文学部(塾内用) - 慶應義塾大学-塾生HP
文学部(塾内用) - 慶應義塾大学-塾生HP
文学部(塾内用) - 慶應義塾大学-塾生HP
Erfolgreiche ePaper selbst erstellen
Machen Sie aus Ihren PDF Publikationen ein blätterbares Flipbook mit unserer einzigartigen Google optimierten e-Paper Software.
英語Ⅲ(レベル2)(セ) 1単位 (春学期)<br />
英語Ⅳ(レベル2)(セ) 1単位 (秋学期)<br />
清潔と不潔からみたヨーロッパの歴史<br />
春学期・秋学期:火5<br />
セット履修 助教 赤江 雄一<br />
授業科目の内容:<br />
紀元一世紀のローマ人にとって清潔であるとは、さまざまな温度<br />
の公衆風呂に2時間つかり、隅々まで垢を落とし、最後に油を塗るこ<br />
とでした。17世紀のフランス貴族にとっては、一日一回シャツを換<br />
え、自分と周りの人たちの「香り」をうちけすために香水を振りか<br />
けることであって、けっして自らを水にひたすことはありませんで<br />
した。可能なら毎日風呂に入るべきという考えは、北アメリカでは<br />
20世紀の初めにはじめて広まります。ある社会や時代におけるこう<br />
した清潔さと不潔さの感覚をさぐっていくと、それぞれの社会や時<br />
代のプライバシー、衛生、個人性、宗教、セクシュアリティについ<br />
ての考え方が見えてきます。<br />
この授業は、このような観点から、清潔と不潔をめぐるヨーロッ<br />
パの歴史をカナダやアメリカの一般読者むけに読みやすいかたちで<br />
概説した本を講読します。それを通じて、語彙、文構造(文法)、パ<br />
ラグラフ、セクションなどの様々なレベルにおいて、総合的に英文<br />
読解力を伸ばすことを目的とします。この目的に資するために、語<br />
彙力あるいは熟語力を延ばす訓練、英文での要約・言い換えなど英<br />
語で書く基本的訓練なども行います。<br />
テキスト(教科書):<br />
Katherine Ashenburg, The Dirt on Clean: An Unsanitized History (New<br />
York: North Point Press, 2008) (originally published as hardcover edition<br />
in 2007 by Alfred A. Knopf) ISBN-13: 978-0-374-53137-9<br />
参考書:<br />
辞書/文法書などは授業中に紹介します。<br />
授業の計画:<br />
授業前半は、テクストを精読しつつ、読解の基礎的なテクニック<br />
を学び、徐々にテクストを読むスピードをあげて、多読と精読の双<br />
方をとりまぜ、文法事項を確認しながら読み進む予定です。授業の<br />
一部でプレゼンテーションもしてもらう予定です。<br />
【春学期:Spring Semester】<br />
1. ガイダンス<br />
2−5. 精読<br />
6−12.精読と多読+プレゼンテーション<br />
13. 学期末試験<br />
【秋学期:Autumn Semester】<br />
1. 試験のフィードバック+講読<br />
2-12. 精読と多読+プレゼンテーション<br />
13. 学期末試験<br />
担当教員から履修者へのコメント:<br />
十分な予習をしていることが前提です。予習の仕方などについて<br />
は初回授業時に指示します。各学期につき、4回以上の欠席は基本<br />
的に認めません(サークル活動による欠席も含みます)。毎回、辞書<br />
を持参してください。教科書の購入は初回の授業後で結構です。<br />
成績評価方法:<br />
試験の結果による評価 (50%)<br />
課題とプレゼンテーションへの取り組みの評価 (30%)<br />
平常点:出席状況および授業態度による評価 (20%)<br />
質問・相談:<br />
授業前後あるいはメールで受けつけます (y.akae@flet.keio.ac.jp)。<br />
英語Ⅲ(レベル2)(セ) 1単位 (春学期)<br />
英語Ⅳ(レベル2)(セ) 1単位 (秋学期)<br />
イギリスの歴史と文化を読む<br />
春学期・秋学期:水1<br />
セット履修 講師 高津 昌宏<br />
授業科目の内容:<br />
Antonia Fraser 作の“The Six Wives of Henry Ⅷ”(1992)を読む。著<br />
者のFraser は伝記作家としてのみならず,推理小説の作家としても<br />
知られ,本書もフェミニズム的な新たな視点から書かれた歴史書で<br />
あるばかりか,エクサイティングな娯楽読み物になっている。ヘン<br />
リー八世が最初の王妃キャサリン・オブ・アラゴン(Catherine of<br />
Aragon)と離縁し,アン・ブーリン(Anne Boleyn)と再婚するために,<br />
27<br />
離婚を認めない教皇と対立し,自ら英国国教会を設立してその首長<br />
になったことは,高校の世界史で習ったところだろうが,その後に<br />
迎えた妃たちについてはあまり知らない人も多いのではないか。本<br />
年度は,第四王妃としてクレーフェ公国から迎えられたアンナ・フ<br />
ォン・クレーフェ(Anna of Cleves)の妻の座を,その半年後に奪うこ<br />
とになるキャサリン・ハワード(Katherine Howard)について書かれた<br />
箇所を読んでいき,イギリスの歴史と文化の一端を学ぶことにしよ<br />
う。<br />
テキスト(教科書):<br />
Antonia Fraser, The Six Wives of Henry Ⅷ (Phoenix)<br />
参考書:<br />
・渡辺みどり『英国王室物語―ヘンリー八世と六人の妃』(講談社)<br />
・ダイクストラ好子『王妃の闘い―ヘンリー八世と六人の妻たち』<br />
(未知谷)<br />
授業の計画:<br />
春学期:Part Four : Anna of Cleves & Katherine Howard のうち,15<br />
That Young Girl Katherineを読む。<br />
秋学期:Part Four : Anna of Cleves & Katherine Howard のうち,16<br />
Old Man's Jewel を読む。<br />
担当教員から履修者へのコメント:<br />
広く英国の歴史や文化に関心のある学生の受講を歓迎します。授<br />
業では音読と訳出をしてもらうので,予習して臨むこと。<br />
成績評価方法:<br />
・試験の結果による評価<br />
・平常点:出席状況および授業態度による評価<br />
質問・相談:<br />
授業中および授業終了後に受け付けます。<br />
英語Ⅲ(レベル2)(セ) 1単位 (春学期)<br />
英語Ⅳ(レベル2)(セ) 1単位 (秋学期)<br />
英字新聞を読む<br />
春学期・秋学期:水1<br />
セット履修 講師 小林 亜紀子<br />
授業科目の内容:<br />
この授業では、英字新聞を題材として、英文読解力の向上を目指<br />
します。これまでに身に付けた文法力や語彙力を土台として、幅広<br />
い話題の記事や論説文を読んでいきます。新聞の英語は、基本的に<br />
多くの人に読まれることを前提に書かれていますので、優れたリー<br />
ディングの教材と言えます。しかし、慣れないうちは、同語の反復<br />
を避けるための英語表現のバリエーションをきちんと見抜く、文脈<br />
での単語の意味を的確に捉える、といったことが案外難しいようで<br />
す。また、修飾句や従属節を連ね、ひとつひとつのセンテンスが長<br />
い傾向のある英文をきちんと読むためには、文法の知識も活用する<br />
必要があります。授業では、基本的に英文を精読します。そして文<br />
章の意味をおおまかにつかむことはできても細部はよくわからなか<br />
った、という悩みを解決できるような読み方のコツを学んでいきた<br />
いと思います。語彙増強にも取り組みながら、最終的には速読で英<br />
文の論旨を正確に理解できるような力を身につけることを目標とし<br />
ます。<br />
テキストには、イギリスを代表する二紙The TimesとThe Guardian<br />
からの論説を中心に、薬物依存、ファッション業界における人種差<br />
別、空の旅と環境問題など、幅広い話題の英文が収録されています。<br />
海外の話題が中心となりますので、日本との比較の視点にも立ちな<br />
がら、現代の世界での出来事に目を向けるよい機会となることを期<br />
待しています。背景知識が必要になる場合には、適宜、関連した英<br />
文資料や英語ニュースの映像なども活用しながら、無理なく読解に<br />
取り組めるようにしたいと考えています。尚、夏季休暇期間には各<br />
自、興味や関心にあったテーマを一つ選び、それに関連した複数の<br />
英文資料を主体的に読み進め、考察を行うことを課題とします。そ<br />
れぞれがどのようなテーマに関心を持ち、考察を行ったのかは、後<br />
期の最初の授業で発表してもらいます。海外のメディアから発信さ<br />
れる情報に英語で直接触れ、日本のメディアではなかなか報じられ<br />
ないような新たな知識を得たり、日本とは異なる視点に驚いたり、<br />
といった受講者それぞれの経験をクラスで共有する機会としたいと<br />
考えています。<br />
テキスト(教科書):<br />
Reading the World through The Times and The Guardian (音羽書房鶴<br />
見書店、2009)<br />
語<br />
学