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JAEA-Evaluation-2010-005-CD.pdf:6.17MB - 日本原子力研究開発機構

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けのモンテカルロ殻模型計算コードの開発を進めており、中重核の精密殻模型計算のよう<br />

な基礎研究とともに、そのコードの一部を利用して、代理反応に必要な核構造計算(高速<br />

中性子領域における分光学的因子の分布の計算)へと発展させている途上にある。<br />

また、低密度での液相-気相相転移【論文 13,29,82,国際会議招待講演 10,14】、(2)高密度<br />

での中間子凝縮【論文 13,19,29,82,国際会議招待講演 10,14】、(3)高密度でのハドロン-クォ<br />

ーク相転移【論文 6,14,29,58,59,80,82,114,国際会議招待講演 9,10,14】、の大きく分けて 3<br />

つの場合について、現れる非一様構造と状態方程式について調べた。その際、物質の構成<br />

要素の密度分布を仮定無く計算する手法を確立し、クーロンエネルギーを減少させるよう<br />

に荷電粒子が分布する「荷電遮蔽」効果を正しく取り入れることに成功した。この荷電遮<br />

蔽効果は、低密度ではあまり重要でなく高密度の混合相で重要になること、この遮蔽効果<br />

は非一様構造のサイズを大きくするように働くことなどが明らかになった【論文<br />

6,13,14,19,29,58,59,80,82,114,国際会議招待講演 9,10,14】。<br />

上記の研究成果の中間期集大成の一つとして、2008年11月11日から15日に掛<br />

けて、重イオン原子核物理に関する日本とイタリアの研究者からなるシンポジウム<br />

(PERSPECTIVES IN NUCLEAR PHYSICS, -6th Japan-Italy Symposium on Heavy-Ion<br />

Physics-)を先端基礎シンポジウム ASR2008 として開催した。87名の参加者(国内64、<br />

国外23)を得て、極限重原子核グループの研究成果を含む、最新の原子核物理に関する<br />

報告と討論を行い、今後の研究計画に有益な共同研究についての議論を進めることができ<br />

た。<br />

—国内外研究者との連携から見た主な成果—<br />

1)センター内、他部門や拠点との連携・融合<br />

・研究課題:「アクチノイド原子核を標的とする超重元素の合成と崩壊特性の測定」<br />

(先端基礎研究センター、超重元素核化学研究グループとの連携、H17〜<br />

H21)<br />

成果:超重元素核化学研究グループの協力の下で 238 U 標的を作成し、 30 Si + 238 U, 34,36 S<br />

+ 238 U 反応の核分裂断面積の測定から 238 U の変形によるクーロン障壁の広がり<br />

を明らかにした。これはサブバリヤエネルギーにおいて超重元素の新同位体が生<br />

成できる可能性を示し、 264 Sg の合成実験につながった。さらに 244 Pu, 248 Cm 標的<br />

も作成し、インビームγ線核分光実験に用いた。これらの標的を利用することに<br />

より、超ウラン元素領域における中性子過剰核の励起構造の研究が可能になり、<br />

変形殻構造の陽子数依存性等を明らかにした。<br />

2)機構外機関(共同研究)との連携<br />

17 年度 8 件<br />

18 年度 10 件<br />

19 年度 9 件<br />

20 年度 7 件<br />

21 年度 8 件<br />

主な共同研究課題と成果は下記の通り。

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