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JAEA-Evaluation-2010-005-CD.pdf:6.17MB - 日本原子力研究開発機構

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1<br />

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3<br />

4<br />

5<br />

6<br />

7<br />

8<br />

被招聘者 国籍 所属 級数 招聘期間 受入種類 招聘目的<br />

Dr. Theo<br />

Tervoort<br />

(テオ テル<br />

ブールト)博士 オランダ<br />

Dr. David<br />

BOILLEY(デ<br />

ビッド ボイ<br />

リー)博士 フランス<br />

Evelyne Sage<br />

博士 (客員研<br />

究員)<br />

Dr. Peter O’<br />

Neill (客員研<br />

究員)<br />

フランス<br />

イギリス<br />

Dr.Robert Haag<br />

Heffner<br />

(客員研究員) 米国<br />

陳 志権 博士<br />

Selvakumar<br />

Sellaiyan 博士<br />

Fan Fangli(ファ<br />

ン ファンリ)<br />

中国<br />

インド<br />

中国<br />

スイス国 Zürich<br />

(チューリッヒ)工科大<br />

学<br />

上級研究員<br />

7<br />

平成20年6月9日<br />

(月)(1日間)<br />

フランス 国立重イオ 平成20年7月23日<br />

ン加速器研究所 (水)~ 平成20年7<br />

(GANIL)<br />

月25日(金)の3日<br />

准教授 6 間<br />

National Center for<br />

Scientific Research<br />

(国立科学研究セン<br />

ター)<br />

研究主幹<br />

University of Oxford<br />

(オックスフォード大<br />

学)<br />

Professor<br />

ロスアラモス国立研<br />

究所(Los Alamos<br />

National Laboratory)<br />

客員研究員(Guest<br />

Researcher)<br />

武漢大学物理学科<br />

教授<br />

マドラス大学原子核<br />

物理学科<br />

研究員<br />

中国科学院 近代物<br />

理学研究所<br />

研究員<br />

7<br />

7<br />

7<br />

7<br />

5<br />

3<br />

平成20年6月5日<br />

(木)~平成20年6月<br />

7日(土)(3日間)<br />

平成20年6月7日<br />

(土)~平成20年6月<br />

8日(日)(2日間)<br />

平成20年7月20日<br />

(日)~平成20年7月<br />

26日(土)(7日間<br />

平成20年8月17日<br />

(日)~平成20年8月<br />

27日(水)(11日間)<br />

平成20年10月4日<br />

(土)~平成20年12<br />

月27日(土)(85日<br />

間)<br />

平成20年10月14日<br />

(火)~平成21年1<br />

月11日(月)(90日<br />

間)<br />

平成20年度 先端基礎研究センター 外国人招聘一覧<br />

専門家招聘<br />

(国内から<br />

の招聘)<br />

専門家招聘<br />

(国内から<br />

の招聘)<br />

専門家招聘<br />

(国内から<br />

の招聘)<br />

専門家招聘<br />

(国内から<br />

の招聘)<br />

専門家招へ<br />

い<br />

外国人招聘<br />

制度<br />

外国人招聘<br />

制度<br />

外国人招聘<br />

制度<br />

Tervoort博士は、高分子の合成およびその加工成形過程の研究に長年携わってきており、とりわけポリテトラフルオロエチレン(PTFE)の<br />

加工成形技術に関して造詣の深い研究者である。同博士を機構へ招聘して講演・討論を依頼し、本グループが研究に携わっている燃<br />

料電池に関する研究において、その電解質膜を構成する重要な基材の一つであるPTFE膜の構造と特性に関して意見を交換し、理解を<br />

深めることは、グループ研究の進展に役立てるものと期待できる。また、被招聘者が主宰する研究グループと本研究グループとの共同<br />

研究計画について議論する。被招聘者との先端基礎研究センターにおけるこれらの交流は、強相関超分子系のみならず基礎的な高分<br />

子材料物性研究の推進を図る上で重要な意味を持つものである。<br />

Boilley博士は原子核の動力学理論の専門家で、特に重原子核合成過程のメカニズムを古典マルコフ過程をもとにしたLangevin方程式を用いて解析<br />

する手法を中心に研究を進めている。これまで懸案であったアクチニド核種の合成過程におけるエキストラ・プッシュエネルギーの問題に一つの説明<br />

を与えることに成功し、また、重原子核合成計算汎用コード「KEWPIE」を作成・公開する等、原子核合成研究分野の発展に大きな貢献を果たしている。<br />

最近では古典マルコフ過程を越えた、非マルコフ過程の効果について研究を進め、また、核分裂障壁点から核分裂切断点に至る時間についての考察<br />

を行う等、この分野の原理的問題にも精力的に取り組んでいる。<br />

今回、Boilley博士を招聘して同氏の重原子核合成反応に関する最新の研究成果についてセミナーをしていただくとともに、原子力機構の原子核研究<br />

グループメンバーと核融合反応分野の研究に関して議論を行う。<br />

Sage博士は、紫外線により誘発されるDNA損傷とこれを起点とした生物影響について、DNA分子レベルから細胞レベルの修復過程まで<br />

広範囲にわたって数多くの著名な成果を発表してきており、最近ではフランス国立科学研究センター・キュリー研究所の生命科学部門<br />

の研究グループリーダーとして本分野を世界的に主導している第一人者である。最近は、紫外線以外の高LET放射線やシンクロトロン<br />

放射光も放射線源として用い、これらの放射線の線質に依存して生じるゲノムDNA上に生じるより重篤なクラスター損傷についても研究<br />

を展開しており、本グループでは客員研究員を委嘱している。同博士を機構へ招聘して、講演・討論を依頼し、本グループにおける放射<br />

線による遺伝子(DNA)損傷研究及び関連研究の進展に資することとしたい。<br />

これからの研究でさらに重要な知見を得るためには、様々なDNA修復酵素、DNA複製酵素をプローブとした「クラスターDNA損傷」の酵<br />

素的な認識機構や、様々な酵素による「クラスターDNA損傷」の修復機構を詳細に調べる必要がある。このような実験は非常に新しく挑<br />

戦的であり、元来非常に不安定な構造体であるDNA損傷や酵素を用いるため、抽出、実験条件、保存に詳細な専門的知識を必要とし、<br />

情報交換がかかせない。Peter O’Neill博士は「クラスターDNA損傷」研究において世界的に研究をリードしており、discussionや情報交<br />

換を行うことは非常に有用である。また、当招聘により世界的な連携を図ることは、当グループの研究の進展に役立つと期待される。<br />

Heffner博士は、一昨年度まで本機構においてグループリーダーを務め、その後も当グループの客員研究員として研究に従事している。<br />

同博士を招へいして、 μSR実験に関する討論を行うと共に、原子力機構、高エネ機構、理研の3者主催でつくば市で開催される「第11<br />

回ミュオンスピン回転・緩和・共鳴法に関する国際会議」に出席し、μSR実験に関する議論を行う。<br />

陳志権博士は、陽電子消滅法及び陽電子ビームを用いた材料物性研究の第一人者として活躍している。陽電子化学国際会議(PPC9)<br />

の組織委員を務めるなど、本分野では著名研究者として知られている。これまで、超伝導体や化合物の研究において優れた業績を挙<br />

げている。陳志権博士は、機構のリサーチフェローとして、イオン加速器を用いた酸化亜鉛半導体の高機能化に関する研究を行い、そ<br />

の間に15編の論文を発表している。最近になり、磁性不純物の注入により酸化亜鉛をスピントロニクスに応用しようとする新たな動きが<br />

ある。そこで、陳志権博士の再来日により、イオン加速器を用いた酸化亜鉛半導体の共同研究を進め、本分野においてさらなる研究の<br />

進展を目指す。<br />

Sellaiyan博士は、有機発光材料、金属多層膜、ナノ半導体材料などを対象として、幅広く物性研究を行っている。結晶成長に関する経<br />

験と知識を持っており、評価法としては、X線回折法やラマン分光法に加えて、陽電子消滅法にも精通している。そこで、招へい担当者<br />

のグループにおいて、陽電子ビームと理論解析を利用したイオン照射誘起材料改質の研究を実施する。<br />

Fan氏は中国科学院・近代物理学研究所の核化学研究グループで、106番元素シーボーギウム(Sg)の化学的研究を目指して装置開発<br />

ならびに実験系に使用する新規抽出材の開発などを進めている。当研究グループでもSgの化学挙動研究に向けて準備を進めており、<br />

Fan氏との情報や意見交換、ならびに共同実験は当グループの今後のSgを含めた超重元素研究にきわめて有意義と考える。また昨年<br />

はFan氏の上司Qin Zhi教授を招へいし、将来の研究協力などについて議論した。本招へいが今後の国際協力の具体的な第一歩となる<br />

ことを期待する。

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