はじめに 大阪医科大学 研究機構 機構長 佐野浩一 本年度より本学の ...

く、 皆 様 に 伏 してお 願 いしなければならないことがあることに 気 づきます。それは 研 究 機 構 の 形 を 評 価 するのではなく、 私 どもが 本 学 の 設 立 理 念 に 基 づいて 研 究 機 構 に 託 した 心 をご 賢 察 いただき、この 機 構 を 時 宜 に 応 じて 運 営 ・発 展 させていただきたいということであります。 来 年 度 から 事 業 計 画 を 達 成するための 予 算 要 望 を 求 められているのを 機 会 に、 今 後 の 指 標 となる 長 期 展望 と 中 期 計 画 に 私 どもの 心 をこめて 掲 載 いたしました。私 立 大 学 等 経 常 費 補 助 金 のうち 一 般 補 助 は 削 減 の 方 向 にありますが、 特別 補 助 や 政 府 開 発 援 助 は 強 化 されております。 本 機 構 はこのような 補 助 の 対象 の 要 件 に 足 るものであります。 自 ら 賄 うべきは 賄 い、しかるべき 評 価 としての 補 助 は 受 けつつ、 皆 様 の 英 知 をひとつにして、 研 究 機 構 の 使 命 を 全 うできるよう 改 めてお 願 いいたします。また、 過 去 4 年 間 、「 知 恵 袋 に 徹 する」とのお 言 葉 を 頂 き 全 面 的 にご 支 援 頂 きました 森 浩 志 教 授 や 現 場 で 一 方 ならぬご 努 力 をいただきました 技 術 員 方 をはじめ、 理 事 、 教 員 方 、 事 務 方 、 学 外 の関 係 各 位 に 改 めて 深 遠 の 謝 意 を 表 して 巻 頭 の 言 といたします。2

Ⅰ. 研 究 機 構 の 構 築 に 関 する 総 括1. 背 景研 究 機 構 の 構 築 は 学 内 にある 研 究 関 連 組 織 の 統 合 集 約 のトライアルとしてはじまった。 平 成 12 年 当 時 、 学 内 には 主 として 高 額 機 器 の 設 置 場 所 としての「 機 器 共 同 利 用センター」、「バイオセフティ 実 験 室 」 学 長 主 導 で 形 成 された「ハイテク・リサーチ・センター」、 法 人 が 設 置 した「 先 端 医 療 構 築 委 員 会 」が 存 在 していた。これらの 施 設 あるいは 組 織 はそれぞれにその 責 を 果 してはいたが、それぞれが 機 器 等 を 保 有 したために「 施 設 」であるのか、「 組 織 」であるのかの 区 別 がなくなり、 少 なからず 混 乱 を 生 じ、学 内 では 研 究 に 関 する 施 設 と 組 織 の 再 整 備 を 求 める 声 が 強 くなっていた。また、 機 器 共 同 利 用 センターでは 最 新 の 研 究 機 器 を 次 々と 導 入 し 続 けていたため、旧 式 機 器 が 設 置 されたままになり、 新 規 導 入 機 器 の 設 置 場 所 をセンター 内 に 確 保 できず、 新 規 導 入 機 器 が 学 内 各 所 に 点 在 配 置 される 状 態 になっていた。 結 果 的 に、 個 々の機 器 の 利 用 状 況 が 悪 く、 利 用 者 である 研 究 者 の 満 足 を 得 ることができていなかった。これらのことは 長 年 にわたって「 自 己 点 検 ・ 自 己 評 価 」に 記 載 されていたが、 改 善 されるには 至 っていなかった。さらに、 大 綱 化 等 による 高 等 教 育 改 革 が 進 み、 大 学 では 教 育 改 革 が 軌 道 に 乗 り 始めており、さわらぎキャンパスの 機 能 を 本 部 キャンパスに 吸 収 統 合 する 計 画 が 実 行 されようとしていた。この 計 画 ではさわらぎキャンパスに 配 置 されていた 教 室 機 能 を 果たすための 場 所 や 新 たな 教 育 システムを 導 入 するための 場 所 が 必 要 となっていたが、本 部 キャンパスの 容 積 率 ( 建 築 基 準 法 )をほぼ 使 い 切 っていたために、 新 たな 建 物 を建 築 できない 状 況 に 陥 っていた。2. 集 約 強 化 トライアル2-1. ハード 面平 成 13 年 度 に 機 器 共 同 利 用 センターに 設 置 された 各 機 器 の 利 用 状 況 を 調 査 し、 不要 な 機 器 を 廃 棄 することによってスペースマネージメントを 行 うところから「 集 約 強化 のトライアル」が 始 まった。まず、 機 器 共 同 利 用 センターを 利 用 する 教 員 ・ 職 員 ・利 用 者 を 対 象 としたアンケート 調 査ハード 面 整 備 の 流 れ廃 棄 機 器 の 選 定不 要 機 器 の 廃 棄スペースに 関 する 調 査不 要 スペースの 確 定機 器 利 用 記 録 の 解 析改 修 工 事 を 含 むスペースマネージメント調 査 解 析 結 果 に 基 く 利 用 者 と 交 渉財 産 処 分 に 関 する 法 人 との 折 衝利 用 者 および 教 授 会 への 説 明改 修 工 事 に 関 する 法 人 との 折 衝3技 術 職 員 ・ 大 学 院 生 ・ 研 究 補 助 員 などを 対 象 とし、「センターの 必 要 性 」や「センターの 利 用 状 況 」についてアンケート 調 査 を 行 った。これと 並行 して、 利 用 記 録 から 各 機 器 の 実 質的 な 利 用 状 況 を 調 査 し、これらの 調査 結 果 を 合 わせて、 廃 棄 すべき 機 器を 選 定 した。 不 要 機 器 を 廃 棄 することによって 現 有 機 器 が 学 内 各 所 に散 在 することが 明 らかとなったため、 機 器 を 一 箇 所 に 集 中 再 配 置 する必 要 が 出 てきた。この 集 中 配 置 の 結果 としてセンターの 占 有 面 積 を 約 70%にまで 集 約 できることが 明 らかとなった。 機 器共 同 利 用 センターが 占 有 していた 学 内 各 所 に 散 在 する 部 屋 の 一 部 を 新 しい 教 育 体 制 の場 として 提 供 できるのではないかとの 考 えが 教 員 の 間 に 広 まった。機 器 の 集 中 配 置 には 機 器 共 同 利 用 センター 本 体 部 分 の 大 幅 な 改 修 工 事 が 必 要 であった。 集 中 配 置 によって「 結 果 的 に 生 まれる 余 剰 空 間 をセンター 以 外 の 事 業 に 使 うこと」と「 保 守 管 理 区 域 の 削 減 による 労 働 量 減 少 に 伴 う 人 員 削 減 」を 条 件 に、 改 修 工 事

を 伴 う 機 器 再 配 置 を 行 うことになった。この 工 事 ではカード 式 入 退 室 システム 設 置 を含 めて、 管 理 に 必 要 な 労 働 量 の 削 減 を 試 みた。 改 修 工 事 は 平 成 14 年 夏 季 休 暇 中 に 大 きなトラブルもなく 完 了 し、 機 器 を 再 配 置 して、 平 成 14 年 8 月 9 日 には 集 約 強 化 された 昼夜 開 放 型 の 機 器 共 同 利 用 センターが 姿 を 現 した。2-2. ソフト 面いまひとつ 問 題 となっていたのが 組 織 の 問 題 、すなわち 一 見 似 通 った 組 織 が 複 数存 在 することによる 学 内 の 混 乱 であった。これを 解 決 するために、 学 長 を 長 とし 学 校法 人 の 理 事 を 委 員 として 含 む「 中 央 研 究 施 設 再 編 委 員 会 」が 設 置 され、その 下 に 機 器共 同 利 用 センター 長 を 長 とする 中 央 研 究 機 構 再 編 ワーキンググループが 置 かれた。このワーキンググループでは 平 成 8 年 の「21 世 紀 医 学 ・ 医 療 懇 談 会 の 全 体 報 告 」および 文部 省 ( 現 文 部 科 学 省 ) 中 央 教 育 審 議 会 の 議 事 録 や 会 議 資 料 を 参 考 にしながら、 大 阪 医科 大 学 の 理 想 的 な 将 来 像 を 描 き、できる 限 り 理 想 に 近 くしかも 実 現 可 能 な 研 究 組 織 の在 り 方 が 検 討 された。ワーキンググループは 集 中 開 催 され、 約 1ヶ 月 で「 大 阪 医 科 大 学 中 央 研 究機 構 案 」がまとめられ、 機 器 共同 利 用 センターの 利 用 者 代 表 会議 および 運 営 委 員 会 で 承 認 され、大 学 院 医 学 研 究 科 委 員 会 に 提 出された。この「 中 央 研 究 機 構 案 」は 医 学 教 育 の 場 がいずれ 医 科 専門 職 大 学 院 に 移 行 することを 念頭 に、 少 子 高 齢 化 による 労 働 力不 足 に 耐 えて、いかなる 状 況 に中 央 研 究 施 設 再 編 委 員 会中 央 研 究 機 構 再 編 ワーキンググループ中 央 研 究 機 構 ( 案 )規 程 改 正 ワーキンググループ 編 成研 究 機 構 規 程 ( 案 )センター 等 を 統 合 して 研 究 機 構 へ 移 行バイオセーフティ 実 験 室 を 統 合ソフト 面 整 備 の 流 れ医 学 研 究 科 委 員 会 、 審 議 無 期 継 続機 器 共 同 利 用 センター、 承 認教 授 会 ・ 医 学 研 究 科 委 員 会 、 承 認教 授 会 医 学 研 究 科 委 員 会 、 承 認も 対 応 できるものとして 作 られたものの、 時 期 尚 早 との 判 断 から 大 学 院 医 学 研 究 科 委員 会 における 審 議 は 無 期 継 続 となった。そこで、 機 器 共 同 利 用 センターでは「 大 阪 医 科 大 学 中 央 研 究 機 構 」に 近 い 組 織 を構 築 するために、 規 程 改 正 によって 対 応 することを 決 定 し、 独 自 にワーキンググループを 結 成 して、 約 1ヶ 月 の 集 中 作 業 で「 大 阪 医 科 大 学 機 器 共 同 利 用 センター 規 程 」の 改正 案 を「 大 阪 医 科 大 学 研 究 機 構 規 程 案 」として 完 成 させた。この 案 は 平 成 15 年 12 月 3 日に 教 授 会 で 承 認 され、 機 器 共 同 利 用 センター、ハイテク・リサーチ・センターおよび先 端 医 療 構 築 委 員 会 を 統 合 する 準 備 ができた。その 後 、 理 事 会 の 了 解 、 規 則 の 整 備 等を 経 て、 平 成 16 年 4 月 1 日 に 大 阪 医 科 大 学 の 研 究 に 関 わる3つの 組 織 が 統 合 された。さらに、 平 成 17 年 4 月 1 日 付 けで、バイオセーフティ 実 験 室 を 研 究 機 構 に 吸 収 統 合 することが 決 定 している。3. 集 約 強 化 トライアルの 評 価さて、このままでは 形 成 された 研 究 機 構 の 構 築 は 単 なる 改 革 のための「 揺 さぶり」と 評 価 される 可 能 性 があるので、 大 阪 医 科 大 学 研 究 機 構 の 構 築 にどのような 意 義 があったかを 検 証 する 必 要 がある。3-1. 研 究 成 果まず、 研 究 に 関 わる 成 果 と 研 究 を 裏 打 ちする 財 政 について 集 約 強 化 作 業 による 成果 について 検 証 する。 研 究 成 果 として 最 も 正 当 な 基 準 であると 考 えられる 論 文 数 を 比較 すると、 平 成 15 年 度 に 国 際 的 な 雑 誌 に 掲 載 された 論 文 数 は 平 成 12 年 度 の 倍 以 上 に 増加 した。ここでは 査 読 制 度 をもつ 英 文 雑 誌 を 国 際 的 な 雑 誌 として 評 価 した。さらに、研 究 成 果 に 対 する 外 部 からの 評 価 と 考 えられる 学 外 からの 導 入 研 究 費 額 ( 補 助 金 を 含4

む)についてみると、やはり2 倍 以 上 の 増 加 を 示 していた。これは 論 文 数 の 増 加 がその数 だけでなく、 内 容 的 にも 外 部 から 高 く 評 価 されていることを 示 していると 考 えられる。 研 究 機 構 への 移 行 直 前 である 平 成 15 年 度 にこのような 効 果 が 現 れたのは、おそらく 一 連 の 集 約 強 化 作 業 が 研 究 者 の 危 機 意 識 を 喚 起 したことによる「 揺 さぶり 効 果 」かもしれず、 今 後 も 中 長 期 に 渡 って 数 字 を 追 う 必 要 がある。集 約 強 化 による 研 究 関 連 の 成 果平 成 12 年 度 平 成 15 年 度 平 成 16 年 度論 文 数 67 編 133 編 131 編外 部 資 金 の 導 入 額 6,156 万 円 12,698 万 円 16,864.6 万 円共 同 研 究 予 算 額 * 0 円 0 円 38,100 万 円* 講 座 に 分 散 していた 研 究 費 の 集 約 分3-2. 研 究 体 制また、 研 究 機 構 に 共 同研 究 関 係 中 央 施 設 の 組 織 イメージ 図研 究 部 門 を 構 築 したこと平 成 15 年 度 以 前学 校 法 人 大 阪 医 科 大 学で、いままで 学 内 でなんとなく 行 われていた 共 同 研医 学 部 医 学 科 大 学 院 医 学 研 究 科 先 端 医 療 構 築 委 員 会究 がオーソライズされ、 平実 験 動 物 センター機 器 共 同 利 用 センターハイテク・リサーチ・センターバイオセーフティ 実 験 室成 16 年 度 には、 政 府 開 発 援運 営 委 員 会運 営 委 員 会運 営 委 員 会運 営 委 員 会助 の 対 象 として 評 価 されるに 至 った。さらに、 政 府利 用 者 代 表 会 議開 発 援 助 を 受 けた 研 究 が助 教 授 や 講 師 主 導 の 講 座平 成 17 年 度学 校 法 人 大 阪 医 科 大 学横 断 型 の 共 同 研 究 であり、医 学 部 医 学 科大 学 院 医 学 研 究 科従 来 の 教 授 主 導 の 講 座 型実 験 動 物 センター研 究 機 構研 究 ( 教 授 間 の 約 束 による運 営 委 員 会運 営 委 員 会共 同 研 究 )でないところに研 究 支 援 部 門共 同 研 究 部 門重 要 な 意 義 があると 考 えられる。すなわち、 助 手 、講 師 、 助 教 授 が 各 講 座 などの 教 授 に 年 度 の 研 究 費 削 減 を 依 頼 し、 削 減 分 で 共 同 研 究 費枠 を 作 ることができた。これは 中 心 になる 研 究 者 の 実 力 に 負 うところが 大 きく、 共 同研 究 を 組 織 する 能 力 の 高 い 研 究 者 は 正 当 に 評 価 されることが 示 されたものである。このような 経 験 は 今 後 導 入 される 新 たな 大 学 制 度 を 本 学 が 受 け 入 れる 基 盤 になる。すなわち、「4. 今 後 の 展 望 」に 後 述 する 平 成 18 年 の 大 学 制 度 改 革 と 教 員 組 織 変 更 で 求 められる 教 育 研 究 体 制 の 改 組 は 独 立 した 教 員 が 連 携 して 行 う 期 間 を 限 定 したプロジェクト型 の 共 同 研 究 への 移 行 を 意 味 する。その 共 同 研 究 の 体 制 が 研 究 機 構 の 共 同 研 究 部 門 そのものであり、 大 学 制 度 改 革 への 対 応 に 資 するものであると 評 価 できる。3-3. 研 究 に 関 する 財 政 基 盤次 に 少 子 高 齢 化 による 労 働 力 不 足 に 耐 える 研 究 機 構 を 維 持 するためには、 財 政 的な 裏 打 ちが 必 要 になる。すなわち、 運 営 上 の 無 駄 を 極 力 なくし、 維 持 経 費 や 人 件 費 の抑 制 と 収 入 の 増 加 を 図 る 必 要 がある。3-3-1. 光 熱 水 費まず、 研 究 機 構 の 日 常 的 な 業 務 のひとつである 機 器 の 運 転 について 検 証 すると、不 要 機 器 を 廃 棄 することによってほとんど 利 用 することのない 機 器 に 電 気 ・ 水 を 使 って 運 転 し 続 ける 無 駄 がなくなった。この 光 熱 水 費 を 計 算 すると 約 100 万 円 にも 上 ること5

が 分 かった。また、このような 集 計 作 業 を 行 う 過 程 で、このような 無 駄 な 電 気 ・ 水 道の 消 費 はなんら 成 果 を 生 むことなく 環 境 に 負 荷 をかけていることが 明 らかとなった。そこで、 現 有 の 機 器 の 運 転 方 法 を 工 夫 することによって、 結 果 的 に、これらの 抑 制 はさらに 年 間 約 250 万 円 の 支 出 削 減 をもたらしている。3-3-2. スペースマネージメントスペースマネージメントは 今 回 の 集 約 強 化 の 中 心 であった。 実 質 的 には2212m2あった 占 有 面 積 が1515m2に 集 約 されたので、697m2の 占 有 部 分 が 削 減 された。これを 金 銭的 に 評 価 することは 極 めて 難 しいが、あえて、 計 算 するとすれば 高 槻 市 駅 前 で 部 屋 を借 りると 考 えることができる。1m2あたりの 単 価 は 約 4000 円 / 月 であるので、 単 純 に 計算 すれば、 年 間 3,346 万 円 の 賃 料 を 削 減 したことになる。 必 要 なスペースをあらたに 建築 すると 考 えると、 要 する 費 用 はさらに 高 額 であることになる。 都 市 再 生 緊 急 整 備 地域 の 指 定 を 受 ける 以 前 には 本 部 キャンパス 内 にこのような 新 たな 建 物 を 建 築 できないので、 新 規 に 土 地 を 購 入 して 建 築 することになり、 億 単 位 の 支 出 を 削 減 したと 考 えることもできる。3-3-3. 人 件 費人 件 費 に 関 しては、 退 職 による 欠 員 不 補 充 を 前 提 とした 集 約 強 化 であったが、 新たな 部 署 の 構 築 に 必 要 な 人 件 費 が 発 生 し、 雇 用 形 態 を 多 様 化 し、 契 約 職 員 とアルバイトによる 補 充 と 講 座 つき 技 術 員 の 兼 務 によって 対 応 したため、 実 質 的 に630 万 円 の 人 件費 を 抑 制 したことになる。また、 人 員 削 減 がきっかけとなり、 技 術 系 職 員 が 個 々の 専門 分 野 を 広 げるという 積 極 的 な 努 力 を 行 ったことは、 人 件 費 には 代 えがたい 収 入 であると 考 えられる。3-3-4. 補 助 金私 立 大 学 の 収 入 源 のひとつである 補 助 金 については、 集 約 強 化 作 業 の 過 程 で 必 要になった 事 業 計 画 や 事 業 報 告 を 掲 載 する 年 報 を 発 行 したことによって、 政 府 開 発 援 助であるハイテク・リサーチ・センターに 関 わる 補 助 金 の 新 規 分 に、 私 立 大 学 教 育 研 究高 度 化 推 進 補 助 と 個 性 化 推 進 特 別 補 助 が 加 わり、 年 間 約 2,600 万 円 の 補 助 金 増 を 得 た。この 増 加 分 は 従 来 の 組 織 でも 補 助 対 象 の 要 件 を 満 たす 努 力 さえすれば 得 られていたはずのものであり、 今 回 の 研 究 機 構 への 移 行 自 体 による 直 接 的 な 成 果 ではない。しかし、すべき 努 力 を 怠 らなくなったという 点 で、 研 究 機 構 への 移 行 作 業 の 意 義 は 極 めて 大 きいと 考 えられる。集 約 強 化 による 財 政 効 果 概 算集 約 項 目 支 出 減 ( 年 間 ) 収 入 増 ( 年 間 )不 要 機 器 の 廃 棄 による 高 熱 水 費 100 万 円 -機 器 の 環 境 配 慮 型 運 転 250 万 円 -スペースマネージメント(2212m2⇒1515m2)* 3,346 万 円 -人 員 調 整 ( 雇 用 形 態 の 多 様 化 ) 630 万 円 -研 究 施 設 に 対 する 個 性 化 推 進 特 別 補 助 - 1,020 万 円共 同 研 究 等 に 対 する 高 度 化 推 進 特 別 補 助 - 1,648 万 円合 計 4,326 万 円 2,668 万 円バランス+6,994 万 円* 697m2×4000 円 ×12ヶ 月このような 支 出 削 減 と 収 入 増 加 を 考 えると、 改 修 工 事 等 集 約 強 化 トライアルに 要した1 億 円 弱 の 経 費 は2 年 以 内 に 回 収 できることになる。6

3-4. 副 次 的 成 果3-4-1. 環 境 保 護人 員 と 経 費 の 節 減 の 試 みは、 財 政 的 な 効 果 だけでなく、 計 算 上 年 間 約 30トンの 炭酸 ガス 排 出 を 抑 制 し、2500トンの 冷 却 水 放 流 を 抑 制 することに 成 功 した。このような認 識 は、 教 職 員 が 人 員 削 減 や 経 費 削 減 の 犠 牲 になっているというマイナスの 意 識 から、地 球 環 境 保 護 の 一 翼 を 担 っているというプラスの 意 識 への 変 化 をもたらし、 教 職 員 がグローバルな 視 点 をもつ 機 会 を 得 ることができた。3-4-2. 教 員 のゆとり今 回 の 集 約 強 化 によるもうひとつの 副 次 的 成 果 は 委 員 会 数 の 削 減 である。 現 在 、教 員 は 多 くの 委 員 会 を 掛 持 ちしなければならず、 教 育 研 究 活 動 に 加 えての 委 員 会 活 動は 大 きな 負 担 となっている。しかも、 限 られた 数 の 教 員 が 多 くの 委 員 会 活 動 に 関 わるため、ほぼ 同 じメンバーの 委 員 会 が 乱 立 し、 似 通 った 内 容 を 議 論 することになる。 平成 15 年 度 以 前 に5つあった 研 究 関 係 の 委 員 会 は2つに 集 約 され、 教 員 の 時 間 的 負 担 が 減り、 研 究 に 当 てる 時 間 が 増 加 したものと 考 えられる。3-4-3. 事 務 方 との 連 携以 前 には、 乱 立 する 委 員 会 を 事 務 方 が 個 々に 調 整 し、 各 委 員 会 が 異 なる 決 定 をした 場 合 には 事 務 方 による 調 整 は 不 可 能 であった。 今 回 の 集 約 強 化 は 一 定 の 方 向 性 を 持ったトライアルであり、 教 授 会 はもとより 法 人 の 理 解 なしにはなしえない。そこで、教 員 方 は 積 極 的 に 事 務 方 との 連 携 を 図 り、 事 務 方 は 積 極 的 に 教 員 方 を 支 援 し、 同 じ 目標 に 向 かう 一 体 感 を 醸 成 することができ、 今 後 導 入 を 検 討 しなければならない 学 術 フロンティアなどの 導 入 の 準 備 が 整 ったものと 考 えられる。4. 今 後 の 展 望中 央 教 育 審 議 会 は「わが 国 の 高 等 教 育 の 将 来 像 は 大 学 院 、 専 門 職 大 学 院 、 大 学 、短 期 大 学 、 高 等 専 門 学 校 、 専 門 学 校 が 担 うもので、1 世 界 的 研 究 ・ 教 育 拠 点 、2 高 度職 業 人 養 成 、3 幅 広 い 職 業 人 養 成 、4 総 合 的 教 養 教 育 、5 特 定 の 専 門 分 野 ( 芸 術 ・ 体育 等 )、6 地 域 の 生 涯 学 習 機 会 の 拠 点 、7 社 会 貢 献 機 能 ( 地 域 貢 献 、 産 学 官 連 携 、 国 際交 流 等 )を 併 有 するものであり、 各 高 等 教 育 機 関 はこれらのうち 何 を 併 有 するかを 時宜 に 応 じてこれらの 機 能 の 複 数 をそれぞれの 比 重 で 自 ら 選 択 して 担 うべきである。」としている(『わが 国 の 高 等 教 育 の 将 来 像 』 平 成 17 年 1 月 28 日 )。私 たちは 医 療 従 事 者 を 育 成 する 高 度 専 門 職 業 人 養 成 を 軸 として、 世 界 的 研 究 ・ 教育 拠 点 と 地 域 の 生 涯 学 習 機 会 の 拠 点 、 社 会 貢 献 機 能 を 併 有 する 高 等 教 育 機 関 を 設 置 ・運 営 するのが 望 ましい。 平 成 18 年 に 予 定 されている 改 正 学 校 教 育 法 によって 大 学 設 置基 準 が 緩 和 される 見 通 しで、かなり 自 由 な 教 育 研 究 体 制 を 構 築 できる 可 能 性 が 高 い。中 教 審 は 新 しい 体 制 整 備 のために、『 教 員 組 織 の 在 り 方 について< 審 議 のまとめ>』( 平成 17 年 1 月 24 日 )のなかで 講 座 ・ 学 科 目 制 度 の 法 的 根 拠 をなくして、 個 々の 教 員 の 独 立と 独 立 した 教 員 による 連 携 体 制 の 構 築 を 推 進 するよう 提 案 している。これらの 動 向 は 大 学 教 員 にとっては 現 在 の 立 場 を 危 うくするようにも 見 えるが、教 員 の 教 育 研 究 活 動 を 活 性 化 するチャンスであると 考 えることができ、 今 回 のトライアルを 成 功 に 導 く 追 い 風 である。 本 部 キャンパスは 都 市 再 生 緊 急 整 備 地 域 に 政 令 で 指定 されたことから、ハード 面 では 研 究 機 能 を 入 れる 研 究 棟 の 再 整 備 が 加 速 することは明 らかである。また、ソフト 面 では 実 験 動 物 センターの 統 合 や 講 座 が 担 っている 病 理解 剖 ・ 司 法 解 剖 などを 集 約 強 化 する 新 たな 組 織 が 必 要 であると 考 えられる。 我 が 国 の高 等 教 育 の 将 来 像 が 国 民 の 意 思 として 示 された 今 、この 将 来 像 の 中 でのオリエンテーションをつけて、 本 学 に 必 要 なハード・ソフト 両 面 の 整 備 として 第 2 総 合 研 究 棟 の 建 築は 中 期 的 には 必 須 である。7

Ⅲ. 歴 代 室 長 ・センター 長 ・ 機 構 長中 央 研 究 室 長 備 考吉 田 康 久 昭 和 46 年 度 ~ 昭 和 47 年 度 助 教 授 ( 衛 生 学 ・ 公 衆 衛 生 学 講 座 )赤 木 弘 昭 昭 和 48 年 度 ~ 平 成 元 年 度 教 授 ( 放 射 線 医 学 講 座 )機 器 共 同 利 用 センター 長美 濃 眞 平 成 2 年 度 ~ 平 成 5 年 度 教 授 ( 小 児 科 学 講 座 ) 病 院 長 就 任 により 退 任島 田 眞 久 平 成 6 年 度 教 授 ( 解 剖 学 第 1 講 座 ) 前 センター 長 の 残 任 期 間清 水 章 平 成 7 年 度 ~ 平 成 10 年 度 教 授 ( 病 態 検 査 学 講 座 )今 井 雄 介 平 成 11 年 度 ~ 平 成 12 年 度 教 授 ( 生 理 学 第 1 講 座 )佐 野 浩 一 平 成 13 年 度 ~ 平 成 15 年 度 教 授 ( 微 生 物 学 講 座 ) 組 織 改 変 により 中 途 退 任研 究 機 構 長佐 野 浩 一 平 成 16 年 度 教 授 ( 予 防 ・ 社 会 医 学 講 座 ) 残 任 期 間 のみⅣ. 設 置 場 所 および 運 営 組 織1. 設 置 場 所本 学 における 研 究 機 構 の 配 置 を、 図 ―1 に 示 す。 研 究 機 構 は 総 合 研 究 棟 の 3、4、5 階 および 第 3 研 究館 の 1、2 階 に 設 置 されている。 総 合 研 究 棟 内 での 研 究 機 構 については 次 ページの 見 取 り 図 -1 に、 第 3研 究 館 内 での 研 究 機 構 については 同 じく 次 ページの 見 取 り 図 -2 にそれぞれ 示 されている。また、 各 室に 設 置 されている 設 備 ・ 機 器 については 見 取 り 図 内 の 記 号 に 従 って、 表 1(p75~80)に 示 されている。北( 本 部 キャンパス)研 究 機 構( 第 3 研 究 館 1・2 階 )研 究 機 構( 総 合 研 究 棟 3 階4・5 階 )( 看 護 学 校 )( 附 属 病 院 )図 -1 大 阪 医 科 大 学 における 研 究 機 構 の 配 置10

2. 研 究 機 構 の 見 取 り 図見 取 り 図 –1総 合 研 究 棟 3 階事 務 室技 術 員 室画 像 解 析 系 2画 像 解 析 系 4分 子 代 謝 解 析 系 2 分 子 代 謝 解 析 系 4写 真 室細 胞 解 析 系副機構長室機構長ユーティリティー1画 像 解 析 系 1機械室画 像 解 析 系 3 分 子 代 謝 解 析 系 1分 子 代 謝 解 析 系 3機械室ユーティリティー 2倉 庫5 階 共 同 利 用 4 階 会 議 室見 取 り 図 –2第 3 研 究 館 ラジオアイソトープ 実 験 室1 階 2 階測 定 室管 理 室11

3. 運 営 組 織機 構 長 佐 野 浩 一 ( 兼 務 : 予 防 ・ 社 会 医 学 講 座 教 授 )副 機 構 長 森 浩 志 ( 兼 務 : 総 合 診 断 ・ 治 療 学 講 座 教 授 )副 機 構 長 大 槻 勝 紀 ( 兼 務 : 基 盤 医 学 講 座 教 授 )学 内 講 師 高 淵 雅 廣 ( 専 任 : 放 射 線 管 理 責 任 者 )技 師 長技 師 長 代 理香 川 満 夫永 井 利 昭( 兼 務 : 総 合 診 断 ・ 治 療 学 講 座 )( 専 任 )技 師 長 補 佐主 任 技 術 員主 任 技 術 員下 川 要上 野 照 生藤 岡 良 彦技 術 補 助 員 吉 野 富 美 子 ( 専 任 )技 術 補 助 員南 和 子 ( 専 任 )契 約 職 員アルバイト 職 員生 出 林 太 郎柴 田 映 子( 専 任 )( 専 任 )( 兼 務 : 総 合 診 断 ・ 治 療 学 講 座 )( 専 任 )( 兼 務 : 予 防 ・ 社 会 医 学 講 座 )執 行 責 任 者画 像 解 析 系 渡 辺 正 仁 ( 兼 任 : 基 盤 医 学 講 座 助 教 授 )分 子 ・ 代 謝 系 林 秀 行 ( 兼 任 : 応 用 基 盤 医 学 講 座 教 授 )細 胞 解 析 系 吉 田 龍 太 郎 ( 兼 任 : 基 盤 医 学 講 座 助 教 授 )RI 実 験 系 高 淵 雅 廣 ( 専 任 )技 術 教 育 系 中 川 俊 正 ( 兼 任 : 感 染 対 策 室 室 長 )プロジェクト東 プロジェクト 東 治 人後 山 プロジェクト 後 山 尚 久佐 野 プロジェクト 佐 野 浩 一中 張 プロジェクト 中 張 隆 司渡 辺 プロジェクト 渡 辺 正 仁ハイテク・リサーチ・センター 大 槻 勝 紀運 営 委 員 ( 平 成 17 年 3 月 末 現 在 )所 属 職 名 氏 名 所 属 職 名 氏 名物 理 助 教 授 和 田 明 第 1 内 科 助 手 古 玉 大 介化 学 学 内 講 師 境 晶 子 第 2 内 科 診 療 助 教 授 島 本 史 夫生 物 講 師 浅 井 一 視 第 3 内 科 助 手 宗 宮 浩 一数 学 助 教 授 西 村 保 一 郎 神 経 精 神 科 助 手 吉 田 祥小 児 科 助 手 瀧 谷 公 隆第 1 解 剖 助 教 授 柴 田 雅 朗 消 化 器 外 科 講 師 高 折 恭 一第 2 解 剖 学 内 講 師 早 﨑 華 胸 部 外 科 助 手 吉 田 正 隆第 1 生 理 学 内 講 師 相 馬 義 郎 脳 神 経 外 科 助 教 授 宮 武 伸 一第 2 生 理 助 手 山 路 純 子 麻 酔 科 助 手 村 谷 忠 利医 化 学 助 手 中 井 由 実 整 形 外 科 助 教 授 木 下 光 雄薬 理 助 教 授 高 井 真 司 皮 膚 科 助 手 黒 川 晃 夫12

第 1 病 理 助 手 芥 川 寛 泌 尿 器 科 助 手 坂 元 武第 2 病 理 講 師 山 田 隆 司 眼 科 講 師 杉 山 哲 也微 生 物 助 教 授 中 野 隆 史 耳 鼻 咽 喉 科 学 内 講 師 寺 田 哲 也衛 生 講 師 土 手 友 太 郎 放 射 線 科 助 教 授 猪 俣 泰 典法 医 助 手 田 村 明 敬 産 婦 人 科 助 教 授 後 山 尚 久口 腔 外 科 助 手 木 村 吉 宏研 究 機 構 技 師 長 代 理 永 井 利 昭 病 態 検 査 学 助 教 授 中 西 豊 文形 成 外 科 助 手 廣 田 龍 一 郎救 急 医 療 部 助 手 三 嶋 隆 之図 -1. 研 究 機 構 人 事 組 織 図執 行 会 議副 機 構 長研 究 支 援 部 門 担 当機 構 長 ( 学 長 指 名 )副 機 構 長共 同 研 究 部 門 担 当教 員 系 ・ 室 執 行 責 任 者 技 術 系 職 員 ( 代 表 )技 術 系 職 員教 員プロジェクト 執 行責 任 者技 術 系 職 員技 術 補 助 員大 学 院 生図 -2 研 究 機 構 の 組 織 図機 構 長運 営 委 員 会執 行 会 議機 構 長 ・ 副 機 構 長執 行 責 任 者専 任 教 員技 術 員 の 代 表利 用 者 会執 行 責 任 者教 員 ・ 技 術 員利 用 者プロジェクト 会 議執 行 責 任 者教 員 ・ 技 術 員大 学 院 生13

監 事 理 事 会 評 議 員 会大 学附 属 看 護 専 門 学医 学 部 医 学 科大 学 院 医 学 研 究図附学外内社機形属会書生科科医能態病学館院部系系系系系保健管理室実験動物センター研究機構医学情報処理センター中山国際医学医療交流センター図 -3 大 阪 医 科 大 学 における 研 究 機 構 の 位 置 づけ14

Ⅴ. 平 成 16 年 度 事 業 計 画 の 達 成 状 況施設・設備組織その他課 題 平 成 16 年 度 事 業 計 画 進 捗 状 況研 究 3 号 館 のスペー ‣ 機 器 見 直 しとスペースマネ ‣ ESR の 移 設 完 了スマネージメント ージメント画 像 解 析 系 のデジタル 化 促 進 によるスペースマネージメント‣ 機 器 見 直 しとスペースマネージメント‣ レーザースキャン 顕 微 鏡 システム 付 き細 胞 構 成 分 子 機 能 解 析 システム 導 入 完了‣ 平 成 17 年 度 補 助 金 申 請 物 件 にナノ 生 体観 察 デジタルシステムを 決 定共 同 研 究 室 の 有 効利 用バイオセーフティ実 験 室 の 統 合独 立 会 計 を 行 うための 予 算 根 拠 の 明確 化 と 財 源 の 確 保技 術 職 員 雇 用 形 式の 多 様 化‣ 共 同 利 用 室 の 運 営 開 始‣ 産 学 連 携 研 究 の 強 化-‣ 寄 附 講 座 への 貸 出 し 決 定‣ 産 学 連 携 研 究 プロジェクトへの 貸 出 しを 検 討 中‣ 平 成 17 年 4 月 1 日 に 吸 収 統 合‣ 会 計 の 簡 素 化‣ 立 替 払 い 制 度 を 廃 止 し、 消 耗 品 費 ・ 入退 室 料 等 は 法 人 へ 納 付 することとし、納 付 額 相 当 の 予 算 を 次 年 度 に 計 上‣ 職 員 の 資 質 向 上 ‣ アルバイトの 導 入 完 了‣ 契 約 職 員 の 導 入 完 了‣ 講 座 技 術 員 3 名 が 兼 務‣ ピクトロ 管 理 業 務 の 外 部 委 託‣ 学 内 他 部 署 業 務 の 受 託 を 決 定‣ その 他- ‣ 情 報 の 共 有 ‣ 研 究 機 構 年 報 4 号 の 発 刊- ‣ 利 用 者 会 議 の 強 化 ‣ なし- ‣ 利 用 者 への 啓 発 活 動 の 強 化 ‣ 第 1・2・3・4 回 講 習 会 開 催 済 み‣ 大 学 院 共 同 実 験 施 設 セミナーに 協 力済 み‣ 学 内 諸 研 究 会 の 支 援- ‣ 執 行 責 任 者 への 権 限 委 譲 と責 任 強 化‣ 執 行 責 任 者 の 指 名 と 各 系 への 予 算 配 分- ‣ 新 規 程 遵 守 の 運 営 ‣ 規 程 の 一 部 改 正‣ ハイテク・リサーチ・センター 規 程 改正研 究 機 構 に 望 まれること( 年 報 3 号 、p19)および 事 業 計 画 ( 年 報 3 号 、p76)より1. 研 究 3 号 館 のスペースマネージメント達 成 状 況 ESRを 移 設 し、 研 究 3 号 館 3 階 部 分 を 開 放 した。コメント 研 究 3 号 館 1・2 階 のRI 実 験 系 に 関 しては、 総 合 研 究 等 3 階 にスペースが 確 保 できるのであれば、 移 設 するのが 望 ましいと 考 えられる。また、バイオセーフティ 実 験 室 とハイテク・リサーチ・センター 関 係 施 設 についても 検 討 する 必 要 がある。2. 画 像 解 析 系 のデジタル 化 促 進 によるスペースマネージメント達 成 状 況 画 像 解 析 系 のデジタル 化 を 一 層 推 進 するために、ナノ 生 体 観 察 デジタルシステムの 導15

入 を 要 望 し、 次 年 度 の 私 立 大 学 経 常 費 補 助 金 「 研 究 装 置 」の 申 請 物 件 とし、 購 入 することが 決 定された。コメント 本 年 度 は 廃 棄 機 器 を 決 定 せずに、 新 規 機 器 を 導 入 した。 次 年 度 はナノ 生 態 観 察 デジタルシステムの 導 入 に 際 して、 一 部 機 器 の 廃 棄 を 行 い、 改 修 を 伴 うスペースマネージメントを 行 う必 要 がある。3. 共 同 研 究 室 の 有 効 利 用達 成 状 況 本 学 の 寄 附 講 座 「 高 次 脳 機 能 発 達 総 合 研 究 講 座 」より、 共 同 研 究 室 の 利 用 願 いがあり、これを 許 可 した。しかし、 残 る 2 室 の 運 用 については 予 定 がない。コメント 残 る 2 室 の 運 用 については、 大 学 院 整 備 の 進 捗 状 況 を 見 ながら、 大 学 院 専 用 講 義 室 として 提 供 するか、 学 術 フロンティアの 基 点 となるようなプロジェクトに 提 供 するなど、 検 討 を 進めておく 必 要 がある。4. バイオセーフティ 実 験 室 の 統 合達 成 状 況 研 究 機 構 は 学 内 の 研 究 施 設 などを 統 合 し、 集 約 強 化 することが 目 標 である。 現 在 、 研究 機 構 以 外 の 研 究 関 連 施 設 としてバイオセーフティ 実 験 室 と 実 験 動 物 センターがある。これらのうち、バイオセーフティ 実 験 室 は 組 織 が 小 さく 統 合 しやすいため、 平 成 17 年 4 月 1 日 に 研 究 機 構へ 吸 収 統 合 することを 決 定 した。コメント 現 在 、 実 験 動 物 センターは 補 助 金 の 対 象 となる「 研 究 施 設 」とは 認 定 されていない。そこで、 第 2 総 合 研 究 棟 構 想 を 検 討 する 過 程 で、 今 後 の 研 究 機 構 との 関 係 を 整 理 する 必 要 がある。5. 独 立 会 計 を 行 うための 予 算 根 拠 の 明 確 化 と 財 源 の 確 保達 成 状 況 本 年 度 は 研 究 機 構 が「 個 性 化 推 進 特 別 経 費 補 助 」の 対 象 となり、 約 1 千 万 円 の 補 助 を得 た。 本 申 請 の 過 程 で、 明 らかになった 研 究 機 構 の 支 出 と 研 究 機 構 の 利 用 料 など 実 費 徴 収 との 関係 を 整 理 し、 独 立 会 計 を 行 う 準 備 をした。機 器 共 同 利 用 センター 集 約 強 化 以 前 の 予 算 配 分 表 ( 単 位 千 円 )平 成 10 年 度 平 成 11 年 度 平 成 12 年 度運 営 費 5,549 5,549 5,549修 理 費 3,500 3,500 3,500合 計 9,049 9,049 9,049機 器 共 同 利 用 センター 集 約 強 化 後 の 予 算 配 分 表 ( 単 位 千 円 )平 成 13 年 度 平 成 14 年 度 平 成 15 年 度運 営 費 5,549 11,325 7,588修 理 費 7,000 7,000 8,535合 計 12,549 18,325 16,12316

研 究 機 構 の 予 算 ( 単 位 千 円 )平 成 16 年 度運 営 費 7,095.4修 理 費 9,000共 同 研 究 経 費 38,100新 規 事 業 95,400合 計 149,595.4コメント 独 立 会 計 を 行 うにあたり、 支 出 では 改 修 費 用 ・ 機 器 導 入 費 用 ・ 人 件 費 など、 収 入 では研 究 費 ・ 各 種 補 助 ・ 利 用 料 などを 含 めて 全 体 としてのバランスを 図 る 必 要 がある。 研 究 機 構 へ 移行 して 1 年 の 実 績 しかないので、 本 年 度 分 の 会 計 データをもとにシミュレーションを 行 い、 来 年度 の 予 算 執 行 の 参 考 にする 必 要 がある。6. 技 術 職 員 雇 用 形 式 の 多 様 化達 成 状 況 本 年 度 は 統 合 により 他 のセンター 付 きのアルバイト 職 員 および 契 約 職 員 が 研 究 機 構 の技 術 系 職 員 となったため、 雇 用 形 式 は 多 様 化 された。 講 座 付 き 技 術 系 職 員 の 兼 務 は 3 件 となった。研 究 機 構 専 任 の 技 術 系 職 員 および 教 員 は 昨 年 度 に 引 き 続 き、 講 習 会 等 へ 参 加 し、 資 質 の 向 上 に 努めている。コメント 平 成 18 年 度 に 予 定 されている 学 校 教 育 法 の 改 正 によって、 講 座 付 きの 技 術 員 等 が 研 究補 助 員 と 定 義 される 可 能 性 がある。これは 講 座 技 術 員 のモチベーションが 下 がるきっかけともなりかねないので、 研 究 機 構 の 兼 務 を 促 進 し、 中 央 部 門 としての 技 術 系 職 員 の 部 署 を 構 築 するトライアルを 早 急 に 行 う 必 要 がある。研 修 会 等 への 参 加年 月 日 教 員 名 ・ 技 師 名 講 習 内 容平 成 16 年 6 月 7~10 日平 成 16 年 6 月 26~27 日藤 岡 良 彦永 井 利 昭第 8 回 アジア- 太 平 洋 電 子 顕 微 鏡 学 会 議第 40 回 日 本 医 学 写 真 学 会平 成 16 年 8 月 27 日 高 淵 雅 廣 平 成 16 年 度 大 学 等 における 放 射 線 安 全 管 理 研 修平 成 16 年 10 月 21 日平 成 16 年 11 月 5~6 日7. その 他‣ 講 義 ・ 説 明 会 ・ 講 習 会 など上 野 照 生香 川 満 夫2004 日 立 SEMセミナー第 36 回 日 本 臨 床 電 子 顕 微 鏡 学 会達 成 状 況 専 任 教 員 は 医 学 部 医 学 科 の PBL チューターおよびクリニカル・クラークシップの 講 師として 学 部 教 育 にあたった。また、 大 学 院 医 学 研 究 科 の 講 義 は 例 年 通 り 関 係 者 で 分 担 して 行 った。本 年 度 の 導 入 機 器 に 関 する 説 明 会 も 以 前 と 同 様 であった。 研 究 支 援 部 門 に 技 術 教 育 系 を 設 置 することによって、4 テーマ、8 日 間 の 講 習 会 を 開 催 したことである。講 義 など開 催 年 月 日 内 容 担 当 者 名 実 施 主 体平 成 16 年 4 月 5 日 PBL 高 淵 雅 廣 医 学 部 医 学 科平 成 16 年 4 月 7 日 PBL 高 淵 雅 廣 医 学 部 医 学 科平 成 16 年 4 月 9 日 PBL 高 淵 雅 廣 医 学 部 医 学 科17

隔 週 クリニカル・クラークシップ( 放 射 線 物 理 ) 高 淵 雅 廣 医 学 部 医 学 科平 成 16 年 8 月 25 日 RI 安 全 取 扱 い 高 淵 雅 廣 大 学 院 医 学 研 究 科平 成 16 年 8 月 27 日 研 究 機 構 の 概 要 佐 野 浩 一 大 学 院 医 学 研 究 科研 究 支 援 部 門 の 紹 介 森 浩 志 大 学 院 医 学 研 究 科画 像 解 析 系 の 紹 介 森 浩 志 大 学 院 医 学 研 究 科電 子 顕 微 鏡 林 哲 也 大 学 院 医 学 研 究 科光 学 レーザー 顕 微 鏡 早 﨑 華 大 学 院 医 学 研 究 科画 像 解 析 システム 永 井 利 昭 大 学 院 医 学 研 究 科マイクロダイセクション 山 田 隆 司 大 学 院 医 学 研 究 科細 胞 解 析 系 の 紹 介吉 田 龍 太 郎 大 学 院 医 学 研 究 科細 胞 培 養 奥 英 弘 大 学 院 医 学 研 究 科フローサイトメーター吉 田 龍 太 郎 大 学 院 医 学 研 究 科分 子 代 謝 系 の 紹 介 林 秀 行 大 学 院 医 学 研 究 科質 量 分 析 中 西 豊 文 大 学 院 医 学 研 究 科タンパク 解 析 林 秀 行 大 学 院 医 学 研 究 科遺 伝 子 解 析 矢 野 貴 人 大 学 院 医 学 研 究 科ESR 芦 田 明 大 学 院 医 学 研 究 科ユーティリティーの 使 い 方 永 井 利 昭 大 学 院 医 学 研 究 科技 術 教 育 系 の 紹 介 中 川 俊 正 大 学 院 医 学 研 究 科説 明 会開 催 年 月 日 内 容 担 当 者 名 実 施 主 体平 成 16 年 4 月 27 日 マイクロプレート 用 蛍 光 測 光 装 置 説 明 会 サーモエレクトロン 研 究 機 構平 成 16 年 10 月 6 日 日 本 ベクトン FacsAria 説 明 会 日 本 ベクトン 研 究 機 構平 成 16 年 11 月 15 日 ZEISS レーザー 顕 微 鏡 システム 説 明 会 ZEISS 研 究 機 構平 成 16 年 12 月 6 日 ZEISS レーザー 顕 微 鏡 システム 説 明 会 ZEISS 研 究 機 構講 習 会開 催 年 月 日 内 容 講 師 実 施 主 体平 成 16 年 9 月 4 日 第 1 回 講 習 会 明 視 野 光 学 顕 微 鏡 の 観 察 オリンパス 研 究 機 構平 成 16 年 11 月 10・17・ 第 2 回 講 習 会 遺 伝 子 ・ 蛋 白 発 現 解 析 ロシュ 研 究 機 構24・25 日 ・12 月 16 日平 成 16 年 12 月 15 日 第 3 回 講 習 会 細 胞 の 分 取 と 解 析 日 本 ベクトン 研 究 機 構平 成 17 年 3 月 5 日 第 4 回 講 習 会 蛍 光 顕 微 鏡 ・レーザー 顕 微 鏡 ZEISS早 崎 華研 究 機 構コメント 学 部 ・ 大 学 院 教 育 については 研 究 機 構 への 移 行 以 前 と 同 様 であるが、 人 員 配 置 などを工 夫 することによってさらに 学 部 ・ 大 学 院 教 育 に 貢 献 する 必 要 がある。 講 習 会 については 法 人 の先 端 医 療 構 築 委 員 会 が 行 っていたものを 基 本 的 に 踏 襲 する 形 で、 系 統 化 している 点 は 評 価 されるべきであるが、さらに 大 学 院 医 学 研 究 科 と 連 携 してこの 講 習 会 を 大 学 院 の 実 習 に 充 てるなどの 工夫 が 必 要 である。‣ 新 規 導 入 機 器達 成 状 況 予 定 機 器 を 導 入 し 円 滑 に 運 用 されている。また、 小 額 備 品 としてフリーザーおよびサイトスピンを 導 入 することができた。18

機 器 名 年 月 日 導 入 / 移 管生 体 構 成 分 子 の 解 析 システム 平 成 16 年 11 月 25 日 導 入日 立 アップライト 型 超 低 温 フリーザー 平 成 17 年 1 月 導 入集 細 胞 遠 心 機 サイトスピン 平 成 17 年 3 月 導 入コメント 利 用 者 から 要 望 のあった 小 額 備 品 のリストができているため、これを 毎 年 度 検 討 を 加えながら、 計 画 的 に 小 額 の 機 器 や 備 品 を 整 備 する 必 要 がある。‣ ユーティリティーの 充 実達 成 状 況 ユーティリティ 室 の 設 置 場 所 を 移 動 し、 画 像 解 析 系 から 切 り 離 し、 研 究 機 構 管 理 室 で直 接 管 理 する 体 制 をとった。また、 低 温 実 験 系 を 廃 止 し、 細 胞 保 存 庫 ・ 液 体 窒 素 の 配 給 ・ 低 温 実験 室 ・ 超 遠 心 機 をユーティリティとした。また、 要 望 の 強 かったピクトログラフィをリースにて導 入 し、その 保 守 管 理 を 外 注 することによって、 技 術 系 職 員 の 負 担 を 増 やすことなくその 導 入 を行 った。コメント ユーティリティ 部 分 と 他 の 機 器 との 区 別 は 難 しいが、 高 度 精 密 機 器 とは 別 にユーティリティ 機 器 を 分 けて、 保 守 管 理 業 務 を 外 注 することによって、その 運 用 や 保 守 管 理 をスムーズに行 える 可 能 性 があり、 今 後 の 新 たなトライアルとする 必 要 がある。‣ 執 行 責 任 者 への 権 限 委 譲 と 責 任 強 化達 成 状 況 研 究 支 援 部 門 の 各 系 では 予 算 化 された 保 守 費 用 をもとに、 担 当 副 機 構 長 から 権 限 を 委譲 されたそれぞれの 執 行 責 任 者 が 日 々の 運 営 を 行 っている。 共 同 研 究 部 門 でもそれぞれのプロジェクトの 執 行 責 任 者 に 予 算 が 当 てられているため、 権 限 を 委 譲 された 形 で 各 プロジェクトの 執 行責 任 者 がその 任 に 当 たっている。コメント 現 在 は 高 額 の 予 算 執 行 については、 機 構 長 や 副 機 構 長 、 執 行 会 議 への 問 い 合 わせがあるが、 独 立 会 計 に 向 けて、 予 算 執 行 に 自 由 度 を 持 たせるか、 現 行 のままで 運 営 していくかを 検 討しなければならない。‣ 産 学 連 携 の 強 化達 成 状 況 現 在 、 研 究 協 力 課 が 行 っている 大 阪 TLO 大 阪 医 科 大 学 事 業 部 門 の 業 務 のうち、 窓 口 部門 を 研 究 機 構 事 務 室 に 置 き、 研 究 者 が 大 阪 TLO にアクセスしやすい 体 制 を 整 えた。コメント 本 学 における TLO 事 業 の 進 捗 は、 規 程 整 備 などがおおよそ 完 了 し、 研 究 者 のアクセスを 確 保 する 手 立 てを 講 ずる 段 階 に 入 っている。そのひとつの 試 みとして、 窓 口 を 研 究 者 の 目 に 付くところに 置 くこととなった。 今 後 、 積 極 的 に 窓 口 の 存 在 をアピールし、 相 談 件 数 をモニターする 必 要 がある。‣ 水 資 源 保 全 と 炭 酸 ガス 排 出 規 制 への 取 り 組 み達 成 状 況 昨 年 度 途 中 より 環 境 配 慮 型 の 高 度 精 密 機 器 運 転 を 始 めた。 本 年 度 も 引 き 続 き、 高 度 精密 機 器 の 有 効 運 転 ( 利 用 時 のみの 運 転 )を 励 行 して 冷 却 水 と 電 気 を 節 約 することにより、 年 間 2591トンの 水 消 費 と 年 間 26.8 トンの 炭 酸 ガス 排 出 (44656 KW/h 電 力 消 費 抑 制 による。 排 出 係 数 は 平成 11 年 度 値 を 用 いた: 環 境 庁 温 室 効 果 ガス 排 出 量 算 定 方 法 検 討 会 による「 温 室 効 果 ガス 排 出 量算 定 方 法 に 関 する 検 討 結 果 」 平 成 12 年 9 月 )の 抑 制 を 維 持 した。19

コメント 高 度 精 密 機 器 を 用 時 運 転 することによる 研 究 活 動 への 障 害 は 発 生 しなかったため、 引き 続 き 環 境 配 慮 型 の 運 転 を 継 続 できるものと 考 えられる。 今 後 、 適 用 機 器 の 範 囲 を 広 げるとともに、 新 規 機 器 導 入 の 際 には「 環 境 配 慮 型 」の 機 器 を 積 極 的 に 導 入 することを 考 える 必 要 がある。‣ 会 議執 行 会 議第 1 回 執 行 会 議開 催 日 時 : 平 成 16 年 4 月 28 日 16:30~17:50開 催 場 所 : 総 合 研 究 棟 4 階 研 究 機 構 会 議 室報 告 事 項1. 研 究 機 構 設 置 の 経 緯 について2. 研 究 機 構 構 成 員 の 紹 介3. 研 究 機 構 の 経 営 方 針 と 平 成 16 年 度 事 業 計 画 について4. 研 究 機 構 に 関 する 規 定 などについて5. その 他審 議 事 項1. 役 割 分 担 について2. 共 同 研 究 の 推 薦 について3. 修 正 予 算 ( 案 )について4. 執 行 会 議 ・ 運 営 委 員 会 ・ 利 用 者 会 議 の 開 催 頻 度 について5. 講 座 技 術 員 との 関 係 について6. 研 究 協 力 課 との 関 係 について7. その 他第 2 回 執 行 会 議開 催 日 時 : 平 成 16 年 7 月 27 日 15:00~16:30開 催 場 所 : 総 合 研 究 棟 4 階 研 究 機 構 会 議 室報 告 事 項1. 利 用 者 会 議 ・ 部 門 会 議 報 告2. 予 算 について3. その 他審 議 事 項1. 各 利 用 料 の 引 き 落 としについて2. 平 成 16 年 度 私 立 大 学 経 常 費 補 助 金 ( 研 究 施 設 : 個 性 化 推 進 特 別 経 費 )の 申 請 について3. その 他第 3 回 執 行 会 議開 催 日 時 : 平 成 16 年 10 月 4 日 15:30~17:00開 催 場 所 : 総 合 研 究 棟 4 階 研 究 機 構 会 議 室報 告 事 項1. 機 構 長 報 告2. 研 究 支 援 部 門 報 告3. 共 同 研 究 部 門 報 告4. 事 務 室 ・ 技 術 員 室 報 告5. その 他審 議 事 項1. 第 2 次 修 正 予 算 について2. 平 成 17 年 度 の 事 業 計 画 と 予 算 要 望 について20

3. ハイテク・リサーチセンターについて4. バイオセーフティ 実 験 室 の 統 合 について5. 次 年 度 共 同 研 究 募 集 要 項 について6. その 他第 4 回 執 行 会 議開 催 日 時 : 平 成 16 年 12 月 13 日 17:00~19:10開 催 場 所 : 総 合 研 究 棟 4 階 研 究 機 構 会 議 室報 告 事 項1. 機 構 長 報 告2. 研 究 支 援 部 門 報 告3. 共 同 研 究 部 門 報 告4. 事 務 室 ・ 技 術 員 室 報 告5. その 他審 議 事 項1. 共 同 研 究 プロジェクトの 応 募 状 況 と 公 募 期 間 延 長 について2. 規 程 等 改 正 案 について3. バイオセーフティ 実 験 室 の 統 合 について4. その 他第 5 回 執 行 会 議開 催 日 時 : 平 成 17 年 1 月 28 日 12:00~12:55開 催 場 所 : 本 館 ・ 図 書 館 棟 地 下 食 堂 個 室報 告 事 項1. 機 構 長 報 告2. 研 究 支 援 部 門 報 告3. 共 同 研 究 部 門 報 告4. 事 務 室 ・ 技 術 員 室 報 告5. その 他審 議 事 項1. 第 3 次 修 正 予 算 について2. 寄 附 講 座 担 当 予 定 者 から 提 出 された「 共 同 利 用 室 利 用 願 」の 取 り 扱 いについて3. バイオセーフティ 実 験 室 の 統 合 について4. その 他第 6 回 執 行 会 議開 催 日 時 : 平 成 17 年 3 月 4 日 12:30~13:20開 催 場 所 : 本 館 ・ 図 書 館 棟 地 下 食 堂 個 室報 告 事 項1. 機 構 長 報 告2. 研 究 支 援 部 門 報 告3. 共 同 研 究 部 門 報 告4. 事 務 室 ・ 技 術 員 室 報 告5. その 他審 議 事 項1. 第 3 次 修 正 予 算 について2. 小 額 備 品 の 購 入 について3. その 他21

運 営 委 員 会第 1 回 運 営 委 員 会開 催 日 時 : 平 成 16 年 5 月 26 日 16:30~17:05開 催 場 所 : 学 2 講 堂報 告 事 項1. 研 究 機 構 設 置 の 経 緯 について2. 研 究 機 構 に 関 する 規 程 などについて3. 研 究 機 構 構 成 員 の 紹 介 と 役 割 分 担4. 共 同 研 究 の 推 薦 について審 議 事 項1. 研 究 機 構 の 経 営 方 針 と 平 成 16 年 度 事 業 計 画 について2. 平 成 16 年 度 研 究 機 構 修 正 予 算 について3. 平 成 15 年 度 機 器 共 同 利 用 センター 決 算 について4. その 他第 2 回 運 営 委 員 会開 催 日 時 : 平 成 16 年 10 月 7 日 16:30~17:40開 催 場 所 : 学 1 講 堂報 告 事 項1. 機 構 長 報 告2. 研 究 支 援 部 門 報 告3. 共 同 研 究 部 門 報 告4. 事 務 室 ・ 技 術 員 室 報 告5. 利 用 料 ・ 消 耗 品 費 等 の 流 れについて6. 次 年 度 共 同 プロジェクト 募 集 について7. その 他審 議 事 項1. 第 2 次 修 正 予 算 について2. 平 成 17 年 度 の 事 業 計 画 と 予 算 要 望 について3. バイオセーフティ 実 験 室 の 統 合 について4. その 他第 3 回 運 営 委 員 会開 催 日 時 : 平 成 16 年 12 月 22 日 17:00~17:55開 催 場 所 : 学 1 講 堂報 告 事 項1. 機 構 長 報 告2. 研 究 支 援 部 門 報 告3. 共 同 研 究 部 門 報 告4. 事 務 室 ・ 技 術 員 室 報 告5. その 他審 議 事 項1. 第 2 次 修 正 予 算 について2. 平 成 17 年 度 の 事 業 計 画 と 予 算 要 望 について3. バイオセーフティ 実 験 室 の 統 合 について4. その 他第 4 回 運 営 委 員 会開 催 日 時 : 平 成 17 年 3 月 15 日 15:00~16:00開 催 場 所 : 学 2 講 堂22

報 告 事 項1. 機 構 長 報 告2. 研 究 支 援 部 門 報 告3. 共 同 研 究 部 門 報 告4. 事 務 室 ・ 技 術 員 室 報 告5. その 他審 議 事 項1. 第 3 次 修 正 予 算 について2. 小 額 備 品 の 購 入 について3. その 他専 門 委 員 会 などハイテク・リサーチ・センター 規 程 改 正 ワーキンググループ諮 問 事 項運 営 委 員 会 ( 平 成 16 年 5 月 26 日 開 催 )の 決 定 に 従 い、「 統 合 による 研 究 機 構 形 成 に 適したハイテク・リサーチ・センター 規 程 等 の 改 正 について 検 討 すること」メンバー(50 音 順 )柴 田 雅 朗 (ハイテク・リサーチ・センター 長 推 薦 )植 田 政 嗣 ( 産 婦 人 科 )東 治 人 ( 泌 尿 器 科 )高 井 真 司 ( 薬 理 学 )中 西 豊 文 ( 病 態 検 査 学 )星 賀 正 明 ( 第 1 内 科 学 )小 嶌 祥 太 ( 眼 科 学 )会 議第 1 回 会 議開 催 日 : 平 成 16 年 6 月 4 日 16:00~場 所 : 第 7 会 議 室第 2 回 会 議開 催 日 : 平 成 16 年 6 月 18 日 17:00~場 所 : 第 3 会 議 室第 3 回 会 議開 催 日 : 平 成 16 年 9 月 21 日 16:00~場 所 : 第 8 会 議 室第 4 回 会 議開 催 日 : 平 成 16 年 10 月 18 日 17:00~場 所 : 第 3 会 議 室答 申ハイテク・リサーチ・センター 規 程 をハイテク・リサーチ・センター 規 則 として 改 正 し、ハイテク・リサーチ・センター 長 選 考 規 程 およびハイテク・リサーチ・センター 運 営 委員 会 規 程 を 廃 止 すること。23

8. 総 括項 目 本 年 度 以 降 の 課 題 結 果 次 年 度 以 降 の 課 題施 設 ・ 設 備 1スペースマネージメント1ESR の 移 設 を 完 了 1 研 究 3 号 館 に 設 置 されているバイオセーフティ関 連 施 設 の 移 設 場 所 の確 保 と 他 の 機 器 の 総 合研 究 棟 3 階 への 移 設 とデジタル 化 の 推 進2 共 同 研 究 室 の 有 効 利 2 寄 附 講 座 への 貸 し 出 し 2 残 る 他 2 室 の 有 効 利 用用を 決 定3 不 要 機 器 の 廃 棄 3 小 型 機 器 の 廃 棄 完 了 3 電 子 顕 微 鏡 など 大 型 機器 の 廃 棄4 都 市 再 生 緊 急 整 備 事業 への 寄 与4 長 期 ・ 中 期 ・ 短 期 計 画 を策 定4 剖 検 センター・RI 実 験室 ・ 実 験 動 物 センター 等を 入 れる 第 2 総 合 研 究 棟構 想 の 作 成5その 他 5その 他 5その 他機 構 ・ 運 営 1 独 立 会 計 1 収 入 ( 消 耗 品 費 ・ 利 用 料など)の 集 計1 収 支 バランスのシミュレーション2 技 術 系 職 員 の 組 織 2アルバイト 職 員 ・ 契 約 職員 の 導 入 完 了 ・ 講 座 技 術員 の 一 部 兼 務2 平 成 18 年 度 の 学 校 教 育法 改 正 に 向 けて、 技 術 系職 員 のあり 方 を 検 討3 他 部 署 との 関 係3バイオセーフティ 実 験室 の 吸 収 統 合 準 備 完 了情 報 共 有 システムの 構築 は 未 着 手3 実 験 動 物 センターとの統 合 準 備 ・ 情 報 共 有 システムの 構 築 準 備4 研 究 者 の 連 携 強 化 4 講 習 会 などの 開 催 4 利 用 者 会 議 の 強 化5 知 財 管 理 の 強 化 5 大 阪 TLO 窓 口 の 設 置 5 研 究 協 力 化 との 連 携 強化6その 他 6その 他 6その 他24

施設・設備組織その他平 成 17 年 度 事 業 計 画課 題 事 業 計 画 準 備 状 況1 RI 実 験 室 の 在 り 方 検 討 の 開始研 究 3 号 館 のスペースマネージメント画 像 解 析 系 のデジタル 化 促 進 によるスペースマネージメント共 同 研 究 室 の 有 効利 用機 器 評 価 と 廃 棄バイオセーフティ実 験 室 の 統 合規 程 整 備独 立 採 算 的 会 計 を行 うための 予 算 根拠 の 明 確 化 と 財 源の 確 保技 術 職 員 雇 用 形 式の 多 様 化3 ナノ 生 体 観 察 システム(デジタルカメラ 付 き 電 子 顕 微鏡 )の 導 入4 暗 室 の 集 約 の 準 備7 寄 附 講 座 に 設 置 場 所 提 供8 産 学 連 携 研 究 に 貸 し 出 し11 機 器 の 運 用 状 況 調 査12 不 要 機 器 の 廃 棄14 高 度 安 全 生 物 実 験 系 として統 合16 規 程 の 改 正17 ハイテク 関 連 規 程 等 改 正19 前 年 度 利 用 料 実 績 額 の 保 障による 平 成 17 年 度 予 算 組 み○21 職 員 の 資 質 向 上○22 一 部 業 務 の 外 部 委 託○23 学 内 他 部 署 業 務 の 受 託○24 その 他2 総 合 研 究 棟 へ 移 設 すると 仮 定 した 場 合 の配 置 案5 予 算 申 請6 来 年 度 予 算 申 請 予 定9 貸 し 出 し 検 討 中10 バイオ 産 学 連 携 研 究 の 導 入 準 備 中13 年 報 によるデータ 整 理 中15 バイオセーフティ 委 員 会 規 程 及 びバイオハザード 実 験 利 用 規 程 改 正 案 を 作 成 中18 ハイテク・リサーチ・センター 関 連 規 則を 4 月 1 日 施 行 予 定20 立 替 払 い 制 度 を 廃 止 し、 消 耗 品 費 ・ 入 退室 料 等 は 法 人 へ 納 付 することとし、 納 付額 相 当 の 予 算 を 次 年 度 に 計 上 することとした。‣ 講 座 技 術 員 の 兼 務 推 進‣‣ 受 託 業 務 関 係 経 費 調 査 中‣- ○25 情 報 の 共 有 化 ○26 研 究 機 構 年 報 ( 第 5 号 )の 発 刊- ○27 利 用 者 会 議 の 強 化 ○28- ○29 利 用 者 への 啓 発 活 動 の 強 化 1. 講 習 会 開 催2. 大 学 院 共 同 実 験 施 設 セミナーに 協 力○30 学 内 諸 研 究 会 の 支 援 計 画 中- ○31 執 行 責 任 者 への 権 限 委 譲 と責 任 強 化○32 執 行 責 任 者 の 指 名 と 各 系 への 予 算 配 分その 他25

26【 長 谷 寺 と 桜 】

Ⅵ. 平 成 16 年 度 事 業 成 果 研 究 支 援 部 門1. 設 置 機 器 別 論 文 数 と 導 入 外 部 資 導 入 への 寄 与研 究 機 構 を 利 用 して 得 られた 平 成 16 年 度 の 各 講 座 の 研 究 成 果 と、その 研 究 のために 外 部 より 導 入 した研 究 資 金 について、 以 下 に 収 録 した。 使 用 設 備 ・ 機 器 番 号 はについては、p75~p80 の 表 1 の 設 備 / 機器 番 号 一 覧 表 を 参 照 して 下 さい。 尚 、 参 考 のために 平 成 10 年 度 ~ 平 成 16 年 度 分 の 研 究 業 績 数 及 び 研 究費 導 入 総 額 についても 併 記 する。研 究 業 績 ( 欧 文 原 著 論 文 )研 究 費 導 入 寄 与 総 額平 成 10 年 度 42 編 24,900,000 円平 成 11 年 度 42 編 86,699,000 円平 成 12 年 度 46 編 61,568,000 円平 成 13 年 度 67 編 71,773,736 円平 成 14 年 度 86 編 69,999,811 円平 成 15 年 度 133 編 126,984,000 円平 成 16 年 度 131 編 168,646,000 円2. 研 究 成 果 への 寄 与 一 覧 (ABC 順 )(1) Ai T., Bompadre SG., Sohma Y., Wang X., Li M, and Hwang TC.:Direct Effects of 9-Anthracene Compounds on Cystic Fibrosis Transmembrane Conductance RegulatorGating.9-anthracene 製 剤 の CFTR チャネルに 対 する 直 接 的 活 性 増 強 作 用Pflugers Arch, 449: 88-95, 2004.[PMID:15290302]《key words: chloride channel, cystic fibrosis, patch clamp, single channel》【 要 旨 】 従 来 、Anthracene-9-carboxylic acid (9-AC)は、 細 胞 膜 に 発 現 している CFTR チャネルをMg 2+ 依 存 性 脱 燐 酸 化 酵 素 の 阻 害 によって 間 接 的 にチャネル 活 性 を 増 強 すると 考 えられてきた。本 論 文 では、 燐 酸 化 による 活 性 調 節 部 位 (R ドメイン)を 取 り 除 いた CFTR 変 異 体 (DR- CFTR)を 用 いることなどにより、9-AC は CFTR 蛋 白 の R ドメイン 以 外 の 部 位 に 直 接 的 に 作 用 して、CFTR チャネルを 活 性 化 しうることを 明 らかにした。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :108, 109, 110, 111)( 共 同 : 他 大 学 )(2) Aiso T., Yoshida H., Wada A, and Ohki R.:Modulation of Mrna Stability Participates in Stationary-Phase Specific Expression of RibosomeModulation Factor, RMF.Ribosome modulation factor (RMF)の 定 常 期 特 異 的 な 発 現 に 関 与 する mRNA 安 定 性 の 調 節J Bacteriol, in press, 2005.[PMID:15743942]《key words:mRNA, ribosome, polyA》【 要 旨 】Ribosome modulation factor (RMF)は 大 腸 菌 に 代 表 される Gram negative bacteria の 定 常 期で 発 現 し、70S リボソームに 結 合 することにより 二 量 体 化 を 引 き 起 して 100S リボソームを 形成 する。RMF の 発 現 には mRNA の 安 定 性 が 関 与 しており、この 制 御 機 構 を 調 べるために Growthphase の 移 行 に 伴 う mRNA の 挙 動 を 調 べた。その 結 果 、この mRNA の 安 定 性 に 二 次 構 造 の 変 化27

と 3’ 末 端 の poly-A 付 加 が 関 与 していることを 明 らかにした。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :8, 9, 10, 11, 15, 19, 97)(3) Arisue N., Maki Y., Yoshida H., Wada A., Sanchez LB., Muller M, and Hashimoto T.:Comparative Analysis of the Ribosomal Components of the Hydrogenosome-Containing Protist,Trichomonas Vaginalis.ハイドロジェノソームをもつ 原 生 生 物 トリコモナス・ヴァジナリスのリボソーム 構 成 成 分 の比 較 解 析J Mol Evol, 59: 59-71, 2004.[PMID:15383908]《key words: mitochondria, Trichomonas, r-protein》【 要 旨 】ミトコンドリアをもたない 真 核 生 物 であるトリコモナスのリボソームは 原 核 生 物 様 であると 考 えられていた。しかしながら、2 次 元 電 気 泳 動 法 による 分 析 からトリコモナスは 原 核生 物 より 多 く、 酵 母 やラットなどの 代 表 的 な 真 核 生 物 と 同 等 の 約 80 個 のリボソーム 蛋 白 を 持つことが 示 された。また、rRNA の 長 さが 短 いために 沈 降 計 数 が 代 表 的 な 真 核 生 物 より 小 さいものの rRNA、リボソーム 蛋 白 の 配 列 にも 原 核 生 物 的 な 特 徴 は 認 められず 明 らかに 真 核 生 物 的な 特 徴 を 備 えていた。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :8, 9, 10, 11, 15, 19, 97)( 共 同 : 学 内 )(4) Ariyoshi Y., Shimahara M., Kurisu Y, and Tsuji M.:Docetaxel and Nedaplatin Chemotherapy for Advanced Oral Squamous Cell Carcinoma: A Case Report.進 行 口 腔 癌 に 対 するネダプラチン、ドセタキセル 併 用 化 学 療 法Int.J Oral-Med Sci, 3: 49-53, 2004.《key words: combination chemotherapy, docectaxel, nedaplatin, oral squamous cell carcinoma》【 要 旨 】 進 行 舌 癌 患 者 (51 歳 男 性 )に、ネダプラチン、ドセタキセル 併 用 化 学 療 法 を 施 行 した。2 コースの 化 学 療 法 を 施 行 し、PR であった。 好 中 球 減 少 症 を 認 めたが、G-CSF で 制 御 可 能 であった。 明 らかな 血 小 板 減 少 は 認 められなかった。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :2, 6)(5) Ariyoshi Y., Shimahara M, and Takeishi H.:Effects of Dental Metallic Materials on Magnetic Resonance Images of the Oral and MaxillofacialRegion -Correlation between Shape of Metallic Materials and Susceptibility Artifacts.歯 科 用 金 属 が 顎 口 腔 領 域 の MRI 診 断 に 与 える 影 響 ー 金 属 の 形 体 とアーチファクトの 形 態 との関 連 性 についてJpn J Oral Diag/Oral Med, in press, 2005.《key words: magnetic resonance imaging, susceptibility artifact, dental metal material, 3-dimensionalimage》【 要 旨 】 歯 科 用 金 合 金 により、 球 体 ならびに 立 方 体 を 作 製 し、アーチファクトの 出 現 様 相 を 2次 元 的 、3 次 元 的 に 観 察 した。アーチファクトの 大 きさに 差 は 認 められなかったが、その 形 態は 異 なっていた。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :2, 6, 7)(6) Ariyoshi Y., Shimahara M., Tanigawa N, and Tsuji M.:Histoculture Drug Response Assay for Identifying Effective Anticancer Agents for Oral Squamous CellCarcinoma: Report of Two Cases.口 腔 扁 平 上 皮 癌 に 対 する 有 効 な 抗 癌 剤 選 択 のための 組 織 培 養 抗 癌 剤 感 受 性 試 験Int.J Oral-Med Sci, 2: 44-49, 2004.28

《key words: histoculture drug response assay,MTT assay, Mouth neoplasm, squamous cell caricnoma》【 要 旨 】 切 除 不 能 の 口 腔 扁 平 上 皮 癌 2 例 の 化 学 療 法 を 施 行 するにあたり、 組 織 培 養 法 抗 癌 剤 感受 性 試 験 を 行 い、その 有 益 性 につき 検 討 を 行 った。 感 受 性 試 験 で 感 受 性 ありと 診 断 された 抗 癌剤 を 投 与 することにより、 腫 瘍 の 著 明 な 縮 小 を 認 めた。 口 腔 癌 に 対 し、 抗 癌 剤 感 受 性 試 験 は、抗 癌 剤 選 択 の 一 助 となることが 示 唆 された。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :2, 6)(7) Asai Y, Takaori K, Yamamoto T, Ogawa T.:Protein-bound polysaccharide isolated from basidiomycetes inhibits endotoxin-induced activation byblocking lipopolysaccharide-binding protein and CD14 functions.エンドトキシンによる 敗 血 症 モデルにおける PSK の LPS と CD14 結 合 への 阻 害 作 用FEMS Immunol Med Microbiol, 1;43(1):91-8, 2005.《key words: protein-bound polysaccharide; endotoxin shock; CD14; LBP; NF-κB》[PMID:15607641]【 要 旨 】エンドトキシン 敗 血 症 マウスにおいて protein-bound polysaccharide isolated frombasidiomycetes (PSK)は LPS の LPS-binding protein (LBP)および CD14 への 結 合 を 阻 害 することにより interleukin (IL)-6 の 産 生 を 抑 制 し、 敗 血 症 による 致 死 率 を 減 少 させることを 示 した。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :1, 3)( 共 同 : 他 大 学 )(8) Bompadre SG., Ai T., Cho JH., Wang X., Sohma Y., Li M, and Hwang TC.:CFTR Gating I: Characterization of the ATP-Dependent Gating of a Phosphorylation-IndependentCFTR Channel (DR-CFTR).CFTR チャネルゲーティング I: リン 酸 化 非 依 存 型 CFTR チャネル 変 異 体 の ATP 依 存 性 ゲーティングJ Gen Physiol, in press 2005.[PMID:15767295]《key words: chloride channel, single-channel kinetics, ABC transporter》【 要 旨 】 従 来 、CFTR のチャネル 機 能 の 研 究 を 行 なう 場 合 において、 脱 燐 酸 化 によるチャネルの 不 活 性 化 が 大 きな 障 害 になっていた。 本 論 文 では、CFTR チャネルからリン 酸 化 による 活 性調 節 部 位 (R ドメイン)を 取 り 除 いた CFTR 変 異 体 (DR-CFTR)のチャネル 活 性 が、 燐 酸 化 非依 存 性 で、 野 生 型 CFTR と 同 じ ATP 依 存 性 ゲーティングを 行 うことを 明 らかにし、DR-CFTRが CFTR のチャネル 機 能 の 研 究 のための 有 用 なモデルとなりうることを 示 した。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :108, 109, 110, 111)( 共 同 : 他 大 学 )(9) Bompadre SG., Cho JH., Wang X., Zou X., Sohma Y., Li M, and Hwang TC.:CFTR Gating II: Effects of Nucleotide Binding on the Stability of Open States.CFTR チャネルゲーティング II:ヌクレオチド 結 合 が CFTR チャネルの 開 状 態 安 定 性 に 与 える 影 響J Gen Physiol, in press 2005.[PMID:15767296]《key words: chloride channel, single-channel kinetics, ABC transporter》【 要 旨 】CFTR チャネルの ATP 依 存 性 活 性 は ADP によって 阻 害 される。DR-CFTR を 用 いてADP が、 既 知 である ATP との 競 合 的 阻 害 以 外 に、 開 口 時 間 を 短 縮 することによってチャネル活 性 を 阻 害 することを 発 見 した。さらに ATP を 加 水 分 解 できない CFTR2 重 変 異 体(DR/E1371S-CFTR)を 用 いて、この 阻 害 が、2 つあるヌクレオチド 結 合 ドメイン(NBD)のN 末端 側 のドメイン(NBD1)に ADP が 結 合 することによって 引 き 起 こされることを 示 した。29

( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :108, 109, 110, 111)( 共 同 : 他 大 学 )(10) Dote T., Kono K., Usuda K., Shimizu H., Kawasaki T, and Dote E.:Lethal Inhalation Exposure During Maintenance Operation of a Hydrogen Fluoride Liquefying Tank.フッ 化 水 素 冷 却 タンクメンテナンス 作 業 中 の 致 死 的 吸 入 曝 露Toxicol Indust Health, in press 2005.[PMID:15697174]《key words: lethal inhalation exposure, hydrogen fluoride》【 要 旨 】 液 化 フッ 化 水 素 製 造 工 程 の 水 洗 作 業 によりフッ 酸 を 吸 入 曝 露 して 広 範 囲 な 肺 傷 害 を 生じ、 呼 吸 不 全 により 急 死 した 事 例 を 原 因 と 事 故 防 止 に 関 して 検 討 した。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :2, 45)(11) Ebihara N.,Funaki T., Takai S., Miyazaki M., Fujiki K, and Murakami A.:Tear Chymase in Vernal Keratoconjunctivitis.アレルギー 性 角 結 膜 炎 における 涙 液 キマーゼCurr Eye Res, 28: 417-420, 2004.[PMID:15512949]《key words: vernal keratoconjunctivitis chymase tryptase》【 要 旨 】アレルギー 性 角 結 膜 炎 患 者 の 涙 益 虫 では、 肥 満 細 胞 由 来 のトリプターゼとキマーゼが共 に 有 意 に 増 加 していたが、 重 症 度 と 相 関 があったのは、キマーゼであった。このことより、キマーゼは、アレルギー 性 角 結 膜 炎 の 病 態 進 展 に 関 与 している 可 能 性 を 示 唆 した。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :3)( 共 同 : 他 大 学 )(12) Fujioka S., Kitaura Y., Deguchi H., Shimizu A., Isomura T., Suma H, and Sabbah HN.:Evidence of Viral Infection in the Myocardium of American and Japanese Patients with IdiopathicDilated Cardiomyopathy.日 本 、アメリカ 両 国 での 突 発 性 拡 張 型 心 筋 症 における 心 筋 内 ウイルス 感 染 の 証 明Am J Cardiol, 94: 602-605, 2004.[PMID:15342290]《key words: cardiomyopathy, virus infection, gene analysis, RT-PCR》【 要 旨 】エンテロウイルスと 突 発 性 拡 張 型 心 筋 症 (IDC)の 発 症 との 関 連 性 が 示 唆 されているが、 最 近 それ 以 外 にアデノやパルボウイルスの 存 在 も 報 告 されている。IDC 末 期 患 者 の 心 筋 中のウイルスの 存 在 の 有 無 を 検 索 した。アメリカ 30 例 、 日 本 例 IDC 患 者 を 対 象 に 逆 転 写 PCR 法などを 用 いてエンレロウイルスの RNA の 有 無 を 検 査 した。 特 別 な 治 療 は IDC 患 者 の 中 でコクサッキーウイルス 陽 性 患 者 のみに 行 うべきである。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :71, 93)(13) Goto M., Omi R., Miyahara I., Hosono A., Mizuguchi H., Hayashi H., Kagamiyama H, and Hirotsu K.:Crystal Structures of Glutamine:Phenylpyruvate Aminotransferase from Thermus Thermophilus Hb8:Induced Fit and Substrate Recognition.高 度 高 熱 菌 Thermus thermophilus HB8 のグルタミン: ピルビン 酸 アミノ 基 転 移 酵 素 の 結 晶 解 析 -構 造 変 化 と 基 質 認 識 についてJ Biol Chem, 279: 16518-16525, 2004.[PMID:14761974]【 要 旨 】 高 度 高 熱 菌 Thermus thermophilus HB8 のグルタミン: ピルビン 酸 アミノ 基 転 移 酵 素 に30

ついて、 基 質 を 結 合 していないものと 2 種 類 の 基 質 アナログを 結 合 したもの、の 計 3 種 類 の 結晶 を 得 、1.9-2.65 オングストロームの 高 分 解 能 で 構 造 を 解 析 した。その 結 果 、 基 質 結 合 に 伴 い、ドメイン 構 造 の 変 化 が 見 られること、また 反 応 性 の 高 い 基 質 である 芳 香 族 アミノ 酸 やメチオニンが 認 識 されるのに 適 した 内 部 構 造 を 有 することが 明 らかになった。また 今 回 得 られた 構 造 をもとにモデリングを 行 った 結 果 、 基 質 認 識 機 構 が 明 らかになった。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :8, 12, 67, 68, 93, 94, 96)( 共 同 : 他 大 学 )(14) Harada F., Nakano T., Kohno T., Mohan S., Taniguchi H, and Sano K.:RNA-Dependent DNA Polymerase (Rt) Activity of Bacterial DNA Polymerases.細 菌 の DNA ポリメラーゼが 持 つ 逆 転 写 酵 素 活 性Bull Osaka Med Coll, in press, 2005.【 要 旨 】HIV RT 阻 害 剤 にて 増 殖 抑 制 される 細 菌 には RT 活 性 を 示 す DNA ポリメラーゼが 存 在するのではないかと 考 え、5 菌 種 の 細 菌 の RT 活 性 を 測 定 したところ、AZT による 増 殖 抑 制 の有 無 に 関 わらず、 調 べた 細 菌 すべてに RT 活 性 を 認 めた。また AZT による 増 殖 抑 制 と AZT-TPによる RT 活 性 阻 害 に 因 果 関 係 を 見 出 し、RT 活 性 を 示 す DNA ポリメラーゼが 抗 菌 剤 のターゲットになりうると 考 えた。さらに KF を 家 兎 に 免 疫 して 得 た anti-KF 抗 体 に 菌 種 特 異 性 があることを 見 出 し、 本 酵 素 活 性 を 検 査 に 応 用 する 可 能 性 を 明 らかにした。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :16, 18, 22, 23, 29, 38, 39)(15) Hashiguchi N., Shimahara M., Tanaka Y., Nagisa N., Kono K., Dote T., Usuda K, and Shimizu H.:X-Ray Fluorescence Measurement of Bone Calcium, Phosphorous and Fluoride in a Rat OsteoporosisModel.骨 粗 鬆 症 モデルラットの 骨 中 のフッ 素 、カルシウム、リンの 測 定 について― 蛍 光 X 線 装 置(RIX3100)を 用 いてーJ Med, in press, 2004.《key words: x-ray fluorescence measurement of bone, fluoride》【 要 旨 】 下 顎 骨 の 歯 牙 を 含 む 部 位 における F、Ca、P のX 線 強 度 は、 実 験 群 と 対 照 群 に 有 意 差は 認 められなかった。 下 顎 骨 の 歯 牙 を 含 まない 部 位 における Ca、P のX 線 強 度 においても、 実験 群 と 対 照 群 の 間 に 有 意 差 は 認 められなかったが、F において、 実 験 群 は 対 照 群 と 比 較 し 有 意な(P

ことがわかった。この 事 が Wilson 病 患 者 で 見 られる 血 清 Cp 値 のばらつきを 起 こしていると 考えられる。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :84)(17) Hirao M., Oku H., Goto W., Sugiyama T., Kobayashi T, and Ikeda T.:Effects of Adenosine on Optic Nerve Head Circulation in Rabbits.アデノシンの 家 兎 視 神 経 乳 頭 循 環 に 及 ぼす 影 響Exp Eye Res, 79: 729-735, 2004.[PMID:15500831]《key words: adenosine, adenosine receptors, ATP-sensitive potassium channels, laser speckle method,capillary blood flow, optic nerve head, rabbit》【 要 旨 】アデノシンの 投 与 後 2 時 間 の 間 、 視 神 経 乳 頭 組 織 血 流 量 (レーザースペックル 法 )を測 定 した。 硝 子 体 内 投 与 では 用 量 依 存 的 に 血 流 を 増 加 させたが、 静 脈 内 投 与 では 変 化 がなかった。A1 受 容 体 拮 抗 薬 をともに 投 与 すると、 血 流 増 加 が 有 意 に 抑 えられた。A2a 受 容 体 拮 抗 薬は 弱 い 拮 抗 作 用 を 示 したが、 有 意 ではなかった。A1 作 動 薬 、A2a 作 動 薬 はともに 血 流 を 有 意に 増 加 させた。 選 択 的 K(ATP)チャネル 拮 抗 薬 はアデノシンによる 血 流 増 加 を 有 意 に 抑 制 した。従 って、アデノシンは 血 管 外 から A1、A2a 受 容 体 に 作 用 し、K(ATP)チャネルが 強 く 関 与 している。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :90)(18) Hiroi M., Ogihara T., Hirano K., Hasegawa M., Morinobu T., Tamai H, and Niki E.:Regulation of Apoptosis by Glutathione Redox State in PC12 Cells Exposed Simultaneously to Iron andAscorbic Acid.鉄 -アスコルビン 酸 負 荷 により 引 き 起 こされる PC12 細 胞 のアポトーシスに 対 する、グルタチオンの 酸 化 還 元 状 態 の 影 響Free Radic Biol Med, 38: 1057-1072, 2005.[PMID:15780764]《key words: iron, ascorbic acid, free radicals, apoptosis, glutathione, reduction potential》【 要 旨 】 鉄 、アスコルビン 酸 の 同 時 負 荷 により、PC12 細 胞 でアポトーシスを 誘 導 し、 抗 酸 化剤 投 与 による 抑 制 効 果 、 各 種 のラジカル 障 害 のマーカーの 上 昇 を 認 めた。さらに、 細 胞 内 GSH濃 度 の 減 少 、 細 胞 内 GSSG/2GSH の half-cell reduction potential (Ehc) の 上 昇 が 認 められた。これら 2 剤 の 同 時 負 荷 で 発 生 した OH・や 脂 質 過 酸 化 物 の 消 去 のために GSH が 酸 化 され、Ehc が 上昇 し、その 程 度 によりアポトーシスが 誘 導 されると 考 えられた。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :17, 19, 30, 32, 84)( 共 同 : 国 立 研 究 所 )(19) Hirose J., Kondo F., Nakano T., Kobayashi T., Hiro N., Ando Y, and Takenaka H.:Inactivation of Antineoplastics in Clinical Wastewater by Electrolysis.電 気 分 解 による 医 療 廃 液 中 の 抗 悪 性 腫 瘍 剤 の 不 活 化Chemosphere, in press, 2005.《key words: antineoplastic, epirubcin hydrochloride, cytotoxicity, mutagenicity, antibacterial activity,HPLC, electrolysis》【 要 旨 】 抗 悪 性 腫 瘍 剤 は 環 境 中 に 放 出 されるとヒトや 生 態 系 に 影 響 を 及 ぼす 恐 れがあることから、 焼 却 廃 棄 法 が 推 奨 されていた。 本 研 究 では、 燃 焼 廃 棄 法 による 炭 酸 ガス 排 出 を 抑 制 するために 電 気 分 解 を 応 用 し 抗 悪 性 腫 瘍 剤 を 不 活 化 する 方 法 をを 構 築 し 検 討 した。その 結 果 、 電 気 分解 によって 薬 剤 有 効 成 分 が 分 解 でき、 各 種 抗 悪 性 腫 瘍 剤 の 細 胞 毒 性 を 72.1-99.999% 減 弱 で 切 ることが 明 らかとなった。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :2, 79)32

( 共 同 : 民 間 企 業 )(20) Hosoi K., Min KY., Iwagaki A., Murao H., Hanafusa T., Shimamoto C., Katsu K., Kato M., Fujiwara S,and Nakahari T.:Delayed Shrinkage Triggered by the Na + -K + Pump in Terbutaline-Stimulated Rat Alveolar Type ⅡCells.ターベタリン 刺 激 時 ラット 肺 胞 II 型 細 胞 において Na + -K + ポンプがトリガーする 細 胞 容 積 減 少Exp Physiol, 89: 373-385, 2004.[PMID:15123552]《key words: Na + /K + pump, cell volume, membrane potential》【 要 旨 】ラット 肺 から 単 離 した 肺 胞 II 型 細 胞 はターベタリン 刺 激 により 3 相 性 の 細 胞 容 積 変 化を 引 き 起 こす。 第 1、 第 2 相 は K と Na チャネルにより 活 性 化 されるが、 第 3 相 は Na + -K + ポンプによりトリガーされていた。 一 方 で、 各 種 の K チャネル 阻 害 剤 の 実 験 結 果 から 脱 分 極 がNa + -K + ポンプを 活 性 化 することが 示 された。ターベタリン 刺 激 による Na チャネル 活 性 化 の 結果 、 膜 電 位 の 脱 分 極 、 細 胞 内 Na + 濃 度 上 昇 により Na-K + ポンプが 活 性 化 し、 結 果 的 に 膜 電 位 が反 対 に 過 分 極 し 時 間 的 に 遅 れた 細 胞 容 積 減 少 が 起 こることが 示 された。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :1, 8, 9, 23, 41, 45, 46, 69, 79)( 共 同 : 学 内 )(21) Hruban RH, Takaori K, Klimstra DS, Adsay NV, Albores-Saavedra J, Biankin AV, Biankin SA,Compton C, Fukushima N, Furukawa T, Goggins M, Kato Y, Kloppel G, Longnecker DS, Luttges J,Maitra A, Offerhaus GJ, Shimizu M, Yonezawa S.:An illustrated consensus on the classification of pancreatic intraepithelial neoplasia and intraductalpapillary mucinous neoplasms.PanIN と IPMN に 関 するコンセンサスAm J Surg Pathol, 28:977-87, 2004.《key words: pancreatic intraepithelial neoplasia, adenocarcinoma, diagnosis, intraductal papillarymucinous neoplasm》[PMID:15252303]【 要 旨 】 膵 癌 前 駆 病 変 の pancreatic intraepithelial neoplasias (PanINs)と intraductal papillarymucinous neoplasms (IPMNs)についての 国 際 的 定 義 を 作 成 した。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :1, 3)( 共 同 : 国 際 共 同 研 究 )(22) Ichioka T., Miyatake S., Asai N., Kajimoto Y., Nakagawa T., Hayashi H.,and Kuroiwa K.:Enhanced detection of malignant glioma xenograft by fluorescein-human serum albumin conjugate.フルオロセイン-ヒト 血 清 アルブミンによる 悪 性 神 経 膠 腫 移 植 モデルにおける 腫 瘍 標 識 性 の 増強J Neuro-Oncol, 67: 47-52, 2004.《key words: fluorescein sodium, glioma, fluorescence-guide》【 要 旨 】 蛍 光 色 素 のフルオレセインは 悪 性 神 経 膠 腫 の 術 中 の 浸 潤 域 の 同 定 に 用 いられている。アルブミンは 腫 瘍 へ 取 り 込 まれるため、 蛍 光 色 素 の 担 体 としての 働 きが 期 待 される。 今 回 、フルオレセイン・アルブミン 結 合 物 を 作 成 し、フルオレセイン 単 独 の 場 合 との 比 較 をマウス 腫 瘍移 植 モデルを 用 いて 行 った。 結 果 、アルブミンと 結 合 することにより、 腫 瘍 部 蛍 光 強 度 の 持 続時 間 の 延 長 と、 腫 瘍 ・ 辺 縁 部 のコントラストの 改 善 を 認 めた。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :12, 85, 108, 109, 111, 112, 114)( 共 同 : 学 内 )33

(23) Iguchi K., Nakanishi T., Miyazaki A., Shimizu A, and Ota A.:Development of an Isotope Dilution Mass Spectrometry Assay for Hba1c Based on Enzyme-CleavedPeptide Analysis.酵 素 消 化 ペプチドを 用 い 安 定 同 位 体 希 釈 法 による HbA1c 測 定 法 の 開 発J Chromatogr B Analyt Technol Biomed Life Sci, 806: 25-31, 2004.[PMID:15149607]《key words: stable isotope dilution/HbA1c/ESIMS/Glu-C/hexapeptide》【 要 旨 】HbA1c 測 定 に 関 する 諸 問 題 を 解 決 する 方 法 として、 内 部 標 準 に 標 識 安 定 同 位 体 を 用い、エレクトロスプレーイオン 化 質 量 分 析 法 による、Glu-C 断 片 化 ペプチドの 定 量 法 を 確 立 し、種 々の 症 例 について 検 討 し、その 有 用 性 を 明 らかにした。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :60, 65, 74, 93)( 共 同 : 他 大 学 )(24) Ijiri Y., Hayahi T., Ogihara T., Ohi K., Suzuki K., Tamai H., Kitaura Y., Takenaka H, and Tanaka K.:Increased Digitalis-Like Immunoreactive Substances in Neonatal Plasma Measured Using FluorescencePolarization Immunoassay.新 生 児 の 血 中 におけるジギタリス 様 物 質 に 関 する 研 究J Clin Pharm Ther, 29: 565-571, 2004.[PMID:15584945]《key words: DLIS, bilirubin, immunoasssay, neonate》【 要 旨 】 新 生 児 の 血 中 に 増 加 したジギタリス 様 物 質 (DLIS)について 研 究 を 行 った。 結 論 として、新 生 児 の 血 中 DLIS は、 内 因 性 ジギタリス 様 物 質 ではなくビリルビンに 関 連 する 蛍 光 物 質 であることが 証 明 された。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :3, 32)(25) Islam MM., Goto M., Miyahara I., Ikushiro H., Hirotsu K, and Hayashi H.:Binding of C5-Dicarboxylic Substrate to Aspartate Aminotransferase: Implications for theConformational Change at the Transaldimination Step.アスパラギン 酸 アミノ 基 転 位 酵 素 への C5-ジカルボニル 基 質 への 結 合 様 式Biochemistry, in press, 2005.【 要 旨 】アスパラギン 酸 アミノ 基 転 位 酵 素 の 反 応 機 構 の 詳 細 な 分 析 は C4 アミノ 酸 基 質 (L-アスパラギン 酸 )に 対 してなされてきたが、C5 アミノ 酸 (L-グルタミン 酸 )に 対 する 作 用 機 序には 不 明 な 点 が 多 い。そこで、L-グルタミン 酸 のアナログ 基 質 を 用 いて 酵 素 反 応 の 解 析 と 酵 素基 質 複 合 体 の 立 体 構 造 解 析 を 行 なった。その 結 果 、L-グルタミン 酸 は L-アスパラギン 酸 の 場 合のようにミカエルス 複 合 体 の 形 成 が open 型 から closed 型 への 構 造 変 化 を 起 こすのではなく、この 時 には 基 質 - 酵 素 結 合 は 弱 くて 酵 素 の 構 造 変 化 を 引 き 起 こさないが、 次 のアルドイミン 遷 移の 段 階 で 構 造 変 化 を 起 こする 事 を 明 らかにした。この 反 応 では 70 残 基 目 のチロシンを 含 む 活性 部 位 入 り 口 周 辺 の 疎 水 性 アミノ 酸 残 基 が 重 要 と 考 えられた。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :8, 12, 67, 68, 93, 94, 96, 98)( 共 同 : 他 大 学 )(26) Jin D., Takai S., Sakaguchi M., Okamoto Y., Muramatsu M, and Miyazaki M.:An Antiarrhythmic Effect of a Chymase Inhibitor after Myocardial Infarction.心 筋 梗 塞 後 のキマーゼ 阻 害 薬 による 抗 不 整 脈 作 用J Pharmacol Exp Ther, 309: 490-497, 2004.[PMID:14730006]《key words:arrhythmia, chymase, angiotensin inhibitor myocardial infarction》【 要 旨 】イヌを 用 いた 心 筋 梗 塞 モデルにおいてキマーゼ 阻 害 薬 は 梗 塞 後 の 不 整 脈 発 生 頻 度 を 有34

意 に 抑 制 することを 証 明 した。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :3, 19, 35)(27) Kageyama G., Kawano S., Kanagawa S., Kondo S., Sugita M., Nakanishi T., Shimizu A, and KumagaiS.:Effect of Mutated Transporters Associated with Antigen-Processing 2 on Characteristic MajorHistocompatibility Complex Binding Peptides: Analysis Using Electrospray Ionization Tandem MassSpectrometry.MHC クラス I が 提 示 するペプチドにおける 抗 原 提 示 関 連 運 搬 体 の 遺 伝 子 変 異 の 効 果 :ESIMSによる 構 造 解 析Rapid Commun Mass Spectrom, 18: 995-1000, 2004.[PMID:15116427]《key words: TAP2 gene, mutation, MHC classI, ESIMS》【 要 旨 】MHC クラス I が 細 胞 内 抗 原 ペプチドを 提 示 する 際 重 要 である TAP2 遺 伝 子 にある 変 異遺 伝 子 を 導 入 し、MHC クラス I が 提 示 するペプチド 構 造 の 影 響 を 検 索 した。これまで、TAP遺 伝 子 の 人 工 変 異 によってペプチドの 輸 送 能 の 変 化 が 認 められていたが、 自 然 変 異 によってもMHC クラス I に 提 示 されるペプチドが 変 化 することを 確 認 した。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :60, 61, 65, 74, 93)( 共 同 : 他 大 学 )(28) Kajimoto Y., Miyatake S., Kuroiwa. T.:Fiber-optic spectroscopic detection of neoplasm by intraoperative fluorescence labeling.光 ファイバー 分 光 計 による 蛍 光 ラベル 悪 性 腫 瘍 の 術 中 同 定International Congress Series, 1259: 33-38, 2004.《key words: 5-aminolevulinic acid, glioma, spectroscopic analysis》【 要 旨 】 悪 性 脳 腫 瘍 の 境 界 は、 不 鮮 明 であり、 術 中 その 範 囲 を 同 定 することは 困 難 である。 本研 究 の 目 的 は、 蛍 光 標 識 と 分 光 解 析 の 手 法 により 腫 瘍 を 同 定 する 方 法 を 開 発 することである。手 術 用 蛍 光 顕 微 鏡 と 光 ファイバー 型 分 光 計 を 用 い、 手 術 中 の 腫 瘍 における 分 光 解 析 を 行 った。用 いた 蛍 光 色 素 は、5 アミノレブリン 酸 とフルオレセインである。 腫 瘍 と 正 常 脳 とのコントラストは、フルオレセインで 5.6 倍 にアミノレブリン 酸 で 160 倍 であった。 以 上 の 結 果 から、5アミノレブリン 酸 が 望 ましく、 腫 瘍 の 同 定 に 光 ファイバー 型 腫 瘍 センサーが 有 用 であると 考 えられた。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :3)( 共 同 : 学 内 )(29) Kami K, Doi R, Koizumi M, Toyoda E, Mori T, Ito D, Fujimoto K, Wada M, Miyatake S, Imamura M.:Survivin expression is a prognostic marker in pancreatic cancer patients.膵 ガン 患 者 におけるサバイビン 発 現 は 予 後 規 定 因 子Surgery, 136: 443-8, 2004.[PMID:15300213]《key words: pancreatic cancer, survivin, apoptosis, prognosis》【 要 旨 】 膵 癌 におけるサバイビンの 発 現 を 患 者 標 本 において 検 討 し、 手 術 のみ、 手 術 と 術 後 放射 線 治 療 群 間 で 比 較 した。47 例 の 膵 管 腺 癌 の 摘 出 標 本 と 5 例 の 正 常 膵 臓 標 本 を 用 いた。 酔 眼 の68%(32/47)でサバイビン 陽 性 で、32%(15/47)で 陰 性 であった。 正 常 膵 臓 では、 前 例 陰 性 であった。また、 術 後 放 射 線 の 有 無 は、サバイビン 発 現 には 影 響 しなかった。サバイビンの 発 現 は、生 命 予 後 改 善 の 独 立 因 子 であった。 生 存 率 は、 放 射 線 治 療 の 有 無 には 関 係 なかった。 以 上 より、サバイビンは 膵 癌 患 者 の 有 用 な 予 後 予 測 因 子 である。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :108, 109, 111, 112, 114)35

(30) Kanenishi K., Ueno M., Momose S., Kuwabara H., Tanaka H., Sato C., Kobayashi T., Hino O.,Sakamoto H, and Hata T.:Prepro-Orexin Mrna Expression in the Rat Brain Is Increased During Pregnancy.ラット 脳 の prepro-orexin は 妊 娠 中 、 増 加 する。Neurosci Lett, 368: 73-77, 2004.[PMID:15342137]【 要 旨 】orexin A,B mRNA は 妊 娠 中 のラット 脳 で 増 加 した。 免 疫 組 織 学 的 には、orexin 蛋 白 は視 床 下 部 外 則 および 後 方 にみられ、 妊 娠 経 過 中 、その 発 現 は 増 加 した。Orexin は 妊 娠 中 のエネルギー 代 謝 に 関 与 していると 考 えられた。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :33)(31) Kano G., Morimoto A., Hibi S., Tokuda C., Todo S., Sugimoto T., Harano T., Miyazaki A., Shimizu A,and Imashuku S.:Hb Bristol-Alesha Presenting Thalassemia-Type Hyperunstable Hemoglobinopathy.HbBristol-Alesha サラセミア 型 超 不 安 定 性 異 常 Hb 症Int J Hematol, 80: 410-415, 2004.[PMID:15646651]《key words: HbBristol, Hb Alesha, Hemoglobinopathy, ESIMS》【 要 旨 】 生 後 6 ヶ 月 、 溶 血 性 貧 血 を 契 機 に 見 出 された 異 常 Hb Bristol-Alesha の 詳 細 な Hb 構 造解 析 を 実 施 した。β 鎖 67 番 目 の Val が Met に 更 に 翻 訳 後 修 飾 を 受 けて Asp に 変 化 する。α/β鎖 の 合 成 比 率 や 正 常 鎖 及 び 変 異 鎖 の 比 率 など 詳 細 な 構 造 解 析 結 果 を 明 らかにした。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :60, 64, 65, 74, 93)( 共 同 : 他 大 学 )(32) Katsura Y., Shirouzu M., Yamaguchi H., Ishitani R., Nureki O., Kuramitsu S., Hayashi H, andYokoyama S.:Crystal Structure of a Putative Aspartate Aminotransferase Belonging to Subgroup IV.サブクラス IV に 属 する 新 規 アミノ 基 転 位 酵 素 の 結 晶 構 造 解 析Proteins, 55: 487-492, 2004.[PMID:15103612]【 要 旨 】 高 度 好 熱 菌 Thermus thermophilus HB の TT0402 はアミノ 基 転 位 酵 素 のサブクラス IVと 平 均 30% 程 度 のアミノ 酸 配 列 の 相 同 性 を 示 すタンパク 質 である。このタンパク 質 の 結 晶 構 造解 析 を 行 なった 結 果 、TT0402 の 立 体 構 造 は、アミノ 酸 配 列 比 較 では 13%の 相 同 性 をしめす 大腸 菌 ホスホセリンアミノ 基 転 位 酵 素 のものと 類 似 している 事 が 明 らかになった。 酵 素 反 応 論 的解 析 の 結 果 、TT0402 は L-グルタミン 酸 のアミノ 基 に 対 して 高 いアルドイミン 置 換 活 性 を 示 すが L-アスパラギン 酸 のアミノ 基 に 対 しては 低 い 活 性 を 示 した。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :8, 12, 67, 68, 93, 94, 96, 98)( 共 同 : 他 大 学 )(33) Kawakami M., Nagira T., Hayashi T., Shimamoto C., Kubota T., Mori H., Yoshida H, and Nakahari T.:Hypo-Osmotic Potentiation of Acetylcholine-Stimulated Ciliary Beat Frequency through ATP Release inRat Tracheal Ciliary Cells.ラット 気 管 線 毛 細 胞 におけるアセチルコリン 刺 激 時 線 毛 運 動 の 低 浸 透 圧 による 修 飾Exp Physiol, 89: 739-751, 2004.[PMID:15364881]《key words: hypo-osmotic potentiation, ciliary beat, tracheal ciliary cells》【 要 旨 】ラット 気 管 上 皮 の 線 毛 運 動 周 波 数 (CBF)をビデオ 顕 微 鏡 下 に 測 定 した。ACh 刺 激 は 細36

胞 内 Ca 2+ を 介 して CBF を 増 加 させた。この ACh による CBF 増 加 は 低 張 負 荷 により 増 強 された。低 調 負 荷 による 増 強 は ATP 分 解 、purinergic receptor 阻 害 剤 により 消 失 し、ATP により 再 現 された。これらの 結 果 から 低 調 負 荷 による 細 胞 膨 化 により 細 胞 内 から ATP が 放 出 され、この ATPが ACh による CBF 増 加 を 増 強 していることが 明 かとなった。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :1, 8, 9, 23, 41, 45, 46, 52, 57, 58, 69, 79)( 共 同 : 学 内 )(34) Kawasaki T., Kono K., Dote T., Usuda K., Shimizu H, and Dote E.:Markers of Cadmium Exposure in Workers in a Cadmium Pigment Factory after Changes in theExposure Conditions.カドミウム 色 素 製 造 工 場 における 作 業 環 境 変 化 とカドミウム 取 り 扱 い 作 業 者 の 曝 露 指 標 に 関する 研 究Toxicol Indust Health, in press, 2005.《key words: chronic cadmium exposure, occupational health, biological monitoring》【 要 旨 】 労 働 環 境 の 量 的 評 価 と 作 業 者 の 曝 露 指 標 評 価 の 両 側 面 からカドミウム 色 素 製 造 工 場 とその 作 業 者 の 追 跡 調 査 を 施 行 した。 労 働 環 境 変 化 による 気 中 カドミウム 濃 度 の 経 年 的 変 化 を 明らかにし、 作 業 者 の 血 液 および 尿 中 カドミウム 濃 度 と 腎 尿 細 管 障 害 を 検 討 した。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :84)(35) Kawashima K., Doi H., Ito Y., Shibata MA., Yoshinaka R, and Otsuki Y.:Evaluation of Cell Death and Proliferation in Psoriatic Epidermis.尋 常 性 乾 癬 における 細 胞 死 と 増 殖 についてJ Dermatol Sci, 35: 207-214, 2004.[PMID:15381242]《key words: psoriatic epidermis, apoptosis, proliferation, Ki-67, TUNEL method》【 要 旨 】 尋 常 性 乾 癬 は 増 殖 性 疾 患 であるが、 細 胞 死 を 同 定 する TUNEL 法 ではほとんどの 角 質細 胞 が 陽 性 である。 新 しく 開 発 されたアポトーシス DNA に 特 異 的 な Formamide— 抗 singlestrand DNA モノクローナル 抗 体 で 免 疫 染 色 すると 陰 性 となる。すなわち、TUNEL 法 で 染 色 される DNA の 3’-OH 末 端 部 位 はアポトーシスで 生 じた DNA の 二 本 鎖 切 断 に 由 来 するものではなく、 転 写 の 際 にできたニックに 由 来 することが 明 らかとなった。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :29, 31, 35, 46)( 共 同 : 学 内 )(36) Kimura Y., Ariyoshi Y., Konda T, and Shimaha M.:A Case of Myxoma in the Lower Inciser Region.下 顎 前 歯 部 に 生 じた 粘 液 腫 の 1 例Jpn J Oral Diag/Oral Med, in press, 2005.《key words: myxoma, myxofibroma, odontgenic myxoma, mandible》【 要 旨 】 下 顎 前 歯 部 に 発 生 した 粘 液 腫 の 1 例 を 報 告 する。 患 者 は 約 1 か 月 前 に 下 顎 前 歯 部 の 歯槽 部 に 無 痛 性 の 腫 瘤 を 認 めたが 放 置 していた。 下 顎 前 歯 部 の 歯 槽 部 を 中 心 に 平 滑 、 膨 隆 型 の 腫瘤 を 認 め、 同 腫 瘤 の 生 検 の 結 果 は 線 維 腫 症 であったが、 臨 床 的 に 悪 性 腫 瘍 を 疑 う 所 見 があった。手 術 当 日 の 病 理 検 査 において 粘 液 腫 の 結 果 を 得 たため、 腫 瘍 外 側 に 切 除 線 を 設 定 し 一 塊 として摘 出 した。 病 理 学 的 組 織 診 断 : 腫 瘍 実 質 は 星 状 ないし 紡 錐 形 の 細 胞 で、 間 質 は 線 維 性 分 に 乏 しく 粘 液 腫 様 であった。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :2,6)(37) Kitajiri S., Miyamoto T., Mineharu A., Sonoda N., Furuse K., Hata M., Sasaki H., Mori Y., Kubota T.,Ito J., Furuse M, and Tsukita S.:37

Compartmentalization Established by Claudin-11-Based Tight Junctions in Stria Vascularis Is Requiredfor Hearing through Generation of Endocochlear Potential.蝸 牛 血 管 条 のタイトジャンクション(TJ)から 形 成 される 区 画 化 は、 蝸 牛 内 直 流 電 位 (EP) 発 生 による 聴 覚 に 必 須 であるJ Cell Sci, 117: 5087-5096, 2004.[PMID:15456848]《key words: claudin, compartmentalization, tight junction, cochlea, stria vascularis》【 要 旨 】 蝸 牛 血 管 条 は 聴 覚 に 必 須 な 高 K+ 濃 度 と EP を 維 持 していると 考 えられている。 血 管条 の 基 底 細 胞 の TJ は 主 に Cld11 から 成 っており、Cld11KO マウス(Cld11-/-)を 作 成 した 結 果 、基 底 細 胞 の TJ とそれらから 形 成 されるバリアが 障 害 され、 難 聴 を 示 した。これらから、 血 管条 の 基 底 細 胞 の TJ によって 形 成 されるバリアが、EP による 聴 覚 に 必 須 な 事 を 示 唆 した。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :3, 108)( 共 同 : 学 内 、 他 大 学 、 民 間 企 業 )(38) Koizumi C., Usuda K., Hayashi S., Dote T, and Kono K.:Urinary Nickel: Measurement of Exposure by Inductively Coupled Plasma Argon EmissionSpectrometry.尿 中 ニッケル:ICPAES によるニッケル 曝 露 指 標Toxicol Indust Health, in press, 2005.《key words: ICP, Nickel, urine,exposure》【 要 旨 】ニッケル 経 口 曝 露 後 の 尿 中 排 泄 ニッケルを ICPAES により 測 定 し、 曝 露 指 標 としての有 用 性 を 検 討 した。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :86)(39) Koizumi C., Usuda K., Hayashi S., Dote T, and Kono K.:Evaluation of Urinary Nickel Using Inductively Coupled Plasma Argon Emission Spectrometry.ICPAES を 用 いた 尿 中 ニッケルの 評 価Bull Osaka Med Coll, in press, 2005.《key words: urinary nickel, inductively coupled plasma argon emission spectrometry, biologicalmonitoring》【 要 旨 】ラットにニッケルを 単 回 経 口 投 与 し 24 時 間 尿 に 排 出 されるニッケル 量 を 検 討 した。投 与 量 と 排 泄 量 には 強 い 相 関 関 係 が 認 められ、 曝 露 指 標 として 有 用 であることが 確 認 された。また LD50 の 15%までの 投 与 量 では 24 時 間 後 に 尿 中 NAG やβ2-マイクログロブリンの 増 加 を認 めず、 明 らかな 急 性 腎 障 害 の 発 症 を 認 めなかった。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :67, 86)(40) Kono K., Dote T., Usuda K, and Shimahara M.:Fluoride in Medicine, Biology and Toxicology "Health Effects of Occupational Fluoride Exposure.業 務 中 フッ 素 暴 露 による 健 康 影 響Fluoride in medicine, biology and toxicology Pomorska Akademia Medyczna Publisher, 86-96, 2004.《key words: occupational fluoride exposure, biology, toxicology》【 要 旨 】フッ 化 物 取 り 扱 い 作 業 者 におけるフッ 素 化 合 物 の 急 性 および 慢 性 毒 性 暴 露 後 の 健 康 影響 について 事 例 報 告 を 検 討 し、フッ 素 の 排 泄 臓 器 としての 腎 機 能 と 生 物 学 的 モニタリングとしての 尿 中 フッ 素 濃 度 との 観 点 から 健 康 影 響 を 総 括 した。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :2)(41) Kuroiwa T., Miyatake S., Kajimoto Y., Kawabata S.,Kuroda Y., Imahori Y., Kirihata M., Ono K.:Experience of modified boron neutron capture therapy to glioblastoma patient.38

改 良 型 ホウ 素 中 性 子 補 足 療 法 の 神 経 膠 芽 腫 患 者 の 治 療International Congress Series, 1259: 39-44, 2004.《key words: BNCT, glioma, BSH, BPA》【 要 旨 】 改 良 型 の 硼 素 中 性 子 捕 捉 療 法 を 悪 性 神 経 膠 腫 の 患 者 に 行 った。 改 良 点 は、 以 下 の 3 点である。1) 熱 外 中 性 子 の 使 用 。2) 中 央 遮 蔽 コリメーターの 使 用 。3) 線 量 計 画 システム SERA の使 用 。 以 上 の 改 良 点 により、 従 来 必 要 であった 開 頭 が 不 要 となりより 低 侵 襲 の 硼 素 中 性 子 捕 捉療 法 が 実 現 できた。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :3)( 共 同 : 他 大 学 )(42) Kusakabe K., Li ZL., Kiso Y, and Otsuki Y.:Perforin Improves the Morphogenesis of Mouse Placenta Disturbed by IL-2 Treatment.IL-2 を 投 与 したマウス 胎 盤 の 形 態 形 成 阻 害 と perforin によるその 抑 制 作 用Immunobiology, in press, 2005.《key words: apoptosis, Fas, Fas ligand, lpr/lpr mice, uterine NK cell》【 要 旨 】マウス 胎 盤 では IL-2 レセプターをもつ 子 宮 NK 細 胞 が 存 在 し、perforin などの 傷 害 性タンパクを 産 生 する。 本 研 究 では IL-2 と perforin の 生 殖 生 理 作 用 を 調 べた。 妊 娠 10-14 日 の 野生 型 マウスにリコンビナント IL-2 を 投 与 すると perforin 発 現 が 亢 進 したが、 胎 児 数 には 影 響 しなかった。Perforin KO マウスに IL-2 を 投 与 すると 胎 児 数 が 顕 著 に 減 少 し、 基 底 脱 落 膜 の 肥 厚と 胎 盤 関 門 の 変 性 が 見 られた。 基 底 脱 落 膜 ではアポトーシス 細 胞 が 有 意 に 減 少 した。 以 上 よりperforin はアポトーシスを 介 した 胎 盤 の 形 態 形 成 に 重 要 であると 示 唆 された。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :6, 7, 17, 19, 29, 30, 32, 44, 45)(43) Kusakabe K., Otsuki Y, and Kiso Y.:Involvement of the Fas Ligand and Fas System in Apoptosis Induction of Mouse Uterine Natural KillerCells.マウス 子 宮 NK 細 胞 のアポトーシス 誘 導 における Fas リガンド-Fas 系 の 関 与J Reprod Dev, in press, 2005.[PMID:15781991]《key words: apoptosis, Fas, Fas ligand, lpr/lpr mice, uterine NK cell》【 要 旨 】マウスの 妊 娠 子 宮 における 子 宮 NK 細 胞 は、 胎 盤 の 正 常 な 発 達 に 関 わっているが、 妊娠 後 期 になると 減 少 を 始 め、 分 娩 前 には 消 失 する。 我 々は 子 宮 NK 細 胞 の 減 少 にアポトーシスが 関 連 することを 示 したが、 今 回 は Fas リガンド-Fas 系 の 関 与 について 検 討 した。 免 疫 組 織 化学 的 手 法 から、 子 宮 NK 細 胞 の 細 胞 膜 に Fas が、 細 胞 内 顆 粒 に FasL が 検 出 された。また、Fasを 欠 損 する lpr/lpr マウスでは 野 性 型 マウスに 比 べ、 妊 娠 後 期 でも 多 数 の 子 宮 NK 細 胞 が 残 存していた。 野 性 型 マウスから 分 離 した 子 宮 NK 細 胞 に 抗 Fas 抗 体 を 処 理 して 培 養 すると、クロマチン 凝 集 、DNA 断 片 化 を 有 意 に 起 こした。 以 上 より、Fas リガンド-Fas 系 は 子 宮 NK 細 胞 にアポトーシスを 誘 導 し、 子 宮 NK 細 胞 の 細 胞 動 態 に 関 与 していると 考 えられた。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :6, 7, 17, 19, 29, 30, 32, 44, 45)( 共 同 : 他 大 学 )(44) Kuwabara H., Yoneda M., Nagai M., Hayasaki H, and Mori H.:A New Polyclonal Antibody That Recognizes a Human Receptor for Hyaluronan Mediated Motility.ヒトの Receptor for Hyaluronan Mediated Motility を 認 識 する 新 しいポリクロナール 抗 体Cancer Lett, 210: 73-80, 2004.[PMID:15172123]《key words: polyclonal antibody, receptor for hyaluronan mediated motility, hyaluronan》【 要 旨 】Receptor for Hyaluronan Mediated Motility(RHAMM)は、 悪 性 の 細 胞 の 浸 潤 や 運 動 におい39

て、 重 要 な 役 割 を 担 っている 事 が 知 られている。 我 々は、RHAMM に 対 する 新 しいポリクロナール 抗 体 を 作 成 した。immuno blotting 法 にてこの 抗 体 が、RHAMM の C- 末 端 (ヒアルロン 酸 結合 部 位 )と、central domain に 結 合 する 事 を 確 認 した。また、 蛍 光 免 疫 染 色 法 にて、B cell の 細胞 質 と 核 内 の 局 在 を 認 めた。またこの 抗 体 は RHAMM とヒアルロン 酸 との 結 合 を 阻 害 した。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :14)( 共 同 : 学 内 )(45) Lee K., Takenaka H., Yoneda Y., Goto T., Sano K., Nakanishi M., Eguchi A., Okada M., Tashiro J.,Sakurai K., Kubota T, and Yoshida R.:Differential Susceptibility of Cells Expressing Allogeneic MHC or Viral Antigen to Killing byAntigen-Specific CTL.同 種 MHC 抗 原 やウイルス 抗 原 を 発 現 している 細 胞 の 抗 原 特 異 的 CTL による 傷 害 への 異 なった感 受 性Microbiol Immunol, 48: 15-25, 2004.[PMID:14734854]《key words: rodent, T lymphocytes, cytotoxicity, MHC, viral》【 要 旨 】 抗 原 特 異 的 CD8 + 細 胞 傷 害 性 T 細 胞 (CTL)は、その 抗 原 を 発 現 したリンパ 系 細 胞 を試 験 管 内 で 傷 害 する。しかし、CTL は 同 種 異 系 の 心 、 腎 、 皮 膚 などの 移 植 片 や 臓 器 感 染 ウイルスの 拒 絶 に 必 須 ではない。リンパ 系 、 間 葉 系 、 上 皮 系 標 的 細 胞 の CTL に 対 する 感 受 性 を 調 べた 結 果 、 上 皮 系 細 胞 やある 種 の 間 葉 系 細 胞 は、CTL に 標 的 細 胞 として 認 識 されたにも 拘 わらずほとんど 傷 害 されなかった。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :6, 8, 10, 19, 71, 108, 116)( 共 同 : 学 内 、 国 立 研 究 所 )(46) Maruichi M., Oku H., Takai S., Muramatsu M., Sugiyama T., Imamura Y., Minami M., Ueki M., SatohB., Sakaguchi M., Miyazaki M, and Ikeda T.:Measurement of Activities in Two Different AngiotensinⅡ Generating Systems, Chymase andAngiotensin-Converting Enzyme, in the Vitreous Fluid of Vitreoretinal Diseases: A PossibleInvolvement of Chymase in the Pathogenesis of Macular Hole Patients.網 膜 硝 子 体 疾 患 における 硝 子 体 液 中 の 2 つの 異 なるアンジオテンシン II 産 生 系 、キマーゼとアンジオテンシン 変 換 酵 素 の 測 定 : 黄 斑 円 孔 患 者 の 病 因 におけるキマーゼの 関 与 の 可 能 性Curr Eye Res, 29: 321-325, 2004.[PMID:15590479]《key words: angiotensin-converting enzyme, angiotensin II, Chymase, Macular hole, vitreous fluid》【 要 旨 】 網 膜 硝 子 体 疾 患 である 黄 斑 円 孔 、 増 殖 糖 尿 病 網 膜 症 、 特 発 性 黄 斑 上 膜 、 裂 孔 原 性 網 膜剥 の 硝 子 体 液 中 のキマーゼおよびアンジオテンシン 変 換 酵 素 の 活 性 を 測 定 した 結 果 、 増 殖 糖 尿病 網 膜 症 ではアンジオテンシン 変 換 酵 素 が 有 意 に 増 加 し、 黄 斑 円 孔 ではキマーゼが 有 意 に 増 加していた。このことより、キマーゼは、 黄 斑 円 孔 の 病 因 に 何 らかの 関 連 がある 可 能 性 を 示 唆 した。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :3, 19)(47) Maruichi M., Takai S., Sugiyama T., Ueki M., Oku H., Sakaguchi M., Okamoto Y., Muramatsu M.,Ikeda T, and Miyazaki M.:Role of Chymase on Growth of Cultured Canine Tenon's Capsule Fibroblasts and Scarring in a CanineConjunctival Flap Model.イヌテノン 嚢 由 来 線 維 芽 細 胞 の 増 殖 とイヌ 結 膜 フラップモデルにおける 瘢 痕 化 におけるキマーゼの 役 割Exp Eye Res, 79: 111-118, 2004.40

[PMID:15183106]《key words: conjunctiva, scarring, surgery, fibroblast, chymase, inhibitor》【 要 旨 】イヌテノン 嚢 より 培 養 した 繊 維 芽 細 胞 にキマーゼを 作 用 させると BrdU の 取 り 込 み 増加 が 誘 導 されること、イヌ 緑 内 障 手 術 モデルとして 結 膜 フラップを 作 成 したモデルにおいて、瘢 痕 部 位 では、キマーゼが 集 積 していること、そして、この 瘢 痕 化 はキマーゼ 阻 害 薬 で 抑 制 されることを 報 告 した。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :3, 19)(48) Maruyama E., Sakamoto T., Azuma H., Ito Y., Katsuoka Y, and Otsuki Y.:Involvement of Angiopoietins in Cancer Progression in Association with Cancer Cell-FibroblastInteraction.癌 進 行 における 癌 細 胞 線 維 芽 細 胞 間 の 相 互 作 用 に 関 連 した ANGS の 役 割Anticancer Res, 25: 3-9, 2005.《key words: cytoplasm, fibroblast, angiopoietin, ANG-1, ANG-2》【 要 旨 】Angiopoietin family(ANGs)は 特 に vascular endothelial growth factor(VEGF)との 共 同 作 用により、 癌 増 殖 の 中 で 重 要 な 役 割 を 果 たす 因 子 と 考 えられている。 我 々はヒト 腎 癌 での ANGsの 役 割 を in vivo、in vitro 検 討 し、ANGs の 腎 癌 細 胞 の ANGs 産 生 における 線 維 芽 細 胞 の 影 響 を調 べた。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :29)(49) Matsuda N, Hayashi H, Miyatake S, Kuroiwa T, Kagamiyama H.:Instability of the apo form of aromatic L-amino Acid decarboxylase in vivo and in vitro: implicationsfor the involvement of the flexible loop that covers.芳 香 型 L 型 アミノ 酸 脱 炭 酸 酵 素 apo form の in vivo および in vitro における 不 安 定 性J Biochem (Tokyo), 135: 33-42, 2004.《keywords:apoenzyme, aromatic-l-amino-acid-decarboxylase, decarboxylation, proteolysis,pyridoxal-phosphate, transamination》【 要 旨 】 芳 香 族 L-アミノ 酸 脱 炭 酸 酵 素 (AADC) はビタミン B6 に 由 来 するピリドキサールリン 酸 (PLP) を 補 酵 素 とし 重 要 な 生 体 アミンの 生 成 に 関 与 する 酵 素 であるが、その 分 解 機 構 を解 明 するため in vitro, in vivo における 実 験 を 行 った。その 結 果 、ホロ 酵 素 では 基 質 が PLP とシッフ 塩 基 を 形 成 し, 可 動 性 ループのコンフォメーション 変 化 が 引 き 起 こされ 安 定 化 することにより 分 解 を 免 れることが 解 明 された。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :108, 109, 111, 112, 114)(50) Matsumoto M., Hara K., Kimata H., Benno Y, and Shimamoto C.:Exfoliation of Helicobacter Pylori from Gastric Mucin by Glycopolypeptides from Buttermilk.バターミルク 由 来 糖 ポリペプチドの Helicobacter pylori 剥 離 作 用J Dairy Sci, 88: 49-54, 2005.[PMID:15591366]《key words: Helicobacter pylori, exfoliation, glycopolypeptide, buttermilk》【 要 旨 】 乳 脂 肪 球 膜 由 来 のシアル 酸 が 移 行 しているバターミルク(BM)の H. pylori 感 染 予 防食 品 素 材 としての 可 能 性 を 検 討 した。BM 由 来 糖 ポリペプチド(GPP)を 用 いて、 予 め 接 着 させておいた H. pylori に 対 する 剥 離 試 験 を 行 った 結 果 、H. pylori ATCC43504 および 43579 菌 株 に対 して 95% 以 上 の 強 い 活 性 が 認 められた。GPP と H. pylori の 接 着 は、シアル 酸 を 含 む 糖 鎖 構造 などが 関 与 していることが 示 唆 された。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :17, 66)( 共 同 : 学 内 、 民 間 企 業 )41

(51) Matsushima R., Tanaka H, and Tamai H.:Comparison of the Active Standing Test and Head-up Tilt Test for Diagnosis of Syncope in Childhoodand Adolescence.小 児 、 思 春 期 における 能 動 的 起 立 試 験 、head-up tilt 試 験 の 比 較Clin Auton Res, 14: 376-384, 2004.[PMID:15666065]《key words: head-up tilt test, syncope》【 要 旨 】 小 児 を 対 象 とした 短 時 間 、 非 侵 襲 的 条 件 下 での 起 立 試 験 では、 能 動 的 起 立 試 験 の 方 がhead-up tilt 試 験 (HUT)より 失 神 発 作 誘 発 率 が 高 く、 起 立 性 調 節 障 害 のスクリーニングとしてはAS がより 有 用 であると 考 えられた。これは AS でより 明 確 に 認 められる 起 立 直 後 の 一 過 性 血圧 低 下 によって 中 枢 を 介 した 交 感 神 経 活 動 賦 活 と 迷 走 神 経 活 動 抑 制 が 引 き 起 こされ、 心 拍 数 が著 明 に 上 昇 することと 関 連 があると 考 えられた。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :130)(52) Meng H, Lu C, Mabuchi H, Tanigawa N.:Prognostic significance and different properties of survivin splicing variants in gastric cancer.サーバイビンのスプライシングバリアントと 胃 癌 予 後 の 相 関Cancer Lett, 216:147-155, 2004.[PMID:15533590]【 要 旨 】 胃 癌 において survivin の splicing variants である survivin-2B mRNA の 発 現 は 腫 瘍 の stage、組 織 型 、 深 達 度 と 負 の 相 関 を 示 した。 一 方 、survivin-DeltaEx3 mRNA の 発 現 はアポトーシスと逆 相 関 した。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :93, 103)(53) Mieno S., Horimoto H., Sawa Y., Watanabe F., Furuya E, and Sasaki S.:A Beneficial Role of β2 Adrenergic Receptor Activation in Ischemic Preconditioning of Rat Hearts.β2 アドレナリン 受 容 体 の 活 性 化 はプレコンディショニングに 有 益 な 効 果 をもたらすScand Cardiovasc J, in press, 2005.《key words: IPC, gene-transfer, b2 adrenergic receptor, infarct heart》【 要 旨 】Ischemic Preconditioning(IPC)は、 虚 血 障 害 に 対 して 梗 塞 域 を 縮 小 する 組 織 保 護 作 用 を有 するが、 心 臓 のポンプとしての 機 能 を 保 護 することはできなかった。その 上 梗 塞 心 には 組 織保 護 作 用 もなかった。ところが、 心 臓 に β2 アドレナリン 受 容 体 の 遺 伝 子 を 導 入 すると、IPCの 保 護 効 果 が 増 大 し、ポンプ 機 能 が 保 護 されるばかりでなく、 梗 塞 心 に 対 しても 組 織 保 護 作 用を 示 した。この 効 果 は、β2 受 容 体 を 不 活 性 化 する β 受 容 体 キナーゼの 遺 伝 子 導 入 で 打 ち 消 された。 以 上 より、β2 アドレナリン 受 容 体 のシグナル 伝 達 が IPC の 保 護 作 用 に 必 須 であることが 示された。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :17, 19, 94, 95, 102)( 共 同 : 学 内 )(54) Mihata T., Lee Y., McGarry MH., Abe M, and Lee TQ.:Excessive Humeral External Rotation Results in Increased Shoulder Laxity.上 腕 骨 の 過 外 旋 は 肩 関 節 動 揺 性 を 増 加 させるAm J Sports Med, 32: 1278-1285, 2004.[PMID:15262654]《key words:shoulder, glenohumeral joint, anterior,instability, throwers, cadaver》【 要 旨 】 新 鮮 凍 結 屍 体 肩 関 節 を 用 いて 肩 関 節 の 内 外 旋 可 動 域 、 前 後 上 下 方 向 の 肩 関 節 動 揺 性 と下 肩 甲 上 腕 関 節 靭 帯 前 方 成 分 の 長 さを 計 測 した。 上 腕 骨 の 過 外 旋 により、 下 肩 甲 上 腕 関 節 靭 帯前 方 成 分 の 弛 緩 、 上 腕 骨 の 外 旋 可 動 域 の 増 加 、 肩 甲 上 腕 関 節 の 前 方 動 揺 性 を 認 めた。 本 研 究 に42

より、 上 腕 骨 の 過 外 旋 の 繰 り 返 しによって 引 き 起 こされた 前 方 肩 関 節 包 の 弛 緩 は、 投 手 にみられる 肩 関 節 前 方 動 揺 性 と 上 腕 骨 外 旋 可 動 域 の 増 加 の 原 因 の 一 つであるということが 示 唆 された。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :2)( 共 同 : 他 大 学 )(55) Mineharu A., Mori Y., Nimura Y., Takamaki A., Araki M., Yamaji J., Yoshida R., Takenaka H, andKubota T.:Endolymphatic Perfusion with EGTA-Acetoxymethyl Ester (EGTA/Am) Inhibits Asphyxia- andFurosemide-Induced Decrease in Endocochlear Potential in Guinea Pigs.無 酸 素 やフロセミド 投 与 によるモルモット 蝸 牛 内 直 流 電 位 (EP)の 減 少 は、 蝸 牛 内 リンパのEGTA-アセトキシメチル(EGTA/AM) 灌 流 により 阻 害 されるJpn J Physiol, in press, 2005.《key words: endocochlear potential, Ca 2+ -selective microelectode, asphyxia, EGTA/AM, nifedipine》【 要 旨 】EP に 対 する、 蝸 牛 内 リンパや 血 管 条 基 底 ・ 辺 縁 細 胞 の Ca 濃 度 ([Ca]e、[Ca]i)の 影 響 を内 リンパや 外 リンパ 灌 流 より 調 べた。 無 酸 素 やフロセミド 投 与 で EP 減 少 と[Ca]e 上 昇 が 認 められ、EGTA/AM の 内 リンパ 灌 流 ( 血 管 条 辺 縁 細 胞 に 影 響 )はこの EP 減 少 を 抑 制 し、 外 リンパ 灌 流( 同 基 底 細 胞 に 影 響 )は 有 意 に 抑 制 しなかった。 以 上 から 血 管 条 辺 縁 細 胞 の[Ca]i が EP の 発 生 ・維 持 に 重 要 なことが 示 唆 された。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :3, 6, 108)( 共 同 : 学 内 )(56) Miyazaki H., Kuwano K., Yoshida K., Maeyama T., Yoshimi M., Fujita M., Hagimoto N., Yoshida R,and Nakanishi Y.:The Perforin Mediated Apoptotic Pathway in Lung Injury and Fibrosis.肺 の 障 害 や 肺 線 維 症 におけるパーフォリンを 介 したアポトーシス 経 路J Clin Pathol, 57: 1292-1298, 2004.[PMID:15563670]《key words: perforin, granzyme B, lung injury, fibrosis, apoptosis》【 要 旨 】パーフォリン 経 路 は 活 性 化 T、NK 細 胞 の 細 胞 傷 害 の 主 要 な 経 路 であり、 肺 線 維 症 の進 展 に 関 わっている 可 能 性 がある。パーフォリンとグランザイム B の 発 現 を 調 べると、 肺 線 維症 患 者 の 肺 に 浸 潤 したリンパ 球 で 発 現 が 高 かった。パーフォリン KO マウスにプレオマイシン肺 炎 を 誘 導 すると、 炎 症 や 線 維 化 やアポト−シス 細 胞 数 が 有 為 に 減 少 した。これらからパーフォリンを 介 したアポトーシスは 肺 の 障 害 や 線 維 化 に 関 わる 可 能 性 が 示 唆 された。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :71, 108, 116)( 共 同 : 他 大 学 )(57) Mori T., Chen YF., Feng JA., Hayashi T., Oparil S, and Perry GJ.:Volume Overload Results in Exaggerated Cardiac Hypertrophy in the Atrial Natriuretic PeptideKnockout Mouse.ANP 遺 伝 子 欠 損 が、 容 量 負 荷 に 伴 う 心 リモデリングに 及 ぼす 影 響Cardiovasc Res, 61: 771-779, 2004.[PMID:14985074]《key words: ANP, heart failure, remodeling》【 要 旨 】ANP 遺 伝 子 欠 損 マウスに 容 量 負 荷 をかけたところ、 正 常 マウスよりも 過 剰 に 心 筋 リモデリングが 進 み、 心 機 能 が 低 下 した。ANP の 心 保 護 作 用 が 示 された。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :2, 3, 30, 38)43

(58) Morikawa T., Imanishi M., Suzuki H., Okada N., Okumura M., Konishi Y., Yoshioka K., Takai S, andMiyazaki M.:Mast Cell Chymase in the Ischemic Kidney of Severe Unilateral Renovascular Hypertension.片 側 重 症 腎 性 高 血 圧 の 虚 血 腎 における 肥 満 細 胞 キマーゼAm J Kidney Dis, 45: E45-50, 2005.[PMID:15754263]《key words: mast cell, chymase, renovascular hypertension, fibrosis》【 要 旨 】 片 側 重 症 腎 性 高 血 圧 の 虚 血 腎 に 陥 った 腎 臓 では、 強 度 の 腎 繊 維 化 が 認 められるが、その 繊 維 化 部 位 において、キマーゼを 発 現 している 肥 満 細 胞 が 多 数 集 積 しており、キマーゼ 活 性も 高 いことを 報 告 した。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :3)( 共 同 : 他 大 学 )(59) Murao H., Shimizu A., Hosoi K., Iwagaki A., Min KY., Kishima G., Hanafusa T., Kubota T., Kato M.,Yoshida H, and Nakahari T.:Cell Shrinkage Evoked by Ca 2+ -Free Solution in Rat Alveolar Type II Cells: Ca 2+ Regulation of Na + -H +Exchange.ラット 肺 胞 II 型 細 胞 において Ca 2+ -free 溶 液 による 細 胞 容 積 減 少 : Na + /H + 交 換 輸 送 の Ca 2+ による 調 節Exp Physiol, 90: 203-213, 2005.[PMID:15640277]《key words: Na + /H + exchange, alveolar type II cell, intracellular pH》【 要 旨 】ラット 肺 胞 II 型 細 胞 において Ca 2+ -free 溶 液 は 細 胞 容 積 の 減 少 を 引 き 起 こした。この細 胞 容 積 の 減 少 は、Na + /H + 交 換 輸 送 の 阻 害 によるものであった。 更 に、Na + /H + 交 換 輸 送 により 駆 動 される 細 胞 内 酸 性 化 も、 細 胞 内 Ca 2+ 濃 度 により 調 節 されていた。 以 上 の 結 果 から、ラット 肺 胞 II 型 細 胞 の Na + /H + 交 換 輸 送 は 細 胞 内 Ca 2+ 濃 度 により 調 節 されることが 示 された。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :1, 8, 9, 23, 41, 45, 46, 52, 57, 58)( 共 同 : 学 内 )(60) Nakai Y., Umeda N., Suzuki T., Nakai M., Hayashi H., Watanabe K, and Kagamiyama H.:Yeast Nfs1p Is Involved in Thio-Modification of Both Mitochondrial and Cytoplasmic tRNAs.真 核 生 物 IscS( 酵 母 Nfs1p) はミトコンドリア、サイトゾル 双 方 の tRNA のチオ 修 飾 に 関 与 するJ Biol Chem, 279: 12363-12368, 2004.[PMID:14722066]【 要 旨 】システインデスルフラーゼ 酵 母 IscS(Nfs1p)がミトコンドリアにおいて 鉄 硫 黄 クラスターの 形 成 だけでなくリジン tRNA の wobble 位 置 ウリジンのチオ 修 飾 にも 関 与 すること、またサイトゾルのリジン tRNAwobble 位 置 のウリジンにもミトコンドリア Nfs1p の 影 響 下 で 硫 黄 原子 が 付 加 されることを in vivo の 実 験 で 明 らかにした。そして LC/MS 解 析 により、サイトゾルのリジン tRNA の wobble 位 置 のチオ 修 飾 は、 前 駆 体 の 修 飾 ウリジンの 2 位 の 位 置 に 硫 黄 が 導 入された、5-メトキシカルボニルメチル 2ーチオウリジンである 事 を 明 らかにした。この 部 位 のチオ 修 飾 は mRNA 翻 訳 の 効 率 維 持 や tRNA 構 造 の 安 定 化 に 寄 与 し、また、このチオ 修 飾 の 欠 損はミトコンドリア 病 の 一 因 となりうることも 知 られている。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :10, 16, 19, 67, 79, 93, 94, 115, 123, 126, 129)( 共 同 : 他 大 学 )(61) Nakajima H., Fukuda K., Doi Y., Sugino M., Kimura F., Hanafusa T., Ikemoto T, and Shimizu A.:Expression of Th1/Th2-Related Chemokine Receptors on Peripheral T Cells and Correlation with44

Clinical Disease Activity in Patients with Multiple Sclerosis.末 血 T 細 胞 上 に 表 現 される Th1/Th2 関 連 ケモカイン 受 容 体 の 発 現 と 多 発 性 硬 化 症 の 臨 床 症 状 の相 関 性Eur Neurol, 52: 162-168, 2004.[PMID:15528917]《key words: MS/Th1-Th2, chemokine receptor, flow cytometry, CSF, CCL2》【 要 旨 】 多 発 性 硬 化 症 (MS)の 発 症 に Th1 細 胞 は 重 要 な 役 割 を 果 たしており、CSF あるいは 血清 中 のケモカインを ELISA 法 にて 定 量 した。 同 時 に、Th1 関 連 CXCR3/CCR5 及 び Th2 関 連CCR4/CCR3 ケモカイン 受 容 体 の 発 現 量 をフローサイトメトリーにて 測 定 した。CXCL10、CCL3及 び CCL5 の 発 現 量 は、 明 らかに 健 常 者 群 に 比 して 上 昇 していた。 一 方 、CCL2 については 活動 期 よりも 回 復 期 の 方 が 高 かった。CXCR3 発 現 CD4 陽 性 T 細 胞 数 は 健 常 者 群 に 比 して 上 昇 していた。また、CD4 陽 性 CXCR3+/CD4 陽 性 CCR4+ 比 は 回 復 期 よりも 活 動 期 の 方 が 高 かった。本 比 率 は、MS の 免 疫 不 全 の 有 用 な 指 標 となり 得 ることを 示 した。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :71, 93)(62) Nakajima H., Sugino M., Kimura F., Hanafusa T., Ikemoto T, and Shimizu A.:Decreased CD14 + CCR2 + Monocytes in Active Multiple Sclerosis.活 動 性 多 発 性 硬 化 症 における CD14 陽 性 、CCR2 陽 性 単 核 球 の 低 下Neurosci Lett, 363: 187-189, 2004.[PMID:15172112]《key words: CD14-CCR2 positive, MS, monocyte, flow cytometry》【 要 旨 】15 例 の 活 動 性 多 発 性 硬 化 症 患 者 の 末 梢 血 中 の MCP-1 受 容 体 である CCR2 の 発 現 量 をフローサイトメトリーにて 検 索 した。その 結 果 、 本 患 者 では Th1/Th2 比 と CD14 と CCR2 の 発現 量 CD14 と CCR2 の 発 現 量 が 有 意 に 低 下 していた。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :71, 93)(63) Nakajima N., Nakano T., Harada F., Taniguchi H., Yokoyama I., Hirose J., Daikoku E, and Sano K.:Evaluation of Disinfective Potential of Reactivated Free Chlorine in Pooled Tap Water by Electrolysis.電 気 分 解 を 用 いた 遊 離 塩 素 再 活 性 化 による 貯 留 水 道 水 消 毒 法 の 評 価J Microbiol Methods, 57: 163-173, 2004.[PMID:15063056]《key words: disinfective potential, reactivated free chlorine, pooled tap water, electrolysis》【 要 旨 】 手 術 手 洗 水 に 水 道 水 を 用 いることができるようになりつつあることなどから、 水 道 水中 の 塩 素 を 電 気 分 解 によって 遊 離 塩 素 にできることに 着 目 し、 水 道 水 の 電 気 分 解 による 殺 菌 作用 を 検 討 した。その 結 果 、 水 道 水 中 の 細 菌 を 短 時 間 の 電 気 分 解 によって 殺 菌 できることが 明 らかとなり、 超 微 形 態 変 化 と 細 菌 酵 素 の 不 活 化 の 状 態 から、 電 気 分 解 による 殺 菌 作 用 のメカニズムは 細 胞 壁 の 変 性 とそこから 侵 入 した 遊 離 塩 素 による 一 部 の 細 菌 酵 素 の 不 活 化 であることが明 らかとなった。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :1, 3, 13, 21, 23, 38, 39)( 共 同 : 民 間 企 業 )(64) Nakakura H., Ashida A., Hirano K, and Tamai H.:Oxidative Stress in a Rat Model of Nephrosis Can be Quantified by Electron Spin Resonance.ネフローゼモデルラットにおける Electron Spin Resonance を 用 いた 酸 化 ストレスの 定 量 化Pediatr Nephrol, 19: 266-270, 2004.[PMID:14714169]《key words: oxidative stress, nephrosis, electron spin resonance》【 要 旨 】ネフローゼ 症 候 群 のモデルラット(puromycin aminonucleoside ;PAN 投 与 ラット)を45

用 いて、アスコルビン 酸 ラジカル(ASA-radical) 量 を 電 子 スピン 共 鳴 法 (ESR)にて 測 定 することにより PAN 腎 症 の 発 症 メカニズムにおける 酸 化 ストレスの 関 与 を 検 討 した。その 結 果 、 以 下 のことが 判 明 した。(1) ASA-radical が 糸 球 体 中 のチオバルビタール 酸 反 応 物 質 (TBArs)および 1 日尿 蛋 白 量 と 正 の 相 関 を 示 す。(2) 抗 酸 化 ビタミンである a-tocopherol (a-Toc)の 投 与 で 1 日 尿 蛋 白量 は 減 少 し、 糸 球 体 TBArs および 腎 灌 流 液 中 の ASA-radical が 正 常 化 する。 以 上 からネフローゼ 症 候 群 の 蛋 白 尿 出 現 機 序 において 腎 内 で 生 じる ROS が 関 与 し、 特 に 糸 球 体 細 胞 膜 の 脂 質 過酸 化 が 大 きく 影 響 することが 示 唆 された。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :19, 78)(65) Nakanishi T., Sato T., Sakoda S., Yoshioka M, and Shimizu A.:Modification of Cysteine Residue in Transthyretin and a Synthetic Peptide: Analyses by ElectrosprayIonization Mass Spectrometry.ESIMS 法 による TTR 及 び 合 成 ペプチドのシステイン 残 基 の 修 飾 構 造 の 解 析Biochim Biophys Acta, 1698: 45-53, 2004.[PMID:15063314]《key words: TTR, Modification, ESIMS》【 要 旨 】 生 体 内 でのアミロイド 形 成 に 関 与 する TTR の 構 造 変 化 を 合 成 ペプチドを 用 いて 試 験管 内 で 証 明 した。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :60, 64, 65, 74)( 共 同 : 他 大 学 )(66) Nishiura H., Kono K., Dote T, and Usuda K.:Systemic and Renal Toxicity by Experimental Prolonged Serum High Concentration of Fluoride.フッ 化 物 持 続 投 与 による 経 時 的 血 清 中 フッ 素 濃 度 および 腎 毒 性 についてFluoride, in press, 2005.《key words: fluoride, renal damage》【 要 旨 】フッ 素 の 緩 除 な 持 続 暴 露 により、 急 性 暴 露 での 致 死 量 を 上 回 る 多 量 暴 露 を 受 ける 結 果となり、 標 的 臓 器 としての 腎 近 位 および 遠 位 尿 細 管 がともに 傷 害 された。 暴 露 量 増 加 により 腎機 能 が 悪 化 し、 生 物 学 的 暴 露 指 標 としての 尿 中 フッ 素 量 が 逆 に 低 減 した。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :2, 79)(67) Nomura E, Shinohara H, Mabuchi H, Sang-Woong L, Sonoda T, Tanigawa N.:Postoperative Evaluation of the Jejunal Pouch Reconstruction Following Proximal and DistalGastrectomy for Cancer.近 位 および 遠 位 胃 切 除 術 後 の 空 腸 パウチ 再 建 の 検 討Hepato-Gastroenterology, 51:1561-1566, 2004.[PMID:15362802]《key words: gastric cancer, jejunal interposition following gastrectomy, quality of life》【 要 旨 】 噴 門 側 および 幽 門 側 胃 切 除 後 の 空 腸 パウチ 間 置 再 建 は 術 後 食 事 摂 取 および 腹 部 症 状 の改 善 に 寄 与 することを 示 した。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :1, 3)(68) Okamoto Y., Takai S, and Miyazaki M.:Effect of Chymase-Dependent Transforming Growth Factor Beta on Peritoneal Adhesion Formation in aRat Model.ラットモデルの 腹 部 癒 着 におけるキマーゼ 依 存 性 transforming growth factor-βの 影 響Surg Today, 34: 865-867, 2004.[PMID:15449158]46

《key words: adhesion chymase Inhibitor rat》【 要 旨 】ラット 子 宮 を 擦 過 する 癒 着 モデルにおいて、 擦 過 時 にキマーゼ 阻 害 薬 または 生 理 食 塩水 を 単 回 作 用 させたのち、 擦 過 直 後 の 腹 水 中 の transforming growth factor-β 濃 度 がキマーゼ 阻害 薬 を 作 用 させた 群 で 有 意 に 減 少 していた。また、 擦 過 後 の 癒 着 形 成 もキマーゼ 阻 害 薬 を 単 回作 用 させた 群 において 有 意 に 抑 制 されていた。このことより、キマーゼは、 生 体 内 で transforminggrowth factor-βの 活 性 化 を 介 し、 術 後 癒 着 に 深 く 関 与 していることを 示 唆 した。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :3)(69) Okano H, Shinohara H, Miyamoto A, Takaori K, Tanigawa N.:Concomitant Overexpression of Cyclooxygenase-2 in HER2-Positive on Smad4-Reduced HumanGastric Carcinomas Is Associated with a Poor Patient Outcome.胃 癌 における Cox-2、HER2、Smad4 発 現 と 予 後 に 関 する 検 討Clil Cancer Res, 10:6938-6945, 2004.[PMID:15501972]【 要 旨 】 胃 癌 組 織 における Cyclooxygenase-2 (COX-2)の 発 現 増 強 と HER-2 の 発 現 増 強 、 Smad-4の 発 現 欠 損 は 予 後 不 良 の 因 子 であり、 多 変 量 解 析 では COX-2 発 現 増 強 かつ Smad-4 発 現 欠 損 の腫 瘍 は 有 意 に 予 後 不 良 であることを 示 した。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :1, 3)(70) Oku H., Goto W., Kobayashi T., Okuno T., Hirao M., Sugiyama T., Yoneda S., Hara H, and Ikeda T.:Adenosine Protects Cultured Retinal Neurons against NMDA-Induced Cell Death through A1Receptors.アデノシンは A1 受 容 体 を 介 して NMDA 誘 発 細 胞 死 から 培 養 網 膜 神 経 細 胞 を 保 護 するCurr Eye Res, 29: 449-455, 2004.[PMID:15764089]《key words: A1 and A2a receptors, adenosine, cultured retinal neurons, N-methyl-D-asparate, rat》【 要 旨 】アデノシンが NMDA 誘 発 神 経 毒 性 に 保 護 作 用 があるかどうかを 調 べた。 培 養 網 膜 神経 細 胞 に NMDA を 暴 露 し、トリパンブルー 排 出 能 により 24 時 間 後 の 細 胞 死 を 検 討 した。アデノシンは NMDA 誘 発 神 経 細 胞 死 を 有 意 に 抑 制 し、その 保 護 効 果 は A1 拮 抗 薬 によって 消 失 し、A2a 拮 抗 薬 では 消 失 しなかった。A1 作 動 薬 はアデノシンと 同 様 の 作 用 があり、A2a 作 動 薬 やcAMP は 細 胞 活 性 に 影 響 しなかった。アデノシンは A1 受 容 体 を 介 して NMDA 誘 発 培 養 網 膜 神経 細 胞 死 に 対 して 保 護 作 用 を 示 す。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :108, 109, 110, 111, 112, 114)( 共 同 : 他 大 学 )(71) Oku H., Goto W., Okuno T., Kobayashi T., Sugiyama T., Ota T., Yoneda S., Hara H, and Ikeda T.:Effects of Poly(ADP-Ribose) Polymerase Inhibitor on NMDA-Induced Retinal Injury.ポリ ADP リボースポリメラーゼ 阻 害 薬 の NMDA 誘 発 網 膜 障 害 に 及 ぼす 影 響Curr Eye Res, 29: 403-411, 2004.[PMID:15764084]《key words: N-methyl-D-asparate, poly(ADP-ribose)polymerase, rabbits, visually evoked potentials》【 要 旨 】PARP の 過 剰 活 性 化 によって 神 経 細 胞 死 が 起 こる。 本 研 究 では PARP の 阻 害 することが NMDA 誘 発 網 膜 障 害 に 対 して 神 経 保 護 作 用 を 示 すか 否 かを 検 討 した。NMDA 単 独 や PARP阻 害 薬 、NMDA 阻 害 薬 との 併 用 投 与 時 の 視 覚 誘 発 電 位 (VEP)を 記 録 し、2 週 間 後 に 組 織 学 的検 索 を 行 った。NMDA の 硝 子 体 内 投 与 により VEP の 振 幅 は 低 下 し、 網 膜 神 経 節 細 胞 層 の 細 胞密 度 は 用 量 依 存 的 に 減 少 した。NMDA 阻 害 薬 はその 変 化 を 有 意 に 抑 制 した。PARP 阻 害 薬 も 抑制 したが、NMDA 阻 害 薬 ほどではなかった。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :90)47

( 共 同 : 他 大 学 )(72) Okuda R., Kinoshita M., Morikawa J., Yasuda T, and Abe M.:Arthroscopic Findings in Chronic Lateral Ankle Instability: Do Focal Chondral Lesions Influence theResults of Ligament Reconstruction?陳 旧 性 足 関 節 外 側 靱 帯 損 傷 の 関 節 鏡 所 見 局 所 的 軟 骨 病 変 は 靱 帯 再 建 術 の 成 績 に 影 響 するかAm J Sports Med, 33: 35-42, 2005.[PMID:15610997]《key words: ankle, lateralligament, instability, arthroscopic, chondral lesion, ligament reconstruction》【 要 旨 】 陳 旧 性 足 関 節 外 側 靱 帯 損 傷 30 例 30 足 に 対 して 長 掌 筋 腱 を 用 いた 靱 帯 再 建 直 前 に 足 関節 鏡 を 施 行 した。これらの 症 例 の 鏡 視 所 見 と 手 術 成 績 を 調 査 し、 軟 骨 病 変 が 手 術 成 績 に 影 響 するかどうかを 検 討 した。 術 後 経 過 観 察 期 間 は 平 均 38 か 月 であった。 軟 骨 病 変 は 19 足 (63%)に認 められた。 症 例 を 軟 骨 病 変 のある 例 とない 例 の 2 群 に 分 けると、 術 後 の 臨 床 的 結 果 (Karlssonスコア)およびX 線 的 結 果 ( 距 骨 傾 斜 角 )ともに 両 群 間 に 有 意 な 差 はなかった。 局 所 的 な 軟 骨病 変 は 靱 帯 再 建 の 成 績 に 影 響 しないと 考 える。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :3)(73) Okuda R., Kinoshita M., Morikawa J., Yasuda T, and Abe M.:Proximal Metatarsal Osteotomy Relation between 1- to Greater than 3-Years Results.近 位 中 足 骨 骨 切 り 術 術 後 1 年 と 3 年 以 上 の 成 績 との 関 係Clin Orthopaedic Rel Res, in press, 2005.《key words: Hallux valgus metatarsal osteotomy, surgical results relationship》【 要 旨 】 有 痛 性 外 反 母 趾 (36 例 55 足 )に 対 して 中 足 骨 骨 切 りと 軟 部 組 織 処 置 による 矯 正 術 を施 行 し、これらの 患 者 の 術 後 1 年 と 3 年 以 上 経 過 時 の 手 術 成 績 を 調 査 し、その 関 係 を 検 討 した。術 後 1 年 時 に 第 1MTP 関 節 部 痛 または 中 足 痛 を 認 めた 例 はこれらの 疼 痛 がなかった 例 と 比 較 して 術 後 3 年 以 上 経 過 時 にも 疼 痛 を 有 する 危 険 度 がどちらも 有 意 に 高 かった。 術 後 1 年 時 の 母 趾MTP 関 節 可 動 域 は 術 後 1 年 時 と 比 較 して 3 年 以 上 経 過 時 の 方 が 有 意 に 大 きかった。X 線 的 には症 例 の 87%で 術 後 1 年 時 の 矯 正 位 が 術 後 3 年 以 上 経 過 時 にも 維 持 されていた。 可 動 域 は 術 後 1年 以 降 も 増 大 することがあるが、 術 後 1 年 時 の 成 績 は 術 後 3 年 以 上 の 成 績 をおおむね 予 測 可 能と 考 える。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :3)(74) Okumura K., Takai S., Muramatsu M., Katayama S., Sakaguchi M., Kishi K., Jin D, and Miyazaki M.:Human Chymase Degrades Human Fibronectin.ヒトキマーゼはヒトフィブロネクチンを 分 解 するClin Chim Acta, 347: 223-225, 2004.[PMID:15313162]《key words: human, chymase, fibronectin, smooth muscle cells, vascular tissues》【 要 旨 】ヒト 血 管 から 精 製 したヒトキマーゼは、ヒトのフィブロネクチンを 切 断 する 作 用 を 有することを 報 告 した。ヒトキマーゼの 新 たな 作 用 の 発 見 は、キマーゼの 血 管 病 変 における 役 割を 考 察 する 上 で 重 要 な 情 報 となった。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :3, 19)(75) Omura T., Yoshiyama M., Hayashi T., Nishiguchi S., Kaito M., Horiike S., Fukuda K., Inamoto S.,Kitaura Y., Nakamura Y., Teragaki M., Tokuhisa T., Iwao H., Takeuchi K, and Yoshikawa J.:Core Protein of Hepatitis C Virus Induces Cardiomyopathy.C 型 肝 炎 ウイルス 性 心 筋 症 についてCirc Res, 96: 148-150, 2005.48

[PMID:15618537]《key words: hepatitis C virus, cardiomyopathy》【 要 旨 】HCV-core gene trasgenic マウスの 心 血 行 動 態 、 心 筋 組 織 病 変 を 経 時 的 に 観 察 し、 生 後12 カ 月 において 左 室 内 腔 の 拡 大 、 収 縮 ならびに 拡 張 能 の 低 下 を 認 めた。 組 織 学 的 に 多 彩 な 病 変が 存 在 し、 免 疫 電 顕 にて 心 筋 細 胞 内 に HCV-core を 確 認 した。さらに、これらの 病 態 に AP-1 活性 化 の 関 与 が 示 唆 され、HCV が 心 筋 症 を 惹 起 する 事 が 明 らかとなった。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :3, 38, 41, 42, 43, 46)(76) Otsuki Y.:Tissue Specificity of Apoptotic Signal Transduction.アポトーシスシグナル 伝 達 の 組 織 特 異 性Med Electron Microsc, 37: 163-169, 2004.[PMID:15449109]《key words: apoptosis, mitochondrial pathway, death receptor pathway, caspase family》【 要 旨 】 哺 乳 類 においてはアポトーシスは 主 に Death receptor 経 路 と Mitochondria 経 路 があり、この 両 者 がクロストークする 事 もある。 例 えば、ヒト 羊 膜 、 月 経 周 期 的 に 変 化 するヒト 子 宮 内膜 、GALT における B リンパ 球 の 選 択 などには Death-receptor 経 路 を 介 したアポトーシスが、また 薬 剤 では Lovastatin で Mitochondria 経 路 を 介 したアポトーシスが 誘 導 される 事 実 を 見 出 した。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :3, 17, 29, 25, 36)(77) Sakaguchi M., Takai S., Jin D., Okamoto Y., Muramatsu M., Kim S, and Miyazaki M.:A Specific Chymase Inhibitor, Nk3201, Suppresses Bleomycin-Induced Pulmonary Fibrosis inHamsters.キマーゼ 特 異 的 阻 害 薬 NK3201 は、ハムスターブレオマイシン 誘 導 肺 繊 維 化 を 抑 制 するEur J Pharmacol, 493: 173-176, 2004.[PMID:15189779]《key words: Chymase, fibrosis, inhibitor, lung》【 要 旨 】ハムスターにブレオマイシンを 投 与 すると 肺 繊 維 化 が 惹 起 され、 繊 維 化 部 位 においてキマーゼが 多 数 集 積 していた。このモデルにキマーゼ 特 異 的 阻 害 薬 NK3201 を 投 与 すると 肺 繊維 化 面 積 が 有 意 に 減 少 し、コラーゲンの 遺 伝 子 発 現 レベルも 有 意 に 抑 制 された。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :3)(78) Sakai A., Kusumoto A., Kiso Y, and Furuya E.:Itaconate Reduces Visceral Fat by Inhibiting Fructose 2,6-Bisphosphate Synthesis in Rat Liver.イタコン 酸 は 肝 臓 における F26BP 合 成 を 阻 害 することで 内 臓 脂 肪 の 蓄 積 を 減 少 させるNutrition, 20: 997-1002, 2004.[PMID:15561490]《key words: itaconate, visceral fat deposition, glycolysis, fructose 2,6-bisphosphate, rat liver》【 要 旨 】イタコン 酸 水 溶 液 を 与 えたラットは、 内 臓 脂 肪 、 摂 食 後 の 血 中 遊 離 脂 肪 酸 及 びトリグリセリドが 有 意 に 減 少 した。また 肝 臓 中 の F26BP レベルが 減 少 し、in vitro で 肝 臓 型 F26BP 合成 酵 素 活 性 を 阻 害 した。 以 上 のことより、F26BP 合 成 酵 素 阻 害 剤 のアナログであるイタコン 酸は、 肝 臓 型 F26BP 合 成 酵 素 を 阻 害 することで 解 糖 系 を 抑 制 し、その 結 果 内 臓 脂 肪 が 減 少 したと考 える。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :19)( 共 同 : 民 間 企 業 )(79) Sakai A., Shimizu H., Kono K, and Furuya E.:49

Monochloroacetic Acid Inhibits Liver Gluconeogenesis by Inactivating Glyceraldehyde-3-PhosphateDehydrogenase.モノクロロ 酢 酸 はグリセルアルデヒド 3 リン 酸 脱 水 素 酵 素 を 不 活 性 化 することで 肝 糖 新 生 を 阻害 するChem Res Toxicol, 18: 277-282, 2005.《key words: monochloroacetate, GAPDH, gluconeogenesis》[PMID:15720133]【 要 旨 】 致 死 量 のモノクロロ 酢 酸 (MCA)は 低 血 糖 ・ 乳 酸 アシドーシスを 引 起 こす。ラット 肝灌 流 系 を 用 いて MCA 作 用 部 位 を 明 らかにした。 乳 酸 基 質 の 糖 新 生 は MCA によって 阻 害 されるがグリセロール 基 質 のそれは 阻 害 されないことから、グリセルアルデヒド 3 リン 酸 脱 水 素 酵素 (GAPDH)の 可 能 性 が 示 された。MCA による 代 謝 中 間 体 量 の 変 化 や GAPDH が 阻 害 される時 TCA 回 路 を 含 めた 他 の 酵 素 活 性 は 阻 害 されないことから、 肝 臓 における MCA 作 用 部 位 はGAPDH であり、その 結 果 糖 新 生 阻 害 が 起 こることを 明 らかにした。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :10, 19, 69, 97, 101)( 共 同 : 学 内 )(80) Sass JO., Nakanishi T., Sato T, and Shimizu A.:New Approaches towards Laboratory Diagnosis of Isolated Sulphite Oxidase Deficiency.亜 硫 酸 酸 化 酵 素 単 独 欠 損 症 の 新 しい 検 査 学 的 診 断 法 へのアプローチAnn Clin Biochem, 41: 157-159, 2004.[PMID:15025809]《key words: TTR, Sulfite, modification, ESIMS》【 要 旨 】これまで 見 落 とされ、あるいは 誤 診 されていた 本 欠 損 症 を 正 確 に 診 断 する MS 法 を 確立 し、 実 際 の 診 断 に 応 用 しその 有 用 性 を 明 らかにした。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :60, 64, 65, 74)( 共 同 : 他 大 学 )(81) Sato A., Kobayashi G., Hayashi H., Yoshida H., Wada A., Maeda M., Hiraga S., K. T, and Wada C.:The Gtp Binding Protein Homologue Obge Is Involved in Ribosome Maturation.GTP 結 合 タンパク 質 Obg ホモログ、ObgE、はリボソームの 成 熟 過 程 に 関 与 しているGenes Cells, in press, 2005.《key words: ObgE, ribosome, rRNA, rProtein, shaperon》【 要 旨 】 大 腸 菌 の Obg ホモログ、ObgE、の 機 能 を 調 べた。ObgE は 30S と 50S リボソームサブユニットに 結 合 するが、 翻 訳 活 性 がある 70S には 結 合 しない。 精 製 ObgE は GTP の 存 在 下 で16S と 23S RNA と 結 合 する。ObgE の 欠 損 は 16S RNA の 前 駆 体 の 蓄 積 、 特 定 のリボソーマルタンパク 質 の 量 や 修 飾 の 変 化 、70S リボソームの 量 の 減 少 をもたらす。また 前 駆 体 rRNA/リボソーマルタンパク 質 のフォルディングシャペロンとして 働 く 可 能 性 がある。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :8, 9, 10, 11, 15, 19, 97)( 共 同 : 他 大 学 )(82) Sato T., Yamamoto Y., Nakanishi T., Fukada K., Sugai F., Zhou Z., Okuno T., Nagano S., Hirata S.,Shimizu A, and Sakoda S.:Identification of Two Novel Mutations in the Cu/Zn Superoxide Dismutase Gene with FamilialAmyotrophic Lateral Sclerosis: Mass Spectrometric and Genomic Analyses.家 族 性 筋 萎 縮 性 側 索 硬 化 症 における 2 種 類 の 変 異 SOD-1 の 解 析 : 質 量 分 析 法 及 び 遺 伝 子 解 析J Neurol Sci, 218: 79-83, 2004.[PMID:14759637]《key words: SOD-1/FALS/Mutant ESIMS/DNA analysis》50

【 要 旨 】 家 族 性 筋 萎 縮 性 側 索 硬 化 症 の 原 因 となる 2 種 類 の 変 異 SOD-1 の 構 造 異 常 を MS 法 と 遺伝 子 解 析 により 同 定 した。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :60, 64, 65, 74, 93)( 共 同 : 他 大 学 )(83) Satoh S., Matsumura H., Fujioka A., Nakajima T., Kanbayashi T., Nishino S., Shigeyoshi Y, and YonedaH.:Fos Expression in Orexin Neurons Following Muscimol Perfusion of Preoptic Area.内 側 視 束 前 野 へのムシモール 投 与 に 伴 うオレキシン 細 胞 における Fos 蛋 白 の 発 現 についてNeuroreport, 15: 1127-1131, 2004.[PMID:15129159]《key words: orexin, fos, muscimol》【 要 旨 】 内 束 視 束 前 野 には、 睡 眠 時 に 特 異 的 に 活 動 が 高 まる 細 胞 の 存 在 が 知 られており、 睡 眠中 枢 としての 役 割 が 想 定 されている。 一 方 、 視 床 下 部 中 部 にあるオレキシン 細 胞 群 は、 覚 醒 の維 持 において 重 要 な 役 割 を 果 たすことが 明 らかになっている。 著 者 らは、 内 束 視 束 前 野 の 細 胞活 動 の 抑 制 に 伴 って 起 こる、オレキシン 細 胞 の 活 動 の 変 化 を、オレキシン 細 胞 に 発 現 する Fos蛋 白 量 を 指 標 にして 検 討 した。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :3, 35, 45, 46)( 共 同 : 他 大 学 )(84) Sheppard DN., Gray MA., Gong X., Sohma Y., Kogan I., Benos DJ., Scott-Ward TS., Chen JH., Li H.,Cai Z., Gupta J., Li C., Ramjeesingh M., Berdiev BK., Ismailov, II., Bear CE., Hwang TC., Linsdell P,and Hug MJ.:The Patch-Clamp and Planar Lipid Bilayer Techniques: Powerful and Versatile Tools to Investigate theCftr Cl- Channel.パッチクランプ 法 と 平 面 脂 質 二 重 膜 法 :CFTR チャネル 研 究 のための 強 力 な 多 目 的 チャネル 電流 測 定 ツールJ Cyst Fibros, 3 Suppl 2: 101-108, 2004.[PMID:15463939]《key words: chloride channel activity, whole-cell recording, single-channel recording, anionpermeation, channel gating, channel regulation》【 要 旨 】パッチクランプ 法 および 平 面 脂 質 二 重 膜 法 は、イオンチャネルの 挙 動 をリアルタイムで 観 察 することができる 非 常 に 有 用 な 電 気 生 理 学 的 測 定 方 法 である。この 総 説 では、パッチクランプ 法 および 平 面 脂 質 二 重 膜 法 の 特 徴 について 解 説 し、これらの 方 法 を CFTR チャネル 研 究にどのようにして 適 用 すればよいかについて 述 べた。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :108, 109, 110, 111)( 共 同 : 他 大 学 )(85) Shibata MA., Ito Y., Morimoto J, and Otsuki Y.:Lovastatin Inhibits Tumor Growth and Lung Metastasis in Mouse Mammary Carcinoma Model: AP53-Independent Mitochondrial-Mediated Apoptotic Mechanism.Lovastatin によるマウス 乳 癌 に 対 する 抗 腫 瘍 増 殖 並 びに 肺 転 移 の 抑 制 :p53 非 依 存 性 のミトコンドリアを 介 したアポトーシス 誘 導Carcinogenesis, 25: 1887-1898, 2004.[PMID:15180944]《key words: lovastatin, matastasis, mammary cancer, apoptosis, mitochondria》【 要 旨 】 高 脂 血 症 治 療 薬 の Lovastatin は、p53 変 異 を 有 するマウス 乳 癌 の 転 移 を 抑 制 した。Lovastatin 処 置 により 細 胞 周 期 の G1 停 止 、DNA 合 成 抑 制 並 びにアポトーシス 誘 導 が 観 察 され51

た。アポトーシスについて、 更 に 詳 細 にその 誘 導 機 構 を 解 析 すると、Bax がミトコンドリア 膜内 に 移 行 する 事 によるミトコンドリア 経 路 である 事 が 示 された。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :3, 17, 29, 44, 71, 79, 90)( 共 同 : 学 内 )(86) Shibata MA., Morimoto J., Ito Y., Kusakabe K, and Otsuki Y.:Experimental Gene Therapy in Mammary and Urinary Bladder Cancer Using Electrogene Transfer.Electrogene transfer を 用 いた 乳 癌 および 膀 胱 癌 に 対 する 実 験 的 遺 伝 子 治 療Med Electron Microsc, 37: 216-224, 2004.[PMID:15614446]《key words: gene therapy, mammary cancer, bladder cancer, HSVtk, IL-12》【 要 旨 】 実 験 的 ラット 膀 胱 癌 と 高 転 移 性 のマウス 乳 癌 モデルを 用 いて、Electrogene transfer による 癌 遺 伝 子 治 療 の 有 用 性 を 報 告 した。 自 殺 遺 伝 子 や IL-12 遺 伝 子 を 用 いた 遺 伝 子 治 療 では、共 にT 細 胞 免 疫 反 応 を 介 した Bystander 効 果 が 治 療 効 果 に 大 いに 関 与 している 事 が 示 唆 された。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :3, 17, 29, 34, 44, 71, 79, 90)( 共 同 : 学 内 )(87) Shiima-Kinoshita C., Min KY., Hanafusa T., Mori H, and Nakahari T.:β2-Adrenergic Regulation of Ciliary Beat Frequency in Rat Bronchiolar Epithelium: Potentiation byIsosmotic Cell Shrinkage.ラット 細 気 管 支 上 皮 線 毛 運 動 の β2 刺 激 時 の 調 節 機 構 : 細 胞 容 積 減 少 による 増 強J Physiol, 554: 403-416, 2004.[PMID:14594991]《key words: CBF, cAMP, cell volume》【 要 旨 】ラット 肺 から 細 気 管 支 上 皮 線 毛 細 胞 を 単 離 し、β2 刺 激 時 の 線 毛 運 動 周 波 数 (CBF)をビデオ 顕 微 鏡 法 を 用 い 測 定 した。β2 刺 激 は 線 毛 運 動 周 波 数 の 増 加 と 同 時 に 細 胞 容 積 の 減 少 を 引き 起 こした。β2 刺 激 時 のこれらの 細 胞 反 応 は 細 胞 内 cAMP 集 積 を 介 したものであり、 等 張 性細 胞 容 積 減 少 は CBF の cAMP 感 受 性 を 増 加 させていた。 本 研 究 により、 細 胞 容 積 が CBF の 重要 な 調 節 因 子 であることが 示 された。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :1, 8, 9, 23, 41, 45, 46, 69, 79)( 共 同 : 学 内 )(88) Shimamoto C., Fujiwara S., Kato M., Ito S., Katsu K., Mori H, and Nakahari T.:Inhibition of Ach-Stimulated Exocytosis by NSAIDs in Guinea Pig Antral Mucous Cells: AutocrineRegulation of Mucin Secretion by PGE2.モルモット 胃 幽 門 線 粘 液 細 胞 における ACh 刺 激 性 開 口 放 出 の NSAIDs による 抑 制 :PGE2 を 介したオートクリンによるムチン 分 泌 の 調 節Am J Physiol Gastrointest Liver Physiol, 288: G39-47, 2005.《key words: gastric mucin secretion, exocytosis, PGE2》[PMID:15345468]【 要 旨 】アセチルコリン(ACh) 刺 激 により 活 性 化 されたモルモット 胃 幽 門 腺 粘 液 開 口 放 出 に対 するアスピリン(ASA)とインドメサシン(IDM)の 抑 制 効 果 について 検 討 した。 以 上 の 結果 から、 胃 幽 門 腺 粘 液 細 胞 では ACh 刺 激 により[Ca2+]i が 上 昇 し、Ca2+ 調 節 性 開 口 放 出 を 活 性化 している。さらに、この[Ca2+]I の 上 昇 が COX1 を 介 して PGE2 を 細 胞 外 に 放 出 し、 胃 幽 門腺 粘 液 細 胞 の PGE2 receptor を 介 して 細 胞 内 に cAMP を 集 積 し、Ca2+ 調 節 性 開 口 放 出 を 増 強 していることが 明 かとなった。 本 研 究 により、 胃 幽 門 腺 粘 液 開 口 放 出 は PGE2 を 介 した autocinemechanism により 調 節 されていることが 示 された。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :1, 8, 9, 23, 41, 45, 46, 52, 58, 69, 79)52

護 効 果 に 対 する 機 序 を 自 然 発 症 高 血 圧 ラットを 用 いて 明 らかにした。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :3, 19)( 共 同 : 民 間 企 業 )(93) Takai S., Jin D., Sakaguchi M, and Miyazaki M.:A Single Treatment with a Specific Chymase Inhibitor, Ty-51184, Prevents Vascular Proliferation inCanine Grafted Veins.キマーゼ 特 異 的 阻 害 薬 TY-51184 の 単 回 投 与 は、イヌ 静 脈 グラフトモデルの 血 管 肥 厚 を 抑 制 するJ Pharmacol Sci, 94: 443-448, 2004.[PMID:15107585]《key words: Chymase, inhibitor, graft vascular proliferation》【 要 旨 】イヌ 静 脈 グラフトモデルを 作 成 する 際 に、キマーゼ 特 異 的 阻 害 薬 TY-51184 または 生理 食 塩 水 を 摘 出 した 静 脈 に 作 用 させたのち 移 植 し、その 1 ヶ 月 後 に 移 植 血 管 を 摘 出 した 結 果 、キマーゼ 阻 害 薬 を 術 時 に 単 回 作 用 させた 血 管 は、プラセボに 比 して 有 意 に 内 膜 肥 厚 を 抑 制 することを 報 告 した。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :3)(94) Takai S., Jin D., Sakaguchi M., Muramatsu M., Ishii K., Kirimura K., Sakonjo H, and Miyazaki M.:Comparative Effects of Candesartan and Amlodipine in a Monkey Atherosclerotic Model.サル 動 脈 硬 化 モデルにおけるカンデサルタンとアムロジピンの 比 較 効 果Hypertens Res, 27: 517-522, 2004.[PMID:15302989]《key words: atherosclerosis, angiotensin II, angiotensin II receptor blocker, calcium channel blockerMonkey》【 要 旨 】サル 高 脂 肪 食 による 動 脈 硬 化 モデルに 対 するアンジオテンシン II 受 容 体 拮 抗 薬 カンデサルタンとカルシウムチャネル 遮 断 薬 アムロジピンの 抗 動 脈 硬 化 作 用 を 比 較 し、カンデサルタンには 抗 動 脈 硬 化 作 用 があるのに 対 し、アムロジピンに 有 意 な 抑 制 効 果 がないことを 明 らかにした。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :3)( 共 同 : 民 間 企 業 )(95) Takai S, and Miyazaki M.:Inhibition of Transforming Growth Factor-β Activation Is a Novel Effect of Chymase Inactivation.Transforming growth factor-β 活 性 化 の 阻 害 はキマーゼ 不 活 化 による 新 しい 作 用Lett Drug Des Discov, in press, 2005.《key words: adhesion, chymase, inhibitor, fibrosis, transforming growth factor-β》【 要 旨 】キマーゼ 活 性 を 抑 制 することにより、Transforming growth factor-βの 活 性 化 が 抑 制 されることを 発 見 した。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :3)(96) Takaori K, Hruban RH, Maitra A, Tanigawa N.:Pancreatic Intraepithelial Neoplasia.膵 管 内 腫 瘍 性 病 変Pancreas, 28:257-262, 2004.[PMID:15084967]《key words: pancreatic intraepithelial neoplasia, carcinoma insitu, intraductal papillarymucinousneoplasm, intraductal papillary mucinous tumor》54

【 要 旨 】 膵 癌 前 駆 病 変 である pancreatic intraepithelial neoplasia (PanIN) と intraductal papillarymucinous neoplasms (IPMNs) に 関 する 研 究 のと 現 時 点 での 理 解 について 述 べた。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :1, 3)( 共 同 : 海 外 医 療 施 設 )(97) Takaori K, Nomura E, Mabuchi H, Lee SW, Agui T, Miyamoto Y, Iwamoto M, Watanabe H, TanigawaN.:A secure technique of intracorporeal Roux-Y reconstruction after laparoscopic distal gastrectomy.腹 腔 鏡 下 幽 門 側 胃 切 除 ・Roux-Y 再 建 術Am J Surg, 189:178-83, 2005.[PMID:15720986]《key words: laparoscopy, gastric cancer, Roux-Y reconstruction, intracorporeal anastomosis》【 要 旨 】 腹 腔 鏡 下 幽 門 側 胃 切 除 術 における 安 全 確 実 で 簡 便 な Roux-Y 再 建 法 を 考 案 した。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :49)(98) Takase I., Kono K., Tamura A., Nishio H., Dote T, and Suzuki K.:Fatality Due to Acute Fluoride Poisoning in the Workplace.Leg Med (Tokyo), 6: 197-200, 2004.血 清 フッ 化 物 イオンの 異 常 高 値 を 示 した 急 性 フッ 化 水 素 (HF) 中 毒 死 例[PMID:15231293]《key words: hydrofluoric acid (HF), high fluoride concentrations, hypocalcemia, hyperkalemia, firstaid》【 要 旨 】 我 々は、 職 場 でのフッ 化 水 素 (HF) 曝 露 により、 血 清 フッ 化 物 イオン 濃 度 異 常 高 値 、低 カルシウム 血 症 および 高 カリウム 血 症 を 示 し、 短 時 間 で 死 亡 した 症 例 を 経 験 した。そして、このような 高 濃 度 の 曝 露 に 至 った 経 緯 について 考 察 した。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :3)( 共 同 : 学 内 )(99) Takehara M., Ueda M., Yamashita Y., Terai Y., Hung YC, and Ueki M.:Vascular Endothelial Growth Factor a and C Gene Expression in Endometriosis.Hum Pathol, 35: 1369-1375, 2004.子 宮 内 膜 症 における 血 管 内 皮 細 胞 増 殖 因 子 A および C 遺 伝 子 発 現[PMID:15668894]《key words: angiogenesis, endometriosis, lymphangiogenesis, VEGF-A, VEGF-C》【 要 旨 】 子 宮 内 膜 症 の 発 育 進 展 には 血 管 新 生 が 重 要 な 役 割 を 果 たしており、 血 管 内 皮 細 胞 増 殖因 子 (vascular endothelial growth factor : VEGF) の 関 与 が 注 目 されている。 本 研 究 では、47 例 の内 膜 症 患 者 および 12 例 の 非 内 膜 症 患 者 から 異 所 性 あるいは 正 所 性 内 膜 を 採 取 し、VEGF-A および VEGF-C 遺 伝 子 発 現 ならびに 免 疫 組 織 学 的 局 在 について 検 討 した。その 結 果 、 内 膜 症 病 変は VEGF-A により 血 管 新 生 能 の 亢 進 した 正 所 性 内 膜 から 由 来 すること、また 卵 巣 内 膜 症 の 発 育にはリンパ 管 増 生 因 子 である VEGF-C も 関 与 することが 明 らかになった。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :3, 4, 6, 7, 18, 100, 102)( 共 同 : 他 大 学 )(100) Takeshita A, and Shibayama Y.:Role of Mast Cells in Hepatic Remodeling During Cholestasis and Its Resolution: Relevance toRegulation of Apoptosis.胆 汁 鬱 滞 およびその 回 復 期 の 肝 臓 のリモデリングにおける 肥 満 細 胞 の 役 割 :アポトーシスの 関与 について55

Exp Toxicol Pathol, in press, 2005.《key words: mast cell, hepatic remodeling, apoptosis, cholestasis, common bile duct ligation, liverfibrosis Bile ductule proliferation》【 要 旨 】 胆 汁 鬱 滞 とその 回 復 期 における 肥 満 細 胞 の 肝 内 集 積 の 意 義 について 検 討 した。その 結果 、 門 脈 域 に 集 積 している 肥 満 細 胞 は 膠 原 線 維 の 増 減 とは 直 接 的 には 関 係 しておらず、 胆 管 の増 減 と 関 係 していた。 胆 管 周 囲 の 毛 細 血 管 網 周 囲 に 集 積 した 肥 満 細 胞 はヒスタミンなどの 血 管作 動 因 子 を 分 泌 し、 増 生 した 胆 管 周 囲 の 血 流 を 阻 害 することによって、 胆 管 上 皮 細 胞 の 低 酸 素を 引 き 起 こし、 胆 管 上 皮 細 胞 のアポトーシスを 惹 起 すると 考 えられた。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :2)(101) Takitani K., Hino N., Terada Y., Kurosawa Y., Koh M., Inoue A., Kawakami C., Kuno T, and Tamai H.:Plasma All-Trans Retinoic Acid Level in Neonates of Mothers with Acute Promyelocytic Leukemia.急 性 前 骨 髄 性 白 血 病 母 体 から 出 生 した 新 生 児 におけるレチノイン 酸 濃 度 の 検 討Acta Haematol, in press, 2005.《key words: retinoic acid, neonate, acute promyelocytic leukemia》【 要 旨 】all-trans retinoic acid (ATRA)を 投 与 をされた 急 性 前 骨 髄 性 白 血 病 の 母 体 (3 例 )から 出生 した 新 生 児 の ATRA を 測 定 した。ATRA は 形 態 形 成 に 重 要 な 因 子 であり、 催 奇 形 性 も 認 められる。その 結 果 、 臍 帯 血 、 新 生 児 からも ATRA が 検 出 されたが、3 例 ともに 明 らかな 奇 形 は 認めなかった。またフォローが 可 能 であった 1 例 では、3 歳 までの 成 長 ・ 発 達 は 正 常 であった。過 剰 のレチノイン 酸 投 与 は 認 知 障 害 を 起 こす 可 能 性 があるため、 今 後 出 生 児 の 慎 重 な 経 過 観 察が 必 要 である。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :12, 19, 81, 93, 100, 103, 115, 123)( 共 同 : 他 大 学 、 他 病 院 )(102) Takitani K., Inoue A., Koh M., Kawakami C., Kuno T., Kawamura N., Miyake M, and Tamai H.:Pharmacokinetics of Low-Dose All-Trans Retinoic Acid in Japanese Children with Cancer.日 本 の 小 児 がん 患 者 における all-trans 型 レチノイン 酸 低 量 投 与 法 の 薬 物 動 態J Nutr Sci Vitaminol (Tokyo), 50: 219-221, 2004.[PMID:15386935]《key words: pharmacokinetics, retinoic acid, cancer》【 要 旨 】all-trans 型 レチノイン 酸 (ATRA)は、 急 性 前 骨 髄 性 白 血 病 (APL)の 分 化 誘 導 療 法 剤 として、 使 用 されている。 今 回 われわれは、 小 児 がん 患 者 に ATRA の 低 量 投 与 を 行 い、その 薬 物 動態 を 評 価 した。4 人 の 小 児 がん 患 者 を 対 象 とし、ATRA 経 口 投 与 を 行 った。APL 患 児 が 一 人 、進 行 がん 患 児 が 3 人 である。 進 行 がん 患 児 の 内 訳 は、 神 経 芽 腫 、 縦 隔 原 発 の 卵 黄 嚢 がん、 肝 臓原 発 の 未 分 化 腫 瘍 である。3 人 の 薬 物 動 態 は、 以 前 報 告 された APL 寛 解 患 者 の 薬 物 動 態 と 近 似していた。ATRA の 低 量 投 与 では、 重 篤 な 副 反 応 は 認 めなかった。 小 児 の APL 治 療 において、ATRA の 至 適 投 与 量 を 決 定 し、 化 学 療 法 を 併 用 した ATRA 低 量 投 与 療 法 を 評 価 するには、さらなる 検 討 が 必 要 である。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :12, 19, 81, 93, 100, 103, 115, 123)( 共 同 : 学 内 )(103) Takitani K., Koh M., Inoue A., Kawakami C., Kuno T, and Tamai H.:Pharmacokinetics of All-Trans Retinoic Acid in Adults and Children with Acute PromyelocyticLeukemia.成 人 と 小 児 における all-trans 型 レチノイン 酸 薬 物 動 態 の 比 較 検 討Am J Hematol, in press, 2005.《key words: retinoic acid, acute promyelocytic leukemia》【 要 旨 】 成 人 と 小 児 の 急 性 前 骨 髄 性 白 血 病 患 者 において、all-trans retinoic acid (ATRA) 薬 物 動 態56

のパラメータを 比 較 検 討 した。 小 児 においては 最 高 血 中 濃 度 は 有 意 に 高 値 を 呈 したが、AUC、半 減 期 、クリアランス、 分 布 容 積 では 差 を 認 めなかった。ATRA の 生 物 学 的 利 用 率 では、 年 齢差 を 認 めないことが 考 えられた。 副 作 用 である 頭 蓋 内 圧 亢 進 症 状 は、 小 児 においてのみ 認 めた。ATRA による 中 枢 神 経 系 症 状 は、 年 齢 依 存 性 があることが 考 えられた。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :12, 19, 81, 93, 100, 103, 115, 123)( 共 同 : 他 大 学 、 他 病 院 )(104) Takitani K., Nakao Y., Kosaka Y., Inoue A., Kawakami C., Kuno T, and Tamai H.:Low Plasma Level of All-Trans Retinoic Acid after Feeding Tube Administration for AcutePromyelocytic Leukemia.急 性 前 骨 髄 性 白 血 病 患 者 におけるレチノイン 酸 胃 管 チューブ 投 与 の 検 討Am J Hematol, 76: 97-98, 2004.[PMID:15114613]《key words: retinoic acid, acute promyelocytic leukemia》【 要 旨 】 急 性 前 骨 髄 性 白 血 病 患 者 においてレチノイン 酸 の 胃 管 チューブ 投 与 を 行 なった。その結 果 著 しくレチノイン 酸 濃 度 が 低 値 を 呈 した。これはレチノイン 酸 が 脂 溶 性 であるため、その吸 収 において 食 事 などの 影 響 を 受 ける 可 能 性 が 示 唆 された。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :12, 19, 81, 93, 100, 103, 115, 123)( 共 同 : 他 大 学 、 他 病 院 )(105) Tamayama T., Maemura K., Kanbara K., Hayasaki H., Yabumoto Y., Yuasa M, and Watanabe M.:Expression of GABA A and GABA B Receptors in Rat Growth Plate Chondrocytes: Activation of theGABA Receptors Promotes Proliferation of Mouse Chondrogenic ATDC5 Cells.ラット 成 長 軟 骨 細 胞 の GABA A および GABA B 受 容 体 の 発 現 : GABA 受 容 体 刺 激 はマウス 軟骨 分 化 細 胞 の 増 殖 を 促 進 するMol Cell Biochem, in press, 2005.《key words: GABA, GABAA receptor, growth plate chondrocyte, proliferation》【 要 旨 】ラット 成 長 軟 骨 板 に GABA A および GABA B receptor subunit の 発 現 を 認 め、これが 機能 している 可 能 性 が 示 唆 された。 成 長 軟 骨 板 の 免 疫 染 色 像 より 増 殖 層 と 肥 大 層 に 発 現 が 見 られたことより GABA はこの 両 層 の 軟 骨 細 胞 に 作 用 し 得 ると 考 えられた。 軟 骨 分 化 細 胞 (ATDC5)を 用 いて 増 殖 効 果 を 検 討 したところ GABA、GABA A および GABA B receptor 作 動 薬 は 促 進 効 果を 示 した。この 結 果 より 成 長 軟 骨 板 増 殖 層 の 細 胞 についても GABA が 両 GABA A およびGABA B receptor を 介 して 増 殖 促 進 に 寄 与 している 可 能 性 が 示 唆 された。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :19, 25)(106) Taniguchi H., Nakano T., Katayama Y., Harada F., Arai Y., Mori K., Hirata K., Kamiya K., Maruyama H,and Sano K.:Sentinel Surveillance for International Shigella by a Quarantine Station in Japan.日 本 の 検 疫 所 における 国 際 的 赤 痢 菌 サーベイランスEpidemiol Infect, in press, 2005.《key words: international, Shigella, surveillance》【 要 旨 】 日 本 の 海 外 渡 航 者 の 特 性 を 解 析 し「 検 疫 所 で 分 離 された 病 原 細 菌 を 分 子 疫 学 的 に 解 析し 流 行 地 における 同 菌 の 国 間 移 動 を 明 らかにできるとする」 仮 説 を 立 て 検 証 した。その 結 果 、異 なる 国 由 来 の 菌 株 同 士 が 極 めて 近 縁 関 係 にあることを 証 明 することができ、この 仮 説 が 成 り立 つことが 明 らかとなった。 本 研 究 は、 検 疫 所 にて 入 国 者 から 分 離 した 病 原 細 菌 株 を 用 いて、菌 株 の 国 際 的 な 分 布 や 潜 在 的 な 感 染 源 を 解 析 できることを 示 している。57

( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :27, 44)( 共 同 : 検 疫 所 )(107) Terai H, and Shimahara M.:Closed Treatment of Condylar Fractures by Intermaxillary Fixation with Thermoforming Plates.熱 可 塑 性 プレートを 用 いた 顎 間 固 定 による 下 顎 関 節 突 起 骨 折 の 保 存 的 治 療Br J Oral Maxillofac Surg, 42: 61-63, 2004.[PMID:14706305]《key words: intermaxillary fixation, condylar fracture, thermoforming plate》【 要 旨 】 熱 可 塑 性 プレートを 用 いた 顎 間 固 定 による 下 顎 関 節 突 起 骨 折 患 者 15 名 の 保 存 的 治 療について 検 討 した。 治 療 結 果 は 良 好 で 熱 可 塑 性 プレートは 顎 間 固 定 の 方 法 として、 安 全 性 、 簡便 性 の 点 から 有 用 な 方 法 である。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :2, 6)(108) Terai H, and Shimahara M.:Evaluation of Speech Intelligibility after a Secondary Dehiscence Operation Using an Artificial Graft inPatients with Speech Disorders after Partial Glossectomy.舌 切 除 患 者 の 構 音 障 害 における 人 工 グラフトを 用 いた 2 次 的 瘢 痕 切 離 術 後 の 発 語 明 瞭 度 の 評 価Br J Oral Maxillofac Surg, 42: 190-194, 2004.[PMID:15121261]《key words: speech intelligibility, secondary dehiscence operation, artificial graft》【 要 旨 】9 名 の 舌 切 除 患 者 の 術 後 の 構 音 障 害 に 対 して、 人 工 グラフトを 用 いた 2 次 的 瘢 痕 切 離術 を 行 い、 術 後 の 発 語 明 瞭 度 変 化 を 検 討 した。その 結 果 、2 次 手 術 後 の 発 語 明 瞭 度 は 有 意 に 改善 し、 本 法 の 有 効 性 が 明 らかとなった。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :2, 6)(109) Tomita N., Azuma H., Kaneda Y., Ogihara T, and Morishita R.:Application of Decoy Oligodeoxynucleotides-Based Approach to Renal Diseases.腎 疾 患 に 対 する NFκB-decoy を 用 いた 治 療 についてCurr Drug Targets, 5: 717-733, 2004.[PMID:15578952]《key words: transcription factor decoy, glomerulonephritis, renal transplantation, HVJ-lipospme》【 要 旨 】NFκB は 生 体 内 の 主 な 炎 症 性 反 応 の Key ともいえる 重 要 な 因 子 であり、 種 々の 疾 患 に密 接 に 関 わっている。NFκB のおとり 型 核 酸 医 薬 NFκB decoy を 用 いて 慢 性 腎 疾 患 に 対 する 治療 について 検 討 した。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :73)(110) Tomita S., Molloy S., Abe M, and Belkoff SM.:Ex Vivo Measurement of Intravertebral Pressure During Vertebroplasty.椎 体 形 成 術 で 骨 セメント 注 入 時 に 椎 体 内 圧 は 上 昇 するか?Spine, 29: 723-725, 2004.[PMID:15087792]《key words: vertebroplasty, intervertebral pressure, osteoporosis》【 要 旨 】 体 の 凍 結 死 体 標 本 ( 骨 粗 鬆 症 例 と 正 常 例 )から 胸 腰 椎 (T9-L2)を 採 取 し、 椎 体 形 成 術 における 椎 体 内 への 骨 セメント 注 入 時 の 椎 体 内 圧 を 測 定 した。 骨 粗 鬆 症 例 、 正 常 例 の 椎 体 内 圧 はそれぞれ 9.4±8.5 mmHg、6.4±5.0 mmHg であり、 椎 体 内 圧 の 上 昇 は 軽 微 であった。したがって椎 体 形 成 術 の 合 併 症 の 一 つである 骨 セメントの 椎 体 外 への 漏 出 は、 骨 セメント 注 入 時 に 椎 体 内圧 が 上 昇 するのが 原 因 でないことが 示 された。58

( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :2)( 共 同 : 他 大 学 )(111) Tomita S., Molloy S., Jasper LE., Abe M, and Belkoff SM.:Biomechanical Comparison of Kyphoplasty with Different Bone Cements.骨 粗 鬆 症 性 椎 体 圧 迫 骨 折 モデルに 対 する Kyphoplasty と Vertebroplasty におけるリン 酸 カルシウム 骨 セメントの 補 強 効 果Spine, 29: 1203-1207, 2004.[PMID:15167659]《keywords:kyphoplasty, vertebroplasty, calciumphosphatecement, polymethylmethacrylate,osteoporosis》【 要 旨 】ホルマリン 固 定 死 体 標 本 の 胸 腰 椎 30 椎 体 (T10-L2)を 骨 折 作 成 後 に 椎 体 形 成 術 を 行 った。使 用 セメント(polymethylmethacrylate(PMMA)、リン 酸 カルシウム 骨 ペースト(CPC))、 手 技(kyphoplasty、vertebroplasty)の 組 み 合 わせにより 4 群 に 分 け、 術 後 の 強 度 、 剛 性 を 比 較 した。CPC 群 は PMMA 群 には 劣 るものの、 十 分 な 補 強 効 果 が 得 られた。 使 用 するセメント、 手 技 にかかわらず 剛 性 を 回 復 することは 難 しく、さらなる 研 究 が 必 要 と 思 われた。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :2)( 共 同 : 他 大 学 )(112) Toshina Y., Dote T., Usuda K., Shimizu H., Kato J, and Kono K.:Acute Dose-and Time-Dependent Toxicology of Monochloroacetic Acid after Subcutaneous Injection inRats.モノクロル 酢 酸 皮 下 注 後 の 急 性 量 時 間 依 存 性 毒 性Bull Osaka Med Coll, 50: 4916-4916, 2004.《key words: monochloroacetic acid, dose response effect》【 要 旨 】モノクロル 酢 酸 を LD50,LD70,LD90 相 当 量 を 皮 下 注 後 、2 および 4 時 間 において 肝 腎機 能 障 害 および 血 糖 値 の 低 下 、 乳 酸 およびピルビン 酸 の 上 昇 を 量 依 存 的 および 経 時 的 に 認 めた。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :2)(113) Toshina Y., Dote T., Usuda K., Shimizu H., Tominaga M, and Kono K.:Hepatic Injury and Gluconeogenesis after Subcutaneous Injection of Monochloroacetic Acid in Rats.モノクロル 酢 酸 皮 下 注 後 の 致 死 メカニズム 及 び 標 的 臓 器 についてEnviron Health Prevent Med, 9: 58-62, 2004.《key words: monochloroacetic acid, hepatic injury》【 要 旨 】モノクロル 酢 酸 皮 下 注 後 、2 時 間 において 肝 腎 機 能 障 害 および 血 糖 値 の 低 下 、 乳 酸 およびピルビン 酸 の 上 昇 を 認 めた。 約 3 時 間 後 に 致 死 したが、 死 因 として 脳 や 心 肺 機 能 への 直 接的 、 間 接 的 影 響 が 複 合 していたと 考 えられた。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :2, 33, 45)(114) Tsunemi K., Takai S., Nishimoto M., Jin D., Sakaguchi M., Muramatsu M., Yuda A., Sasaki S, andMiyazaki M.:A Specific Chymase Inhibitor,2-(5-Formylamino-6-Oxo-2-Phenyl-1,6-Dihydropyrimidine-1-Yl)-N-[[3,4-Dioxo-1-Phenyl-7-(2-Pyridyloxy)]-2-Heptyl]Acetamide (Nk3201), Suppresses Development of AbdominalAortic Aneurysm in Hamsters.新 規 キマーゼ 阻 害 薬2-(5-formylamino-6-oxo-2-phenyl-1,6-dihydropyrimidine-1-yl)-N-[[3,4-dioxo-1-phenyl-7-(2-pyridyloxy)]-2-heptyl]acetamide (NK3201)は、ハムスター 腹 部 大 動 脈 瘤 の 発 症 を 抑 制 する59

J Pharmacol Exp Ther, 309: 879-883, 2004.[PMID:14960660]《key words: Chymase, abdominal aortic aneurysm, hamster, inhibitor》【 要 旨 】ハムスター 腹 部 大 動 脈 にエラスターゼを 処 置 すると 動 脈 瘤 が 形 成 されるが、このモデルに 予 め 新 規 キマーゼ 阻 害 薬 である NK3201 を 投 与 しておくと 動 脈 瘤 の 進 展 が 有 意 に 抑 制 されることを 示 した。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :3, 19)( 共 同 : 学 内 )(115) Ueda K., Yasuda Y., Furuya E, and Oba S.:Inadequate Blood Supply Persists in Keloids.ケロイドにおける 不 十 分 な 血 液 供 給 の 持 続Scand J Plast Reconstr Surg Hand Surg, 38: 267-271, 2004.[PMID:15513596]《key words: gastric mucin secretion, PGE2, exocytosis, intracellular Ca 2+ concentration》【 要 旨 】 我 々はケロイドにおける ATP 値 の 高 値 が 長 い 期 間 持 続 していることを 報 告 した。 今 回我 々はケロイドや 肥 厚 性 瘢 痕 、 萎 縮 性 瘢 痕 で 血 管 数 や、 組 織 病 理 学 的 に 血 管 内 皮 細 胞 の 断 面 積を 計 測 、 乳 酸 の 濃 度 を 測 定 した。ケロイドの 乳 酸 値 は 39.4mmol/g と 赤 色 瘢 痕 や 白 色 瘢 痕 と 比較 して 高 値 を 示 した。これらの 結 果 より、ATP はケロイドにおいて 嫌 気 的 解 糖 系 によって 産 生され、 血 管 数 の 減 少 と 狭 小 化 が 酸 素 供 給 を 減 少 させていることが 示 唆 された。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :19, 28, 36)( 共 同 : 学 内 )(116) Ueda M., Hung YC., Terai Y., Kanda K., Kanemura M., Futakuchi H., Yamaguchi H., Akise D., YasudaM, and Ueki M.:Vascular Endothelial Growth Factor-C Expression and Invasive Phenotype in Ovarian Carcinomas.卵 巣 癌 における 血 管 内 皮 細 胞 増 殖 因 子 C の 発 現 と 浸 潤 動 態Clin Cancer Res, in press, 2005.《key words: VEGF-C, MMP, angiogenesis, apoptosis, ovarian carcinoma》【 要 旨 】 卵 巣 癌 における 血 管 新 生 と 浸 潤 ・ 転 移 の 関 連 性 に 着 目 して 基 礎 および 臨 床 的 に 検 討 した。 卵 巣 癌 10 株 における vascular endothelial growth factor (VEGF)-C 遺 伝 子 発 現 は、in vitro 浸潤 能 や matrix metalloproteinase (MMP)-2 遺 伝 子 発 現 および 活 性 と 正 の 相 関 を 示 した。 卵 巣 癌 73例 における VEGF-C の 組 織 内 発 現 は、 進 行 期 、 後 腹 膜 リンパ 節 転 移 、MMP-2 の 組 織 内 発 現 と強 い 相 関 関 係 を 示 し、 apoptotic index (AI)と 逆 相 関 した。また、VEGF-C 強 発 現 群 、 低 AI 群 は有 意 に 予 後 不 良 であった。 以 上 から、 卵 巣 癌 の 発 育 ・ 進 展 には VEGF-C と MMP-2 が 相 互 に 密接 に 関 与 し、VEGF-C の 組 織 内 発 現 と AI は 予 後 管 理 の 指 標 となることが 示 された。 子 宮 頚 部初 期 浸 潤 癌 と 術 前 診 断 された 401 例 を 対 象 として、 保 存 的 レーザー 円 錐 切 除 (laser cone) の 診断 および 治 療 的 意 義 を 検 討 した。 癒 合 浸 潤 や 脈 管 侵 襲 を 伴 わない 200 例 の Ia1 期 癌 は laser coneのみで 治 癒 し 再 発 もなかった。Ia2 期 癌 では 浸 潤 4 mm 以 内 ではリンパ 節 転 移 は 見 られず lasercone のみで 治 癒 したが、 浸 潤 4 mm 以 上 では 根 治 術 が 必 要 であった。 本 研 究 から 頚 部 初 期 浸 潤癌 に 対 する laser cone の 妥 当 性 と 限 界 が 示 された。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :3, 4, 6, 7, 18, 100, 102, 111)( 共 同 : 他 大 学 )(117) Ueda M., Hung YC., Terai Y., Saito J., Nunobiki O., Noda S, and Ueki M.:Glutathione-S-Transferase and P53 Polymorphisms in Cervical Carcinogenesis.子 宮 頚 癌 発 生 過 程 における Glutathione-S-transferase および p53 遺 伝 子 多 型 の 解 析Gynecol Oncol, 96: 736-740, 2005.60

[PMID:15721419]《key words: GST, p53, polymorphism, SIL, cervical carcinogenesis》【 要 旨 】Glutathione-S-transferase (GST)は、 環 境 発 癌 物 質 やプラチナ 製 剤 の 代 謝 酵 素 で 癌 抑 制 遺伝 子 p53 とともに 発 癌 に 密 接 に 関 与 する。 正 常 (control) 54、 軽 度 扁 平 上 皮 内 病 変 (LSIL) 102、高 度 扁 平 上 皮 内 病 変 (HSIL) 42、 計 198 症 例 の 頚 部 擦 過 細 胞 診 検 体 から 抽 出 した DNA を 用 いてmultiplex-PCR により GST isoform (GSTT1, GSTM1)、PCR-RFLP により p53 codon 72 (Arg, Arg/Pro,Pro)の 多 型 解 析 を 行 った。その 結 果 、GSTT1 遺 伝 子 欠 損 が 頚 癌 発 生 に 密 接 に 関 与 することが 示唆 された。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :3, 4, 6, 7, 18, 100, 102)( 共 同 : 他 大 学 、 他 病 院 )(118) Ueda M., Hung YC., Terai Y., Saito J., Nunobiki O., Noda S, and Ueki M.:HER-2 Codon 655 Polymorphism in Cervical Carcinogenesis.子 宮 頚 癌 発 生 過 程 における HER2 codon655 遺 伝 子 多 型 の 解 析Int J Gynecol Cancer, in press, 2005.《key words: HER-2, polymorphism, SIL, cervical carcinogenesis》【 要 旨 】HER2 (c-erbB-2/neu) は EGF 受 容 体 family の 1 つで、 細 胞 増 殖 シグナルの 伝 達 に 重 要な 役 割 を 果 たしている。 正 常 (control) 63、 軽 度 扁 平 上 皮 内 病 変 (LSIL) 167、 高 度 扁 平 上 皮 内 病変 (HSIL) 49、 計 279 症 例 の 頚 部 擦 過 細 胞 診 検 体 から 抽 出 した DNA を 用 いて PCR-RFLP により HER2 codon655 の 多 型 解 析 (Ile/Ile, Ile/Val, Val/Val)を 行 った。その 結 果 、HER2 codon655 の 一塩 基 置 換 (single nucleotide polymorphism : SNP)と HPV 感 染 や 頚 癌 発 生 との 明 らかな 関 連 性 は見 い 出 されなかった。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :3, 4, 6, 7, 18, 100, 102)( 共 同 : 他 大 学 、 他 病 院 )(119) Ueda M., Ueki K., Kanemura M., Izuma S., Yamaguchi H., Terai Y, and Ueki M.:Conservative Excisional Laser Conization for Early Invasive Cervical Cancer.子 宮 頚 部 初 期 浸 潤 癌 に 対 する 保 存 的 レーザー 円 錐 切 除Gynecol Oncol, 95: 231-234, 2004.[PMID:15385137]《key words: laser conization, cervical cancer》【 要 旨 】 子 宮 頚 部 初 期 浸 潤 癌 と 術 前 診 断 された 401 例 を 対 象 として、 保 存 的 レーザー 円 錐 切 除(laser cone) の 診 断 および 治 療 的 意 義 を 検 討 した。 癒 合 浸 潤 や 脈 管 侵 襲 を 伴 わない 200 例 の Ia1期 癌 は laser cone のみで 治 癒 し 再 発 もなかった。Ia2 期 癌 では 浸 潤 4 mm 以 内 ではリンパ 節 転 移は 見 られず laser cone のみで 治 癒 したが、 浸 潤 4 mm 以 上 では 根 治 術 が 必 要 であった。 本 研 究 から 頚 部 初 期 浸 潤 癌 に 対 する laser cone の 妥 当 性 と 限 界 が 示 された。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :3, 4, 6, 7)(120) Ueki K., Kumagai K., Yamashita H., Li ZL., Ueki M, and Otsuki Y.:Expression of Apoptosis-Related Proteins in Adenomyotic Uteri Treated with Danazol and GnRHAgonists.Danazol と GnRHa を 投 薬 した 腺 筋 症 子 宮 における 細 胞 死 に 関 連 する 分 子 の 発 現Int J Gynecol Pathol, 23: 248-258, 2004.[PMID:15213601]《key words: adenomyosis, apoptosis, necrosis, phosphorylated bcl-2-microsatellite instability, danazol,GnRH-agonist》【 要 旨 】 腺 筋 症 子 宮 に 投 薬 した 子 宮 を 観 察 した 結 果 、 腺 筋 症 子 宮 組 織 において bcl-2 の 発 現 は正 常 な 子 宮 内 膜 で 観 察 された 月 経 周 期 性 が 認 められなかったが、リン 酸 化 された bcl-2 の 発 現61

量 はアポトーシスとともに 増 加 した。また、p53 などのゲノミックの 変 異 が 確 認 されなかったから、 子 宮 腺 筋 症 は ER と bcl-2 などの 発 現 異 常 によるものだと 考 えられる。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :3, 5)( 共 同 : 学 内 )(121) Urashima K., Sohma Y., Ijiri Y., Terai S., Umeda T., Kawakami Y., Nishihori T., Hirotani T, and TanakaK.:Differential Stereoselective Effects of Levobupivacaine, Bupivacaine and Dexbupivacaine on the Heartin Isolated Rat Hearts.局 所 麻 酔 薬 ブピバカイン 光 学 異 性 体 の 心 臓 抑 制 作 用 のメカニズムCirc Cont, in press, 2005.《key words: bupivacaine, levobupivacaine, dexbupivacaine, heart rate, ion》【 要 旨 】 長 時 間 作 用 性 アミド 型 局 所 麻 酔 薬 ブピバカイン(BUP)、S(-) 体 のレボブピバカイン(LBUP)と R(+) 体 のデキソブピバカイン(DBUP)の 等 量 混 合 物 のラセミ 体 、の 重 大 な 副 作用 である 心 臓 抑 制 作 用 のメカニズムを 調 べる 目 的 で、 心 灌 流 実 験 および 原 子 吸 光 実 験 を 行 なった。その 結 果 、LBUP>BUP>DBUP の 順 に 心 筋 細 胞 内 Na + 濃 度 上 昇 および 心 拍 抑 制 効 果 が 大 きく、Na + チャネル 抑 制 が 心 毒 性 の 原 因 のひとつであることが 示 唆 された。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :108, 109, 110, 111)( 共 同 : 他 大 学 )(122) Wang FY., Watanabe M., Zhu RM, and Maemura K.:Characteristic Expression of Gamma-Aminobutyric Acid and Glutamate Decarboxylase in Rat Jejunumand Its Relation to Differentiation of Epithelial Cells.ラット 空 腸 におけるγ-アミノ 酪 酸 とグルタミン 酸 デカルボキシラーゼの 特 徴 的 発 現 と 上 皮 分化 との 関 連World J Gastroenterol, 10: 3608-3611, 2004.[PMID:15534915]《key words: polyclonal antibody, receptor for hyaluronan mediated motility, hyaluronan》【 要 旨 】ラット 空 腸 上 皮 細 胞 の 分 化 ・ 成 熟 に 対 する GABA および GAD の 関 係 を 調 べるため、免 疫 組 織 化 学 により GABA と GAD の 小 腸 上 皮 での 検 索 を 行 った。その 結 果 、GABA と GAD65に 対 する 陽 性 反 応 が 空 腸 繊 毛 中 部 から 上 部 の 上 皮 細 胞 に 認 められ、3H チミジンや PCNA の 染色 と 比 べると、GABA や GAD は 成 熟 上 皮 細 胞 に 発 現 していることが 認 められた。このことから、GABA が 小 腸 上 皮 の 分 化 ・ 成 熟 に 関 与 していることが 示 唆 された。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :2, 11)( 共 同 : 他 大 学 )(123) Watanabe T., Okuda Y., Nonoguchi N., Zhao MZ., Kajimoto Y., Furutama D., Yukawa H., Shibata MA.,Otsuki Y., Kuroiwa T, and Miyatake S.:Postischemic Intraventricular Administration of FGF-2 Expressing Adenoviral Vectors ImprovesNeurologic Outcome and Reduces Infarct Volume after Transient Focal Cerebral Ischemia in Rats.脳 梗 塞 ラットにおける FGF-2 アデノウィルスベクターの 血 管 内 投 与 による 病 態 改 善J Cereb Blood Flow Metab, 24: 1205-1213, 2004.[PMID:15545913]《key words: cerebral ischemia, FGF-2, denoviral vector, gene therapy, rats》【 要 旨 】ラットを 用 いた 一 過 性 の 局 所 性 脳 虚 血 症 に 対 して、アデノウイルスを 用 いた FGF-2 遺伝 子 治 療 を 施 した 結 果 、 閉 塞 性 の 脳 血 管 疾 患 の 発 作 後 においても FGF-2 遺 伝 子 治 療 の 有 効 性 が示 された。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :9, 19, 33, 108, 109, 111, 112)62

( 共 同 : 学 内 )(124) Yamada T., Kasamatsu H, and Mori H.:Case Report: Two Cases of Placenta Previa Terminated at 18 Weeks' Gestation.妊 娠 18 週 で 治 療 した 前 置 胎 盤 の 2 症 例Kobe J Med Sci, 49: 51-54, 2003.[PMID:14676482]【 要 旨 】 大 量 の 出 血 が 生 じてきたので、 余 儀 なく 帝 王 切 開 で 処 置 せざるを 得 なかった 妊 娠 18週 の 前 置 胎 盤 の 2 症 例 を 経 験 した。2 症 例 ともその 後 の 妊 娠 では 経 過 良 好 で、 帝 王 切 開 で 出 産した。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :2)(125) Yamaguchi S., Tashiro-Yamaji J., Lee K., Takahashi T., Sano K., Endo Y., Nakanishi M., Eguchi A.,Okada M., Nomi H., Yamamoto Y., Takenaka H., Kubota T, and Yoshida R.:IFN-γ: A Cytokine Essential for Rejection of CTL-Resistant, Virus-Infected Cells.IFN-γ: CTL 抵 抗 性 のウイルス 感 染 細 胞 の 拒 絶 に 必 須 のサイトカインJ Interferon Cytokine Res, in press, 2005.《key words: IFN-γ macrophage, CTL virus》【 要 旨 】IFN-γは 組 織 のウイルス 除 去 に 関 わる 事 から、CTL 感 受 性 の 異 なるウイルス 感 染 細 胞の 拒 絶 に 対 する IFN-γの 役 割 を 調 べた。IFN-γKO マウスを 用 いてウイルス 感 染 細 胞 の 拒 絶 を検 討 した 結 果 、ウイルス 感 染 した CTL 感 受 性 細 胞 (リンパ 腫 や 繊 維 芽 細 胞 )の 拒 絶 は IFN-γ非 依 存 的 であり、ウイルス 感 染 した CTL 抵 抗 性 細 胞 ( 繊 維 肉 腫 )の 拒 絶 は IFN-γ 依 存 的 である 事 が 示 唆 された。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :6, 71, 108, 116)( 共 同 : 学 内 、 国 立 研 究 所 )(126) Yamamoto Z., Kanbara K., Nakajima M., Kinoshita M, and Abe M.:Effect of Suture Repair on Expression of β1 Integrin Subunit in Wounded Rat Patellar Tendon.ラット 膝 蓋 腱 損 傷 後 の 修 復 過 程 におけるインテグリンβ1 の 発 現 と 縫 合 処 置 が 与 える 影 響J Orthop Sci, 9: 613-618, 2004.《key words: integrin, patellar tendon, rat》【 要 旨 】 細 胞 表 面 の 糖 蛋 白 の 1 種 であるインテグリンは 細 胞 と 細 胞 外 基 質 の 接 着 に 関 与 している。そのサブユニットの 一 つであるインテグリンβ1 について、ラットの 膝 蓋 腱 損 傷 モデルを用 いて 免 疫 組 織 化 学 的 染 色 を 行 い、 縫 合 処 置 によりインテグリンβ1 が 持 続 的 に 発 現 することを 損 傷 モデルにおけるインテグリンβ1 の mRNA レベルで 調 査 し、その 役 割 を 明 らかにした。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :2, 5, 19)( 共 同 : 学 内 )(127) Yazu M., Kin A., Kosaka R., Kinoshita M, and Abe M.:Efficacy of Novel-Concept Pedicle Screw Fixation Augmented with Calcium Phosphate Cement in theOsteoporotic Spine.リン 酸 カルシウム 骨 セメントを 併 用 する 横 穴 付 き 中 空 椎 弓 根 スクリューの 力 学 的 研 究J Orthop Sci, 10: 56-61, 2005.[PMID:15666124]《key words: osteoporosis, pedicle screw, calcium phosphate cement, spine, biomechanics》【 要 旨 】 骨 粗 鬆 症 例 に 対 して 椎 弓 根 スクリューを 用 いた 脊 椎 後 方 固 定 術 を 行 う 際 の 固 定 力 の 強化 を 目 的 に 我 々は 横 穴 付 き 中 空 スクリューを 作 製 した。このスクリューにリン 酸 カルシウム 骨セメントを 併 用 することで、 従 来 型 スクリューの 約 2.5 倍 の 引 き 抜 き 強 度 が 得 られた。このス63

クリューの 使 用 により、インプラントのゆるみや 脱 転 を 防 ぎ、 十 分 な 固 定 性 が 得 られることで、手 術 成 績 の 向 上 が 期 待 できる。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :2)(128) Yoshida H., Yamamoto H., Uchiumi T, and Wada A.:RMF Inactivates Ribosomes by Covering the Peptidyl Transferase Centre and Entrance of Peptide ExitTunnel.RMF は PTase center と peptide exit tunnel の 入 口 をカバーすることによってリボソームを 不 活 化するGenes Cells, 9: 271-278, 2004.[PMID:15066119]《key words: RMF, chemical proving, ribosome, PTase center》【 要 旨 】 一 部 の 原 核 細 胞 は 定 常 期 に 入 ると 100S リボソームを 形 成 して 蛋 白 合 成 活 性 を 抑 制 する。この 100S は 70S リボソームの 二 量 体 であり、RMF という 蛋 白 因 子 がリボソームに 結 合 することによって 形 成 される。 今 回 、ケミカルプロービング 法 によって RMF の 23S rRNA 上 の結 合 位 置 を 調 べた。その 結 果 、RMF が PTase center と peptide exit tunnel の 入 口 という 蛋 白 合 成の 機 能 に 重 要 な 位 置 に 結 合 していることが 明 かとなった( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :8, 9, 10, 11, 15, 19, 97)( 共 同 : 他 大 学 )(129) Yoshikawa S., Suzuki S., Kanbayashi T., Nishino S, and Tamai H.:Hypersomnia and Low Cerebrospinal Fluid Hypocretin Levels in Acute DisseminatedEncephalomyelitis.髄 液 中 ハイポクレチン 濃 度 低 下 が 傾 眠 傾 向 に 関 与 したと 思 われた 急 性 散 在 性 脳 脊 髄 炎 の 一 例Pediatr Neurol, 31: 367-370, 2004.[PMID:15519122]《key words: hypersomnia, hypocretin, acute disseminated encephalomyelitis》【 要 旨 】ハイポクレチンが 睡 眠 ・ 覚 醒 の 維 持 ・ 制 御 に 大 きく 関 与 していることが 注 目 されている。 今 回 我 々は 髄 液 中 のハイポクレチン 濃 度 低 下 が 傾 眠 傾 向 に 関 与 したと 思 われた acutedisseminated encephalomyelitis の 7 歳 女 児 を 経 験 した。 発 熱 、 強 直 間 代 性 けいれん、 傾 眠 傾 向 を呈 した。 髄 液 検 査 にて 軽 度 細 胞 数 増 多 を 認 め、 血 液 検 査 、 頭 部 CT は 異 常 なし。 髄 液 の IgG index1.07、ミエリン 塩 基 性 蛋 白 924pg/ml( 基 準 値 102 以 下 )、ヘルペスウイルス DNA は 陰 性 、 脳 波では 全 般 性 の 徐 波 が 認 められた。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :19)( 共 同 : 他 大 学 )(130) Yoshiyama M., Hayashi T., Nakamura Y., Omura T., Izumi Y., Matsumoto R., Takeuchi K., Kitaura Y,and Yoshikawa J.:Effects of Cellular Cardiomyoplasty on Ventricular Remodeling Assessed by Doppler Echocardiographyand Topographic Immunohistochemistry.心 筋 梗 塞 後 左 室 リモデリングに 対 する 細 胞 移 植 の 有 効 性Circ J, 68: 580-586, 2004.[PMID:15170096]《key words: cell plasty, echocardiography, myocardial infarction, remodeling》【 要 旨 】ラット 心 において 冠 動 脈 結 紮 にて 心 筋 梗 塞 を 作 成 し、 正 常 ラット 新 生 児 心 室 筋 より 分離 した 細 胞 (3-5x10 6 /50ml)あるいは 溶 媒 を 心 筋 梗 塞 巣 に 移 植 した。4 週 間 後 、 細 胞 移 植 群 では心 筋 梗 塞 後 リモデリングが 有 意 に 抑 制 された。また、connexin-43 を 発 現 する 間 質 細 胞 が 心 筋 梗塞 巣 周 辺 の 血 管 周 囲 に 存 在 し、これらの 細 胞 は 電 顕 的 に 心 筋 細 胞 であることが 確 認 された。64

( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :2, 3, 31, 32, 38, 42, 46)(131) Yoshiyama M., Nakamura Y., Omura T., Hayashi T., Takagi Y., Hasegawa T., Nishioka H., Takeuchi K.,Iwao H, and Yoshikawa J.:Cardioprotective Effect of SEA0400, a Selective Inhibitor of the Na + /Ca 2+ Exchanger, on MyocardialIschemia-Reperfusion Injury in Rats.ラット 虚 血 再 潅 流 モデルにおける SEA0400 の 心 保 護 効 果J Pharmacol Sci, 95: 196-202, 2004.[PMID:15215644]《key words: myocardial infarction, gene expression, ischemia-reperfusion injury, Na + /Ca2 +exchanger》【 要 旨 】ラット 虚 血 再 潅 流 モデルにおいて、Na + /Ca 2+ exchanger (NCX) 阻 害 薬 SEA0400 の 心 保護 作 用 について、ドップラー 心 エコーによる 血 行 動 態 の 評 価 、 左 室 心 筋 における PAI-1, TGF-b1の 定 量 、ならびに 組 織 学 的 検 索 を 行 った。その 結 果 、NCX が 心 筋 梗 塞 における 細 胞 死 において 重 要 な 役 割 を 果 たすことが 明 らかとなり SEA0400 の 臨 床 応 用 が 期 待 される。( 使 用 施 設 ・ 機 器 番 号 :2, 3, 16, 32)3. 外 部 資 金 導 入 への 寄 与 一 覧 ((9)~ 五 十 音 順 )(1) 代 表 者 名 佐 野 浩 一 ( 研 究 機 構 )課 題 名 等 細 胞 構 成 分 子 の 機 能 解 析 システム研 究 費 の 種 類 私 立 大 学 等 研 究 設 備 整 備 費 等 補 助 金導 入 額46,200 千 円(2) 代 表 者 名 佐 野 浩 一 ( 研 究 機 構 )課 題 名 等 研 究 施 設 ・ 設 備 費 運 営 費研 究 費 の 種 類 私 立 大 学 特 別 補 助 金導 入 額10,205 千 円(3) 代 表 者 名 東 治 人 ( 東 プロジェクト)課 題 名 等 TGF-β signal transduction -suppressive mediator "Smad 6,Smad 7"の 遺伝 子 導 入 による、 腫 瘍 の 増 殖 、および 転 移 抑 制 効 果 の 検 討研 究 費 の 種 類 共 同 研 究 経 費導 入 額1,718 千 円(4) 代 表 者 名 後 山 尚 久 ( 後 山 プロジェクト)課 題 名 等 婦 人 腫 瘍 細 胞 に 対 する 和 漢 薬 の apoptosis 誘 導 能 と 増 殖 静 止 ・ 抑 制 効 果 に 関する 研 究研 究 費 の 種 類 共 同 研 究 経 費導 入 額1,763 千 円(5) 代 表 者 名 中 張 隆 司 ( 中 張 プロジェクト)課 題 名 等 生 体 防 御 機 構 としての 上 皮 膜 機 能 の 活 性 化 因 子 の 研 究研 究 費 の 種 類 研 究 科 共 同 研 究 経 費導 入 額4,075 千 円65

(6) 代 表 者 名 渡 辺 正 仁 ( 渡 辺 プロジェクト)課 題 名 等 正 常 および 異 常 組 織 ・ 細 胞 におけるGABAシステムの 集 学 的 共 同 研 究研 究 費 の 種 類 研 究 科 共 同 研 究 経 費導 入 額4,225 千 円(7) 代 表 者 名 大 槻 勝 紀 (ハイテク・リサーチ・センター)課 題 名 等 癌 疾 患 および 生 活 習 慣 病 の 克 服 - 血 管 新 生 を 制 御 する 分 子 機 構 とその 治 療 の開 発研 究 費 の 種 類 学 術 研 究 高 度 化 推 進 経 費導 入 額4,700 千 円(8) 代 表 者 名 東 治 人研 究 課 題 レンチウイルスを 用 いたメトロンファクタ-1 遺 伝 子 導 入 による 腎 移 植 慢 性 拒絶 の 治 療 効 果研 究 費 の 種 類 科 学 研 究 費 補 助 金 萌 芽 研 究研 究 費 額 1,000 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 73(9) 代 表 者 名 東 治 人研 究 課 題 名 造 影 剤 + 超 音 波 による NFkB デコイ- HGF 遺 伝 子 同 時 導 入 : 移 植 腎 長 期 生 着 の試 み研 究 費 の 種 類 大 阪 腎 臓 バンク 研 究 助 成 金研 究 費 額 500 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 73(10) 代 表 者 名 東 治 人研 究 課 題 名 造 影 剤 + 超 音 波 による NFkB デコイ- HGF 遺 伝 子 同 時 導 入 : 移 植 腎 長 期 生 着 の試 み研 究 費 の 種 類 日 本 医 師 会 研 究 助 成 金研 究 費 額 1,500 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 73(11) 代 表 者 名 東 治 人研 究 課 題 名 造 影 剤 + 超 音 波 による NFkB デコイ- HGF 遺 伝 子 同 時 導 入 : 移 植 腎 長 期 生 着 の試 み研 究 費 の 種 類 科 学 研 究 費 補 助 金 基 盤 研 究 (B)研 究 費 額 1,400 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 73(12) 代 表 者 名 有 吉 靖 則研 究 課 題 名 顎 口 腔 領 域 の MRI における 金 属 アーチファクトの 出 現 様 相 に 関 する 基 礎 的 研究研 究 費 の 種 類 科 学 研 究 費 補 助 金 若 手 研 究 (B)研 究 費 額 700 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 2, 5, 6, 7(13) 代 表 者 名 生 城 浩 子66

研 究 課 題 名 生 合 成 酵 素 の 立 体 構 造 に 基 いた 細 胞 内 スフィンゴ 脂 質 濃 度 の 制 御 機 構 についての 研 究研 究 費 の 種 類 科 学 研 究 費 補 助 金 若 手 研 究 (B)研 究 費 額 1,900 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 10, 67, 68, 93, 94, 115, 129(14) 代 表 者 名 池 田 恒 彦研 究 課 題 名 加 齢 黄 斑 変 性 における 細 胞 外 型 superoxide dismutase の 役 割研 究 費 の 種 類 科 学 研 究 費 補 助 金 基 盤 研 究 (B)研 究 費 額 3,100 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 90(15) 代 表 者 名 井 上 彰 子研 究 課 題 名 レチノイン 酸 耐 性 急 性 前 骨 髄 性 白 血 病 細 胞 における 新 規 レチノイド 化 合 物 の分 化 誘 導 能 に 関 する 研 究研 究 費 の 種 類 大 阪 対 ガン 協 会 助 成 金研 究 費 額 300 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 12, 19, 81, 93, 100, 103, 115, 123(16) 代 表 者 名 猪 俣 泰 典研 究 課 題 名 RI 標 識 アネキシン V の 抗 癌 剤 誘 導 アポトーシスの 評 価 に 関 する 有 用 性 についての 研 究研 究 費 の 種 類 科 学 研 究 費 補 助 金 萌 芽 研 究研 究 費 額 1,600 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 110(17) 代 表 者 名 植 木 麻 理研 究 課 題 名 細 胞 外 基 質 代 謝 からみたミュラ- 細 胞 の 生 物 学 的 作 用研 究 費 の 種 類 科 学 研 究 費 補 助 金 若 手 研 究 (B)研 究 費 額 1,100 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 1.108.1.9.110.111(18) 代 表 者 名 上 田 晃 一研 究 課 題 名 ケロイド・ 肥 厚 性 瘢 痕 治 療 に 向 けての 基 礎 的 研 究 (VEGFと 血 管 形 成 )研 究 費 の 種 類 科 学 研 究 費 補 助 金 基 盤 研 究 (C)研 究 費 額 700 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 19, 28, 36(19) 代 表 者 名 後 山 尚 久研 究 課 題 名 婦 人 腫 瘍 細 胞 に 対 する 和 漢 薬 の apoptosis 誘 導 能 と 増 殖 静 止 ・ 抑 制 効 果 に 関 する 研 究研 究 費 の 種 類 後 山 プロジェクト研 究 費 額 1,200 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 25, 107(20) 代 表 者 名 大 津 敦研 究 課 題 名 消 化 器 悪 性 腫 瘍 に 対 する 標 準 的 治 療 確 立 のための 多 施 設 共 同 研 究研 究 費 の 種 類 厚 生 労 働 省 がん 研 究 助 成 金67

研 究 費 額 1,300 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 2, 49,(21) 代 表 者 名 大 槻 勝 紀研 究 課 題 名 ヒト 子 宮 内 膜 における bcl-2 転 写 因 子研 究 費 の 種 類 科 学 研 究 費 補 助 金 基 盤 研 究 (C)研 究 費 額 700 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 2, 5, 7, 8, 10, 17, 19, 38, 67, 68, 89, 94,99, 108 109(22) 代 表 者 名 大 宮 由 香研 究 課 題 名 IFN-γ KO マウスでの 脱 毛 と IFN-γおよび 同 種 移 植 による 発 毛 の 分 子 機 構 の解 析研 究 費 の 種 類 科 学 研 究 補 助 金 若 手 研 究 (B)研 究 費 額 1,000 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 6, 19, 28, 32, 36, 107(23) 代 表 者 名 荻 原 享研 究 課 題 名 新 生 児 低 酸 素 性 虚 血 性 脳 症 におけるフリーラジカルの 関 与 と 低 温 下 での 抑 制効 果研 究 費 の 種 類 科 学 研 究 費 補 助 金 基 盤 研 究 (C)研 究 費 額 2,200 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 17, 19, 32(24) 代 表 者 名 奥 英 弘研 究 課 題 名 NMDA 誘 発 網 膜 障 害 に 対 するPARP 抑 制 による 神 経 保 護 の 検 討研 究 費 の 種 類 平 成 16 年 度 財 団 法 人 大 阪 アイバンク 研 究 助 成 金研 究 費 額 330 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 90(25) 代 表 者 名 北 野 正 剛研 究 課 題 名 がんにおける 体 空 鏡 手 術 の 適 応 拡 大 に 関 する 研 究研 究 費 の 種 類 厚 生 労 働 省 がん 研 究 助 成 金研 究 費 額 1,000 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 2, 49,(26) 代 表 者 名 木 村 文 治研 究 課 題 名 筋 萎 縮 性 側 索 硬 化 症 に 対 する 単 純 ヘルペウィルスベクターによる 遺 伝 子 治 療の 研 究研 究 費 の 種 類 科 学 研 究 費 補 助 金 基 盤 研 究 (C)研 究 費 額 700 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 12, 17, 57, 68, 93(27) 代 表 者 名 木 山 賢研 究 課 題 名 前 立 腺 ガンにおけるアンドロゲン 非 依 存 性 獲 得 と IGFBP-2 との 関 連研 究 費 の 種 類 科 学 研 究 費 補 助 金 若 手 研 究 (B)研 究 費 額 1,900 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 10368

(28) 代 表 者 名 金 徳 男研 究 課 題 名 心 不 全 進 展 過 程 の 心 臓 再 構 築 におけるキマーゼの 役 割研 究 費 の 種 類 科 学 研 究 費 補 助 金 基 盤 研 究 (C)研 究 費 額 1,300 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 3、19、35(29) 代 表 者 名 金 徳 男研 究 課 題 名 血 管 アクセス 不 全 の 病 態 解 明 と 薬 物 療 法研 究 費 の 種 類 財 団 法 人 大 阪 腎 バンク 助 成 金研 究 費 額 500 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 3、19(30) 代 表 者 名 日 下 部 健研 究 課 題 名 子 宮 内 膜 症 における NK 細 胞 と 関 連 因 子 - 異 所 性 子 宮 内 膜 の 増 殖 と 卵 巣 機 能 への 関 与 -研 究 費 の 種 類 科 学 研 究 費 補 助 金 若 手 研 究 (B)研 究 費 額 2,800 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 6, 7, 17, 19, 29, 30, 32, 44, 45, 59, 79, 102(31) 代 表 者 名 康 純研 究 課 題 名 痴 呆 患 者 における 血 清 中 の 神 経 栄 養 因 子 について研 究 費 の 種 類 大 阪 老 人 性 痴 呆 医 学 研 究 会 助 成研 究 費 額 300 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 79(32) 代 表 者 名 佐 野 浩 一研 究 課 題 名 病 原 細 菌 が 保 有 する 逆 転 写 酵 素 に 関 する 研 究研 究 費 の 種 類 科 学 研 究 費 補 助 金 萌 芽 研 究研 究 費 額 500 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 16, 18, 22, 23, 29, 38, 39(33) 代 表 者 名 佐 野 浩 一研 究 課 題 名 Helicobacter pylori CagA 分 子 の 菌 体 内 シフトに 関 する 研 究研 究 費 の 種 類 近 畿 腸 管 微 生 物 研 究 会研 究 費 額 300 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 10, 30, 33, 37, 38, 41, 47(34) 代 表 者 名 佐 野 浩 一研 究 課 題 名 逆 転 写 酵 素 阻 害 剤 とプロテアーゼ 阻 害 剤 を 化 学 的 に 結 合 させた 新 規 抗 HIV物 質 の 評 価研 究 費 の 種 類 大 阪 結 核 研 究 会研 究 費 額 150 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 29, 35, 41(35) 代 表 者 名 柴 田 雅 朗研 究 課 題 名 2 つの 血 管 新 生 抑 制 遺 伝 子 と 自 殺 遺 伝 子 との 融 合 遺 伝 子 による 乳 癌 遺 伝 子治 療 効 果 の 増 強69

研 究 費 の 種 類 科 学 研 究 費 補 助 金 基 盤 研 究 (C)研 究 費 額 500 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 3, 17, 25, 29, 44, 79, 90(36) 代 表 者 名 島 田 眞 久研 究 課 題 名 腫 瘍 血 管 新 生 を 標 的 としたマウス 転 移 乳 癌 モデルに 対 する 癌 遺 伝 子 治 療 の試 み研 究 費 の 種 類 ハイテク・リサーチ・センター研 究 費 額 1,180 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 3, 17, 25, 29, 44, 79, 80, 90, 100, 103(37) 代 表 者 名 島 本 史 夫研 究 課 題 名 消 化 吸 収 機 能 からみた 糖 尿 病 と 高 脂 血 症 の 病 態 生 理 に 関 する 研 究研 究 費 の 種 類 科 学 研 究 費 補 助 金 基 盤 研 究 (C)研 究 費 額 1,300 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 1, 3, 17, 46, 66(38) 代 表 者 名 島 本 史 夫研 究 課 題 名 糖 尿 病 ・ 高 脂 血 症 ・ 動 脈 硬 化 と 消 化 管 運 動 ・ 吸 収 機 能 に 関 する 研 究研 究 費 の 種 類 大 阪 難 病 財 団 医 学 研 究 助 成研 究 費 額 2,000 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 1, 3, 17, 46, 66(39) 代 表 者 名 清 水 章研 究 課 題 名 トランスサイレチンの 修 飾 構 造 の 分 析 、アミロイドーシスの 病 態 解 明 と 臨 床検 査 への 応 用研 究 費 の 種 類 科 学 研 究 費 補 助 金 基 盤 研 究 (C)研 究 費 額 3,600 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 60, 61, 64, 65, 74, 94(40) 代 表 者 名 杉 山 哲 也研 究 課 題 名 レーザースペックル 法 による 化 合 物 の 評 価研 究 費 の 種 類 受 託 研 究 費研 究 費 額 900 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 90(41) 代 表 者 名 相 馬 義 郎研 究 課 題 名 脂 溶 性 物 質 が 膵 導 管 細 胞 における 陰 イオンチャネルに 与 える 影 響 に 関 する研 究研 究 費 の 種 類 科 学 研 究 費 補 助 金 基 盤 研 究 (C)研 究 費 額 2,400 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 108, 109, 110, 111(42) 代 表 者 名 高 井 真 司研 究 課 題 名 キマーゼの 心 血 管 組 織 線 維 化 における 病 態 生 理 学 的 役 割研 究 費 の 種 類 科 学 研 究 費 補 助 金 萌 芽 研 究研 究 費 額 2,100 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 3, 1970

(43) 代 表 者 名 高 井 真 司研 究 課 題 名 キマーゼ 阻 害 薬 開 発 と 応 用研 究 費 の 種 類 財 団 法 人 篷 庵 社 助 成 金研 究 費 額 500 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 3, 19(44) 代 表 者 名 瀧 谷 公 隆研 究 課 題 名 レチノイン 酸 耐 性 の 急 性 前 骨 髄 性 白 血 病 における 転 写 共 役 因 子 の 役 割 について研 究 費 の 種 類 科 学 研 究 費 補 助 金 若 手 研 究 (B)研 究 費 額 500 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 12, 19, 81, 93, 100, 103, 115, 123(45) 代 表 者 名 瀧 谷 公 隆研 究 課 題 名 急 性 前 骨 髄 性 白 血 病 細 胞 におけるレチノイン 酸 分 化 誘 導 機 構 の 解 明研 究 費 の 種 類 日 本 白 血 病 研 究 基 金研 究 費 額 500 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 12, 19, 81, 93, 100, 103, 115, 123(46) 代 表 者 名 瀧 谷 公 隆研 究 課 題 名 急 性 前 骨 髄 性 白 血 病 のレチノイン 酸 分 化 誘 導 時 に 発 現 する 標 的 遺 伝 子 群 の機 能 解 析研 究 費 の 種 類 母 子 健 康 協 会研 究 費 額 1,200 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 12, 19, 81, 93, 100, 103, 115, 123(47) 代 表 者 名 田 中 英 高研 究 課 題 名 起 立 性 調 節 障 害 のタイプ 別 発 症 機 序 解 明 ならびに 包 括 的 治 療 開 発 に 関 する臨 床 研 究研 究 費 の 種 類 科 学 研 究 費 補 助 金 基 盤 研 究 (C)研 究 費 額 500 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 130(48) 代 表 者 名 谷 川 允 彦研 究 課 題 名 胃 癌 化 学 療 法 における 抗 癌 剤 感 受 性 試 験 の 有 用 性 を 検 証 する 多 施 設 共 同 比較 臨 床 試 験研 究 費 の 種 類 科 学 研 究 費 補 助 金 基 盤 研 究 (A)研 究 費 額 19,700 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 2, 49,(49) 代 表 者 名 玉 山 卓 己研 究 課 題 名 軟 骨 腫 瘍 の 増 殖 ・ 分 化 における GABA system の 関 与研 究 費 の 種 類 大 阪 難 病 財 団研 究 費 額 200 千 円71

使 用 設 備 ・ 機 器 19, 25(50) 代 表 者 名 中 井 由 実研 究 課 題 名 酵 母 IscSタンパク 質 (Nfs1P)の 硫 黄 供 給 酵 素 としての 多 機 能 な 振 舞 い研 究 費 の 種 類 科 学 研 究 費 補 助 金 基 盤 研 究 (C)研 究 費 額 1,500 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 10, 16, 19, 67, 79, 93, 94, 115, 123, 126, 129(51) 代 表 者 名 早 崎 華研 究 課 題 名 三 叉 神 経 節 におけるγ―アミノ 酪 酸 による 痛 み 制 御 のメカニズム研 究 費 の 種 類 科 学 研 究 費 補 助 金 若 手 研 究 (B)研 究 費 額 500 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 2, 5, 25, 36(52) 代 表 者 名 林 秀 行研 究 課 題 名 ピリドキサール 酵 素 におけるプロトン 移 動 制 御 機 構 の 研 究研 究 費 の 種 類 科 学 研 究 費 補 助 金 基 盤 研 究 (C)研 究 費 額 1,900 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 67, 68, 74, 85, 94, 96, 98, 102(53) 代 表 者 名 林 道 廣研 究 課 題 名 医 教 育 のためのインターネットによるビデオ 入 り 教 科 書 WebSurg の立 ち 上 げ研 究 費 の 種 類 科 学 研 究 費 補 助 金 基 盤 研 究 (C)研 究 費 額 2,600 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 2, 49(54) 代 表 者 名 久 野 友 子研 究 課 題 名 神 経 発 生 分 化 因 子 による 神 経 芽 細 胞 腫 株 の 分 化 誘 導 機 構 の 解 析研 究 費 の 種 類 科 学 研 究 費 補 助 金 若 手 研 究 (B)研 究 費 額 800 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 12, 19, 81, 93, 100, 103, 115, 123(55) 代 表 者 名 藤 森 靖研 究 課 題 名 自 家 培 養 真 皮 のサイトカイン 産 生 に 関 する 実 験 的 研 究 および 小 児 全 身 熱 傷後 瘢 痕 への 応 用研 究 費 の 種 類 科 学 研 究 費 補 助 金 若 手 研 究 (B)研 究 費 額 900 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 19, 28, 36(56) 代 表 者 名 古 玉 大 介研 究 課 題 名 骨 格 筋 のリモデリング: 正 常 筋 および 病 的 筋 における 線 維 タイプ 決 定 の 分 子機 構研 究 費 の 種 類 科 学 研 究 費 補 助 金 基 盤 研 究 (C)研 究 費 額 1,700 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 12, 17, 32, 57, 68, 93, 103(57) 代 表 者 名 宮 崎 彩 子72

研 究 課 題 名 ソフトイオン 化 質 量 分 析 を 用 いた 異 常 ヘモグロビンスクリーニング 法 の 確立研 究 費 の 種 類 科 学 研 究 費 補 助 金 若 手 研 究 (B)研 究 費 額 3,500 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 60, 61, 64, 65, 74, 94(58) 代 表 者 名 宮 﨑 瑞 夫研 究 課 題 名 キマーゼの 心 血 管 疾 患 における 病 態 生 理 学 的 役 割 の 解 明研 究 費 の 種 類 科 学 研 究 費 補 助 金 基 盤 研 究 (B)研 究 費 額 3,000 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 3, 19(59) 代 表 者 名 村 松 理 子研 究 課 題 名 血 管 新 生 における 肥 満 細 胞 由 来 キマーゼの 関 与 とその 作 用 機 序 の 解 明研 究 費 の 種 類 科 学 研 究 費 補 助 金 若 手 研 究 (B)研 究 費 額 1,100 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 3, 19, 102(60) 代 表 者 名 村 松 理 子研 究 課 題 名 腫 瘍 血 管 新 生 における 肥 満 細 胞 由 来 キマーゼの 関 与 とその 作 用 機 序 の 解 明研 究 費 の 種 類 財 団 法 人 大 阪 ガン 協 会 助 成 金研 究 費 額 300 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 3, 19(61) 代 表 者 名 森 本 一 成研 究 課 題 名 非 定 型 抗 精 神 病 薬 が 統 合 失 調 症 の 神 経 学 的 徴 候 、 予 後 、QOLに 与 える 影 響について研 究 費 の 種 類 科 学 研 究 費 補 助 金 若 手 研 究 (B)研 究 費 額 1,100 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 74, 93(62) 代 表 者 名 山 本 哲 久研 究 課 題 名 大 腸 癌 におけるサバイビンの 機 能 解 析 と 遺 伝 子 治 療 への 展 開研 究 費 の 種 類 科 学 研 究 費 補 助 金 基 盤 研 究 (C)研 究 費 額 900 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 93, 103(63) 代 表 者 名 吉 田 祥研 究 課 題 名 睡 眠 覚 醒 調 節 の 脳 内 分 子 機 構 に 関 する 研 究研 究 費 の 種 類 公 益 信 託 杉 田 記 念 脳 研 究 助 成 基 金研 究 費 額 500 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 35(64) 代 表 者 名 米 田 博研 究 課 題 名 髄 鞘 形 成 関 連 遺 伝 子 と 統 合 失 調 症 の 関 連 研 究研 究 費 の 種 類 先 進 医 薬 研 究 振 興 財 団 の 平 成 16 年 度 精 神 薬 寮 研 究 助 成 金研 究 費 額 800 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 93, 94, 10373

(65) 代 表 者 名 米 田 博研 究 課 題 名 正 常 および 異 常 組 織 ・ 細 胞 における GABA システムの 集 学 的 共 同 研 究研 究 費 の 種 類 渡 辺 プロジェクト研 究 費 額 500 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 103(66) 代 表 者 名 和 田 明研 究 課 題 名 大 腸 菌 定 常 期 におけるリボソームの 構 造 と 動 態研 究 費 の 種 類 科 学 研 究 費 補 助 金 特 定 領 域 研 究研 究 費 額 2,800 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 8, 9, 10, 11, 15, 19, 97(67) 代 表 者 名 和 田 明研 究 課 題 名 高 性 能 RFHR 2D PAGEによる 一 細 胞 一 分 子 プロテオーム 解 析研 究 費 の 種 類 科 学 研 究 費 補 助 金 基 盤 研 究 (B)研 究 費 額 4,300 千 円使 用 設 備 ・ 機 器 8, 9, 10, 11, 15, 19, 9774

表 1 設 備 / 機 器 番 号 一 覧 表4. 使 用 設 備 ・ 機 器 番 号ユーティリティ 系276345120 18 16 15171981413121011 9番 号 機 器 名 メーカー・ 型 式ユーティリティ 11 カラープリンター(Mac) FUJI FILM・ピクトログラフィー 3000 1996 149 13 52 カラープリンター(Win) FUJI FILM・ピクトログラフィー 3000 2002 167 24 53 カラープリンター(Mac) FUJI FILM・ピクトログラフィー 4000 2000 195 45 134 フィルムレコーダー(Mac) LASERGRAPHIC・LFR Personal 1993 8 5 05 フィルムレコーダー(Mac/Win) LASERGRAPHIC・LFR MarkⅢ 1999 52 2 36 フィルムスキャナー NIKON・LS1000/LS-450 1996 149 16 37 ヘッドスキャナー EPSON・ES-2000 2000 124 8 3ユーティリティ 28 低 温 実 験 室 DALTON 1990 261 13 29 超 遠 心 機 HITACHI・CP70G 1991 25 11 210 超 遠 心 機 BECKMAN・XL-100 1996 21 7 611 超 遠 心 機 BECKMAN・L8-80M 1993 98 5 012 冷 却 遠 心 機 HITACHI・CR-21G 2001 40 8 713 冷 却 遠 心 機 KUBOTA・6900 1996 0 2 014 多 機 能 遠 心 機 BECKMAN・Allegra 6KR 1999 100 2 015 冷 却 遠 心 機 TOMY・CX-210 1995 143 5 216 小 型 超 遠 心 機 BECKMAN・TL-100 1990 39 3 217 細 胞 保 存 タンク(-165℃) ダイヤ 冷 機 ・DR-245LM 1996 179 9 1018 –85 ℃フリーザー SANYO・MDF-493AT 1996 2 5 1購 入年 月利 用回 数業 績資 金導 入75

19 液 体 窒 素 (コンテナ・タンク) 大 陽 日 酸 ・ダイヤ 冷 機 1996 1113 29 2220 モニタ 用 ディープフリーザー HITACHI・RS-U50T 2003 34 0 0画 像 解 析 系24 28 35 39 43 42 38 44 462324262536 37323334 31404146474948 5021 22 29 30番 号 機 器 名 メーカー・ 型 式画 像 解 析 系 121 走 査 電 子 顕 微 鏡 HITACHI・S-5000 1996 23 1 122 走 査 電 子 顕 微 鏡 HITACHI・S-800 1986 0 2 1画 像 解 析 系 223 カルシウムイオン 画 像 解 析 システム 浜 松 ホトニクス・ARGUS20 1997 183 8 124 倒 立 蛍 光 顕 微 鏡 ZEISS・Axiovert35 1991 0 1 025 マルチフォトン 共 焦 点 レーザー 顕 微 鏡 BIO-RAD・Radiance2000 1999 175 2 326 マイクロダイセクションシステム ビーエム・ARCUTURUS 2003 34 0 027 蛍 光 ゲル 撮 影 装 置 IEDATRADINGCO・CL-35M MP-4 1990 6 1 028 倒 立 型 レーザー 顕 微 鏡 ZEISS・LSM510 2003 40 1 3画 像 解 析 系 329 透 過 電 子 顕 微 鏡 HITACHI・H-7100 1991 136 8 530 透 過 電 子 顕 微 鏡 HITACHI・H-800 1982 1 4 2画 像 解 析 系 431 透 過 蛍 光 顕 微 鏡 NIKON・OPTIPHOT2-POL 1989 14 2 032 オリンパス 正 立 蛍 光 顕 微 鏡 OLYMPUS・BX50(デジタルカメラ 付 ) 1998 51 6 433 マクロ 撮 影 装 置 KEYENCE・VB-S20(デジタルカメラ 付 ) 2004 25 4 134 蛍 光 マクロ 実 体 顕 微 鏡 LEICA・MZF III (デジタルカメラ 付 ) 2002 98 1 035 クライオミクロトーム REICHERT-JUNG・2800 1991 127 3 336 クライオミクロトーム LEICA・CM3050 2000 58 2 437 ウルトラミクロトーム REICHERT・ULTRACUT N 1991 39 0 1購 入年 月利 用回 数業 績資 金導 入76

38 真 空 蒸 着 装 置 HITACHI・HUS-4GB 1973 6 6 439 臨 界 点 乾 燥 装 置 HITACHI・HPC-1 1974 8 3 240 イオンコーター EIKO・IB-3 1978 12 0 141 マイルドスパッター HITACHI・E-1030 1996 10 6 342 カーボンオスミウムプラズマコーター NL&EL・OPC80 1999 0 2 043 カーボンコーター 盟 和 商 事 ・CC-40F 1996 0 1 044 画 像 解 析 処 理 装 置 AMERSHAM-PHARMACIA・MCID 1996 42 5 245 光 学 顕 微 鏡 撮 影 装 置 NIKON・FAX(デジタルカメラ 付 ) 1989 283 10 146 Mac 画 像 処 理 装 置 三 谷 商 事 ・Mac SCOPE, NIH Image 1998 44 10 447 デジタルビデオ 編 集 システム データトランスレーション・MEDIA100 1997 0 0 148 S-VHS ダビング 装 置 SONY・SLVR7 1990 7 0 049 DV-SVHS ダブルデッキ SONY・WV-DR7 1999 21 1 150 DVD-SVHS ダブルデッキ SONY・SLV-D373P 2004 11 0 0写 真 室515559525453565758番 号 機 器 名 メーカー・ 型 式写 真 室51 超 軟 X 線 検 査 装 置 SOFTEX・CSM-2 1997 1 0 052 引 き 伸 ばし 機 DURST・I ABORATR1200 1991 0 3 053 引 き 伸 ばし 機 FUJI FILM・SS690professional 1982 26 0 054 引 き 伸 ばし 機 ILFORD・MULTIGRADE500 1997 0 0 055 自 動 現 像 器 FUJI FILM・FPM100 2003 24 0 056 接 写 撮 影 台 杉 浦 研 究 所 ・SL-MPS-Ⅱ 1990 24 0 057 フィルム 乾 燥 機 FUJI・FC・FL 1978 64 3 258 印 画 紙 乾 燥 機 JAPO・RC420S 1991 26 3 059 共 焦 点 走 査 式 レーザー 顕 微 鏡 Lucid・VivaScope 1000 1999 0 0 1購 入年 月利 用回 数業 績資 金導 入77

分 子 代 謝 解 析 系6768729410269717074738079788177757698104 100101 10399103106105969795939393656264606361668285838684879289918890番 号 機 器 名 メーカー・ 型 式分 子 代 謝 解 析 系 1購 入年 月利 用回 数業 績資 金導 入60 トリプルステージ 四 重 極 型 MS/MS FINNIGAN・TSQ7000 1994 16 6 261 飛 行 時 間 型 質 量 分 析 計 BRUKER・Ultraflex MALDI TOF MS 2003 87 1 262 高 速 液 体 クロマトグラフ HP・1050 1994 0 0 063 全 自 動 キャピラリー 電 気 泳 動 装 置 BECKMAN・5010 1994 0 0 064 LS/MS 用 高 速 液 体 クロマト WATERS・Alliance 2487 2000 31 4 265 LCQ Deca イオントラップ LC/MS FINNIGAN・LCQ 2000 63 6 266 磁 場 型 質 量 分 析 計 FINNIGAN・Tracer MAT 1995 57 2 4分 子 代 謝 解 析 系 267 恒 温 振 盪 培 養 器 TAITEC・BR-300LF 1994 57 5 468 回 転 式 振 盪 培 養 器 IWASHIYA・R-1 1985 19 3 569 凍 結 乾 燥 装 置 FTS・FD-2085 1996 52 5 070 透 過 蛍 光 顕 微 鏡 NIKON・OPTIPHOT2-POL 1996 6 0 071 フローサイトメーター BECKMANCOULTER・Epics Elite ESP 1996 99 7 072 DNA 抽 出 装 置 QIAGEN・BioRobot 8000 2001 0 0 073 DNA 抽 出 装 置 ROCHE・MagNA Pure LC 2002 13 1 474 減 圧 核 酸 蛋 白 濃 縮 器 EPPENDORF・5301 1999 125 6 375 生 体 分 子 調 製 システム PHARMACIA ・SMART system 1999 0 0 076 生 体 分 子 調 製 システム PHARMACIA・ÄKTA system 1999 0 0 077 遺 伝 子 導 入 装 置 BIO-RAD・Gene-Pulser 1999 16 0 078 電 子 スピン 共 鳴 装 置 日 本 電 子 ・JES-FA200 2000 9 1 079 マイクロプレートリーダー NALGEN-NUNC・イムノリーダー NJ-2001 1990 101 9 478

80 蛍 光 測 定 装 置 Thermo Labsystems・Fluoroskan Accent 2004 17 0 081 紫 外 線 照 射 固 定 装 置 BIO-RAD・UV-Chamber 1999 6 4 5分 子 代 謝 解 析 系 382 調 整 用 高 速 液 体 クロマトグラフィー PHARMACIA・FPLC system 1985 39 0 083 自 記 分 光 光 度 計 HITACHI・320 1980 27 0 084 原 子 吸 光 光 度 計 HITACHI・180-80 1982 45 3 085 分 光 蛍 光 光 度 計 HITACHI・850 1984 3 2 186 ICP 発 光 分 析 装 置 HITACHI・P-5200 1988 82 0 087 アミノ 酸 分 析 装 置 HITACHI・L-8500 1988 10 0 088 イオンクロマトグラフィー 装 置 DIONEX・DX-300 1994 1 0 089 純 水 装 置 YAMATO・WL-21P 1996 44 0 190 超 純 水 装 置 YAMATO・WQ-500 1996 48 4 491 電 子 天 秤 島 津 ・LIBROR EB3301 1986 - 0 092 器 具 乾 燥 器 YAMATO・DG82 2003 - 0 0分 子 代 謝 解 析 系 493 DNA シークエンサー 3 台 ABI・31019981999 280 15 11200094 DNA シークエンサー ABI・377 1996 84 5 795 核 酸 定 量 装 置 ABI・7700-1 1997 71 1 096 プロティンシークエンサー HP・G1006A 1996 0 3 197 プロティンシークエンサー ABI・491 2001 57 5 298 高 速 生 体 反 応 解 析 システム APL・SX-17MV 1995 21 2 199 BIA-CORE BIACORE・2000 1999 0 0 1100 サーマルサイクラー PCR ABI・System9700 1998 119 8 5101 パーソナルスキャニングイメージャー MOLECULARDYNAMIC・PDSI 2000 13 1 0102 超 純 水 装 置 MILLIPORE・Milli-Q SP UF 1996 63 5 3103 核 酸 定 量 装 置 2 台 ROCHE・LigthCycler 2002 304 5 10104 蛋 白 質 合 成 装 置 ROCHE・RTS Proteo Master 2002 1 0 0105 冷 蔵 庫 /フリーザー (–30 °C) SANYO・MediCool 1993 6 0 0106 ガスクロマトグラフ 質 量 分 析 計 PERKIN-ELMER・Q-Mass9100 1994 0 0 0細 胞 解 析 系108108113 111109 112109 110107 11479

番 号 機 器 名 メーカー・ 型 式細 胞 解 析 系107 セルソーター BD・FACS Aria 2004 135 0 1108 組 織 培 養 室 クリーンベンチ 2 基 HITACHI 1991 570 16 2109 炭 酸 ガス 培 養 器 2 台 YAMATO・IT-62 1991 53 11 2110 炭 酸 ガス 培 養 器 SANYO・MIP-3193 1991 20 6 1111 倒 立 型 システム 顕 微 鏡 2 台 OLYMUS・ITM-2-21 1991 265 12 1112 保 冷 庫 SANYO・MediCool MPR-311 2003 - 6 1113 細 胞 計 数 分 析 装 置 BECKMAN-COULTER・Z-1 1999 44 0 0114 振 盪 恒 温 槽 TAITEC・Personal-11 2000 - 6 1購 入年 月利 用回 数業 績資 金導 入RI 実 験 系1 階 2 階120118116115122123125 126121119117127124129128番 号 機 器 名 メーカー・ 型 式RI 実 験 系115 液 体 シンチレーション PACKARD・2200CA 1988 32 5 8116 オートガンマーカウンター PACKARD・COBRAⅡ5002/50 2002 57 3 0117 超 遠 心 機 BECKMAN・L8-70 1989 0 0 0118 マルチスクリーンアッセイシステム MILLIPORE 2001 5 0 0119 冷 却 遠 心 機 BECKMAN・J2-21 1989 0 0 0120 多 本 架 低 速 冷 却 遠 心 機 TOMY・RL500SP 1989 0 0 0121 純 水 製 造 機 ピュアライン YAMATO・WE21 1993 0 0 0122 バイオメトロサーモブロック バイオトロン・BiometerTRIO 1994 16 0 0123 高 速 冷 却 遠 心 機 HITACHI・CF1502 1996 19 5 6124 オートクレーブ TOMY・SS-320 1989 0 0 0125 ディープフリーザー 日 本 フリーザー・-80℃フリーザー 故 障 0 0 0126 ウォーターバスインキュベーター TOMY・BT-47 1990 3 1 1127 乾 熱 滅 菌 装 置 山 本 製 作 所 ・KHS-2 1989 0 0 0128 バイオイメージングアナライザー 富 士 写 真 フィルム・BAS2000 1992 0 0 0129 バイオイメージングアナライザー 富 士 写 真 フィルム・BAS2500 2002 51 1 2ハイテク・リサーチ・センター購 入年 月利 用回 数130 連 続 指 血 圧 測 定 装 置 Finapres、Near infrared spectroscop、portapres 1999 - 1 1( 利 用 回 数 は 平 成 16 年 度 の 集 計 )業 績資 金導 入80

Ⅶ. 平 成 16 年 度 事 業 成 果 ( 共 同 研 究 部 門 )共 同 研 究 プロジェクト 報 告 書 ( 東 プロジェクト)プロジェクト課 題 名TGF-・ signal transduction - suppressive mediator “Smad 6, Smad 7”の 遺伝 子 導 入 による、 腫 瘍 の 増 殖 、および 転 移 抑 制 効 果 の 検 討メンバー 職 名 等 専 / 兼 任 氏 名 所 属 職 名執 行 責 任 者 兼 任 東 治 人 泌 尿 器 科 講 師任 期 制 教 員 兼 任 勝 岡 洋 治 泌 尿 器 科 教 授任 期 制 教 員 兼 任 佐 野 浩 一 微 生 物 教 授任 期 制 教 員 兼 任 大 槻 勝 規 第 一 解 剖 教 授任 期 制 教 員 兼 任 渡 辺 正 仁 第 2 解 剖 助 教 授任 期 制 教 員 兼 任 坂 元 武 泌 尿 器 科 助 手任 期 制 教 員 兼 任 木 山 賢 泌 尿 器 科 助 手任 期 制 教 員 兼 任 丸 山 栄 勲 泌 尿 器 科 助 手任 期 制 教 員 兼 任 右 梅 貴 信 泌 尿 器 科 助 手大 学 院 生 兼 任 稲 元 輝 生 泌 尿 器 科 -取 り 組 み 状 況 (500 字 以 内 )” 癌 転 移 ”、それは 宿 主 を 攻 撃 し 死 に 至 らしめる 過 程 で 最 も 重 要 な 因 子 であるが、そのメカニズムの 解 明 、および 有 効 な 治 療 法 は 未 だ 確 立 していない。 生 体 における 重 要 な 増 殖 調 節 因 子 である TGF-beta は 正 常 組 織 の 細 胞 増 殖 において 癌 化 を 防 止 する 働 きをしているが、 多 くの 癌 細 胞は、 悪 性 度 が 増 すに 従 い TGF-beta に 対 する 増 殖 調 節 を 受 けないことが 知 られており、 細 胞 の 自律 性 の 増 殖 と 密 接 に 関 係 していると 考 えられている。つまり、TGF-beta は 正 常 組 織 の 細 胞 増 殖において 癌 化 を 防 止 する 働 きをしているが、 一 旦 組 織 が 腫 瘍 化 すると、TGF-beta の、tumorsuppressor system から 逸 脱 して、むしろ 腫 瘍 増 殖 を 促 進 させ、また、 接 着 分 子 の 発 現 に 関 与し、 転 移 に 大 きな 影 響 を 与 えていることが 示 唆 されている。 Smad6、および Smad7 は、TGF-betaの signal trasduction において、 抑 制 的 に 働 くとされている 細 胞 内 伝 達 因 子 である(すなわち、TGF-beta の 刺 激 は、 細 胞 内 で Smad6、および Smad7 によって 阻 害 される)。 我 々は、これまでの 研 究 結 果 から、Smad6、および Smad7 を 遺 伝 子 導 入 という 手 段 を 用 いてマウス 体 内 に diffuseに 発 現 させ、TGF-beta の 刺 激 を 阻 害 することによって” 腫 瘍 増 殖 、 特 に 転 移 ”に 対 する 抑 制 効果 を 検 討 してきた。これまでの 研 究 結 果 から Smad7 遺 伝 子 導 入 が 転 移 抑 制 に 有 効 であり、これは 腫 瘍 細 胞 の endothelial-mesenchymal transition に 関 連 していることが 示 唆 された。 本 研究 は 癌 転 移 に 対 する 遺 伝 子 治 療 としては、ユニークな 試 みであるとともに、 腫 瘍 の 浸 潤 転 移 に大 きく 作 用 していると 考 えられている TGF-beta の 調 節 メカニズムを 明 らかにするために、 非 常に 重 要 な 研 究 である。また、Smad6、および Smad7 遺 伝 子 を 発 現 させたマウスにおいて、 明 らかな side effect は 認 めないことは 既 に 確 認 済 みであり、 臨 床 応 用 を 考 慮 できる 画 期 的 な 研 究 であると 思 われる。成 果 (500 字 以 内 )1, Smad 6, Smad 7 の 遺 伝 子 を 移 入 した adeno virus(AdCMV-Smad6、AdCMV-Smad7)の 作 成2, 遺 伝 子 導 入 の 確 認1 マウス 乳 癌 細 胞 [JygMC(A)] に AdCMV-Smad6、AdCMV-Smad7 を 感 染 させ Smad 6,Smad7 の 遺 伝 子 を 導 入 した。x-gal staining, RT-PCR, western brotting method を 用 いてvirus 感 染 細 胞 において Smad 6, Smad 7 および LacZ の DNA が 導 入 されていることを 確 認 した。81

2 BALB/c nu/nu マウスに AdCMV-Smad6 および AdCMV-Smad7 (10 9 pfu)をマウスpenile vein から 静 脈 内 注 射 し Smad 6, Smad 7 および LacZ の DNA を 導 入 した(n = 60/group)。2, 4, 6 週 目 でそれぞれマウスを harvest し、 肺 、 肝 、 腎 、および 腫 瘍 を 摘 出 。x-gal staining,ELISA, RT-PCR, immunohistochemistry,を 用 いて Smad 6、Smad 7 および LacZ の DNA が、マウスの 組 織 に 導 入 されていることを 確 認 した。3、Smad 6, Smad 7 の 細 胞 増 殖 能 、および 細 胞 浸 潤 能 に 与 える 影 響 を 検 討マウス 乳 癌 細 胞 [JygMC(A)] に Smad 6, Smad7 の 遺 伝 子 を 導 入 し、cell growth assay, cellmigration assay, および invasion assay を 施 行 した。その 結 果 、Smad 6, Smad7 ともに 細 胞増 殖 能 に 変 化 はなかったが、Smad7 発 現 細 胞 では 細 胞 浸 潤 能 が 著 明 に 低 下 した。4, in vivo 腫 瘍 増 殖 、および 転 移 に 対 する 影 響BALB/c nu/nu マウスに Systemic に Smad 6, Smad 7 および LacZ の DNA を 導 入 (every week, n =60/group)。virus 非 感 染 マウスを 対 象 群 として 10 6 の JygMC(A)を 皮 下 移 植 し、 肺 、 肝 、 腎 など各 臓 器 における 転 移 の 状 態 、および 生 存 期 間 を 比 較 検 討 した。その 結 果 Smad 7 導 入 マウスでは 転移 が 著 明 に 抑 制 され、 生 存 期 間 が 有 意 に 延 長 した。論 文 目 録1. Azuma H, Takahara S, Matsumoto K, Ichimaru N, Wang JD, Moriyama T, Waaga AM, Kitamura M, Otsuki Y, OkuyamaA, Katsuoka Y, Chandraker A, Sayegh MH, Nakamura T.Hepatocyte growth factor prevents the development of chronic allograft nephropathy in rats.J Am Soc Nephrol. 2001 Jun;12(6):1280-92.2. Kitamura M, Tsuboniwa N, Azuma H, Wang J, Matsumiya K, Matsumoto K, Kaneda Y, Takahara S, Okuyama A.Genetherapy of ischemic-damaged kidney in the rat using hepatocyte growth factor gene.Transplant Proc. 2001 Aug;33(5):2865-7.3. Azuma H, Takahara S, Ichimaru N, Wang JD, Itoh Y, Otsuki Y, Morimoto J, Fukui R, Hoshiga M, Ishihara T,Nonomura N, Suzuki S, Okuyama A, Katsuoka Y.Marked prevention of tumor growth and metastasis by a novel immunosuppressive agent, FTY720, in mouse breastcancer models.Cancer Res. 2002 Mar 1;62(5):1410-9.4. Tanaka T, Ichimaru N, Takahara S, Yazawa K, Hatori M, Suzuki K, Isaka Y, Moriyama T, Imai E, Azuma H, NakamuraT, Okuyama A, Yamanaka H. In vivo gene transfer of hepatocyte growth factor to skeletal muscle prevents changesin rat kidneys after 5/6 nephrectomy. Am J Transplant. 2002 Oct;2(9):828-36.5. Azuma H, Tomita N, Kaneda Y, Koike H, Ogihara T, Katsuoka Y, Morishita R. Transfection of NFkappaB-decoyoligodeoxynucleotides using efficient ultrasound-mediated gene transfer into donor kidneys prolonged survivalof rat renal allografts.Gene Ther. 2003 Mar;10(5):415-25.6. Segawa N, Gohji K, Azuma H, Iwamoto Y, Ohnishi K, Katsuoka Y. Telomerase activity in renal cellcarcinoma by modified telomeric repeat amplification protocol assay. Int J Urol. 2003 Mar;10(3):153-9.7. Tomita N, Azuma H, Kaneda Y, Ogihara T, Morishita R. Gene therapy with transcription factor decoyoligonucleotides as a potential treatment for cardiovascular diseases. Curr Drug Targets. 2003May;4(4):339-46.8. Azuma H, Takahara S, Horie S, Muto S, Otsuki Y, Katsuoka Y.Induction of apoptosis in human bladder cancer cells in vitro and in vivo caused by FTY720 treatment.J Urol. 2003 Jun;169(6):2372-7.9. Azuma H, Horie S, Muto S, Otsuki Y, Matsumoto K, Morimoto J, Gotoh R, Okuyama A, Suzuki S, Katsuoka Y, TakaharaS. Selective cancer cell apoptosis induced by FTY720; evidence for a Bcl-dependent pathway and impairmentin ERK activity.82

Anticancer Res. 2003 Jul-Aug;23(4):3183-93.10. Azuma H, Wada T, Gotoh R, Furuichi K, Sakai N, Yazawa K, Yokoyama H, Katsuoka Y, Takahara S.Significant prolongation of animal survival by combined therapy of FR167653 and cyclosporine A in rat renalallografts.Transplantation. 2003 Oct 15;76(7):1029-36.11. Yamada Y, Kuroiwa T, Nakagawa T, Kajimoto Y, Dohi T, Azuma H, Tsuji M, Kami K, Miyatake S.Transcriptional expression of survivin and its splice variants in brain tumors in humans.J Neurosurg. 2003 Oct;99(4):738-45.12. Azuma H, Inamoto T, Sakamoto T, Kiyama S, Ubai T, Shinohara Y, Maemura K, Tsuji M, Segawa N, Masuda H,Takahara K, Katsuoka Y, Watanabe M. Gamma-aminobutyric acid as a promoting factor of cancer metastasis;induction of matrix metalloproteinase production is potentially its underlying mechanism. Cancer Res. 2003Dec 1;63(23):8090-6.数 値 目 標 の 達 成 度 ( 過 去 3 年 度 分 )1 発 表 論 文 等 総 数 12 編発 表 論 文 との 数原 著 論 文 総 説 著 書 そ の 他英 文 12邦 文 0その 他 02 研 究 者 養 成 教 育 に 関 わること 総 数 1 件学 位 指 導 における 役 割指 導 者 共 同 指 導 者 共 同 研 究 者 大 学 院 講 義 コマ 数 その 他1 0 0 0 03 知 的 財 産 化 等 総 件 数 0 件知 的 財 産 化 の 件 数 ( 初 年 度 の 数 )特 許 実 用 新 案 著 作 権 そ の 他申 請 0 0 0 0取 得 0 0 0 04 その 他 研 究 に 関 すること賞 など 社 会 活 動 その 他件 数 等 0 0 083

共 同 研 究 プロジェクト 報 告 書 ( 後 山 プロジェクト)プロジェクト課 題 名婦 人 腫 瘍 細 胞 に 対 する 和 漢 薬 の apoptosis 誘 導 能 と 増 殖 静 止 ・ 抑 制 効 果 に 関 する 研究メンバー 後 山 尚 久 ( 大 阪 医 科 大 学 助 教 授 )大 槻 勝 紀 ( 大 阪 医 科 大 学 教 授 )李 忠 蓮 ( 大 阪 医 科 大 学 学 内 講 師 )森 嶌 祥 子 ( 大 阪 医 科 大 学 大 学 院 生 )取 り 組 み 状 況 (500 字 以 内 )本 プロジェクトは、 漢 方 薬 の 作 用 機 序 の 解 明 と 女 性 医 療 への 多 面 的 な 貢 献 度 の 検 討 を 目 標 としており、2004 年 度 は、その 研 究 の 一 環 として、 漢 方 薬 の 現 在 の 臨 床 的 有 効 性 に 関 する 研 究 を 持 続 させるとともに、 婦 人 科 腫 瘍 における 漢 方 方剤 ( 天 龍 合 剤 、 小 柴 胡 湯 、および 桂 枝 茯 苓 丸 )の 直 接 的 な 抗 腫 瘍 、 細 胞 増 殖 静 止 、 殺 細 胞 効 果 を 基 礎 的 に 検 討 し、 種 々の 生 体 情 報 による 間 接 的 効 果 を 検 討 した。また、 本 プロジェクトは 中 国 北 京 中 日 友 好 病 院 との 日 中 共 同 研 究 の 一 環 としての 性 格 を 有 し、その 日 本 サイドの 割 り 当 て 研 究 を 含 むものであり、さらに 3 年 計 画 での 大 学 院 主 研 究 の 1 年 目 としての 位 置 付 けである。解 剖 学 I 講 座 実 験 室 において、 天 龍 合 剤 のエストロゲン 反 応 性 を 有 する 子 宮 内 膜 腺 癌 細 胞 への 添 加 実 験 を 行 い、 細 胞死 が 濃 度 依 存 的 に 誘 発 され、ミトコンドリアの 代 謝 機 能 が 阻 害 されることを 明 らかにした。また、 天 龍 合 剤 は 抗 エストロゲン 作 用 を 有 すると 考 えられる 結 果 を 得 たことより、 悪 性 腫 瘍 の 増 殖 抑 制 あるいは 縮 小 に 有 効 性 を 発 揮 する 可 能 性 が示 唆 された。そこで、 従 来 腫 瘍 性 疾 患 に 用 いられている 小 柴 胡 湯 を 培 養 メディウムに 添 加 し、 同 様 の 実 験 を 行 ったところ、 細 胞 死 が 誘 発 され、エストロゲンの 濃 度 依 存 性 に 細 胞 増 殖 の 抑 制 が 観 察 された。 産 婦 人 科 学 講 座 では 臨 床 的 な 漢 方薬 の 有 効 性 に 関 する 生 体 情 報 ( 組 織 血 流 量 、 血 中 NO 動 態 、live blood を 用 いた 赤 血 球 粘 着 抑 制 能 )の 検 討 を 行 い、 犬血 解 除 の 本 態 解 明 をめざした。基 礎 的 成 果 については 学 位 論 文 の 一 部 とすべく 指 導 を 行 い、 来 年 度 への 継 続 を 計 画 している。成 果 (500 字 以 内 )2004 年 度 の 研 究 成 果 は、 天 龍 合 剤 や 小 柴 胡 湯 が in vitro で 細 胞 死 を 誘 導 することを 明 らかにし、これまで 不 明 であった 漢 方 薬 の 臨 床 効 果 の 一 端 を 説 明 できる 可 能 性 が 浮 上 した。今 後 、エストロゲン 依 存 性 腫 瘍 である 子 宮 筋 腫 、 子 宮 腺 筋 症 および 子 宮 内 膜 症 の 初 代 培 養 細 胞 系 を 用 いて、 和 漢 薬 ( 桂枝 茯 苓 丸 )の 増 殖 抑 制 効 果 を 検 討 することが 課 題 であり、 臨 床 における「 犬 血 」 病 態 の 解 除 と 細 胞 死 との 整 合 性 に 関 する 検 討 が 期 待 される。2005 年 4 月 : 日 本 産 科 婦 人 科 学 会 学 術 集 会 演 題 採 択論 文 目 録3. K. Ueki, K. Kumagai, H. Yamashita, Z. L. Li, M. Ueki, and Y. Otsuki. : Expression ofapoptosis-related proteins in adenomyotic uterus treated with danazol and GnRH agonist. Int.J. Gynecol. Pathol. 23 : 248-258, 2004.4. Y. Otsuki. : Special review series : The basic and clinical science of apoptosis : Tissuespecificity of apoptotic signal transduction. Med. Electron Microsc. 37 : 163-169, 2004.5. T. Ushiroyama, S. Yoshida, K. Tadaki, A. Ikeda, and M. Ueki. : A Pilot study of a Kampo Formula,EH2002, with Intriguing Results for Menopausal Symptoms. THE JOURNAL ALTERNATIVE ANDCOMPLEMENTARY MEDICINE. 10 (2) : 397-399, 2004.6. T. Kano, T. Ushiroyama, and M. Ueki. : Effects of traditional herbal-therapy on the infertilepatients diagnosed by “zheng” who had not become pregnant following application of contraindicated step up therapy. Journal of Traditional Medicines 21 (4) : 166-169, 2004.7. T. Ushiroyama, A. Ikeda, K. Sakuma, and M. Ueki. : Changes in Serum Tumor Necrosis Factor (TNFα) with Kami-Shoyo-San Administration in Depressed Climacteric Patients. Journal ofTraditional Medicines. 21 (4) : 621-629, 2004.8. T. Ushiroyama, K. Sakuma, H. Souen, G. Nakai, S. Morishima, K. Yasuda, I. Orino, and M. Ueki. :Therapeutic Effects of Kyuki-chouketsu-in in Restoring Postpartum Physical Condition. TheAmerican Journal of Chinese Medicine. 31 (3) : 437-444, 2003.84

9. T. Ushiroyama, A. Yoshida, K. Tadaki, A. Ikeda, and M. Ueki. : Clinical Efficacy of EH2002,a Kampo Formula, on the Health of Middle-Aged Women. The American Journal of Chinese Medicine.32 (5) : 755-770, 2004.10. T. Ushiroyama : The role of Kampo in medical treatment of climacteric women. Proceeding of GenderSpecific Medicine. 1 : 71-74, 2004.11. T. Ushiroyama : Why are more people turning towards Kampo medicine? ASIA PACIFIC BIOTECH NEWS.8 (23) : 1282-1284, 2004.12. T. Ushiroyama : Kampo medicine may be required for the treatment of human disease. EvolvingKampo. 1 (1) : 4-5, 2005.13. 後 山 尚 久 : 愉 快 度 □ 更 年 期 . 山 東 科 学 技 術 出 版 社 , 済 南 市 ( 中 華 人 民 共 和 国 ),2004.14. 後 山 尚 久 : 漢 方 治 療 と 女 性 医 療 − 今 、なぜ 漢 方 か−. 性 差 と 医 療 1:27-31,2004.15. 後 山 尚 久 : 女 性 医 療 における 漢 方 の 必 要 性 . 性 差 と 医 療 1(1):57-62,2004.16. 後 山 尚 久 :こんな 時 には 漢 方 を.Phil 漢 方 8:1-2,2004.17. 後 山 尚 久 :もっと 知 りたい 女 性 の 漢 方 . 知 人 社 , 京 都 ,2004.18. 後 山 尚 久 : 女 性 のストレス 社 会 を 漢 方 で 撃 退 . 性 差 と 医 療 1(3):353-356,2004.19. 後 山 尚 久 : 漢 方 の 本 質 は 女 性 に 優 しいオーダーメイド 医 療 . 性 差 と 医 療 1(4):487-494,2004.20. 後 山 尚 久 :じょうずな 漢 方 診 療 〜 漢 方 四 診 と 処 方 のポイント〜 性 差 と 医 療 1(5):603-611,2004.21. 後 山 尚 久 : 東 洋 医 学 と 西 洋 医 学 の 統 合 . 性 差 医 療 ・ 医 学 研 究 会 第 1 回 学 術 集 会 記 録 誌 1:39-50,2004.22. 後 山 尚 久 : 漢 方 療 法 と 女 性 医 療 :ちょっと 差 がつく 漢 方 薬 の 治 療 . 性 差 と 医 療 2:99-108,2004.数 値 目 標 の 達 成 度 ( 過 去 3 年 度 分 )1 発 表 論 文 等 総 数 20 編発 表 論 文 との 数原 著 論 文 総 説 著 書 そ の 他英 文 8 1 0 1邦 文 0 6 2 2その 他 0 0 0 02 研 究 者 養 成 教 育 に 関 わること 総 数 1 件学 位 指 導 における 役 割指 導 者 共 同 指 導 者 共 同 研 究 者 大 学 院 講 義 コマ 数 その 他43 知 的 財 産 化 等総 件 数 0 件知 的 財 産 化 の 件 数 ( 初 年 度 の 数 )特 許 実 用 新 案 著 作 権 そ の 他申 請 0 0 0 0取 得 0 0 0 04 その 他 研 究 に 関 すること賞 など 社 会 活 動 その 他件 数 等 0 10( 漢 方 医 学 教 育 セミナー 開 催 )2( 研 究 打 ち 合 わせ 渡 航 )85

共 同 研 究 プロジェクト 報 告 書 ( 佐 野 プロジェクト)プロジェクト抗 がん 剤 等 を 含 む 医 療 廃 液 処 理 法 の 開 発 に 関 する 研 究課 題 名メンバー 佐 野 浩 一 ( 大 阪 医 科 大 学 教 授 )竹 中 洋 ( 大 阪 医 科 大 学 教 授 )森 泉 雅 貴 ( 三 洋 電 機 課 長 )広 直 樹 ( 三 洋 電 機 主 任 )中 野 隆 史 ( 大 阪 医 科 大 学 助 教 授 )安 藤 陽 子 ( 大 阪 医 科 大 学 課 長 )小 林 豊 英 ( 大 阪 医 科 大 学 技 術 員 )廣 瀬 潤 ( 大 阪 医 科 大 学 大 学 院 生 )取 り 組 み 状 況 (500 字 以 内 )2002 年 度 には 比 較 的 低 濃 度 の 食 塩 を 含 む 水 や 微 量 の 塩 素 を 含 む 水 道 水 を 白 金 チタン 電 極 で 電 気 分 解することによって、 遊 離 塩 素 を 消 毒 に 用 いることができるレベルにまで 活 性 化 できることを 明 らかにした。また、このような 電 気 分 解 によって 生 ずる 遊 離 塩 素 によって 各 種 抗 癌 剤 の 毒 性 を 不 活 化 できることを 示 し、 医 療 廃 液 の 水 処 理 法 として 特 許 申 請 した。2003 年 度 は、 昨 年 度 の 研 究 成 果 を 学 術 論 文 にまとめると 共 に、 実 際 に 化 学 療 法 センターから 出 る 廃液 を 薬 剤 部 で 収 集 し、その 一 部 を 電 気 分 解 処 理 に 供 した。 微 生 物 学 講 座 実 験 室 ドラフト 内 で、 試 験 管に 挿 入 した 電 極 で 電 気 分 解 し、その 毒 性 が 不 活 化 されるか 否 かについて 検 討 した。また、2004 年 度 の研 究 結 果 と 昨 年 度 の 研 究 成 果 に 基 づいて、1 槽 ・ 循 環 式 電 気 分 解 機 を 設 計 し、その 有 効 性 を 検 討 した。また、 基 礎 的 成 果 について 大 学 院 生 の 論 文 執 筆 を 指 導 し、 本 プロジェクトは 本 年 度 をもって 終 了 する。成 果 (500 字 以 内 )本 補 助 事 業 の 成 果 は 以 下 の 通 りである。‣ 2002 年 3 月 : 論 文 (J. Microbiol. Methods, 49:285-293) 学 位 ( 甲 ) 論 文‣ 2002 年 12 月 : 日 本 国 特 許 出 願 ( 水 処 理 法 )‣ 2003 年 12 月 : 論 文 (Bull. OMC, 48:29-36) 学 位 ( 乙 ) 論 文‣ 2003 年 12 月 : 日 本 国 特 許 出 願 ( 水 処 理 装 置 )‣ 2003 年 12 月 : 米 国 ・EU 特 許 出 願 (Water treatment apparatus and methods)‣ 2004 年 3 月 : 論 文 (J. Microbiol. Methods, 57:163-173) 学 位 ( 乙 ) 論 文‣ 2005 年 3 月 : 論 文 (Chemosphere, 58 印 刷 中 ) 学 位 ( 甲 ) 論 文 予 定すなわち、 抗 癌 剤 を 含 む 医 療 廃 液 の 毒 性 は 電 気 分 解 によって 無 毒 化 あるいは 低 減 することができることが 明 らかとなった。この 方 法 を 用 いて 医 療 廃 水 を 処 理 できる 装 置 の 実 験 機 ( 写真 )を 作 製 し、 実 験 室 に 設 置 し、 実 用 レベルで 自 動 的 に 医 療 廃 水 を 無 毒 化 する 処 理 装 置 の開 発 する 準 備 ができた。このうち、 学 術 論 文 の 一 部 は 大 学 院 生 ・ 研 究 生 の 研 究 テーマとして、 大 学 院 教 育 の 一 環 として 行 った。論 文 目 録1.Kiura, H., Sano, K., Morimatsu S., Nakano, T., Morita, C., Yamaguchi, M., Maeda, T. andKatsuoka, Y.: Bactericidal activity of electrolyzed acid water from solution containingsodium chloride at low concentration, in comparison with that at high concentration. J.Microbiol. Methods, 49:285-293, 2002.2.Kitano, J., Sano, K., Kohno, T., Morita, C., Yamaguchi, M., Maeda, T. and Tanigawa, N.:Disinfective targets in HIV by electrolyzed solution of sodium chloride at lowconcentration. Bull. OMC. 48: 29-36, 2003.3.Nakajima, N., Nakano, T., Harada, F., Hong, W., Taniguchi, H., Yokoyama, I., Hirose, J.,Kondo, F. and Sano, K.: Disinfection of pooled tap water by reactivation of chlorine. J.Microbiol. Methods, 57: 163-173, 200486

4.Hirose, J., Kondo, F., Nakano, N., Kobayashi, T., Hiro, N., Ando, Y., Takenaka, H., and Sano,K.: Inactivation of antineoplastics in clinical wastewater by electrolysis. Chemosphere,59: in press 2005.数 値 目 標 の 達 成 度 ( 過 去 3 年 度 分 )1 発 表 論 文 等 総 数 4 編発 表 論 文 との 数原 著 論 文 総 説 著 書 そ の 他英 文 4 0 0 0邦 文 0 0 0 0その 他 0 0 0 02 研 究 者 養 成 教 育 に 関 わること 総 数 3 件学 位 指 導 における 役 割指 導 者 共 同 指 導 者 共 同 研 究 者 大 学 院 講 義 コマ 数 その 他3 0 0 5 03 知 的 財 産 化 等 総 件 数 3 件知 的 財 産 化 の 件 数 ( 初 年 度 の 数 )特 許 実 用 新 案 著 作 権 そ の 他申 請 3 0 0 0取 得 0 0 0 04 その 他 研 究 に 関 すること賞 など 社 会 活 動 その 他件 数 等 0 0 087

共 同 研 究 プロジェクト 報 告 書 ( 中 張 プロジェクト)プロジェクト課 題 名メンバー生 体 防 御 のための 上 皮 膜 機 能 の 活 性 化 因 子 の 研 究執 行 責 任 者 中 張 隆 司本 学 メンバー: 吉 田 秀 世 、 藤 原 祥 子 、 加 藤 益 美 、 窪 田 隆 裕 、 島 本 史 夫 、 勝 健 一 、森 浩 志 、 林 哲 也 、 川 上 万 平 、 木 下 ちさ、 岩 垣 明 隆 、 閔 庚 火 華 、 花 房 俊 昭 、 山 上 高 生 、池 田 恒 彦京 都 府 立 医 科 大 学 メンバー:Adel Saad、 丸 中 良 典取 り 組 み 状 況 (500 字 以 内 )ビデオ 顕 微 鏡 法 を 用 い 以 下 の 項 目 について 研 究 を 進 めた。顎 下 腺 腺 房 細 胞 Ca 2+ 流 入 経 路 :Thapsigargin (microsomal Ca 2+ ATPase inhibitor) 処 理 したラット 顎下 腺 腺 房 細 胞 の store operated Ca 2+ entry (SOC) の 活 性 化 機 構 について 検 討 した。肺 胞 II 型 細 胞 の 容 積 調 節 :ラット 肺 胞 II 型 細 胞 は terbutaline (・2-agonist) 刺 激 により 3 相 性 の細 胞 容 積 変 化 をする。この 容 積 変 化 を 引 き 起 こしているイオンメカニズムについて、 細 胞 容 積 、 細 胞内 pH 測 定 により 明 らかにした。気 道 上 皮 に 於 ける 線 毛 運 動 周 波 数 (CBF)の 活 性 化 :ラット 細 気 管 支 上 皮 線 毛 細 胞 を 単 離 し、terbutaline刺 激 時 CBF 活 性 化 機 構 と 細 胞 容 積 変 化 の 関 係 を 明 らかにした。さらに、acetylcholine (ACh) 刺 激 時気 管 上 皮 CBF の 低 浸 透 圧 修 飾 機 構 を 明 らかにした。胃 幽 門 線 粘 液 細 胞 の 開 口 放 出 :モルモットより 単 離 した 幽 門 線 粘 液 細 胞 において Ca2+ 調 節 性 開 口 放 出の NSAIDs による 抑 制 メカニズムを 明 らかにした。網 膜 微 小 血 管 周 皮 細 胞 :ラット 網 膜 から 単 離 した 微 小 血 管 に 対 する ATP の 効 果 について 検 討 している。成 果 (500 字 以 内 )本 プロジェクトでは、 主 にビデオ 顕 微 鏡 法 を 用 いて 細 胞 機 能 を 直 接 目 で 見 るという 動 的 形 態 学 とも 呼べる 新 しい 研 究 分 野 を 開 拓 した。この 手 法 を 用 い、 顎 下 腺 腺 房 細 胞 では、SOCs には 2 つの 経 路 があること、その 活 性 化 には 過 分 極 電 位 が 重 要 であること、 肺 胞 II 型 細 胞 では、3 相 性 の 細 胞 容 積 変 化 が、K, Na channels のみならず Na/K pump、Na/H exchanger が 関 わっていること、 気 道 上 皮 線 毛 細 胞 では、細 気 管 支 の CBF は terbutaline により 活 性 化 され、 同 時 に 引 き 起 こされる 細 胞 容 積 の 減 少 により 活 性化 が 増 強 されていること、ACh 刺 激 時 の 気 管 CBF は 低 浸 透 圧 負 荷 により 増 強 されるが、これは 細 胞 膨化 に 伴 う ATP release によるものであること、 胃 幽 門 線 粘 液 細 胞 では、Ca2+ 調 節 性 開 口 放 出 が NSAIDsにより 抑 制 されることから、 胃 幽 門 線 粘 液 分 泌 は、PGE2 を 介 した autocrine mechanism により 調 節 されていること、さらに indomethacin では、 幽 門 線 粘 液 細 胞 内 に 蓄 積 する arachidonic acid の 効 果 が無 視 出 来 ないこと、 以 上 を 本 プロジェクトでは 明 らかにした。論 文 目 録( 英 文 論 文 )1.Shiima-Kinoshita C, Min K-Y, Hanafusa T, Mori H, and Nakahari T. (2004). ・2-adrenergic regulationof ciliary beat frequency in rat bronchiolar epithelium: potentiation by isosmotic cellshrinkage. J Physiol 554, 403-416.2.Hosoi K, Min K-Y, Iwagaki A, Murao H, Hanafusa T, Shimamoto C, Katsu K, Kato M, Fujiwara S, andNakahari T. (2004). Delayed shrinkage triggered by Na+-K+ pump in terbutaline stimulated ratalveolar type II cells. Exp Physiol 89, 373-385.3.Kawakami M, Nagira T, Hayashi T, Shimamoto C, Kubota T, Mori H, Yoshida H, and Nakahari T. (2004).Hypo-osmotic potentiation of acetylcholine-stimulated ciliary beat frequency through ATPrelease in rat tracheal ciliary cells. Exp Physiol 89, 739-751.4.Shimamoto C, Fujiwara S, Kato M, Ito S, Katsu K, Mori H, and Nakahari T. (2005). Inhibition ofACh-stimulated exocytosis by NSAIDs in guinea pig antral mucous cells: autocrine regulationof mucin secretion by PGE2. Am J Physiol Gastrointest Liver Physiol 288, G39-G47.5.Murao H, Shimizu A, Hosoi K, Iwagaki A, Min KY, Kishima GI, Hanafusa T, Kubota T, Kato M, YoshidaH, Nakahari T. (2005). Cell shrinkage evoked by Ca2+-free solution in rat alveolar type II cells:Ca2+ regulation of Na+/H+ exchange. Exp Physiol (in press)88

6.Hayashi T, Kawakami M, Sasaki S, Katsumata T, Mori H, Yoshida H, Nakahari T. (2005) ATP regulationof ciliary beat frequency in rat tracheal and distal airway epithelium. Exp Physiol (in press)( 邦 文 論 文 )7. 村 尾 仁 (2004)Ca 2+ -free 溶 液 による 肺 胞 II 型 細 胞 の 細 胞 容 積 減 少 :Na + /H + 交 換 輸 送 の[Ca 2+ ] i による 調 節 . 大 阪 医 科 大 学 雑 誌 63(3), 135-144.8. 島 本 史 夫 、 勝 健 一 (2004). 粘 液 開 口 放 出 の 調 節 機 構 における PGE2 の 役 割 . 消 化 器 科 39(6),606-6149. 藤 原 祥 子 、 島 本 史 夫 、 加 藤 益 美 、 勝 健 一 .(2004). 胃 幽 門 腺 粘 液 細 胞 における Ca2+ 調 節 性 開 口 放 出 のBumetanide による 増 強 . 実 験 潰 瘍 31 (2), 170-173.10. 加 藤 益 美 、 藤 原 祥 子 、 島 本 史 夫 、 勝 健 一 . (2005). Ca 2+ 調 節 性 幽 門 腺 粘 液 分 泌 の[Cl - ] i 修 飾 . 実 験 潰 瘍32, (in press).11. 藤 原 祥 子 、 島 本 史 夫 、 加 藤 益 美 、Saad Adel F、 勝 健 一 . (2005). 胃 幽 門 腺 粘 液 分 泌 に 対 するインドメサシンの 二 つの 効 果 :PGE 2 合 成 阻 害 とアラキドン 酸 蓄 積 . 実 験 潰 瘍 32,(in press).[ 第 32 回 実 験 潰 瘍学 会 2004 奨 励 賞 ]12.Saad AF, Fujiwara S, Shimamoto C, and Marunaka Y. (2005). Enhancement of ACh-stimulated exocytoticevents by cGMP in guinea pig antral mucous cells. 実 験 潰 瘍 32,(in press).数 値 目 標 の 達 成 度 ( 過 去 1 年 度 分 )1 発 表 論 文 等 ( 数 値 目 標 ) 総 数 12 編英 文 6 (5)発 表 論 文 との 数原 著 論 文 総 説 著 書 そ の 他邦 文 5 (5) 1(0)その 他2 研 究 者 養 成 教 育 に 関 わること 総 数 6 件学 位 指 導 における 役 割指 導 者 共 同 指 導 者 共 同 研 究 者 大 学 院 講 義 コマ 数 その 他3 3 5 43 知 的 財 産 化 等 総 件 数 件申 請取 得4 その 他 研 究 に 関 すること件 数 等 1 2知 的 財 産 化 の 件 数 ( 初 年 度 の 数 )特 許 実 用 新 案 著 作 権 そ の 他賞 など 社 会 活 動 その 他89

共 同 研 究 プロジェクト 報 告 書 ( 渡 辺 プロジェクト)プロジェクト課 題 名正 常 および 異 常 組 織 ・ 細 胞 における GABA システムの 集 学 的 共同 研 究メンバー 大 阪 医 大 2 解 剖 助 教 授 渡 辺 正 仁講 師 前 村 憲 太 朗講 師 神 原 清 人講 師 早 﨑 華助 手 玉 山 卓 巳1 生 理 講 師 相 馬 義 郎2 生 理 教 授 窪 田 隆 裕1 病 理 教 授 芝 山 雄 老助 教 授 江 頭 由 太 郎1 病 理 助 手 芥 川 寛2 内 科 教 授 勝 健 一助 教 授 平 田 一 郎精 神 神 経 科 教 授 米 田 博非 常 勤 医 師 菊 山 裕 貴泌 尿 器 科 教 授 勝 岡 洋 治講 師 東 治 人大 学 院 生 稲 元 輝 生大 学 院 生 安 倍 弘 和奈 良 女 子 大 学 教 授 植 野 洋 志学 生 中 村 友 美群 馬 大 学 教 授 柳 川 右 千 夫理 科 学 研 究 所 ユニットリーダー 小 幡 邦 彦京 都 大 学 教 授 野 村 嶬教 授 金 子 武 嗣国 立 国 際 医 療 部 長 土 肥 多 恵 子センター 研 究 所大 阪 薬 科 大 学 教 授 田 中 一 彦大 学 院 生 冨 士 仁 見南 京 大 学 付 属 病 院 助 教 授 汪 芳 裕1. 雄 性 生 殖 器取 り 組 み 状 況1 精 巣 : 精 子 発 生 過 程 での GABA B 受 容 体 発 現 を 免 疫 組 織 化 学 的 に 検 討 した。2 精 巣 上 体 :GAD67-GF マウス 精 巣 上 体 に 発 現 する GFP 陽 性 細 胞 の GABA システムを 検 討 した。2. 免 疫 組 織1 胸 腺 :GAD67-GF マウス 胸 腺 に 発 現 する GFP 陽 性 細 胞 を 免 疫 組 織 化 学 的 に 同 定 した。3. 非 神 経 細 胞 の 増 殖 ・ 分 化 ・ 移 動1 軟 骨 組 織 : 成 長 軟 骨 細 胞 の GABA 受 容 体 を RT-PCR と 免 疫 染 色 で 確 認 、GABA システムの 生 理 機 能を、ATDC5 細 胞 を 用 いて 検 討 した。2 血 管 内 皮 細 胞 :GABA システムの 発 現 と 機 能 を,HUVEC を 用 いて 検 討 した。90

4. 末 梢 神 経 系1 三 叉 神 経 節 :GABA、GABA A 受 容 体 の 発 現 を 免 疫 染 色 で 確 認 。whole cell patch clamp 法 で 神 経細 胞 体 に 生 理 学 的 に 機 能 する GABA A 受 容 体 の 存 在 を 検 討 。2 脳 及 び 末 梢 組 織 におけるGABA B 受 容 体 サブユニットmRNAの 発 現 を 検 討 。5. 感 覚 系1 味 蕾 2 筋 紡 錘 3 内 耳 4 鋤 鼻 器 官 の GABA システムを 検 討 。6. 消 化 器 系1 小 腸 上 皮 での GABA システムについて 免 疫 組 織 化 学 的 に 検 討 。7. 中 枢 神 経 系1GAD の N 末 端 領 域 と 特 異 的 に 作 用 する 脳 内 蛋 白 について 検 討 中 。2GABA B 受 容 体 サブユニット 発 現 変 化 による 統 合 失 調 症 治 療 の 可 能 性 について 検 討 中 。1. 雄 性 生 殖 器成 果1 精 巣 : 頭 帽 後 期 で GABA B R1 と GABA が 先 体 内 に、GABA B R2 が 先 体 下 腔 に 局 在 し、GABA が 精 子 形 成に 関 わる 可 能 性 を 示 唆 した。2 精 巣 上 体 : 精 巣 上 体 の narrow cell が GABA システムを 発 現 していることを 証 明 した。2. 免 疫 組 織1 胸 腺 : 胸 腺 の 抗 原 提 示 細 胞 が 胸 腺 上 皮 細 胞 であることを 証 明 した。3. 非 神 経 細 胞 の 増 殖 ・ 分 化 ・ 移 動1 軟 骨 組 織 : 軟 骨 細 胞 では GABA が GABA A と GABA B 受 容 体 を 介 して 細 胞 増 殖 に 関 与 することを 証 明した。2 血 管 内 皮 細 胞 :GABA が GABA B 受 容 体 を 介 して 浸 潤 活 性 の 増 大 することを 確 認 した。4. 末 梢 神 経 系1 三 叉 神 経 節 : 神 経 細 胞 体 に 生 理 学 的 に 機 能 する GABA A 受 容 体 の 存 在 することを 証 明 した。2 脳 及 び 末 梢 組 織 におけるGABA B 受 容 体 サブユニットmRNAの 発 現 には 組 織 特 異 性 があることを 示 した。5. 感 覚 系1 味 蕾 2 筋 紡 錘 3 内 耳 4 鋤 鼻 器 官 に GABA システムの 存 在 を 示 しつつある。6. 消 化 器 系1 小 腸 上 皮 で GABA システムが 細 胞 の 増 殖 ・ 分 化 に 関 わることを 示 した。7. 中 枢 神 経 系1GAD の N 末 端 領 域 と 特 異 的 に 作 用 する 脳 内 蛋 白 を 見 出 した。2 統 合 失 調 症 治 療 薬 が 脳 内 GABA B 受 容 体 サブユニット 発 現 を 変 化 させることを 示 しつつある。論 文 目 録1.Wang FY, Watanabe M, Zhu RM, Maemura K: Characteristic expression of g-aminobutyric acid andglutamate decarboxylase in rat jejunum and its relation to differentiation of epithelial cells.World J Gastroenterol, 10;3608-3611, 20042.Tamayama T, Maemura K, Kanbara K, Hayasaki H, Yabumoto Y, Yuasa M, Watanabe M: Expression ofGABAA and GABAB receptors in rat growth plate chondrocytes: Activation of the GABA receptorspromotes proliferation of mouse chondrogenic ATDC5 cells. Mol Cell Biochem, 2005 ( 印 刷 中 )3.Kanbara K, Okamoto K, Nomura S, Kaneko T, Shigemoto R, Azuma H, Katsuoka Y, Watanabe M: Cellularlocalization of GABA A and GABA B receptor subunit proteins during spermiogenesis in rattestis. J Androl, 2005 ( 印 刷 中 )4.Abe H, Yanagawa Y, Kanbara K, Maemura K, Hayasaki H, Azuma H, Obata K, Katsuoka Y, Yabumoto M,Watanabe M:Epithelia Localization of Green Fluorescent Protein-Positive Cells in Epididymisof the GAD67-GFP Knock-In Mouse. J Androl, 2005 ( 印 刷 中 )91

数 値 目 標 の 達 成 度 ( 過 去 1 年 度 分 )1 発 表 論 文 等 総 数 4 編発 表 論 文 との 数原 著 論 文 総 説 著 書 そ の 他英 文 4邦 文その 他2 研 究 者 養 成 教 育 に 関 わること 総 数 件学 位 指 導 における 役 割指 導 者 共 同 指 導 者 共 同 研 究 者 大 学 院 講 義 コマ 数 その 他3 知 的 財 産 化 等総 件 数 0 件知 的 財 産 化 の 件 数 ( 初 年 度 の 数 )特 許 実 用 新 案 著 作 権 そ の 他申 請取 得4 その 他 研 究 に 関 すること賞 など 社 会 活 動 その 他件 数 等92

ハイテク・リサーチプロジェクト 報 告 書 1グループ 腫 瘍 血 管 新 生 を 標 的 としたマウス 転 移 性 乳 癌 モデルに 対 する 癌 遺 伝 子 治 療 の 試 み課 題 名メンバー 柴 田 雅 朗 ( 大 阪 医 科 大 学 助 教 授 )森 本 純 司 ( 大 阪 医 科 大 学 講 師 )大 槻 勝 紀 ( 大 阪 医 科 大 学 教 授 )取 り 組 み 状 況 (500 字 以 内 )血 管 新 生 抑 制 遺 伝 子 の endostatin と 自 殺 遺 伝 子 の HSVtk との 複 合 投 与 によるマウス 乳 癌 に 対 する 遺 伝 子 治療 を 試 み、 腫 瘍 血 管 新 生 の 抑 制 による 抗 腫 瘍 効 果 を 評 価 した。また、IL-12 についても 同 様 の 検 討 を 行 った。まず、in vitro にて、 血 管 新 生 抑 制 遺 伝 子 を 組 み 込 んだベクター[pEndo および pAngio]がヒト 臍 帯 静 脈 内 皮細 胞 の 血 管 腔 形 成 を 阻 害 する 事 を 確 認 した。 次 に in vivo で 転 移 性 のマウス 乳 癌 細 胞 を 移 植 し、 空 ベクター、pEndo、pHSVtk または 両 者 の 複 合 を 腫 瘍 内 に Electrogene transfer し、8 週 経 過 後 に 屠 殺 剖 検 した。その結 果 、 経 時 的 な 腫 瘍 体 積 では pEndo および pHSVtk(ganciclovir 併 用 )で 有 意 な 抑 制 が 観 察 され、 両 者 の複 合 群 では 各 々の 単 独 群 に 比 較 して、 更 に 抑 制 が 観 察 された。リンパ 節 や 肺 への 転 移 においても、これらの 群 では 有 意 な 抑 制 が 観 察 された。しかし、 転 移 においては 遺 伝 子 複 合 による 加 算 的 ・ 相 乗 効 果 は 示 されなかった。IL-12 遺 伝 子 治 療 では 抗 腫 瘍 増 殖 作 用 と 抗 転 移 作 用 を 認 めた。 現 在 は siRNA ベクターを 用 いた腫 瘍 内 の 血 管 新 生 抑 制 実 験 を 検 討 中 である。成 果 (500 字 以 内 )本 プロジェクトの 成 果 は 以 下 の 通 りである。2004 年 8 月 : 第 10 回 日 本 遺 伝 子 治 療 学 会 講 演 要 旨 集 、p.902004 年 9 月 : 第 63 回 日 本 癌 学 会 学 術 総 会 記 事 、p.5122005 年 1 月 : 第 21 回 日 本 毒 性 病 理 学 会 講 演 要 旨 集 、p.1012005 年 8 月 : 論 文 邦 文 ( 乳 癌 基 礎 研 究 Vol.14、 印 刷 中 )論 文 目 録1. Shibata, M. A., Morimoto, J., and Otsuki, Y. Suppression of murine mammarycarcinoma growth and metastasis by HSVtk/GCV gene therapy using in vivoelectroporation. Cancer Gene Ther., 9: 16-27, 2002.2. Eid, N. A., Shibata, M. A., Ito, Y., Kusakabe, K., Hammad, H., and Otsuki, Y. Involvementof Fas system and active caspases in apoptotic signalling in testicular germ cells ofethanol-treated rats. Int J Androl, 25: 159-167, 2002.3. Soares, C. R., Shibata, M. A., Green, J. E., and Jorcyk, C. L. Development of PIN andprostate adenocarcinoma cell lines: a model system for multistage tumor progression.Neoplasis, 4: 112-120, 2002.4. Okamura, N., Ito, Y., Shibata, M. A., Ikeda, T., and Otsuki, Y. Fas-mediated apoptosis inhuman lens epithelial cells of cataracts associated with diabetic retinopathy. Med.Electron. Microsc., 35: 234-241, 2002.5. Morimoto, T., Ito, Y., Shibata, M. A., Yoden, A., Tamai, H., and Otsuki, Y. Apoptosis and cellproliferation of small intestinal villi in mitomycin C-treated rats. Dig. Dis. Sci., 47:2237-2246, 2002.6. 柴 田 雅 朗 、 森 本 純 司 、 大 槻 勝 紀 . 単 純 性 ヘルペスウイルス・サイミジンキナーゼを 用 いた 実 験乳 癌 に 対 する 遺 伝 子 治 療 . 乳 癌 基 礎 研 究 、11、55-59、2002.7. Shibata, M. A., Horiguchi, T., Morimoto, J., and Otsuki, Y. Massive apoptotic cell death inchemically induced rat urinary bladder carcinomas following in situ HSVtk electrogenetransfer. J. Gene Med., 5: 219-231, 2003.8. Shibata, M. A., Kavanaugh, C., Shibata, E., Abe, H., Nguyen, P., Otsuki, Y., Trepel, J. B.,and Green, J. E. Comparative effects of lovastatin on mammary and prostate oncogenesis93

in transgenic mouse models. Carcinogenesis, 24: 453-459, 2003.9. Ninomiya, E., Ito, Y., Shibata, M. A., Kawashima, K., Sakamoto, T., Maruyama, E., Doi, H.,Tokitsu, K., and Otsuki, Y. The activation of caspase-3 and DNA fragmentation in B cellsphagocytosed by macrophages. Med. Electron Microsc., 36: 87-93, 2003.10. Horiguchi, T., Shibata, M. A., Ito, Y., Eid, N., Abe, M., and Otsuki, Y. Macrophage apoptosisin rat skeletal muscle treated with bupivacaine hydrochloride: possible role of MCP-1.Muscle Nerve, 26: 79-86, 2002.11. Hashimoto, T., Shibata, M. A., Ito, Y., Nakao, K., Sasaki, S., and Otsuki, Y. Elevated levelsof intracellular Ca2+ and apoptosis in human lung cancer cells given heat-shock. Int JHyperthermia, 19: 178-192, 2003.12. Otsuki, Y., Li, Z. L., and Shibata, M. A. Apoptotic Detection Methods-from Morphology toGene, Vol. 38, p. 283-339. Jena: Urban & Fischer, 2003.13. Doi, H., Shibata, M. A., Kiyokane, K., and Otsuki, Y. Downregulation of TGFbeta isoformsand their receptors contributes to keratinocyte hyperproliferation in psoriasis vulgaris. J.Dermatol. Sci., 33: 7-16, 2003.14. Review: 柴 田 雅 朗 、 森 本 純 司 、 伊 藤 裕 子 、 大 槻 勝 紀 . Electrogene transferによるHSVtk 遺 伝子 を 用 いた 移 植 乳 癌 および 実 験 膀 胱 癌 に 対 する 遺 伝 子 治 療 . 乳 癌 基 礎 研 究 、12、17-22、2003.15. Shibata, M. A., Ito, Y., Morimoto, J., and Otsuki, Y. Lovastatin inhibits tumor growth andlung metastasis in mouse mammary carcinoma model: a p53-independentmitochondrial-mediated apoptotic mechanism. Carcinogenesis, 25: 1887-1898, 2004.16. Shibata, M. A., Morimoto, J., Ito, Y., Kusakabe, K., and Otsuki, Y. Experimental genetherapy in mammary and urinary bladder cancer using electrogene transfer. Med.Electron Microsc., 37: 216-224, 2004.17. Kawashima, K., Doi, H., Ito, Y., Shibata, M. A., Yoshinaka, R., and Otsuki, Y. Evaluation ofcell death and proliferation in psoriatic epidermis. J Dermatol Sci, 35: 207-214, 2004.18. Watanabe, T., Okuda, Y., Nonoguchi, N., Zhao, M. Z., Kajimoto, Y., Furutama, D., Yukawa,H., Shibata, M. A., Otsuki, Y., Kuroiwa, T., and Miyatake, S. Postischemic intraventricularadministration of FGF-2 expressing adenoviral vectors improves neurologic outcome andreduces infarct volume after transient focal cerebral ischemia in rats. J Cereb Blood FlowMetab, 24: 1205-1213, 2004.19. 柴 田 雅 朗 、 森 本 純 司 、 伊 藤 裕 子 、 大 槻 勝 紀 . Lovastatin の 転 移 性 マウス 乳 癌 に 対 する 抗 腫 瘍 効 果 :ミトコンドリア 経 路 を 介 したアポトーシス 誘 導 . 乳 癌 基 礎 研 究 、13、51-55、2004.数 値 目 標 の 達 成 度 ( 過 去 3 年 度 分 )1 発 表 論 文 等 総 数 19 編発 表 論 文 との 数原 著 論 文 総 説 著 書 そ の 他英 文 14 1 1邦 文 3その 他2 研 究 者 養 成 教 育 に 関 わること 総 数 9 件学 位 指 導 における 役 割指 導 者 共 同 指 導 者 共 同 研 究 者 大 学 院 講 義 コマ 数 その 他2 1 1 2 03 知 的 財 産 化 等 総 件 数 0 件94

知 的 財 産 化 の 件 数 ( 初 年 度 の 数 )特 許 実 用 新 案 著 作 権 そ の 他申 請 0 0 0 0取 得 0 0 0 04 その 他 研 究 に 関 すること賞 など 社 会 活 動 その 他件 数 等 0 電 顕 サマースクー ル 2003. アポトーシスの 顕微 鏡 学 . 主 催 .和 光 純 薬 時 報 Vol.73 第 20 回 Wako ワークショップ 見 聞 録 、 執 筆 .第 3 回 再 生 医 療 移 植 研 究 会 世 話 人 .95

ハイテク・リサーチプロジェクト 報 告 書 2グループ課 題 名血 管 新 生 因 子 およびアポトーシス 関 連 因 子 を 分 子 標 的 とした 婦 人 科 癌 の 発 育 ・ 進 展 機序 の 解 析 とその 制 御メンバー 植 田 政 嗣 ( 大 阪 医 科 大 学 助 教 授 )寺 井 義 人 ( 大 阪 医 科 大 学 講 師 )山 下 能 毅 ( 大 阪 医 科 大 学 講 師 )神 田 宏 治 ( 大 阪 医 科 大 学 助 手 )竹 原 幹 雄 ( 大 阪 医 科 大 学 助 手 )安 田 勝 行 ( 大 阪 医 科 大 学 専 攻 医 )金 村 昌 徳 ( 大 阪 医 科 大 学 大 学 院 生 )山 下 光 里 ( 大 阪 医 科 大 学 大 学 院 生 )山 口 裕 之 ( 大 阪 医 科 大 学 大 学 院 生 )森 久 仁 子 ( 大 阪 医 科 大 学 大 学 院 生 )明 瀬 大 輔 ( 大 阪 医 科 大 学 大 学 院 生 )取 り 組 み 状 況 (500 字 以 内 )我 々のこれまでの 研 究 から, 頚 癌 や 卵 巣 癌 における vascular endothelial growth factor (VEGF)-C の遺 伝 子 発 現 が matrix metalloproteinase (MMP)-2 を 介 する 浸 潤 動 態 と 密 接 に 関 連 し, 血 管 新 生 能 の 亢 進 と癌 細 胞 のアポトーシスからの 回 避 が 予 後 に 影 響 することが 判 明 した. 一 方 ,その 制 御 を 目 指 して Taxane 製剤 の 抗 血 管 新 生 作 用 に 着 目 して 検 討 した 結 果 , Taxol が 極 めて 低 濃 度 で 血 管 内 皮 細 胞 の 増 殖 や 遊 走 を 阻 害し, 臨 床 的 血 中 到 達 濃 度 で 卵 巣 癌 細 胞 の 血 管 新 生 因 子 産 生 能 や 浸 潤 能 をも 抑 制 し 得 ることが 判 った. 本 剤は 投 与 法 を 工 夫 することにより, 難 治 性 卵 巣 癌 の 抗 血 管 新 生 療 法 に 用 い 得 る 可 能 性 があり,その 標 的 分 子を 詳 細 に 解 析 する 予 定 である.さらに 今 後 の 研 究 の 方 向 性 として,1 新 規 血 管 新 生 抑 制 物 質 F-spondin の組 み 換 え adenovirus vector を 用 いた 遺 伝 子 治 療 ,2antithrombin Ⅲ (ATⅢ)の 抗 血 管 新 生 およびアポトーシス 誘 導 作 用 ,3 種 々の cancer susceptibility gene (GST, p53, Fas)の 遺 伝 子 多 型 あるいは 変 異 と 婦人 科 癌 の 発 生 ・ 進 展 との 関 連 性 , 等 につき 検 討 している.成 果 (500 字 以 内 )本 プロジェクトの 成 果 は 以 下 の 通 りである。‣ 2004 年 4 月 : 第 56 回 日 本 産 科 婦 人 科 学 会 シンポジウム「 卵 巣 癌 における 血 管 新 生 と 分 子 標 的 治 療 」 発表 ( 東 京 )‣ 2004 年 6 月 : 第 13 回 日 本 がん 転 移 学 会 ワークショップ「 卵 巣 癌 細 胞 における 血 管 新 生 因 子 の 遺 伝 子 発現 と 浸 潤 動 態 -Taxol による 浸 潤 能 抑 制 効 果 を 含 めた 基 礎 的 検 討 」 発 表 ( 東 京 )‣ 2004 年 10 月 : 第 42 回 日 本 癌 治 療 学 会 シンポジウム「 婦 人 科 癌 における 血 管 新 生 とその 制 御 」 発 表 ( 京都 )‣ 2004 年 11 月 : 中 国 医 薬 大 学 附 設 医 院 24 周 年 院 慶 婦 癌 新 知 検 討 会 “Tumor angiogenesis andmolecular target therapy in gynecological cancer” 発 表 ( 台 中 )‣ 2004 年 12 月 : 論 文 (Hum. Pathol., 35:1369-1375, 2004) 学 位 ( 甲 ) 論 文‣ 2005 年 3 月 : 論 文 (Endothelium, 11:1-10, 2004) 学 位 ( 甲 ) 論 文 予 定このように, 婦 人 科 癌 における 血 管 新 生 やアポトーシスと 分 子 標 的 治 療 に 関 する 基 礎 ・ 臨 床 的 研 究 成 果 を国 内 外 で 発 表 するとともに, 英 文 論 文 として 国 際 誌 に 掲 載 し,その 一 部 は 大 学 院 生 ・ 研 究 生 の 学 位 論 文 として 提 出 した.論 文 目 録1) Ueda, M., Ueki, K., Kanemura, M., Izuma, S., Yamaguchi, H., Terai, Y., Ueki, M. Conservativeexcisional laser conization for early invasive cervical cancer. Gynecol. Oncol., 95:231-234,2004.2) Takehara, M., Ueda, M., Yamashita, Y., Terai, Y., Hung, Y. C., Ueki, M. Vascular endothelial growthfactor A and C gene expression in endometriosis. Hum. Pathol., 35:1369-1375, 2004.96

3) Kanemura, M., Abe, M., Ueda, M., Ueki, M., Awaya, A., Sato, Y. MS-818 accelerates mobilizationof endothelial progenitor cells and differentiation to endothelial cells. Endothelium, 11:1-10,2004.4) Ueda, M., Hung, Y. C., Terai, Y., Saito, J., Nunobiki, O., Noda, S., Ueki, M.Glutathione-S-transferase and p53 polymorphisms in cervical carcinogenesis. Gynecol. Oncol., inpress, 2005.5) Ueda, M., Hung, Y. C., Terai, Y., Saito, J., Nunobiki, O., Noda, S., Ueki, M. HER-2 codon 655polymorphism in cervical carcinogenesis. Int. J. Gynecol. Cancer, in press, 2005.6) Ueda, M., Hung, Y. C., Terai, Y., Kanda, K., Kanemura, M., Futakuchi, H., Yamaguchi, H., Akise,D., Yasuda, M., Ueki, M. Vascular endothelial growth factor-C expression and invasive phenotypein ovarian carcinomas. Clin. Cancer Res., in press, 2005.数 値 目 標 の 達 成 度 (2004 年 度 以 降 分 )1 発 表 論 文 等 総 数 15 編発 表 論 文 との 数原 著 論 文 総 説 著 書 そ の 他英 文 6 0 0 0邦 文 4 2 1 2その 他 0 0 0 02 研 究 者 養 成 教 育 に 関 わること 総 数 6 件学 位 指 導 における 役 割指 導 者 共 同 指 導 者 共 同 研 究 者 大 学 院 講 義 コマ 数 その 他3 1 0 2 03 知 的 財 産 化 等総 件 数 0 件知 的 財 産 化 の 件 数 ( 初 年 度 の 数 )特 許 実 用 新 案 著 作 権 そ の 他申 請 0 0 0 0取 得 0 0 0 04 その 他 研 究 に 関 すること賞 など 社 会 活 動 その 他件 数 等 0 1 097

ハイテク・リサーチプロジェクト 報 告 書 3グループ課 題 名メンバー癌 転 移 における 血 管 壁 構 造 の 安 定 性 の 影 響 :Angiopoietin、Claudin-5 の 重 要 性東 治 人 、 坂 元 武 、 木 山 賢 、 丸 山 栄 勲 、 右 梅 貴 信 、 古 武 弥 嗣 、 勝 岡 洋 治取 り 組 み 状 況 (500 字 以 内 )血 管 新 生 は 多 様 な 生 理 学 的 プロセスを 要 し、 腫 瘍 の 増 生 と 転 移 に 必 須 の 事 象 である。様 々な 血 管 新 生 因 子 の 中 で Angiopoietin family(ANGs)は 特 に vascular endothelial growthfactor(VEGF)との 共 同 作 用 により、 癌 増 殖 の 中 で 重 要 な 役 割 を 果 たす 因 子 と 考 えられている。Angiopoietin-1(ANG-1)は 成 熟 正 常 組 織 に 広 く 分 布 しており、 主 に 血 管 内 皮 細 胞 外 側 の 周 皮 細 胞 から 産生 される。ANG-1 は 血 管 の 安 定 と 成 熟 を 促 進 する 機 能 があり 血 管 内 皮 細 胞 と 平 滑 筋 細 胞 または 周 皮 細胞 の 結 合 を 強 化 している。 一 方 、Angiopoietin-2(ANG-2)は 血 管 内 皮 細 胞 で 大 部 分 が 産 生 される。ANG-2 は ANG-1 の 生 理 的 拮 抗 タンパクであり、Tyrosine kinase with immunoglobulin and EGFhomology domain-2(TIE-2)を 競 合 的 に 阻 害 する。ANG-2 は 血 管 内 皮 細 胞 と 周 皮 細 胞 との 結 合 を 疎 にし 血 管 壁 を 不 安 定 な 状 態 に 導 く。 血 管 の 成 熟 を 停 止 させたり、VEGF の 様 な 他 の 血 管 新 生 因 子 と 共 合し 血 管 新 生 を 強 力 に 促 進 したりする。 我 々はヒト 腎 正 常 組 織 、 腎 癌 組 織 内 での ANG-1, および ANG-2の 局 在 を 免 疫 組 織 化 学 的 かつ 免 疫 電 子 顕 微 鏡 学 的 に 検 討 した。また、ヒト 腎 癌 細 胞 株 SN12、SN-PM6を 正 常 ヒト 皮 膚 線 維 芽 細 胞 株 (HDF)と 共 培 養 し、ANGs の 腎 癌 細 胞 内 、 線 維 芽 細 胞 内 での 発 現 を 検討 し 癌 細 胞 の ANGs 産 生 における 線 維 芽 細 胞 の 影 響 を 調 べた。成 果 (500 字 以 内 )1、ヒト 腎 正 常 組 織 、および 腎 癌 組 織 での ANGs 発 現 検 索 :ANG-1 は 腫 瘍 組 織 、 特 に 線 維 芽 細 胞 周囲 にびまん 性 に 発 現 しANG-2 は 癌 細 胞 自 身 などと 同 様 に 血 管 内 皮 細 胞 や、 小 血 管 、 新 生 物 内 の 微小 血 管 に 発 現 が 限 局 していた。この 結 果 は、 癌 細 胞 ― 線 維 芽 細 胞 の 相 互 作 用 に 関 連 して、 癌 増 殖 の 過程 においてANGs が 深 く 関 与 しており、 特 にANG-2 は 腫 瘍 の 血 管 新 生 と 腫 瘍 増 殖 に 貢 献 している、という 理 論 を 肯 定 するものであった。2、ヒト 腎 癌 細 胞 株 (SN12,SN-PM6)と HDF を 用 いて 癌 細 胞 内 のANGs の 産 生 に 及 ぼす 線 維 芽 細胞 の 影 響 を In vitro 下 に 検 索 した。 免 疫 組 織 化 学 的 検 索 では 共 培 養 した 場 合 の 線 維 芽 細 胞 周 囲 のANG-1 の 発 現 と 癌 細 胞 内 のANG-2 の 発 現 が 認 められたが、それぞれの 細 胞 を 単 培 養 をした 場 合 はANGs の 発 現 は 認 められなかった。Wesetrn blot analysis の 結 果 は 免 疫 組 織 化 学 的 検 索 の 結 果 を 支 持するものであった。すなわち 癌 細 胞 と 線 維 芽 細 胞 を 共 培 養 した 場 合 はANGs の 産 生 を 認 め、それぞれの 細 胞 を 単 培 養 した 場 合 はANGs の 産 生 を 認 めなかった。これらの 結 果 は、 線 維 芽 細 胞 は 自 身 の細 胞 内 部 と 同 様 に 癌 細 胞 内 でのANGs の 産 生 に 影 響 を 及 ぼしているということを 示 唆 している。1)、2)、の 結 果 から、 線 維 芽 細 胞 が 新 生 物 の 血 管 新 生 を 促 進 することで 癌 細 胞 の 増 殖 を 強 力 にうながしANGs は 癌 細 胞 ― 線 維 芽 細 胞 の 相 互 作 用 に 関 連 してこの 過 程 に 深 く 関 与 していることが 示 唆 された。 今 後 さらなる 研 究 が 必 要 であるが、ANGs の 活 性 を 調 節 することで( 例 えばANG-2 活 性 を 阻害 すること、これは 現 在 、 当 施 設 で 研 究 中 であるが) 癌 の 発 育 や 転 移 が 阻 害 され、 新 たなる 癌 治 療 戦略 の 候 補 となる 可 能 性 があると 考 えられた。論 文 目 録1. Azuma H, Takahara S, Ichimaru N, Wang JD, Itoh Y, Otsuki Y, Morimoto J, Fukui R, HoshigaM, Ishihara T, Nonomura N, Suzuki S, Okuyama A, Katsuoka Y.Marked prevention of tumor growth and metastasis by a novel immunosuppressive agent,FTY720, in mouse breast cancer models.Cancer Res. 2002 Mar 1;62(5):1410-9.2, Kiura H, Sano K, Morimatsu S, Nakano T, Morita C, Yamaguchi M, Maeda T, Katsuoka Y.Bactericidal activity of electrolyzed acid water from solution containing sodium chloride at lowconcentration, in comparison with that at high concentration.J Microbiol Methods. 2002 May;49(3):285-93.98

3 Azuma H, Tomita N, Kaneda Y, Koike H, Ogihara T, Katsuoka Y, Morishita R. Transfection ofNFkappaB-decoy oligodeoxynucleotides using efficient ultrasound-mediated gene transfer intodonor kidneys prolonged survival of rat renal allografts.Gene Ther. 2003 Mar;10(5):415-25.4.Azuma H, Takahara S, Horie S, Muto S, Otsuki Y, Katsuoka Y.Induction of apoptosis in human bladder cancer cells in vitro and in vivo causedby FTY720 treatment.J Urol. 2003 Jun;169(6):2372-7.5.Azuma H, Horie S, Muto S, Otsuki Y, Matsumoto K, Morimoto J, Gotoh R, Okuyama A, SuzukiS, Katsuoka Y, Takahara S. Selective cancer cell apoptosis induced by FTY720; evidence fora Bcl-dependent pathway and impairment in ERK activity.Anticancer Res. 2003 Jul-Aug;23(4):3183-93.6.Kiyama S, Morrison K, Zellweger T, Akbari M, Cox M, Yu D, Miyake H, Gleave ME.Castration-induced increases in insulin-like growth factor-binding protein 2 promotesproliferation of androgen-independent human prostate LNCaP tumors.Cancer Res. 2003 Jul 1;63(13):3575-84.6, Zellweger T, Chi K, Miyake H, Adomat H, Kiyama S, Skov K, Gleave ME.Enhanced radiation sensitivity in prostate cancer by inhibition of the cell survival proteinclusterin. Clin Cancer Res. 2002 Oct;8(10):3276-84数 値 目 標 の 達 成 度 ( 過 去 3 年 度 分 )1 発 表 論 文 等 総 数 6 編英 文 6邦 文 0その 他発 表 論 文 との 数原 著 論 文 総 説 著 書 そ の 他2 研 究 者 養 成 教 育 に 関 わること 総 数 2 件学 位 指 導 における 役 割指 導 者 共 同 指 導 者 共 同 研 究 者 大 学 院 講 義 コマ 数 その 他2 13 知 的 財 産 化 等 総 件 数 件申 請取 得4 その 他 研 究 に 関 すること件 数 等知 的 財 産 化 の 件 数 ( 初 年 度 の 数 )特 許 実 用 新 案 著 作 権 そ の 他賞 など 社 会 活 動 その 他99

ハイテク・リサーチプロジェクト 報 告 書 4グループ大 動 脈 瘤 および 血 管 新 生 の 発 生 機 序 におけるキマーゼの 役 割課 題 名メンバー 宮 崎 瑞 夫 ( 大 阪 医 科 大 学 教 授 )高 井 真 司 ( 大 阪 医 科 大 学 助 教 授 )金 徳 男 ( 大 阪 医 科 大 学 講 師 )村 松 理 子 ( 大 阪 医 科 大 学 学 内 講 師 )近 藤 圭 策 ( 大 阪 医 科 大 学 大 学 院 )茨 木 利 彦 ( 大 阪 医 科 大 学 大 学 院 )岸 勘 太 ( 大 阪 医 科 大 学 大 学 院 )古 林 圭 一 ( 大 阪 医 科 大 学 大 学 院 )取 り 組 み 状 況 (500 字 以 内 )平 成 16 年 度 は、 主 にイヌ 腹 部 大 動 脈 瘤 モデルおよびハムスター 下 肢 虚 血 モデルの 確 立 を 行 った。イヌ 腹 部 大 動 脈 瘤 モデルは、 腹 部 大 動 脈 にエラスターゼを 持 続 注 入 することにより 作 製 した。 術 後 、2、4、6、8 週 においてエコーにて 腹 部 大 動 脈 径 を 計 測 した。 術 後 8 週 の 時 点 で、 麻 酔 下 、 腹 部 大 動 脈 を摘 出 し、 生 化 学 的 解 析 および 組 織 学 的 解 析 を 行 った。 腹 部 大 動 脈 瘤 モデルの 瘤 径 は、 処 置 前 に 比 して術 後 直 後 より 有 意 に 増 加 し、 経 時 的 に 拡 大 した。 腹 部 大 動 脈 瘤 モデルの 大 動 脈 瘤 組 織 では、 正 常 の 大動 脈 組 織 に 比 してキマーゼ 活 性 の 顕 著 な 増 加 とアンジオテンシン II 産 生 の 増 加 、MMP の 発 現 増 加 が 見られた。これらの 結 果 は、 以 前 、 我 々が 報 告 したヒト 腹 部 大 動 脈 瘤 の 解 析 結 果 と 極 めて 類 似 するものであり、 本 モデルは、ヒト 腹 部 大 動 脈 瘤 を 解 析 するのに 有 用 と 考 えられた。ハムスター 下 肢 虚 血 モデルを 作 成 し、 虚 血 足 の 血 管 新 生 をレーザードップラーにて 経 時 的 に 定 量 するシステムを 確 立 した。それ 以 外 に、 動 静 脈 シャントモデル、 動 脈 硬 化 モデル、 肺 高 血 圧 モデル、 腫瘍 モデルなどの 血 管 リモデリング 過 程 の 解 析 を 行 った。今 後 、 上 記 モデルを 用 いて 薬 物 の 効 果 を 検 討 する 予 定 である。成 果 (500 字 以 内 )本 年 度 のプロジェクト 成 果 は 以 下 のとおりである。2004 年 5 月 日 本 腎 臓 学 会 総 会 ( 金 徳 男 )2004 年 7 月 日 本 動 脈 硬 化 学 会 総 会 ( 高 井 真 司 :シンポジウム)2004 年 10 月 日 本 腎 臓 学 会 西 部 学 術 大 会 ( 高 井 真 司 :ワークショップ)2004 年 10 月 日 本 高 血 圧 学 会 総 会 ( 高 井 真 司 :Keynote セッション)2004 年 11 月 米 国 腎 臓 学 会 ( 金 徳 男 )2004 年 11 月 米 国 心 臓 学 会 ( 高 井 真 司 )2004 年 11 月 国 際 血 管 生 物 医 学 会 ( 村 松 理 子 )2004 年 11 月 日 本 薬 理 学 会 近 畿 部 会 ( 岸 勘 太 )2004 年 12 月 日 本 循 環 薬 理 学 会 ( 古 林 圭 一 : 若 手 奨 励 賞 受 賞 )2005 年 1 月 日 本 心 脈 管 作 動 物 質 学 会 ( 岸 幹 太 )2005 年 2 月 日 本 心 臓 血 管 外 科 学 会 総 会 ( 古 林 圭 一 )2005 年 3 月 日 本 薬 理 学 会 年 会 - 予 定 ( 宮 崎 瑞 夫 : 会 長 招 待 講 演 、 金 徳 男 、 村 松 理 子 、茨 木 利 彦 、 岸 幹 太 、 古 林 圭 一 )2005 年 3 月 日 本 循 環 器 学 会 総 会 - 予 定 ( 金 徳 男 、 古 林 圭 一 )2005 年 5 月 日 本 外 科 学 会 定 期 学 術 集 会 - 予 定 ( 近 藤 圭 策 、 古 林 圭 一 )2005 年 6 月 欧 州 高 血 圧 学 会 - 予 定 ( 高 井 真 司 )論 文 目 録1. Soga K, Takai S, Koyama T, Okamoto Y, Ikeda T, Nishimura K, Miyazaki M, KomedaM. Attenuation of adhesion formation after cardiac surgery using a chymaseinhibitor in a hamster model. J. Thor. Cardiovasc. Surg. 127: 72-78, 2004.100

2. Takai S, Jin D, Sakaguchi M, Miyazaki M. Significant target organs for hypertensionand cardiac hypertrophy by angiotensin-converting enzyme inhibitors. Hypertens.Res. 27: 213-219, 2004.3. Tsunemi K, Takai S, Nishimoto M, Jin D, Sakaguchi M, Muramatsu M, Yuda A,Sasaki S, Miyazaki M. A specific chymase inhibitor, 2-(5-formylamino-6-oxo-2-phenyl-1,6-dihydropyrimidine-1-yl)-N-[{3,4-dioxo-1-phenyl-7-(2-pyridyloxy)}-2-heptyl] acetamide (NK3201), suppresses development of abdominal aorticaneurysm in hamsters. J. Pharmacol. Exp. Ther. 309: 879-883, 2004.4. Takai S, Jin D, Sakaguchi M, Muramatsu M, Ishii K, Kirimura K, Sakonjo H,Miyazaki M. Comparative effects of candesartan and amlodipine in a monkeyatherosclerotic model. Hypertens. Res. 27: 517-522, 2004.5. Takai S, Jin D, Sakaguchi M, Miyazaki M. A single treatment with a specific chymaseinhibitor, TY-51184, prevents vascular proliferation in canin grafted veins. J.Pharmacol. Sci. 94: 443-448, 2004.6. Sakaguchi M, Takai S, Jin D, Miyazaki M. A specific chymase inhibitor, NK3201,suppresses bleomycin-induced pulmonary fibrosis in hamsters. Eur. J. Pharmacol.493: 173-176, 2004.7. Okumura K, Takai S, Muramatsu M, Katayama S, Sakaguchi M, Kishi K, Jin D,Miyazaki M. Human chymase degrades human fibronectin. Clin. Chim. Acta 347:223-225, 2004.8. Takai S, Jin D, Muramatsu M, Miyazaki M. Chymase as a novel target for preventionof vascular diseases. Trends Pharmacol. Sci. 25: 518-522, 2004.9. Takai S, Jin D, Muramatsu M, Okamoto Y, Miyazaki M. Therapeutic applications ofchymase inhibitors in cardiovascular disease and fibrosis. Eur. J. Pharmacol. 501:1-8, 2004.10. Okamoto Y, Takai S, Miyazaki M. Significance of chymase inhibition for preventionof adhesion formation. Eur. J. Pharmacol. 484: 357-359, 2004.11. Maruichi M, Takai S, Sugiyama T, Ueki M, Sakaguchi M, Okamoto Y, Ikeda T,Miyazaki M. Role of chymase on growth of cultured canine tenons capsulefibroblasts and scarring in a canine conjunctival flap model. Exp. Eye Res. 79:111-118, 2004.12. Maruichi M, Oku H, Takai S, Muramatsu M, Sugiyama T, Imamura Y, Minami M,Ueki M, Satoh B, Sakaguchi M, Miyazaki M, Ikeda T. Measurement of activities intwo different angiotensin II generating systems, chymase and angiotensinconverting enzyme, in the vitreous fluid of vitreoretinal disease. - A possibleinvolvement of chymase in the pathogenesis of macular hole patients.- Curr. EyeRes. 29: 321-325, 2004.13. Okamoto Y, Takai S, Miyazaki M. Significance of chymase-dependenttransforming-growth factor β formation on peritoneal adhesion formation in rat.Surg. Today 34: 865-867, 2004.14. Ebihara N, Funaki T, Takai S, Miyazaki M, Fujii K, Murakami A. Tear chymase invernal keratoconjunctivitis. Curr. Eye Res. 28: 417-420, 2004.15. Jin D, Takai S, Sakaguchi M, Okamoto Y, Muramatsu M, Miyazaki M. Anantiarrhythmic effect of a chymase inhibitor after myocardial infarction. J.Pharmacol. Exp. Ther. 309: 490-497, 2004.16. Takai S, Miyazaki M. Inhibition of transforming growth factor-・ activation is anovel effect of chymase inactivation. Lett. Drug Des. Discov. 2: 19-22, 2005.17. Morikawa T, Imanishi M, Suzuki H, Okada N, Okumura M, Konishi Y, Yoshioka K,101

Takai S, Miyazaki M. Mast cell chymase in the ischemic kidney of severe unilateralrenovascular hypertension. Am. J. Kidney Dis, 45: e45-e50, 2005.18. Takai S, Jin D, Muramatsu M, Miyazaki M. The role of chymase in vascularremodeling and tissue fibrosis. Curr. Hypertens. Rev, 2005 (in press)19. Nishio H, Takai S, Miyazaki M, Horiuchi H, Osawa M, Uemura K, Yoshida K,Mukaida M, Ueno Y, Suzuki K. Useful ness of serum mast cell-derived chymaselevels for postmort diagnosis of anaphylaxis. Int. J. Leg. Med. 2005 (in press)20. Jin D, Ueda H, Takai S, Okamoto Y, Muramatsu M, Sakaguchi M, Shibahara N,Katsuoka Y, Miyazaki M. The effect of chymase inhibition on the arteriovenousfistula stenosis in dogs. J. Am. Soc. Nephrol, 2005 (in press)1 発 表 論 文 等数 値 目 標 の 達 成 度 ( 平 成 16 年 度 分 )発 表 論 文 との 数原 著 論 文 総 説 著 書 そ の 他英 文 17 3 0 0邦 文 0 8 0 2その 他 0 0 0 0総 数 30 編2 研 究 者 養 成 教 育 に 関 わること 総 数 7 件学 位 指 導 における 役 割 ( 平 成 16 年 度 分 )指 導 者 共 同 指 導 者 共 同 研 究 者 大 学 院 講 義 コマ 数 その 他3 3 0 6 03 知 的 財 産 化 等総 件 数 0 件知 的 財 産 化 の 件 数 (( 平 成 16 年 度 の 数 )特 許 実 用 新 案 著 作 権 そ の 他申 請 0 0 0 0取 得 0 0 0 04 その 他 研 究 に 関 すること賞 など 社 会 活 動 その 他件 数 等 2 1 0102

ハイテク・リサーチプロジェクト 報 告 書 5グループ課 題 名培 養 癌 細 胞 中 の 血 管 新 生 制 御 因 子 及 び 癌 患 者 血 清 中 の 自 己 抗 体 関 連 蛋白 のプロテオーム 解 析メンバー 病 態 検 査 : 中 西 豊 文 ( 助 教 授 )、 宮 崎 彩 子 ( 講 師 )、 武 内 徹 ( 学 内 講 師 )、 中 川 俊 正( 助 教 授 )、 清 水 章 ( 教 授 )中 央 検 査 部 : 村 尾 仁 ( 助 手 )第 一 内 科 : 呼 吸 器 グループ一 般 消 化 器 外 科 : 藤 田 能 久 ( 大 学 院 2 年 生 )、 谷 川 允 彦 ( 教 授 )食 道 癌 グループと 膵 臓 癌 グループ眼 科 : 向 井 規 子 ( 大 学 院 2 年 生 )、 池 田 恒 彦 ( 教 授 )取 り 組 み 状 況 (500 字 以 内 )2002 年 度 に、まずミシガン 大 学 医 Hanash らの 手 法 の 追 試 ( 肺 癌 )を 実 施 。その 後 、 各 種 担 癌 患 者 血清 中 に 存 在 する 癌 細 胞 由 来 蛋 白 に 対 する 自 己 抗 体 の 検 索 を 展 開 した。 最 近 、 肺 adenocarcinoma 患 者 血清 中 に 診 断 指 標 の 可 能 性 の 有 る 数 種 類 の 自 己 抗 体 を 見 出 した。 今 後 は 症 例 数 を 増 やし、 感 度 ・ 特 異 度等 を 検 討 した 上 で 早 々に 英 文 誌 に 投 稿 予 定 。一 般 消 化 器 外 科 のグループ: 食 道 癌 、 膵 臓 癌 の 診 断 指 標 検 索 中 である。また、 眼 科 グループとは、これまでに 見 出 した 血 管 新 生 制 御 因 子 の 定 量 解 析 を 実 施 中 である。成 果 (500 字 以 内 )1)Preliminarily なデータではあるが、 肺 adenocarcinoma 患 者 血 清 中 に 診 断 指 標 となり 得 る 抗 α-エノラーゼ、 抗 シャペロニン、アルデヒド 脱 水 素 酵 素 抗 体 等 を 見 出 した。2) 食 道 癌 グループとの 共 同 研 究 でも、 数 種 類 の 癌 マーカーになる 可 能 性 のある 数 個 のスポットを 見出 し、 現 在 構 造 解 析 中 。学 会 報 告1) 肺 癌 患 者 血 清 中 に 存 在 する 肺 癌 細 胞 由 来 蛋 白 質 に 対 する 自 己 抗 体 の 検 索 中 西 豊 文 、 村 尾 仁 、 上 田一 仁 、 武 内 徹 、 後 藤 功 、 清 水 章 、 鈴 木 浩 之 、 矢 野 郁 也 第 51 回 日 本 臨 床 検 査 医 学 会 総 会 ・ 第 44 回 日本 臨 床 化 学 会 年 会 連 合 大 会 (ワークショップ) 2004 年 9 月 3 日 ~5 日 ( 東 京 )2) 肺 癌 患 者 血 清 中 に 存 在 する 肺 癌 細 胞 由 来 蛋 白 質 に 対 する 自 己 抗 体 のプロテオミクス 中 西 豊 文 、 村尾 仁 、 武 内 徹 、 後 藤 功 、 清 水 章 第 29 回 日 本 医 用 マススペクトル 学 会 2004 年 9 月 9、10 日 ( 出 雲市 )3) 質 量 分 析 の 前 処 理 ツールとしての 応 用 中 西 豊 文 第 55 回 日 本 電 気 泳 動 学 会 (ワークショップ)2004 年 11 月 12,13 日 ( 東 京 )4)Proteomics approach to detect unique cancer-specific proteins in an adenocarcinoma cell line.中 西 豊 文 、 上 田 一 仁 、 武 内 徹 、 村 尾 仁 、 清 水 章 第 52 回 アメリカ 質 量 分 析 学 会 2004 年 5 月 23~27日 (Nashville、TN)5) 自 己 抗 体 を 標 的 とした 癌 プロテオミクス 中 西 豊 文 大 阪 大 学 蛋 白 質 研 究 所 セミナー2005 年 3 月14、15 日 ( 大 阪 )論 文 目 録G. Kageyama, S. Kawano, S. Kanagawa, S. Kondo, M. Sugita, T. Nakanishi, A. Shimizu, S. Kumagai:Effect of mutated transporters associated with antigen-processing 2 on characteristic majorhistocompatibility complex binding peptides: analysis using electrospray ionization tandemmass spectrometry.103

Rapid Communications in Mass Spectrometry, 18, 995-1000, 2004.数 値 目 標 の 達 成 度 ( 過 去 3 年 度 分 )1 発 表 論 文 等総 数 2 編発 表 論 文 とその 数原 著 論 文 総 説 著 書 そ の 他英 文 1 0 0 0邦 文 0 0 1 0その 他 0 0 0 02 研 究 者 養 成 教 育 に 関 わること 総 数 2 件学 位 指 導 における 役 割指 導 者 共 同 指 導 者 共 同 研 究 者 大 学 院 講 義 コマ 数 その 他0 2 0 0 03 知 的 財 産 化 等総 件 数 0 件知 的 財 産 化 の 件 数 ( 初 年 度 の 数 )特 許 実 用 新 案 著 作 権 そ の 他申 請 0 0 0 0取 得 0 0 0 04 その 他 研 究 に 関 すること賞 など 社 会 活 動 その 他件 数 等 1 0 0104

ハイテク・リサーチプロジェクト 報 告 書 6グループ 血 管 内 皮 細 胞 障 害 と 酸 化 ストレスからみた 臓 器 障 害 へのアプローチ課 題 名メンバー 星 賀 正 明 ( 大 阪 医 科 大 学 学 内 講 師 )根 来 伸 行 ( 大 阪 医 科 大 学 助 手 )岡 部 太 一 ( 大 阪 医 科 大 学 助 手 )有 城 久 美 子 ( 大 阪 医 科 大 学 大 学 院 生 )宮 崎 憲 彦 ( 大 阪 医 科 大 学 大 学 院 生 )取 り 組 み 状 況 (500 字 以 内 )平 成 16 年 度 には、 動 脈 硬 化 性 プラークおよび 大 動 脈 弁 硬 化 のモデルの 確 立 を 行 った。プラークモデルでは、ウサギ 頚 動 脈 をバルーン 傷 害 後 普 通 食 で 1 ヶ 月 飼 育 することで、 平 滑 筋 主 体 のび 慢 性 内 膜 肥厚 が 生 じた。その 後 高 コレステロール 食 を 負 荷 し、1 ヶ 月 では、 脂 質 コアの 内 側 に 線 維 性 被 膜 をもつ安 定 プラーク 類 似 の 病 変 を、 更 なる 高 コレステロール 食 1 ヶ 月 継 続 により、 線 維 性 被 膜 が 薄 い 不 安 定プラーク 病 変 を 認 めた。 我 々の 開 発 したこのモデルでは、び 慢 性 内 膜 肥 厚 → 安 定 プラーク→ 不 安 定 プラークという、ヒト 冠 動 脈 における 動 脈 硬 化 病 変 の 進 展 過 程 を 3 ヶ 月 で 再 現 する 事 に 成 功 し、 従 来 のどのモデルよりも 簡 易 である。また 大 動 脈 弁 硬 化 については、ウサギに 高 コレステロール 食 を 8 週 間 負 荷 することにより、 大 動 脈 弁にマクロファージの 侵 入 および 骨 芽 細 胞 マーカーの 発 現 を 伴 った 病 変 が 生 じた。この 病 理 像 は、ヒト大 動 脈 弁 硬 化 初 期 病 変 の 病 理 像 と 類 似 していた。これらモデル 動 物 に 対 し、 様 々な 薬 剤 を 投 与 し、その 病 変 に 対 する 効 果 を 検 討 する 予 定 である。また 臨 床 例 においてはスタチン、アンジオテンシン 系 抑 制 剤 を 用 いて、 内 皮 機 能 と 種 々の 酸 化 ストレスマーカーの 相 関 を 検 討 中 である。成 果 (500 字 以 内 )本 プロジェクトの 成 果 は 以 下 の 通 りである。‣ 2004 年 7 月 : 第 36 回 日 本 動 脈 硬 化 学 会 総 会「Connexin43 の 中 膜 平 滑 筋 における 発 現 と NF-κB との 相 関 」「 可 溶 性 CD リガンドによる 腹 部 大 動 脈 瘤 破 裂 予 測 」 発 表 ( 福 岡 )‣ 2005 年 3 月 : 第 69 回 日 本 循 環 器 学 会 総 会「 Angiotensin Receptor 1 Blocker Reduces Atherosclerotic Changes of Aortic Valve inHypercholesteremic Rabbit Model」「Placental Growth Factor is a Useful Marker as a Target of Therapeutic Intervention 」 発 表予 定 ( 横 浜 )‣ 2005 年 4 月 : 第 102 回 日 本 内 科 学 会 総 会「より 強 力 なスタチンは、コレステロール 低 下 作 用 以 外 のベネフィットをもつか。」 発 表 予 定 ( 大 阪 )このように,モデル 動 物 を 用 いた 動 脈 硬 化 性 病 変 の 治 療 法 の 開 発 と、 臨 床 例 における 初 期 動 脈 硬 化 病変 の 内 皮 障 害 、 酸 化 ストレスの 関 与 とその 軽 減 について、 学 会 で 発 表 した。これらの 結 果 は 現 在 、 英文 論 文 作 成 中 であり、その 一 部 はすでに 投 稿 中 である。論 文 目 録1. Muraoka H, Negoro N, Terasaki F, Nakakoji T, Kojima S, Hoshiga M, Sugino M, Hosokawa T,Ishihara T, Hanafusa T. Re-entry Circuit in Ventricular Tachycardia Due to FocalFatty-fibrosis in a Patient with Myotonic Dystrophy. Intern Med., 44:129-35, 2005.2. Mieno S, Horimoto H, Arishiro K, Negoro N, Hoshiga M, Ishihara T, Hanafusa T, Sasaki S.Axillo-axillary bypass for in-stent restenosis in Takayasu arteritis. Int J Cardiol.,94:131-2, 2004.数 値 目 標 の 達 成 度 (2004 年 度 以 降 分 )1 発 表 論 文 等 総 数 4 編105

発 表 論 文 との 数原 著 論 文 総 説 著 書 そ の 他英 文 2( 症 例 報 告 ) 0 0 0邦 文 0 0 0 2その 他 0 0 0 02 研 究 者 養 成 教 育 に 関 わること 総 数 4 件学 位 指 導 における 役 割指 導 者 共 同 指 導 者 共 同 研 究 者 大 学 院 講 義 コマ 数 その 他1 1 0 2 03 知 的 財 産 化 等総 件 数 0 件知 的 財 産 化 の 件 数 ( 初 年 度 の 数 )特 許 実 用 新 案 著 作 権 そ の 他申 請 0 0 0 0取 得 0 0 0 04 その 他 研 究 に 関 すること賞 など 社 会 活 動 その 他件 数 等 0 2 0106

ハイテク・リサーチプロジェクト 報 告 書 7グループエンドセリンー 1(ET-1)の 網 膜 神 経 細 胞 に 対 する 作 用課 題 名メンバー 池 田 恒 彦 ( 大 阪 医 科 大 学 教 授 )奥 英 弘 ( 大 阪 医 科 大 学 助 教 授 )杉 山 哲 也 ( 大 阪 医 科 大 学 講 師 )小 嶌 祥 太 ( 大 阪 医 科 大 学 助 手 )勝 村 ちひろ( 大 阪 医 科 大 学 大 学 院 生 )平 尾 真 実 ( 大 阪 医 科 大 学 大 学 院 生 )山 上 高 生 ( 大 阪 医 科 大 学 大 学 院 生 )小 林 崇 俊 ( 大 阪 医 科 大 学 大 学 院 生 )竹 田 清 子 ( 大 阪 医 科 大 学 大 学 院 生 )向 井 規 子 ( 大 阪 医 科 大 学 大 学 院 生 )石 崎 英 介 ( 大 阪 医 科 大 学 大 学 院 生 )取 り 組 み 状 況 (500 字 以 内 )我 々は、これまでグルタミン 酸 誘 発 網 膜 神 経 細 胞 死 に 対 する 修 飾 作 用 、および 虚 血 網 膜 での ET-1 発現 機 序 につき 検 討 してきた。その 結 果 、 培 養 網 膜 神 経 細 胞 には ETA と ETB 受 容 体 の 存 在 が 確 認 された。またグルタミン 酸 暴 露 24 時 間 後 の 網 膜 神 経 細 胞 の 状 態 と 細 胞 生 存 率 で ET-1 の 作 用 を 定 量 した 結 果 、ET-1 は 10nM 以 上 の 濃 度 でグルタミン 酸 誘 発 細 胞 死 を 増 強 したが、ET-1 単 独 では 細 胞 死 を 惹 起 させなかった。 同 様 の 結 果 は TUNEL assay でも 確 認 され、ET-1 の 細 胞 死 増 強 作 用 は ETA 受 容 体 を 介 してグルタミン 酸 による 細 胞 死 を 増 強 していると 考 えられた。 緑 内 障 の 進 行 にグルタミン 酸 を 介 した 興 奮 性 細胞 死 の 関 与 が 報 告 されているが、ET-1 はその 毒 性 を 増 強 する 可 能 性 が 示 唆 された。 現 在 、 網 膜 神 経 細胞 を 低 酸 素 状 態 で 培 養 し、 神 経 細 胞 の ET-1 発 現 の 変 化 をみており、 低 酸 素 状 態 に 陥 った 神 経 細 胞 からET-1 発 現 が 増 強 していると 考 えられる 結 果 を 得 ている。ET-1 がグルタミン 酸 神 経 毒 生 を 増 強 する 機 序に 関 しては、ETA 状 態 を 介 した 細 胞 内 カルシウムイオン 流 入 の 増 強 が 推 測 される。この 点 に 関 してもカルシウムイメージングを 用 いて 検 討 中 である。成 果 (500 字 以 内 )本 プロジェクトの 成 果 は 以 下 の 通 りである。‣ 2004 年 4 月 :ARVO (The Association for Research in Vision and Ophthalmology ) annual meeting"Amelioration of Endothelin - 1 Induced Optic Nerve Head Ischemia by Topical Bunazosin." 発 表 (Fort Lauderdale)‣ 2004 年 4 月 :ARVO annual meeting "Glutamate level in optic nerve head of rabbit during thehigh intraocular pressure. " 発 表 (Fort Lauderdale)‣ 2004 年 4 月 :ARVO annual meeting " Plasma Endothelin - 1 Levels Depress Optic Nerve HeadCirculation Detected during Glucose Tolerance Test." 発 表 (Fort Lauderdale)‣‣ 2004 年 4 月 :ARVO annual meeting " Cell death induced by activation of NMDA receptors inthe retinal microvasculature.‣ 2004 年 6 月 : 第 110 回 京 都 眼 科 学 会 宿 題 報 告 " 網 膜 血 管 周 皮 細 胞 と ATP 受 容 体 – 糖 尿 病 網 膜 症との 関 連 -" 発 表 ( 京 都 )‣ 2004 年 9 月 :XVI International Congress of Eye Research シンポジウム 緑 内 障 –Symphony へ-" 発 表 (Sydney)‣ 2004 年 11 月 : 第 57 回 日 本 臨 床 眼 科 学 会 シンポジウム" 網 膜 血 管 周 皮 細 胞 と ATP 受 容 体 – 糖 尿 病網 膜 症 との 関 連 -" 発 表 ( 京 都 )このように 眼 科 学 における 各 種 薬 剤 や 負 荷 の 眼 底 血 流 におよぼす 影 響 や 網 膜 、 視 神 経 乳 頭 におけるエンドセリンの 作 用 およびアポトーシスとの 関 連 など 基 礎 ・ 臨 床 的 研 究 成 果 を 国 内 外 で 発 表 しており、107

一 部 は 大 学 院 生 の 研 究 テーマとして 提 出 した。論 文 目 録1.Nakanishi M, Sugiyama T, Nakajima M, Ikeda T.Changes in orbital hemodynamics induced bynipradilol in healthy volunteers. J. Ocular Pharmacol. Ther 20(1),25-33,20042.Sugiyama T, Kobayashi M, Kawamura H, Li Q, Puro DG.Enhancement of P2X7-Induced pore formationand apoptosis. An early effect of diabetes on the retinal misrovasculature.Invest OphthalmolVis Sci. 45(3),1026-1032,20043.Rahner C, Fukuhara M, Peng S, Kojima S, Rizzolo LJ.The apical and basal environments of theretinal pigment epithelium regulate the maturation of tight junctions during development. JCell Sci. 117,3307-3318,20044.Okuno T, sugiyamaT, Kojima S, Nakajima M and Ikeda T.Diurnal variation in microcirculationof ocular fundus and visual field change in normal-tension glaucoma. Eye 18,697-702,20045.Katsumura C, Sugiyama T, Nakamura K, Obayashi H, Hasegawa H, Oku H, Ikeda T.Effects of advancedglycation end products on hyaluronan photolysis . A new mechanism of diabetic vitreopathy.Ophthalmic Res 36(6),327-331,20046.Hirao M, Oku H, Goto W, Sugiyama T, Kobayashi T, Ikeda T. Effects of adenosine on optic nervehead circulation in rabbits. Exp Eye Res. 79(5):729-735,20047.Oku H, Goto W, Okuno T, Kobayashi T, Sugiyama T, Ota T, Yoneda S, Hara H, Ikeda T. Effects ofpoly(ADP-ribose) polymerase inhibitor on NMDA-induced retinal injury. Curr Eye Res.29(6):403-411,2004.8.Oku H, Goto W, Kobayashi T, Okuno T, Hirao M, Sugiyama T, Yoneda S, Hara H, Ikeda T. Adenosineprotects cultured retinal neurons against NMDA-induced cell death through A1 receptors. CurrEye Res. 29(6):449-455,20049.Sugiyama T, Kawamura H, Yamanishi S, Kobayashi M, Katsumura K, Puro DG. Regulation of P2X7-inducedpore formation and cell death in pericyte-containing retinal microvessels. Am J Physiol CellPhysiol. 288(3):C568-C576, 2005.6 数 値 目 標 の 達 成 度 ( 過 去 3 年 度 分 )1 発 表 論 文 等 総 数 9 編発 表 論 文 との 数原 著 論 文 総 説 著 書 そ の 他英 文 9 0 0 0邦 文 0 0 0 0その 他 0 0 0 02 研 究 者 養 成 教 育 に 関 わること 総 数 5 件学 位 指 導 における 役 割指 導 者 共 同 指 導 者 共 同 研 究 者 大 学 院 講 義 コマ 数 その 他2 1 0 2 03 知 的 財 産 化 等総 件 数 0 件知 的 財 産 化 の 件 数 ( 初 年 度 の 数 )特 許 実 用 新 案 著 作 権 そ の 他申 請 0 0 0 0取 得 0 0 0 04 その 他 研 究 に 関 すること賞 など 社 会 活 動 その 他件 数 等 0 0 0108

Ⅷ. 平 成 17 年 度 事 業 計 画1. 場 所総 合 研 究 棟 3 階 全 フロアー・4 階 会 議 室 ・5 階 西 端 3 室第 3 研 究 館 1、 2 階 及 び 4 階2. 運 営 組 織1 教 員 及 び 職 員機 構 長 佐 野 浩 一 ( 兼 務 : 予 防 ・ 社 会 医 学 講 座 教 授 )副 機 構 長 森 浩 志 ( 兼 務 : 総 合 診 断 ・ 治 療 学 講 座 教 授 )副 機 構 長 大 槻 勝 紀 ( 兼 務 : 基 盤 医 学 講 座 教 授 )学 内 講 師 高 淵 雅 廣 ( 専 任 : 放 射 線 管 理 責 任 者 )技 師 長技 師 長 代 理香 川 満 夫永 井 利 昭( 兼 務 : 総 合 診 断 ・ 治 療 学 講 座 )( 専 任 )技 師 長 補 佐主 任 技 術 員主 任 技 術 員下 川 要上 野 照 生藤 岡 良 彦技 術 補 助 員 吉 野 富 美 子 ( 専 任 )技 術 補 助 員南 和 子 ( 専 任 )契 約 職 員アルバイト 職 員生 出 林 太 郎柴 田 映 子( 専 任 )( 専 任 )( 兼 務 : 総 合 診 断 ・ 治 療 学 講 座 )( 専 任 )( 兼 務 : 予 防 ・ 社 会 医 学 講 座 )執 行 責 任 者画 像 解 析 系 渡 辺 正 仁 ( 兼 任 : 基 盤 医 学 講 座 助 教 授 )分 子 ・ 代 謝 系 林 秀 行 ( 兼 任 : 応 用 基 盤 医 学 講 座 教 授 )細 胞 解 析 系 吉 田 龍 太 郎 ( 兼 任 : 基 盤 医 学 講 座 助 教 授 )RI 実 験 系 高 淵 雅 廣 ( 専 任 )技 術 教 育 系高 度 安 全 実 験 系中 川 俊 正中 野 隆 史プロジェクト東 プロジェクト 東 治 人後 山 プロジェクト 後 山 尚 久中 張 プロジェクト 中 張 隆 司渡 辺 プロジェクト 渡 辺 正 仁ハイテク・リサーチ・センター 大 槻 勝 紀( 兼 任 : 感 染 対 策 室 室 長 )( 兼 務 : 予 防 ・ 社 会 医 学 講 座 助 教 授 )2 運 営 委 員 ( 平 成 17 年 3 月 末 現 在 )所 属 職 名 氏 名 所 属 職 名 氏 名物 理 助 教 授 和 田 明 第 1 内 科 助 手 古 玉 大 介化 学 学 内 講 師 境 晶 子 第 2 内 科 診 療 助 教 授 島 本 史 夫生 物 講 師 浅 井 一 視 第 3 内 科 助 手 宗 宮 浩 一数 学 助 教 授 西 村 保 一 郎 神 経 精 神 科 助 手 吉 田 祥小 児 科 助 手 瀧 谷 公 隆第 1 解 剖 助 教 授 柴 田 雅 朗 消 化 器 外 科 講 師 高 折 恭 一第 2 解 剖 学 内 講 師 早 﨑 華 胸 部 外 科 助 手 吉 田 正 隆第 1 生 理 学 内 講 師 相 馬 義 郎 脳 神 経 外 科 助 教 授 宮 武 伸 一109

第 2 生 理 助 手 山 路 純 子 麻 酔 科 助 手 村 谷 忠 利医 化 学 助 手 中 井 由 実 整 形 外 科 助 教 授 木 下 光 雄薬 理 助 教 授 高 井 真 司 皮 膚 科 助 手 黒 川 晃 夫第 1 病 理 助 手 芥 川 寛 泌 尿 器 科 助 手 坂 元 武第 2 病 理 講 師 山 田 隆 司 眼 科 講 師 杉 山 哲 也微 生 物 助 教 授 中 野 隆 史 耳 鼻 咽 喉 科 学 内 講 師 寺 田 哲 也衛 生 講 師 土 手 友 太 郎 放 射 線 科 助 教 授 猪 俣 泰 典法 医 助 手 田 村 明 敬 産 婦 人 科 助 教 授 後 山 尚 久口 腔 外 科 助 手 木 村 吉 宏研 究 機 構 技 師 長 代 理 永 井 利 昭 病 態 検 査 学 助 教 授 中 西 豊 文形 成 外 科 助 手 廣 田 龍 一 郎救 急 医 療 部 助 手 三 嶋 隆 之3. 事 業 計 画研 究 機 構 の 長 期 計 画学 校 法 人 の 長 期 計 画 に 示 されたイメージによると、いずれ 第 2 総 合 研 究 棟 が 必 要 になるとされている。大 阪 医 科 大 学 の 将 来 イメージ機 構 整 備20502040教 育 改 革少 子 高 齢 化医 学 教 育 改 革2030病 院 11 号 館第 3 次 大 学 院 改 革2020病 院 10 号 館共 同 利 用 会 館 建看 護 学 科 設 置2010病 院 9 号 館第 2 総 合 研 究 棟入 試 制 度 改 革第 2 次 大 学 院 改 革2006病 院 8 号 館サテライト 等適 正 配 置2005学 生 棟 建 設看 護 学 校 校 舎 建 設 ・ 歴 史 資 料 館 公 開2004病 院 7 号 館2003容 積 率 の 緩 和建 築 整 備110

第 2 総 合 研 究 棟 に 含 まれる 可 能 性 のある 施 設この 計 画 は 本 学 の 中 期 計 画 (CS21)が 順 調 に 進 めばおそくとも 10 年 ~15 年 後 に 実 施 されるものと 予 測 され、 研 究 機 構 としても 長 期 の 展 望 を 描 いておく 必 要 がある。第 2 総 合 研 究 棟 は 現 在 散 在 している 研 究 施 設 あるいは 今 後 医 学 研 究 に 必 要 とされる 可 能 性 のあるものを 考 えるべきで、 特 に 通 常 の 機 器 の 設 置 とはことなる 特 殊 な 機 器 ・ 設 備 を 収 容 するものと 考えられる。実 験 動 物 に 関 る 施 設高 度 安 全 生 物 実 験 に 関 る 施 設ヒト 形 態 研 究 に 関 る 施 設 ( 剖 検 センター?)RI 実 験 施 設 ?研 究 機 構 の 中 期 計 画第 1 期 中 期 計 画 ( 今 期 )‣ 機 器 デジタル 化 によるスペースマネージメントの 推 進‣ センターや 実 験 室 の 統 合‣ 学 内 プロジェクトの 整 理 ⇒ 共 同 研 究 プロジェクトの 強 化‣ 学 学 ・ 産 学 ・ 官 学 連 携 研 究 の 強 化‣ 学 内 研 究 費 の 集 約 ・ 整 理‣ 知 財 の 確 保‣ 独 立 採 算 的 運 営第 2 期 中 期 計 画 (イメージ)‣ 中 央 研 究 機 構 ( 仮 称 )または 研 究 者 養 成 大 学 院 ( 仮 称 )への 移 行‣ 知 財 取 り 扱 い 部 署 の 形 成‣ 実 験 研 究 に 関 る 部 署 の 関 係 整 理 ( 統 合 あるいは 新 設 )‣ その 他第 3 期 中 期 計 画 (イメージ)‣ 第 2 総 合 研 究 棟 計 画 の 立 案‣ 総 合 研 究 棟 建 て 替 えに 向 けた 長 期 計 画 の 立 案‣ その 他111

この 第 1 期 中 期 計 画 に 基 づいて、 平 成 17 年 度 事 業 計 画 を 以 下 に 立 案 した。平 成 17 年 度 事 業 計 画 ( 案 )課 題 平 成 17 年 度 事 業 計 画 進 捗 状 況重点施設・設備組織その他第 2 総 合 研 究 棟 構想 の 構 築‣ 電 顕 デジタル 化 によるスペースマネージメント‣ デジタル 電 顕 補 助 金 補 助 金 申 請 ( 準 備 中 )‣ 旧 式 電 顕 の 廃 棄 ( 予 定 )‣ 電 顕 の 再 配 置 ( 予 定 )‣ RI 実 験 系 の 移 設 計 画 ( 準 備 中 )‣ 実 験 動 物 センター 長 を 執 行 会 議 のオブザーバーとする( 予 定 )‣ 寄 附 講 座 に 貸 し 出 し 中‣ 利 用 料 の 見 直 し‣ 発 注 ( 準 備 中 )‣ 補 助 金 申 請 書 の 作 成 ( 準 備 中 )‣ 実 験 動 物 センターとの関 係 整 理共 同 研 究 室 の 有 効 ‣ 共 同 利 用 室 の 運 営 開 始利 用デジタル 化 促 進 に ‣ ナノ 生 体 観 察 デジタルよるスペースマネ システムの 導 入ージメント‣ 再 配 置‣ 電 顕 ・ 暗 室 の 再 配 置新 規 導 入 機 器 ‣ ナノ 生 体 観 察 システム ‣ ルミノイメージアナライザーの 周 辺 機 器 導 入 ‣ ソフテックス X- 線 照 射 装 置機 器 廃 棄 ‣ 廃 棄 機 器 の 選 定 ‣ H-800 透 過 電 顕‣ S-800 走 査 電 顕その 他独 立 会 計 を 行 うた ‣ 会 計 の 簡 素 化めの 予 算 根 拠 の 明確 化 と 財 源 の 確 保センターの 統 合技 術 職 員 雇 用 形 式の 多 様 化その 他‣ 現 在 正 式 に 予 算 化 されていない 機 構 収 入分 を 計 算 ( 準 備 中 )‣ 全 収 支 の 調 査 ( 準 備 中 )‣ 収 支 に 基 づく 予 算 要 望 ‣ 要 望 書 ( 準 備 中 )‣ バイオセーフティ 実 験 ‣ 委 員 会 および 規 程 類 の 整 備 ( 準 備 中 )室 の 吸 収‣ 職 員 の 資 質 向 上 ‣ アルバイトの 継 続 維 持‣ 契 約 職 員 の 継 続 維 持‣ 学 校 教 育 法 改 正 による 研 究 補 助 員 ( 仮 称 )の 導 入 と 技 術 職 員 の 区 分 準 備 調 査 ( 予 定 )‣ 学 内 他 部 署 業 務 の 受 付 開 始‣ その 他‣ 執 行 責 任 者 の 責 任 強 化 ‣ 各 系 への 予 算 配 分情 報 ‣ 情 報 の 共 有 化 ‣ 平 成 16 年 度 研 究 機 構 年 報 の 発 刊 ( 準 備 中 )啓 発 ・ 教 育 ‣ 利 用 者 会 議 の 強 化 ‣ 続 行‣ 利 用 者 への 啓 発 活 動 の強 化‣ 講 習 会 開 催 ・ 大 学 院 共 同 実 験 施 設 セミナーへの 協 力‣ 学 内 諸 研 究 会 の 支 援環 境 配 慮 型 運 営 ‣ 電 気 ・ 水 道 水 の 節 減 ‣ 炭 酸 ガス 排 出 抑 制 運 転 の 続 行‣ デジタル 化 機 器 導 入 による 冷 却 水 の 削 減その 他112

Ⅸ. 研 究 機 構 に 関 連 する 規 程 および 規 則1. 大 阪 医 科 大 学 研 究 機 構 規 程2. 大 阪 医 科 大 学 研 究 機 構 運 営 委 員 会 規 則3. 大 阪 医 科 大 学 研 究 機 構 における 共 同 研 究 に 関 する 規 則4. 大 阪 医 科 大 学 研 究 機 構 の 研 究 支 援 部 門 における 共 同 利 用 に 関 する 規 則5. 大 阪 医 科 大 学 研 究 機 構 共 同 研 究 に 関 する 内 規6. 大 阪 医 科 大 学 研 究 機 構 共 同 研 究 室 利 用 規 則7. 大 阪 医 科 大 学 ハイテク・リサーチ・センター 規 則8. 大 阪 医 科 大 学 研 究 機 構 高 度 安 全 実 験 室 利 用 細 則9. 大 阪 医 科 大 学 放 射 性 同 位 元 素 研 究 室 放 射 線 障 害 予 防 規 定10. 大 阪 医 科 大 学 放 射 性 同 位 元 素 研 究 室 ラジオアイソトープ 取 扱 細 則113

大 阪 医 科 大 学 研 究 機 構 規 程( 平 成 16 年 4 月 1 日 施 行 )( 教 )( 設 置 および 使 命 )第 1 条 大 阪 医 科 大 学 ( 以 下 「 本 学 」という)は 医 学 の 教 育 研 究 の 推 進 を 使 命 とする大 阪 医 科 大 学 研 究 機 構 ( 以 下 「 機 構 」という)を 設 置 する。2 大 阪 医 科 大 学 大 学 院 は 機 構 を 共 用 する。( 構 成 )第 2 条 機 構 は 教 育 研 究 拠 点 としての「 共 同 研 究 部 門 」と 各 種 研 究 を 支 援 するための「 研 究 支 援 部 門 」をもって 構 成 する。2 各 々の 部 門 は 機 構 長 の 指 揮 監 督 のもとに 副 機 構 長 が 統 括 する。3 共 同 研 究 部 門 は 学 長 あるいは 大 学 院 医 学 研 究 科 長 が 認 めた 若 干 数 の 共 同 研 究 プロジェクト(センターと 称 することができる)を 遂 行 する。(1) 各 プロジェクト(センター)に 執 行 責 任 者 (センター 長 )を 置 く。(2) その 他 共 同 研 究 部 門 に 関 する 事 項 は 別 に 定 める。4 研 究 支 援 部 門 には 必 要 に 応 じて 系 ・ 室 を 置 き、 共 同 研 究 部 門 をはじめ 本 学 および 本 学 大 学 院 における 研 究 を 支 援 する。(1) 各 系 ・ 室 に 執 行 責 任 者 を 置 く。(2) 研 究 支 援 部 門 の 利 用 に 関 する 事 項 は 別 に 定 める。( 機 構 長 、 職 員 等 )第 3 条 機 構 に 次 の 教 員 および 職 員 を 置 く。(1) 機 構 長(2) 副 機 構 長 ( 部 門 長 )2 名(3) 執 行 責 任 者 ( 専 任 / 兼 任 )(4) その 他 必 要 な 教 員 および 職 員 ( 教 員 、 技 術 職 員 および 用 務 職 員 等 )2 機 構 長 は 学 長 が 指 名 する。3 機 構 長 の 任 期 は 2 年 とし、2 期 を 限 度 として 重 任 を 妨 げない。ただし、 任 期 満 了 の 後 でも、 後 任 の機 構 長 が 指 名 されるまではその 職 務 を 行 う。4 副 機 構 長 および 研 究 支 援 部 門 各 系 ・ 室 等 の 執 行 責 任 者 は 機 構 長 が 指 名 する。5 副 機 構 長 ・ 任 期 制 の 教 員 および 職 員 の 任 期 は、それぞれを 指 名 した 上 位 の 職 の 任 期 と 同 じとする。ただし、 特 別 なプロジェクトの 執 行 責 任 者 の 任 期 はそのプロジェクトに 設 定 された 期 間 とする。6 機 構 長 は 学 長 の 監 督 のもとに 機 構 の 業 務 の 遂 行 に 責 任 を 負 う。7 副 機 構 長 は 部 門 長 として 機 構 長 を 補 佐 し、 機 構 長 のもとに 各 々の 部 門 を 統 括 する。8 その 他 の 職 員 は 機 構 長 のもとに 機 構 の 業 務 に 従 事 する。( 運 営 委 員 会 )第 4 条 機 構 の 管 理 運 営 に 関 する 重 要 事 項 を 審 議 するため 機 構 運 営 委 員 会 ( 以 下 「 運 営 委 員 会 」という)を 置 く。2 運 営 委 員 会 の 組 織 および 運 営 については 別 に 定 める。( 執 行 会 議 )第 5 条 機 構 に 執 行 会 議 を 置 く。2 執 行 会 議 は 機 構 長 、 副 機 構 長 、 執 行 責 任 者 、 専 任 教 員 、および 技 術 員 の 代 表 1 名 をもって 構 成 する。3 執 行 会 議 は 機 構 の 円 滑 な 管 理 および 運 営 について 必 要 な 事 項 を 審 議 する。4 機 構 長 は 定 期 的 に 執 行 会 議 を 開 かなければならない。114

( 利 用 者 会 )第 6 条 機 構 に 利 用 者 会 を 置 く。2 研 究 支 援 部 門 の 執 行 責 任 者 は 管 轄 する 系 ・ 室 等 の 円 滑 な 運 営 を 図 るために 各 系 ・ 室 ごとの 利 用 者会 を 必 要 に 応 じて 招 集 しその 議 長 となる。3 利 用 者 会 は 各 系 ・ 室 に 関 わる 機 構 の 教 員 、 職 員 および 利 用 者 をもって 構 成 する。4 利 用 者 会 の 活 動 内 容 等 について 執 行 責 任 者 は 担 当 副 機 構 長 に 随 時 報 告 するとともに、 執 行 会 議 において 報 告 しなければならない。5 共 同 研 究 部 門 のプロジェクトについてはそれぞれ、 利 用 者 をプロジェクト 構 成 員 、 利 用 者 会 をプロジェクト 会 議 と 読 み 替 える。( 報 告 書 等 )第 7 条 機 構 長 は 機 構 の 運 営 状 況 ・ 共 同 研 究 に 関 する 報 告 等 を 掲 載 した 年 報 を 発 行 しなければならない。( 補 則 )第 8 条 この 規 程 に 定 めるものの 他 に 機 構 に 関 して 必 要 な 事 項 は 別 に 定 める。2 この 規 程 の 改 廃 は 運 営 委 員 会 の 議 を 経 て 教 授 会 の 承 認 をもって 行 う。附 則 1この 規 程 は 平 成 5 年 4 月 1 日 から 施 行 する。申 し 合 わせ 事 項 として、センター 長 が 臨 床 教 授 ( 基 礎 教 授 )の 場 合 、 副 センター 長 は 基 礎 教 授 ( 臨床 教 授 )とする。附 則 2この 改 正 は、 平 成 16 年 4 月 1 日 から 施 行 する。なお、 平 成 16 年 3 月 31 日 をもって 大 阪 医 科 大 学 機 器 共 同 利 用 センター 長 選 考 規 程 を 廃 止 し、 併 せて 上 記 の 申 し 合 わせ 事 項 を 廃 止 する。附 則 3この 改 正 は、 平 成 17 年 4 月 1 日 から 施 行 する。115

付 図大 阪 医 科 大 学 研 究 機 構 の 人 事 組 織 図執 行 会 議機 構 長 ( 学 長 指 名 )副 機 構 長研 究 支 援 部 門 担 当教 員 系 ・ 室 執 行 責 任 者 技 術 系 職 員 ( 代 表 )副 機 構 長共 同 研 究 部 門 担 当プロジェクト 執 行責 任 者技 術 系 職 員教 員技 術 系 職 員技 術 補 助 員大 学 院 生大 阪 医 科 大 学 研 究 機 構 の 組 織 図機 構 長運 営 委 員 会執 行 会 議機 構 長 ・ 副 機 構 長執 行 責 任 者専 任 教 員技 術 員 の 代 表利 用 者 会執 行 責 任 者教 員 ・ 技 術 員利 用 者プロジェクト 会 議執 行 責 任 者教 員 ・ 技 術 員大 学 院 生大 阪 医 科 大 学 研 究 機 構 の 規 程 等 関 係 図研 究 機 構 規 程共 同 研 究 に 関 する 規 則 共 同 利 用 に 関 する 規 則 運 営 委 員 会 規 則その 他 規 則その 他 細 則 ・ 内 規 など その 他 細 則 ・ 内 規 など その 他 細 則 ・ 内 規 などその 他 細 則 ・ 内 規 など116

大 阪 医 科 大 学 研 究 機 構 運 営 委 員 会 規 則( 趣 旨 )第 1 条 この 規 則 は 大 阪 医 科 大 学 研 究 機 構 ( 以 下 「 機 構 」という) 規 程 第 4 条 第 2 項 に 基 づき 機 構 運 営委 員 会 ( 以 下 「 運 営 委 員 会 」という)に 関 する 必 要 な 事 項 を 定 める。( 協 議 事 項 )第 2 条 運 営 委 員 会 は 機 構 の 運 営 に 関 する 重 要 事 項 を 協 議 する。( 組 織 等 )第 3 条 運 営 委 員 会 は 次 の 各 号 に 掲 げる 委 員 をもって 組 織 する。(1) 機 構 長(2) 副 機 構 長(3) 各 講 座 ・ 教 室 等 の 研 究 ユニットより 1 名 ずつ 選 出 された 運 営 委 員(4) 機 構 専 任 教 員 および 技 術 員 から 各 1 名(5) 執 行 責 任 者2 前 項 (3) 号 の 委 員 の 任 期 は 2 年 とし、 再 任 できる。ただし 補 欠 委 員 の 任 期 は 前 任 者 任 期 間 とする。( 委 員 長 等 )第 4 条 運 営 委 員 会 に 委 員 長 および 副 委 員 長 を 置 き、おのおの 機 構 長 および 副 機 構 長 をもって 充 てる。2 委 員 長 は 運 営 委 員 会 を 招 集 し、その 議 長 となる。3 副 委 員 長 は 委 員 長 を 補 佐 し、 委 員 長 に 事 故 ある 時 はその 職 務 を 代 行 する。( 議 事 )第 5 条 運 営 委 員 会 は 過 半 数 の 出 席 ( 委 任 状 を 含 む)により 議 事 を 開 く。2 採 決 を 要 するときは、 出 席 委 員 の 過 半 数 の 賛 否 により 決 し、 可 否 同 数 の 時 は 議 長 が 決 する。第 6 条 委 員 長 が 必 要 あると 認 めたときは 委 員 会 の 承 認 を 得 て 委 員 以 外 の 者 の 出 席 を 求 め、 説 明 または意 見 を 聴 取 することができる。( 専 門 委 員 会 )第 7 条 運 営 委 員 会 は、 専 門 の 事 項 を 調 査 検 討 させるため、 専 門 委 員 会 を 置 くことができる。2 専 門 委 員 会 の 委 員 は 運 営 委 員 会 の 委 員 長 が 委 嘱 する。( 補 則 )第 8 条 この 規 則 に 定 めるものの 他 、 運 営 委 員 会 の 運 営 に 関 し 必 要 な 事 項 は 委 員 長 が 別 に 定 める。2 この 規 程 の 改 廃 は 運 営 委 員 会 の 議 を 経 て 教 授 会 の 承 認 をもって 行 う。附 則 1この 規 則 は、 平 成 5 年 4 月 1 日 から 施 行 する。附 則 2この 改 正 は、 平 成 16 年 4 月 1 日 から 施 行 する。117

大 阪 医 科 大 学 研 究 機 構 における 共 同 研 究 に 関 する 規 則( 目 的 )第 1 条 大 阪 医 科 大 学 研 究 機 構 規 程 第 2 条 第 3 項 の 定 めに 従 い、 共 同 研 究 部 門 におけるプロジェクトの円 滑 な 遂 行 を 図 るために 本 規 則 を 定 める。(プロジェクトの 選 定 )第 2 条 学 院 医 学 研 究 科 長 ( 以 下 「 研 究 科 長 」という)は 申 請 された 共 同 研 究 プロジェクトの 中 から 任期 中 に 達 成 できるものを 選 定 し、 大 学 院 医 学 研 究 科 委 員 会 の 議 を 経 て、 機 構 長 に 付 託 する。2 ここにいう 共 同 研 究 とは 以 下 のものを 指 す。(1) 学 内 ・ 研 究 科 内 の 複 数 講 座 ・ 教 室 等 が 共 同 して 行 う 研 究(2) 本 学 の 講 座 が 学 外 の 学 術 等 研 究 施 設 と 共 同 して 行 う 研 究(3) 産 官 学 、 官 学 あるいは 産 学 が 連 携 して 行 う 研 究(4) その 他 、 機 構 長 が 推 薦 した 研 究3 プロジェクトの 申 請 者 は 別 に 定 める 様 式 のプロジェクト 申 請 書 を 提 出 し、 審 査 を 受 けなければならない。(プロジェクト 遂 行 組 織 の 構 成 )第 3 条 採 択 されたプロジェクトの 申 請 者 は 自 ら 執 行 責 任 者 となり、 各 講 座 等 から 選 任 された 任 期 制 教員 ( 専 任 / 兼 任 )あるいは 任 期 制 技 術 員 ( 専 任 / 兼 任 )によるプロジェクトを 編 成 しなければならない。なお、 任 期 終 了 後 、 専 任 の 教 員 および 技 術 員 は 元 に 復 するものとする。2 任 期 制 専 任 教 員 を 置 く 場 合 には、その 教 員 の 所 属 する 部 署 の 責 任 者 の 同 意 を 得 た 上 で、 大 学 院 医 学研 究 科 委 員 会 の 了 解 を 得 なければならない。3 任 期 制 専 任 技 術 員 を 置 く 場 合 には、その 技 術 員 の 所 属 する 部 署 の 責 任 者 の 同 意 を 得 た 上 で、 理 事 会の 了 解 を 得 なければならない。4 執 行 責 任 者 は 定 期 的 にプロジェクト 会 議 (センターと 称 する 場 合 にはセンター 会 議 )を 開 催 し、プロジェクトを 円 滑 に 推 進 しなければならない。( 研 究 プロジェクトの 資 金 )第 4 条 採 択 されたプロジェクトに 関 わる 資 金 ( 一 部 公 的 研 究 費 を 除 く)は 執 行 責 任 者 自 らが 機 構 予 算の 一 部 として 準 備 し、これをもってプロジェクトを 遂 行 する。2 プロジェクトの 資 金 は 講 座 研 究 費 等 の 内 部 資 金 のほか 外 部 資 金 をもって 充 てることができる。3 機 構 長 はプロジェクトが 補 助 金 の 対 象 になるなど 一 定 以 上 の 評 価 を 受 け、かつ 継 続 している 場 合 には、その 評 価 を 研 究 科 長 に 上 申 し、 研 究 科 長 はその 評 価 に 基 づいて 該 当 プロジェクトに 優 遇 措 置 を 講ずるように 努 めなければならない。( 設 置 場 所 )第 5 条 プロジェクトの 遂 行 場 所 は 原 則 として 機 構 内 に 置 く。2 特 別 な 理 由 がある 場 合 、プロジェクトの 遂 行 場 所 は 機 構 の 他 、 各 講 座 等 に 置 くことができる。( 報 告 )第 6 条 執 行 責 任 者 はプロジェクトの 進 捗 状 況 あるいは 成 果 を 年 報 に 掲 載 しなければならない。( 知 的 資 産 に 関 する 事 項 )第 7 条 研 究 プロジェクトにおいて 知 的 資 産 価 値 を 認 める 成 果 を 得 たときは、 知 的 資 産 化 に 協 力 する。( 規 則 の 改 廃 )第 8 条 本 規 則 の 改 廃 は 機 構 長 の 発 議 により、 大 学 院 医 学 研 究 科 委 員 会 の 議 を 経 て 行 う。118

附 則 11. この 規 則 は、 平 成 16 年 4 月 1 日 から 施 行 する。2. 本 規 則 第 4 条 第 3 項 については 学 校 法 人 大 阪 医 科 大 学 の 規 程 ・ 規 則 ・ 内 規 等 に 従 う。附 則 2この 改 正 は 平 成 17 年 4 月 1 日 から 施 行 する。119

大 阪 医 科 大 学 研 究 機 構 の 研 究 支 援 部 門 における 共 同 利 用 に 関 する 規 則( 目 的 )第 1 条 大 阪 医 科 大 学 研 究 機 構 規 程 第 2 条 第 4 項 の 定 めに 従 い、 研 究 機 構 ( 以 下 「 機 構 」という)による 研 究 支 援 を 円 滑 に 行 うために 本 規 則 を 定 める。( 利 用 資 格 および 許 可 )第 2 条 利 用 資 格 者 は 次 に 掲 げるものとし、 利 用 を 希 望 する 者 は 所 定 の 利 用 申 請 手 続 きをとらなければならない。(1) 本 学 在 籍 の 教 職 員(2) 本 学 の 大 学 院 生 および 研 究 生(3) 本 学 の 非 常 勤 講 師 、 非 常 勤 医 師 、 非 常 勤 教 員 、 副 手 および 専 攻 医(4) 共 同 研 究 部 門 の 研 究 に 関 わる 者(5) その 他 機 構 長 が 認 めた 者( 利 用 法 )第 3 条 利 用 者 は 設 備 や 機 器 等 を 内 規 等 の 約 束 に 従 って 利 用 しなければならない。2 利 用 者 が 設 備 や 機 器 等 に 不 都 合 を 発 見 したときには、 直 ちにその 旨 を 管 轄 の 執 行 責 任 者 に 報 告 し、その 指 示 に 従 わなければならない。3 利 用 者 の 所 属 長 はその 利 用 者 の 指 導 ・ 監 督 責 任 を 負 う。4 機 構 は、 利 用 者 が 故 意 または 重 大 な 過 失 によって 設 備 や 機 器 等 に 損 害 を 与 えた 場 合 、その 利 用 を 禁止 できる。5 機 構 は、 利 用 者 が 機 構 の 設 備 や 機 器 等 に 損 害 を 与 えた 場 合 、 利 用 者 の 所 属 長 あるいは 利 用 者 本 人 に復 旧 を 求 めることができる。( 知 的 資 産 に 関 する 事 項 )第 4 条 利 用 者 が 機 構 を 利 用 して 知 的 資 産 価 値 を 認 める 成 果 を 得 たときは、 知 的 資 産 化 に 協 力 する。( 規 則 の 改 廃 )第 5 条 本 規 則 の 改 廃 は 機 構 長 の 発 議 により、 教 授 会 の 議 を 経 て 行 う。( 補 則 )第 6 条 本 規 則 に 定 めるものの 他 、 共 同 利 用 に 関 して 必 要 な 事 項 は 別 に 定 める。附 則 1この 規 則 は、 平 成 16 年 4 月 1 日 から 施 行 する。附 則 2この 改 正 は、 平 成 17 年 4 月 1 日 から 施 行 する。120

大 阪 医 科 大 学 研 究 機 構 共 同 研 究 に 関 する 内 規( 目 的 )第 1 条 研 究 機 構 における 共 同 研 究 に 関 する 規 則 ( 以 下 「 規 則 」という。)のプロジェクトの 選 定 を 円滑 にするために 本 内 規 を 定 める。( 申 請 )第 2 条 プロジェクトの 申 請 に 当 たっては 規 則 第 2 条 第 3 項 に 定 めるプロジェクト 申 請 の 詳 細 は 以 下 の例 に 準 ずる。( 経 費 )第 3 条 人 件 費 については 原 則 としてプロジェクト 執 行 責 任 者 がこれを 準 備 する。ただし 講 座 / 教 室 の教 員 や 技 術 員 が 兼 務 する 場 合 においてはこの 限 りではない。2 共 同 利 用 室 の 利 用 料 は 当 分 の 間 4000 円 /m2/ 月 とする。( 改 廃 )第 4 条 本 内 規 の 改 廃 は 研 究 機 構 運 営 委 員 会 の 議 を 経 て、 大 学 院 医 学 研 究 科 にて 行 い、 理 事 会 に 報 告 する。附 則 1この 内 規 は、 平 成 16 年 4 月 1 日 より 施 行 する。ただし、 機 器 共 同 利 用 センターから 研 究 機 構 への 移 行 に 際 し、 平 成 16 年 度 のプロジェクト 選 考 に 本内 規 を 準 用 する。121

大 学 院 医 学 研 究 科 長 殿様 式 120●● 年 ● 月 ● 日所 属 ・ 職 名氏 名印大 阪 医 科 大 学 研 究 機 構 規 程 第 1 条 の 目 的 を 達 成 するために、 同 共 同 研 究 規 則 第 2 条 に 従 い、 以 下 のプロジェクトをご 採 用 いただきたく 提 案 いたします。1.プロジェクトの 名 称研 究 機 構 共 同 研 究 プロジェクト 申 請 書○□■△における◆◇の 集 学 的 共 同 研 究2. 本 学 のスタッフ(プロジェクトを 遂 行 するもののうち、 現 在 本 学 に 籍 のあるもの)職 名 等 専 / 兼 任 氏 名 所 属 職 名執 行 責 任 者●● 学 教 室任 期 制 教 員●○ 学 教 室任 期 制 技 術 員○● 学 教 室大 学 院 生 ○○ 学 教 室 -任 期 制 技 術 補 助 員 アルバイト - -3.プロジェクトの 概 要 ( 研 究 の 意 義 ・ 目 的 、 内 容 、 現 在 までの 成 果 等 を 簡 潔 に 記 入 )発 表 年 月 発 表 誌 等 名 発 表 論 文 名 ・ 著 書 名 ・ 特 許 名2000 年 4 月 J. ○×. ・・・・・・・・・・・・・・2001 年 12 月 特 願 00000 ・・・・・・・・・・・・・・文 献 などは 5 件 以 内 とする。122

4.プロジェクトの 種 類 、 全 体 像 、 特 に 他 の 大 学 ・ 施 設 等 との 関 係プロジェクトの 種 類 ( 該 当 するものに 印 をすること)□ 学 内 ・ 研 究 科 内 の 複 数 講 座 ・ 教 室 等 が 共 同 して 行 う 研 究□ 本 学 の 講 座 が 学 外 の 学 術 等 研 究 施 設 と 共 同 して 行 う 研 究□ 産 官 学 、 官 学 あるいは 産 学 が 連 携 して 行 う 研 究□ その 他 、 機 構 長 が 推 薦 した 研 究プロジェクトの 組 織 図 および 実 施 場 所実 施 場 所 : 本 学 ○○ 学 講 座 研 究 室 内本 学 以 外 のスタッフ所 属 大 学 等 名 ・ 職 名 氏 名 専 門 分 野 研 究 の 役 割代 表 者 ●◎ 大 学 ・ 助 教 授 ○○ ○○ 薬 学〃 ■◆ 株 式 会 社 ・ 課 長 ◎○ ◎○ 工 学スタッフ ●● 医 科 大 学 ・ 助 手 △△ △△ 医 学 生 物 活 性 測 定〃 ●◎ 大 学 ・ 技 術 員 ▽▽ ▽▽ 検 査 学 物 質 解 析〃 ■◆ 株 式 会 社 ・ 技 術 員 □□ □□ 工 学 試 作 キットの 作 成123

5. 事 業 計 画 ( 年 次 計 画 で 行 う 必 要 があるときはその 理 由 、 全 体 計 画 及 び 年 度 別 の 事 業 計 画 を 記 入 )平 成 ●● 年 度平 成 ●● 年 度6. 資 金 計 画収 入 の 部種 類 金 額 その 他 ( 次 年 度 以 降 の 見 込 み 額 )講 座 / 教 室 研 究 費奨 学 寄 附 金受 託 研 究 費その 他合 計支 出 の 部初 年 度 実 績 見 込 額 主 な 使 途 ・ 品 名 ・ 員 数 金 額 主 な 内 容教 育 研 究 経 費消 耗 品 費光 熱 水 費通 信 運 搬 費印 刷 製 本 費旅 費 交 通 費賃 借 料研 究 機 構 共 同 利 用 室報 酬 ・ 委 託 料( )(その 他 )人 件 費専 任 教 員専 任 技 術 員アルバイトその 他設 備 関 係 支 出 (1 個 又 は 1 組 の 価 格 が 500 万 円 未 満 のもの)7.プロジェクトの 実 施 によって 期 待 される 成 果 とそれが 医 学 ・ 医 療 ならびに 社 会 にもたらす 影 響 ( 本学 の 建 学 の 精 神 および 数 値 目 標 と 関 連 付 けて 簡 潔 に 記 載 すること)124

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本 プロジェクトの 数 値 目 標 概 要 ( ) 内 に 初 年 度 の 目 標 を 記 載 すること1 発 表 論 文 等 総 数 ( ) 編発 表 論 文 との 数原 著 論 文 総 説 著 書 そ の 他英 文 ( ) ( ) ( ) ( )邦 文 ( ) ( ) ( ) ( )その 他 ( ) ( ) ( ) ( )様 式 22 研 究 者 養 成 教 育 に 関 わること 総 数 ( ) 件学 位 指 導 における 役 割指 導 者 共 同 指 導 者 共 同 研 究 者 大 学 院 講 義 コマ 数 その 他( ) ( )( )( )3 知 的 財 産 化 等 総 件 数 ( ) 件知 的 財 産 化 の 件 数 ( 初 年 度 の 数 )特 許 実 用 新 案 著 作 権 そ の 他申 請 ( ) ( ) ( )取 得 ( ) ( ) ( )4 その 他 研 究 に 関 すること賞 など 社 会 活 動 その 他件 数 等 ( ) ( )126

大 阪 医 科 大 学 研 究 機 構 共 同 研 究 室 利 用 規 則( 平 成 17 年 4 月 1 日 施 行 )( 教 )( 目 的 )第 1 条 大 阪 医 科 大 学 研 究 機 構 の 設 置 する 共 同 研 究 室 ( 以 下 、「 本 室 」という)を 円 滑 に 利 用 するため、大 阪 医 科 大 学 研 究 機 構 規 程 補 則 第 8 条 第 1 項 に 従 い、この 規 則 を 定 める。( 利 用 資 格 )第 2 条 本 室 の 利 用 資 格 は、 機 構 長 に 利 用 願 を 提 出 し、 許 可 を 受 けた 以 下 のいずれかのものとする。(1) 本 学 の 教 授 ( 医 学 研 究 科 委 員 )(2) 研 究 機 構 の 共 同 研 究 プロジェクトの 執 行 責 任 者(3) 学 長 ( 医 学 研 究 科 長 )が 必 要 と 認 めた 者( 利 用 者 の 義 務 )第 3 条 利 用 者 は 研 究 機 構 の 規 程 等 を 遵 守 し、 安 全 に 心 がけて 本 室 を 利 用 しなければならない。( 利 用 願 と 許 可 証 )第 4 条 本 室 を 利 用 する 者 は、 以 下 の 事 項 を 記 載 した 利 用 願 を 機 構 長 に 提 出 しなければならない。(1) 利 用 する 共 同 研 究 室(2) 利 用 目 的 となる 研 究 のテーマ(3) 借 用 期 間(4) 研 究 内 容(5) 利 用 料 の 支 払 の 方 法(6) 利 用 備 品 ・ 機 器(7) 持 ち 込 み 備 品 ・ 機 器 等(8) 終 了 後 の 対 応(9) その 他2 機 構 長 は 利 用 願 の 内 容 を 検 討 し、 執 行 会 議 の 議 を 経 て、 許 可 証 を 発 行 する。( 許 可 の 取 り 消 し)第 5 条 機 構 長 は 次 の 場 合 に 利 用 許 可 を 取 り 消 すことができる。(1) 借 用 期 間 を 過 ぎた 場 合(2) 利 用 者 が 利 用 願 に 記 載 した 以 外 の 目 的 に 利 用 した 場 合(3) 故 意 または 過 失 によって 危 険 な 行 為 ( 研 究 を 含 む)を 行 った 場 合(4) 故 意 または 過 失 によって 本 室 あるいは 周 囲 に 損 害 を 与 えた 場 合(5) その 他 機 構 長 が 必 要 と 認 める 場 合( 利 用 終 了 後 の 対 応 )第 6 条 借 用 を 終 了 した 場 合 、 利 用 者 は 原 則 として 借 用 前 の 状 態 に 戻 して、 返 却 しなければならない。ただし、 機 構 長 が 執 行 会 議 の 議 を 経 て、 研 究 機 構 の 運 営 に 必 要 があると 認 めた 場 合 はこの 限 りではない。( 利 用 料 )第 7 条 本 室 を 利 用 するに 際 し、 別 に 定 める 利 用 料 を 徴 収 する。( 補 則 )第 8 条 本 規 則 の 定 めの 他 、 共 同 研 究 室 に 関 して 必 要 な 事 項 は 別 に 定 める。2 本 規 則 の 改 廃 は 機 構 長 の 発 議 により、 大 学 院 医 学 研 究 科 委 員 会 の 議 を 経 て 行 う。127

附 則本 細 則 は 平 成 17 年 4 月 1 日 より 施 行 する。128

大 阪 医 科 大 学 ハイテク・リサーチ・センター 規 則( 平 成 17 年 4 月 1 日 施 行 )( 教 )( 設 置 および 目 的 )第 1 条 大 阪 医 科 大 学 は 高 度 先 進 医 学 研 究 に 関 する 事 業 を 整 備 し、 新 技 術 ・ 新 薬 などの 開発 や 応 用 について 推 進 を 図 るため、 大 学 院 医 学 研 究 科 にハイテク・リサーチ・センター( 以 下 「センター」という)を 置 き、その 事 業 を 研 究 機 構 共 同 研 究 部 門 に 付 託 する。(センター 長 )第 2 条 センターにハイテク・リサーチ・センター 長 ( 以 下 「センター 長 」という)を 置 き、大 学 院 医 学 研 究 科 委 員 の 中 から 大 学 院 医 学 研 究 科 長 が 指 名 する。2 センター 長 は 大 学 院 医 学 研 究 科 長 の 監 督 のもとにセンターの 業 務 を 掌 握 する。3 大 阪 医 科 大 学 研 究 機 構 規 程 第 3 条 第 3 項 および 第 5 項 の 定 めにかかわらず、センター 長 の 任 期 は5 年 とする。(センター 会 議 )第 3 条 センターの 管 理 運 営 に 関 する 事 項 を 審 議 するため、センター 会 議 を 置 く。2 センター 長 は 定 期 的 にセンター 会 議 を 開 催 し、 研 究 の 進 捗 状 況 をまとめ、 研 究 機 構 長 を 通 して 大 学院 医 学 研 究 科 長 に 報 告 しなければならない。(その 他 )第 4 条 この 規 則 に 定 めるものの 他 に、センターに 関 して 必 要 な 事 項 は 別 に 定 める。第 5 条 この 規 則 の 改 廃 は 研 究 機 構 運 営 委 員 会 の 議 を 経 て、 大 学 院 医 学 研 究 科 委 員 会 にて 行 う。附 則 1この 規 程 は、 平 成 11 年 4 月 1 日 から 施 行 する。附 則 2この 改 正 は 平 成 17 年 4 月 1 日 より 施 行 する。附 則 3この 改 正 に 伴 い、 平 成 17 年 4 月 1 日 をもって「 大 阪 医 科 大 学 ハイテク・リサーチ・センター 長 選 考 規 程 」および「 大 阪 医 科 大 学 ハイテク・リサーチ・センター 運 営 委 員 会 規 則 」を 廃 止 する。129

大 阪 医 科 大 学 研 究 機 構 研 究 支 援 部 門 高 度 安 全 実 験 室 細 則( 平 成 17 年 4 月 1 日 施 行 )( 教 )( 目 的 )第 1 条 この 細 則 は、 大 阪 医 科 大 学 研 究 機 構 に 設 置 された 高 度 安 全 実 験 室 ( 以 下 「 本 実 験 室 」という)の 管 理 ・ 運 営 について 定 めることを 目 的 とする。( 高 度 安 全 実 験 系 )第 2 条 研 究 機 構 は 本 実 験 室 を 管 理 運 営 するために、 研 究 支 援 部 門 に 高 度 安 全 実 験 系 ( 以 下 、「 本 系 」という)を 置 く。( 管 理 責 任 者 )第 3 条 高 度 安 全 実 験 系 にバイオセーフティの 専 門 家 である 執 行 責 任 者 を 置 く。2 本 系 の 執 行 責 任 者 はしかるべき 機 関 において 認 証 された 者 でなければならない。3 高 度 安 全 実 験 系 執 行 責 任 者 は 利 用 者 会 の 議 長 となり、 本 実 験 室 の 使 用 ルールを 策 定 し、 関 連 する 規程 とともに、 利 用 者 会 にて 利 用 者 に 周 知 徹 底 させなければならない。4 その 他 執 行 責 任 者 に 関 する 事 項 は 法 令 等 ならびに 研 究 機 構 の 規 程 ・ 規 則 等 の 定 められたとおりとする。( 利 用 者 の 承 認 )第 4 条 研 究 機 構 長 は、 研 究 支 援 部 門 を 使 用 する 資 格 のある 者 のうち、 以 下 の 各 号 に 適 合 するものに 本実 験 室 の 利 用 を 承 認 する。(1) 微 生 物 学 の 専 門 家(2) バイオメディカルサイエンス 研 究 会 認 定 初 級 取 扱 技 術 者(3) 同 主 任 取 扱 技 術 者(4) 研 究 機 構 が 実 施 したバイオセーフティ 講 習 会 を 受 講 した 者(5) 研 究 機 構 長 が 当 該 執 行 責 任 者 の 意 見 を 聞 いて、バイオセーフティに 関 する 知 識 ・ 技 術 において上 記 各 号 と 同 等 以 上 であると 認 めた 者( 実 験 の 中 止 および 利 用 の 停 止 )第 5 条 研 究 機 構 長 は、 利 用 者 が 研 究 機 構 諸 規 程 に 基 づく 定 めに 違 反 する 場 合 、 執 行 責 任 者 の 指 示 に 従わない 場 合 、その 他 本 実 験 室 の 運 営 に 重 大 な 支 障 を 生 じさせるおそれのある 場 合 は、 直 ちに 実 験 を 中止 させ、 本 実 験 室 の 利 用 を 停 止 させることができる。( 利 用 者 の 遵 守 義 務 )第 6 条 利 用 者 は 別 に 定 める「 大 学 等 における 研 究 用 微 生 物 安 全 管 理 マニュアル( 案 )」( 学 術 審 議 会 特定 研 究 領 域 推 進 分 科 会 バイオサイエンス 部 会 )を 遵 守 しなければならない。( 実 験 の 承 認 ・ 申 請 ・ 変 更 ・ 報 告 )第 7 条 本 実 験 室 を 利 用 しようとする 者 は、 利 用 願 および 大 阪 医 科 大 学 遺 伝 子 組 換 え 実 験 安 全 委 員 会 等で 承 認 を 受 けた 実 験 計 画 書 等 を 研 究 機 構 に 提 出 しなければならない。2 研 究 機 構 長 は 利 用 願 を 利 用 者 会 に 付 議 し、 利 用 期 間 等 の 調 整 を 行 った 上 で 利 用 者 に 対 して 利 用 許 可を 与 える。3 研 究 機 構 長 は 高 度 安 全 実 験 委 員 会 の 承 認 を 受 けた 実 験 以 外 の 課 題 のために 本 実 験 室 を 利 用 させてはならない。4 前 項 の 利 用 許 可 を 受 けたものは、 利 用 願 の 内 容 に 変 更 を 生 じた 場 合 、 直 ちに 研 究 機 構 に 変 更 内 容 を届 け 出 て、 研 究 機 構 長 の 許 可 を 受 けなければならない。5 研 究 機 構 長 は、 前 項 の 変 更 内 容 が、バイオセーフティレベルの 変 更 など 実 験 内 容 の 大 きな 変 更 であると 認 めたときは、 実 験 計 画 書 の 再 提 出 を 求 めなければならない。130

6 利 用 者 は、 利 用 許 可 期 間 が 満 了 したとき、または 期 間 中 に 利 用 を 中 止 したときは、 利 用 報 告 書 を 研究 機 構 に 提 出 しなければならない。( 利 用 者 会 )第 8 条 高 度 安 全 実 験 系 利 用 者 会 は 本 実 験 室 の 利 用 を 承 認 された 者 、および 利 用 しようとする 者 によって 構 成 する。2 利 用 者 会 は 研 究 機 構 長 から 付 議 された 実 験 室 利 用 願 に 関 し、 実 験 室 の 利 用 期 間 などを 調 整 し、 研 究機 構 長 に 答 申 する。3 その 他 、 利 用 者 会 に 関 する 事 項 は 法 令 等 および 研 究 機 構 規 程 等 の 定 めによる。(バイオセーフティ 講 習 会 )第 9 条 研 究 機 構 は 研 究 支 援 部 門 の 利 用 資 格 者 に 対 し、バイオセーフティ 実 験 室 の 適 切 な 使 用 を 指 導 するバイオセーフティ 講 習 会 を 主 催 する。2 バイオセーフティ 講 習 会 の 実 務 は 高 度 安 全 実 験 系 執 行 責 任 者 が 行 う。( 補 則 )第 10 条 この 規 則 に 定 めるものの 他 、 本 実 験 室 の 具 体 的 な 使 用 ルール 等 は、 利 用 者 会 の 議 を 経 て 執 行責 任 者 が 定 める。2 本 規 則 の 改 廃 は 機 構 長 の 発 議 により、 大 学 院 医 学 研 究 科 委 員 会 の 議 を 経 て 行 う。附 則1 この 細 則 は、 平 成 17 年 4 月 1 日 から 施 行 する。2 平 成 17 年 4 月 1 日 をもって、 大 阪 医 科 大 学 バイオセーフティ 委 員 会 規 程 および 大 阪 医 科 大 学 バイオハザード 実 験 室 利 用 規 定 を 廃 止 する。131

大 阪 医 科 大 学 放 射 性 同 位 元 素 研 究 室 放 射 線 障 害 予 防 規 定第 1 章 総 則( 目 的 )第 1 条 この 規 定 は「 放 射 性 同 位 元 素 等 による 放 射 線 障 害 の 防 止 に 関 する 法 律 」( 以 下 「 法 」という)に 基 づき、 大 阪 医 科 大 学 放 射 性 同 位 元 素 研 究 室 における 放 射 性 同 位 元 素 ( 以 下 「RI」という) 及 びRIによって 汚 染 されたもの( 以 下 あわせて「RI 等 」という)の 取 扱 及 び 管 理 に 関 する 事 項 を 定 め、放 射 線 障 害 の 発 生 を 防 止 し、あわせて 公 共 の 安 全 を 確 保 することを 目 的 とする。( 適 用 範 囲 )第 2 条 本 規 定 は、 大 阪 医 科 大 学 放 射 性 同 位 元 素 研 究 室 の 放 射 線 施 設 に 立 ち 入 るすべての 者 に 適 用 する。( 用 語 の 定 義 )第 3 条 本 規 定 において 用 いる 用 語 の 定 義 は 次 の 通 りとする。(1) 「 放 射 線 作 業 」とは、RI 等 の 使 用 、 保 管 、 運 搬 及 び 廃 棄 の 作 業 をいう。(2) 「 業 務 従 事 者 」とは、RI 等 の 取 り 扱 い、 管 理 またはこれに 付 随 する 業 務 に 従 事 するため、 管 理区 域 に 立 ち 入 る 者 で、 放 射 線 施 設 責 任 者 が 放 射 線 業 務 従 事 者 に 指 定 した 者 。(3) 「 放 射 線 施 設 」とは、 使 用 施 設 、 貯 蔵 施 設 及 び 廃 棄 施 設 をいう。( 細 則 等 の 制 定 )第 4 条 理 事 長 は、 法 及 び 本 規 定 に 定 める 事 項 の 実 施 につき、 次 の 各 号 に 掲 げる 事 項 の 運 用 基 準 等 を 定めるものとする。(1) 大 阪 医 科 大 学 放 射 性 同 位 元 素 研 究 室 使 用 細 則(2) 放 射 性 有 機 廃 液 の 焼 却 炉 運 転 管 理 要 領( 遵 守 等 の 義 務 )第 5 条 業 務 従 事 者 及 び 管 理 区 域 に 一 時 的 に 立 ち 入 る 者 は、 放 射 線 取 扱 主 任 者 が 放 射 線 障 害 防 止 のために 行 なう 指 示 を 遵 守 しなければならない。2 理 事 長 は、 放 射 線 取 扱 主 任 者 が 法 及 び 本 規 定 に 基 づき 行 なう 意 見 具 申 を 尊 重 しなければならない。3 理 事 長 は、 第 10 条 に 定 める 放 射 線 安 全 委 員 会 が 本 規 定 に 基 づき 行 なう 答 申 または 意 見 具 申 を 尊 重 しなければならない。第 2 章 組 織 及 び 職 務( 組 織 )第 6 条 RI 等 の 取 扱 いに 従 事 する 者 並 びに 安 全 管 理 に 従 事 する 者 に 関 する 組 織 は 図 1 のとおりとする。( 放 射 線 取 扱 主 任 者 等 )第 7 条 理 事 長 は 放 射 線 障 害 発 生 の 防 止 について 総 括 的 な 監 督 を 行 なわせるため、 第 1 種 放 射 線 取 扱 主任 者 免 状 を 有 する 者 の 中 から 放 射 線 取 扱 主 任 者 ( 以 下 「 主 任 者 」という)を 選 任 しなければならない。2 理 事 長 は 主 任 者 が 旅 行 、 疾 病 その 他 の 事 故 によりその 職 務 を 行 なうことができない 場 合 は、その 期間 中 その 職 務 を 代 行 させるため、 第 1 種 放 射 線 取 扱 主 任 者 免 状 を 有 する 者 の 中 から 主 任 者 の 代 理 者 ( 以下 「 代 理 者 」という。)を 選 任 しなければならない。( 放 射 線 取 扱 主 任 者 の 職 務 )第 8 条 主 任 者 は 本 事 業 所 における 放 射 線 障 害 の 発 生 の 防 止 にかかる 監 督 に 関 し、 次 の 各 号 に 掲 げる 職務 を 行 なう。(1) 予 防 規 定 の 制 定 及 び 改 廃 への 参 画(2) 放 射 線 障 害 防 止 上 重 要 な 計 画 作 成 への 参 画(3) 法 令 に 基 づく 申 請 、 届 出 、 報 告 の 審 査(4) 立 入 検 査 等 の 立 会 い(5) 異 常 及 び 事 故 の 原 因 調 査 への 参 画(6) 理 事 長 に 対 する 意 見 具 申(7) 使 用 状 況 等 及 び 施 設 、 帳 簿 、 書 類 等 の 監 査(8) 関 係 者 への 助 言 、 勧 告 及 び 指 示132

(9) 放 射 線 安 全 委 員 会 の 開 催 の 要 求(10) その 他 の 放 射 線 障 害 防 止 に 関 する 必 要 事 項( 代 理 者 の 職 務 )第 9 条 代 理 者 は、 主 任 者 が 旅 行 、 疾 病 その 他 の 事 故 により 不 在 となる 期 間 、その 職 務 を 代 行 しなければならない。( 放 射 線 安 全 委 員 会 )第 10 条 本 大 学 に 放 射 線 障 害 防 止 について 必 要 な 事 項 を 企 画 審 議 するために、 放 射 線 安 全 委 員 会 を 置く。この 放 射 線 安 全 委 員 会 は、 大 阪 医 科 大 学 付 属 病 院 の 放 射 線 安 全 委 員 会 と 合 同 のものとする。2 委 員 長 は 放 射 線 科 教 授 があたる。3 委 員 は、 主 任 者 、 放 射 線 施 設 責 任 者 、 施 設 管 理 責 任 者 、 放 射 線 管 理 責 任 者 、 健 康 管 理 責 任 者 その 他から 理 事 長 が 任 命 する。4 委 員 長 は 必 要 に 応 じて 委 員 会 を 召 集 し、 会 議 を 主 催 する。5 委 員 長 は 必 要 があると 認 めた 時 は、 関 係 者 の 出 席 を 求 めることができる。( 放 射 線 施 設 責 任 者 )第 11 条 放 射 線 施 設 の 管 理 業 務 を 統 括 するため、 放 射 線 施 設 責 任 者 を 置 く。2 放 射 線 施 設 責 任 者 は、 機 器 共 同 利 用 センター 長 があたる。( 放 射 線 管 理 責 任 者 )第 12 条 本 規 定 に 定 める 放 射 線 管 理 の 実 務 を 行 なうため、 放 射 線 管 理 責 任 者 を 置 く。2 放 射 線 管 理 責 任 者 は、 放 射 線 施 設 責 任 者 が 任 命 する。3 放 射 線 管 理 責 任 者 は 次 の 業 務 を 行 なう。(1) 管 理 区 域 に 立 ち 入 る 者 の 入 退 域 、 放 射 線 被 ばく 並 びに 放 射 性 汚 染 の 管 理(2) 放 射 線 施 設 、 管 理 区 域 に 係 る 放 射 線 の 量 並 びに 表 面 汚 染 密 度 の 測 定(3) 放 射 線 測 定 機 器 の 保 守 管 理(4) RI 等 の 受 け 入 れ、 払 い 出 し、 使 用 、 保 管 、 運 搬 並 びに 廃 棄 に 関 する 管 理(5) 放 射 線 作 業 の 安 全 に 係 る 技 術 的 事 項 に 関 する 業 務(6) 業 務 従 事 者 等 に 対 する 教 育 及 び 訓 練 計 画 の 立 案 並 びにその 実 施(7) 業 務 従 事 者 に 対 する 健 康 管 理 計 画 の 立 案 及 びその 実 施(8) 廃 棄 物 の 保 管 並 びにそれらの 処 理 に 関 する 業 務(9) 上 記 (1)~(8)にかんする 記 帳 ・ 記 録 の 管 理(10) 関 係 法 令 に 基 づく 申 請 、 届 出 等 の 事 務 手 続 き、その 他 の 関 係 官 庁 との 連 絡 等 、 事 務 的 事 項 に 関する 業 務( 業 務 従 事 者 )第 13 条 本 事 業 所 においてRI 等 の 取 扱 、 管 理 またはこれに 付 随 する 業 務 に 従 事 する 者 は、 業 務 従 事者 として 登 録 しなければならない。2 業 務 従 事 者 は、 各 人 の 申 請 に 基 づき 主 任 者 の 同 意 のもと 放 射 線 施 設 責 任 者 が 承 認 した 上 で 登 録 する。3 放 射 線 施 設 責 任 者 は 前 項 の 承 認 を 行 なうにあたり、 業 務 従 事 者 として 申 請 した 者 に 対 し、 第 31 条 に定 める 教 育 及 び 訓 練 並 びに 第 32 条 に 定 める 健 康 診 断 を 放 射 線 管 理 責 任 者 に 実 施 させ、その 結 果 を照 査 しなければならない。( 施 設 管 理 責 任 者 )第 14 条 施 設 管 理 責 任 者 は、 放 射 線 施 設 の 維 持 及 び 管 理 を 総 括 する。2 施 設 管 理 責 任 者 は 管 財 用 度 課 長 があたる。( 健 康 管 理 責 任 者 )第 15 条 本 規 定 に 定 める 放 射 線 業 務 従 事 者 等 の 健 康 管 理 等 の 業 務 を 行 なうため、 健 康 管 理 責 任 者 を 置く。2 健 康 管 理 責 任 者 は 人 事 課 長 があたる。( 産 業 医 )第 16 条 産 業 医 は 第 32 条 に 規 定 する 健 康 診 断 を 実 施 する。133

第 3 章 管 理 区 域( 管 理 区 域 )第 17 条 理 事 長 は 放 射 線 障 害 防 止 のため、 放 射 線 障 害 のおそれのある 場 所 を 管 理 区 域 として 指 定 する。2 管 理 区 域 の 設 定 は 放 射 線 安 全 委 員 会 をへて、 理 事 長 が 定 める。3 放 射 線 管 理 責 任 者 は、 次 に 定 める 者 以 外 の 者 を 管 理 区 域 に 立 ち 入 らせてはならない。(1) 業 務 従 事 者 として 第 13 条 に 基 づき 登 録 された 者 。(2) 見 学 者 等 で 一 時 立 入 者 として 放 射 線 管 理 責 任 者 が 認 めた 者 。( 管 理 区 域 に 関 する 遵 守 事 項 )第 18 条 管 理 区 域 に 立 ち 入 る 者 は、 次 の 各 号 に 掲 げる 事 項 を 遵 守 しなければならない。(1) 定 められた 出 入 口 から 出 入 りすること。(2) 管 理 区 域 に 立 ち 入 るときは、 所 定 の 用 紙 に 必 要 事 項 を 記 入 すること。(3) 個 人 被 ばく 線 量 計 を 指 定 された 位 置 に 着 用 すること。(4) 管 理 区 域 内 において 飲 食 、 喫 煙 を 行 なわないこと。(5) 業 務 従 事 者 等 は、 主 任 者 が 放 射 線 障 害 を 防 止 するために 行 なう 指 示 、その 他 、 施 設 の 保 安 を 確 保するための 指 示 に 従 うこと。(6) 一 時 立 入 者 は、 主 任 者 及 び 業 務 従 事 者 が 放 射 線 障 害 を 防 止 するために 行 なう 指 示 、その 他 、 施 設の 保 安 を 確 保 するための 指 示 に 従 うこと。(7) 専 用 の 作 業 衣 、 作 業 用 履 物 、その 他 必 要 な 保 護 具 等 を 着 用 し、かつ、これらのものを 着 用 して、みだりに 管 理 区 域 の 外 へ 出 ないこと。(8) RIを 体 内 摂 取 した 時 、またはそのおそれがあるときはただちに 放 射 線 管 理 責 任 者 に 連 絡 し、その 指 示 に 従 うこと。(9) 退 出 するときは、 身 体 、 衣 服 等 の 汚 染 検 査 を 行 ない、 汚 染 が 検 出 された 場 合 は、 放 射 線 管 理 責 任者 に 連 絡 するとともに、 直 ちに 除 染 のための 措 置 をとること。 汚 染 除 去 が 困 難 な 場 合 は、 主 任 者 に 連絡 し、その 指 示 に 従 うこと。(10) 放 射 線 施 設 責 任 者 は、 管 理 区 域 の 入 口 の 目 につきやすい 場 所 に 取 扱 いに 係 る 注 意 事 項 を 掲 示 し、管 理 区 域 に 立 ち 入 る 者 に 遵 守 させなければならない。第 4 章 維 持 及 び 管 理( 巡 視 点 検 )第 19 条 放 射 線 施 設 責 任 者 、 施 設 管 理 責 任 者 、 及 び 放 射 線 管 理 責 任 者 は 定 期 的 に 巡 視 、 点 検 を 行 なわなければならない。2 放 射 線 施 設 責 任 者 、 施 設 管 理 責 任 者 、 及 び 放 射 線 管 理 責 任 者 は 点 検 の 結 果 異 常 を 認 めた 場 合 は 修 理等 必 要 な 措 置 を 講 じなければならない。( 定 期 点 検 )第 20 条 放 射 線 施 設 責 任 者 、 施 設 管 理 責 任 者 、 及 び 放 射 線 管 理 責 任 者 は、 別 記 1 に 定 める 項 目 について 定 められた 頻 度 で 定 期 的 に 点 検 を 行 なわなければならない。2 放 射 線 施 設 責 任 者 、 施 設 管 理 責 任 者 、 及 び 放 射 線 管 理 責 任 者 は 自 主 点 検 の 結 果 異 常 を 認 めた 場 合 は修 理 等 必 要 な 措 置 を 講 じなければならない。( 修 理 、 改 造 )第 21 条 放 射 線 施 設 責 任 者 、 施 設 管 理 責 任 者 、 及 び 放 射 線 管 理 責 任 者 が、それぞれ 所 管 する 設 備 、 機器 等 について、 修 理 、 改 造 、 除 染 等 を 行 なうときは 相 互 に 協 議 の 上 その 実 施 計 画 を 作 成 し、 主 任 者 及び 理 事 長 の 承 認 を 受 けなければならない。 但 し、 保 安 上 特 に 影 響 が 軽 微 と 認 められるものについてはこの 限 りではない。2 理 事 長 は、 前 項 の 承 認 を 行 なおうとするとき、 必 要 があれば、その 安 全 性 、 安 全 対 策 等 につき 放 射線 安 全 委 員 会 に 諮 問 するものとする。134

3 放 射 線 施 設 責 任 者 、 施 設 管 理 責 任 者 、 及 び 放 射 線 管 理 責 任 者 は 第 1 項 の 修 理 、 改 造 並 びに 除 染 等 を終 えた 時 には、その 結 果 を 主 任 者 を 通 じて 理 事 長 に 報 告 しなければならない。第 5 章 使 用( 密 封 されていない 放 射 性 同 位 元 素 の 使 用 )第 22 条 密 封 されていない 放 射 性 同 位 元 素 ( 以 下 「 非 密 封 RI」という)を 使 用 する 者 は、 放 射 線 施設 責 任 者 の 管 理 の 下 に、 次 の 各 号 に 掲 げる 事 項 を 遵 守 して 使 用 しなければならない。(1) 非 密 封 RIの 使 用 は、 第 4 条 に 規 定 されている 細 則 (1)に 従 って 作 業 室 で 行 ない、 許 可 使 用 数量 をこえないこと。(2) 排 気 設 備 が 正 常 に 動 作 していることを 確 認 すること。(3) 吸 収 剤 、 受 け 皿 の 使 用 等 汚 染 の 防 止 に 必 要 な 措 置 を 講 ずること。(4) 遮 蔽 物 等 により 適 切 な 遮 蔽 を 行 なうこと。(5) かんし 等 により 線 源 との 間 に 十 分 な 距 離 を 設 けること。(6) 放 射 線 に 被 ばくする 時 間 をできるだけ 短 くすること。(7) 作 業 室 では、 専 用 の 作 業 衣 、 保 護 具 等 を 着 用 して 作 業 をすること。またこれらを 着 用 してみだりに 管 理 区 域 から 退 出 しないこと。(8) 作 業 室 から 退 出 するときは、 人 体 及 び 作 業 衣 、 履 物 、 保 護 具 等 人 体 に 着 用 している 物 の 汚 染 を 検査 し、 汚 染 があれば 除 去 すること。(9) 表 面 のRIの 密 度 が 表 面 密 度 限 度 をこえているものは、みだりに 作 業 室 から 持 ち 出 さないこと。(10) 表 面 のRIの 密 度 が 表 面 密 度 限 度 の 1/10 をこえているものは、みだりに 管 理 区 域 から 持 ち 出さないこと。(11) RIの 使 用 中 その 場 を 離 れる 場 合 は、 容 器 及 び 使 用 場 所 に 所 定 の 標 識 を 付 け、 必 要 に 応 じて 柵等 を 設 けたり 注 意 事 項 を 明 示 する 等 、 事 故 発 生 に 対 する 防 止 措 置 を 講 ずること。(12) RIの 使 用 にあたっては、 予 め 使 用 に 係 る 使 用 計 画 書 を 作 成 し、 主 任 者 及 び 放 射 線 施 設 責 任 者の 承 認 を 受 けなければならない。第 6 章 保 管 、 運 搬 、 及 び 廃 棄( 保 管 )第 23 条 RIは 所 定 の 容 器 にいれ、 所 定 の 貯 蔵 室 に 貯 蔵 すること。2 貯 蔵 室 には、その 貯 蔵 能 力 をこえてRIを 貯 蔵 しないこと。3 非 密 封 RIを 貯 蔵 室 に 保 管 する 場 合 は、 容 器 の 転 倒 、 破 損 等 を 考 慮 し、 吸 収 剤 、 受 け 皿 等 を 使 用 する 等 、 汚 染 が 拡 大 しないようにすること。4 貯 蔵 施 設 の 目 につきやすいところに、 放 射 線 障 害 の 防 止 に 必 要 な 注 意 事 項 を 掲 示 する。( 管 理 区 域 における 運 搬 )第 24 条 管 理 区 域 においてRI 等 を 運 搬 するときは、 危 険 物 との 混 載 禁 止 、 転 倒 、 転 落 等 の 防 止 、 汚染 の 拡 大 の 防 止 、 被 ばくの 防 止 、その 他 保 安 上 必 要 な 措 置 を 講 じなければならない。( 事 業 所 内 における 運 搬 )第 25 条 事 業 所 内 においてRI 等 を 運 搬 するときは、 前 条 に 規 定 する 措 置 に 加 えて、 次 の 各 号 に 掲 げる 措 置 を 講 じるとともに、あらかじめ 放 射 線 施 設 責 任 者 の 承 認 を 受 けなければならない。(1) RI 等 を 収 納 した 輸 送 容 器 は、 亀 裂 、 破 損 等 が 生 ずるおそれのないよう 措 置 すること。(2) 表 面 汚 染 密 度 は、 搬 出 物 の 表 面 の 放 射 性 同 位 元 素 の 密 度 が 表 面 密 度 限 度 の 1/10 をこえないようにすること。(3) 線 量 率 については、 搬 出 物 の 表 面 で 2 ミリシーベルト 毎 時 をこえず、かつ、 搬 出 物 の 表 面 から 1メートル 離 れた 位 置 で 100 マイクロシーベルト 毎 時 をこえないよう 措 置 すること。(4) 運 搬 経 路 を 限 定 し、 見 張 人 の 配 置 、 標 識 等 の 方 法 により 関 係 者 以 外 の 者 の 接 近 を 制 限 すること。(5) 上 記 の 規 定 は、 運 搬 する 時 間 が 極 めて 短 く、かつ、 運 搬 経 路 が 限 定 されていて、 放 射 線 障 害 のおそれのない 場 合 にはこの 限 りではない。( 事 業 所 外 における 運 搬 )135

第 26 条 事 業 所 外 においてRI 等 を 運 搬 しようとするときは、 主 任 者 の 承 認 を 受 けるとともに、 関 係法 令 に 定 める 基 準 に 適 合 する 措 置 を 講 じなければならない。( 廃 棄 )第 27 条 非 密 封 RI 等 の 廃 棄 は 次 の 各 号 にしたがって 行 なわなければならない。(1) 固 体 状 の 放 射 性 廃 棄 物 は、 不 燃 性 、 難 燃 性 及 び 可 燃 性 に 区 分 し、それぞれ 専 用 の 廃 棄 物 容 器 に 封入 し、 保 管 廃 棄 室 に 保 管 廃 棄 すること。(2) 液 体 状 の 放 射 性 廃 棄 物 は、 所 定 の 放 射 能 レベルに 分 類 し、 保 管 廃 棄 または 排 水 設 備 により 排 水 口での 排 水 中 のRIの 濃 度 を 濃 度 限 度 以 下 とし 排 水 すること。(3) 気 体 状 の 放 射 性 廃 棄 物 は、 排 気 設 備 により 排 気 口 での 排 気 中 のRIの 濃 度 を 濃 度 限 度 以 下 とし 排気 すること。2 放 射 性 有 機 廃 液 を 焼 却 炉 により 焼 却 する 場 合 は、 次 の 各 号 にしたがって 行 なわなければならない。(1) 焼 却 処 理 は 3 H、 14 C、 32 P、 35 Sのみを 含 んだ 有 機 廃 液 に 限 ること。(2) 放 射 性 有 機 廃 液 の 上 限 濃 度 の 目 標 地 を 次 の 値 とすること。ア 3 H、 14 C、 35 Sについて、 37Bq/cm 3イ 32 Pについて、 3.7Bq/cm 3ウ なお、 複 数 の 核 種 が 存 在 する 場 合 は、それぞれの 濃 度 の 目 標 値 に 対 する 割 合 の 和 が 1 をこえないものとする。(3) 焼 却 炉 の 運 転 は 放 射 線 管 理 責 任 者 の 管 理 のもとに 行 なうこと。(4) 放 射 線 管 理 責 任 者 は 焼 却 炉 の 安 全 運 転 、 保 守 点 検 、 廃 棄 作 業 、 異 常 時 並 びに 危 険 時 の 措 置 に 必 要な 教 育 訓 練 を 受 けた 者 の 中 から、 運 転 担 当 者 を 選 任 すること。(5) 焼 却 炉 の 運 転 は 別 に 定 める 放 射 性 有 機 廃 液 の 焼 却 炉 運 転 管 理 要 領 にしたがって 行 い、 異 常 が 発 生した 場 合 はただちに 運 転 を 停 止 し 主 任 者 に 報 告 するとともに 適 切 な 措 置 を 講 じなければならない。(6) 焼 却 炉 は 別 に 定 める 放 射 性 有 機 廃 液 の 焼 却 炉 運 転 管 理 要 領 に 基 づき 定 期 的 に 点 検 するとともに、運 転 前 においても 所 定 の 点 検 を 行 ない、 異 常 を 認 めた 場 合 は 適 切 な 措 置 を 講 じなければならない。第 7 章 測 定( 放 射 線 測 定 機 器 等 の 保 守 )第 28 条 放 射 線 管 理 責 任 者 は、 安 全 管 理 にかかる 放 射 線 測 定 器 等 について 常 に 正 常 な 機 能 を 維 持 するよう 保 守 しなければならない。( 場 所 の 測 定 )第 29 条 放 射 線 管 理 責 任 者 は、 放 射 線 障 害 のおそれのある 場 所 について、 放 射 線 の 量 及 びRIによる汚 染 の 状 況 の 測 定 を 行 ないその 結 果 を 評 価 し 記 録 しなければならない。2 放 射 線 の 量 の 測 定 は、 原 則 として 1 センチメートル 線 量 当 量 について 放 射 線 測 定 器 を 使 用 して 行 なわなければならない。3 測 定 は 次 の 各 号 に 従 い 行 なわなければならない。(1) 放 射 線 の 量 の 測 定 は、 使 用 施 設 、 貯 蔵 施 設 、 廃 棄 施 設 、 管 理 区 域 境 界 、 及 び 事 業 所 の 境 界 について 行 なうこと。(2) RIによる 汚 染 の 状 況 の 測 定 は、 作 業 室 、 廃 棄 作 業 室 、 汚 染 検 査 室 、 排 気 設 備 の 排 気 口 、 排 水 設備 の 排 水 口 、および 管 理 区 域 境 界 について 行 なうこと。(3) 実 施 時 期 は 取 扱 開 始 前 に 1 回 、 取 扱 開 始 後 にあっては、1 月 をこえない 期 間 毎 に 1 回 行 なうこと。ただし、 排 気 口 又 は 排 水 口 における 測 定 は、 排 気 または 排 水 のつど 行 なうこと。4 測 定 に 際 しては、 次 の 項 目 について 結 果 を 記 録 し、 保 存 しなければならない。(1) 測 定 日 時(2) 測 定 箇 所(3) 測 定 をした 者 の 氏 名(4) 放 射 線 測 定 器 の 種 類 及 び 形 式(5) 測 定 方 法(6) 測 定 結 果136

5 前 項 の 測 定 結 果 は 放 射 線 管 理 責 任 者 が 5 年 間 保 存 する。( 個 人 被 ばく 線 量 の 測 定 )第 30 条 放 射 線 管 理 責 任 者 は、 管 理 区 域 に 立 ち 入 る 者 に 対 して 適 切 な 放 射 線 測 定 器 を 着 用 させ 次 の 各号 に 従 い 個 人 被 ばく 線 量 を 測 定 しなければならない。なお 測 定 が 困 難 な 場 合 は、 計 算 によってこれらの 値 を 算 出 することとする。(1) 放 射 線 の 量 の 測 定 は、 外 部 被 ばくによる 線 量 について 行 なうこと。(2) 測 定 は、 胸 部 ( 女 子 ( 妊 娠 不 能 と 診 断 された 者 を 除 く)にあっては 腹 部 )について 1 センチメートル 線 量 当 量 及 び 70 マイクロメートル 線 量 当 量 について 行 なうこと。(3) 前 号 のほか 頭 部 及 びけい 部 からなる 部 分 、 胸 部 及 び 上 腕 部 からなる 部 分 並 びに 腹 部 及 び 大 たい 部からなる 部 分 のうち、 外 部 被 ばくが 最 大 となるおそれのある 部 分 が、 胸 部 及 び 上 腕 部 からなる 部 分( 女 子 にあっては 腹 部 及 び 大 たい 部 からなる 部 分 ) 以 外 の 部 分 である 場 合 は 当 該 部 分 についても 行なうこと。(4) 人 体 部 位 のうち、 外 部 被 ばくが 最 大 となるおそれのある 部 位 が、 頭 部 、けい 部 、 胸 部 、 上 腕 部 、腹 部 及 び 大 たい 部 以 外 の 部 位 である 場 合 は、 第 2 号 、 及 び 第 3 号 のほか 当 該 部 分 についても 行 なうこと。(5) RIを 誤 って 摂 取 した 場 合 、またはそのおそれのある 場 合 は、 内 部 被 ばくについても 測 定 を 行 なうこと。(6) 測 定 は、 管 理 区 域 に 立 ち 入 る 者 について、 管 理 区 域 に 立 ち 入 っている 間 継 続 して 行 なうこと。ただし、 一 時 立 ち 入 り 者 として 放 射 線 管 理 責 任 者 が 認 めた 者 については、 外 部 被 ばくの 線 量 が 100 マイクロシーベルトをこえるおそれのあるときに 行 なうこととする。(7) 次 の 項 目 について 測 定 の 結 果 を 記 録 すること。ア. 測 定 対 象 者 の 氏 名イ. 測 定 をした 者 の 氏 名ウ. 放 射 線 測 定 用 具 または 放 射 線 測 定 器 の 種 類 及 び 形 式エ. 測 定 方 法オ. 測 定 部 位 及 び 測 定 結 果(8) 前 号 の 測 定 結 果 については、4 月 1 日 、7 月 1 日 、10 月 1 日 、 及 び 1 月 1 日 を 始 期 とする 各 3 月間 および 4 月 1 日 を 始 期 とする 1 年 間 について、 並 びに、 本 人 が 妊 娠 の 事 実 を 申 し 出 た 女 子 については 出 産 までの 間 毎 月 1 日 を 始 期 とする 1 月 間 について、 当 該 期 間 毎 に 集 計 し 記 録 すること。ただし、4 月 1 日 を 始 期 とする 1 年 間 において 実 効 線 量 が 20mSvをこえた 場 合 は、 平 成 13 年 4 月 1日 を 始 期 とする 5 年 間 ごとに、 当 該 1 年 間 を 含 む 5 年 間 の 記 録 を 行 うこと。(9) 第 7 号 の 測 定 結 果 から 実 効 線 量 及 び 等 価 線 量 を 算 定 し 次 の 項 目 について 記 録 すること。ア. 算 定 年 月 日イ. 対 象 者 の 氏 名ウ. 算 定 した 者 の 氏 名エ. 算 定 対 象 期 間オ. 実 効 線 量カ. 等 価 線 量 及 び 組 織 名(10) 前 号 の 算 定 は、4 月 1 日 、7 月 1 日 、10 月 1 日 、 及 び 1 月 1 日 を 始 期 とする 各 3 月 間 、4 月 1日 を 始 期 とする 1 年 間 並 びに 本 人 が 妊 娠 の 事 実 を 申 し 出 た 女 子 にあっては 毎 月 1 日 を 始 期 とする1 月 間 について、 当 該 期 間 毎 に 行 い 記 録 すること。ただし、4 月 1 日 を 始 期 とする 1 年 間 において 実 効 線 量 が 20mSvをこえた 場 合 は、 平 成 13 年 4 月 1 日 を 始 期 とする 5 年 間 ごとに、 当 該 1年 間 を 含 む 5 年 間 の 記 録 を 行 うこと。(11) 第 7 号 から 第 10 号 の 記 録 は、 人 事 課 で 永 久 に 保 存 するとともに、 放 射 線 管 理 責 任 者 は 記 録 のつど 対 象 者 に 対 しその 写 しを 交 付 すること。第 8 章 教 育 及 び 訓 練( 教 育 ・ 訓 練 )137

第 31 条 放 射 線 管 理 責 任 者 は、 管 理 区 域 に 立 ち 入 る 者 およびRI 等 の 取 扱 等 業 務 に 従 事 する 者 に 対 し、本 予 防 規 定 の 周 知 等 を 図 るほか、 放 射 線 障 害 の 発 生 を 防 止 するために 必 要 な 教 育 及 び 訓 練 を 実 施 しなければならない。2 前 項 の 規 定 による 教 育 及 び 訓 練 は、 次 の 各 号 の 定 めるところによる。(1) 実 施 時 期 は 次 の 通 りとする。ア. 業 務 従 事 者 として 登 録 する 前 。イ.はじめて 管 理 区 域 に 立 ち 入 る 前 及 び 取 扱 等 業 務 に 従 事 する 前 。ウ. 管 理 区 域 に 立 ち 入 った 後 及 び 取 扱 等 業 務 の 開 始 後 にあっては 1 年 をこえない 期 間 毎 。(2) 前 号 ア 並 びにイについては 次 に 掲 げる 項 目 及 び 時 間 数 をまたウについては、 次 に 掲 げる 項 目 に 付いて 実 施 すること。ア. 放 射 線 の 人 体 に 与 える 影 響 30 分 間 以 上イ.RIの 安 全 取 扱 4 時 間 以 上ウ. 放 射 線 障 害 防 止 に 関 する 法 令 1 時 間 以 上エ. 放 射 線 障 害 予 防 規 定 30 分 以 上オ.その 他 放 射 線 障 害 防 止 に 関 して 必 要 な 事 項3 前 号 の 規 定 にかかわらず 前 項 第 2 号 に 掲 げる 実 施 項 目 に 関 して 十 分 な 知 識 及 び 技 能 を 有 していると認 められる 者 に 対 しては、 教 育 及 び 訓 練 の 一 部 を 省 略 することができる。4 放 射 線 管 理 責 任 者 は、 管 理 区 域 に 一 時 的 に 立 ち 入 る 者 を 一 時 立 ち 入 り 者 として 承 認 する 場 合 は、 当該 立 ち 入 り 者 に 対 して 放 射 線 障 害 の 発 生 を 防 止 するために 必 要 な 教 育 を 実 施 しなければならない。第 9 章 健 康 診 断( 健 康 診 断 )第 32 条 放 射 線 管 理 責 任 者 は、 業 務 従 事 者 に 対 して 次 の 各 号 に 定 めるところにより 健 康 診 断 を 実 施 しなければならない。(1) 実 施 時 期 は 次 の 通 りとする。ア. 業 務 従 事 者 として 登 録 する 前 、または、はじめて 管 理 区 域 に 立 ち 入 る 前イ. 管 理 区 域 に 立 ち 入 った 後 にあっては 6 月 をこえない 期 間 ごと(2) 健 康 診 断 は、 問 診 及 び 検 査 または 検 診 とする。(3) 問 診 は、 次 の 事 項 について 行 なう。ア. 放 射 線 の 被 ばく 歴 の 有 無イ. 被 ばく 歴 を 有 する 者 については、 作 業 場 所 、 内 容 、 期 間 、 線 量 、 放 射 線 障 害 の 有 無 、その 他の 放 射 線 による 被 ばくの 状 況(4) 検 査 または 検 診 は、 次 の 部 位 及 び 項 目 について 行 なうこと。ア. 末 しょう 血 液 中 の 血 色 素 量 またはヘマトクリット 値 、 赤 血 球 数 、 白 血 球 数 、 及 び 白 血 球 百 分率 数イ. 皮 膚ウ. 眼ただし、(1)アに 該 当 する 者 の 健 康 診 断 にあっては、ア 及 びイのみ 実 施 しウについては 医 師 が 必要 と 認 める 場 合 に 行 なうこととする。また、(1)イに 該 当 する 者 の 健 康 診 断 にあっては、 医 師 が必 要 と 認 める 場 合 に 限 る。2 放 射 線 管 理 責 任 者 は、 前 各 号 の 規 定 にかかわらず、 業 務 従 事 者 が 次 の 各 号 に 該 当 する 場 合 は、 遅 滞なくその 者 につき 健 康 診 断 を 行 なわなければならない。(1) RIを 誤 って 摂 取 した 場 合 。(2) RIにより 表 面 密 度 限 度 をこえて 皮 膚 が 汚 染 され、その 汚 染 を 容 易 に 除 去 できない 場 合 。(3) RIにより 皮 膚 の 傷 口 が 汚 染 され、または 汚 染 されたおそれのある 場 合 。(4) 実 効 線 量 限 度 または 等 価 線 量 限 度 をこえて 放 射 線 に 被 ばくし、または 被 ばくしたおそれのある 場合 。3 放 射 線 管 理 責 任 者 は、 次 の 各 号 に 従 い 健 康 診 断 の 結 果 を 記 録 しなければならない。138

(1) 実 施 年 月 日(2) 対 象 者 の 氏 名(3) 健 康 診 断 を 実 施 した 医 師 名(4) 健 康 診 断 の 結 果(5) 健 康 診 断 の 結 果 にもとづき 講 じた 措 置4 健 康 診 断 の 結 果 は、 人 事 課 で 永 久 に 保 存 するとともに 実 施 のつど 記 録 の 写 しを 対 象 者 に 交 付 しなければならない。( 放 射 線 障 害 を 受 けた 者 等 にたいする 措 置 )第 33 条 放 射 線 管 理 責 任 者 は、 業 務 従 事 者 が 放 射 線 障 害 を 受 け、または 受 けたおそれのある 場 合 には、主 任 者 及 び 産 業 医 と 協 議 し、その 程 度 に 応 じて、 管 理 区 域 への 立 ち 入 り 時 間 の 短 縮 、 立 ち 入 りの 禁 止 、配 置 転 換 等 健 康 の 保 持 等 に 必 要 な 措 置 を 理 事 長 に 具 申 しなければならない。2 理 事 長 は、 前 項 の 具 申 があった 場 合 は、 適 切 な 措 置 を 講 じなければならない。第 10 章 記 帳 及 び 保 存( 記 帳 )第 34 条 放 射 線 管 理 責 任 者 は、 使 用 、 保 管 、 運 搬 、 廃 棄 、ならびに、 教 育 および 訓 練 に 係 る 記 録 を 行なう 帳 簿 を 備 え、 記 帳 させなければならない。2 前 項 の 帳 簿 に 記 載 すべき 項 目 は、 次 の 各 号 の 通 りとする。(1) 使 用ア.RIの 種 類 及 び 数 量イ.RIの 使 用 の 年 月 日 、 目 的 、 方 法 及 び 場 所ウ.RIの 使 用 に 従 事 する 者 の 氏 名(2) 保 管ア.RIの 種 類 及 び 数 量イ.RIの 保 管 の 期 間 、 方 法 及 び 場 所ウ.RIの 保 管 に 従 事 する 者 の 氏 名(3) 運 搬ア. 事 業 所 外 において 運 搬 するRIの 種 類 、 数 量 、 運 搬 の 年 月 日 、および 方 法イ. 荷 受 人 または 荷 送 り 人 、 運 搬 を 委 託 された 者 、 及 び 運 搬 に 従 事 する 者 の 氏 名(4) 廃 棄ア.RIの 種 類 及 び 数 量イ.RIの 廃 棄 の 年 月 日 、 方 法 及 び 場 所ウ.RIの 廃 棄 に 従 事 する 者 の 氏 名(5) 放 射 線 施 設 等 の 点 検ア. 点 検 の 実 施 年 月 日イ. 点 検 の 結 果 及 びこれに 伴 う 措 置 の 内 容ウ. 点 検 を 実 施 した 者 の 氏 名(6) 第 31 条 の 教 育 及 び 訓 練ア. 教 育 及 び 訓 練 の 実 施 年 月 日 、 項 目 、 時 間イ. 教 育 及 び 訓 練 を 受 けた 者 の 氏 名3 前 項 に 定 める 帳 簿 は、 各 年 度 毎 に 閉 鎖 し、 放 射 線 管 理 責 任 者 が 5 年 間 保 存 しなければならない。第 11 章 地 震 等 の 災 害 時 における 措 置( 地 震 等 の 災 害 時 における 措 置 )第 35 条 地 震 ・ 火 災 等 の 災 害 が 起 こった 場 合 には、 図 2 に 定 める 災 害 時 の 連 絡 通 報 体 制 に 従 い、あらかじめ 指 定 された 者 が 別 記 2 に 定 める 項 目 について 点 検 を 行 い、その 結 果 を 主 任 者 を 経 由 して 理 事 長に 報 告 しなければならない。139

第 12 章 危 険 時 の 措 置( 危 険 時 の 措 置 )第 36 条 RI 等 にかんし、 地 震 、 火 災 、 運 搬 中 の 事 故 等 の 災 害 が 起 こった 事 により、 放 射 線 障 害 が 発生 した 場 合 またはそのおそれがある 場 合 、その 発 見 者 はただちに 災 害 の 拡 大 防 止 、 通 報 及 び 避 難 警 告等 応 急 の 措 置 を 講 じなければならない。2 理 事 長 は、 前 項 の 事 態 が 生 じた 場 合 は、ただちに 関 係 機 関 に 通 報 するとともに 遅 滞 なく 文 部 科 学 大臣 または 国 土 交 通 大 臣 に 届 出 なければならない。第 13 章 報 告( 異 常 時 の 報 告 )第 37 条 次 の 各 号 に 掲 げる 事 態 の 発 生 を 発 見 した 者 は、 図 3 に 定 めるところに 従 い 通 報 しなければならない。(1) RI 等 の 盗 難 または 所 在 不 明 が 発 生 した 場 合 。(2) RIが 異 常 に 漏 洩 した 場 合 。(3) 業 務 従 事 者 が 実 効 線 量 限 度 または 等 価 線 量 限 度 をこえ、またはこえるおそれのある 被 ばくが 発 生した 場 合 。(4) 前 各 号 のほか、 放 射 線 障 害 が 発 生 し、または 発 生 するおそれのある 場 合 。2 理 事 長 は、 前 項 の 通 報 を 受 けた 時 は、その 旨 をただちに、その 状 況 及 びそれに 対 する 措 置 を 10 日 以内 にそれぞれ 文 部 科 学 大 臣 または 国 土 交 通 大 臣 に 報 告 しなければならない。( 定 期 報 告 )第 38 条 放 射 線 管 理 責 任 者 は 毎 年 4 月 1 日 からその 翌 年 の 3 月 31 日 までの 期 間 について 放 射 線 管 理 状況 報 告 書 を 作 成 し、 主 任 者 を 経 由 して 理 事 長 に 報 告 しなければならない。2 理 事 長 は、 本 報 告 書 を 当 該 期 間 の 経 過 後 3 月 以 内 に 文 部 科 学 大 臣 に 提 出 しなければならない。付 則この 規 定 は 平 成 13 年 4 月 1 日 から 施 行 する。140

《 別 記 1》定 期 点 検 ( 第 20 条 関 係 )の 点 検 項 目 と 点 検 の 頻 度 は、 次 の 通 りとする。点 検 項 目 点 検 細 目 等 点 検 頻 度1. 共 通 事 項1 位 置 等地 崩 れ、 浸 水 の 恐 れ周 囲 の 状 況2 主 要 構 造 部 等3 遮 蔽 等施 設 内 の 人 の 常 時 立ち 入 る 場 所管 理 区 域 の 境 界事 業 所 の 境 界 及 び事 業 所 内 の 人 の 居 住区 域4 管 理 区 域設 置区 画 物標 識 等2. 取 扱 施 設1 汚 染 検 査 室位 置 等構 造表 面 材 料洗 浄 設 備更 衣 設 備除 染 器 材測 定 器標 識2 作 業 室構 造表 面 材 料フード 等事 業 所 内 外 の 地 形事 業 所 の 境 界 、 事 業 所 内 の 人 の 居 住 区 域 等の 状 況使 用 ・ 廃 棄 ・ 貯 蔵 施 設 は 耐 火 構 造 か遮 蔽 物 の 欠 落 、 破 損 等 の 状 況 。 場 所 の 線 量当 量 が 限 度 値 以 下同 上同 上管 理 区 域 設 定 の 状 況区 画 物 の 状 況 ( 適 切 に 設 置 されており 破 損はないか)「 管 理 区 域 」 標 識 の 設 置 、 破 損 ・ 褪 色 の 状況 、 注 意 事 項 掲 示 の 状 況 ( 内 容 、 位 置 等 )設 置 位 置 の 状 況 ( 使 用 施 設 の 出 入 口 付 近 )床 、 壁 等 の 突 起 、くぼみの 状 況 ( 目 地 等 の有 無 、 破 損 、 剥 離 )表 面 材 料 の 状 況設 置 及 び 給 排 水 の 状 況設 置 の 状 況設 置 の 状 況設 置 及 び 作 動 の 状 況「 汚 染 検 査 室 」 標 識 の 設 置 、 破 損 、 褪 色 の状 況床 、 壁 等 の 突 起 、 窪 みの 状 況 ( 目 地 等 の 有無 、 破 損 、 剥 離 )、 表 面 材 料 の 状 況排 気 設 備 への 連 結 の 状 況 ( 空 気 が 適 切 に 吸い 込 まれているか)1 回 / 年 以 上1 回 / 年 以 上2 回 / 年 以 上( 測 定 は 12 回/ 年 以 上 )2 回 / 年 以 上1 回 / 年 以 上2 回 / 年 以 上1 回 / 年 以 上2 回 / 年 以 上2 回 / 年 以 上12 回 / 年 以 上12 回 / 年 以 上2 回 / 年 以 上2 回 / 年 以 上2 回 / 年 以 上2 回 / 年 以 上141

流 し換 気標 識3 貯 蔵 施 設貯 蔵 室貯 蔵 能 力標 識4 排 気 設 備排 風 機排 気 浄 化 装 置排 気 管汚 染 空 気 の 広 がり 防止 装 置排 気 口標 識5 排 水 設 備排 水 浄 化 槽排 水 管標 識6 保 管 廃 棄 設 備位 置 等保 管 廃 棄 容 器標 識7 有 機 廃 液 焼 却 炉位 置 等焼 却 炉標 識流 し 等 の 破 損 、 漏 水 等 の 状 況低 レベル 側 から 高 レベル 側 へ 適 切 な 風 量 で排 気 されているか「 放 射 性 同 位 元 素 使 用 室 」 標 識 の 設 置 、 破損 ・ 褪 色 の 状 況主 要 構 造 部 等 の 耐 火 構 造 、 扉 の 甲 種 防 火戸 、ダクトの 防 火 ダンパー核 種 、 数 量 の 状 況「 貯 蔵 室 」 標 識 の 設 置 、 破 損 、 褪 色 の 状 況注 意 事 項 掲 示 の 状 況台 数 、 性 能 (kw、 排 風 量 、 静 圧 )、 作 動(ベルトのゆるみ、 異 常 音 、 漏 れ 等 )の 状況フィルタ 等 の 状 況 ( 種 類 、 個 数 、 性 能 、 圧力 損 失 等 )、 破 損 、 漏 れ 等 の 状 況破 損 、 漏 れ 等 の 状 況ダンパーの 設 置 、 作 動 の 状 況破 損 、 周 囲 の 状 況「 排 気 設 備 」、「 排 気 管 」 標 識 の 設 置 、 破損 ・ 褪 色 の 状 況個 数 、 容 量 、 作 動 (バルブ、ポンプ 等 の 作動 状 況 、 破 損 ・ 漏 れ 等 )の 状 況破 損 ・ 漏 れ 等 の 状 況「 排 水 設 備 」、「 排 水 管 」 標 識 の 設 置 、 破損 ・ 褪 色 の 状 況位 置 及 び 構 造 、 甲 種 防 火 戸 、 防 火 ダンパー、 施 錠 の 状 況種 類 、 構 造 、 材 料 、 耐 火 性 、 受 け 皿 ・ 吸 収材 等 の 状 況「 保 管 廃 棄 設 備 」、「 保 管 廃 棄 容 器 」 標 識の 設 置 、 破 損 ・ 褪 色 の 状 況種 類 、 台 数 、 廃 棄 作 業 室 、 排 気 設 備 、 排 水設 備 等 の 設 置 の 状 況炉 の 状 況 、 漏 れ、 排 気 設 備 への 連 結 等 の 状況「 廃 棄 作 業 室 」 標 識 の 設 置 、 破 損 ・ 褪 色 の状 況2 回 / 年 以 上12 回 / 年 以 上2 回 / 年 以 上1 回 / 年 以 上12 回 / 年 以 上2 回 / 年 以 上2 回 / 年 以 上1 回 / 年 以 上静 圧 、 作 動 等 は12 回 / 年 以 上1 回 / 年 以 上2 回 / 年 以 上2 回 / 年 以 上2 回 / 年 以 上2 回 / 年 以 上1 回 / 年 以 上作 動 等 は 2 回 /年 以 上2 回 / 年 以 上2 回 / 年 以 上1 回 / 年 以 上2 回 / 年 以 上2 回 / 年 以 上1 回 / 年 以 上2 回 / 年 以 上2 回 / 年 以 上142

《 別 記 2》地 震 等 の 災 害 時 における 点 検 ( 第 35 条 関 係 )の 点 検 項 目 は、 次 の 通 りとする。点 検 項 目1. 共 通 事 項1 位 置 等地 崩 れ、 浸 水 の 恐 れ周 囲 の 状 況2 主 要 構 造 部 等3 遮 蔽 等施 設 内 の 人 の 常 時 立ち 入 る 場 所管 理 区 域 の 境 界事 業 所 の 境 界 及 び事 業 所 内 の 人 の 居 住区 域4 管 理 区 域設 置区 画 物標 識 等2. 取 扱 施 設1 汚 染 検 査 室構 造表 面 材 料洗 浄 設 備測 定 器標 識2 作 業 室構 造表 面 材 料フード 等流 し換 気標 識使 用 中 のRI点 検 細 目 等事 業 所 内 外 の 地 形事 業 所 の 境 界 、 事 業 所 内 の 人 の 居 住 区 域 等 の 状 況使 用 ・ 廃 棄 ・ 貯 蔵 施 設 の 構 造 及 び 耐 火 性 の 状 況遮 蔽 物 の 欠 落 、 破 損 等 の 状 況同 上同 上同 上管 理 区 域 設 定 の 状 況区 画 物 の 状 況 ( 適 切 に 設 置 されており 破 損 はないか)「 管 理 区 域 」 標 識 の 設 置 、 破 損 ・ 褪 色 の 状 況注 意 事 項 掲 示 の 状 況 ( 内 容 、 位 置 等 )床 、 壁 等 の 突 起 、くぼみの 状 況 ( 目 地 等 の 有 無 、 破 損 、 剥離 )表 面 材 料 の 状 況設 置 及 び 給 排 水 の 状 況設 置 及 び 作 動 の 状 況「 汚 染 検 査 室 」 標 識 の 設 置 、 破 損 、 褪 色 の 状 況床 、 壁 等 の 突 起 、 窪 みの 状 況 ( 目 地 等 の 有 無 、 破 損 、 剥 離 )表 面 材 料 の 状 況排 気 設 備 への 連 結 の 状 況 ( 空 気 が 適 切 に 吸 い 込 まれているか)流 し 等 の 破 損 、 漏 水 等 の 状 況低 レベル 側 から 高 レベル 側 へ 適 切 な 風 量 で 排 気 されているか「 放 射 性 同 位 元 素 使 用 室 」 標 識 の 設 置 、 破 損 ・ 褪 色 の 状 況使 用 中 の 放 射 性 同 位 元 素 の 状 況143

3 貯 蔵 施 設貯 蔵 室貯 蔵 中 のRI標 識4 排 気 設 備排 風 機排 気 浄 化 装 置排 気 管汚 染 空 気 の 広 がり 防止 装 置排 気 口標 識5 排 水 設 備排 水 浄 化 槽排 水 管標 識6 保 管 廃 棄 設 備位 置 等保 管 廃 棄 容 器保 管 廃 棄 物標 識7 有 機 廃 液 焼 却 炉位 置 等焼 却 炉標 識主 要 構 造 部 等 の 耐 火 構 造 、 扉 の 甲 種 防 火 戸 、ダクトの 防 火 ダンパー貯 蔵 されている 放 射 性 同 位 元 素 の 状 況「 貯 蔵 室 」 標 識 の 設 置 、 破 損 、 褪 色 の 状 況注 意 事 項 掲 示 の 状 況作 動 の 状 況フィルタ 等 の 状 況破 損 、 漏 れ 等 の 状 況ダンパーの 設 置 、 作 動 の 状 況破 損 、 周 囲 の 状 況「 排 気 設 備 」、「 排 気 管 」 標 識 の 設 置 、 破 損 ・ 褪 色 の 状 況作 動 (バルブ、ポンプ 等 の 作 動 状 況 、 破 損 ・ 漏 れ 等 )の 状 況破 損 ・ 漏 れ 等 の 状 況「 排 水 設 備 」、「 排 水 管 」 標 識 の 設 置 、 破 損 ・ 褪 色 の 状 況位 置 及 び 構 造 、 甲 種 防 火 戸 、 防 火 ダンパー、 施 錠 の 状 況種 類 、 構 造 、 材 料 、 耐 火 性 、 受 け 皿 ・ 吸 収 材 等 の 状 況保 管 廃 棄 しているRI 等 の 状 況「 保 管 廃 棄 設 備 」、「 保 管 廃 棄 容 器 」 標 識 の 設 置 、 破 損 ・ 褪色 の 状 況種 類 、 台 数 、 廃 棄 作 業 室 、 排 気 設 備 、 排 水 設 備 等 の 設 置 の 状況炉 の 状 況 、 漏 れ、 排 気 設 備 への 連 結 等 の 状 況「 廃 棄 作 業 室 」 標 識 の 設 置 、 破 損 ・ 褪 色 の 状 況144

図 1 RI 等 の 取 扱 に 従 事 する 者並 びに 安 全 管 理 に 従 事 する 者 に 関 する 組 織事 業 所 長( 理 事 長 )学 長合 同 放 射 線 安 全 委 員 会放 射 線 取 扱 主 任 者放 射 線 施 設 責 任 者( 機 器 共 同 利 用 センター 長 )放 射 線 管 理 責 任 者総 務 部 長放 射 線 業 務 従 事 者施 設 管 理 責 任 者( 管 財 用 度 課 長 )健 康 管 理 責 任 者( 人 事 課 )人 事 課図 2 地 震 等 の 災 害 時 における 連 絡 通 報 体 制放 射 線 管 理 責 任 者放 射 線 施 設 責 任 者放 射 線 取 扱 主 任 者学 長理 事 長145

図 3 緊 急 連 絡 先警 備 宿 直 員( 夜 間 ・ 休 日 )事 故 、 異 常 発 見 者放 射 線 管 理 責 任 者事 務 当 直 者放 射 線 施 設 責 任 者放 射 線 取 扱 主 任 者学 長理 事 長関 係 官 庁146

大 阪 医 科 大 学 放 射 性 同 位 元 素 研 究 室 ラジオアイソトープ 取 扱 細 則1. 本 実 験 室 に 立 ち 入 るものは、 放 射 線 障 害 予 防 規 定 及 び 本 細 則 に 記 載 された 事 項 を 遵 守 しなければならない。2. 本 実 験 室 における 放 射 性 同 位 元 素 ( 以 下 RIという)の 年 間 使 用 数 量 及 び 1 日 最 大 使 用 数 量 は 別 表 1に 定 める 通 りである。これらをこえて 使 用 することはできない。3.RI 等 の 使 用 を 希 望 するものは 放 射 線 障 害 予 防 規 定 に 定 められた 使 用 計 画 書 を 提 出 し、 放 射 線 施 設責 任 者 ( 機 器 共 同 利 用 センター 長 )の 承 認 を 受 けなければならない。4.RIの 取 扱 は、 作 業 室 において 行 なう。5.RI 等 の 購 入 または 搬 出 に 当 たっては、 核 種 、 数 量 、 時 期 等 について 所 定 の 用 紙 に 記 入 の 上 、 予 め安 全 管 理 者 に 申 し 出 ること。6.RI 等 取 扱 に 従 事 する 者 は、 障 害 予 防 規 定 及 び 本 細 則 に 従 いRIによる 身 体 、 環 境 の 汚 染 及 び 放 射線 による 被 ばくをできる 限 り 少 なくするよう 心 がけなければならない。7. 放 射 線 取 り 扱 い 経 験 の 少 ない 者 がRI 等 を 取 り 扱 う 場 合 は、 管 理 区 域 責 任 者 、 取 扱 責 任 者 又 は 主 任者 等 と 打 ち 合 わせ、その 指 示 に 従 わなければならない。8.RI 等 取 扱 者 は、OSL 線 量 計 等 の 放 射 線 測 定 器 を 着 用 し、また 必 要 に 応 じ 放 射 線 測 定 器 等 を 携 帯し 取 扱 いに 従 事 しなければならない。9.RI 等 の 使 用 記 録 は、その 使 用 の 都 度 、 取 扱 責 任 者 が 所 定 の 用 紙 に 記 入 し 原 則 として 実 験 終 了 後 安全 管 理 者 に 提 出 する。10. 放 射 線 障 害 を 防 止 するため、 次 の 事 項 を 守 ること。(a) 本 実 験 室 で 次 の 行 為 をしてはならない。(1) 飲 食 、 喫 煙(2) 実 験 器 具 その 他 を 口 に 触 れさせること。(b) 実 験 中 は 原 則 として 次 の 各 処 置 を 励 行 する。(1) 排 気 設 備 を 運 転 して 換 気 する。(2) 専 用 の 作 業 衣 と 履 物 を 着 用 する。(3) 作 業 面 にビニールろ 紙 等 を 敷 く。(4) 吸 取 紙 片 を 常 に 用 意 し、 放 射 性 溶 液 がこぼれたら 直 ちに 吸 い 取 り、 汚 染 の 拡 大 を 防 ぐ。(5) RIによる 汚 染 排 水 は 1 日 2m 3 迄 とし、 汚 染 廃 液 は 第 2 除 染 液 まで 廃 棄 物 容 器 に 回 収 する。(6) サーベイメータ 等 を 身 近 におき、 時 々、 作 業 面 、 手 、 実 験 器 具 類 、 作 業 衣 などの 汚 染 を 検 査 する。(7) RIを 取 り 扱 うときは、バットの 中 で 行 う。(8) RIを 取 り 扱 うときは、 手 を 汚 染 させる 恐 れのない 場 合 を 除 きゴム 手 袋 を 着 用 する。(9) RIの 室 内 飛 散 等 が 考 えられる 場 合 には、その 取 り 扱 いは 原 則 としてドラフトチャンバー 内 で行 い 室 内 空 気 中 のRI 濃 度 が 障 害 防 止 法 で 定 める 濃 度 限 度 以 下 になるよう 心 がけること。(10) RI 実 験 は 原 則 としてコールドランを 行 い、 習 熟 の 上 、 本 実 験 を 行 うこと。(11) 作 業 室 は 常 に 整 理 整 頓 し、 実 験 終 了 後 は 除 染 の 後 、 必 ずサーベイメータ 等 で 作 業 台 及 び 器 具等 の 汚 染 を 検 査 し、 汚 染 を 発 見 した 場 合 は、 安 全 管 理 者 に 報 告 し、その 指 示 に 従 う。(12) 取 り 扱 い 中 のRIは 核 種 、 数 量 、 取 り 扱 い 者 氏 名 を 明 示 する。(13) 退 室 時 は 身 体 、 着 衣 、 履 物 等 の 汚 染 検 査 を 行 い、 汚 染 が 見 つかれば 除 染 を 行 う。(c) 作 業 後 は 使 用 した 器 具 は、RI 濃 度 の 高 い 汚 染 物 は 所 定 の 容 器 に 廃 棄 する。 汚 染 の 少 ない 器 具 は十 分 に 洗 浄 し、 汚 染 のないことを 確 認 する。(d) RIおよびRIによって 汚 染 されたものを 廃 棄 する 場 合 には 安 全 管 理 者 の 指 示 に 従 い、 以 下 の 事項 を 厳 守 すること。(1) 放 射 性 廃 棄 物 は 半 減 期 30 日 以 下 のもの、80 日 以 下 のものとそれより 長 いものに 分 けて 廃 棄 または 保 管 廃 棄 する。(2) 放 射 性 廃 棄 物 は 不 燃 性 固 体 、 難 燃 性 固 体 、 可 燃 性 固 体 、 動 物 屍 体 、 無 機 液 体 、 有 機 液 体 に 分 けて 廃 棄 容 器 に 廃 棄 し、その 都 度 帳 簿 に 記 録 する。147

(3) 廃 液 処 理 槽 の 排 水 栓 は 常 時 閉 止 してあり、 安 全 管 理 者 が 排 水 中 のRI 濃 度 が 排 水 中 の 濃 度 限 度以 下 であることを 確 認 した 後 これを 排 水 する。11.RI 作 業 室 への 機 器 類 の 搬 入 および 作 業 室 よりの 搬 出 がある 場 合 には、 予 め 安 全 管 理 者 に 申 し 出 てその 指 示 に 従 うこと。12. 計 測 器 の 使 用 に 当 たっては、 所 定 の 記 録 ノートに 必 要 事 項 を 記 入 すること。また、 計 測 器 、その 他RI 実 験 室 所 属 の 機 器 の 調 整 が 必 要 になった 場 合 には、 安 全 管 理 者 に 申 し 出 ること。13.RI 実 験 室 の 使 用 時 間 は、 平 日 8 時 30 分 から 16 時 50 分 まで、 土 曜 日 は 12 時 40 分 までとし、 時間 外 の 使 用 を 希 望 するものは、 取 扱 責 任 者 を 通 じ、 前 日 までに 放 射 線 施 設 責 任 者 の 許 可 を 得 ることを 原 則 とする。なお、 時 間 外 使 用 については、 取 扱 責 任 者 が 全 ての 責 任 を 負 うこととする。14.RIの 保 管 はRI 貯 蔵 箱 に 保 管 し、 以 下 の 事 項 を 厳 守 する。(a) 取 り 扱 い 中 でないRIは 貯 蔵 箱 中 に 保 管 する。(b) 貯 蔵 庫 の 貯 蔵 能 力 は 別 表 2 に 定 めるとおりである。この 量 をこえて 保 管 することは 出 来 ない。(c) 貯 蔵 RIの 出 し 入 れ 時 には、 必 ず 備 え 付 けの 記 録 簿 に 記 帳 する。別 表 1 許 可 されているRIの 種 類 と 数 量核種3H14C32P35S群 別 4 4 3 3物 理 的 状 態液 体 及 び固 体液 体 及 び固 体液 体 及 び固 体液 体 及 び固 体化 学 的 状 態無 機 及 び有 機 化 合 物無 機 及 び有 機 化 合 物無 機 及 び有 機 化 合 物無 機 及 び有 機 化 合 物1 日 最 大 使 用 数 量 37M 18.5M 18.5M 18.5M3 月 最 大 使 用 数 量 555M 370M 370M 370M年 間 最 大 使 用 数 量 1.85G 1.85G 740M 740M核種125I33P45Ca51Cr群 別 2 3 2 4物 理 的 状 態液 体 及 び固 体液 体 及 び固 体液 体 及 び固 体液 体 及 び固 体化 学 的 状 態無 機 及 び有 機 化 合 物無 機 及 び有 機 化 合 物無 機 及 び有 機 化 合 物無 機 及 び有 機 化 合 物1 日 最 大 使 用 数 量 9.25M 18.5M 18.5M 18.5M3 月 最 大 使 用 数 量 370M 185M 185M 185M年 間 最 大 使 用 数 量 1.11G 370M 370M 370G148

別 表 2 貯 蔵 施 設 の 貯 蔵 能 力○ 3 H○ 14 C○ 32 P35〇 S○ 125 I○ 32 P○ 45 Ca○ 51 Cr1.85GBq740MBq740MBq740MBq1.11GBq370MBq370MBq370MBq1 群 換 算 169.46MBq149

150【 石 舞 台 と 桜 】

研 究 機 構 講 習 会 レポート 創 刊 号第 1 号発 行 日発 行 責 任 者平 成 16 年 12 月 22 日技 術 教 育 系 執 行 責 任 者中 川 俊 正大 阪 医 科 大 学 研 究 機 構 技 術 教 育 系ハイライト:• 講 習 会 の 様 子• 講 習 会 を 終 えて• 講 習 会 Q&A目 次 :副 機 構 長 「 創 刊 に 寄 せて」 1副 機 構 長 「 創 刊 に 寄 せて」第 一 回 講 習 会~ 顕 微 鏡 講 習 会 ~1通 称 、 私 学 マル 特 その 他 の 助 成 によって、 贅 沢 を 言 わなければ、 本 学 には 通常 の 生 命 科 学 領 域 の 研 究 に 必 要 な 装 置が 一 通 り 揃 っています。しかし 必 ずしも大 学 全 体 として 研 究 成 果 が 上 がっているとは 言 えない 状 態 です。その 理 由 に 多くがあるでしょうが、 優 れた、そして 確 かな 研 究 技 術 を 持 つ 研 究 者 が 少 ないことが 一 つの 大 きな 原 因 です。 研 究 の 基 礎は 優 れた 手 技 にあります。これまで 大 学では、 他 機 関 に 派 遣 される 以 外 には、 研究 グループ 内 で 研 究 手 技 が 徒 弟 制 度 的に 伝 えられていました。その 研 究 グループが 小 さく、あるいは 指 導 者 が 不 在 になると、たちまちに 研 究 成 果 が 上 がらなくなる 例 が 少 なくありません。 今 年 度 から機 器 共 同 利 用 センターが 模 様 替 えされて、 研 究 機 構 の 研 究 支 援 部 門 となったのを 機 に、 懸 案 だった 技 術 支 援 が 本 格 的 に稼 働 し 始 めました。 中 川 俊 正 執 行 責 任 者を 中 心 に、 技 術 支 援 部 門 の 職 員 初 めメーカー 技 術 者 の 協 力 を 得 て、 希 望 の 多 い 装置 について 講 習 会 が 開 催 されるようになりました。まだ 不 定 期 ですが、これが 順 調に 進 み、 多 くの 人 が 最 新 の 研 修 技 術 を 身につけ、それによって 研 究 業 績 を 誇 れるようになることを 祈 念 します。研 究 機 構 ・ 研 究 支 援 部 門副 機 構 長 森 浩 志第 二 回 講 習 会 日 程 2第 二 回 講 習 会 -1~ライトサイクラー 講 習 会 ~第 二 回 講 習 会 -2~マグナピュア 講 習 会 ~2 回 の 講 習 会 を 終 えて 3アンケートについて 3アンケートよりQ&A講 習 会 参 加 者 の 声 4223第 一 回 講 習 会 ~ 顕 微 鏡 講 習 会 ~研 究 機 構 スタッフの 声 4平 成 16 年 9 月 4 日 ( 土 ) 午 後 2 時 ~5 時この 日 研 究 機 構 主 催 で 初 めての 講 習 会 が催 されました。 場 所 は 本 学 、 講 義 ・ 実 習 棟2Fの 学 Ⅰ 講 堂 で 講 師 にはオリンパス 株 式会 社 の 田 中 隆 明 氏 をお 招 きしました。 参 加者 は27 名 で 皆 さん 大 変 熱 心 に 聴 いておられました。基 本 的 な 顕 微 鏡 操 作 における 注 意 点 、コントラストと 解 像 度 の 関 係 、 実 際 の 写 真 撮影 においての 注 意 点 などの 説 明 のあと、顕 微 鏡 の 光 軸 調 整 の 実 習 を 行 いました。また、 研 究 機 構 に 実 際 に 置 いてある 顕 微鏡 を 使 っての 自 動 調 整 法 の 説 明 も 行 いました。 講 習 会 で 説 明 のあった、 使 用 時 のポイントを 表 にまとめています。今 まで 顕 微 鏡 を 覗 いていてまつ 毛 が見 えるのが 気 になったことはありませんか?これは 目 を 顕 微 鏡 に 近 づけすぎて 鏡筒 から 出 る 光 にまつ 毛 がかぶり、その 影 が眼 に 映 っているからだそうです。( 皆 さんに顕 微 鏡 講 習 会 の 様 子上 、 実 際 に 顕 微 鏡 を 見 ながらの 説 明下 、 講 義 風 景お 願 いしたアンケートの「 参 考 になったこと」から 抜 粋 させていただきました。)今 後 の 予 定 4顕 微 鏡 使 用 時 のPOINT1. 光 軸 調 整2.コンデンサーの 位 置 調 整3. 開 口 絞 りは 視 野 の70~80%4. 補 正 環 付 き 対 物 レンズの 調 整151

研 究 機 構 講 習 会 レポート 創 刊 号第 二 回 講 習 会 日 程Ⅰ・ライトサイクラー 講 習 会平 成 16 年 11 月 10 日 ( 水 ) 午 後 5 時 ~7 時 30 分 9 名 参 加11 月 17 日 ( 水 ) 午 後 5 時 ~7 時 30 分 8 名 参 加11 月 25 日 ( 木 ) 午 後 5 時 ~7 時 30 分 5 名 参 加Ⅱ・マグナピュア 講 習 会平 成 16 年 11 月 24 日 ( 水 ) 午 後 5 時 ~7 時 30 分 8 名 参 加第 二 回 講 習 会 の 日 程 は 事 前 にお 願 いしたアンケートの 結 果 を 受 けて 決 定 させていただきました。アンケート 結 果 は3ページの 中段 、 右 側 の 表 に 掲 載 しております。ライトサイクラーマグナピュア第 二 回 講 習 会 -1 ~ライトサイクラー 講 習 会 ~第 二 回 講 習 会 は 遺 伝 子 ・ 蛋 白 発 現 定 量 をテーマとして 開 催 しました。また、 参 加 希望 の 多 かったライトサイクラーは、3 回 に分 けて 行 いました。 内 容 は 機 器 の 前 での使 用 説 明 、 試 薬 調 整 の 後 、 解 析 の 間 に4F会 議 室 で 軽 食 を 食 べながら 原 理 の 説 明 を聞 き、 最 後 にデータの 解 析 を 行 いました。操 作 が 簡 単 で、 解 析 時 間 も40 分 程 度と 短 いことに 参 加 者 も 驚 いていました。ライトサイクラーによる 遺 伝 子 発 現 定 量 法は、 忙 しい 臨 床 の 先 生 方 を 中 心 に 利 用 者が 増 えています。 今 後 、 利 用 者 がさらに 増加 すれば、 予 約 を 数 時 間 ごとにすることも考 えています。 初 めての 方 には、 職 員 が 操作 のお 手 伝 いをすることも 可 能 です。これを 機 会 に 一 度 挑 戦 されてみたらいかがでしょうか?今 回 から 徴 収 した 参 加 費 で、 軽 食 (サンドイッチ)を 用 意 させていただきました。( 右 写 真 の 上 段 )ライトサイクラー 講 習 会 の 様 子軽食を食べながら試薬の調整第 二 回 講 習 会 -2 ~マグナピュア 講 習 会 ~ライトサイクラーと 同 じロシュの 機 器 であるマグナピュアは、 皆 さんにもっと 利 用 していただきたい 機 器 です。 簡 単 に 多 検 体 処 理( 最 高 32サンプル)かできる 事 がメリットです。DNA,RNAの 抽 出 でピュアなサンプルが 得 られます。コストは 少 々 割 高 となるのですが、RNAをとる 手 間 を 考 えると 使 ってみる 価 値 があるかもしれません。 簡 単 に 使用 法 を 列 挙 させていただきますと。1. 前 処 理 として、 細 胞 や 組 織 をホモジナイズする。2. 次 に 機 器 を 操 作 して、パソコンから実 行 するファイルを 呼 び 出 す。3. パソコンの 画 面 に 従 って 試 薬 をセットし、スタートする。以 上 3 点 の 簡 単 な 工 程 で 最 短 40 分 後 にはピュアなDNA,RNAが 抽 出 できます。R NAがうまく 取 れないとお 悩 みの 方 は研 究 機 構 にデモで 余 った 試 薬 がありますので 一 度 挑 戦 してみませんか??試 薬 には 限 りがありますのでお 早 めに・・・マグナピュア 講 習 会 の 様 子試 薬 をセットしているところ152

研 究 機 構 講 習 会 レポート 創 刊 号2 回 の 講 習 会 を 終 えて今 年 度 より 新 たに 発 足 した 研 究 機 構 技 術教 育 系 ですが、 今 年 は 講 習 会 開 催 を 中 心に 事 業 を 進 めてきました。 今 回 の 講 習 会は 多 少 なりともお 役 に 立 つことが 出 来 たでしょうか?これまでこのような 試 みがなかったので、 我 々も 十 分 な 対 応 ができなかったかもしれません。一 回 目 の 講 習 会 では、 研 究 者 なら 必 ず 触ることとなる、“ 汎 用 機 器 ” 顕 微 鏡 をテーマとして 行 いましたが、いかがでしたか? 普段 使 っておられても 人 に 聞 きにくい 点 や、普 段 気 にしていない 様 な 点 も 勉 強 し 直 せる 様 な 良 い 機 会 になったのではないでしょうか? 何 事 も 基 礎 が 大 事 であること、 頭 の片 隅 にでも 留 めておいていただければ 幸いです。二 回 目 の 講 習 会 は「 遺 伝 子 ・ 蛋 白 発 現 」をテーマとした 形 で 行 いました。 最 後 のRTS( 蛋 白 発 現 )が 残 っておりますが、ライトサイクラー、マグナピュアは 簡 単 な 操 作 を 覚 えていただくだけで 結 果 が 出 ます。 特 にライトサイクラーは 今 までのPCRとはまったく 違い、 短 時 間 でより 定 量 データを 得 ることが 出来 ます。 今 後 も 更 なる 拡 大 が 期 待 される 機器 の 一 つですので 早 いうちに 触 ってみてください。また、マグナピュアは、DNAやRNAの 抽 出 で 再 現 性 を 求 められる 実 験 やRNAが 取 れないときに 特 に 役 立 つと 思 われます。 是 非 とも 一 度 お 試 し 下 さい。今 回 の 講 習 会 で 使 用 した 機 器・ 顕 微 鏡汎 用 機 器 であり、 誰 でも 扱うことが 出 来 るが 基 本 操 作と 知 識 が 非 常 に 重 要・ライトサイクラーPCRを 利 用 して 遺 伝 子 の定 量 を 行 う。リアルタイムPCR 装 置・マグナピュア多 サンプルでも 迅 速 かつ再 現 性 のある 高 品 質DNA,RNAを 得 ることが 出来 る講 習 会 で 使 用 した 機 器機 器 概 容アンケートについて 回 答 29各 講 習 会 では 実 際 に 講 習 を 聞 いていただいて 満 足 度 や 質 問 等 に 答 えていただいております。その 中 でも 皆 さんに 関 係 のある事 項 について 抜 き 出 して 書 かせていただきます。まず、 講 習 会 の 時 間 帯 についてですが 勤務 のある 平 日 で5 時 以 降 といったものが 最も 多 く、 次 に 勤 務 時 間 内 といったものでした。 参 加 費 は 全 て 軽 食 代 として 割 り 当 てておりますがこれはどちらでも 良 いといったものが 最 も 多 く、 軽 食 が 必 要 と 答 えた 方 と 不必 要 と 答 えた 方 が 同 数 でした。また 講 習 会の 形 式 は 外 部 から 講 師 を 招 いて 行 うものが大 多 数 を 占 めておりました。こちらとしては 時 間 帯 は 平 日 5 時 以 降 、 参 加費 は 徴 収 して 軽 食 代 とし(もしくは 希 望 者 のみ 参 加 費 を 徴 収 して 軽 食 を 用 意 )、 形 式 は 外部 から 講 師 の 方 を 招 くといった 形 で 行 っていきたいと 考 えております。 意 見 はなるべく 反映 させていきたいと 考 えておりますので 今 後もアンケートにご 協 力 くださいますようお 願いいたします。・ 希 望 曜 日勤 務 のある 平 日 21勤 務 のある 土 曜 日 6勤 務 の 無 い 土 曜 日 3・ 時 間 帯平 日 勤 務 時 間 内 9平 日 5 時 以 降 12土 曜 日 の 午 後 6回 答 28・ 軽 食 の 有 無希 望 する 6希 望 しない 6どちらでもよい 15アンケート 結 果事 前 および 第 2 回 講 習 会 よりアンケートより(Q&A)講 習 会 全 般Q. 参 加 費 は 教 室 単 位 で 徴 収 しないのですか?→ 行 いません、 参 加 費 の 徴 収 は 先 生 方 の参 加 意 思 の 確 認 もかねております第 二 回 講 習 会 ~ライトサイクラー~Q.SyberGreenとは 何 ですか?→ 蛍 光 色 素 の 一 種 で、EtBrの 様 に2 本 鎖DNAに 入 り 込 んだときに 蛍 光 を 発 します。Q.ABIの 機 器 と 比 較 して 下 さい。→1ランあたりは 多 少 割 高 になりますが、デメリットはないのではないかと 思 います。Q. 他 の 蛋 白 定 量 との 違 いは 何 ですか?→ 遺 伝 子 定 量 はDNAに 存 在 するものの 量を 測 定 しているため 実 際 発 現 している 蛋 白質 の 量 とは 一 致 しません。 蛋 白 定 量 は 蛋 白質 として 発 現 してきているものを 見 るので、実 際 に 有 るか 無 いかの 定 性 分 析 に 当 たります。ここでは 皆 さんから 寄 せられた 多 くの 質 問 に 対 する 回 答 を 行 っていきます。 基 本 的 には 講 習 会 の 内 容についてですがそれ 以 外 にもあれば 掲 載 していきたいと 思 います。153

研 究 機 構 講 習 会 レポート 創 刊 号講 習 会 参 加 者 の 声研 究 機 構 第 一 回 講 習 会 「 顕 微 鏡 講 習 会 」に 参 加 して技 術 教 育 系 が 発 足 して 第 1 回 の 講 習 会 , 機 構 にはハイテク 機器 がいっぱいあるのに, 普 通 の( 失 礼 ) 光 学 顕 微 鏡 がテーマとは,はっきり 言 って 驚 きました。 自 分 は 光 顕 には 詳 しい 方 だと自 画 自 賛 していたのです。ところが 実 際 に 講 習 に 参 加 して,それが 単 なるうぬぼれだったと 自 覚 させられました。 奥 が 深 い。まさに 目 からウロコ,いや「 接 眼 レンズからウロコ」でした。研 究 テーマは 人 それぞれですが, 光 顕 はもっとも 利 用 されている 研 究 機 器 といって 間 違 いないでしょう。ところがいつも 使 っているのに, 分 かっているようで 分 かっていない。 第 1 回 のテーマを 光 顕 にした 機 構 のみなさまの 企 画 力 に 脱 帽 です。さらにこれからの 講 習 会 がどういうテーマで 行 われるか, 興 味 はつきません。 今 回 の 講 習 はとくに 理 論 と 実 践 のバランスが 秀 逸 で 非 常に 理 解 しやすかったので,その 点 は 次 回 以 降 ,どういうテーマでも 是 非 受 け 継 いで 欲 しいと 思 います。最 後 に 顕 微 鏡 のトリビア: 点 光 源 を 理 想 レンズで 結 像 しても 点にはならない。へえ~~。(ご 存 じでしたか?)あれから 顕 微 鏡の 本 を2 冊 も 買 ってしまいました。(^_^)微 生 物 学 中 野 隆 史研 究 機 構 第 二 回 講 習 会 に 参 加 して(アンケートより 抜 粋 させていただきました)・ 原 理 が 良 くわかり、 自 分 でもTryできそう・できれば 繰 り 返 して 学 びたいと 思 う・PCRの 勉 強 を 始 めるいい 取 っ 掛 かりとなった・ 基 本 的 な 知 識 に 乏 しく 難 しく 感 じた・ 内 容 が 多 すぎて 把 握 しきれないところがあった・ 今 回 の 説 明 でライトサイクラーを 行 ってみようという 気 になった・Alternative splicing valiantの 検 出 に 使 えるなど 色 々な 応 用 を知 れた・ 専 門 的 な 用 語 でわからない 部 分 もあった研 究 機 構 スタッフの 声今 年 度 より 研 究 機 構 講 習 会 を 行 い、 皆 様から 様 々な 意 見 を 頂 きました。この 講 習 会は 未 だに 形 式 や 開 催 時 間 などの 詳 細 な情 報 は 定 まっておらず、 手 探 りで 始 めたといった 状 況 です。講 習 会 の 目 的 は 皆 様 に 研 究 機 構 の装 置 を 使 っていただき 研 究 成 果 を 挙 げて今 後 の 予 定いただくことで 研 究 機 構 研 究 支 援 部 門 の 発足 の 意 義 でもある「 研 究 への 貢 献 」につなげて 行 くことにあるのです。この 研 究 機 構 講習 会 レポートでは 講 習 会 での 出 来 事 や 皆様 方 の 声 を 出 来 る 限 り、 多 くの 方 に 知 っていただき 反 映 させられる 様 なものにしたいと思 い 発 行 致 しました。研 究 機 構 の 発 足 にともない、 共同 研 究 部 門 の 設 置 、そして 研究 支 援 部 門 に 技 術 教 育 系 の 新設 したことにより、 長 年 の 懸 案であった 技 術 講 習 会 の 開 催 が実 現 しました。 講 習 会 の 設 定 は講 師 、 会 場 の 手 配 、 参 加 者 の把 握 、 軽 食 の 用 意 など 予 想 以上 に 煩 雑 な 作 業 ですが、 私 達も 受 講 者 と 共 に 学 習 し、 新 しい知 識 ・ 技 術 を 習 得 して、より 良い 支 援 に 繋 げて 行 きたい。研 究 機 構 から今 年 も 残 すところあとわずかとなりました、今 年 度 の 研 究 機 構 講 習 会 も 今 月 15 日 の第 3 回 講 習 会 セルソーター 講 習 会 と16 日の 第 2 回 講 習 会 -3RTS 講 習 会 で 終 了 します。 来 年 度 の 予 定 ではレーザー 顕 微 鏡 、レーザーマイクロダイセクションからはじめたいと 考 えております。その 他 にも 新 規 導入 機 器 など 意 見 を 寄 せていただければ 随時 行 っていきたいと 考 えております。また時 間 の 都 合 がつかず 講 習 会 に 参 加 できなかった 方 には 出 来 る 限 り 研 究 機 構 のスタッフがサポートさせていただく 様 にさせていただきますので 事 務 室 までおこし 下 さい。講 習 会 開 催 日 程 ( 今 年 度 )12 月 15 日 第 3 回 講 習 会 セルソーター12 月 16 日 第 2 回 講 習 会 -3 RTS講 習 会 開 催 予 定 機 器共 焦 点 レーザースキャン 倒 立 顕 微 鏡 (ZEISS)レーザーマイクロダイセクションその 他 希 望 があれば 研 究 機 構 事 務 室 まで内 線 :3401E-mail:kikikyo@art.osaka-med.ac.jp今 年 度 新 規 導 入 :BD FACS Aria今 年 度 新 規 導 入 :共 焦 点 レーザースキャン 倒 立 顕 微 鏡 (ZEISS)154

大 阪 医 科 大 学 研 究 機 構 第 4 回 講 習 会 について第 二 解 剖 早 﨑 華テーマ:【 蛍 光 顕 微 鏡 ・レーザー 顕 微 鏡 】実 施 日 時 : 平 成 17 年 3 月 5 日 14:00~17:00内 容 : 免 疫 染 色 理 論 から 試 料 作 製 、 顕 微 鏡 操 作 まで講 義蛍 光 免 疫 染 色 のポイント( 講 師 : 早 﨑 華 )レーザー 顕 微 鏡 について( 講 師 : 矢 口 晶 )実 習 全 体 を 4 グループに 分 け、2 つの 器 械 を 同 時 進 行 で 前 半 組 、 後 半 組 に 分 かれ、それぞれ 1 時 間 ずつの 実 習 を 行 う。【 本 大 学 の 所 有 するレーザー 顕 微 鏡 】LSM510META 特 徴 : 倒 立 型 搭 載 レーザーAr. 458nm、477nm、488nm、514nm HeNe. 543nm、 633nm※10nm オーダーの 蛍 光 波 長 の 差 による、 画 像 取 り 込 み が 可 能 。Radiance2000 特 徴 : 正 立 型 搭 載 レーザーAr. 488nm、514nm HeNe. 543nm正 立 型 の 顕 微 鏡 であることから、 初 心 者 には 扱 いやすい。★ 蛍 光 免 疫 染 色 のポイント 講 習 内 容 ★○きれいな 写 真 を 取 る 最 大 のポイントきれいな 切 片 を 作 製 すること。その 為 にはどうするか。組 織 標 本 場 合 は 凍 結 切 片 か、パラフィン 切 片 かを 選 択 します。 一 般 的 には 凍 結 切 片 の 方 が、 抗 原 の 保 存は 高 いとされているため 今 回 の 講 義 は 凍 結 切 片 の 作 成 方 法 に 的 を 絞 った。○ 灌 流 固 定 ・ 包 埋動 物 を 麻 酔 下 の 状 態 で、 生 理 食 塩 水 などで、 灌 流 する。 次 に 固 定 液 を 選 ぶ。これにより 染 色 の 良 し 悪 しが 決 まることが 多 い。 基 本 的 には 4%パラホルムアルデヒド in PB(リン 酸 buffer) 組 織 によっては 必 要 無いのもあるが、 脳 や 精 巣 は 灌 流 固 定 をお 勧 めします。・ 組 織 を 取 り 出 し、 固 定 液 で 1 時 間 ~ 一 晩 固 定 (4℃)→20% スクロース 液 ( 沈 殿 ができやすいので、stock に 0.05%NaN 3 を 含 むと 日 持 ちする。* 抗 体 により NaN 3 が 使 用 できないものもあるので 注 意 )に 4℃で 数 時 間 から 一 晩 浸 す、( 組 織 によっては 2 日 置 く 方 がよい)・ 包 埋 組 織 を 凍 結 用 の 型 にコンパウンドを流 し 込 み、 空 気 の 混 入 しないように 切 る 面 を 底 にして 静 かに 沈 めます。・ 凍 結 液 体 窒 素 に、 底 をつける( 液 に 数 ミリ 浸 るくらいで 十 分 )。 全 体 の 90% ( 冷 えすぎて 割 れるのを 防 ぐため)くらい 凍 ったら、引 き 上 げて-20~-80℃で 保 存 。○ 薄 切予 め、コーティーング 済 みのスライドガラスをチャンバー 内 で 冷 やしておく(-25℃くらい)。 組 織 はものによるが、-18~-20℃が 切 りやすい。7~30μm で 切 片 作 製 する(7~15μm くらいが 切 りやすい。15μm より 厚 い 切 片 は 染 色 途 中 で 剥 がれやすい)。レーザーで 観 察 する 場 合 は 無 理 に 薄 い 切 片 を 作 成 しなくても、きれいな 像 を 得 る 事 ができる。雨 の 日 はスライドガラスに 乗 りにくいときがあるが、 刃 こぼれしないように 上 手 に 乗 せて、 押 し 付 けて平 らにし、 手 のひらを 使 って 切 片 を 溶 かし、 風 乾 する(ドライヤーで 風 乾 する:15 分 ~1 時 間 )。○ 免 疫 染 色ブロッキング 液 や、 抗 体 液 をかけ、 湿 潤 箱 にて 反 応 させる。155

注 意 点 * 界 面 活 性 剤 を 使 用 した 場 合 は、 少 しでも 傾 むいてると incubate 中 に 液 が 無 くなって 乾 燥 する可 能 性 があるので、パラフィルムでカバーしておくと 良 い。* 蛍 光 色 素 を 使 用 する 場 合 はアルミホイルでカバーすること。*2 次 抗 体 の 選 択多 重 染 色 の 場 合 選 ぶ 2 次 抗 体 を 間 違 えないこと!染 色 の 弱 い 方 を 緑 の 蛍 光 色 素 がラベルされた 2 次 抗 体 を 選 ぶ 方 がよい( 緑 の 方 が 検 出 しやすい)。○ 封 入退 色 防 止 剤 入 りの 封 入 剤 を 用 いるとよい。またこれは 封 入 後 に 固 化 するタイプの 方 が 使 いやすい。○その 他 の 注 意 点自 家 蛍 光 の 強 いサンプルは 偽 陽 性 を 起 こす 可 能 性 が 高 い。* 自 家 蛍 光 とは: 蛍 光 染 色 をしていないサンプルでも 蛍 光 を 発 する 物 質 が 多 く 含 まれていると、 蛍 光色 を 発 してしまう( 黄 色 の 場 合 が 多 い)。→その 対 策 方 法 ・ 蛍 光 顕 微 鏡 の B 励 起 用 フィルター(GFP 用 フィルターは 駄 目 )で 観 察 し、 自 分 のサンプルに 自 家 蛍 光 のあるなしを 確 認 する。・パラフィン 切 片 に 多 いので 凍 結 切 片 変 えてみる。・ 固 定 方 法 を 変 えてみる。★レーザー 顕 微 鏡 について 講 習 内 容 ★○ 共 焦 点 レーザー 顕 微 鏡 の 特 徴・ 焦 点 から 以 外 の 光 がピンホールを 通 れないのでぼやけた 像 にならない。・スキャナーをつかって 焦 点面 上 に 走 査 させて 全 体 像 をつくる。・ 光 学 断 層 像 の 収 得 ができる。・デジタル 3 次 元 画 像 の 再 構 築 により 3D デジタル 画 像 として 自 由 自 在 な 表現 ができる。○ 共 焦 点 レーザ 顕 微 鏡 の 基 本 原 理時 経 列 的 に 走 査 、 時 経 列 的 に 蛍 光 が 発 生↓Confocal Laser Scaning Microscope↓TVと 同 じ 原 理 でデジタル 画 像 として 描 画↓光 シグナルを 電 気 シグナルに 変 換○チャンネル 間 の 蛍 光 クロストークの 問 題 とその 対 処 方 法クロストークとは2つ 以 上 の 蛍 光 色 素 を 使 っている 場 合 、その2つに 蛍 光 スペクトルの 重 なりがあると 片 方 の 励 起 光 により、もう 片 方 も 発 光 してしまうこと。対 処 方 法同 時 取 り 込 み(Single Track)の 場 合 はクロストークを 起 こしやすいので、シーケンシャル 取 り 込 み(Multi Track)にて 画 像 を 収 得 する。もしくはスペクトラムの 重 なりの 少 ない 色 を 選 ぶ。(Alexa なら 488 と 594 が 少ない。)○システムの 様 々なパラメータとそれらの 決 め 方パラメーター 特 徴 (メリットとデメリットなど)・レーザの 強 度 強 度 を 上 げると 明 るくとれるが、レーザ 光 による 退 色 、ダメージがおこる。・ 描 画 の 細 かさ 空 間 分 解 能 に 関 与 2D 画 像 の 画 質 に 関 与・ 描 画 の 速 度 時 間 分 解 能 に 関 与・ 検 出 器 の 感 度 感 度 を 上 げると 明 るくとれるが 細 かな 設 定 が 必 要 なので 感 度 の 自 動 設 定 が 必 要 、 自 動設 定 がない 場 合 はノイズがあがらない 様 に 設 定 すること。156

・ピンホールの 大 きさ 空 間 分 解 能 に 関 与 。 広 げると 明 るくなるが、 空 間 分 解 能 が 下 がるので、ピントのぼけた 像 になるので 注 意 。その 他 の 注 意 点・アプリケーションに 応 じた 蛍 光 プローブ、それに 応 じた 光 学 系 を 選 択・アプリケーションに 応 じた 最 適 な 対 物 レンズを!・ 何 を 優 先 させて 画 像 を 撮 るのか?○ 本 学 の 所 有 するレーザー 顕 微 鏡 で 使 用 可 能 なレーザーとその 最 適 蛍 光 色 素 の 例Arレーザ. 458nm :CFP/YFP, Lucifer Yellow477nm :GFP/YFP, FITC, etc.488nm :GFP/YFP, FITC, Cy2, Alexa488, etc.514nm :YFPHeNeレーザ. 543nm :Rhodamine, TxRed, Cy3, PI, DiI,DsRed, Alexa 568, etc.HeNeレーザ. 633nm :Cy5, YOYO-3, YO-PRO-3, TOTO-3★ 実 技 実 習 講 習 内 容 ★1、 蛍 光 顕 微 鏡 とレーザー 顕 微 鏡 の 違 い・ 共 焦 点 ピンホールの 開 閉 による 画 像 の 違 いを 実 際 に 確 認 。2、 基 本 的 な 画 像 取 得 のながれをつかむ・ サンプルの 確 認 から 光 路 の 設 定 、 画 像 の 取 り 込 みまでを 体 験 する。3、 多 重 染 色 のサンプルのイメージング・ 多 重 染 色 取 り 込 みの 際 に 発 生 する 蛍 光 のクロストーク(かぶり)が 存 在 する 事 を 認 識 してもらう。・ クロストークを 防 ぐ 為 の 取 り 込 み 方 法 を 体 験 する4、3D の 立 体 構 築・ 共 焦 点 顕 微 鏡 で 一 番 特 色 のある 3D スタックの 取 り 込 みの 手 順 を 体 験 。・ 3D の 立 体 構 築 の 様 々な 表 現 方 法 を 確 認 。157

Ⅺ. 研 究 紹 介膵 癌 前 駆 病 変 の 研 究高 折 恭 一 ( 一 般 ・ 消 化 器 外 科 )谷 川 允 彦 ( 一 般 ・ 消 化 器 外 科 )膵 癌 は 日 本 人 の 悪 性 新 生 物 による 死 亡 の 第 5 位 を 占 め、 毎 年 約 2 万 人 が 死 亡 している(1)。 膵 癌 は殆 どが 浸 潤 ・ 転 移 を 伴 う 進 行 癌 として 診 断 されるため、その 予 後 は 極 めて 不 良 であり、 罹 患 者 数 と 死 亡者 数 がほぼ 一 致 している。これまで、 膵 癌 の 治 療 成 績 改 善 に 向 けて、 拡 大 手 術 ・ 化 学 療 法 ・ 放 射 線 療 法 ・免 疫 療 法 ・ 温 熱 療 法 およびこれらを 組 み 合 わせた 集 学 的 治 療 が 行 われてきたが、 根 治 性 の 高 い 治 療 法 は確 立 されていない。われわれ 自 身 も、 膵 全 摘 ・ 腹 腔 動 脈 幹 合 併 切 除 を 含 めた 拡 大 手 術 と 併 せて、 術 中 照射 などの 集 学 的 治 療 に 取 り 組 んできた 経 験 があるが、 十 分 な 治 療 成 績 の 改 善 は 得 られなかった(2)。従 って、 膵 癌 の 治 療 成 績 を 根 本 的 に 改 善 するためには、 抜 本 的 に 治 療 戦 略 を 改 革 し、 早 期 診 断 ・ 早 期 治療 を 実 現 していくことが 必 要 である。 近 年 の 画 像 診 断 の 進 歩 には 目 覚 しいものがあり、1cm 以 下 の 膵 癌の 描 出 も 可 能 となった。しかし、1cm 以 下 であっても 膵 癌 の 多 くは 浸 潤 を 伴 っており、 切 除 後 の 5 年 生存 率 は 50% 前 後 に 過 ぎない(3)。よって、 浸 潤 を 伴 わない 膵 癌 あるいは 膵 癌 前 駆 病 変 の 発 見 が 重 要 と考 えられる。最 近 の 研 究 により、 膵 管 上 皮 に 存 在 する 増 殖 性 病 変 が 膵 癌 の 前 駆 病 変 であることが 明 らかになってきた。 従 来 、 膵 管 上 皮 の 増 殖 性 病 変 に 対 しては 多 くの 病 理 学 的 名 称 が 与 えられてきたため 混 乱 を 招 いていたが、1999 年 に Hruban らは PanIN (pancreatic intraepithelial neoplasia)という 用 語 を 用 いた 病理 学 的 分 類 法 ( 以 下 、PanIN 分 類 とする)を 提 唱 した(4)。PanIN 分 類 は、 遺 伝 子 異 常 との 相 関 、 免疫 組 織 学 的 な 蛋 白 発 現 の 解 析 、 細 胞 学 的 所 見 、 臨 床 経 過 などに 関 する 研 究 を 進 めていくことを 目 的 として 作 成 されたもので、 対 象 となる 病 変 は、 組 織 学 的 異 型 度 を 基 準 に、PanIN-1、PanIN-2、PanIN-3 の3 グレードに 分 類 される( 図 1)。さらに、 最 も 異 型 度 の 低 い PanIN-1 は、 扁 平 状 の PanIN-1A と 乳 頭状 の PanIN-1B に 区 分 される。PanIN-3 は、 最 も 異 型 度 の 高 い 病 変 で 従 来 の 上 皮 内 癌 に 相 当 する。PanINは 膵 管 上 皮 病 変 を 膵 癌 の 前 駆 病 変 として 捉 えた 用 語 で、 何 らかの 遺 伝 子 異 常 を 伴 った 不 可 逆 性 の 病 変 と言 うことができる。これまで、PanIN 病 変 のグレードが 高 くなるほど、 膵 癌 で 認 められる K-ras、p16、p53、DPC4 など 様 々な 遺 伝 子 の 変 異 や 発 現 異 常 の 頻 度 が 高 くなることが 明 らかにされている(5)( 図1)。これらの 知 見 に 基 づいて、PanIN から 膵 癌 へ 進 展 していく 発 癌 過 程 は 多 くの 研 究 者 から 支 持 されるようになった。当 初 、PanIN は 小 径 膵 管 や 膵 細 管 の 病 変 と 規 定 されていたが、われわれは、 主 膵 管 や 比 較 的 口 径 の 大きな 分 枝 膵 管 にも PanIN が 存 在 することを 報 告 してきた(6-8)。また、 過 剰 の 粘 液 産 生 と 乳 頭 状 増 殖を 特 徴 とする 膵 管 内 乳 頭 粘 液 性 腫 瘍 、すなわち Intraductal Papillary Mucinous Neoplasm (IPMN)は、通 常 の 膵 癌 とは 別 の 疾 患 と 考 えられているが、 臨 床 的 あるいは 組 織 学 的 に PanIN と 鑑 別 困 難 な 場 合 があることを 指 摘 してきた(9,10)。これらの 問 題 点 について 討 論 するため、われわれは 2003 年 8 月 にHruban 教 授 とともに 国 際 合 同 会 議 を 開 催 した(3,11-13)。この 国 際 合 同 会 議 では、 従 来 の PanIN 分 類の 問 題 点 を 一 点 一 点 明 らかにし、さらにその 解 決 策 を 講 じるという 作 業 を 行 った。 特 に PanIN と IPMNの 違 いを 明 確 にするため、 新 たに PanIN と IPMN の 定 義 を 作 成 した (14)。この 定 義 は 新 しい ArmedForces Institute of Pathology(AFIP)の 病 理 分 類 としても 採 用 されることになった。これにより、 膵 癌前 駆 病 変 を PanIN と IPMN という 2 種 類 の 経 路 から 包 括 的 に 研 究 することが 可 能 となった。今 後 、 膵 液 ・ 血 液 ・ 糞 便 などにおける 遺 伝 子 および 蛋 白 解 析 により、PanIN を 診 断 し、 究 極 的 な 膵 癌早 期 診 断 に 導 くことが 肝 要 である。 現 在 、comparative genomic hybridization、cDNA マイクロアレイ、プロテオーム 解 析 などを 用 いて、 膵 液 中 の DNA・mRNA・ 蛋 白 質 を 網 羅 的 に 分 析 する 研 究 が 先 端 施 設で 進 行 中 であり、われわれもムチン 発 現 プロファイルに 関 する 検 討 を 行 うべく 基 礎 データーを 蓄 積 しているところである。さらに、PanIN から 膵 癌 へと 進 展 する 分 子 機 構 を 解 明 することにより、 治 療 の 対 象158

とするべき( 膵 癌 に 進 展 する 直 前 の 段 階 にある)PanIN を 選 別 することが 可 能 となる。また、IPMN から 通 常 の 膵 癌 へと 進 展 する 経 路 もあることから、IPMN に 対 する 治 療 方 針 決 定 にも、 遺 伝 子 ・ 蛋 白 発 現異 常 に 関 する 情 報 が 大 いに 役 立 つ。 新 しい PanIN と IPMN の 概 念 に 基 づいて 膵 癌 前 駆 病 変 の 研 究 をさらに 進 めることにより、 膵 癌 早 期 診 断 ・ 早 期 治 療 を 実 現 していきたい。参 考 文 献1. Maitra A, Fukushima N, Takaori K, Hruban RH. Precursors to invasive pancreatic cancer.Advances in Anatomic Pathology. 12:81-91: 2005.2. Fujikawa T, Matsusue S, Hasegawa S, Asao Y, Kato Y, Takaori K, et al. Intraoperative radiationtherapy (IORT) for pancreatic cancer. Tenri Medical Bulletin. 2: 20-31:1999.3. Maitra A, Hruban RH, Takaori K: Pancreatic Intraepithelial Neoplasia (PanIN) versusIntraductal Papillary Mucinous Neoplasm (IPMN). In: Forum on Carcinoma in Situ of the Pancreas.Atomi H, Takaori K, editors: Medical Tribune (Tokyo), 2005: pp12-22.4. 高 折 恭 一 . 膵 上 皮 内 癌 の 疾 患 概 念 : 膵 臓 15:426-438:2000.5. Takaori K, Hruban RH, Maitra A, Tanigawa N. Pancreatic Intraepithelial Neoplasia. Pancreas.28:257-262:2004.6. Takaori K, Mastusue S, Takeda H, Fujikawa T, Kobashi Y, Ito T, et al. Carcinoma in situ ofthe pancreas associated with localized fibrosis: A clue to early detection of neoplasticlesions arising from pancreatic ducts. Pancreas. 17: 102-105, 19987. Takaori K, Kobashi Y, Mastusue S, Matsui K, Yamamoto T. Clinicopathological features ofpancreatic intraepithelial neoplasias and their relationship to intraductalpapillary-mucinous tumors. J Hepatobiliary Pancreat Surg. 10:125-136:2003.8. Takaori K. Dilemma in classifications of possible precursors of pancreatic cancer involvingthe main pancreatic duct: PanIN or IPMN? J Gastroenterol. 38:311-313:2003.9. 高 折 恭 一 :PanIN 分 類 (1999)における 上 皮 内 癌 (CIS)の 考 え 方 と IPMT との 鑑 別 の 問 題 点 . 胆 と膵 23:195-200:2002.10. 高 折 恭 一 、 宮 本 好 晴 、 岩 本 充 彦 、 谷 川 允 彦 :PanIN 分 類 と 膵 癌 前 駆 病 変 をめぐる 諸 問 題 : 膵 臓18:549-557:2003.11. 高 折 恭 一 : 新 しい PanIN 分 類 と PanIN の 臨 床 病 理 学 的 問 題 点 . 病 理 と 臨 床 22:798-803:2004.12. 高 折 恭 一 、 宮 本 好 晴 、 岩 本 充 彦 、 谷 川 允 彦 : 膵 上 皮 内 腫 瘍 性 病 変 . Current Therapy 22:58-62:2004.13. 高 折 恭 一 :PanIN. 肝 胆 膵 48:631-635:2004.14. Hruban RH*, Takaori K*, Klimstra DS*, Adsay NV, Albores-Saavedra J, Biankin AV, et al. Anillustrated consensus on the classification of pancreatic intraepithelial neoplasia (PanIN)and intraductal papillary mucinous neoplasms (IPMNs). Am J Surg Pathol. 28:977-87:2004.159

図 1. Pancreatic Intraepithelial Neoplasia (PanIN) 病 変 および 浸 潤 癌 に 伴 う 代 表 的 な 遺 伝 子 ・ 蛋白 発 現 異 常 を 示 した 模 式 図(5)160

Ⅻ. 研 修 報 告研 究 機 構 出 張 報 告 書名 前 : 永 井 利 昭目 的 : 日 本 医 学 写 真 学 会 第 45 回 定 例 学 会 参 加 。 日 時 : 平 成 16 年 6 月 26 日 ( 土 )、27 日 ( 日 )会 場 : 秋 田 県 立 脳 血 管 研 究 センター( 秋 田 市 千 秋 久 保 田 町 6 番 10 号 )【 主 旨 ・ 目 的 】デジタル 画 像 、 特 に 医 用 分 野 における 情 報 を 収 集 のため、 最 新 情 報 を 提 供 する 医 学 写 真 学 会 に 参 加 し、研 究 機 構 業 務 に 反 映 させる。【 内 容 】教 育 講 演 : 光 学 顕 微 鏡 デジタルカメラの 基 礎 から CCD(Charge Coupled Device) 由 来 の「ダイナミックレンジ」、「 倍 率 」、「 解 像 度 」、について 報 告 する。『ダイナミックレンジ』アナログ 信 号 の 強 度 は 電 圧 で 表 示 するが、デジタル 信 号 強 度 はダイナミックレンジをビットで 表 現 する。8 ビット CCD は 256 階 調 、12 ビットでは 4,096 階 調 、16 ビット 65,536 階 調 の 濃 度 分 解 能 をもつ。このダイナミックレンジは 1 ピクセルフォトダイオードのサイズで 決 まる。 電 荷 蓄 積 容 量 は、フォトダイオードの 面 積 (μm2)×1,000 で 表 示 する。この 電 荷 蓄 積 容 量 でダイナミックレンジの 上 限 が 決 まり、大 きい CCD は 広 いダイナミックレンジが 確 保 でき 中 間 色 の 表 現 が 正 確 に 出 来 る。『 倍 率 』光 学 顕 微 鏡 の 撮 影 倍 率 は 対 物 レンズ× 撮 影 レンズとフィルムサイズ( 顕 微 鏡 の 結 像 面 積 : 視 野 数 18~25mm)で 決 まるが、デジタルカメラは CCD センサーサイズで 決 まる。CCD サイズは 撮 像 管 で 使 用 されていた「インチ」を 用 いる。 実 装 値 は 1 インチ CCD:9.6 mm×12.8 mm( 対 角 線 16.0 mm)、2/3 インチ 6.6×8.8 mm( 対角 線 10.9 mm)、1/2 インチ 4.8 mm×6.4 mm( 対 角 線 8.0 mm)、1/3 インチ 3.3 mm×4.4 mm( 対 角 線 5.5 mm)、1/4 インチ2.4 mm×3.2 mm( 対 角 線 4.0 mm)である。仮 に 視 野 数 を 22 mmとし、 同 視 野 を 全 域 撮 影 した 場 合 2/3 インチ 6.6×8.8 mm( 対 角 線 10.9 mm)は 約 2 倍 撮 影となる。したがって、フィルム 撮 影 と 同 倍 率 で 撮 影 するには 約 0.5 倍 の 縮 小 レンズが 必 要 となる。『 解 像 度 』画 素 数 が 大 きければ 解 像 度 ( 分 解 能 は 1 ミリ 間 隔 における 解 像 度 )が 高 くなるが、 同 サイズの CCD であれば 画 素 数 が 大 きいほど CCD センサーサイズが 小 さくなりダイナミックレンジが 狭 くなる。したがって画 素 数 が 大 で、CCD センサーサイズの 大 きなカメラが 有 利 である。【 成 果 】・ 基 本 性 能 は、CCD センサーサイズ、ダイナミックレンジ、 有 効 画 素 数 、 積 算 時 間 等 があるが、 観 察 ・記 録 映 像 はカメラ 本 体 だけでなく、 途 中 を 介 する 様 々な 電 子 機 器 、 画 像 処 理 ソフトウエアのトータルでの 性 能 に 依 存 すること。・デジタルカメラは、 単 にフィルムカメラの 代 用 でなく、Fluorescence In Situ Hybridization、タイムラプスや 3 次 元 構 築 等 の 新 しい 顕 微 鏡 映 像 利 用 の 可 能 性 を 理 解 した。161

研 究 機 構 出 張 報 告【 名 前 】 上 野 照 生【 目 的 】「2004 日 立 SEM セミナー」に 参 加【 日 時 】 平 成 16 年 10 月 21 日 ( 木 ) 13:00~16:30【 会 場 】 京 都 リサーチパーク( 京 都 市 下 京 区 中 堂 寺 南 町 134 番 地 )【 主 旨 】 最 新 の 走 査 電 子 顕 微 鏡 ( 以 下 SEM と 略 )の 情 報 を 取 り 入 れ、 観 察 目 的 に 応 じた 装 置 条 件 の 設 定および 試 料 作 製 方 法 などを 試 行 ・ 検 討 し、 現 在 、 当 機 構 に 設 置 の SEM(S-5000)での 幅 広 い 活 用法 を 目 指 す。【 内 容 】SEM は 試 料 に 電 子 線 を 照 射 し、その 表 面 形 態 を 観 察 する 装 置 である。 試 料 に 電 子 線 を 照 射 すると 二 次 電 子 と 試 料 内 部 から 放 出 される 反 射 電 子 ( 試 料 内 部 の 組 成 に 反 映 )、 試 料 に 含 まれる 元 素 に 特 有の 特 性 X 線 などが 放 出 される。それらの 情 報 媒 体 から 目 的 に 応 じて 二 次 電 子 像 や 反 射 電 子 像 の 観 察 、X線 アナライザーを 利 用 した 特 定 元 素 の 定 性 および 定 量 を 行 う。 現 在 、 当 機 構 では 電 界 放 射 型 の SEM(S-5000・S-800)を 所 有 している。 汎 用 SEM に 比 べ 電 子 線 が 細 く 絞 れるため 高 分 解 能 観 察 (S-5000:加 速 電 圧 30kv で 0.6nm/S-800: 加 速 電 圧 30kv で 2.0nm)が 可 能 であるが、 観 察 目 的 や 試 料 の 処 理 方 法によっては、その 特 性 を 生 かせない 場 合 がある。 生 物 試 料 など 非 導 電 性 試 料 では 導 電 性 を 与 えるため 真空 蒸 着 処 理 ( 試 料 表 面 に 重 金 属 (Pt, Pt-Pd)をコーティング)をする 必 要 がある。しかし 形 状 が 著 しく 込 み 入 っている 生 物 試 料 のような 場 合 に 蒸 着 膜 厚 が 薄 かったり 凹 凸 に 沿 って 一 様 な 蒸 着 ができない場 合 には 明 るさに 斑 があったり 像 の 横 方 向 に 明 るい 線 が 入 ったり、チャージアップや 非 点 収 差 の 原 因 となる。しかし 目 的 により 非 導 電 性 試 料 を 無 蒸 着 、あるいはできるだけ 膜 厚 の 薄 い 蒸 着 での 観 察 が 必 要 な場 合 がある。 以 上 のニーズに 応 えるために 何 が 必 要 か、 今 回 の 受 講 によって 以 下 のことが 明 らかとなった。1、 低 加 速 電 圧 による 最 表 面 観 察エネルギーの 低 い 電 子 線 で 試 料 表 面 をとらえることにより 試 料 内 部 の 組 成 や 構 造 物 の 影 響 を 受 けることなく 試 料 最 表 面 の 形 状 を 正 確 に 観 察 できる。 逆 にエネルギーの 高 い 電 子 線 は 入 射 電 子 が 試 料 奥 深 く 入り 込 み、その 結 果 試 料 内 部 の 情 報 を 含 む 反 射 電 子 によって 放 出 された 二 次 電 子 が 発 生 し、その 影 響 で 微細 な 表 面 構 造 の 正 確 な 情 報 が 得 られなくなる。2、 低 真 空 領 域 での 二 次 電 子 観 察 像低 真 空 雰 囲 気 下 では、 試 料 室 に 存 在 するガス 分 子 が 電 子 線 との 衝 突 によりイオン 化 し、 試 料 表 面 に 帯 電した 電 子 と 中 和 反 応 することにより、 導 電 性 のない 試 料 でもチャージアップを 軽 減 した 二 次 電 子 像 の 観察 ができる。3、クールステージによる 含 水 試 料 の 観 察一 般 に 含 水 試 料 をそのまま 観 察 すると 急 激 に 水 分 が 蒸 発 し、その 際 に 生 じる 表 面 張 力 により 試 料 に 大 きな 変 形 が 生 じる。しかし 試 料 室 圧 力 を 上 げると( 低 真 空 SEM では 試 料 室 圧 力 を 1~270Pa まで 可 変 可 能 )常 温 では 水 分 の 蒸 発 が 起 こるが、クールステージを 使 い 試 料 を 冷 やすことで 飽 和 蒸 気 圧 が 下 がり、 試 料室 圧 力 に 近 づくため 水 分 の 蒸 発 を 抑 制 できる。したがって 含 水 試 料 であっても 前 処 理 なしで 試 料 形 態 を自 然 な 状 態 で 観 察 することができる。【 成 果 】 微 細 生 物 試 料 の 無 蒸 着 での 観 察 を 行 なうにあたり、 今 回 のセミナーで 学 んだ 方 法 の 中 から 低 加速 電 圧 による 方 法 を 試 みた。 低 加 速 電 圧 (2kv 以 下 )では 僅 かな 軸 ずれによって 像 に 非 点 収 差 のような現 れ 方 をする 軸 外 色 収 差 が 発 生 し 分 解 能 を 低 下 させるが、 対 物 レンズに 逆 極 性 の 軸 外 色 収 差 を 発 生 させ、 補 正 することで、SEM(S-5000)で 低 加 速 電 圧 1 kv の 分 解 能 3.0nm をたもつことができる。 無 蒸 着または 2nm 以 下 の 薄 いコーティングによる 低 加 速 電 圧 (1kv,2kv,3kv,4kv,5kv,10kv)での 観 察 の 結 果 、 無蒸 着 では 1kv で 観 察 可 能 。2nm 以 下 のコーティングの 場 合 10kv でチャージアップがなく、 無 蒸 着 に 比 べより 鮮 明 な 画 像 が 得 られた。したがってチャージアップの 状 態 、 分 解 能 、 試 料 のダメージ、 最 表 面 観 察の 必 要 性 等 を 考 慮 し、 観 察 目 的 に 応 じた 条 件 を 選 択 することが 出 来 る。162

XIII. 付 録1. 研 究 機 構 を 利 用 するための 手 続 き総 合 研 究 棟 3 階 の 各 室 を 使 用総 合 研 究 棟 4 階 会 議 室 の 使 用登 録 者未 登 録 者事 務 室 で 予 約( 月 末 に 次 月 の 予 約 )職 員 証 で入 退 室各 部 署 に 配 布 の 共通 カードで 入 退 室使 用 時 、 事 務 室 で 鍵 を借 り 受 ける使 用 ボード・ 予 約 ボードに 記 帳ノートに 記 帳会 議 室 使 用使 用 後 鍵 を 事 務 室 に 返 却研 究 3 号 館 RI 実 験 室 を 使 用 ( 放 射 線 業 務 従 事 者 登 録 が 必 要 )放 射 線 業 務 従 事 者 登 録 者 ノートに 記 帳 OSL 線 量 計 を 着 用 して 入 室研 究 機 構 利 用 時 間・ 総 合 研 究 棟 3 階 カードリーダー 入 退 室 システムにより 全 日 (24 時 間 ) 使 用 可 能 。・RI 実 験 室 夜 間 ・ 休 日 は 使 用 届 けが 必 要 。登 録 の 手 続 き(1) 総 合 研 究 棟 3 階 の 各 室 を 使 用利 用 申 請 書 を 事 務 室 に 提 出(2) 放 射 線 業 務 従 事 者 登 録登 録 申 請 書 を 研 究 3 号 館 1 階 管 理 室 に 提 出 ( 新 規 ・ 更 新 とも 毎 年 3 月 末 までに)講 習 会 受 講 (5 月 中 旬 )健 康 診 断 受 診以 上 が 済 むと 登 録 完 了 となる。下 記 の 研 究 機 構 のホームページもご 覧 下 さい。http://www.osaka-med.ac.jp/deps/kik/khp.html163

あとがき編 集 後 記第 4 号 の 年 報 の 特 徴 は、 名 称 が 機 器 共 同 利 用 センターから 研 究 機 構 に 変 わったことと、共 同 研 究 プロジェクトがスタートしたことであります。 研 究 機 構 は、 研 究 支 援 部 門 と 共同 研 究 支 援 部 門 からなり、 機 構 長 、 副 機 構 長 ( 研 究 支 援 部 門 長 と 共 同 研 究 支 援 部 門 長 )や 技 術 教 育 系 執 行 責 任 者 などのご 努 力 で、その 活 動 は、 日 に 日 に 充 実 しております。その 経 過 を 小 冊 子 にして 学 内 外 に 公 表 するのが 年 報 の 役 割 であり、 年 報 の 充 実 が 研 究 支 援部 門 と 共 同 研 究 支 援 部 門 の 活 動 を 刺 激 し、それが 年 報 の 内 容 の 充 実 として 跳 ね 返 る、そんな 良 循 環 を 継 続 できたら 幸 いであります。研 究 紹 介 は、 初 めて 導 入 された 一 昨 年 の 第 2 号 では 病 態 検 査 の 中 西 講 師 が、 昨 年 の 第3 号 では 第 二 解 剖 の 渡 辺 助 教 授 が 執 筆 されました。 病 態 検 査 は 臨 床 医 学 と 基 礎 医 学 との架 け 橋 であり、 解 剖 学 は 純 然 たる 基 礎 医 学 であります。 第 4 号 では、 本 来 、 手 術 の 腕 を磨 くことが 先 で 研 究 は 後 と 考 えられがちな 外 科 系 で、 研 究 も 頑 張 っておられる 消 化 器 外科 の 高 折 講 師 に 執 筆 をお 願 いいたしました。この 数 年 間 の 研 究 紹 介 を 読 ませていただきますと、それぞれの 部 署 の 医 学 に 対 する 考 え 方 の 違 いが 表 現 の 端 々に 見 られ、 興 味 深 い研 究 紹 介 をしていただいたと 感 謝 いたしております。また、 文 字 ばかりだと 読 むのが 大変 かと 思 い、 所 々に 桜 の 写 真 ( 学 務 課 松 本 氏 撮 影 )を 入 れさせていただきました。最 近 の 若 者 は、 科 学 者 、 技 術 者 、 研 究 者 に 魅 力 を 感 じなくなり、「 理 科 離 れ」が 進 んでいると 言 われます。 研 究 費 は、 多 いに 越 したことはありませんが、 少 ない 研 究 資 金 でも 夢 のある 仕 事 を 成 し 遂 げられたら 最 高 だと 思 います。 今 、 科 学 、 技 術 、 研 究 に 身 を 置いておられる 先 生 方 、 科 学 、 技 術 、 研 究 を 楽 しんでおられますか? 子 は 親 の 背 中 を 見 て 育つと 言 われます。 今 、 科 学 、 技 術 、 研 究 をされている 先 生 方 が、 若 者 に 立 派 な 背 中 を 見せていただければ、 若 者 の 理 科 離 れも 少 しはましになるかもしれません。第 4 号 発 刊 にあたり、 各 部 署 の 運 営 委 員 の 先 生 方 には、お 忙 しい 中 、 原 稿 執 筆 や 業 績・ 外 部 資 金 導 入 調 査 など、 大 変 お 世 話 になりありがとうございました。 私 は、 原 稿 提 出の 締 切 日 が 過 ぎますと、 未 提 出 である 部 署 の 運 営 委 員 の 先 生 方 を 捕 まえ、 原 稿 の 提 出 をお 願 いいたしました。 編 集 長 がやった 唯 一 の 仕 事 であります。 集 まった 原 稿 のレイアウト 等 大 変 な 仕 事 は、 化 学 の 渡 辺 房 男 講 師 ( 副 編 集 長 )と 研 究 機 構 の 南 さんがしてくださいました。ありがとうございました。細 胞 解 析 系 執 行 責 任 者吉 田 龍 太 郎164