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JAEA-Testing-2011-007.pdf:46.74MB - 日本原子力研究開発機構

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<strong>JAEA</strong>-<strong>Testing</strong> <strong>JAEA</strong>-<strong>Testing</strong> <strong>2011</strong>-007<br />

1 概 要<br />

平成 23 年 3 月 11 日に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う東京電力福島第一原子力発電所の<br />

事故では、大量の放射性物質が大気中に放出され、福島県を中心に広範囲に拡散した。屋外にあ<br />

る学校のプールに降着した放射性物質による汚染で、プール水中の放射性物質濃度が高くなり、<br />

プールの利用再開に向けた排水ができなくなった。このような状況下、原子力機構に対してプー<br />

ル水の除染の支援要請があり、これに応える事になった。<br />

福島支援本部(現・福島技術本部)では、学校プール水除染を実施する特別チームを平成 23<br />

年 6 月に機構横断的に編成した。このチームを軸に、伊達市および福島市にある 7 つの幼稚園、<br />

小学校、中学校において、平成 23 年 7 月から 9 月にかけ、ゼオライトと凝集剤を用いた凝集沈<br />

殿法および放射線グラフト重合捕集材による吸着法についてその有効性を試験するとともに、除<br />

染に関わる作業全般についての検討を加えた。実証試験を通して得た様々な知見から、成果のエ<br />

ッセンスを抽出し、一般の方にも実践できる内容の除染作業の手引(マニュアル)にまとめた。<br />

作成した手引は、直ちに広く一般へ提供することを優先し、成果報告書としてとりまとめる前<br />

に、記者会見により発表するとともに、原子力機構のホームページに掲載した。<br />

本稿は、学校プール水の除染法に関する実証試験を実施し、その成果を一般の方向けの作業手<br />

引として取り纏め、さらには一層の普及を図るために英語版への翻訳も行い、広くこれを公開し<br />

た一連の活動について、学校プール水除染特別チームの活動成果である。<br />

なお、本稿は実証試験の成果として作成したプール水の除先手引きについてとりまとめたが、<br />

各校における実証試験の結果・考察等については、別稿 <strong>JAEA</strong>-Technology「学校プール水の除染<br />

実証試験」にまとめる。<br />

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