦略と技術・知的財産権戦略を中心にして) 


講師林倬史 

講義内容については,院生諸君の希望に沿うように 

配慮するが,本年度は以下のような講義概要とした 

い。 

春学期には以下の 4 点を中心的検討課題とし,知 

識資本主義時代の競争優位をキーワードに国際競争戦 

略に関する諸説を再検証していく。 


IT 時代の競争戦略 

⑴ 競争のグローバル化と IT 時代の国際経営戦略 

⑵ 競争戦略と競争優位の規定要因 

⑶ 技術体系のパラダイム･シフトと国際競争力 

⑷ 研究開発活動の国際化 

秋学期には春学期の研究課題を踏まえながら以下の 

3 点に焦点を当てながら講義を進めていく。 

(秋学期) 

知識資本主義時代の競争戦略 

⑴ 競争戦略と戦略的提携 

Strategic Alliances の現代的意味 

⑵ Virtual Integration と企業間関係 

⑶ 異文化マネジメントの重要性 

Cross Cultural Management と Knowledge Management 

参考書: 

『IT 時代の国際経営』(中央経済社,2000) 

『グローバル企業の戦略的提携』(ミネルバ書房, 

2000) 

ハーバード・ビジネス・レビュー,その他 

経営管理特論(日本の経営事情)(秋学期) 

名誉教授藤森三男 

経営学を研究しようとするとき,理論的分析が重要 

になる。が,それよりも前に経営事象そのものを知ら 

ねばならない。経営の実態がどうであるかを知ること 

によって,経営学研究の道程を間違えないように援助 

— 76 — 

するのが本講義である。 

アメリカの経営の上にアメリカ経営学があり,日本 

の経営の上に日本経営学があるのか,世界の経営学は 

世界中共通のものであるか,を考えるのは,面白い問 

題である。日本式経営は存在しうるのかどうかであ 

る。この問題に解答するには,まず日本の経営事情を 

知らねばならない。 

講義は教科書の輪読形式で行う。各人は分担した部 

分を予め用意したレジメにより解説しコメントする必 

要がある。 

教科書: 

宇田川勝・中村清志『マテリアル日本経営史』有 

斐閣 

1. 江戸時代 

三井高利の革新的商法,商家と家訓,奉公人雇用 

制度,商家の会計制度,住友の銅山経営と鉱夫管 

理など 

2. 明治期 

商家の新時代への対応と盛衰,政府の殖産興業と 

官業払下,渋沢栄一と明治期の実業界,岩崎弥太 

郎と三菱の創業,高等教育の発展と専門経営者の 

登場など 

3. 大正,昭和初期 

財閥間競争と 3 大財閥の覇権確立,財閥のコン 

ツェルン形式活動,「ドル買い」事件と財閥の「転 

向」,経営者企業の登場とホワイトカラーの形式, 

呉服店から百貨店へなど 

4. 戦中・戦後初期 

軍需産業の展開,電力国家管理,企業整備,第 2 

次世界大戦期の遺産,金融業界の再編など 

5. 戦後期 

鉄鋼業における競争,エネルギー革命,商社の大 

型化,企業集団の形成,松下電器の発展など 

比較経営特論(日本の社会と企業)(春学期) 

Advanced Study of Comparative Management 

(Japanese Society and Business: The Basic System) 

(Spring term) 

専任講師梅津光弘 

Assistant Professor Mitsuhiro UMEZU 

1 . GOAL: 

In this course, I would like to analyse 

contemporary Japanese society and business. 

Through lecture and case discussion, I would like to 

find a balancing point of culturally contextualized

management and globally acceptable norms for 

future international business. I would also like to 

discuss the strong points of Japanese-style 

management which could be transferable to other 

cultures, and the weak points which would be 

universally unacceptable. 

2 . METHOD: 

First, I will highlight the historical and 

theoretical aspects fundamental to analyzing 

Japanese society and business. Then I will 

assign you to read short cases which describe 

recent incidents that have caused public 

controversy both in Japan and elsewhere. 

Through this discussion, I hope you will deepen 

your understanding of Japanese society and 

business, and develop cultural insights that help 

in dealing with practical issues in an 

international setting. 

3 . GRADING SYSTEM 

Mid-Term Examination (TBA) ...... 30% 

Final Exam/ Project (TBA) .…….... 40% 

Class Participation ............….…… 20% 

Homework .......................…....…… 10% 

4 . TEXTBOOKS 

Handouts 

比較経営特論 

(日本企業における倫理的課題事項)(秋学期) 

Advanced Study of Comparative Management (Ethical 

Issues in Japanese Corporations) (Autumn term) 

専任講師梅津光弘 

Assistant Professor Mitsuhiro UMEZU 

1. GOAL: 

In this course, I will focus on ethical issues 

surrounding Japanese corporations. Recently, many 

Japanese corporations have been involved in 

corporate misconduct. Through close examination 

of these incidents, we will examine whether these 

cases are caused by the idiosyncracies of the 

Japanese business system or not. The hope is that 

we will find an internationally acceptable 

compliance or governance system for Japanese 

corporations. 

2. METHOD: 

First, I will highlight the theoretical aspects 

— 77 — 

fundamental to analyzing cultural and ethical 

issues in Japanese business. Then I will assign you 

to read short cases which describe recent incidents 

that have caused public controversy, both in Japan 

and elsewhere. Through this discussion, I hope you 

will deepen your understanding of Japanese society 

and business, and develop cultural insights that 

help in dealing with practical issues in an 

international setting. 

3. GRADING SYSTEM 

Mid-Term Examination (TBA) ...... 30% 

Final Exam/ Project (TBA) ............ 40% 

Class Participation ........................ 30% 

4. TEXTBOOKS 

Handouts 

比較経営持論(日本経営基本論) 

(春学期特定期間集中) 

Advanced Study of Comparative Management 

(Management in Japan: The Basic System)(Spring term) 

特別招聘教授フルーエン,マーク 

Guest Professor Mark FRUIN 

講義内容は別途掲示する。 

経営学演習(組織のマネジメント)(春学期)(秋学期) 

教授今口忠政 

組織の成長と衰退がキーテーマであるが,特に撤退 

戦略とそのマネジメントについて研究したいと考えて 

いる。それに関係した論文を読みながら,成功から失 

敗にいたる過程の分析,転換のマネジメントなどにつ 

いて理解を深め,これからの企業に必要とされる戦略 

的コンセプト,柔軟な組織形態を探求したい。 

修士論文を作成するための研究課題の設定,文献の 

検索,仮説提示を指導し,あわせて具体的な調査に 

よって実証分析のための方法も指導する。 

経営学演習(比較企業システム論)(春学期)(秋学期) 

教授植竹晃久 

演習科目であるので,履修者のテーマに従って,論 

文作成のポイントについて具体的に指導・訓練を行っ 

ていく。本年度のテーマとしては,企業の組織編成と 

企業間関係の再編成の問題について比較制度論的視点 

から取り上げていきたい。 

テキスト: 

特に指定せず,複数の文献を読み込んでいく。

参考書: 

適宜指示,解説していく。 

経営学演習(春学期)(秋学期) 


本演習では修士論文作成のための指導を行なう。具 

体的な指導方法については参加者と相談のうえ,決定 

する予定である。 

経営学演習(春学期)(秋学期) 


学説分析の方法や経営学の方法論的諸問題について 

輪読し,討論を行う。詳細については履修者との相談 

の上決定する。 

経営学演習(経営戦略と組織(Ⅰ)) 



本授業は修士論文作成のための指導を中心にすすめ 

ていく予定であるが,履修者の問題意識の向上という 

目的もかねて,履修者が共通の課題で討論を行うため 

の機会をも設けることを考えている。 

経営学演習(組織の経済学とゲーム理論,進化) 



当演習では,近年盛んになっている組織の経済学に 

目を向けそれを,ゲーム理論の観点から見るといかに 

解釈できるかを議論してみたい。特に制度の進化とい 

う観点から理解していきたい。 

なお授業の進行は,以上の点に関するテキストを授 

業参加者それぞれによる発表,という形式をとる。成 

績は,各人の発表の評価によっておこなう。 

経営学合同演習(秋学期) 



この演習では,基本的には修士課程在籍者の論文作 

成指導をより適切なものとするために個々の指導教授 

や他の教員が合同で論文発表の討論に参加する。また 

学生の論文発表の機会だけではなく,教員が各自の研 

究を発表し,討論を行うことによって相互交流をはか 

る機会としても利用されうる。なお,単位付与は平常 

の討論参加状況や論文発表による。 

— 78 — 

 

財務会計特論(外貨換算会計論)(春学期) 


⒈ 研究対象 

外貨建取引とは何か。取引時の換算方法,決算時 

の換算方法,実務界における為替予約による損失繰 

延等の歴史,そして,為替予約の会計処理(デリバ 

ティブとしての原則的方法と振当処理),通貨ス 

ワップ,通貨オプションの会計処理,在外子会社の 

外貨表示財務諸表の換算について研究,検討する。 

⒉ 講義における研究方法 

輪読形式により,参加者は報告する義務を負う。 

⒊ 資料 

「外貨建取引･通貨関連デリバティブに関する会計 

実務」中央経済社,2002 年のうち外貨建取引等に 

関する部分,外貨建取引等会計処理基準,外貨建 

取引等の会計処理に関する実務指針,IAS21, 

FAS52,IAS133&138,その他の文献 

財務会計特論(現行会計の再検討)(春学期)(秋学期) 

教授笠井昭次 

本年度は,認識原則の問題を取り上げる。 

会計学の基礎知識を具えている学生を対象にしてい 

る。なお,随時タスクを課し,それに関するグループ 

ディスカッションを別時間に設定する。受講希望者 

は,予め,そのことを予定されたい。 

また春学期と秋学期とは連動しているので,受講者 

は,共に受講することを希望している。 

財務会計特論(春学期)(秋学期) 

教授黒川行治 

Ⅰ.財務諸表を利用した企業分析及び評価の理論を学 

ぶ。 

財務政策,会計政策:経営戦略等のさまざまな観 

点から企業を分析する。 

Ⅱ.毎回1章ずつ進む予定。 

本文については自習することとし,章末の問題 

(各章とも 10 題位)の解答を事前に用意し,全員 

で討論する。 

Ⅲ.題材 

パレプ・バーナード・ヒーリー著 

斎藤静樹監訳 

『企業分析入門』

東京大学出版会,2001 年。 

管理会計特論(利益管理論Ⅰ)(春学期) 

管理会計特論(利益管理論Ⅱ)(秋学期) 

教授小林啓孝 

近年,管理会計の分野では,EVATM に見られるよ 

うに,管理会計的手法においてファイナンスとの関係 

が深まっている。本年は,投資の意思決定において注 

目されてきているリアル･オプションを取り上げる。 

リアル･オプションはファイナンシャル･オプション 

の考え方を下敷きにしている。そこで,まずファイナ 

ンシャル･オプションの基本を学習した後にリアル･オ 

プションを学習していくことにする。 

本講義では,オプションの基本を学習していくが, 

理論だけでなく,実際に計算することも重視してい 

く。計算の手段として本講義では,エクセルを使用す 

ることにする。 

本講義では,文系の大学 2 年生程度までの数学, 

統計学の知識を前提とする。プログラミングの知識は 

前提としないが,若干の知識があった方が VBA 

(Visual Basic for Applications)が書きやすいであろ 

う。 

テキスト: 

小林啓孝,タイトル未定(金融オプションとリア 

ル・オプションのテキスト),中央経済社(春に出 

版予定) 

参考文献: 

Jackson, M. and M. Staunton, Advanced Modeling 

in Finance Using Excel and VBA, Wiley, 2001 

Hull, C. J., Options, Futures, & Other Derivatives 

(4 th ed.), Prentice-Hall, 2000 

Copeland, T. and V. Antikarov, Real Options, 

TEXERE, 2001 

管理会計特論(管理会計基礎理論)(春学期) 

助教授園田智昭 

岡本清『原価計算六訂版』(国元書房)の第 7 章― 

第 8 章を輪読することにより,原価計算および管理会 

計の基礎から応用に至るさまざまな問題を議論する。 

原価計算と管理会計を理解するためには,理論的な側 

面だけではなく,計算的な側面の理解も重要であるの 

で,この授業では計算問題にも重点をおいて解説を行 

う。 

— 79 — 

管理会計特論(管理会計基礎理論)(秋学期) 

助教授園田智昭 

岡本清『原価計算六訂版』(国元書房)の第 9 章― 

第 11 章を輪読することにより,原価計算および管理 

会計の基礎から応用に至るさまざまな問題を議論す 

る。原価計算と管理会計を理解するためには,理論的 

な側面だけではなく,計算的な側面の理解も重要であ 

るので,この授業では計算問題にも重点をおいて解説 

を行う。 

会計史特論(会計の機能)(春学期) 

教授友岡賛 

会計の機能にかかわる理論,主としていわゆる「基 

礎理論」を吟味する。 

会計史,とタイトルされてはいるが,歴史それ自体 

を対象とするというよりは,いわゆる理論研究にさい 

して,ときとして歴史的な視座をもちいようとするも 

のである。あるいはまた,歴史的な視座などというも 

のはもちいないまでも,すくなくもその問題の歴史的 

な背景を念頭に置くことによって,理論研究に「厚 

み」をもたせようとするものである。 

形式としては,ひとつの問題について参加者全員が 

とつおいつする,そんな「ブレインストーミングの 

場」を提供したい。 

テキスト: 

友岡賛『歴史にふれる会計学』有斐閣 

参考書: 

友岡賛『近代会計制度の成立』有斐閣 

友岡賛『株式会社とは何か』講談社 

友岡賛(編)『会計学の基礎』有斐閣 

会計史特論(会計の構造)(秋学期) 


会計の構造にかかわる理論,主としていわゆる「基 

礎理論」を吟味する。 

会計史,とタイトルされてはいるが,歴史それ自体 

を対象とするというよりは,いわゆる理論研究にさい 

して,ときとして歴史的な視座をもちいようとするも 

のである。あるいはまた,歴史的な視座などというも 

のはもちいないまでも,すくなくもその問題の歴史的 

な背景を念頭に置くことによって,理論研究に「厚 

み」をもたせようとするものである。 

形式としては,ひとつの問題について参加者全員が 

とつおいつする,そんな「ブレインストーミングの 

場」を提供したい。

テキスト: 


参考書: 




会計学演習(会計理論)(春学期)(秋学期) 


会計学を専攻する者につき論文の指導を行なう。 

会計学演習(春学期)(秋学期) 


Ⅰ. 修士論文の指導を中心とする。 

Ⅱ. 毎回,一人から修士論文の中間報告をしてもら 

い,全員で議論する。 

会計学演習(春学期)(秋学期) 


現代関心を集めている戦略管理会計,バランスト・ 

スコアカード,サプライ・チェーン・マネジメントな 

どに関連したテーマについての論文指導を行う。 

会計学演習(会計ないし監査の基礎理論ないし歴史) 



論文の作成を目的として,研究報告にもとづくディ 

スカッションをおこなう。 

会計学合同演習 

休講 

 

労働経済特論(労働市場研究)(秋学期) 


この特論では労働市場の個別問題について講義と討 

論を行なう。具体的には,賃金決定,人的資本投資, 

労働移動,失業などの諸問題についてあつかう。この 

授業は労働経済学(春学期)の履修を前提にしてい 

る。 

教科書は, 

Ronald G. Ehrenberg and Robert S. Smith, Modern 

Labor Economics (Seventh Edition), Addison–Wesley, 

— 80 — 

2000. 

を使う。 

産業関係特論(春学期) 

講師菊野一雄 

近代以降の産業(工業化)社会を,我々は「インダ 

ストリアル・ソサエティー」ないし「ビジネス・ソサ 

エティー」と呼び,豊かな生活を約束された素晴らし 

い社会と思い込んできた。しかし,インダストリーは 

「勤勉」,ビジネスは「忙しい」(ビジー)であり,「物 

的豊かさ」を求めて「物の加工」に忙しい時代であっ 

た。「忙しい」とは「心を亡ぼす」ことである。事 

実,我々は物的に豊かになればなる程,心を亡ぼして 

きたように思う。だが,それは何故か?何故,物的豊 

かさを求めて工業を興し,労働の細分化(分業)と機 

械化を推進すればする程,雇用をめぐる諸関係(産業 

関係)に様々な副作用(矛盾)が生じてきたのか。商 

(ビジネス)学研究科において産業(インダスト 

リー)関係論を研究する意義はまさにこの点にある。 

テキストは諸君と相談して決めたい。 

参考文献: 

今村仁司『近代性の構造』講談社,1994 年 

R.ライシュ『ザ・ワーク・オブ・ネイションズ』 

ダイヤモンド社,1991 年 

I.イリイチ『シャドウ・ワーク』岩波書店,1982 年 

菊野一雄『トリパリウムと労働』1996 年慶應義塾 

大学出版会 

産業関係特論(秋学期) 

講師菊野一雄 

「産業関係」(Industrial Relations=IR)という用 

語は 1910 年頃から英米において使われ始めたが,い 

まだ研究者の間で共有できる統一的なコンセプトや理 

論体系を有していない。産業関係(IR)は広義には, 

「雇用関係から派生する全ての行動,ないし雇用過程 

に関連する全ての行動」(D. ヨーダー)であるが, 

ここでは労働市場と雇用管理に焦点をあてて進めて行 

きたい。 

テキストは諸君と相談して決めたい。 

参考文献: 

今村仁司『仕事』弘文堂,1988 年 

『日本会社原論 3=会社人間の終焉』岩波書店, 

1944 年 

『日本会社原論 4=就職・就社の構造』岩波書店, 

1994 年

二神恭一編『戦略的人材開発』1998 年 

産業社会特論(社会法)(春学期集中) 

法学部教授田村次朗 

テーマ:WTO新ラウンドにおける通商法の新展開と 

競争政策 

本講は,WTO新ラウンドにおける通商政策の基本 

的な方向性と課題について法的側面から分析,検討を 

進める。特に中国加盟がもたらすインパクトがもたら 

す様々な問題(アンチダンピング,セーフガード 

等),またシアトル閣僚会議の混乱に見られるWTO 

をめぐる様々な見解の相違のもたらす諸問題,また貿 

易と環境問題,貿易と競争政策の問題,そして貿易と 

人権問題など,WTO新ラウンドにおける新たな課題 

を,主として紛争処理ケースを通じて検討する。そし 

てこのような問題をどのように解決していく必要があ 

るのか,法解釈学的アプローチに加え,法政策学的ア 

プローチも加味して検討を進める予定である。 

なお,講義は履修者による報告と討論を中心として 

構成される。履修者には討論への積極的な参加を希望 

する。 

産業社会特論(産業社会学)(春学期)(秋学期) 

教授三浦雄二 

以下の構成で取り組んでいく。 

春学期産業社会学Ⅰ 

広く一般的に産業社会学の研究成果を検討し,産 

業・経営・労働研究における社会学の存在意義を考え 

る。 

秋学期産業社会学Ⅱ 

より専門的に産業社会学の研究方法を検討し,産 

業・経営・労働研究における社会学的特徴の発揮を考 

える。 

社会保障特論(社会保障)(春学期)(秋学期) 

客員教授城戸喜子 

経済の世界規模化や経済社会の成熟に伴う生活様式 

の変化,また長寿化や核家族化が伝統的な社会保障制 

度を新たに生活保障の体系として再構築する必要と 

なっている。本講では中央政府よりも基礎自治体と 

NPO の果たす役割について検討を深める。 

テキストおよび参考文献については 4 月に指定す 

る。 

— 81 — 

社会保障特論(春学期)(秋学期) 

教授権丈善一 

今年は「年金」を主テーマとして,輪読と討論を重 

ねて考察を深めていく。また,参加者の研究報告およ 

びそれに対する討論を随時行う。 

履修者の都合がつけば,産業関係論特殊研究と共同 

の講義を行いたい。その場合には,10 時―12 時の講 

義とする予定である。 

産業関係論演習(春学期)(秋学期) 


修士論文の作成に向けて履修者の研究報告を行う。 

産業関係論演習(労働市場研究)(春学期)(秋学期) 


労働市場分析の研究指導を行います。この演習で指 

導する研究範囲は, 

⑴ 労働供給,労働需要にかんする理論および実証分 

析 

⑵ 労働市場の調整(失業,雇用調整,雇用情報,雇 

用のフローなど)にかんする理論および実証分析 

⑶ 雇用制度,慣行にかんする経済分析 

⑷ 労働市場の構造変化にかんする実証分析などで 

す。ただし履修者の研究興味によっては上にあげた 

以外の項目についてとりあげることもあります。具 

体的には,演習参加者の研究報告,およびそれに対 

する討論を中心に進めていきたいと思っています。 

産業関係論演習(春学期)(秋学期) 


産業関係分野における私の演習は,「批判的社会 

学」と「産業社会研究」という私自身の二つの専門研 

究から組み立てられる。分野としての産業関係は,そ 

れ自体としては特定の学問的立場を予定していない 

が,領域的にはほぼ産業労働問題に相当し,労働者存 

在を念頭に現代産業社会の構造的仕組みの究明を志す 

私の産業社会研究と重なり合うところがある。私はこ 

の産業社会研究を社会学の立場から行っている。そこ 

で,演習でも社会学が学問的基盤としての中心になっ 

てくるのだが,批判的社会学というのは社会学におけ 

る学派的立場であって,たまたま私がその支持者であ 

るところから社会学的思考の錬磨のたたき台として用 

いられるものであり,演習の参加者までむりやりこれ 

に同調させる積もりは毛頭ない。つづめて言えば,私 

の演習は産業関係ないし産業社会の在り方に対する社

会学的接近一般に関心を持つ人々に益するところがあ 

ろう。 

産業関係論合同演習(春学期)(秋学期) 

コーディネーター教授清家篤 

研究科及び学部のスタッフ,学内外の研究者,実務 

家,並びに大学院生による研究報告と討議を行う。 

— 82 —

博士課程設置科目 


商業学特殊研究(マーケティング経済学)(秋学期) 


1)講義のテーマ 

経済学的接近によるマーケティング研究特に今年 

は広告の経済学を取り上げる。 

2)授業項目の概要 

広告の経済学に関する古典から現代にわたる主要 

論文を網羅した下記論文集をレジメ発表,討論形 

式で輪読する予定である。 

Bagwell, k.(ed.), The Economics of Advertising, 

(E. Elgar, 2001) 

3)主に対象とする学生 

経済学の立場から広告現象を理論的に分析するこ 

とに興味を持つ者。 

4)授業の進め方 

討論中心(担当箇所を各自全訳し,事前に配 

布)。 

5)受講生への希望 

授業は 1 限,2 限連続して行なうので,2 コマ連 

続出席可能であることを条件とする。 

商業学特殊研究(広告のマクロ分析)(春学期) 


本講では,マクロ・マーケティング研究の一環とし 

て,主として,広告の社会経済的効果についての研究 

を行う。広告論,統計学的基礎が予備知識として必要 

である。半期 2 回のレポートを課す。 

商業学特殊研究(マクロ流通分析)(秋学期) 


本講では,マクロ・マーケティング研究の一環とし 

て,我国の流通分析の研究を行う。半期 2 回のレ 

ポートを課す。 

商業学特殊研究(春学期) 


マーケティングへの実証的方法に関する文献を講読 

し,議論することを通して,その意義と限界について 

— 83 — 

考える。クラスにおける報告に加え,学期末にはまと 

めとしてのレポート提出が要求される。ただし,人数 

によっては,個別指導や修士課程演習との連係によっ 

て履修者の学習効果の向上を図る予定である。 

参考書: 

高橋郁夫(1999)『消費者購買行動小売マーケティ 

ングへの写像』(千倉書房) 

商業学特殊研究(マーケティング学説とメタ理論) 



本年度は Karl R. Popper 批判的合理主義をめぐる 

文献を講読し,関連問題を中心に検討する予定であ 

る。 

商業学特殊研究(秋学期) 


「春学期」の要綱を参照。受講を予定する者は春・ 

秋両学期を連続して登録しなければならない。 

商業学特殊研究(マーケティング方法論)(秋学期) 


マーケティング研究は,様々な隣接諸学科の影響を 

受けながら進展してきているのであり,それゆえマー 

ケティング研究に取り入れられた研究方法も多様であ 

る。本講では,マーケティング研究の科学化という観 

点から,これらの様々な方法,アプローチが検討され 

る。 

本年度は,マーケティング研究の理論化における新 

制度派経済学的アプローチの有効性に関して,関連論 

文の輪読,報告を中心に研究を進めていく予定であ 

る。 

商業学特殊演習(マーケティング経済学の方法論) 



マーケティング経済学の理論構築をはじめ,科学的 

知識形成にとって必要とされる方法論的諸問題を専門 

的に研究する。加えて,受講者の博士論文作成の指導 

を行なう。なお,授業は,ディスカッションの実り豊 

かさを考慮し,堀田一善教授担当の「商業学特殊研究 

及び同演習」と合体して行なう。

商業学特殊演習(春学期)(秋学期) 


本講では,商業学のうちマクロ・マーケティング研 

究を中心として,クラス及び個別に論文作成上の指導 

を行う。 

受講にはマーケティングの基本的知識と統計的分析 

力を必要とする。 

商業学特殊演習(マーケティングの理論と実証) 



受講者の研究課題に即し,クラスおよび個別の機会 

を通じて論文作成上の指導を行う。そこでは,あらか 

じめ統計学およびデータ解析に関する知識が必要とさ 

れる。 

商業学特殊演習(経済諸科学の方法論) 



流通現象やマーケティング現象について,専門研究 

者として科学的説明や発言を心掛けようと試みる人々 

と共に,方法をめぐる諸問題,科学的説明の論理構造 

をめぐる諸問題を発表・討論形式で行ないたいと思 

う。 

商業学特殊演習(マーケティング・メタ研究とマーケテ 

ィング研究の理論化)(春学期)(秋学期) 


これまでのマーケティング研究の成果を,その対 

象,方法,学説という 3 つの視点から整理し,分析 

するマーケティング・メタ研究を基礎として,マーケ 

ティング研究の理論化を探究する。授業は,このテー 

マに興味を持つ履修者の論文作成の為の発表と討論が 

中心となり,修士課程および博士課程合同で,両者の 

時間帯(4 時限,5 時限)を連続して行うので,履修 

申告の際は注意されたい。また,単独の授業ととも 

に,討論の実り豊かさを考慮して,堀田一善教授およ 

び樫原正勝教授との合同授業の形態も採用される。詳 

しいスケジュールは,最初の授業の時に,履修者と相 

談の上決める予定なので,必ず出席されたい。 

商業学特殊合同演習(秋学期) 

コーディネーター教授堀越比呂志 

本演習は,商業学分野で研究を進める大学院生の論 

文作成指導をより適切にするために,多様な研究対象 

— 84 — 

や研究方法に接することを目的とする。そこで,本演 

習では,個々の指導教授とともに他の教員が合同で履 

修者の論文発表に参加し,多様な観点からの実りある 

討論を目指す。さらに,教員あるいはゲストによる多 

様な研究成果の発表に接する場を提供する。授業は, 

修士課程と博士課程を合同で,2 時限連続(土曜 1, 

2 時限)で行うので,履修に際しては注意されたい。 

金融論特殊研究(金融構造論Ⅰ)(春学期) 


経済社会において資金の経済・仲介機能を果たす銀 

行は,預金と貸付を通じて資金の配分を行い,結果的 

には,社会的資源の配分に寄与する。また,資金の受 

入れとその運用の仕方によって各種の金融業務が発生 

し,これらを制度的に特殊化することによって専門的 

金融機関が成立する。期間対応の原則に応じた銀行の 

専門化および証券と銀行の両業務の分離の問題であ 

る。 

本年度の春・秋セメスターを通しての授業は,伝統 

的に,すべての金融業務を遂行しているユニバーサ 

ル・バンキングシステムに基づくドイツ銀行業につい 

て多面的に検討したい。履修者は,両セメスターを継 

続して参加することが望ましい。授業の形式は,テキ 

ストを用い,輪読によって研究・討論する。 

なお,テキストとして,昨年度にひきつづき 

Thomas Hartmann-Wendels ･ Andreas Pfingsten ･ 

Martin Weber, “Bankbetriebslehre”, Springer, 1998 

を用いる予定である。 

金融論特殊研究(金融構造論Ⅱ)(秋学期) 


金融構造論Ⅰを参照のこと。 

金融論特殊研究(企業金融論)(春学期)(秋学期) 


今年度は企業金融に関する専門文献を講読する予 

定。具体的に何を読むかは履修者と相談して決める。 

金融論特殊研究(資産価格評価)(春学期)(秋学期) 


この授業では asset pricing(資産の価格評価)に 

関する専門的な文献を輪読したい。具体的に何を読む 

かは,履修者と相談の上,決定する。

金融論特殊研究(春学期)(秋学期) 


受講者の博士論文執筆に必要な文献を指示し,その 

内容についての報告を行わせる。 

財政論特殊研究(春学期) 

Specialized Study on Public Finance (Spring term) 




finance at macroeconomic level, starting from fiscal 

and monetary policy in a standard macroeconomics, 

tax and debt in a growing economy, cost-benefit analysis, 

public goods, international debt and international tax 

issues. 


on the topic. 

Covered topic: 

Fiscal and Monetary Policy 

Public Debt 

Cost-benefit analysis 

Public goods and bads 

Finance and Development 

International Issues in public finance 

Text: 

Lecture note is provided, on website. 


Public Finance by Harvey. Rosen, Irwin 

Economics of the Public Sector by Joseph E. 

Stiglitz, W. W. Norton 

財政論特殊研究(秋学期) 

Specialized Study on Public Finance (Autumn term) 




finance, at microeconomic level, starting from a 

general theory of taxation on commodity, income 

and corporate profits and then extending issues of 

tax evasion, and compliance,and tax reform. 


on the topic. Sometimes,exercise is given for clarifying 

your understanding. 


Commodity Taxation 

— 85 — 

Income Taxation 

Corporate Taxation 

Capital Income Taxation 

Tax Evasion and Compliance 

Tax Reform 

Text: 



Public Economics by Gareth D. Myles, Cambridge 


Economics of The Public Sector by Joseph E. 


Lectures on Public Economics by A. B. Atkinson 

and J. E. Stiglitz, McGraw-Hill. 

金融論特殊演習(金融経済論)(春学期)(秋学期) 


履修者と相談のうえ決定する。 

金融論特殊演習(春学期)(秋学期) 



金融・証券に関するテーマに取り組んでいる大学院 

生と研究者を対象とした金融ワークショップを共同で 

開催する。履修者には現在手掛けている論文の中間報 

告をしてもらう。報告すべき段階に至っていない人 

は,研究テーマに関連した文献の紹介・検討でもよ 

い。教員やゲスト・スピーカーによる報告も適宜取り 

入れる。 

こういう趣旨で行うので,毎週定期的に開催される 

とは限らない。初回に履修者と相談して大体のスケ 

ジュールを決定する。 

財政論特殊演習(応用ミクロ経済学) 



鞍谷雅敏 

本演習は,財政金融制度等の公共政策やその背後に 

ある経済社会環境の変化に関わる問題をテーマとし 

て,研究論文に取り組む大学院生に対する指導を行 

う。 

基本的な手法は,ミクロ経済学の応用とする。 

演習の運営方式及びスケジュールは,履修者の研究 

課題に則して決める。

金融論特殊合同演習(春学期)(秋学期) 

コーディネーター教授深尾光洋 









リスク・保険論特殊研究(Ⅰ)(春学期) 

リスク・保険論特殊研究(Ⅱ)(秋学期) 


経済発展に伴い,現代社会においては,リスクの多 

様化および巨大化が著しい。それに応じて,保険商品 

の開発は,様々な分野に及んでいる。そこでは,リス 

クの性質との関わりにおいて保険の限界を探ることが 

必要であり,これは保険学研究の中心的課題の一つで 

ある。本講義では,地震リスクやPLリスクなど現代 

保険の主要な問題を取り上げて,関連するいくつかの 

文献を通じて,保険制度の可能性を論ずることにした 

い。特別に受講者に対して事前に要求することはない 

が,レポートや討論などにおいて,積極的な参加を期 

待している。ただし,講義は基礎的な保険理論を習得 

していることを前提に進めることにしたい。具体的内 

容は,最初の授業の時に説明する。 

リスク・保険論特殊研究(日本経済と保険産業) 



現代の高度に発達した保険制度においては,経済的 

保障機能と金融的機能が,しばしば一体化しており, 

保険事業経営の観点からは,保険本来の機能=経済的 

保障サービスの提供よりも,保険資金の投資運用を中 

心にした金融的業務のほうが重視されがちです。 

本講義では,護送船団行政のもとに発展を遂げてき 

た日本の保険産業が有する歴史的な特性をふまえ,可 

能な限り国際比較の視点を交えながら,バブル経済崩 

壊―保険業法改正―日本版金融ビッグ・バンによって 

経営環境の激化にさらされている保険産業の現状と課 

題を多面的に分析していきます。 

また,本講義では,民営の生命保険・損害保険のみ 

ならず,社会保険に代表される公的保険や協同組合保 

険たる共済の現状と課題についても取り上げていきま 

— 86 — 

す。 

ゲスト・スピーカーを招いてのワークショップの開 

催も予定しています。 



リスク・保険論特殊研究(保険の理論とその応用) 



本講義は,受講者諸君が春学期の「リスク・保険論 

特殊研究(日本経済と保険産業)」を履修しているこ 

とを前提にして行いますが,春学期に上述の講義を履 

修していない諸君の参加も歓迎します。具体的には, 

以下に例示するような課題のもとに,演習形式を大幅 

に取り入れた講義を行います。各回のテーマに関連す 

る分野から多彩なゲスト・スピーカーを招いて,討論 

を充実させることも考えています。 

・保険の原理と保険の経営 

・現代社会における危険と保険 

・保険の技術と社会保障の理念 

・消費生活と保険 

・企業経営と保険 

・公的保険と私的保険の関係 

・協同組合保険としての共済の意義と限界 

・規制緩和と保険契約者保護 

・金融制度改革と保険業界再編成 

・保険関連指標の国際比較 



リスク・保険論特殊演習 

休講 

リスク・保険論特殊合同演習 

休講 

交通・公共政策特殊研究(市場規制論)(秋学期) 

教授中条潮 

履修者と相談の上決定する。 

交通・公共政策特殊演習(交通政策)(秋学期) 

名誉教授藤井彌太郎 

履修者の研究課題に即して,討論と論文作成の指導 

をする。

産業組織論特殊研究(春学期) 


産業組織に関する内外の適切な論文を輪読し,議論 

する。 

産業組織論特殊演習 

休講 

交通・公共政策・産業組織論特殊合同演習(春学期) 

コーディネーター教授井手秀樹 

運輸,エネルギー等ネットワーク産業の競争政策の 

あり方について議論する。 

計量経済学特殊研究(経済政策)(秋学期) 


主に経済政策をとりあげ,それについて討論をしな 

がら,現象の見方や考え方の能力を高めることを目的 

とする。 

計量経済学特殊研究(生産関数・消費関数論)(秋学期) 


⒈ 当該科目の意義と目的 

経済指数理論をめぐる最近の理論的成果を展望 

し,応用例として主な官庁の経済統計の価格指数 

(C.P.I.等)あるいは数量指数(I.I.P.等)の作成方 

法及びその特性(作成目的,作成方法,採用品目 

等)を講義し,集計理論の応用として,小分類ある 

いは中分類のレベルから大分類への集計を様々な集 

計方法による差を比較検討する演習を受講者にもし 

てもらう予定である。 


Ⅰ.概説 

Ⅱ.指数理論の系譜 

Ⅲ.指数理論の基礎 

Ⅳ.現代指数理論の展望 

Ⅴ.指数理論の応用 

5.1 卸売物価指数(W.P.I.)(日本銀行) 

5.2 消費者物価指数(C.P.I.)(総務省) 

5.3 鉱工業生産指数(I.I.P.)(経済産業省) 

5.4 景気動向指数(DI,CI)(内閣府)等 

Ⅵ.経済指数と今後の課題 


時子山和彦(1987)産業構造と消費構造―理論と 

実証―,東洋経済新報社. 


— 87 — 

Afriat. S.N. (1977) The Price Index, Cambridge. 

Allen, R. G. D., (1975) Index Numbers in Theory and 

Practice, London(溝口・寺崎訳(1977)『指数の理論 

と実際』東洋経済新報杜). 

Diewert, W. E. (1976), “Exact and Superlative Index 

Number”, Journal of Econometrics, Vol. 4, May. 

Theil, H. (1980) The System-Wide Approach to 

Microeconomics, The University of Chicago 

Press. 

Theil, H. (1987) Applied Demand Analysis, Ballinger 

Publishing. 

計量経済学特殊研究(秋学期) 


本年度は資産価格理論をテーマに講義します。 

テキスト: 

John Cochrane,『Asset Pricing』 

計量経済学特殊演習(応用計量経済学) 



学生に報告してもらいながら,経済現象について他 

方面から検討し,現象の見方や考え方の能力を高める 

ことを目的とする。 

計量経済学特殊演習(実証経済分析) 


教授黒田昌裕 

修士の「計量経済学演習」と合同にて,一般均衡数 

量モデルの構築について,実証的事例を踏まえて講義 

する。 

計量経済学特殊演習(生産関数論・消費関数論) 



受講者による研究発表を予定している。 

計量経済学特殊演習(法と経済)(春学期)(秋学期) 



春学期は『法と経済学』(マーク・ラムザイヤー 

著)弘文堂を輪読する。秋学期は,履修者によるケー 

ス・スタディ等の演習を予定している。

計量経済学特殊演習(春学期)(秋学期) 


参加者の報告を中心にディスカッションします。 

計量経済学特殊合同演習(春学期)(秋学期) 

コーディネーター教授桜本光 

経済現象を実証理論分析(計量経済学)を主に行っ 

ている商学部,経済学部,産業研究所のスタッフと受 

講者による研究発表と討論を予定している。 

受講者は討議を通じて,実証研究に不可欠な統計情 

報体系の整備の仕方や理論と観測との対応関係等を体 

得し,各自の研究の進行過程において様々な角度から 

再考する機会としてほしい。 

計量経済学特殊合同演習(春学期)(秋学期) 

コーディネーター教授樋口美雄 









テキスト:なし 

参考書:なし 

統計学特殊研究(統計的手法の最近の話題)(春学期) 

産業研究所教授早見均 

各自の研究を進める上で必要になる統計学の理解を 

目的とする。昨年度は確率過程の推定について興味が 

ある参加者が多かったので B.L.S. Prakasa Rao [1999] 

Statistical inference for diffusion type process, Kendall’s 

Library of Statisitcs 8, Arnold をとりあげた。まだ途中 

であるのでこの続きを議論することもありうる。参考 

書にあげた Liptser and Shiryaev は,Prakasa Rao 

で利用されている手法の証明が掲載されている。 

受講生それぞれの研究テーマに関係があると思わ 

れ,かつ最近研究されている統計分析の手法を批判的 

に検討する。 

評価はレポート提出,受講生の少ない場合はレポー 

ト+面接による。 

参考書:Robert S. Liptser and Albert N.Shiryaev 

[2000] Statistics of random processes I. General 

theory, 2nd ed., Springer-Verlag. 

— 88 — 

統計学特殊演習 

休講 

国際経済学特殊研究(中国の国有企業改革)(春学期) 


1993 年 11 月の中国共産党第 14 期三中全会以降, 

中国は現代企業制度の確立を目指した改革を進めてい 

る。中国の経済体制改革を検討した上で,国有企業改 

革が市場経済化とどのような関りがあるのかについて 

考察する。 

国際経済学特殊研究(中国の非国有企業改革) 



社会主義市場経済の建設をめざす中国の企業改革に 

ついて論ずる。秋学期は,私営企業,郷鎮企業が担う 

市場経済化が,中国の経済発展にとってどのような意 

味をもつかを考察する。 

国際経済学特殊研究(国際経済政策)(秋学期) 


⒈ 現代社会において,財・サービスの国際貿易の拡 

大と金融・資本市場の国際化の進展,そして企業経 

営の一層のグローバル化を通じて,各国間の国際的 

な相互依存関係はこれまで以上に高まっている。こ 

うしたなかでわれわれの眼前には,各国経済間の 

ボーダー分析,経済政策運営,ビジネスの競争と協 

調のロジック,そして地球環境問題など多くのグ 

ローバルイッシュウが,問われるべき課題として次 

から次へと現れている。本講は,これらの今日的な 

問題意識を基礎にして,とくに「貿易・直接投資・ 

地球環境問題」をめぐる論点をさまざまな視点から 

整理し,いわば新しい国際経済政策論の枠組みのな 

かでより自由で活発な議論が行われることが目的で 

ある。 

⒉ 授業内容および方法については,受講者の専門レ 

ベルなどに応じて,具体的に決めるつもりである 

が,とくに地球環境問題に関連する資料など,とり 

あえず議論をすすめる上で必要と思われる基礎的な 

参考資料・文献については,その都度,講義のなか 

で紹介する予定である。 

これに並行して,受講者による自主的な論文解題を積 

極的に取り入れて行きたいと考えている。

国際経済学特殊演習(春学期)(秋学期) 


国際経済学ないし中国経済に関心をもつ受講者の博 

士論文執筆に必要な文献を指示し,その内容について 

の報告を行なわせ,かつ論文作成を指導する。 

国際経済学特殊合同演習(春学期)(秋学期) 










産業史・経営史特殊研究(比較銀行史)(春学期) 


日本銀行は,1882 年,明治政府の幾度かの銀行実 

験の失敗の後,設立された。設立にあたっては,大蔵 

省が大きな力を持った事は事実であるが,発足後,3 

代,4 代,5 代の総裁は,三菱会社の首脳が其の席を 

占めた。其の期間は,1889 年から 1903 年にわた 

る。日銀は創立当初の,21 年間の内,14 年の間,近 

代日本の最も強力な企業と特殊な関係にあったことを 

示唆している。この事実が如何なる歴史的意味を持つ 

のかを,この授業をつうじて解明して行きたい。 

産業史・経営史特殊研究(技術教育史)(春学期) 


本年度は技術移転の受皿となるべき人的要素の形成 

という視角から技術教育の歴史を考察していきたい。 

具体的には日本の明治期の西洋技術導入に際して,ほ 

とんど皆無に近かった近代技術の修得者をいかに確保 

し,そして育成したかに焦点を絞っていくことにな 

る。教育する側,教育をうける側の出自,動機を研究 

し,さらに教育機関を制度化していった政府の役割も 

検討対象となる。 

受講者は工学,医学,薬学などから一分野を選び, 

その教育制度の確立過程を検証してもらうことにな 

る。 

— 89 — 

産業史・経営史特殊演習(春学期)(秋学期) 


博士論文の作成に向けての個人指導と,履修者と相 

談して選んだ関連文献の批判検討を行なう。分野は 

18 世紀以降の産業史・経済史が中心となる。 

産業史・経営史特殊演習(春学期)(秋学期) 


アメリカの企業史研究をとりあげ,受講者の論文作 

成を指導していきます。 

産業史・経営史特殊合同演習(春学期)(秋学期) 


履修者に作成中の学位申請論文の発表を求め,これ 

について産業史・経営史専任教員の参加のもとで合同 

討論を行う。場合によって学外の専門研究者の参加を 

求める。 


経営学特殊研究(企業評価)(春学期) 


近年,脳の働きをコンピュータ上で実現するニュー 

ラルネットワークの研究がマネジメントの世界でも注 

目され始めている。企業評価の分野でもさまざまな研 

究が進められている。本講義では企業評価における 

ニューラルネットワークの適用問題を検討する。授業 

は関連文献の輪読を予定している。 

経営学特殊研究(現代科学理論と経営経済学) 



経営学の方法論的諸問題について考察する。詳細に 

ついては初回の授業で説明する。 

経営学特殊研究(春学期) 


この講義では企業の新たな競争優位構築のための源 

泉と考えられるイノベーションについてさまざまな視 

点から議論を試みるところに目的がおかれている。 

イノベーション問題については周知のように多くの 

論者が多様な議論を展開している。こうした議論を吟 

味することによって新たなマネジメントの方向性につ

いて検討を加えることとしたい。 

主に,企業家精神,コア・ケイパビリティー,組織 

活性化,組織学習などの視点から企業の競争優位とイ 

ノベーション問題を考えて行くこととしたい。 

経営学特殊研究(制度と制度の進化)(春学期) 


当授業で扱う課題は,近年になってますます盛んに 

なってきている制度に関する研究,特にそれに関する 

経済学的分析に関するものである。特にこの授業で 

は,より基本的な問題に焦点をあて,その方法,理論 

を検討していきたい。 

まず,旧制度派経済学,ネオ制度派経済学,新制度 

派経済学の中における制度に関する種々の議論を行 

う。次にこの問題が,どのように展開されているのか 

を明らかにしたい。そして更に,この問題が進化論的 

経済学や,進化論的ゲーム理論の中でいかなる位置を 

占めているのかを議論してみたい。 

授業の進行は,以上の点に関するテキストを授業参 

加者それぞれによる発表,という形式をとる。成績 

は,レポート提出ということも考えられるが,基本的 

にはこの発表の評価によっておこなう。 

なお当授業で取り扱うテキストは,参加者との相談 

による。 

経営学特殊演習(春学期)(秋学期) 

教授今口忠政 

各人の論文テーマをもとに,分析のフレームと分析 

の手法について検討しながら,論文を完成させるため 

の指導を行う。 

経営学特殊演習(転換期における企業と経営(1)) 



現代企業にかかわる経営上の諸問題について,基本 

的な文献や論文を複数冊読み込んでいくとともに,そ 

の過程で批判的ならびに独創的な視角を培っていくこ 

とに努める。輪読・討論形式によるが,レポーターは 

関連事項の調査等を含めて,それぞれ「付加価値」を 

付けて報告することが要求される。 

テキスト:特に指定せず,専門欧米論文の解読と討議 

中心。 

参考書:適宜指示,解説していく。 

— 90 — 

経営学特殊演習(転換期における企業と経営(2)) 



履修者のテーマに従って,専門的な研究者として自 

立していく上での専門論文作成の要領や留意点につい 

て重点的に指導・訓練を行っていく。 

参考書:適宜指示,解説していく。 



本演習では参加者の論文作成のための発表と討論を 

行なう。具体的な指導方法については参加者と相談の 

うえ,決定する予定である。 



経営学の方法論的諸問題について輪読,討論を行 

う。詳細については履修者との相談の上決定する。 

経営学特殊演習(経営戦略と組織(Ⅱ)) 



基本的には,論文作成の個別指導を行なうことが主 

たる目的であるが,同時にこの演習を利用して「成熟 

企業の再活性化」問題についての実証研究の継続的分 

析とその深化さらに国際比較を目的とした実証研究を 

すすめてゆく予定である。 

経営学特殊演習(進化経済学と組織) 



当演習では,進化論という概念を採用している 2 

つのアプローチを検討し,その問題点を探りたい。 

テキストとしては,この分野における重要と思われ 

る論文を選んで使用したい。成績は,基本的には参加 

者による発表の評価によっておこなう。 

経営学特殊合同演習(秋学期) 



この演習では,基本的には博士課程在籍者の論文作 

成指導をより適切なものとするために個々の指導教授 

や他の教員が合同で論文発表の討論に参加する。また 

学生の論文発表の機会だけでなく,教員が各自の研究 

を発表し,討論を行なう機会を設けることもある。な

お,単位付与は平常の討論参加状況や論文発表によ 

る。 

会計学特殊研究(デリバティブ会計論)(春学期) 


⒈ 研究対象 

デリバティブとは何か。実務界におけるデリバ 

ティブによる巨額の損失事件,そして,デリバティ 

ブに関する会計処理の歴史(FAS52,FAS80,金 

融商品会計基準,IAS39,FAS133,JWG 金融商品 

及び類似商品に関する Draft Standard),実際のデ 

リバティブ取引,時価会計の導入,ヘッジ会計,そ 

してリスク管理について研究,検討する。 

⒉ 講義における研究方法 

輪読形式により,参加者は報告する義務を負う。 

⒊ 資料 

「外貨建取引･通貨関連デリバティブに関する会計 

実務」中央経済社,2002 年のうちデリバティブに 

関する部分,金融商品に係る会計基準,金融商品会 

計に関する実務指針,金融商品会計 Q&A , 

IAS39,FAS133&138,その他の文献 

会計学特殊研究(会計理論)(春学期)(秋学期) 


本年度は,評価論について検討する。 

財務会計論の専門的知識を一通り具えている学生を 

対象にして,輪読を行なう予定である。 

会計学特殊研究(企業評価理論の検討) 



Ⅰ.財務諸表を利用した企業分析及び評価の理論を学 

ぶ。 

財務政策,会計政策,経営戦略等のさまざまな観 

点から企業を分析する。 

Ⅱ.毎回1章ずつ進む予定。 

本文については各自で読んでおくこととし,章末 

の問題(各章とも 10 題位)の解答を事前に用意 

し,全員で討論する。 

Ⅲ.題材 

パレプ・バーナード・ヒーリー著斎藤静樹監 

訳『企業分析入門』東京大学出版会,2001 年。 

— 91 — 

会計学特殊研究(春学期)(秋学期) 


近年,管理会計の分野では,研究方法として数理的 

手法や統計的手法を適用した研究が増えている。これ 

からの研究者にはこれらの手法を身につけておくこと 

が要請されるだろう。そこで,本講義では,近年使用 

されることが多くなっている SEM ( Structural 

Equation Modeling)を取り上げて学習していくこと 

にする。ただし,SEM の学習にはソフトウエアの使 

用が必須と考えられるので,SEM のソフトウエア・ 

パッケージ AMOS が本塾の情報処理環境にインス 

トールされていることを前提とする。2003 年度に 

AMOS が利用可能となっていない場合はシステム・ 

ダイナミクスに基づくシミュレーションについて学習 

していくことにする。この場合は,ソフトウエアとし 

ては Vensim を使用する予定である。 

本講義では,文系の大学 2 年生程度までの数学, 

統計学の知識を前提とする。 

参考文献: 

Byrne, B. M., Structural Equation Modeling with 

Amos, LEA, 2001 

Maruyama, G. M., Basics of Structural Equation, 

SAGE, 1998 

会計学特殊研究 

(会計ないし監査の基礎理論ないし歴史) 



会計ないし監査にかかわる基本的な論点について参 

加者全員でもってとつおいつしたい。 

テキスト: 


参考書: 




会計学特殊演習(会計理論)(春学期)(秋学期) 


会計学を専攻する者につき論文指導を行なう。 

会計学特殊演習(科学としての会計) 



博士論文の指導を中心とする。

会計学特殊演習(春学期)(秋学期) 


受講者の設定したテーマに沿って博士論文作成に向 

けた指導を行っていく。 

会計学特殊演習 

(会計ないし監査の基礎理論ないし歴史) 



論文の作成を目的として,研究報告にもとづくディ 

スカッションをおこなう。 

会計学特殊合同演習 

休講 

産業関係論特殊研究(社会保障論)(春学期)(秋学期) 

客員教授城戸喜子 

年金制度と共に社会保障制度の中で重要な柱である 

医療保障制度について,高齢化の進む中で介護保障と 

連携してどのようであるべきか,他の先進国の取り組 

みを参照しつつ検討する。 

テキストおよび参考文献については 4 月に指定す 

る。 

産業関係論特殊研究(春学期)(秋学期) 


参加者の研究報告およびそれに対する討論を随時行 

う。 

履修者の都合がつけば,杜会保障特論(今年のテー 

マは「年金」文献の輪読と討論)と共同の講義を行い 

たい。その場合には,10 時―12 時の講義とする予定 

である。 

産業関係論特殊研究(産業社会学)(春学期)(秋学期) 


「産業関係特論」の延長線上に置かれる。受講生 

が,当該領域(対象と方法)にかかわる個人的な研究 

テーマを,すでに保持していることを前提にしてい 

る。 

産業関係論特殊演習(春学期)(秋学期) 


論文の作成に向けて履修者の研究報告を行う。 

— 92 — 



労働市場分析の論文指導を行います。具体的には研 

究報告およびそれに対する討論のかたちで授業を進め 

ます。 



「産業関係論演習」の延長線上に置かれる。より強 

調されるのは,受講生各自の方法的立場の明確化であ 

る。このことは,必ずしも私の立場の受容を意味させ 

るものではないが,接点が確認されている必要はあ 

る。 

産業関係論特殊合同演習(春学期)(秋学期) 

コーディネーター教授清家篤 

研究科及び学部のスタッフ,学内外の研究者,実務 

家,並びに大学院生による研究報告と討議を行う。

国際センター設置講座 

国際研究講座ならびに日本研究講座受講希望者へ 

国際センターでは、外国および日本の文化や社会、国際関係を理解するための英語による講座 

を開講しています。本年度国際研究講座で取り扱う国/地域は、米国、カナダ、オーストラリア、 

東南アジア、ラテンアメリカにおよび、EU関係の講座も開講します。一方日本研究講座では、 

経済、産業、文学、芸術、マスコミなど幅広い側面から日本を探求します。 

なお、本講座の履修単位の取り扱いは各学部・研究科により異なりますので、履修申告の 

際には履修単位の取り扱いを必ず確認してください。 

1.対象 

1) 外国研究講座 

本塾大学学部生ならびに大学院生 

2) 日本研究講座 

本塾大学に在籍する外国人留学生を対象としていますが、日本人学生の受講も奨励し 

ています。海外からの外国人留学生と共に英語で学ぶ授業としてユニークなものであ 

り、学問を通しての国際交流の場として日本人学生の積極的な参加を歓迎します。 

2.手続方法 

学事センターで所定の履修申告をしてください。国際センターに出向く必要はありま 

せん。 学部・大学院が設置主体の科目については、学部・大学院の登録番号を使用 

して登録手続きをしてください。 

所属する学部・研究科で履修対象とならない科目については、三田、日吉の国際セン 

ターにある所定の用紙に必要事項を記入し、次の手続期間内に国際センターに直接申 

し込んでください。 

国際センター受付期間: 

春学期開講科目 4月15日(火)~21日(月) 10:00~16:00 

秋学期開講科目 10月 2日(木)~8日(水) 10:00~16:00 

*いずれも日吉は10:00~11:30、12:30~16:00 

*土曜日は10:00~11:30、12:30~14:00 

3.受講料 

無料です。 

4.掲示 

休講などの連絡事項は、三田西校舎国際センター掲示板(日吉では第四校舎・藤山記 

念館の国際センター掲示板、学事センターの共通掲示板)に掲示されます。 

— 95 —

Ⅰ 国際研究講座(INTERNATIONAL STUDIES) 

春学期 

オーストラリアの文化と歴史 (2) (月4) 

AUSTRALIAN MADE: CULTURE AND HISTORY (2 Credits) (Monday 4 th period) 

ブルベック、チラ国際センター講師 

(東京大学アメリカ太平洋研究センター客員教授) 

Chilla BULBECK Lecturer, International Center (Visiting Professor, Center 

for Pacific and American Studies, Tokyo University) 

Personal introduction: 

I was born in Adelaide in June 1951, and grew up and went to school there. After I graduated from 

the University of Adelaide with an honours degree in economics, I moved to Canberra where I 

worked in the Australian Bureau of Statistics, in the human resources section. I then worked for 

the Industries Assistance Commission while completing a master of arts qualifying in sociology. 

Between 1977 and 1979, I completed a doctorate in sociology (Australian National University), 

while I later completed a law degree with honours (University of Queensland). I have taught as 

an academic at Murdoch University (Perth, 1980-1983), Griffith University (Brisbane, 1983-1997) 

and the University of Adelaide (1998-present). In 1995, I was seconded to the Australian 

National University (Canberra) as a research fellow. My main areas of teaching and research are 

sociology, women’s studies and Australian and comparative studies. I have written seven books 

and 40 journal articles or chapters in these areas of research and teaching and I have the honour 

of being made a professor by four universities, most recently Tokyo University. 

Summary of course: 

The course examines Australian culture and identity through a discussion of Australian daily and 

family life and Australian histories. Is Australia merely the land of koalas, kangaroos and the 

Opera House, or is it a truly multicultural nation? Why is it hard for Australia to find its identity? 

Is it because the continent hosts both one of the newest western nations and the oldest living 

culture on earth, Aboriginal culture? Is Australia the Lucky Country or have there always been 

divisions between the rich and the poor, men and women, the European and Asian-background 

immigrants and their descendants? 

Course outline: 

Block 1: Australian cultural and social life 

Australia promotes itself in tourist advertising as the land of ‘kawai’ furry animals and wide open 

spaces, while Japanese people are familiar with Australia’s exports of beef and wool. This block 

compares these images or stereotypes of Australia with a variety of ways of discussing Australian 

identity. How do Australians imagine themselves in poetry, national holidays, postage stamps, 

advertising and other visual images? Are these ‘balanced’ representations, given Australia is a 

highly urbanised and commercialised country, where more than 80 per cent of the people live in 

large cities and most work in the services or manufacturing sectors? How is Australian identity 

expressed in housing styles, family life and leisure pursuits? 

Block 2: Changing Australian histories = changing Australian identities? 

— 96 —

Until recently, Australian history was normally taught to schoolchildren as a national story of 

progress, development and civilisation, which commenced with the arrival of British settlers in 

1788. From the 1970s, various challenges to this story have been produced in ‘histories from 

below’, histories told by and/or about the less privileged or those who are outside mainstream 

Australian culture. This block outlines four alternative histories of Australia and discusses the 

different understanding of contemporary Australia which each of these histories suggests. The 

four alternative histories are: labour history, women’s history, Aboriginal history and 

multicultural histories. Each ‘alternative’ history will be linked with a discussion of its reflection 

in debates about Australian life today, for example concerning the strength of the economy, the 

status of women, Aboriginal reconciliation and multiculturalism. These 'histories from below' 

have been criticised in recent years, for example Prime Minister John Howard's condemnation of 

the 'black armband' view of Australian history. Such debates indicate the relevance of history in 

the present: a nation’s people tell (and change) histories about themselves to reflect changing 

perceptions of who they are. 

Conclusion: Australian studies and the preoccupation with Australian national identity 

Why have Australian studies scholars been preoccupied with Australian identity? Is this because 

white Australia is a new nation that has not made peace (reconciliation) with the original 

inhabitants, indigenous Australians? Is it because of Australia’s ongoing anxiety as a nation 

with western political and cultural traditions located in Asia, as expressed most recently by 

popular opinion in relation to asylum seekers? The course concludes by asking whether or not 

Australia has a British past and an Asian future. 

Assessment: 

The assessment will consist of two items: 

1. Short exercises to be completed during the semester, both during class and between class 

meetings. You will be asked to hand in the completed exercises in the final class period. 

These are worth 80 per cent of your marks. 

2. Open book examination: This will be held in the final class period. You will answer ten 

multiple-choice questions. The answers can be found in the course notes and you may 

bring these to the class with you. Each of these questions will be worth 2 marks, i.e. the 

examination is worth 20 per cent of your total marks. 

WEEKLY PROGRAMME 

WEEK 1: Introduction: Living in Australia and Japan 

WEEK2: Leisure, Culture and Australian Identity 

WEEK 3: House and Home 

WEEK4: Education and Work: A ‘Double Shift’? 

WEEK 5: The Standard History of Australia 

WEEK 6: Histories from Below: Labour History and Australian Economy Today 

WEEK 7: Aboriginal History 

WEEK 8: Aboriginal Histories in Film 

WEEK 9: Women’s History 

WEEK 10: White Australia and Multicultural Histories 

— 97 —

WEEK 11: Japan in Australia 

WEEK 12: Conclusion: What is it to be Australian? 

WEEK 13: In-Class Test 

アメリカ研究:アフリカ系アメリカ人の視点からみたアメリカ史 (2) (月4) 

AMERICAN STUDIES: HISTORY OF THE UNITED STATES FROM AFRICAN-AMERICAN 

PERSPECTIVE (2 Credits) (Monday, 4 th period) 

奥田暁代法学部助教授 

Akiyo OKUDA Associate Professor, Faculty of Law 

The objective of this course is to promote the student’s understanding of American history and 

culture by exploring the diverse experiences of black people in the United States. The approach 

is primarily historical and assumes that the culture we describe as American derives its special 

characteristics from the presence of African Americans. Emphasis will be placed on 

contemporary public issues as well as on the historical events. We will examine themes such as 

slavery, racial violence, segregation, affirmative action, and hate crime. 

Class attendance is required and discussion is expected. There are four requirements for the 

course: attendance, assignments, class presentation, and final paper. Evaluation will be based on 

all four requirements. 

By means of discussion, lectures, videos, reading, writing, and class presentation, this course will 

provide new insights and perspectives into American history and culture. 

Videos for the course are likely to include the following: 

Amistad (1998) 

Jazz Singer (1927) 

Glory (1989) 

The Birth of a Nation (1915) 

Gone with the Wind (1939) 

Sounder (1972) 

Long Walk Home (1990) 

Remember the Titans (2000) 

Hoop Dreams (1994) 

Time to Kill (1996) 

国際関係の諸様相 (2) (火1) 

INTERNATIONAL RELATIONS – SELECTED TOPICS (2 Credits) (Tuesday, 1 st period) 

ジェブラコフスキー、カレル国際センター講師(チェコ共和国特命全権大使) 

Karel Žebrakovsky Lecturer, International Center (Ambassador 

Extraordinary and Plenipotentiary of the Czech 

Republic to Japan) 

— 98 —

Very dynamic development can be observed in the sphere of international relations, which has 

become a very complex set of interrelated topics ad issues, trends and contra-trends. Because of 

globalization and world-wide coverage of many issues in media (which, by the way, has become a 

new phenomenon influencing and contributing to the world development), interest in 

international relations and may of its aspects (international security, globalized world 

development and environment protections, cross-cultural communication, human rights etc.) 

It all contributes to the growing interest in international relations and, at the same time, to the 

growing necessity to find suitable and accurate models and methodology how to understand 

different aspects of international relations, how to find structure of antecedents and consequences 

of world development issues, and how to use or create suitable models in order to analyze different 

(though obviously interrelated) aspects of world politics. 

The course will aim at providing basic ideas and concepts about international relations and the 

most important aspects (manifestations) of developing international relations. Stress will be laid 

upon independent study and reasoning about the selected topics and open discussion of short 

papers prepared by students of the course. The aim of the course is not to provide ready-made 

and “pre-cooked” solutions, rather to inspire for independent searching for correct and suitable 

models and methods to understand and explain different events in the international relations and 

to arrive at correct conclusions when analyzing them. 

Successful conclusions of the course will require from each student and active participation in the 

classroom, preparation of a term-paper and provable continuous interest in the sphere of 

international relations. 

Topics and issues to be covered (not related to the time schedule of a course): 

1. Cold war and pos-cold-war world, Eastern Europe development 

2. European integration, NATO and EU enlargement 

3. Diplomacy – its past, present, future 

4. Regional development and “regional awareness” in Asia 

5. International organization, global governance(??) 

6. United Nations and OECD – different international organization 

7. Environment protection, sustainable development, biodiversity 

8. Globalization and regionalization of the world 

9. Cyberworld and development of societies 

10. International security, proliferation of WMD 

11. Science and technology and its impacts of world development 

12. Cross-cultural issues, cultural conflicts 

13. Poverty and sustainable development 

The course will evolve along the chapters of the books mentioned underneath, while making 

extensive use of other documents and materials, like books, journals, studies of think-tanks and 

respectable national or international institutions, international organizations documents, 

including, of course, extensive usage of internet-based documents and news. The first two books 

on the list are to be considered compulsory study materials for all student of the course. 

— 99 —

Books 

1. John Baylis, Steven Smith: The Globarization of World Politics, Oxford University Press 1999 

(or later) 

2. Lloyd Jensen, Lynn Miller: Global Challenge – Change and Continuity in World Politics, 

Harcourt Brace Publishers, 1997(or later) 

3. Robert Gilpin: The Challenge of Global Capitalism, Princeton University Press, 2000 

4. Vic George, Paul Wilding: Globalization and Human Welfare, Palgrave 2002 

5. Henry Kissinger: Diplomacy (many editions) 

6. Henry Kissinger: Does America Need a Foreign Policy, Simon and Schuster, New York 

世界政治におけるラテンアメリカ (2) (火5) 

LATIN AMERICA IN WORLD POLITICS (2 Credits) (Tuesday, 5 th period) 

アントリネス、マリオ国際センター講師 

Mario ANTOLINEZ Lecturer, International Center 

The countries of Latin America and the Caribbean form a vast and complex part of the Western 

Hemisphere. Although the strategic geopolitical relevance of the region has been recognized, 

Latin American values and attitudes regarding politics, business and life in general remain 

profoudly misunderstood, if not totally unknown by many. Not surprisingly, what people think 

they know about the region is based on unfair stereotypes and generalizations generated by some 

dramatic event covered by the world media. 

Thus, the main objective of this course is to foster a greater understanding of the region’s realities. 

The course is designed as a multidisciplinary study focusing on Latin American politics, economics 

and foreign policy, and it is divided in two parts. Part I deals with the main features of Latin 

America as a region, while Part II consists mainly of a country-by-country approach. 

Topics will be introduced as follows: 

PART I 

Session 1: Introduction 

Session 2: The Actors 

Session 3: The Inter-American System 

Session 4: Latin American Integration and Association 

Session 5: Latin American Politics 

Session 6: International Relations 

Session 7: Latin America and the United States 

PART II 

— 100 —

Session 8: Mexico and Brazil: The Regional Giants 

Session 9: Cuba: The Socialist Way 

Session 10: The Andean Region: Breakdown and Recovery 

Session 11: The Southern Cone: Authoritarianism and Democracy 

Session 12: Central America: Dictatorship and Revolution 

The Caribbean: Colonies and Micro-states 

Session 13: Final Exam 

Format: The course is organized as a combination of lecture and seminar, and will be conducted in 

English. Performance will be evaluated on the basis of attendance (30%), class participation 

(20%), oral presentation (20%) and a final exam (30%). 

現代英米文学特殊講義Ⅰ (2) (水1) 

SPECIAL STUDY OF CONTEMPORARY ENGLISH AND AMERICAN LITERATURE 1 

(2 Credits) (Wednesday, 1st period) 

* 学部学生はこの科目を履修できません。 Open only for graduate students. 

ゴードン,ジャン B. 文学部非常勤講師 

Jan B. GORDON Part-time Lecturer, Faculty of Letters 

THE ‘AESTHETIC MOMENT’: 1885-1910 

This course will concentrate, upon a group of writers and intellectual movements that 

retrospectively became known as “the decadents.” 

Commencing with Pater’s figural “Diaphaneitè” -an embodiment of Hegelian “transparency” - 

participants in the seminar will read Pater, the early Yeats, Oscar Wilde, Aubrey Beardsley, the 

early Joyce, as well as a group of minor, but significant poets: Dowson, Laforgue, and Arthur 

Symons. The subject of “realism” (myth or narrative mash) will be discussed in either Hardy’s 

Tess of the D’Urbervilles and/or one novel of George Gissing. 

Among the special topics to be addressed is the relationship of aestheticism and symbolism, the 

foundations of a modernist aesthetic, and the role of “scientific” models of decadence and 

degeneration including Freud and Nietzsche. 

A term paper of 15-20 pp. in English is expected of all participants who wish to receive credit for 

the course. Topics will be chosen in consultation with the instructor. 

Though auditors are welcome, all students must read all of the assignments, and full attendance is 

expected. 

パーソナル・キャリア・マネージメント: 政治家、経営者の論理を学ぶ 

— 101 —

(2) (木4、日吉開講) 

PERSONAL CAREER MANAGEMENT: PREPARATION FOR THE FUTURE 

(2 Credits) (Thursday, 4th period, Hiyoshi 

Campus) 

デュボア、フランソワ国際センター講師 

François DU BOIS Lecturer, International Center 

Concept and objective of this course 

This course is planned as to enable students to acquire the fundamental skills for successful 

communication in an organization, such as a company or an association. To better adapt oneself 

into the higher demands of accurate communication in the modern world, we have to understand 

first our counterparts’ intentions. 

In Japan, the number of foreign firms increases every year. In this wave, more and more 

students will have the possibility, in the future, to be one of the top executives of these companies, 

or to have partnerships with such foreign firms. It is important for them to have an 

“internationalized” attitude and a system of reflex to be prepared as a business person. 

The priority of this course is to establish a relationship with “executives” working either for 

foreign or Japanese firms. Students will meet important persons of a company, and through 

observations and analyses, they will try to discover the systems of functioning of an "executive". 

Common factors that determine the person as an "executive" will be pointed out and classified by 

the students. 

Project work 

Students will submit a report based upon their research. Each individual can decide the 

direction of the research. 

Evaluation: 

Evaluations of each student will depend on 1) participation, 2) quality of analysis, 

3) progress during the classes, 4) presentation of the papers. 

Reference materials: 

Breviaire des Politiciens, by Cardinal Mazarin, Arlea 

Renaissance, by Carlos Ghosn, Translated by Haruko Nakagawa, Diamond Corporation, 2001 

NOTE: 

Students are not asked to develop technical analysis, such as from the economical point of view. 

Rather, human and situational analysis is required to better understand the energy of the human 

relationship. 

グローバルビジネスにおける革新と戦略 (2) (金3) 

INNOVATION AND STRATEGY IN GLOBAL BUSINESS (2 Credits) (Friday 3rd period) 

トビン、ロバート I. 商学部教授 

— 102 —

Robert I. TOBIN Professor, Faculty of Business and Commerce 

This course will examine successful innovations in global organizations—including 

market-changing products, inventive approaches to leadership and work, synergy between 

technology and product development, and the crafting, implementing and executing of business 

strategy. Ideas, customers, leadership, technology, markets, and talent are all part of the mix 

when companies innovate and craft business strategy--and will be examined in this course. 

Students will develop the skills and tools that are critical for inventing and utilizing new business 

concepts, re-inventing old ones, and making innovation part of their lives. 

The course will be conducted as a seminar with lecture-discussions, student group presentations, 

case studies, video segments, experiential class activities, and research assignments. Evaluation 

will be based on successful completion of assignments and projects, participation and attendance, 

and an examination. 

Students are encouraged to read related materials in The Asian Wall Street Journal, Business 

Week, and Fast Company and to watch related business television broadcasts. 

Text ; Leading The Revolution by Gary Hamel 

Supplementary Reading Materials and Case Studies 

LIST OF TOPICS 

・Introduction: Time of Change & Innovation 

・Trends In International Business Leadership and Strategy 

・Encouraging Ideas &Innovation 

・What to Do About Decaying Strategy 

・How to Become A Global CEO 

・New Market Expansion and Entry 

・U.S., China, Thailand, Japan 

・Global Leaders/Global Partnerships 

・A look at Sony, Acer, GE, Canon, Toyota, Schwab 

・Global Companies/Working Overseas 

・Impact and Meaning of Anti-Globalization Forces 

・Creativity in Leadership 

・Future of International Business 

— 103 —

秋学期 

産業史各論(科学技術政策史) (2) (月1) 

HISTORY OF SCIENCE AND TECHNOLOGY POLICY (2 Credits) (Monday, 1 st period) 

ルイス、ジョナサン 商学部非常勤講師 

Jonathan LEWIS Part-time Lecturer, Faculty of Business and Commerce 

http://homepage.mac.com/jonathan_lewis/teaching/Keio/index.html 

講義内容 Course Outline 

世界各国の科学技術政策がどのような目的で形成されてきたのか、科学技術政策の効果、そしてその 

思いがけない結果などを論じる。グローバル化が進む中で、国家・企業・NPOなどが科学研究と技 

術開発で果たしてきた役割を様々な視点から考察する。 

This course investigates the aims, effectiveness and unexpected consequences of science and 

technology policies around the world. It considers the roles of states, enterprises and NPOs in 

scientific research and technological development in the context of globalization from a variety of 

perspectives. 

The class will be in English and Japanese. 

参考文献 Suggested Reading 

Broad, William, 1997. The Universe Below: Discovering the Secrets of the Deep Sea. Simon & 

Shuster. 

Fuller, Steve, 1997. Science. Open University Press. 

Hafner, Katie and Lyons, Matthew, 1998. Where Wizards Stay Up Late. Simon & Schuster. 

Low, Morris; Nakayama, Shigeru and Yoshioka, Hitoshi, 1999. Science, Technology and Society in 

Contemporary Japan. Cambridge; New York: Cambridge University Press 

Mansel, Robin and Uta Wehn, 1998. Knowledge Societies: Information Technology for Sustainable 

Development. Oxford University Press. 

Nelson, Richard R. and Rosenberg, N., 1993. Technical Innovation and National Systems 

Penley, Constance. 1997. NASA/Trek: Popular Science and Sex in America. Verso. 

Samuels, Richard J., 1994. "Rich Nation, Strong Army". Cornell University Press. 

Skolnikov, Eugene B., 1994. The Elusive Transformation: Science, Technology and the Evolution of 

International Politics. Princeton University Press. 

加藤弘一著『電脳社会の日本語』文春新書,2000. 

中山茂他編『通史日本の科学技術』(ガクヨウ書房) 

成績評価 Evaluation 

本講義では各自にウェブサイトが与えられる。受講者は、自らが興味を持つ科学技術分野を選び、そ 

の政策について調べる。各自のサイトにその調査の結果を頻繁に書き込むことが求められる(使用言 

語は日本語・英語可)。授業への出席、ウェブサイトへの書き込みの度に評価点が加算される。 

Each student is provided with a website. Students follow policy developments in a field of science 

and technology of interest to them, and posts their findings frequently to their website. Points 

are awarded for class attendance and for website entries. 

— 104 —

アジアの政治、宗教、文化 (2) (月4) 

POLITICAL CULTURES OF SOUTHEAST ASIA (2 Credits) (Monday, 4th period) 

秋尾沙戸子国際センター講師(ジャーナリスト) 

Satoko AKIO Lecturer, International Center (Journalist) 

This course surveys the beliefs and the attitudes that provide the underlying assumptions and the 

patterns that determine the political behavior influenced by the conventional traditions in 

Southeast Asia. Special topics such as the role of Islam, Buddhism, and patron-client relations 

should be focused on while discussing the political leadership. Course requirements are active 

participation in the classroom and term paper. 

1. Prologue 

2. International Relations of Asia before World WarⅡ 

3. International Relations of Asia after World WarⅡ 

4. Indonesia : Sukarno and Nationalism 

5. Indonesia: Suharto and Megawati 

6. Malaysia: Mahathir and Plural Society 

7. Singapore: Lee Kwan Yew and Chinese Networks 

8. The Philippines: America, Marcos and Catholic role 

9. Thailand: Nation, Buddhism and Kingship 

10. Myanmar: Ne Win and Aun Sun Suu Kyi 

11. Vietnam: Ho Chi Minh and Communism 

12. Impact of Islamic Revivalism 

13. ASEAN,U.S. and Japan 

Course requirements are active participation in the classroom and term paper. 

You have two choices for the paper: 

1. Choose one country in SEA and discuss Democratization through interviews 

with local people if you have a chance to visit there. 

2. Review the book Unmei no Chojo: Sukarno no musume Megawati no Hansei 

(Megawati Sukarunoputri in Indonesia Politics), Shinchosha, 2000. 

地球環境問題と企業・政府・消費者 (2) (月 4) 

GLOBAL ENVIRONMENTAL ISSUES AND ACTORS (2 Credits) (Monday, 4 th period) 

山口光恒経済学部教授 

Mitsutsune YAMAGUCHI Professor, Faculty of Economics 

This course is offered in English. 

By attending this course, you will understand what’s happening on global environment and how 

important they are to our economy, health and future generations. I will focus on the actors, such 

as firms, governments and consumers and explain their roles. Then move on to selected issues; 

First, climate change (including international as well as domestic policies and measures), second, 

waste minimization focusing on EPR (Extended Producer Responsibility) and, if time allows, 

— 105 —

compatibility of free trade and environment. 

1. Nature of global environmental problems 

2. Corporate activity (1) – Environment Management System 

3. Corporate activity (2) – Life Cycle Assessment 

4. Global environmental issues and firms 

5. Government activity (1) – Cost benefit analysis and value of environment 

6. Government activity (2) – Policies and measures (command and control, economic incentives) 

7. Government activity (3) – Policies and measures (emission trading, voluntary agreements) 

8. Role of consumers and NGOs 

9. Japanese environmental policies, its history and characteristics in comparison to those of US 

and Europe 

10.Climate change (1) – IPCC report and Framework Convention on Climate Change 

11.Climate change (2) – Kyoto protocol and the Kyoto mechanisms 

12.Climate change (3) – Domestic measures 

13.Waste minimization, through Extended Producer Responsibility 

14.Free trade and the environmental protection 

金融特論 (2) (火2) 

ADVANCED STUDY OF FINANCE (CORPORATE GOVERNANCE) 

(2 Credits) (Tuesday,2 nd period) 


深尾光洋 商学部教授 

Mitsuhiro FUKAO Professor, Faculty of Business and Commerce 

The governance structure of limited liability companies that stipulates the relationship among the 

management, stockholders, creditors, employees, suppliers and customers is important in 

determining the performance of the economy. Although the OECD countries are generally 

characterized as market economies, there are considerable differences among these countries in 

the organizational structure of the economy. 

One of the major aims of this course is to understand the institutional differences in 

corporate-governance structures of companies in major industrial countries including the United 

States, Japan, Germany, France and the United Kingdom. The differences in the 

corporate-governance structure have a number of implications for the performance of companies. 

For example, the cost of capital and the effective use of human resources would be affected by this 

structure. 

In recent years, the deepening international integration of economic activities has heightened 

awareness of cross-country differences in corporate-governance structure and is putting a strong 

pressure for convergence in some aspects of corporate governance systems. The course will also 

survey these trends. 

Textbook: 

Mitsuhiro Fukao, Financial Integration, Corporate Governance and the Performance of 

— 106 —

Multinational Companies, Brookings, 1995. 

比較映画論:映画における過去観の諸文化比較 (2) (火4) 

VISIONS OF THE PAST: CROSS-CULTURAL COMPARISON OF HISTORICAL FILM 

(2 Credits) (Tuesday 4th period) 

エインジ、マイケル W. 経済学部助教授 

Michael W. AINGE Associate Professor, Faculty of Economics 

Historical Drama is a well-established film genre in most nations. While the majority of 

historical films ostensibly try to “re-create” past events, and present a ‘window on the past’, others 

depict the past in such a way as to comment on the nature of presenting history on film. In this 

course, we will examine historical films from around the world―Asia, Africa, Europe, Latin 

America and North America―with an eye on how they treat their historical subjects and on which 

attendant historiographical issues they raise. We will learn to recognize the basic issues and 

problems of presenting history on film (as compared to history recorded in books and manuscripts, 

for example), and this will allow us to discuss and compare how filmmakers in different cultures 

have responded to those problems. 

First, we will define the two dominant types of historical film, the drama and documentary, 

analyzing their conventions, as well as assessing their limitations. Then, we will proceed to 

survey some alternative approaches to representing the past on film. All along, we will try to 

uncover the "hidden" ideological and interpretive assumptions in the films. We will have to 

consider the relationship between fact and film, and the questions of accuracy, completeness, 

complexity, argument. Finally, students will be expected to view a film independently, and to 

write a paper analyzing that particular film in light of the questions and theories discussed in the 

class. 

Students will be required to watch the assigned films on video before class, as homework, and to 

prepare questions for discussion in English in class. Assigned films will be available with 

English and/or Japanese subtitles. Evaluation will be based on: class participation(40%), and 

understanding of the course material as demonstrated in a term paper(60%). 

A partial list of films on the course syllabus: 

CEDDO (SENEGAL, 1978) 

FRIDA, NATURALEZA VIVA (Mexico, 1984) 

HEARTS AND MINDS (U.S.A., 1975) 

JFK (U.S.A., 1991) 

THE MARRIAGE OF MARIA BRAUN (W. GERMANY, 1979) 

QUILOMBO (BRAZIL, 1984) 

REDS (U.S.A., 1981) 

SANS SOLEIL (FRANCE, 1982) 

TANGO (SPAIN/ARGENTINA, 1998) 

WALKER (U.S.A., 1987) 

— 107 —

Additionally, written material for background reading and historical analysis will be available, for 

a small fee. The class will be conducted as a lecture-discussion, with frequent student 

presentations. 

異文化研究:国際化と異文化理解プロセス (2) (火4) 

INTERNATIONALISM AND CULTURAL LEARNING (2 Credits)(Tuesday, 4 th period) 

ショールズ、ジョセフ国際センター講師(立教大学助教授) 

Joseph SHAULES Lecturer, International Center (Associate Professor, Rikkyo 

University) 

This class is designed for people who either have an interest in living in other countries, or who 

have experience living in other countries. We will study the process of cultural learning. In this 

class, “cultural learning” doesn’t refer to learning the history or traditions of other countries; it 

means how our personality and identity changes when we experience another culture. We’ll see 

how culture shapes how we look at the world, and how experiencing other cultures can bring about 

big changes in our identity. We will then learn about the stages that learners go through as they 

gain intercultural experience. We will try to understand what it means to be “international” or 

“bi-cultural”. There will be lectures, readings, small-group discussion, and student presentations. 

This is an active class, and students will be expected to share their ideas and experiences. 

カナダという国とカナダの国際的な役割 (2) (火5) 

CANADA AND ITS INTERNATIONAL ROLE (2 Credits)(Tuesday, 5 th period) 

イエローリーズ、ジェームズ国際センター講師 (カナダ教育連盟日本代表) 

James YELLOWLEES Lecturer, International Center 

(Director-Japan, Canadian Education Alliance) 

The course will focus on introducing the history, economy and social and political systems of 

Canada. Students will then examine contemporary Canada and its role in the international 

community. We will make use of videos and computer assisted media. 

現代英米文学特殊講義Ⅱ (2) (水1) 

SPECIAL STUDY OF CONTEMPORARY ENGLISH AND AMERICAN LITERATURE 2 

(2 Credits) (Wednesday, 1st period) 


ゴードン,ジャン B. 文学部非常勤講師 

Jan B. GORDON Part-time Lecturer, Faculty of Letters 

THE ‘AESTHETIC MOMENT’: 1885-1910 

This course will concentrate, upon a group of writers and intellectual movements that 

retrospectively became known as “the decadents.” 

— 108 —

Commencing with Pater’s figural “Diaphaneitè” -an embodiment of Hegelian “transparency” - 

participants in the seminar will read Pater, the early Yeats, Oscar Wilde, Aubrey Beardsley, the 

early Joyce, as well as a group of minor, but significant poets: Dowson, Laforgue, and Arthur 

Symons. The subject of “realism” (myth or narrative mash) will be discussed in either Hardy’s 

“Tess of the D’Urbervilles” and/or one novel of George Gissing. 

Among the special topics to be addressed is the relationship of aestheticism and symbolism, the 

foundations of a modernist aesthetic, and the role of “scientific” models of decadence and 

degeneration including Freud and Nietzsche. 

A term paper of 15-20 pp. in English is expected of all participants who wish to receive credit for 

the course. Topics will be chosen in consultation with the instructor. 

Though auditors are welcome, all students must read all of the assignments, and full attendance is 

expected. 

プロジェクト科目・欧州統合 (2) (木5) 

GRADUATE SEMINAR ON EUROPEAN INTEGRATION 

(2 Credits) (Thursday, 5th period) 


田中俊郎常任理事 

Toshiro TANAKA Vice President 

庄司克宏法学部非常勤講師 

Katsuhiro SHOJI Part-time Lecturer, Faculty of Law 

The European Community/European Union strives to establish a new order in Europe. While the 

EC/EU attempts to deepen its construction through the Maastricht Treaty, the Amsterdam Treaty 

and the Nice Treaty, it makes efforts to enlarge its scope South and East. 

This year, the seminar will focus on the enlargement and deepening of the EC/EU and it Memer 

States, trying to shed more light on the historical development, to analyze its problems and outline 

future perspectives on the subject. 

Special guests from the European Commission, from the Embassies of the Member States and 

Applicant States and researchers including a Professor from “Science Po” will be invited. Each 

student will be expected to gibe oral presentations and join in discussions during the semester. 

Each student is also expected to submit a term paper by the end of the semester (Length: 15 

double-spaced typewritten pages including footnotes). 

Official Language: English 

国際経済 (2) (木5) 

INTERNATIONAL ECONOMY (2 Credits) (Thursday, 5 th period) 


— 109 —

小島明 商学研究科教授 

Akira KOJIMA Professor, Graduate School of Business and Commerce 

Students will be put in the front line of policy debate of international economy. They can listen to 

recorded voices of policy makers, business leaders. Recorded tapes and videos are often used in 

the class. Occasionally, special guests will be brought into the class. Practical, as well as 

theoretical approach will be introduced. 

参考書 : 

Various analytical reports including ones of IMF, World Bank. Recommended as required. 

“Global Political Economy”, (by Robert Gilpin, 2001, Princeton University Press) 

アジア諸国におけるビジネスマネージメント (2) (金3) 

BUSINESS MANAGEMENT IN ASIAN COUNTRIES (2 Credits) (Friday, 3 rd period) 


Robert I.TOBIN Professor, Faculty of Business and Commerce 

This course will focus on strengthening our understanding of the major issues, styles of leadership 

and challenges involved in effective leadership of corporations that are headquartered in Asia. 

Students will enhance their leadership skills in the exploration of traditional and emerging issues 

for Asia's leaders and their organizations. Among the topics will be the unique political, economic, 

social and cultural influences on Asian management, issues related to corporate governance and 

ownership, entrepreneurship and human resource management. 

The course will be conducted as a seminar with presentations and discussions based on assigned 

readings, case studies, video segments, open-space activities, projects, experiential class activities, 

and research assignments. Evaluation will be based on successful completion of assignments and 

projects, participation and attendance, and an examination. 

Students are encouraged to read related materials in The Asian Wall Street Journal, other 

business periodicals, and to watch related business news television broadcasts. 

Text; Asian Management Systems, Min Chen. 

Additional supplementary readings and case studies 

LIST OF TOPICS 

Introduction to Asian Business Management 

Business Cultural, Political +Social Context in 

Korea, Japan, Thailand, China, Taiwan 

Development of an All Asia Business Strategy 

How Education is related to National Competitiveness 

— 110 —

Synergy of Asian and Western Approaches; What’s Possible 

Sun Tzu, Lao Tsu, Zen, Relationships and Guangxi 

All In The Family; Challenges of Family Businesses 

Asian corporations Succeeding in Foreign Markets 

Successful Asian Market Leaders-CP, Samsung, Sony 

Chinese Management Systems 

Chinese State Enterprises 

Korean Management and Strategy 

Overseas Chinese Business Interests 

Japanese Management and Strategy Issues 

Future of Trading Companies 

Tradition of Entrepreneurship 

Putting it All Together In Your Career 

国際開発協力論 (2) (金4) 

INTERNATIONAL DEVELOPMENT COOPERATION (2 Credits) (Friday, 4 th period) 

後藤一美法学部非常勤講師 

Kazumi GOTO Part-time Lecturer, Faculty of Law 

Development is a moving target with changing needs and priorities. A new era needs a new form of 

international cooperation that is a process in which multiple players mutually exert their 

capabilities for planning, negotiation and execution beyond national boundaries to reach an 

agreement on a common goal or to achieve an agreed common goal with a balance between 

individual interests and common interests. In the new world of international development 

cooperation, aid donors and aid recipients have different objectives in a relationship that is as 

dynamic as it is tense. In other words, it is really the case expressed by the saying, "We may sleep 

in the same bed, but we have different dreams." 

With the concept of international cooperation in the 21st century, a number of players have begun 

to harmonize individual interests with collective interests that transcend national frontiers to 

accomplish an agreed common goal and exert their own capabilities (in planning, in negotiation 

and in execution) towards establishing a multi-tiered system that consists of global public goods, 

regional public goods and a civil minimum (minimal life standards of citizens in a global society). 

On the other hand, it is common in international politics for a fierce tug of war over the new 

leadership role to occur behind the scenes of any promotion of a new concept or formulation of a 

new policy. As we move into a new era, we need a political pursuit of an unfinished dream. 

The main focus of the course is concerned with the realities of international development 

cooperation, by examining the institutions, policies and mechanism of the main actors: the 

governments of the advanced countries including Japan, international organizations, private 

enterprises and non-governmental organizations. This course is intended to provide some basic 

foundations and applications for the management of international development cooperation with 

students that are interested in the main issues of sustainable development and poverty reduction 

— 111 —

in the developing regions, and that wish to be involved in the world of international development 

cooperation in the future. 

Reading materials will be available during the course. Each session is consisted of the following 

three parts: video, discussions and OHP presentations. Active participation in class discussions is 

required. A paper in English is also required at the end of the course. 

アフリカンイシューズ:アフリカにおける近代と危機の意味 (2) (金5) 

AFRICAN ISSUES: THE MEANING OF MODERNITY AND CRISES IN AFRICA 

(2 Credits) (Friday, 5th period) 

近藤英俊国際センター講師(関西外国語大学助教授) 

Hidetoshi KONDO Lecturer, International Center (Associate Professor, Kansai 

Gaidai University) 

Children, who are emaciated with protruding bellies and fly-infested faces, are crying for food, or 

worse, already motionless in their mothers’ arms. For many, such a shocking scene is typically 

associated with Africa. This popular imagery has its origin in mass media that are often 

sensationalistic as to African coverage. The truth is that Africa is the continent of wonderfully rich 

and diverse cultures, where people live their vibrant everyday life. Yet, from this, it does not 

immediately follow that Africa is a trouble-free region. Just as Japan and other industrial 

countries have many social problems, Africa does have critical issues to be pursued. 

This course is intended to explore some of the major problems that Africa is currently facing. This 

year we will focus of the issues of witchcraft and religion in contemporary Africa. Witchcraft and 

sorcery are not the remains of archaic practice. They are often implicated in the state building and 

the development of capitalism. In recent years conflicts have increasingly been attaining religious 

tone in some African countries. While fundamentalism is growing in both Islam and Christianity, 

pluralism is norm rather than exception in African religion. Thus, the issues of witchcraft and 

religion provide an excellent material for the understanding of African modernity. 

The course comprises lectures and class works. For class works, you are required to read and 

summarise a part of books or articles (minimum 30 pages per week) before attending the class. In 

the class, you will discuss your readings in a small group and then present it in front of all the rest. 

This is by no means an easy course! Assessment is based on active participation in class works and 

an essay (3000 words) submitted at the end of the term. 

EU・ジャパン・エコノミック・リレーションズ (2) (土2) 

EU-JAPAN ECONOMIC RELATIONS (2 Credits) (Saturday, 2 nd period) 

嘉治佐保子経済学部教授 

Sahoko KAJI Professor, Faculty of Economics 

This course is offered in English. The text used in this course is Julie Gilson, “Japan and the 

European Union”, Macmillan Press (in the UK), St. Martin’s Press (in the USA), 2000. The 

— 112 —

contents of the book are as follows. 

Chapter 1 Introduction: Assessing Bilateral Relations 

Chapter 2 Developing Cooperation, 1950s-80s 

Chapter 3 Japan and its Changing Views of Europe 

Chapter 4 European Integration and Changing Views of Japan 

Chapter 5 The 1990s and a New Era in Japan-EU Relations 

Chapter 6 Cooperation in Regional Forums 

Chapter 7 Addressing Global Agendas 

Chapter 8 Conclusions: A Partnership for the Twenty-first Century 

Lectures will be based mostly on chapters of this text. Emphasis will be on the economic side of 

EU-Japan relations, rather than the political or historical. The plan is to use the first lecture for 

introduction. During the following weeks, one to two lecture-hours will be spent discussing each 

of the chapters 1 through 8. 

The topic to be discussed in the following week will be announced at the end of each lecture. 

Students must submit a report on the topic each week. They should thus familiarise themselves 

with the topic before coming to class. Several copies of the text will be on reserve at the library. 

Evaluation is by class participation and an essay at the end of term. 

For lighter reading on Japan, students may turn to Kaji, Hama and Rice, The Xenophobe’s Guide 

to the Japanese, Oval Books, 1999, 3.99 pounds. Reading and/or purchasing of this latter book 

are not necessary. 

— 113 —

Ⅱ 日本研究講座(JAPANESE STUDIES COURSES) 

春学期 

異文化コミュニケーション1 

-日本的コミュニケーションパターンから見た場合- (2) (月5) 

INTERCULTURAL COMMUNICATION 1: SEEN FROM JAPANESE 

COMMUNICATION PATTERNS (2 Credits) (Monday, 5 th period) 

手塚千鶴子国際センター助教授 

Chizuko TEZUKA Associate Professor, International Center 

In spite of the presence of the increasing number of international students on campuses of 

Japanese universities for the past twenty years, most of them complain that they do not get to 

know Japanese students. This is a course dealing with both intercultural communication and 

Japanese communication patterns with a final purpose of assisting international students for 

communicating effectively with Japanese here. It is also hoped that Japanese students will make 

more friends with them and learn from such intercultural contacts. 

In the first part of the course, students will learn basic concepts and issues of intercultural 

communication such as culture, verbal and non-verbal communication, attribution, ethnocentrism, 

and why intercultural communication can be difficult and frustrating as well as enriching, mostly 

through reading and lecture. In the second part, students will be exposed to major characteristics 

of Japanese communication patterns such as emphasis on non-verbal and intuitive communication, 

conflict avoidance, Sasshi, Awase, Honne and Tatemae, and so forth. Then students will be 

introduced to actual cases of troubled intercultural communication involving Japanese both in and 

outside of Japan taken form a variety of resources such as movies like Mr. Baseball, novels, 

English newspaper articles, and cross cultural counseling cases of the instructor. Thus students 

will be helped to apply what they have learned in the first part to analysis of real experiences. 

Evaluation will be based on class participation, attendance, short essay and project paper. 

日本の金融ビッグバン (2) (火3) 

FINANCIAL DEREGULATION (BIG BANG) IN JAPAN (2 Credits) (Tuesday, 3 rd period) 

ハリス、グレアム O.B.E. 商学部非常勤講師 

Graham HARRIS O.B.E. Part-time Lecturer, Faculty of Business and Commerce 

In this class we will study the role of foreign and Japanese financial institutions in Japan 

including banks, securities and insurance companies. We will evaluate the Big Bang changes and 

ascertain whether or not they are achieving their purpose. 

These Big Bang deregulatory changes, together with the general turmoil in the financial markets 

are creating new opportunities for both foreign and Japanese institutions. Existing companies 

are having to modify their strategies and new financial companies are being established – many 

basing their business model on the Internet. 

We will examine these opportunities, separate the real from the imaginary and discuss the current 

and future effect that foreign financial institutions are having on the Japanese financial scene. 

— 114 —

We will also include topics such as the Japanese Post Office; accountancy changes leading to more 

corporate disclosure and transparency; and the government / FSA involvement in the continuing 

deregulation process. 

The language of instruction will be English. Students will be evaluated on the basis of 

attendance, class participation, essays and oral presentations. 

Current materials will be used. 

英国と米国のマスコミに描かれた日本 (2) (火3) 

JAPAN IN THE FOREIGN IMAGINATION (2 Credits) (Tuesday, 3 rd period) 

キンモンス、アール H. 国際センター講師(大正大学教授) 

Earl H. KINMONTH Lecturer, International Center (Professor, Taisho University) 

Description 

This course examines foreign (primarily Anglo-American) views of Japan from the earliest 

awareness of Japan until the present. For Japanese, the course serves as an introduction to the 

many ways Japan has been and is seen by foreign observers. For non-Japanese, the course serves 

to introduce students to the limits and peculiarities of scholarly and journalistic writing on Japan. 

For both, the course is intended to give students an awareness of the degree to which not just 

journalists but also allegedly objective scholarly observers are in fact heavily influenced by the 

historical and political circumstances in which they write. 

Format 

Lectures supplemented by slides and other visual materials. 

Grading and Required Work 

Students will be expected to write one short paper on some aspect the foreign image of Japan or 

the Japanese image of something foreign. There will be a final examination for the course based on 

the lectures. 

Text 

To be selected. 

Readings 

A bibliography of representative works for each topic will be distributed. 

Lecture Topics 

Session Topic 

1 Introduction to the course,“ Whose images of which Japan? 

2 European Knowledge of Japan Before the Coming of Perry 

3 The Meiji Restoration and the Meiji Renovation as Seen by Foreign Observers 

4 The Avid Students Become the Yellow Peril 

— 115 —

5 Taisho Democracy and Interwar Japan as seen by Foreigners 

6 Shame and Constipation - Anglo-American anthropologists psyche out the Japanese 

enemy during the Pacific War 

7 New Dealers in the American Occupation - Progressive Misunderstanding of the Causes 

of Militarism 

8 Cold War Politics and Post-war American Studies of Japan 

9 The many and varied explanations for Japanese economic and technological success 

10 Rote memory or creative teaching - the variegated image of Japanese education 

11 Erotic geisha or smothering mother - the variegated image of Japanese women 

12 Waiting for convergence, planning for containment - rational choice versus revisionism in 

the American view of Japan’s bubble economy. 

13 "Comfort Women" and "The Rape of Nanking" - American self-righteousness confronts 

Japanese evasiveness 

14 Taking Japan Seriously? The who, the why, and how of foreign reporting on Japan 

15 From super state to superannuated state,“ American images of post bubble Japan.” 

多民族社会としての日本 (2) (火4) 

MULTIETHNIC JAPAN (2 Credits)(Tuesday, 4th period) 

柏崎千佳子経済学部助教授 

Chikako KASHIWAZAKI Associate Professor, Faculty of Economics 

This course introduces students to ‘multiethnic Japan’. Although Japanese society is often 

portrayed as ethnically homogeneous, its members include diverse groups of people such as the 

Ainu, Okinawans, zainichi Koreans, and various ‘newcomer’ foreign residents. In this course, 

students will learn about minority groups in Japan and their relations with the majority 

‘Japanese’ population. The goal of this course is to acquire basic knowledge and analytic tools to 

discuss issues concerning ethnic relations in Japan and elsewhere. 

Students are expected to participate actively in the class, much of which will be devoted to oral 

presentations and discussion. Evaluation will be based on participation in classroom discussion 

(30%), presentations (20%), and writing assignments including a short essay and a term paper 

(50%). Reading materials consist of excerpts from a variety of sources and will be provided by the 

instructor. 

日本の政治と外交 (2) (水3、木3) 

JAPANESE POLITICS AND DIPLOMACY (2 Credits)(Wednesday and Thursday 3 rd period) 

* この授業は週2回行われ、7週間で終了します。オーストラリア国立大学との遠隔授業となります。 

This class meets twice a week, and finishes in seven weeks. Lectures will be delivered via 

video-conference in real time to a class on Japanese politics at the Australian National 

— 116 —

University. 

添谷芳秀法学部教授 

Yoshihide SOEYA Professor, Faculty of Law 

田所昌幸法学部教授 

Masayuki TADOKORO Professor, Faculty of Law 

This course aims to evaluate the processes, practices and issues of Japanese politics and diplomacy 

in the postwar period. It will cover three major areas: domestic politics, politics of economic 

policies and Japan’s diplomacy. The course will address several key questions in the study of 

Japanese politics: How did a one-party predominant system emerge, evolve, and change over the 

last half-century? What are the political assumptions and implications of Japanese economic 

policies and relations? What is the nature of Japanese diplomatic identity and role in the 

international arena? Assessment will be based on the following; readings assignments (syllabus 

will be distributed at the first class), participation in class discussion, and the term paper. The 

lectures will also be delivered via tele-conference to the undergraduate class on Japanese politics 

at the Australian National University (ANU), and the students may have opportunities to interact 

with students at ANU. 

April 9: Politics and Diplomacy under the 1955 Regime 

April 10: High Growth and the Economic Catching-up under the 1955 Regime 

April 16: Politics and Diplomacy in an Era of High Growth 

April 17: An Era of High Growth: Political Economy of the 1955 Regime 

May 7: Japan’s Political Responses to Détente 

May 8: Challenges of Economic Success: Japan’s Political Economy in the 1970s 

May 14: Japan’s Politics and Diplomacy under the New Cold War 

May 15: The Era of Economic Frictions: 1970s-80s 

May 21: The End of the Cold War and the Demise of the 1955 Regime 

May 22: Challenges for a Global Economic Power in the Post Cold War Era 

May 28: Political and Diplomatic Challenges in the Post-Cold War Era 

May 29: The End of Japan’s Economic Miracles 

June 4: The 1990s: a “Lost Decade”? 

June 5: Where is Japan heading? 

夢のあと (2) (水3) 

THE AFTERMATH OF DREAMS (2 Credits) (Wednesday, 3 rd period) 

アーマー、アンドルー文学部教授 

Andrew ARMOUR Professor, Faculty of Letters 

In “The Trail of Genji” last year, I focused on that famous work of 11th-century Japanese literature 

known as Genji monogatari. This year, we will progress into the Kamakura and Muromachi 

periods, examining medieval literary developments against the often tumultuous historical 

background. The rise of the military caste is reflected in the famous war tales, such as Heike 

monogatari, which stand in sharp contrast to the feminine writings of the previous Heian period. 

— 117 —

In addition, we shall be discussing the meditative works of the solitary priests, and the simple 

tales enjoyed by the general populace. Time permitting, we will also trace the major 

developments in poetry and drama. Participants are required to report on a reading and research 

project of their own choosing; however, a knowledge of Japanese is not essential and many of the 

works to be discussed are available in English translation. 

ビジネス・ヒストリー (2) (水4) 

BUSINESS HISTORY (2 Credits) (Wednesday, 4 th period) 


コーディネーター玉置紀夫 商学部教授 

Coordinators Norio TAMAKI Professor, Faculty of Business and 

Commerce 


Robert I. TOBIN Professor, 

Commerce 

Faculty of Business and 

This course intends to give students basic ideas to understand how Japan’s modern economy, 

society and business emerged. The lectures and their topics are as follows; 

The spring term 2003 

Professor Stephen Large (University of Cambridge) on 

9 April The Emperor-System and Modern Japanese Nationalism. 

16 April The Emperor-System, Economic Development and War. 

23 April (No classes because of Keio Foundation Day) 

30 April (No classes because of the Golden Week) 

Professor Norio Tamaki on 

7 May Samurai and market economy – why the Tokugawa bakufu collapsed and how 

Satsuma could pull down the bakufu, 1600-1868. 

Professor Richard Smethurst(University of Pittsburgh) on 

14 May The Meiji Restoration and the Foundations of Economic Growth, 1868-1900. 

21 May Empire and Economy, 1890-1931. 

28 May Japan Develops and Industrial Economy, 1890-1931. 

4 June World Depression and World War II, 1931-1945. 

11 June The Allied Occupation and Postwar Recovery, 1945-1955. 

Professor Kouichiro Matsuda (Rikkyo University) on 

18 June Government and Political Thought in the Tokugawa Period. 

25 June Government and Political Thought in the Meiji Period 

Professor Sheldon Garon (Princeton University) on 

— 118 —

2 July The Postwar Promotion of Household Saving (and the question of 

consumption). 

9 July The Evolution of “Social Contracts” (between Government, and Small 

Business, Labor and Farmers). 

Professor Robert Tobin on 

16 July Change in Japan after the Bubble. 

A basic text as advanced reading; 

Reischauer, E. O.(1990) Japan the Story of a Nation Tuttle & Co.(copies are available 

from Kinokuniya and Maruzen) 

NPO/NGO 実践講座-日本のケース (2) (金4) 

REALTY OF NPO/NGO IN THE CASE OF JAPAN (2 Credits) (Friday, 4 th period) 

石井宏明国際センター講師(ピースウィンズジャパン渉外) 

Hiroaki ISHII Lecturer, International Center (External Relations, Peace 

Winds Japan) 

Course Description and Objective 

Recently NGOs and their activities have become more and more publicized in Japan, since the 

Hanshin-Awaji Earthquake occurred. Ordinary people who did not have access to NGOs may 

have a big question, such as “Why does this happen and why is NGO work so important?” 

This course will define NGOs and their activities, responding to such questions, and examine the 

role of NGOs, especially in the field of humanitarian assistance, development, and advocacy. 

Through introducing the “live” activities of various kinds of NGOs, this course will show the real 

pictures of NGO work around the world as well as the situation in Japan. Students could also 

learn strength and weakness of NGOs, particularly in the Japanese context compared to 

well-established Western NGOs, and the relations with other agencies such as the government, 

military forces, UN, and business sectors. 

Four to five guest speakers from NGOs and other players related to NGO’s activities would be 

invited to address in the course. Handouts will be periodically provided during the class session, 

and the lecturer will introduce some relevant reading materials. 

Possible guest speakers are as follows; 

*NGO staff from medical service 

*NGO staff involved in international advocacy activity 

*NGO staff concerning activity for social welfare 

*Staff of International Agency (UN) 

*Person from business sector 

*Refugee or asylum-seeker living in Japan 

— 119 —

*Staff of governmental organization 

In the first half of the course will consist of mainly lecture and discussions facilitated by either 

lecturer or guest speakers, and in the latter half, the main activity will be a group activity to 

practice to design and found a new NGO. Preferably, each group will consist of 4-5 students 

working together to choose a specific area of NGO activity and plan to found, and then examine 

how it works. The lecturer will assist to provide a basic knowledge and skills to organize an 

NGO. 

Students should be able at the end of the course to: 

1. Understand the definition and the diversity of NGOs and their activities, particularly in 

humanitarian assistance. 

2. Develop a basic knowledge of NGO activities, including implementation of assistance, 

advocacy, administration activity, public relations, and so on, through lecture, guest speech, 

and reading. 

3. Acquire practical methodology throughout the group activity in terms of how an NGO can 

be organized and develop its capacity. 

The grades for the course will be computed from the following components: 

- Class participation 20% 

- Group Activity 50% 

- Final Report 30% 

ジャパニーズ・エコノミー (2) (金5) 

JAPANESE ECONOMY (2 Credits) (Friday, 5 th period) 

小島明 商学研究科教授 

Akira KOJIMA Professor, Graduate School of Business and Commerce 

戦後から現在に至る､日本経済を世界経済との関連を重視しながら分析。高度経済成長､制度改革､雇用 

慣行、企業経済など多面的に論ずる。 

1980 年代の円高､バブル景気とその破壊､不良債権問題､直接投資､金融改革、日本的経営の在り方など 

を議論する。日本が現在直面している政策問題も点検｡講義および討議は英語を使用｡ 

成績はレポートと討議への参加等を重視して評価する｡ 

ビデオ､テープなども利用しながら当局者､専門家の生の声､意見に接することができるようにしたい｡ 

Japan’s economic performance and policy debate in post war period up to now is covered with 

global economy perspective. 

Issues such as management practices, financial big-bang, foreign direct investment (FDI), bad 

loan problems, exchange rate, system reforms are all discussed with preferably active 

participation of students. Students can have real exposure to the most current policy debate 

amongst special thorough Video and tapes, etc. 

参考文献: 

“Japan’s Policy Trap – Dollars, Deflation and the Crisis of Japanese Finance.” By Akio Mikuni 

— 120 —

and R. Taggart Murphy (Brooking Institution Press, 2002) 

エコノミー・オブ・ジャパン (2) (土2) 

ECONOMY OF JAPAN (2 Credits) (Saturday, 2 nd period) 

嘉治佐保子経済学部教授 

Sahoko KAJI Professor, Faculty of Economics 

This course is offered in English. The text book is Takatoshi Ito, The Japanese Economy, MIT 

press, 1992. The book’s contents are as follows; 

Part I Background 

Chapter 1 An introduction to the Japanese economy 

Chapter 2 Historical background of the Japanese economy 

Part II Economic Analysis 

Chapter 3 Economic growth 

Chapter 4 Business cycles and economic policies 

Chapter 5 Financial markets and monetary policy 

Chapter 6 Public finance and fiscal policies 

Chapter 7 Industrial structure and policy 

Chapter 8 Labour market 

Chapter 9 Saving and the cost of capital 

Chapter 10 International trade 

Chapter 11 International finance 

Part III Contemporary topics 

Chapter 12 US-Japan economic conflicts 

Chapter 13 The distribution system 

Chapter 14 Asset prices; land and equities 

Lectures will be based on chapters of this text. 

Students must submit a report on the chapter to be discussed each week. They should thus 

familiarise themselves with the topic before coming to class. Several copies of the text will be on 

reserve at the library. 

Evaluation is by class participation and an essay at the end of term. 

For lighter reading on Japan, students may turn to Kaji, Hama and Rice,“The Xenophobe’s Guide 

to the Japanese,”Oval Book, 1999. £ 3.99. Reading and / or purchasing of this latter book are 

not necessary. 

— 121 —

秋学期 

異文化コミュニケーション2 

-異文化接触における日本人のアイデンティティ- (2) (月5) 

INTERCULTURAL COMMUNICATION 2: IDENTITIES OF JAPANESE 

SOJOURNERS (2 Credits) (Monday, 5 th period) 

手塚千鶴子国際センター助教授 

Chizuko TEZUKA Associate Professor, International Center 

This is a mini-course in Japanese Studies with a focus on Japanese identities in long-term 

cross-cultural encounters. Since the time of late Edo period when Japan opened her door to the 

world outside, she has been experiencing an increasing level of intercultural contact, both in 

Japan and abroad. Internationalization and globalization has recently stepped up Japanese to 

contact more often and extensively with people from diverse cultures. As Japan is regarded to 

have entered the third stage of Kaikoku, it would be meaningful for both Japanese and 

non-Japanese to review psychological impact of such intercultural contacts on Japanese, 

particularly their identities at this point both from historical and social psychological perspectives. 

Covering the period roughly from the early Meiji Era up to the present, this course will explore 

how Japanese responded both as a country and individuals to exciting and confusing encounters 

with cultures different from their own and how it affected their sense of identity, drawing on such 

resources as novels like Foreign Studies of Shusaku Endoh, essays and biographies, letters of 

Japanese intellectuals such as Tsuda Umeko, Natsume Soseki and more recent research on 

Japanese returnee students called Kikokushijo and Japanese of intercultural marriages. Active 

participation in class will be encouraged as class activities include pairwok and group discussion 

besides lecture by the instructor. Evaluation will be based on class participation, attendance, 

short essay and a term paper. 

近代日本の対外交流史 (2) (月5) 

MODERN HISTORY OF DIPLOMATIC AND CULTURAL RELATIONS BETWEEN 

JAPAN AND THE WORLD (2 Credits) (Monday, 5th period) 

太田昭子法学部教授 

Akiko OHTA Professor, Faculty of Law 

The course aims to provide an introductory and comprehensive view of the history of diplomatic 

and cultural relations between Japan and the World in the latter half of the nineteenth century 

and early twentieth century. A basic knowledge of Japanese history is desirable, but no previous 

knowledge of this particular subject will be assumed. A small amount of reading will be expected 

each week. (The reading list will be given at the beginning of the term.) 

Students are expected to make a short report on a research project of their own choosing and hand 

in a term paper of about 1,500-2,000 words (about five pages, A4, double space) by the end of the 

term, and take the final examination. 

— 122 —

日本の文学 (2) (水3) 

JAPANESE LITERATURE (2 Credits) (Wednesday, 3 rd period) 

アーマー、アンドルー文学部教授 

Andrew ARMOUR Professor, Faculty of Letters 

This course is intended to cover the history of Japanese literature from earliest times up to the 

modern era. Although only one semester in duration, the course’s aim is to introduce the major 

developments in poetry, prose and drama, and thus provide students with an overview of the 

culture and currents that helped to shape such works as the Manyôshû, Genji monogatari, and 

Oku-no-hosomichi. Participants are required to report on a reading and research project of their 

own choosing; however, a knowledge of Japanese is not essential and many of the works to be 

discussed are available in English translation. 

20 世紀日本文学に与えたヨーロッパ文学の影響 (2) (水4) 

THE IMPACT OF WESTERN LITERATURE ON JAPANESE TWENTIETH-CENTURY 

FICTION (2 Credits) (Wednesday, 4th period) 

レイサイド、ジェイムス法学部教授 

James M. RAESIDE Professor, Faculty of Law 

This course of lectures is intended to give a selective account of the way that Western literature 

was received in Japan during the 20th century, and the different ways that Japanese novelists 

engaged with the genres and techniques of foreign predecessors and contemporaries. 

Consideration will be limited to Japanese novelists, though poets will also figure amongst the 

Western writers. The lectures will follow a basically chronological order, beginning with the works 

of the Meiji novelists such as Natsume Soseki and ending with Murakami Haruki. Students 

interested in this course should try to read at least some of the following (names appear without 

macrons). 

Japanese 

Natsume Soseki 夏目漱石『草枕』 

English Translation A Three-Cornered World/ Unhuman Tour 

Nagai Kafu 永井荷風『墨東奇談』 

English Translation: A strange Tale from East of the River 

Akutagawa Ryonosuke 芥川龍之介「蜘蛛の糸」、「河童」 

English Translation ”The Spider’s Thread” Kappa 

Tanizaki Junichiro 谷崎潤一郎『痴人の愛』 

English Translation Naomi 

Mishima Yukio 三島由紀夫『愛の渇き』「憂国」 

English Translation: Thirst for Love; “Patriotism” 

Endo Shusaku 遠藤周作『沈黙』 

English Translation Silence 

Noma Hiroshi 野間宏『わが塔はそこに立つ』 

(There Stands my Pagoda) 

Oe Kenzaburo 大江健三郎『新しい人よ眼ざめよ』 

English Translation Rouse Up O Young Men of the New Age! 

— 123 —

Murakami Haruki. 『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』 

English Translation Hard-boiled Wonderland 

General surveys of Japanese literature such as those by Donald Keene and Shuichi Kato will also 

provide good background information. 

美術を「よむ」― 日本美術史入門 (2) (水4) 

INTRODUCTION TO THE ARTS OF JAPAN (2 Credits) (Wednesday, 4 th period) 

河合正朝文学部教授 

Masatomo KAWAI Professor, Faculty of Letters 

迫村知子国際センター講師(文学部訪問研究員) 

Tomoko SAKOMURA Lecturer, International Center (Visiting Researcher, Faculty 

of Letters) 

Description 

Through an examination of selected topics and objects from the prehistoric period to the 19th 

century, this introductory course to the arts of Japan aims to familiarize students to various 

formats of Japanese art, such as handscrolls and folding screens, as well as to various artistic 

genres, such as painting, sculpture, architecture, ceramics, and calligraphy. Primary focus will be 

given to close analysis of artifacts in order to gain an understanding of their aesthetic, meaning, 

and function, as well as the cultural and historical contexts in which they were produced. 

In addition to the lectures, few museum trips will be organized throughout the semester. 

Lecture Schedule (tentative) 

1. Introduction 

2. Tombs, Pots, and Figurines: a Look at Ancient Japan 

3. Through China and Korea: Early Sculpture and Religious Structures 

4. Seasonal Framework and the Arts of the Heian Imperial Court 

5. Narrative Painting and Calligraphy of the Heian and Kamakura Periods 

6. Traditions of “Religious” Art: Shinto and Buddhist 

7. Ink Painting and the Arts of the Zen Temple 

8. Arts of the Tea Ceremony 

9. Space and Image: Art and Its Function in Architecture 

10. Monumental Screen Paintings of Momoyama and Edo Japan 

11. Depictions of the Urban City: Kyoto and Edo 

12. “Renaissance” and “Realism”: Rimpa and the Maruyama-Shijo School 

13. Popular Arts of Edo: Ukiyo-e Prints and Books 

対人関係における自分-日本の観点・アメリカの観点 (2) (木2) 

THE INTERACTING SELF: JAPANESE AND AMERICAN PERSPECTIVES AND 

PRACTICES (2 Credits) (Thursday, 2nd period) 

マクドナルドスコット、パトリシア国際センター講師 

Patricia MCDONALD-SCOTT Lecturer, International Center 

— 124 —

This course addresses concepts of self and self-other interactions in Japan and the U.S. 

Americans are often described as “independent;” Japanese as “interdependent.” This has 

different implications for individual cognitive and emotional experience and for 

communication patterns and styles. We will look at these differences and also consider concepts 

such as giri, tatemae/honne, uchi/soto, and amae which are thought to be unique to Japanese 

interpersonal relations. Self-concept develops through early childhood experience both at home 

and at school, and we will review Japan-U.S. comparative studies in this area. In addition, we will 

review studies showing how patterns of thinking have changed in Japan in the latter half of the 

twentieth century and how these ways of thinking currently overlap with Western thinking. 

The course format combines lectures and class discussion, and class members will have an 

opportunity to develop measures to test their own ideas about these concepts. A reading list will 

be provided at the first class, with copies of the readings placed on reserve. 

日本経済の展望 (2) (木5) 

ECONOMIC SURVEY OF CONTEMPORARY JAPAN (2 Credits) (Thursday 5th period) 

市川博也国際センター講師(上智大学教授) 

Hiroya ICHIKAWA Lecturer, International Center (Professor, Sophia University) 

An applied course of economics for the contemporary Japanese economy. 

The course will examine the roots of recent instability in the financial system, and the 

effectiveness of current government economic policies. The Japan Model will critically be 

examined. Topics include the problems related to an aging population, the social security system, 

burden of government debt, competition policy, and deregulation. Also, attention will be paid to 

the impact of financial big bang, corporate governance, government-business relations, trade 

disputes, foreign direct investment, ODA policy, environmental issues, and civil society. A 

macroeconomic model of Japan developed by myself will be introduced. Students are expected to 

discuss current economic and financial news in each class. 

科学技術文化特論 (2) (金2、日吉開講) 

ETHNOLOGY OF SCIENCE AND TECHNOLOGY IN JAPAN 

(2 Credits)(Friday, 2 nd period, Hiyoshi Campus) 

ドゥウルフ、チャールズ理工学部教授 

Charles DE WOLF Professor, Faculty of Science and Technology 


Science, Technology and Culture 

Japan is often viewed, by Japanese and non-Japanese alike, from seemingly polar opposite 

perspectives: on the one hand, as a non-Western country that, more thoroughly and successfully 

than any other, has adopted the life-style of the "global" West; on the other, as, certainly among the 

advanced industrial democracies, the most insular and self-absorbed, obsessed with its own 

ethnic-national identity and holding "foreigners" at arm's length. How is it possible, for example, 

— 125 —

that a country at the pinnacle of technological achievement could produce politicians who speak of 

skis produced in foreign countries as unusable on Japanese snow? How is it that the residents of 

the "high-tech" Japanese metropolis, the largest urban complex in the world, can wax enthusiastic 

about a freely elected governor who describes non-Yamato residents as "criminals" waiting to 

attack pure-blooded Japanese in the event of a major earthquake? In this course, we shall 

examine this seeming paradox from various perspectives: historical, social, linguistic, and 

religious. A related sub-theme will be the question of how culture and science, in the broadest 

senses of the terms, are interrelated. 

経済思想 (2) (土2) 

THE JAPANESE TRADITION OF MODERN ECONOMIC THOUGHT 

(2 Credits) (Saturday, 2nd period) 


小室正紀経済学部教授 

Masamichi KOMURO Professor, Faculty of Economics 

坂本達哉経済学部教授 

Tatsuya SAKAMOTO Professor, Faculty of Economics 

池田幸弘経済学部助教授 

Yukihiro IKEDA Associate Professor, Faculty of Economics 

The course surveys the history of modern Japanese economic thought from the late Tokugawa 

period up to the post-WW II era. The course consists of three parts and will be a joint lecturing by 

three professors. The official language will be English only provided that at least one foreign 

student be registered in the course. Masamichi Komuro focuses on the earliest stage of Japanese 

economic thought against the backdrop of the rise of market economy in Japan and examines the 

way in which distinguished economic thinkers including Yukichi Fukuzawa, the founder of Keio 

University, addressed some fundamental issues of modern Japanese society after the Meiji 

Restoration (1868). Tatsuya Sakamoto continues to discuss the social, political and intellectual 

contexts prior to WW II in which the more developed types of Western economic thought including 

Marxism were introduced and digested. Yukihiro Ikeda concludes the survey by considering the 

latest stage of developments before and after WW Ⅱ as the intellectual legacy upon which the 

post-war generations of economists were to present some influential programs for reconstructing 

Japanese economyand society. 

No particular textbook will be used but the course follows the order of arguments as presented in 

Economic Thought and Modernization in Japan edited by S. Sugihara and T. Tanaka (Edward 

Elgar, 1998). Copies of parts of the book will be distributed subject to copy right restrictions. A 

further list of recommended sources for each class will be made available. Overall assessment for 

the course will be made upon the basis of class attendance and a short written examination at the 

end of the term. 

— 126 —

商 学 研 究 科 履 修 案 内 - 慶應義塾大学-塾生HP - Keio University

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