取扱説明書 www.akai-pro.jp
取扱説明書 www.akai-pro.jp 取扱説明書 www.akai-pro.jp
- Page 3 and 4: はじめに この度は、AKAI pr
- Page 5 and 6: 7. [FULL LEVEL]:フルレベルを
- Page 7 and 8: ■リアパネル 1. 電源端子
- Page 9 and 10: MPD26 をコンピュータと使
- Page 11 and 12: アサイナブル・コントロ
- Page 14 and 15: 12 PRESET(プリセット)モード
- Page 16 and 17: 14 EDIT(エディット)モード [
- Page 18 and 19: 16 パッドの編集 MPD26のパ
- Page 20 and 21: 18 ■プレイ・モード・フ
- Page 22 and 23: 20 ノブとスライダーの編
- Page 24 and 25: 22 インクリメント/デクリ
- Page 26 and 27: 24 ■コントロールチェン
- Page 28 and 29: 26 ノートリピート機能の
- Page 30 and 31: 28 ノートリピート設定 1 (
- Page 32 and 33: 30 タイムディビジョンの
- Page 34 and 35: 32 トランスポート・コン
- Page 36 and 37: 34 GLOBAL(グローバル)モード
- Page 38 and 39: 36 Page3 LCD コントラスト 「
- Page 40 and 41: 38 Page8 タップ・テンポ・
- Page 42 and 43: 40 PROGRAM CHANGE(プログラム
- Page 44: 42 工場出荷時設定リセッ
はじめに<br />
この度は、AKAI <strong>pro</strong>fessional USB/MIDI コントローラー MPD26 をお買い上げいただきまして、誠に有<br />
難うございます。この<strong>取扱説明書</strong>の前半は、本製品の外部機器との接続方法、各部の機能や基本的<br />
な使用方法から各モード、ページの詳細などについて説明しています。<br />
商品内容<br />
● MPD26本体<br />
● USBケーブル<br />
● <strong>取扱説明書</strong>(本紙)<br />
● ソフトウェアCD<br />
※本製品バンドルの「Ableton Live lite」について<br />
AKAI<strong>pro</strong>fessional<br />
Preset Editor<br />
本製品付属ソフトウェア「Ableton Live lite」は OEM 供給の為、弊社ならびにAbleten Live国内代<br />
理店様において、テクニカルサポートサービスは取り扱っておりません。Ableton Live liteのお<br />
取り扱いならびに使い方などに関するお問い合わせは弊社ではいたしかねますので、あらかじめご<br />
了承ください。<br />
ableton<br />
Live Lite<br />
1
2<br />
各部の名称と機能<br />
■トップパネル<br />
1. LCD ディスプレイ:バックライト付き液晶ディ<br />
スプレイです。<br />
2. [VALUE](Enter)ノブ:このノブを回してプ<br />
リセットの選択やパラメータの数値変更をし<br />
ます。このノブ押し込むことで「Enter」扱いに<br />
なり、変更の決定をすることができます。<br />
3. []:このボタンは画面上のフィールド<br />
を移動するときに使用します。また、画面内左<br />
端のフィールド点滅時に[
7. [FULL LEVEL]:フルレベルをオンにする<br />
と、パッドから出力されるノートオン・ベロシテ<br />
ィは常に最大の「127」に設定されます。強弱<br />
による変化を求めない場合に使用します。<br />
8. [16 LEVEL]:オンにすると 16 個のパッド<br />
それぞれに対し 0 から 1 2 7 までのベロシテ<br />
ィを 16 段階でセットされます。選択(演奏)対<br />
象になるのは、[16 LEVEL]キーを押す直前<br />
に発音(送信)させたパッドになります。<br />
9. [PROGRAM CHANGE]:このボタンを押<br />
すとプログラムチェンジ・モードになります。<br />
バンク・チェンジ・メッセージを含むプログラ<br />
ム・チェンジ情報を送信することができます。<br />
10. PAD BANK:A,B,C,D それぞれのボタンを<br />
押すことで、パッド・バンクを切替えることが<br />
できます。最大で 48 の異なるパッドのセッテ<br />
ィングを保存することができます。<br />
現在選択されているバンクは右図<br />
のように LCD ディスプレイ内で確認<br />
することができます。<br />
11. [PREVIEW]:このキーを使ってノブやスラ<br />
イダーにアサインされた MIDI コントロール情<br />
報などを確認することが可能です。このキー<br />
を押したまま各コントローラーを動かしても<br />
MIDI 情報は送信されません。また、このキー<br />
を押すことで 1 つ前に送信した MIDI 情報の値<br />
を確認することもできます。<br />
12. アサイナブル・ノブ:8 つのノブはコントロ<br />
ールチェンジやアフタータッチの他に、NRPN<br />
による INC/DEC の割り当ても可能です。<br />
13. [NOTE REPEAT]:このキーでノートリ<br />
ピート機能のオン/オフが出来ます。ボタン<br />
を押しながらパッドを押し続ける TAP TEMPO<br />
のテンポと TIME- DIVISION のレイト(音符の<br />
単位)設定に応じて、押しているパッドの音<br />
が連打されます。ノートリピート機能は DAW<br />
や外部 MIDI 機器のクロックとシンクさせるこ<br />
とが可能です。[NOTE REPEAT]キーのオン<br />
/オフの振るまいは「TOGGLE」と<br />
「MOMENTARY」から選択する事ができま<br />
す。<br />
14. [TAP TEMPO]:タップテンポ・ボタンはボ<br />
タンを叩いたタイミングからテンポを設定す<br />
ることができます。タップテンポはプリセット<br />
毎に設定可能です。本体のクロックを<br />
「External」に設定しているとき、 TAP<br />
TEMPO 機能は使用できません。<br />
15. [TIME DIVISION]:このボタンはノートリピ<br />
ート機能のレイト(一般的に「クオンタイズ<br />
(音符の単位)」と呼ばれるもの)を決定する<br />
時に 使用します。オンになっている時は、<br />
ボタンが点灯します。<br />
[TIME DIVISION]ボタンがオンのときは、アサ<br />
イナブル・ボタンとしての機能はしません。<br />
16. トランスポート・コントロール・ボタン:こ<br />
れら 5 個のボタンはトランスポート・コントロ<br />
ール・コマンドを送信するためのものです。こ<br />
の ボ タ ン は 「 MMC 」 、 「 MMC/MIDI 」 、<br />
「MIDISysEx」、 「CTRL(MIDI CC)」の中から<br />
送信方法を選択することができます。<br />
3
4<br />
17. アサイナブル・スライダー: 8 つのスラ<br />
イダーにはコントロールチェンジやアフター<br />
タッチの割り当てが可能です。<br />
18. PADS1~16:各パッドを叩く事で MIDI<br />
ノート情報が出力されます。パッドはベロシ<br />
ティによる強弱の表現の他、パッドを押し込<br />
む事でプレッシャー情報も出力可能です。ま<br />
た、このパッドを使ってプログラムチェンジを<br />
送信することも出来ます。<br />
AKAI <strong>pro</strong>fessional MPD26 <strong>取扱説明書</strong>
■リアパネル<br />
1. 電源端子 : 別売の DC アダプタ「MP6<br />
(6V1A)」を接続する端子です。USB 接続<br />
以外のときに使用します。<br />
2. ケンジントン・ロック : 盗難防止用のケ<br />
ンジントンロック取り付け部分です。<br />
3. USB 端子 : MPD26 とコンピュータを<br />
USB ケーブルで接続するための端子で<br />
す。コンピュータより USB ケーブル経由<br />
で電源が供給されます。USB 接続時には<br />
コンピュータとの MIDI データの送受信の<br />
ほか、コンピュータから MPD26 へ送られ<br />
てきた情報を本体の MIDI OUT 端子へ送<br />
りだします。<br />
4. MIDI OUT 端子 : MIDI ケーブルを接続<br />
し、MIDI 信号を送信するための端子で<br />
す。外部 MIDI 機器の IN 端子へ接続しま<br />
す。<br />
5. MIDI IN 端子 : MIDI ケーブルを接続し、<br />
MIDI 信号を受信するための端子です。外<br />
部 MIDI 機器の OUT 端子へ接続します。<br />
5
6<br />
外部機器との接続<br />
MPD26 と外部機器との接続は下図の様になります。<br />
1. コンピュータと MPD26 を USB ケーブルで接続します。コンピュータより USB ケーブル経由で電源<br />
供給されます。USB 接続の以外のときは別売りの DC アダプタ「MP6(6V-1A)」を使用します。<br />
※MPD26 とコンピューターとの接続の際は、パソコン本体の USB 端子に接続して下さい。USB ハブ<br />
経由の場合、正常に動作しない場合もございます<br />
2. 外部音源モジュールと接続する場合は、MPD26 の MIDI OUT 端子と外部音源モジュールの MIDI IN<br />
端子を MIDI ケーブルで接続します。<br />
3. 外部 MIDI 機器と接続する(主に外部 MIDI 機器との同期をする)場合は、MPD26 の MIDI IN 端子と<br />
外部 MIDI 機器の MIDI OUT 端子を MIDI ケーブルで接続します。<br />
AKAI <strong>pro</strong>fessional MPD26 <strong>取扱説明書</strong>
MPD26 をコンピュータと使う際の注意:<br />
1. MPD26 をコンピュータと使う際はエディターソフトなどのアプリケーションを起動する前<br />
に、まず外部機器とコンピュータが USB ケーブルで接続されているかを確認してくださ<br />
い。接続前にアプリケーションを起動しても MPD26 は認識されません。<br />
2. お使いのアプリケーションで MPD26 をデフォルトの MIDI 入力機器として使うために<br />
は、まず、アプリケーション側であらかじめ設定をしておく必要があります。お使いのア<br />
プリケーションの MIDI に関する設定項目で行います。<br />
詳細はお使いのアプリケーションの<strong>取扱説明書</strong>をご参照ください。<br />
重要 : MIDI OUT の出力について<br />
MPD26 の MIDI OUT 端子の出力は、MPD26 本体が USB ケーブルでコンピュータと接続さ<br />
れているかどうかで変化します。<br />
* USB ケーブルで接続されている場合:<br />
コンピュータからの MIDI データは MPD26 の MIDI OUT 端子へと出力されます。USB ケーブ<br />
ルで接続されている時に MPD26 で外部機器をコントロールする場合はコンピュータ側の D<br />
AW やシーケンサーの「MIDI echo」(もしくはそれに該当する設定)を有効にする必要があり<br />
ます。<br />
* USB ケーブルで接続されていない場合:<br />
MPD26 で演奏されるすべての MIDI データは、そのまま MPD26 の MIDI OUT 端子から出力<br />
されます。MIDI IN 端子に外部機器を接続している場合は、外部機器からの MIDI 情報は認<br />
識いたしません。<br />
7
8<br />
ディスプレイに表示される情報<br />
MPD26のLCD(液晶ディスプレイ)上に様々な情報が表示されます。ここでは、それらの情報について説<br />
明します。<br />
ノート情報<br />
パッドを叩くとMPD26は外部MIDI機器にMIDIノート情<br />
報を送信します。それぞれのパッドはそれぞれのMIDI<br />
ノート・ナンバーを持つことができます。<br />
パッドを叩くと画面にMIDI ノート・ナンバーと現在使用<br />
しているMIDIポート/MIDIチャンネル 、パッド・バン<br />
ク、ベロシティが表示されます。<br />
詳しくは 16 ページ「パッドの編集」をお読みください。<br />
パッドによるアフタータッチ<br />
パッドを叩いた時に、さらにそのまま強く押し込むと、<br />
MIDIアフタータッチ(キー・プレッシャー/チャンネル・<br />
プレッシャー)情報が送信されます。アフタータッチの<br />
オン/オフ、キー・プレッシャー/チャンネル・プレッ<br />
シャーの設定はパッドごとに可能です。<br />
詳しくは16ページ「パッドの編集」をお読みください。<br />
コントロール・チェンジ<br />
MPD26のアサイナブル・ノブやスライダー、スイッチな<br />
どのコントローラーを操作することで、MIDIコントロー<br />
ル・チェンジ・データが送信されます。アサイナブル・<br />
コントローラーを動かすと、画面にはコントローラーに<br />
割り当てられたコントロール・チェンジ・ナンバー、設<br />
定値、MIDIチャンネルなどの情報が表示されます。<br />
詳しくは20ページ「ノブとスライダーの編集」をお読みください。<br />
AKAI <strong>pro</strong>fessional MPD26 <strong>取扱説明書</strong>
アサイナブル・コントローラーから出力するアフタータッチ<br />
MPD26のノブやスライダーはMIDIアフター・タッチ(チャン<br />
ネル・プレッシャ)情報を送信することも可能です。<br />
詳しくは20ページ 「ノブとスライダーの編集」 をお読みください。<br />
MIDI マシン・コントロール (MMC)<br />
MIDIマシン・コントロール(MMC)は、MIDI接続された外部のレコーダー<br />
を制御する為に使われます。例えば、MPD26のトランスポート・コント<br />
ローラーの[PLAY]キーを押すと、外部接続されたレコーダーに「MMC<br />
PLAY」メッセージが送信されて再生を開始します。[STOP]キーを押す<br />
と停止といった様になります。<br />
詳しくは 32 ページ 「トランスポート・コントローラーの設定」 をお読みください。<br />
プレビュー画面<br />
[PREVIEW]ボタンを押したままスライダーまたはノブを動<br />
かすと右図の様な画面が表示されます。操作したコントロ<br />
ーラーにアサインされたイベントの表示と共に、前回の操<br />
作時で送信された数値も表示されます。<br />
この[PREVIEW]キーは、押し続けたままの状態でノブやス<br />
ライダーを操作して、値を変更することができますが、実際<br />
の値は送信されません。<br />
■プレビュー画面の利点<br />
[PREVIEW]キーを押しながらノブやスライダーを操作することで、実際の値を確認しながら目的の数値だけを正確に送<br />
信することが可能です。<br />
MIDIコントロール・チェンジによるオートメーション・データをDAWに録音する際に[PREVIEW]キーは便利です。例えば、<br />
フィルターのカットオフがアサインされているスライダーや、ノブにパンのコントロールがアサインされている場合など、<br />
目的の数値や位置からオートメーションを記録したい場合もあるでしょう。そんな時は、[PREVIEW]キーを押したままコ<br />
ントローラーを動かし、目的の数値や位置まで正確に戻ったところで[PREVIEW]キーを離し、その位置から連続したデ<br />
ータを書込むといった事が可能です。他にも、[PREVIEW]キーを押した時に表示される前回操作時の情報は、バンク違<br />
いの同一スライダーやノブに、別のコントロールチェンジがアサインされているものを連続して操作する場合など、前回<br />
操作時の数値を見て、確認しながら操作できるので便利です。<br />
9
10<br />
MPD26 のモードについて<br />
MPD26には4つのモードがあります。各モードに入るには、MPD26のディスプレイの下に配置された<br />
それぞれのボタンを押します。このページではこの4つのモードについて説明します。<br />
プリセット(PRESET)モード<br />
エディット(EDIT)モード<br />
グローバル(GLOBAL)モード<br />
プログラム・チェンジ(PROGRAM CHANGE)モード<br />
AKAI <strong>pro</strong>fessional MPD26 <strong>取扱説明書</strong><br />
MPD26を使う上でメインとなるモードです。プリセットとは、スライダー、ノ<br />
ブ、パッドなどに割り当てたコントロールチェンジなどの各設定情報を記<br />
録してあるものです。工場出荷時には有名なソフトシンセやDAWソフトウ<br />
ェアに合わせた設定のものを、あらかじめプリセットとして記録してありま<br />
す。勿論ユーザー自身の手によるオリジナル・プリセットも作成可能で、<br />
保存さえしておけば、いつでも簡単に呼び出すことができます。また、こ<br />
のモード上では各プリセットの読込み以外に、保存や複製などを行う事も<br />
できます。 (→12ページ)<br />
MPD26のパッド、ノブ、スライダーなどの各設定をするためのモードです。<br />
アサイナブル・スライダーやノブ、スイッチなどに自由にコントロール<br />
チェンジなどを割り当てることが出来ます。 (→14ページ)<br />
このモードはMPD26全体に影響する設定を行うためのモードです。<br />
例えば、パッドの感度調節や液晶画面の明るさなどの設定を行います。<br />
また、本体の設定を初期設定に戻すこともできます。 (→34ページ)<br />
このモードは外部に対してプログラム・チェンジ情報を送信するための<br />
モードです。このモードではDAWや外部機器のプログラムを切替える<br />
ための情報を送信することができます。 (→40ページ)
12<br />
PRESET(プリセット)モード<br />
PRESET(プリセット)とは、パッドやアサイナブルノブ/スライダー<br />
/ボタン、フットスイッチやペダルなどに対しての設定情報が保存<br />
されたものです。[PRESET]ボタンを押すことで、いつでもプリセッ<br />
ト・モードになり、プリセットを呼び出すことができます。このモード<br />
ではプリセットの読込み以外に、保存や複製、プリセット名の変更<br />
が可能です。<br />
HINT: テンポ設定もプリセット毎に設定/記憶可能です。<br />
各設定の操作は、ページを切替えて行います。<br />
PAGE 1 - プリセットの読込み<br />
1. プリセット・モードで[VALUE]ノブを左右に回すと、プリセット名<br />
とプリセット番号が変更します。<br />
そのとき右図のように画面の中の「PRESS ENTER」が点滅しま<br />
す。<br />
2. この状態で[VALUE([ENTER])]ノブを押しこむと、選択してい<br />
るプリセットを読込みます。<br />
[
PAGE 2 - プリセットの保存・複製<br />
プリセット・モードでは新しく設定したプリセットの保存や複製<br />
をすることができます。<br />
プリセットを同じプリセット番号で上書き保存するときは画面<br />
に「SAVE TO」が表示され、違うプリセット番号で複製保存する<br />
ときは「COPY TO」を表示させます。<br />
1. プリセット・モードで図のように「SAVE TO」が表示されるま<br />
で[>]ボタンを押します。<br />
2. [VALUE]ノブを回して保存先の番号を表示させます。この<br />
とき'PRESS ENTER'が点滅します。<br />
3. [ENTER]を押すと選択した保存先に保存されます。[ ]キーを押します。<br />
このときプリセット名の最初の文字が点滅しているはずで<br />
す。<br />
2. [VALUE]ノブを回して点滅している文字を変更します。<br />
3. [ < ]と[ > ]を使い変更したい文字を選択し点滅させます。<br />
4. 変更作業が終了したら[PRESET]を再度押し作業終了です。<br />
13
14<br />
EDIT(エディット)モード<br />
[EDIT]ボタンを押すとEDIT(エディット)・モードを呼び出すことができます。このモードでは、現在選択<br />
されているプリセットが記憶している鍵盤やパッド、ノブやスライダーなどコントローラーの設定を変更<br />
することができます。選択したコントローラーによって設定項目は異なりますが、各パラメータの変更は<br />
おもにエディット・モードの「2ページ目」に移動して行います。<br />
*エディット・モードで行う変更は現在選択されているプリセットにのみ適用されます。<br />
P.15にエディット可能なパラメータの表を記しますので関連付けてご参照ください。<br />
■エディット・モードの基本操作方法<br />
1. [EDIT]ボタンを押します。<br />
2. 次に、変更したい対象のコントローラー(鍵<br />
盤、パッド、ノブ、スライダーなど)を動かしま<br />
す。画面に変更したいコントローラーの詳細<br />
な情報が表示されます。<br />
(この画面の状態がエディットモードにおける「Page 1」となります)。<br />
※ エディットモードのページは常に画面右上に表示されています。他のモードのページ表示においても同<br />
様です。<br />
3. 複数のメニューが表示されている場合は[VALUE]ダイヤルを回して変更したいメニューを選択し<br />
ます。[ENTER]を押し、選択したメニューのパラメータを表示させます。<br />
(ここで表示させた画面がエディットモードにおける「Page 2」となります)<br />
4. エディットモードのPage 2では[ < ]と[ > ]を使って変更したいパラメータ・フィールドを移動しま<br />
す。[VALUE]ノブを回して値を変更します。<br />
5. 変更が終了したら[ENTER]を押して決定です。キャンセルしたい時は[ < ]を押して下さい。<br />
重要:他に変更するものがない時は、不意な操作から不必要な編集をしてしまわないよう<br />
[PRESET]ボタンを押してエディット・モードから抜けておきましょう。<br />
AKAI <strong>pro</strong>fessional MPD26 <strong>取扱説明書</strong>
エディットモードのパラメーター<br />
15
16<br />
パッドの編集<br />
MPD26のパッドは、「ノート」情報、プレッシャー情報(= アフタータッチ情報)に加え、「プログラム・チェ<br />
ンジ」情報も送信することができます。初期設定では「ノート」情報を送信する設定になっており、パッド<br />
を叩くとMIDI 「ノート・オン/オフ」メッセージを外部音源モジュールやDAWに送信します。<br />
また、パッドを叩くことで「プログラム・チェンジ」情報を送信する設定にすることも可能です。プログラ<br />
ム・チェンジについての詳細は40ページ「プログラムチェンジ・モード」をお読みください。<br />
「ノート・ナンバー」とは?<br />
ノート・ナンバーとは、ピアノなどの鍵盤の位<br />
置を数値で表したものです。例えばピアノの<br />
真ん中のC(ド)の音はノート・ナンバー =<br />
「60」といった様にです。<br />
パッド・イベント・エディットの基本<br />
1. [EDIT]キーを押してエディット・モードに入ります。<br />
2. 次にエディットしたいパッドを押します。画面はエディットモ<br />
ードの「Page 1」になります。<br />
3. [VALUE]ダイアルを回し[NOTE]または[PROGCHANGE]、<br />
どちらかのイベント・タイプを選択します。<br />
AKAI <strong>pro</strong>fessional MPD26 <strong>取扱説明書</strong><br />
「プログラム・チェンジ」とは?<br />
外部音源の音色を切替えることをプログラ<br />
ム・チェンジといいます。プログラム・チェン<br />
ジ・メッセージを送信することによってDAWや<br />
外部機器の音色を切替えることができます。<br />
*プログラム・チェンジについての詳細は40ペー<br />
ジ「プログラムチェジ・モード」をお読みください。<br />
4. [ENTER]を押して([VALUE]ノブを押し込んで)決定します。エディットモードの Page 2 が表示され<br />
ます。Page 1 で選択したイベント・タイプによって Page 2 のパラメータ設定画面は変わります。<br />
5. []キーを使い設定したいフィールドに移動します。各イベント・タイプのパラメータ・フィ<br />
ールドの概要は次のページをご覧ください。
NOTE(ノート)パラメータ<br />
■MIDI ポート/チャンネル・フィールド「MIDI CH」<br />
このフィールドはパッドの情報を送信するためのMIDIポ<br />
ート(AまたはB)とMIDIチャンネル(1~16)を設定するた<br />
めのフィールドです。<br />
2つあるMIDIポートA、Bと16のMIDIチャンネルを設定す<br />
ることができます。また、このフィールドでコモン・チャン<br />
ネル(送信チャンネルをグループ化出来ます。<br />
・詳しくは35ページ「グローバルモード:MIDI・コモン・チャ<br />
ンネル」)を設定することもできます。<br />
Note: USB接続時以外は、MIDIポートはAのみ選択可能で、MPD26のバック・パネルにあるMIDI OUT端子<br />
に接続した MIDIケーブル経由で情報は送信されます。<br />
■ノート・フィールド 「NOTE」<br />
このフィールドではパッドを叩いたとき送信されるMIDI<br />
ノート・ナンバーを設定します。<br />
1. []キーを使ってノート・フィールドを<br />
選択します。<br />
2. [VALUE]ダイアルを回してノート・ナンバーを選択<br />
します。<br />
3. [>]キーを使い次のフィールドを選択します。<br />
Note: 一般的にソフトサンプラーやリズムマシンなどのドラム/パーカッション・サウンドはMIDIノート<br />
ナンバー毎に割り振られているでしょう。このノート・フィールドでパッドのノート・ナンバーを、お使い<br />
の音源もしくはドラムキットにノートナンバーを合わせて下さい。<br />
17
18<br />
■プレイ・モード・フィールド<br />
ここでは、パッドに割り当てたノート・オン/オフ情報<br />
の送信方法([MTY]または[TGL] )を選択します。<br />
[MTY](モーメンタリー)に設定するとピアノなどの鍵<br />
盤のようにパッドを叩く(押す)と音が鳴り(ノート・オ<br />
ン)離すと音が消えます。(ノート・オフ)。[TGL](トグ<br />
ル)に設定するとパッドを叩くと次にパッドを叩くまでノ<br />
ート・オンの状態になります。<br />
1. []キーでプレイ・モード・フィール<br />
ドを選択します。<br />
2. [VALUE]ダイアルを回して[MTY]または[TGL]を<br />
選択します。<br />
3. [>]キーで次のフィールドを選択します。<br />
■プレッシャー・フィールド<br />
ここではパッドを叩いたときの強さ(圧力)をチャンネ<br />
ル・プレッシャー・メッセージ(CPR)あるいはポリフォニ<br />
ック・プレッシャー・メッセイージ(PPR)として送信するか<br />
を選択することができます。<br />
1. []キーでプレッシャー・フィールドを<br />
選択します。<br />
2. ダイアルを回して「OFF」か「CPR」、または「PPR」の<br />
いずれかを選択します。<br />
AKAI <strong>pro</strong>fessional MPD26 <strong>取扱説明書</strong>
プログラムチェンジ(PROGRAM CHANGE)・パラメータ<br />
■MIDI ポート/チャンネル・フィールド 「MIDI CH」<br />
プログラム・チェンジ・メッセージはMIDIポートAまたはBと<br />
それぞれのMIDIチャンネル1~16のいずれかを経由して<br />
送信されます。<br />
また、このフィールドでコモン・チャンネル(送信チャンネル<br />
のグループ化。詳しくは45ページ「グローバルモード:<br />
MIDI・コモン・チャンネル」)を設定することもできます。<br />
1. []キーでMIDIポート/チャンネル・フィールドを選択します。<br />
2. [VALUE]ダイアルを回して MIDI ポートとチャンネルを選択します。<br />
■プログラム・チェンジ・フィールド 「PROG」<br />
このフィールドではパッドを叩いたとき、どのプログラム・ナ<br />
ンバーを送信するかを設定することができます。<br />
1. []キーでプログラム・チェンジ・フィール<br />
ドを選択します。<br />
2. [VALUE]ダイアルを回してプログラム・チェンジ・ナンバ<br />
ーを選択します。<br />
■バンク M「Bank M」/バンク L「Bank L」<br />
バンクM(Bank M)にはMSB (Most Significant Bit)情報が表<br />
示されます。バンクL(Bank L)にはLSB (Least Significant<br />
Bit)情報が表示されます。<br />
1. [ < ]キーまたは[ > ]キーで、バンクMもしくはバンクLフ<br />
ィールドを選択します。<br />
2. [VALUE]ダイアルを回して値を設定します。<br />
[VALUE]ダイアルを回してバンクM及びバンクLの値を[OFF]に設定することによってプログラム・チェンジ・<br />
メッセージのみ送信する設定にすることもできます。<br />
19
20<br />
ノブとスライダーの編集<br />
MPD26のノブとスライダーはコントロール・チェンジまたはアフタータッチ情報を送信するためのコント<br />
ローラーですが初期設定ではコントロール・チェンジ情報を送信するように設定されています。<br />
ノブとスライダーのイベント・タイプの編集<br />
1. [EDIT]キーを押しエディット・モードに入ります。<br />
2. 編集したいスライダーまたはノブを動かします。<br />
3. [VALUE]ダイヤルを回して項目を選択します。「CTRL<br />
CHANGE」(コントロールチェンジ)または「AFTERTOUCH」<br />
(アフタータッチ)のどちらかのイベントタイプを選択しま<br />
す。ノブを回した時には上記2つの他に「INC/DEC」(インク<br />
リメント/デクリメント)も選択項目に表示されます。<br />
4. [ENTER]キー([VALUE]ダイヤル)を押して、エディットモ<br />
ードのPage 2を表示させます。Page 1で選択したイベント・<br />
タイプによってPage 2の表示内容は異なります。<br />
「INC/DEC」に関する設定は本説明書P.22「インクリメント<br />
/デクリメント設定」をお読みください。<br />
コントロールチェンジ(CNTL CHANGE)/ アフタータッチ(AFTER)・パラメータ<br />
■MIDI ポート/チャンネル・フィールド「MIDI CH」<br />
このフィールドで、ノブまたはスライダーから送信するMIDIポ<br />
ート(AまたはB)とMIDIチャンネル(1~16)を設定します。2つ<br />
あるMIDIポートA、Bと16のMIDIチャンネルから設定すること<br />
ができます。また、このフィールドでコモン・チャンネル(詳しく<br />
は35ページ「グローバルモード:MIDI・コモン・チャンネル」)を<br />
お読みください。<br />
1. []キーを使い次のフィールドを選択します。<br />
Note: USB接続がされていない場合は、MIDIポートは「A」のみが選択可能で、本体バック・パネルにある<br />
MIDI OUT端子からMIDI情報が送信されます。<br />
AKAI <strong>pro</strong>fessional MPD26 <strong>取扱説明書</strong>
■コントロールチェンジ・フィールド 「CTRL」<br />
このフィールドでは、ノブまたはスライダーを操作したときに送<br />
信されるコントロールチェンジ・ナンバーを設定します。<br />
※エディットモード「Page1」で、イベントタイプ「AFTER(アフタータ<br />
ッチ)」を選択した場合、このフィールドにはアフタータッチを示す<br />
「AFT」が表示されます。<br />
1. [ < ]キーまたは[ > ]キーを押してコントロールチェンジ・フィールドを選択します。<br />
2. コントロール・チェンジ・フィールドで[VALUE]ダイアルを回し、割り当てたいコントロール・ナ<br />
ンバーを設定します。<br />
Note: ノブとスライダーでDAWや外部音源モジュールのパラメータを操作可能にするためには、外部機<br />
器とノブまたはスライダーのコントロール・ナンバーが一致していなければなりません。<br />
■最小値/最大値フィールド<br />
このフィールドはノブやスライダーから出力されるMIDIコントロー<br />
ルチェンジもしくはアフタータッチの最小値/最大値を設定する<br />
ためのフィールドです。<br />
1. []キーで最小値または最大値フィールドを<br />
選択します。<br />
2. 任意のフィールドで[VALUE]ダイアルを回し値を設定しま<br />
す。設定をし終えたら[ENTER]ノブ([VALUE])を押して設定<br />
完了です。画面は設定モードにおける「Page 1」に戻ります。<br />
ヒント:初期設定では、ノブやスライダーが送信可能な値の範囲は0~127に設定されています。この設定範<br />
囲を実用域に従って狭く(例えば「015 - 115」などというふうに)することで、より正確な操作を行うことができ<br />
す。<br />
最大値フィールドの値を最小値フィールドの値より低く入力する(例えば「127 -000」というふうにする)ことに<br />
よってスライダーやノブのふるまいを反転させることができます。例えばスライダーのふるまいをオルガン<br />
のドローバーと同じ様にしたい場合にこの設定が有効です。<br />
21
22<br />
インクリメント/デクリメント設定(INC/DEC)<br />
MPD26 のアサイナブル・ノブは NRPN(Non-Registered Parameter Number)によるインクリメント及び<br />
デクリメント・パラメーターを送信する事が可能です。ただし受信する機器やソフトウェア側が NRPN<br />
によるパラメーターコントロール可能なことが条件となります。詳しくはお使いの機器やソフトウェア<br />
の説明書をご覧下さい。また、NRPN についての詳しい知識や情報などは MIDI 関連の専門書など<br />
をご参考下さい。<br />
■MIDI ポート/チャンネル・フィールド 「MIDI CH」<br />
このフィールドで、ノブまたはスライダーから送信するMIDI<br />
ポート(AまたはB)とMIDIチャンネル(1~16)を設定します。<br />
2つあるMIDIポートA、Bと16のMIDIチャンネルから設定する<br />
ことができます。また、このフィールドでコモン・チャンネル<br />
(詳しくは35ページ「グローバルモード:MIDI・コモン・チャン<br />
ネル」)をお読みください。<br />
1. []キーを使い次のフィールドを選択します。<br />
Note: USB接続がされていない場合は、MIDIポートは「A」のみが選択可能で、本体バック・パネルにある<br />
MIDI OUT端子からMIDI情報が送信されます。<br />
■MSB/LSB フィールド<br />
アサイナブル・ノブに割り当てるMSB(MIDI CC#99)及びLSB<br />
(MIDI CC#98)を設定するフィールドです。<br />
1. [ < ]キーまたは[>]キーを押してMSBまたはLSBフィール<br />
ドを選択します。<br />
2. 任意のフィールドで[VALUE]ダイアルを回し値を設定し<br />
ます。<br />
Note: 「INC/DEC」設定をされたアサイナブル・ノブには、ノブを時計回りに回すとパラメーターの<br />
「 + 」( データ・インクリメント = CC#96)に、反時計回りだと「 - 」(データ・デクリメント = CC#97)を<br />
送信します。<br />
AKAI <strong>pro</strong>fessional MPD26 <strong>取扱説明書</strong>
アサイナブル・ボタンの編集<br />
MPD26のアサイナブル・ボタンはコントロール・チェンジまたはプログラムチェンジ情報を送信するこ<br />
とが可能です。<br />
アサイナブル・ボタンに設定する<br />
1. [EDIT]キーを押しエディット・モードに入ります。<br />
2. 編集したいアサイナブル・ボタンを押します。<br />
3. [VALUE]ダイアルを回して項目を選択します。「CNTL<br />
CHANGE」(コントロール・チェンジ)または「PROG<br />
CHANGE」(プログラム・チェンジ)のどちらかのイベン<br />
トタイプを選択します。<br />
4. [ENTER]を押すとエディットモードのPage2が表示さ<br />
れます。Page 1で選択したイベント・タイプによって<br />
Page 2の表示内容は異なります。Page2内のフィール<br />
ドを移動するには[ < ]キーと[ > ]キーを使います。<br />
コントロールチェンジ(CNTL CHANGE)パラメータ<br />
Page1 でコントロールチェンジ(CNTL CHANGE)のイベントタイプを選択した場合です。<br />
■MIDI ポート/チャンネル・フィールド 「MIDI CH」<br />
このフィールドはアサイナブル・ボタンから送信するた<br />
めのMIDIポート(AまたはB)とMIDIチャンネル(1~16)<br />
を設定するためのフィールドです。2つあるMIDIポート<br />
A、Bと16のMIDIチャンネルから設定することができま<br />
す。また、このフィールドでコモン・チャンネル(詳しく<br />
は本説明書P.35「グローバルモード:MIDI・コモン・チ<br />
ャンネル」)を設定することもできます。<br />
1. []キーを使い次のフィールドを選択します。<br />
Note: USB接続がされていない場合は、MIDIポートは「A」のみが選択可能で、本体バック・パネルにあるMIDI<br />
OUT端子からMIDI情報が送信されます。<br />
23
24<br />
■コントロールチェンジ・フィールド 「CTRL」<br />
このフィールドでは、アサイナブル・スイッチを操作したときに<br />
送信されるコントロールチェンジ・ナンバーを設定します。<br />
1. [ < ]キーまたは[ > ]キーを押してコントロールチェンジ・<br />
フィールドを選択します。<br />
2. コントロール・チェンジ・フィールドで[VALUE]ダイアルを<br />
回し、割り当てたいコントロール・ナンバーを設定します。<br />
3. [>]キーを使い次のフィールドを選択します。<br />
Note: アサイナブル・スイッチでDAWや外部音源モジュールのパラメータを操作可能にするた<br />
めには、外部機器とノブまたはスライダーのコントロール・ナンバーが一致していなけれ<br />
ばなりません。<br />
■プレイ・モード・フィールド<br />
ここでは、アサイナブル・スイッチに割り当てたMIDIコントロー<br />
ルチェンジ情報の送信方法([MOM]または[TGL] )を選択しま<br />
す。<br />
「MOM」(モーメンタリー)に設定するとスイッチを押すとパラメー<br />
タが「127」を送信し、離すと「0」を送信します。<br />
「TGL」( トグル) に設定すると一度スイッチを押すと「127」が<br />
送信され、次にもう一度押されたら「0」を送信します。<br />
1. []キーでプレイ・モード・フィールドを選択します。<br />
2. [VALUE]ダイアルを回して[MOM]または[TGL]を選択します。<br />
3. [ENTER]を押して([VALUE]ノブを押して)設定終了です。<br />
AKAI <strong>pro</strong>fessional MPD26 <strong>取扱説明書</strong>
プログラムチェンジ(PROG CHANGE)パラメーター<br />
Page1 でプログラムチェンジ(PROG CHANGE)のイベントタイプを選択する場合です。<br />
■MIDI ポート/チャンネル・フィールド 「MIDI CH」<br />
プログラム・チェンジ・メッセージはMIDIポートAまたはBとそ<br />
れぞれのMIDIチャンネル1~16のいずれかを経由して送信<br />
されます。<br />
また、このフィールドでコモン・チャンネル(送信チャンネル<br />
のグループ化。<br />
詳しくは本書P . 3 5「グローバルモード:MIDI・コモン・チャン<br />
ネル」)をお読みください。<br />
1. []キーでMIDIポート/チャンネル・フィールドを選択します。<br />
2. [VALUE]ダイアルを回してMIDIポートとチャンネルを選択します。<br />
■プログラム・チェンジ・フィールド 「PROG」<br />
このフィールドではパッドを叩いたとき、どのプログラム・<br />
ナンバーを送信するかを設定することができます。<br />
1. []キーでプログラム・チェンジ・フィー<br />
ルドを選択します。<br />
2. [VALUE]ダイアルを回してプログラム・チェンジ・ナン<br />
バーを選択します。<br />
■バンク M 「Bank M」 / バンク L 「 Bank L」<br />
バンクM(Bank M)にはMSB (Most Significant Bit)情報が表<br />
示されます。<br />
バンクL(Bank L)にはLSB (LeastSignificant Bit)情報が表<br />
示されます。<br />
1. [ < ]キーまたは[ > ]キーで、バンクMもしくはバンクLフ<br />
ィールドを選択します。<br />
2. [VALUE]ダイアルを回して値を設定します。<br />
ヒント: [VALUE]ダイアルを回してバンクM及びバンクLの値を「000」に設定することによってプログラム・チ<br />
ェンジ・メッセージのみ送信する設定にすることもできます。<br />
25
26<br />
ノートリピート機能の設定<br />
MPD26にはMPCシリーズでおなじみのノートリピート(NOTE REPEAT)機能を搭載しています。この<br />
機能をオンにすることで、押さえているパッドのサウンドを連続して発音させることができます。<br />
(MPD26においてのこの機能は、押さえているパッドが出すMIDIノートメッセージを連続して送信す<br />
るという事になります。)<br />
この機能を使ってリアルタイム演奏では少々困難なスネアのロールや16ビートのハイハットなどを<br />
簡単に行うことができます。<br />
リピートして発音されるタイミングの細かさ(一般的にはクオンタイズとも呼ばれます)は、タイム・デ<br />
ィビジョン[TIME DIVISION]キーを押し、各音符に対応したボタン(アサイナブル・ボタン)で選択す<br />
ることが出来ます。<br />
また、ノートリピート機能の演奏テンポはアルペジエイター機能のテンポ同様、MPD26の内部クロッ<br />
クの他に、外部のDAWやシーケンサーなどに同期させて演奏することも可能です。<br />
以下がノートリピートに関する設定項目です。<br />
ボタン・モード [NOTE REPEAT]キーによるノートリピート機能のオン/オフの振るまい<br />
を、「TGL」あるいは「MTY」で選択します。<br />
ゲート(音の長さ) GT 繰り返し発音される際の、ノート1つ分の長さを決定します。<br />
スウィング SW このパラメーターでノートリピート機能によるグルーブを、ハネ気味にさせる<br />
(スイングさせる)ことが出来ます。<br />
AKAI <strong>pro</strong>fessional MPD26 <strong>取扱説明書</strong>
各パラメータを設定した際の、実際の発音の仕方を、下図で解説しましょう。<br />
ノートリピート機能設定の基本操作<br />
TechnoやHouseなどでもよく見受けられる4分音符<br />
ごとにキックが繰り返されるパターンです。MPD26<br />
のノートリピート機能においては[TIME DIVISION]<br />
(タイム・ディビジョン)ボタンをONにし、[1/4](4分<br />
音符)ボタンを押して選択された状態です。<br />
※ 当然ながらMPD26により発音させられる「音源側の設定」によっては、この通りの発音ではあり<br />
ません。この説明では音源側のリリースタイムが短くセット、もしくは、音源がノートオンしている分<br />
だけ発音される状態であると仮定して説明しています。)<br />
SW(スウィング)のパラメータを上げていくと「裏拍」が後ろにずれ始め、一番最初のグルーブと比<br />
べ、シャッフル気味になります。SW(スウィング)のパラメータは「50」の状態で最初の例の様なス<br />
クエアなグルーブ感になります。50よりも値を小さくすることでまた別のグルーブ感が出ます。各<br />
パラメータは実際に聴きながらいろいろ試してみることで、より理解できることと思います。<br />
1. [EDIT]ボタンを押します。<br />
2. [NOTE REPEAT]ボタンを押すと右の様な画面になりま<br />
す。この画面がエディットモードにおけるノートリピート機<br />
能設定の「Page 1」となります。<br />
3. [VALUE]ノブを回すと、アルペジエイターの設定に関す<br />
る項目が切替ります。<br />
・ 「TOGGL-MOTRY」(ボタンモード)<br />
・ 「GT、SW」(ゲート設定、スウィング設定)<br />
4. 項目を決めたら[ENTER]([VALUE]ノブ)を押してノートリ<br />
ピート設定モードのPage 2を表示させます。<br />
Page 1で選択したイベント・タイプによってPage 2の表示<br />
内容は異なります。Page2内のフィールドを移動するには<br />
[ < ]キーと[ > ]キーを使います。<br />
[NOTE REPEAT]スイッチのふるまい方(ノートリピート機<br />
能のオン/オフの仕方)をこのフィールドで設定します。<br />
27
28<br />
ノートリピート設定 1 (ボタンモード) 「TOGGL-MOTLY」<br />
「Page1」で「TOGGL-MOTLY」の項目を選択した場合、Page 2ではボタンモードの設定画面になりま<br />
す。<br />
1. [ < ]キーまたは[ > ]キーで、ボタンモード・フィールドを選択します。<br />
2. [VALUE]ダイアルを回して「TGL」、「MTY」を設定します。<br />
トグル TOGGLE 「TOGGLE」に設定すると、スイッチを押す<br />
とオンの状態のままになります。もう一度<br />
押すことでオフになります。<br />
モーメンタリーMOMENTRY 「MOMENTRY」に設定するとスイッチを押<br />
している時のみノートリピート機能はオンに<br />
なり、スイッチを離すとオフになります。<br />
3. 設定が終了したら[ENTER]を押して決定しましょう。<br />
画面はノートリピート設定モードの「Page 1」に戻ります。<br />
ノートリピート機能に関する他の項目(ゲート設定「GT」、スウィング設定「SW」)を調整したいと<br />
きは本書 P.27「ノートリピート機能設定の基本操作」に従って上記の項目を選択して下さい。<br />
AKAI <strong>pro</strong>fessional MPD26 <strong>取扱説明書</strong>
ノートリピート設定 2(ゲート、スイング設定)「 GT, SW」<br />
「Page1」で「GT, SW」の項目を選択した場合、Page 2では以下の項目を設定する画面になります。<br />
■ゲート設定・フィールド「GT」<br />
このフィールドではノートリピート機能によって発音されるノート(音)の長さを設定することができます。<br />
1. []キーでゲート・フィールドを選択します。<br />
2. [VALUE]ダイアルを回して数値を設定します。<br />
3. [>]キーを押してスウィング・フィールドに移動しましょう。<br />
■スウィング・フィールド「SW」<br />
このフィールドの設定でノートリピート機能による演奏のグルーブをスウィング(ハネるリズムに)させる<br />
ことができます。<br />
1. [ < ]キーまたは[ > ]キーで、スウィング・フィールドを選択し<br />
ます。<br />
2. [VALUE]ダイアルを回して数値を設定します。<br />
3. 設定が終了したら[ENTER]を押して決定しましょう。<br />
画面はノートリピート設定モードの「Page 1」になります。<br />
ノートリピート機能に関するボタンモードの設定を変更したい<br />
ときは本書P.28「ノートリピート設定1(ボタンモード)」を参考<br />
にし、設定して下さい。<br />
29
30<br />
タイムディビジョンの設定<br />
タイムディビジョンはノートリピート[NOTE REPEAT]機能(本説明書P.26)と密接に関連しています。<br />
ノートリピートは、オンになっている時に、このタイムディビジョンで選択されたレイト(音符の単位 = 一<br />
般的に「クオンタイズ」と呼ばれるものです)に基づいて発音されます。<br />
プリセットモードで、演奏中にタイムディビジョンを変更したい場合などは、[TIME DIVISION]ボタンを押<br />
し、次に希望の音符のボタン(アサイナブルボタンと同じものです)を押して選択します。<br />
タイムディビジョンで選択されたレイトによる実際の発音の仕方は、下の図例で見ていただくと理解しや<br />
すいでしょう。<br />
タイムディビジョンに関する設定項目は以下2の項目です。<br />
デフォルト値 タイムディビジョンのレイトのデフォルト値を設定します。<br />
ボタン・モード [TIME DIVISION]ボタンによるレイト(音符の単位)選択のオン/オフの振るまいを<br />
「TGL」もしくは「MOM」で決定します。<br />
実際の設定方法を次のページで説明いたします。<br />
AKAI <strong>pro</strong>fessional MPD26 <strong>取扱説明書</strong><br />
タイムディビジョンのレイト設定を<br />
「1/8」にした状態です。<br />
タイムディビジョンのレイト設定を<br />
「1/8T」にした状態です。<br />
タイムディビジョンのレイト設定を<br />
「1/16」にした状態です。<br />
タイムディビジョンのレイト設定を<br />
「1/16T」にした状態です。<br />
タイムディビジョンのレイト設定を<br />
「1/32」にした状態です。<br />
タイムディビジョンのレイト設定を<br />
「1/32T」にした状態です。
タイムディビジョン設定の基本操作<br />
1. [EDIT]ボタンを押します。<br />
2. 次に[TIME DIVISION]ボタンを押します。右の様な画面に<br />
なります。この画面がタイムディビジョンの設定モードに<br />
おける「Page 1」になります。<br />
3. [ENTER] ([VALUE]ノブ)を押します。<br />
タイムディビジョン設定モードの2ページ目が表示され、<br />
以下の2項目の設定が可能になります。Page 2内のフィ<br />
ールドを移動するには[ < ]キーと[ > ]キーを使います。<br />
■レイトのデフォルト値<br />
レイト(音符の単位)のデフォルトを設定します。プリセットを選択して読み込まれると、常にここで設定<br />
したタイムディビジョン・レイトがセットされます。<br />
1. []キーでレイトのフィールドを選択します。<br />
2. [VALUE]ダイアルを回して設定します。<br />
3. 次は[>]キーを押してボタン・モード設定のフィールドに<br />
移動しましょう。<br />
■ボタンモード設定フィールド<br />
[TIME DIVISION]スイッチのふるまい(タイムディビジョン選択の<br />
オン/オフの仕方)をこのフィールドで設定します。<br />
1. [ < ]キーまたは[ > ]キーで、ボタンモード・フィールドを選択<br />
します。<br />
2. [VALUE]ダイアルを回して「TGL」、「MOM」を設定します。<br />
トグル TGL スイッチを押すとオンの状態のままになり<br />
ます。もう一度押すことでオフになります。<br />
モーメンタリーMOM スイッチを押している時のみ<br />
タイムディビジョン選択がオンになり、<br />
スイッチを離すとオフになります。<br />
3. 設定が終了したら[ENTER]を押して決定しましょう。<br />
画面はタイムディビジョン設定モードの「Page 1」に戻ります。<br />
31
32<br />
トランスポート・コントローラーの設定<br />
MPD26のトランスポート・コントローラーは、制御したいアプリケーションや外部接続機器の受信条件<br />
に合わせて様々な送信方法から選択可能です。MMC(MIDI Machine Control)メッセージ受信のみによ<br />
る動作の外部機器やDAWの他に、MIDIコントロールチェンジ/MIDIシステム・エクスクルーシブ・メッセ<br />
ージ受信による制御のみのDAWアプリケーションソフトなどに対しても可能です。MPD26のトランスポ<br />
ート・コントローラーが選択可能な送信方法は「MMC」、「MMC/MIDI」、「MIDI」、「CTRL」の4つです。<br />
トランスポート・コントローラーの設定<br />
1. [EDIT]キーを押します。<br />
2. トランスポート・コントローラー([PLAY], [REC],<br />
[STOP],[ > ]のいずれかのキー)を押します。<br />
右の様な画面になり、この画面がトランスポート・コント<br />
ロール設定モードにおける「Page 1」になります。<br />
3. [ENTER]キー([VALUE]ノブ)を押すと2ページ目が表<br />
示されます。「Setting」と表示された画面(右図下)にな<br />
ります。<br />
4. [VALUE]ノブを回して送信方法を選択します。<br />
「MMC」、「MMC/MIDI」、「MIDI」、「CTRL」から選択しま<br />
す。また、この画面で[ < ]ボタンを押すことでキャンセ<br />
ルになり「Page 1」に戻ります。<br />
5. [ENTER]キーを押すと決定です。<br />
「Page 1」の画面に戻ります。<br />
AKAI <strong>pro</strong>fessional MPD26 <strong>取扱説明書</strong>
タップテンポの設定<br />
タップテンポ設定はプリセット毎に記憶することが可能で、プリセットが読み込まれると、そのプリセッ<br />
トに設定されたタップテンポ設定が自動的に読み込まれます。<br />
タップ・テンポの設定<br />
1. [EDIT]キーを押します。<br />
2. 次に[TAP TEMPO]キーを押します。右の様な画面<br />
になり、この画面がタップ・テンポ設定モードにおけ<br />
る「Page 1」になります。<br />
3. [ENTER]キー([VALUE]ノブ)を押すと2ページ目<br />
(Page2)が表示されます。「Setting」と表示された画<br />
面(右図下)になります。<br />
4. [VALUE]ノブを回してテンポの数値を選択します。<br />
ヒント:この画面において通常のタップテンポ機能同様、[TAP TEMPO]キーを希望のテンポに合わせて<br />
リズミカルに叩くことでもセット出来ます。<br />
5. [ENTER]キーを押すと決定です。<br />
「Page 1」の画面に戻ります。<br />
33
34<br />
GLOBAL(グローバル)モード<br />
[GLOBAL]ボタンを押すことでGLOBAL(グローバル)モードに入ります。ここではグローバル・メッセー<br />
ジの送信とMPD26の全般的な部分に関する設定の変更を行うことができます。<br />
モード内のページ構成については以下のようになります。[]キーでページを切り替えて設定<br />
を行います。<br />
Page 1 「KillMIDI」 - オールノートオフ&リセットオールコントローラー<br />
Send an [All Notes Off]または[Reset Controllers]コマンドを送信します。<br />
Page 2 「CommonCH」 - MIDI・コモン・チャンネル<br />
任意の MIDImチャンネルに MIDI Common Channel を割り振ることができます。<br />
Page 3 「LCD CONT」 - LCD コントラスト<br />
LCD ディスプレイの明るさを調整します。<br />
Page 4 「PadSens」 - パッド・センシティビティ<br />
パッドの感度を調整します。<br />
Page 5 「PadCurve」 - パッド・ベロシティカーブ<br />
パッドを叩いたときの MIDI ベロシティ・カーブを調整します。<br />
Page 6 「PdThresh」 - パッド・スレッショルド<br />
パッドが反応し始める「叩く強さ」の最小値を設定します。<br />
Page 7 「MIDI CLK」 - MIDI クロック<br />
MPD26 が使用する MIDI クロック・ソースを外部(EXTERNAL)もしくは<br />
内部 (INTERNAL)で選択します。<br />
Page 8 「Tap AVG」 - タップテンポ・アベレージ<br />
[TAP TEMPO]キーでテンポを決定する際の「打数」を決定します。(2~4)<br />
Page 9 「Globals」 - グローバル設定のセーブ<br />
現在の設定を保存します。<br />
Page10 「SysEx Tx」 - プリセット・データの送信<br />
プリセット・データを MIDI システムエクスクルーシブで外部機器に転送します。<br />
Page11 「Ver x.xx」 - ファームウェアのバージョン<br />
オペレーション・システムをファームウェアのバージョンを確認します。<br />
AKAI <strong>pro</strong>fessional MPD26 <strong>取扱説明書</strong>
Page 1 オールノートオフ&リセットオールコントロール 「KillMIDI」<br />
GLOBALモードのPage1 ”KillMIDI” では各MIDIチャンネルの<br />
「ALL NOTE OFF」または「RESET ALLCONTROLLERS」コマン<br />
ドのメッセージを送信します。<br />
「ALL NOTES OFF」はすべてのノートをオフにする特別な<br />
メッセージです。発音エラーにより鳴り続けてしまうノート<br />
を強制的に停止させる時などに使います。<br />
「RESET ALL CONTROLLERS」はピッチ・ベンド、モジュレ<br />
ーション、アフタータッチなどのすべての値を初期設定に<br />
戻す時に使用します。<br />
1. [GLOBAL]キーを押すと、最初に[KILL MIDI]ページが<br />
表示されます。<br />
2. [VALUE] ダイアルを回して [ALL NOTES OFF] また<br />
は[ RESET ALL CONTROLLERS]を選択します。<br />
3. [ENTER]を押します。<br />
Page2 MIDI・コモン・チャンネル 「CommonCH」<br />
MIDI COMMON CHANNEL(コモン・チャンネル)ページでは任意の<br />
MIDIチャンネルに[MIDI Common Channel]を割り振ることができま<br />
す<br />
1. グローバル・モードで[>]キーを押して[CommonCH]を<br />
表示させます。<br />
2. [VALUE]ダイアルを回してチャンネルを選択します。<br />
3. [ENTER]キーを押します。<br />
MIDIコモン・チャンネル(エディットモード内 MIDIチャンネルフィールド表示:CC)について<br />
MIDIコモン・チャンネルは鍵盤やパッド、ノブ、スライダーなどの情報をどのMIDIチャンネルから送<br />
信するかをグループ化するためのものです。ここで設定したグループは、例えばMIDIチャンネル2<br />
に設定したグループをグループごとMIDIチャンネル7に切替えることができます。<br />
35
36<br />
Page3 LCD コントラスト 「LCD CONT」<br />
ここではコントラストページではLCD(液晶ディスプレイ)の明る<br />
さを最適な明るさに設定することができます。<br />
1. グローバル・モードで[>]キーを使い「LCD CONT」を表示さ<br />
せます。<br />
2. [VALUE]ダイアルを回して「0~100」の間で明るさを設定し<br />
ます。<br />
3. 設定し終えたら[ENTER]キーを押して決定です。<br />
Page4 パッド・センシティビティ 「PadSens」<br />
ここではパッドの感度を調整をすることができます。必要以上<br />
に強く叩かないとベロシティが最大値に達しなかったり 弱く叩<br />
いてもベロシティの値が高すぎたりするときは、このページで調<br />
節してください。<br />
1. グローバル・モードで[ > ]キーを使い[PadSens]を表示させ<br />
ます。<br />
2. [VALUE]ダイアルを回してパッド・センシティビティ値を設定<br />
します。<br />
3. [ENTER]キーを押してください。<br />
Page5 パッド・ベロシティ・カーブ 「PadCurve」<br />
ここではパッドを叩いたときに出力されるMIDIベロシティが描く<br />
曲線(カーブ)です。<br />
MPD26には4種類のベロシティ・カーブが用意されており好み<br />
によってパッドを叩いたときに出力されるベロシティ・カーブを<br />
切替えることができます。<br />
1. グローバル・モードで [>]キーを使い [PadCurve] を表<br />
示させます。<br />
2. [VALUE]ダイアルを回し好みのカーブを [A,B,C,D]の中か<br />
ら1つ選択します。<br />
3. [ENTER]キーを押します。<br />
AKAI <strong>pro</strong>fessional MPD26 <strong>取扱説明書</strong>
Page6 パッド・スレッショルド 「PdThresh」<br />
パッドが反応する「叩く強さの最小値」を設定します。<br />
例えばプレイ中の意図しない「ゴーストノート」が鳴ってしまう場<br />
合などはこの値を大きく設定してみましょう。逆にパッドの反応<br />
を効きやすくしたい場合はこの数値を低い設定にしましょう。<br />
1. [>]キーを使い[PdThresh]を表示させます。<br />
2. [VALUE]ダイアルを回しパッド・スレッショルド値を設定しま<br />
す。<br />
3. [ENTER]キーで決定です。<br />
Page7 MIDI クロック 「MIDI CLK」<br />
MPD26のノートリピート機能を、他のデバイスと同期させて使用<br />
する際に必要な設定をこのページでします。<br />
この設定でMPD26をMIDIクロックの「マスター」及び「スレーブに<br />
設定し、ノートリピート機能のテンポを追従したりさせたりするこ<br />
とが可能です。<br />
1. [>]キーを使い「MIDI CLK」を表示させます。<br />
2. [VALUE]ダイアルを回して「INTERNAL」か「EXTERNAL」を選び、[ENTER]で決定です。<br />
INTERNAL MPD26の内部クロックを使用します。他の同期デバイスをMPD26のクロックに同期させ<br />
る際に使用します。<br />
EXTERNAL MPD26をMIDIクロックのスレーブにします。<br />
他の同期デバイスやDAWにMPD26のアルペジエイターやノートリピート機能のテンポを同期させる<br />
際に使用します。<br />
注意 : 「EXTERNAL」を選択して外部機器のMIDIクロックに同期した場合、[TAP TEMPO]スイッチは無効<br />
になります。<br />
37
38<br />
Page8 タップ・テンポ・アベレージ 「Tap AVG」<br />
[TAP TEMPO]ボタンを使ってテンポを決定する際に必要な<br />
「タップ数(ボタンを叩く回数)」をこのページでします。<br />
1. GLOBALモードに入り、[>]キーを使 って「Tap AVG」を表<br />
示させます。<br />
2. [VALUE]ダイアルを回して「タップ数(ボタンを叩く回数)」<br />
をセットします。<br />
3. [ENTER]を押します。<br />
Page9 グローバル設定のセーブ 「Global」<br />
このページではMPD26のグローバル・パラメータの設定を保<br />
存することができます。ここでセーブすることにより、次に電源<br />
を入れた時には保存した内容をそのままの状態で立ち上げる<br />
ことができます。<br />
1. GLOBALモードで[>]キーを使い[Globals]を表示させま<br />
す。同時に[SAVE SETUP]が右図のように表示されます。<br />
2. [ENTER]キーを押します。<br />
Page10 プリセット・データの送信 「SysEx Tx」<br />
このページではMPD26のプリセット・データ(コントロールナ<br />
ンバーやMIDIチャンネルの設定情報など)をMIDI・システム・<br />
エクスクルーシブ・メッセージを使って外部の接続機器に送信<br />
します。<br />
1. グローバル・モードで[>]キーを使い[SysEx]を表示させま<br />
す。<br />
2. [VALUE]ダイアルを回して転送したいプリセット情報を選<br />
択します。<br />
3. [ENTER]キーを押します。[SysEx]経由でMIDI/USBポート<br />
にプリセット・データが転送されます。<br />
AKAI <strong>pro</strong>fessional MPD26 <strong>取扱説明書</strong>
Page11 ファームウェアのバージョン 「Ver x.xx」<br />
Ver(バージョン) ページでは現在のオペレーション・システム<br />
のファームウエア・バージョンを確認をすることができます。<br />
1. GLOBALモードで、[>]キーを押し続け[Ver x.xx]を表示さ<br />
せます。<br />
2. 実際の表示は「x . xx」のところに「1.00」などといった数字<br />
が表示されます。<br />
39
40<br />
PROGRAM CHANGE(プログラムチェンジ)モード<br />
プログラム・チェンジは外部機器にプログラムの変更情報をMIDIメッセージとして外部機器に送信す<br />
るときに使います。例えば、MPD26に接続された外部音源モジュールのピアノのプログラム(音色)を、<br />
プログラムチェンジを使って簡単にシンセのプログラムに変更することができます。<br />
MPD26 には二種類のプログラム・チェンジがあります。<br />
PROG CHANGE (プログラム・チェンジ)<br />
標準的なプログラム・チェンジ・メッセージ(0-127)を外部MIDI音源モジュールやDAWに送信し<br />
ます。また、128の異なるプログラム・バンクも切替えることができます。<br />
PROG+BANK (プログラム・チェンジ + バンク・チェンジ)<br />
外部MIDI音源モジュールやDAWに、プログラム・チェンジ・メッセージ(0-127)に加え、バンク<br />
L(LSB:Least Significant Bit)チェンジ・メッセージ(127)とバンクM(MSB:Most SignificantBit)チ<br />
ェンジ・メッセージを一緒に送信します。これにより最大16,384の異なるプログラム・バンクを<br />
切替えることが可能です。この方法は、送信先のDAWまたは外部音源モジュールがLSBと<br />
MSBの受信に対応していることが必要です。<br />
[VALUE] ダイアルを回して「PROG CHANGE」または「PROG+BANK」のどちらかを選択してください。<br />
AKAI <strong>pro</strong>fessional MPD26 <strong>取扱説明書</strong>
PROG CHANGE (プログラム・チェンジ)<br />
1. [VALUE]ダイアルを回して「PROG CHANGE」選択します。<br />
2. [ENTER]キーを押し次のページを表示させます。<br />
3. ダイアルを回してプログラム・ナンバー(1~127)を選択し<br />
ます。このときMIDI CHフィールドには現在選択されている<br />
MIDIチャンネルが表示されています。キーでMIDI CHフィー<br />
ルドを選択し[VALUE]ダイアルを回してMIDIチャンネルを<br />
選択してください。PROGフィールドとMIDI CHフィールドの<br />
間は[]キーを押すことで移動することができま<br />
す。<br />
4. [ENTER]キーを押すとプログラム・チェンジ・メッセージが<br />
送信されます。<br />
PROG+BANK(プログラム・チェンジ+バンク・チェンジ)<br />
1. [VALUE]ダイアルを回して[PROG+BANK]を選択します。<br />
2. [ENTER]キーを押して次のページを表示させます。フィー<br />
ルド間は[]キーを押すこてで移動することがで<br />
きます。<br />
3. PROGフィールドで[VALUE]ダイアルを回してプログラム・<br />
チェンジ・ナンバーを選択します。<br />
4. Bank Mフィールドで[VALUE]ダイアルを回して<br />
[MSB](Most Significant Bit)を選択します。<br />
5. Bank Lフィールドで[VALUE]ダイアルを回して<br />
[LSB](Least Significant Bit)を選択します。<br />
6. [ENTER]キーを押すとバンクとプログラム・イベントが送信<br />
されます<br />
41
42<br />
工場出荷時設定リセット<br />
技術仕様<br />
●一般<br />
AKAI <strong>pro</strong>fessional MPD26 <strong>取扱説明書</strong><br />
もし全てのプリセットを工場出荷時の設定へ戻したい場合<br />
は下記の手順で行います。<br />
1. [PRESET]キーを押します。<br />
2. [>]キーを押して SAVE 画面を表示させます。<br />
3. 再度、[>]キーを押して PRESET NAME 画面を表示させ<br />
ます。<br />
4. [>]キーを8回押すと FACTORY DEFAULTS 画面が表示<br />
されます。<br />
5. [ENTER]キーを押すことで、プリセットが工場出荷時設<br />
定に戻ります。<br />
※ご注意:[ENTER]キーを押すと、全てのメモリーが工場出<br />
荷時設定のデータがロードされ、保存されてたユーザー<br />
データは消去されます。<br />
ディスプレイ :バックライト式カスタム LCD<br />
外形寸法 :W 314xD 289xH 70(mm)<br />
重量 :2.2kg<br />
電源 :USB バスパワー0.1A 、AC アダプターMP6 (別売)<br />
プリセット数 :30<br />
MIDI チャンネル数 :USB 経由 48(16 ch x 3)MIDI 端子経由 16<br />
ドラムパッド :16(ベロシティ及びプレッシャー付)<br />
ドラムパッドバンク :4(A~D)<br />
アサイナブル・フェーダ :6<br />
アサイナブル・ノブ :6<br />
●入出力端子<br />
MIDI 端子 :IN x1 、OUT x1<br />
USB 端子 :1(スレーブ端子)<br />
DC IN 端子 :6V DC、1A