JAEA-Evaluation-2010-005-CD.pdf:6.17MB - 日本原子力研究開発機構
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9<br />
被招聘者 国籍 所属 級数 招聘期間 受入種類 招聘目的<br />
Dr. Andrei<br />
Zvelindovsky<br />
Dr.SHI Weiqun<br />
(シ ウィチン)<br />
博士<br />
Prof. Asokendu<br />
MOZUMDER<br />
(アソケンドゥ<br />
モズムダー)<br />
Prof. Dr. Valery<br />
Ivanovich<br />
Zagrebaev<br />
(バレリー イバノ<br />
ビッチ ザグレバエ<br />
フ) 教授・博士<br />
Dr. Eduard<br />
Mikhailovich<br />
Kozulin (エドアー<br />
ド ミカイロビッチ<br />
カズーリン) 博士<br />
Dr. Murugappan<br />
Muthukumar<br />
(ムルガパン<br />
ムトゥクマー)<br />
オランダ<br />
中国<br />
アメリカ合衆<br />
国<br />
ロシア<br />
ロシア<br />
アメリカ<br />
Dr. Hooshang<br />
NIKJOO<br />
(客員研究員) イギリス<br />
Evelyne Sage<br />
博士<br />
フランス<br />
Dr. Sergey<br />
Vsevolodovich<br />
STEPANOV ロシア<br />
イギリス国 セントラ 平成19年4月24日<br />
ルランカシャー大学 (火)(1日間)<br />
教授 7<br />
中国科学院 高エネ<br />
ルギー物理学研究所<br />
(中国科学院高能物<br />
理研究所) 助手<br />
(Staff member)<br />
ノートルダム大学 放<br />
射線研究所(エネル<br />
ギー省所属)<br />
研究教授 名誉教授<br />
ロシア ドブナ合同原<br />
子核研究所 フレロフ<br />
原子核反応研究部<br />
(FLNR) FLNR副部<br />
長<br />
ロシア ドブナ合同原<br />
子核研究所 フレロフ<br />
原子核反応研究部<br />
(FLNR)<br />
グループリーダ<br />
アメリカ合衆国 マサ<br />
チューセッツ大学 教<br />
授<br />
National Aeronautics<br />
and Space<br />
Administration (アメリ<br />
カ航空宇宙局)<br />
Senior Research<br />
Scientist<br />
National Center for<br />
Scientific Research<br />
(国立科学研究セン<br />
ター)<br />
研究主幹<br />
Institute for<br />
Theoretical and<br />
Experimental Physics<br />
Senior Researcher<br />
5<br />
7<br />
7<br />
7<br />
平成19年10月1日<br />
(月)~平成19年12<br />
月27日(木)(88日<br />
間)<br />
平成19年9月27日<br />
(木)~平成19年11<br />
月17日(土)(52日<br />
間)<br />
平成19年10月22日<br />
(月)~平成19年10<br />
月25日(木)(4日<br />
間)<br />
平成19年10月22日<br />
(月)~平成19年10<br />
月25日(木)(4日<br />
間)<br />
7 平成19年9月25日<br />
(火)(1日間)<br />
7<br />
7<br />
7<br />
平成19年11月4日<br />
(日)~平成19年11<br />
月11日(日)(8日間)<br />
平成19年11月1日<br />
(木)~平成19年11<br />
月15日(木)(15日<br />
間)<br />
平成19年11月5日<br />
(月)~平成19年11<br />
月11日(日)(7日間)<br />
6)平成19年度 先端基礎研究センター 外国人招聘一覧<br />
専門家招聘<br />
(国内から<br />
の招聘)<br />
外国人研<br />
究者招へい<br />
制度<br />
「日本学術<br />
振興会外国<br />
人招へい研<br />
究者(短<br />
期)」による<br />
専門家招聘<br />
(国内から<br />
の招聘)<br />
専門家招聘<br />
(国内から<br />
の招聘)<br />
専門家招聘<br />
(国内から<br />
の招聘)<br />
専門家招へ<br />
い<br />
「日本学術<br />
振興会 外<br />
国人招へい<br />
研究者(短<br />
期)」<br />
専門家招へ<br />
い<br />
Zvelindovsky博士は、理論と計算機シミュレーションの手法を用いてナノ構造の自己組織化過程等のソフトマター研究を精力的に行っており、ブロッ<br />
ク共重合体の相分離挙動に関して優れた業績をあげている。同博士を機構へ招聘して講演・討論を依頼し、活発な議論を交わすことにより、機構で行<br />
われた中性子小角散乱実験と理論との比較・検証を通して研究の進展を図ることが期待できる。また、被招聘者が主宰する研究グループと本研究グ<br />
ループとの共同研究計画について議論する。被招聘者との先端基礎研究センターにおけるこれらの交流は中性子散乱を積極的に用いる研究の推進<br />
をはかるうえで重要な意味を持つものである。<br />
本候補者は2007年3月中国清華大学で学位を取得した新進気鋭の研究者である。彼は、湖北工業大学の化学工学科を修了し、さらに中国原子能科<br />
学研究院に進学、放射化学学科にて核燃料サイクルと材料の分野で修士号を取得、博士課程は清華大学の化学科の生体有機化学で博士号を取得<br />
した。このような経歴から化学、原子力工学、特に核燃料サイクル、放射線効果、バイオ分野の勉学と研究を積み上げており、広い視野を持ち、特に<br />
放射線効果、原子力の分野の経験があることから、先端基礎研究センターの放射線作用基礎解明グループの進める原子力工学の基盤となる放射線<br />
反応の研究に相応しい経験を積んでおり、原子力機構で受入れるには適切と判断される。当グループの勝村が昨年、中国原子能科学研究院を訪問<br />
した際に研究発表会を通じて本候補者を知った。これまでの成果の発表を整然と紹介し、質問にも的確に応じ、その能力を高く評価した。さらに、明る<br />
い前向きの性格であることからグループ研究にも適していると判断した。<br />
放射線と物質の相互作用に関する研究は、基礎・応用ともにますます活発化し、その重要性も増大しつつあるところであり、その新しい展開が大きく期<br />
待されている。このような背景のもとで、被招聘者Mozumder教授(理論研究者)と本招聘担当者の籏野嘉彦(実験研究者)の編著により最近出版され<br />
た本研究テーマと同名の本”Charged Particle and Photon Interactions with Matter”, eds., A. Mozumder and Y. Hatano, Marcel Dekker, New<br />
York(2004) はRoentgen, Curie 以降はじめて放射線作用に関する基礎・応用の研究成果をまとめたものとして高く評価されている。その一方で、最近<br />
の進歩と将来展望を中心に続編を出版してほしいとの国際的な要望が強いことから、その内容・構成と著者選考について互いに意見・情報交換を行う<br />
ことを目的として標記の「日本学術振興会外国人招へい(短期)」へ申請し、採択されたものである。また、同教授は本機構ならびに国内滞在中に多く<br />
のセミナー講演等を行うとともに、特に若手研究者と接して本研究テーマについて情報・意見交換を行う。<br />
フレロフ研究所(FLNR)は、アクチノイド原子核を標的とする融合反応によって原子番号118までの超重元素を合成したことで知られている。Zagrebaev<br />
教授は、FLNRの理論部門の統括責任者で、超重元素の合成を目的とする重イオン反応の理論研究を行っている。一方、先端基礎研究センターで<br />
は、アクチノイド原子核や希土類原子核など変形した標的原子核を用いた重イオン融合反応機構を調べており、互いに密接に関係した研究を行って<br />
いる。Zagrebaev教授を招聘して議論を行い、互いに交流することで、当該研究課題の推進、および協力を含めた新しい課題を見出すことを目的とす<br />
る。<br />
フレロフ研究所(FLNR)では、超重元素を合成するための重イオン融合反応機構を解明するため、反応に伴って生成される核分裂片の特性を実験的に<br />
調べている。この実験データは、実際FLNRで合成された超重元素の生成断面積を解釈するのに使われている。Kozulin博士は、この実験グループの<br />
リーダである。一方、先端基礎研究センターでは、アクチノイド原子核を標的とする反応の核分裂特性を測定し、超重元素合成のための反応機構を調<br />
べており、両グループのテーマは密接に関係している。Kozulin博士を招聘し、実験技術等についての議論を行うことで、当該研究の推進をはかること<br />
を目的とする。<br />
Muthukumar博士は、これまで理論と計算機シミュレーションの手法を用い、(1)デンドリマー、(2)ブロック共重合体、(3)結晶性高分子、(4)高分子電解<br />
質、等、数多くの高分子物理化学に関する重要な問題を解明してきており、その功績により現在同分野において最も影響力のある理論家として認知さ<br />
れている。同博士を機構へ招聘して講演・討論を依頼し、活発な議論を交わすことにより、機構で行われた超分子系における中性子小角散乱実験と<br />
理論との比較・検証を行い、本グループ研究の進展を図ることが期待できる。また、被招聘者が主宰する研究グループと本研究グループとの共同研<br />
究計画について議論する。被招聘者との先端基礎研究センターにおけるこれらの交流は、中性子散乱を積極的に用いる研究の推進をはかるうえで重<br />
要な意味を持つものである。<br />
Nikjoo博士は、クラスターDNA損傷生成に関するコンピュータシュミレーションにおいて顕著な業績を納め、現在も活発に研究を続けてい<br />
る。この度、同博士を当センターへ招へいして、講演・討論を依頼し、当所における当該研究及び関連研究の進展に資することとした<br />
い。<br />
Sage博士は、紫外線により誘発されるDNA損傷とこれを起点とした生物影響について、DNA分子レベルから細胞レベルの修復過程まで広範囲にわ<br />
たって数多くの著名な成果を発表してきており、最近ではフランス国立科学研究センター・キュリー研究所の生命科学部門の研究グループリーダーと<br />
して本分野を世界的に主導している第一人者である。最近は、紫外線以外の高LET放射線やシンクロトロン放射光も放射線源として用い、これらの放<br />
射線の線質に依存して生じるゲノムDNA上に生じるより重篤なクラスター損傷についても研究を展開している。そこで、同博士を機構へ招聘して、講<br />
演・討論を依頼し、機構における放射線による遺伝子(DNA)損傷研究及び関連研究の進展に資することとしたい。<br />
Stepanov博士は、ポジトロンの放射線化学に関する顕著な業績を納め、現在も活発に研究を続けている。この度、同博士を当センター<br />
へ招へいして、講演・討論を依頼し、当所における当該研究及び関連研究の進展に資することとしたい。