JAEA-Evaluation-2010-005-CD.pdf:6.17MB - 日本原子力研究開発機構

・研究課題:核子移行反応を用いた超ウラン元素領域のインビームγ線分光
(東工大、防衛医大、H17〜H21)
成果:核子移行反応を利用したγ線核分光法を開発し、中性子過剰超ウラン元素の励
起構造を明らかにした。
・研究課題:核分裂で得られる中性子過剰核の壊変特性の研究
(名古屋大、広島大、H17〜H19)
成果:新同位元素 163-166 Eu を発見するとともに、精度の高い Qβを導出した。
・研究課題:超重元素合成における重イオン融合障壁分布の実験的導出
(KEK(高エネルギー加速器研究機構)、H18〜H21)
成果: 48 Ti, 54 Cr, 56 Fe, 64 Ni, 70 Zn+ 208 Pb 反応等の融合障壁分布を測定し、従来の予測との
ずれを指摘した。
・研究課題:アクチニド原子核を標的とする重元素の合成と崩壊特性の測定
(東北大、H18〜H21)
成果: 30 Si+ 238 U 反応で新同位体 264 Sg(Z=106)を合成、自発核分裂の半減期を決定。
・研究課題:短寿命核を経由する宇宙での元素合成過程の研究
(KEK、理科大、大阪電通大、H17 以降)
成果: 8 Li, 12 B, 16 N(α, n)および 8 Li(d, t)反応の超新星爆発時の核反応率導出に成功した。
・研究課題:ハドロン物質及びクォーク物質の研究
(東大、阪大、沼津高専、H17〜H18)
成果:重イオン衝突で生成されるクォーク物質の熱力学的性質を明らかにした。
・研究課題:大規模殻模型計算
(東大、H17〜H21)
成果:不安定核での魔法数の消滅を再現し、殻進化という新たな概念を構築する大き
な手がかりを与えた。
・研究課題:クラスター模型による殻構造及び反応の研究
(理研、沼津高専、日本 SGI、H18〜H21)
成果:クラスター構造の発達した軽い原子核の構造と反応に関する理論的検討を進め
た。
・研究課題:アクチノイドターゲット重イオン融合核分裂における核分裂片角度異方性
異常の解明
(金沢大、東大、H19〜H21)
成果: 242 Pu+ 12 C, 232 Th+ 22 Ne 反応系で核分裂片の角度異方性と核分裂断面積の励起関数
を求めた。